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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-03
(45)【発行日】2023-07-11
(54)【発明の名称】現像カートリッジ
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20230704BHJP
   G03G 21/18 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
G03G15/08 390Z
G03G21/18 121
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019064193
(22)【出願日】2019-03-28
(65)【公開番号】P2020166045
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-03-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】板橋 奈緒
【審査官】稲荷 宗良
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-276961(JP,A)
【文献】特開2018-004907(JP,A)
【文献】特開2018-040833(JP,A)
【文献】特開2009-048115(JP,A)
【文献】特開昭64-059369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に延びる軸について回転可能な現像ローラと、前記第1方向に延び、トナーを収容可能な筐体と、前記第1方向における前記筐体の外表面に位置し、前記第1方向に延びる電極と、前記電極について回転可能なギアと、を備える現像カートリッジであって、
第2方向において前記ギアに対して前記現像ローラの反対側に位置し、前記第1方向に沿って、第1位置と、前記第1位置よりも前記筐体から離れる第2位置との間で移動可能なフックを備えることを特徴とする、現像カートリッジ。
【請求項2】
前記現像カートリッジは、さらに、
前記フックが第1位置に位置することを許容する第1回動位置と、前記フックを前記第2位置に位置させる第2回動位置との間で移動可能なカムを備えることを特徴とする、請求項1に記載の現像カートリッジ。
【請求項3】
前記カムは、前記第1方向に延びる回動軸について回動可能であることを特徴とする、請求項2に記載の現像カートリッジ。
【請求項4】
前記現像カートリッジは、さらに、
前記第1方向に沿って延び、前記第1位置と前記第2位置との間での前記フックの移動をガイドするガイドを備えることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。
【請求項5】
前記現像カートリッジは、ドラムカートリッジに装着可能であり、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で前記フックが前記第1位置に位置する場合、前記フックは、前記ドラムカートリッジの一部に引っかかり、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で前記フックが前記第2位置に位置する場合、前記フックは、前記ドラムカートリッジに引っかからないことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。
【請求項6】
前記現像カートリッジは、さらに、前記第2位置に位置する前記フックを前記第1位置に向けて引っ張る引張バネを備え、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着される途中で、前記フックは、前記ドラムカートリッジと接触し、前記ドラムカートリッジからの反力によって、前記引張バネの力に抗して前記第1位置から前記第2位置へ移動し、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着されるときに、前記フックは、前記引張バネに引っ張られることによって前記第2位置から前記第1位置に向かって移動することを特徴とする、請求項5に記載の現像カートリッジ。
【請求項7】
前記ドラムカートリッジは、前記ドラムカートリッジに装着された前記現像カートリッジを前記ドラムカートリッジから取り外すためのレバーを備え、
前記現像カートリッジは、前記フックが第1位置に位置することを許容する第1回動位置と、前記フックを前記第2位置に位置させる第2回動位置との間で移動可能なカムを備え、
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記レバーが操作されることにより、前記カムは、前記第1回動位置から前記第2回動位置へ移動し、
前記カムが前記第1回動位置から前記第2回動位置へ移動することにより、前記フックは、前記第1位置から前記第2位置に移動し、
前記フックが前記第2位置に位置した状態で、前記現像カートリッジは、前記ドラムカートリッジから取り外し可能であることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の現像カートリッジ。
【請求項8】
前記現像カートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記フックが操作されることにより、前記フックは、前記第1位置から前記第2位置に移動し、
前記フックが前記第2位置に位置した状態で、前記現像カートリッジは、前記ドラムカートリッジから取り外し可能であることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の現像カートリッジ。
【請求項9】
さらに、前記ギアとともに回転可能な突起を備えることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。
【請求項10】
前記ギアは、ギア歯を有する部分と、ギア歯を有さない部分とを有する欠け歯ギアであることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の現像カートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、現像カートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、現像カートリッジは、現像ローラと、筐体と、電極と、ギアとを備える。現像ローラは、第1方向に延びる軸について回転可能である。筐体は、第1方向に延び、トナーを収容可能である。電極は、第1方向における筐体の外表面に位置し、第1方向に延びる。ギアは、電極について回転可能である。現像カートリッジは、ドラムカートリッジに装着可能である(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-005177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載されるような現像カートリッジにおいて、ドラムカートリッジに装着された現像カートリッジがドラムカートリッジから外れないように、現像カートリッジをドラムカートリッジにロックするロック部材を設けたいという要望がある。
【0005】
そこで、ドラムカートリッジにロック部材を設けることが考えられるが、例えば、ドラムカートリッジの小型化が図られた結果、ロック部材を設けるためのスペースをドラムカートリッジに確保することが困難になる場合がある。
【0006】
そこで、本開示の目的は、ドラムカートリッジにロック部材を設けることが困難な場合でも、現像カートリッジにロック部材を設けることができる現像カートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本開示の現像カートリッジは、現像ローラと、筐体と、電極と、ギアと、フックとを備える。現像ローラは、第1方向に延びる軸について回転可能である。筐体は、第1方向に延び、トナーを収容可能である。電極は、第1方向における筐体の外表面に位置し、第1方向に延びる。ギアは、電極について回転可能である。フックは、第2方向においてギアに対して現像ローラの反対側に位置し、第1位置と第2位置との間で移動可能である。
【0008】
このような構成によれば、現像カートリッジは、ギアに対して現像ローラの反対側において、第1位置と第2位置との間で移動可能なフックを備える。
【0009】
そのため、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着されたときに、フックをドラムカートリッジの一部に引っ掛けて、現像カートリッジをドラムカートリッジにロックすることができる。
【0010】
その結果、ドラムカートリッジにロック部材を設けることが困難な場合でも、現像カートリッジにフックを設けることで、ドラムカートリッジに対して現像カートリッジをロックできる。
【0011】
また、現像カートリッジをドラムカートリッジから取り外すときには、フックを移動させることにより、ドラムカートリッジの一部からフックを外し、ドラムカートリッジに対する現像カートリッジのロックを解除することができる。
【0012】
(2)フックは、第1方向に沿って、第1位置と、第1位置よりも筐体から離れる第2位置との間で移動可能であってもよい。
【0013】
(3)現像カートリッジは、さらに、カムを備えてもよい。カムは、第1回動位置と第2回動位置との間で移動可能である。カムが第1回動位置に位置する場合、カムは、フックが第1位置に位置することを許容する。カムが第2回動位置に位置する場合、カムは、フックを第2位置に位置させる。
【0014】
(4)カムは、第1方向に延びる回動軸について回動可能であってもよい。
【0015】
(5)現像カートリッジは、さらに、ガイドを備えてもよい。ガイドは、第1方向に沿って延び、第1位置と第2位置との間でのフックの移動をガイドする。
【0016】
(6)現像カートリッジは、ドラムカートリッジに装着可能であってもよい。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態でフックが第1位置に位置する場合、フックは、ドラムカートリッジの一部に引っかかる。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態でフックが第2位置に位置する場合、フックは、ドラムカートリッジに引っかからない。
【0017】
(7)現像カートリッジは、さらに、引張バネを備えてもよい。引張バネは、第2位置に位置するフックを第1位置に向けて引っ張る。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着される途中で、フックは、ドラムカートリッジと接触し、ドラムカートリッジからの反力によって、引張バネの力に抗して第1位置から第2位置へ移動する。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着されるときに、フックは、引張バネに引っ張られることによって第2位置から第1位置に向かって移動する。
【0018】
このような構成によれば、現像カートリッジをドラムカートリッジに装着する動作により、フックを第1位置から第2位置に移動させ、その後、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着されるときに、フックを第1位置に位置させることができる。
【0019】
そのため、現像カートリッジをドラムカートリッジに装着する動作と、フックを移動させる動作とを別に行う必要がなく、操作性を向上させることができる。
【0020】
(8)ドラムカートリッジは、ドラムカートリッジに装着された現像カートリッジをドラムカートリッジから取り外すためのレバーを備えてもよい。現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、レバーが操作されることにより、カムは、第1回動位置から第2回動位置へ移動する。カムが第1回動位置から第2回動位置へ移動することにより、フックは、第1位置から第2位置に移動する。フックが第2位置に位置した状態で、現像カートリッジは、ドラムカートリッジから取り外し可能である。
【0021】
(9)現像カートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、フックが操作されることにより、フックは、第1位置から第2位置に移動してもよい。
【0022】
(10)現像カートリッジは、さらに、ギアとともに回転可能な突起を備えてもよい。
【0023】
(11)ギアは、ギア歯を有する部分と、ギア歯を有さない部分とを有する欠け歯ギアであってもよい。
【発明の効果】
【0024】
本開示の現像カートリッジによれば、ドラムカートリッジにロック部材を設けることが困難な場合でも、現像カートリッジにフックを設けることで、ドラムカートリッジに対して現像カートリッジをロックできる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、現像カートリッジの斜視図である。
図2図2は、図1に示す現像カートリッジの分解斜視図である。
図3図3は、現像カートリッジが装着されたドラムカートリッジの斜視図である。
図4図4Aは、フックの移動について説明する説明図であって、フックが第1位置に位置した状態を示し、図4Bは、図4Aとともにフックの移動について説明する説明図であって、フックが第2位置に位置した状態を示す。
図5図5Aは、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着され、フックが第1位置に位置して、ドラムカートリッジのリブに引っかかった状態を示し、図5Bは、現像カートリッジがドラムカートリッジに装着され、フックが第2位置に位置して、ドラムカートリッジのリブから外れた状態を示す。
図6図6Aは、レバーとフックとの連動を説明する説明図であって、レバーがレバー第1位置に位置し、カムが第1回動位置に位置し、フックが第1位置に位置した状態を示し、図6Bは、図6Aとともにレバーとフックとの連動を説明する説明図であって、レバーがレバー第2位置に位置し、カムが第2回動位置に位置し、フックが第2位置に位置した状態を示す。
図7図7Aは、ドラムカートリッジに対する現像カートリッジの装着を説明する説明図であって、第1位置に位置するフックがドラムカートリッジのリブに位置した状態を示し、図7Bは、図7Aとともにドラムカートリッジに対する現像カートリッジの装着を説明する説明図であって、ドラムカートリッジのリブにより、第1位置に位置するフックが第2位置に移動された状態を示す。
図8図8は、変形例を説明する説明図であって、フックが第1位置に位置する状態を示す。
図9図9は、図8とともに変形例を説明する説明図であって、フックが第2位置に位置する状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
1.現像カートリッジ1の概略
図1および図2を参照して、現像カートリッジ1の概略について説明する。
【0027】
現像カートリッジ1は、トナーを収容可能なカートリッジである。現像カートリッジ1は、現像ローラ2と、筐体3と、軸受4と、電極5と、アジテータギア6(図2参照)と、ギア7(図2参照)と、突起8(図2参照)と、ギアカバー9とを備える。
【0028】
1.1 現像ローラ2
図1に示すように、現像ローラ2は、第1方向に延びる軸A1について回転可能である。現像ローラ2は、現像ローラ本体2Aと、現像ローラシャフト2Bとを備える。
【0029】
現像ローラ本体2Aは、第1方向に延びる。現像ローラ本体2Aは、導電性を有するゴムから作られる。現像ローラ本体2Aは、円柱形状を有する。現像ローラ本体2Aの一部は、筐体3から露出している。
【0030】
現像ローラシャフト2Bは、軸A1に沿って延びる。現像ローラシャフト2Bは、円柱形状を有する。現像ローラシャフト2Bは、金属から作られる。現像ローラシャフト2Bは、現像ローラ本体2Aの径方向において、現像ローラ本体2Aの内部に位置する。現像ローラシャフト2Bは、第1方向において、現像ローラ本体2Aを貫通する。なお、現像ローラシャフト2Bは、現像ローラ本体2Aを第1方向に貫通していなくてもよい。現像ローラシャフト2Bは、第1方向における現像ローラ本体2Aの両端にそれぞれ取り付けられてもよい。現像ローラ2は、現像ローラシャフト2Bについて回転可能である。
【0031】
1.2 筐体3
筐体3は、トナーを収容可能である。筐体3は、第1方向に延びる。筐体3は、第1方向における一方側に位置する外表面S1と、第1方向における他方側に位置する外表面S2とを有する。
【0032】
1.3 軸受4
軸受4は、図2に示すように、外表面S1に位置する。軸受4は、貫通穴4Aを有する。貫通穴4Aには、現像ローラシャフト2Bが挿入される。これにより、軸受4は、現像ローラシャフト2Bを軸受けする。また、軸受4は、導電性の樹脂からなる。これにより、軸受け4が現像ローラシャフト2Bを軸受した状態で、軸受4と現像ローラシャフト2Bとが電気的に接続される。
【0033】
1.4 電極5
電極5は、第1方向における筐体3の外表面S1に位置する。電極5は、第2方向において現像ローラ2から離れて位置する。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。電極5は、現像ローラ2と電気的に接続される。詳しくは、電極5は、導電性の樹脂からなり、軸受4から延びる。これにより、電極5が受けた電力は、軸受4を介して、現像ローラ2に伝わる。電極5は、第1方向に延びる。詳しくは、電極5は、第1方向に延びる軸A2に沿って延びる。電極5は、円筒形状を有する。
【0034】
1.5 アジテータギア6
アジテータギア6は、外表面S1に位置する。アジテータギア6は、図示しないアジテータに取り付けられる。アジテータは、筐体3内に設けられる。アジテータは、外表面S2(図1参照)に位置する図示しないカップリングおよびギア列を介して、画像形成装置からの動力を受けて、回転する。アジテータは、回転することにより、筐体3内のトナーを撹拌する。アジテータギア6は、アジテータとともに回転可能である。
【0035】
1.6 ギア7
ギア7は、筐体3の外表面S1に位置する。ギア7は、電極5について回転可能である。詳しくは、ギア7は、貫通穴7Aを有する。貫通穴7Aには、電極5が挿入される。これにより、ギア7は、電極5について回転可能である。ギア7は、アジテータギア6と噛み合う。ギア7は、ギア歯を有する部分と、ギア歯を有さない部分とを有する欠け歯ギアである。ギア7は、現像カートリッジ1が画像形成装置に取り付けられた状態で、ギア歯を有する部分がアジテータギア6と噛み合っている間、回転する。そして、ギア7は、ギア歯を有する部分とアジテータギア6との噛み合いが解除される位置まで回転して、停止する。
【0036】
1.7 突起8
突起8は、ギア7とともに回転可能である。突起8は、ギアとともに回転することにより、電極5の周りを回る。突起8は、ギア7から延びる。突起8は、第1方向に延びる。また、突起8は、ギア7の回転方向に延びる。突起8は、具体的には、1つ設けられる。なお、突起8は、複数であってもよい。この場合、複数の突起8は、ギア7の回転方向において、互いに間隔を隔てて並ぶ。
【0037】
1.8 ギアカバー
図1に示すように、ギアカバー9は、筐体3の外表面S1に位置する。ギアカバー9は、筐体3の外表面S1に取り付けられる。ギアカバー9は、ギア7(図2参照)の少なくとも一部を覆う。ギアカバー9は、開口9Aを有する。開口9A内には、電極5が位置する。なお、突起8は、ギア7とともに回転することにより、電極5の周りを回りつつ、開口9Aを介してギアカバー9の内からギアカバー9の外に出て、その後、開口9Aを介してギアカバー9の内に入る。
【0038】
2.現像カートリッジ1の詳細
次に、図1から図6Bを参照して、現像カートリッジ1の詳細について説明する。
【0039】
図1および図2に示すように、現像カートリッジ1は、さらに、フック10と、ガイド11と、引張バネ12(図2参照)と、カム13(図2参照)とを備える。
【0040】
そして、図3に示すように、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ20に装着可能である。
【0041】
2.1 フック10
図1に示すように、本実施形態では、フック10は、ギアカバー9に取り付けられる。フック10は、ギアカバー9を介して、筐体3の外表面S1に位置する。なお、フック10は、筐体3に取り付けられてもよい。フック10は、第2方向において、電極5に対して現像ローラ2の反対側に位置する。また、フック10は、第2方向において、ギア7(図2参照)に対して現像ローラ2の反対側に位置する。
【0042】
図4Aおよび図4Bに示すように、フック10は、第1方向に沿って、第1位置(図4A参照)と第2位置(図4B参照)との間で移動可能である。フック10が第2位置に位置する場合、フック10は、フック10が第1位置に位置する場合よりも、筐体3から離れる。
【0043】
現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、フック10が第1位置に位置する場合、図5Aに示すように、フック10は、ドラムカートリッジ20の一部に引っかかる。詳しくは、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、フック10が第1位置に位置する場合、フック10は、ドラムカートリッジ20のドラムフレーム22のリブ22Dに引っかかる。ドラムフレーム22については、後で説明する。フック10がドラムカートリッジ20のリブ22Dに引っかかることにより、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ20から外れなくなる。
【0044】
一方、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、フック10が第2位置に位置する場合、図5Bに示すように、フック10は、ドラムカートリッジ20に引っかからない。フック10がドラムカートリッジ20に引っかからないことにより、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ20から取り外し可能になる。
【0045】
詳しくは、図4Aに示すように、フック10は、第1板10Aと、第2板10Bと、第3板10Cとを有する。
【0046】
第1板10Aは、第1方向において、筐体3から離れて位置する。第1板10Aは、第3方向に延びる。第3方向は、第1方向および第2方向(図1参照)の両方と交差する。詳しくは、第3方向は、第1方向と直交し、第2方向と交差する。第1板10Aは、第3方向において、第1端部E1と、第2端部E2とを有する。第2端部E2は、第3方向において、第1端部E1から離れて位置する。第1板10Aは、突起101を有する。
【0047】
突起101は、第1板10Aの第1端部E1に位置する。突起101は、第1板10Aから筐体3に向かって突出する。突起101は、第1方向に延びる。突起101は、傾斜面101Aを有する。傾斜面101Aは、第3方向に対して傾斜する。詳しくは、傾斜面101Aは、第1端部E1から第2端部E2へ向かうにつれて筐体3に近づく方向に、傾斜している。
【0048】
第2板10Bは、第3方向において突起101から離れて位置する。第2板10Bは、第1板10Aの第2端部E2から筐体3に向かって延びる。第2板10Bは、第1方向に延びる。
【0049】
第3板10Cは、第1方向において、第1板10Aから離れて位置する。第3板10Cは、第1方向において、筐体3と第1板10Aとの間に位置する。第3板10Cは、第2板10Bから延びる。第3板10Cは、第3方向に延びる。
【0050】
2.2 ガイド11
ガイド11は、第1位置(図4A参照)と第2位置(図4B参照)との間でのフック10の移動をガイドする。詳しくは、ガイド11は、第3方向において、フック10の第2板10Bと向かい合う。ガイド11は、第1方向に沿って延びる。本実施形態では、ガイド11は、ギアカバー9から延びる。なお、ガイド11は、筐体3から延びてもよい。ガイド11は、板形状を有する。フック10が第1位置と第2位置との間で移動するとき、フック10は、第2板10Bがガイド11と接触した状態で、ガイド11に沿って第1方向に移動する。
【0051】
2.3 引張バネ12
引張バネ12は、第1方向において、ギアカバー9とフック10との間に位置する。引張ばね12は、第1方向において、筐体3とフック10との間に位置する。引張ばね12は、第1方向に伸縮可能である。第1方向における引張ばね12の一端部は、フック10の第3板10Cに取り付けられる。本実施形態では、第1方向における引張ばね12の他端部は、ギアカバー9に取り付けられる。なお、第1方向における引張ばね12の他端部は、筐体3に取り付けられてもよい。引張バネ12は、第2位置(図4B参照)に位置するフック10を第1位置(図4A参照)に向けて引っ張る。
【0052】
2.4 カム13
図4Aに示すように、本実施形態では、カム13は、ギアカバー9に取り付けられる。カム13は、ギアカバー9を介して、筐体3の外表面S1に位置する。なお、カム13は、筐体3に取り付けられてもよい。カム13は、第3方向において、フック10の第3板10Cに対して、ガイド11の反対側に位置する。
【0053】
カム13は、図6Aおよび図6Bに示すように、第1回動位置(図6A参照)と、第2回動位置(図6B参照)との間で移動可能である。カム13は、第1回動位置と第2回動位置との間を、第1方向に延びる回動軸A3について回動可能である。
【0054】
詳しくは、カム13は、図2に示すように、シャフト13Aと、突起13B、レバー13Cとを有する。
【0055】
2.4.1 シャフト13A
シャフト13Aは、回動軸A3(図6A参照)に沿って第1方向に延びる。シャフト13Aは、円柱形状を有する。シャフト13Aは、第3方向において、フック10の第3板10Cに対して、ガイド11(図4A参照)の反対側に位置する。
【0056】
2.4.2 突起13B
突起13Bは、シャフト13Aの周面に位置する。突起13Bは、シャフト13Aの周面から突出する。突起13Bは、カム13が第1回動位置から第2回動位置へ回動する回動方向Rに延びる。なお、突起13Bは、シャフト13Aの周面に取り付けられていてもよい。突起13Bは、回動方向Rにおいて、端部E11と、端部E12とを有する。突起13Bは、傾斜面131と、平面132とを有する。
【0057】
傾斜面131は、突起13Bの端部E12に位置する。傾斜面131は、回動方向Rに対して傾斜している。傾斜面131は、回動方向Rに向かうにつれて筐体3に近づく方向に、傾斜している。
【0058】
平面132は、回動方向Rにおいて、傾斜面131の上流側に位置する。平面132は、回動方向Rに沿って延びる。
【0059】
カム13が第1回動位置(図6A参照)に位置する場合、図5Aに示すように、突起13Bの傾斜面131は、第1方向において、第1位置に位置するフック10の第3板10Cと向かい合う。カム13が第1回動位置に位置する場合、突起13Bは、第1位置に位置するフック10を押圧しない。なお、カム13が第1回動位置に位置する場合、突起13Bは、第3板10Cから離れていてもよい。また、カム13が第1回動位置に位置する場合、突起13Bは、第3板10Cと接触していてもよい。突起13Bがフック10を押圧しないことにより、フック10は、引張ばね12の力によって、第1位置に位置させられる。すなわち、カム13が第1回動位置に位置する場合、カム13は、フック10が第1位置に位置することを許容する。
【0060】
そして、カム13が第1回動位置から第2回動位置(図6B参照)へ回動する場合、図5Aおよび図5Bに示すように、突起13Bの傾斜面131は、第1位置に位置するフック10の第3板10Cと接触する。第1位置に位置するフック10は、カム13が第1回動位置から第2回動位置へ回動するにつれて、傾斜面131によって、第2位置に向かって押圧される。すると、フック10は、第1位置から第2位置に向かって移動する。
【0061】
そして、カム13が第2回動位置に位置する場合、突起13Bの平面132(図2参照)は、フック10の第3板10Cと接触する。突起13Bの平面132が第3板10Cと接触することにより、フック10は、第2位置に位置する。すなわち、カム13が第2回動位置に位置する場合、カム13は、フック10を第2位置に位置させる。
【0062】
2.4.3 レバー13C
図6Aに示すように、レバー13Cは、シャフト13Aの周面から延びる。レバー13Cは、シャフト13Aの径方向に延びる。カム13が第1回動位置(図6A参照)に位置する状態で、レバー13Cは、第3方向において、シャフト13Aに対してフック10の第3板10Cの反対側に位置する。カム13が第1回動位置に位置する状態で、レバー13Cが回動方向Rに向かって押圧されることにより、カム13は、第1回動位置から第2回動位置(図6B参照)に回動する。
【0063】
3.ドラムカートリッジ20
次に、図3と、図5Aから図6Bとを参照して、現像カートリッジ1が装着されるドラムカートリッジ20について説明する。
【0064】
図3に示すように、ドラムカートリッジ20は、感光ドラム21と、ドラムフレーム22と、レバー23とを備える。
【0065】
3.1 感光ドラム21
感光ドラム21は、第1方向に延びる軸A11について回転可能である。感光ドラム21は、軸A11に沿って第1方向に延びる。感光ドラム21は、円筒形状を有する。感光ドラム21は、第2方向におけるドラムカートリッジ20の一端部に位置する。
【0066】
3.2 ドラムフレーム22
ドラムフレーム22は、感光ドラム21を支持する。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、ドラムフレーム22は、現像カートリッジ1を支持する。ドラムフレーム22は、第1方向および第2方向に延びる。ドラムフレーム22は、トレイ形状を有する。ドラムフレーム22は、第1側板22Aと、第2側板22Bと、底板22C(図5A参照)と、リブ22D(図5A参照)とを有する。
【0067】
第1側板22Aは、第1方向におけるドラムフレーム22の一端部に位置する。第1側板22Aは、図5Aに示すように、第3方向に延びる。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、第1側板22Aは、第1方向において、筐体3の外表面S1と向かい合う。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、第1側板22Aは、第1方向において、筐体3の外表面S1と、フック10の第1板10Aとの間に位置する。また、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、第1側板22Aは、第1方向において、筐体3の外表面S1と間隔を隔てる。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、カム13は、第1方向において、筐体3の外表面S1と、第1側板22Aとの間に位置する。
【0068】
第2側板22Bは、図3に示すように、第1方向におけるドラムフレーム22の他端部に位置する。第2側板22Bは、第3方向に延びる。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、第2側板22Bは、第1方向において、筐体3に対して第1側板22Aの反対側に位置する。
【0069】
底板22Cは、図5Aに示すように、第1方向において、第1側板22Aと第2側板22B(図3参照)との間に位置する。底板22Cは、第1方向に延びる。第1方向における底板22Cの一端部は、第1側板22Aと接続する。第1方向における底板22Cの他端部は、第2側板22Bと接続する。
【0070】
リブ22Dは、第1側板22Aから第1方向に突出する。リブ22Dは、第1側板22Aに取り付けられていてもよい。リブ22Dは、第1方向において、第1側板22Aに対して、第2側板22Bの反対側に位置する。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、フック10が第1位置に位置する場合、リブ22Dには、フック10が引っかかる。リブ22Dは、ドラムカートリッジ20の一部の例である。なお、フック10が引っかかるドラムカートリッジ20の一部は、リブ22Dに限られない。フック10が引っかかるドラムカートリッジ20の一部は、凹部であってもよい。
【0071】
3.3 レバー23
図3に示すように、レバー23は、第2方向において、感光ドラム21から離れて位置する。レバー23は、第2方向におけるドラムカートリッジ20の他端部に位置する。レバー23は、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、第2方向において、電極5に対して感光ドラム21の反対側に位置する。レバー23は、ドラムフレーム22に取り付けられる。詳しくは、レバー23は、ドラムフレーム22の第1側板22Aに取り付けられる。レバー23は、ドラムカートリッジ20に装着された現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20から取り外すために用いられる。
【0072】
詳しくは、図6Aおよび図6Bに示すように、レバー23は、レバー第1位置(図6A参照)と、レバー第2位置(図6B参照)との間を移動可能である。レバー23は、レバー第1位置とレバー第2位置との間を、第1方向に延びる回動軸A12について回動可能である。
【0073】
詳しくは、図6Aに示すように、レバー23は、円筒部23Aと、操作部23Bと、押圧部23Cとを有する。
【0074】
円筒部23Aは、回動軸A12に沿って第1方向に延びる。
【0075】
操作部23Bは、ユーザーがレバー23をレバー第1位置からレバー第2位置に移動させるときに、ユーザーによって操作される部分である。ユーザーは、操作部23Bを押すことにより、レバー23をレバー第1位置からレバー第2位置に移動させることができる。操作部23Bは、円筒部23Aから延びる。操作部23Bは、円筒部23Aの径方向に延びる。操作部23Bは、レバー23がレバー第1位置に位置する状態で、第3方向に延びる。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着され、レバー23がレバー第1位置に位置する状態で、操作部23Bは、第2方向において、フック10に対して、感光ドラム21(図3参照)の反対側に位置する。
【0076】
押圧部23Cは、円筒部23Aから延びる。押圧部23Cは、円筒部23Aの径方向に延びる。押圧部23Cは、レバー23がレバー第1位置に位置する状態で、カム13のレバー13Cに向かって延びる。現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、レバー23がレバー第1位置からレバー第2位置に移動するときに、押圧部23Cは、カム13のレバー13Cを回動方向Rに向かって押圧する。
【0077】
4.ドラムカートリッジ20からの現像カートリッジ1の取り外し
次に、図5Aから図6Bを参照して、ドラムカートリッジ20からの現像カートリッジ1の取り外しについて説明する。
【0078】
現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、ユーザーが現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20から取り外す場合、ユーザーは、レバー23の操作部23Bを押す。
【0079】
すると、図6Aおよび図6Bに示すように、レバー23がレバー第1位置からレバー第2位置に移動し、レバー23の押圧部23Cが、カム13のレバー13Cを回動方向Rに向かって押圧する。すると、カム13は、第1回動位置から第2回動位置へ移動する。すなわち、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、レバー23が操作されることにより、カム13は、第1回動位置から第2回動位置へ移動する。
【0080】
カム13が第1回動位置から第2回動位置へ移動すると、カム13の突起13Bがフック10の第3板10Cを押圧する。すると、図5Aおよび図5Bに示すように、フック10は、第1位置(図5A参照)から第2位置(図5B参照)に移動する。すなわち、カム13が第1回動位置から第2回動位置へ移動することにより、フック10は、第1位置から第2位置に移動する。
【0081】
そして、図5Bに示すように、フック10が第2位置に位置すると、フック10は、リブ22Dから外れる。フック10がリブ22Dから外れることにより、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ20から取り外し可能になる。すなわち、フック10が第2位置に位置した状態で、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ20から取り外し可能である。
【0082】
そして、ユーザーが、レバー23をレバー第2位置に位置させた状態で、現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20から取り外すことにより、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ20から外れる。
【0083】
なお、ユーザーは、レバー23を操作しないで、フック10を掴んで、フック10を第1位置から第2位置に移動させて、現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20から取り外してもよい。すなわち、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、フック10が操作されることにより、フック10は、第1位置から第2位置に移動してもよい。
【0084】
5.ドラムカートリッジ20に対する現像カートリッジ1の装着
次に、図5A図7Aおよび図7Bを参照して、ドラムカートリッジ20に対する現像カートリッジ1の装着について説明する。
【0085】
現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着される場合、図7Aに示すように、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着される途中で、フック10は、ドラムカートリッジ20と接触する。詳しくは、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着される途中で、フック10の傾斜面131は、ドラムカートリッジ20のリブ22Dと接触する。
【0086】
すると、図7Aおよび図7Bに示すように、フック10は、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されるにつれて、ドラムカートリッジ20からの反力によって、引張バネ12の力に抗して第1位置から第2位置へ移動する。
【0087】
そして、図7Bおよび図5Aに示すように、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されるときに、フック10は、引張バネ12に引っ張られることによって第2位置から第1位置に向かって移動する。
【0088】
図5Aに示すように、現像カートリッジ1に対するドラムカートリッジ20の装着が完了すると、フック10は、第1位置に位置してリブ22Dに引っかかる。すると、現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ20から外れなくなる。
【0089】
6.作用効果
現像カートリッジ1は、図1に示すように、ギア7(図2参照)に対して現像ローラ2の反対側において、第1位置(図4A参照)と第2位置(図4B参照)との間で移動可能なフック10を備える。
【0090】
そのため、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されたときに、図5Aに示すように、フック10をドラムカートリッジ20の一部、具体的には、リブ22Dに引っ掛けて、現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20にロックすることができる。
【0091】
その結果、ドラムカートリッジ20にロック部材を設けることが困難な場合でも、現像カートリッジ1にフック10を設けることで、ドラムカートリッジ20に対して現像カートリッジ1をロックできる。
【0092】
また、現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20から取り外すときには、図5Bに示すように、フック10を移動させることにより、ドラムカートリッジ20の一部からフック10を外し、ドラムカートリッジ20に対する現像カートリッジ1のロックを解除することができる。
【0093】
また、現像カートリッジ1は、図7Aおよび図7Bに示すように、現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20に装着する動作により、フック10を第1位置から第2位置に移動させ、その後、図7Bおよび図5Aに示すように、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されるときに、引張ばね12の力により、フック10を第2位置から第1位置に移動させることができる。
【0094】
そのため、現像カートリッジ1をドラムカートリッジ20に装着する動作と、フック10を移動させる動作とを別に行う必要がなく、操作性を向上させることができる。
【0095】
7.変形例
次に、図8および図9を参照して、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0096】
フック30は、図8に示すように、第2方向における筐体3の外表面に位置してもよい。つまり、フック30は、第1方向における筐体3の外表面S1に位置しなくてもよい。フック30は、第2方向において、筐体3に対して、現像ローラ2の反対側に位置する。
【0097】
また、フック30は、図8および図9に示すように、第1位置(図8参照)と、第2位置(図9参照)との間を回動可能であってもよい。つまり、フック30は、第1方向に沿って移動しなくてもよい。
【0098】
また、フック30は、ユーザによって掴まれるタブ31を有してもよい。フック30は、ユーザがタブ31を掴んで、フック30を第1位置から第2位置に回動させることにより、第2位置に位置してもよい。すなわち、現像カートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、フック30が操作されることにより、フック30は、第1位置から第2位置に移動してもよい。なお、この場合、現像カートリッジ1は、カム13を備えなくてもよい。また、ドラムカートリッジ20は、レバー23を備えなくてもよい。
【符号の説明】
【0099】
1 現像カートリッジ
2 現像ローラ
3 筐体
5 電極
7 ギア
8 突起
10 フック
11 ガイド
12 引張バネ
13 カム
20 ドラムカートリッジ
23 レバー
30 フック
A1 軸
A3 回動軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9