(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-03
(45)【発行日】2023-07-11
(54)【発明の名称】給湯機システム
(51)【国際特許分類】
F24H 15/196 20220101AFI20230704BHJP
F24H 15/45 20220101ALI20230704BHJP
F24H 15/265 20220101ALI20230704BHJP
F24H 15/246 20220101ALI20230704BHJP
【FI】
F24H15/196 301W
F24H15/45 101
F24H15/265
F24H15/246
(21)【出願番号】P 2019154309
(22)【出願日】2019-08-27
【審査請求日】2022-01-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】吉田 晶子
(72)【発明者】
【氏名】高地 正喜
(72)【発明者】
【氏名】阿部 基
(72)【発明者】
【氏名】窪田 広記
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-278598(JP,A)
【文献】特開2015-223362(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 15/196
F24H 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給湯機の制御を担う制御装置と、
前記制御装置と通信可能に接続された複数のリモコンとを備え、
前記リモコンのうち浴室内に設けられた浴室内リモコンには、浴室内で発生する音を集音するマイクを設け、
前記リモコンのうち浴室外に設けられた浴室外リモコンには、前記マイクで集音した音を予め設定された設定音量レベルで流すスピーカーを設けた給湯機システムにおいて、
前記制御装置には、浴室内での人の活動量の大小から人の状態を判定する状態判定手段と、
前記状態判定手段で判定した人の状態に基づいて、前記浴室外リモコンの前記音量レベルを補正する音量補正手段とを設け
、
前記状態判定手段が浴室内での人の活動量が小さいと判定した場合、前記音量補正手段は前記浴室外リモコンの前記音量レベルを高くする補正をし、
前記状態判定手段が浴室内での人の活動量が大きいと判定した場合、前記音量補正手段は前記浴室外リモコンの前記音量レベルを低くする補正をするようにしたことを特徴とする給湯機システム。
【請求項2】
前記状態判定手段は、浴室内における人の動きを検出する人感センサの検出値、または、浴槽内の水位を検出する水位センサの検出値の少なくとも一つから浴室内での人の状態を判定するようにしたことを特徴とする請求項
1記載の給湯機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内と浴室外にそれぞれ音声通話可能なリモコンを設けた給湯機システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、浴室内のリモコン装置と浴室外のリモコン装置との間で相互に通話が可能なインターホン機能を備えた浴室給湯装置において、浴室内のリモコン装置を送信状態、浴室外のリモコン装置を受信状態に固定する聞き取りスイッチを浴室外のリモコン装置に設けたものが知られていた(特許文献1参照)。
【0003】
また、今日では、子供や老人が一人で入浴する場合、安全のために浴室内リモコンと浴室外リモコンを常時通話中にして、入浴している人が安全に入浴しているかを確認する見守り機能を有した給湯機システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、浴室内の人がシャワーを利用すると騒音が大きく、浴室外のリモコン付近にいる人が不快に感じるという問題があり、このとき音量レベルを下げてしまうと、入浴中などで音が小さい場合は浴室内の音が聞こえなくなってしまうという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するため、給湯機の制御を担う制御装置と、前記制御装置と通信可能に接続された複数のリモコンとを備え、前記リモコンのうち浴室内に設けられた浴室内リモコンには、浴室内で発生する音を集音するマイクを設け、前記リモコンのうち浴室外に設けられた浴室外リモコンには、前記マイクで集音した音を予め設定された設定音量レベルで流すスピーカーを設けた給湯機システムにおいて、前記制御装置には、浴室内での人の活動量の大小から人の状態を判定する状態判定手段と、前記状態判定手段で判定した人の状態に基づいて、前記浴室外リモコンの前記音量レベルを補正する音量補正手段とを設け、前記状態判定手段が浴室内での人の活動量が小さいと判定した場合、前記音量補正手段は前記浴室外リモコンの前記音量レベルを高くする補正をし、前記状態判定手段が浴室内での人の活動量が大きいと判定した場合、前記音量補正手段は前記浴室外リモコンの前記音量レベルを低くする補正をするようにした。
【0009】
また、前記状態判定手段は、浴室内における人の動きを検出する人感センサの検出値、または、浴槽内の水位を検出する水位センサの検出値の少なくとも一つから浴室内での人の状態を判定するようにした。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、人の活動量の大きさを状態判定手段で判定し、活動量が大きいと判定される場合は音量レベルを低く補正し、活動量が小さいと判定される場合は音量レベルを高く補正することで、入浴者の状態に適した音量レベルの音を浴室外リモコンから流すことができ、入浴者の見守りの観点からも使い勝手を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】本発明の第1の実施形態を表すフローチャート
【
図3】本発明の第1の実施形態を表すタイムチャート
【
図4】本発明の第2の実施形態を表すフローチャート
【
図5】本発明の第2の実施形態を表すタイムチャート
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
1は温水を貯湯する貯湯タンク、2は温水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプユニット、3は浴槽である。
【0013】
4は貯湯タンク1とヒートポンプユニット2を循環可能に接続する加熱循環回路で、加熱循環ポンプ5を有し貯湯タンク1の下部に接続されたヒーポン往き管及び貯湯タンク1上部に接続されたヒーポン戻り管より構成され、貯湯タンク1下部の冷水を、ヒーポン往き管を介してヒートポンプユニット2で加熱し、加熱された高温の温水をヒーポン戻り管で貯湯タンク1上部に戻して貯湯タンク1内に温水を加熱貯湯するものである。なお、貯湯タンク1の外周面には貯湯温度センサ6を有しており、この貯湯温度センサ6が所定温度以上を検出することで貯湯量を検知するものである。
【0014】
7は貯湯タンク1に水を供給する給水管、8は貯湯タンク1内の温水を出湯する出湯管、9は給水管7から分岐し、貯湯タンク1を迂回する給水バイパス管、10は給水バイパス管9からの冷水と出湯管8からの温水を設定温度になるように混合する給湯混合弁、11は混合された設定温度の温水を給湯する給湯管、12は給湯管11の端部に設けられる給湯栓である。13は給湯混合弁10の下流に設けた給湯温度センサ、14は給湯量をカウントする給湯流量センサである。なお、15は水道圧を所定の圧力に減圧する減圧弁、16は加熱されることによる過圧を逃がす圧力逃し弁である。
【0015】
17は風呂循環回路で、貯湯タンク1内の湯水と循環する風呂の湯水とを熱交換させる風呂熱交換器18と浴槽3とを、浴槽3から風呂熱交換器18に向かう風呂往き管17a及び風呂熱交換器18から浴槽3に向かう風呂戻り管17bとで循環可能に接続するものである。そして、19は浴槽3と風呂循環回路17を接続する循環口である。
【0016】
20は風呂循環回路17に設けられた風呂循環ポンプ、21は流水の有無を検出する流水センサ、22は風呂循環回路16を流れる風呂の温度を検出する風呂温度センサ、23は湯水の水圧から浴槽3内の水位を検出する水位センサであり、風呂循環回路17途中の風呂循環ポンプ20よりも上流側に設けられている。この水位センサ23は、湯水の水圧から浴槽3内の水位を検出しているので、循環口19が露出してしまうと水位検出が行えないため、水位を検出するためには循環口19よりも水位が上である必要がある。
【0017】
24は給湯管11途中から分岐されて風呂循環回路17に接続され浴槽3への湯張りを行うための湯張り管、25はこの湯張り管24に設けられ浴槽3への湯張りの開始、停止を行う湯張り弁、26は浴槽3への湯張り量をカウントする風呂流量センサである。
【0018】
27はヒートポンプユニット2の加熱制御を行う加熱制御部、28は給湯および風呂の制御を行う制御装置で、貯湯温度センサ6、給湯温度センサ13、給湯流量センサ14、流水センサ21、風呂温度センサ22、水位センサ23、風呂流量センサ26、の検出値が入力され、加熱循環ポンプ5、給湯混合弁10、風呂循環ポンプ20、湯張り弁26を駆動するものである。
【0019】
29は制御装置28と通信可能で、浴室内に設けられた浴室内リモコンであり、操作部30と、設定内容を表示する表示部31と、予め設定された設定音量レベルの音を発生させる音発生部としてのスピーカー32と、音を集音するマイク33と、浴室内リモコン29以外のリモコンと通話する通話スイッチ34と、浴室内における人の動きを検出する人感センサ35とが設けられている。
【0020】
また、人感センサ35は、検出エリア内の熱源の温度変化量を検出する焦電センサであり、浴室に人がいて、動きがあることを検出する。具体的には、人感センサ33は、人が移動したときや手足などを動かすことによる検出エリアの温度変化を検出することにより、入浴中の人も洗い場でシャワーを浴びている人も等しく検出できるものが望ましく、少なくとも人の入退出及び人が浴槽に浸かっていても入浴者の体動が検出できるような範囲を検出できるものであり、人感センサ33の検出結果に基づいて、制御装置28に設けられた入室判定手段35で浴室内への入室と浴室外への退室との判定を行うと共に、人の動きを活動量として検出している。
【0021】
また、制御装置28には、浴槽3に人が入浴したのか、または、浴槽3から人が出浴したのかを判定する入浴判定手段37が設けられている。具体的には、入浴判定手段37は、風呂循環ポンプ20が停止している時に、人が浴槽3内に入浴または浴槽3外に出たときの出浴で生じる圧力変化を水位センサ23で検出し、検出結果に基づいて、人の入浴または出浴を判定している。
【0022】
また、制御装置28には、人感センサ35の検出値及び水位センサ23の検出値の少なくとも一つの結果に基づいて、浴室内での人の活動量の大小を判定する状態判定手段38が設けられている。具体的には、状態判定手段38は、人感センサ35での検出値が高ければ人の動きの活動量が大きく、検出値が低ければ人の動きの活動量が小さい。また、状態判定手段38は、入浴判定手段37が出浴していると判定していれば人の動きの活動量が大きく、入浴と判定していれば人の動きの活動量が小さいというように判定している。
【0023】
そして、39は制御装置28と通信可能で、浴室外に設けられた浴室外リモコンであり、浴室内リモコン29と同様に操作部30、表示部31、スピーカー32、マイク33、通話スイッチ34とを有していて、浴室内の情報を浴室外に報知することができる。
【0024】
さらに、制御装置28には、浴室内リモコン29と浴室外リモコン39との通話中に、状態判定手段38の判定に基づいて音量レベルを補正する音量補正手段40が備えられている。
【0025】
次に、沸き上げ運転について説明する。
沸き上げ要求があると、制御装置28は、貯湯タンク1とヒートポンプユニット2を繋ぐ配管の途中にある加熱循環ポンプ5を駆動して、貯湯タンク1内下部から水をくみ上げ、ヒートポンプユニット2で温めて貯湯タンク1上部に戻す動作を続ける事により徐々に貯湯タンク1内の水が高温水へと沸き上げる。
【0026】
次に、給湯動作ついて説明する。
給湯栓12が開かれると給水管7から給水され、貯湯タンク1下部に流入すると共に給水バイパス管9を通り、貯湯タンク1上部から押し出された高温水と給水バイパス管9の給水が給湯ミキシング弁10で混ぜ合わされ、給湯設定温度と給湯サーミスタ13で検出された温度が同じなるように調整された湯水が給湯栓12から給湯される。
【0027】
また、湯張り動作について説明する。
浴室内リモコン29および浴室外リモコン37の湯張りスイッチが押されると制御装置28は湯張り弁25を開弁し、給水管7から給水を供給し、貯湯タンク1下部に流入すると共に給水バイパス管9を通り、貯湯タンク1上部から押し出された高温水と給水バイパス管9の給水が給湯混合弁10で混ぜ合わされ、風呂設定温度と風呂温度センサ22で検出された温度が同じになるように調整された湯水が浴槽3に流入されることで湯張りが開始される。そして、風呂流量センサ26で流れた流量を検出して、流れた流量の合計積算値が湯張り設定量分流れたら制御装置28が湯張り弁25を閉状態にすることで湯張りを完了する。また、風呂循環回路17には往き管と戻り管の2本の経路があるが、2本の配管から同時に給湯して湯張り運転を行う高速湯張り運転を行うこともできる。
【0028】
そして、制御装置28は、湯張り運転完了後から浴室内リモコン29および浴室外リモコン39で予め設定された浴槽の湯を一定温度に沸き上げる自動保温運転の設定時間(ここでは約3時間)の間、繰り返し行う。
【0029】
次に、浴室内リモコン29と浴室外リモコン39の通話時の状態判定手段38と音量補正手段40との制御について
図2のフローチャートと
図3のタイムチャートに基づいて第1実施形態を詳しく説明する。
また、本実施形態では浴室内で入浴者の異常防止の見守りの観点から、浴室内に人が入室した場合、自動で通話を開始し、入浴者が退室するまで音声通話を続ける。
【0030】
まず、人感センサ35の検出値から浴室に人が入室したことを入室判定手段36で判定すると(S1がYes)、制御装置28は浴室内リモコン29と浴室外リモコン38とを繋ぎ、設定された設定音量レベルの音声で通話を開始する(S2)。
【0031】
通話中、人感センサ35で検出した活動量が、予め定められた第一所定活動量以下になったことを状態判定手段38が判定したとき(S3がYes)、通話の音声レベルを高く補正する(S4)。
【0032】
このように、人の活動量が少ない入浴中のような場合に発生する音は、人の活動量の大きいシャワーや掛け湯等の音よりも小さく、人の活動量の大きいときの音を基準にリモコンの音量を低く設定していた場合は、浴室外リモコン39から発生する音も小さくなるので、人感センサ35で検出した活動量が、予め定められた第一所定活動量以下になったことを状態判定手段38が判定したとき、通話の音量レベルを高くする補正を行うことにより、入浴中のように人の活動量が小さく、あまり音が発生しない状況でも浴室外リモコン39近傍で、入浴者が安全であることを安心して見守ることができる。
【0033】
そして、人感センサ35で検出した活動量が、第一所定活動量よりも高く、浴室内で人の動き出しの活動量である第二所定活動量よりも大きくなったことを状態判定手段38が判定したとき(S5がYes)、通話の音量レベルを低くして、元の設定音量レベルに戻す(S6)。
【0034】
このように、入浴中のように人の活動量が小さい状態から出浴やクシャミの予備動作などで人の活動量が第二所定活動量よりも大きくなった場合は、この後にシャワーやクシャミ等で大きな音が発生する可能性が高く、音量レベルを高く補正したままでは、突然浴室外リモコン38から大音量のシャワーやクシャミ等の音が発生するのを防止する事ができる。
【0035】
そして、入室判定手段36は人が浴室から退室したかを確認し、人が浴室から退室していないと判定した場合(S7がNo)、S3に戻り、人が浴室から退室したと判定した場合(S7がYes)、浴室内リモコン29と浴室外リモコン39との通話を終了する(S8)。
【0036】
次に、
図4フローチャートと
図5のタイムチャートに基づいて第2実施形態を詳しく説明する。
まず、人感センサ35の検出値から浴室に人が入室したことを入室判定手段36で判定すると(S9がYes)、制御装置28は浴室内リモコン29と浴室外リモコン39とを繋ぎ、設定された設定音量レベルの音声で通話を開始する(S10)。
【0037】
通話中、人感センサ35で検出した活動量が、予め定められた第三所定活動量以上になったことを状態判定手段38が判定したとき(S11がYes)、通話の音声レベルを低く補正する(S12)。
【0038】
このように、人感センサ35で検出した活動量が、予め定められた第三所定活動量以上である場合は、シャワーや掛け湯等で浴室内の人が元気に動いている状態であり、この状態で浴室外リモコン39から大音量でシャワー音を流し続けるのは浴室外リモコン39の近傍の人に不快感を与えてしまうため、音量レベルを低くするように補正することで不快感を軽減することができる。
【0039】
そして、人感センサ35で検出した活動量が、第三所定活動量よりも低く、少なくとも人の動きが全く無い状態ではない第四所定活動量よりも小さくなったことを状態判定手段38が判定したとき(S13がYes)、通話の音量レベルを高くして、元の設定音量レベルに戻す(S14)。
【0040】
このように、シャワーや掛け湯等で活動量が大きい状態から入浴などで人の活動量が第四所定活動量よりも小さくなった場合、人が浴槽内に入浴したことで、活動量が小さくなったからであり、音量レベルを低く補正したままでいると、入浴中のように音が小さい状態では浴室外リモコン38に音が流れない可能性があり、見守りの観点で使い勝手が悪いので、人の活動量が第四所定活動量よりも小さくなった場合、音量レベルの補正を高くして、元の設定音量レベルに戻すことで、入浴中のように音が小さい状態でも通常の音量レベルで浴室外リモコン38から音を流す事ができる。
【0041】
そして、入室判定手段36は人が浴室から退室したかを確認し、人が浴室から退室していないと判定した場合(S15がNo)、S11に戻り、人が浴室から退室したと判定した場合(S15がYes)、浴室内リモコン29と浴室外リモコン39との通話を終了する(S16)。
【0042】
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で改変する事を妨げるものではなく、例えば、今回はヒートポンプ式貯湯給湯機を用いて説明したが、貯湯タンク1内にヒーターを設けたものやバーナなどの熱源で湯水を加熱する給湯機でもよいも良く、浴室内と浴室外にそれぞれリモコンを備えて、通話状態とする機能があるものなら良い。
【0043】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、状態判定手段38は人感センサ35で検出した活動量に基づいて、音量レベルの補正を行っているが、水位センサ23の検出値に基づいて音量レベルの補正を行っても良い。例えば、水位センサ23で検出した水位増加量で人が入浴したと判定した場合、活動量が小さくなると判断し、音量レベルを高く補正して、水位センサ23で検出した水位減少量で人が出浴したと判定した場合、シャワー等の利用から活動量が大きくなると判断し、音量レベルを低く補正する。
【0044】
また、第1実施形態及び第2実施形態では、浴室内での入浴者の異常を防止する見守りの観点から、浴室内に人が入室した場合、自動で通話を開始し、入浴者が退室するまで音声通話を続けるているが、湯張り運転が完了したあとの自動保温運転が開始されることで、自動的に通話状態となるようにしておくのでも良く、通話スイッチ34が押されることで通話状態になるようにしても良く、通話開始から通話終了のタイミングについてはユーザーが任意に設定できるものである。
【符号の説明】
【0045】
1 貯湯タンク
3 浴槽
17 風呂循環回路
18 風呂熱交換器
19 循環口
20 風呂循環ポンプ
28 制御装置
29 浴室内リモコン
32 スピーカー
33 マイク
34 通話スイッチ
35 人感センサ
36 入室判定手段
37 入浴判定手段
38 状態判定手段
39 浴室外リモコン
40 音量補正手段