(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-30
(45)【発行日】2023-07-10
(54)【発明の名称】直角電気コネクタおよび直角コネクタ用の電気接点
(51)【国際特許分類】
H01R 13/04 20060101AFI20230703BHJP
H01R 12/71 20110101ALI20230703BHJP
H01R 43/00 20060101ALI20230703BHJP
【FI】
H01R13/04 Z
H01R12/71
H01R43/00 B
(21)【出願番号】P 2020523026
(86)(22)【出願日】2018-10-24
(86)【国際出願番号】 US2018057266
(87)【国際公開番号】W WO2019084110
(87)【国際公開日】2019-05-02
【審査請求日】2021-10-11
(32)【優先日】2017-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512322069
【氏名又は名称】サムテック インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Samtec,Inc.
【住所又は居所原語表記】520 Park East Boulevard New Albany,IN 47151-1147 United States
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】バック・ジョナサン・イー
(72)【発明者】
【氏名】モンゴールド・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】レンガラジャン・マドゥミサ
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0194889(US,A1)
【文献】特開2004-192939(JP,A)
【文献】特開平05-021110(JP,A)
【文献】特開2017-037851(JP,A)
【文献】特表2003-503824(JP,A)
【文献】特開2017-027942(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2001/0003077(US,A1)
【文献】特開2019-117692(JP,A)
【文献】米国特許第10574002(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第102356520(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 12/00,12/50-12/91
H01R 13/00-13/74
H01R 24/00-24/86
H01R 43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクタ用の電気接点において、
互いに対向する第1の対のブロードサイドと、互いに対向し、前記第1の対のブロードサイドの間に延びる第1の対のエッジと、第1の電気構成要素に装着されるように構成された装着端部と、前記装着端部からオフセットされた第1の連結端部と、を有する、第1のセグメントであって、前記第1の連結端部は、少なくとも1つの第1の連結特徴部を画定する、第1のセグメントと、
互いに対向する第2の対のブロードサイドと、互いに対向し、前記第2の対のブロードサイドの間に延びる第2の対のエッジと、第2の電気構成要素と嵌合するように構成された嵌合端部と、前記嵌合端部からオフセットされた第2の連結端部と、を有する、第2のセグメントであって、前記第2の連結端部は、少なくとも1つの第2の連結特徴部を画定する、第2のセグメントと、
を含み、
前記少なくとも1つの第1の連結特徴部および前記少なくとも1つの第2の連結特徴部は、電気接点が、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、かつ前記第1および第2のセグメントが、前記装着端部と前記嵌合端部との間に連続的な導電経路を画定するように、互いに連結されて
おり、
前記電気接点は接地接点であり、前記第1のセグメントは第1の接地板であり、前記第2のセグメントは第2の接地板である、電気接点。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1の連結特徴部および前記少なくとも1つの第2の連結特徴部は、互いに溶接されている、請求項1に記載の電気接点。
【請求項3】
前記角度は約90°である、請求項1または2に記載の電気接点。
【請求項4】
前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、前記第1および第2のセグメントのそれぞれの前記ブロードサイドのうちの少なくとも1つの中に延びる開口部であり、前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記開口部内に受容されるように構成される突起である、請求項1または2に記載の電気接点。
【請求項5】
前記開口部は、前記第1および第2のセグメント
のそれぞれを完全に貫通して延びる、請求項4に記載の電気接点。
【請求項6】
前記開口部は、ある方向に沿った厚さを有し、前記突起は、前記突起が前記開口部を完全に貫通して延びるように、前記厚さよりも大きい、前記方向に沿った長さを有する、請求項5に記載の電気接点。
【請求項7】
前記開口部は、前記第1および第2のセグメント
のそれぞれを完全に貫通して延びることなく、前記第1および第2のセグメント
のそれぞれを部分的に通って延び、前記突起は、前記第1および第2のセグメント
のそれぞれを完全に貫通して延びることなく、前記開口部内に受容されている、請求項4に記載の電気接点。
【請求項8】
前記少なくとも1つの第1の連結特徴部は、横方向に沿って互いから離間された複数の第1の連結特徴部を含み、前記少なくとも1つの第2の連結特徴部は、前記横方向に沿って互いから離間された複数の第2の連結特徴部を含む、請求項
1に記載の電気接点。
【請求項9】
前記第1の連結特徴部のうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され、前記対は、各対における前記第1の連結特徴部間の距離よりも大きい距離だけ、前記横方向に沿って互いから離間され、前記第2の連結特徴部のうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され、前記対は、各対における前記第2の連結特徴部間の距離よりも大きい距離だけ、前記横方向に沿って互いから配置されている、請求項
8に記載の電気接点。
【請求項10】
前記装着端部は、横方向に沿って互いから離間された複数の装着特徴部を含み、前記嵌合端部は、前記横方向に沿って互いから離間された複数の嵌合特徴部を含む、請求項1から
9のいずれか一項に記載の電気接点。
【請求項11】
前記装着特徴部のうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され、前記対は、各対における前記装着特徴部間の距離よりも大きい距離だけ、
前記横方向に沿って互いから離間されている、請求項
10に記載の電気接点。
【請求項12】
角度付きコネクタ用の複数の電気接点において、
横方向に沿って列をなして互いから離間された複数の信号接点であって、各信号接点は、
第1の電気構成要素に装着されるように構成された信号装着端部と、前記信号装着端部からオフセットされた第1の信号連結端部と、を有する第1の信号セグメントと、
第2の電気構成要素と嵌合するように構成された信号嵌合端部と、前記信号嵌合端部からオフセットされた第2の信号連結端部と、を有する第2の信号セグメントと、
を含み、前記第2の信号連結端部は、前記信号接点が前記第1の信号セグメントと前記第2の信号セグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、また、前記信号装着端部から前記信号嵌合端部まで連続的な導電経路を画定するように、前記第1の信号連結端部に連結されている、複数の信号接点と、
前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って前記信号接点から離間している接地シールドであって、
第1の電気構成要素に装着されるように構成された接地装着端部と、前記接地装着端部からオフセットされた第1の接地連結端部と、を有する第1の接地セグメントと、
第2の電気構成要素と嵌合するように構成された接地嵌合端部と、前記接地嵌合端部からオフセットされた第2の接地連結端部と、を有する第2の接地セグメントと、
を含み、前記第2の接地連結端部は、前記接地シールドが前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、また、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部まで連続的な導電経路を画定するように、前記第1の接地連結端部に連結されている、接地シールドと、
を含む、複数の電気接点。
【請求項13】
各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは互いに溶接され、前記接地
シールドの前記第1および第2の接地セグメントは互いに溶接されている、請求項
12に記載の複数の電気接点。
【請求項14】
各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントを互いに連結する、第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定し、
前記第1および第2の接地セグメントは、前記第1および第2の接地セグメントを互いに連結する、少なくとも第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定する、請求項
12または
13に記載の複数の電気接点。
【請求項15】
各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記開口部内に受容される突起を画定し、
前記接地
シールドの前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、前記接地
シールドの前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記接地
シールドの前記開口部内に受容される突起を画定する、請求項
14に記載の
複数の電気接点。
【請求項16】
前記信号接点のそれぞれの前記開口部は、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれを完全に貫通して延び、前記接地
シールドの前記開口部は、前記接地
シールドの前記第1および第2の接地セグメントのそれぞれを完全に貫通して延びる、請求項
15に記載の
複数の電気接点。
【請求項17】
各信号接点の前記突起は、前記信号接点の前記開口部を完全に貫通して延び、前記接地
シールドの前記突起は、前記接地
シールドの前記開口部を完全に貫通して延びる、請求項
16に記載の
複数の電気接点。
【請求項18】
前記
角度付きコネクタは、27GHzで
の54ギガビット/秒から40GHzで
の80ギガビット/秒の間の速度で、前記電気接点の前記
信号嵌合端部と前記
信号装着端部との間でデータ信号を転送するように構成されている、請求項
16に記載の
複数の電気接点。
【請求項19】
前記
角度付きコネクタは、8.5ピコ秒の立ち上がり時間(10パーセントから90パーセント)で40GHzにかけて-40dB~-80dBである近端クロストーク電力和を有する、請求項
18に記載の
複数の電気接点。
【請求項20】
前記
角度付きコネクタは、8.5ピコ秒の立ち上がり時間(10パーセントから90パーセント)で40GHzにかけて-40dB~-80dBである遠端クロストーク電力和を有する、請求項
18または
19に記載の
複数の電気接点。
【請求項21】
前記
角度付きコネクタは、27GHzにかけて0~-2dBの範囲、また40GHzにかけて0~-4dBの範囲の差動挿入損失を有する、請求項
18から
20のいずれか一項に記載の
複数の電気接点。
【請求項22】
角度付き電気コネクタを組み立てる方法において、
電気接点の少なくとも1つのバンクを電気コネクタのハウジングに取り付けることを含み、各バンクは、横方向に沿って一列に配置された複数の信号接点と、前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って信号接点からオフセットされた接地シールドと、を含み、各バンクについて取り付けることは、
各信号接点について、前記信号接点の第1の信号セグメントを前記信号接点の第2の信号セグメントに連結して、前記第1の信号セグメントと前記第2の信号セグメントとの間に75°~105°の角度を定め、前記第1の信号セグメントの装着端部から前記第2の信号セグメントの嵌合端部まで連続した導電経路を画定することと、
前記接地シールドの第1の接地セグメントを前記接地シールドの第2の接地セグメントに連結して、前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間に75°~105°の角度を定め、前記第1の接地セグメントの装着端部から前記第2の接地セグメントの嵌合端部まで連続した導電経路を画定することと、
を含む、方法。
【請求項23】
前記第1の信号セグメントを前記第2の信号セグメントに連結することは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの一方の突起を、前記第1および第2の信号セグメントのうちの他方の開口部に受容することを含み、
前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結することは、前記第1および第2の接地セグメントのうちの一方の突起を、前記第1および第2の接地セグメントのうちの他方の開口部に受容することを含む、請求項
22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の信号セグメントを前記第2の信号セグメントに連結することは、前記第1および第2の信号セグメントを互いに溶接することを含み、
前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結することは、前記第1および第2の接地セグメントを互いに溶接することを含む、請求項
22または
23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1および第2の信号セグメントを溶接することは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの一方の連結特徴部を溶融させて、前記連結特徴部を前記第1および第2の信号セグメントのうちの他方に接合することを含む、請求項
24に記載の方法。
【請求項26】
前記連結特徴部は、前記第1および第2の信号セグメントのうちの他方を通って延びる突起である、請求項
25に記載の方法。
【請求項27】
前記方法は、
連結するステップの前に、前記バンクの第2のリードフレームを前記ハウジングのレセプタクルに挿入することであって、前記第2のリードフレームは、前記第2の信号セグメントおよび前記第2の接地セグメントを含む、ことと、
前記第1の信号セグメントおよび前記第1の接地セグメントを含む第1のリードフレームを前記第2のリードフレームに連結することであって、前記第1の信号セグメントを前記第2の信号セグメントに連結するステップと、前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結するステップと、を含む、ことと、
を含む、請求項
22に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つのバンクは、第1および第2のバンクを含み、
前記方法は、前記第2のバンクが、前記横方向に垂直な外向き方向に沿って前記第1のバンクから離間するように、前記第1のバンクの後に前記第2のバンクを取り付けることを含む、請求項
22に記載の方法。
【請求項29】
前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結するステップは、前記第2の接地セグメントに対して75°~105°の前記角度で前記第1の接地セグメントを配向するように、前記第1の接地セグメントを前記ハウジングの当接表面に当接させることを含む、請求項
22に記載の方法。
【請求項30】
角度付き電気コネクタにおいて、
横方向に沿って列に沿って配列されている複数の信号接点であって、各信号接点は、信号装着端部と、前記信号装着端部からオフセットされた信号嵌合端部と、前記信号装着端部から前記信号嵌合端部に向かって延びる第1の信号セグメントと、前記信号嵌合端部から前記信号装着端部に向かって延びる第2の信号セグメントと、を含み、前記第1および第2の信号セグメントは、75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされている、複数の信号接点と、
接地嵌合端部と、前記接地嵌合端部からオフセットされた接地装着端部と、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部に向かって延びる第1の接地セグメントと、前記接地嵌合端部から前記接地装着端部に向かって延びる第2の接地セグメントと、を有する接地シールドであって、前記第1および第2の接地セグメントは、75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされ、前記接地シールドは、前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間の前記角度を定める前記接地シールドのエルボにおいて複数の窓を画定する、接地シールドと、
を含み、
前記接地シールドは、前記窓のそれぞれが内向き-外向き方向に沿って前記信号接点のうちの少なくとも1つと整列するように、前記信号接点に対して配置されている、角度付き電気コネクタ。
【請求項31】
各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは、前記信号接点の前記信号装着端部と前記信号嵌合端部との間に連続的な導電経路を形成するように互いに連結され、
前記第1および第2の接地セグメントは、前記接地シールドの前記接地装着端部と前記接地嵌合端部との間に連続的な導電経路を形成するように互いに連結されている、請求項
30に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項32】
各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは互いに溶接され、前記接地
シールドの前記第1および第2の接地セグメントは互いに溶接されている、請求項
31に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項33】
各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントを互いに連結する、第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定し、
前記第1および第2の接地セグメントは、前記第1および第2の接地セグメントを互いに連結する、少なくとも第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定する、請求項
31または
32に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項34】
各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記開口部内に受容される突起を画定し、
前記接地
シールドの前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、前記接地
シールドの前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記接地
シールドの前記開口部内に受容される突起を画定する、請求項
33に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項35】
前記信号接点のそれぞれの前記開口部は、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれを完全に貫通して延び、前記接地
シールドの前記開口部は、前記接地
シールドの前記第1および第2の接地セグメントのそれぞれを完全に貫通して延びる、請求項
34に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項36】
各信号接点の前記突起は、前記信号接点の前記開口部を完全に貫通して延び、前記接地
シールドの前記突起は、前記接地
シールドの前記開口部を完全に貫通して延びる、請求項
35に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項37】
前記第1の接地セグメントは、前記横方向に沿って互いから離間している複数の第1の連結特徴部を画定し、前記第2の接地セグメントは、前記横方向に沿って互いから離間している複数の第2の連結特徴部を画定し、各窓は、前記接地
シールドの前記第1の連結特徴部のうちの2つの間、および前記接地
シールドの前記第2の連結特徴部のうちの2つの間で、前記横方向に関して整列された位置に画定されている、請求項
33に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項38】
前記信号接点および前記接地
シールドは、前記窓、前記信号接点、および前記接地
シールドと交差する共通の曲げ線に沿って、前記横方向に沿って曲げられている、請求項
30に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項39】
各信号接点は、前記信号接点の前記第1の信号セグメントと前記第2の信号セグメントとの間に延びる中間信号セグメントを含み、前記信号接点は、i)各中間信号セグメントが、前記横方向に沿って前記接地シールドと位置合わせされるように前記窓のうちの1つに受容され、ii)各第1および第2の信号セグメントが、前記内向き-外向き方向に沿って前記接地シールドからオフセットされるように、配置されている、請求項
38に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項40】
前記窓のそれぞれは、一対の前記信号接点の前記中間信号セグメントを受容する、請求項
39に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項41】
各信号接点について、前記信号接点の前記中間信号セグメントは、前記横方向に沿った前記信号接点の第1の信号エッジから前記信号接点の第2の信号エッジまでの幅を有し、前記幅は、前記横方向に沿った前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれの幅よりも大きい、請求項
39に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項42】
各信号接点の前記
信号装着端部は、信号装着特徴部を含み、前記接地装着端部は、複数の接地装着特徴部を含み、前記信号装着特徴部および前記接地装着特徴部は、前記横方向に沿って互いに並んでいる、請求項
38に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項43】
角度付き電気コネクタ用の複数の電気接点において、
複数の信号接点であって、それぞれが、
i)信号装着端部、前記信号装着端部からオフセットされた信号嵌合端部、前記信号装着端部から前記信号嵌合端部に向かって延びる第1の信号セグメント、前記信号嵌合端部から前記信号装着端部に向かって延びる第2の信号セグメント、および前記第1の信号セグメントから前記第2の信号セグメントに延びる中間信号セグメント、
ii)横方向に沿って互いに対向する第1および第2の信号エッジ、ならびに前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って互いに対向する第1および第2の信号ブロードサイド、
を含み、前記中間信号セグメントは、前記内向き-外向き方向に沿って前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれに対して方向を変えられている、複数の信号接点と、
接地嵌合端部および接地装着端部を有する接地シールドであって、前記接地シールドは、前記接地シールドの屈曲領域において少なくとも1つの窓を画定し、各窓は、前記接地シールドを通って延びる、接地シールドと、
を含み、
前記信号接点は、1)前記横方向に沿って延びる共通の曲げ線が前記窓、前記信号接点、および前記接地シールドと交差するように、前記中間信号セグメントが前記少なくとも1つの窓内に受容され、2)前記第1および第2の信号セグメントが、前記内向き-外向き方向に沿って前記接地シールドからオフセットされるように、配置されている、複数の電気接点。
【請求項44】
前記信号接点は、前記少なくとも1つの窓のそれぞれが一対の前記信号接点の前記中間信号セグメントを受容するように配置されている、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項45】
各信号接点について、前記信号接点の前記中間信号セグメントは、前記横方向に沿った前記信号接点の前記第1の信号エッジから前記信号接点の前記第2の信号エッジまでの幅を有し、前記幅は、前記横方向に沿った前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれの幅よりも大きい、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項46】
各信号接点は、その信号装着端部からその信号嵌合端部まで延びるにつれて細長い、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項47】
前記接地装着端部は、前記横方向に沿って互いから離間される複数の接地装着特徴部を含み、前記信号接点のそれぞれの前記信号装着端部は、信号接点装着特徴部を含み、前記信号接点装着特徴部は、互いに、また前記横方向に沿って前記接地装着特徴部と並んでいる、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項48】
前記信号接点装着特徴部の各対は、2つの前記接地装着特徴部の間に配置されている、請求項
47に記載の複数の電気接点。
【請求項49】
各信号接点の前記
信号嵌合端部は、信号接点ビームを含み、前記接地シールドは、前記接地嵌合端部に隣接し、前記横方向に沿って互いから離間している複数の嵌合端部開口部を画定し、前記
信号接点ビームのそれぞれは、各信号接点ビームが前記嵌合端部開口部のうちの対応する1つの中に偏向するように構成されるように、選択方向に沿って前記嵌合端部開口部の1つと整列されている、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項50】
前記横方向に沿って配向され、前記接地シールドを通過せずに前記中間信号セグメントを通過する直線が存在しない、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項51】
前記接地シールドは、前記接地シールドを通って延びる複数の窓を画定し、前記窓のそれぞれは、前記複数の信号接点のうちの隣接する信号接点の対の前記中間信号セグメントを受容するような大きさにされている、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項52】
前記曲げ線の周囲で曲げられる前に、前記中間信号セグメントはそれぞれ、前記接地シールドと同一面内にある、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項53】
前記接地シールドは、直線状構成にある、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項54】
前記接地シールドは、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部に向かって延びる第1の接地セグメントと、前記接地嵌合端部から前記接地装着端部に向かって延びる第2の接地セグメントと、を含み、前記少なくとも1つの窓は、前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間に画定されている、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項55】
前記接地シールドおよび前記信号接点は、各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントが75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされるように、共通の曲げ線に沿って曲げられている、請求項
43に記載の複数の電気信号接点。
【請求項56】
各信号接点および前記接地シールドは、前
記中間信号セグメントを通って前記横方向に沿って延びる屈曲領域を画定し、前記少なくとも1つの窓はそれぞれ、前記屈曲領域に配置されている、請求項
43に記載の複数の電気接点。
【請求項57】
リードフレーム組立体において、
請求項
43から
56のいずれか一項に記載の電気接点と、
前記電気接点を隣接位置に支持する少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体と、
を含む、リードフレーム組立体。
【請求項58】
前記少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体は、前記第1の信号セグメントを支持する第1のインサート本体と、前記第2の信号セグメントを支持する第2のインサート本体と、を備え、前記第1および第2のインサート本体は、互いからオフセットされている、請求項
57に記載のリードフレーム組立体。
【請求項59】
前記電気接点は、前記第1のインサート本体と前記第2のインサート本体との間の間隙に屈曲領域を画定する、請求項
58に記載のリードフレーム組立体。
【請求項60】
前記間隙内に配置されるように構成されたカバー本体を有する誘電体または電気絶縁カバーを備える、請求項
59に記載のリードフレーム組立体。
【請求項61】
電気コネクタにおいて、
第1の複数の、請求項
43から
60のいずれか一項に記載
されている電気接点と、
前記第1の複数の電気接点を支持するように構成された誘電体または電気絶縁ハウジングと、
を含む、電気コネクタ。
【請求項62】
第2の複数の、請求項
43から
60のいずれか一項に記載
されている電気接点を含み、前記誘電体または電気絶縁ハウジングは、前記第2の複数の電気接点を支持するように構成されている、請求項
61に記載の電気コネクタ。
【請求項63】
前記誘電体または電気絶縁ハウジングは、前記第2の複数の電気接点が前記第1の複数の電気接点から内向きに離間されるように、前記第2の複数の電気接点を支持するように構成されている、請求項
62に記載の電気コネクタ。
【請求項64】
角度付き電気コネクタ用の電気接点を形成する方法において、
複数の信号接点および接地シールドを配置することであって、1)前記信号接点は、横方向に沿って列をなして離間され、2)各信号接点の第1および第2の信号セグメントは、前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って前記接地シールドから離間され、各第1の信号セグメントは、前記信号接点のうちのそれぞれの装着端部を画定し、各第2の信号セグメントは、前記信号接点のうちのそれぞれの嵌合端部を画定し、3)前記信号接点それぞれの中間セクションは、前記接地シールドの複数の窓のうちの1つに受容される、ことと、
前記信号接点および前記接地シールドを、前記窓、前記信号接点、および前記接地シールドと交差する共通の曲げ線の周りで曲げることと、
を含む、方法。
【請求項65】
前記第1の信号セグメントおよび前記第2の信号セグメントは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの一方の物理的信号全長が前記第1の信号セグメントの前記第2の信号セグメントへの取り付け中に永続的に減少されるように、互いに取り付けられている、
請求項30に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項66】
前記第1の信号セグメントおよび前記第2の信号セグメントは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの前記一方の遠位端部の物理的全幅が前記第1の信号セグメントの前記第2の信号セグメントへの取り付け中に永続的に増加されるように、互いに取り付けられている、請求項
65に記載の角度付き電気コネクタ。
【請求項67】
角度付き電気コネクタにおいて、
接地嵌合端部と、前記接地嵌合端部からオフセットされた接地装着端部と、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部に向かって延びる第1の接地セグメントと、前記接地嵌合端部から前記接地装着端部に向かって延びる第2の接地セグメントと、を有する接地シールドを含み、前記第1および第2の接地セグメントは
、75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされており、前記第1および第2の接地セグメントのうちの一方の物理的接地全長は、前記第1の接地セグメントの前記第2の接地セグメントへの取り付け中に永続的に減少される、角度付き電気コネクタ。
【請求項68】
前記第1の接地セグメントおよび前記第2の接地セグメントは、前記第1および第2の接地セグメントのうちの前記一方の遠位端部の物理的全幅が、前記第1の接地セグメントの前記第2の接地セグメントへの取り付け中に永続的に増加するように、互いに取り付けられている、請求項
66に記載の角度付き電気コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2017年10月24日に出願された米国仮特許出願第62/576,146号、2018年1月29日に出願された米国仮特許出願第62/623,289号、および2018年3月6日に出願された米国仮特許出願第62/639,261号の優先権を主張し、これらの全ての教示は、あたかもそれらの全体が本明細書に記載されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
〔背景〕
電気コネクタシステムは、一般に、1つ以上の相互接続された回路基板上に回路および構成要素を含む。電気コネクタシステムにおける回路基板の例としては、ドーターボード、マザーボード、バックプレーンボード、ミッドプレーンボード等が含まれ得る。電気組立体は、電気構成要素間にインターフェースを提供し、電気構成要素を互いに電気通信させるように、電気通信データ信号および/または電力のための導電経路を提供する、電気コネクタをさらに含むことができる。
【0003】
別の例として、従来の電気コネクタシステムは、プリント回路基板(PCB)とすることができる第1の基板を、やはりPCBとすることができる第2の基板と電気通信させるコネクタを含むことができる。電気コネクタシステムは、互いに嵌合する第1および第2の電気コネクタを含むことができる。第1の電気コネクタは、第1の誘電体コネクタハウジングと、この第1のコネクタハウジングによって支持された第1の複数の接点と、を含む。第1の電気コネクタは、第1の基板上に装着される第1の装着インターフェースと、第2の電気コネクタと嵌合する第1の嵌合インターフェースと、を画定する。第2の電気コネクタは、第2の誘電体コネクタハウジングと、この第2のコネクタハウジングによって支持された第2の複数の接点と、を含む。第2の電気コネクタは、第2の基板上に装着される第2の装着インターフェースと、第1の嵌合インターフェースにおいて第1の電気コネクタと嵌合する第2の嵌合インターフェースと、を画定する。嵌合すると、これらのコネクタは、第1の基板によって担持されたトレースと第2の基板によって担持されたトレースとの間に導電経路を提供する。
【0004】
〔発明の概要〕
一実施形態では、電気コネクタ用の電気接点は、第1のセグメントと、第2のセグメントと、を含む。第1のセグメントは、互いに対向する第1の対のブロードサイドと、互いに対向し、第1の対のブロードサイドの間に延びる第1の対のエッジと、第1の電気構成要素に装着されるように構成された装着端部と、装着端部からオフセットされた第1の連結端部と、を有する。第1の連結端部は、少なくとも1つの第1の連結特徴部を画定する。第2のセグメントは、互いに対向する第2の対のブロードサイドと、互いに対向し、第2の対のブロードサイドの間に延びる第2の対のエッジと、第2の電気構成要素と嵌合するように構成された嵌合端部と、嵌合端部からオフセットされた第2の連結端部と、を有する。第2の連結端部は、少なくとも1つの第2の連結特徴部を画定する。少なくとも1つの第1の連結特徴部および少なくとも1つの第2の連結特徴部は、電気接点が、第1のセグメントと第2のセグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、かつ第1および第2のセグメントが、装着端部と嵌合端部との間に連続的な導電経路を画定するように、互いに連結される。
【0005】
別の実施形態では、角度付きコネクタ用の複数の電気接点は、複数の信号接点と、接地シールドと、を含む。複数の信号接点は、横方向に沿って列をなして互いから離間されている。各信号接点は、第1の信号セグメントと、第2の信号セグメントと、を含む。第1の信号セグメントは、第1の電気構成要素に装着されるように構成された信号装着端部と、信号装着端部からオフセットされた第1の信号連結端部と、を有する。第2の信号セグメントは、第2の電気構成要素と嵌合するように構成された信号嵌合端部と、信号嵌合端部からオフセットされた第2の信号連結端部と、を有する。第2の信号連結端部は、信号接点が第1の信号セグメントと第2の信号セグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、また、信号装着端部から信号嵌合端部まで連続的な導電経路を画定するように、第1の信号連結端部に連結される。横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って信号接点から離間している接地シールド。接地シールドは、第1の接地セグメントと、第2の接地セグメントと、を含む。第1の接地セグメントは、第1の電気構成要素に装着されるように構成された接地装着端部と、接地装着端部からオフセットされた第1の接地連結端部と、を有する。第2の接地セグメントは、第2の電気構成要素と嵌合するように構成された接地嵌合端部と、接地嵌合端部からオフセットされた第2の接地連結端部と、を有する。第2の接地連結端部は、接地シールドが第1の接地セグメントと第2の接地セグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、また、接地装着端部から接地嵌合端部まで連続的な導電経路を画定するように、第1の接地連結端部に連結される。
【0006】
さらに別の実施形態は、角度付き電気コネクタを組み立てる方法である。この方法は、電気接点の少なくとも1つのバンクを電気コネクタのハウジングに取り付けるステップを含む。各バンクは、横方向に沿って一列に配置された複数の信号接点と、横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って信号接点からオフセットされた接地シールドと、を含む。取り付けるステップは、各バンクについて、およびバンク内の各信号接点について、信号接点の第1の信号セグメントを信号接点の第2の信号セグメントに連結して、第1の信号セグメントと第2の信号セグメントとの間に75°~105°の角度を定め、かつ第1の信号セグメントの装着端部から第2の信号セグメントの嵌合端部まで連続した導電経路を画定するステップを含む。また、取り付けるステップは、接地シールドの第1の接地セグメントを接地シールドの第2の接地セグメントに連結して、第1の接地セグメントと第2の接地セグメントとの間に75°~105°の角度を定め、第1の接地セグメントの装着端部から第2の接地セグメントの嵌合端部まで連続した導電経路を画定するステップを含む。
【0007】
さらに別の実施形態では、角度付き電気コネクタは、複数の信号接点と、接地シールドと、を含む。複数の信号接点は、横方向に沿って列に沿って配列されている。各信号接点は、信号装着端部と、信号装着端部からオフセットされた信号嵌合端部と、信号装着端部から信号嵌合端部に向かって延びる第1の信号セグメントと、信号嵌合端部から信号装着端部に向かって延びる第2の信号セグメントと、を含む。第1および第2の信号セグメントは、75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされている。接地シールドは、接地嵌合端部と、接地嵌合端部からオフセットされた接地装着端部と、接地装着端部から接地嵌合端部に向かって延びる第1の接地セグメントと、接地嵌合端部から接地装着端部に向かって延びる第2の接地セグメントと、を有する。第1および第2の接地セグメントは、75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされている。接地シールドは、第1の接地セグメントと第2の接地セグメントとの間の角度を定める接地シールドのエルボに複数の窓を画定する。接地シールドは、窓のそれぞれが内向き-外向き方向に沿って信号接点のうちの少なくとも1つと整列するように、信号接点に対して配置される。
【0008】
さらに別の実施形態では、電気コネクタ用の複数の電気接点は、複数の信号接点と、接地シールドと、を含む。複数の信号接点はそれぞれ、信号装着端部と、信号装着端部からオフセットされた信号嵌合端部と、信号装着端部から信号嵌合端部に向かって延びる第1の信号セグメントと、信号嵌合端部から信号装着端部に向かって延びる第2の信号セグメントと、第1の信号セグメントから第2の信号セグメントまで延びる中間信号セグメントと、を含む。各信号接点は、横方向に沿って互いに対向する第1および第2の信号エッジと、横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って互いに対向する第1および第2の信号ブロードサイドと、を含む。中間信号セグメントは、内向き-外向き方向に沿って、第1および第2の信号セグメントのそれぞれに対して方向を変えられている(jogged)。接地シールドは、接地嵌合端部と、接地装着端部と、を有する。接地シールドは、接地シールドの屈曲領域に少なくとも1つの窓を画定し、各窓は接地シールドを通って延びる。信号接点は、1)中間信号セグメントが少なくとも1つの窓内に受容され、横方向に沿って延びる共通の曲げ線が、窓、信号接点、および接地シールドと交差するように、かつ2)第1および第2の信号セグメントが、内向き-外向き方向に沿って接地板本体からオフセットされるように、配置される。
【0009】
さらに別の実施形態は、電気コネクタ用の電気接点を形成する方法である。この方法は、接地シールドに対して複数の信号接点を配置するステップを含む。信号接点は、横方向に沿って列をなして離間するように配置される。さらに、各信号接点の第1および第2の信号セグメントは、横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って接地シールドから離間するように配置されている。各第1の信号セグメントは、信号接点のうちのそれぞれの装着端部を画定し、各第2の信号セグメントは、信号接点のうちのそれぞれの嵌合端部を画定する。信号接点それぞれの中間セクションは、接地シールドの複数の窓のうちの1つに受容されるように配置されている。一旦配置されると、信号接点および接地シールドは、窓、信号接点、および接地シールドと交差する共通の曲げ線の周りで曲げられる。
【0010】
前述の概要、ならびに本出願の実施形態の以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読まれると、より良く理解されるであろう。本出願の方法および装置を説明するために、図面に代表的な実施形態を示す。しかしながら、本出願は図示される厳密な方法および装置に制限されるものではないことを、理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】互いに嵌合された第1の電気コネクタおよび第2の電気コネクタを有する、一実施形態による電気コネクタシステムの正面斜視図を示す。
【
図2】第1の電気コネクタの電気接点上の、電気接点の屈曲部において電気接点カバーを有する、
図1の電気コネクタシステムを示す。
【
図3】
図1の電気コネクタシステムの正面分解組立斜視図を示す。
【
図4】
図1の電気コネクタシステムの後方分解組立斜視図を示す。
【
図5】
図1の第1の電気コネクタの正面分解組立斜視図を示す。
【
図6】
図1の第1の電気コネクタの後方分解組立斜視図を示す。
【
図7】
図1の第2の電気コネクタの後方分解組立斜視図を示す。
【
図8】
図1の第2の電気コネクタの正面分解組立斜視図を示す。
【
図9】
図1の第1の電気コネクタの接地板および信号接点の分解組立斜視図を直線状構成で示す。
【
図10】
図9の接地板および信号接点の組立斜視図を直線状構成で示す。
【
図11】
図9の接地板および信号接点の分解組立斜視図を角度付き構成で示す。
【
図12】
図10の接地板および信号接点の組立斜視図を角度付き構成で示す。
【
図13】
図1の第2の電気コネクタの接地板および信号接点の分解組立斜視図を示す。
【
図15】互いに嵌合された第1および第2のコネクタの接地の嵌合特徴部を示す、
図1の電気コネクタシステムの断面立面図を示す。
【
図16】互いに嵌合された第1および第2のコネクタの信号接点を示す、
図1の電気コネクタシステムの断面立面図を示す。
【
図17】
図2のコネクタ組立体の電気接点カバーの斜視底面図を示す。
【
図18】別の実施形態による電気コネクタの後方斜視図を示す。
【
図19】カバーおよび押さえブラケットを有する
図18の電気コネクタの正面斜視図を示す。
【
図20】カバーがなく、押さえブラケットがない、
図18の電気コネクタの正面斜視図を示す。
【
図22】カバーがない、
図18の第2の電気コネクタの分解組立正面斜視図を示す。
【
図23】互いに結合された第1および第2のリードフレームを有する接点のバンクの斜視図を示す。
【
図24】絶縁インサートのない
図23の接点のバンクの斜視図を示す。
【
図25】絶縁インサートが図示の目的で斜線が付けられた、
図23の接点のバンクの第1のリードフレームの後面図を示す。
【
図26】絶縁インサートが図示の目的で斜線が付けられた、
図23の接点のバンクの第2のリードフレームの後面図を示す。
【
図27】
図23の接点のバンクの信号接点の分解組立斜視図を示す。
【
図28】
図23の接点のバンクの接地シールドの分解組立斜視図を示す。
【
図29】一実施形態による電気接点の第1および第2の連結特徴部の斜視図を示し、第1および第2の連結特徴部は、突起および凹部をそれぞれ画定する。
【
図30】一実施形態による、
図29の第1および第2の連結特徴部の側面図を示す。
【
図31】別の実施形態による、
図29の第1および第2の連結特徴部の側面図を示す。
【
図32】別の実施形態による電気接点の第1および第2の連結特徴部の斜視図を示し、第1および第2の連結特徴部は、突起および凹部をそれぞれ画定する。
【0012】
〔詳細な説明〕
一般に、本開示は、電気コネクタのための電気接点(例えば、
図11および
図12の104および106、ならびに
図24の404および406)に関し、また、電気コネクタ(例えば、
図1の100および200、ならびに
図18の400)、リードフレーム(例えば、
図6の110(1)および110(2)、ならびに
図23の410(1)および410(2))、ならびに電気接点を有する電気コネクタを含む電気コネクタシステム(例えば、
図1の10)に関する。電気コネクタのうちの少なくとも1つは、直角コネクタなどの角度付きコネクタ(例えば、
図1の100および
図18の400)とすることができる。角度付きコネクタの電気接点は、少なくとも1つの接地接点(例えば、
図11の104および
図24の404)、ならびに複数の信号接点(例えば、
図11の106および
図24の406)を含むことができる。いくつかの実施形態では、信号接点106および接地接点104は、
図9および
図10に示すように直線状構成で組み立てられ、次いで、
図11および
図12に示すように屈曲構成に曲げられて、角度付き接点を形成することができる。他の実施形態では、信号接点506および接地接点404は、
図24、
図27、および
図28に示すように互いに連結されて角度付き接点を形成することができる別個のセグメントを有することができる。
【0013】
図1~
図17の説明
図1~
図4を参照すると、一実施形態に従って、電気コネクタシステム10が示されている。コネクタシステム10は、第1の電気コネクタ100と、第2の電気コネクタ200と、を含む。第1の電気コネクタ100は、第1のプリント回路基板(PCB)などの第1の相補的な電気構成要素(図示せず)上に装着されるように構成される。第1の電気コネクタ100は、長手方向Lに沿って第2の電気コネクタ200と嵌合するように構成され、長手方向Lおよび横方向Aの両方から角度的にオフセットされた方向において第1のPCB上に装着されるように構成された、直角コネクタ(これに限定されない)などの角度付きコネクタとすることができる。いくつかの例では、角度的にオフセットされた方向は、長手方向Lおよび横方向Aの両方に垂直な横断方向Tとすることができる。
【0014】
第2の電気コネクタ200は、第2のPCBなどの第2の相補的な電気構成要素(図示せず)上に装着されるように構成される。第2の電気コネクタ200は、長手方向Lにおいて第2のPCB上に装着されるように構成され、長手方向Lに沿って第2の電気コネクタと嵌合するように構成された、直線状コネクタとすることができる。しかしながら、代替的実施形態では、第2の電気コネクタ200は、(限定されないが)直角コネクタなどの角度付きコネクタとして実装することができることが理解されよう。嵌合されると、第1の電気コネクタ100および第2の電気コネクタ200は、第1および第2の相補的な電気構成要素を互いに電気通信させるように構成される。したがって、第1の電気コネクタ100および第2の電気コネクタ200は、第1および第2の相補的な電気構成要素のうちの少なくとも一方から第1および第2の相補的な電気構成要素のうちの他方までなど、第1の相補的な電気構成要素と第2の相補的な電気構成要素との間に導電経路を提供する。
【0015】
図5および
図6を参照すると、第1の電気コネクタ100は、第1の誘電体または電気絶縁コネクタハウジング102と、コネクタハウジング102によって支持される複数の電気接点と、を含む。複数の電気接点は、横方向Aに沿って配向された第1の列R
1の電気接点を画定することができる。第1の列R
1は、第1の接地接点104(1)と、第1の複数の信号接点106(1)と、を含むことができる。接地接点104(1)および信号接点106(1)は、銅、ニッケル、ベリリウム、金、銀、または任意の他の適切な金属、金属合金、もしくは導電性材料などの金属または損失性材料から作製することができる。第1の接地接点104(1)は、信号接点106(1)を、(以下で説明する)第2の列R
2の電気接点および第1の電気コネクタ100が装着されるPCBのうちの少なくとも1つから遮蔽するように構成された板として構成することができる。したがって、第1の接地接点104(1)は、接地板または接地シールドと呼ぶことができる。
【0016】
第1の接地板104(1)および第1の複数の信号接点106(1)は、少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体108(1)および112(1)によって支持され得、これは、第1のコネクタハウジング102によって支持される。したがって、電気コネクタ100は、少なくとも1つのインサート本体108(1)および112(1)、第1の接地板104(1)、ならびに第1の複数の信号接点106(1)を含む、第1のインサート組立体またはリードフレーム110(1)を含むことができる。第1の接地板104(1)および第1の複数の信号接点106(1)は、インサート成形、ステッチ、圧入、または電気接点を絶縁本体に取り付けるための任意の他の適切な技法によって、少なくとも1つのインサート本体108(1)および112(1)に取り付けることができる。少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体108(1)および112(1)は、接地板104(1)と信号接点106(1)との間、および信号接点106(1)のそれぞれの間に電気絶縁を提供することができる。
【0017】
第1の電気コネクタ100の複数の電気接点は、横方向Aに沿って配向された第2の列R2の電気接点を画定することができる。第2の列R2は、横方向Aに垂直な内向き方向に沿って第1の列R1からオフセットされ得る。本開示の実施形態は、2つの列を有することに限定されず、様々な実施形態では、第1の電気コネクタ100は、わずか1列または3列以上の電気接点を含み得ることが理解されるであろう。第2の列R2は、第2の接地接点104(2)と、第2の複数の信号接点106(2)と、を含むことができる。接地接点104(2)および信号接点106(2)は、銅、ニッケル、ベリリウム、金、銀、または任意の他の適切な金属、金属合金、もしくは導電性材料などの金属または損失性材料から作製することができる。第2の接地接点104(2)は、信号接点106(2)を、第1の電気コネクタ100が装着されるPCBから遮蔽するように構成された板として構成することができる。したがって、第2の接地接点104(2)は、接地板または接地シールドと呼ぶことができる。
【0018】
第2の接地接点104(2)および第2の複数の信号接点106(2)は、少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体108(2)および112(2)によって支持され得、これは、第1のコネクタハウジング102によって支持される。したがって、電気コネクタ100は、少なくとも1つのインサート本体108(2)および112(2)、第2の接地板104(2)、ならびに第2の複数の信号接点106(2)を含む、第2のインサート組立体またはリードフレーム110(2)を含むことができる。第2の接地板104(2)および第2の複数の信号接点106(2)は、インサート成形、ステッチ、圧入、または電気接点を絶縁本体に取り付けるための任意の他の適切な技法によって、少なくとも1つのインサート本体108(2)および112(2)に取り付けることができる。少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体108(2)および112(2)は、接地板104(2)と信号接点106(2)との間、および信号接点106(2)のそれぞれの間に電気絶縁を提供することができる。
【0019】
第1のコネクタハウジング102は、装着端部102aと、装着端部102aからオフセットされた嵌合端部102bと、を有している。第1のコネクタハウジング102は、装着端部102aおよび嵌合端部102bを通って長手方向Lに沿って延びる第1の接点開口部102cを画定することができる。第1の接点開口部102cは、長手方向Lに沿って第1の列R1の電気接点を受容するように構成され得る。例えば、第1の接点開口部102cは、第1の列R1の電気接点を支持する第1のリードフレーム110(1)を受容するように構成することができる。第1のコネクタハウジング102は、第1の接点開口部102c内に延びる第1の複数のスペーサ壁102dを含むことができる。第1のスペーサ壁102dは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。例えば、第1のスペーサ壁102dは、横断方向Tに沿って接地板104(1)の嵌合特徴部104q(後述)と整列するように離間することができる。
【0020】
第1のハウジングは、装着端部102aおよび嵌合端部102bを通って長手方向Lに沿って延びる第2の接点開口部102eも画定することができる。第2の接点開口部102eは、横断方向Tに沿って第1の接点開口部102cから離間され得る。第2の接点開口部102eは、長手方向Lに沿って第2の列R2の電気接点を受容するように構成され得る。例えば、第2の接点開口部102eは、第2の列R2の電気接点を支持する第2のリードフレーム110(2)を受容するように構成することができる。第1のコネクタハウジング102は、第2の接点開口部102c内に延びる第2の複数のスペーサ壁102fを含むことができる。第2のスペーサ壁102fは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。例えば、第2のスペーサ壁102dは、内向き-外向き方向に沿って接地板104(2)の嵌合特徴部104q(後述)と整列するように離間することができる。
【0021】
図9および
図10を参照すると、一実施形態による接地板104および複数の信号接点106が、直線状の接点として直線状構成で示されている。
図5および
図6の第1の接地板104(1)および第2の接地板104(2)の一方または両方は、
図9および
図10の接地板104によって示されるように実装され得、次いで、
図11および
図12に示されるような直角構成の直角接点(これに限定されない)などの角度付き構成の角度付き接点になるように、曲げられ得る。第2の接地板104(2)の様々な寸法は、第2の接地板104(2)が第1の接地板104(1)の内側に配置され得るように、第1の接地板104(1)の対応する寸法よりも小さくてもよいことが理解されるであろう。同様に、
図5および
図6の第1の複数の信号接点106(1)および第2の複数の信号接点106(2)の一方または両方は、
図9および
図10の複数の信号接点106によって示されるように実装され得、次いで、
図11および
図12に示されるような直角構成の直角接点(これに限定されない)などの角度付き構成の角度付き接点になるように、曲げられ得る。第2の複数の信号接点106(2)の様々な寸法は、第2の複数の接点106(2)が第1の複数の接点106(1)の内側に配置され得るように、第1の複数の信号接点106(1)の対応する寸法よりも小さくてもよいことが理解されるであろう。
【0022】
各信号接点106は、信号装着端部106aと、信号装着端部106aからオフセットされた信号嵌合端部106bと、を有する。
図9および
図10の信号接点106は、それぞれ略直線状構成にあり、この構成では、信号装着端部106aは、信号嵌合端部106bが嵌合するように構成された同じ方向(例えば、長手方向L)に装着されるように構成されている。一方、
図11および
図12では、信号接点106は、それぞれ、信号装着端部106aが、長手方向Lおよび横方向Aの両方に対して角度的にオフセットされた方向に装着されるように構成された、屈曲または角度付き構成にある。角度オフセットは、長手方向Lおよび横方向Aに沿って延びる平面から75°~105°であってよい。特定の一実施例では、角度オフセットは、信号接点が直角構成で配置されるように平面から約90°であってもよく、この構成では、信号装着端部106aは、信号嵌合端部106bが嵌合するように構成された方向(例えば、長手方向L)に垂直な方向(例えば、横断方向T)に装着されるように構成される。
【0023】
各信号接点106は、第1の信号エッジ106cと、横方向Aに沿って第1の信号エッジ106cとは反対側の第2の信号エッジ106dと、を有する。各信号接点106は、横方向Aに垂直な内向き-外向き方向に沿って互いに対向する第1の信号ブロードサイド106eおよび第2の信号ブロードサイド106fを有する。各信号接点106は、横方向Aに沿った第1の信号エッジ106cから第2の信号エッジ106dまでの幅、第1の信号ブロードサイド106eから第2の信号ブロードサイド106fまでの厚さ、ならびに第1の信号ブロードサイド106eおよび第2の信号ブロードサイド106fのうちの一方に沿った信号装着端部106aから信号嵌合端部106bまでの長さを有することができる。幅は、厚さよりも大きくすることができる。さらに、長さは、幅および厚さよりも大きくてもよい。したがって、各信号接点106は、その信号装着端部106aからその信号嵌合端部106bまで、その信号ブロードサイド106eおよび106fのうちの一方に沿って延びるにつれて、細長くすることができる。
【0024】
各信号接点106は、第1のセグメント106gと、第2のセグメント106hと、第1のセグメント106gと第2のセグメント106hとの間に延びる中間セグメント106iと、を有する。各中間セグメント106iは、その対応する第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hのそれぞれに対して、第1の信号ブロードサイド106eおよび第2の信号ブロードサイド106fのうちの一方から他方に延びる内向き-外向き方向に沿って、方向を変えられている。
【0025】
各信号接点106の中間セグメント106iは、第1の信号ブロードサイド106eおよび第2の信号ブロードサイド106fの一方から第1の信号ブロードサイド106eおよび第2の信号ブロードサイド106fの他方へ延びる内向き-外向き方向に沿って第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hからオフセットされた、オフセット領域106jを含むことができる。中間セグメント106iは、オフセット領域106jを第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hにそれぞれ接続する、一対の実質的に「s」字形の曲線を画定することができる。信号接点106が
図9および
図10に示す直線状構成にあるとき、信号接点106の第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hは、互いと実質的に同一面内にあり得る。さらに、中間セグメント106iのオフセット領域106jは、第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hに実質的に平行であり得るが、本開示の実施形態はそのように限定されない。
【0026】
オフセット領域106jは、横方向Aに沿った第1の信号エッジ106cから第2の信号エッジ106dまでのオフセット領域幅をオプションとして有することができる。オフセット領域幅は、横方向Aに沿った第1の信号エッジ106cから第2の信号エッジ106dまでの第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hのそれぞれの幅よりも大きくすることができる。理論に束縛されるものではないが、オフセット領域106jにおいてより大きい幅を提供することは、インピーダンスを低下させることができると考えられる。
【0027】
各信号接点106の信号装着端部106aは、はんだボール(図示せず)を受容するように構成された装着尾部のような装着特徴部106kを含むことができる。しかしながら、代替的実施形態では、装着特徴部106kは、圧入装着尾部、表面装着尾部、または信号接点106をPCB上に装着するのに適した任意の他の適切な装着特徴部もしくは装着特徴部の組み合わせとして構成することができる。
【0028】
各信号接点106の信号嵌合端部106bは、第2の電気構成要素(例えばコネクタ200)の電気接点と嵌合するように構成された嵌合特徴部を含むことができる。例えば、各嵌合特徴部は、接点ビーム106mを含み得るが、本開示の実施形態は、他の適切な嵌合特徴部を実装することができる。接点ビーム106mは、屈曲形状、例えば湾曲形状を有する可撓性ビームとして構築することができる。本明細書に記載されるような屈曲構造は、例えば、端部を曲げることによって、または屈曲形状を打ち抜くことによって、または任意の他の適切な製造プロセスによって製造され得る、屈曲形状を指す。接点ビーム106mは、ビーム本体106nと、ビーム本体106nから延びるスタブ106pと、を含むことができる。ビーム本体106nは、信号装着端部106aから離れる方向に第2のセグメント106hから延びることができる。スタブ106pは、ビーム本体106nから、信号装着端部106aから離れ、かつビーム本体106nから角度的にオフセットされた方向に沿って、例えば、長手方向Lおよび横方向Aに沿って延びる平面から角度的にオフセットされた方向に沿って、延びることができる。ビーム本体106nおよびスタブ106pは、エルボ106qにおいて互いに隣接することができる。ビーム本体106nの少なくとも一部は、内向き-外向き方向に沿って第2のセグメント106hからオフセットされ得る。接点ビーム106mは、ビーム本体106nのオフセット部分を第2のセグメント106hに接続する実質的に「s」字形の曲線を画定することができる。
【0029】
図16を簡単に見ると、各信号接点106のエルボ106qは、第2のコネクタ200が長手方向Lに沿って信号接点106の接点ビーム106mと嵌合する際に、第2の電気コネクタ200の対応する電気接点206に対してこすりつけられる(wipe)ように構成されている。各信号接点106が対応する電気接点206に対してこすりつけられる際に、信号接点106の接点ビーム106mは、非偏向位置から偏向位置へと、第1のブロードサイド106eから第2のブロードサイド106fに延びる方向に沿って偏向する。次いで、接点ビーム106mは、その偏向位置から非偏向位置に向かって、非偏向位置に完全に戻ることなく、第2のブロードサイド106fから第1のブロードサイド106eに延びる反対方向に沿って戻るように偏向することができる。嵌合すると、各接点ビーム106mは、反対方向に沿って対応する接点206にバイアス力を加えるように、第2の電気コネクタ200の対応する接点206に接触するように構成される。
【0030】
図9および
図10に戻ると、接地板104は、金属または損失性材料、あるいは信号接点106に対して遮蔽を提供する任意の他の適切な材料から作ることができる。したがって、接地板104は、接地シールドと呼ぶこともできる。接地板104は接地板本体104zを有し、これは、互いからオフセットしている、接地装着端部104aと接地嵌合端部104bとの間に延びる。接地板104は、
図9および
図10では略直線状構成にあり、この構成では、接地装着端部104aは、接地嵌合端部104bが嵌合するように構成された同じ方向(例えば、長手方向L)に装着されるように構成されている。一方、
図11および
図12では、接地板104は、接地装着端部104aが、長手方向Lおよび横方向Aの両方から角度的にオフセットされた方向に装着されるように構成された、角度付き構成にある。角度オフセットは、長手方向Lおよび横方向Aに沿って延びる平面から75°~105°であってよい。特定の一実施例では、角度オフセットは、接地接点が直角構成で配置されるように平面から約90°であってもよく、この構成では、接地装着端部104aは、接地嵌合端部104bが嵌合するように構成された方向(例えば、長手方向L)に垂直な方向(例えば、横断方向T)に装着されるように構成される。
【0031】
接地板104は、第1の接地エッジ104cと、横方向Aに沿って第1の接地エッジ104cから離間した第2の接地エッジ104dと、を有する。接地板104は、第1の平坦表面104eと、内向き-外向き方向に沿って第1の平坦表面104eの反対側にある第2の平坦表面104fと、を有する。接地板104は、横方向Aに沿った第1の接地エッジ104cから第2の接地エッジ104dまでの幅、第1の平坦表面104eから第2の平坦表面104fまでの厚さ、ならびに第1の平坦表面104eおよび第2の平坦表面104fのうちの一方に沿った接地装着端部104aから接地嵌合端部104bまでの長さを有することができる。長さおよび幅は、厚さよりも大きくすることができる。いくつかの実施形態では、幅は、長さよりも大きくすることができる。
【0032】
接地板104は、第1の接地セグメント104gと、第1の接地セグメント104gに対向する第2の接地セグメント104hと、を有している。第1の接地セグメント104gは、接地装着端部104aから接地嵌合端部104bに向かって延びることができる。第2の接地セグメント104hは、接地嵌合端部104bから接地装着端部104aに向かって延びることができる。接地板104は、第1の接地セグメント104gと第2の接地セグメント104hとの間に延びる少なくとも1つの接続セグメント104iを有する。接続セグメント104iは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。接続セグメント104iは、それぞれ、屈曲領域104jを画定することができ、ここで、接地板104は、角度付き構成へと曲げられるように構成される。接地板104が
図9および
図10に示す直線状構成にあるとき、接地板104の第1の接地セグメント104gおよび第2の接地セグメント104hは、互いと実質的に同一面内にあり得る。
【0033】
接地板本体104zは、第1の平坦表面104eおよび第2の平坦表面104fのうちの少なくとも一方の中に延びる少なくとも1つの窓104pを画定する。各窓104pは、第1の接地セグメント104gから第2の接地セグメント104hに延びている。さらに、各窓104pは、横方向Aに関して一対の接続セグメント104iの間に画定され得る。一実施例では、窓104pは、第1の平坦表面104eおよび第2の平坦表面104fの両方を通って延びる貫通孔とすることができる。各窓104pは、接地板104が角度付き構成に曲げられたときに接地板104のエルボにあることができる。
【0034】
接地板104の接地装着端部104aは、複数の装着特徴部104kを含むことができる。接地特徴部104kは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。装着特徴部104kは、第1の相補的な電気構成要素(例えば、PCB)に取り付けられるように構成される。各装着特徴部104kは、はんだボール(図示せず)を受容するように構成される装着尾部として構成することができる。しかしながら、代替的実施形態では、各装着特徴部104kは、圧入装着尾部、表面装着尾部、接地板104をPCB上に装着するのに適した任意の他の適切な装着特徴部もしくは装着特徴部の組み合わせとして構成することができる。各装着特徴部104kは、内向き-外向き方向に沿って接地板本体104zからオフセットすることができる。
【0035】
接地装着特徴部104kのうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され得るが、本開示の実施形態はそのように限定されない。接地装着特徴部104kが対をなして配置される実施形態では、各対の接地装着特徴部104kは、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間され得る。さらに、隣接する対は、第2の距離だけ互いから離間することができ、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点106のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点106のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。
【0036】
接地板104の第2の接地セグメント104hは、第1の平坦表面104eおよび第2の平坦表面104fのうちの1つの中に延びる接地嵌合端部104bに隣接する複数の嵌合端部開口部104mを画定することができる。嵌合端部開口部104mは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。各嵌合端部開口部104mは、長手方向Lに沿って窓104pと整列することができる。接地板104は、各嵌合端部開口部104mに対してオフセット表面104nを含むことができる。各オフセット表面104nは、嵌合端部開口部104mのそれぞれと内向き-外向き方向に整列することができる。さらに、各オフセット表面104nは、内向き-外向き方向に関して嵌合端部開口部104mのそれぞれからオフセットすることができる。各オフセット表面104nは、一対の接点ビーム106mのような少なくとも1つの接点ビーム106mを、内向き-外向き方向に関して接地板104の下に配置された電気接点またはPCBから遮蔽するように構成されている。
【0037】
接地嵌合端部104bは、第2の電気コネクタ200と嵌合するように構成される複数の嵌合特徴部104qを画定することができる。嵌合特徴部104qは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。さらに、嵌合特徴部104qの個々のものは、横方向Aに関して嵌合端部開口部104mのうちの2つの間に配置することができる。一実施形態では、各嵌合特徴部104qは、第2の電気コネクタ200の少なくとも1つの接点ビームと嵌合するように構成された第1の平坦表面を有する平坦な嵌合セグメントを含むことができる。例えば、各嵌合特徴部104qは、(
図15に示されるように)第2のコネクタ200の対向する接地接点ビーム204mおよび204rと嵌合するように構成された第1および第2の平坦表面を含むことができる。したがって、各嵌合特徴部104qは、第2の電気コネクタ200の一対の対向する接地接点ビーム204mと204rとの間に受容され得る。代替的実施形態では、各嵌合特徴部104qは、(限定されないが)接点ビームなどの任意の他の適切な嵌合インターフェースを画定することができる。
【0038】
再び
図10および
図12を参照すると、接地板104は、接地板104の窓104pのそれぞれが内向き-外向き方向に沿って信号接点106のうちの少なくとも1つと整列されるように、信号接点106に対して配置されるように構成される。例えば、各窓104pは、一対の中間セグメント106iのような、信号接点106のうちの少なくとも1つの中間セグメント106iをその中に受容するように構成することができる。そのように受容されると、中間セグメント106iは、横方向Aに沿って接地板本体104zと整列され得、第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hを内向き-外向き方向に沿って接地板本体からオフセットさせることができる。
【0039】
いくつかの実施形態において、接地板104および信号接点106は、
図10に示されるように、直線状構成で互いに対して組み立てることができる。次いで、接地板104および信号接点106は、接地板104および信号接点106のそれぞれを共通の曲げ線BLに沿って70°~105°だけ曲げることによって、
図12に示すような屈曲構成に遷移することができる。共通の曲げ線BLは、横方向Aに沿って延びることができ、窓104p、信号接点106、および接地板104と交差することができる。少なくともいくつかの実施形態では、曲げ線BLは、信号接点106の中間セクション106iと接地板本体104zとに交差することができ、その結果、接地板104と信号接点106とが曲げられた場合、信号接点106の中間セクション106iは、曲げ線BLに沿って接地板本体104zと整列される。信号接点106の中間セクション106iを接地板本体と整列させると、例えば、インピーダンス整合を改善し、かつ/または信号干渉を低減することによって、コネクタ性能を向上させることができる。
【0040】
信号接点106は、列の方向に沿って互いから離間するように配置され得る。列の方向は、横方向Aとすることができる。(図示のような)いくつかの実施形態では、信号接点106は、対をなして配置することができるが、本開示の実施形態は、そのように限定されない。信号接点106の各対は、差動信号対を画定することができる。各対の信号接点106は、エッジ間に配置され、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間され得る。一対の信号接点はエッジ連結される。信号接点106の個々の対は、横方向Aに沿って第2の距離だけ互いから離間させることができ、第2の距離は第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点106のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点106のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。
【0041】
信号接点106は、各信号接点106の中間セグメント106iが接地板104の窓104pのうちの1つに受容されるように、接地板104に対して配置することができる。直線状構成では、各中間セグメント106iのオフセット領域106jは、接地板104と同一面内とすることができる。例えば、各オフセット領域106jは、接続セグメント104iと同一面内にあることができ、横方向Aに沿って接続セグメント104iと整列させることができる。したがって、第1の接地平坦表面104eおよび第2の接地平坦表面104fは、それぞれの中間セグメント106iにおいて、各信号接点106の第1のブロードサイド106eおよび第2のブロードサイド106fと整列させることができる。信号接点106が対になって配置される実施形態では、各窓104pは、一対の信号接点106の中間セグメント106iを受容するような大きさにすることができる。
【0042】
各信号接点106の第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hは、接地板104から離間することができる。例えば、第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hのそれぞれにおける第2の信号ブロードサイド106fは、第1の接地平坦表面104eから離間し、これに面することができる。したがって、接地板104と全ての信号接点106の第1のセグメント106gとの間で、横方向Aに沿って、接地板104または信号接点106のいずれとも交差することなく、線が延びることができる。言い換えれば、接地板104の任意の部分を通って延びることなく、横方向Aに沿って全ての信号接点106の第1のセグメント106gを通って、線が延びることができる。同様に、接地板104と全ての信号接点106の第2のセグメント106hとの間で、横方向Aに沿って、接地板104または信号接点106のいずれとも交差することなく、線が延びることができる。言い換えれば、接地板104の任意の部分を通って延びることなく、横方向Aに沿って全ての信号接点106の第2のセグメント106hを通って、線が延びることができる。代替的実施形態では、接地板104は、信号接点106の対の間にエンボスなどの突出部を含むことができる。突出部は、信号接点の対を互いから遮蔽することができる。
【0043】
信号接点106および接地板104は、信号接点106の信号装着特徴部106kが互いに並び、横方向Aに沿って接地板104の接地装着特徴部104kと並ぶように、互いに対して配置することができる。個々の信号装着特徴部106kは、横方向Aに関して接地装着特徴部104kのうちの2つの間に配置することができる。信号接点106が対をなして配置される実施形態では、信号装着特徴部106kの個々の対は、横方向Aに関しての接地装着特徴部104kのうちの2つの間に配置することができる。接地装着特徴部104kが対をなして配置される実施形態では、接地装着特徴部104kの個々の対は、横方向Aに関して信号装着特徴部106kのうちの2つの間に配置することができる。信号接点106および接地装着特徴部104kの両方が対をなして配置される実施形態では、接地装着特徴部104kの個々の対は、横方向Aに関して2つの対の信号装着特徴部106kの間に配置することができる。同様に、信号装着特徴部106kの個々の対は、横方向Aに関して2つの対の接地装着特徴部104kの間に配置することができる。
【0044】
信号接点106は、各信号接点106の接点ビーム106mが、内向き-外向き方向に沿って嵌合端部開口部104mのうちの1つと整列されるように、接地板104に対して配置することができる。したがって、各接点ビーム106mは、接点ビーム106mが
図1の第2の電気コネクタ200の嵌合端部と嵌合するときに、対応する嵌合端部開口部104m内に偏向するように構成される。好ましくは、各接点ビーム106mは、接点ビーム106mが第2の電気コネクタ200と嵌合するときに、接点ビーム106mの本体106nが嵌合特徴部104qと実質的に同一面内にあるように、対応する開口部104m内に偏向することができる。信号接点106が対になって配置される実施形態では、各嵌合端部開口部104mは、一対の信号接点106の接点ビーム106mに整列させることができる。接地板104のオフセット表面104nは、信号接点106が接地板104に対して隣接位置にあるときに、内向き-外向き方向に沿って信号接点106の第1のブロードサイド106eおよび第2のブロードサイド106fと整列することができる。
【0045】
接地板104および信号接点106は、少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体によって、上述した隣接位置に維持することができる。例えば、信号接点106の第1のセグメント106gおよび接地板104の第1の接地セグメント104gは、第1のインサート本体(例えば、
図5および
図6の108(1)または108(2))内に配置することができる。さらに、信号接点106の第2のセグメント106hおよび第2の接地セグメント104hは、第2のインサート本体(例えば、
図5および
図6の112(1)または112(2))内に配置することができる。第2のインサート本体は、第1のインサート本体から離間されて、それらの間に間隙(例えば、114(1)または114(2))を画定することができる。信号接点106のオフセット領域106jおよび屈曲領域104iは、間隙において信号接点106および接地板104の屈曲を可能にするように、間隙内に配置することができる。接地板104および信号接点106は、インサート成形、ステッ、圧入、または電気接点をハウジングに取り付けるための任意の他の適切な技法によって、第1のインサート本体108および第2のインサート本体112に取り付けることができる。
【0046】
図9、
図15、および
図16を簡単に参照すると、各接地板104(1)および104(2)は、その第1の平坦表面104eおよび第2の平坦表面104fのうちの1つに沿って、その装着端部104aからその嵌合端部104bまでの長さを有することができる。接地板104(1)の長さは、接地板104(2)の長さよりも長くすることができる。さらに、第1の接地板104(1)および第2の接地板104(2)の第1のセグメント104gおよび第2のセグメント104hは、それぞれ長さを有することができる。第1の接地板104(1)の第1のセグメント104gの長さは、第2の接地板104(2)の第1のセグメント104gの長さよりも長くすることができる。第1の接地板104(1)の第2のセグメント104hの長さは、第2の接地板104(2)の第2のセグメント104hの長さよりも長くすることができる。
【0047】
同様に、各信号接点106(1)および106(2)は、その装着端部106aからその嵌合端部106bまでの長さを有することができる。各信号接点106(1)の長さは、各信号接点106(2)の長さよりも長くすることができる。さらに、信号接点106(1)および106(2)の第1のセグメント106gおよび第2のセグメント106hは、それぞれ長さを有することができる。各第1の信号接点106(1)の第1のセグメント106gの長さは、各第2の信号接点106(2)の第1のセグメント106gの長さよりも長くすることができる。各第1の信号接点106(1)の第2のセグメント106hの長さは、各第2の信号接点106(2)の第2のセグメント106hの長さよりも長くすることができる。
【0048】
ここで
図11および
図12を参照すると、接地板104および信号接点106は、接地板104および信号接点106の隣接位置が1つまたは複数のインサート本体によって維持されている間に、
図9および
図10の直線状構成から角度付き構成に遷移することができる。説明の目的のために、インサート本体は、
図11および
図12から省略されていることに注意されたい。さらに、代替的実施形態では、接地板104および信号接点106は、1つまたは複数のインサート本体内に配置される前に、角度付き構成に遷移させることができることが理解されるであろう。
【0049】
接地板104および信号接点106は、接地板104および信号接点106を、横方向Aに沿って延びる曲げ線BLに沿って曲げることによって遷移される。接地板104および信号接点106は、曲げ線BLに沿って屈曲領域を画定する。曲げ線BLは、接地板104の窓104pと、信号接点106の中間セグメント106iとに交差することができる。よって、中間セグメント106iおよび窓104pを屈曲領域に配置することができる。しかしながら、代替的実施形態では、接地板104および信号接点106は、接地板104の窓104pおよび信号接点106の中間セグメント106iと交差しない曲げ線に沿って曲げられ得ることが理解されるであろう。
【0050】
角度付き構成では、接地板104の第2のセグメント104hは、横方向Aおよび長手方向Lに沿って概ね平坦である。さらに、接地板104の第1のセグメント104gは、第2のセグメント104hから角度的にオフセットされた方向に沿って概ね平坦である。一実施例では、接地板104の第1のセグメント104gは、横方向Aおよび横断方向Tに沿って概ね平坦である。よって、第1のセグメント104gは、第2のセグメント104hに対して実質的に垂直とすることができる。接地板104の第1のブロードサイド104eおよび第2のブロードサイド104fは、第1のセグメント104gにおいて長手方向Lと整列され、かつ第2のセグメント104hにおいて横断方向Tと整列され得る、内向き-外向き方向に沿って互いから離間する。
【0051】
信号接点106の第2のセグメント106hは、横方向Aおよび長手方向Lに延びる平面に沿って互いと同一面内にあることができる。信号接点106の第1のセグメント106gは、第2のセグメント106hから角度的にオフセットされた平面に沿って互いと同一面内にあることができる。一実施例では、信号接点106の第1のセグメント106gは、横方向Aおよび横断方向Tに延びる平面に沿って互いと同一面内にあることができる。したがって、第2のセグメント104hおよび106hは、それぞれ、第1のセグメント104gおよび106gに対して実質的に垂直であることができる。各信号接点106の第1のブロードサイド106eおよび第2のブロードサイド106fは、第1のセグメント106gにおいて長手方向Lと、また、第2のセグメント106hにおいて横断方向Tと整列可能である、内向き-外向き方向に沿って互いから離間する。信号接点106の第1のセグメント106gは、接地板104の第1のセグメント104gと実質的に平行とすることができる。信号接点106の第2のセグメント106hは、接地板の第2のセグメント104gと実質的に平行とすることができる。
【0052】
信号接点106の第1のセグメント106gは、長手方向Lに沿って接地板104から離間され、信号接点106の第2のセグメント106hは、横断方向Tに沿って接地板104から離間される。信号接点の中間セグメント106iは、横方向Aに沿って接地板104の接続セグメント104iと整列される。したがって、横方向Aに沿って延びる直線BLは、信号接点106の中間セグメント106iおよび接地板104の接続セグメント104iと交差することができる。さらに、横方向Aに沿って配向され、接地板本体104zを通らずに中間セグメント106iのオフセット領域106jを通過する直線は存在しない。各信号接点106の中間セグメント106iは、長手方向Lに沿って信号接点106の第1のセグメント106gから内向きにオフセットされ、横断方向Tに沿って信号接点106の第2のセグメント106gから内向きにオフセットされる。
【0053】
代替的実施形態では、中間セグメント106iを除いて、信号接点106が接地板104から概して内向きに離間するように、接地板104および信号接点106の位置を切り替えることができることに留意されたい。例えば、信号接点106および接地板104は、信号接点106の第1のセグメント106gが長手方向Lに沿って接地板104から内向きに離間され、信号接点106の第2のセグメント106hが横断方向Tに沿って接地板104から内向きに離間されるように配置されることができる。信号接点の中間セグメント106iは、横方向Aに沿って接地板104の屈曲領域104jと整列され得る。さらに、各信号接点106の中間セグメント106iは、長手方向Lに沿って信号接点106の第1のセグメント106gから外向きにオフセットされ、横断方向Tに沿って信号接点106の第2のセグメント106gから外向きにオフセットされ得る。接地板104の装着特徴部104kは、信号接点の装着特徴部106kと整列されるように、長手方向Lに沿って第2の接地平坦表面104fから内向きにオフセットされることができる。
【0054】
図2、
図15、および
図17を参照すると、第1のコネクタ100または第1のリードフレーム110(1)は、第1のコネクタ100の第1の列R
1の屈曲領域を覆うように構成された誘電体または電気絶縁カバー300(1)を含むことができる。カバー300(1)は、本体302と、本体302をリードフレーム110(1)に取り付けるように構成された少なくとも1つのファスナと、を含むことができる。カバー本体302は、第1のインサート本体108(1)と第2のインサート本体112(1)との間の間隙114(1)内に配置されるように構成することができる。間隙114(1)にカバー300(1)を配置することは、屈曲領域におけるインピーダンスを制御するのに役立つことができる。カバー本体302は、第1の端部302aと、第1の端部203aの反対側の第2の端部302bと、を有する。第1の端部302aは、第1のインサート本体108(1)に面するかまたは当接するように構成することができ、第2の端部203bは、第2のインサート本体112(1)に面するかまたは当接するように構成することができる。カバー本体302は、第1の端部302aから第2の端部302bに延びる直角曲線または曲がりを画定することができる。
【0055】
カバー本体302は、リードフレーム110(1)の電気接点に面するかまたは当接するように構成された内表面302cと、内表面302cの反対側の外表面302dと、を有する。カバー本体302は、外表面302dから離れる方向に内表面302cから延びる複数のスペーサ壁302cを含むことができる。スペーサ壁302cは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。例えば、スペーサ壁302cは、外表面302dから内表面302cに延びる方向に沿って信号接点106と整列するように離間することができる。信号接点106が対になって配置される実施形態では、スペーサ壁302cは、外表面302dから内表面302cに延びる方向に沿って信号接点106の対と整列するように離間することができる。
【0056】
少なくとも1つのファスナは、カバー本体302を第1のインサート本体108(1)および第2のインサート本体112(1)の少なくとも一方に取り付けるように構成される。少なくとも1つのファスナは、第1のインサート本体108(1)に連結するように構成された少なくとも1つの第1のファスナ304を含むことができる。第1のファスナ304は、横方向Aに沿って互いから離間し得る。各第1のファスナ304は、当接表面304bを有するかかり304aを含むことができる。各当接表面304bは、
図15に示されるように、第1のインサート本体108(1)の対応する当接表面に当接するように構成することができる。
【0057】
少なくとも1つのファスナは、第2のインサート本体112(1)に連結するように構成された少なくとも1つの第2のファスナ306を含むことができる。第2のファスナ306は、横方向Aに沿って互いから離間し得る。さらに、第2のファスナ306のうちの個々のものはそれぞれ、第1の端部302aから第2の端部302bまで延びる方向に沿って第1のファスナ304と整列されることができる。各第2のファスナ306は、当接表面306bを有するかかり306aを含むことができる。各当接表面306bは、
図15に示されるように、第2のインサート本体112(1)の対応する当接表面に当接するように構成することができる。代替的実施形態では、少なくとも1つのファスナ304および306のそれぞれは、カバー300を第1のインサート本体108(1)および第2のインサート本体112(2)に留めるのに適した任意の他の適切なファスナとして実装され得ることが理解されるであろう。
【0058】
第1のコネクタ100または第2のリードフレーム112(1)は、第1のコネクタ100の第2の列の屈曲領域を覆うように構成された誘電体または電気絶縁カバー300(2)を含むことができる。第2のカバー302(2)は、第1のカバー302(1)に関して上述したように実装され得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、第2のカバー302(2)は、かかり304aおよび306aを含まなくてもよい。
【0059】
図1、
図7および
図8を参照すると、第2の電気コネクタ200は、第2の誘電体または電気絶縁コネクタハウジング202と、コネクタハウジング202によって支持される複数の電気接点と、を含む。複数の電気接点は、横方向Aに沿って配向され、第1のコネクタ100の第1の列R
1と嵌合するように構成される、第1の列R
1の電気接点を画定することができる。第1の列R
1は、第1の接地板204(1)と、第1の複数の信号接点206(1)と、を含むことができる。第1の接地板204(1)は、信号接点206(1)を、(以下で説明する)第2の列R
2の電気接点および第1の電気コネクタ100が装着されるPCBのうちの少なくとも1つから遮蔽するように構成され得る。
【0060】
第1の接地板204(1)および第1の複数の信号接点206(1)は、少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体208(1)によって支持され得、これは、コネクタハウジング202によって支持される。したがって、電気コネクタ200は、少なくとも1つのインサート本体208(1)、第1の接地板204(1)、および第1の複数の信号接点206(1)を含む、第1のインサート組立体またはリードフレーム210(1)を含むことができる。第1の接地板204(1)および第1の複数の信号接点206(1)は、インサート成形、ステッチ、圧入、または電気接点をハウジングに取り付けるための任意の他の適切な技法によって、インサート本体208(1)に取り付けることができる。
【0061】
第2の電気コネクタ200の複数の電気接点は、横方向Aに沿って配向され、第1のコネクタ100の第2の列R2と嵌合するように構成される、第2の列R2の電気接点を画定することができる。第2の列R2は、横断方向Tに沿って第1の列R1から内向きに離間され得る。本開示の実施形態は2つの列を有することに限定されず、様々な実施形態では、第2の電気コネクタ200は、わずか1列または3列以上の電気接点を含み得ることが理解されるであろう。第2の列R2は、第2の接地板204(2)と、第2の複数の信号接点206(2)と、を含むことができる。第2の接地板204(2)は、信号接点206(2)を、第1の電気コネクタ100が装着されるPCBから遮蔽するように構成され得る。
【0062】
第2の接地板204(2)および第2の複数の信号接点206(2)は、少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体208(2)によって支持され得、これは、コネクタハウジング202によって支持される。したがって、電気コネクタ200は、少なくとも1つのインサート本体208(2)、第2の接地板204(2)、および第2の複数の信号接点206(2)を含む、第2のインサート組立体またはリードフレーム210(2)を含むことができる。第2の接地板204(2)は、信号接点206(2)を、第1の電気コネクタ100が装着されるPCBから遮蔽するように構成され得る。第2の接地板204(2)および第2の複数の信号接点206(2)は、インサート成形、ステッチ、圧入、または電気接点をハウジングに取り付けるための任意の他の適切な技法によって、インサート本体208(2)に取り付けることができる。
【0063】
第2のコネクタハウジング202は、装着端部202aと、装着端部202aからオフセットされた嵌合端部202bと、を有している。第2のコネクタハウジング202は、装着端部202aおよび嵌合端部202bを通って長手方向Lに沿って延びる第1の接点開口部202cを画定することができる。第1の接点開口部202cは、長手方向Lに沿って第1の列R
1の電気接点を受容するように構成され得る。例えば、第1の接点開口部202cは、第1の列R
1の電気接点を支持する第1のリードフレーム210(1)を受容するように構成することができる。第1のコネクタハウジング202は、第1の接点開口部202c内に延びる第1の複数のディバイダ壁202dを含むことができる。第1のディバイダ壁202dは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。例えば、第1のディバイダ壁202dは、電気接点を互いから分離するように離間され得る。いくつかの実施形態では、第1のディバイダ壁202dは、信号接点206(1)の対を互いから、また、(
図13および
図14に関連して後述する)接地接点ビーム204mおよび204rから分離するように離間され得る。
【0064】
第2のハウジング202は、装着端部202aおよび嵌合端部202bを通って長手方向Lに沿って延びる第2の接点開口部202eも画定することができる。第2の接点開口部202eは、横断方向Tに沿って第1の接点開口部202cから離間され得る。第2の接点開口部202eは、長手方向Lに沿って第2の列R
2の電気接点を受容するように構成され得る。例えば、第2の接点開口部202eは、第2の列R
2の電気接点を支持する第2のリードフレーム210(2)を受容するように構成することができる。第1のコネクタハウジング202は、第2の接点開口部202e内に延びる第2の複数のディバイダ壁202fを含むことができる。第2のディバイダ壁202fは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。例えば、第2のディバイダ壁202fは、電気接点を互いから分離するように離間され得る。いくつかの実施形態では、第2のディバイダ壁202eは、信号接点206(2)の対を互いから、また、(
図13および
図14に関連して後述する)接地接点ビーム204mおよび204rから分離するように離間され得る。
【0065】
図13および
図14を参照すると、一実施形態による接地板204および複数の信号接点206が、示されている。
図7および
図8の第1の接地板204(1)および第2の接地板204(2)の一方または両方は、
図13および
図14の接地板204によって示されるように実装され得る。同様に、第1の複数の信号接点206(1)および第2の複数の信号接点206(2)の一方または両方は、信号接点206によって示されるように実装することができる。
【0066】
各信号接点206は、信号装着端部206aと、信号装着端部206aの反対側の信号嵌合端部206bと、を有する。信号接点206は、それぞれ略直線状構成にあり、この構成では、信号装着端部206aは、信号嵌合端部206bが嵌合するように構成された同じ方向(例えば、長手方向L)に装着されるように構成されている。各信号接点206は、第1の信号エッジ206cと、横方向Aに沿って第1の信号エッジ206cとは反対側の第2の信号エッジ206dと、を有する。各信号接点206は、第1の信号ブロードサイド206eと、第1の信号ブロードサイド206eとは反対側の第2の信号ブロードサイド206fと、を有する。各信号接点206は、横方向Aに沿った第1の信号エッジ206cから第2の信号エッジ206dまでの幅、第1の信号ブロードサイド206eから第2の信号ブロードサイド206fまでの厚さ、ならびに第1の信号ブロードサイド206eおよび第2の信号ブロードサイド206fのうちの一方に沿って信号装着端部206aから信号嵌合端部206bまでの長さを有することができる。幅は、厚さよりも大きくすることができる。さらに、長さは、幅および厚さよりも大きくてもよい。したがって、各信号接点206は、その信号装着端部206aからその信号嵌合端部206bまで、その第1の信号ブロードサイド206eおよび第2の信号ブロードサイド206fのうちの一方に沿って延びるにつれて、細長くすることができる。
【0067】
各信号接点206は、リードフレームのインサート本体(例えば、210(1)の本体208(1)または210(2)の本体208(2))に連結するように構成された信号接点本体206gを有する。各信号接点206の信号装着端部206aは、信号接点本体206gから延びる信号装着特徴部206hを含むことができる。信号装着特徴部206hは、はんだボール(図示せず)を受容するように構成される装着尾部とすることができる。しかしながら、代替的実施形態では、装着特徴部206hは、圧入装着尾部、表面装着尾部、信号接点206をPCB上に装着するのに適した任意の他の適切な装着特徴部もしくは装着特徴部の組み合わせとして構成することができる。
【0068】
各信号接点206の信号嵌合端部206bは、接点ビーム206mを含むことができる。接点ビーム206mは、屈曲形状、例えば湾曲形状を有する可撓性ビームとして構築することができる。本明細書に記載されるような屈曲構造は、例えば、端部を曲げることによって、または屈曲形状を打ち抜くことによって、または任意の他の適切な製造プロセスによって製造され得る、屈曲形状を指す。接点ビーム206mは、ビーム本体206nと、ビーム本体206から延びるスタブ206pと、を含むことができる。ビーム本体206nは、信号装着端部206aから離れて信号接点本体206gから延びることができ、スタブ206pは、長手方向Lおよび横断方向Tから角度的にオフセットされた方向など、信号接点本体206gから角度的にオフセットされた方向に沿ってビーム本体206nから延びることができる。ビーム本体206nおよびスタブ206pは、エルボ206qにおいて互いに隣接することができる。ビーム本体206nの少なくとも一部は、内向き-外向き方向に沿って信号接点本体206gからオフセットされ得る。内向き-外向き方向は、横断方向Tと整列され得る。接点ビーム206mは、ビーム本体206nのオフセット部分を信号接点本体206nに接続する実質的に「s」字形の曲線を画定することができる。
【0069】
図16を簡単に見ると、各信号接点206のエルボ206qは、第1のコネクタ100が長手方向Lに沿って信号接点206の接点ビーム206mと嵌合する際に、第1の電気コネクタ100の対応する電気接点106に対してこすりつけられるように構成されている。各信号接点206が対応する電気接点106に対してこすりつけられる際に、信号接点206の接点ビーム206mは、第2の信号ブロードサイド206fから第1の信号ブロードサイド206eに延びる方向に沿って偏向する。次いで、接点ビーム206mは、その非偏向位置に完全に戻ることなく、その非偏向位置に向かって戻るように偏向することができる。嵌合すると、各接点ビーム206mは、内向き-外向き方向に沿って対応する接点106にバイアス力を加えるように、第1の電気コネクタ100の対応する接点106に接触するように構成される。
【0070】
図13および
図14に戻ると、接地板204は、金属または損失性材料、あるいは信号接点206に対して遮蔽を提供する任意の他の適切な材料から作ることができる。したがって、接地板204は、シールドと呼ぶこともできる。接地板204は接地板本体204gを有し、これは、互いからオフセットしている、接地装着端部104aと接地嵌合端部204bとを画定する。
図13および
図14の接地板204は、略直線状構成にあり、この構成では、接地装着端部204aは、接地嵌合端部204bが嵌合するように構成された同じ方向(例えば、長手方向L)に装着されるように構成されている。代替的実施形態では、接地板204は、直角構成で実装され得ることが理解されるであろう。
【0071】
接地板204は、第1の接地エッジ204cと、横方向Aに沿って第1の接地エッジ204cから離間した第2の接地エッジ204dと、を有する。接地板204は、第1の接地平坦表面204eと、第1の接地平坦表面204eの反対側の第2の接地平坦表面204fとを有している。接地板204は、横方向Aに沿った第1の接地エッジ204cから第2の接地エッジ204dまでの幅、第1の平坦表面204eから第2の平坦表面204fまでの厚さ、ならびに第1の平坦表面204eおよび第2の平坦表面204fのうちの一方に沿って接地装着端部204aから接地嵌合端部204bまでの長さを有することができる。長さおよび幅は、厚さよりも大きくすることができる。いくつかの実施形態では、幅は、長さよりも大きくすることができる。
【0072】
接地板本体204gは、リードフレームのインサート本体(例えば、210(1)の本体208(1)または210(2)の本体208(2))に連結するように構成される。接地装着端部204aは、第2の相補的な電気構成要素(例えば、PCB)に取り付けられるように構成された複数の装着特徴部204hを含むことができる。接地装着特徴部204hは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。各装着特徴部204hは、はんだボール(図示せず)を受容するように構成される装着尾部として構成することができる。しかしながら、代替的実施形態では、各装着特徴部204hは、圧入装着尾部、表面装着尾部、接地板204をPCB上に装着するのに適した任意の他の適切な装着特徴部もしくは装着特徴部の組み合わせとして構成することができる。各装着特徴部204hは、内向き-外向き方向(例えば、第2の平坦表面204fから第1の平坦表面204eに延びる方向)に沿って、板本体204gからオフセットすることができる。
【0073】
接地装着特徴部204hは、対をなして配置され得るが、本開示の実施形態はそのように限定されない。接地装着特徴部204hが対をなして配置される実施形態では、各対の接地装着特徴部204hは、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間され得る。さらに、隣接する対は、第2の距離だけ互いから離間することができ、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点206のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点206のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。
【0074】
接地嵌合端部204bは、複数の対向する接地接点ビーム204mおよび204rを含むことができる。接地接点ビーム204mおよび204rは、屈曲形状、例えば湾曲形状を有する可撓性ビームとして構築することができる。本明細書に記載されるような屈曲構造は、例えば、端部を曲げることによって、または屈曲形状を打ち抜くことによって、または任意の他の適切な製造プロセスによって製造され得る、屈曲形状を指す。各接地接点ビーム204mは、ビーム本体204nと、ビーム本体204nから延びるスタブ204pと、を含むことができる。スタブ204pは、ビーム本体204nから、ビーム本体204nから角度的にオフセットされた方向に沿って、例えば、長手方向Lおよび横断方向Tから角度的にオフセットされた方向に沿って延びることができる。この方向は、内向き-外向き方向に沿った方向成分を有することができる。ビーム本体204nおよびスタブ204pは、エルボ204qにおいて互いに隣接することができる。ビーム本体204nの少なくとも一部は、内向き-外向き方向に沿って板本体204gからオフセットされ得る。接地接点ビーム204mは、ビーム本体204nのオフセット部分を板本体204gに接続する実質的に「s」字形の曲線を画定することができる。
【0075】
同様に、各接地接点ビーム204rは、ビーム本体204sと、ビーム本体204sから延びるスタブ204tと、を含むことができる。スタブ204tは、ビーム本体204sから、ビーム本体204sから角度的にオフセットされた方向に沿って、例えば、長手方向Lおよび横断方向Tから角度的にオフセットされた方向に沿って延びることができる。この方向は、内向き-外向き方向における方向成分を有することができる。ビーム本体204nおよびスタブ204pは、エルボ204qにおいて互いに隣接することができる。接点ビーム204rのビーム本体204sの少なくとも一部は、内向き-外向き方向に沿って板本体204gからオフセットされ得る。接点ビーム204rは、ビーム本体204sのオフセット部分を板本体204gに接続する実質的に「s」字形の曲線を画定することができる。
【0076】
各接地接点ビーム204mは、対向する接地接点ビーム204rに隣接することができる。したがって、接地板204は、複数組の隣接する接点ビームを含むことができ、ここで、各組は、対向する接地接点ビーム204mおよび204rの少なくとも1つの対を含む。図示するように、いくつかの実施形態では、各組は、2つの接地接点ビーム204mと、1つの接地接点ビーム204rと、を含むことができる。各組において、対向する接地接点ビーム204rは、横方向Aに関して一対の接地接点ビーム204mの間に位置することができる。1つの対の各接地接点ビーム204mは、長手方向Lに沿って接地装着特徴部204hの1つと整列することができる。各対の接地接点ビーム204mは、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間することができる。さらに、接地接点ビーム204mの隣接する対は、第2の距離だけ互いから離間することができ、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第1の距離は、横方向Aに沿った接地接点ビーム204rのうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った接地接点ビーム204rのうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。
【0077】
簡単に
図15を参照すると、対向する接地接点ビーム204mおよび204rは、第1の電気コネクタ100および第2のコネクタ200が長手方向Lに沿って互いに嵌合するにつれて、第1の電気コネクタ100の対応する接地嵌合特徴部104qに対してこすりつけられるように構成されている。例えば、各接地接点ビーム204mは、接地嵌合特徴部104qのそれぞれにおいて接地板204の第1の平坦表面204eに対してこすりつけられるように構成されており、各接地接点ビーム204rは、接地嵌合特徴部104qのそれぞれにおいて接地板204の第2の平坦表面204fに対してこすりつけられるように構成されている。各接地接点ビーム204mが対応する接地嵌合特徴部104qに対してこすりつけられると、接点ビーム204mは内向き-外向き方向に沿って偏向する。次いで、接地接点ビーム204mは、その非偏向位置に完全に戻ることなく、非偏向位置に向かって戻るように偏向することができる。したがって、嵌合すると、各接点ビーム204mは、内向き-外向き方向に沿って、対応する接地嵌合特徴部104qにバイアス力を付与する。各接地接点ビーム204rが対応する接地嵌合特徴部104qに対してこすりつけられると、接点ビーム204rは内向き-外向き方向に沿って偏向する。次いで、接地接点ビーム204mは、その非偏向位置に完全に戻ることなく、非偏向位置に向かって戻るように偏向することができる。したがって、嵌合すると、各接点ビーム204rは、内向き-外向き方向に沿って、対応する接地嵌合特徴部104qにバイアス力を付与する。
【0078】
図14に示されるように、接地板204および信号接点206は、互いに対して隣接位置に配置されるように構成される。信号接点206は、横方向Aに沿って互いから離間するように配置され得る。信号接点206は、横断方向に沿って接地板204から離間していてもよい。(図示のような)いくつかの実施形態では、信号接点206は、対をなして配置することができるが、本開示の実施形態は、そのように限定されない。各対の信号接点206は、差動信号対を画定することができる。各対の信号接点206は、エッジ間に配置され、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間される。信号接点206の対は、横方向Aに沿って第2の距離だけ互いから離間させることができ、第2の距離は第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点206のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点206のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。
【0079】
信号接点206および接地板204は、信号接点206の信号装着特徴部206hが互いに並び、横方向Aに沿って接地板204の接地装着特徴部204hと並ぶように、互いに対して配置することができる。信号接点206および接地装着特徴部204hが対をなして配置される実施形態では、接地装着特徴部204hの個々の対は、横方向Aに関して信号接点206の2つの対の間に配置することができる。同様に、信号装着特徴部206hの個々の対は、横方向Aに関して接地装着特徴部204hの2つの対の間に配置することができる。
【0080】
信号接点206は、各信号接点206の接点ビーム206mが、横方向Aに関して少なくとも2組の対向する接地接点ビーム204mおよび204rの間にくるように、接地板204に対して配置することができる。信号接点206が対をなして配置される実施形態では、各対の信号接点206は、横方向Aに関して2組の対向する接地接点ビーム204mおよび204rの間に配置することができる。
【0081】
接地板204および信号接点206は、少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサートによって、上述した隣接位置に維持することができる。例えば、信号接点206の信号接点本体206gおよび接地板204の板本体204gは、インサート本体(例えば、
図7および
図8の208(1)または208(2))内に配置することができる。接地板204および信号接点206は、インサート成形、ステッチ、圧入、または電気接点をハウジングに取り付けるための任意の他の適切な技法によって、インサート本体208に取り付けることができる。
【0082】
図18~
図32の説明
直角コネクタにおける接点の装着端部の共平面性を維持することは、PCB上への正確な装着を確実にするために重要である。接点の装着端部の位置が正確に制御されない場合、装着端部のうちの1つ以上が、PCBの対応する接点上に適切に装着されない可能性がある。従来の直角コネクタでは、装着端部の共平面性を維持することは、電気接点を曲げて直角を形成する場合に、制御が困難であり得る。したがって、以下の説明では、接点を曲げるのではなく、接点の別個のセグメントが互いに連結されて直角を形成する実施形態が開示される。
【0083】
図18~
図21を参照すると、別の実施形態による電気コネクタ400が示されている。この実施形態では、信号接点および接地接点はそれぞれ、
図23および
図24に示すように互いに連結されて角度付き接点を形成することができる、別個のセグメントを有することができる。電気コネクタ400は、第1のPCBなどの第1の相補的な電気構成要素(図示せず)上に装着されるように構成される。第1の電気コネクタ400は、長手方向Lに沿って第2の電気コネクタ(不図示)と嵌合するように構成され、長手方向Lおよび横方向Aの両方から角度的にオフセットされた方向において第1のPCB上に装着されるように構成された直角コネクタ(これに限定されない)などの、角度付きコネクタとすることができる。したがって、電気コネクタ400および第2の電気コネクタは、コネクタシステムを形成することができる。いくつかの実施例では、角度的にオフセットされた方向は、長手方向Lおよび横方向Aの両方に垂直な横断方向Tとすることができる。
【0084】
第2の電気コネクタ(不図示)は、第2のPCBなどの第2の相補的な電気構成要素(図示せず)上に装着されるように構成され得る。第2の電気コネクタは、長手方向Lにおいて第2のPCB上に装着されるように構成され、長手方向Lに沿って第2の電気コネクタと嵌合するように構成された、直線状コネクタとすることができる。しかしながら、代替的実施形態では、第2の電気コネクタは、(限定されないが)直角コネクタなどの角度付きコネクタとして実装することができることが理解されよう。嵌合されると、電気コネクタ400および第2の電気コネクタは、第1および第2の相補的な電気構成要素を互いに電気通信させるように構成される。したがって、電気コネクタ400および第2の電気コネクタは、第1および第2の相補的な電気構成要素のうちの少なくとも一方から第1および第2の相補的な電気構成要素のうちの他方までなど、第1の相補的な電気構成要素と第2の相補的な電気構成要素との間に導電経路を提供する。
【0085】
図18~
図20および
図22を参照すると、電気コネクタ400は、第1の誘電体または電気絶縁コネクタハウジング402と、コネクタハウジング402によって支持される複数の電気接点と、を含む。複数の電気接点は、横方向Aに沿って配向された少なくとも1列の電気接点を画定することができる。各列は、電気接点の少なくとも1つのバンクを含むことができる。いくつかの実施形態では、各列は、横方向Aに沿って互いにオフセットされた電気接点の複数のバンク405(1)および405(2)を含むことができる。加えて、または代わりに、いくつかの実施形態では、複数の電気接点は、内向き-外向き方向に沿って互いからオフセットされた複数の列R
1、R
2、R
3およびR
4の電気接点を画定することができる。
図20および
図22では、4つの列R
1、R
2、R
3、およびR
4の電気接点が示されており、各列は2つのバンク405(1)および405(2)を有する。本開示の実施形態は、電気接点の任意の適切な数の列および任意の適切な数のバンクを有することができることが理解されるであろう。
【0086】
図23~
図26を簡単に参照すると、例としての一実施形態に従って、電気接点のバンク405が示されている。
図22のバンク405(1)および405(2)のうちの少なくとも1つ、最大ですべては、
図23のバンク405によって示されるように実装することができる。バンク405は、第1のリードフレーム410(1)および第2のリードフレーム410(2)を含む一対のウェハまたはリードフレームを含むことができる。第1のリードフレーム410(1)は、電気接点の装着端部を画定し、したがって、装着端部リードフレーム410(1)とみなすことができる。第2のリードフレーム410(2)は、電気接点の嵌合端部を画定し、したがって、嵌合端部リードフレーム410(2)とみなすことができる。各対のリードフレーム410(1)および410(2)は、75°~105°の角度θだけ互いから角度的にオフセットすることができる。一実施例では、リードフレーム410(1)および410(2)は、約90°の角度θだけ互いから角度的にオフセットすることができる。
【0087】
電気接点のバンク405は、接地接点404と、複数の信号接点406と、を含む。接地接点404および信号接点406は、銅、ニッケル、ベリリウム、金、銀、または任意の他の適切な金属、金属合金、もしくは導電性材料などの金属または損失性材料から作製することができる。以下にさらに詳細に説明するように、接地接点404は、第1の接地セグメント404gと、第1の接地セグメント404gに連結することができる別個の第2の接地セグメント404hと、を含むことができる。同様に、各信号接点406は、第1の信号セグメント406gと、第1の信号セグメント404gに連結することができる別個の第2の信号セグメント406hと、を含むことができる。各接地接点404は、(i)隣接する列の電気接点、および(ii)電気コネクタ400が装着されるPCBのうちの少なくとも1つから、それぞれの信号接点406を遮蔽する接地シールドとして構成することができる。
【0088】
電気接点のバンク405は、接地接点404および信号接点406を支持する少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体408および412をさらに含むことができる。例えば、電気接点のバンク405は、第1の接地セグメント404gおよび第1の信号セグメント406gを支持する電気絶縁インサート本体408を含むことができる。したがって、リードフレーム410(1)は、インサート本体408、第1の接地セグメント404g、および第1の信号セグメント406gを含むことができる。さらに、電気接点のバンク405は、第2の接地セグメント404hおよび第2の信号セグメント406hを支持する電気絶縁インサート本体412を含むことができる。したがって、リードフレーム410(2)は、インサート本体412、第2の接地セグメント404h、および第2の信号セグメント406hを含むことができる。接地接点404および第2の複数の信号接点406は、インサート成形、ステッチ、圧入、または電気接点をハウジングに取り付けるための任意の他の適切な技法によって、少なくとも1つのインサート本体408および412に取り付けることができる。例えば、第1の接地セグメント404gおよび第1の信号セグメント406gをインサート本体408に取り付けることができ、第2の接地セグメント404hおよび第2の信号セグメント406hをインサート本体412に取り付けることができる。少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体408および412は、接地接点404と信号接点406との間、および信号接点406のそれぞれの間に電気絶縁を提供することができる。
【0089】
図22に戻ると、複数列の電気接点を有する
図22に示すような実施形態では、リードフレーム410(1)および410(2)は、最外列から最内列まで延びる内向き方向に沿って、1つの列から次の列までサイズを減少させることができる。例えば、各装着端部リードフレーム410(1)は、横断方向Tに沿った高さを有することができ、リードフレーム410(1)の高さは、内向き方向に沿って1つの列から次の列へと減少することができる。同様に、各嵌合端部リードフレーム410(2)は、長手方向Lに沿った長さを有することができ、リードフレーム410(2)の長さは、内向き方向に沿って1つの列から次の列へと減少することができる。このサイズの減少により、電気接点の列を互いに入れ子にすることができる。
【0090】
コネクタハウジング402は、装着端部402aと、装着端部402aからオフセットされた嵌合端部402bと、を有している。コネクタハウジング402は、装着端部402aおよび嵌合端部402bを通って長手方向Lに沿って延びる少なくとも1つの接点開口部402cを画定することができる。各接点開口部402cは、長手方向Lに沿って電気接点のバンク405の一部を受容するように構成することができる。例えば、各接点開口部402cは、電気接点のバンク405の嵌合端部リードフレーム410(2)の少なくとも一部を受容するように構成することができる。コネクタハウジング402は、各接点開口部402cに対して、横断方向Tに沿って接点開口部402c内に延びる複数のスペーサ壁402dを含むことができる。各接点開口部402cのスペーサ壁402dは、横方向Aに沿って互いから離間することができる。例えば、スペーサ壁402dは、横断方向Tに沿って接地接点404のうちの1つの嵌合特徴部404q(
図27および
図28に関連して後述する)と整列するように離間することができる。
【0091】
複数列の電気接点を有する
図22に示されるような実施形態では、コネクタハウジング402は、各列に対して少なくとも1つの接点開口部402cを画定することができる。列Rの接点開口部402cは、横断方向Tに沿って互いからオフセットすることができる。さらに、電気接点の列が電気接点の複数のバンク405を有する
図22に示すような実施形態では、コネクタハウジング402は、各バンク405について接点開口部402cを画定することができる。列をなしたバンク405のための接点開口部402cは、横方向Aに沿って互いからオフセットすることができる。
【0092】
コネクタ本体402は、電気接点のバンク405を受容するように構成された少なくとも1つのレセプタクルを画定することができる。例えば、コネクタ本体402は、電気接点の複数のバンク405を受容するように構成された複数のレセプタクルを画定することができる。各レセプタクルは、電気接点のバンク405のうちの1つを受容するように構成することができる。複数列の電気接点を有する実施形態では、各列のレセプタクルは、横断方向Tに沿って互いからオフセットされ得る。列をなした接点の複数のバンク405を有する実施形態では、列をなしたレセプタクルは、横方向Aに沿って互いからオフセットされ得る。
図22は、4列のレセプタクルを有する実施形態を示し、レセプタクルの各列は、2つのレセプタクルを有する。しかし、コネクタ本体402は、任意の適切な数の列のレセプタクル、および各列における任意の適切な数のレセプタクルを画定し得ることが理解されるであろう。
【0093】
各レセプタクルは、コネクタ本体402によって画定される少なくとも1つの溝または凹部402eによって画定することができる。各溝402eは、長手方向Lに沿って細長くすることができる。各溝402eは、横方向Aに沿ってコネクタ本体402の内表面内に延びることができる。例えば、各レセプタクルは、コネクタ本体402によって画定された一対の溝402eの間に画定することができる。各対の溝402eは、横方向Aに沿って互いから離間することができ、互いに向かって開くことができる。各対の溝402eは、互いに対向するコネクタ本体402のそれぞれの内表面内に延びることができる。各対の溝402eは、長手方向Lに沿って、その間にバンク405のそれぞれの少なくとも一部を受容するように構成することができる。例えば、各対の溝402eは、長手方向Lに沿って、それぞれの嵌合端部リードフレーム410(2)のエッジを受容するように構成することができる。
【0094】
コネクタ本体402は、少なくとも1つのブロック402fを含むことができる。各溝402eは、少なくとも1つのブロック402によって画定することができる。例えば、各ブロック402fは、溝402eが横方向Aに沿って延びる内表面を含むことができる。いくつかの実施例では、コネクタ本体402は、複数の溝402eを画定する複数のブロック402fを含むことができ、各溝402eは、ブロック402fのうちの1つによって画定することができる。各ブロック402fは、コネクタ本体402の装着端部402aから長手方向Lに沿って延びることができる。複数のブロック402fは、各レセプタクルに対して一対のブロック402fを含むことができる。各対のブロック402fは、横方向Aに沿って互いから離間することができる。複数列の電気接点を有する実施形態では、各列のブロック402fは、横断方向Tに沿って互いからオフセットすることができる。さらに、ブロック402fは、それぞれ、長手方向に沿って長さを有することができ、ブロック402fの長さは、横断方向Tに沿って1つの列から次の列へと減少することができる。
【0095】
列をなした接点の複数のバンク405を有する実施形態では、列をなしたブロック402fは、横方向Aに沿って互いからオフセットすることができる。さらに、列をなした隣接するレセプタクル間の内部ブロック402fは、隣接するレセプタクル間で共有することができる。したがって、各内部ブロック402fは、互いから離れる方を向き、隣接するレセプタクルを画定する第1および第2の溝402eを画定することができる。
図22は、4列のブロック402fを有する実施形態を示し、ブロック402fの各列は、3つのブロック402fを有する。しかしながら、コネクタ本体402は、任意の適切な数の列のブロック402fと、各列における任意の適切な数のブロック402fとを画定することができることが理解されるであろう。
【0096】
コネクタ本体402は、電気接点のバンク405に当接するように構成された少なくとも1つの当接表面402gを含むことができる。例えば、コネクタ本体402は、電気接点の複数のバンク405に当接するように構成された複数の当接表面402gを含むことができる。各当接表面405は、装着端部リードフレーム410(1)を、嵌合端部リードフレーム410(2)のそれぞれから角度的にオフセットされた方向に沿って配向するように、装着端部リードフレーム410(1)に当接するように構成することができる。例えば、各当接表面405は、嵌合端部リードフレーム410(2)に対して角度θをなすように装着端部リードフレーム410(1)を配向するように構成することができる。角度θは、75°~105°とすることができる。一実施例では、角度θは、実質的に90°に等しくすることができ、したがって、各当接表面402gは、実質的に横方向Aおよび横断方向Tに沿って延びる平面と整列させることができる。各当接表面402gは、ブロック402f、例えばコネクタ本体402の嵌合端部402bの反対側のブロック402fの自由端部、によって画定することができる。
【0097】
いくつかの実施形態において、コネクタ本体402は、当接表面402gにおいて、少なくとも1つの整列特徴部402hを含むことができ、これは、装着端部リードフレーム410(1)のそれぞれを、横方向Aおよび横断方向Tに沿って当接表面402gと整列させるように構成される。例えば、コネクタ本体402は、複数の装着端部リードフレーム410(1)を、横方向Aおよび横断方向Tに沿って当接表面402gと整列させるように構成される複数の整列特徴部402hを含むことができる。一実施例において、各整列特徴部402hは、当接表面402gのそれぞれに画定される開口部であり得る。しかしながら、各整列特徴部402hは、代替的に、装着端部リードフレーム410(1)のそれぞれの開口部に受容されるように構成される突起であってもよいことが理解されよう。
【0098】
図20および
図21を参照すると、電気コネクタ400は、電気接点を覆って保護するように構成されたカバー403を含むことができる。カバー403は、横断方向Tに沿って互いから離間した上端部403aおよび下端部403bを含むことができる。カバー403は、上端部403aと下端部403bとの間に延びる凹部403cを画定することができる。凹部403cは、カバー403がそれらのそれぞれの装着端部と嵌合端部との間の位置で電気接点を保護するように、電気接点のエルボを受容するように構成することができる。
【0099】
上端部403aは、選択的に開閉されるように構成された蓋403dを含むことができる。例えば、カバー403が下端部403bから上端部403aに延びる方向に沿ってハウジング402と係合するように並進運動すると、蓋403dを開くことができる。次いで、蓋403dは、いったん蓋403dが所定の位置にくると、電気接点上で閉じることができる。いくつかの実施形態において、一対の溝に沿って蓋403dをスライドさせることによって、蓋403dを長手方向Lに沿って開位置と閉位置との間で並進運動させることができる。他の実施形態では、蓋403dは、ヒンジ(図示せず)を中心として開位置まで回転させることができる。
【0100】
下端部403bは、それを通って延びる複数のスロット403eを画定することができる。各スロット403eは、
図19に見られるように、電気接点の列またはバンクの装着端部を受容するように構成することができ、これにより、装着端部が相補的な電気構成要素に装着されるように配置される。カバー403は、ハウジング402の対応する連結特徴部402jと嵌合するように構成された少なくとも1つの連結特徴部403fを含むことができる。一実施例では、少なくとも1つの連結特徴部402jは、溝を画定することができ、少なくとも1つの連結特徴部403fは、溝内に受容されるように構成された舌部を画定することができる。舌部は、T字形または任意の他の適切な形状を有することができる。カバー403およびハウジング402は、カバー403をハウジング402に連結するように構成される任意の他の適切な他のタイプの連結特徴部を含むことができることが理解されるであろう。
【0101】
図22から分かるように、コネクタ400は、コネクタ400をPCBに固定するように構成された少なくとも1つの押さえブラケット401を含むことができる。各押さえブラケット401は、カバー403またはハウジング402の側面のスロットに挿入することができる。いくつかの実施形態では、押さえブラケット401は、カバー403をハウジング402に固定することができる。押さえブラケット401は、カバー403をPCBに固定するように構成された上部水平アームと、ハウジング402をPCBに固定するように構成された下部水平アームとを有することができる。
【0102】
次に、
図24、
図27、および
図28を参照すると、インサート本体408および412を有しない電気接点のバンクの一例が示されている。
図22のバンク405(1)および405(2)のうちの少なくとも1つ、最大ですべてを、
図24、
図27、および
図28に示すように実装することができる(ただし、バンクの長さおよび高さは、上述のように、1つの列から次の列へと変化することができる)。ここで特に
図27を参照すると、各信号接点406は、第1のセグメント406g、および第2の別個のセグメント406hを有する。各第1のセグメント406gおよび各第2のセグメント406hは、それぞれ、第1の信号セグメントおよび第2の信号セグメントとも呼ばれ得ることに留意されたい。第1および第2のセグメントは、信号接点406が第1のセグメント406gから第2のセグメント406hまで75°~105°の角度θを定めるように、互いに連結するように構成される。いくつかの実施形態では、角度θは、実質的に90°とすることができる。
【0103】
各第1のセグメント406gは、互いに対向する第1の対の表面406cを有する。各第1の表面406cは、ブロードサイドと呼ぶことができる。各第1のセグメント406gは、互いに対向し、第1の対の表面406cの間に延びる第1の対のエッジ406dを有する。各第1のセグメント406gは、第1の電気構成要素(図示せず)に装着するように構成された装着端部406aを有する。各装着端部406aは、信号装着端部と呼ぶことができる。各装着端部406aは、はんだボール(図示せず)を受容するように構成された装着尾部のような装着特徴部406kを画定することができる。しかしながら、代替的実施形態では、装着特徴部406kは、圧入装着尾部、表面装着尾部、または信号接点406をPCB上に装着するのに適した任意の他の適切な装着特徴部もしくは装着特徴部の組み合わせとして構成することができる。
【0104】
各第1のセグメント406gは、長手方向Lおよび横方向Aから角度的にオフセットされた角度オフセット方向DAOに沿って、その装着端部406aからオフセットされた第1の連結端部406iを有する。いくつかの実施形態では、角度オフセット方向DAOは、横断方向Tとすることができる。各第1の連結端部406iは、第1の信号連結端部と呼ぶことができる。第1の連結端部406iは、少なくとも1つの第1の連結特徴部407を画定することができる。少なくとも1つの連結特徴部407は、例えば、第2のセグメント406hのそれぞれの突起を受容するように構成された開口部を画定することができる。しかしながら、少なくとも1つの連結特徴部407は、第2のセグメント406hのそれぞれの開口部に受容されるように構成された突起など、任意の他の適切な連結特徴部とすることができることが理解されよう。
【0105】
各第1のセグメント406gは、横方向Aに沿った一方のエッジ406dから他方のエッジ406dまでの幅と、一方の表面406cから他方の表面406cまでの厚さと、その信号装着端部406aからその第1の連結端部406iまでの長さとを有することができる。幅は、厚さよりも大きくすることができる。さらに、長さは、幅および厚さよりも大きくてもよい。
【0106】
各第2のセグメント406hは、互いに対向する第2の対の表面406eを有する。各第2の表面406eは、ブロードサイドと呼ぶことができる。各第2のセグメント406hは、互いに対向し、第2の対の表面406eの間に延びる第2の対のエッジ406fを有する。各第2のセグメント406hは、第2の電気構成要素(図示せず)の電気接点と嵌合するように構成された嵌合端部406bを有する。各嵌合端部406bは、信号嵌合端部と呼ぶことができる。
【0107】
各嵌合端部406bは、第2の電気構成要素の電気接点と嵌合するように構成された嵌合特徴部を画定することができる。例えば、各嵌合特徴部は、接点ビーム406mを含み得るが、本開示の実施形態は、他の適切な嵌合特徴部を実装することができる。接点ビーム406mは、第2のセグメントの本体から長手方向Lに沿って延びることができる。接点ビーム406mは、屈曲形状、例えば湾曲形状を有する可撓性ビームとして構築することができる。本明細書に記載されるような屈曲構造は、例えば、端部を曲げることによって、または屈曲形状を打ち抜くことによって、または任意の他の適切な製造プロセスによって製造され得る、屈曲形状を指す。接点ビーム406mは、ビーム本体406nと、ビーム本体406nから延びるスタブ406pと、を含むことができる。スタブ406pは、ビーム本体406nから、信号装着端部406aから離れ、かつビーム本体406nから角度的にオフセットされた方向に沿って、例えば、長手方向Lおよび横方向Aに沿って延びる平面から角度的にオフセットされた方向に沿って、延びることができる。ビーム本体406nおよびスタブ406pは、エルボ406qにおいて互いに隣接することができる。ビーム本体406nの少なくとも一部は、横断方向Tに沿って第2のセグメント406hからオフセットされ得る。接点ビーム406mは、ビーム本体406nのオフセット部分を第2のセグメント406hの本体に接続する実質的に「s」字形の曲線を画定することができる。
【0108】
各エルボ406qは、第2の電気コネクタが長手方向Lに沿って信号接点406の接点ビーム406mと嵌合される際に、第2の電気コネクタ(図示せず)の対応する電気接点に対してこすりつけられるように構成されている。各信号接点406が、第2の電気コネクタの対応する電気接点に対してこすりつけられる際に、信号接点406の接点ビーム406mは、非偏向位置から偏向位置まで、横断方向Tに沿って偏向する。次いで、接点ビーム406mは、非偏向位置に完全に戻ることなく、その偏向位置からその非偏向位置に向かって横断方向Tに沿って戻るように偏向することができる。嵌合すると、各接点ビーム406mは、横断方向Tに沿って対応する接点にバイアス力を加えるように、第2の電気コネクタの対応する接点に接触するように構成される。
【0109】
各第2のセグメント406hは、長手方向Lに沿ってその嵌合端部406bからオフセットされた第2の連結端部406rを有する。各第2の連結端部406rは、第2の信号連結端部と呼ぶことができる。各第2の連結端部406rは、少なくとも1つの第2の連結特徴部409を画定することができる。少なくとも1つの連結特徴部409は、例えば、第1のセグメント406gのそれぞれの開口部に受容されるように構成された突起を画定することができる。しかしながら、少なくとも1つの連結特徴部409は、任意の他の適切な連結特徴部、すなわち第1のセグメント406gのそれぞれの突起を受容するように構成された開口部とすることができることが理解されよう。
【0110】
各第2のセグメント406hは、横方向Aに沿った一方のエッジ406fから他方のエッジ406fまでの幅、一方の表面406eから他方の表面406eまでの厚さ、およびその信号嵌合端部406bからその第2の連結端部406rまでの長さを有することができる。幅は、厚さよりも大きくすることができる。さらに、長さは、幅および厚さよりも大きくてもよい。
【0111】
簡単に
図29~
図32を見ると、連結特徴部407および409の様々な実施形態が示されている。
図29~
図32に示すように、第1の連結特徴部407は、第1のセグメント406gのブロードサイド406c内に、かつ第1のセグメント406gを少なくとも部分的に通って延びる開口部であり得る。開口部は、長方形の形状、円形の形状、または突起と嵌合するための任意の他の適した形状を有することができる。第2の連結特徴部409は、少なくとも部分的に開口部を通って延びるように寸法決めされ構成された突起であってもよい。突起は、長方形の形状、円形の形状、または開口部と嵌合するための任意の他の適した形状を有することができる。突起は、一方のエッジ406fから他方のエッジ406fまでの幅よりも小さい横方向に沿った幅を有することができる。いくつかの実施形態において、
図29~
図31に示されるように、開口部は、開口部がブロードサイド406cと整列した平面内で閉鎖形状を画定するように、第1のセグメント406gの端部から離間され得る。他の実施形態では、
図32に示されるように、開口部は、開口部がブロードサイド406cと整列した平面内で開放形状を画定するように、第1のセグメント406gの端部で開放可能である。
【0112】
いくつかの実施形態では、開口部は、
図30に示すように、第1のセグメント406gを完全に貫通して、例えば一対のブロードサイド406cを貫通して延びることができる。他の実施形態において、開口部は、
図31の破線で示される凹部を画定するように、第1のセグメント406gを部分的に通って延びることができる。突起は、開口部内に、少なくとも部分的に第1のセグメント406gを通って延びるような大きさおよび構成にすることができる。例えば、
図30に示されるように、突起は、突起が一方のブロードサイド406c内に延び、他方のブロードサイド406cを越えて延びるように、第1のセグメント406gを完全に通って延びるような大きさにすることができる。したがって、開口部は、方向に沿った厚さを有することができ、突起は、突起が完全に開口部を通って延びるように、厚さよりも大きい、方向Lに沿った長さを有することができる。あるいは、突起は、
図31に示されるように、第1のセグメント406gを部分的に通って、しかし完全には通らずに、延びるような大きさにされ得る。
図29~
図32の突起および開口部は、第1のセグメントが突起を画定し、第2のセグメントが開口部を画定するように、逆にすることができることが理解されよう。したがって、第1の連結特徴部407および第2の連結特徴部709のうちの1つは、第1および第2の対のブロードサイド406cおよび406eのうちの1つにおいて画定される開口部であり得、第1および第2の連結部407および409のうちの他方の1つは、開口部内に受容されるように構成される突起であり得る。
【0113】
各実施形態において、突起は、溶接によって開口部内に固定することができる。溶接は、レーザ溶接、または超音波チップなどの任意の他の適切な溶接技術によって行うことができ、赤色レーザまたは緑色レーザなどの任意の適切なレーザを使用することができる。突起が開口部を完全に貫通して延びる実施例では、突起は、突起の末端部を溶融するように溶接することができ、これにより、突起を第1のセグメントに接合することができる。末端部を溶融することにより、信号セグメント406hの物理的全長を減少させることができる。末端部の溶融は、追加的にまたは代替的に、信号セグメントの末端部の物理的全幅を増加させることができる。したがって、突起の末端部を溶融することにより、末端部は、例えば、
図24に示すような実質的に半球形の形状を有するビードを形成することができる。代替的実施形態では、突起は、圧入、接合、溶接、はんだ付け、接着、または第1および第2のセグメントを接合するための他の任意の適切な技術によって、開口部内に固定することができる。接合は、エポキシまたは任意の他の適切な接着剤を使用して行うことができる。エポキシまたは接着剤は、導電性であってもよい。
【0114】
図27に戻ると、少なくとも1つの第1の連結特徴部407および少なくとも1つの第2の連結特徴部409は、電気接点が、第1のセグメント406gから第2のセグメント406hまでの75°~105°の角度θを定めるように、互いに連結するように構成することができる。第1のセグメント406gおよび第2のセグメント406hが互いに連結されて信号接点406を形成すると、信号接点406は、装着端部406aと嵌合端部406bとの間に連続的な導電経路を画定する。コネクタ400のすべての信号接点406は、同じ連結特徴部を使用して実装することができ、または、信号接点406の少なくともいくつかは、他の信号接点406とは異なる連結特徴部を使用することができることが理解されよう。例えば、第1のセグメント406gのいくつかは、突起を用いて実装することができ、他のものは、開口部を用いて実装することができる。同様に、第2のセグメント406hのいくつかは、突起を用いて実装することができ、他のものは、開口部を用いて実装することができる。
【0115】
次に
図28を参照すると、接地接点404は、第1のセグメント404gと第2の別個のセグメント404hとを有する。第1のセグメント404gは第1の接地板とすることができ、第2のセグメント404hは第2の接地板とすることができる。第1のセグメント404gおよび第2のセグメント404hは、それぞれ、第1の接地セグメントおよび第2の接地セグメントとも呼ばれ得ることに留意されたい。第1および第2のセグメントは、接地接点404が、第1のセグメント404gから第2のセグメント404hまでの75°~105°の角度θを定めるように、互いに連結するように構成される。いくつかの実施形態では、角度θは、実質的に90°とすることができる。
【0116】
第1のセグメント404gは、互いに対向する第1の対の表面404cを有する。各第1の表面404cは、ブロードサイドと呼ぶことができる。第1のセグメント404gは、互いに対向し、第1の対の表面404cの間に延びる第1の対のエッジ404dを有する。第1のセグメント404gは、第1の電気構成要素(図示せず)に装着されるように構成された装着端部404aを有する。装着端部404aは、接地装着端部と呼ぶことができる。第1のセグメント404gは、長手方向Lおよび横方向Aから角度的にオフセットされた角度オフセット方向DAOに沿って装着端部404aからオフセットされた第1の連結端部404iを有する。いくつかの実施形態では、角度オフセット方向DAOは、横断方向Tとすることができる。第1の連結端部404iは、第1の接地連結端部と呼ぶことができる。第1のセグメント404gは、横方向Aに沿った一方のエッジ404dから他方のエッジ404dまでの幅と、一方の表面404cから他方の表面404cまでの厚さと、その接地装着端部404aからその第1の連結端部404iまでの長さとを有することができる。長さおよび幅は、厚さよりも大きくすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、幅は、長さよりも大きくすることができる。
【0117】
装着端部404aは、PCBなどの第1の構成要素に装着されるように構成された少なくとも1つの装着特徴部404kを画定することができる。各装着特徴部404kは、はんだボール(図示せず)を受容するように構成される装着尾部として構成することができる。しかしながら、代替的実施形態では、各装着特徴部406kは、圧入装着尾部、表面装着尾部、または接地接点404をPCB上に装着するのに適した任意の他の適切な装着特徴部もしくは装着特徴部の組み合わせとして構成することができる。
【0118】
いくつかの実施例では、装着端部404aは、複数の装着特徴部404kを画定することができる。装着特徴部404kは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。装着特徴部404kのうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され得るが、本開示の実施形態はそのように限定されない。装着特徴部404kが対をなして配置される実施形態では、各対の装着特徴部404kは、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間され得る。さらに、隣接する対は、第2の距離だけ互いから離間することができ、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。
【0119】
第1の連結端部404iは、少なくとも1つの第1の連結特徴部407を画定することができる。各第1の連結特徴部407は、例えば、第2のセグメント404hの突起を受容するように構成された開口部を画定することができる。いくつかの実施例では、各第1の連結特徴部407は、開口部を画定するタブを含むことができる。しかしながら、各第1の連結特徴部407は、第2のセグメント404hの開口部に受容されるように構成された突起など、任意の他の適切な連結特徴部とすることができることが理解されよう。
【0120】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの第1の連結特徴部407は、複数の第1の連結特徴部407を含むことができる。第1の連結特徴部407は、横方向Aに沿って互いから離間することができる。第1の連結特徴部407の少なくともいくつかは、対をなして配置することができるが、本開示の実施形態は、そのように限定されない。第1の連結特徴部407が対をなして配置される実施形態では、各対の第1の連結特徴部407は、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間することができる。さらに、隣接する対は、第2の距離だけ互いから離間することができ、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。第1の連結特徴部407の各対は、一対の装着特徴部404kと整列させることができるが、本開示の実施形態はそのように限定されない。
【0121】
いくつかの実施形態において、第1のセグメント404gは、コネクタハウジング404の整列特徴部402h(
図22に示される)と整列するように構成された少なくとも1つの整列特徴部404lを含むことができる。整列されると、整列特徴部404lおよび402hは、装着端部リードフレーム410(1)を、横方向Aおよび横断方向Tに沿って当接表面402gと整列させることができる。例えば、第1のセグメント404gは、コネクタハウジング404の整列特徴部402hと整列するように構成される一対の整列特徴部404lを含むことができる。一実施例では、各整列特徴部404lは、第1のセグメント404gの表面404cに画定された開口部とすることができる。コネクタは、バンク405をハウジング402に固定するために、開口部404lおよびハウジング402の開口部402hを通って延びるファスナを含むことができる。しかしながら、各整列特徴部404lは、代替的に、ハウジング404の開口部に受容されるように構成される突起であってもよいことが理解されよう。第2のセグメント404hは、バックアウトを制限するためにハウジング402のレセプタクルと摩擦嵌合を形成するように構成された少なくとも1つのかかり404tを含むことができる。
【0122】
第2のセグメント404hは、互いに対向する第2の対の表面404eを有する。各第2の表面406eは、ブロードサイドと呼ぶことができる。第2のセグメント404hは、互いに対向し、第2の対の表面404eの間に延びる第2の対のエッジ404fを有する。第2のセグメント404hは、第2の電気構成要素(図示せず)の電気接点と嵌合するように構成された嵌合端部404bを有する。嵌合端部404bは、接地嵌合端部と呼ぶことができる。第2のセグメント404hは、長手方向Lに沿って嵌合端部404bからオフセットされた第2の連結端部404rを有する。第2の連結端部404rは、第2の接地連結端部と呼ぶことができる。各第2のセグメント404hは、横方向Aに沿った一方のエッジ404fから他方のエッジ404fまでの幅、一方の表面404eから他方の表面404eまでの厚さ、およびその嵌合端部404bからその第2の連結端部404rまでの長さを有することができる。長さおよび幅は、厚さよりも大きくすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、幅は、長さよりも大きくすることができる。
【0123】
第2のセグメント404hは、平坦表面404eのうちの少なくとも1つの中に延びる嵌合端部404bに隣接する複数の嵌合端部開口部404mを画定することができる。嵌合端部開口部404mは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。第2のセグメント404hは、各嵌合端部開口部404mに対してオフセット表面404nを含むことができる。各オフセット表面404nは、横断方向Tに沿って嵌合端部開口部404mのそれぞれと整列させることができる。さらに、各オフセット表面404nは、横断方向Tに関して嵌合端部開口部404mのそれぞれからオフセットさせることができる。各オフセット表面404nは、
図23および
図24に示されるように、接地接点404の内方へ、電気接点またはPCBから、一対の接点ビーム406mなどの少なくとも1つの接点ビーム406mを遮蔽するように構成される。
【0124】
嵌合端部404bは、第2の電気構成要素の電気接点と嵌合するように構成された、複数の嵌合特徴部404qなどの少なくとも1つの嵌合特徴部404qを画定することができる。嵌合特徴部404qは、横方向Aに沿って互いから離間し得る。さらに、嵌合特徴部404qの個々のものは、横方向Aに関して嵌合端部開口部404mのうちの2つの間に配置することができる。一実施形態では、各嵌合特徴部404qは、第2の電気コネクタの少なくとも1つの接点ビームと嵌合するように構成された第1の平坦表面を有する平坦な嵌合セグメントを含むことができる。例えば、各嵌合特徴部404qは、
図15に示されるのと同様の方法で、第2のコネクタの対向する接地接点ビームと嵌合するように構成された第1および第2の平坦表面を含むことができる。したがって、各嵌合特徴部404qは、第2の電気コネクタの一対の対向する接地接点ビームの間に受容することができる。代替的実施形態では、各嵌合特徴部404qは、(限定されないが)接点ビームなどの任意の他の適切な嵌合インターフェースを画定することができる。
【0125】
第2の連結端部404rは、少なくとも1つの第2の連結特徴部409を画定することができる。少なくとも1つの連結特徴部409は、例えば、第1のセグメント404gのそれぞれの開口部に受容されるように構成された突起を画定することができる。しかしながら、少なくとも1つの連結特徴部409は、任意の他の適切な連結特徴部、すなわち第1のセグメント404gのそれぞれの突起を受容するように構成された開口部とすることができることが理解されよう。
【0126】
いくつかの実施例では、少なくとも1つの第2の連結特徴部409は、複数の第2の連結特徴部409を含むことができる。第2の連結特徴部409は、横方向Aに沿って互いから離間することができる。第2の連結特徴部409の少なくともいくつかは、対をなして配置することができるが、本開示の実施形態は、そのように限定されない。第2の連結特徴部409が対になって配置される実施形態では、各対の第2の連結特徴部409は、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間することができる。さらに、隣接する対は、第2の距離だけ互いから離間することができ、第2の距離は、第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。第1の連結特徴部407の各対は、嵌合特徴部404qと整列させることができるが、本開示の実施形態は、そのように限定されない。
【0127】
図29~
図32を簡単に参照すると、第1の連結特徴部407は、第1のセグメント404gのブロードサイド404c内に、かつ第1のセグメント404gを少なくとも部分的に通って延びる開口部であり得る。開口部は、長方形の形状、円形の形状、または突起と嵌合するための任意の他の適した形状を有することができる。第2の連結特徴部409は、少なくとも部分的に開口部を通って延びるような大きさおよび構成にされた突起であってもよい。突起は、長方形の形状、円形の形状、または開口部と嵌合するための任意の他の適した形状を有することができる。この突起は、一方のエッジ404fから他方のエッジ404fまでの幅よりも小さい横方向に沿った幅を有することができる。いくつかの実施形態において、
図29~
図31に示されるように、開口部は、開口部の周辺部が、ブロードサイド404cと整列した平面内で閉鎖形状を画定するように、第1のセグメント404gの端部から離間され得る。他の実施形態において、
図32に示されるように、開口部は、開口部の周辺部が、ブロードサイド404cと整列した平面内で開放形状を画定するように、第1のセグメント404gの端部で開放可能である。
【0128】
いくつかの実施形態において、開口部は、
図30に示されるように、第1のセグメント404gを完全に貫通して、例えば一対のブロードサイド404cを通って、延びることができる。他の実施形態において、開口部は、
図31の破線で示される凹部を画定するように、第1のセグメント404gを部分的に通って延びることができる。この突起は、開口部内に、かつ第1のセグメント404gを少なくとも部分的に通って延びるような大きさおよび構成にされ得る。例えば、
図30に示されるように、突起は、突起が一方のブロードサイド404c内に延び、他方のブロードサイド404cを越えて延びるように、第1のセグメント404gを完全に通って延びるような大きさにすることができる。したがって、開口部は、方向に沿った厚さを有することができ、突起は、突起が開口部を完全に貫通して延びるように、厚さよりも大きい、方向Lに沿った長さを有することができる。あるいは、突起は、
図31に示されるように、第1のセグメント404gを部分的に通るが、完全には通らずに延びるような大きさにされ得る。
図29~
図32の突起および開口部は、第1のセグメントが突起を画定し、第2のセグメントが開口部を画定するように、逆にすることができることが理解されよう。したがって、第1の連結特徴部407および第2の連結特徴部709のうちの一方は、第1および第2の対のブロードサイド404cおよび404eのうちのブロードサイドの1つに画定される開口部とすることができ、第1の連結部407および第2の連結部409のうちの他方は、開口部内に受容されるように構成される突起とすることができる。
【0129】
各実施形態において、突起は、溶接によって開口部内に固定することができる。溶接は、レーザ溶接、または超音波チップなどの任意の他の適切な溶接技術によって行うことができ、赤色レーザまたは緑色レーザなどの任意の適切なレーザを使用することができる。突起が開口部を完全に貫通して延びる実施例では、突起は、突起の末端部を溶融するように溶接することができ、これにより、突起を第1のセグメントに接合することができる。末端部を溶融することは、接地セグメント404hの物理的全長を減少させることができる。末端部の溶融は、追加的にまたは代替的に、接地セグメントの末端部の物理的全幅を増大させることができる。このように、突起の末端部を溶融することにより、末端部は、例えば、実質的に半球形の形状を有するビードを形成することができる。代替的実施形態では、突起は、圧入、接合、溶接、はんだ付け、接着、または第1および第2のセグメントを接合するための他の任意の適切な技術によって、開口部内に固定することができる。接合は、エポキシまたは任意の他の適切な接着剤を使用して行うことができる。エポキシまたは接着剤は、導電性であってもよい。
【0130】
図28に戻ると、少なくとも1つの第1の連結特徴部407および少なくとも1つの第2の連結特徴部409は、電気接点が、第1のセグメント404gから第2のセグメント404hまでの75°~105°の角度θを定めるように、互いに連結するように構成することができる。第1のセグメント404gおよび第2のセグメント404hが互いに連結されて接地接点404を形成すると、接地接点404は、装着端部404aと嵌合端部404bとの間に連続的な導電経路を画定する。さらに、接地接点404は、接地接点404のエルボに、少なくとも1つの窓404p、例えば複数の窓404pを画定する。エルボは、第1の接地セグメント404gおよび第2の接地セグメント404hが互いに連結される位置などで、接地装着端部404aと接地嵌合端部404bとの間に画定され得る。各窓404pは、接地接点404の第1の連結特徴部407のうちの2つの間、および接地接点404の第2の連結特徴部409のうちの2つの間で、横方向Aに関して整列された位置に画定される。
【0131】
第1のセグメント404gは、1つのタイプの連結特徴部(例えば、開口部もしくは突起)で実装され得、または異なるタイプの連結特徴部(例えば、開口部および突起)で実装され得ることが理解されよう。同様に、第2のセグメント404hは、1つのタイプの連結特徴部(例えば、開口部もしくは突起)で実装され得、または異なるタイプの連結特徴部(例えば、開口部および突起)で実装され得る。さらに、第1の接地セグメント404gおよび第1の信号セグメント406gは、1つのタイプの連結特徴部(例えば、突起もしくは開口部)を用いて実装され得、または異なるタイプの連結特徴部を用いて実装され得る(例えば、第1のセグメント404gは、開口部を用いて実装され得、第1のセグメント406gは、突起を用いて実装され得るか、またはその逆とすることができる)。同様に、第2の接地セグメント404hおよび第2の信号セグメント406hは、1つのタイプの連結特徴部(例えば、突起もしくは開口部)を用いて実装され得る、または異なるタイプの連結特徴部を用いて実装され得る(例えば、第2のセグメント404hは、開口部を用いて実装され得、第2のセグメント406hは、突起を用いて実装され得るか、またはその逆とすることができる)。
【0132】
図24に戻って、接点のバンク405における接地接点404および信号接点406の配置を説明する。信号接点406は、列の方向に沿って互いから離間するように配置され得る。列の方向は、横方向Aとすることができる。(図示のような)いくつかの実施形態では、信号接点406は、対をなして配置することができるが、本開示の実施形態は、そのように限定されない。信号接点406の各対は、差動信号対を画定することができる。各対の信号接点406は、エッジ間に配置され、横方向Aに沿って第1の距離だけ互いから離間され得る。一対の信号接点はエッジ連結される。信号接点406の個々の対は、横方向Aに沿って第2の距離だけ互いから離間させることができ、第2の距離は第1の距離よりも大きい。いくつかの実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの1つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。いくつかのそのような実施形態では、第2の距離は、横方向Aに沿った信号接点406のうちの2つの幅と少なくとも同じ大きさとすることができる。
図24は、4対の信号接点406および単一の接地接点404を示すが、任意の適切な数の信号接点および接地接点を使用することができることが理解されよう。複数の列を有する実施形態では、信号対は、横断方向Tに沿って1つの列から次の列へとオフセットすることができ、その結果、1つの列内の一対の接点間に延びる線は、隣接する列内の一対の接点間に延びない。
【0133】
接地シールド404は、接地シールド404の窓404pのそれぞれが内向き-外向き方向に沿って信号接点406の少なくとも1つと整列するように、信号接点406から離間させることができる。各信号接点406は、第1の信号セグメント406gが第1の接地セグメント404gから離間し、第2の信号セグメント406hが第2の接地セグメント404hから離間するように、接地接点404から外向きに配置することができる。したがって、接地接点404または信号接点406のいずれとも交差することなく、接地接点404と全ての信号接点406の第1のセグメント406gとの間を、横方向Aに沿って、線が延びることができる。言い換えれば、接地接点404の任意の部分を通って延びることなく、横方向Aに沿って全ての信号接点406の第1のセグメント406gを通って線が延びることができる。同様に、接地接点404と全ての信号接点406の第2のセグメント406hとの間で、横方向Aに沿って、接地接点404または信号接点406のいずれとも交差することなく、線が延びることができる。言い換えれば、接地接点404の任意の部分を通って延びることなく、横方向Aに沿って全ての信号接点406の第2のセグメント406hを通って線が延びることができる。代替的実施形態では、接地接点404および信号接点406の位置は、信号接点406が接地接点404から概して内向きに離間するように切り替えることができることに留意されたい。
【0134】
信号接点406および接地接点404は、信号接点406の信号装着特徴部406kが互いに並び、横方向Aに沿って接地板404の接地装着特徴部404kと並ぶように、互いに対して配置することができる。個々の信号装着特徴部406kは、横方向Aに関して接地装着特徴部404kのうちの2つの間に配置することができる。信号接点406が対をなして配置される実施形態では、信号装着特徴部406kの個々の対は、横方向Aに関して接地装着特徴部404kのうちの2つの間に配置することができる。接地装着特徴部404kが対をなして配置される実施形態では、接地装着特徴部404kの個々の対は、横方向Aに関して信号装着特徴部406kのうちの2つの間に配置することができる。信号接点406および接地装着特徴部404kの両方が対をなして配置される実施形態では、接地装着特徴部404kの個々の対は、横方向Aに関して信号装着特徴部406kの2つの対の間に配置することができる。同様に、信号装着特徴部406kの個々の対は、横方向Aに関して接地装着特徴部404kのうちの2つの対の間に配置することができる。
【0135】
信号接点406は、各信号接点406の接点ビーム406mが、横断方向Tに沿って、嵌合端部開口部404mの1つと整列されるように、接地接点404に対して配置することができる。したがって、各接点ビーム406mは、接点ビーム406mが、第2の電気コネクタの嵌合端部と嵌合する際に、対応する嵌合端部開口部404m内に偏向するように構成される。好ましくは、各接点ビーム406mは、接点ビーム406mが第2の電気コネクタと嵌合するときに、接点ビーム406mの本体406nが嵌合特徴部404qと実質的に同一面内にあるように、対応する開口部404m内に偏向することができる。信号接点406が対になって配置される実施形態では、各嵌合端部開口部404mは、一対の信号接点406の接点ビーム406mと整列させることができる。接地接点404のオフセット表面404nは、信号接点406が接地接点404に対して隣接位置にあるときに、横断方向Tに沿って信号接点406のブロードサイド406eと整列させることができる。
【0136】
接地接点404および信号接点406は、少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体によって、上述した隣接位置に維持することができる。例えば、信号接点406の第1のセグメント406gおよび接地接点404の第1のセグメント404gは、第1のインサート本体408によって支持することができる。さらに、信号接点406の第2のセグメント406hおよび接地接点404の第2のセグメント404hは、第2のインサート本体412によって支持され得る。接地接点404および信号接点406は、インサート成形、ステッチ、圧入、または電気接点をハウジングに取り付けるための任意の他の適切な技法によって、第1のインサート本体408および第2のインサート本体412に取り付けることができる。
【0137】
接地接点404の第2のセグメント404hは、横方向Aおよび長手方向Lに沿って概ね平坦である。さらに、接地接点404の第1のセグメント404gは、角度オフセット方向DAOに沿って概ね平坦である。一実施例では、角度オフセット方向DAOは、横断方向Tである。よって、第1のセグメント404gは、第2のセグメント404hに対して実質的に垂直とすることができる。
【0138】
信号接点406の第2のセグメント406hは、横方向Aおよび長手方向Lに延びる平面に沿って互いと同一面内にあることができる。信号接点406の第1のセグメント406gは、横方向Aおよび角度オフセット方向DAOに沿って延びる平面に沿って互いと同一面内にあることができる。一実施例では、角度オフセット方向DAOは、横断方向Tである。したがって、第2のセグメント406hは、第1のセグメント406gに対して実質的に垂直であり得る。信号接点406の第1のセグメント406gは、接地接点404の第1のセグメント404gと実質的に平行であり得る。信号接点406の第2のセグメント406hは、接地接点404の第2のセグメント404gと実質的に平行とすることができる。
【0139】
図22および
図24に戻って、次に、角度付きコネクタ400を組み立てる方法を説明する。この方法は、電気コネクタ400のハウジング402に電気接点の少なくとも1つのバンク405(1)および405(2)を取り付けることを含み、ここで、各バンク405(1)および405(2)は、横方向Aに沿って列をなして配置された複数の信号接点406と、横方向Aに垂直な内向き-外向き方向に沿って信号接点406からオフセットされた接地シールド404とを含む。この方法は、電気接点の1つのバンクもしくは2つ以上のバンクを有するコネクタに対して、また1列の電気接点もしくは2列以上を有するコネクタに対して実施することができることが理解されるであろう。複数列のバンク405(1)および405(2)を採用する実施形態では、列は、最も下または最も内側の列R
1で始まり、最も上または最も外側の列R
4で終わる順序でコネクタハウジング402に取り付けることができる。例えば、少なくとも1つのバンクは、第1の列R
1および第2の列R
2それぞれのための第1のバンク405(1)および第2のバンク405(1)を含むことができ、この方法は、第2のバンクが横方向Aに垂直な外向き方向に沿って第1のバンクから離れるように、第1のバンクの後に第2のバンクを取り付けることを含むことができる。
【0140】
各バンク405(1)および405(2)は、バンクの第2のリードフレーム410(2)をハウジング402のレセプタクルに挿入し、その後、第1のリードフレーム410(1)を第2のリードフレーム410(2)に連結することによって、ハウジング402に取り付けることができる。しかしながら、代替的実施形態では、第1のリードフレーム410(1)および第2のリードフレーム410(2)は、第2のリードフレーム410(2)がレセプタクルに挿入される前に、互いに連結され得ることに留意されたい。第1のリードフレーム410(1)を第2のリードフレーム410(2)に連結するステップは、各信号接点406について、信号接点406の第1の信号セグメント406gを信号接点406の第2の信号セグメント406hに連結して、第1の信号セグメント406gと第2の信号セグメント406hとの間に75°~105°の角度を定め、第1の信号セグメント406gの装着端部406aから第2の信号セグメント406hの嵌合端部406bまでの連続した導電経路を画定することを含むことができる。また、このステップは、接地シールド404の第1の接地セグメント404gを接地シールド404の第2の接地セグメント404hに連結して、第1の接地セグメント404gと第2の接地セグメント404hとの間に75°~105°の角度を定め、第1の接地セグメント404gの装着端部404aから第2の接地セグメント404hの嵌合端部404bまでの連続的な導電経路を画定することを含むことができる。第1の接地セグメント404gを第2の接地セグメント404hに連結する際に、第1の接地セグメント404gは、第2の接地セグメント404hに対して75°~105°の角度で第1の接地セグメント404gを配向するように、ハウジング402の当接表面402gに当接することができる。
【0141】
第1の信号セグメント406gは、第1の信号セグメント406gおよび第2の信号セグメント406hのうちの一方の突起を、第1の信号セグメント404gおよび第2の信号セグメント404hのうちの他方の開口部内に受容することによって、第2の信号セグメント406hに連結することができる。第1の接地セグメント404gは、第1の接地セグメント404gおよび第2の接地セグメント404hのうちの一方の突起を、第1の接地セグメント404gおよび第2の接地セグメント404hのうちの他方の開口部に受容することによって、第2の接地セグメント404hに連結することができる。加えて、または代替的に、第1の信号セグメント406gおよび第2の信号セグメント406hを互いに溶接することによって、各第1の信号セグメント406gを対応する第2の信号セグメント406hに連結することができる。第1の接地セグメント404gは、第1の接地セグメント404gおよび第2の接地セグメント404hを互いに溶接することによって、第2の接地セグメント404hに連結することができる。溶接は、第1の信号セグメント406gおよび第2の信号セグメント406hのうちの一方の突起の少なくとも一部などの連結特徴部407または409を溶融して、その連結特徴部を第1の信号セグメント406gおよび第2の信号セグメント406hの他方に接合することを含むことができる。同様に、溶接は、第1の接地セグメント404gおよび第2の接地セグメント404hのうちの一方の突起の少なくとも一部などの連結特徴部407または409を溶融して、その連結特徴部を第1の接地セグメント404gおよび第2の接地セグメント404hのうちの他方に接合することを含み得る。いくつかの実施形態では、連結特徴部は、第1の信号セグメント404gおよび第2の信号セグメント404hのうちの他方を完全に貫通して延びる突起であり得、第1の信号セグメント404gおよび第2の信号セグメント404hのうちの他方を通って延びる突起の端部は、溶接によって溶融され得る。
【0142】
図18に戻ると、電気コネクタ400は、エッジ連結された差動信号対を有することができ、27GHzでの約54ギガビット/秒から40GHzでの約80ギガビット/秒の間の速度で、電気接点の嵌合端部と装着端部との間のデータ信号を転送することができ、8.5ピコ秒の立ち上がり時間(10パーセントから90パーセント)で40GHzにかけて-40dB~-80dBである近端クロストーク電力和を有し、8.5ピコ秒の立ち上がり時間(10パーセントから90パーセント)で40GHzにかけて-40dB~-80dBである遠端クロストーク電力和を有し、差動挿入損失を27GHzにかけて0~-2dBの範囲、40GHzにかけて0~-4dBの範囲で維持する。
【0143】
引き続き
図18を参照して、本開示の電気コネクタの寸法をここで説明する。寸法は、
図18を参照して説明されるが、電気コネクタ100の対応する寸法は、以下の寸法と同じであり得ることが理解されよう。信号接点406の各対は、横方向Aに沿ってその対の信号接点406の間の中間にある中心を画定することができる。各バンク405内の信号接点406の対は、1つの対の中心から隣接する対の中心までの距離d
1を画定することができる。中心間距離d
1は、横方向Aに沿った信号接点ピッチを画定することができる。信号接点ピッチは、各バンク内で、また1つのバンクから次のバンクまで一定にすることができる。したがって、各列のバンク405は、一定の信号接点ピッチを有することができ、各列のバンク405は、他の各列のバンク405の信号接点ピッチと同じ信号接点ピッチを有することができる。したがって、電気コネクタ400は、一定の信号接点ピッチを有すると言える。いくつかの実施例では、距離d
1は約3.2mm、例えば3.2mmの±10%以内とすることができる。例えば、距離d
1は、2.88mm~3.52mmの範囲内とすることができる。
【0144】
同様に、各接地シールド404は、横方向Aに関して、信号接点406の2つの隣接する対の中間にある接地接点中心を画定することができる。例えば、接地接点中心は、嵌合特徴部404qの中心、または装着特徴部404kの中心とすることができる。各接地シールド404は、1つの接地接点中心から隣接する接地接点中心までの距離d2を画定することができる。中心間距離d2は、横方向Aに沿って接地接点ピッチを画定することができる。接地接点ピッチは、各接地シールド404内で、また1つの接地シールド404から次の接地シールドまで一定であることができる。したがって、各列の接地シールド404は、一定の接地接点ピッチを有することができ、各列の接地シールド404は、他の各列の接地シールド404の接地接点ピッチと同じ接地接点ピッチを有することができる。したがって、電気コネクタ400は、一定の接地接点ピッチを有すると言える。いくつかの実施例では、距離d2は、約3.2mm、例えば3.2mmの±10%以内とすることができる。例えば、距離d2は、2.88mm~3.52mmの範囲内とすることができる。
【0145】
電気コネクタ400は、横方向に沿って延びる各列の中心線を画定することができる。電気コネクタ400は、横断方向Tに沿って1つの列の中心線から次の列の中心線までの距離d3を画定することができる。中心間距離d3は、横断方向Tに沿って列ピッチを画定することができる。列ピッチは、1つの列から次の列まで一定とすることができる。したがって、電気コネクタ400は、一定の列ピッチを有すると言える。いくつかの実施例では、距離d3は、約1.8mm、例えば1.8mmの±10%以内とすることができる。例えば、距離d2は、1.62mm~1.98mmの範囲内とすることができる。
【0146】
信号接点406の対は、1つの列から次の列に互い違いにすることができる。例えば、各列の第1の対の信号接点は、次の列の第1の対の信号接点から距離d4だけオフセットさせることができる。距離d4は、各列の第1の対の中心から、次の列の第1の対の中心までとすることができる。いくつかの実施例では、距離d4は、約1.2mm、例えば1.2mmの±10%以内とすることができる。例えば、距離d4は、1.08mm~1.32mmの範囲内とすることができる。
【0147】
電気コネクタ400(および電気コネクタ100)の嵌合端部402bは、バンク405の1つのカラムによって画定される信号接点フィールドを含むことができる。特に、信号接点フィールドは、(i)バンク405の1つのカラムの最も外側の信号接点の最外点の間で横方向Aに沿って延びる幅と、(ii)信号接点の最も外側の列の最外点の間で横断方向Tに沿って延びる高さ、とを有する、想像上の周辺部またはボックスによって画定することができる。例えば、信号接点フィールドは、(i)列R1の最も右側の信号接点の最外点から、右から左に数えて、列R4の第4の信号対の最外点(すなわち、第8の信号接点406の最外点)までの横方向Aに沿った幅、および(ii)列R1の最も右側の信号接点の最上点から、右から左に数えて、列R4の第4の信号対の最下点(すなわち、第8の信号接点406の最下点)までの横断方向Tに沿った高さを、有することができる。
【0148】
横方向Aに沿った信号接点フィールドの幅は、約11.69mm、例えば11.69mmの±10パーセント以内とすることができる。図示のように、信号接点フィールドは、横方向Aに沿って約11.69mm当たり4つの信号対(すなわち、8つの信号接点406)、例えば11.69mmの±10パーセント以内に4つの信号対、の横方向信号接点密度を有することができる。横断方向Tに沿った信号接点フィールドの高さは、約5.86mm、例えば5.86mmの±10%以内とすることができる。図示のように、信号接点フィールドは、横断方向Tに沿って約5.86mm当たり4つの信号対(すなわち、8つの信号接点406)、例えば5.86mmの±10%以内に4つの信号対、の横断方向信号接点密度を有することができる。さらに、信号接点フィールドは、横方向信号接点密度と横断方向信号接点密度との積に等しい面密度を有することができる。したがって、面密度は、約68.50平方mm(すなわち、11.69mm×5.86mm)、例えば、55.49平方mm(すなわち、(11.69mm-10パーセント)×(5.86mm-10パーセント))~82.89平方mm(すなわち、(11.69mm+10パーセント)×(5.86mm+10パーセント))、とすることができる。
【0149】
当業者であれば、広範な発明概念から逸脱することなく、上述の実施形態に変更を加えることができることを理解するであろう。さらに、本明細書に記載された実施形態のいずれかに関して上述された構造、特徴、および方法は、別段の指示がない限り、本明細書に記載されたその他の実施形態のいずれかに組み込むことができることを理解されたい。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、本開示の趣旨および範囲内の修正を包含することが意図されることが理解される。
【0150】
特に明記しない限り、本開示における各数値および範囲は、あたかも「約」または「ほぼ」という語が値または範囲の値に先行するかのように近似していると解釈されるべきである。
【0151】
〔実施の態様〕
(1) 電気コネクタ用の電気接点において、
互いに対向する第1の対のブロードサイドと、互いに対向し、前記第1の対のブロードサイドの間に延びる第1の対のエッジと、第1の電気構成要素に装着されるように構成された装着端部と、前記装着端部からオフセットされた第1の連結端部と、を有する、第1のセグメントであって、前記第1の連結端部は、少なくとも1つの第1の連結特徴部を画定する、第1のセグメントと、
互いに対向する第2の対のブロードサイドと、互いに対向し、前記第2の対のブロードサイドの間に延びる第2の対のエッジと、第2の電気構成要素と嵌合するように構成された嵌合端部と、前記嵌合端部からオフセットされた第2の連結端部と、を有する、第2のセグメントであって、前記第2の連結端部は、少なくとも1つの第2の連結特徴部を画定する、第2のセグメントと、
を含み、
前記少なくとも1つの第1の連結特徴部および前記少なくとも1つの第2の連結特徴部は、電気接点が、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、かつ前記第1および第2のセグメントが、前記装着端部と前記嵌合端部との間に連続的な導電経路を画定するように、互いに連結されている、電気接点。
(2) 前記少なくとも1つの第1の連結特徴部および前記少なくとも1つの第2の連結特徴部は、互いに溶接されている、実施態様1に記載の電気接点。
(3) 前記角度は約90°である、実施態様1または2に記載の電気接点。
(4) 前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、前記第1および第2のセグメントのそれぞれの前記ブロードサイドのうちの少なくとも1つの中に延びる開口部であり、前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記開口部内に受容されるように構成される突起である、実施態様1または2に記載の電気接点。
(5) 前記開口部は、前記第1および第2のセグメントの前記それぞれを完全に貫通して延びる、実施態様4に記載の電気接点。
【0152】
(6) 前記開口部は、ある方向に沿った厚さを有し、前記突起は、前記突起が前記開口部を完全に貫通して延びるように、前記厚さよりも大きい、前記方向に沿った長さを有する、実施態様5に記載の電気接点。
(7) 前記開口部は、前記第1および第2のセグメントの前記それぞれを完全に貫通して延びることなく、前記第1および第2のセグメントの前記それぞれを部分的に通って延び、前記突起は、前記第1および第2のセグメントの前記それぞれを完全に貫通して延びることなく、前記開口部内に受容されている、実施態様4に記載の電気接点。
(8) 前記電気接点は接地接点であり、前記第1のセグメントは第1の接地板であり、前記第2のセグメントは第2の接地板である、実施態様1から7のいずれかに記載の電気接点。
(9) 前記少なくとも1つの第1の連結特徴部は、横方向に沿って互いから離間された複数の第1の連結特徴部を含み、前記少なくとも1つの第2の連結特徴部は、前記横方向に沿って互いから離間された複数の第2の連結特徴部を含む、実施態様8に記載の電気接点。
(10) 前記第1の連結特徴部のうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され、前記対は、各対における前記第1の連結特徴部間の距離よりも大きい距離だけ、前記横方向に沿って互いから離間され、前記第2の連結特徴部のうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され、前記対は、各対における前記第2の連結特徴部間の距離よりも大きい距離だけ、前記横方向に沿って互いから配置されている、実施態様9に記載の電気接点。
【0153】
(11) 前記装着端部は、横方向に沿って互いから離間された複数の装着特徴部を含み、前記嵌合端部は、前記横方向に沿って互いから離間された複数の嵌合特徴部を含む、実施態様1から10のいずれかに記載の電気接点。
(12) 前記装着特徴部のうちの少なくともいくつかは、対をなして配置され、前記対は、各対における前記装着特徴部間の距離よりも大きい距離だけ、横方向に沿って互いから離間されている、実施態様11に記載の電気接点。
(13) 前記電気接点は、信号接点である、実施態様1から7のいずれかに記載の電気接点。
(14) 前記嵌合端部は、ビーム本体と、前記ビーム本体から角度的にオフセットされたスタブと、を有する可撓性の接点ビームを含み、前記ビーム本体および前記スタブは、第2の電気コネクタが前記可撓性の接点ビームと嵌合する際に前記第2の電気コネクタの対応する電気接点に対してこすりつけられるように構成されたエルボにおいて互いに隣接している、実施態様13に記載の電気接点。
(15) 角度付きコネクタ用の複数の電気接点において、
横方向に沿って列をなして互いから離間された複数の信号接点であって、各信号接点は、
第1の電気構成要素に装着されるように構成された信号装着端部と、前記信号装着端部からオフセットされた第1の信号連結端部と、を有する第1の信号セグメントと、
第2の電気構成要素と嵌合するように構成された信号嵌合端部と、前記信号嵌合端部からオフセットされた第2の信号連結端部と、を有する第2の信号セグメントと、
を含み、前記第2の信号連結端部は、前記信号接点が前記第1の信号セグメントと前記第2の信号セグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、また、前記信号装着端部から前記信号嵌合端部まで連続的な導電経路を画定するように、前記第1の信号連結端部に連結されている、複数の信号接点と、
前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って前記信号接点から離間している接地シールドであって、
第1の電気構成要素に装着されるように構成された接地装着端部と、前記接地装着端部からオフセットされた第1の接地連結端部と、を有する第1の接地セグメントと、
第2の電気構成要素と嵌合するように構成された接地嵌合端部と、前記接地嵌合端部からオフセットされた第2の接地連結端部と、を有する第2の接地セグメントと、
を含み、前記第2の接地連結端部は、前記接地シールドが前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間に75°~105°の角度を定めるように、また、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部まで連続的な導電経路を画定するように、前記第1の接地連結端部に連結されている、接地シールドと、
を含む、複数の電気接点。
【0154】
(16) 各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは互いに溶接され、前記接地接点の前記第1および第2の接地セグメントは互いに溶接されている、実施態様15に記載の複数の電気接点。
(17) 各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントを互いに連結する、第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定し、
前記第1および第2の接地セグメントは、前記第1および第2の接地セグメントを互いに連結する、少なくとも第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定する、実施態様15または16に記載の複数の電気接点。
(18) 各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記開口部内に受容される突起を画定し、
前記接地接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、前記接地接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記接地接点の前記開口部内に受容される突起を画定する、実施態様17に記載の角度付き電気コネクタ。
(19) 前記信号接点のそれぞれの前記開口部は、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれを完全に貫通して延び、前記接地接点の前記開口部は、前記接地接点の前記第1および第2の接地セグメントのそれぞれを完全に貫通して延びる、実施態様18に記載の角度付き電気コネクタ。
(20) 各信号接点の前記突起は、前記信号接点の前記開口部を完全に貫通して延び、前記接地接点の前記突起は、前記接地接点の前記開口部を完全に貫通して延びる、実施態様19に記載の角度付き電気コネクタ。
【0155】
(21) 前記コネクタは、27GHzでの約54ギガビット/秒から40GHzでの約80ギガビット/秒の間の速度で、前記電気接点の前記嵌合端部と前記装着端部との間でデータ信号を転送するように構成されている、実施態様19に記載の角度付き電気コネクタ。
(22) 前記電気コネクタは、8.5ピコ秒の立ち上がり時間(10パーセントから90パーセント)で40GHzにかけて-40dB~-80dBである近端クロストーク電力和を有する、実施態様21に記載の角度付き電気コネクタ。
(23) 前記電気コネクタは、8.5ピコ秒の立ち上がり時間(10パーセントから90パーセント)で40GHzにかけて-40dB~-80dBである遠端クロストーク電力和を有する、実施態様21または22に記載の角度付き電気コネクタ。
(24) 前記電気コネクタは、27GHzにかけて0~-2dBの範囲、また40GHzにかけて0~-4dBの範囲の差動挿入損失を有する、実施態様21から23のいずれかに記載の角度付き電気コネクタ。
(25) 角度付き電気コネクタを組み立てる方法において、
電気接点の少なくとも1つのバンクを電気コネクタのハウジングに取り付けることを含み、各バンクは、横方向に沿って一列に配置された複数の信号接点と、前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って信号接点からオフセットされた接地シールドと、を含み、各バンクについて取り付けることは、
各信号接点について、前記信号接点の第1の信号セグメントを前記信号接点の第2の信号セグメントに連結して、前記第1の信号セグメントと前記第2の信号セグメントとの間に75°~105°の角度を定め、前記第1の信号セグメントの装着端部から前記第2の信号セグメントの嵌合端部まで連続した導電経路を画定することと、
前記接地シールドの第1の接地セグメントを前記接地シールドの第2の接地セグメントに連結して、前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間に75°~105°の角度を定め、前記第1の接地セグメントの装着端部から前記第2の接地セグメントの嵌合端部まで連続した導電経路を画定することと、
を含む、方法。
【0156】
(26) 前記第1の信号セグメントを前記第2の信号セグメントに連結することは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの一方の突起を、前記第1および第2の信号セグメントのうちの他方の開口部に受容することを含み、
前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結することは、前記第1および第2の接地セグメントのうちの一方の突起を、前記第1および第2の接地セグメントのうちの他方の開口部に受容することを含む、実施態様25に記載の方法。
(27) 前記第1の信号セグメントを前記第2の信号セグメントに連結することは、前記第1および第2の信号セグメントを互いに溶接することを含み、
前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結することは、前記第1および第2の接地セグメントを互いに溶接することを含む、実施態様25または26に記載の方法。
(28) 前記第1および第2の信号セグメントを溶接することは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの一方の連結特徴部を溶融させて、前記連結特徴部を前記第1および第2の信号セグメントのうちの他方に接合することを含む、実施態様27に記載の方法。
(29) 前記連結特徴部は、前記第1および第2の信号セグメントのうちの他方を通って延びる突起である、実施態様28に記載の方法。
(30) 前記方法は、
連結するステップの前に、前記バンクの第2のリードフレームを前記ハウジングのレセプタクルに挿入することであって、前記第2のリードフレームは、前記第2の信号セグメントおよび前記第2の接地セグメントを含む、ことと、
前記第1の信号セグメントおよび前記第1の接地セグメントを含む第1のリードフレームを前記第2のリードフレームに連結することであって、前記第1の信号セグメントを前記第2の信号セグメントに連結するステップと、前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結するステップと、を含む、ことと、
を含む、実施態様25に記載の方法。
【0157】
(31) 前記少なくとも1つのバンクは、第1および第2のバンクを含み、
前記方法は、前記第2のバンクが、前記横方向に垂直な外向き方向に沿って前記第1のバンクから離間するように、前記第1のバンクの後に前記第2のバンクを取り付けることを含む、実施態様25に記載の方法。
(32) 前記第1の接地セグメントを前記第2の接地セグメントに連結するステップは、前記第2の接地セグメントに対して75°~105°の前記角度で前記第1の接地セグメントを配向するように、前記第1の接地セグメントを前記ハウジングの当接表面に当接させることを含む、実施態様25に記載の方法。
(33) 角度付き電気コネクタにおいて、
横方向に沿って列に沿って配列されている複数の信号接点であって、各信号接点は、信号装着端部と、前記信号装着端部からオフセットされた信号嵌合端部と、前記信号装着端部から前記信号嵌合端部に向かって延びる第1の信号セグメントと、前記信号嵌合端部から前記信号装着端部に向かって延びる第2の信号セグメントと、を含み、前記第1および第2の信号セグメントは、75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされている、複数の信号接点と、
接地嵌合端部と、前記接地嵌合端部からオフセットされた接地装着端部と、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部に向かって延びる第1の接地セグメントと、前記接地嵌合端部から前記接地装着端部に向かって延びる第2の接地セグメントと、を有する接地シールドであって、前記第1および第2の接地セグメントは、75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされ、前記接地シールドは、前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間の前記角度を定める前記接地シールドのエルボにおいて複数の窓を画定する、接地シールドと、
を含み、
前記接地シールドは、前記窓のそれぞれが内向き-外向き方向に沿って前記信号接点のうちの少なくとも1つと整列するように、前記信号接点に対して配置されている、角度付き電気コネクタ。
(34) 各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは、前記信号接点の前記信号装着端部と前記信号嵌合端部との間に連続的な導電経路を形成するように互いに連結され、
前記第1および第2の接地セグメントは、前記接地シールドの前記接地装着端部と前記接地嵌合端部との間に連続的な導電経路を形成するように互いに連結されている、実施態様33に記載の角度付き電気コネクタ。
(35) 各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは互いに溶接され、前記接地接点の前記第1および第2の接地セグメントは互いに溶接されている、実施態様34に記載の角度付き電気コネクタ。
【0158】
(36) 各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントは、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントを互いに連結する、第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定し、
前記第1および第2の接地セグメントは、前記第1および第2の接地セグメントを互いに連結する、少なくとも第1および第2の連結特徴部をそれぞれ画定する、実施態様34または35に記載の角度付き電気コネクタ。
(37) 各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、各信号接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記開口部内に受容される突起を画定し、
前記接地接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの一方は、開口部を画定し、前記接地接点の前記第1および第2の連結特徴部のうちの他方は、前記接地接点の前記開口部内に受容される突起を画定する、実施態様36に記載の角度付き電気コネクタ。
(38) 前記信号接点のそれぞれの前記開口部は、前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれを完全に貫通して延び、前記接地接点の前記開口部は、前記接地接点の前記第1および第2の接地セグメントのそれぞれを完全に貫通して延びる、実施態様37に記載の角度付き電気コネクタ。
(39) 各信号接点の前記突起は、前記信号接点の前記開口部を完全に貫通して延び、前記接地接点の前記突起は、前記接地接点の前記開口部を完全に貫通して延びる、実施態様38に記載の角度付き電気コネクタ。
(40) 前記第1の接地セグメントは、前記横方向に沿って互いから離間している複数の第1の連結特徴部を画定し、前記第2の接地セグメントは、前記横方向に沿って互いから離間している複数の第2の連結特徴部を画定し、各窓は、前記接地接点の前記第1の連結特徴部のうちの2つの間、および前記接地接点の前記第2の連結特徴部のうちの2つの間で、前記横方向に関して整列された位置に画定されている、実施態様36に記載の角度付き電気コネクタ。
【0159】
(41) 前記信号接点および前記接地接点は、前記窓、前記信号接点、および前記接地接点と交差する共通の曲げ線に沿って、前記横方向に沿って曲げられている、実施態様33に記載の角度付き電気コネクタ。
(42) 各信号接点は、前記信号接点の前記第1の信号セグメントと前記第2の信号セグメントとの間に延びる中間信号セグメントを含み、前記信号接点は、i)各中間信号セグメントが、前記横方向に沿って前記接地シールドと位置合わせされるように前記窓のうちの1つに受容され、ii)各第1および第2の信号セグメントが、前記内向き-外向き方向に沿って前記接地シールドからオフセットされるように、配置されている、実施態様41に記載の角度付き電気コネクタ。
(43) 前記窓のそれぞれは、一対の前記信号接点の前記中間信号セグメントを受容する、実施態様41に記載の角度付き電気コネクタ。
(44) 各信号接点について、前記信号接点の前記中間信号セグメントは、前記横方向に沿った前記信号接点の第1の信号エッジから前記信号接点の第2の信号エッジまでの幅を有し、前記幅は、前記横方向に沿った前記信号接点の前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれの幅よりも大きい、実施態様41に記載の角度付き電気コネクタ。
(45) 各信号接点の前記装着端部は、信号装着特徴部を含み、前記接地装着端部は、複数の接地装着特徴部を含み、前記信号装着特徴部および前記接地装着特徴部は、前記横方向に沿って互いに並んでいる、実施態様41に記載の角度付き電気コネクタ。
【0160】
(46) 角度付き電気コネクタ用の複数の電気接点において、
複数の信号接点であって、それぞれが、
i)信号装着端部、前記信号装着端部からオフセットされた信号嵌合端部、前記信号装着端部から前記信号嵌合端部に向かって延びる第1の信号セグメント、前記信号嵌合端部から前記信号装着端部に向かって延びる第2の信号セグメント、および前記第1の信号セグメントから前記第2の信号セグメントに延びる中間信号セグメント、
ii)横方向に沿って互いに対向する第1および第2の信号エッジ、ならびに前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って互いに対向する第1および第2の信号ブロードサイド、
を含み、前記中間信号セグメントは、前記内向き-外向き方向に沿って前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれに対して方向を変えられている、複数の信号接点と、
接地嵌合端部および接地装着端部を有する接地シールドであって、前記接地シールドは、前記接地シールドの屈曲領域において少なくとも1つの窓を画定し、各窓は、前記接地シールドを通って延びる、接地シールドと、
を含み、
前記信号接点は、1)前記横方向に沿って延びる共通の曲げ線が前記窓、前記信号接点、および前記接地シールドと交差するように、前記中間信号セグメントが前記少なくとも1つの窓内に受容され、2)前記第1および第2の信号セグメントが、前記内向き-外向き方向に沿って前記接地シールドからオフセットされるように、配置されている、複数の電気接点。
(47) 前記信号接点は、前記少なくとも1つの窓のそれぞれが一対の前記信号接点の前記中間信号セグメントを受容するように配置されている、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(48) 各信号接点について、前記信号接点の前記中間信号セグメントは、前記横方向に沿った前記信号接点の前記第1の信号エッジから前記信号接点の前記第2の信号エッジまでの幅を有し、前記幅は、前記横方向に沿った前記第1および第2の信号セグメントのそれぞれの幅よりも大きい、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(49) 各信号接点は、その信号装着端部からその信号嵌合端部まで延びるにつれて細長い、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(50) 前記接地装着端部は、前記横方向に沿って互いから離間される複数の接地装着特徴部を含み、前記信号接点のそれぞれの前記信号装着端部は、信号接点装着特徴部を含み、前記信号接点装着特徴部は、互いに、また前記横方向に沿って前記接地装着特徴部と並んでいる、実施態様46に記載の複数の電気接点。
【0161】
(51) 前記信号接点装着特徴部の各対は、2つの前記接地装着特徴部の間に配置されている、実施態様50に記載の複数の電気接点。
(52) 各信号接点の前記嵌合端部は、信号接点ビームを含み、前記接地シールドは、前記接地嵌合端部に隣接し、前記横方向に沿って互いから離間している複数の嵌合端部開口部を画定し、前記接点ビームのそれぞれは、各信号接点ビームが前記嵌合端部開口部のうちの対応する1つの中に偏向するように構成されるように、選択方向に沿って前記嵌合端部開口部の1つと整列されている、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(53) 前記横方向に沿って配向され、前記接地シールドを通過せずに前記中間信号セグメントを通過する直線が存在しない、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(54) 前記接地シールドは、前記接地シールドを通って延びる複数の窓を画定し、前記窓のそれぞれは、前記複数の信号接点のうちの隣接する信号接点の対の前記中間信号セグメントを受容するような大きさにされている、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(55) 前記曲げ線の周囲で曲げられる前に、前記中間信号セグメントはそれぞれ、前記接地シールドと同一面内にある、実施態様46に記載の複数の電気接点。
【0162】
(56) 前記接地シールドは、直線状構成にある、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(57) 前記接地シールドは、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部に向かって延びる第1の接地セグメントと、前記接地嵌合端部から前記接地装着端部に向かって延びる第2の接地セグメントと、を含み、前記少なくとも1つの窓は、前記第1の接地セグメントと前記第2の接地セグメントとの間に画定されている、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(58) 前記接地シールドおよび前記信号接点は、各信号接点の前記第1および第2の信号セグメントが75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされるように、共通の曲げ線に沿って曲げられている、実施態様46に記載の複数の電気信号接点。
(59) 各信号接点および前記接地シールドは、前記信号中間信号セグメントを通って前記横方向に沿って延びる屈曲領域を画定し、前記少なくとも1つの窓はそれぞれ、前記屈曲領域に配置されている、実施態様46に記載の複数の電気接点。
(60) リードフレーム組立体において、
実施態様46から59のいずれかに記載の電気接点と、
前記電気接点を隣接位置に支持する少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体と、
を含む、リードフレーム組立体。
【0163】
(61) 前記少なくとも1つの誘電体または電気絶縁インサート本体は、前記第1の信号セグメントを支持する第1のインサート本体と、前記第2の信号セグメントを支持する第2のインサート本体と、を備え、前記第1および第2のインサート本体は、互いからオフセットされている、実施態様60に記載のリードフレーム組立体。
(62) 前記電気接点は、前記第1のインサート本体と前記第2のインサート本体との間の間隙に屈曲領域を画定する、実施態様61に記載のリードフレーム組立体。
(63) 前記間隙内に配置されるように構成されたカバー本体を有する誘電体または電気絶縁カバーを備える、実施態様62に記載のリードフレーム組立体。
(64) 電気コネクタにおいて、
実施態様46から63のいずれかに記載の第1の複数の電気接点と、
前記第1の複数の電気接点を支持するように構成された誘電体または電気絶縁ハウジングと、
を含む、電気コネクタ。
(65) 実施態様46から63のいずれかに記載の第2の複数の電気接点を含み、前記誘電体または電気絶縁ハウジングは、前記第2の複数の電気接点を支持するように構成されている、実施態様64に記載の電気コネクタ。
【0164】
(66) 前記誘電体または電気絶縁ハウジングは、前記第2の複数の電気接点が前記第1の複数の電気接点から内向きに離間されるように、前記第2の複数の電気接点を支持するように構成されている、実施態様65に記載の電気コネクタ。
(67) 角度付き電気コネクタ用の電気接点を形成する方法において、
複数の信号接点および接地シールドを配置することであって、1)前記信号接点は、横方向に沿って列をなして離間され、2)各信号接点の第1および第2の信号セグメントは、前記横方向に垂直な内向き-外向き方向に沿って前記接地シールドから離間され、各第1の信号セグメントは、前記信号接点のうちのそれぞれの装着端部を画定し、各第2の信号セグメントは、前記信号接点のうちのそれぞれの嵌合端部を画定し、3)前記信号接点それぞれの中間セクションは、前記接地シールドの複数の窓のうちの1つに受容される、ことと、
前記信号接点および前記接地シールドを、前記窓、前記信号接点、および前記接地シールドと交差する共通の曲げ線の周りで曲げることと、
を含む、方法。
(68) 角度付き電気コネクタにおいて、
横方向に沿って列に沿って配置された複数の信号接点を含み、各信号接点は、信号装着端部と、前記信号装着端部からオフセットされた信号嵌合端部と、前記信号装着端部から前記信号嵌合端部に向かって延びる第1の信号セグメントと、前記信号嵌合端部から前記信号装着端部に向かって延びる第2の信号セグメントと、を含み、前記第1および第2の信号セグメントは、約75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされており、前記第1の信号セグメントおよび前記第2の信号セグメントは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの一方の物理的信号全長が前記第1の信号セグメントの前記第2の信号セグメントへの取り付け中に永続的に減少されるように、互いに取り付けられている、角度付き電気コネクタ。
(69) 前記第1の信号セグメントおよび前記第2の信号セグメントは、前記第1および第2の信号セグメントのうちの前記一方の遠位端部の物理的全幅が前記第1の信号セグメントの前記第2の信号セグメントへの取り付け中に永続的に増加されるように、互いに取り付けられている、実施態様68に記載の角度付き電気コネクタ。
(70) 角度付き電気コネクタにおいて、
接地嵌合端部と、前記接地嵌合端部からオフセットされた接地装着端部と、前記接地装着端部から前記接地嵌合端部に向かって延びる第1の接地セグメントと、前記接地嵌合端部から前記接地装着端部に向かって延びる第2の接地セグメントと、を有する接地シールドを含み、前記第1および第2の接地セグメントは、約75°~105°の角度だけ互いから角度的にオフセットされており、前記第1および第2の接地セグメントのうちの一方の物理的接地全長は、前記第1の接地セグメントの前記第2の接地セグメントへの取り付け中に永続的に減少される、角度付き電気コネクタ。
【0165】
(71) 前記第1の接地セグメントおよび前記第2の接地セグメントは、前記第1および第2の接地セグメントのうちの前記一方の遠位端部の物理的全幅が、前記第1の接地セグメントの前記第2の接地セグメントへの取り付け中に永続的に増加するように、互いに取り付けられている、実施態様70に記載の角度付き電気コネクタ。