IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フィリップス ルミレッズ ライティング カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-30
(45)【発行日】2023-07-10
(54)【発明の名称】道路照明システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/16 20060101AFI20230703BHJP
   G08G 1/01 20060101ALI20230703BHJP
【FI】
G08G1/16 A
G08G1/01 D
G08G1/01 F
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020534970
(86)(22)【出願日】2018-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 US2018067132
(87)【国際公開番号】W WO2019126663
(87)【国際公開日】2019-06-27
【審査請求日】2021-12-16
(31)【優先権主張番号】62/608,963
(32)【優先日】2017-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18163162.3
(32)【優先日】2018-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】16/228,506
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/228,514
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/228,516
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500507009
【氏名又は名称】ルミレッズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】カムラス,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】バルドワジ,ジョティ キロン
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/007452(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第02896875(EP,A1)
【文献】特開2014-046838(JP,A)
【文献】特開2008-143510(JP,A)
【文献】特開2011-175560(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路の上又は近辺に配備された道路照明システムであって:
1つ以上の光源;
前記道路の上又は近辺の歩行者を検出するように構成された1つ以上の検出器;
前記1つ以上の検出器から信号を受信して処理するように構成されたプロセッサ;及び
前記プロセッサから信号を受信し、これに応答して、路面の一部分を照明してスポット照明を前記歩行者に提供するために前記1つ以上の光源を制御するように構成されたコントローラであって、前記スポット照明は前記歩行者が前記道路の上又は近辺を移動する場合に前記歩行者を追跡する、コントローラ;
を備え、前記1つ以上の光源からの前記歩行者の照明は、前記道路に垂直な面内にある垂直照度成分と、前記道路に平行な面内にある水平照度成分とを含み、前記垂直照度成分は前記水平照度成分の少なくとも2倍であり;
前記歩行者の前記スポット照明は、前記道路に平行な面内で縮小された水平照度のスポットを含み、該スポットは増進した視覚コントラストを提供し且つ前記歩行者を包囲して追跡する、道路照明システム。
【請求項2】
前記垂直照度成分は前記水平照度成分の少なくとも5倍である、請求項1に記載の道路照明システム。
【請求項3】
前記1つ以上の検出器は、前記歩行者に接近しつつある前記道路上の自動車両を検出するように構成されており;及び
前記コントローラは、前記歩行者における前記垂直照度成分が前記自動車両から見えるように、前記歩行者の照明を制御するように構成されている、請求項1に記載の道路照明システム。
【請求項4】
前記1つ以上の光源はLEDアレイを備え;及び
前記コントローラは、前記プロセッサから信号を受信し、これに応答して、前記歩行者が前記道路の上又は近辺を移動する場合に前記歩行者を追跡する前記スポット照明を前記歩行者に提供するために、前記LEDアレイのピクセルを制御するように構成されている、請求項1に記載の道路照明システム。
【請求項5】
前記1つ以上の光源はLEDアレイを備え;及び
前記コントローラは、前記プロセッサから信号を受信し、これに応答して、前記歩行者が前記道路の上又は近辺を移動する場合に前記歩行者を追跡して少なくとも部分的に包囲する投影を含む照明を提供するために、前記LEDアレイのピクセルを制御するように構成されている、請求項1に記載の道路照明システム。
【請求項6】
前記投影は前記歩行者が移動しつつある方向を示す矢印を含む、請求項に記載の道路照明システム。
【請求項7】
前記投影は、前記歩行者に接近しつつある車両ドライバにとって可視的な交通標識、文字メッセージ、又は交通標識及び文字メッセージを含む、請求項に記載の道路照明システム。
【請求項8】
前記道路に平行な面内における前記投影の水平照度は、前記道路周辺の水平照度の少なくとも2倍である、請求項に記載の道路照明システム。
【請求項9】
前記1つ以上の検出器は、前記歩行者に接近しつつある前記道路上の自動車両を検出するように構成されており;
前記コントローラは、前記歩行者における前記垂直照度成分が前記自動車両から見えるように、前記歩行者の照明を制御するように構成されており;及び
前記歩行者の前記スポット照明は、前記道路に平行な面内で縮小された水平照度のスポットを含み、該スポットは増進した視覚コントラストを提供し且つ前記歩行者を包囲して追跡する、請求項1に記載の道路照明システム。
【請求項10】
前記1つ以上の検出器は、前記歩行者に接近しつつある前記道路上の自動車両を検出するように構成されており;
前記コントローラは、前記歩行者における前記垂直照度成分が前記自動車両から見えるように、前記歩行者の照明を制御するように構成されており;
前記1つ以上の光源はLEDアレイを備え;及び
前記コントローラは、前記プロセッサから信号を受信し、これに応答して、前記歩行者が前記道路の上又は近辺を移動する場合に前記歩行者を追跡する前記スポット照明を前記歩行者に提供するために、前記光源における前記LEDアレイのピクセルを制御するように構成されている、請求項1に記載の道路照明システム。
【請求項11】
前記1つ以上の検出器は、前記歩行者に接近しつつある前記道路上の自動車両を検出するように構成されており;
前記コントローラは、前記歩行者における前記垂直照度成分が前記自動車両から見えるように、前記歩行者の照明を制御するように構成されており;
前記1つ以上の光源はLEDアレイを備え;及び
前記コントローラは、前記プロセッサから信号を受信し、これに応答して、前記歩行者が前記道路の上又は近辺を移動する場合に前記歩行者を追跡して少なくとも部分的に包囲する投影を含む照明を提供するために、前記LEDアレイのピクセルを制御するように構成されている、請求項1に記載の道路照明システム。
【請求項12】
前記道路に平行な面内における前記投影の水平照度は、前記道路周辺の水平照度の少なくとも2倍である、請求項11に記載の道路照明システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年12月21日付で出願された「道路照明」と題する米国特許仮出願第62/608,963号、2018年3月21日付で出願された「道路照明」と題する欧州特許出願第18163162.3号、2018年12月20日付で出願された「道路照明」と題する米国特許出願第16/228,506号、2018年12月20日付で出願された「道路照明」と題する米国特許出願第16/228,514号、及び2018年12月20日付で出願された「道路照明」と題する米国特許出願第16/228,516号に対する優先権を主張している。これらの各出願は全体的に参照によって本願に援用される。
【0002】
技術分野
本発明は一般に照明に関連し、特に道路照明に関連する。
【0003】
背景技術
交差点その他の横断歩道に接近しつつある人間の車両運転手又は自動化された車両のドライバは、車両の経路の中にいる又は入りつつある歩行者及び自転車その他の個人輸送機(以下、本願では総称して「歩行者」という)を識別して避けなければならない。典型的には、これは信号灯及び照明灯を組み込んだ指定横断歩道(designated cross-walks)の利用によって支援されるが、それでも様々な道路及び照明状態において、ドライバは、事故を回避するのに間に合うように歩行者又は自転車利用者を識別することが困難である場合がある。更に、歩行者及び自転車利用者は、そのような装置が存在しない場所で、道路(又は車道)を横切ったり、あるいは道路の縁に沿って移動したりすることが多い。
【0004】
自動車両の定義は、40CFR85.1703によって米国連邦規則集で定義されている:(a)セクション216(2)の適用可能性を決める目的に関し、以下に規定する1つ以上の基準が満たされない限り、人、人々、何らかの物又は何らかの永続的若しくは一時的に取り付けられる装置を輸送することが可能で自立推進する車両は、自動車両であるものとする:(1)車両が、平坦な舗装された路面で毎時25マイルの最高速度を超えることができないこと;又は(2)車両が、安全で実用的な道路又は高速道路の使用に慣例的に関連する特徴を欠いていること、そのような特徴は、州及び/又は連邦法によって要求される差動式の又は安全上の特徴、リバース・ギア(オートバイの場合を除く)を含むが、これらに限定されない;又は(3)車両が、路上又は高速道路での使用を、安全でない、非実用的な、又は非常に見込みの無いものにする特徴を示すこと(その特徴は、例えば、装甲及び/又は兵器などの軍事戦闘又は戦術的車両に通常は関連する特徴、異常な大きさ、跡に残る道路接触手段などを含むが、これらに限定されない)。(b)[Reserved][39 FR 32611,Sept.10,1974,as amended at 45 FR 13733,Mar.3,1980;73 FR 59178,Oct.8,2008;75 FR 22977,Apr.30,2010]。
【0005】
本明細書は自動車両のこの定義に従うので、非自動車両は、一輪車、自転車、三輪車、スクーター、スケート等のような輸送手段の装置又は器具を含むであろう。本明細書では、これらの非自動車両を、たとえそれらが複数の人を運ぶことができたとしても、例えば自転車やスクーターは複数の人を収容できるかもしれないが、個人用の輸送手段として指定する。これらの個人輸送機は、平らな舗装路面での最大速度が時速25mph以下である限り、自走する可能性がある。この個人輸送は、例えばセグウェイのような電動スクーター、又は電動スケートを含むであろう。
【発明の概要】
【0006】
本明細書は、1つ以上の光源からの光が、歩行者を識別して回避する人又は自動車両ドライバの能力を向上させるように、1つ以上の光源、検出器、プロセッサ、及びコントローラが構成されたシステム、デバイス、及び方法を開示する。1つ以上の光源は、路面で移動するオブジェクト(例えば、歩行者)にスポット照明を提供することが可能であり、スポット照明は、路面の一部分に沿って移動するオブジェクト又は歩行者に続く。1つ以上の光源は、地面又は他の表面に画像を投影してもよい。1つ以上の光源は、歩行者によって、又は歩行者が使用する個人輸送機によって運ばれることが可能である。1つ以上の光源は、静止していてもよく、歩行者の路上横断のために照明を提供してもよい。
【0007】
本発明のこれら及び他の実施形態、特徴及び利点は、以下に簡単に説明される添付図面に関連する本発明の以下のより詳細な説明を参照することで当業者には更に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本願で説明される道路照明システムの例示的な実施形態が配備されている2つの道路の交差点の平面図を概略的に示す。
【0009】
図2】本願で説明される道路照明システムの別の実施形態を使用する横断歩道における歩行者の平面図を概略的に示す。
【0010】
図3】本願で説明される道路照明システムの例示的な実施形態が配備されている2つの道路の交点の別の平面図を概略的に示す(一部の照明コンポーネントは平面図ではなく側面図で示されている)。
【0011】
図4】本願で説明される例示的な道路照明システムで使用されるコンポーネントの構成を概略的に示す。
【0012】
図5】本願で説明される道路照明システムの例示的な実施形態が配備されている2つの道路の交差点の別の平面図を概略的に示す(一部の照明コンポーネントは平面図ではなく側面図で示されており、また、システムの処理及び制御コンポーネント示すブロック図が重ねられている)。
【0013】
図6】本願で説明される道路照明システムの実施例のブロック図であり、モバイル・デバイス及び/又は自動車へのネットワークを介したシステムの選択的な相互接続を示す。
【0014】
図7】本願で説明される携帯型道路照明システムの実施例のブロック図であり、モバイル・デバイス及び/又は自動車へのネットワークを介したシステムの選択的な相互接続を示す。
【0015】
図8A】本願で説明される道路照明システムの光源で使用されることが可能な例示的なMxN行列状にピクセル化されたマイクロLEDの平面図を示す。
図8B】本願で説明される道路照明システムの光源で使用されることが可能な例示的なMxN行列にピクセル化されたマイクロLEDの概略図を示す。
【0016】
図9A】本願で説明される道路照明システムの光源で使用されることが可能な例示的なMxN行列状にピクセル化されたマイクロLEDの一部分の概略的な部分断面図を示す。
図9B】例示的なマイクロLEDにおけるn及びp電極の構成例の概略平面図を示す。
図9C】例示的なマイクロLEDにおけるn及びp電極の構成例の概略平面図を示す。
【0017】
図10A】本願で説明される道路照明システムの光源で使用されることが可能な他の例示的なMxN行列状にピクセル化されたマイクロLEDの一部分の概略的な部分断面図を示す。
図10B】本願で説明される道路照明システムの光源で使用されることが可能な他の例示的なMxN行列状にピクセル化されたマイクロLEDの一部分の概略的な部分断面図を示す。
【0018】
図11】本願で説明される道路照明システムの光源で使用されることが可能な別の例示的なMxN行列状にピクセル化されたマイクロLEDの一部分の概略的な部分断面図を示す。
【0019】
図12】本願で説明される道路照明システムの光源で使用されることが可能な別の例示的なMxN行列状にピクセル化されたマイクロLEDの一部分の概略的な部分断面図を、アレイ内のピクセルのオン及びオフを切り替えるために使用されることが可能な一部分のCMOSシリコン背面の概略的な部分断面図と組み合わせて示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の詳細な説明は、図面を参照しながら読まれるべきであり、図面においては、同一の参照番号は様々な図面全体を通じて同様な要素を示す。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、選択的な実施形態を示しており、本発明の範囲を限定するようには意図されていない。詳細な説明は、限定ではなく例示として、本発明の原理を描写している。
【0021】
本願で説明されるシステム、デバイス、及び方法において使用される照明及び/又は投影デバイス(光源)は、LEDアレイ又はレーザー・システムであってもよく、又は、LEDアレイ又はレーザー・システムを含んでもよい。LED及びレーザー・デバイスは、同じ譲受人による米国特許出願第15/802,273号で議論されており、これは全体的にリファレンスにより本願に援用される。このリファレンスではマイクロLEDアレイ及びレーザー・ポンピング・アレイを含むピクセル化されたLEDアレイが説明されている。そのようなLEDアレイは、図8A図12を参照して、以下において更に説明される。
【0022】
横断歩道に接近しつつある場合に、自動車両ドライバの視覚的なタスクの1つは、シルエット・ビジョンにより歩行者が路面上で明らかにされることであるが、この場合、照らされた路面は人がネガティブ・コントラストで「シャドウ」として見えることを可能にすることを仮定している。しかしながら、これは、実際に起きていることを単純化しすぎている。実際には、車のヘッドライトは競合するポジティブ・コントラストを提供し、これは、遷移点(ゼロ・コントラスト)において、人をほとんど不可視的に見えなくしてしまう可能性がある。この理由から、ポジティブ・コントラストを確実にするために、追加的な局所的な照明が必要とされる。
【0023】
追加的な照明は、交差点の存在をドライバに警告し、交差点エリアの上及びその場所で可能な限り歩行者を可視的にしなければならない。横断歩道の両端のゾーンは、歩行者が進入するのを待機する場所であり、十分な照明を受けるべきである。鉛直面で測定される場合に、照明は、道路の道路照明によって生成される水平照度よりかなり高くすべきである。また、まぶしい光が、接近しつつあるドライバに届いてしまうことも回避すべきである。1つの解決策は、非対称な光出力を伴う照明器具を使用することであり、その照明器具は、接近しつつある車両の方向で横断歩道手前の短い距離に配置され、車両のドライバに対面する歩行者の側に光を仕向ける。
【0024】
信号灯及び照明灯を組み込んだ指定横断歩道とは別に、そのような装置が組み込まれていない道路を歩行者が横断する必要性がしばしば存在する。また、歩道のない道路沿いを歩行せざるを得ない歩行者の場合や、自転車専用通行帯の指定の無い道路沿いで自転車に乗る場合には、衝突を避けるために、適切な照明が夜間には不可欠である。
【0025】
LEDマトリクス及びレーザー・システムを用いて適応照明を実装する自動車照明の新たなイノベーションは、歩行者や動物のような貧弱に照らされた対象を検出し、それらをドライバが知覚する前でさえ、それらの対象に光線を向けることが可能なカメラを活用することが可能である。しかしながら、そのようなシステムが、大多数の車両に適合させるのに十分に低いコストになるまで、また、道路上でこれらの車両の数が支配的になるまで、車両がどのように運転されようとも、歩行者の安全を全員に提供する必要がある。
【0026】
米国運輸省連邦高速道路管理局発行番号FHWA-HRT-08-053「ミッドブロック横断歩道の照明設計に関する情報報告」には、横断歩道照明の幾つかの基本概念が含まれている。照度(E)は、表面のエリアに降り注ぐ光の量であり、ルクス(lx)の単位で測定されることが可能であり、ルーメン/m(lm/m)と同じである。街路の表面のような光の伝搬方向に垂直な平面における照度は、輝度強度(I)を距離(D)の二乗で割ったものに等しい。距離Dは、光源の取り付け高さ(h)を、水平路面上の測定点から光源に至る直線と垂線との間の角度の正弦(sine)で割ったものである:
E=I/D=I/(h/sinφ)
光源直下の道路上の地点の場合(φ=90°)、E=I/hである。
【0027】
道を歩いて横切る歩行者の場合、歩行者に当たる照度は、歩行者に至る光の伝播方向と垂直平面との間の角度の余弦(cosine)を、照度Eに乗じたものである。これは垂直照度Evertであり、歩行者のような垂直面における照度である。歩行者の高さがhである場合、歩行者における垂直照度は次のようになる:
vert=Icosφ/D
=(Icosφ)/((h-h)/sinφ)
=Icosφ・sinφ/(h-h
【0028】
輝度(L)は、特定の方向における表面から放射、伝達、又は反射される単位面積当たりの光であり、Cd/m又はnitで測定されることが可能である。カンデラはルーメン/ステラジアン(lm/sr)と同じである。道路上の歩行者の場合、車両の中の観察者は、歩行者から反射される(垂直)照度の輝度を知覚するであろう。これは、特定の方向から眺めた場合に歩行者がどの程度明るいかに関係するが、周囲の見え方や、対象の輝度に対する観察者の目の順応レベルもまた影響する。この場合、輝度及びコントラストは、物体又は歩行者の見え方を計算する際に両方とも使用される。
【0029】
表面に当たった光は、反射され、吸収され、及び/又は透過する。歩行者については、反射光が主な関心事である。鏡面性及び拡散性のような種々のタイプの反射光が存在する。鏡又は鏡面状表面からの反射のような鏡面反射は、入射についての反射角で、入射光とほぼ等しい強度で反射される。散乱反射面の場合、光は散乱され、全方向に反射されるが、これは歩行者の場合であり、この場合、衣服はほぼ散乱反射器である。完全な散乱反射器の輝度は:
L=RE/π
であり、ここでRは反射率、Eは照度、πはパイ・ステラジアンである。
【0030】
コントラストは、歩行者などの対象とその背景との間の視覚的な相違であり、しばしば次のように表現される:
C=(L-Lbackground)/Lbackground
コントラストは、正又は負である可能性があり、背景輝度が非常に低い場合の非常に大きな正の数から、オブジェクト輝度が非常に低い場合の-1に近いものまで、さまざまである可能性がある。
【0031】
歩行者の場合、次のように表現されてもよい。
C=((Rvert/π)-Lbackground)/Lbackground
【0032】
制御することが可能な唯一の変数は、交差光源、ランプ、照明器具からの歩行者に当たる垂直照度である。背景の輝度は周囲環境によって決定され、田舎の設定では非常に低く、照明がよく照らされた小売店が多い市街地の設定では非常に明るくすることが可能である。歩行者Rの反射率は主に歩行者の衣服によって決定される。白い衣類を選ぶと、広範囲の照明レベルにわたって視認性を劇的に向上させる一方、デニムの衣類の視認性は照明レベルによって大きく影響を受ける。夜に着用する反射性の衣類は、歩行者の安全性を劇的に改善することができる。
【0033】
明るい路面、又はショップや店舗からの明るい照明は、背景の輝度を高め、コントラストを低下させ、歩行者を識別しにくくする。大きな背景輝度Lbackgroundを補償するために、垂直照度Evertは、横断歩道の歩行者をドライバがはっきりと見るように高められなければならない。歩行者のコントラストが正であるか又は負であるか(コントラスト極性)、及び歩行者を横切るコントラストの均一性(コントラスト分散)は、道を横切る又は道に沿って歩く歩行者の視認性を決定する際の他の2つの重要な問題である。
【0034】
コントラストの極性及び分散は、車両ドライバの歩行者からの距離の関数として変化するであろう。300フィートより大きな距離では、背景輝度は、典型的には、歩行者の輝度より大きい。100フィート未満の距離では、車両の低ビーム・ヘッドランプは、歩行者の輝度が背景より高く、コントラストが正であるのに十分な垂直照度を提供する。300~100フィートの距離では、コントラスト極性は負から正に反転し、この遷移中に歩行者は見えない。照明システムは、ドライバが応答して車両を停止させるのに十分な時間を提供する距離で、歩行者が視認できるようになることを保証しなければならない。
【0035】
実際には歩行者のコントラストは一様ではない。歩行者の足及び下肢は、照明された路面に対して負のコントラストにある可能性があり、歩行者のうちの残りの部分は、暗い背景に対して正のコントラストを有する可能性がある。従来の照明システムでは、所与のレベルの負のコントラストを維持することは困難であるため、照明システムが、車両ドライバが反応して停止するのに十分長い距離で歩行者を検出するために十分な正のコントラストを提供することは、優れた実装と考えられる。背景輝度に応じて、適切な歩行者視認性を提供するために、少なくとも10、20、又は30 lxという垂直照度EVertが必要とされる。
【0036】
グレア又は眩しさ(Glare)は横断歩道照明システムを設計する際の別の考察事項である。グレアは、観察者と横断歩道との間で接近する対向車両のヘッドランプから、又は観察者の方に向かって光を反射する濡れた路面からのものである可能性がある。輝度が、観察者の目が順応している輝度よりもはるかに高い場合に、グレアが生じる。不快なグレアは、光源を眺める場合に観察者が不快感又は痛みを経験する場合に生じるが、減能グレア(disability glare)は歩行者を検出するような視認性タスクを観察者が実行することを制限したり又は妨げたりする。減能グレアを軽減するために、道路照明や横断歩道照明が導入されている。道路照明システムにおける検出器又はセンサーは、対面交通及び道路の反射率に応じて、これらのグレア状態を検査することが可能である。
【0037】
歩行者等の対象は、対象が丁度検出され得る閾値コントラストCThresholdを有し、これは50%の検出確率であり、対象の大きさに関係する対象の視角α、観測時間長tobserve、観測者の順応輝度Ladaption、観測者の年齢などの事柄に依存する。歩行者の安全のために、照明条件は、閾値コントラストCThresholdより大きな実際のコントラストCActualを提供しなければならない。
【0038】
視認性レベルVLは、閾値コントラストに対する実際のコントラストの比率として定義される:
VL=CActual/CThreshold=CActual/CThreshold(α,tobserve,Ladaption,age)
VLが高いほど、歩行者が見える可能性は高くなる。VLは、照明設備のパフォーマンスの尺度を提供する。
【0039】
図1は2つの道路102及び103の交差点の平面図を概略的に示す。本発明の実施形態は、照度Ehorizを提供する垂直照明のために横断歩道104の上方(及び、オプションとしてその前方)に配置されることが可能な光源、例えばEvert成分を提供するために横断歩道の一方端又は両端付近に配置されることが可能な1つ以上の光源105、及び/又はEvert及びEhoriz成分とともに更なる水平照度を提供するための光源を含む。これらの光源は、以下に記載されるように画像を投影することもできる。光源100及び105は、LED及びレーザー光源であってもよいし、あるいはこれらを備えていてもよい。
【0040】
追加的又は代替的に、1つの光源又は複数の光源は、図2に示すような携帯型デバイスの形態で歩行者106によって持ち運ばれることが可能である。1つの光源又は複数の光源は、例えば移動電話機その他のポケット・サイズ・デバイスであってもよく、及び/又は歩行者に装着されてもよく、例えばベルトに装着されたり、ポケットにクリップで留められたり、肩の上に装着されたり、頸部に装着されたり、自転車に装着されたりしてもよく、例えばハンドルバー、座席、ペダル、ホイール又はスポークに装着されてもよい。
【0041】
(携帯式又は固定式)の光源は、歩行者に照度Evertを提供することが可能であり、及び/又は、横断歩道、STOP(止まれ)、YIELD(道を譲れ)、又は注意標識のような画像107を、舗装道路に、又はそのような警告、YIELD、又はSTOP標識が伝統的に配置される可能性がある場所のような、ドライバの注意を引く垂直位置に(ただし、例えば車両ドライバの目をくらませたり、見えなくさせたりする場所ではない場所に)投影することが可能である。このような表示画像及びテキストは、両方向からの交通が存在する道路の両側に投影されてもよい。文字「止まれ」を提示する画像107は、例えば道路上に八角形の形状を有していてもよい。
【0042】
このような照明及び投影デバイスは、追加的な照明及び警告が望ましい従来の横断歩道だけでなく、指定された横断歩道が利用可能ではないが、横断が行われなければならない場所でも使用されることが可能である。指定された横断歩道は、この技術を、Evert及びEhoriz照明を提供する搭載されるデバイスに組み込むことが可能であり、横断歩道に画像を投影することが可能であり、歩行者の周囲に円形又はその他の形状を投影することが可能であり、その投影は道を横切る道中ずっと歩行者の後に従う。投影はまた、歩行者の動く方向を示す矢印を含むことも可能である。スポット・ライトは、道路を横切る歩行者に追従することが可能なこの照明の代わりに、又はそれと組み合わせて使用されてもよい。
【0043】
これらの投影は、眩惑させたり、まぶしくさせたり、目をくらませたりすることなく、移動の全ての関連する方向で車両ドライバが容易に視認できる位置で舗装道路に又はその上に画像及びテキストを含むことが可能であり、また、白、赤、黄、緑、青などの多色であってもよい(図2及び図3)。このような固定式の及び移動式の照明システムは、道路を横断するためだけでなく、歩行者及び自転車利用者が道路の縁に沿って歩いたり走行したりする際にも使用される可能性がある。これらのデバイスは、照明をほとんど有しない又は全く有しない歩行者又は歩道で使用されることも可能である。
【0044】
これらの照明システムは、例えば図4に示すように、IR、超音波、レーダー、及び/又はLiDARレンジで機能する可能性がある1つ以上の検出器、センサー、又はカメラを使用することが可能である。コントローラ及びプロセッサは、検出器、センサー、及び/又はカメラの出力信号を入力として使用し、光源に対する照明制御を出力し、また、何れのCMOSトランジスタがオン及びオフにされるかを制御することにより、あるいは例えばMEMSベースのミラー・アレイ又は音響光学リフレクタ又はデフレクタを介して、色変換素子又はピクセルのレーザー・ビーム・ラスタリングを制御することによって、マトリクス・アレイ内のピクセル要素の照明を制御することが可能である。道路照明システムは、例えば図4の光源支持ポール上のボタン(図示せず)を押すことによって、歩行者によって手動で作動させられてもよい。あるいは、道路照明システムは、モバイル・デバイスから信号を送信する歩行者によって起動されてもよいし、あるいは、歩行者の存在を検出すると自動的に起動されてもよい。
【0045】
また追加的に、車両車両、インフラストラクチャ、歩行者、ターゲット、又はオブジェクト(V2X)通信が、位置、速度、車両の種類、寸法などを、適応的な前方、後方、側方の外部照明システムに提供するために使用されてもよい。更に、GPS通信が使用されてもよい。撮像プロセッサは、カメラ、IRセンサー、LiDAR、レーダー、超音波受信機などの入力を取り込んで、位置、速度、方向などを含むことが可能な交通状況及び歩行者状況の画像をマッピングし、オプションとしてプロセッサに一体化されることが可能なコントローラに信号を送信し、1つ以上の照明器具、多色でテキストを含む交通タイプの標識などの警告画像の照明投影、及び横断歩道投影、及び歩行者ハイライト、及び車両や歩行者に対する連絡を制御する。
【0046】
例えば、スポット・ライトは歩行者を照らすことが可能であり、垂直面で十分な照度Evert(歩行者に関して水平な光)を与える複数のスポット照明が、横断歩道の各歩行者に使用されることが可能であり、その照明は、空間的に分離された複数の光源又はアレイなどの単一の光源から発することが可能である。スポット照明は、円形である必要はなく、歩行者を照らす任意の形状であってもよく、リアルタイムで歩行者を追跡することができる。このスポット照明は、歩道に対して水平に及び歩行者の垂直面に対して垂直な方向に進行する光線によって提供され、垂直照度EVertを増加させることができる。
【0047】
車両ドライバの注意を引くには十分であるが、歩行者のコントラストを著しく低下させるには不十分な幾らか余分なスポット照明が、歩行者を取り囲む道路エリアEhorizに提供されてもよい。また、水平照明は、リアルタイムで歩行者に追従することが可能であり、例えば歩行者の動きに追従する横断する矩形セクションを含む任意の形状であるとすることが可能である。このEhoriz照明は、投影の形態におけるものとすることが可能であり、歩行者を取り囲むエリアは、舗装道路に又はその上に投影して強調されることが可能であり、その投影は例えば白色及び赤色で部分的又は全体的に円形ないし楕円形、あるいは正方形ないし長方形の形状であり、移動の方向を示す緑色の矢印を投影することが可能である。
【0048】
投影の一部ではない水平照明は、コントラストを最大にするために、投影及び歩行者周囲のエリアで抑制されることが可能であり、この抑制された、又は暗い水平照明のスポットEhorizもまた歩行者に追従することが可能である。
【0049】
文字と色を含むことが可能な交通標識画像の投影は、地上(図2及び図3)又はその上方に、あるいは予め配置されたスクリーンに投影されることが可能であり、スクリーンは、拡散反射性又は半透明性であるとすることが可能であり、対向車両が眺める投影画像を受け取る対向車側へ、ある程度散乱させた投影で伝送する。
【0050】
静止した標識の代わりに又はそれに加えて、色を変えるようにプログラムされ、歩行者が道路に入るとトリガされる警告を表示することが可能なディスプレイを使用することが可能であり、これは、既存の検出器のうちの1つで達成されることが可能であり、照明コントローラ又は別個のユニットによって切り替えることが可能である。検出器はまた、例えば雨や雪からの反射率のような道路の状態を決定し、それに応じてより良い視認性及び位置のために投影を調整して、停止するまでの距離を増加させることを可能にすることができる。追加的又は代替的に、インターネット又はイーサーネット通信から気象情報が受信されてもよい。プロセッサ及び/又はコントローラは、視覚的及び/又は聴覚的な警告を対向車両に伝達することが可能なネットワーク又はイーサーネットに接続されてもよい。これは、ダッシュボード・ディスプレイ上の視覚的な警告、ヘッドアップ・ディスプレイ(HUD)、又は単なる警告灯であるとすることが可能である。音声警告は、ダッシュ・ディスプレイやHUDから行われることが可能であり、又はラジオ・スピーカを起動することも可能である。代替的に、車両内の移動電話機又はナビゲーション・デバイスを使用して警告を鳴らす及び/又は表示することが可能である。同様に、警告は、移動電話機その他の携帯用の照明及び/又は通信デバイスを介して歩行者に伝達されことが可能である。歩行者の通信デバイスはまた、横断歩道の照明システムと通信して、横断歩道の照明を開始し、例えば横断歩道に入る場合に、システムから指示を受け取ることが可能である。
【0051】
赤外(IR)光源などの発光源、例えばVCSELやLEDアレイ等は、歩行者を検出するために、カメラのような検出器ととも使用されることが可能である。カメラ及び光源は、例えば図4に示すように、1つ以上の可視光源100又は105の中に取り付けられるか、又は一体化されてもよく、あるいは別々に取り付けられてもよい。
【0052】
図5に一般的に示されるように、カメラ(検出器)からの信号は、プロセッサ又は画像アナライザによって処理され、また、光源100及び105を上述したように動作するように制御するために照明コントローラによって使用されることが可能である。この図では、プロセッサ又は画像アナライザを光源105に概略的につないでいるラインは、光源105と同じ位置にあるカメラ(検出器)との通信を示す。同様に、照明コントローラを光源105に概略的につないでいるラインのうちの1つは、光源105と同じ位置にあるカメラ(検出器)と組み合わせて使用される発光源との通信を示す。
【0053】
オプションとして、対向車両の高輝度の白色ヘッドライト・ビーム、及び通過車両の低輝度の赤色テールライトも検出することが可能である。カメラは、例えば図6に示すように、互いに通信するCCD及びデジタル信号プロセッサ(DSP)を備えることができる。DSPはまた、DSPが接続する画像入力を有することが可能な画像解析ユニット又はプロセッサ、撮像処理ユニット、露光信号をカメラDSP、プログラム、及びメモリに送り返すことが可能なCPUと通信する可能性もある。カメラDSPは、CCD入力を受け取るアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)と、撮像処理ユニットの画像入力にデジタル画像信号を出力するカラー・コンバータ・ユニットと、CCDに信号を出力する露光制御ユニットと、画像処理ユニットのCPUから露光信号を受け取って、露光制御ユニット及びカラー・コンバータ・ユニットに信号を出力するレジスタとを更に含むことができる。画像分析ユニット又はプロセッサのCPUは、光源のコントローラに信号を出力することが可能である。
【0054】
プロセッサ出力に基づいて、コントローラは、種々の光源のオン及びオフを切り替え、個々の光源各々からのビーム・パターンを制御することができる。オプションとして、画像分析ユニット又はプロセッサのCPUは、IR光源の制御ユニットに信号を出力することも可能であり、あるいはコントローラは、可視光及びIRを含む全ての光源を動作させて制御することも可能である。
【0055】
これは、一実施形態を例示しており、カメラ及びIR源の代わりに又はこれに加えて、超音波、LiDAR、レーダー、IRを検出することが可能な熱センサー、又は適切なセンサー又は検出器とともにグランドの下に配置されることが可能な感圧パッドが、検出されるべき光源の放射又は信号を生成するために使用される任意の補足的なソースとともに使用されることが可能である。
【0056】
図2を参照して上述したように、予め設置され固定的に取り付けられた横断歩道照明システムに代えて又はそれに加えて、ポータブル・システムを使用することができる。照明システムは、歩行者又は自転車利用者によって持ち運ばれる又は着用されることが可能であり、あるいは自転車その他の個人輸送手段(スケートボード、ローラー・スケート、又はスクーター等)に取り付けられることが可能である。図7に概略的に示されるように、携帯可能なデバイス120は、投影器及び/又は照明器、検出器、計算モジュール、及びトランシーバを備えることができる。
【0057】
投影器/照明器はレーザー又はLEDに基づくものであり、リフレクタ、レンズ、鏡を利用することが可能である。検出器は、運動及び/又は距離を検出するための1つ以上のセンサーを含むことが可能であり、例えばジャイロスコープ、加速度計、GPS受信機、カメラ、又はマイクロホンであるとすることが可能である。トランシーバは、ネットワーク又はイーサーネットに接続し、例えばリモート・サーバー、モバイル・デバイス、又は車両と情報を送受信することができる。気象、交通、及び/又は道路の状態は、リモート・サーバーから携帯可能なデバイスへ送信されることが可能である。
【0058】
移動電話機、PDA又は他のデバイスのようなモバイル・デバイスは、車両や他の歩行者に関する情報を、携帯可能なデバイスに送信することが可能であり、その逆も可能である。また、情報は、車両から直接的に歩行者又は自転車利用者の携帯可能なデバイスに伝達されることが可能であり、歩行者/自転車利用者に関する情報が返送されることも可能である。計算モジュールは、検出器及びトランシーバの入力を取り込み、これらの入力に基づいて、適切な照明及び/又は投影表示画像、テキスト・メッセージ、及び色を生成することが可能である。また、コンピュータ・モジュールは、トランシーバにより、適切な警告を、モバイル・デバイス、車両、及びリモート・サーバーへネットワーク又はイーサーネットを介して送信することも可能である。このシステムは、指定されていない中間道路及び交差点における歩行者、暗い照明又は繁忙な道路に沿って歩行する歩行者又は走行する自転車利用者によって、道路横断が行われる場合に特に有用である。
【0059】
コントローラ及びプロセッサは同じユニット又はモジュールに一体化されることが可能である。同様に、可視光源及びIR光源は、同一の設備内に一緒に一体化することが可能であり、又は超音波、レーダー、VCSEL、LEDアレイ、又はLiDARのような任意の選択的な補足発光源が設備内に一緒に一体化されることが可能である。また、全ての電子装置を光源内に一緒に統合することも可能であり、それにより、検出器発光部、検出器、プロセッサ、コントローラ、及び可視光発光素子が、スマート・ライト又はスマート光源と称されてもよいモジュール又は設備内に共に存在する。
【0060】
上述したように、本願で説明されるシステムで使用される1つ以上の光源は、水平及び垂直照度を提供することができる。様々な実施形態において、垂直照度は水平照度より小さくすることが可能であり、垂直照度は水平照度と等しくすることが可能であり、垂直照度は水平照度より大きくすることが可能である。
【0061】
一般的には、歩行者の存在が見えるように横断歩道は通常照明されるが、歩行者が正のコントラストにあり、背景の輝度が最小化されるように、垂直照度は水平照度より大きいことが望ましい。しかしながら、本願で説明されるシステムの幾つかの変形例は、ライン又は境界を提供するためにスポット照明とともに機能することが可能な選択的な投影を有し、部分的に又は全面的に歩行者及び/又は投影は交通標識又はテキスト・メッセージの画像内にあることが可能である。これらの投影は、地面又は舗装道路に投影されることが可能であり、また、周囲の水平照度よりもはるかに高い局所水平照度を有することが可能である。投影を伴うこれらの実施形態では、投影の水平照度は、周囲の局所水平照度より高く、歩行者の垂直照度に近づくことが可能であり、歩行者の垂直照度に等しいか、又は歩行者の垂直照度より大きいものであるとすることが可能である。
【0062】
対向車両のドライバから見た場合に、投影の空間ゾーンは歩行者の垂直照度の空間ゾーンと大きくは重ならず、歩行者や投影された画像のコントラストを低下させることが好ましい。一実施形態においては、垂直照度は水平照度の1/2以上である。別の実施形態では、垂直照度は少なくとも水平照度に等しい。更に別の実施形態では、垂直照度は水平照度の少なくとも2倍である。別の実施形態では、垂直照度は水平照度の少なくとも5倍である。
【0063】
別の実施形態では、投影の水平照度は、周囲の水平照度の少なくとも2倍である。別の実施形態では、投射の水平照度は、周囲の水平照度の少なくとも5倍である。別の実施形態では、投影の水平照度は、歩行者の垂直照度にほぼ等しくすることができる。別の実施形態では、投影の水平照度は、歩行者の垂直照度よりも大きくすることができる。別の実施形態では、歩行者の垂直照明は、対向車両のドライバの視界における投影の水平照明と最小限の重複しか有しない。
【0064】
一実施形態では、歩行者の輝度は、背景又は局所的な背景(投影の外側)の輝度の少なくとも2倍である。他の実施形態では、歩行者の輝度は背景の輝度の少なくとも5倍である。更に別の実施形態では、歩行者の輝度は背景の輝度の少なくとも10倍である。
【0065】
一実施形態では、歩行者の垂直照明は少なくとも10 lxである。他の実施例では、歩行者の垂直照度は少なくとも20 lxである。更に別の実施形態では、歩行者の垂直照度は少なくとも30 lxである。更に別の実施形態では、歩行者の垂直照度は少なくとも50 lxである。更に別の実施形態では、歩行者の垂直照度は少なくとも100 lxである。
【0066】
本願で説明されるシステムは、歩行者の照明又はスポット照明を提供することが可能であり、物体又は歩行者の垂直照明は、このスポット照明の空間ゾーン外側の垂直照明よりも大きくすることができる。実施形態では、スポット垂直照明は、スポット外側の垂直照明の少なくとも1.5倍である。別の実施形態では、スポット垂直照明は、スポット外側の垂直照明の少なくとも2倍である。更に別の実施形態では、スポット垂直照明は、スポット外側の垂直照明の少なくとも5倍である。また、水平照明は、歩行者の周辺で暗くしたり、オフにしたりすることも可能であり、このダーク・ホール(dark hole)は歩行者に追従し、それにより、スポット照明の垂直照明及びオプションの投影の水平照明は、増加したコントラストで車両ドライバから眺められることが可能である。
【0067】
本願で説明される道路照明システムの消費電力は、従来システムよりも低くすることができる。例えば、スポットは歩行者に追従するので、横断歩道内の個々の歩行者のスポット照明は、横断歩道の全長にわたって歩行者に優れた垂直照明を、横断歩道の全長にわたって垂直照明をそのレベルで均一に供給することなく、供給することが可能である。
【0068】
これに対して、従来の照明システムでは、消費電力は照明の面積に依存する。幅4mの一般的な横断歩道では、従来の照明システムの照明器具は、横断歩道の中心から対面交通の前方4m、高さ5mで縁石から0.5m離れて取り付けられており:長さ3.5mの単一レーン道路では、13500 lmのメタル・ハライド・ランプにより150Wが消費される可能性があり、0.6という貧弱な均一性で85 lxの垂直平均照明を有することが可能であり、長さ7mの2レーン道路では、長さ19000 lmの電球で500Wが消費される可能性があり、0.7という均一性で180 lxの垂直平均照明を有することが可能である。
【0069】
本願で説明されている静止した照明システムは、歩行者が検出されない場合にはオフに切り替えられることが可能であり、あるいは歩行者が存在しない場合でさえ横断歩道をドライバに気付かせるために水平照度で薄暗く照明することが可能である。歩行者が検出されると、水平照度が増加し、それにより横断歩道は十分に照明され、増加した垂直照明が提供されて歩行者を容易に視認できるようにする。本発明の横断歩道照明システムは、2レーン横断歩道の場合に300W未満、単一レーン横断歩道の場合に90W未満を使用する可能性がある。更に、このようなシステムは、2レーン横断歩道の場合に200W未満、単一レーン横断歩道の場合に60W未満を使用する可能性がある。本発明の携帯可能な照明システムの場合、垂直照明がポータブル・デバイスからホルダー(又は保持者)へほぼ固定距離で提供されるので、電力消費はより少なくなる可能性があり、横断歩道の長さに依存しなくなる可能性があり、投影も使用される場合には、例えば4~10フィートの固定長によるものであってもよい。
【0070】
旧式の設計の横断歩道照明器具は、照明器具を横断歩道の真上に配置していた。これは、高い舗装道路照度Ehorizを提供するが、歩行者を適切に照明しない可能性がある。新しい設計では、歩行者に必要な垂直照度(EVert)を提供するために、対面交通の方向に対して、横断歩道より少なくとも2m前方に光源を移動させる。コンピュータ・モデリングでは、歩行者は、直径1フィート、高さ5フィート10インチ、反射率18%の円筒として表現されるかもしれない。本願で説明されるLEDアレイ及び/又はレーザー光源により、高圧ナトリウム・ランプ又は金属ハロゲン・ランプを典型的に使用する古い設計を改装又は改造することは、インフラストラクチャを再配置する必要なしに、大幅に改善された歩行者視認性を提供する可能性がある。LEDアレイ及び/又はレーザー光源、検出器、検出器のためのオプション的な発光部、プロセッサ及びコントローラを使用するこれらの照明システムの使用は、大幅に改善された歩行者照明及び安全性を提供し、電力消費を節約することができる。特にこの技術を採用するための新しい設計、新しい又は古い従来の設計の改装、又はポータブル・システムのいずれであっても、改善された安全性及びエネルギー消費が可能になる。
【0071】
上述のように、本願で説明されるシステム、デバイス、及び方法で使用される照明及び/又は投影デバイスは、LEDアレイ又はレーザーであってもよいし、又はLEDアレイ又はレーザーを含んでもよい。そのようなLEDアレイの幾つかの態様は、図8A図12を参照しながら以下において更に説明される。
【0072】
図8A及び8Bは、MxN個のピクセル205を含む、例示的なMxNマトリクス・ピクセル化マイクロLED200の平面図及び概略図を示す。アレイ中の個々のピクセルの数は、例えば2~10であることが可能であり、移動電話機のフラッシュなどで使用されることが可能であり、一部の実施形態では50~100、他の実施形態では100~500、他の実施形態では500~1000、更に他の実施形態では1000~2500、
更に他の実施形態では2500~5000、更に別の他の実施形態では5000~10000であるとすることが可能であり、これらは、例えば、適応車両ヘッドライト、適応街路灯、適応横断歩道照明などで使用されることが可能である。更に他の実施形態は、LED光源又はレーザー光源を使用することが可能な10000~100000及び100000~500000個を含み、レーザー光源又はラスタ走査レーザーなどの光源を使用することが可能な500000~1000000、及び1000000~100000000個が使用されてもよい。ラスタ走査は、マイクロエレクトロメカニカル・システム(MEMS)ベースのミラー、又は音響光学反射器又は偏向器により達成されることが可能である。これらの実施形態は、ディスプレイに好適である可能性がある。
【0073】
図9Aは、LEDマトリクス・アレイ200の一実施形態の部分断面図を示す。n型(205)及びp型(210)の半導体層は、発光する活性領域を挟んでいる。n型及びp型半導体層及び活性領域は、それ自体、異なるドーピング・レベル及び組成の複数の層を含む可能性がある。例えば、活性領域は、単一発光層、ホモ接合、単一ヘテロ接合、二重ヘテロ接合又はヘテロ構造、単一量子井戸ヘテロ(SQW)構造、多重量子井戸(MQW)構造、又は超格子(SL)構造であってもよい。n型及びp型半導体層は、例えば、GaN又はAlGaNであってもよく、活性領域はInGaN及びGaNであってもよい。他の半導体材料系は、例えば、AlGaInP、AlGaAs、及びAlGaInAsPを含む。エピタキシャル層を成長させると、トレンチはp層を貫通して厚いn層にエッチングされる。
【0074】
p-n接合は、短絡を防止するために、SiOx、AlOx、SiON、SiAlON、TaOx、AlOx、Siなどの誘電体で不動態化されることが可能であり、また、例えば水素、炭素、酸素イオンなどのイオン注入によって分離されることも可能である。図9Aの例では、そのような誘電体は、領域220のn層及びp層の表面に堆積されてもよい。n層及び誘電体に接触するメタルは、p層の側に延びることが可能である。Pメタルは、トレンチ・エッチングの前又は後に堆積されてもよい。
【0075】
一実施形態では、n型材料に対するメタル・コンタクト240は、p型材料から分離されて、p型表面の方に延びることが可能である。次いで、p型及びn型メタル電極は、同じ側にあってもよく、スイッチング・トランジスタ、TVS、開放及び/又は短絡検出などのような電子装置を含む可能性があるシリコン・ウェハに結合されることが可能である。接合は、AuSn又はSnAgCu(SAC)はんだのようなはんだ付け、又は熱及び超音波エネルギーを使用してAu結合相互接続を形成するGGI結合を含むことが可能である。
【0076】
成長基板、例えばサファイアが除去された後に、例えばn層を越えてめっきすることによりメタルは拡張されることが可能である。n-メタルは、めっきのためのシードとして機能することが可能であり、p-側トレンチ及びメタライゼーションがn-層を貫通して基板まで完全に延びる場合、n-層を薄化することによって、又は基板除去後にn-側から引き続きトレンチ・エッチングすることによって、成長基板除去によって露出される可能性がある。p及びn-メタル・コンタクトは、好ましくは反射性であり、例えばAg、Al、Ni、Ti、TiW、TiWN、Au、Zn、ならびにそれらの組み合わせ及び層であってもよい。n表面を越える延長は、上述のような反射性金属、又はITO、ISO、AZO、IZOのようなTCO、又はTIR又は金属コーティングによって反射性である可能性があるサファイア、フォトレジスト、SiOx、SiON、SiAlON、TaOx、AlOx、又はSiのような誘電体であるとすることが可能である。
【0077】
延長部は、波長コンバータ225、例えばシリコーン又は他の適切なバインダー中の蛍光体又はセラミック蛍光体を保持又は収容するために使用されることが可能である。蛍光体は、分配、インク状ジェット印刷、沈降、EPD、ステンシル塗布、スプレー又は型入れによって適用されることが可能である。ピクセルは、例えば、正方形、円形、楕円形、又は長方形の形状であってもよい。図9B及び図9Cは、p-電極230が、周囲の薄い誘電体235及びn-電極240によって囲まれた正方形、長方形、円形、又は楕円形であり得ることを示す。n-電極は、完全に包囲されてもよいし(図9A及び図11)、部分的に包囲されてもよいし(図10A)、又はp-電極の一方の側にあってもよい(図12)。また、n-電極は、誘電体によって分離されたp-電極とオーバーラップしてもよい(図10B
【0078】
電極は、デバイス内で、又はSiバックプレーン245(例えば、図12に概略的に示されている)によって、共通のカソード又はアノード構成で接続されてもよい。n-層、p-層、及び電極の位置が、便宜上図面に示されているが、それらの位置は、図示されているものとは反対の位置に置き換えられることが可能である。
【0079】
複数のマトリクス・アレイが照明デバイスで使用される可能性があり、これらの複数のアレイは互いに離間されていてもよく、拡張されたマトリクス構成で隣接している必要はない。例えば、横断歩道照明システム内の1つのマトリクスが、横断歩道照明を提供してもよく、別のマトリクスは、歩行者が道を横断する際に追従するスポット照明を提供するために使用される。
【0080】
ピクセル・サイズd1(図9A及び図11)は、様々な実施形態において、例えばサブミクロン~1ミクロン、1ミクロン~10ミクロン、10ミクロン~50ミクロン、及び50ミクロン~500ミクロンであってもよい。ピクセル間隔d2は、メタル層の幅によって決定されてもよいし(図11)、又は実際のギャップを含んでもよい(図9A)。ピクセル間隔d2は、例えば0.1ミクロン未満、0.1~1ミクロン、1ミクロン~5ミクロン、及び5~50ミクロンの実施形態であってもよい。ピクセル間隔d2は、ピクセル・サイズd1に依存する可能性がある。
【0081】
ピクセルは、円形、正方形、長方形、三角形、六角形、及びそれらの組み合わせ等の任意の形状又は形状の組み合わせであってもよい。蛍光体粒子サイズは、ピクセル・サイズd1に依存する可能性があり、少なくともd1/10以下のサイズである可能性がある。これらのアレイの光束は、幾つかの実施形態では、10-4~10-3ルーメン(lm)、10-3~0.1 lm、0.1~10 lm、10~1000 lm、1000~10000 lm、10000~100000 lm、及び0.1~5×10lmとすることが可能である。これらのアレイの輝度は、幾つかの実施形態において、10~100ルクス(lx)、
100~500 lx、500~1000 lx、1000~50000 lx、50000~500000 lx、0.5×10~1×10 lx、1×10~10×10 lx、及び10×10~5000×10 lxであり得る。これらのアレイの照度は、幾つかの実施形態では、10~100ニト(nit)、100~1000ニト、1000~10000ニト、10000~100000ニト、0.1×10~1×10ニト、1×10~1000×10ニトであり得る。これらのアレイの輝度及び照度は、外部光学系なしで測定されることが可能であり、レーザー及びLEDアレイを含むことが可能である。幾つかの実施形態において、発光効率は、1~20 lm/W、20~200 lm/W、及び200~500 lm/Wであり得る。これらのアレイは、小型レンズ・アレイ又は複合放物面集光器(CPC)のような一次光学系と共にパッケージ化されてもよく、投影レンズのような二次光学系を含んでもよい。
【0082】
本開示は例示的であり、限定するものではない。更なる修正は、本開示に照らせば当業者には明らかであり、添付の特許請求の範囲内に含まれるように意図されている。
【0083】
以下に列挙される項目(付記)は本開示の追加的な非限定的な例を提供する。
付記1.光源;検出器;プロセッサ;及びコントローラを備える照明システムであって、システムは、光源からの光が路面の一部を照明し、路面上で移動する物体にスポット照明を提供するように構成され、それによりスポット照明は路面の一部に沿って移動する物体の後に続く、照明システム。
付記2.照明システムは、静止しており、歩行者の歩道横断のために照明を提供する、付記1に記載の照明システム。
付記3.照明システムは、携帯可能であり、歩行者及び個人輸送機を使用する歩行者のうちの一方に照明を提供する、付記1に記載の照明システム。
付記4.個人輸送機は、自転車、スクーター、セグウェイ、及びスケートのうちの1つである、付記3に記載の照明システム。
付記5.光源はLED及びレーザーのうちの1つを備える、付記1に記載の照明システム。
付記6.光源はLEDアレイを備える、付記1に記載の照明システム。
付記7.光源はマイクロLEDアレイを備える、付記1に記載の照明システム。
付記8.光源はレーザー及び波長コンバータを備える、付記1に記載の照明システム。
付記9.システムは、コントラストを増加させるために、路面の一部に沿って動く対象の後を追う縮小された水平照射のスポットを提供するように構成されている、付記1に記載の照明システム。
付記10.システムは、歩行者を少なくとも部分的に包囲して随伴する投影を更に含む、付記1に記載の照明システム。
付記11.投影は、円形、楕円形、正方形、長方形のうちの1つである、付記10に記載の照明システム。
付記12.投影は、歩行者の方向を示す矢印を更に含む、付記11に記載の照明システム。
付記13.システムは、車両ドライバとって可視的である交通標識及び文字メッセージのうちの1つの投影を更に含む、付記1に記載の照明システム。
付記14.システムは1つ以上の色を含む投影を更に提供する、付記1に記載の照明システム。
付記15.マイクロLEDアレイは、シリコン・ウェハ上のCMOS回路に搭載されて電気的に接続されたLEDチップを含み、LEDチップは、LEDチップの半導体表面上に延在し、波長コンバータで満たされる誘電体及び金属によって分離される、付記7に記載の照明システム。
付記16.システムは、水平照度の少なくとも2倍である垂直照明を含む、付記1に記載の照明システム。
付記17.システムは、水平照度の少なくとも5倍である垂直照度を含む、付記1に記載の照明システム。
付記18.投影の水平照度は、歩道周辺の水平照度の少なくとも2倍である、付記10に記載の照明システム。
付記19.投影の水平照度は、少なくとも歩行者の垂直照度に等しい、付記10に記載の照明システム。
付記20.投影の水平照度は、歩行者の垂直照度よりも小さい、付記10に記載の照明システム。
付記21.システムは、ネットワークと通信することが可能なトランシーバを更に備える、付記1に記載の照明システム。
付記22.システムは、車両、移動電話機、及びリモート・サーバーのうちの少なくとも1つとネットワークを介して通信することが可能なトランシーバを更に備える、付記21に記載の照明システム。
付記23.照明システムは、非自動車両照明システムを備える、付記1に記載の照明システム。
付記24.光源と、検出器と、コンピュータと、トランシーバとを備える携帯型照明デバイスであって、光がホルダーを照らし、画像を地面に投影する携帯型照明デバイス。
付記25.光源が、LED及びレーザーのうちの1つを含む、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記26.検出器は、加速度計、ジャイロスコープ、及びGPSのうちの1つである、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記27.トランシーバは、車両、移動電話機、及びリモート・サーバーのうちの少なくとも1つとネットワークを介して通信することが可能である、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記28.画像は、少なくとも部分的にホルダーを取り囲んで随伴する、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記29.画像は、ホルダーの方向を示す矢印を更に含む、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記30.画像は、車両ドライバにとって可視的な交通標識及びテキスト・メッセージのうちの1つを含む、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記31.画像は1つ以上の色を含む、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記32.ホルダーは、歩行者及び個人輸送機に乗っている歩行者のうちの1人である、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記33.個人輸送機は、自転車、スクーター、セグウェイ、及びスケートのうちの1つである、付記32に記載の携帯型照明装置。
付記34.ホルダーは、自転車、スクーター、セグウェイ及びスケートのうちの1つである、付記24に記載の携帯型照明装置。
付記35.ホルダーは非自動車両を備える、付記24に記載の携帯型照明装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11
図12