(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-04
(45)【発行日】2023-07-12
(54)【発明の名称】半導体発光装置
(51)【国際特許分類】
H01L 33/46 20100101AFI20230705BHJP
H01L 33/48 20100101ALI20230705BHJP
H01L 33/24 20100101ALI20230705BHJP
【FI】
H01L33/46
H01L33/48
H01L33/24
(21)【出願番号】P 2020158473
(22)【出願日】2020-09-23
【審査請求日】2021-05-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000226242
【氏名又は名称】日機装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】弁理士法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫻木 一義
(72)【発明者】
【氏名】一ノ倉 啓慈
【審査官】東松 修太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-353504(JP,A)
【文献】特開平05-160437(JP,A)
【文献】特開2013-171969(JP,A)
【文献】国際公開第2012/123997(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体層を有する半導体発光素子と、
前記半導体発光素子が搭載されるパッケージ基板と、を備え、
前記半導体発光素子は、前記パッケージ基板にフリップチップ実装されており、
前記半導体層は、所定の波長域の光を発光する発光層と、前記発光層上に形成されたpクラッド層と、前記pクラッド層上に形成されたコンタクト層と、前記pクラッド層上において前記コンタクト層の周囲に形成され、前記発光層から発せされた前記光を前記半導体層の面内方向に伝播させるライトガイド層と、を備え、
前記半導体発光素子は、前記半導体層の中心と前記パッケージ基板の中心とが一致しないように配置されており、
前記発光層、前記pクラッド層及び前記ライトガイド層は、前記面内方向における末端部の形状を傾斜させた傾斜構造を有し、
前記傾斜構造は、前記発光層の前記パッケージ基板と反対側の面を
、前記半導体層の積層方向に直交する方向における外方へ向かうほど前記パッケージ基板と反対側に向かうよう傾斜させた構造、並びに前記pクラッド層及び前記ライトガイド層のそれぞれの前記パッケージ基板側の面及び前記パッケージ基板と反対側の面の双方を
、前記積層方向に直交する方向における外方へ向かうほど前記パッケージ基板と反対側に向かうよう傾斜させた構造を含み、
前記傾斜構造は、観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りが生じることを抑制するよう、前記半導体層の中心が前記パッケージ基板の中心に対して離れている方向と反対の方向の側の末端部に少なくとも設けられている、
半導体発光装置。
【請求項2】
前記ライトガイド層は、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する、
請求項1に記載の半導体発光装置。
【請求項3】
前記ライトガイド層は、前記コンタクト層の厚さよりも薄い厚さを有する、
請求項1又は2に記載の半導体発光装置。
【請求項4】
前記ライトガイド層は、複数の誘電体層からなる誘電体多層膜により形成されている、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
【請求項5】
前記誘電体多層膜は、SiN、SiO
2、AlN、Al
2O
3を含む材料により形成されている、
請求項4に記載の半導体発光装置。
【請求項6】
前記パッケージ基板に搭載された定電圧素子をさらに備え、
前記傾斜構造は、前記半導体発光素子に対して前記定電圧素子が搭載されている方向の側の末端部に設けられている、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体発光素子をパッケージ基板にフリップチップ実装して形成した半導体発光装置が提供されている(特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1に記載の半導体発光装置は、半導体層が積層されたサファイア基板を有する半導体発光素子と、半導体発光素子を搭載する凹部が形成されているパッケージ基板と、凹部内において半導体発光素子に隣接して配置された定電圧素子(ツェナーダイオード)と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、予め規格化されたサイズを有するパッケージ基板の凹部内に定電圧素子を配置する場合、定電圧素子を実装する際にクリアランスを確保する必要があるため、半導体層がパッケージ基板の凹部の中心に位置するように半導体発光素子をパッケージ基板の凹部内に配置することが難しくなる。
【0006】
半導体層がパッケージ基板の中心に位置するように半導体発光素子を配置できない場合、半導体発光素子の点灯時に、
図16乃至
図19に示すように、観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りが生じてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、半導体層がパッケージ基板の中心に位置するように半導体発光素子を配置できない場合であっても、観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りが生じることを抑制した半導体発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決することを目的として、半導体層を有する半導体発光素子と、前記半導体発光素子が搭載されるパッケージ基板と、を備え、前記半導体発光素子は、前記パッケージ基板にフリップチップ実装されており、前記半導体層は、所定の波長域の光を発光する発光層と、前記発光層上に形成されたpクラッド層と、前記pクラッド層上に形成されたコンタクト層と、前記pクラッド層上において前記コンタクト層の周囲に形成され、前記発光層から発せされた前記光を前記半導体層の面内方向に伝播させるライトガイド層と、を備え、前記半導体発光素子は、前記半導体層の中心と前記パッケージ基板の中心とが一致しないように配置されており、前記発光層、前記pクラッド層及び前記ライトガイド層は、前記面内方向における末端部の形状を傾斜させた傾斜構造を有し、前記傾斜構造は、前記発光層の前記パッケージ基板と反対側の面を、前記半導体層の積層方向に直交する方向における外方へ向かうほど前記パッケージ基板と反対側に向かうよう傾斜させた構造、並びに前記pクラッド層及び前記ライトガイド層のそれぞれの前記パッケージ基板側の面及び前記パッケージ基板と反対側の面の双方を、前記積層方向に直交する方向における外方へ向かうほど前記パッケージ基板と反対側に向かうよう傾斜させた構造を含み、前記傾斜構造は、観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りが生じることを抑制するよう、前記半導体層の中心が前記パッケージ基板の中心に対して離れている方向と反対の方向の側の末端部に少なくとも設けられている、半導体発光装置を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、半導体層がパッケージ基板の中心に位置するように半導体発光素子を配置できない場合であっても、観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りが生じることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の外観を示す図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、平面図であり、(c)は、(a)のA-A断面図である。
【
図2】第1のキャビティ内において半導体発光素子が搭載された位置の一例を模式的に示す図である。
【
図3A】半導体発光素子を斜め方向から視た状態を模式的に示す図である。
【
図3B】
図3Aの中央部を縦方向に切断した状態を模式的に示す図である。
【
図3C】半導体発光素子の縦断面を模式的に示す図である。
【
図4】半導体層内を横方向に伝播する光の強度の一例を示す図であり、(a)は、
図3CのC-C断面における光の伝播の一例を示す図であり、(b)は、
図3CのD-D断面における光の伝播の一例を示す図である。
【
図5】半導体発光素子からの光の取り出しの一例を示す図であり、(a)は、光取り出し構造の一例を模式的に示す図であり、(b)は、光取り出し構造により取り出された光の様子を模式的に示す図である。
【
図6】見かけ上の発光領域の一例を示す図であり、(a)は、半導体発光装置から第1のキャビティの領域を抜き出して示す平面図であり、(b)は、(a)のうちn電極の領域を拡大して示す一部拡大図である。
【
図7】見かけ上の発光領域の他の例を示す図であり、(a)は、半導体発光装置から第1のキャビティの領域を抜き出して示す平面図であり、(b)は、(a)のうちn電極の領域を拡大して示す一部拡大図である。
【
図8】光取り出し構造の変形例を模式的に示す図である。
【
図9】光取り出し構造の変形例を模式的に示す図である。
【
図10】光取り出し構造の変形例を模式的に示す図である。
【
図11】誘電体多層膜の構成の一例を表で示した図である。
【
図12】
図11に示す誘電体多層膜における傾斜構造の傾斜面に対する入射角と光の波長と反射率との関係をグラフで示した図である。
【
図13】誘電体多層膜の構成の他の例を表で示した図である。
【
図14】
図13に示す誘電体多層膜における傾斜構造の傾斜面に対する入射角と光の波長と反射率との関係をグラフで示した図である。
【
図15】半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心の位置関係と、配光特性及び放射照度分布の偏りとの関係を検証したシミュレーション結果の一例を示す図である。
【
図16】半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心の位置関係と、配光特性及び放射照度分布の偏りとの関係を検証したシミュレーション結果の他の例を示す図である。
【
図17】半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心の位置関係と、配光特性及び放射照度分布の偏りとの関係を検証したシミュレーション結果の他の例を示す図である。
【
図18】半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心の位置関係と、配光特性及び放射照度分布の偏りとの関係を検証したシミュレーション結果の他の例を示す図である。
【
図19】
図18に示す例における配光特性の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施の形態]
本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
【0012】
(半導体発光装置の構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係る半導体発光装置の外観を示す図であり、(a)は、斜視図であり、(b)は、平面図であり、(c)は、(a)のA-A断面図である。
図1各図に示すように、この半導体発光装置1は、パッケージ基板2と、半導体発光素子3と、定電圧素子(以下、「ツェナーダイオード」ともいう。)4と、レンズ6と、を備えて構成されている。
【0013】
パッケージ基板2は、半導体発光素子3及びツェナーダイオード4を収容する。半導体発光素子3は、紫外光等の所定の波長域の光を発光する。半導体発光素子3は、半導体層30と、この半導体層30を成長させる基板となるサファイア(A12O3)で形成されたサファイア基板31と、を有している。ツェナーダイオード4は、半導体発光素子3に印加される電圧の値を一定に保ち過電流を抑制することによって半導体発光素子3を保護する役割を果たす。レンズ6は、半導体発光素子3から出射された光を集光する。以下、各構成の詳細について順に説明する。
【0014】
(パッケージ基板2)
パッケージ基板2は、セラミックを含む無機材質基板である。パッケージ基板2は、例えば、高温焼成セラミック多層基板(HTCC、High Temperature Co-fired Ceramic)により形成される。パッケージ基板2は、略直方体形状の形状を有している。
【0015】
パッケージ基板2の上面2aには、半導体発光素子3を搭載する凹状の第1のキャビティ21が形成されている。この第1のキャビティ21の底面21aには、基板側電極(不図示)が形成されている。
【0016】
また、第1のキャビティ21の底面21aには、ツェナーダイオード4を搭載する凹状の第2のキャビティ22がさらに形成されている。第2のキャビティ22は、第1のキャビティ21の一端部に形成されている。具体的には、第2のキャビティ22は、この第2のキャビティ22を構成する一の内壁面22a(図示-Y側の内壁面とする。)と第1のキャビティ21を構成する一の内壁面21b(図示-Y側の内壁面とする。)とが平面視(図示+Z方向側から-Z方向側を視た場合をいう。)において同一の位置に位置するように配置されている。
【0017】
図2は、第1のキャビティ21内において半導体発光素子3が搭載された位置の一例を模式的に示す図である。
図2中の2つの一点鎖線は、それぞれ、パッケージ基板2の平面視における縦方向及び横方向の中心線を示しており、両者が交差する点は、平面視におけるパッケージ基板2の中心(具体的には、第1のキャビティ21の中心)を表わす。
【0018】
なお、
図2では、説明の便宜上、第2のキャビティ22及びツェナーダイオード4を省略して描いた。また、半導体発光素子3の半導体層30は、実際は、平面視において、図示X方向に延在した横長の半導体層30が縦方向(図示Y方向)に3列に並んだ形状(いわゆる、「王」字形をいう。
図6(b)参照。)を有しているが、ここでは簡略化して四角形に描いている点に留意されたい。
【0019】
図2に示すように、半導体発光装置1の平面視において、半導体発光素子3は、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心から所定の距離離れた位置に位置するように配置されている。換言すれば、半導体発光素子3は、半導体層30の中心とパッケージ基板2の中心とが一致しないように配置されている。
【0020】
具体的には、半導体発光素子3は、半導体発光素子3の半導体層30(
図3B及び
図3C参照。)の中心とパッケージ基板2の中心とが所定の方向に所定の距離離れた位置に位置するように配置されている。より具体的には、半導体発光素子3は、半導体層30がパッケージ基板2の中心から、ツェナーダイオード4が搭載されている側と反対側(図示+Y方向側)に所定の距離離れた位置に位置するように配置されている。ツェナーダイオード4を実装する際にクリアランスを確保する必要があるためである。
【0021】
(半導体発光素子3)
半導体発光素子3には、例えば、レーザダイオード(Laser Diode:LD)、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等が含まれる。なお、半導体発光素子3には、トランジスタ等の半導体固体素子を含めてもよい。本実施の形態では、半導体発光素子3として、紫外領域の波長の光(特に、中心波長が300nm以下の深紫外光)を発光する発光ダイオードを例に挙げて説明する。
【0022】
図3各図は、半導体発光素子3の積層構造を説明する図であり、
図3Aは、半導体発光素子3を斜め方向から視た状態を模式的に示す図、
図3Bは、
図3Aの中央部を縦方向に切断した状態を模式的に示す図、
図3Cは、
図2のB-B断面を模式的に示す図である。なお、
図3Cは、積層構造の詳細を説明する便宜のために、半導体発光素子3の積層構造のうちの一部について、積層方向(
図3Cの図示上下方向)に引き伸ばして厚く描いているが、実際の厚さの比率は、
図3A及び
図3Bに示す厚さの比率と同一である点に留意されたい。
【0023】
図3各図に示すように、半導体発光素子3は、半導体層30と及びサファイア基板31に加えて、電極32をさらに有して構成されている。本実施の形態では、半導体層30は、AlGaN系の窒化物半導体層であり、サファイア基板31上に形成されている。
【0024】
半導体層30は、サファイア基板31側から、AlNを含むバッファ層30a、n型AlGaNを含むnクラッド層30b、AlGaNを含む発光層30c、p型AlGaNを含むpクラッド層30d、p型GaNを含むコンタクト層30eを順次形成している。換言すれば、サファイア基板31上に形成されたバッファ層30aと、バッファ層30a上に形成されたnクラッド層30bと、nクラッド層30b上に形成された発光層30cと、発光層30c上に形成されたpクラッド層30dと、pクラッド層30d上に形成されたコンタクト層30eと、を備える。
【0025】
また、半導体層30は、pクラッド層30d上においてコンタクト層30eの周囲に形成されたライトガイド層30fをさらに備えている。ライトガイド層30fは、後述するように、発光層30cから発せられた光を半導体層30の横方向に誘導する役割を果たすとともに、pクラッド層30d及びコンタクト層30eを保護する保護層としての機能を有する。
【0026】
ライトガイド層30fは、半導体発光素子3から出射された光が伝播する領域(以下、「見かけ上の発光領域」ともいう。
図5(b)の破線参照。)Rが含まれる発光の中心がチップの中心に位置するように光を誘導できる形状を有する。ライトガイド層30fの形状の詳細については、後述する。
【0027】
また、ライトガイド層30fは、コンタクト層30eの厚さよりも薄い厚さを有する。半導体発光素子3を実装する際に、ライトガイド層30fとパッケージ基板2側に設けられた電極面(不図示)とが干渉することを防止するためである。また、ライトガイド層30fの屈折率は、空気の屈折率(n=1.0)よりも大きい。
【0028】
また、ライトガイド層30fは、対向するパッケージ基板2側の電極面と絶縁する必要があることから、誘電体であることが好ましい。例えば、ライトガイド層30fは、AlN、SiO2、SiN、Al2O3等を含む材料で形成されることが好ましい。
【0029】
電極32は、コンタクト層30e上に形成されたアノード側電極(p電極)32aと、nクラッド層30b上に形成されたカソード側電極(n電極)32bと、を有している。半導体発光素子3は、第1のキャビティ21の底面21aに形成された基板側電極上に、半導体層30及び電極32を基板電極側にして実装されている(すなわち、フリップチップ実装)。具体的には、半導体発光素子3は、電極32が金バンプ等を介して基板側電極と電気的に接続されることにより、第1のキャビティ21の底面21aに実装されている。また、半導体発光素子3は、第1のキャビティ21を覆うとともに、ツェナーダイオード4に被せられるように配置されている。
【0030】
(レンズ6)
レンズ6は、例えば、半球形の形状を有している。レンズ6の形状は、半球形以外でもよく、例えば、凸状、凹状、あるいはそれ以外の形状でもよい。レンズ6は、半導体発光素子3のサファイア基板31の底面31a上に配置される。
【0031】
〔半導体層30内における光の伝播〕
半導体層30の中心とパッケージ基板2の中心とが離れていることによって生じ得る観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りを抑制するために、まず、発光層30cから発せられた光を半導体層30内を横方向に伝播させる。以下、
図4を参照して、発光層30cから発せられた光が半導体層30内を横方向に伝播することについて説明する。ここで、「横方向」とは、半導体層30の厚さ方向(すなわち、積層方向)に対して垂直な方向(
図2の図示X-Y方向。以下、「面内方向」ともいう。)をいう。なお、本実施の形態では、「光」は、主として、紫外光をいう。
【0032】
図4は、半導体層30内を横方向に伝播する光の強度の一例を示す図であり、(a)は、
図3CのC-C断面における光の伝播の一例を示す図であり、(b)は、
図3CのD-D断面における光の伝播の一例を示す図である。ここで、C-C断面は、p電極32aを含み、ライトガイド層30fを含まない断面の一例であり、D-D断面は、ライトガイド層30fを含み、p電極32aを含まない断面の一例である。
【0033】
図4各図の縦軸は、半導体層30の厚さ方向の距離(以下、「深さ」ともいう。)を示し、横軸は、各層の屈折率n及び光の強度を示す。また、棒グラフは、屈折率nの大きさを示し、曲線は、伝播する光の強度を示す。
【0034】
発光層30cから発せられた紫外光は、等方的に伝達する放射光である。
図4(a)に示すように、発光層30cから発せられた紫外光のうち、コンタクト層30e側の方向に放射した紫外光は、コンタクト層30eに吸収される。コンタクト層30eは、紫外光に対する吸収係数の高いp-GaNにより形成されているためである。
【0035】
また、発光層30cから発せられた紫外光のうち、発光層30cと隣接する層(すなわち、nクラッド層30b及びpクラッド層30d)との界面に平行又は略平行に伝播する光は、半導体層30の積層方向における末端部(すなわち、コンタクト層30e側)に向けて伝播するが、コンタクト層30eの屈折率が高いため、コンタクト層30eに引き寄せられ、コンタクト層30eに吸収される。
【0036】
これに対して、
図4(b)に示すように、
図3CのD-D断面内、すなわち、発光層30cの直下にp電極32a及びコンタクト層30eがともに設けられていない領域内では、発光層30cから発せられた光は、半導体層30の積層方向及び層の界面と平行な方向における末端部(すなわち、ライトガイド層30f)まで伝播する。
【0037】
このD-D断面では、nクラッド層30b、発光層30c及びpクラッド層30dは、屈折率が低いライトガイド層30fとバッファ層30aとの間に挟まれるように位置している。そのため、nクラッド層30b、発光層30c及びpクラッド層30dを伝播する光の放射束を、平面視における半導体層30の範囲内に閉じ込めることができるからである。
【0038】
〔半導体発光素子3からの光の取り出し〕
次に、半導体層30内を横方向に伝播させた光を半導体発光素子3から外方に取り出す。以下、
図5を参照して、半導体層30内を横方向に伝播している光を半導体発光素子3から取り出すことについて説明する。
【0039】
図5は、半導体発光素子3からの光の取り出しの一例を示す図であり、(a)は、光取り出し構造の一例を模式的に示す図であり、(b)は、光取り出し構造により取り出された光の様子を模式的に示す図である。なお、
図5(a)の点線の矢印は、発光層30cから発せられた紫外光の伝播の一例を表わしている。以下、同様の説明は、省略する場合がある。
【0040】
半導体層30の中心とパッケージ基板2の中心とが離れていることによって生じ得る観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りを抑制するために、半導体層30の中心とパッケージ基板2の中心との位置ズレが解消する方向の側における半導体発光素子3の外方の領域から光を取り出す。
【0041】
半導体発光素子3から出射された光が伝播する、見かけ上の発光領域Rを、偏りが抑制される方向(すなわち、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向と反対の方向。本実施の形態では、ツェナーダイオード4が搭載されている方向。)に拡げるためである。
【0042】
見かけ上の発光領域Rを偏りが抑制される方向に拡げるために、発光層30c、pクラッド層30d、及びライトガイド層30f(以下、総称して「光が導光する層」ともいう。)内を横方向に伝播する光をサファイア基板31側(図示上側、+Z側。)に誘導する。
【0043】
本実施の形態では、光取り出し構造として、光が導光する層の面内方向における末端部の形状を傾斜させた傾斜構造30Aを設ける。具体的には、
図5(a)に示すように、光が導光する層の面内方向において、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向と反対の方向の側の末端部(図示-Y方向側の末端部)に傾斜構造30Aを設ける。
【0044】
この傾斜構造30Aは、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向と反対の方向の側の領域において、半導体層30内を横方向に伝播する放射束の進行方向をサファイア基板31側に変える役割を果たす。このときの導光する層の面内方向における末端部の形状について、傾斜構造30Aの傾斜面30Aaと傾斜していない面(すなわち、面内方向)とのなす角(以下、「傾斜角」ともいう。)をθとした場合、θは、90°以下(θ≦90°)の鋭角である。
【0045】
かかる傾斜構造30Aを設けることによって、
図5(a)の点線の矢印に示されるように、発光層30cから発せられた紫外光のうち横方向に伝播する紫外光は、各層の界面で反射する。そして、反射した紫外光の進行方向は、サファイア基板31側(すなわち、図示上側)に変化する。このようにして、半導体層30内を横方向に伝播する紫外光は、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向と反対の方向の側における半導体発光素子3の外方の領域に導かれる。
【0046】
図5(a)では、説明の便宜上、図示-Y方向側の末端部のみに傾斜構造30Aを描いたが、かかる傾斜構造30Aは、図示-Y方向側の末端部のみならず、半導体層30が延在する方向における末端部(図示-X方向側の末端部及び+Y方向側の末端部。)にさらに設けてもよい。
【0047】
このようにして、発光層30cから発せられた紫外光のうち横方向に伝播する紫外光は、平面視において半導体層30が存在している領域のみならず、図示-Y方向、+X方向及び-X方向側における半導体発光素子3の外方の領域にもさらに導かれる。なお、
図5(a)では、「各層の界面」の一例として、発光層30cとpクラッド層30d及びコンタクト層30eとの界面を例に挙げて説明した。
【0048】
また、光を取り出す構造としては、例えば、発光層30c、pクラッド層30d、及びライトガイド層30fの厚さを、端面(上述した面内方向における末端部側の側面をいう。)に向かうに連れて変化させてもよい。具体的には、発光層30c、pクラッド層30d、及びライトガイド層30fの厚さを、端面に向かうに連れて減少させてもよい。
【0049】
図5(b)のドット300は、半導体層30から取り出された紫外光を表わしている。
図5(b)に示すように、取り出された紫外光は、平面視において、半導体層30の周囲(具体的には、図示+X方向、-X方向、及び-Y方向の周囲)の領域から取り出される。このようにして、見かけ上の発光領域Rを、偏りが抑制される方向に拡げることができる。
【0050】
〔見かけ上の発光領域〕
次に、
図6を参照して、半導体発光素子3が半導体層30の中心とパッケージ基板2の中心とが離れるように配置されている場合における見かけ上の発光領域Rについて説明する。
【0051】
図6は、見かけ上の発光領域の一例を示す図であり、(a)は、半導体発光装置1から第1のキャビティ21の領域を抜き出して示す平面図であり、(b)は、(a)のうちn電極の領域を拡大して示す一部拡大図である。実線の外枠は、第1のキャビティ21の内壁面21bを表わし、実線の内枠は、半導体層30の外縁を表わし、点線は、n電極32bの領域を表わし、破線は、見かけ上の発光領域Rを表わす。
図6(b)は、
図6(a)の点線の領域を拡大して示したものである。なお、以下、同様の説明は、省略する場合がある。
【0052】
図6各図に示すように、見かけ上の発光領域Rは、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向(
図6の図示+Y方向)と反対の方向(
図6の図示-Y方向)、及び半導体層30の面内方向において半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向と直交する方向(
図6の図示左右方向、X方向)にともに拡がる。また、見かけ上の発光領域Rが半導体層30に対して拡がる幅dは、100μm以上150μm以下である。
【0053】
図7は、見かけ上の発光領域の他の例を示す図であり、(a)は、半導体発光装置1から第1のキャビティ21の領域を抜き出して示す平面図であり、(b)は、(a)のうちn電極の領域を拡大して示す一部拡大図である。
図7に示す構成は、半導体層30を配置する向きが
図6に示す半導体層30を配置する向きと90°異なっている点で、
図6に示す構成と相違する。
【0054】
具体的には、
図7では、半導体層30は、平面視において、図示Y方向に延在した縦長の半導体層30が横方向(図示X方向)に3列に並んだ形状を有している。また、
図7に示す半導体層30の配置の場合、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向と反対の方向として、半導体層30が延在する方向の側(図示-Y方向側)の末端部に傾斜構造30Aを設ける。
【0055】
図7各図に示すように、見かけ上の発光領域Rは、半導体層30の中心がパッケージ基板2の中心に対して離れている方向(
図7の図示+Y方向)と反対の方向(
図7の図示-Y方向)に拡がる。見かけ上の発光領域Rが半導体層30に対して拡がる幅dは、100μm以上150μm以下である。
【0056】
<変形例1>
図8は、光取り出し構造の変形例を模式的に示す図である。
図8に示すように、ライトガイド層30fの下面(サファイア基板31と反対側の面をいう。)にいくつかの窪み30faを設けてもよい。pクラッド層30dに平行なライトガイド層30fの領域は、光が取り出しにくいため、ライトガイド層30fの下面に窪み30faを設けることで、紫外光をこの窪み30faで反射させることによって取り出すことが可能となるためである。
【0057】
ライトガイド層30fの窪み30faは、例えば、エッチングで作製することが可能である。また、窪み30faの形状は、例えば、ドット形状としてよい。また、ドットの配置パターンは、公知のものでよく、例えば、
図8に示すように、コンタクト層30eのうち光源(図の「発光」参照。)に近いほどドット密度を疎とし、光源から遠くなるほどドット密度を密となるようにしてよい。このように配置すると、均一で効率よく光を取り出すことが可能である。
【0058】
また、光源からの距離に応じてドットのサイズが段階的に変化するようにしてもよい。例えば、
図8に示すように、光源に近いほどドットのサイズを小さくし、光源から遠くなるほどドットのサイズを連続的に大きくしてもよい。
【0059】
<変形例2>
図9は、光取り出し構造の変形例を模式的に示す図である。必ずしも、
図5及び
図8に示したように紫外光が導光する層(すなわち、発光層30c、pクラッド層30d、ライトガイド層30f)の面内方向における末端部の形状を傾斜させた傾斜構造30Aを設けなくてもよく、
図9に示すように、紫外光が導光する層の面内方向における末端部の形状を傾斜させずに、ライトガイド層30fの下面に、光源に近い側から光源から離れる側に向かって疎から密になるようにドット密度が変化するよう配置された窪み30faを設けてもよい。
【0060】
<変形例3>
図10は、光取り出し構造の変形例を模式的に示す図である。
図10に示すように、ライトガイド層30fを、複数の誘電体層30gaからなる誘電体多層膜30gにより形成してもよい。ライトガイド層30fを誘電体多層膜30gとすることによって、紫外光がライトガイド層30fに全反射が生じない角度で入射する場合であっても、複数の誘電体層30gaのうちいずれかの誘電体層30gaで反射させることができるため、紫外光を効率よく反射させることが可能となり、放射束を効率よく取り出すことができる。
【0061】
図11は、誘電体多層膜30gの構成の一例を表で示した図である。発光層30cに近い方を第1とし、発光層30cから遠い方を第N(Nは、2以上の自然数)とした。
図11に示すように、誘電体多層膜30gは、例えば、AlN、SiO
2、SiN、Al
2O
3を組み合わせて構成される。また、誘電体多層膜30gとコンタクト層30eとが隣接するため、これらSiN、SiO
2、AlN、Al
2O
3等の絶縁材料で形成することが望ましい。
【0062】
図12は、一例として誘電体多層膜30gを
図11に示すような構成とした場合における、傾斜構造30Aの傾斜面30Aaに対する入射角と光の波長と反射率との関係をグラフで示した図である。波長としては、発光層30cから発光するピーク波長として280nmを用いるとともに、誘電体多層膜30gの膜厚は、480nmとした。なお、
図12に示す反射率は、フレネルの反射式に基づいて算出されたS波及びP波の反射率を示している。
【0063】
図12に示すように、紫外光が誘電体多層膜30gに傾斜構造30Aの傾斜面30Aaに対して0°以上10°未満の角度で入射した場合、80%以上の反射率が得られる(
図12の黒丸、黒三角、黒四角参照)。また、傾斜構造30Aの傾斜面30Aaに対して10°以上15°未満の角度で入射した場合、60%以上の反射率を得ることができる(
図12の黒四角、黒菱形参照)。なお、
図11に示す構成の場合、傾斜構造30Aの傾斜面30Aaに対して23.6°以上の角度で入射した紫外光は、全反射となる。
【0064】
図13は、誘電体多層膜30gの構成の他の例を表で示した図である。膜厚の制約等で100nm程度の多層膜しか積層できない場合、誘電体多層膜30gは、例えば、
図13に示すような2つの誘電体層30gaからなるものとしてよい。
【0065】
図14は、一例として誘電体多層膜30gを
図13に示すような構成とした場合における、傾斜構造30Aの傾斜面30Aaに対する入射角と光の波長と反射率との関係をグラフで示した図である。発光層30cからのピーク波長は、
図12と同様に280nmとし、誘電体多層膜30gの膜厚は、86nmとした。
図14に示すように、傾斜構造30Aの傾斜面30Aaに対して0°以上20°未満の角度では、30%以上の反射率を得ることができる。なお、
図13の構成の場合も
図11の構成と同様に、傾斜構造30Aの傾斜面30Aaに対して23.6°以上の角度で入射した紫外光は、全反射となる。
【0066】
〔中心の位置ズレと配光特性及び放射照度分布の偏りとの関係について〕
図15乃至
図19は、半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心の位置関係と、配光特性及び放射照度分布の偏りと、の関係を検証したシミュレーション結果の一例を示す図であり、
図15は、半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心が一致している場合の結果であり、
図16乃至
図18は、半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心が一致していない場合の結果であり、
図19は、
図18に示す例における配光特性のうち0°及び45°を抜き出してまとめた図である。
【0067】
図15に示す結果と
図16乃至
図19に示す結果とを比較して示されるように、半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心が一致している場合、配光特性及び放射照度分布には偏りが生じず略均一であるのに対して、半導体発光素子の中心及びパッケージ基板の中心が一致していない場合、配光特性及び放射照度分布には偏りが生じる。これらの結果から、半導体層30がパッケージ基板2の中心に位置するように半導体発光素子3を配置できない場合、観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りが生じることが示される。
【0068】
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本発明によると、発光層30cから発せされた光を半導体層内で横方向に伝播させ、また、この横方向に伝播した光を、半導体層30の中心とパッケージ基板2の中心との位置ズレが解消する方向の側における半導体発光素子3の外方の領域から光を取り出すことによって、見かけ上の発光領域Rを偏りが抑制される方向に拡げることができる。そのため、半導体層がパッケージ基板の中心に位置するように半導体発光素子を配置できない場合であっても、
図16乃至
図19に示すような観察方位による配光特性の偏りや放射照度分布の偏りを抑制させることができる。
【0069】
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における
符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲に
おける構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
【0070】
[1]半導体層(30)を有する半導体発光素子(3)と、前記半導体発光素子(3)が搭載されるパッケージ基板(2)と、を備え、前記半導体層(30)は、所定の波長域の光を発光する発光層(30c)と、前記発光層(30c)上に形成されたpクラッド層(30d)と、前記pクラッド層(30d)上に形成されたコンタクト層(30e)と、前記pクラッド層(30d)上において前記コンタクト層(30e)の周囲に形成され、前記発光層(30c)から発せされた前記光を前記半導体層(30)の面内方向に伝播させる前記ライトガイド層(30f)と、を備える、半導体発光装置(1)。
[2]前記発光層(30c)、前記pクラッド層(30d)及び前記ライトガイド層(30f)は、前記面内方向における末端部の形状を傾斜させた傾斜構造(30A)を有している、前記[1]に記載の半導体発光装置(1)。
[3]前記ライトガイド層(30f)は、空気の屈折率よりも大きい屈折率を有する、前記[1]又は[2]に記載の半導体発光装置(1)。
[4]前記ライトガイド層(30f)は、前記コンタクト層(30e)の厚さよりも薄い厚さを有する、前記[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の半導体発光装置(1)。
[5]前記ライトガイド層(30f)は、複数の誘電体層(30ga)からなる誘電体多層膜(30g)により形成されている、前記[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の半導体発光装置(1)。
[6]前記誘電体多層膜(30g)は、SiN、SiO2、AlN、Al2O3を含む絶縁材料により形成されている、前記[5]に記載の半導体発光装置(1)。
[7]前記半導体発光素子(3)は、前記半導体層(30)の中心と前記パッケージ基板(2)の中心とが一致しないように配置されており、前記傾斜構造(30A)は、前記半導体層(30)の中心が前記パッケージ基板(2)の中心に対して離れている方向と反対の方向の側の末端部に設けられている、前記[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の半導体発光装置(1)。
[8]前記パッケージ基板(2)に搭載された定電圧素子をさらに備え、前記傾斜構造(30A)は、前記半導体発光素子(3)に対して前記定電圧素子が搭載されている方向の側の末端部に設けられている、前記[7]に記載の半導体発光装置(1)。
【0071】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲
に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0072】
1…半導体発光装置
2…パッケージ基板
2a…上面
21…第1のキャビティ
21a…底面
21b…内壁面
22…第2のキャビティ
22a…内壁面
3…半導体発光素子
30…半導体層
30A…傾斜構造
30a…バッファ層
30b…nクラッド層
30c…発光層
30d…pクラッド層
30e…コンタクト層
30f…ライトガイド層
30g…誘電体多層膜
30ga…誘電体層
31…サファイア基板
31a…底面
32…電極
32a…アノード側電極(p電極)
32b…カソード側電極(n電極)
300…ドット
4…ツェナーダイオード
6…レンズ