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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-03
(45)【発行日】2023-07-11
(54)【発明の名称】無線通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 68/02 20090101AFI20230704BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20230704BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20230704BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230704BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20230704BHJP
【FI】
H04W68/02
H04W4/029
H04W4/06
H04W16/28
H04W72/0446
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020544082
(86)(22)【出願日】2017-11-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-04-01
(86)【国際出願番号】 CN2017110969
(87)【国際公開番号】W WO2019095121
(87)【国際公開日】2019-05-23
【審査請求日】2020-10-16
【審判番号】
【審判請求日】2022-08-02
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
【合議体】
【審判長】齋藤 哲
【審判官】圓道 浩史
【審判官】廣川 浩
(56)【参考文献】
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Discussion on paging design for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1716072,2017年09月12日アップロード,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716072.zip>
【文献】vivo,Remaining details on NR paging design[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1717462,2017年10月03日アップロード,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717462.zip>
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Discussion on paging design for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1718182,2017年10月03日アップロード,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1718182.zip>
【文献】Ericsson, On NR paging design[online], 3GPP TSG-RAN WG1 #88-bis R1-176013, 2017年3月25日アップロード, Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88b/Docs/R1-1706013.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
ネットワーク装置が、特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定し、前記特定の周波数点が、端末装置と通信を行う周波数点であり、前記Nが1以上の整数であることと、
前記ネットワーク装置が、前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信することと、を含み、
前記ネットワーク装置が特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定することは、
前記特定の周波数点における同期信号ブロックの実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含み、
前記N個の第1時間位置が、予め合意されたN個の第2時間位置と前記N個の第1時間位置との関係に基づき、確定され、N個の前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置が前記同期信号ブロックの複数の候補時間位置のうち、前記同期信号ブロックが実際に伝送される位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置の数が前記同期信号ブロックの候補時間位置の数より少ないことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項2】
前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記N個の第1時間位置のうちの各第1時間位置で、それぞれ前記端末装置へページングを行うためのPDCCHを送信することを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
無線通信方法であって、
端末装置が、ネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定し、前記特定の周波数点が、端末装置と通信を行う周波数点であり、前記Nが1以上の整数であることと、
前記端末装置が、前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記ネットワーク装置により行うページング又は送信するブロードキャストメッセージを監視することと、を含み、
前記端末装置が、ネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定することは、
前記特定の周波数点における同期信号ブロックの実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含み、
前記N個の第1時間位置が、予め合意されたN個の第2時間位置と前記N個の第1時間位置との関係に基づき、確定され、N個の前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置が前記同期信号ブロックの複数の候補時間位置のうち、前記同期信号ブロックが実際に伝送される位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置の数が前記同期信号ブロックの候補時間位置の数より少ないことを特徴とする、前記無線通信方法。
【請求項4】
前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記N個の第1時間位置のうちの各第1時間位置で、それぞれ前記ネットワーク装置により送信された前記端末装置へページングを行うためのPDCCHを監視することを特徴とする
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ネットワーク装置であって、
特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定するように構成され、前記特定の周波数点が、端末装置と通信を行う周波数点であり、前記Nが1以上の整数である処理ユニットと、
前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するように構成される通信ユニットと、を備え、
前記処理ユニットは、さらに前記特定の周波数点における同期信号ブロックの実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定するように構成され、
前記N個の第1時間位置が、予め合意されたN個の第2時間位置と前記N個の第1時間位置との関係に基づき、確定され、N個の前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置が前記同期信号ブロックの複数の候補時間位置のうち、前記同期信号ブロックが実際に伝送される位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置の数が前記同期信号ブロックの候補時間位置の数より少ないことを特徴とする、前記ネットワーク装置。
【請求項6】
前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記N個の第1時間位置のうちの各第1時間位置で、それぞれ前記端末装置へページングを行うためのPDCCHを送信することを特徴とする
請求項5に記載の装置。
【請求項7】
端末装置であって、
ネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定するように構成され、前記特定の周波数点が、端末装置と通信を行う周波数点であり、前記Nが1以上の整数である処理ユニットと、
前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記ネットワーク装置により行うページング又は送信するブロードキャストメッセージを監視するように構成される通信ユニットと、を備え、
前記処理ユニットは、さらに前記特定の周波数点における同期信号ブロックの実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定するように構成され、
前記N個の第1時間位置が、予め合意されたN個の第2時間位置と前記N個の第1時間位置との関係に基づき、確定され、N個の前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置が前記同期信号ブロックの複数の候補時間位置のうち、前記同期信号ブロックが実際に伝送される位置であり、前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置の数が前記同期信号ブロックの候補時間位置の数より少ないことを特徴とする、前記端末装置。
【請求項8】
前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記N個の第1時間位置のうちの各第1時間位置で、それぞれ前記ネットワーク装置により送信された前記端末装置へページングを行うためのPDCCHを監視することを特徴とする
請求項7に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、且つより具体的に、無線通信方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムにおいて、ネットワーク装置及び端末装置はページングサイクルにおいてネットワーク装置が端末装置へページングを行うページング時点を確定することができる。
【0003】
将来の新無線(NR:New Radio)システムにおいて、どのようにページングを行うかは早急な解決の待たれる問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例はNRシステムにおけるページング又はブロードキャストメッセージの送信を実現することのできる無線通信方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様に係る無線通信方法であって、
ネットワーク装置が特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定し、前記Nが1以上の整数であることと、
前記ネットワーク装置が前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信することと、を含むことを特徴とする。
【0006】
第1態様を参照して、第1態様の可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信することは、
異なる第1時間位置で、異なる送信ビームを用いてページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信することを含む。
【0007】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記N個の第1時間位置のうちの各第1時間位置で、それぞれ前記端末装置へページングを行うためのPDCCH及び/又はPDSCHを送信する。
【0008】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置が1回の完全なビーム走査に対応する。
【0009】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定することは、
前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記端末装置の識別情報に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含む。
【0010】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置が時間的に連続したものである。
【0011】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置がQ個のスロットを占用しており、前記N個の第1時間位置の開始点が前記Q個のスロットのうちの1番目のスロットのM番目のシンボルであり、前記Qが1以上の整数であり、前記Mが1以上の整数である。
【0012】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置のうちの少なくとも2つの隣接する第1時間位置が連続しない。
【0013】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置がR個のスロットを占用しており、各スロットがT個の第1時間位置を含み、前記Rが1以上の整数であり、前記Tが1以上の整数である。
【0014】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記各スロットにおいて、前記T個の第1時間位置の開始点が前記各スロットのS番目のシンボルであり、前記Sが1以上の整数である。
【0015】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記各スロットにおいて、前記T個の第1時間位置の終了点が前記各スロットの後ろからP番目のシンボルであり、前記Pが1以上の整数である。
【0016】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記Tが1より大きい場合、前記T個の第1時間位置のいずれか2つの第1時間位置が連続しない。
【0017】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記Tが1より大きい場合、前記T個の第1時間位置のうちの少なくとも2つの第1時間位置が連続したものである。
【0018】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、同じスロットにおいて、前記少なくとも2つの連続した第1時間位置と隣接する前記少なくとも2つの連続した第1時間位置とが少なくとも1つのシンボルの間隔を置いている。
【0019】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置のうちのK個の第1時間位置と同期信号ブロックの第2時間位置とは時間的に少なくとも一部が重なっており、前記Kが1以上の整数であり、前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置又は候補時間位置である。
【0020】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記K個の第1時間位置のうちの単独の第1時間位置は、多くとも1つの前記第2時間位置と時間的に少なくとも一部が重なっている。
【0021】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、1つの前記第2時間位置の占用するシンボル数が1つの前記第1時間位置の占用するシンボル数のL倍である場合、前記N個の第1時間位置の占用するシンボルが全部前記第2時間位置の占用するシンボルに属し、前記Lが1以上の整数である。
【0022】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記方法は、更に、
同じパラメータで設定されたビームを用いて、それぞれ時間的に重なっている前記第1時間位置及び前記第2時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信し、前記同期信号ブロックを送信することを含む。
【0023】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定することは、
第1パターンに基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含み、前記第1パターンが第2パターンと同じであり、前記第2パターンが特定の周波数点における同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置を示すことに用いられる。
【0024】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、第1パターンに基づき、前記N個の第1時間位置を確定することは、
前記第1パターンで示される信号送信のための時間位置の数、信号送信のための時間位置の占用する時間長及び信号送信のための時間位置の並び関係のうちの少なくとも1つに基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含む。
【0025】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置の時間長が前記第1パターンで示される時間位置の占用する時間長以下である。
【0026】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置の隣接する2つの第1時間位置間の間隔が前記第1パターンで示される隣接する2つの時間位置間の間隔に等しい。
【0027】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記Nが前記第1パターンで示される時間位置の数に等しい。
【0028】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が特定の周波数点においてページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するためのN個の第1時間位置を確定することは、
同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含む。
【0029】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することは、
予め合意されたN個の第2時間位置と前記N個の第1時間位置との関係に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含み、N個の前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置である。
【0030】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記Nは、前記特定の周波数点において1回の完全なビーム走査において前記ネットワーク装置が前記端末装置へ送信した同期信号ブロックの第2時間位置の数に等しく、且つ、前記N個の第1時間位置でページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に用いたビームは、同じ数の第2時間位置で同期信号ブロックを送信するビームパラメータの設定に一致する。
【0031】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記方法は、更に、
前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報、又はRRC専用シグナリングで前記第1時間位置を示すことを含む。
【0032】
第1態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式では、第1態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置がブロードキャストメッセージを送信するためのものである場合、前記方法は、更に、
前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報で前記第1時間位置を示すことを含む。
【0033】
第2態様に係る無線通信方法であって、
端末装置はネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定し、前記Nが1以上の整数であることと、
前記端末装置が前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記ネットワーク装置により行うページング又は送信するブロードキャストメッセージを監視することと、を含む。
【0034】
第2態様を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記N個の第1時間位置のうちの各第1時間位置で、それぞれ前記端末装置へページングを行うためのPDCCH及び/又はPDSCHを送信する。
【0035】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、端末装置が、ネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定することは、
前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記端末装置の識別情報に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含む。
【0036】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置が時間的に連続したものである。
【0037】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置がQ個のスロットを占用しており、前記N個の第1時間位置の開始点が前記Q個のスロットのうちの1番目のスロットのM番目のシンボルであり、前記Qが1以上の整数であり、前記Mが1以上の整数である。
【0038】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置のうちの少なくとも2つの隣接する第1時間位置が連続しない。
【0039】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置がR個のスロットを占用しており、各スロットがT個の第1時間位置を含み、前記Rが1以上の整数であり、前記Tが1以上の整数である。
【0040】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記各スロットにおいて、前記T個の第1時間位置の開始点が前記各スロットのS番目のシンボルであり、前記Sが1以上の整数である。
【0041】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記各スロットにおいて、前記T個の第1時間位置の終了点が前記各スロットの後ろからP番目のシンボルであり、前記Pが1以上の整数である。
【0042】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記Tが1より大きい場合、前記T個の第1時間位置のいずれか2つの第1時間位置が連続しない。
【0043】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記Tが1より大きい場合、前記T個の第1時間位置のうちの少なくとも2つの第1時間位置が連続したものである。
【0044】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、同じスロットにおいて、前記少なくとも2つの連続した第1時間位置と隣接する前記少なくとも2つの連続した第1時間位置とが少なくとも1つのシンボルの間隔を置いている。
【0045】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置のうちのK個の第1時間位置と同期信号ブロックの第2時間位置とは時間的に少なくとも一部が重なっており、前記Kが1以上の整数であり、前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置又は候補時間位置である。
【0046】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記K個の第1時間位置のうちの単独の第1時間位置は、多くとも1つの前記第2時間位置と時間的に少なくとも一部が重なっている。
【0047】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、1つの前記第2時間位置の占用するシンボル数が1つの前記第1時間位置の占用するシンボル数のL倍である場合、前記N個の第1時間位置の占用するシンボルが全部前記第2時間位置の占用するシンボルに属し、前記Lが1以上の整数である。
【0048】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記端末装置が、ネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定することは、
第1パターンに基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含み、前記第1パターンが第2パターンと同じであり、前記第2パターンが特定の周波数点における同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置を示すことに用いられる。
【0049】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、第1パターンに基づき、前記N個の第1時間位置を確定することは、
前記第1パターンで示される信号送信のための時間位置の数、信号送信のための時間位置の占用する時間長及び信号送信のための時間位置の並び関係のうちの少なくとも1つに基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含む。
【0050】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置の時間長が前記第1パターンで示される時間位置の占用する時間長以下である。
【0051】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記N個の第1時間位置の隣接する2つの第1時間位置間の間隔が前記第1パターンで示される隣接する2つの時間位置間の間隔に等しい。
【0052】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記Nが前記第1パターンで示される時間位置の数に等しい。
【0053】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記ネットワーク装置が特定の周波数点においてページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するためのN個の第1時間位置を確定することは、
同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含む。
【0054】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することは、
予め合意されたN個の第2時間位置と前記N個の第1時間位置との関係に基づき、前記N個の第1時間位置を確定することを含み、N個の前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置である。
【0055】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記方法は、更に、
前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報、又はRRC専用シグナリングの指示に基づき、前記第1時間位置を確定することを含む。
【0056】
第2態様又は上記いずれか1つの可能な実現方式を参照して、第2態様の他の可能な実現方式では、前記第1時間位置がブロードキャストメッセージを送信するためのものである場合、前記方法は、更に、
前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報の指示に基づき、前記第1時間位置を確定することを含む。
【0057】
第3態様に係るネットワーク装置であって、該ネットワーク装置は上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するように構成される。具体的に、前記ネットワーク装置は上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0058】
第4態様に係る端末装置であって、該端末装置は上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するように構成される。具体的に、前記端末装置は上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0059】
第5態様に係るネットワーク装置であって、該ネットワーク装置はプロセッサ、メモリ及び送受信機を備える。前記プロセッサ、前記メモリ及び前記送受信機が内部接続経路によって互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝達することにより、前記ネットワーク装置が上記第1態様又は第1態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【0060】
第6態様に係る端末装置であって、該端末装置はプロセッサ、メモリ及び送受信機を備える。前記プロセッサ、前記メモリ及び前記送受信機が内部接続経路によって互いに通信し、制御及び/又はデータ信号を伝達することにより、前記端末装置が上記第2態様又は第2態様のいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【0061】
第7態様に係るコンピュータ可読媒体であって、該コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記コンピュータプログラムは上記いずれか1つの方法又はいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行するための命令を含む。
【0062】
第8態様に係る命令を含むコンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラム製品がコンピュータにおいて実行されるとき、コンピュータが上記いずれか1つの方法又はいずれか1つの可能な実現方式における方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0063】
図1図1は本願の実施例に係る無線通信システムの模式図である。
図2図2は本願の実施例に係る無線通信方法のフローチャートである。
図3図3は本願の実施例に係る同期信号ブロックのスロット分布図である。
図4図4は本願の実施例に係るスロット内の同期信号ブロックの分布図である。
図5図5は本願の実施例に係る同期信号ブロックの候補位置とページング又はブロードキャストメッセージの可能な位置との模式関係図である。
図6図6は本願の実施例に係る同期信号ブロックの実際の送信位置とページング又はブロードキャストメッセージの実際の占用位置との模式関係図である。
図7図7は本願の実施例に係るページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するための時間が未知である模式図である。
図8図8は本願の実施例に係る同期信号ブロックの実際の送信位置とページング又はブロードキャストメッセージの実際の占用位置との模式関係図である。
図9図9は本願の実施例に係るネットワーク装置のブロック図である。
図10図10は本願の実施例に係る端末装置のブロック図である。
図11図11は本願の実施例に係るシステムチップのブロック図である。
図12図12は本願の実施例に係る通信装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
本願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下に実施例又は従来技術の記述において必要な図面を用いて簡単に説明を行うが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本願の実施例の一例であって、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面に想到しうる。
【0065】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら、本願の実施例の技術案を説明し、無論、説明される実施例は本願の実施例の一部であり、実施例のすべてではない。本願の実施例に基づき、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに得られる他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0066】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM:Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)システム、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム又は将来の5Gシステム等に適用されてもよい。
【0067】
図1には本願の実施例に適用される無線通信システム100を示す。該無線通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよい。ネットワーク装置100は端末装置と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置100は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置(例えば、UE)と通信することができる。好ましくは、該ネットワーク装置100はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)であってもよく、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線制御装置であってもよく、又は、該ネットワーク装置は中継所、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル端末、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN:Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0068】
該無線通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。端末装置120は移動又は固定であってもよい。好ましくは、端末装置120はアクセス端末、ユーザー装置(UE:User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー方式の電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル端末、将来の5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0069】
好ましくは、端末装置120同士が端末対端末(D2D:Device to Device)通信を行うことができる。
【0070】
好ましくは、5Gシステム又はネットワークが更に新無線(NR:New Radio)システム又はネットワークと称されてもよい。
【0071】
図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示的に示し、好ましくは、該無線通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内には他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0072】
好ましくは、該無線通信システム100は更にネットワーク制御装置、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例は制限しない。
【0073】
理解すべきこととして、本明細書において、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は常に交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示し、例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」「AとBが同時に存在する」「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」関係であることを示す。
【0074】
図2は本願の実施例に係る無線通信方法200のフローチャートである。該方法200は好ましくは図1に示されるシステムに適用されてもよいが、これに限らない。該方法200は以下の少なくとも一部を含む。
【0075】
210において、ネットワーク装置が特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定し、前記Nが1以上の整数である。
【0076】
好ましくは、異なる第1時間位置で、異なる送信ビームを用いてページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する。
【0077】
好ましくは、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記N個の第1時間位置のうちの各第1時間位置で、それぞれ前記端末装置へページングを行うためのPDCCH及び/又はPDSCHを送信する。
【0078】
好ましくは、前記N個の第1時間位置が1回の完全なビーム走査に対応する。
【0079】
好ましくは、本願の実施例に言及した時間位置は少なくとも1つのシンボルを含んでもよく、複数のシンボルを含む場合、該複数のシンボルが連続したものであってもよい。
【0080】
好ましくは、該N個の第1時間位置に含まれるシンボル数が同じであってもよいし、異なってもよい。
【0081】
好ましくは、各時間位置がシングルビーム走査に対応し、1回のページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する異なる時間位置が異なるビームに対応してもよい。
【0082】
好ましくは、ネットワーク装置が端末装置へページングを行うことは、対応する時間位置でページングのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)を送信することを意味してもよい。
【0083】
好ましくは、本願の実施例に言及したブロードキャストメッセージはベアラRMSI、OSI又はオンデマンドシステム情報(On-demands system information)を指してもよい。
【0084】
好ましくは、ページングを行うとき、本願の実施例に言及した1つの時間位置が周波数分割多重化されたPDSCH及びPDCCHをベアリングし、又は、1つの時間位置の異なるシンボルがそれぞれPDSCH及びPDCCHをベアリングし、又は、1つの時間位置がPDCCH又はPDSCHのみをベアリングし、又は、PDSCHが1つの時間位置の複数のシンボルを占用してもよく、PDCCHが該複数のシンボルの少なくとも一部のシンボルにおいてPDSCHと周波数分割多重化される。
【0085】
好ましくは、本願の実施例では、ページングを行うとき、ネットワーク装置が特定の周波数点において端末装置へページングを行うためのN個の第1時間位置を確定する前に、該ネットワーク装置が該端末装置へページングを行うページング時点を確定し、該ページング時間内にN個の時間位置を確定する。
【0086】
好ましくは、本願の実施例に言及したページング時点はPDSCH及び/又はPDCCHを送信するためのものであってもよい。
【0087】
ページング時点がPDSCH及びPDCCHを送信するためのものである場合、PDSCHがPDCCHとともに同じ時間位置(同じシンボルを占用する)で送信されてもよく、この時、PDSCHとPDCCHとが周波数分割多重化されてもよい。
【0088】
又は、ページング時点がPDSCH及びPDCCHを送信するためのものである場合、PDSCHがPDCCHとともに異なる時間位置で送信されてもよい。例えば、マルチビームによってPDCCHを送信してからマルチビームによってPDSCHを送信してもよい。例えば、同じ又は異なるビームによって異なるシンボルにおいてそれぞれPDCCH又はPDSCHを1回送信し、次に、同じ又は異なるビームによって他の異なるシンボルにおいてそれぞれPDCCH及びPDSCHを1回送信してもよく、これによって類推する。
【0089】
好ましくは、端末装置がページングを監視するとき、端末装置がそのページングサイクル内のある特定のフレーム(PFと称される)の特定のサブフレーム(POと称される)においてページングメッセージを受信してみてもよい。ページング時点(PO:Paging Occasion)は1つのサブフレームであってもよく、該サブフレームにはページング無線ネットワーク一時識別子(P-RNTI:Paging RNTI Radio Network Tempory Identity)を使用してスクランブリングして、Pagingメッセージを示すPDCCHがある可能性がある。間欠受信(DRX:Discontinuous reception)を使用した場合、端末装置は各DRXサイクル(cycle)において1つのPOを検出する必要があり、つまり、各端末装置に対応して、各PagingサイクルにはPagingを送信できる1つのサブフレームがあってもよい。DRX cycleはPagingサイクルと同じであってもよい。ページングフレーム(PF:Paging Frame)は1つの無線フレームであってもよく、該フレームは1つ又は複数のPOを含む可能性がある。
【0090】
好ましくは、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記端末装置の識別情報に基づき、前記N個の第1時間位置を確定する。
【0091】
具体的に、端末装置の識別情報を利用して、ページングサイクル又はページング時点を確定してもよく、ページングサイクル又はページング時間の確定は他の要素を参照してもよく、本願の実施例は制限しない。
【0092】
理解すべきこととして、以上に説明されるページング時点は本願の具体的な実現に過ぎず、本願を理解しやすくするために、本願の範囲を特に制限するためのものではない。
【0093】
好ましくは、本願の実施例に言及した特定の周波数点は端末装置と通信するある周波数点であってもよい。
【0094】
好ましくは、ネットワーク経由で伝送するとき、端末と具体的なあるパターンを合意し、又は異なる周波数帯域に対して異なるパターンを合意し、又は集中パターンを予め合意し、更にシステム情報によって具体的にどのパターンを使用するかを端末に通知してもよい。
【0095】
220において、前記ネットワーク装置が前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する。
【0096】
230において、端末装置はネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定し、前記Nが1以上の整数である。
【0097】
好ましくは、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、前記端末装置の識別情報に基づき、前記N個の第1時間位置を確定する。
【0098】
240において、前記端末装置が前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記ネットワーク装置により行うページング又は送信するブロードキャストメッセージを監視する。
【0099】
本願をより明確に理解するために、以下にN個の第1時間位置を確定するいくつかの方式を説明する。以下のいくつかの方式のうちの一部の方式は同期信号ブロックの送信に関わる。理解しやすくするために、以下に同期信号ブロックの送信を詳しく説明する。
【0100】
同期信号ブロック(SS Block又はSSB:synchronous Signal Block)は周期的伝送を用いて、SS Blockサイクルにおいて、特定の周波数点のSSバースト集合(SS burst set)を5msの時間窓に制限でき、最大のSS Block数がLであり、
3GHz内の周波数領域範囲内では、L=4であり、
3GHz~6GHzの周波数領域範囲内では、L=8であり、
6GHz~52.6GHzの周波数領域範囲内では、L=64である。
【0101】
5msの時間窓内では、異なるサブキャリア間隔及び異なる動作周波数帯域に対して、SS Blockのスロット分布は図2に示されてもよい。
【0102】
図3の第1行にはサブキャリア間隔が15KHZ、L=4の場合、SS Blockのスロット分布を示す。図3の第2行にはサブキャリア間隔が15KHZ、L=8の場合、SS Blockのスロット分布を示す。図3の第3行にはサブキャリア間隔が30KHZ、L=4の場合、SS Blockのスロット分布を示す。図3の第4行にはサブキャリア間隔が30KHZ、L=8の場合、SS Blockのスロット分布を示す。図3の第5行にはサブキャリア間隔が240KHZ、L=64の場合、SS Blockのスロット分布を示す。
【0103】
図4には15KHZ、30KHZ、120KHZ及び240KZの1つのスロット内のパターン分布を示す。
【0104】
図4に示すように、15KHZ及び30KZHの場合、14個のシンボルの開始位置で、ダウンリンク制御のための少なくとも1又は2つのシンボルを予備し、末尾の位置で、例えば保護間隔又はアップリンク制御のための少なくとも2つのシンボルを予備する。
【0105】
120KHZの場合、14個のシンボルの開始位置で、ダウンリンク制御のための少なくとも2つのシンボルを予備し、末尾の位置で、例えば保護間隔又はアップリンク制御のための少なくとも2つのシンボルを予備する。
【0106】
240KHZの場合、2つの連続スロットを跨いで、1番目のスロットの開始位置で、ダウンリンク制御のための少なくとも4つのシンボルを予備し、第2つのスロットの末尾の位置で、例えば保護間隔又はアップリンク制御のための少なくとも4つのシンボルを予備する。
【0107】
好ましくは、ネットワーク装置又は端末装置が第1パターンに基づき、前記N個の第1時間位置を確定し、前記第1パターンが第2パターンと同じであり、前記第2パターンが特定の周波数点における同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置を示すことに用いられる。
【0108】
具体的に、ネットワーク装置又は端末装置が前記第1パターンで示される信号送信のための時間位置の数、信号送信のための時間位置の占用する時間長及び信号送信のための時間位置の並び関係のうちの少なくとも1つに基づき、前記N個の第1時間位置を確定する。
【0109】
好ましくは、前記Nは、前記特定の周波数点において1回の完全なビーム走査において前記ネットワーク装置が前記端末装置へ送信した同期信号ブロックの第2時間位置の数に等しく、且つ、前記N個の第1時間位置でページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に用いたビームは、同じ数の第2時間位置で同期信号ブロックを送信するビームパラメータの設定に一致する。
【0110】
好ましくは、本願の実施例に言及した時間長はシンボルの数で表されてもよく、本願に言及した時間長はシングルビーム走査の占用する時間長であってもよいし、1回の完全なビーム走査(複数のビームを含む)の占用する時間長であってもよい。
【0111】
好ましくは、1つのダウンリンクビーム(又は、1つの時間位置)に対応して、ページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する時間長は2つ、4つ、7つのシンボル又は1つのスロット(slot)に対応する時間長であってもよい。
【0112】
好ましくは、本願の実施例に言及した時間位置間の間隔は2つの時間位置の中心シンボルの間隔であってもよいし、2つの時間位置の1番目のシンボルの間隔、2つの時間位置の最後のシンボル間の間隔、又は、前の時間位置の最後のシンボルと後の時間位置の1番目のシンボルとの間の間隔であってもよい。
【0113】
好ましくは、前記第1時間位置の時間長が前記第1パターンで示される時間位置の占用する時間長以下である。
【0114】
好ましくは、前記N個の第1時間位置の隣接する2つの第1時間位置間の間隔が前記第1パターンで示される隣接する2つの時間位置間の間隔に等しい。
【0115】
好ましくは、前記Nが前記第1パターンで示される時間位置の数に等しい。
【0116】
好ましくは、ネットワーク装置又は端末装置が同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置に基づき、前記N個の第1時間位置を確定する。
【0117】
具体的に、予め合意されたN個の第2時間位置と前記N個の第1時間位置との関係に基づき、前記N個の第1時間位置を確定し、N個の前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの候補時間位置又は実際の送信時間位置である。
【0118】
好ましくは、前記第1時間位置の時間長が前記第2時間位置の占用する時間長以下である。
【0119】
好ましくは、前記N個の第1時間位置の隣接する2つの第1時間位置間の間隔が隣接する2つの第2時間位置間の間隔に等しい。
【0120】
以下、サブキャリア間隔が15KHz、L=4の場合を例として説明する。
【0121】
具体的に、ページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する位置は最大L=4つのSSBの候補位置を参照し、各候補位置に対応して、可能な2つのシンボル、4つのシンボル又は7つのシンボルのpagingメッセージの占用するシンボル位置は図5に示される。
【0122】
対応するSSBが伝送される場合、それに対応して、その対応するpagingメッセージ又はブロードキャストメッセージも伝送される。そうでない場合、ある位置のSSBが実際に伝送されない場合、それに対応して、pagingメッセージ又はブロードキャストメッセージも該位置で伝送されない。例えば、図6に示すように、第1及び第4位置でのSSBが伝送される場合、第1及び第4位置で端末へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信したこともある。
【0123】
図5図6には主にページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に2つのシンボル、4つのシンボル及び7つのシンボルを占用する場合を示すが、本願の実施例のページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に更に他の数のシンボル、例えば5つのシンボル又は6つのシンボルを占用してもよい。
【0124】
好ましくは、30KHz、120KHZ又は240KHZのSSB パターンはSSBのパターンに制限されており、隣接するSSB候補位置はシンボルが連続するため、paging伝送又はブロードキャストメッセージの送信を行うためのシンボルが4つ以上にならない可能性があり、好ましくはpaging伝送又はブロードキャストメッセージの送信を行うシンボル数が4つである。
【0125】
好ましくは、各SS blockに対応するビームにおいて、ページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する伝送時間長が2つ、4つ、7つのシンボル又は1つのslotに対応する時間長である。好ましくは、ページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する伝送時間長が2つ、4つのシンボルである場合、ページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際にSS Blockの占用するシンボルにおいて送信し、且つページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際にSS Blockと周波数分割多重化する。
【0126】
好ましくは、ページングメッセージの時間帯が周期的に送信されるSSバースト集合(burst set)と重なる場合、実際に送信されたSS Blockのパターンを用い、そうでない場合、候補SSBのパターンを用いてもよい。
【0127】
以上に説明されるN個の第1時間位置の確定方式以外に、更に他の方式でN個の第1時間位置を確定し、例えば、予め設定された第1時間位置のパターンで該N個の第1時間位置を確定してもよい。
【0128】
以上はどのようにN個の第1時間位置を確定するかを説明したが、以下にN個の第1時間位置の占用する具体的な位置を説明し、理解すべきこととして、以下に説明されるN個の第1時間位置は上記いずれか1つの可能な方式で確定されてもよい。
【0129】
一実現方式では、N個の時間位置が連続したものである。
【0130】
好ましくは、該N個の時間位置がQ個のスロットを占用しており、該N個の時間位置の開始点が該Q個のスロットのうちの1番目のスロットのM番目のシンボルであり、該Qが1以上の整数であり、該Mが1以上の整数である。例えば、図7の第1行に示される。
【0131】
例えば、ページングに対して、対応するすべてのSSBのpagingの送信が完了するまで、確定された開始時刻からpagingメッセージの時間長によって連続して配列する。前記確定された開始時刻はPOのslotの開始点(すなわち、1番目のシンボル)であってもよいし、Poslot内のslot内の1つのオフセットされた開始シンボル位置であってもよく、前記開始点はネットワークと端末とが予め決めたものであってもよいし、ネットワークが端末に通知したものであってもよい。
【0132】
他の実現方式では、該N個の時間位置のうちの少なくとも2つの隣接する時間位置が連続しない。例えば、図7の第2~第7に示される。
【0133】
好ましくは、該N個の時間位置がR個のスロットを占用しており、各スロットがT個の時間位置を含み、該Rが1以上の整数であり、該Tが1以上の整数である。
【0134】
好ましくは、該各スロットにおいて、該T個の時間位置の開始点が該各スロットのS番目のシンボルであり、該Sが1以上の整数である。例えば、図7の第2行~第7行に示されるとおり、Sが1より大きい。
【0135】
好ましくは、該各スロットにおいて、該T個の時間位置の終了点が該各スロットの後ろからP番目のシンボルであり、該Pが1以上の整数である。図7の第3行~第7行に示されるとおり、Pが1より大きい。
【0136】
好ましくは、該Tが1より大きい場合、該T個の時間位置のいずれか2つの時間位置が連続しない。図7の第5行~第6行に示される。
【0137】
例えば、ページングを例として、対応するすべての実際に伝送されたSSBのpagingの送信が完了するまで、確定されたPOの開始時刻からpagingメッセージの時間長に応じてそれぞれPO内の各slot内においてM番目のシンボルの開始位置から連続して配列されていないK回のページングメッセージの伝送を行い、隣接する2回のページングメッセージがN個のシンボルの間隔を置いていてもよい。Mが1、2、3であってもよく、Nが1、2、3であってもよく、K=1-3である。
【0138】
好ましくは、該Tが1より大きい場合、該T個の時間位置のうちの少なくとも2つの時間位置が連続したものである。例えば、図7の第2行~第4行に示される。
【0139】
例えば、ページングを例として、対応するすべての実際に伝送されたSSBのpagingの送信が完了するまで、確定されたPOの開始時刻からpagingメッセージの時間長に応じてそれぞれPO内の各slot内においてM番目のシンボルの開始位置から連続して配列されるK回のページングメッセージの伝送を行う。Mが1、2、3であってもよく、K=1-3である。
【0140】
好ましくは、同じスロットにおいて、該少なくとも2つの連続した時間位置と隣接する該少なくとも2つの連続した時間位置とが少なくとも1つのシンボルの間隔を置いている。例えば、図7の第2行~第4行に示される。
【0141】
他の実現方式では、前記N個の第1時間位置のうちのK個の第1時間位置と同期信号ブロックの第2時間位置とは時間的に少なくとも一部が重なっており、前記Kが1以上の整数であり、前記第2時間位置が前記同期信号ブロックの実際の送信時間位置又は候補時間位置である。
【0142】
好ましくは、前記K個の第1時間位置のうちの単独の第1時間位置は、多くとも1つの前記第2時間位置と時間的に少なくとも一部が重なっている。
【0143】
該実現方式では、異なる第2時間位置が異なる設定パラメータのビームによって送信される場合、単独の第1時間位置は少なくとも1つの第2時間位置と時間的に少なくとも一部が重なっており、1つの時間位置でページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するとき、ビームに対して設定パラメータの変更を行うことを回避することができる。
【0144】
好ましくは、1つの前記第2時間位置の占用するシンボル数が1つの前記第1時間位置の占用するシンボル数のL倍である場合、前記N個の第1時間位置の占用するシンボルが全部前記第2時間位置の占用するシンボルに属し、前記Lが1以上の整数である。
【0145】
該実現方式では、ネットワーク装置はどの第2時間位置を第1時間位置として同時にページング又はブロードキャストメッセージの送信を行うかを示してもよい。ビットマッピング方式で示してもよい。第2時間位置の数もNであると仮定する場合、N*L個のビットで第2時間位置のどのシンボルが第1時間位置とされるかを示してもよい。
【0146】
理解すべきこととして、N個の第2時間位置のどのシンボルが第1時間位置とされるかを予め設定してもよい。例えば、N*L個のうちのN個の位置、例えば上位N個、下位N個又はいずれかN個を第1時間位置として予め設定してもよい。
【0147】
例えば、図8に示すように、各利用可能なSSBの候補位置には4つのSSB利用可能なシンボルがある場合、ページングメッセージが4つのシンボルによって伝送されるとき、1つのスロット内のSSB分布パターンにおけるSSB位置での4つのシンボルを多重化してもよい。ページングメッセージが4つのシンボルによって伝送されるとき、前記パターンにおける利用可能な1組の前記4つのシンボルを多重化してもよく、ページングメッセージが2つのシンボルによって伝送されるとき、2回のページングメッセージの伝送が前記パターンにおける利用可能な1組の前記4つのシンボルを多重化してもよい。
【0148】
好ましくは、同じパラメータで設定されたビームを用いて、前記第1時間位置と前記第2時間位置との重なり部分で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信し、前記同期信号ブロックを送信する。
【0149】
好ましくは、同じパラメータで設定されたビームを用いて、それぞれ時間的に重なっている前記第1時間位置及び前記第2時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信し、前記同期信号ブロックを送信する。
【0150】
好ましくは、前記第1時間位置がページングを行うためのものである場合、ネットワーク装置が前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報、又はRRC専用シグナリングで前記第1時間位置を示し、前記端末装置が前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報、又はRRC専用シグナリングの指示に基づき、前記第1時間位置を確定する。
【0151】
好ましくは、前記第1時間位置がブロードキャストメッセージを送信するためのものである場合、ネットワーク装置が前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報で前記第1時間位置を示し、前記端末装置が前記同期信号ブロックの対応するRMSI又はOSI又はオンデマンドシステム情報に基づいて前記第1時間位置を確定する。
【0152】
従って、本願の実施例の方法によれば、特定の周波数点においてページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するN個の第1時間位置を確定し、NRシステムにおけるページングメッセージ又はブロードキャストメッセージの送信を実現することができる。
【0153】
図9は本願の実施例に係るネットワーク装置300のブロック図である。図9に示すように、該ネットワーク装置300は処理ユニット310及び通信ユニット320を備え、
前記処理ユニット310は特定の周波数点において端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するために占用する必要があるN個の第1時間位置を確定するように構成され、前記Nが1以上の整数であり、
前記通信ユニット320は前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信するように構成される。
【0154】
理解すべきこととして、該ネットワーク装置300は方法実施例におけるネットワーク装置に対応してもよく、方法実施例におけるネットワーク装置の実現する対応操作を実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0155】
図10は本願の実施例に係る端末装置400のブロック図である。図10に示すように、該端末装置400は処理ユニット410及び通信ユニット420を備え、
前記処理ユニット410はネットワーク装置が特定の周波数点において前記端末装置へページングを行い又はブロードキャストメッセージを送信する際に占用するN個の第1時間位置を確定するように構成され、前記Nが1以上の整数であり、
前記通信ユニット420は前記特定の周波数点において、前記N個の第1時間位置で前記ネットワーク装置により行うページング又は送信するブロードキャストメッセージを監視するように構成される。
【0156】
理解すべきこととして、該端末装置400は方法実施例における端末装置に対応してもよく、方法実施例における端末装置の実現する対応操作を実現することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0157】
図11は本願の実施例のシステムチップ600の構造模式図である。図11のシステムチップ600は入力インターフェース601、出力インターフェース602、前記プロセッサ603及びメモリ604を備え、それらが内部通信接続回路によって接続されてもよく、前記プロセッサ603は前記メモリ604におけるコードを実行するように構成される。
【0158】
好ましくは、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ603は方法実施例におけるネットワーク装置の実行する方法を実現する。簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0159】
好ましくは、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ603は方法実施例における端末装置の実行する方法を実現する。簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0160】
図12は本願の実施例に係る通信装置700のブロック図である。図12に示すように、該通信装置700はプロセッサ710及びメモリ720を備える。該メモリ720にプログラムコードが記憶されてもよく、該プロセッサ710は該メモリ720に記憶されるプログラムコードを実行することができる。
【0161】
好ましくは、図12に示すように、該通信装置700は送受信機730を備えてもよく、プロセッサ710は送受信機730が外部と通信するように制御することができる。
【0162】
好ましくは、該プロセッサ710はメモリ720に記憶されるプログラムコードを呼び出して、方法実施例におけるネットワーク装置の対応操作を実行することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0163】
好ましくは、該プロセッサ710はメモリ720に記憶されるプログラムコードを呼び出して、方法実施例における端末装置の対応操作を実行することができ、簡潔のため、ここで詳細な説明は省略する。
【0164】
理解すべきこととして、本願の実施例のプロセッサは信号処理機能を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で行われてもよい。上記プロセッサは汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)又は他のプログラマブルロジックデバイス、個別ゲート又はトランジスタロジックデバイス、個別ハードウェアコンポーネント等であってもよい。本願の実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサはいかなる通常のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで実行して完成し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行して完成するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ又は電気消去可能プログラム可能メモリ、レジスタ等の本分野で成熟している記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを行う。
【0165】
理解されるように、本願の実施例では、メモリは揮発性メモリであっても、又は不揮発性メモリであってもよく、又は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは外部キャッシュメモリとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。例示的な説明であって制限的ではないが、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)が利用可能である。注意すべきこととして、本明細書に説明されるシステム及び方法のメモリはこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含んでもよいが、それらに限らないように意図されるものである。
【0166】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現できる。これらの機能をハードウェアそれともソフトウェア方式で実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0167】
当業者であれば明確に理解できるように、説明を容易且つ簡単にするために、上記説明されるシステム、装置及びユニットの具体的な動作過程は、前述の方法実施例における対応過程を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0168】
本願に係るいくつかの実施例では、理解すべきこととして、開示されるシステム、装置及び方法は他の方式で実現されてもよい。例えば、以上に説明される装置実施例は模式的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はコンポーネントは他のシステムに結合又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴は省略してもよく、又は実行しなくてもよい。一方、表示又は検討される相互間の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気、機械又は他の形式であってもよい。
【0169】
分離部材として説明される前記ユニットは物理的に分離してもよいし、物理的に分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、つまり、一箇所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに配置されてもよい。実際の必要に応じて、その一部又は全部のユニットを選択して本実施例案の目的を実現してもよい。
【0170】
また、本願の各実施例では、各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットは独立して物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されてもよい。
【0171】
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用されるときは、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づき、本願の技術案の本質又は従来技術に貢献する部分、又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形式で具現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワーク装置等)に本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるための若干の命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。そして、上記記憶媒体はUSBメモリ、ポータブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0172】
以上の説明は本願の具体的な実施形態であって、本願の保護範囲を制限するためのものではなく、当業者が本願に開示される技術的範囲内に容易に想到し得る変更や置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲に準じるべきである。
図1
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図10
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図12