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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-04
(45)【発行日】2023-07-12
(54)【発明の名称】加工システム
(51)【国際特許分類】
   B23Q 7/04 20060101AFI20230705BHJP
   B23B 15/00 20060101ALI20230705BHJP
【FI】
B23Q7/04 G
B23Q7/04 A
B23B15/00 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019118030
(22)【出願日】2019-06-26
(65)【公開番号】P2021003757
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2022-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】591014835
【氏名又は名称】高松機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092727
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 忠昭
(74)【代理人】
【識別番号】100146891
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 ひろ美
(72)【発明者】
【氏名】金平 克史
(72)【発明者】
【氏名】池田 悟史
(72)【発明者】
【氏名】瀧川 直弥
【審査官】小川 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-079536(JP,A)
【文献】実開昭61-075901(JP,U)
【文献】国際公開第2014/196094(WO,A1)
【文献】実開昭61-081846(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 7/00、7/04、11/08
B23B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物を加工するための加工装置と、前記加工装置に前記被加工物を搬送するためのローダ装置とを備えた加工システムにおいて、
前記加工装置は、加工装置本体に前後方向に延びる軸線を中心として回転自在に装着されたタレットと、所定方向に回転駆動される主軸を備えた主軸部と、前記主軸と一体的に回動する加工工具とを備え、前記タレットには、周方向に間隔をおいて第1及び第2取付部が設けられ、前記第1及び第2取付部には、前記被加工物を着脱自在に保持するための第1及び第2被加工物保持手段が取り付けられており、
前記タレットの上側には前記被加工物を取り付ける取付域が設けられ、前記タレットの下側には前記被加工物を加工する加工域が設けられ、前記第1及び第2被加工物保持手段は、前記取付域及び前記加工域を通して移動されるように構成されており、
また、前記加工装置本体には、前記加工域が配置される加工空間と前記取付域が配置される取付空間とを仕切るための中間仕切り壁が設けられ、前記タレットは、前記中間仕切り壁に設けられた開口部に配置されており、
前記ローダ装置は、前記被加工物を搬送するローダと、前記ローダを移動自在に支持する支持レールとを備え、前記支持レールは前記取付空間において横方向に延びており、
更に、前記タレットの外周面における前記第1及び第2取付部間の部位には、前記中間仕切り壁の前記開口部を閉塞して前記加工空間と前記取付空間との連通状態を遮断するための一対のシャッタ部材が取り付けられており、
前記タレットが第1角度位置に位置決めされたときには、前記第1被加工物保持手段が前記加工域に位置するとともに、前記第2被加工物保持手段が前記取付域に位置し、また前記タレットが第2角度位置に位置決めされたときには、前記第2被加工物保持手段が前記加工域に位置するとともに、前記第1被加工物保持手段が前記取付域に位置し、前記タレットが前記第1及び第2角度位置にあるときには、前記一対のシャッタ部材は前記中間仕切り壁の前記開口部を閉塞して前記加工空間と前記取付空間との連通を遮断することを特徴とする加工システム。
【請求項2】
前記ローダ装置の前記ローダは、前記被加工物を保持するためのローダチャックを有し、前記ローダチャックに保持された前記被加工物が前記取付域にて前記第1及び第2被加工物保持手段に受け渡され、前記第1及び第2被加工物保持手段は、前記取付域及び前記加工域を通して移動されることを特徴とする請求項1に記載の加工システム。
【請求項3】
前記加工装置本体には、第1及び第2主軸部が相互に対向して近接及び離隔する方向に移動自在に支持され、前記第1及び第2主軸部の間に前記加工域が存在し、前記タレットの前記第1及び第2取付部に取り付けられた前記第1及び第2被加工物保持手段は、前記加工域を通して移動されることを特徴とする請求項2に記載の加工システム。
【請求項4】
前記ローダ装置は、前記支持レールに移動自在に支持された第1及び第2ローダを備え、前記第1及び第2ローダは、前記被加工物を保持するためのローダチャックを備え、前記第1ローダは、供給域にて保持した前記被加工物を前記取付域に搬送して前記タレットの前記第1及び第2被加工物保持手段に受け渡し、前記第2ローダは、前記タレットの前記第1及び第2被加工物保持手段に保持された前記被加工物を受け取って排出域に搬送することを特徴とする請求項2又は3に記載の加工システム。
【請求項5】
前記中間仕切り壁の前記開口部の周囲には、前記タレットに取り付けられた前記一対のシャッタ部材と前記中間仕切り壁との間をシールするためのシール部材が配設されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の加工システム。
【請求項6】
前記シール部材は、取り付けるための取付部と、前記取付部から延びるシール部とを有し、前記シール部がリング状に形成され、前記シール部の先端部が前記一対のシャッタ部材の表面に作用して弾性的にシールすることを特徴とする請求項5に記載の加工システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物を加工するための加工装置を備えた加工システムに関する。
【背景技術】
【0002】
被加工物を加工するための加工装置(例えば、NC旋盤)を備えた加工システムが広く実用に供されている。この加工装置には、加工空間を覆うようにスプラッシュガードが設けられ、スプラッシュガードはシャッタ機構を備えている(例えば、特許文献1参照)。このシャッタ機構は、例えば、この加工空間を開閉するためのシャッタ部材と、シャッタ部材を開閉移動させるためのシリンダ機構とを備え、シリンダ機構のピストンの出力部にシャッタ部材が連結されている。例えば、シリンダ機構のピストンが開方向に移動されると、その出力部を介してシャッタ部材が開方向に移動して加工空間が開放され、このピストンが閉方向に移動されると、その出力部を介してシャッタ部材が閉方向に移動して加工空間が閉塞される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-212812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなシャッタ機構を備えた加工システムでは、次のような問題がある。例えば、ローダ装置を用いて加工装置の被加工物保持手段(例えば、主軸チャック)に被加工物を搬送して取り付ける際には、シャッタ機構のシャッタ部材が開方向に移動されて加工空間が開放され、この開放状態にて、ローダ装置の一対のローダチャック(一方のローダチャックは空であるが、他方のローダチャックに未加工の被加工物が保持されている)が加工装置の加工域まで下降する。そして、加工装置にて加工された被加工物がローダ装置の空のローダチャックでもって受け取られた後に、ローダチャックから未加工の被加工物が加工装置の被加工物保持手段(主軸チャック)に受け渡される。その後、一対のローダチャックが加工域から上昇して加工空間の外に移動した後に、シャッタ機構のシャッタ部材が閉方向に移動されて加工空間が閉塞され、この閉塞状態にて被加工物に対する加工が行われる。
【0005】
しかし、このような被加工物の取付け、取外しを行う際には、シャッタ機構のシャッタ部材を開移動させて加工空間を開放しなければ一対のローダチャックの下降移動を行うことができず、また一対のローダチャックの上昇移動の後にシャッタ部材を閉移動させて加工空間を閉塞しなければ加工装置による加工を行うことができず、それ故に、シャッタ機構のシャッタ部材の開閉動作に関連して加工サイクルが長くなり、加工効率が低下する問題がある。
【0006】
本発明の目的は、加工空間と取付空間との連通及び連通遮断を短時間に行って被加工物の加工サイクルを短縮することができる加工システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載の加工システムは、被加工物を加工するための加工装置と、前記加工装置に前記被加工物を搬送するためのローダ装置とを備えた加工システムにおいて、
前記加工装置は、加工装置本体に前後方向に延びる軸線を中心として回転自在に装着されたタレットと、所定方向に回転駆動される主軸を備えた主軸部と、前記主軸と一体的に回動する加工工具とを備え、前記タレットには、周方向に間隔をおいて第1及び第2取付部が設けられ、前記第1及び第2取付部には、前記被加工物を着脱自在に保持するための第1及び第2被加工物保持手段が取り付けられており、
前記タレットの上側には前記被加工物を取り付ける取付域が設けられ、前記タレットの下側には前記被加工物を加工する加工域が設けられ、前記第1及び第2被加工物保持手段は、前記取付域及び前記加工域を通して移動されるように構成されており、
また、前記加工装置本体には、前記加工域が配置される加工空間と前記取付域が配置される取付空間とを仕切るための中間仕切り壁が設けられ、前記タレットは、前記中間仕切り壁に設けられた開口部に配置されており、
前記ローダ装置は、前記被加工物を搬送するローダと、前記ローダを移動自在に支持する支持レールとを備え、前記支持レールは前記取付空間において横方向に延びており、
更に、前記タレットの外周面における前記第1及び第2取付部間の部位には、前記中間仕切り壁の前記開口部を閉塞して前記加工空間と前記取付空間との連通状態を遮断するための一対のシャッタ部材が取り付けられており、
前記タレットが第1角度位置に位置決めされたときには、前記第1被加工物保持手段が前記加工域に位置するとともに、前記第2被加工物保持手段が前記取付域に位置し、また前記タレットが第2角度位置に位置決めされたときには、前記第2被加工物保持手段が前記加工域に位置するとともに、前記第1被加工物保持手段が前記取付域に位置し、前記タレットが前記第1及び第2角度位置にあるときには、前記一対のシャッタ部材は前記中間仕切り壁の前記開口部を閉塞して前記加工空間と前記取付空間との連通を遮断することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項2に記載の加工システムでは、前記ローダ装置の前記ローダは、前記被加工物を保持するためのローダチャックを有し、前記ローダチャックに保持された前記被加工物が前記取付域にて前記第1及び第2被加工物保持手段に受け渡され、前記第1及び第2被加工物保持手段は、前記取付域及び前記加工域を通して移動されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項3に記載の加工システムでは、前記加工装置本体には、第1及び第2主軸部が相互に対向して近接及び離隔する方向に移動自在に支持され、前記第1及び第2主軸部の間に前記加工域が存在し、前記タレットの前記第1及び第2取付部に取り付けられた前記第1及び第2被加工物保持手段は、前記加工域を通して移動されることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項4に記載の加工システムでは、前記ローダ装置は、前記支持レールに移動自在に支持された第1及び第2ローダを備え、前記第1及び第2ローダは、前記被加工物を保持するためのローダチャックを備え、前記第1ローダは、供給域にて保持した前記被加工物を前記取付域に搬送して前記タレットの前記第1及び第2被加工物保持手段に受け渡し、前記第2ローダは、前記タレットの前記第1及び第2被加工物保持手段に保持された前記被加工物を受け取って排出域に搬送することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項5に記載の加工システムでは、前記中間仕切り壁の前記開口部の周囲には、前記タレットに取り付けられた前記一対のシャッタ部材と前記中間仕切り壁との間をシールするためのシール部材が配設されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項6に記載の加工システムでは、前記シール部材は、取り付けるための取付部と、前記取付部から延びるシール部とを有し、前記シール部がリング状に形成され、前記シール部の先端部が前記一対のシャッタ部材の表面に作用して弾性的にシールすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に記載の加工システムによれば、加工装置本体には、被加工物を加工するための加工空間と被加工物をタレットに取り付けるための取付空間とが設けられ、タレットの上側の取付空間とタレットの下側の加工空間とが中間仕切り壁により仕切られ、この中間仕切り壁の開口部にタレットが配置され、このタレットの外周面における第1及び第2取付部間の部位に、中間仕切り壁の開口部を閉塞するための一対のシャッタ部材が取り付けられている。
【0014】
そして、タレットが第1角度位置に位置決めされたときには、タレットの第1取付部の第1被加工物保持手段が加工域に位置するとともに、第2被加工物保持手段が取付域に位置し、また一対のシャッタ部材が中間仕切り壁の開口部を閉塞するので、加工装置本体における加工空間と取付空間との連通状態が遮断され、これにより、加工域に供給される加工液、加工域にて発生する切粉などが取付空間に飛散することがなく、従って、第1被加工物保持手段に保持された被加工物を加工しながら被加工物を第2被加工物保持手段に取り付けることができる。
【0015】
また、タレットが第2角度位置に位置決めされたときには、タレットの第2取付部の第2被加工物保持手段が加工域に位置するとともに、第1被加工物保持手段が取付域に位置し、また一対のシャッタ部材が中間仕切り壁の開口部を閉塞するので、この場合にも加工装置本体における加工空間と取付空間との連通状態が遮断され、これにより、加工域に供給される加工液、加工域にて発生する切粉などが取付空間に飛散することがなく、従って、第2被加工物保持手段に保持された被加工物を加工しながら被加工物を第1被加工物保持手段に取り付けることができる。
【0016】
このようにタレットを回動させて第1及び第2角度位置に位置決めすることにより、加工空間における被加工物の加工と、取付空間における被加工物の取付けとを同時に行うことができ、その結果、被加工物の加工サイクル時間を短縮することができる。
【0017】
また、本発明の請求項2に記載の加工システムによれば、ローダ装置のローダはローダチャックを備えているので、このローダチャックに保持されて搬送された被加工物を第1被加工物保持手段(又は第2被加工物保持手段)に取り付けることができる。
【0018】
また、本発明の請求項3に記載の加工システムによれば、タレットに取り付けられた第1被加工物保持手段(又は第2被加工物保持手段)は、第1及び第2主軸部の間に存在する加工域を通して移動されるので、第1及び第2主軸部の第1及び第2主軸と一体的に回動する加工工具により、第1被加工物保持手段(又は第2被加工物保持手段)に保持された被加工物を所要の通りに加工することができる。
【0019】
また、本発明の請求項4に記載の加工システムによれば、ローダ装置は、支持レールに移動自在に支持された第1及び第2ローダを備え、第1ローダは、供給域にて保持した被加工物を取付域に搬送してタレットの第1被加工物保持手段(又は第2被加工物保持手段)に受け渡し、第2ローダは、タレットの第1被加工物保持手段(又は第2被加工物保持手段)に保持された被加工物を受け取って排出域に搬送するので、取付域に位置する第1被加工物保持手段(又は第2被加工物保持手段)からの被加工物(加工済みのもの)の受取り、またこの受取り後の第1被加工物保持手段(又は第2被加工物保持手段)への被加工物(未加工のもの)の受け渡しを短時間で行うことができる。
【0020】
また、本発明の請求項5に記載の加工システムによれば、中間仕切り壁の開口部の周囲にシール部材が配設されているので、タレットに取り付けられた一対のシャッタ部材と中間仕切り壁との間をシールし、加工空間と搬送空間の連通状態を確実に遮断し、この加工空間から搬送空間への加工液、切粉などの飛散を防止することができる。
【0021】
更に、本発明の請求項6に記載の加工システムでは、シール部材は取付部から延びるシール部を有し、このシール部がリング状に形成され、このシール部の先端部が一対のシャッタ部材の表面に作用するので、シャッタ部材と中間仕切り壁との間を弾性的にシールし、加工空間と取付空間の連通状態をより確実に遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に従う加工システムの一実施形態の要部を簡略的に示す部分正面図。
図2図1の加工システムにおけるタレット並びに第1及び第2主軸部を示す部分拡大正面図。
図3図1の加工システムの中間仕切り壁及びその近傍を示す部分斜視図。
図4図1の加工システムのタレットに取り付けられたシャッタ及びその近傍を示す部分斜視図。
図5図1の加工システムにおけるシール部材の取付構造を示す部分拡大断面図。
図6図5のシール部材の一部を示す部分拡大斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明に従う加工システムの一実施形態について説明する。図1及び図2において、図示の加工システムは、被加工物Pを加工するための加工装置2、例えばNC旋盤と、この加工装置2に被加工物Pを搬送するためのローダ装置4とを備えている。尚、この実施形態では、ローダ装置4を備えた加工システムに適用しているが、このローダ装置4に代えてロボット装置を用いて被加工物Pを取付け、取外しするようにしてもよく、或いはこのローダ装置4を省略して作業者が手作業でもって被加工物Pを取付け、取外しするようにしてもよい。
【0024】
加工装置2について説明すると、図示の加工装置2は、工場の床面などに設置される加工装置本体6を備え、この加工装置本体6のベッド部8に一対の主軸部、すなわち第1及び第2主軸部10,12が配設されている。この実施形態では、ベッド部8の両側部(図1において左右側部)に第1及び第2支持台部14,16が設けられ、第1支持台部14の上面に第1支持機構(図示せず)を介して第1主軸部10が図1及び図2において左右方向に移動自在に支持され、また第2支持台部12の上面に第2支持機構(図示せず)を介して第2主軸部12が図1及び図2において左右方向に移動自在に支持され、これら第1及び第2主軸部10,12は、相互に対向して近接及び離隔する方向に移動自在に配設されている。
【0025】
第1主軸部10は、第1主軸部ハウジング18及びこの第1主軸部ハウジング18から延びる第1主軸支持ハウジング20を備え、第1主軸部ハウジング18及び第1主軸支持ハウジング20内に第1主軸22が回転自在に支持され、この第1主軸22の先端側に第1主軸チャック24を介して加工工具26(例えば、切削加工工具)が着脱自在に装着される。
【0026】
また、第2主軸部12は、第2主軸部ハウジング28及びこの第2主軸部ハウジング28から延びる第2主軸支持ハウジング30を備え、第2主軸部ハウジング28及び第2主軸支持ハウジング30内に第2主軸32が回転自在に支持され、この第2主軸32の先端側に第2主軸チャック34を介して加工工具36(例えば、切削加工工具)が着脱自在に装着される。
【0027】
第1及び第2主軸部10,12は、相互に対向して位置し、これら第1及び第2主軸部10,12の間の部位にタレット38が回転自在に配設されている。この実施形態では、タレット38はタレット支持機構(図示せず)を介して前後方向(即ち、図1及び図2において紙面に対して垂直な方向)に移動自在に支持されている。
【0028】
この実施形態では、また、タレット38は、略六角形状のタレット本体40を備え、このタレット本体40が加工装置本体6に回転自在に装着されている。このタレット本体40は、前後方向に延びる軸線42(図1及び図2において紙面に対して垂直な方向に延びる軸線)を中心として旋回自在であり、その対向する外周部位(即ち、周方向に180度離れた部位)に第1及び第2取付部44,46が設けられ、第1取付部44に第1被加工物保持手段47が取り付けられ、第2取付部46に第2被加工物保持手段49が取り付けられている。
【0029】
この実施形態では、第1及び第2被加工物保持手段47,49は第1及び第2精密バイス48,50から構成されている。第1及び第2精密バイス48,50は、それ自体周知のものを用いることができ、例えば第1取付部44(第2取付部46)に固定されるベース部材52と、このベース部材52に移動自在に装着された一対の可動ジョー54,56とを備えている(図4参照)。一対の可動ジョー54,56は、相互に近接及び離隔方向に移動自在であり、かかる一対の可動ジョー54,56が相互に近接する方向に移動してそれらの間に加工すべき被加工物Pが後述するようにして挟持保持される。尚、一対の可動ジョー54,56の開閉制御は、例えば空圧、油圧などを利用して行うことができる。
【0030】
このタレット38の周囲には、被加工物Pを加工する加工域60と、被加工物Pをタレット38に取り付ける取付域62が設けられている。この形態では、加工域60はタレット38の下側に設けられ、取付域62はタレット38の上側に設けられ、タレット38の第1及び第2取付部44,46(これらに取付られた第1及び第2被加工物保持手段47,49)は、この加工域60及び取付域62を通して回転移動される。
【0031】
タレット38が第1角度位置(図1図3に示す角度位置)に位置決めされると、図1図3に示すように、タレット38の第1取付部44に取り付けられた第1被加工物保持手段47(第1精密バイス48)が加工域60に位置付けられるとともに、その第2取付部46に取り付けられた第2被加工物保持手段49(第2精密バイス50)が取付域62に位置付けられる。
【0032】
また、タレット38が第1角度位置から例えば矢印64(図1及び図2)で示す方向に180度回転して第2角度位置に位置決めされると、図1図3から理解されるように、タレット38の第2取付部46に取り付けられた第2被加工物保持手段49(第2精密バイス50)が加工域60に位置付けられるとともに、その第1取付部44に取り付けられた第1被加工物保持手段47(第1精密バイス48)が取付域62に位置付けられる。
【0033】
この実施形態では、ローダ装置4は、タレット38の上方に配設された支持レール72を備え、支持レール72は、図示していないが、例えば加工装置本体2の一部に支持される。この支持レール72は、取付域62の上方にて横方向(図1において左右方向)に延び、この支持レール72に二つのローダ74,76、即ち第1及び第2ローダが支持レール72に沿って移動自在に支持されている。第1及び第2ローダ74,76は実質上同一の構成であり、支持レール72に移動自在に支持された走行台78と、この走行台78に昇降自在に支持された昇降ロッド80と、この昇降ロッド80の下端部に装着されたローダチャック82とを備えている。尚、走行台78に前後方向に移動自在に移動台(図示せず)を支持し、この移動台に上下方向に昇降自在に昇降ロッド80を支持するようにしてもよい。
【0034】
この実施形態では、第1ローダ74は、例えば、図1において実線で示す搬入ポジションと図1に一点鎖線で示す受渡しポジションとの間を往復移動するように制御され、第2ローダ76は、例えば、図1において実線で示す搬出ポジションと図1において一点鎖線で示す受取りポジションとの間と往復移動するように制御される。
【0035】
尚、このように2つのローダ(第1及び第2ローダ74,76)を用いることに代えて、1つのローダを用いて行うようにしてもよい。この場合、ローダは搬入ポジションから受渡しポジション、受取りポジションを通して搬出ポジションまで移動するように構成され、このローダに一対のローダチャックが設けられ、一方のローダチャックが未加工の被加工物を保持し、他方のローダチャックが加工済み被加工物を保持するようになる。
【0036】
この形態では、加工すべき被加工物Pは、搬送ベルト機構84により搬入域86に搬送される。搬入域86には搬入受渡し具88が配設され、搬送ベルト機構84により搬送された被加工物Pは、搬入受渡し具88の受渡しチャック90に一時的に保持され、この搬入受渡し具88を介して第1ローダ74のローダチャック82に受け渡される。被加工物Pを保持した第1ローダ74は、搬入ポジションから受渡しポジションに移動し、この受渡しポジションにて昇降ロッド80が降下して取付域62に搬送され、この取付域62にて、第1ローダ74のローダチャック82に保持された被加工物Pがタレット38の第2被加工物保持手段49(第2精密バイス50)又は第1被加工物保持手段47(第1精密バイス48)に受け渡される。
【0037】
また、加工された被加工物Pは、搬出ベルト機構92により搬出域94から下流側に搬出される。搬出域94には搬出受渡し具96が配設され、タレット38の第2精密バイス50に保持された被加工物P(加工済み被加工物)は、第2ローダ76のローダチャック82に受け渡され、この第2ローダ76が受取りポジションから搬出ポジションに移動し、昇降ロッド80が降下することにより搬出域94に搬送される。この搬送域94では、第2ローダ76に保持された被加工物Pが、搬出受渡し具96に一時的に保持され、この搬出受渡し具96を介して搬出ベルト機構92に搬出される。
【0038】
この加工システムでは、タレット38に保持された被加工物Pへの加工とタレット38への被加工物Pの搬送・取付けとを同時に行うことができるように、更に、次の通りに構成されている。図1及び図2とともに図3を参照して、この形態では、タレット38の下側の加工域60とその上側の取付域62とを上下方向に仕切るための中間仕切り壁102が設けられている。この中間仕切り壁102の後部(図1図3において奥側)に矩形状の開口部104が設けられ、この開口部104にタレット38が配設されている。この中間仕切り壁102は、例えば、加工装置本体6の中間部に取り付けられる。
【0039】
この形態では、更に、タレット38の片側(図1及び図2において左側)に左内壁106が設けられ、この左内壁106に第1開口108が設けられ、第1主軸部10の第1主軸支持ハウジング20の先端側は、この第1開口108を通して内側に突出するように構成されている。また、タレット38の他側(図1及び図2において右側)に右内壁110が設けられ、この右内壁110に第2開口112が設けられ、第2主軸部12の第2主軸支持ハウジング30の先端側は、この第2開口112を通して内側に突出するように構成されている。
【0040】
このように構成されているので、図1及び図2から理解されるように、中間仕切り壁102、左内壁106及び右内壁110は、これらに囲まれた加工空間114を規定し、この加工空間114内に加工域60が位置するとともに、タレット38の中間部及び下部が位置している。加工域60にてタレット38(第1被加工物保持手段47又は第2被加工物保持手段49)に保持された被加工物Pを加工するときには、図2に一点鎖線で示すように、第1主軸部10が加工域60に向けて移動し、その第1主軸支持ハウジング20の先端側が、左内壁106の第1開口108を通して加工空間114内に突出し、第1主軸チャック24に取り付けられた加工工具26が被加工物Pの一端側に作用し、また第2主軸部12が加工域60に向けて移動し、その第2主軸支持ハウジング30の先端側が、右内壁110の第2開口112を通して加工空間114内に突出し、第2主軸チャック34に取り付けられた加工工具36が被加工物Pの他端側に作用し、このようにして加工域60に位置する被加工物Pの両端に対して第1及び第2主軸部10,12側の加工工具26,36が作用して例えば切削加工が施される。
【0041】
このような構成では、この中間仕切り壁102の上側に被加工物Pを取り付けるための取付空間116が規定され、この取付空間116内に取付域62が位置するとともに、タレット38の上部が配設されている。加えて、この取付空間116内にローダ装置4の支持レール72並びに第1及び第2ローダ74,76(走行台78、昇降ロッド80及びローダチャック82)が位置している。尚、この実施形態では、ローダ装置4は、この取付空間116を通して被加工物Pを搬送するので、この取付空間116は、被加工物Pを搬送するための搬送空間として機能する。
【0042】
この加工装置2では、加工空間114と取付空間116との連通を遮断するために、タレット38に一対のシャッタ部材118,120が取り付けられている。シャッタ部材118,120は、タレット38の外周面における第1取付部44と第2取付部46との間の部位であって、この形態では第1取付部44と第2取付部46との間の中間部位に設けられ、図1及び図2において左右両側に突出するように設けられている。これらシャッタ部材118,120は、中空のブロック状に構成され(図5参照)、それらの先端部は、タレット38の回動方向に弧状に形成されている。
【0043】
この加工装置2では、タレット38及びこれに取り付けられたシャッタ部材118、120は、中間仕切り壁102の開口部104内で矢印64(図1図3参照)で示す方向に回動され、このタレット38が第1角度位置に位置決めされたときには、図1図3に示す通り、タレット38の第2取付部46側の上部及び一対のシャッタ部材118,120の上側端部が中間仕切り壁102の開口部104に位置してこの開口部104を閉塞し、これにより、加工域60が存在する下側の加工空間114と取付域62が存在する上側の取付空間116(搬送空間)との連通を遮断し、また第2角度位置に位置決めされたときにも、第1角度位置に位置決めされたときと同様に、タレット38の第1取付部44側の上部及び一対のシャッタ部材118,120の上側端部が中間仕切り壁102の開口部104に位置してこの開口部104を閉塞し、これにより、加工空間114と取付空間116(搬送空間)との連通を遮断する。
【0044】
タレット38を第1角度位置(又は第2角度位置)に位置決めした状態においては、図1図3に示すように、タレット38の第1取付部44(又は第2取付部46)に取り付けられた第1精密バイス48(又は第2精密バイス50)が加工域60に位置するとともに、その第2取付部46(又は第1取付部44)に取り付けられた第2精密バイス50(又は第1精密バイス48)が取付域62に位置付けられる。従って、タレット38をこのように位置決めした状態においては、加工域60において第1精密バイス48(又は第2精密バイス50)に保持された被加工物Pに対して加工を施すことができるとともに、取付域62においてローダ装置4(第1及び第2ローダ74,76)を用いて第2精密バイス50(又は第1精密バイス48)に保持された被加工物Pを取り出した後に新たな被加工物Pを受け渡して保持することができる。従って、加工域60での被加工物に対する加工と取付域62での被加工物Pに対する搬送・取付けを同時に行うことができ、これによって、加工サイクル時間の短縮化を図ることができる。
【0045】
この被加工物Pの加工の際に、第1主軸部10の第1主軸22と一体的に回動する加工工具26は、タレット38に取り付けられた第1精密バイス48(又は第2精密バイス50)に保持された被加工物Pの一端側に作用し、また第2主軸部12の第2主軸32と一体的に回動する加工工具36は、この第1精密バイス48(又は第2精密バイス50)に保持された被加工物Pの他端側に作用し、図示していないが、被加工物Pの両端側に加工液を供給しながら被加工物Pに対する加工が行われる。
【0046】
このような加工状態においては、加工工具26,36の回転などによって、加工域60に供給される加工液が周囲に飛び散ったり、加工工具26,36による加工により発生する切粉などが周囲に飛び散り、これらが加工空間114内に飛散するが、上述したようにタレット38、これに取り付けられたシャッタ部材118,120及び中間仕切り壁102によって加工空間114と取付空間116(搬送空間)とが遮断されているので、加工空間114内に飛散した加工液、切粉などが取付空間116(搬送空間)まで飛び散ることがなく、この取付空間116をきれいな状態に保つことができる。従って、加工域60における被加工物Pの加工と取付域62における被加工物Pの搬送・取付けを加工液の影響を受けることなく同時に行うことが可能となる。
【0047】
また、このような加工装置2では、中間仕切り壁102の開口部104の閉塞動作はタレット38に取り付けられた一対のシャッタ部材118,120の回動によって行われるために、中間仕切り壁102の開口部104の開閉動作とタレット38に取り付けられた第1被加工物保持手段47(第1精密バイス48)又は第2被加工物保持手段49(第2精密バイス50)の加工域60への位置付け動作とを同時に行うようになり、このことによって、加工サイクル時間の一層の短縮化を図ることができる。
【0048】
この実施形態では、中間仕切り壁102の開口部104のシール性を高めるために、更に、次のように構成されている。図4図6を参照して、一対のシャッタ部材118,120の奥側においては、それらの奥側面との間をシールするように第1シール部材132が設けられ、これらシャッタ部材118,120の先端側においては、それらの先端面との間をシールするように第2シール部材134が設けられ、更にこれらシャッタ部材118,120の手前側においては、片側のシャッタ部材118の手前側面、タレット38の前面(手前側の面)及び他方のシャッタ部材120の手前側面との間をシールするように第3シール136が配設されている。第1~第3シール部材132,134,136をこのように配設することにより、タレット38が第1及び第2角度位置に位置決めされたときに、中間仕切り壁102とタレット38及びこれに取り付けられたシャッタ部材118,120との間を確実にシールすることができ、加工空間114と搬送空間116とを確実に遮断し、加工空間114から搬送空間116への加工液の飛散を確実に防止することができる。
【0049】
第1~第3シール部材132~136としては、例えば、図5に示す形態のもの(図5では、シール部材134のみを示す)を用いることができる。例えば、第2シール部材134(第1シール部材132、第3シール部材136)は、例えば、合成ゴムなどの弾性材料からプレート状に形成され、基部側の取付部138と、この取付部138から延びるシール部140とを有している。
【0050】
第1~第3シール部材132~136においては、それらの取付部138が中間仕切り壁102側に取り付けられ、それらのシール部140の先端部がシャッタ部材118,120側に弾性的に作用してシールするようになる。即ち、第1シール部材132については、その取付部138が中間仕切り壁102に例えば固定用ねじ142により直接的に取り付けられ、そのシール部140がシャッタ部材118,120の奥側面に弾性的に作用し、また第2シール部材134については、図5に示すように、その取付部138が中間仕切り壁102に例えば押圧プレート144を介して固定用ねじ146により取り付けられ、そのシール部140がシャッタ部材118,120の先端面148に弾性的に作用し、更に、第3シール部材136については、その取付部138が中間仕切り壁102に例えば固定用ねじ(図示せず)により取り付けられ、そのシール部140がシャッタ部材118,120の手前側面及びタレット38の前面に弾性的に作用する。
【0051】
第1~第3シール部材132~136の取付構造をこのようにすることにより、それらのシール部140の先端部がシャッタ部材118,120及びタレット38に弾性的に作用してより確実にシールすることができる。
【0052】
尚、これら第1~第3シール部材を図6に示す形態のものを用いるようにしてもよい。図6において、図示の第1シール部材132A(第2シール部材134A、第3シール部材136A)においては、その取付部138Aがプレート状に形成され、そのシール部140Aが中空楕円状に形成され、このシール部140Aが取付部138Aから先端側に延びている。
【0053】
この第1シール部材132A(第2シール部材134A,136A)を用いた場合、そのシール部140Aの剛性が大きくなってそのシール力が増し、シャッタ部材の表面との間のシール性を高めることができる。
【0054】
尚、上述した形態では、第1~第3シール部材132~136(132A,134A,136A)として同じ形態のものを用いているが、これらシール部材132~136(132A~136A)として、図5に示す形態のものと図6に示す形態のものとを組み合わせて用いるようにしてもよく、例えば第1及び第3シール部材132A,136Aとして図6に示す形態のものを用い、例えば第2シール部材134として図5に示す形態のものを用いるようにしてもよい。
【0055】
以上、本発明に従う加工システムの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
【0056】
例えば、上述した実施形態では、加工装置2として一対の主軸部(第1及び第2主軸部10,12)を備えた形態のものに適用して説明したが、このようなものに限定されず、一つの主軸部を備えた形態の加工装置を用いる加工システムにも同様に適用することができる。
【0057】
また、例えば、上述した実施形態では、ローダ装置4として二つのローダ(第2及び第2ローダ74,76)を備えた形態のものに適用して説明したが、このようなものに限定されず、一つのローダを備えた形態のローダ装置を用いる加工システムにも同様に適用することができる。
【0058】
更に、上述した実施形態では、加工域60にて加工した被加工物Pをタレット38の回転により取付域62に搬送し、この取付域62からローダ装置4の第2ローダ76により搬出域94に搬出して更に下流側に送っているが、このような構成に代えて、加工域60にて加工した被加工物Pを取付域62に搬送することなく、この加工域60にて第1及び第2被加工物保持手段47,49(第1及び第2精密バイス48,50)から外して落下させて回収するようにしてもよい。
【0059】
更にまた、上述した実施形態では、図1において左側に搬入域86が配置され、図1において右側に搬出域94が配置され、この搬入域86に搬入された被加工物Pを右側の加工装置2に搬送して加工し、加工した後に更に右側に搬送して搬出域94から下流側に搬出しているが、被加工物Pの上述の流れとは反対に、図1において右側に搬入域を配置し、図1において左側に搬出域を配置し、この搬入域に搬入された被加工物Pを左側の加工装置2に搬送して加工し、加工した後に更に左側に搬送して搬出域から下流側に搬出するようにしてもよい。
【0060】
更に、上述した実施形態の加工装置2では、タレット38の第1及び第2取付部44,46に第1及び第2被加工物保持手段47,49(第1及び第2精密バイス48,50)を取り付けているが、このような構成に代えて、例えば,次のように構成することもできる。即ち、図示していないが、タレット38の第1及び第2取付部44,46に第1及び第2取付ホルダを介して第1及び第2工具ホルダを取り付け、この第1及び第2工具ホルダに加工工具(例えば、切削工具など)を取り付けるようにしてもよい。この場合、加工装置2の第1及び第2主軸部10,12の第1及び第2主軸22,32に、被加工物を保持するための第1及び第2チャック装置が取り付けられる。このように構成した場合、この加工装置には、従来と同様の構成のシャッタ構造が採用される。
【符号の説明】
【0061】
2 加工装置
4 ローダ装置
6 加工装置本体
10,12 主軸部
26,36 加工工具
38 タレット
44,46 取付部
47,49 被加工物保持手段
48,50 精密バイス
60 加工域
62 取付域
72 支持レール
74,76 ローダ
102 中間仕切り壁
104 開口部
114 加工空間
116 取付空間(搬送空間)
118,120 シャッタ部材
132,132A,134,134A,136,136A シール部材
P 被加工物


図1
図2
図3
図4
図5
図6