(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-05
(45)【発行日】2023-07-13
(54)【発明の名称】片持ち秤量パンを有する電子天秤
(51)【国際特許分類】
G01G 21/23 20060101AFI20230706BHJP
【FI】
G01G21/23
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019057838
(22)【出願日】2019-03-26
【審査請求日】2022-01-31
(32)【優先日】2018-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】599082218
【氏名又は名称】メトラー-トレド ゲーエムベーハー
【住所又は居所原語表記】Im Langacher, 8606 Greifensee, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100167243
【氏名又は名称】上田 充
(72)【発明者】
【氏名】ビート・マイスター
(72)【発明者】
【氏名】アリス・ブーフマン
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-160146(JP,A)
【文献】特開2006-300940(JP,A)
【文献】特開2004-37451(JP,A)
【文献】特開2002-181616(JP,A)
【文献】特開平06-50802(JP,A)
【文献】特開昭63-55422(JP,A)
【文献】西独国特許出願公開第2065122(DE,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 1/00-23/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子天秤(1)であって、
秤量室後部壁(4)を有する秤量室(10)と、
前記秤量室(10)内に配置される秤量パン(14)と、
前記秤量室後部壁(4)に隣接するハウジング(11)と、
前記ハウジング(11)内に配置される秤量セル(12)と
を備え、
前記秤量セル(12)は、前記秤量セル(12)の前記秤量室後部壁(4)に面する側に配置される荷重受構造(13)を備え、
前記荷重受構造(13)は、該荷重受構造(13)の交差方向に延在するサスペンションピン(27)を備え、
前記秤量パン(14)は、前記秤量室後部壁(4)に向かう方向、および、該秤量室後部壁(4)から離れる方向に、前記電子天秤(1)の長手方向に移動可能であり、
前記秤量室後部壁(4)は、少なくとも1つの通路開口(31)を有し、
前記秤量パン(14)は、前記少なくとも1つの通路開口(31)を通って、前記荷重受構造(13)と係合することができ、
前記秤量パン(14)は、離間されるとともに接続部材(30)によって一緒に保持される2つのサイドバー(29)を備え、
前記2つのサイドバー(29)の各々は、実質的に直角で一緒に接合された実質的に水平方向の部分(55)および実質的に鉛直方向の部分(56)を有する実質的にL字状の構成を備え、
前記鉛直方向の部分(56)は、さらに、前記荷重受構造(13)の前記サスペンションピン(27)に係合するように構成されたフック状部(64)を備え、
前記2つのサイドバー(29)の各々の前記鉛直方向の部分(56)は、さらに、ガイド部(65)を備え、
前記ガイド部(65)は、前記荷重受構造(13)に向かう方向に前記フック状部(64)から延在するとともに、前記フック状部(64)から上方に向けて傾斜しており、
前記フック状部(64)は、前記サスペンションピン(27)と前記ガイド部(65)との間の摺動接触によって、前記サスペンションピン(27)上の係合位置に自身を着座させるために案内可能である
電子天秤。
【請求項2】
請求項1に記載の電子天秤(1)であって、
前記荷重受構造(13)は、着座要素(28)を備え、
前記秤量パン(14)の前記2つのサイドバー(29)の各々の前記鉛直方向の部分(56)は、さらに、長手方向に延在する支持部(66)を備え、
前記支持部(66)は、前記フック状部(64)の前記サスペンションピン(27)への係合を強固に固定するように、前記着座要素(28)に係合するように構成された
電子天秤。
【請求項3】
請求項2に記載の電子天秤(1)であって、
前記サスペンションピン(27)および前記着座要素(28)は、離間されるとともに、前記荷重受構造(13)の前記交差方向に延在するように配置され、
前記サスペンションピン(27)および前記着座要素(28)は、矩形、円形、長円形または多角形の断面を有している
電子天秤。
【請求項4】
請求項2ないし請求項3のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記フック状部(64)と前記支持部(66)との間隔は、前記サスペンションピン(27)と前記着座要素(28)との間隔と実質的に等しい
電子天秤。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)の前記フック状部(64)は、アーチ状であるとともに、前記サスペンションピン(27)に係合する外形を有している
電子天秤。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)の前記接続部材(30)は、前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)同士を接続するクロスバーである
電子天秤。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)の前記接続部材(30)は、前記2つのサイドバー(29)の前記水平方向の部分(55)同士を接続する格子である
電子天秤。
【請求項8】
請求項7に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)は、さらに、前記格子に強固に取り付けられるプレートの形態のサンプル受部(67)を備える
電子天秤。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量室後部壁(4)は、前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)が通過することができるようにするために十分な大きさを有するとともに離間された2つの鉛直方向スリット(31)を備える
電子天秤。
【請求項10】
請求項9に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量室後部壁(4)の前記2つの鉛直方向スリット(31)の間の距離は、前記秤量パン(14)の前記2つのサイドバー(29)の間の距離と実質的に等しい
電子天秤。
【請求項11】
請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記サスペンションピン(27)は、前記秤量パン(14)の前記2つのサイドバー(29)の間の距離よりも長い
電子天秤。
【請求項12】
請求項2、請求項3、及び、請求項2を直接又は間接的に引用先に含む請求項4ないし請求項11のいずれか一項に記載の電子天秤(1)の前記荷重受構造(13)上に前記秤量パン(14)を設置する方法であって、
a.前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)を、前記秤量室後部壁(4)の2つの鉛直方向スリット(31)に隣接させ、かつ、当該鉛直方向スリット(31)に対面させた状態で、秤量室床(3)上に前記秤量パン(14)を位置決めする工程と、
b.前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)を、前記秤量室後部壁(4)の2つの対応する前記鉛直方向スリット(31)内に前進させる工程と、
c.前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の脚部(56)上の傾斜した前記ガイド部(65)を前記荷重受構造(13)の前記サスペンションピン(27)上を摺動して昇らせるのに十分に強い力で、前記秤量パン(14)を前記秤量室後部壁(4)に向かう方向に押す工程と、
d.前記フック状部(64)が前記サスペンションピン(27)に係合するようになり、前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の脚部(56)の前記支持部(66)が前記着座要素(28)に密着して前記秤量パン(14)がその作動位置に到達するまで、前記秤量室後部壁(4)に向かう方向に前記秤量パン(14)を押し続ける工程と
とを備える方法。
【請求項13】
請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の電子天秤(1)の前記荷重受構造(13)から前記秤量パン(14)を取り外す方法であって、
a.前記秤量パン(14)の前記フック状部(64)を前記サスペンションピン(27)から係合解除するのに十分に強い力で実質的に鉛直方向上方に前記秤量パン(14)を持ち上げる工程と、
f.前記秤量パン(14)が前記サスペンションピン(27)から解放され、かつ、前記秤量室(10)から取り出され得る位置まで、前記ガイド部(65)が重力によって前記サスペンションピン(27)上を自由に摺動して戻ることを許容する工程と
を備える方法。
【請求項14】
請求項6を引用先に含む請求項12に記載の方法であって、
前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の脚部(56)同士を接続する前記クロスバー(57)は、前記サイドバー(29)の前記水平方向の部分(55)が前記鉛直方向スリット(31)に入る前に、前記秤量室後部壁(4)へ向かう前記秤量パン(14)のさらなる前進を阻止するように構成される
方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001]本発明は、秤量パンが片持ちアームによって支持される電子天秤に関する。片持ちアームは、秤量セルを収容するハウジングから秤量室(すなわち、ハウジングに隣接し、秤量パンを収容する取り囲まれた区画)内へ実質的に水平方向に突出する。片持ち支持アーム(これは、秤量セルの荷重受部に接続される)は、ハウジングの通路開口を経由して秤量室内に到達し、その結果、秤量パン上の物体によって作用される重量力が、片持ちアームおよび荷重受部を経由して秤量パンから秤量セルへ伝達される。重量力は、公知の電気機械原理を使用して秤量セルによって測定され、測定結果は、表示、および/または、さらなる処理のために数字として利用可能にされる。
【0002】
[0002]電子天秤における片持ち支持された秤量パンすなわち秤量プラットフォームのコンセプトは、公知の最新技術に属する。この構成は、典型的には化学研究室および製薬研究室、産業品質管理、宝飾品取引、貨幣収集、大気汚染フィルタの秤量、ならびに、多くの他の用途で使用される最も高精度の階級の天秤に使用される。また、天秤が重量を非常に正確に測定することを可能にする感度によって、天秤は、秤量パンの領域における空気の循環に影響を受けやすくなる。空気通風に対するこの感度が、上述した取り囲まれた秤量室(風防とも称される)の理由である。
【0003】
[0003]片持ち秤量パンを有する電子天秤が、例えば、米国特許出願公開第2003/0188897号に記載されている。その動作位置では、この種の天秤は、風防で取り囲まれた秤量室が前、すなわち、ユーザの最も近くに位置し、秤量セルを有するハウジングが後、すなわち、ユーザから遠い側に位置する状態で存在する。片持ち支持アームは、L字状であり、秤量セルの前側で荷重受部に接続されるL字の鉛直方向脚部と、秤量セルから秤量室内へ前方に向けて突出する秤量パンを有する水平方向脚部と、を備えている。片持ち支持アームと秤量セルの荷重受部との間の接続は、鉛直方向に向けられた重量力をしっかりと伝達するが、完全な係合から滑ることによって、交差する水平方向に向けられた力を生じさせるように構成される。
【0004】
[0004]米国特許出願公開第2003/0188897号にしたがった片持ち支持された秤量パンを有する天秤は、秤量室の床を通る通路開口を必要としない。これによって、秤量室の清掃が容易になり、秤量室の下方において床開口を通って落ちてベース区画内に入るこぼれた材料の問題をなくす。これは、秤量室の下方においてベース筐体内に設置される内蔵較正機構を天秤が有する場合に特に重要である。
【0005】
[0005]米国特許第6,557,391号には、上述の例に類似の電子天秤が記載されている。片持ちの秤量パンが、秤量荷重のための様々な種類のホルダ装置(例えば、傾いた位置でテストチューブを保持することができる装置)に対して置換可能である。
【0006】
[0006]米国特許第7,227,088号に記載された電子天秤では、片持ちキャリアアームが、フラスコの口(これを通って、物質が例えばピペットからフラスコ内に分注される)が風防の側壁パネルの小さな開口の近傍に位置決めされた状態で、調節可能な角度でフラスコを保持するように構成される。秤量セルの荷重受部に対する片持ちキャリアアームの接続は、上述の例に類似しており、その結果、同じ天秤で様々な秤量荷重キャリアを置換可能に使用することができる。
【0007】
[0007]片持ちキャリアアームのコンセプトの多用途性は、さらに、米国特許出願公開第2010/0170723号に明示されている。複数の受入容器のためのカルーセル機構が片持ちキャリアアームに取り付けられる。また、ソフトウェアプログラムにしたがった動作の流れを制御するコンピュータまたはプロセッサに天秤、カルーセル機構および用量分注装置がインタフェース接続される自動化プロセスにおいて、用量分注装置が、規定量の物質を受入容器内に分注するように構成される。
【0008】
[0008]上述の例の全てにおいて、秤量物キャリア(本明細書では、概して、秤量パンと呼ぶ)は、実質的にL字状の構造として構成される。このL字の鉛直方向脚部は、秤量セルの荷重受部に取り外し可能に接続され、L字の足部は、片持ち支持アームを形成する。片持ち支持アームは、秤量室内に突出し、秤量プラットフォームまたは他の荷重支持要素を支持する。上記で引用された従来技術の天秤において秤量パンを接続および取り外しする動作は、道具の使用を必要としないものの、容易に行うことはできない。なぜなら、秤量パンと秤量セルの荷重受部とを確実に正しく係合させるためには、ある程度の労力がかかるからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
[0009]本発明の目的は、秤量パンと秤量セルの荷重受部との係合および取り外しの動作を容易にする1つ以上の新たな特徴を提供することによって、上述したタイプの電子天秤を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[0010]この課題は、請求項1にしたがった秤量パンを有する電子天秤によって解決される。本発明の有利な実施形態および詳細な特徴は、従属請求項に記載されている。
【0011】
[0011]本発明に関するタイプの電子天秤は、秤量パンを収容する秤量室と、秤量セルを収容するハウジングと、を備えている。秤量室は、ハウジングの一部分である秤量室後部壁を有している。秤量室からハウジングに向かう方向は、電子天秤の長手方向または前後方向として定義される。交差方向が、水平方向、かつ、長手方向に直交する方向として定義される。秤量セルは、秤量セルの前側において秤量室後部壁の近傍に配置される荷重受構造を備えている。荷重受構造は、荷重受構造の交差方向に延在するサスペンションピンを備えている。秤量パンは、秤量室後部壁に向けて、および、秤量室後部壁から離れる方向に、長手方向に移動可能であり、秤量室後部壁は、少なくとも1つの通路開口を有している。秤量パンは、この通路開口を通って、荷重受構造と係合され得る。秤量パンは、離間されるとともに接続部材によって一緒に保持される2つのサイドバーを備えている。サイドバーの各々は、L字の形状に接合された実質的に水平方向の脚部および実質的に鉛直方向の脚部を備えている。鉛直方向の脚部は、荷重受構造のサスペンションピンに係合するように構成されたフック状部を有する長手方向後方に向けられた先端を備えている。本発明によれば、2つのサイドバーの各々の鉛直方向の脚部の長手方向後方に向けられた先端は、さらに、下方に向けられたガイド部を備えている。このガイド部は、フック状部の後に位置し、フック状部から上向きに傾斜しており、それによって、フック状部は、ガイド部とサスペンションピンとの摺動接触によって、サスペンションピン上の係合位置に自身を着座させるために案内可能である。
【0012】
[0012]本発明にしたがった電子天秤の好ましい実施形態では、荷重受構造は、サスペンションピンの下方の位置に配置される少なくとも1つの着座要素を備え、一方、秤量パンの2つのサイドバーの各々の鉛直方向の脚部は、上記長手方向後方に向けられた先端の下方の位置に配置される長手方向後方に向けられた支持部を備えている。支持部は、フック状部を引っ張って、サスペンションピンに強固に係合するために、支持部と着座要素との間の係合接触が秤量パンの重量の静モーメントのためのレバー支点を形成するように、着座要素上に自身を着座させるように構成される。
【0013】
[0013]本発明にしたがった電子天秤の好ましい実施形態では、サスペンションピンと着座要素とは、互いから離間されており、荷重受構造の交差方向に延在するように配置され、さらに、サスペンションピンおよび着座要素は、矩形、円形、長円形または多角形の断面を有している。
【0014】
[0014]好ましくは、フック状部と支持部との間の間隔は、サスペンションピンと着座要素との間の間隔と実質的に等しい。この配置によって、秤量パンが秤量セルの荷重受部上に設置されるときに、秤量パンと荷重受構造とが確実に位置整合される。
【0015】
[0015]秤量パンのフック状部は、好ましくは、サスペンションピンとの係合するように構成されたアーチ状の外形を有している。フック状部のアーチ状の外形は、サスペンションピンの断面と完全に一致する。
【0016】
[0016]本発明にしたがった電子天秤の好ましい実施形態では、秤量パンの接続部材は、2つのサイドバーの鉛直方向の脚部同士を接続するクロスバーとして構成される。このクロスバーは、接続機能を発揮することに加えて、長手方向における秤量パンの内向きの移動の範囲を制限する。クロスバーの他の利点は、秤量物(例えば、バイアル)が、秤量室後部壁に物理的に接触しないことである。秤量物が秤量パンにのみに接触するので、正確な重量測定が確保される。
【0017】
[0017]2つのサイドバーの鉛直方向の脚部同士を接続することに加えて、または、代えて、秤量パンの接続部材は、2つのL字状のサイドバーの水平方向の脚部同士を接続する格子状プラットフォームを備えていてもよい。格子状プラットフォームは、秤量パンの主要荷重受部として作用する。
【0018】
[0018]秤量パンの有利な構成では、プレートの形態のサンプル受部が配置され、格子状プラットフォームの頂部に強固に取り付けられる。サンプル受部は、秤量荷重が中央から外れていることに起因する秤量誤差を最小化するために秤量パン上の秤量荷重を中央配置するための可視ガイドとして機能する。それは、格子上に安全に着座され得ない小さい、または、不規則な形状の秤量物のための確実な支持面も提供する。
【0019】
[0019]有利には、秤量室後部壁において開口する通路は、2つの鉛直方向スリットの形態で構成される。2つのスリットの幅、高さ、および、互いからの距離は、サイドバーがスリットを通過することができる十分なクリアランスを有して、2つのサイドバーの鉛直部分に一致する。
【0020】
[0020]本発明の好ましい実施形態では、秤量室後部壁の2つの鉛直方向スリットの間の間隔は、秤量パンの2つのサイドバー全体の間の間隔に実質的に等しい。換言すれば、2つのサイドバーは、互いに平行である。このため、2つの鉛直方向スリットは、秤量セルの荷重受部上に秤量パンを設置する作業中において、2つのサイドバーを容易に案内する。
【0021】
[0021]有利には、サスペンションピンは、秤量パンの2つのサイドバーの間の間隔よりも長い。この構成によって、秤量パンの交差方向への可能な変位に起因する秤量パンと荷重受部との望ましくない係合解除が防止される。
【0022】
[0022]本発明にしたがった電子天秤では、秤量セルの荷重受部上に秤量パンを設置する作業は、次の手順の工程によって達成される。
a.2つのL字状サイドバーの鉛直方向の脚部を、秤量室後部壁の2つの鉛直方向スリットに隣接させ、かつ、当該鉛直方向スリットに対面させた状態で、秤量室床上に秤量パンを位置決めする工程
b.2つのサイドバーの鉛直方向の脚部を、秤量室後部壁の2つの対応する鉛直方向スリット内に前進させる工程と、
c.2つのサイドバーの鉛直方向の脚部上の傾斜したガイド部を荷重受部構造のサスペンションピン上を摺動して昇らせるのに十分に強い力で、秤量パンを秤量室後部壁に向かう方向に押す工程
d.フック状部がサスペンションピンに係合するようになり、L字状サイドバーの鉛直方向の脚部の支持部が着座要素に密着する(この時点で秤量パンがその作動位置に到達する)まで、秤量室後部壁に向かう方向に秤量パンを押し続ける工程。
【0023】
[0023]2つのサイドバーの鉛直方向の脚部同士を接続するクロスバーが、L字状のサイドバーの水平方向の足部が鉛直方向スリット内に入り始める前に、秤量パンのさらなる前進を阻止するように構成される場合には、最後の工程(d)における秤量パンの移動は、有利には、制限される。
【0024】
[0024]さらに、本発明によれば、秤量パンを取り外す作業は、次の手順の工程によって達成される。
e.秤量パンのフック状部をサスペンションピンから係合解除するのに十分に強い力で実質的に鉛直方向上方に秤量パンを持ち上げる工程
f.秤量パンがサスペンションピンから解放され、かつ、秤量室から取り出され得る位置まで、ガイド部が重力によってサスペンションピン上を自由に摺動して戻ることを許容する工程。
【0025】
[0025]秤量パンの本発明の構成を有する電子天秤、および、ロードセルの荷重受部へのその取り付けを、図面に概略的に示される実施形態を通じて以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明に関するタイプの完全な電子天秤を斜視図で示している。
【
図2】
図1の電子天秤の風防を斜視図で示している。
【
図3A】本発明にしたがった天秤の秤量パンを斜視図で示している。
【
図4A】本発明にしたがった天秤の秤量セルの荷重受構造を斜視図で示している。
【
図5B】
図5A~5Cの荷重受構造および秤量パンを正面図で示している。
【
図5C】
図5A~5Cの荷重受構造および秤量パンを側面図で示している。
【
図6A】秤量パンを秤量セルの荷重受構造に取り付けるための工程の手順を示している。
【
図6B】秤量パンを秤量セルの荷重受構造に取り付けるための工程の手順を示している。
【
図6C】秤量パンを秤量セルの荷重受構造に取り付けるための工程の手順を示している。
【
図6D】秤量パンを秤量セルの荷重受構造に取り付けるための工程の手順を示している。
【
図7A】秤量パンを秤量セルの荷重受構造から取り外すための工程の手順を示している。
【
図7B】秤量パンを秤量セルの荷重受構造から取り外すための工程の手順を示している。
【
図7C】秤量パンを秤量セルの荷重受構造から取り外すための工程の手順を示している。
【
図7D】秤量パンを秤量セルの荷重受構造から取り外すための工程の手順を示している。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[0026]
図1は、本発明にしたがった電子天秤1を3次元図で示している。電子天秤1の主要な部品は、ディスプレイコンソールD、ベース本体2、秤量室10およびハウジング11である。ハウジング11は、秤量セル12を収容している。秤量パン14(ここでは、格子形状の秤量プラットフォーム14の形態で示される)は、秤量室10の内部に収容されている。秤量室10は、風防5の透明壁パネルによって周囲空間に対して境界付けられ、秤量室後部壁4によってハウジングに対して境界付けられ、秤量室床3によってベース本体2に対して境界付けられている。天秤1の支持脚Sの1つは、見る者に対面するベース本体2の角部のところに示されている。
【0028】
[0027]
図2は、秤量室10を単独で示しており、天秤1の残りの部分は図示していない。秤量室10は、頂部、側部および前部のところで、風防壁パネル6,7,8,9によってそれぞれ取り囲まれ、後側のところで秤量室後部壁4によって取り囲まれ、底部のところで秤量室床3によって取り囲まれている。秤量室後部壁4は、モジュール式構造を有しており、ベースモジュール15と頂部モジュール16とを備えている。秤量室後部壁4のベースモジュール15は、鉛直方向スリット31の形態の2つの通路開口を有している。秤量パン14は、以下で詳細に説明し、図示するように、鉛直方向スリット31を通って秤量セル12に接続される。
【0029】
[0028]
図3Aは、天秤1の秤量パン14を斜視図で示しており、
図3Bは、天秤1の秤量パン14を側面図で示している。秤量パン14の主要部材は、長手方向すなわち前後方向、および、(天秤1における秤量パン14の設置位置に対して)鉛直方向に延在するL字状の2つのサイドバー29と、クロスバー57と、交差方向に延在する格子58のバーと、である。L字状のサイドバー29の鉛直部分すなわち脚部56同士を接続するクロスバー57、および、L字状のサイドバー29の水平部分すなわち片持ち足部55同士を接続する格子58は、本明細書では、接続部材30と総称する。鉛直部分56の特定の特徴(これは、本発明に関連しており、また、その機能は、
図4~6の説明および図示から明らかになるであろう)は、フック状部64と、傾斜ガイド部65と、支持部66と、を備えている。プレートの形態のサンプル受部67は、格子58の頂部に配置され、強固に取り付けられる。サンプル受部67は、秤量荷重が中央から外れていることに起因する秤量誤差を最小化するために、秤量パン14上の秤量荷重を中央配置するための可視化ガイドとして機能する。それは、格子58上に安全に着座され得ない小さい、または、不規則な形状の秤量物のための確実な支持面も提供する。
【0030】
[0029]
図4~4Cは、荷重受部すなわち荷重受構造13の斜視図、正面図および側面図をそれぞれ示している。荷重受構造13は、電子天秤1の秤量セル12の一部分である。荷重受構造13の特定の特徴(これらは、本発明に関連している)は、サスペンションピン27と着座要素28とを備えている。秤量パン14が荷重受構造13上に設置されたとき(
図5A~5C参照)、L字状のサイドバー29の鉛直方向脚部56上のフック状部64は、サスペンションピン27の両端において、段差を下った終端部に係合し、一方、L字状のサイドバー29の鉛直方向脚部56上の支持部66は、着座要素28の横方向先端上に着座される。図示される荷重受構造13は、その下部端のところに、交差方向較正重量クレードル73を有する片持ち支持アーム72を備えている。支持アーム72および較正重量クレードル73は、電子天秤1の秤量室床3の下方でベース本体2内に収容された較正機構の一部分である。ただし、支持アーム72および較正重量クレードル73は、本発明に関係しておらず、本発明の限定として決して理解されるべきではない。
【0031】
[0030]
図5A~5Cは、
図3A,3Bの秤量パン14の斜視図、正面図および側面図を、
図4A~4Cの荷重受構造13とともに、それらがどのようにして互いに接続されるのかを示すために、それぞれ示している。天秤の内部に設置されると、格子プラットフォーム58を有するL字状のサイドバー29の水平部分55は、秤量室床3の上方の鉛直距離のところで秤量室10内に延在し、一方、較正重量クレードル73を有する支持アーム72は、秤量室床3の下方でベース本体2内に位置する。同様に、秤量パン14の鉛直方向脚部56の前を向く部分は、秤量室後部壁4の前方の空間距離のところに位置し、一方、荷重受構造13は、秤量室後部壁4の背後の空間距離のところに位置する。サイドバー29の折り戻された長手方向に向けられた部分は、荷重受構造13の着座要素28およびサスペンションピン27と係合するために、周囲全体に及ぶ横方向クリアランスを有して、秤量室後部壁4の鉛直方向スリット31を通って延在する。
【0032】
[0031]
図6a~6dは、秤量セルの荷重受部に秤量パンを取り付けるための動作の手順を示している。
・
図6aにおいて、秤量パン14は、秤量室後部壁4の前で秤量室床3上に配置される。サイドバー29の折り戻された長手方向に向けられた部分は、秤量室後部壁4の鉛直方向スリット31内に入るために位置調整される。
・
図6bにおいて、秤量パンは、サイドバー29の折り戻された長手方向に向けられた部分の傾斜ガイド部65が鉛直方向スリット31を通過してサスペンションピン27上に乗り上げて滑り始める位置まで、秤量室後部壁4に向けた方向に押されている。
・
図6cにおいて、秤量パンは、さらに押されて、係合移動の最も高い位置まで戻っている。ここでは、傾斜ガイド部65は、フック状部(64)に直面する。
・
図6dにおいて、秤量パン14は、重力の影響のもと、押されて傾斜ガイド部65の端を越えており、また、フック状部64がサスペンションピン27を受け入れる係合状態になっている。同時に、支持部66は、着座要素28内にしっかりと着座している。支持部66と着座要素28との係合接触は、秤量パン14の重量の静モーメントのためのレバー支点を形成して、フック状部64を引っ張り、サスペンションピン27との強固な係合が得られる。
【0033】
[0032]
図7a~7dは、秤量セルの荷重受部から秤量パンを取り外すための動作の手順を示している。
・
図7aにおいて、秤量パン14は、荷重受構造13に取り付けられている。
・
図7bにおいて、秤量パン14は、荷重受構造13上のその着座部から持ち上げられ始めている。フック状部64は、もはや、サスペンションピン27にしっかりと接触して着座した状態ではない。
・
図7cにおいて、秤量パン14は、係合解除移動の最も高い位置に到達しており、そこでは、フック状部64は、滑ってサスペンションピン27から外れており、傾斜ガイド部65は、サスペンションピン27上を滑り落ち始めている。
・
図7dにおいて、傾斜ガイド部65は、重力のもとでサスペンションピン27に沿って滑り戻って、秤量パン14が、サスペンションピン27および着座要素28から解放された状態で秤量室床3に載置されるとともに秤量室10から取り出され得る位置に至っている。
【0034】
[0033]秤量セルの荷重受構造に片持ち秤量パンを取り付ける本発明のコンセプトの1つの具体的な実施形態を提示することによって本発明を説明したが、多数の追加的な変形形態が本発明の教示によって包含され、それには、例えば、格子状プラットフォームに加えて、他の種類の片持ち秤量物ホルダが含まれることが自明であると考えられる。秤量セルの荷重受構造に接続される片持ち秤量物キャリアの本発明の構成のそのような組合せおよび変形は、例外なく、それによって本発明のために求められる保護範囲内にあると考えられる。
<付記>
[形態1]
電子天秤(1)であって、
秤量室後部壁(4)を有する秤量室(10)と、
前記秤量室(10)内に配置される秤量パン(14)と、
前記秤量室後部壁(4)に隣接するハウジング(11)と、
前記ハウジング(11)内に配置される秤量セル(12)と
を備え、
前記秤量セル(12)は、前記秤量セル(12)の前記秤量室後部壁(4)に面する側に配置される荷重受構造(13)を備え、
前記荷重受構造(13)は、該荷重受構造(13)の交差方向に延在するサスペンションピン(27)を備え、
前記秤量パン(14)は、前記秤量室後部壁(4)に向かう方向、および、該秤量室後部壁(4)から離れる方向に、前記電子天秤(1)の長手方向に移動可能であり、
前記秤量室後部壁(4)は、少なくとも1つの通路開口(31)を有し、
前記秤量パン(14)は、前記少なくとも1つの通路開口(31)を通って、前記荷重受構造(13)と係合することができ、
前記秤量パン(14)は、離間されるとともに接続部材(30)によって一緒に保持される2つのサイドバー(29)を備え、
前記2つのサイドバー(29)の各々は、実質的に直角で一緒に接合された実質的に水平方向の部分(55)および実質的に鉛直方向の部分(56)を有する実質的にL字状の構成を備え、
前記鉛直方向の部分(56)は、さらに、前記荷重受構造(13)の前記サスペンションピン(27)に係合するように構成されたフック状部(64)を備え、
前記2つのサイドバー(29)の各々の前記鉛直方向の部分(56)は、さらに、ガイド部(65)を備え、
前記ガイド部(65)は、前記荷重受構造(13)に向かう方向に前記フック状部(64)から延在するとともに、前記フック状部(64)から上方に向けて傾斜しており、
前記フック状部(64)は、前記サスペンションピン(27)と前記ガイド部(65)との間の摺動接触によって、前記サスペンションピン(27)上の係合位置に自身を着座させるために案内可能である
電子天秤。
[形態2]
形態1に記載の電子天秤(1)であって、
前記荷重受構造(13)は、着座要素(28)を備え、
前記秤量パン(14)の前記2つのサイドバー(29)の各々の前記鉛直方向の部分(56)は、さらに、長手方向に延在する支持部(66)を備え、
前記支持部(66)は、前記フック状部(64)の前記サスペンションピン(27)への係合を強固に固定するように、前記着座要素(28)に係合するように構成された
電子天秤。
[形態3]
形態1または形態2に記載の電子天秤(1)であって、
前記サスペンションピン(27)および前記着座要素(28)は、離間されるとともに、前記荷重受構造(13)の前記交差方向に延在するように配置され、
前記サスペンションピン(27)および前記着座要素(28)は、矩形、円形、長円形または多角形の断面を有している
電子天秤。
[形態4]
形態1ないし形態3のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記フック状部(64)と前記支持部(66)との間隔は、前記サスペンションピン(27)と前記着座要素(28)との間隔と実質的に等しい
電子天秤。
[形態5]
形態1ないし形態4のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)の前記フック状部(64)は、アーチ状であるとともに、前記サスペンションピン(27)に係合する外形を有している
電子天秤。
[形態6]
形態1ないし形態5のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)の前記接続部材(30)は、前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)同士を接続するクロスバーである
電子天秤。
[形態7]
形態1ないし形態6のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)の前記接続部材(30)は、前記2つのサイドバー(29)の前記水平方向の部分(55)同士を接続する格子である
電子天秤。
[形態8]
形態1または形態7に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量パン(14)は、さらに、前記格子に強固に取り付けられるプレートの形態のサンプル受部(67)を備える
電子天秤。
[形態9]
形態1ないし形態8のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量室後部壁(4)は、前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)が通過することができるようにするために十分な大きさを有するとともに離間された2つの鉛直方向スリット(31)を備える
電子天秤。
[形態10]
形態1ないし形態9のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記秤量室後部壁(4)の前記2つの鉛直方向スリット(31)の間の距離は、前記秤量パン(14)の前記2つのサイドバー(29)の間の距離と実質的に等しい
電子天秤。
[形態11]
形態1ないし形態10のいずれか一項に記載の電子天秤(1)であって、
前記サスペンションピン(27)は、前記秤量パン(14)の前記2つのサイドバー(29)の間の距離よりも長い
電子天秤。
[形態12]
形態1ないし形態11のいずれか一項に記載の電子天秤(1)の前記荷重受構造(13)上に前記秤量パン(14)を設置する方法であって、
a.前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)を、前記秤量室後部壁(4)の前記2つの鉛直方向スリット(31)に隣接させ、かつ、当該鉛直方向スリット(31)に対面させた状態で、前記秤量室床(3)上に前記秤量パン(14)を位置決めする工程と、
b.前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の部分(56)を、前記秤量室後部壁(4)の2つの対応する前記鉛直方向スリット(31)内に前進させる工程と、
c.前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の脚部(56)上の傾斜した前記ガイド部(65)を前記荷重受構造(13)の前記サスペンションピン(27)上を摺動して昇らせるのに十分に強い力で、前記秤量パン(14)を前記秤量室後部壁(4)に向かう方向に押す工程と、
d.前記フック状部(64)が前記サスペンションピン(27)に係合するようになり、前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の脚部(56)の前記支持部(66)が前記着座要素(28)に密着して前記秤量パン(14)がその作動位置に到達するまで、前記秤量室後部壁(4)に向かう方向に前記秤量パン(14)を押し続ける工程と
とを備える方法。
[形態13]
形態1ないし形態11のいずれか一項に記載の電子天秤(1)の前記荷重受構造(13)から前記秤量パン(14)を取り外す方法であって、
a.前記秤量パン(14)の前記フック状部(64)を前記サスペンションピン(27)から係合解除するのに十分に強い力で実質的に鉛直方向上方に前記秤量パン(14)を持ち上げる工程と、
f.前記秤量パン(14)が前記サスペンションピン(27)から解放され、かつ、前記秤量室(10)から取り出され得る位置まで、前記ガイド部(65)が重力によって前記サスペンションピン(27)上を自由に摺動して戻ることを許容する工程と
を備える方法。
[形態14]
形態12に記載の方法であって、
前記2つのサイドバー(29)の前記鉛直方向の脚部(56)同士を接続する前記クロスバー(57)は、前記サイドバー(29)の前記水平方向の部分(55)が前記鉛直方向スリット(31)に入る前に、前記秤量室後部壁(4)へ向かう前記秤量パン(14)のさらなる前進を阻止するように構成される
方法。
【符号の説明】
【0035】
1…電子天秤
2…ベース本体
3…秤量室床
4…秤量室後部壁
5…風防
6…頂部壁パネル
7…第1の側壁パネル
8…第2の側壁パネル
9…前部側壁パネル
10…秤量室
11…ハウジング
12…秤量セル
13…荷重受構造、12の荷重受部
14…秤量パン
15…ベースモジュール
16…頂部モジュール
27…サスペンションピン
28…着座要素
29…サイドバー
30…接続部材
31…鉛直方向スリット
55…水平部分、L字状のサイドバー29の脚部
56…鉛直部分、L字状のサイドバー29の鉛直方向脚部
57…クロスバー
58…格子
64…フック状部
65…ガイド部
66…支持部
67…サンプル受部
72…片持ち支持アーム
73…交差方向較正重量クレードル
73…較正重量クレードル
D…ディスプレイ
S…支持部材