(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-03
(45)【発行日】2023-07-11
(54)【発明の名称】表示ドライバ、表示モジュール及び画像データの生成方法
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20230704BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20230704BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20230704BHJP
【FI】
G09G3/20 670G
G09G3/20 642A
G09G3/36
G09G3/20 631M
G02F1/133 580
(21)【出願番号】P 2018190096
(22)【出願日】2018-10-05
【審査請求日】2021-09-28
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502161508
【氏名又は名称】シナプティクス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【氏名又は名称】狩野 芳正
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 聡
【審査官】西島 篤宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-343467(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107483851(CN,A)
【文献】特開2018-136371(JP,A)
【文献】特開2007-047426(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0154943(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 3/38
G02F 1/133
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライバICであって、
ムラ補正データを記憶する第1メモリと、
前記第1メモリから
転送されて受け取った前記ムラ補正データに基づき、表示パネルに表示する画像データのムラ補正処理を行う画像処理回路部と、
前記第1メモリから出力され
て前記第1メモリから前記画像処理回路部に転送される前記ムラ補正データの第1エラーを検知する制御回路部と
を備え
るドライバICと、
前記ドライバICの外部に設けられて前記ムラ補正データが格納された第2メモリと、
を備え、
前記制御回路部は、前記第1エラーの検知に基づき、前記
第2メモリと前記第1メモリとの間の通信を制御
して前記第2メモリに格納された前記ムラ補正データを前記第1メモリに転送する
表示ドライバ。
【請求項2】
前記第1メモリは揮発性メモリである
請求項1に記載の表示ドライバ。
【請求項3】
前記第1メモリは、起動時とリセット時以外のときに前記ムラ補正データを前記画像処理回路部に出力する
請求項1または2に記載の表示ドライバ。
【請求項4】
前記制御回路部は、
前記第2メモリから前記第1メモリに出力される前記ムラ補正データの第2エラーを検知し、
前記第2エラーの検知に基づき、前記第2メモリと前記第1メモリとの間の通信を制御する
請求項1から
3のいずれか1項に記載の表示ドライバ。
【請求項5】
前記制御回路部は、前記第1エラーの検知に基づき、ムラ補正停止信号を生成して、前記ムラ補正処理を制御する
請求項1から
4のいずれか1項に記載の表示ドライバ。
【請求項6】
前記画像処理回路部は、生成された前記ムラ補正停止信号に応じて、前記ムラ補正処理を行わずに前記表示パネルに表示する前記画像データを生成する
請求項
5に記載の表示ドライバ。
【請求項7】
前記ムラ補正データは、エラーを訂正するための符号を有し、
前記制御回路部は、
前記第1エラーを訂正できる場合に、
前記第1エラーを訂正したムラ補正データを前記画像処理回路部に出力し、
前記第2メモリに前記ムラ補正データを要求する
請求項1から
6のいずれか1項に記載の表示ドライバ。
【請求項8】
前記ムラ補正データは、複数のブロックに分かれ、
前記複数のブロックの各々は、エラーを検知するための符号を有する
請求項1から
7のいずれか1項に記載の表示ドライバ。
【請求項9】
第1メモリと画像処理回路部とがドライバICに設けられ、前記第1メモリから
前記画像処理回路部に転送されて受け取ったムラ補正データに基づきムラ補正処理を行
うことにより、表示パネルに表示する画像データを
前記画像処理回路部によって生成することと、
前記第1メモリから出力され
前記第1メモリから前記画像処理回路部に転送される前記ムラ補正データの第1エラーを検知することと、
前記第1エラーの検知に基づき、
前記ドライバICの外部に設けられ前記ムラ補正データが格納された第2メモリと前記第1メモリとの間の通信を制御
して前記第2メモリに格納された前記ムラ補正データを前記第1メモリに転送することと、
を含む
画像データの生成方法。
【請求項10】
前記第1メモリは揮発性メモリである
請求項
9に記載の画像データの生成方法。
【請求項11】
起動時とリセット時以外のときも
前記第1メモリに格納された前記ムラ補正データを、前記第1メモリから前記画像データを生成する画像処理回路部に出力する
請求項
9または
10に記載の画像データの生成方法。
【請求項12】
さらに、前記第2メモリから前記第1メモリに出力される前記ムラ補正データの第2エラーを検知することを含み、
前記通信を制御することは、
前記第2エラーの検知に基づき、前記第2メモリと前記第1メモリとの間の通信を制御すること
を含む
請求項
9から
11のいずれか1項に記載の画像データの生成方法。
【請求項13】
前記画像データを生成することは、前記第1エラーの検知に基づき、前記ムラ補正処理を行わずに前記表示パネルに表示する前記画像データを生成することを含む
請求項
9から
12のいずれか1項に記載の画像データの生成方法。
【請求項14】
前記ムラ補正データは、エラーを訂正するための符号を有し、
前記第1エラーを検知することは、前記第1エラーを訂正できるときに、前記ムラ補正データの前記第1エラーを訂正することを含み、
前記通信を制御することは、前記第1エラーを訂正できるときに、前記第2メモリに前記ムラ補正データを要求すること
を含む
請求項
9または
13に記載の画像データの生成方法。
【請求項15】
表示パネルと、
ドライバICであって、
ムラ補正データを記憶する第1メモリと、
前記第1メモリから受け取った前記ムラ補正データに基づき、
前記表示パネルに表示する画像データのムラ補正処理を行う画像処理回路部と、
前記第1メモリから出力され
て前記第1メモリから前記画像処理回路部に転送される前記ムラ補正データの第1エラーを検知する制御回路部と
を備え
るドライバICと、
前記ドライバICの外部に設けられ前記ムラ補正データが格納された第2メモリと、
を備え、
前記制御回路部は、
前記第1エラーの検知
に基づき、前記
第2メモリと前記第1メモリとの間の通信を制御
して前記第2メモリに格納された前記ムラ補正データを前記第1メモリに転送する
表示モジュール。
【請求項16】
前記第1メモリは揮発性メモリである
請求項
15に記載の表示モジュール。
【請求項17】
前記第1メモリは、起動時とリセット時以外のときも前記ムラ補正データを前記画像処理回路部に出力する
請求項
15または
16に記載の表示モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示ドライバ、表示モジュール及び画像データの生成方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
OLED(organic light emitting diode)表示パネルや液晶表示パネルなどの表示パネルにおいて、製造工程中に画素特性のばらつきが発生する場合がある。画素特性のばらつきは、表示画像におけるムラの原因になり得る。ムラを補正する処理を、例えば表示パネルまたは表示装置のドライバにおいて実施することは、表示画像の画質の向上に有効である。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態では、表示ドライバは、内部メモリと、画像処理回路部と、制御回路部とを備える。内部メモリは、ムラ補正データを記憶する。画像処理回路部は、内部メモリから受け取ったムラ補正データに基づき、表示パネルに表示する画像データのムラ補正処理を行う。制御回路部は、内部メモリから出力されるムラ補正データの第1エラーを検知し、検知に基づき、ムラ補正データが格納された外部メモリとの通信を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】一実施形態による表示モジュールの構成を示す図である。
【
図2】一実施形態によるムラ補正データの一例を示す図である。
【
図3】一実施形態によるムラ補正データの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1に示す一実施形態による表示モジュール1は、表示パネル10と、表示ドライバ20とを備える。表示ドライバ20は、外部のホスト2から入力画像データが入力され、入力された入力画像データに応じて表示パネル10の各画素を駆動し、表示パネル10に画像を表示するように構成される。表示パネル10は、OLED表示パネル、液晶表示パネルなどが例示される。
【0006】
一実施形態では、表示ドライバ20は、ドライバIC100と、外部メモリ200とを備える。ドライバIC100は、ホスト2から入力された入力画像データに対して、ムラ補正処理などの画像処理を行い、表示パネル10を制御する。外部メモリ200は、ドライバIC100がムラ補正処理を行うためのムラ補正データ300を格納する。一実施形態では、ムラ補正データ300は、表示モジュール1の検査工程において、外部メモリ200に格納される。一実施形態において、外部メモリ200は、ドライバIC100の外部に設けられる。外部メモリ200は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが例示される。一実施形態において、外部メモリ200は、ドライバIC100と同じ配線基板、例えばFPC(Flexible Printed Circuits)に搭載される。外部メモリ200は、ドライバIC100の内部に設けられてもよい。
【0007】
一実施形態では、ドライバIC100は、第1インタフェース110と、内部メモリ120と、第2インタフェース130と、画像処理回路部140と、ソース駆動回路部150と、制御回路部160とを備える。
【0008】
一実施形態では、第1インタフェース110は、外部メモリ200と通信し、外部メモリ200からムラ補正データ300を受信する。受信したムラ補正データ300は、内部メモリ120に転送される。第1インタフェース110は、フラッシュメモリコントローラ、SPI(Serial Peripheral Interface)などが例示される。
【0009】
一実施形態では、内部メモリ120は、ホスト2からの指示に基づき、外部メモリ200からのムラ補正データ300を、第1インタフェース110を介して受け取り、記憶する。一実施形態では、内部メモリ120は、起動時及び/又はリセット時に、外部メモリ200からのムラ補正データ300を、第1インタフェース110を介して受け取り、記憶する。内部メモリ120は、SRAM(Static Random Access Memory)などの揮発性メモリが例示される。
【0010】
一実施形態では、第2インタフェース130は、ホスト2から入力画像データを受け取る。受け取った入力画像データは、画像処理回路部140に転送される。
【0011】
一実施形態では、画像処理回路部140は、ホスト2から入力された入力画像データに対して画像処理を行う。画像処理は、内部メモリ120から受け取るムラ補正データ300に基づき行うムラ補正処理を含む。
【0012】
一実施形態では、ソース駆動回路部150は、画像処理回路部140が行う画像処理により得られた画像データに基づき、表示パネル10の各画素を駆動する。
【0013】
一実施形態では、制御回路部160は、ムラ補正データ300のエラーを検知し、第1インタフェース110を制御するように構成される。エラー検知は、例えば、第1インタフェース110がムラ補正データ300を受信した場合、及び/又は、内部メモリ120が画像処理回路部140にムラ補正データ300を出力した場合に行われる。制御回路部160は、エラーの検知に基づき、外部メモリ200にムラ補正データ300を要求する。一実施形態では、制御回路部160は、第1エラー検知部161と、第2エラー検知部162と、制御ブロック163とを備える。
【0014】
一実施形態では、第1エラー検知部161は、外部メモリ200から第1インタフェース110がムラ補正データ300を受信した場合に、ムラ補正データ300のエラーを検知する。一実施形態では、ムラ補正データ300は、第1インタフェース110から、第1エラー検知部161を介して、内部メモリ120に転送される。一実施形態では、第1エラー検知部161は、第1インタフェース110から受け取ったムラ補正データ300にエラーがあるかを確認し、エラーがない場合、内部メモリ120にムラ補正データ300を出力する。ムラ補正データ300のエラーを検知する方法は、後述する。
【0015】
一実施形態では、第2エラー検知部162は、内部メモリ120がムラ補正データ300を画像処理回路部140に出力した場合に、ムラ補正データ300のエラーを検知する。一実施形態では、内部メモリ120は、第2エラー検知部162を介して、画像処理回路部140にムラ補正データ300を出力する。第2エラー検知部162は、内部メモリ120から受け取ったムラ補正データ300にエラーがあるかを確認し、エラーがない場合、画像処理回路部140にムラ補正データ300を転送する。ムラ補正データ300のエラーを検知する方法は、後述する。
【0016】
一実施形態では、制御ブロック163は、第1エラー検知部161と第2エラー検知部162との検知結果に基づき、外部メモリ200との通信を制御する。例えば、制御ブロック163は、第1エラー検知部161または第2エラー検知部162がエラーを検知すると、第1インタフェース110に、外部メモリ200からムラ補正データ300を取得するように要求する信号を送信する。これにより、ムラ補正データ300にエラーが発生しても、表示される画像データへのエラーによる影響を低減することができる。
【0017】
一実施形態では、制御ブロック163は、第2エラー検知部162で検知したエラーの回数を数える。制御ブロック163は、エラー回数に基づき、第1インタフェース110を制御する。一実施形態では、制御ブロック163は、エラー回数を数えるカウンタ166を備える。
【0018】
図2は、一実施形態に従い、ムラ補正データ300の一例を示す。ムラ補正データ300は、データチェックコード311を有する。データチェックコード311は、例えば、巡回冗長符号(CRC:Cyclic Redundancy Code)、誤り訂正符号(ECC:Error Correction Code)などムラ補正データ300の誤りを検出する符号などが例示される。一実施形態では、データチェックコード311は、ムラ補正データ300の全体に対して付される。一実施形態では、
図2に示すように、ムラ補正データ300は、外部メモリ200の読み出し可能なデータサイズなどに応じてデータブロック310に分けられてもよい。この場合、
図3に示すように、データブロック310のそれぞれが、ブロックチェックコード312として、当該データブロック310のエラーを検出する符号を有してもよい。一実施形態では、第1エラー検知部161及び第2エラー検知部162は、データチェックコード311及び/又はブロックチェックコード312に基づき、エラーを検知する。
【0019】
一実施形態では、表示ドライバ20は、表示パネル10に画像を表示する表示動作を開始する前に、例えば、起動時に外部メモリ200からムラ補正データ300を取得し、取得したムラ補正データ300を内部メモリ120に保存するように構成されている。
【0020】
一実施形態では、ムラ補正データ300が外部メモリ200から内部メモリ120に転送される場合に、第1エラー検知部161は、転送されるムラ補正データ300にエラーが含まれるかを確認する。一実施形態では、第1エラー検知部161は、ムラ補正データ300を、データチェックコード311と、データチェックコード311を除いたデータ本体とに分割する。第1エラー検知部161が巡回冗長符号を利用してエラーを検知する場合、ムラ補正データ300のデータ本体を用いて算出される巡回冗長符号と、データチェックコード311とを比較する。算出された巡回冗長符号と、データチェックコード311とが異なる場合、第1エラー検知部161はムラ補正データ300にエラーが含まれていると判断する。算出された巡回冗長符号と、データチェックコード311とが同じ場合、第1エラー検知部161は、内部メモリ120にムラ補正データ300を出力する。エラー検知にブロックチェックコード312を用いる場合は、データブロック310を、ブロックチェックコード312と、ブロックチェックコード312を除いたデータ本体とに分割し、データチェックコード311の場合と同様に、エラーの有無を確認する。
【0021】
一実施形態では、制御ブロック163は、第1エラー検知部161の検知結果に基づき、第1インタフェース110を制御する。一実施形態では、制御ブロック163は、第1エラー検知部161がエラーを検知した場合に、外部メモリ200からムラ補正データ300を再取得するように指示する信号を生成する。生成された信号は、第1インタフェース110に出力される。
【0022】
一実施形態では、第1インタフェース110は、制御ブロック163が生成した信号に基づき、外部メモリ200にムラ補正データ300を要求する。外部メモリ200から出力されたムラ補正データ300が第1エラー検知部161に送信され、第1エラー検知部161は、再度、ムラ補正データ300のエラーの有無を確認する。このように、表示パネル10に画像を表示する表示動作を開始する前に、外部メモリ200が出力したムラ補正データ300は、第1エラー検知部161により、エラーの有無が確認され、内部メモリ120に転送される。
【0023】
一実施形態では、表示ドライバ20が表示動作を行う場合、ムラ補正データ300は、内部メモリ120から画像処理回路部140に転送される。画像処理回路部140は、ホスト2から入力画像データが入力されると、ムラ補正データ300を用いたムラ補正処理を含む画像処理を行い、表示パネル10に表示する画像データを生成する。
【0024】
一実施形態では、第2エラー検知部162は、内部メモリ120から画像処理回路部140にムラ補正データ300が転送される場合に、ムラ補正データ300にエラーが含まれるかを確認する。この動作は、第1エラー検知部161と同様であるため、詳細は省略する。一実施形態では、ムラ補正データ300は、第2エラー検知部162によりエラーが含まれないと判断された場合に、第2エラー検知部162から画像処理回路部140に出力される。
【0025】
一実施形態では、制御ブロック163は、第2エラー検知部162の検知結果に基づき、第1インタフェース110を制御する。この動作は、第1エラー検知部161でエラーを検知した場合と同様であるため、詳細は省略する。
【0026】
一実施形態では、制御ブロック163は、第2エラー検知部162の検知結果に基づいて、ムラ補正停止信号を生成する。制御ブロック163は、ムラ補正停止信号により、画像処理回路部140が行うムラ補正処理を制御し得る。一実施形態では、第2エラー検知部162がエラーを検知すると、制御ブロック163は、ムラ補正処理を停止するムラ補正停止信号を有効(enable)にする。画像処理回路部140は、ムラ補正停止信号が有効である場合に、ホスト2から入力された入力画像データに対してムラ補正処理を行わずに、ソース駆動回路部150に供給する画像データを生成する。これにより、ムラ補正データ300のエラーによる影響が低減される。
【0027】
一実施形態では、ムラ補正停止信号は、第2エラー検知部162がエラーを検知していない場合、無効(disable)に設定される。第2エラー検知部162がエラーを検知した後に、エラーを含まないムラ補正データ300を受け取った場合、制御ブロック163は、ムラ補正停止信号を無効に設定し、無効のムラ補正停止信号を受けた画像処理回路部140は、ムラ補正処理を再開する。一実施形態において、第2エラー検知部162でのエラー検知により有効に設定したムラ補正停止信号が、第1エラー検知部161が外部メモリ200から受け取ったムラ補正データ300にエラーが含まれない場合に、無効に設定されてもよい。
【0028】
一実施形態では、制御ブロック163は、第2エラー検知部162で検知したエラー回数に基づき、第1インタフェース110を制御してもよい。例えば、制御ブロック163は、エラー回数が閾値を超えた場合に、外部メモリ200にムラ補正データ300を要求する。この場合、制御ブロック163は、エラー回数が閾値以下の場合は、第2エラー検知部162でエラーを検知しても、外部メモリ200にムラ補正データ300を要求しなくてもよい。この閾値は、表示ドライバ20の仕様により決定され得る。
【0029】
エラー回数を0に設定するなどのリセットは、任意の方法を選択することができる。一実施形態では、第2エラー検知部162が受信したムラ補正データ300にエラーが含まれない場合に、制御ブロック163はエラー回数をリセットする。この場合、第2エラー検知部162が連続してエラーを検知した回数が閾値を超えたときに、制御ブロック163は第1インタフェース110を制御する。また、所定の時間経過した場合に、制御ブロック163はエラー回数をリセットしてもよい。また、起動時など、外部メモリ200からムラ補正データ300が出力された場合に、制御ブロック163はエラー回数をリセットしてもよい。
【0030】
一実施形態では、ムラ補正データ300が有するデータチェックコード311が誤り訂正符号などのエラーを訂正できる符号であり、第2エラー検知部162が訂正可能なエラーを検知した場合には、第2エラー検知部162がエラーを訂正したムラ補正データ300を画像処理回路部140に出力し、画像処理回路部140におけるムラ補正処理を継続し得る。例えば、制御ブロック163は、訂正可能なエラーが検出された場合には、ムラ補正停止信号を有効に変更せずに無効とし、画像処理回路部140のムラ補正処理を継続してもよい。
【0031】
一実施形態では、制御ブロック163は、ムラ補正データ300の中のエラーの位置を特定できる場合、エラーを検知したデータブロック310を外部メモリ200に要求してもよい。例えば、制御ブロック163は、外部メモリ200にエラーを検知したデータブロック310を要求する信号を生成する。第1インタフェース110は、制御ブロック163が生成した信号に基づき、外部メモリ200から該データブロック310を取得し、内部メモリ120に転送する。データチェックコード311が誤り訂正符号である場合などに、制御ブロック163はエラーを検知した位置を特定することができる。
【0032】
図3に示す一実施形態のように、ムラ補正データ300がデータブロック310に対応したブロックチェックコード312を有する場合、第2エラー検知部162はデータブロック310ごとに、エラーを検知することができる。このため、制御ブロック163は、エラーを検知したデータブロック310を特定することができる。この場合、制御ブロック163は、第1インタフェース110を制御し、エラーを検知したデータブロック310を外部メモリ200に要求してもよい。
【0033】
以上には、本開示の様々な実施形態が具体的に記載されているが、本開示に記載された技術は、様々な変更と共に実施され得る。
【符号の説明】
【0034】
1 表示モジュール
2 ホスト
10 表示パネル
20 表示ドライバ
100 ドライバIC
110 第1インタフェース
120 内部メモリ
130 第2インタフェース
140 画像処理回路部
150 ソース駆動回路部
160 制御回路部
161 第1エラー検知部
162 第2エラー検知部
163 制御ブロック
166 カウンタ
200 外部メモリ
300 ムラ補正データ
310 データブロック
311 データチェックコード
312 ブロックチェックコード