(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-05
(45)【発行日】2023-07-13
(54)【発明の名称】演算装置、システム、演算方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
F22B 35/00 20060101AFI20230706BHJP
F23L 17/00 20060101ALI20230706BHJP
F23L 17/16 20060101ALI20230706BHJP
【FI】
F22B35/00 H
F23L17/00 601G
F23L17/16 609K
(21)【出願番号】P 2019069033
(22)【出願日】2019-03-29
【審査請求日】2022-02-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】永渕 尚之
(72)【発明者】
【氏名】下 尚司
(72)【発明者】
【氏名】加藤 雅之
(72)【発明者】
【氏名】池田 道彦
【審査官】河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-082523(JP,A)
【文献】特開2004-232917(JP,A)
【文献】特開平10-253030(JP,A)
【文献】特開2000-234701(JP,A)
【文献】特開昭56-000902(JP,A)
【文献】特開2015-210035(JP,A)
【文献】米国特許第03416470(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F22B 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部
であって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部と、
前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定する目標回転数特定部と、
を備える演算装置。
【請求項2】
発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部であって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部と、
前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定する目標回転数特定部と、
を備える演算装置。
【請求項3】
前記限界値算出部は、
前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに加え、前記発電プラントの存在する場所の気象情報に基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出する、
請求項2に記載の演算装置。
【請求項4】
前記圧力値を計測し、計測結果を前記限界値算出部に送信する圧力センサと、
前記流量値を計測し、計測結果を前記限界値算出部に送信する流量センサと、
を備える請求項1
から請求項3の何れか一項に記載の演算装置。
【請求項5】
請求項1から請求項
4の何れか一項に記載の演算装置と、
前記演算装置による演算結果を表示する表示装置と、
を備えるシステム。
【請求項6】
請求項1から請求項
4の何れか一項に記載の演算装置と、
前記演算装置が特定した前記モータの回転数の下限値、または、前記演算装置が特定した前記ダンパ開度の上限値を用いて、前記誘引通風機または前記ダンパを制御する制御装置と、
を備えるシステム。
【請求項7】
発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出すること
であって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、
前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、
を含む演算方法。
【請求項8】
発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出することであって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、
前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、
を含む演算方法。
【請求項9】
コンピュータに、
発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出すること
であって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、
前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、
を実行させるプログラム。
【請求項10】
コンピュータに、
発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出することであって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、
前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、演算装置、システム、演算方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
微粉炭などを燃料とする火力発電を行うプラント(以下、「火力発電プラント」と記載)がある。そのような火力発電プラントでは、一般的に、ボイラ内から燃焼済みの灰が外部に出ないように、ボイラの内圧が外圧よりも低くなるように制御されている。
特許文献1には、関連する技術として、火力発電プラントにおいて、通風機のモータ出力を制御する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような火力発電プラントにおけるボイラの内圧を外圧よりも低くする主な手段として、ダンパの開度を上げる手段と、誘引通風機のファンの回転数を上げる手段とが挙げられる。そして、そのような火力発電プラントでは、より効率のよい発電を実現することのできる技術が求められている。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決することのできる演算装置、システム、演算方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様によれば、演算装置は、発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部であって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部と、前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定する目標回転数特定部と、を備える。
【0007】
本発明の第2の態様によれば、演算装置は、発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部であって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出する限界値算出部と、前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定する目標回転数特定部と、を備える。
【0008】
本発明の第3の態様によれば、第2の態様による演算装置において、前記限界値算出部は、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに加え、前記発電プラントの存在する場所の気象情報に基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出するものであってもよい。
【0009】
本発明の第4の態様によれば、第1の態様から第3の態様の何れか1つの演算装置は、前記圧力値を計測し、計測結果を前記限界値算出部に送信する圧力センサと、前記流量値を計測し、計測結果を前記限界値算出部に送信する流量センサと、を備えるものであってもよい。
【0010】
本発明の第5の態様によれば、システムは、第1の態様から第4の態様の何れか1つの演算装置と、前記演算装置による演算結果を表示する表示装置と、を備える。
【0011】
本発明の第6の態様によれば、システムは、第1の態様から第4の態様の何れか1つの演算装置と、前記演算装置が特定した前記モータの回転数の下限値、または、前記演算装置が特定した前記ダンパ開度の上限値を用いて、前記誘引通風機または前記ダンパを制御する制御装置と、を備える。
【0012】
本発明の第7の態様によれば、演算方法は、発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出することであって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、を含む。
【0013】
本発明の第8の態様によれば、演算方法は、発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出することであって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、を含む。
【0014】
本発明の第9の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出することであって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、を実行させる。
【0015】
本発明の第10の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、発電プラントに備えられるボイラ内部の圧力値と、誘引通風機における流量値とに基づいて、前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、前記ボイラ内部の圧力を調整するダンパのダンパ開度の上限値であって前記下限値のときに可能なダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を算出することであって、前記圧力値と、前記流量値と、前記発電プラントの負荷とに基づいて、将来の前記下限値及び将来の前記上限値の少なくとも一方を算出することと、前記下限値及び前記上限値の少なくとも一方に基づいて、制御の目標とする前記誘引通風機におけるモータの回転数の下限値、及び、制御の目標とする前記ダンパのダンパ開度の上限値の少なくとも一方を特定することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施形態による演算装置、システム、演算方法及びプログラムによれば、火力発電プラントにおいて、より効率のよい発電を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施形態によるプラントシステムの構成を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態による演算装置の構成を示す図である。
【
図3】本発明の一実施形態による制御装置の構成を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態による表示装置の構成を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態による表示装置の表示例を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるプラントシステムの処理フローを示す図である。
【
図7】本発明の別の実施形態による演算装置の構成を示す図である。
【
図8】少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本発明の一実施形態によるプラントシステム1(システムの一例)の構成について説明する。
プラントシステム1は、微粉炭などを燃料とする火力発電を行うシステムである。プラントシステム1は、例えば、火力発電プラントである。プラントシステム1は、ボイラ内から燃焼済みの灰が外部に出ないように、ボイラの内圧を外圧よりも低くするときに、誘引通風機のファンの回転数をできるだけ低減させることにより、プラントシステム1の内部で消費される電力を低減し、プラントシステム1の出力する電力をできるだけ増大させる。
【0019】
プラントシステム1は、
図1に示すように、石炭バンカ10、給炭機20、微粉炭機30、ボイラ40、圧力センサ41、集じん装置50、ダンパ60、誘引通風機70、流量センサ71、煙突80、演算装置90、制御装置100、表示装置110を備える。
【0020】
石炭バンカ10は、燃料である石炭を収納する容器である。
給炭機20は、石炭バンカ10から燃料である石炭を微粉炭機30に供給する装置である。
微粉炭機30は、燃料である石炭を粉砕する。微粉炭機30は、粉砕した石炭をボイラ40に供給する。
ボイラ40は、火炉42を備える。火炉42は、微粉炭機30から供給される石炭を燃焼する。
圧力センサ41は、火炉42における内圧を計測する。その計測結果は、圧力センサ41から演算装置90に送信される。
【0021】
集じん装置50は、ボイラ40で燃焼された石炭、すなわち、灰を回収する装置である。集じん装置50は、内部の圧力を外部の圧力よりも低い状態を保つことで、その内部に灰を収めることができ、その灰がプラントシステム1の外部に放出されるのを防いでいる。
【0022】
ダンパ60は、ダンパ開度に応じて火炉42の内部の圧力を調整する。具体的には、ダンパ60は、ダンパ開度が上昇すると、火炉42の内部の圧力を低下させる。また、ダンパ60は、ダンパ開度が低下すると、火炉42の内部の圧力を上昇させる。
ダンパ60は、誘引通風機70の入り口側に設けられる。
【0023】
誘引通風機70は、モータの回転数に応じてボイラ40から排出されるガスの流量を調整する。誘引通風機70においてモータの回転数が上昇すると、火炉42内部の圧力が低下する。また、誘引通風機70においてモータの回転数が低下すると、火炉42内部の圧力が上昇する。
流量センサ71は、誘引通風機70におけるガスの流量を計測する。その計測結果は、流量センサ71から演算装置90に送信される。
【0024】
煙突80は、誘引通風機70を通過したガスをプラントシステム1の外部に放出する。なお、集じん装置50が灰を外部に放出しないため、煙突80からは、灰が放出されない。
【0025】
演算装置90は、
図2に示すように、圧力値取得部901、流量値取得部902、限界値算出部903、目標回転数特定部904、記憶部905を備える。
圧力値取得部901は、圧力センサ41が計測した計測結果を圧力センサ41から取得する。圧力値取得部901は、圧力センサ41から取得した計測結果を限界値算出部903に送信する。
【0026】
流量値取得部902は、流量センサ71が計測した計測結果を流量センサ71から取得する。流量値取得部902は、流量センサ71から取得した計測結果を限界値算出部903に送信する。
【0027】
限界値算出部903は、圧力値取得部901から圧力センサ41の計測結果を受ける。また、限界値算出部903は、流量値取得部902から流量センサ71の計測結果を受ける。
限界値算出部903は、受けた圧力センサ41の計測結果と、受けた流量センサ71の計測結果とから、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出する。具体的には、限界値算出部903は、予め設定された前記火炉内の圧力となる場合のダンパ開度が、プラント運転状態の急変によるダンパ開度変動を許容できるように、回転数を算出する。
限界値算出部903は、算出した誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを目標回転数特定部904に送信する。
【0028】
目標回転数特定部904は、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを、限界値算出部903から受ける。
目標回転数特定部904は、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とに基づいて、制御の目標とする誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値を特定する。
例えば、目標回転数特定部904は、火炉42における時間経過に伴う燃焼のばらつきの影響を受けないように決定したダンパ開度のマージンを設けることによって誘引通風機70におけるモータの回転数に持たせる必要のあるマージンの分だけ、限界値算出部903が算出した誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値に加算した値を特定する。
そして、目標回転数特定部904は、その特定した誘引通風機70におけるモータの回転数の場合のダンパ60のダンパ開度を特定する。
例えば、目標回転数特定部904は、既設プラント経験値や当該プラント運転実績などによって負荷や燃料の燃焼の変化(変化が急激な場合にはその急激な変化)に対して予め求めておいた誘引通風機70におけるモータの回転数と、その回転数の場合にその変化による火炉42の内圧の変化(変化が急激な場合にはその急激な変化)の抑制に追従できる(集じん装置50内の内圧の変化の抑制にも追従できる)ダンパ60のダンパ開度との関係を示すデータテーブルTBL1において、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数に一致する回転数を特定し、特定した回転数に関連付けられているダンパ60のダンパ開度を特定する。
目標回転数特定部904は、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、特定したダンパ60のダンパ開度とを、制御装置100及び表示装置110に送信する。
記憶部905は、演算装置90が行う処理に必要な種々の情報を記憶する。例えば、記憶部905は、既設プラント経験値や当該プラント運転実績などによって求めておいた誘引通風機70におけるモータの回転数と、その回転数の場合のダンパ60のダンパ開度との関係を示すデータテーブルTBL1を記憶する。
【0029】
制御装置100は、
図3に示すように、回転数制御部1001、ダンパ開度制御部1002を備える。
回転数制御部1001は、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数を、演算装置90から取得する。回転数制御部1001は、モータの回転数が取得したその回転数となるように、誘引通風機70を制御する。
【0030】
ダンパ開度制御部1002は、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度を、演算装置90から取得する。ダンパ開度制御部1002は、ダンパ60のダンパ開度が演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度となるように、ダンパ60を制御する。
【0031】
表示装置110は、
図4に示すように、回転数・ダンパ開度取得部1101、回転数・ダンパ開度表示制御部1102、表示部1103を備える。
回転数・ダンパ開度取得部1101は、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度とを、演算装置90から取得する。
回転数・ダンパ開度表示制御部1102は、回転数・ダンパ開度取得部1101が取得したマージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度とを、回転数・ダンパ開度取得部1101が前回取得したマージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度とともに、表示部1103に表示させる。
表示部1103は、回転数・ダンパ開度表示制御部1102による制御の下、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度とに関連した情報(推奨運転条件を判断できるように選択された項目の一例)を表示する。
例えば、表示部1103は、
図5に示すようなグラフを表示する。
図5に示す表示は、燃料費、売電単価を含む。燃料費及び売電単価は、例えば、ウェブサイトから通信ネットワークを介して得られる情報、または、プラントシステム1などの記憶装置に記録されておりその記憶装置から得られる情報、又は運転員が入力する情報である。また、
図6に示す表示は、時間経過に伴う運転負荷の変化を示すグラフ、供給電力量(すなわち、プラントシステム1が発電した電力量からプラントシステム1が消費した電力量を減算した電力量)、を示すグラフのうち少なくとも1つを表示部に表示させる。時間経過に伴う運転負荷の変化及び供給電力量は、プラントシステム1の運転実績を記憶する記憶装置から得られる情報である。なお、誘引通風機70におけるモータの回転数を低減させることは、プラントシステム1が消費した電力量を低減させることであるため、誘引通風機70におけるモータの回転数を低減させた電力量がそのまま供給電力量(すなわち、利益)につながる。そして、このように、表示部1103が
図6に示すようなグラフを表示することで、運転員は、誘引通風機70におけるモータの回転数を低減させた場合の供給電力量の積上げを直感的に把握することができる。
【0032】
次に、
図6を参照して、プラントシステム1の処理について説明する。
圧力値取得部901は、圧力センサ41が計測した計測結果を圧力センサ41から取得する(ステップS1)。圧力値取得部901は、圧力センサ41から取得した計測結果を限界値算出部903に送信する。
【0033】
流量値取得部902は、流量センサ71が計測した計測結果を流量センサ71から取得する(ステップS2)。流量値取得部902は、流量センサ71から取得した計測結果を限界値算出部903に送信する。
【0034】
限界値算出部903は、圧力値取得部901から圧力センサ41の計測結果を受ける。また、限界値算出部903は、流量値取得部902から流量センサ71の計測結果を受ける。限界値算出部903は、受けた圧力センサ41の計測結果と、受けた流量センサ71の計測結果とから、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出する(ステップS3)。
限界値算出部903は、算出した誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを目標回転数特定部904に送信する。
【0035】
目標回転数特定部904は、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを、限界値算出部903から受ける。
目標回転数特定部904は、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、その下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とに基づいて、制御の目標とする誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値を特定する(ステップS4)。
そして、目標回転数特定部904は、その特定した誘引通風機70におけるモータの回転数の場合のダンパ60のダンパ開度を特定する(ステップS5)。
目標回転数特定部904は、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定したダンパ60のダンパ開度とを、制御装置100及び表示装置110に送信する。
【0036】
回転数制御部1001は、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数を、演算装置90から取得する。回転数制御部1001は、モータの回転数が取得したその回転数となるように、誘引通風機70を制御、または、ダンパ60のダンパ開度が特定した開度となるようにダンパ60を制御する(ステップS6)。
なお、回転数制御部1001が制御しなかった方(すなわち、誘引通風機70を制御した場合にはダンパ60、ダンパ60を制御した場合には誘引通風機70)については、ステップS6の処理に伴って、意識せずとも適切に制御される。
【0037】
回転数・ダンパ開度取得部1101は、マージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度とを、演算装置90から取得する(ステップS7)。
回転数・ダンパ開度表示制御部1102は、回転数・ダンパ開度取得部1101が今回取得したマージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度とを、回転数・ダンパ開度取得部1101が前回取得したマージンを持たせた誘引通風機70におけるモータの回転数と、演算装置90によって特定されたダンパ60のダンパ開度とともに、表示部1103に表示させる(ステップS8)。
なお、上記の処理は、所定の時間が経過するごとに行われる処理である。そのため、表示部1103は、
図5に示したように、所定の時間が経過し負荷が変化した場合や、誘引通風機70におけるモータの回転数が変化した場合についてのグラフを作成することができる。
【0038】
以上、本発明の一実施形態によるプラントシステム1について説明した。
プラントシステム1の演算装置90において、限界値算出部903は、ボイラ40内部の圧力の値(以下、「圧力値」と記載)と、誘引通風機70における流量の値(以下、「流量値」と記載)とに基づいて、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、ボイラ40内部の圧力を調整するダンパ60のダンパ開度であって、前記下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出する。目標回転数特定部904は、前記下限値と前記上限値とに基づいて、制御の目標とする誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値を特定する。
こうすることにより、プラントシステム1は、演算装置90により、制御の目標とする誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値、すなわち、供給電力量を増加させる誘引通風機70におけるモータの回転数を特定することができる。誘引通風機70におけるモータの回転数を特定した回転数で制御すれば、供給電力量は増加する。つまり、演算装置90によれば、火力発電プラントにおいて、より効率のよい発電を実現することができる。
【0039】
なお、本発明の一実施形態によるプラントシステム1では、流量センサ71がガスの流量を検出するものとして説明した。しかしながら、本発明の別の実施形態によるプラントシステム1では、流量値取得部903が、圧力センサ41が検出した圧力、ダンパ開度、及び、誘引通風機70におけるモータの回転数を取得し、取得した圧力、ダンパ開度、モータの回転数に基づいてガスの流量を算出するものであってもよい。そして、本発明の別の実施形態によるプラントシステム1は、本発明の一実施形態によるプラントシステム1と同様に、発電効率を向上させるために、ダンパ開度の許容できる範囲で誘引通風機70の回転数が最小となるよう、誘引通風機70の回転数の下限値を算出し、この下限値におけるダンパ開度を算出すればよい。
【0040】
なお、本発明の一実施形態によるプラントシステム1では、目標回転数特定部904は、ステップS4とステップS5の両方の処理を行うものとして説明した。しかしながら、しかしながら、本発明の別の実施形態によるプラントシステム1では、目標回転数特定部904は、ステップS4及びステップS5の一方の処理のみを行うものであってもよい。
この場合、目標回転数特定部904は、特定した方(すなわち、モータの回転またはダンパ開度)の情報を、制御装置100及び表示装置110に送信し、制御装置100及び表示装置110は、目標回転数特定部904から受けた情報についてのみ処理すればよい。
【0041】
なお、本発明の一実施形態によるプラントシステム1では、回転数・ダンパ開度表示制御部1102は、モータの回転数とダンパ開度の両方について表示部1103に表示させるものとして説明した。しかしながら、しかしながら、本発明の別の実施形態によるプラントシステム1では、回転数・ダンパ開度表示制御部1102は、モータの回転数とダンパ開度のどちらか一方を表示部1102に表示させるものであってもよい。
【0042】
なお、本発明の一実施形態によるプラントシステム1では、ボイラ40内部(すなわち、火炉42)の圧力値を圧力センサ41が計測し、誘引通風機70における流量値を流量センサ71が計測し、限界値算出部903は、それらの計測結果に基づいて、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値と、ボイラ40内部の圧力を調整するダンパ60のダンパ開度であって、前記下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出するものとして説明した。
しかしながら、本発明の別の実施形態によるプラントシステム1では、例えば、演算装置90が、
図7に示すように、インターネットを介して気象情報を取得する気象情報取得部906、プラントシステム1の負荷の情報を取得する負荷情報取得部907を備えるものであってよい。そして、限界値算出部903は、圧力センサ41及び流量センサ71の計測結果と、気象情報取得部906が取得する気象情報と、負荷情報取得部907が取得する負荷情報とに基づいて、誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値を予測するものであってもよい。なお、前記気象情報とは、現在から数時間後までの予測情報を包含しており、火力プラントの特徴である気温・気圧・湿度によって変動するプラント効率を予め予測し、効率変動によって生じる燃料変化や排ガス流量変化を加味した前記回転数やダンパ開度を演算する機能を付加してもよい。また、追加情報として、予めプラント運転計画と燃料性状変化を入力とし、予測運転条件を演算する機能を付加してもよい。
【0043】
なお、本発明の一実施形態によるプラントシステム1では、限界値算出部903は、ボイラ40内部の圧力値と、誘引通風機70における流量値と、発電プラントの存在する場所の気象情報と、発電プラントの負荷とに基づいて、将来の誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値とその下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出するものとして説明した。しかしながら、本発明の別の実施形態によるプラントシステム1では、限界値算出部903は、ボイラ40内部の圧力値と、誘引通風機70における流量値と、発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、または、ボイラ40内部の圧力値と、誘引通風機70における流量値と、発電プラントの負荷とに基づいて、将来の誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値とその下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出するものであってもよい。
限界値算出部903が、ボイラ40内部の圧力値と、誘引通風機70における流量値と、発電プラントの存在する場所の気象情報とに基づいて、将来の誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値とその下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出する場合、運転員が予期できない外乱(この場合、気象情報)も考慮して精度よく限界値を算出することができる。また、限界値算出部903が、ボイラ40内部の圧力値と、誘引通風機70における流量値と、発電プラントの負荷とに基づいて、将来の誘引通風機70におけるモータの回転数の下限値とその下限値のときに可能なダンパ60のダンパ開度の上限値とを算出する場合、プラント運転計画や燃料性状変化といった外乱(この場合、負荷に関連する外乱)も考慮して精度よく限界値を算出することができる。
なお、上述の上限値及び下限値は、モータ及びダンパ自体の限界値ではなく、制御上の目標値または予測値である。
【0044】
なお、本発明の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
【0045】
本発明の実施形態における記憶部905、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部905、その他の記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
【0046】
本発明の実施形態について説明したが、上述の演算装置90、制御装置100、表示装置110、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図8は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、
図8に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の演算装置90、制御装置100、表示装置110、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
【0047】
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0048】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0049】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、発明の範囲を限定しない。これらの実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、省略、置き換え、変更を行ってよい。
【符号の説明】
【0050】
1・・・プラントシステム
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・石炭バンカ
20・・・給炭機
30・・・微粉炭機
40・・・ボイラ
41・・・圧力センサ
42・・・火炉
50・・・集じん装置
60・・・ダンパ
70・・・誘引通風機
71・・・流量センサ
80・・・煙突
90・・・演算装置
100・・・制御装置
110・・・表示装置
901・・・圧力値取得部
902・・・流量値取得部
903・・・限界値算出部
904・・・目標回転数特定部
905・・・記憶部
1001・・・回転数制御部
1002・・・ダンパ開度制御部
1101・・・回転数・ダンパ開度取得部
1102・・・回転数・ダンパ開度表示制御部
1103・・・表示部