(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-04
(45)【発行日】2023-07-12
(54)【発明の名称】固定子、モータ、圧縮機、及び冷凍装置
(51)【国際特許分類】
H02K 1/16 20060101AFI20230705BHJP
H02K 3/46 20060101ALI20230705BHJP
【FI】
H02K1/16 Z
H02K3/46 B
(21)【出願番号】P 2019097376
(22)【出願日】2019-05-24
【審査請求日】2022-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】505252724
【氏名又は名称】パナソニック アプライアンシズ リフリジレーション デヴァイシズ シンガポール
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】和田 聡
(72)【発明者】
【氏名】角 正貴
【審査官】宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-354737(JP,A)
【文献】特開2001-268835(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0015358(US,A1)
【文献】特開2018-042400(JP,A)
【文献】特開2001-218409(JP,A)
【文献】特開2016-005325(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/16
H02K 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内方に延伸する複数のティース部と、前記ティース部同士の間に形成された複数のスロット部と、を含む固定子鉄心と、
前記固定子鉄心の一方の軸方向端面に設けられ、前記ヨーク部の軸方向に延伸し
複数の前記スロット部を
それぞれ貫通する
複数の中空筒状の延長部を含む第1のインシュレータと、
前記固定子鉄心の他方の軸方向端面に設けられ、前記スロット部外で
複数の前記延長部と
それぞれ嵌合する
複数の受け部を含む第2のインシュレータと、
前記第1のインシュレータと前記第2のインシュレータを介して前記ティース部に巻回される巻線と、
を備える固定子。
【請求項2】
前記延長部と前記受け部が嵌合する嵌合部の軸方向重なり代が2.25mm以上である、
請求項1に記載の固定子。
【請求項3】
前記第1のインシュレータは、
それぞれの前記ティース部の上面を覆うように形成された第1ティース被覆部と、
前記第1ティース被覆部の内周側端部に形成される第1内側フランジ部と、
前記ヨーク部を覆うように形成された環状の第1ヨーク被覆部と、
を備えるとともに、
周方向に隣接する2つの前記第1ティース被覆部と、これら2つの前記第1ティース被覆部の内周側端部に設けられた前記第1内側フランジ部と、前記第1ヨーク被覆部とにより囲まれた部分が第1輪郭部を成し、
前記延長部は、前記第1輪郭部の背面に位置し、
前記第2のインシュレータ
は、
それぞれの前記ティース部の下面を覆うように形成された第2ティース被覆部と、
前記第2ティース被覆部の内周側端部に形成される第2内側フランジ部と、
前記ヨーク部を覆うように形成された環状の第2ヨーク被覆部と、
を備えるとともに、
周方向に隣接する2つの前記第2ティース被覆部と、これら2つの前記第2ティース被覆部の内周側端部に設けられた前記第2内側フランジ部と、前記第2ヨーク被覆部とにより囲まれた部分が第2輪郭部を成し、
さらに、前記第2輪郭部の開口部分を形成する前記第2内側フランジ部に
は、前記受け部に嵌合する際に前記延長部を挟み込むリブを設けた、
請求項1または2に記載の固定子。
【請求項4】
前記延長部の厚みは0.6mm以下である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の固定子。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の固定子を備える、
モータ。
【請求項6】
請求項5に記載のモータを備える、
圧縮機。
【請求項7】
請求項6に記載の圧縮機を備える、
冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、モータの固定子、モータ、圧縮機、及び冷凍装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、固定子巻線の引き出し線や渡り線の短絡故障を簡単な方法で防止できる固定子を開示する。この固定子は、内部に複数の歯部およびスロット部が形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に嵌合されて固定子鉄心を絶縁する硬質樹脂製インシュレータと、インシュレータで絶縁された歯部に巻回される複数相の固定子巻線と、を備える。
【0003】
特許文献2は、環状のヨーク部からヨーク部の中心に向かって内方に延びる複数のティース部を有する固定子鉄心と、固定子鉄心の上下方向の軸方向端面に装着され固定子鉄心を絶縁するインシュレータと、ティース部に導線を巻回して形成された巻線部と、固定子鉄心に挿入され固定子鉄心を絶縁する絶縁フィルムと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-218409号公報
【文献】特開2016-5325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、巻線占積率を高め、部品点数を削減できる固定子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における固定子は、ヨーク部とティース部とスロット部とを含む固定子鉄心と、延長部を有する第1のインシュレータと、受け部を有する第2のインシュレータと、巻線と、を有する。ヨーク部は、環状である。ティース部は、ヨーク部の内方に複数延伸する。スロット部は、ティース部同士の間に複数形成される。延長部は、ヨーク部の軸方向に延伸しスロット部を貫通する。第1インシュレータは、固定子鉄心の一方の軸方向端面に設けられる。受け部は、スロット部外で延長部と嵌合する。第2インシュレータは、固定子鉄心の他方の軸方向端面に設けられる。巻線は、第1のインシュレータと第2のインシュレータを介してティース部に巻回される。
【発明の効果】
【0007】
本開示における固定子は、スロット部の体積の減少を低減できる。そのため、巻線占積率を高め、部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1における固定子を用いたモータを有する密閉型圧縮機の縦断面図
【
図3】実施の形態1における固定子の第1インシュレータの上面図
【
図4】実施の形態1における固定子の第1インシュレータの底面図
【
図5】実施の形態1における固定子の第1インシュレータの側面図
【
図6】実施の形態1における固定子の第2インシュレータの上面図
【
図7】実施の形態1における固定子の第2インシュレータの底面図
【
図8】実施の形態1における固定子の第2インシュレータの側面図
【
図9】実施の形態1における固定子の第2インシュレータのリブ周辺の拡大図
【
図10】実施の形態1における固定子の固定子鉄心に第1インシュレータと第2インシュレータを嵌合し巻線を巻いた斜視図
【
図11】実施の形態1における固定子の固定子鉄心に第1インシュレータと第2インシュレータを嵌合した上面図
【
図13】実施の形態1における固定子の嵌合部周辺の拡大斜視図
【
図14】
図10に示す構成に回転子が加わった状態を示す斜視図
【
図15】実施の形態1における固定子を用いたモータを有する冷凍装置の概略構成を示す模式図
【
図16】実施の形態1における固定子を用いたモータを有する冷蔵庫の概略構成を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、内周に複数のティース部およびスロット部が形成された固定子鉄心と、固定子鉄心に嵌合され固定子鉄心を絶縁するインシュレータと、インシュレータにて絶縁されたティース部に巻回される複数相の巻線とを備え、インシュレータは、固定子鉄心の軸方向端面の両端部からそれぞれ嵌合される固定子があった。
【0010】
しかしながら、上記の固定子には、固定子鉄心の一方の軸方向端面に設けたインシュレータと固定子鉄心の他方の軸方向端面に設けたインシュレータとがスロット部内で嵌合するものや、固定子鉄心と両インシュレータとがそれぞれスロット部内で嵌合するものがあった。そのため、嵌合部の厚みが必要でスロット部の体積が小さくなるという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
【0011】
また、発明者らが本開示に想到するに至った当時、環状のヨーク部からヨーク部の中心に向かって内方に延びる複数のティース部を有する固定子鉄心と、固定子鉄心の上下方向の軸方向端面に装着され固定子鉄心を絶縁するインシュレータと、ティース部に導線を巻回して形成された巻線部と、を備える固定子があった。
【0012】
しかしながら、上記の固定子には、固定子鉄心に絶縁フィルムを挿入することにより、固定子鉄心と巻線部との絶縁を行うものがあった。そのため、部品点数が多くなるという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
【0013】
そこで本開示は、巻線占積率を高め、部品点数を削減できる固定子を提供する。
【0014】
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0015】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0016】
(実施の形態1)
以下、
図1~
図17を用いて、実施の形態1を説明する。
【0017】
[1.構成]
図1において、密閉型圧縮機における上下方向を図における上下方向として表す。なお、本明細書において、「軸方向」とは、後述する回転子の回転軸方向を指すものとし、「周方向」とは、回転子の回転軸心周りの周方向を指すものとし、「径方向」とは、回転子の回転軸心を中心とする径方向を指すものとする。また、
図15および
図16において、冷蔵庫における上下方向を図における上下方向として表す。
【0018】
[1-1.密閉型圧縮機の構成]
図1は、本実施の形態1に係る固定子を用いたモータを有する密閉型圧縮機の縦断面図である。
図1に示すように、密閉型圧縮機100は、密閉容器110と、密閉容器110の内部に収容された圧縮機本体120とを備える。圧縮機本体120は、電動要素130と、電動要素130によって駆動される圧縮要素300とを備える。圧縮機本体120は、サスペンションスプリング370により、密閉容器110に弾性的に支持されている。
【0019】
また、密閉容器110内には、例えば、地球温暖化係数の低い炭化水素系のR600a等の冷媒ガスが、冷凍装置の低圧側と同等圧力かつ低温の状態で封入される。密閉容器110内の底部には、潤滑用のオイル400が封入されている。オイル400は、冷媒と相溶性の高い潤滑油を用いてもよく、粘度がVG3~VG8である潤滑油を用いてもよい。
【0020】
[1-2.電動要素の構成]
図1に示すように、電動要素130は、固定子140と、回転軸を中心に回転自在に配置された回転子150とから構成される。電動要素130は、圧縮要素300の下方に配置される。つまり、電動要素130は、密閉容器110内の下方に配置される。電動要素130は、適宜な配線(図示せず)を介して、インバータ装置(図示せず)が電気的に接続される。これにより、電動要素130は、複数の運転周波数でインバータ駆動される。
【0021】
固定子140は、後述するシリンダブロック320に、ボルト(図示せず)により固定されている。固定子140の内側には、中空を有する円柱状の回転子150が、固定子140と同軸上に位置するように、後述するクランクシャフト310の主軸311に焼き嵌め等により固定されている。
【0022】
図2は、実施の形態1における固定子の分解斜視図である。
図2に示すように、実施の形態1における固定子140は、固定子鉄心141と、固定子鉄心141と巻線143(図示せず)を絶縁するインシュレータ142と、回転子150(図示せず)に回転磁界を与える巻線143(図示せず)とから構成される。
【0023】
固定子鉄心141は、環状のヨーク部144と、ヨーク部144の内方に延伸するティース部145と、ティース部145同士の間に形成されたスロット部146とを有する。固定子鉄心141は、電磁鋼板を軸方向に複数枚積層させ、カシメ固定や溶接等で接合し形成される。
【0024】
ティース部145は、ヨーク部144より径方向内側(内方)に向けて突出すると共に軸方向に延びるように設けられた本体部147と、本体部147の内周側先端に設けられ周方向の幅が拡大された拡幅部148とを有する。隣り合う拡幅部148同士は、周方向で先端が接触せずに離間している。本開示では、9つのティース部145が周方向に一定間隔で配置されているが、ティース部145の数は、2つ以上であればよい。
【0025】
スロット部146は、ティース部145同士の間に形成された孔空間である。スロット部146の軸方向長さは、固定子鉄心141の軸方向長さと略同一である。
【0026】
インシュレータ142は、固定子鉄心141の軸方向上端面に位置する第1インシュレータ160と、固定子鉄心141の軸方向下端面に位置する第2インシュレータ200とから構成される。インシュレータ142は、例えばLCP(液晶ポリマー)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂から射出成型されることが好ましい。特に、LCP(液晶ポリマー)は、流動性が高いため、他材料を用いて成型する場合よりもインシュレータを薄く成型でき、モータ効率や作業性の向上が期待できる。
【0027】
図3は、実施の形態における固定子の第1インシュレータの上面図である。
図4は、実施の形態1における固定子の第1インシュレータの底面図である。
図5は、実施の形態1における固定子の第1インシュレータの側面図である。
図2と
図3と
図4と
図5に示すように、第1インシュレータ160は、固定子鉄心141のヨーク部144を覆うように形成された環状の第1ヨーク被覆部161と、固定子鉄心141のティース部145の上面を覆うように形成された第1ティース被覆部162と、延長部165と、第1外側フランジ部166と、拡幅部148を覆うように形成された第1内側フランジ部167とを有する。
【0028】
延長部165は、後述する第1ティース上面被覆部163より延伸する。また、延長部165は、後述する第1輪郭部168の背面に位置する。延長部165の径方向断面形状(軸方向に直交する平面で切断したときの断面形状)は、スロット部146の径方向断面形状と略同一形状である。延長部165の軸方向長さは、スロット部146の軸方向長さよりも長い。延長部165は上記断面形状を有する中空筒状であり、その壁部の厚みは、0.15mm以上、かつ、0.60mm以下である。また、延長部165の厚みの130倍の長さは、固定子鉄心141の高さ以下の長さである。
【0029】
第1外側フランジ部166は、第1ヨーク被覆部161の内周側端部に略矩形状に形成される。
【0030】
第1内側フランジ部167は、第1ティース被覆部162の内周側端部に形成される。第1外側フランジ部166および第1内側フランジ部167は、第1ティース被覆部162に対して略垂直に反り立つ。そのため、後述する巻線143の巻崩れを防止できる。
【0031】
第1ティース被覆部162は、略長方形の第1ティース上面被覆部163と、それぞれ略長方形であり一対の対向する2つの第1ティース縁被覆部164を有する。第1ティース被覆部162は、周方向に対向配置された2つの第1ティース縁被覆部164の上部間に第1ティース上面被覆部163が架設され、この第1ティース上面被覆部163の下方が開放された形状、すなわち、第1インシュレータ160の下方向に開いた形状となっている。
【0032】
第1ティース縁被覆部164は、第1ティース被覆部162を構成すると共に、延長部165をも構成する。
【0033】
第1ティース上面被覆部163の径方向外側の辺は、第1外側フランジ部166とつながっている。また、第1ティース上面被覆部163の径方向内側の辺は、第1内側フランジ部167とつながっている。つまり、第1ティース被覆部162は、第1外側フランジ部166と第1内側フランジ部167の間に位置する。
【0034】
図3の上面視で、第1ティース被覆部162の時計回り側の辺と、この第1ティース被覆部162に対して時計回り側に隣接する別の第1ティース被覆部162の反時計回り側の辺と、第1内側フランジ部167と、第1ヨーク被覆部161とによって囲まれた第1輪郭部168は、スロット部146の径方向断面形状と略同一である。換言すれば、
図3の上面視で、周方向に隣接する2つの第1ティース被覆部162と、これら2つの第1ティース被覆部162の内周側端部に設けられた第1内側フランジ部167と、第1ヨーク被覆部161とにより囲まれた部分は第1輪郭部168を成し、この第1輪郭部168とスロット部146とは上面視で略同一形状になっている。
【0035】
図6は、実施の形態1における固定子の第2インシュレータの上面図である。
図7は、実施の形態1における固定子の第2インシュレータの底面図である。
図8は実施の形態1における固定子の第2インシュレータの側面図である。
図2と
図6と
図7と
図8に示すように、第2インシュレータ200は、固定子鉄心141のヨーク部144を覆うように形成された環状の第2ヨーク被覆部210と、固定子鉄心141のティース部145の下面を覆うように形成された第2ティース被覆部220と、受け部230と、第2外側フランジ部240と、拡幅部148を覆うように形成された第2内側フランジ部250と、延長部165を挟み込むリブ270とを有する。
【0036】
受け部230は、後述する第2ティース下面被覆部221より延伸する。また、受け部230は、後述する第2輪郭部260の背面に位置する。受け部230の径方向断面形状は、スロット部146の径方向断面形状と略同一形状である。受け部230の軸方向長さは、第1インシュレータ160と第2インシュレータ200が嵌合したときに、受け部230の軸方向先端部分がスロット部146の中に位置しない長さである。受け部230を構成する壁部の厚みは、0.15mm以上0.60mm以下である。
【0037】
第2外側フランジ部240は、第2ヨーク被覆部210の内周側端部に略矩形状に形成される。
【0038】
第2内側フランジ部250は、第2ティース被覆部220の内周側端部に形成される。第2外側フランジ部240および第2内側フランジ部250は、第2ティース被覆部220に対して略垂直に反り立つ。そのため、後述する巻線143の巻崩れを防止できる。
【0039】
第2ティース被覆部220は、略長方形の第2ティース下面被覆部221と、それぞれ略長方形であり一対の対向する2つの第2ティース縁被覆部222を有する。第2ティース被覆部220は、周方向に対向配置された2つの第2ティース縁被覆部222の下部間に第2ティース下面被覆部221が架設され、この第2ティース下面被覆部221の上方が開放された形状、すなわち、第2インシュレータ200の上方向に開いた形状となっている。
【0040】
第2ティース縁被覆部222は、第2ティース被覆部220を構成すると共に、受け部230を構成する。
【0041】
第2ティース下面被覆部221の径方向外側の辺は、第2外側フランジ部240とつながっている。また、第2ティース下面被覆部221の径方向内側の辺は、第2内側フランジ部250とつながっている。つまり、第2ティース被覆部220は、第2外側フランジ部240と第2内側フランジ部250の間に位置する。
【0042】
図6の上面視で、第2ティース被覆部220の時計回り側の辺と、この第2ティース被覆部220に対して時計回り側に隣接する別の第2ティース被覆部220の反時計回り側の辺と、第2内側フランジ部250と、第2ヨーク被覆部210とによって囲まれた第2輪郭部260は、スロット部146の径方向断面形状と略同一である。換言すれば、
図6の上面視で、周方向に隣接する2つの第2ティース被覆部220と、これら2つの第2ティース被覆部220の内周側端部に設けられた第2内側フランジ部250と、第2ヨーク被覆部210とにより囲まれた部分は第2輪郭部260を成し、この第2輪郭部260とスロット部146とは上面視で略同一形状になっている。
【0043】
図9は、実施の形態1における固定子の第2インシュレータのリブ周辺の拡大図である。
図9に示すように、リブ270は、長手方向の辺が固定子鉄心141の軸方向と略平行である略三角柱の柱状部材である。リブ270は、第2輪郭部260の開口部分を形成する隣接する2つの第2内側フランジ部250の各対向部分にそれぞれ1つずつ設けられる。リブ270は、第1インシュレータ160と第2インシュレータ200とが嵌合する際に、延長部165を挟み込む。また、リブ270は、軸方向から見てテーパ形状である。そのため、第1インシュレータ160と第2インシュレータ200とが嵌合する際に、延長部165をリブ270に容易に嵌合できる。
【0044】
第1インシュレータ160と第2インシュレータ200が固定子鉄心141に嵌合される手順について説明する。
【0045】
まず、第1インシュレータ160の延長部165を固定子鉄心141のスロット部146に沿うようにしてあてがう。次に、第1インシュレータ160を固定子鉄心141の軸方向下向きに向かって力を加えると、延長部165がスロット部146を貫通し、第1インシュレータ160が固定子鉄心141に嵌合される。このとき、延長部165の一部(先端部,下端部)は、固定子鉄心141の軸方向端面から下方へはみ出た状態である。
【0046】
次に、スロット部146を貫通し、固定子鉄心141の軸方向端面からはみ出た延長部165の一部を、第2インシュレータ200の受け部230と合致するようにあてがう。その後、第2インシュレータ200を固定子鉄心141の軸方向上向きに向かって力を加えると、固定子鉄心141の軸方向端面からはみ出た延長部165の一部と第2インシュレータ200の受け部230とが嵌合し、嵌合部180が形成される。
【0047】
図10は、実施の形態1における固定子の固定子鉄心に第1インシュレータと第2インシュレータを嵌合し巻線を巻いた斜視図である。
図11は、実施の形態1における固定子の固定子鉄心に第1インシュレータと第2インシュレータを嵌合した上面図である。
図12は、
図11におけるA-A断面図である。
図12に示すように、第1インシュレータ160と第2インシュレータ200の嵌合部180は、固定子鉄心141の軸方向端面の外側に位置している。ここで、外側とは、固定子鉄心141の軸方向端面(第2インシュレータ200が位置する側の端面,下端面)と平行な平面により2分される2つの空間のうち、固定子鉄心141が含まれない方の空間を指す。つまり、嵌合部180は、スロット部146の外に位置する。
【0048】
上記の手順により、
図2に示すように固定子鉄心141とインシュレータ142とが離間した状態から、
図10と
図11に示すように固定子鉄心141にインシュレータ142が嵌合された状態となる。
【0049】
図13は、実施の形態1における固定子の嵌合部周辺の拡大斜視図である。
図13に示すように、延長部165と受け部230の軸方向重なり代であるX寸法は、2.25mm以上である。これにより、絶縁距離を確保できる。また、嵌合部180とは、点線で囲まれた箇所における、延長部165と受け部230が嵌合している部分全体を指す。嵌合部180は溶着固定されていてもよい。
【0050】
巻線143は、ティース部145にインシュレータ142を介して巻回される。巻線143は、エナメル線やポリエステルイミド銅線からなるものが多いが、その他の材質で形成されていてもよい。
【0051】
図14は、
図10に示す構成に回転子が加わった状態を示す斜視図である。
図14に示すように、回転子150は、円筒状の回転子鉄心(図示せず)と、回転子鉄心に取り付けられる永久磁石(図示せず)とから構成される。回転子150は、固定子140の径方向内側に、固定子140の内周面に回転子150の外周面を対向させるように配置される。つまり、回転子150は、固定子140と同軸上に位置する。
【0052】
[1-3.圧縮要素の構成]
図1は、本実施の形態1に係る固定子を用いたモータを有する密閉型圧縮機の縦断面図である。
図1に示すように、圧縮要素300は、クランクシャフト310と、シリンダブロック320と、ピストン330と、連結手段340とから構成される。クランクシャフト310は、主軸311と、主軸311の上端に設けたフランジ部312と、フランジ部312の上面より延出する偏心軸313とから構成される。主軸311および偏心軸313は、それぞれの軸心が、上下方向に向くように配設されている。
【0053】
また、クランクシャフト310の下端は、オイル400に浸漬しており、クランクシャフト310には、偏心軸313の上端までオイル400を供給する給油機構314が設けられている。
【0054】
シリンダブロック320には、軸心を上下方向に向けた円筒形の内面を有する主軸受321が設けられている。主軸受321には、クランクシャフト310の主軸311が回転自在に挿入されている。
【0055】
また、シリンダブロック320には、軸心を水平方向に向けた円筒状のシリンダ322が設けられている。シリンダ322には、ピストン330が進退自在に挿入されている。ピストン330には、連結手段340を介して、クランクシャフト310の偏心軸313が接続されている。
【0056】
シリンダ322のクランクシャフト310に対して遠い側の端面、つまり、シリンダ322の上死点側端面には、吸入孔324と吐出孔325を備えるバルブプレート323が配置されている。バルブプレート323には、吸入孔324を開閉する吸入バルブ326が設けられている。バルブプレート323は、ピストン330とともに、圧縮室327を形成している。
【0057】
また、バルブプレート323は、該バルブプレート323を覆うように配置されているシリンダヘッド328とともに、ヘッドボルト329により、シリンダブロック320に固定されている。
【0058】
シリンダヘッド328は、冷媒ガス500が吐出される吐出空間350を有している。吐出空間350は、適宜な配管を介して、密閉容器110を貫通して固着された吐出管112と連通している。
【0059】
また、バルブプレート323とシリンダヘッド328の間には、吸入マフラー360が挟持されている。
【0060】
[1-4.冷凍装置の構成]
図15は、本実施の形態1に係る冷凍装置の概略構成を示す模式図である。ここでは、冷媒回路に、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を搭載した構成とし、冷凍装置の基本構成について説明する。
図15に示すように、本実施の形態1に係る冷凍装置600は、一面が開口した断熱性の箱体とその開口を開閉する扉体とから構成される本体610と、本体610の内部を物品の貯蔵空間611と機械室612とに区画する区画壁620と、貯蔵空間611内を冷却する冷媒回路630とを備えている。
【0061】
冷媒回路630は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と、放熱器640と、減圧装置650と、吸熱器660とを環状に配管接続した構成となっている。そして、吸熱器660は、送風機(図示せず)を具備した貯蔵空間611内に配置されている。吸熱器660の冷却熱は、
図15中の矢印で示すように、送風機によって貯蔵空間611内を循環するように撹拌される。
【0062】
このように構成された冷凍装置600は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を備えているため、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と同様の作用効果を奏し、冷凍装置600の消費電力を低減でき、省エネルギー化を実現できる。
【0063】
なお、本実施の形態1に係る冷凍装置600では、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を備える形態を採用したが、これに限定されず、本発明の趣旨に沿った他の実施の形態に係る密閉型圧縮機を備える形態を採用してもよい。
【0064】
[1-5.冷蔵庫の構成]
本実施の形態1に係る冷蔵庫は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機を備える態様を例示するものである。
図16は、本実施の形態1に係る固定子を使用した冷蔵庫の概略構成を示す模式図である。
図17は、
図16に示すB-B断面図である。
図16および
図17に示すように、本実施の形態1に係る固定子を使用した冷蔵庫700は、実施の形態1に係る固定子を使用した密閉型圧縮機100と、筐体710とで構成されている。筐体710は、ABS等の樹脂で真空成型された内箱711と、プリコート鋼板などの金属材料で構成されている外箱712と、内箱711と外箱712との間の空間に発泡充填される硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材713とで構成されている。
【0065】
筐体710の内部空間には、仕切壁714、715、716によって複数の貯蔵室に区画されている。具体的には、筐体710の上部に、冷蔵室720が設けられており、冷蔵室720の下方に貯蔵室(図示せず)と製氷室730が横並びに設けられる。また、貯蔵室と製氷室730の下方には、冷凍室740が設けられており、冷凍室740の下方には、野菜室750が設けられる。
【0066】
また、筐体710の正面は、開放されており、扉が設けられる。冷蔵室720には、回転式の扉721が配置されており、製氷室730、冷凍室740、および野菜室750には、それぞれ、レール等を有する引き出し式の扉731、741、751が配置されている。
【0067】
筐体710の背面には、凹部が設けられており、該凹部が機械室717を構成する。機械室717には、密閉型圧縮機100、水分除去を行うドライヤ(図示せず)、および凝縮器760等の冷却サイクルを構成する機器が収容されている。なお、本実施の形態1においては、機械室717を筐体710の上部に設ける形態を採用したが、これに限定されず、機械室717を筐体710の中央又は下部に設ける形態を採用してもよい。
【0068】
冷凍サイクルは、密閉型圧縮機100、吐出管112、凝縮器760、キャピラリー770、冷却器780、および吸入管111で構成されている。具体的には、密閉型圧縮機100と凝縮器760は、吐出管112により接続されている。凝縮器760と冷却器780は、キャピラリー770により接続されている。また、冷却器780と密閉型圧縮機100は、吸入管111により接続されている。
【0069】
キャピラリー770と吐出管112は、上下方向に延びるように形成されており、途中で水平方向に蛇行している。また、キャピラリー770と吐出管112は、キャピラリー770と吐出管112を構成する配管の大部分が、熱交換可能なように接触している。
【0070】
なお、筐体710に、三方弁や切換弁を用いる冷凍サイクルの場合は、三方弁などの機能部品が機械室717内に配設されている場合もある。また、本実施の形態1では、減圧器をキャピラリーで構成する形態を採用したが、これに限定されない。例えば、パルスモーターで駆動する冷媒の流量を自由に制御できる電子膨張弁を減圧器として用いる形態を採用してもよい。
【0071】
また、筐体710の中央部の背面側には、冷却室718が設けられている。冷却室718は、仕切壁714と仕切壁716を接続する仕切壁719により区画されている。冷却室718には、冷却器(蒸発器)780が配設されており、冷却器780の上方には、該冷却器780で冷却した冷気を、冷気流路790等を介して、冷蔵室720等に送風する冷却ファン781が配設されている。なお、冷気流路790は、仕切壁714に立設されている仕切壁719と筐体710の背面との間に形成されている空間により構成される。
【0072】
[2.動作・作用効果]
以上のように構成された密閉型圧縮機、電動要素、冷蔵庫について、その動作や作用効果を以下に説明する。
【0073】
[2-1.密閉型圧縮機の動作・作用効果]
図1を示しながら、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100の動作および作用効果について、説明する。
【0074】
インバータ装置200が、電動要素130に商用電源から供給された電力を供給する。これにより、電動要素130の固定子140に電流が流れ、固定子140で磁界が発生し、主軸311に固定された回転子150が回転することで、クランクシャフト310の主軸311が回転する。
【0075】
主軸311の回転に伴う偏心軸313の偏心回転は、連結手段340により変換され、ピストン330をシリンダ322内で往復運動させる。そして、圧縮室327が容積変化することで、密閉容器110内の冷媒ガス500を圧縮室327内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
【0076】
密閉型圧縮機100の吸入行程および圧縮行程について、より詳細に説明する。
【0077】
ピストン330が、圧縮室327の容積が増加する方向に移動すると、圧縮室327内の冷媒ガス500が膨張する。圧縮室327内の圧力が吸入圧力を下回ると、圧縮室327内の圧力と吸入マフラー360内の圧力との差により、吸入バルブ(図示せず)が開き始める。
【0078】
以上の動作に伴い、冷凍サイクルから戻った温度の低い冷媒ガス500は、吸入管111から密閉容器110内に一旦解放され、その後、吸入マフラー360の吸入口(図示せず)から吸入され、消音空間内に導入される。そして、導入された冷媒ガス500は、連通管を経て、圧縮室327内に流入する。
【0079】
その後、ピストン330の動作が、下死点から圧縮室327内の容積が減少する方向に転じると、圧縮室327内の冷媒ガス500が圧縮され、圧縮室327内の圧力は上昇する。そして、圧縮室327内の圧力が吸入マフラー360内の圧力を上回ると、吸入バルブ326は閉じる。
【0080】
次に、圧縮室327内の圧力が吐出圧力を上回ると、圧縮室327内の圧力と吐出空間内の圧力との差により、吐出バルブ(図示せず)が開き始める。
【0081】
以上の動作に伴い、ピストン330が上死点に達するまでの間、圧縮された冷媒ガス500は吐出孔325から吐出空間350へ吐出される。そして、吐出空間350へ吐出された冷媒ガス500は、吐出管112を順次通って、冷凍装置(図示せず)へと送り出される。
【0082】
その後、ピストン330の動作が上死点から再び圧縮室327内の容積が増加する方向に転じると、圧縮室327内の冷媒ガス500が膨張し、圧縮室327内の圧力は低下し、圧縮室327内の圧力が吐出空間350内の圧力を下回ると、吐出バルブ(図示せず)は閉じる。
【0083】
以上のような吸入、圧縮、吐出の各行程がクランクシャフト310の一回転毎に繰り返し行なわれ、冷媒ガス500が冷凍装置600(
図15参照)又は冷蔵庫700(
図16および
図17参照)内を循環する。
【0084】
[2-2.電動要素の作用効果]
図2ならびに
図12を示しながら、本実施の形態1に係る固定子の作用効果について、説明する。
【0085】
第1インシュレータ160と第2インシュレータ200とが嵌合する嵌合部180は、スロット部146の外に位置する。これにより、スロット部146の有効巻線領域が、従来に比べ、減少しない。そのため、固定子鉄心141の磁気特性の低下および巻線143の放熱性の低下を減少できる。さらに、延長部165がスロット部146を貫通する。これにより、固定子鉄心141と巻線143の絶縁を延長部165によって行うことができる。そのため、固定子鉄心141と巻線143を絶縁するために従来用いていたフィルムが不要になり、部品点数を削減できる。
【0086】
[2-3.冷蔵庫の動作・作用効果]
本実施の形態1に係る固定子を使用した冷蔵庫700の動作および作用効果について、
図16および
図17を参照しながら説明する。
【0087】
本実施の形態1に係る固定子を使用した冷蔵庫700では、庫内の設定された温度に応じて、制御器(図示せず)からの信号により、密閉型圧縮機100が作動して、冷却運転が行われる。具体的には、密閉型圧縮機100の動作により、吐出された高温高圧の冷媒が、吐出管112を通流して、凝縮器760に供給される。凝縮器760に供給された冷媒は、凝縮器760である程度凝縮液化し、筐体710の側面および背面等に配設された冷媒配管(図示せず)に供給される。冷媒配管に供給された冷媒は、冷媒配管を通流する間に、筐体710の結露を抑制しながら、凝縮液化して、キャピラリー770に供給される。
【0088】
キャピラリー770に供給された冷媒は、キャピラリー770内を通流する間に、吸入管111(吸入管111を通流する冷媒を含む)と熱交換しながら、減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器780に供給される。
【0089】
冷却器780に供給された冷媒は、冷却室718に存在する空気と熱交換され、蒸発(気化)する。これにより、冷却器780周辺の空気が冷却され、冷却された空気(冷気)は、冷却ファン781により、冷気流路790を通流して、冷蔵室720等に供給される。なお、冷気は、冷気流路790を通流する間に、ダンパ(図示せず)等により、冷蔵室720、貯蔵室(図示せず)、製氷室730、冷凍室740、および野菜室750に分流され、それぞれの目的温度帯になるように冷却する。
【0090】
冷却された冷媒は、吸入管111を通流して、密閉型圧縮機100に供給され、密閉型圧縮機100により、圧縮されて、吐出管112に吐出され、循環を繰り返す。
【0091】
このように構成された、本実施の形態1に係る固定子を使用した冷蔵庫700は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を備えていることから、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100の作用効果と同様の作用効果を奏し、冷蔵庫700の消費電力を低減でき、省エネルギー化を実現することができる。
【0092】
上記の説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造および/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
【0093】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本開示は、モータの固定子に適用可能である。具体的には、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、エアーコンディショナー等の家庭用冷凍装置、業務用ショーケース、自動販売機などの大型冷凍装置等、広く本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0095】
100 密閉型圧縮機
110 密閉容器
111 吸入管
112 吐出管
120 圧縮機本体
130 電動要素
140 固定子
141 固定子鉄心
142 インシュレータ
143 巻線
144 ヨーク部
145 ティース部
146 スロット部
147 本体部
148 拡幅部
150 回転子
160 第1インシュレータ
161 第1ヨーク被覆部
162 第1ティース被覆部
163 第1ティース上面被覆部
164 第1ティース縁被覆部
165 延長部
166 第1外側フランジ部
167 第1内側フランジ部
168 第1輪郭部
180 嵌合部
200 第2インシュレータ
210 第2ヨーク被覆部
220 第2ティース被覆部
221 第2ティース下面被覆部
222 第2ティース縁被覆部
230 受け部
240 第2外側フランジ部
250 第2内側フランジ部
260 第2輪郭部
270 リブ
300 圧縮要素
310 クランクシャフト
311 主軸
312 フランジ部
313 偏心軸
314 給油機構
320 シリンダブロック
321 主軸受
322 シリンダ
323 バルブプレート
324 吸入孔
325 吐出孔
326 吸入バルブ
327 圧縮室
328 シリンダヘッド
329 ヘッドボルト
330 ピストン
340 連結手段
350 吐出空間
370 サスペンションスプリング
400 オイル
600 冷凍装置
610 本体
611 貯蔵空間
612 機械室
620 区画壁
630 冷媒回路
640 放熱器
650 減圧装置
660 吸熱器
700 冷蔵庫
710 筐体
711 内箱
712 外箱
713 発砲断熱材
714 仕切壁
715 仕切壁
716 仕切壁
718 冷却室
719 仕切壁
720 冷蔵室
721 扉
730 製氷室
731 扉
740 冷凍室
741 扉
750 野菜室
751 扉
760 凝縮器
770 キャピラリー
780 冷却器
781 冷却ファン
790 冷気流路