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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-03
(45)【発行日】2023-07-11
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20230704BHJP
   F21S 8/00 20060101ALI20230704BHJP
   F21K 9/27 20160101ALI20230704BHJP
   F21W 131/10 20060101ALN20230704BHJP
   F21W 131/101 20060101ALN20230704BHJP
   F21W 131/107 20060101ALN20230704BHJP
   F21Y 103/00 20160101ALN20230704BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230704BHJP
【FI】
F21V19/00 215
F21S8/00 100
F21K9/27
F21W131:10
F21W131:101
F21W131:107
F21Y103:00
F21Y115:10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019120724
(22)【出願日】2019-06-28
(65)【公開番号】P2021007076
(43)【公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-03-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【弁理士】
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】藤江 正明
(72)【発明者】
【氏名】登 慶一
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-309908(JP,A)
【文献】特開2004-111284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 19/00
F21S 8/00
F21K 9/27
F21W 131/10
F21W 131/101
F21W 131/107
F21Y 103/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源が取り付けられる第1の面と、被取付面に取り付けられる第2の面とを有し、
前記第2の面は重力方向に対して平行な面であり、前記第1の面は前記第2の面に対して交差する向きに設けられる本体と、
前記第1の面と前記第2の面とがなす角の向かい、かつ前記重力方向において前記第1の面よりも上に位置する第3の面を有し、前記本体に取り付けられる天板と、
を備え、
前記第3の面は、前記第2の面に対して垂直な方向の端点が、前記重力方向において最も下に位置し、面内に、前記重力方向において前記端点よりも上に位置する点があること、および、
前記重力方向に対して垂直な面と前記第3の面とがなす角の角度は、15度以上19度以下であること、
を特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記光源は、前記第2の面に対して垂直な方向において、前記端点のうち、前記第2の面から最も遠い点と、前記第2の面から最も近い点との間に位置すること、
を特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記第1の面と前記第3の面との間における前記第2の面に対して平行な方向の距離は、前記第2の面から遠くなるほど短いこと、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記端点は、前記第2の面から最も遠い点であること、
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
照明器具には、屋外、トンネル内、駅舎の軒下等で使用され、雨、風等に当たるものがある。屋外で使用される照明器具は、雨や風に晒されるので、様々な方向から雨や風が当たる。トンネル内や駅舎の軒下で使用される照明器具は、トンネルや駅舎へ吹き込んできた雨や風が当たるだけでなく、トンネルの壁面や駅舎の屋根等から染み出た水にも当たる。このような照明器具は、直方体形状の本体と、本体の長手方向両端部に設けられたランプソケットと、ランプソケットに取り付けられる蛍光ランプとを備える(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-134611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような照明器具にあっては、重力方向に平行な被取付面に設置すると、本体が直方体形状のため、照明器具に当たった水が、本体の上面に溜まってしまうという課題があった。本体の上面に水が溜まり続けると、本体が腐食してしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、水が溜まることを防ぐ照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる照明器具は、光源と、光源が取り付けられる第1の面と、被取付面に取り付けられる第2の面とを有し、第2の面は重力方向に対して平行な面であり、第1の面は第2の面に対して交差する向きに設けられる本体と、第1の面と第2の面とがなす角の向かい、かつ重力方向において第1の面よりも上に位置する第3の面を有し、本体に取り付けられる天板と、を備え、第3の面は、第2の面に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点よりも上に位置する点があること、および、重力方向に対して垂直な面と第3の面とがなす角の角度は、15度以上19度以下であること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明にかかる照明器具によれば、第3の面の第2の面に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。照明器具に当たった水は、第3の面を流れ落ちることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1にかかる照明器具を示す上方斜視図である。
図2】本発明の実施の形態1にかかる照明器具を示す下方斜視図である。
図3】本発明の実施の形態1にかかる照明器具を示す側面図である。
図4】本発明の実施の形態1にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
図5】本発明の実施の形態1にかかる照明器具の角C4の角度と空気抵抗との関係を示すグラフである。
図6】本発明の実施の形態2にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
図7】本発明の実施の形態3にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
図8】本発明の実施の形態4にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
図9】本発明の実施の形態5にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
図10】本発明の実施の形態6にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
図11】本発明の実施の形態7にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
図12】本発明の実施の形態8にかかる照明器具の側面を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった向きは、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。
【0010】
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100について説明する。図1は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100を示す上方斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100を示す下方斜視図である。ここで、図1及び図2に示す方向と、後述する図3から図10に示す方向は、同じ記号かつ同じ符号であれば、同じ方向を示すものである。
【0011】
本実施の形態にかかる照明器具100は、図1及び図2に示すように、光源1と、光源1が取り付けられる本体2と、本体2に取り付けられる天板3とを備える。本実施の形態にかかる照明器具100の光源1は、保持部5を介して本体2に取り付けられる。本実施の形態において、固定部4が被取付面に取り付けられ、本体2は固定部4を介して被取付面に取り付けられる。本体2の内部には、光源1へ供給される電力を変換する電源ユニットが配置されている。本実施の形態にかかる照明器具100は、外部電源から電源ユニットへ電力を供給する電源電線6をさらに備える。
【0012】
本実施の形態にかかる照明器具100は、屋外、トンネル内、駅舎の軒下等で使用され、雨、風等に当たるものである。本実施の形態において被取付面には、屋外の壁や柱が有する面、トンネルの内壁面、駅舎の壁や柱や有する面等が考えられるが、これに限られるものではない。
【0013】
図3は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100を示す側面図である。図3に示すように、本実施の形態にかかる照明器具100の本体2は、光源1が取り付けられる第1の面21と、被取付面に取り付けられる第2の面22とを有する。本実施の形態において、ネジ41によって第2の面22に固定された固定部4が、被取付面に取り付けられるので、第2の面22は、固定部4を介して被取付面に取り付けられる。第2の面22は、重力方向に対して平行な面である。図3において重力方向は±Z方向であるので、第2の面22は、図3において±Z方向に対して平行な面である。第1の面21は、第2の面22に対して交差する向きに設けられる。つまり、第1の面21は、重力方向に対して平行な面ではない。本実施の形態にかかる照明器具100の本体2は、第2の面22と対向し、第2の面22に対して平行な第4の面24をさらに有する。
【0014】
本体2の内部には、光源1へ供給される電力を変換する電源ユニットの他に、電源ユニットと電源電線6とをつなぐ線や、電源ユニットから光源へ供給する電力が通る線等が配置されている。つまり、第1の面21と第2の面22と第4の面24とを用いて形成される本体2内の空間に、光源1へ供給される電力を変換する電源ユニット、電源ユニットと電源電線6とをつなぐ線、電源ユニットから光源へ供給する電力が通る線等が配置されている。
【0015】
本実施の形態において本体2は、第1の面21と第2の面22と第4の面24とを用いて形成される空間を有する。そして、-Z方向の向きに本体2を見ると、本実施の形態において本体2は、第2の面22及び第4の面24が外郭となる開口と、第2の面22及び第1の面21が外郭となる開口とを有する。第2の面22及び第4の面が外郭となる開口、並びに第2の面22及び第1の面21が外郭となる開口は、天板3で覆われる。
【0016】
天板3は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かい、かつ重力方向において第1の面21よりも上に位置する第3の面33を有する。第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点がある。より具体的には、図3に示すように、本実施の形態において第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがある。
【0017】
図3において第3の面33は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かい、かつ±Z方向において第1の面21よりも+Z側にある。そして第3の面33は、±X方向の端点のうち第2の面22から遠い方の端点PのZ座標の値が、最も小さく、面内には、端点PよりもZ座標の値が大きい点Mがある。つまり、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、重力方向において、第2の面22から遠い方の端点Pよりも下に、第3の面33はない。
【0018】
図3において端点Qは、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から近い方である。本実施の形態において第3の面33は、端点P及び端点Qを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面である。端点Qも、第3の面33の面内において、端点Pよりも重力方向において上に位置する点である。すなわち、本実施の形態において、点Mと端点Qは同じ点を示しても良い。点Mは、第3の面33の面内において、端点P以外の点であればどこでも良く、第3の面33内の端点P以外の任意の点を示す。本実施の形態において第3の面33は、第2の面22に対して垂直な面、及び第2の面22に対して交差する向きに設けられる平面でもある。
【0019】
本実施の形態において、第3の面33は、第1の面21及び第2の面22が外郭となる開口の向かいに位置する。また、第3の面33は、第2の面22及び第4の面24が外郭となる開口の向かいに位置する。第1の面21及び第2の面22が外郭となる開口は、図3において、破線で示された部分である。第2の面22及び第4の面24が外郭となる開口は、図3において、第3の面33の位置と同じである。
【0020】
本実施の形態において光源1は、直管型LED(Light Emitting Diode)ランプであり、保持部5はソケットであるが、これに限られることはない。本実施の形態において照明器具100は、光源1を直管型の蛍光ランプとし、保持部5をソケットとして、保持部5を介して光源1を本体2に取り付けるとしても良い。また、本実施の形態において照明器具100は、光源1をLED素子とし、保持部5をLED素子が実装された基板を支持する部材とし、光源1及び保持部5を用いて形成される光源ユニットを、本体2の第1の面21に取り付けるとしても良い。
【0021】
次に、本実施の形態にかかる照明器具100の本体2及び天板3の形状ついて詳しく説明する。図4は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100の側面の概略図であり、図3の概略図である。図4において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図4において破線で示される。図4に示すように、本実施の形態にかかる照明器具100の第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向(±X方向)の端点のうち、第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向(±Z方向)において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがある。
【0022】
また、本実施の形態にかかる照明器具100の光源1は、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置する。つまり、光源1は、図4の一点鎖線が示すように、第2の面22に対して垂直な方向の端が、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から遠い方の端点Pよりも、第2の面22に近い。言い換えれば、本実施の形態において光源1は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から遠い方の端点Pよりも内側にある。ここで、端点Pよりも内側とは、端点Pよりも第2の面22側のことを示す。
【0023】
本実施の形態において、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の角度をα度、第2の面22と第3の面33とがなす角C2の角度をβ度とする。また、本実施の形態において、重力方向に対して垂直な面(XY平面)と第1の面21とがなす角C3の角度をγ度、重力方向に対して垂直な面と第3の面33とがなす角C4の角度をδ度とする。
【0024】
本実施の形態において、βは90未満である。第3の面33は、端点P及び端点Qを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面であり、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがあるからである。本実施の形態においてαは、光源1の配光特性や、照明器具100が配置される空間に必要な照度等から、90未満である。γは90-αであり、δは90-βである。
【0025】
図4に示すように、第1の面21と第3の面33との間における第2の面22に対して平行な方向の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1よりも、第2の面22から遠い端の距離L2の方が短い。本実施の形態において、第1の面21と第3の面33との間における第2の面22に対して平行な方向の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1は、第2の面22における重力方向の長さと同じである。また、本実施の形態において、第1の面21と第3の面33との間における第2の面22に対して平行な方向の距離のうち、第2の面22から遠い端の距離L2は、第4の面24における重力方向の長さと同じである。本実施の形態において、第1の面21と第3の面33との間における第2の面22に対して平行な方向の距離は、第2の面22から遠くなるほど短い。
【0026】
距離L3は、重力方向に垂直な面と第3の面33との間の距離を示す。距離L4は、重力方向に垂直な面と第1の面21との間の距離を示す。距離L1は、距離L2と距離L3と距離L4とを足し合わせた距離である。図4に示すように、距離Wは、第2の面22と第4の面24との間における、第2の面22に垂直な方向の距離を示す。
【0027】
以上のように、本実施の形態にかかる照明器具100は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具100の第3の面33に当たった水は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。より具体的には、本実施の形態において第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがあるので、第3の面33に当たった水は、第3の面33の点Mから端点Pに向かう向きに流れ、第3の面33の端点Pから流れ落ちる。したがって、本実施の形態にかかる照明器具100は、第3の面33に水が溜まることを防ぎ、天板3の腐食を防ぐことができる。
【0028】
なお、本実施の形態において、角C4の角度δは、1度以上であることが好ましい。第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点よりも上に位置する点があることを利用して、第3の面33に当たった水を、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるようにしている。これを実現させ、かつ本体2及び天板3の製造が複雑でない角C4の角度δは、1度以上であるからである。
【0029】
また、本実施の形態において、光源1は、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するので、第3の面33から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具100は、天板3の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0030】
さらに、本実施の形態にかかる照明器具100は、第2の面22が被取付面に、固定部4を介さずに直接固定されても、第3の面33に水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがあるからである。
【0031】
本実施の形態にかかる照明器具100は、第1の面21と第3の面33との間における第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど短い。そのため、本実施の形態にかかる照明器具100は、第2の面22に対して垂直な方向から吹く風から本体2が受ける圧力を、第1の面21と第3の面33との間における第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど長い場合、及び第1の面21と第3の面33との間における第2の面22に対して平行な方向の距離が一定である場合と比べて、低減することができる。また、被取付面に取り付けられる第2の面22の面積を変えずに、照明器具100の側面の面積を小さくすることができ、照明器具100の側面に当たる風を減らすことができる。
【0032】
以下に、本実施の形態にかかる照明器具100が周囲を吹く風から受ける空気抵抗を小さくすることができる、本体2の最適な形状を検討した結果を説明する。特に、本実施の形態にかかる照明器具100が-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rを小さくすることができる、本体2の最適な形状を検討した結果を説明する。空気抵抗Rは、空気密度d、-X方向の向きに吹く風の速度v、空気抵抗係数λ、前面投影面積Sを用いて、数1のように表される。前面投影面積Sは、-X方向の向きに本体2を見た時に、投影された本体2の影の面積である。
【0033】
【数1】
【0034】
以下では、数1に示される数式を用いて、本体2の角C4の角度δを変えて、本体2の形状を変えた時、本体2が-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rがどう変わるか算出する。まず、本体2をAブロック、Bブロック、Cブロックの3ブロックに分けて考える。Aブロックは、本体2のうち、図4において第3の面33として示されている線を斜辺、重力方向に垂直な面として示されている点線を底辺とし、距離L3の高さを有する三角形となる部分を底面とする三角錐とする。Bブロックは、本体2のうち、図4において第4の面24として示されている線を短辺、重力方向に垂直な面として示されている点線を長辺とする長方形を底面とする直方体とする。Cブロックは、本体2のうち、図4において第1の面21として示されている線を斜辺、重力方向に垂直な面をとして示されている点線を底辺とし、距離L4の高さを有する三角形となる部分を底面とする三角錐とする。図4において、AブロックはBブロックの上にあり、BブロックはCブロックの上にある。
【0035】
本体2が-Xの向きに吹く風から受ける空気抵抗Rは、本体2のうちAブロックが受ける空気抵抗Raと、本体2のうちBブロックが受ける空気抵抗Rbと、本体2のうちCブロックが受ける空気抵抗Rcとの足し合わせである。したがって、本実施の形態において、本体2の角C4の角度δを変えた時、空気抵抗Ra、Rb及びRcがどう変わるかを算出できれば、本体2の角C4の角度δを変えた時、本体2が-Xの向きに吹く風から受ける空気抵抗Rがどう変わるかを算出できる。
【0036】
ここで、角C3の角度は、光源1の配光特性や、照明器具100が配置される空間に必要な照度から、30度とする。距離Wは、第3の面33から流れ落ちた水が光源1にかかるのを防ぐため、光源1の大きさ等から、87.6mm以上が好ましい。一方、照明器具100は、-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rだけでなく、+Y方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗も小さい方が良いので、距離Wはできる限り短い方が好ましい。したがって、距離Wは87.6mmとする。
【0037】
本実施の形態では、本体2の角C4の角度δを変えた時、本体2が-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rがどう変わるか算出したいので、空気密度d及び-X方向の向きに吹く風の速度vは一定であるとして、空気抵抗Ra、Rb及びRcの算出式を、数2のように単純化することができる。なお、空気抵抗係数λは、-X方向の向きに吹く風が当たる面と、重力方向に垂直な面とがなす角の正弦である。本体2のうちAブロックにおける空気抵抗係数λaはδ度の正弦であり、本体2のうちBブロックにおける空気抵抗係数λbは90度の正弦であり、本体2のうちCブロックにおける空気抵抗係数λcは30度の正弦である。数2は以上のことを反映して、単純化している。また、前面投影面積Saは、-X方向の向きに本体2のAブロックを見た時に、投影された本体2のAブロックの影の面積である。前面投影面積Sbは、-X方向の向きに本体2のBブロックを見た時に、投影された本体2のBブロックの影の面積である。前面投影面積Scは、-X方向の向きに本体2のCブロックを見た時に、投影された本体2のCブロックの影の面積である。
【0038】
【数2】
【0039】
つまり、数2では、本体2の角C4の角度δを変えた時、本体2が-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rがどう変わるか算出したいので、(d×v)/2を1として、空気抵抗Ra、Rb及びRcの算出式を単純化した。
【0040】
角C3の角度γを30度とし、距離Wを88mmとすると、距離L4は48.2mmとなる。本体2のうち、Cブロックの大きさ及び形状は変わらないので、前面投影面積Scが変わらず、本体2の角C4の角度δを変えても、本体2のCブロックが-Xの向きに吹く風から受ける空気抵抗Rcは変わらない。したがって、本体2の角C4の角度δを変えた時、本体2のうちAブロックが-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Ra、及び本体2のうちBブロックが-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rbがどう変わるかを算出できれば、本体2の角C4の角度δを変えた時、本体2が-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rがどう変わるか算出できる。
【0041】
また、ここで、距離L1は89.2mmとする。第2の面22には、被取付面に取り付けても照明器具100を支えられるだけの面積が必要であり、本体2の内部に収納すべき照明器具100に必要な様々な部品が入るだけの面積も必要である。一方、照明器具100は、-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rだけでなく、+Y方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗も小さくしたいので、距離L1をできるだけ短くしたい。距離L1を短くすれば、第2の面22の面積は小さくなる。距離L1を89.2mmとしたのは、必要面積を確保することと、+Y方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗を小さくすることとを両立させることができるからである。
【0042】
距離L1を89.2mm、距離L4を48.2mmとすると、距離L2と距離L3とを足し合わせた値は常に41.0mmとなる。本実施の形態において、距離Wを87.6mmとしたので、角C4の角度δが変わると、距離L3が変わる。したがって、距離L2は、距離L3の値によって決まることとなる。
【0043】
本実施の形態では、以上の考え方、条件、数式において、角C4の角度δを変えた時の空気抵抗Rを算出した。その結果を図5のグラフに示す。図5は、角C4の角度δと空気抵抗Rとの関係を示したグラフである。角C4の角度δが1、6、10、14.5、19度の時の空気抵抗Rを示す。なお、距離L2が取れる最小の値は、本体2の内部に収納すべき照明器具100に必要な様々な部品の大きさから決まり、その時の角C4の角度δは19度である。
【0044】
図5より、角C4の角度δを徐々に大きくしていくと、空気抵抗Rは低減していくことが分かる。したがって、角C4の角度は、1度以上19度以下であることが好ましい。角C4の角度が1度以上19度以下であれば、本実施の形態にかかる照明器具100は、第3の面33に当たった水を3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落とすことができ、かつ-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rを小さくすることができる。すなわち、本実施の形態では、以上の検討により、第3の面33に当たった水を第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落とすことができ、かつ-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rを小さくできる本体2の形状を見出すことができた。
【0045】
また、角C4の角度は、本体2及び天板3の製造の観点から、15度以上19度以下であることが好ましい。角C4の角度が15度以上19度以下であれば、本実施の形態にかかる照明器具100は、第3の面33に当たった水を、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落とすこと、-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rを小さくすること、本体2及び天板3の製造を容易にすることを両立できる。すなわち、本実施の形態では、以上の検討により、第3の面33に当たった水を第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落とすこと、-X方向の向きに吹く風から受ける空気抵抗Rを小さくすること、本体2及び天板3の製造を容易にすることを両立できる本体2の形状を見出すことができた。
【0046】
本実施の形態において第3の面33は、平面であるが、真っ平らな面である必要はない。本実施の形態において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点が重力方向において最も下に位置し、第3の面33の面内に、重力方向において第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があることを利用して、第3の面33に当たった水が、第3の面33から流れ落ちれば、第3の面33には多少の凹凸があっても良く、第3の面33が粗面化されていても良い。つまり、本実施の形態において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、面内において一番下に位置し、第3の面33の面内に、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があることを利用して、第3の面33に当たった水が、第3の面33から流れ落ちれば、第3の面33に何か加工が施されていても良い。もちろん、第3の面33は曲面であっても良く、曲面である場合については、他の実施の形態で説明する。
【0047】
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2にかかる照明器具200について説明する。本発明の実施の形態2では、本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。本発明の実施の形態2にかかる照明器具は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100とは、第3の面の第2の面22に対する傾きが異なる。
【0048】
図6は、本発明の実施の形態2にかかる照明器具200の側面を示す概略図である。図6において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図6において破線で示される。図6に示すように、本実施の形態にかかる照明器具200は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かい、かつ重力方向において第1の面21よりも上に位置する第3の面43を有する天板を備える。本実施の形態2にかかる照明器具200の第3の面43は、第2の面22に対する傾きが、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100の第3の面33と異なる。そのため、本実施の形態にかかる照明器具200の本体2の形状が、本発明の実施の形態1と異なる。
【0049】
本実施の形態において第3の面43は、第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点がある。より具体的には、本実施の形態において第3の面43は、第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から近い方の端点Qが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Qよりも上に位置する点Nがある。
【0050】
図6において第3の面43は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かい、かつ±Z方向において第1の面21よりも+Z側にある。そして第3の面43は、±X方向の端点のうち第2の面22から近い方の端点QのZ座標の値が、最も小さく、面内には、端点QよりもZ座標の値が大きい点Nがある。つまり、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、重力方向において、第2の面22から近い方の端点Qよりも下に、第3の面33はない。
【0051】
端点Pは、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から遠い方である。本実施の形態において第3の面43は、端点P及び端点Qを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面である。端点Pも、第3の面43の面内において、端点Qよりも重力方向において上に位置する点である。すなわち、本実施の形態において、点Nと端点Pは同じ点を示しても良い。点Nは、第3の面43の面内において、端点Q以外の点であればどこでも良く、第3の面43内の端点Q以外の任意の点を示す。本実施の形態において第3の面43は、第2の面22に対して垂直な面、及び第2の面22に対して交差する向きに設けられる平面である。
【0052】
本実施の形態において、第3の面43は、第1の面21及び第2の面22が外郭となる開口の向かいに位置する。また、第3の面43は、第2の面22及び第4の面24が外郭となる開口の向かいに位置する。第2の面22及び第4の面24が外郭となる開口は、図6において、第3の面43の位置と同じである。
【0053】
また、本実施の形態にかかる照明器具200の光源1は、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置する。つまり、光源1は、図6が示すように、第2の面22に対して垂直な方向の端が、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から近い方の端点Qよりも、第4の面24に近い。言い換えれば、本実施の形態において光源1は、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から近い方の端点Qよりも内側にある。ここで、端点Qよりも内側とは、端点Qよりも第2の面24側のことを示す。
【0054】
本実施の形態において、重力方向に対して垂直な面と第3の面43とがなす角C5の角度をε度とする。本実施の形態において、βは90より大きい。第3の面43は、端点P及び端点Qを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面であり、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から近い方の端点Qが、面内において一番下に位置し、面内に端点Qよりも上に位置する点Nがあるからである。本実施の形態においてαは、光源1の配光特性や、照明器具100が配置される空間に必要な照度等から、90未満である。γは90-αであり、εはβ-90である。
【0055】
図6に示すように、第1の面21と第3の面43との間において第2の面22に対して平行な方向の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1よりも、第2の面22から遠い端の距離L2の方が短い。本実施の形態において、第1の面21と第3の面43との間において第2の面22に対して平行な方向の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1は、第2の面22における重力方向の長さと同じである。また、本実施の形態において、第1の面21と第3の面43との間において第2の面22に対して平行な方向の距離のうち、第2の面22から遠い端の距離L2は、第4の面24における重力方向の長さと同じである。本実施の形態において、第1の面21と第3の面43との間において第2の面22に対して平行な方向の距離は、第2の面22から遠くなるほど短い。
【0056】
以上のように、本実施の形態にかかる照明器具200は、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具200の第3の面43に当たった水は、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。より具体的には、本実施の形態において第3の面43は、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち第2の面22から近い方の端点Qが、重力方向において最も下に位置し、重力方向において端点Qよりも上に位置する点Nがあるので、第3の面43に当たった水は、第3の面43の点Nから端点Qに向かう向きに流れ、第3の面43の端点Qから流れ落ちる。したがって、本実施の形態にかかる照明器具200は、第3の面43に水が溜まることを防ぎ、天板の腐食を防ぐことができる。
【0057】
また、本実施の形態において、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するので、第3の面43から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具200は、天板の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0058】
本実施の形態にかかる照明器具200は、第1の面21と第3の面43との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど短い。そのため、本実施の形態にかかる照明器具200は、第2の面22に対して垂直な方向から吹く風から本体2が受ける圧力を、第1の面21と第3の面43との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど長い場合、及び第1の面21と第3の面43との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が一定である場合と比べて、低減することができる。また、被取付面に取り付けられる第2の面22の面積を変えずに、照明器具200の側面の面積を小さくすることができ、照明器具200の側面に当たる風を減らすことができる。
【0059】
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3にかかる照明器具300について説明する。本発明の実施の形態3では、本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。本発明の実施の形態3にかかる照明器具は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100とは、本体の形状が異なる。
【0060】
図7は、本発明の実施の形態3にかかる照明器具300の側面を示す概略図である。図7において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図7において破線で示される。図7に示すように、本実施の形態にかかる照明器具300は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100と異なり、本体が第4の面を有さない。
【0061】
本実施の形態にかかる照明器具300は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具300の第3の面33に当たった水は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。より具体的には、本実施の形態において第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがあるので、第3の面33に当たった水は、第3の面33の点Mから端点Pに向かう向きに流れ、第3の面33の端点Pから流れ落ちる。したがって、本実施の形態にかかる照明器具300は、第3の面33に水が溜まることを防ぎ、天板3の腐食を防ぐことができる。
【0062】
また、本実施の形態において、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するので、第3の面33から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具300は、天板の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0063】
本実施の形態にかかる照明器具300は、第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど短い。そのため、本実施の形態にかかる照明器具300は、第2の面22に対して垂直な方向から吹く風から本体2が受ける圧力を、第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど長い場合、及び第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が一定である場合と比べて、低減することができる。また、被取付面に取り付けられる第2の面22の面積を変えずに、照明器具300の側面の面積を小さくすることができ、照明器具300の側面に当たる風を減らすことができる。
【0064】
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4にかかる照明器具400について説明する。本発明の実施の形態4では、本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。本発明の実施の形態4にかかる照明器具は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100とは、本体の形状が異なる。
【0065】
図8は、本発明の実施の形態4にかかる照明器具400の側面を示す概略図である。図8において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図8において破線で示される。図8に示すように、本実施の形態にかかる照明器具400は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100と異なり、本体が第4の面を有さず、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の角度が90度である。つまり、本実施の形態において、αは90である。本実施の形態において、第1の面21と第3の面33とがなす角C6の角度をζ度とすると、ζは90-βである。
【0066】
本実施の形態にかかる照明器具400は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具400の第3の面33に当たった水は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。より具体的には、本実施の形態において第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがあるので、第3の面33に当たった水は、第3の面33の点Mから端点Pに向かう向きに流れ、第3の面33の端点Pから流れ落ちる。したがって、本実施の形態にかかる照明器具400は、第3の面33に水が溜まることを防ぎ、天板3の腐食を防ぐことができる。
【0067】
また、本実施の形態において、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するので、第3の面33から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具400は、天板の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0068】
本実施の形態にかかる照明器具400は、第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど短い。そのため、本実施の形態にかかる照明器具400は、第2の面22に対して垂直な方向から吹く風から本体2が受ける圧力を、第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど長い場合、及び第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が一定である場合と比べて、低減することができる。また、被取付面に取り付けられる第2の面22の面積を変えずに、照明器具400の側面の面積を小さくすることができ、照明器具400の側面に当たる風を減らすことができる。
【0069】
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5にかかる照明器具500について説明する。本発明の実施の形態5では、本発明の実施の形態2と相違する部分について説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。本発明の実施の形態5にかかる照明器具は、本発明の実施の形態2にかかる照明器具200とは、第1の面と第3の面との間の距離が異なる。
【0070】
図9は、本発明の実施の形態5にかかる照明器具500の側面を示す概略図である。図9において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図9において破線で示される。図9に示すように、本実施の形態にかかる照明器具500は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かいに位置する第3の面43を有する天板を備える。本実施の形態にかかる照明器具500の第3の面43は、第1の面21と第3の面43との間の距離が、本発明の実施の形態2にかかる照明器具200と異なる。
【0071】
図9に示すように、本実施の形態において、第1の面21と第3の面43との間の距離は一定である。つまり、本実施の形態において、第1の面21と第3の面43との間の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1と、第2の面22から遠い端の距離L2は同じ長さである。本実施の形態において、第1の面21と第3の面43との間の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1は、第2の面22における重力方向の長さと同じである。また、本実施の形態において、第1の面21と第3の面43との間の距離のうち、第2の面22から遠い端の距離L2は、第4の面24における重力方向の長さと同じである。したがって、本実施の形態において、第2の面22における重力方向の長さと、第4の面24における重量方向の長さとは同じであり、第2の面22の面積と第4の面24の面積とは同じである。
【0072】
本実施の形態にかかる照明器具500は、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具500の第3の面43に当たった水は、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。より具体的には、本実施の形態において第3の面43は、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち第2の面22から近い方の端点Qが、重力方向において最も下に位置し、重力方向において端点Qよりも上に位置する点Nがあるので、第3の面43に当たった水は、第3の面43の点Nから端点Qに向かう向きに流れ、第3の面43の端点Qから流れ落ちる。したがって、本実施の形態にかかる照明器具500は、第3の面43に水が溜まることを防ぎ、天板の腐食を防ぐことができる。
【0073】
また、本実施の形態において、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面43の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するも内側あるので、第3の面43から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具200は、天板の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0074】
実施の形態6.
次に、本発明の実施の形態6にかかる照明器具600について説明する。本発明の実施の形態6では、本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。本発明の実施の形態6にかかる照明器具は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100とは、本体の形状が異なる。
【0075】
図10は、本発明の実施の形態6にかかる照明器具600の側面を示す概略図である。図10において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図10において破線で示される。図10に示すように、本実施の形態にかかる照明器具600は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100と異なり、本体が第4の面を有さず、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の角度が90度より大きい。つまり、本実施の形態において、αは90より大きい。本実施の形態において、第1の面21と第3の面33とがなす角C6の角度をζ度とすると、ζは180-α-βである。
【0076】
本実施の形態において、αを90より大きくしているので、光源1から出射した光は、被取付面で反射して、照明器具600が配置された空間を照らす。すなわち、本実施の形態にかかる照明器具600は、間接照明のように使用される。
【0077】
本実施の形態にかかる照明器具600は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具600の第3の面33に当たった水は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。より具体的には、本実施の形態において第3の面33は、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがあるので、第3の面33に当たった水は、第3の面33の点Mから端点Pに向かう向きに流れ、第3の面33の端点Pから流れ落ちる。したがって、本実施の形態にかかる照明器具600は、第3の面33に水が溜まることを防ぎ、天板3の腐食を防ぐことができる。
【0078】
また、本実施の形態において、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するので、第3の面33から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具600は、天板の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0079】
本実施の形態にかかる照明器具600は、第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど短い。そのため、本実施の形態にかかる照明器具600は、第2の面22に対して垂直な方向から吹く風から本体2が受ける圧力を、第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が第2の面22から遠くなるほど長い場合、及び第1の面21と第3の面33との間において第2の面22に対して平行な方向の距離が一定である場合と比べて、低減することができる。また、被取付面に取り付けられる第2の面22の面積を変えずに、照明器具600の側面の面積を小さくすることができ、照明器具600の側面に当たる風を減らすことができる。
【0080】
実施の形態7.
次に、本発明の実施の形態7にかかる照明器具700について説明する。本発明の実施の形態7では、本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。本発明の実施の形態7にかかる照明器具は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100とは、第3の面の形状が異なる。
【0081】
図11は、本発明の実施の形態7にかかる照明器具700の側面を示す概略図である。図11において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図11において破線で示される。図11に示すように、本実施の形態にかかる照明器具700は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かい、かつ重力方向において、第1の面21よりも上に位置する第3の面53を有する天板を備える。本実施の形態にかかる照明器具700の第3の面53は、第5の面51及び第6の面52を用いて構成され、L字型形状である。本実施の形態にかかる照明器具700の第3の面53は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100の第3の面33と異なり、複数の平面を用いて構成される。本実施の形態にかかる照明器具700の第3の面53のうち、第4の面24と接する方が第5の面51であり、第2の面22と接する方が第6の面52である。
【0082】
本実施の形態において第3の面53は、第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点がある。より具体的には、本実施の形態において第3の面53は、第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下の位置し、面内に、重力方向において端点Pよりも上に位置する点Mがある。
【0083】
図11において第3の面53は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かい、かつ±Z方向において第1の面21よりも+Z側にある。そして第3の面53は、±X方向の端点のうち第2の面22から遠い方の端点PのZ座標の値が、最も小さく、面内には、端点PよりもZ座標の大きい点Mがある。つまり、第3の面53の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、重力方向において第2の面22から遠い方の端点Pよりも下に、第3の面53はない。端点Qは、第3の面53の第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から近い方である。
【0084】
本実施の形態において端点Pは、第5の面51の第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から遠い方でもある。第5の面51の第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から近い方は、図11に示すように、端点Rである。本実施の形態において端点Qは、第6の面52の第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から近い方でもある。第6の面52の第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から遠い方は、図11に示すように、端点Rである。本実施の形態において端点Rは、第3の面53の面内において、図11に示すように、重力方向において最も上に位置する。つまり、重力方向において端点Rよりも上に第3の面53はない。
【0085】
図11において、端点Qも、第3の面53の面内において、端点Pよりも重力方向において上に位置する点である。すなわち、本実施の形態において、点Mと端点Qは同じ点を示しても良い。図11において点Mは、第3の面53の面内において、端点P以外の点であればどこでも良く、第3の面53内の端点P以外の任意の点を示す。
【0086】
図11では、端点Pの方が、重力方向において端点Qよりも上に位置するが、本実施の形態においては、端点Qの方が、重力方向において端点Pよりも上に位置するとしても良い。この場合を第1の場合とすると、第1の場合における第3の面53は、第2の面22に対して垂直な方向の端点うち、第2の面22から近い方の端点Qが、重力方向において最も下の位置し、面内に、重力方向において端点Qよりも上に位置する点Mがあることになる。そして、点Mと端点Pは同じ点を示しても良く、点Mは、第3の面53の面内において、端点Q以外の点であればどこでも良いこととなる。
【0087】
また、端点Pと端点Qとは、重力方向における位置が同じであるとしても良い。この場合を第2の場合とすると、第2の場合における第3の面53は、第2の面22に対して垂直な方向の端点P及び端点Qの両方が、重力方向において最も下の位置し、面内に、重力方向において端点P及び端点Qよりも上に位置する点Mがあることになる。そして、点Mは、第3の面53の面内において、端点P及び端点Q以外の点であればどこでも良いこととなる。
【0088】
本実施の形態において第3の面53は、端点P及び端点Rを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面と、端点R及び端点Qを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面とを組み合わせている。また、本実施の形態にかかる照明器具700の光源1は、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面63の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置する。
【0089】
本実施の形態において、第2の面22と第6の面52とがなす角C7の角度をη度とし、重力方向に対して垂直な面と第5の面51とがなす角C8の角度をθ度とする。本実施の形態において、ηは90より大きい。第6の面52は、端点R及び端点Qを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面であり、第6の面52の面内において、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から近い方の端点Qが、重力方向において最も下に位置するからである。本実施の形態において、θは90より小さい。第5の面51は、端点P及び端点Rを第2の面22に対して垂直な方向の端点とする平面であり、第5の面51の面内において、第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から遠い方の端点Pが、重力方向において最も下に位置するからである。本実施の形態においてαは、光源1の配光特性や、照明器具700が配置される空間に必要な照度等から、90未満であり、γは90-αである。
【0090】
図11に示すように、第1の面21と第3の面53との間の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1よりも、第2の面22から遠い端の距離L2の方が短い。本実施の形態において、第1の面21と第3の面53との間の距離のうち、第2の面22に近い端の距離L1は、第2の面22における重力方向の長さと同じである。また、本実施の形態において、第1の面21と第3の面53との間の距離のうち、第2の面22から遠い端の距離L2は、第4の面24における重力方向の長さと同じである。
【0091】
以上のように、本実施の形態にかかる照明器具700は、第3の面53の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第3の面53の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具100の第3の面53に当たった水は、第3の面33の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。したがって、本実施の形態にかかる照明器具700は、第3の面53に水が溜まることを防ぎ、天板3の腐食を防ぐことができる。
【0092】
また、本実施の形態において、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面53の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するので、第3の面53から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具700は、天板3の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0093】
実施の形態8.
次に、本発明の実施の形態8にかかる照明器具800について説明する。本発明の実施の形態8では、本発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一又は対応する部分についての説明は省略する。本発明の実施の形態8にかかる照明器具は、本発明の実施の形態1にかかる照明器具100とは、第3の面の形状が異なる。
【0094】
図11は、本発明の実施の形態8にかかる照明器具800の側面を示す概略図である。図11において光源1は、保持部5よりも紙面奥にあり、保持部5で隠れるため、図11において破線で示される。図11に示すように、本実施の形態にかかる照明器具800は、第1の面21と第2の面22とがなす角C1の向かい、かつ重力方向において、第1の面21よりも上に位置する第3の面63を有する天板を備える。本実施の形態にかかる照明器具800の第3の面63は、曲面である。第3の面63は、第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点がある。より具体的には、図12に示すように、本実施の形態において第3の面63は、第2の面22に対して垂直な方向の端点P及び端点Qが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点P及び端点Qよりも上に位置する点Mがある。
【0095】
また、本実施の形態にかかる照明器具800の光源1は、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面63の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置する。図12に示すように、本実施の形態にかかる照明器具800の光源1は、第2の面22に対して垂直な方向(±X方向)において、第3の面63の端点Pと端点Qとの間にある。
【0096】
本実施の形態にかかる照明器具800は、第3の面63の第2の面22に対して垂直な方向の端点が、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において、第3の面63の第2の面22に対して垂直な方向の端点よりも上に位置する点があるので、水が溜まることを防ぐことができる。本実施の形態にかかる照明器具800の第3の面63に当たった水は、第3の面63の第2の面22に対して垂直な方向の端点から流れ落ちるからである。より具体的には、本実施の形態において第3の面63は、第2の面22に対して垂直な方向の端点P及び端点Qが、重力方向において最も下に位置し、面内に、重力方向において端点P及び端点Qよりも上に位置する点Mがあるので、第3の面63に当たった水は、第3の面63の点Mから端点P又は端点Qに向かう向きに流れ、第3の面63の端点P又は端点Qから流れ落ちる。したがって、本実施の形態にかかる照明器具800は、第3の面63に水が溜まることを防ぎ、天板3の腐食を防ぐことができる。
【0097】
また、本実施の形態において、第2の面22に対して垂直な方向において、第3の面63の第2の面22に対して垂直な方向の端点のうち、第2の面22から最も遠い端点Pと、第2の面22から最も近い端点Qとの間に位置するので、第3の面63から落ちた水が光源1に当たることはない。したがって、本実施の形態にかかる照明器具800は、天板3の腐食を防ぎつつ、光源1の故障も防ぐことができる。
【0098】
本発明は、発明の範囲内において、各実施の形態や変形例を自由に組み合わせること、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。各実施の形態において例示された各構成要素の寸法、材質、形状、それらの相対配置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるものであり、本発明はそれらの例示に限定されるものではない。また、各図における各構成要素の寸法は、実際の寸法と異なる場合がある。
【符号の説明】
【0099】
1 光源、2 本体、3 天板、4 固定部、5 保持部、21 第1の面、22 第2の面、24 第4の面、33,43,53,63 第3の面、51 第5の面、52 第6の面、100,200,300,400,500,600,700,800 照明器具。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
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図10
図11
図12