(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-06-30
(45)【発行日】2023-07-10
(54)【発明の名称】上り制御情報の伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20230703BHJP
H04W 72/56 20230101ALI20230703BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20230703BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/56
H04W72/1268
(21)【出願番号】P 2021506312
(86)(22)【出願日】2019-08-06
(86)【国際出願番号】 CN2019099395
(87)【国際公開番号】W WO2020029947
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-03-03
(31)【優先権主張番号】201810886212.2
(32)【優先日】2018-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(73)【特許権者】
【識別番号】507142144
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA MOBILE COMMUNICATIONS GROUP CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 軼
(72)【発明者】
【氏名】夏 亮
【審査官】永田 義仁
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-539124(JP,A)
【文献】特表2017-514366(JP,A)
【文献】国際公開第2018/106063(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,"UCI piggyback on PUSCH for URLLC",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1801357,[online],2018年02月17日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801357.zip>,[検索日2022年4月13日]
【文献】CATR,"UCI transmission on grant-free PUSCH",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1801907,[online],2018年02月13日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801907.zip>,[検索日2022年4月13日]
【文献】vivo,"Remaining issues on UL data transmission procedure",3GPP TSG RAN WG1 Meeting AH 1801 R1-1800204,[online],2018年01月13日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1800204.zip>,[検索日2022年2月24日]
【文献】vivo,"Other aspects for URLLC",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92bis R1-1803849,[online],2018年04月06日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1803849.zip>,[検索日2022年4月14日]
【文献】Ericsson,"Outcome of offline discussion on 7.1.3.1.4 (DCI content) - part III",TSG-RAN WG1 #93 R1-1807817,[online],2018年05月24日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807817.zip>,[検索日2022年4月14日]
【文献】Fujitsu,"UCI piggyback on PUSCH with URLLC data",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1806121,[online],2018年05月11日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1806121.zip>,[検索日2022年4月14日]
【文献】CATR,"Remaining issues on UCI multiplexing on PUSCH",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #93 R1-1807202,[online],2018年05月11日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_93/Docs/R1-1807202.zip>,[検索日2022年4月15日]
【文献】NTTDOCOMO, INC.,"Offline summary for AI 7.1.3.3.4 UL data transmission procedure",3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92bis R1-1805539,[online],2018年04月18日,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1805539.zip>,[検索日2022年4月14日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が物理上り共有チャネル(PUSCH)のタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータから、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択することと、
前記端末が前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて上り制御情報を伝送することと、を含み、
異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応し、
前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するスケーリング(scaling)パラメータを含む第2組の構成パラメータであって、前記scalingパラメータは、PUSCHにおいて上り制御情報のために割り当てられる最大リソース要素RE数を制限するためのものである、第2組の構成パラメータを含
み、
前記上り制御情報のタイプは、物理下り共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするために下り制御情報で搬送される少なくとも1つのタイプの情報に対応する、上り制御情報の伝送方法。
【請求項2】
前記端末が、ネットワーク装置により構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信すること、又は、
事前約定された方式で前記端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成すること、を更に含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末が、前記ネットワーク装置により構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信することは、
前記端末が、前記ネットワーク装置により上位層シグナリングを介して構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信することを含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記PUSCHのタイプは、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なる物理層下り制御情報フォーマット(DCI format)又は異なるDCI formatグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)が、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含むことを特徴とする
請求項1から3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記上り制御情報の種類は、ハイブリッド自動再送要求の確認応答/否定応答(HARQ-ACK/NACK)、第1部分チャネル状態情報(CSI part 1)及び第2部分チャネル状態情報(CSI part 2)を含むことを特徴とする
請求項1から3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータはさらに、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータを含む第1組の構成パラメータであって、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す、第1組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するベータオフセットパラメータを含む第3組の構成パラメータであって、前記ベータオフセットパラメータは、第1タイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する第1タイプの上り制御情報のベータオフセットを指示するものである、第3組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む第4組の構成パラメータと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイプのPUSCHは、PUSCHのタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプであることを特徴とする
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項7】
PUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の種類は、HARQ-ACK/NACK、CSI part 1、CSI part 2のうちの少なくとも1種を含み、
前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報集合に含まれる上り制御情報の種類は異なることを特徴とする
請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
半静的方式でベータオフセットを決定する場合、前記ベータオフセットパラメータに含まれる各指示パラメータはいずれも、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含み、
前記ベータオフセットパラメータに含まれる指示パラメータは、2ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、2ビットより大きくて11ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、11ビットより大きいHARQ-ACKのベータオフセット、11ビット以下のCSI part 1/CSI part 2のベータオフセット及び11ビットより大きいCSI part 1/CSI part 2のベータオフセットを含み、
又は、
動的方式でベータオフセットを決定する場合、前記第1組の構成パラメータにより構成される動的ベータオフセットパラメータは、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含むことを特徴とする
請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク装置が端末のために少なくとも1組の物理上り共有チャネル(PUSCH)構成パラメータを構成することであって、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する、ことと、
前記ネットワーク装置が前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信することと、を含み、
前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、前記端末が物理上り共有チャネル(PUSCH)のタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択するために用いられ、
前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するスケーリング(scaling)パラメータを含む第2組の構成パラメータであって、前記scalingパラメータは、PUSCHにおいて上り制御情報のために割り当てられる最大リソース要素RE数を制限するためのものである、第2組の構成パラメータを含
み、
前記上り制御情報のタイプは、PDSCHをスケジューリングするために下り制御情報で搬送される少なくとも1つのタイプの情報に対応する、上り制御情報の伝送方法。
【請求項10】
前記ネットワーク装置が前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信することは、
前記ネットワーク装置が上位層シグナリングを介して前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信することを含むことを特徴とする
請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記PUSCHのタイプは、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なる物理層下り制御情報フォーマット(DCI format)又は異なるDCI formatグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)が、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含むことを特徴とする
請求項
9又は
10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータはさらに、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータを含む第1組の構成パラメータであって、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す、第1組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するベータオフセットパラメータを含む第3組の構成パラメータであって、前記ベータオフセットパラメータは、第1タイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する第1タイプの上り制御情報のベータオフセットを指示するものである、第3組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む第4組の構成パラメータと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイプのPUSCHは、PUSCHのタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプであることを特徴とする
請求項
9又は
10に記載の方法。
【請求項13】
物理上り共有チャネル(PUSCH)のタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータから、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択するように構成される選択ユニットであって、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する、選択ユニットと、
前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて上り制御情報を伝送するように構成される伝送ユニットと、備え、
前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するスケーリング(scaling)パラメータを含む第2組の構成パラメータであって、前記scalingパラメータは、PUSCHにおいて上り制御情報のために割り当てられる最大リソース要素RE数を制限するためのものである、第2組の構成パラメータを含
み、
前記上り制御情報のタイプは、PDSCHをスケジューリングするために下り制御情報で搬送される少なくとも1つのタイプの情報に対応する、端末。
【請求項14】
前記伝送ユニットは、ネットワーク装置により構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信するように構成され、
又は、前記端末は、事前約定された方式で前記端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成するように構成される第1構成ユニットを更に備えることを特徴とする
請求項
13に記載の端末。
【請求項15】
前記伝送ユニットは、前記ネットワーク装置により上位層シグナリングを介して構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信するように構成されることを特徴とする
請求項
14に記載の端末。
【請求項16】
前記PUSCHのタイプは、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、
PUSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なる物理層下り制御情報フォーマット(DCI format)又は異なるDCI formatグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI)が、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、
PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含むことを特徴とする
請求項
13から
15のうちいずれか一項に記載の端末。
【請求項17】
前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータはさらに、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータを含む第1組の構成パラメータであって、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す、第1組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するベータオフセットパラメータを含む第3組の構成パラメータであって、前記ベータオフセットパラメータは、第1タイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する第1タイプの上り制御情報のベータオフセットを指示するものである、第3組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む第4組の構成パラメータと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイプのPUSCHは、PUSCHのタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプであることを特徴とする
請求項
14又は
15に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年8月6日に提出された出願番号201810886212.2の中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全内容が参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、無線通信技術に関し、具体的には上り制御情報の伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
上り制御情報(UCI:Uplink Control Information)piggybackは、物理上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)でUCIを伝送する方法である。UCIを伝送するPUCCHリソースとデータを伝送するPUSCHリソースがオーバーラップ(overlap)しており、且つ処理時間要件を満たす場合、UCIは、PUSCHで伝送され得る。
【0004】
現在、超高信頼性超低遅延通信(URLLC:Ultra Reliable Low Latency Communication)サービス及び拡張モバイルブロードバンド(eMBB,Enhance Mobile Broadband)サービスを伝送するPUSCHについて、UCI piggybackのルールは同じであるが、URLLCサービスの信頼性要件は、eMBBサービスと異なる。一般的には、URLLCサービスの信頼性要件は、より高い。従って、現在のUCI伝送方式は、種々のサービス需要を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術的課題を解決するために、本願の実施例は、上り制御情報の伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の実施例の技術的解決手段は、以下のように実現される。
【0007】
本願の実施例は、上り制御情報の伝送方法を提供する。前記方法は、
端末がPUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択することと、前記端末が前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて上り制御情報を伝送することと、を含み、
異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する。
【0008】
本願の実施例は、端末を更に提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、本願の実施例に記載の方法のステップを実現する。
【0009】
本願の実施例は、上り制御情報の伝送方法を更に提供する。前記方法は、ネットワーク装置が端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成することであって、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する、ことと、前記ネットワーク装置が前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信することと、を含む。
【0010】
本願の実施例は、ネットワーク装置を更に提供する。前記ネットワーク装置は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、本願の実施例に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
本願の実施例は、端末を更に提供する。前記端末は、選択ユニットと、伝送ユニットと、を備え、
前記選択ユニットは、PUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択するように構成され、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応し、
前記伝送ユニットは、前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて上り制御情報を伝送するように構成される。
【0012】
本願の実施例は、ネットワーク装置を更に提供する。前記ネットワーク装置は、第2構成ユニットと、送信ユニットと、を備え、
前記第2構成ユニットは、端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成するように構成され、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応し、
前記送信ユニットは、前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信するように構成される。
【0013】
本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるときに、前記プロセッサに本願の実施例における端末又はネットワーク装置に適用される前記方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0014】
本願の実施例は、上り制御情報の伝送方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。前記方法は、端末がPUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択することと、前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて上り制御情報を伝送することと、を含み、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する。本願の実施例の技術的解決手段によれば、異なるPUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応するPUSCH構成パラメータにより、端末は、PUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに対応するPUSCH構成パラメータに基づいて、上り制御情報を伝送する。これによって、様々なサービス伝送の信頼性要件に適応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本願の実施例による上り制御情報の伝送方法を示すフローチャートである。
【
図2】本願の実施例によるもう1つの上り制御情報の伝送方法を示すフローチャートである。
【
図3】本願の実施例による端末の構造を示す概略図である。
【
図4】本願の実施例による端末のもう1つの構造を示す概略図である。
【
図5】本願の実施例によるネットワーク装置の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら、更に詳しく説明する。
【0017】
本願の実施例は、上り制御方法伝送方法を提供する。
図1は、本願の実施例による上り制御情報の伝送方法を示すフローチャートである。
図1に示すように、前記方法は、以下のステップを含む。
【0018】
ステップ101において、端末がPUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択し、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する。
ステップ102において、前記端末が前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて、上り制御情報を伝送する。
【0019】
本実施例は、UCI piggybackに適用される。つまり、UCIを伝送するPUCCHリソースとデータを伝送するPUSCHリソースがオーバーラップ(overlap)しており、且つ処理時間要件を満たす場合、UCIは、PUSCHで伝送され得る。一例として、UCI piggybackは、PUSCH構成(PUSCH-Config)における1つのフィールドuci-OnPUSCHで具現化される。uci-OnPUSCHフィールドは、動的ベータオフセット(beta-offset)又は半静的beta-offsetを選択するためのものである。また、スケーリング(scaling)パラメータを更に含み、該scalingパラメータは、PUSCHにおいてUCIのために割り当てられる最大のリソース要素(RE:Resource Element)数を制限するためのものである。ここで、beta-offsetは、PUSCHによって搬送されるデータに対するUCIのベータオフセットを表す。uci-OnPUSCHフィールドのコード例は、以下に示すとおりである。
【0020】
【0021】
一実施形態として、前記方法は、前記端末が、ネットワーク装置により構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信すること、又は、事前約定された方式で前記端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成すること、を更に含む。
【0022】
本実施例において、端末は、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを有し、該PUSCH構成パラメータは、ネットワーク装置により構成されたものであってもよく、事前約定された方式で構成されたものであってもよい。ここで、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する。
【0023】
一実施形態として、前記端末が、前記ネットワーク装置により構成された複数組のPUSCH構成パラメータを受信することは、前記端末が、前記ネットワーク装置により上位層シグナリングを介して構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信することを含む。
【0024】
本実施例において、前記PUSCHのタイプは、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なる物理層下り制御情報フォーマット(DCI format)又は異なるDCI formatグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするための無線ネットワーク一時識別子(RNTI:Radio Network Tempory Identity)が、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0025】
本実施例において、前記上り制御情報のタイプは、少なくとも1つの物理下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)のタイプに対応する。ここで、前記PDSCHのタイプは、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)が、異なるDCI format又は異なるDCI formatグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするためのRNTIが、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0026】
本実施例において、前記上り制御情報の種類は、ハイブリッド自動再送要求確認応答/否定応答(HARQ-ACK/NACK)、第1部分チャネル状態情報(CSI part 1)及び第2部分チャネル状態情報(CSI part 2)を含む。
【0027】
本実施例において、前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータを含む第1組の構成パラメータであって、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す、第1組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するscalingパラメータを含む第2組の構成パラメータであって、前記scalingパラメータは、第1タイプのPUSCHにおいて第1タイプの上り制御情報のために割り当てられる最大のリソース要素(RE)数を制限するためのものである、第2組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するベータオフセットパラメータを含む第3組の構成パラメータであって、前記ベータオフセットパラメータは、第1タイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する第1タイプの上り制御情報のベータオフセットを指示するものである、第3組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む第4組の構成パラメータと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイプのPUSCHは、PUSCHのタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0028】
第1実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第1組の構成パラメータを含んでもよく、前記第1組の構成パラメータは、uci-OnPUSCHであってもよい。例えば、uci-OnPUSCHの第1組の構成パラメータに関する記述は、上述を参照することができる。ここで、第1組の構成パラメータに、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータが含まれ、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す。例えば、状態パラメータは、状態1及び状態2を含む。状態1は、対応するタイプのPUSCHで対応するタイプのUCIを伝送することを許容することを表す。状態2は、対応するタイプのPUSCHで対応するタイプのUCIを伝送することを許容しないことを表す。
【0029】
ここで、前記第1PUSCH構成パラメータが前記第1組の構成パラメータにおける構成パラメータである場合、前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて、上り制御情報を伝送することは、前記端末が、前記第1PUSCH構成パラメータにおける状態パラメータに基づいて、対応するタイプのPUSCHで対応するタイプの上り制御情報を伝送するか又は対応するタイプのPUSCHで対応するタイプの上り制御情報を伝送しないことを含む。
【0030】
第2実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第2組の構成パラメータを含んでもよく、前記第2組の構成パラメータは、前記uci-OnPUSCHパラメータに関する記述におけるscalingパラメータであってもよい。該パラメータは、第1タイプのPUSCHにおいて第1タイプの上り制御情報のために割り当てられる最大RE値を表す。
【0031】
第3実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第3組の構成パラメータを含んでもよく、第3組の構成パラメータは、前記uci-OnPUSCHパラメータに関する記述におけるbeta-offsetパラメータであってもよい。該beta-offsetパラメータは、1つのタイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する1つのタイプのUCIのベータオフセットを表すためのものである。PUSCHのスケジューリングのためのDCIに、beta-offset指示フィールドが含まれないと、上位層によって構成されたbeta-offsetパラメータをUCIのベータオフセット調整に用いることができる。ここで、beta-offsetパラメータは、2ビット以下のHARQ-ACK、2ビットより大きくて11ビット以下のHARQ-ACK、11ビットより大きいHARQ-ACK、11ビット以下のCSI part 1/CSI part 2及び11ビットより大きいCSI part 1/CSI part 2というタイプのbeta-offsetに対応する。構成情報のコード例は、以下に示すとおりである。
【0032】
【0033】
一実施形態として、半静的方式でベータオフセットを決定する場合、前記ベータオフセットパラメータに含まれる各指示パラメータはいずれも、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含む。前記ベータオフセットパラメータに含まれる指示パラメータは、2ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、2ビットより大きくて11ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、11ビットより大きいHARQ-ACKのベータオフセット、11ビット以下のCSI part 1/CSI part 2のベータオフセット及び11ビットより大きいCSI part 1/CSI part 2のベータオフセットを含む。BetaOffsetsにおける各フィールドbetaOffsetACK-Index1、betaOffsetACK-Index2、betaOffsetACK-Index3、betaOffsetCSI-Part1-Index1、betaOffsetCSI-Part1-Index2、betaOffsetCSI-Part2-Index1、betaOffsetCSI-Part2- Index2は、いずれも、複数セットのパラメータを含み、該複数セットのパラメータはそれぞれ、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプのUCIに対応する。
【0034】
もう1つの実施形態として、動的方式でベータオフセットを決定する場合、前記第1組の構成パラメータにより構成される動的ベータオフセットパラメータは、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含む。
【0035】
第4実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第4組の構成パラメータを含んでもよく、該第4組の構成パラメータは、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む。
【0036】
一実施形態として、PUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の種類は、HARQ-ACK/NACK、CSI part 1、CSI part 2のうちの0種又は少なくとも1種を含み、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0037】
ここで、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報集合に含まれる上り制御情報の種類は異なる。
【0038】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報集合に含まれる上り制御情報の種類は異なる。
【0039】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の各種のペイロードサイズは異なり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0040】
本願の実施例の技術的解決手段によれば、異なるPUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに対応する異なるPUSCH構成パラメータにより、特に、異なるサービスタイプ、異なるサービス優先度、異なる論理チャネル、異なるDCI format、PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングする異なるRNTI、異なる下り制御情報によって搬送される情報に対して、端末は、PUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに対応するPUSCH構成パラメータに基づいて、上り制御情報を伝送する。従って、異なるサービス伝送の信頼性要件に適応することができる。
【0041】
本願の実施例は、上り制御情報の伝送方法を更に提供する。
図2は、本願の実施例によるもう1つの上り制御情報の伝送方法を示すフローチャートである。
図2に示すように、前記方法は、以下を含む。
【0042】
ステップ201において、ネットワーク装置が端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成し、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する。
【0043】
ステップ202において、前記ネットワーク装置が前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信する。
【0044】
本実施形態は、ネットワーク装置が端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成することで、UCIを伝送するPUCCHリソースとデータを伝送するPUSCHリソースがオーバーラップ(overlap)しており、且つ処理時間要件を満たす場合、UCIをPUSCHで伝送できるようになるというシーンに適用可能である。ここで、ネットワーク装置は、基地局又は他のネットワーク要素機器であってもよい。
【0045】
一実施形態として、前記ネットワーク装置が前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信することは、前記ネットワーク装置が上位層シグナリングを介して前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信することを含む。
【0046】
本実施例において、前記PUSCHのタイプは、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なる物理層下り制御情報フォーマット(DCI format)又は異なるDCI formatグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするためのRNTIが、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0047】
本実施例において、前記上り制御情報のタイプは、少なくとも1つの物理下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)のタイプに対応する。ここで、前記PDSCHのタイプは、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なるDCI format又は異なるDCI formatグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするためのRNTIが、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0048】
本実施例において、前記上り制御情報の種類は、ハイブリッド自動再送要求確認応答/否定応答(HARQ-ACK/NACK)、第1部分チャネル状態情報(CSI part 1)及び第2部分チャネル状態情報(CSI part 2)を含む。
【0049】
本実施例において、前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータを含む第1組の構成パラメータであって、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す、第1組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するスケーリング(scaling)パラメータを含む第2組の構成パラメータであって、前記scalingパラメータは、第1タイプのPUSCHにおいて第1タイプの上り制御情報のために割り当てられる最大RE数を制限するためのものである、第2組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するベータオフセットパラメータを含む第3組の構成パラメータであって、前記ベータオフセットパラメータは、第1タイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する第1タイプの上り制御情報のベータオフセットを指示するものである、第3組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む第4組の構成パラメータと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイプのPUSCHは、PUSCHのタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0050】
第1実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第1組の構成パラメータを含んでもよく、前記第1組の構成パラメータは、uci-OnPUSCHであってもよい。例えば、uci-OnPUSCHの第1組の構成パラメータに関する記述は、上述を参照することができる。ここで、第1組の構成パラメータに、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータが含まれ、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す。例えば、状態パラメータは、状態1及び状態2を含む。状態1は、対応するタイプのPUSCHで対応するタイプのUCIを伝送することを許容することを表す。状態2は、対応するタイプのPUSCHで対応するタイプのUCIを伝送することを許容しないことを表す。
【0051】
ここで、前記第1PUSCH構成パラメータが前記第1組の構成パラメータにおける構成パラメータである場合、前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて、上り制御情報を伝送することは、前記端末が、前記第1PUSCH構成パラメータにおける状態パラメータに基づいて、対応するタイプのPUSCHで対応するタイプの上り制御情報を伝送するか又は対応するタイプのPUSCHで対応するタイプの上り制御情報を伝送しないことを含む。
【0052】
第2実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第2組の構成パラメータを含んでもよく、前記第2組の構成パラメータは、前記uci-OnPUSCHパラメータに関する記述におけるscalingパラメータであってもよい。該パラメータは、第1タイプのPUSCHにおいて第1タイプの上り制御情報のために割り当てられる最大RE値を表す。
【0053】
第3実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第3組の構成パラメータを含んでもよく、第3組の構成パラメータは、前記uci-OnPUSCHパラメータに関する記述におけるbeta-offsetパラメータであってもよい。該beta-offsetパラメータは、1つのタイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する1つのタイプのUCIのベータオフセットを表すためのものである。PUSCHのスケジューリングのためのDCIに、beta-offset指示フィールドが含まれないと、上位層によって構成されたbeta-offsetパラメータをUCIのベータオフセット調整に用いることができる。ここで、beta-offsetパラメータは、2ビット以下のHARQ-ACK、2ビットより大きくて11ビット以下のHARQ-ACK、11ビットより大きいHARQ-ACK、11ビット以下のCSI part 1/CSI part 2及び11ビットより大きいCSI part 1/CSI part 2というタイプのbeta-offsetに対応する。
【0054】
一実施形態として、半静的方式でベータオフセットを決定する場合、前記ベータオフセットパラメータに含まれる各指示パラメータはいずれも、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含む。前記ベータオフセットパラメータに含まれる指示パラメータは、2ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、2ビットより大きくて11ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、11ビットより大きいHARQ-ACKのベータオフセット、11ビット以下のCSI part 1/CSI part 2のベータオフセット及び11ビットより大きいCSI part 1/CSI part 2のベータオフセットを含む。
【0055】
もう1つの実施形態として、動的方式でベータオフセットを決定する場合、前記第1組の構成パラメータにより構成される動的ベータオフセットパラメータは、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含む。
【0056】
本実施例において、端末が符号化とレートとのマッチングを行う場合、UCIのために予約されたREでACK/NACK、CSI part 1、CSI part 2の順番に応じてマッピングを行い、残りのリソースでデータをマッピングする。
【0057】
第4実施形態として、少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、第4組の構成パラメータを含んでもよく、該第4組の構成パラメータは、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む。
【0058】
一実施形態として、PUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の種類は、HARQ-ACK/NACK、CSI part 1、CSI part 2のうちの0種又は少なくとも1種を含み、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0059】
ここで、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報集合に含まれる上り制御情報の種類は異なる。
【0060】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報集合に含まれる上り制御情報の種類は異なる。
【0061】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の各種のペイロードサイズは異なり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0062】
本願の実施例の技術的解決手段によれば、異なるPUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに対応する異なるPUSCH構成パラメータにより、特に、異なるサービスタイプ、異なるサービス優先度、異なる論理チャネル、異なるDCI format、PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングする異なるRNTI、異なる下り制御情報によって搬送される情報に対して、端末は、PUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに対応するPUSCH構成パラメータに基づいて、上り制御情報を伝送する。従って、異なるサービス伝送の信頼性要件に適応することができる。
【0063】
以下、具体的な例を参照しながら、本願の実施例の上り制御情報の伝送方法を説明する。
【0064】
例1(第1組の構成パラメータに対応する)
基地局は、上位層シグナリングを介して端末のために2セットのuci-OnPUSCHパラメータ及び対応する状態{disable,enable}を構成する。enableは、対応するタイプのPUSCHが、対応するタイプのUCIをPUSCHで伝送することを許容することを表す。disableは、対応するタイプのPUSCHが、対応するタイプのUCIをPUSCHで伝送することを許容しないことを表す。2セットのuci-OnPUSCHパラメータはそれぞれ、PUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのnew RNTI及びPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするための他のRNTIに対応する。
【0065】
端末は、他のRNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIに対応する状態は、enableである。該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがスロット(slot)nで伝送する場合、該PUSCHリソースがUCIを伝送するPUCCHリソースとオーバーラップしており、且つ処理時間が規定に合致すると、端末は、UCIをPUSCHに多重化して伝送する。なお、端末は、new RNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHでUCIを伝送しない。
【0066】
例2(第1組の構成パラメータに対応する)
基地局は、上位層シグナリングを介して端末のために4セットのuci-OnPUSCHパラメータ及び対応する状態{disable,disable,enable,enable}を構成する。PUSCHは、2つのタイプに分けられる。該2つのタイプはそれぞれ、PUSCHタイプ1及びPUSCHタイプ2である。上記2つのPUSCHタイプはそれぞれ、PUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのnew RNTI及びPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするための他のRNTIに対応する。UCIタイプ1及びUCIタイプ2はそれぞれ、PDSCHタイプ1に対応するUCI及びPDSCHタイプ2に対応するUCIに対応する。上記PUSCHタイプ及びUCIタイプはそれぞれ、{ PUSCHタイプ1,UCIタイプ1}、{ PUSCHタイプ1,UCIタイプ2}、{ PUSCHタイプ2,UCIタイプ1}、{ PUSCHタイプ2,UCIタイプ2}という4つのケースを含む。それらはそれぞれ上記4つの状態に対応する。
【0067】
端末は、new RNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIに対応する状態はいずれもdisableである。従って、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot nで伝送する場合、UCIタイプ1及びUCIタイプ2のUCIをPUSCHに多重化して伝送することを許容しない。端末は、他のRNTIによってスクランブリングされたDCIを受信していない場合、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIに対応する状態はいずれもenableである。該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot nで伝送する場合、該PUSCHリソースがUCIを伝送するPUCCHリソースとオーバーラップしており、且つ処理時間が規定に合致すると、端末は、UCIタイプ1又はUCIタイプ2のUCIをPUSCHに多重化して伝送することができる。
【0068】
例3(第2組の構成パラメータに対応する)
基地局は、上位層シグナリングを介して端末のために、それぞれ{0.5,0.8}である2セットのscalingパラメータを構成する。2セットのscalingパラメータはそれぞれ、PUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのnew RNTI及びPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのRNTIに対応する。端末は、new RNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIに対応するscalingパラメータは、0.5である。従って、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot nで伝送する場合、UCIのために割り当てられる最大RE数は、
【数1】
である。
【0069】
端末は、他のRNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIに対応するscalingパラメータは、0.8である。従って、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot nで伝送する場合、UCIのために割り当てられる最大RE数は、
【数2】
である。ただし、
【数3】
は、直交周波数分割多重化(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル1でUCI伝送に用いられるRE数を表す。
【0070】
例4(第2組の構成パラメータに対応する)
PUSCHは、PUSCHタイプ1とPUSCHタイプ2という2つのタイプに分けられる。PUSCHタイプ1及びPUSCHタイプ2はそれぞれ、PUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのnew RNTI及びPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするための他のRNTIに対応する。UCIは、UCIタイプ1とUCIタイプ2という2つのタイプに分けられる。UCIタイプ1及びUCIタイプ2はそれぞれ、new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するUCI及び他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するUCIに対応する。
【0071】
基地局は、上位層シグナリングを介して端末のために、それぞれ{0.5, 0.5,0.8,0.8}である4セットのscalingパラメータを構成する。これらはそれぞれ、{PUSCHタイプ1,UCIタイプ1}、{PUSCHタイプ1,UCIタイプ2}、{PUSCHタイプ2,UCIタイプ1}、{PUSCHタイプ2,UCIタイプ2}に対応する。端末は、new RNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIに対応するscalingパラメータはいずれも0.5である。従って、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot nで伝送する場合、UCIタイプ1及びUCIタイプ2のために割り当てられる最大RE数はいずれも
【数4】
である。端末は、他のRNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIに対応するscalingパラメータは、いずれも0.8である。従って、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot nで伝送する場合、UCIタイプ1及びUCIタイプ2のために割り当てられる最大RE数はいずれも
【数5】
である。ただし、
【数6】
は、OFDMシンボル1でUCI伝送に用いられるRE数を表す。
【0072】
例5(第3組の構成パラメータに対応する)
本実施形態は、半静的方式でBetaOffsetの値を決定することに適用される。基地局は、上位層シグナリングを介してユーザのために複数セットのBetaOffsetsパラメータを構成する。2ビット以下のHARQ-ACKで2セットのパラメータを構成することを例として、例えば、betaOffsetACK-Index1は、それぞれPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのnew RNTI及びPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするための他のRNTIに対応する{index 1,index 3}と構成される。ここで、index 1及びindex 3はいずれもTS 38.213 table 9.3-1における所定値である。
【0073】
端末は、new RNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIに対応するBetaOffsetsの値は、index 1である。従って、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot n及び2ビット以下のHARQ-ACKで多重化される時、HARQ-ACKのbetaoffset値は、index 1とする。端末は、他のRNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIに対応するBetaOffsetsの値は、index 3である。従って、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot n及び2ビット以下のHARQ-ACKで多重化される時、HARQ-ACKのbetaoffset値は、index 3とする。
【0074】
例6(第3組の構成パラメータに対応する)
PUSCHは、PUSCHタイプ1とPUSCHタイプ2という2つのタイプに分けられる。PUSCHタイプ1及びPUSCHタイプ2はそれぞれ、PUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのnew RNTI及びPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするための他のRNTIに対応する。UCIは、UCIタイプ1とUCIタイプ2という2つのタイプに分けられる。UCIタイプ1及びUCIタイプ2はそれぞれ、new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するUCI及び他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するUCIに対応する。
【0075】
本実施形態は、半静的方式でBetaOffsetの値を決定することに適用される。基地局は、上位層シグナリングを介して端末のために複数セットのBetaOffsetsパラメータを構成する。2ビット以下のHARQ-ACKを例とする。つまり、betaOffsetACK-Index1は、それぞれPUSCHタイプ1,UCIタイプ1}、{PUSCHタイプ1,UCIタイプ2}、{PUSCHタイプ2,UCIタイプ1}、{PUSCHタイプ2,UCIタイプ2}に対応する{index 1,index1,index 3,index 3}と構成される。ここで、index 1及びindex 3はいずれもTS 38.213 table 9.3-1における所定値である。
【0076】
端末は、new RNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIはいずれもindex1に対応する。従って、該new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot n及びUCIタイプ1又はUCIタイプ2の2ビット以下のHARQ-ACKで多重化される時、HARQ-ACKのBetaOffset値は、index 1とする。端末は、他のRNTIによってスクランブリングされたDCIを受信した場合、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIはいずれもindex 3に対応する。従って、該他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがslot n及びUCIタイプ1又はUCIタイプ2の2ビット以下のHARQ-ACKで多重化される時、HARQ-ACKのBetaOffset値は、index 3とする。
【0077】
例7(第4組の構成パラメータに対応する)
事前定義の方式又は基地局が上位層シグナリングにより構成する方式で、new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHがACK/NACK及び11ビット以下のCSI part 1及びCSI part 2のみと多重化され得ることを規定する。他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされるPUSCHとUCIとの多重化は、従来の規格と一致する。つまり、polar符号化を用いる時、ACK/NACK、CSI part 1及びCSI part 2の符号化された変調シンボル数は、それぞれ次式である。
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
例8(第4組の構成パラメータに対応する)
PUSCHは、PUSCHタイプ1とPUSCHタイプ2という2つのタイプに分けられる。PUSCHタイプ1及びPUSCHタイプ2はそれぞれ、PUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするためのnew RNTI及びPUSCHのスケジューリングのためのDCIをスクランブリングするための他のRNTIに対応する。UCIは、UCIタイプ1とUCIタイプ2という2つのタイプに分けられる。UCIタイプ1及びUCIタイプ2はそれぞれ、new RNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するUCI及び他のRNTIによってスクランブリングされたDCIによりスケジューリングされたPDSCHに対応するUCIに対応する。
【0082】
規格により定義する方式又は基地局が上位層シグナリングにより構成する方式で、PUSCHタイプ1がUCIタイプ1及びUCIタイプ2のACK/NACK及び11ビット以下のCSI part 1及びCSI part 2のみと多重化され得るが、PUSCHタイプ2がUCIタイプ1及びUCIタイプ2の各種及び各種のペイロードサイズ(Payload Size)と多重化され得ることを規定する。
【0083】
本願の実施例において、スケジューリングに基づいたURLLCサービス伝送に対して、RRCにより構成されたパラメータnew RNTIを導入する。該パラメータは、MCS tableの選択を指示するためのものである。つまり、RRCがnew RNTIを構成した場合、new RNTIによってスクランブリングされたDCIを用いてデータをスケジューリングすると、new 64QAM MCS tableを用いる。他の場合、従来のUE behaviorと一致する。つまり、従来の64QAM MCS tableを用いる。
【0084】
本願の実施例は、端末を更に提供する。
図3は、本願の実施例による端末の構造を示す概略図である。
図3に示すように、前記端末は、選択ユニット31と、伝送ユニット32と、を備え、
前記選択ユニット31は、PUSCHのタイプ及び/又は上り制御情報のタイプに基づいて、対応する第1PUSCH構成パラメータを選択するように構成され、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応し、
前記伝送ユニット32は、前記第1PUSCH構成パラメータに基づいて上り制御情報を伝送するように構成される。
【0085】
本実施例において、一実施形態として、前記伝送ユニット32は、前記ネットワーク装置により構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信するように構成され、
又は
図4に示すように、前記端末は、事前
約定された方式で前記端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成するように構成される第1構成ユニット33を更に備える。
【0086】
ここで、一例として、前記伝送ユニット32は、前記ネットワーク装置により上位層シグナリングを介して構成された少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを受信するように構成される。
【0087】
本実施例において、前記PUSCHのタイプは、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なる物理層下り制御情報フォーマット(DCI format)又は異なるDCI formatグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするためのRNTIが、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0088】
本実施例において、前記上り制御情報のタイプは、少なくとも1つの物理下り共有チャネル(PDSCH)のタイプに対応する。
【0089】
ここで、前記PDSCHのタイプは、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なるDCI format又は異なるDCI formatグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするためのRNTIが、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0090】
本実施例において、前記上り制御情報の種類は、ハイブリッド自動再送要求確認応答/否定応答(HARQ-ACK/NACK)、第1部分チャネル状態情報(CSI part 1)及び第2部分チャネル状態情報(CSI part 2)を含む。
【0091】
本実施例において、前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータを含む第1組の構成パラメータであって、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す、第1組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するscalingパラメータを含む第2組の構成パラメータであって、前記scalingパラメータは、第1タイプのPUSCHにおいて第1タイプの上り制御情報のために割り当てられる最大RE数を制限するためのものである、第2組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するベータオフセットパラメータを含む第3組の構成パラメータであって、前記ベータオフセットパラメータは、第1タイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する第1タイプの上り制御情報のベータオフセットを指示するものである、第3組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む第4組の構成パラメータと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイプのPUSCHは、PUSCHのタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0092】
一実施形態として、前記伝送ユニット32は、前記第1PUSCH構成パラメータが前記第1組の構成パラメータにおける構成パラメータである場合、前記第1PUSCH構成パラメータにおける状態パラメータに基づいて、対応するタイプのPUSCHで対応するタイプの上り制御情報を伝送するか又は対応するタイプのPUSCHで対応するタイプの上り制御情報を伝送しないように構成される。
【0093】
一実施形態として、PUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の種類は、HARQ-ACK/NACK、CSI part 1、CSI part 2のうちの0種又は少なくとも1種を含み、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0094】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報集合に含まれる上り制御情報の種類は異なる。
【0095】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の各種のペイロードサイズは異なり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0096】
一実施形態として、半静的方式でベータオフセットを決定する場合、前記ベータオフセットパラメータに含まれる各指示パラメータはいずれも、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含む。前記ベータオフセットパラメータに含まれる指示パラメータは、2ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、2ビットより大きくて11ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、11ビットより大きいHARQ-ACKのベータオフセット、11ビット以下のCSI part 1/CSI part 2のベータオフセット及び11ビットより大きいCSI part 1/CSI part 2のベータオフセットを含む。
【0097】
一実施形態として、動的方式でベータオフセットを決定する場合、前記第1組の構成パラメータにより構成される動的ベータオフセットパラメータは、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含む。
【0098】
本願の実施例において、前記端末における選択ユニット31及び第1構成ユニット33は、実際の適用においていずれも前記端末における中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、マイクロ制御ユニット(MCU:Microcontroller Unit)又は現場でプログラム可能なゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)で実現されてもよい。前記端末における伝送ユニット32は、実際の適用において通信モジュール(インフラ通信ユニット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化されたインタフェース及びプロトコル等を含む)及び送受信アンテナにより実現される。
【0099】
本願の実施例は、端末を更に提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、本願の前記実施例に記載の端末に適用される上り制御情報の伝送方法のステップを実現する。
【0100】
上記実施例が提供する端末は上り制御情報伝送を行う場合、上記分割された各プログラムモジュールを例として説明し、実際の適用において、必要に応じて異なるプログラムモジュールで上記処理を行うことができ、即ち端末の内部構成を異なるプログラムモジュールに分割することで、上記説明した全て又は一部の処理を完了することに留意されたい。なお、上記実施例が提供する端末と上り制御情報の伝送方法の実施例は同一の構想に属し、その具体的な実現過程について方法実施例を参照して、ここでは詳細な説明を省略する。
【0101】
本願の実施例は、ネットワーク装置を更に提供する。
図5は、本願の実施例によるネットワーク装置の構造を示す概略図である。
図5に示すように、前記ネットワーク装置は、第2構成ユニット41と、送信ユニット42と、を備え、
前記第2構成ユニット41は、端末のために少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを構成するように構成され、異なるPUSCH構成パラメータは、異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応し、
前記送信ユニット42は、前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信するように構成される。
【0102】
一実施形態として、前記送信ユニット42は、上位層シグナリングを介して前記端末に前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータを送信するように構成される。
【0103】
本実施例において、前記PUSCHのタイプは、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PUSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なる物理層下り制御情報フォーマット(DCI format)又は異なるDCI formatグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするためのRNTIが、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PUSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0104】
本実施例において、前記上り制御情報のタイプは、少なくとも1つのPDSCHのタイプに対応する。
【0105】
ここで、前記PDSCHのタイプは、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービスタイプ又は異なるサービスタイプグループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なるサービス優先度又は異なるサービス優先度グループに属すること、PDSCHによって搬送されるデータが、異なる論理チャネル又は異なる論理チャネルグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報が、異なるDCI format又は異なるDCI formatグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための物理層下り制御情報をスクランブリングするためのRNTIが、異なるRNTIであるか又は異なるRNTIグループに属すること、PDSCHのスケジューリングのための下り制御情報によって搬送される情報が異なることのうちの1つを含む。
【0106】
本実施例において、前記上り制御情報の種類は、HARQ-ACK/NACK、CSI part 1及びCSI part 2を含む。
【0107】
本実施例において、前記少なくとも1組のPUSCH構成パラメータは、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応する状態パラメータを含む第1組の構成パラメータであって、前記状態パラメータは、第1タイプのPUSCHで第1タイプの上り制御情報を伝送することを許容するかどうかを表す、第1組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するスケーリング(scaling)パラメータを含む第2組の構成パラメータであって、前記scalingパラメータは、第1タイプのPUSCHにおいて第1タイプの上り制御情報のために割り当てられる最大RE数を制限するためのものである、第2組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCH及び/又は異なるタイプの上り制御情報に対応するベータオフセットパラメータを含む第3組の構成パラメータであって、前記ベータオフセットパラメータは、第1タイプのPUSCHによって搬送されるデータに対する第1タイプの上り制御情報のベータオフセットを指示するものである、第3組の構成パラメータと、
異なるタイプのPUSCHで伝送され得る上り制御情報の種類及び/又はペイロードサイズを含む第4組の構成パラメータと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1タイプのPUSCHは、PUSCHのタイプのうちのいずれか1つのタイプであり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0108】
一実施形態として、PUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の種類は、HARQ-ACK/NACK、CSI part 1、CSI part 2のうちの0種又は少なくとも1種を含み、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0109】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報集合に含まれる上り制御情報の種類は異なる。
【0110】
一実施形態として、異なるタイプのPUSCHで伝送され得る第1タイプの上り制御情報の各種のペイロードサイズは異なり、前記第1タイプの上り制御情報は、上り制御情報のタイプのうちのいずれか1つのタイプである。
【0111】
一実施形態として、半静的方式でベータオフセットを決定する場合、前記ベータオフセットパラメータに含まれる各指示パラメータはいずれも、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含み、
前記ベータオフセットパラメータに含まれる指示パラメータは、2ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、2ビットより大きくて11ビット以下のHARQ-ACKのベータオフセット、11ビットより大きいHARQ-ACKのベータオフセット、11ビット以下のCSI part 1/CSI part 2のベータオフセット及び11ビットより大きいCSI part 1/CSI part 2のベータオフセットを含む。
【0112】
一実施形態として、動的方式でベータオフセットを決定する場合、前記第1組の構成パラメータにより構成される動的ベータオフセットパラメータは、PUSCHタイプ及び/又は上り制御情報タイプに対応する複数種のベータオフセットを含む。
【0113】
本願の実施例において、前記ネットワーク装置における第2構成ユニット41は、実際の適用において前記ネットワーク装置におけるCPU、DSP、MCU又はFPGAで実現されてもよい。前記ネットワーク装置における送信ユニット42は、実際の適用において通信モジュール(インフラ通信ユニット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化されたインタフェース及びプロトコル等を含む)及び送受信アンテナにより実現される。
【0114】
本願の実施例は、ネットワーク装置を更に提供する。前記ネットワーク装置は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行するときに、本願の前記実施例に記載のネットワーク装置に適用される上り制御情報の伝送方法のステップを実現する。
【0115】
上記実施例が提供するネットワーク装置は上り制御情報伝送を行う場合、上記分割された各プログラムモジュールを例として説明し、実際の適用において、必要に応じて異なるプログラムモジュールで上記処理を行うことができ、即ちネットワーク装置の内部構成を異なるプログラムモジュールに分割することで、上記説明した全て又は一部の処理を完了することに留意されたい。なお、上記実施例が提供するネットワーク装置と上り制御情報の伝送方法の実施例は同一の構想に属し、その具体的な実現過程について方法実施例を参照して、ここでは詳細な説明を省略する。
【0116】
理解すべき点として、本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリと不揮発性メモリの両方であってもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable Read-Only Memory)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM(登録商標):ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気面メモリ、光ディスク、又は読み出し専用型光ディスク(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)であってもよい。磁気面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。非限定的な例証として、RAMは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、同期スタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM:Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM:Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、エンハンスト同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink Dynamic Random Access Memory)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM:Direct Rambus Random Access Memory)などの多数の形態で使用可能である。本願の実施例に記載されているメモリは、これら及び任意の他の適切な形態のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0117】
上記本願の実施例に開示された方法はプロセッサに適用されるか、又はプロセッサにより実現される。プロセッサは、信号を処理する能力を有する集積回路チップであり得る。上記方法の各ステップは、実現する過程において、プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形の指令により完成することができる。上記プロセッサは、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。プロセッサは、本願の実施例に開示されている各方法、ステップ及び論理的ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、該プロセッサは如何なる従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示されている方法のステップに合わせて、ハードウェア解読プロセッサによって完成し、又は解読プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせで実行して完成するように示す。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体内に存在してもよい。該記憶媒体は、メモリ内に位置し、プロセッサはメモリ中の情報を読み取り、そのハードウェアと共に上記方法のステップを完了する。
【0118】
本願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるときに、プロセッサに本願の前記実施例に記載の端末に適用される上り制御情報の伝送方法のステップを実現させ、又は、該プログラムがプロセッサにより実行されるときに、プロセッサに本願の前記実施例に記載のネットワーク装置に適用される上り制御情報の伝送方法のステップを実現させる。
【0119】
本願で提供する幾つかの実施例で開示したシステム、装置及び方法は、他の方式によって実現できることを理解すべきである。例えば、以上に記載した装置の実施例はただ例示的なもので、例えば、前記ユニットの分割はただロジック機能の分割で、実際に実現する時は他の分割方式によってもよい。例えば、複数のユニット又は組立体を組み合わせてもよく、別のシステムに組み込んでもよい。又は若干の特徴を無視してもよく、実行しなくてもよい。また、示したか或いは検討した相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインタフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的または他の形態であってもよい。
【0120】
分離部材として説明した上記ユニットは、物理的に別個のものであってもよく、そうでなくてもよい。ユニットとして示された部材は、物理的ユニットであってもよく、そうでなくてもよい。即ち、同一の位置に位置してもよく、複数のネットワークに分布してもよい。実際の需要に応じてそのうちの一部又は全てのユニットにより本実施例の方策の目的を実現することができる。
【0121】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが物理的に別個のものとして存在してもよく、2つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。上記集積したユニットはハードウェアとして実現してもよく、ハードウェアとソフトウェア機能ユニットとを組み合わせて実現してもよい。
【0122】
上記各方法に係る実施例の全部又は一部のステップはプログラム命令に係るハードウェアにより実現され、前記プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、該プログラムが実行される時、上記方法の実施例におけるステップを実行し、前記記憶媒体は、携帯型記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含むことは、当業者であれば、理解すべきである。
【0123】
又は、本願の上記集積したユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実現され、かつ独立した製品として販売または使用されるとき、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体内に記憶されてもよい。このような理解のもと、本願の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に対して貢献をもたらした部分又は該技術的解決手段の一部は、ソフトウェア製品の形式で具現することができ、このようなコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶しても良く、また、コンピュータ設備(パソコン、サーバ、又はネットワーク装置など)に、本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む。前記の記憶媒体は、携帯型記憶装置、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0124】
矛盾しない限り、本願が提供する幾つかの方法実施例に開示された方法を任意に組み合わせて、新たな方法実施例を得ることができる。
【0125】
矛盾しない限り、本願が提供する幾つかの製品実施例に開示された特徴を任意に組み合わせて、新たな製品実施例を得ることができる。
【0126】
矛盾しない限り、本願が提供する幾つかの方法又は装置実施例に開示された特徴を任意に組み合わせて、新たな方法実施例又は装置実施例を得ることができる。
【0127】
以上は本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本願の保護の範囲はそれらに制限されるものではなく、当業者が本願に開示された技術範囲内で容易に想到しうる変更や置換はいずれも、本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲を基準とするべきである。