(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-05
(45)【発行日】2023-07-13
(54)【発明の名称】表示装置と、これを利用したマルチスクリーン表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20230706BHJP
H10K 59/00 20230101ALI20230706BHJP
H10K 50/00 20230101ALI20230706BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/30 310
G09F9/30 309
G09F9/30 338
H10K59/00
H10K50/00
(21)【出願番号】P 2021202354
(22)【出願日】2021-12-14
【審査請求日】2021-12-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0177154
(32)【優先日】2020-12-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】張 永 仁
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲キョン▼ ▲ミン▼
(72)【発明者】
【氏名】朴 恩 智
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0190631(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0013846(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0307971(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111462640(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/30
H10K 50/00
H05B 33/04
H05B 33/06
H05B 33/22
H05B 33/12
H10K 59/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
最外側面を含む外面の中の少なくとも1つに隣接した縁部分を含む基板、
表示領域を定義する前記基板上の複数の画素、
前記複数の画素に結合された複数の信号ライン、
前記複数の画素のそれぞれに含まれた発光素子層、
前記発光素子層上の封止層、および
前記基板上の前記縁部分に延長され、前記基板の最外側面を少なくとも部分的に覆う複数のルーティングラインを含
み、
前記複数のルーティングラインは、前記基板の前記縁部分に隣接し、前記封止層上にある、表示装置。
【請求項2】
前記基板の前記縁部分は、前記表示領域内に配置された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記封止層と前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記縁部分で互いに重畳する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記基板の最外側面上にあり、前記基板の最外側面に接触する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記基板の前記縁部分に配置された前記封止層を通過して延長された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記発光素子層を断絶させるために前記基板の前記縁部分にある断絶壁をさらに含み、
前記封止層は、前記断絶壁上にあり、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記封止層と前記断絶壁の内に延長された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記発光素子層を断絶させるために前記基板の前記縁部分にある断絶壁、および前記断絶壁に隣接した前記基板の前記縁部分にあるダム部をさらに含み、
前記ダム部は、前記断絶壁と異なる高さを有し、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記封止層と前記ダム部の内に延長された、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記封止層は、
前記発光素子層と前記ダム部上に配置された第1封止層、および
前記第1封止層上に配置され、前記ダム部を超えて延長されない第2封止層を含み、
前記複数のルーティングラインは、前記第2封止層と重畳する、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数のルーティングラインに隣接した複数の補助ラインをさらに含み、
前記複数の補助ラインは、前記断絶壁と重畳する第1
金属層を含み、
前記第1
金属層は、前記複数のルーティングラインと電気的に結合された、請求項6に記載の表示装置。
【請求項10】
前記複数の補助ラインは、前記第1
金属層上にあり、前記断絶壁と重畳する第2
金属層をさらに含み、
前記第2
金属層は、前記複数のルーティングラインと電気的に結合された、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
エッジに隣接した第1面を有する第1基板、
エッジに隣接しながら前記第1基板の前記第1面に隣接した第2面を有し、前記第1基板と対向する第2基板、
前記第1基板上の複数の画素、
前記複数の画素に結合された複数の信号ライン、
前記複数の画素と前記第1基板のエッジのそれぞれの上にある発光素子層、および
前記第1基板から延長された複数のルーティングラインを含み、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記第1基板と前記第2基板との間に電気的な連結を形成するために、前記第1基板の前記第1面と前記第2基板の前記第2面上に延長された、表示装置。
【請求項12】
表示領域を定義する前記第1基板上の複数の画素は、前記第1基板のエッジに延長された、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記発光素子層上にある封止層をさらに含み、
前記複数のルーティングラインは、前記第1基板のエッジに隣接し、前記封止層上にある、請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記複数の画素の中の最外郭画素に隣接した
前記第1基板上にあるコンタクトパターン部をさらに含み、
前記コンタクトパターン部は、前記複数の信号ラインと電気的に結合され、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記コンタクトパターン部と結合されるように、前記封止層を通過して延長された、請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記発光素子層を断絶させるために前記第1基板のエッジに隣接した断絶壁をさらに含み、
前記断絶壁は、前記コンタクトパターン部上にあり、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記コンタクトパターン部と結合されるように、前記封止層と前記断絶壁を通過して延長された、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記断絶壁に隣接したダムをさらに含み、
前記ダムは、前記断絶壁と異なる高さを有し、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記コンタクトパターン部と結合されるように、前記封止層と前記ダムを通過して延長された、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記コンタクトパターン部上にある第1
金属層をさらに含み、
前記第1
金属層は、前記断絶壁および前記ダムのいずれかの位置に重畳し、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記第1
金属層と結合されるように、前記封止層を通過して延長された、請求項16に記載の表示装置。
【請求項18】
前記コンタクトパターン部上にある第2
金属層をさらに含み、
前記第2
金属層は、前記第1
金属層上にあり、前記断絶壁および前記ダムのいずれかの位置に重畳し、
前記複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、前記第1及び第2
金属層と結合されるように、前記封止層を通過して延長された、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
第1方向および前記第1方向を横切る第2方向の中の少なくとも1方向に沿って配置された複数の表示装置を含み、
前記複数の表示装置のそれぞれは、請求項1~18のいずれか一項の表示装置を含む、マルチスクリーン表示装置。
【請求項20】
前記複数の表示装置のそれぞれにおいて、前記複数の画素は、前記第1方向および前記第2方向に沿って画素ピッチを有するように配置され、
前記画素ピッチは、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに沿って互いに隣接して2つの画素の中心部の間の距離であ
り、
前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに沿って互いに隣接して第1表示装置と第2表示装置において、前記第1表示装置の最外郭画素の中心部と前記第2表示装置の最外郭画素の中心部との間の距離は、前記画素ピッチと同じか小さ
い、請求項19に記載のマルチスクリーン表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、発光表示装置と、これを利用したマルチスクリーン表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発光表示装置は、自己発光型表示装置であり、液晶表示装置とは異なり、別途の光源を必要としないので軽量薄型に製造可能である。また、発光表示装置は、低電圧駆動により消費電力の面で有利であるのみならず、色相の実現、応答速度、視野角、コントラスト比にも優れるため、次世代表示装置として脚光を浴びている。
【0003】
発光表示装置は、2つの電極間に介在した発光層を含む発光素子層の発光を通じて映像を表示する。ここで、発光層での発光によって発生する光は、発光素子層の上部または下部を通って外部に放出され得る。
【0004】
発光表示装置は、映像を表示するように実現された表示パネルを含む。表示パネルは、画像を表示するための複数の画素を有する表示領域、および表示領域を囲むベゼル領域を含むことができる。
【0005】
従来の発光表示装置は、表示パネルの枠(または縁部分)に配置されたベゼル領域を隠すためのベゼル(または機構物)を必要とし、ベゼルの幅により、ベゼル幅(bezel width)が増加し得る。また、発光表示装置のベゼル幅が極限に減少する場合、水分の透湿による発光層の劣化により発光層の信頼性が低下し得る。
【0006】
最近では、発光表示装置をブロック状に配列して大画面を実現するマルチスクリーン表示装置が実用化されている。
【0007】
しかし、従来のマルチスクリーン表示装置は、複数の表示装置のそれぞれのベゼル領域またはベゼルにより、隣接する表示装置の間にシーム(seam)と呼ばれる境界部分が存在することになる。このような境界部分は、マルチスクリーン表示装置の画面全体に1つの映像を表示する際に、画像の断絶感(または不連続性)を与えるので映像の没入度を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本明細書のいくつかの実施例は、水分の透湿による発光素子の信頼性の低下を防止することができる発光表示装置及びこれを含むマルチスクリーン表示装置を提供することを課題とする。
【0009】
本明細書のいくつかの実施例は、ゼロベゼルを有しながらも、水分の透湿による発光素子の信頼性の低下が防止することができる発光表示装置及びこれを含むマルチスクリーン表示装置を提供することを課題とする。
【0010】
本明細書のいくつかの実施例は、画面全体に1つの映像を表示する際、画像を断絶感なしに表示することができる表示装置及びこれを含むマルチスクリーン表示装置を提供することができる。
【0011】
本明細書の例による解決しようとする課題は、上記の課題に限定されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載内容から、本明細書の技術思想が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本明細書の実施例に係る表示装置は、最外側面を含む外面の中の少なくとも1つに隣接した縁部分を含む基板、表示領域を定義する基板上の複数の画素、複数の画素に結合された複数の信号ライン、複数の画素のそれぞれに含まれた発光素子層、発光素子層上の封止層、および基板上の縁部分に延長され、基板の最外側面を少なくとも部分的に覆う複数のルーティングラインを含む。
【0013】
本明細書の実施例によるマルチスクリーン表示装置は、第1方向および第1方向を横切る第2方向の中の少なくとも1方向に沿って配置された複数の表示装置を含み、複数の表示装置のそれぞれは、表示装置を含み、表示装置は、最外側面を含む外面の中の少なくとも1つに隣接した縁部分を含む基板、表示領域を定義する基板上の複数の画素、複数の画素に結合された複数の信号ライン、複数の画素のそれぞれに含まれた発光素子層、発光素子層上の封止層、および基板上の縁部分に延長され、基板の最外側面を少なくとも部分的に覆う複数のルーティングラインを含む。
【0014】
上述した課題の解決手段以外の本明細書の様々な形状に係る具体的な事項は、以下の記載内容及び図に含まれている。
【発明の効果】
【0015】
本明細書の実施例は、水分の透湿による発光素子の信頼性の低下を防止することができる発光表示装置及びこれを含むマルチスクリーン表示装置を提供することができる。
【0016】
本明細書の実施例は、ゼロベゼルを有しながらも、水分の透湿による発光素子の信頼性の低下を防止することができる発光表示装置及びこれを含むマルチスクリーン表示装置を提供することができる。
【0017】
上述した解決しようとする課題、課題解決手段、効果の内容は、特許請求の範囲の本質的な特徴を特定することはなく、請求の範囲の権利範囲は、発明の概要に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本明細書の一実施例に係る発光表示装置を示す平面図である。
【
図2】本明細書の一実施例に係る発光表示装置を示す側面図である。
【
図3A】
図1に示した一実施例による1つの画素を示す図である。
【
図3B】
図1に示した他の実施例に係る1つの画素を示す図である。
【
図5】
図1および
図4に示した1つの画素の等価回路図である。
【
図6】
図4に示した表示部内に実現されたゲート駆動回路を示す図である。
【
図7】本明細書の一実施例に係る発光表示装置を示す背面斜視図である。
【
図8】本明細書の他の実施例に係る発光表示装置を示す背面斜視図である。
【
図9】本明細書の一実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部の間の連結構造を説明するための図である。
【
図13】本明細書の他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部の間の連結構造を説明するための図である。
【
図16B】本明細書の他の実施例に係る
図15に示した「B5」部分の拡大図である。
【
図16C】本明細書のまた他の実施例に係る
図15に示した「B5」部分の拡大図である。
【
図18】本明細書のまた他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部及び補助ライン部との間の連結構造を説明するための図である。
【
図23】本明細書のまた他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部及び補助ライン部との間の連結構造を説明するための図である。
【
図24】本明細書のまた他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部及び補助ライン部との間の連結構造を説明するための図である。
【
図26】
図25に示した線VIII-VIII’の断面図である。
【
図27】本明細書のまた他の実施例による発光表示装置を説明するための図である。
【
図30】本明細書のまた他の実施例による発光表示装置を説明するための図である。
【
図33】本明細書の一実施例によるマルチスクリーン表示装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書の利点および特徴とそれらを達成する方法は、添付の図に基づいて詳細に後述する実施例を参照すれば明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形状で実現可能であり、本明細書の実施例等は、単に本明細書の開示を完全にし、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本明細書の発明は、請求範囲の範疇によってのみ定義される。
【0020】
本明細書の実施例を説明するために図に開示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は、同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0021】
構成要素の解釈において、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0022】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0023】
時間の関係についての説明である場合、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0024】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、このような構成要素はこのような用語によって制限されない。このような用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0025】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その用語によって、その構成要素の本質、順序、順番または個数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」「結合」または「接続」すると記載した場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結されるか、または接続し得るが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結されるか、または接続し得る各構成要素の間に、他の構成要素が「介在」することもあり得ると理解されなければならない。
【0026】
「少なくとも1つ」は、連関した構成要素の1つ以上のすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1、第2、および第3構成要素の中の少なくとも1つ」の意味は、第1、第2、または第3構成要素だけではなく、第1、第2、および第3構成要素の中から二つ以上のすべての構成要素の組み合わせを含むとすることができる。
【0027】
本明細書の多様な例のそれぞれの技術的特徴は、部分的に又は全体的に互いに結合又は組合せ可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例が互いに対して独立的に実施することもでき、連関関係で一緒に実施することもできる。
【0028】
以下、添付した図及び実施例を介して本明細書の実施例を詳しく見ると、次の通りである。図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有するので、図に示したスケールに限定されない。
【0029】
図1は、本明細書の実施例に係る発光表示装置を示す平面図であり、
図2は、本明細書の実施例に係る発光表示装置を示す側面図である。
【0030】
図1及び
図2を参照すると、本明細書の実施例に係る発光表示装置(または発光表示パネル)10は、表示部(AA)を有する基板100、及び基板100の表示部(AA)上に複数の画素(P)を含むことができる。
【0031】
基板100は、第1基板、ベース基板、または画素アレイ基板で表現することができる。例えば、基板100は、ガラス基板、曲がったり撓み得る薄型ガラス基板やプラスチック基板であり得る。
【0032】
本明細書の一実施例に係る基板100は、第1面(エッジに隣接する)100a、第2面100b、および外側面(OS)を含むことができる。基板100の第1面100aは、発光表示装置の前面(または前方)に向かう前面(front surface)(またはフロント)、上面、または上部面と定義することができる。基板100の第2面100bは、発光表示装置の後面(または後方)に向かう後面(back surface)、背面(rear surface)、下面、または下部面と定義することができる。基板100の外側面(OS)は、発光表示装置の側面(lateral surface)(または側方)に向きながら、空気中に露出する横面、側面または側壁と定義することができる
【0033】
表示部(AA)は、映像が表示される領域であり、活性部、活性領域、または表示領域で表現することもできる。表示部(AA)の大きさは、基板(または発光表示装置)10の大きさと同じであり得る。例えば、表示部(AA)の大きさは、基板100の第1面100aの全体の大きさと同じであり得る。これにより、表示部(AA)は、基板100の前面全体に実現(または配置)されることにより、基板100は、表示部(AA)全体を囲むように第1面100aの縁部分に沿って設けられる不透明な非表示領域を含まない。縁部分は、基板100の外側面(OS)に隣接し、表示部(AA)内に配置され得る。したがって、発光表示装置の前面全体は、表示部(AA)を実現することができる。
【0034】
表示部(AA)の先端(または最外郭部または側面(lateral surface))(AAa)は、基板100の外側面(OS)と重畳したり、基板100の外側面(OS)に整列(align)され得る。例えば、表示部(AA)の先端(AAa)は、基板100の外側面(OS)と実質的に同一平面上にあり得る。例えば、発光表示装置の厚さ方向(Z)を基準に、表示部(AA)の先端(AAa)は、基板100の外側面(OS)から垂直に延長した垂直延長線(VL)に配置され得る。表示部(AA)の側面(AAa)は、別途の機構物によって囲まれずに、ただ空気(air)によってのみ囲まれ得る。つまり、表示部(AA)のすべての側面(AAa)は、別途の機構物によって囲まれずに、空気(air)と直接接触する構造になり得る。したがって、表示部(AA)の先端(AAa)と該当する基板100の外側面(OS)が空気によってのみ囲まれることで、本明細書に係る発光表示装置は、表示部(AA)の先端(AAa)(または側面)が不透明な非表示領域ではない空気(air)によって囲まれるエアベゼル(air-bezel)構造またはベゼルがない(またはゼロ化されたベゼル)構造を有することができる。
【0035】
複数の画素(P)は、基板100の表示部(AA)に第1間隔(D1)に沿って配列(または配置)され得る。複数の画素(P)は、基板100の表示部(AA)上に第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って、第1間隔(D1)を有するように配列(または配置)され得る。例えば、第1方向(X)は、第2方向(Y)と交差することができる。第1方向(X)は、横方向または水平方向または基板100または発光表示装置の第1長さ方向(例えば、横の長さ方向)であり得る。第2方向(Y)は、縦方向または垂直方向、または基板100または発光表示装置の第2長さ方向(例えば、縦の長さ方向)であり得る。
【0036】
複数の画素(P)のそれぞれは、基板100の表示部(AA)上に定義された複数の画素領域上に実現され得る。複数の画素領域のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1長さ(L1)、及び第2方向(Y)と平行な第2長さ(L2)を有することができる。第1長さ(L1)は、第2長さ(L2)と同一か、または第1間隔(D1)と同じであり得る。第1長さ(L1)と第2長さ(L2)は、第1間隔(D1)と同じであり得る。これにより、複数の画素(または画素領域)(P)は、すべて同じ大きさを有することができる。例えば、第1長さ(L1)は、第1幅、横の長さ、または横幅で表現することもできる。第2長さ(L2)は、第2幅、縦の長さ、または縦幅で表現することもできる。
【0037】
第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って隣接する2つの画素(P)は、製造工程上の誤差の範囲内で同じ第1間隔(D1)を有することができる。第1間隔(D1)は、隣接する2つの画素(P)の間のピッチ(pitch)(または画素ピッチ)であり得る。例えば、第1間隔(または画素ピッチ)(D1)は、隣接する2つの画素(P)のそれぞれの中心部の間の距離(または長さ)であり得る。例えば、第1間隔(または画素ピッチ)(D1)は、隣接する2つの画素(P)のそれぞれの中心部の間の最短距離(または最短の長さ)であり得る。
【0038】
複数の画素(P)のそれぞれは、基板100上の画素領域に実現された画素回路を含む回路層、および回路層上に配置されて画素回路に連結された発光素子層を含むことができる。画素回路は、画素領域に配置された画素駆動ラインから供給されるデータ信号とスキャン信号に応答してデータ信号に該当するデータ電流を出力する。発光素子層は、画素回路から供給されるデータ電流によって発光する発光層を含むことができる。このような画素駆動ライン、画素回路、及び発光素子層については後述する。
【0039】
複数の画素(P)は、最外郭画素(Po)および内部画素(Pi)に区分され得る。
【0040】
最外郭画素(Po)は、複数の画素(P)のうち、基板100の外側面(OS)に最も隣接して配置された画素であり得る。例えば、最外郭画素(Po)は、第1画素で表現することもできる。
【0041】
最外郭画素(Po)の中心部と基板100の外側面(OS)の間の第2間隔(D2)は、第1間隔(D1)の半分または半分以下であり得る。例えば、第2間隔(D2)は、最外郭画素(Po)の中心部と基板100の外側面(OS)との間の最短距離(または最短の長さ)であり得る。
【0042】
第2間隔(D2)が第1間隔(D1)の半分を超えたとき、基板100は、第1間隔(D1)の半分と第2間隔(D2)の差だけ、表示部(AA)より大きな大きさを有しなければならず、これにより、最外郭画素(Po)の先端と基板100の外側面(OS)との間の領域は、表示部(AA)全体を囲む非表示領域で構成され得る。例えば、第2間隔(D2)が第1間隔(D1)の半分を超えたとき、基板100は、表示部(AA)全体を囲む非表示領域によるベゼル領域を必然的に含むことになる。これとは異なり、第2間隔(D2)が第1間隔(D1)の半分、または半分以下の場合、最外郭画素(Po)の先端が基板100の外側面(OS)に配置されるか、または表示部(AA)の先端(AAa)が、基板100の外側面(OS)に配置され得、これによって、表示部(AA)は、基板100の前面全体に実現(または配置)され得る。
【0043】
内部画素(Pi)は、複数の画素(P)の中の最外郭画素(Po)を除いた残りの画素又は複数の画素(P)のうちで最外郭画素(Po)によって囲まれる画素であり得る。内部画素(Pi)は、第2画素で表現され得る。このような内部画素(Pi)は、最外郭画素(Po)と異なる構成または構造に実現され得る。
【0044】
本明細書の一実施例に係る発光表示装置10は、断絶部115をさらに含むことができる。例えば、断絶部115は、断絶壁115のように表現することもできる。
【0045】
断絶部115は、基板100の縁部分に沿って配置され得る。断絶部115は、基板100の縁部分に閉ループ形状で実現され得る。例えば、
図9は、断絶部115が閉ループ方式で基板100の縁部分で基板100を連続的に囲まれることを示している。断絶部115は、最外郭画素(Po)に含まれたり、最外郭画素(Po)の縁部分に配置され得る。例えば、断絶部115は、最外郭画素(Po)の中心部と基板100の外側面(OS)との間に配置され得る。最外郭画素(Po)は、断絶部115を含むことにより、内部画素(Pi)と異なる構成または異なる構造に実現され得る。本明細書の実施例に係る発光表示装置10は、断絶部115が最外郭画素の(Po)に含まれたり、配置されることにより、ゼロベゼル構造(またはエアベゼル構造)を有することができ、これによって基板100の前面全体が表示部(AA)として実現され得る。
【0046】
断絶部115は、基板100の縁部分に形成される発光層を少なくとも1回断絶させ、これにより、基板100の側面方向を伝播する側面透湿を遮断して側面透湿による発光層の劣化を防止したり、発光層の信頼性の低下を防止することができる。本明細書の一実施例に係る断絶部115は、互いに並んで配置された複数の断絶部を含むことができる。このような断絶部115については、後述する。
【0047】
本明細書の実施例に係る発光表示装置10は、ダム部117、及び発光素子層とダム部117上に配置された封止層をさらに含むことができる。
【0048】
ダム部117は、基板100の縁部分に沿って配置され得る。ダム部117は、基板100の縁部分に閉ループ形状態で実現され得る。ダム部117は、最外郭画素(Po)に含まれたり、最外郭画素(Po)の縁部分に配置され得る。例えば、ダム部117は、最外郭画素(Po)の中心部と基板100の外側面(OS)との間に配置され得る。ダム部117は、断絶部115によって囲まれ得る。最外郭画素(Po)は、ダム部117を含むことにより、内部画素(Pi)と異なる構成または異なる構造に実現され得る。本明細書の実施例に係る発光表示装置10は、断絶部115とダム部117が最外郭画素の(Po)に含まれたり、配置されることにより、ゼロベゼル構造(またはエアベゼル構造)を有することができり、これによって基板100の前面全体が表示部(AA)として実現され得る。
【0049】
封止層は、発光素子層を囲むよう実現され得る。本明細書の一実施例に係る封止層は、発光素子層とダム部117上に配置された第1無機封止層(または第1封止層)、第1無機封止層上に配置された第2無機封止層(または第3封止層)、およびダム部117によって囲まれる発光素子層上に配置された第1封止層と第2封止層の間に介在した有機封止層(または第2封止層)を含むことができる。このような封止層については、後述する。
【0050】
ダム部117は、発光素子層の前面(または上面)を覆う有機封止層の配置領域(または形成領域)を定義したり、限定することができる。ダム部117は、有機封止層のオーバーフロー(over flow)を遮断したり、防止することができる。
【0051】
本明細書の一実施例に係る発光表示装置10は、ルーティング部400をさらに含むことができる。
【0052】
ルーティング部400は、基板100の縁部分の中の一側縁部分(または第1縁部分)と基板100の一側面を包むか、または囲むように実現され得る。ルーティング部400は、基板100の一側縁部分に配置された最外郭画素(Po)に含まれたり、基板100の一側縁部分に配置された最外郭画素(Po)の縁部分に配置され得る。基板100の一側縁部分に配置された最外郭画素(Po)は、ルーティング部400を含むことにより、内部画素(Pi)と異なる構成または異なる構造に実現され得る。ルーティング部400は、サイドルーティング部またはプリンティングライン部で表現することができる。
【0053】
ルーティング部400は、基板100の縁部分に配置された封止層と回路層を通過して画素(P)を駆動するための画素駆動ラインと電気的に連結され得る。本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、封止層と断絶部115および回路層を順に通過して画素駆動ラインと電気的に連結され得る。本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、封止層とダム部117および回路層を順に通過して画素駆動ラインと電気的に連結され得る。本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、封止層と断絶部115および回路層を順に通過して画素駆動ラインと電気的に連結されると同時に、封止層とダム部117および回路層を順に通過して、画素駆動ラインと電気的に連結され得る。このようなルーティング部400については、後述する。
【0054】
本明細書の実施例に係る発光表示装置10は、断絶部115とダム部117およびルーティング部400が、最外郭画素(Po)に含まれたり、配置されることにより、ゼロベゼル構造(またはエアベゼル構造)を有することができ、これによって、基板100の前面全体が表示部(AA)として実現され得る。
【0055】
図3Aは、
図1に示した一実施例による1つの画素を示す図であり、
図3Bは、
図1に示した他の実施例に係る1つの画素を示す図である。
【0056】
図1及び
図3Aを参照すると、本明細書の一実施例に係る1つの画素(または単位画素)(P)は、画素領域(PA)に配置された第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)を含むことができる。
【0057】
第1副画素(SP1)は、画素領域(PA)の第1副画素領域に配置され、第2副画素(SP2)は、画素領域(PA)の第2副画素領域に配置され、第3副画素(SP3)は、画素領域(PA)の第3副画素領域に配置され、第4副画素(SP4)は、画素領域(PA)の第4副画素領域に配置され得る。
【0058】
本明細書の一実施例として、第1副画素(SP1)は、第1色の光、第2副画素(SP2)は、第2色の光、第3副画素(SP3)は、第3色の光、及び第4副画素(SP4)は、第4色の光をそれぞれ放出するように実現され得る。第1~第4色のそれぞれは、のそれぞれ異なり得る。例えば、第1色は赤色、第2色は青色、第3色は白色、及び第4色は緑色であり得る。
【0059】
本明細書の他の実施例として、第1~第4色の中の一部は、同じであり得る。例えば、第1色は赤色、第2色は第1緑色、第3色は第2緑色、及び第4色は青色であり得る。
【0060】
第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれは、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)および回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)を含むことができる。
【0061】
発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、副画素領域内で画素(P)の中心部(CP)の方に偏って配置され得る。例えば、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、開口領域、開口部、または発光部で表現することができる。
【0062】
本明細書の一実施例に係る第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、互いに同じ大きさを有することができる。例えば、第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、均等クワッド構造または均等ストライプ構造を有することができる。例えば、均等クワッド構造または均等ストライプ構造を有する第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)において、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、画素(P)の4等分の大きさよりも小さい大きさを有しながら副画素領域内で画素(P)の中心部(CP)の方に偏って配置されたり、画素(P)の中心部(CP)に集中して配置され得る。
【0063】
図1及び
図3Bを参照すると、他の実施例に係る第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれは、異なる大きさを有する非均等クワッド構造または非均等ストライプ構造を有することができる。例えば、第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、非均等クワッド構造または非均等ストライプ構造を有することができる。
【0064】
非均等クワッド構造(または非均等ストライプ構造)を有する第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの大きさは、解像度、発光効率、または画質などによって設定され得る。本明細書の一実施例として、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)が、非均等クワッド構造(または非均等ストライプ構造)を有するとき、第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)のうち、第4副画素(SP4)の発光領域(EA4)が最も小さい大きさを有することができ、第3副画素(SP3)の発光領域(EA3)が最も大きい大きさを有することができる。例えば、非均等クワッド構造(または非均等ストライプ構造)を有する発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、画素(P)の中心部(CP)の周辺に集中して配置され得る。
【0065】
第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)は、該当する発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)の周辺に配置され得る。回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)は、該当する副画素を発光させるための回路と画素駆動ラインを含むことができる。例えば、回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)は、非発光領域、非開口領域、非発光部、非開口部、または周辺部で表現され得る。
【0066】
代替的に、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)の大きさに対応する副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)の開口率を増加させたり、画素(P)の高解像度化に伴い画素ピッチ(D1)を減少させるために、第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)の一部または全体と重畳するよう回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)上に拡張され得る。例えば、第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、該当する回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)と重畳するように基板100上に実現され得る。この場合、発光領域(EA1、EA2、EA3、EA4)は、回路領域(CA1、CA2、CA3、CA4)と同じか、広い大きさを有することができる。
【0067】
代替的に、他の実施例に係る複数の画素(P)のそれぞれは、第1~第3副画素(SP1、SP2、SP3)を含むことができる。
【0068】
第1~第3副画素(SP1、SP2、SP3)のそれぞれの発光領域(EA1、EA2、EA3)は、第1方向(X)と平行な短辺と第2方向(Y)と平行な長辺を有する長方形の形状を有し、例えば、1×3形状または1×3ストライプ(stripe)形状で配置され得る。例えば、第1副画素(SP1)は赤色副画素、第2副画素(SP2)は青色副画素、及び第3副画素(SP3)は緑色副画素であり得る。
【0069】
図4は、
図1に示した「B1」部分の拡大図であり、
図5は、
図1と
図4に示した1つの画素の等価回路図である。
【0070】
図1、
図4、及び
図5を参照すると、本明細書の一実施例に係る基板100は、画素駆動ライン(DL、GL、PL、CVL、RL、GCL)、複数の画素(P)、共通電極(CE)は、複数の共通電極連結部(CECP)、コンタクトパターン部110、および断絶部115を含むことができる。
【0071】
画素駆動ライン(DL、GL、PL、CVL、RL、GCL)は、複数のデータライン(DL)、複数のゲートライン(GL)、複数の画素駆動電源ライン(PL)、複数の画素共通電圧ライン(CVL)、複数のリファレンス電圧ライン(RL)、および複数のゲート制御ライン(GCL)を含むことができる。
【0072】
複数のデータライン(DL)のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第1方向(X)に沿ってあらかじめ定められた間隔を有するように、基板100の表示部(AA)上に配置され得る。例えば、複数のデータライン(DL)の中で、奇数番目のデータライン(DLo)は、第2方向(Y)に沿って基板100上に配列された複数の画素領域(PA)のそれぞれの第1縁部分に配置され得、偶数番目のデータライン(DLe)は、第2方向(Y)に沿って基板100上に配列された複数の画素領域(PA)のそれぞれの第2縁部分に配置され得るが、これに限定されるものではない。
【0073】
複数のゲートライン(GL)のそれぞれは、第1方向(X)に沿って長く延長され、第2方向(Y)に沿ってあらかじめ定められた間隔を有するように、基板100の表示部(AA)上に配置され得る。例えば、複数のゲートライン(GL)の中で、奇数番目のゲートライン(GLo)は、第1方向(X)に沿って基板100上に配列された複数の画素領域(PA)のそれぞれの第3縁部分に配置され得、偶数番目のゲートライン(GLe)は、第1方向(X)に沿って基板100上に配列された複数の画素領域(PA)のそれぞれの第4縁部分に配置され得るが、これに限定されるものではない。
【0074】
複数の画素駆動電源ライン(PL)のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第1方向(X)に沿ってあらかじめ定められた間隔を有するように、基板100の表示部(AA)上に配置され得る。例えば、複数の画素駆動電源ライン(PL)の中で、奇数番目画素駆動電源ライン(PL)は、第1方向(X)に沿って、奇数番目の画素領域(PA)の第1縁部分に配置され得、偶数番目画素駆動電源ライン(PL)は、第1方向(X)を基準に、偶数番目の画素領域(PA)の第2縁部分に配置され得るが、これに限定されるものではない。
【0075】
複数の画素駆動電源ライン(PL)の中の隣接した2つの画素駆動電源ライン(PL)は、第2方向(Y)に沿って配列された各画素領域(PA)に配置された複数の電源共有ライン(PSL)を介して、互いに連結され得る。例えば、複数の画素駆動電源ライン(PL)は、複数の電源共有ライン(PSL)によって互いに電気的に連結されることによって、はしご構造を有するか、メッシュ構造を有することができる。複数の画素駆動電源ライン(PL)が、はしご構造を有するか、メッシュ構造を有することにより、画素駆動電源ライン(PL)のライン抵抗による画素駆動電源の電圧降下(IR drop)が防止されるか最小限に抑えることができ、これにより、本例に係る発光表示装置は、表示部(AA)に配列された各画素(P)に供給される画素駆動電源の偏差に因る画質不良を防止したり最小化することができる。
【0076】
複数の電源共有ライン(PSL)のそれぞれは、第1方向(X)と平行に隣接した画素駆動電源ライン(PL)から分岐され、各画素領域(PA)の中間領域に配置され得るが、これに限定されるわけではない。
【0077】
複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第1方向(X)に沿ってあらかじめ定められた間隔を有するように、基板100の表示部(AA)上に配置され得る。例えば、複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれは、第1方向(X)を基準に、偶数番目の画素領域(PA)の第1縁部分に配置され得るが、これに限定されるものではない。
【0078】
複数のリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第1方向(X)に沿ってあらかじめ定められた間隔を有するように、基板100の表示部(AA)上に配置され得る。複数のリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って配列されている各画素領域(PA)の中心領域に配置され得るが、これに限定されるものではない。
【0079】
複数のリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれは、各画素領域(PA)で第1方向(X)に沿って隣接した2つの副画素((SP1、SP2)(SP3、SP4))に共有され得る。このため、複数のリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれは、リファレンス分岐ライン(RDL)を含むことができる。リファレンス分岐ライン(RDL)は、各画素領域(PA)で第1方向(X)に沿って隣接した2つの副画素((SP1、SP2)(SP3、SP4))の方に分岐(または突出)して、隣接した2つの副画素((SP1、SP2)(SP3、SP4))に電気的に連結され得る。
【0080】
複数のゲート制御ライン(GCL)のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第1方向(X)に沿ってあらかじめ定められた間隔を有するように、基板100の表示部(AA)上に配置され得る。例えば、複数のゲート制御ライン(GCL)のそれぞれは、第1方向(X)を基準に、複数の画素領域(PA)間、または隣接した2つの画素領域(PA)間の境界部に配置され得る。
【0081】
複数の画素(P)のそれぞれは、少なくとも3つの副画素を含むことができる。例えば、複数の画素(P)のそれぞれは、第1~第4副画素(SP1~SP4)を含むことができる。
【0082】
第1~第4副画素(SP1~SP4)のそれぞれは、画素回路(PC)および発光素子層を含むことができる。
【0083】
本明細書の一実施例に係る画素回路(PC)は、画素領域(PA)の回路領域に配置され、隣接したゲートライン(GLo、GLe)とデータライン(DLo、DLe)、および画素駆動電源ライン(PL)に連結され得る。例えば、第1副画素(SP1)に配置された画素回路(PC)は、奇数番目のデータライン(DLo)と奇数番目のゲートライン(GLo)に連結され得、第2副画素(SP2)に配置された画素回路(PC)は、偶数番目のデータライン(DLe)と奇数番目のゲートライン(GLo)に連結され得、第3副画素(SP3)に配置された画素回路(PC)は、奇数番目のデータライン(DLo)と偶数番目のゲートライン(GLe)に連結され得、第4副画素(SP4)に配置された画素回路(PC)は、偶数番目のデータライン(DLe)と偶数番目のゲートライン(GLe)に連結され得る。
【0084】
第1~第4副画素(SP1~SP4)のそれぞれの画素回路(PC)は、該当するゲートライン(GLo、GLe)から供給されるスキャン信号に応答して、該当するデータライン(DLo、DLe)から供給されるデータ信号をサンプリングし、サンプリングしたデータ信号に基づいて、画素駆動電源ライン(PL)から発光素子層に流れる電流を制御することができる。
【0085】
本明細書の一実施例に係る画素回路(PC)は、第1スイッチング薄膜トランジスタ(Tsw1)、第2スイッチング薄膜トランジスタ(Tsw2)、駆動薄膜トランジスタ(Tdr)、およびストレージキャパシタ(Cst)を含むことができ、これに限定されるものではない。以下の説明では、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)を「TFT」と称することにする。
【0086】
第1スイッチングTFT(Tsw1)は、隣接したゲートライン(GLo、GLe)に接続したゲート電極、隣接したデータライン(DLo、DLe)に接続した第1ソース/ドレイン電極、及び駆動TFT(Tdr)のゲートノード(n1)に接続した第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。このような第1スイッチングTFT(Tsw1)は、該当するゲートライン(GLo)に供給される第1スキャン信号によって該当するデータライン(DL)から供給されるデータ電圧を駆動TFT(Tdr)のゲートノード(n1)に供給することができる。一例によると、第1副画素(SP1)と第2副画素(SP2)のそれぞれの画素回路(PC)に配置された第1スイッチングTFT(Tsw1)のゲート電極は、奇数番目のゲートライン(GLo)に連結され得、第3副画素(SP3)と第4副画素(SP4)のそれぞれの画素回路(PC)に配置された第1スイッチングTFT(Tsw1)のゲート電極は、偶数番目のゲートライン(GLo)に連結され得る。第1副画素(SP1)と第3副画素(SP3)のそれぞれの画素回路(PC)に配置された第1スイッチングTFT(Tsw1)の第1ソース/ドレイン電極は、奇数番目のデータライン(DLo)に連結され得、第2副画素(SP2)と第4副画素(SP4)のそれぞれの画素回路(PC)に配置された第1スイッチングTFT(Tsw1)の第1ソース/ドレイン電極は、偶数番目のデータライン(DLe)に連結され得る。
【0087】
第2スイッチングTFT(Tsw2)は、隣接したゲートライン(GLo、GLe)に接続したゲートノード、駆動TFT(Tdr)のソースノード(n2)に接続した第1ソース/ドレイン電極、および隣接したリファレンス電圧ライン(RL)に接続した第2ソース/ドレイン電極を含むことができる。このような第2スイッチングTFT(Tsw2)は、偶数番目のゲートライン(GLe)に供給される第2スキャン信号によってリファレンス電圧ライン(RL)に供給されるリファレンス電圧を駆動TFT(Tdr)のソースノード(n2)に供給ことができる。一例によると、第1副画素(SP1)と第2副画素(SP2)のそれぞれの画素回路(PC)に配置された第2スイッチングTFT(Tsw2)のゲート電極は、奇数番目のゲートライン(GLo)に連結され得、第3副画素(SP3)と第4副画素(SP4)のそれぞれの画素回路(PC)に配置された第2スイッチングTFT(Tsw2)のゲート電極は、偶数番目のゲートライン(GLo)に連結され得る。第1~第4副画素(SP1、SP2、SP3、SP4)のそれぞれの画素回路(PC)に配置された第2スイッチングTFT(Tsw2)の第2ソース/ドレイン電極は、リファレンス分岐ライン(RDL)を介して、隣接したリファレンス電圧ライン(RL)に共通して連結され得る。
【0088】
ストレージキャパシタ(Cst)は、駆動TFT(Tdr)のゲートノード(n1)とソースノード(n2)の間に形成され得る。本明細書の一実施例に係るストレージキャパシタ(Cst)は、駆動TFT(Tdr)のゲートノード(n1)に連結された第1キャパシタ電極、駆動TFT(Tdr)のソースノード(n2)に連結された第2キャパシタ電極、及び第1キャパシタ電極と第2キャパシタ電極の重畳領域に形成された誘電体層を含むことができる。このようなストレージキャパシタ(Cst)は、駆動TFT(Tdr)のゲートノード(n1)とソースノード(n2)の間の差電圧を充電した後、充電した電圧によって駆動TFT(Tdr)をスイッチングさせる。
【0089】
駆動薄膜トランジスタ(Tdr)は、第1スイッチングTFT(Tsw1)の第2ソード/ドレイン電極とストレージキャパシタ(Cst)の第1キャパシタ電極に共通に接続したゲート電極(またはゲートノード(n1))、第2スイッチングTFT(Tsw2)の第1ソード/ドレイン電極とストレージキャパシタ(Cst)の第2キャパシタ電極および発光素子層の画素電極(PE)に共通して連結された第1ソース/ドレイン電極(またはソースノード(n2))、および隣接した画素駆動電源ライン(PL)に連結された第2ソース/ドレイン電極(またはドレインノード)を含むことができる。このような駆動TFT(Tdr)は、ストレージキャパシタ(Cst)の電圧によってターンオンすることにより、画素駆動電源ライン(PL)から発光素子層に流れる電流量を制御することができる。
【0090】
本明細書の他の実施例に係る第1~第4副画素(SP1~SP4)のそれぞれの画素回路(PC)は、半導体製造工程によって画素駆動チップの形状で実現され、該当する画素領域(PA)の回路領域に配置されて隣接したゲートライン(GLo、GLe)とデータライン(DLo、DLe)、および画素駆動電源ライン(PL)に連結され得る。例えば、画素駆動チップは、最小単位のマイクロチップ(microchip)または1つのチップセット(chip set)とし、2つ以上のトランジスタと1つ以上のキャパシタを有する1つの微細な大きさを有する半導体パッケージ素子であり得る。このような画素駆動チップは、該当するゲートライン(GLo、GLe)から供給されるスキャン信号に応答して、該当するデータライン(DLo、DLe)から供給されるデータ信号をサンプリングし、サンプリングしたデータ信号に基づいて、画素駆動電源ライン(PL)から発光素子層に流れる電流を制御することができる。
【0091】
発光素子層は、画素領域(PA)の発光領域(EA)に配置されて画素回路(PC)と電気的に連結され得る。本明細書の一実施例に係る発光素子層は、画素回路(PC)と電気的に連結された画素電極(PE)、画素共通電圧ライン(CVL)に電気的に連結された共通電極(CE)、および画素電極(PE)と共通電極(CE)の間に介在した発光層(EL)を含むことができる。
【0092】
本明細書の一実施例に係る発光層(EL)は、少なくとも1つの有機発光層を含むことができる。発光層(EL)は、有機発光層に正孔を提供する正孔機能層、および有機発光層に電子を提供する電子機能層をさらに含むことができる。このような発光層(EL)は、画素回路(PC)から供給されるデータ電流によって発光して、データ電流に対応する輝度の光を放出することができる。
【0093】
共通電極(CE)は、基板100の表示部(AA)上に配置され、複数の画素(P)のそれぞれの発光層(EL)と電気的に連結され得る。例えば、共通電極(CE)は、基板100に配置されたコンタクトパターン部110を除いた残りの基板100の表示部(AA)上に配置され得る。
【0094】
複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれは、複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれと重畳する複数の画素(P)の間で、共通電極(CE)を複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれに電気的に連結させる。本明細書の一実施例に係る複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれは、第2方向(Y)を基準に、複数の画素(P)間、または複数の画素間の境界部で複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれと電気的に連結され、共通電極(CE)の一部と電気的に連結されることで、共通電極(CE)を複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれと電気的に連結させることができる。
【0095】
複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれは、複数の画素(P)間毎に配置され、複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれと共通電極(CE)を電気的に連結することにより、共通電極(CE)の面抵抗による画素共通電圧の電圧降下(IR drop)を防止したり、最小限に抑えることができ、これによって本例に係る発光表示装置は、表示部(AA)に配列された各画素(P)に供給される画素共通電圧の偏差に因る画質不良を防止したり最小化することができる。
【0096】
本明細書の一実施例によると、複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれは、複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれと電気的に連結されるように、少なくとも2層構造からなる画素電極(PE)と一緒に形成され得る。複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれは、「(」または「<」形状の断面構造を有するサイドコンタクト構造を介して共通電極(CE)と電気的に連結され得る。例えば、複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれが、第1および第2金属層からなるとき、複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれは、第1および第2金属層間のエッチング速度によって、第1金属層の側面に形成されるアンダーカット構造またはテーパー構造に対応するサイドコンタクト構造を有することができる。例えば、複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれが、第1~第3金属層からなるとき、複数の共通電極連結部(CECP)のそれぞれは、第1~第3金属層間のエッチング速度によって、第1金属層と第2金属層の側面に形成されるアンダーカット構造またはテーパー構造に対応するサイドコンタクト構造を有することができる。
【0097】
コンタクトパターン部110は、第1方向(X)と平行な基板100の第1面のうち、第1縁部分(または一側縁部分)に配置され得る。コンタクトパターン部110は、基板100の第1縁部分に配置されている最外郭画素領域(PAo)内に含まれる(または配置される)ことにより、基板100上には、コンタクトパターン部110による非表示領域(またはベゼル領域)が形成されないか、または存在しない。例えば、コンタクトパターン部110は、基板100の第1縁部分に配置されている最外郭画素領域(PAo)の第3縁部分に配置され得る。
【0098】
コンタクトパターン部110は、回路層111に配置され、画素駆動ライン(DL、GL、PL、CVL、RL、GCL)に連結されたコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)を含むことができる。コンタクトパターン部110は、基板100の第1縁部分上に第1方向(X)に沿って、回路層111に互いに並んで配置されたコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)を含むことができる。本明細書の一実施例に係るコンタクトパターン部110は、5種類のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)を含むことができる。コンタクトパターン部110は、データコンタクトパターン(DCP)、画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)、リファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)、およびゲートコンタクトパターン(GCP)を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0099】
データコンタクトパターン(DCP)は、データ信号を受信するためのもので、第1コンタクトパターンであり得る。本明細書の一実施例に係るデータのコンタクトパターン(DCP)のそれぞれは、データライン(DL)と同じ層に配置され、基板100の一側縁部分に位置したデータライン(DL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。本明細書の他の実施例に係るデータのコンタクトパターン(DCP)のそれぞれは、基板100の一側縁部分に位置したデータライン(DL)のそれぞれの先端と重畳するようデータライン(DL)の下層に相対的に広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介してデータライン(DL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0100】
画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)は、画素駆動電源を受信するためのものであり、第2コンタクトパターンであり得る。本明細書の一実施例に係る画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)のそれぞれは、画素駆動電源ライン(PL)と同じ層に配置され、基板100の一側縁部分に位置した画素駆動電源ライン(PL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。本明細書の他の実施例に係る画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)のそれぞれは、基板100の一側縁部分に位置した画素駆動電源ライン(PL)のそれぞれの先端と重畳するように画素駆動電源ライン(PL)の下層に相対的に広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介して画素駆動電源ライン(PL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0101】
画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)は、画素共通電圧を受信するためのものであり、第3コンタクトパターンであり得る。本明細書の一実施例に係る画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)のそれぞれは、画素の共通電圧ライン(CVL)と同じ層に配置され、基板100の一側縁部分に位置した画素の共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。本明細書の他の実施例に係る画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)のそれぞれは、基板100の一側縁部分に位置した画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの先端と重畳するように画素共通電圧ライン(CVL)の下層に相対的に広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介して画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0102】
リファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)は、リファレンス電圧を受信するためのものであり、第4コンタクトパターンであり得る。本明細書の一実施例に係るリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)のそれぞれは、リファレンス電圧ライン(RL)と同じ層に配置され、基板100の一側縁部分に位置したリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。本明細書の他の実施例に係るリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)のそれぞれは、基板100の一側縁部分に位置したリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれの先端と重畳するようにリファレンス電圧ライン(RL)の下層に相対的に広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介してリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0103】
ゲートコンタクトパターン(GCP)は、ゲート制御信号を受信するためのものであり、第5コンタクトパターンであり得る。本明細書の一実施例に係るゲートコンタクトパターン(GCP)のそれぞれは、ゲート制御ライン(GCL)と同じ層に配置され、基板100の一側縁部分に位置したゲート制御ライン(GCL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。本明細書の他の実施例に係るゲートコンタクトパターン(GCP)のそれぞれは、基板100の一側縁部分に位置したゲート制御ライン(GCL)のそれぞれの先端と重畳するようゲート制御ライン(GCL)の下層に相対的に広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介してゲート制御ライン(GCL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0104】
本明細書の一実施例に係るコンタクトパターン部110は、複数のコンタクトパターングループ(CPG)を含むことができる。複数のコンタクトパターングループ(CPG)の中の2以上のコンタクトパターングループ(CPG)は、少なくとも1つのデータコンタクトパターンと、少なくとも1つのゲートコンタクトパターンを含むことができる。
【0105】
本明細書の一実施例によると、コンタクトパターン部110は、第1コンタクトパターングループ(CPG1)及び第2コンタクトパターングループ(CPG2)を含むことができる。
【0106】
第1コンタクトパターングループ(CPG1)は、第1方向(X)に沿って配置されている最外郭画素(Po)の奇数番目の最外郭画素に配置され得る。例えば、第1コンタクトパターングループ(CPG1)は、1つの画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)、2つのデータコンタクトパターン(DCP)、1つのリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)、および1つのゲートコンタクトパターン(GCP)を含むことができる。例えば、第1コンタクトパターングループ(CPG1)に属したコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP)は、第1方向(X)に沿って画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)、データコンタクトパターン(DCP)、リファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)、データコンタクトパターン(DCP)、およびゲートコンタクトパターン(GCP)の順で配置され得るが、これに限定されるものではない。
【0107】
第2コンタクトパターングループ(CPG2)は、第1方向(X)に沿って配置されている最外郭画素(Po)の偶数番目の最外郭画素に配置することができる。例えば、第2コンタクトパターングループ(CPG2)は、1つの画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)、2つのデータコンタクトパターン(DCP)、1つのリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)、および1つの画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)を含むことができる。例えば、第2コンタクトパターングループ(CPG2)に属したコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、CCP)は、第1方向(X)に沿って画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)、データコンタクトパターン(DCP)、リファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)、データコンタクトパターン(DCP)、および画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)の順で配置され得る、これに限定されるものではない。
【0108】
本明細書の一実施例に係る基板100は、複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)および複数の画素共通補助ライン連結部(SLCP)をさらに含むことができる。
【0109】
複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれは、第2方向(Y)に沿って長く延長され、複数の画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれに隣接して配置され得る。複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれは、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)と電気的に連結されず、隣接した画素共通電圧ライン(CVL)に電気的に連結されることで、隣接した画素共通電圧ライン(CVL)から画素共通電圧の供給を受けることができる。そのため、本明細書に係る基板100は、互いに隣接した画素共通電圧ライン(CVL)と画素共通電源補助ライン(CSPL)を電気的に連結する複数のライン連結パターン(LCP)をさらに含むことができる。
【0110】
複数のライン連結パターン(LCP)のそれぞれは、互いに隣接した画素共通電圧ライン(CVL)と画素共通電源補助ライン(CSPL)を交差するように、基板100上に配置され、ラインジャンピング構造を介して互いに隣接した画素共通電圧ライン(CVL)と画素共通電源補助ライン(CSPL)を電気的に連結することができる。例えば、複数のライン連結パターン(LCP)のそれぞれの一側は、画素共通電源補助ライン(CSPL)上の絶縁層に形成された第1ラインコンタクトホールを介して画素共通電源補助ライン(CSPL)の一部と電気的に連結され、複数のライン連結パターン(LCP)のそれぞれの他側は、画素共通電圧ライン(CVL)上の絶縁層に形成された第2ラインコンタクトホールを介して画素共通電圧ライン(CVL)の一部と電気的に連結され得る。
【0111】
複数の画素共通補助ライン連結部(SLCP)のそれぞれは、複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれと重畳する複数の画素(P)間で共通電極(CE)を、複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれに電気的に連結させる。本明細書の一実施例に係る複数の画素共通補助ライン連結部(SLCP)のそれぞれは、第2方向(Y)を基準に、複数の画素(P)間、または複数の画素間の境界部で複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれと電気的に連結され、共通電極(CE)の一部と電気的に連結されることで、共通電極(CE)を複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれと電気的に連結させることができる。これにより、共通電極(CE)は、複数の画素共通補助ライン連結部(SLCP)を介して、複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれに追加で連結され得る。これにより、本例に係る発光表示装置は、表示部(AA)に配列された各画素の(P)に供給される画素共通電圧の偏差に因る画質不良をさらに防止したり、さらに最小化することができる。そして、本例に係る発光表示装置は、複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれに連結される画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)を追加で配置(または形成)しなくても、画素共通電圧ライン(CVL)と複数のライン連結パターン(LCP)のそれぞれを介して、複数の画素共通電源補助ライン(CSPL)のそれぞれに画素共通電圧を供給することができる。
【0112】
断絶部115は、基板100の第1領域を囲む第2領域に配置され得る。例えば、基板100の第2領域は、基板100の縁部分または最外郭画素(Po)の縁部分であり得る。基板100の第1領域は、第2領域を除いた残りの部分であり得る。断絶部115は、基板100の縁部分に閉ループ形状で実現され得る。本明細書の一実施例によると、断絶部115は、コンタクトパターン部110上に配置され得る。例えば、断絶部115は、第1方向(X)に沿ってコンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)を横切るように配置され得る。
【0113】
断絶部115は、基板100の縁部分に沿って配置された最外郭画素(Po)内で発光層(EL)を少なくとも1回断絶(または分離)させるように実現され得る。断絶部115は、基板100の縁部分に形成される発光層を少なくとも1回断絶させ、これにより、基板100の側面方向を伝播する側面透湿を遮断して側面透湿による発光層の劣化を防止したり、発光層の信頼性の低下を防止することができる。本明細書の一実施例に係る断絶部115は、互いに並んで配置された複数の断絶パターン部を含むことができる。例えば、断絶部115は、互いに並んで配置された少なくとも3つの断絶パターン部を含むことができる。
【0114】
本明細書の一実施例に係る基板100は、ダム部117をさらに含むことができる。
【0115】
ダム部117は、基板100の縁部分に沿って配置され得る。ダム部117は、基板100の縁部分に閉ループ形状で実現され得る。ダム部117は、最外郭画素(Po)に含まれたり、最外郭画素(Po)の縁部分に配置され得る。例えば、ダム部117は、最外郭画素(Po)の中心部と基板100の外側面(OS)の間に配置され得る。ダム部117は、断絶部115によって囲まれ得る。例えば、ダム部117は、複数の断絶パターン部中の内部画素(Pi)に最も隣接して配置された断絶パターン部を囲むように実現され得る。本明細書の一実施例によると、ダム部117は、コンタクトパターン部110上に配置され得る。例えば、ダム部117は、第1方向(X)に沿ってコンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)を横切るように配置され得る。
【0116】
図6は、
図4に示した表示部内に実現されたゲート駆動回路を示す図である。
【0117】
図4及び
図6を参照すると、本明細書の実施例に係る発光表示装置は、基板100上の表示部(AA)内に配置されたゲート駆動回路150をさらに含むことができる。
【0118】
ゲート駆動回路150は、基板100の表示部(AA)内に実現(または内蔵)され、コンタクトパターン部110とゲート制御ライン(GCL)を介して供給されるゲート制御信号に基づいてスキャン信号を生成して、複数のゲートライン(GL)に順に供給することができる。
【0119】
ゲート制御ライン(GCL)は、スタート信号ライン、複数のシフトクロックライン、少なくとも1つのゲート駆動電圧ライン、および少なくとも1つのゲート共通電圧ラインを含むことができる。ゲート制御ライン(GCL)は、第2方向(Y)に沿って長く延長され、第1方向(X)に沿ってあらかじめ定められた間隔を有するように、基板100の表示部(AA)上に配置され得る。例えば、ゲート制御ライン(GCL)は、第1方向(X)に沿って少なくとも1つの画素(P)との間に配置され得る。
【0120】
本明細書の一実施例に係るゲート駆動回路150は、複数のステージ回路部1501~150mを含むシフトレジスタで実現され得る。
【0121】
複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは、第1方向(X)に沿って基板100の第1面100a上の各水平ラインに個別に配置され、第2方向(Y)に沿って互いに従属的に連結され得る。複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは、コンタクトパターン部110とゲート制御ライン(GCL)を介して供給されるゲート制御信号に応答して定められた順序に従ってスキャン信号を生成して、該当するゲートライン(GL)に供給することができる。
【0122】
本明細書の一実施例に係る複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは、複数のブランチ回路1511~151nおよびブランチネットワーク153を含むことができる。
【0123】
複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは、ブランチネットワーク153を介してゲート制御ライン(GCL)に選択的に連結され、ブランチネットワーク153を介して互いに電気的に連結され得る。このような複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは、ゲート制御ライン(GCL)を介して供給されるゲート制御信号とブランチネットワーク153の電圧によってスキャン信号を生成して、該当するゲートライン(GL)に供給ことができる。
【0124】
複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは、1つのステージ回路部1501~150mを構成する複数のTFTのうち少なくとも1つのTFTを含むことができる。複数のブランチ回路1511~151nの中のいずれか1つは、ゲートライン(GL)に連結されたプルアップTFTを含むことができる。複数のブランチ回路1511~151nの中の他の1つは、ゲートライン(GL)に連結されたプルダウンTFTを含むことができる。
【0125】
本明細書の一実施例に係る複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは、基板100の各水平ラインで、隣接した2つの画素(P)間の回路領域に配置されたり、隣接した少なくとも2つの画素(P)間の回路領域に配置され得るが、これに限定されない。例えば、複数のブランチ回路1511~151nのそれぞれは、1つのステージ回路部1501~150mを構成するTFTの個数と1つの水平ラインに配置された画素(P)の個数によって、隣接した少なくとも1つの画素(P)間の回路領域(または境界部)に配置され得る。
【0126】
ブランチネットワーク153は、基板100の各水平ラインに配置され、複数のブランチ回路1511~151nを互いに電気的に連結することができる。本明細書の一実施例に係るブランチネットワーク153は、複数の制御ノードと複数のネットワークラインを含むことができる。
【0127】
複数の制御ノードは、基板100の各水平ラインに配置され、1つの水平ライン上で複数のブランチ回路1511~151nと選択的に連結され得る。例えば、複数の制御ノードは、基板100の各水平ラインに配置されている画素領域のうち、上側の縁領域(または下側の縁領域)に配置され得る。
【0128】
複数のネットワークラインは、基板100に配置されたゲート制御ライン(GCL)と選択的に連結され、複数のブランチ回路1511~151nと選択的に連結され得る。例えば、複数のネットワークラインは、ゲート制御ライン(GCL)から供給されるゲート制御信号を、該当するブランチ回路1511~151nに供給して、複数のブランチ回路1511~151n間の信号を伝達することができる。
【0129】
本明細書の一実施例に係る複数のステージ回路部1501~150mのそれぞれは、第1制御ノード、第2制御ノードに、第1及び第2制御ノードのそれぞれの電圧を制御するノード制御回路、第1制御ノードの電圧によって第2制御ノードの電圧を制御するインバータ回路、及び第1制御ノードの電圧によってスキャンクロックに対応するスキャン信号とキャリークロックに対応するキャリー信号を出力し、第2制御ノードの電圧によってゲートオフ電圧レベルに対応するスキャン信号とキャリー信号を出力する出力バッファ回路を含むことができる。例えば、ノード制御回路とインバータ回路、および出力バッファ回路は、複数のブランチ回路1511~151nの中の2以上のブランチ回路を含むことができる。例えば、複数のブランチ回路1511~151nは、ノード制御回路とインバータ回路、および出力バッファ回路のそれぞれに分類され得る。
【0130】
このように、本例によると、ゲート駆動回路150が、基板100の表示部(AA)内に配置されるため、最外郭画素領域(PAo)の中心部と基板100の外側面(OS)との間の第2間隔(D2)は、隣接した画素領域(PA)間の第1間隔(または画素ピッチ)(D1)の半分以下を有することができる。例えば、ゲート駆動回路150が、基板100の表示部(AA)内に配置されずに、基板100の縁部分に配置されるとき、第2間隔(D2)は、第1間隔(D1)の半分以下を有することができない。したがって、本明細書の実施例に係る発光表示装置は、ゲート駆動回路150が、基板100の表示部(AA)内に配置されることにより、第2間隔(D2)が第1間隔(D1)の半分以下で実現され得る。
【0131】
図7は、本明細書の一実施例に係る発光表示装置を示す背面斜視図である。
【0132】
図1、
図4、及び
図7を参照すると、本明細書の一実施例に係る発光表示装置は、基板100の背面(または後面)100bに配置された第1パッド部210をさらに含むことができる。
【0133】
第1パッド部210は、基板100の前面(第1面)100aに配置されたコンタクトパターン部110と重畳する基板100の背面(第2面)100bの中の一側縁部分(または第1背面縁部分)に配置され得る。
【0134】
第1パッド部210は、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置され、コンタクトパターン部110のコンタクトパターンのそれぞれと重畳した複数の第1パッド(またはルーティングパッド)を含むことができる。
【0135】
本明細書の一実施例に係る第1パッド部210は、画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)のそれぞれと重畳する第1画素駆動電源パッド、データコンタクトパターン(DCP)のそれぞれと重畳する第1データパッド、リファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)のそれぞれと重畳する第1リファレンス電圧パッド、ゲートコンタクトパターン(GCP)のそれぞれと重畳する第1ゲートパッド、および画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)のそれぞれと重畳する第1画素共通電圧パッドを含むことができる。
【0136】
本明細書の実施例に係る発光表示装置は、基板100の背面100b上に配置された第2パッド部230およびリンクライン部250をさらに含むことができる。
【0137】
第2パッド部(または入力パッド部)230は、基板100の背面100bに配置され得る。例えば、第2パッド部230は、基板100の背面100bの中の一側縁部分に隣接した中間部分に配置され得る。本明細書の一実施例に係る第2パッド部230は、一定の間隔を有するように互いに離隔した複数の第2パッド(または入力パッド)を含むことができる。例えば、第2パッド部230は、第2画素駆動電源パッド、第2データパッド、第2リファレンス電圧パッド、第2ゲートパッド、及び第2画素共通電圧パッドを含むことができる。
【0138】
リンクライン部(link line portion)250は、第1パッド部210と第2パッド部230の間に配置された複数のリンクラインを含むことができる。
【0139】
本明細書の一実施例に係るリンクライン部250は、第1画素駆動電源パッドと第2画素駆動電源パッドを個別(または一対一)で連結する画素駆動電源リンクライン、第1データパッドと第2データパッドを個別(または一対一)で連結するデータリンクライン、第1リファレンス電圧パッドと第2リファレンス電圧パッドを個別(または一対一)で連結するリファレンス電圧リンクライン、第1ゲートパッドと第2ゲートパッドを個別(または一対一)で連結するゲートリンクライン、及び第1画素共通電圧パッドと第2画素共通電圧パッドを連結する画素共通電圧リンクラインを含むことができる。
【0140】
画素共通電圧リンクラインは、第1パッド部210と第2パッド部230の間に配置され、第1画素共通電圧パッドに共通に連結された第1共通リンクライン251、及び第2画素共通電圧パッドに共通に連結し、第1共通リンクライン251に電気的に連結された第2共通リンクライン253を含むことができる。第2共通リンクライン253は、第1共通リンクライン251と異なる層に配置されて、ビアホールを介して第1共通リンクライン251と電気的に連結され得る。第2共通リンクライン253の大きさは、画素共通電圧の電圧降下を最小限に抑えるために、第2パッド部230から基板100の縁部分の方に行くほど次第に増大することができる。
【0141】
ルーティング部(routing portion)400は、基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS)及び第1パッド部210を覆うように配置され得る。本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、複数のルーティングライン(routing line)410を含むことができる。複数のルーティングライン410のそれぞれは、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置され、基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS)及び第1パッド部210を覆うように形成され、コンタクトパターン部110と第1パッド部210に電気的に一対一で連結され得る。本明細書の一実施例によれば、複数のルーティングライン410のそれぞれは、導電性ペーストを用いたプリント工程により形成され得る。本明細書の他の実施例によると、複数のルーティングライン410のそれぞれは、軟性材質の転写パッドに導電性ペーストのパターンを転写して導電性ペーストのパターンをルーティング部400に転写する転写工程によって形成され得る。例えば、導電性ペーストは、銀(Ag)ペーストを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0142】
複数のルーティングライン410のそれぞれは、基板100の縁部分に配置された封止層を通過して、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結され得る。また、複数のルーティングライン410のそれぞれは、第1パッド部210に配置されているパッドと電気的に連結され得る。
【0143】
本明細書の一実施例に係る複数のルーティングライン410は、画素電圧ルーティングライン411、データルーティングライン413、リファレンス電圧ルーティングライン415、ゲートルーティングライン417、および画素共通電圧ルーティングライン419に分類(または区分)することができる。
【0144】
画素電圧ルーティングライン411のそれぞれは、基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS)及び第1パッド部210を覆うように形成され、コンタクトパターン部110の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)と第1パッド部210の第1画素駆動電源パッドに電気的に一対一で連結され得る。
【0145】
データルーティングライン413のそれぞれは、基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS)及び第1パッド部210を覆うように形成され、コンタクトパターン部110のデータコンタクトパターン(DCP)と第1パッド部210の第1データパッドに電気的に一対一で連結され得る。
【0146】
リファレンス電圧ルーティングライン415のそれぞれは、基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS)及び第1パッド部210を覆うように形成され、コンタクトパターン部110のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)と第1パッド部210の第1リファレンス電圧パッドに電気的に一対一で連結され得る。
【0147】
ゲートルーティングライン417のそれぞれは、基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS)及び第1パッド部210を覆うように形成され、コンタクトパターン部110のゲートコンタクトパターン(GCP)と第1パッド部210の第1ゲートパッドに電気的に一対一で連結され得る。
【0148】
画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれは、基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS)及び第1パッド部210を覆うように形成され、コンタクトパターン部110の画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)と第1パッド部210の第1画素共通電圧パッドに電気的に一対一で連結され得る。
【0149】
本明細書の一実施例に係る発光表示装置は、駆動回路部500をさらに含むことができる。
【0150】
駆動回路部500は、ディスプレイ駆動システムから供給されるデジタル映像データと同期信号に基づいて、基板100上に配置された画素(P)を駆動(または発光)させることで、映像データに対応する映像を表示部(AA)に表示することができる。駆動回路部500は、基板100の背面100bに配置された第2パッド部230に連結し、基板100上に配置された画素(P)を駆動(または発光)させるためのデータ信号とゲート制御信号および駆動電源を第2パッド部230に出力することができる。
【0151】
本明細書の一実施例に係る駆動回路部500は、フレキシブル回路フィルム510、駆動集積回路530、プリント回路基板550、タイミングコントローラ570、および電源回路部590を含むことができる。
【0152】
フレキシブル回路フィルム510は、基板100の背面100bに配置された第2パッド部230と連結され得る。
【0153】
駆動集積回路530は、フレキシブル回路フィルム510に実装される。駆動集積回路530は、タイミングコントローラ570から提供される副画素データとデータ制御信号を受信し、データ制御信号によって副画素データをアナログ形式のデータ信号に変換して出力することができる。データ信号は、フレキシブル回路フィルム510を介して第2パッド部230に配置された第3データパッドに供給され得る。
【0154】
駆動集積回路530は、基板100上に配置された複数のリファレンス電圧ライン(RL)を介して、副画素(SP)に配置された駆動薄膜トランジスターの特性値をセンシングし、副画素別センシング値に対応する副画素別センシングローデータ(sensing raw data)を生成してタイミングコントローラ570に提供することができる。例えば、本明細書に係る発光表示装置は、韓国公開特許公報第10-2016-0093179号、第10-2017-0054654号、または第10-2018-0002099号に開示されたセンシングモードを介して、各副画素(SP)に配置された駆動TFTの特性値をセンシングすることができるので、これに対する説明は省略する。
【0155】
プリント回路基板550は、フレキシブル回路フィルム510の他側端部分に連結され得る。プリント回路基板550は、駆動回路部500の構成間の信号および電源を伝達する役割をする。
【0156】
タイミングコントローラ570は、プリント回路基板550に実装され、プリント回路基板550に配置されたユーザコネクタを介してディスプレイ駆動システムから提供されるデジタル映像データとタイミング同期信号を受信する。代案として、タイミングコントローラ570は、プリント回路基板550に実装せずにディスプレイ駆動システムに実現したり、プリント回路基板550とディスプレイ駆動システムの間に連結された別途のコントロールボードに実現することもできる。
【0157】
タイミングコントローラ570は、タイミング同期信号に基づいてデジタル映像データを表示部(AA)に配置された画素配列構造に適合するように整列して画素データを生成し、生成した画素データを駆動集積回路530に提供する。
【0158】
タイミングコントローラ570は、タイミング同期信号に基づいてデータ制御信号とゲート制御信号のそれぞれを生成し、データ制御信号を介して駆動集積回路530の駆動タイミングを制御し、ゲート制御信号を介してゲート駆動回路150の駆動タイミングを制御することができる。
【0159】
本明細書の一実施例に係るデータ制御信号は、ソーススタートパルス、ソースシフトクロック、およびソース出力信号などを含むことができる。本明細書の一実施例に係るゲート制御信号は、スタート信号(またはゲートスタートパルス)、複数のシフトクロック、正方向前方駆動信号、および逆方向駆動信号を含むことができる。ゲート制御信号は、フレキシブル回路フィルム510を介して第2パッド部230に配置された第3ゲートパッドに供給され得る。
【0160】
電源回路部590は、プリント回路基板550に実装され、外部から供給される入力電源を用いて、画素(P)に映像を表示するために必要な各種の電源電圧を生成し、該当する回路に提供する。例えば、電源回路部590は、タイミングコントローラ570と駆動集積回路530のそれぞれの駆動に必要なロジック電源電圧、駆動集積回路530に提供される複数の基準ガンマ電圧、ゲート駆動回路150の駆動に必要な少なくとも1つのゲート駆動電源および、少なくとも1つのゲート共通電源を生成して出力することができる。また、電源回路部590は、画素駆動電源と画素共通電圧を生成して出力することができるが、これに限定されない。例えば、駆動集積回路530は、複数の基準ガンマ電圧に基づいて画素駆動電源と画素共通電圧のそれぞれを生成して出力することができる。
【0161】
図8は、本明細書の他の実施例による発光表示装置を示す背面斜視図であり、これは
図1~
図7に示した発光表示装置に配線基板を追加で構成したものである。
【0162】
図8を参照すると、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100、第2基板200、結合部材300、およびルーティング部400を含むことができる。
【0163】
第1基板100は、表示基板、画素アレイ基板、上部基板、前面基板、またはベース基板で表現することもできる。第1基板100は、ガラス基板、曲がったり撓み得る薄型ガラス基板またはプラスチック基板であり得る。
【0164】
第1基板100は、
図1~
図7に示した発光表示装置の基板100と実質的に同じなので、これについては同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略する。
【0165】
第2基板200は、配線基板、ライン基板、リンク基板、下部基板、背面基板、またはリンクグラスで表現することもできる。第2基板200は、ガラス基板、曲がったり撓み得る薄型ガラス基板またはプラスチック基板であり得る。例えば、第2基板200は、第1基板100と同一の物質からなり得る。第2基板200は、第1基板100と同じ大きさを有することができるが、これに限定されず、第1基板100よりも小さい大きさを有することができる。例えば、第2基板200は、第1基板100の剛性を維持または剛性を確保するために、第1基板100と同じ大きさを有することが好ましい。
【0166】
第2基板200は、第1パッド部210と第2パッド部230およびリンクライン部250を含むことができる。第1パッド部210と第2パッド部230およびリンクライン部250のそれぞれは、第2基板200の背面(または後面)200bに配置されることを除いては、
図7で説明した第1パッド部210と第2パッド部230およびリンクライン部250のそれぞれと実質的に同じなので、これについては同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略する。
【0167】
第2基板200は、結合部材300を介して、第1基板100の第2面100bと結合(または連結)することができる。結合部材300は、第1基板100と第2基板200との間に介在される。これにより、第1基板100と第2基板200は、結合部材300を介して互いに対向合着され得る。
【0168】
ルーティング部400は、サイドルーティング部またはプリントライン部と表現することができる。ルーティング部400は、第1基板100の外側面(OS1a)と第2基板200の外側面(OS1b)を覆うように配置される。本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、第1基板100の外側面(OS)のうち、第1外側面(または一側面)(OS1a)と第2基板200の外側面(OS)の第1外側面(または一側面)(OS1b)のそれぞれに配置された複数のルーティングライン410を含むことができる。このようなルーティング部400は、複数のルーティングライン410のそれぞれが、第1基板100のコンタクトパターン部110と第1外側面(OS1a)、及び第2基板200の第1パッド部210と第1外側面(OS1b)を覆うように配置されることを除いては、
図7で説明したルーティング部400と実質的に同じなので、これについては同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略する。
【0169】
本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、駆動回路部500をさらに含むことができる。
【0170】
駆動回路部500は、フレキシブル回路フィルム510、駆動集積回路530、プリント回路基板550、タイミングコントローラ570、および電源回路590を含むことができる。このような駆動回路部500は、フレキシブル回路フィルム510が、第2基板200の背面200bに配置された第2パッド部230に連結することを除いては、
図7で説明した駆動回路部500と実質的に同じなので、これについては同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略する。
【0171】
図9は、本明細書の一実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部の間の連結構造を説明するための図であり、
図10は、
図9に示した線I-I’の断面図であり、
図11は、
図10に示した「B2」部分の拡大図であり、
図12は、
図10に示した「B3」部分の拡大図である。
図9~
図12を説明するにおいて、
図1~
図8の構成要素と同一または対応する構成要素については同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略または簡略にする。
【0172】
図4、
図9、
図10、及び
図11を参照すると、本明細書の一実施例に係る発光表示装置は、第1基板100を含むことができる。
【0173】
第1基板100は、第1領域と第1領域を囲む第2領域を含む表示部(AA)を含むことができる。第1基板100の第2領域は、第1基板100の縁部分または最外郭画素の縁部分であり得る。第1基板100の第1領域は、第2領域を除いた残りの部分であり得る。
【0174】
第1基板100は、回路層111、平坦化層112、発光素子層113、バンク114、断絶部115、ダム部117、および封止層119を含むことができる。
【0175】
回路層111は、第1基板100の前面100a上に配置され得る。回路層111は、画素アレイ層またはTFTアレイ層で表現することもできる。
【0176】
本明細書の一実施例に係る回路層111は、バッファ層111a、および回路アレイ層111bを含むことができる。
【0177】
バッファ層111aは、TFTの製造工程の中の高温工程時、第1基板100に含まれる水素などの物質が回路アレイ層111bに拡散することを遮断する役割をする。また、バッファ層111aは、外部の水分や湿気が発光素子層113の方に浸透することを防止する役割もすることができる。本明細書の一実施例に係るバッファ層111aは、第1基板100の前面100a上に配置された窒化ケイ素(SiNx)の第1バッファ層(BL1)、及び第1バッファ層(BL1)上に配置されたシリコン酸化物(SiOx)の第2バッファ層(BL2)を含むことができる。このようなバッファ層111aは、少なくとも1つの絶縁層によって覆うことができる。
【0178】
回路アレイ層111bは、バッファ層111a上の各画素領域(PA)に配置された駆動TFT(Tdr)を有する画素回路(PC)を含むことができる。
【0179】
各画素領域(PA)の回路領域(CA)に配置された駆動TFT(Tdr)は、活性層(ACT)、ゲート絶縁膜(GI)、ゲート電極(GE)、層間絶縁層111c、第1ソース/ドレイン電極(SD1)、第2ソース/ドレイン電極(SD2)、およびパッシベーション層111dを含むことができる。
【0180】
活性層(ACT)は、各画素領域(PA)上のバッファ層111a上に配置され得る。活性層(ACT)は、ゲート電極(GE)と重畳するチャネル領域、およびチャネル領域を挟んで互いに平行な第1ソース/ドレイン領域と第2ソース/ドレイン領域を含むことができる。活性層(ACT)は、導体化工程によって導体化されることにより、表示部(AA)内でライン間を直接に連結するか、互いに異なる層に配置されたラインを電気的に連結するジャンピング構造物のブリッジラインに用いることができる。
【0181】
ゲート絶縁膜(GI)は、活性層(ACT)のチャネル領域上に配置され得る。ゲート絶縁膜(GI)は、活性層(ACT)とゲート電極(GE)を絶縁させる機能をする。
【0182】
ゲート電極(GE)は、ゲート絶縁膜(GI)上に配置され、ゲートラインと連結され得る。ゲート電極(GE)は、ゲート絶縁膜(GI)を間に置いて、活性層(ACT)のチャネル領域と重畳し得る。
【0183】
層間絶縁層111cは、ゲート電極(GE)と活性層(ACT)を覆うように、第1基板100上に配置され得る。層間絶縁層111cは、ゲート電極(GE)とソース/ドレイン電極(SD1、SD2)を電気的に絶縁(または分離)させる機能をする。例えば、層間絶縁層111cは、絶縁層または第1絶縁層で表現され得る。
【0184】
第1ソース/ドレイン電極(SD1)は、活性層(ACL)の第1ソース/ドレイン領域と重畳する層間絶縁層111c上に配置され、層間絶縁層111cに配置された第1ソース/ドレインコンタクトホールを介して活性層(ACL)の第1ソース/ドレイン領域と電気的に連結され得る。例えば、第1ソース/ドレイン電極(SD1)は、駆動TFT(Tdr)のソース電極であり、活性層(ACL)の第1ソース/ドレイン領域は、ソース領域であり得る。
【0185】
第2ソース/ドレイン電極(SD2)は、活性層(ACL)の第2ソース/ドレイン領域と重畳する層間絶縁層111c上に配置され、層間絶縁層111cに配置された第2ソース/ドレインコンタクトホールを介して活性層(ACL)の第2ソース/ドレイン領域と電気的に連結され得る。例えば、第2ソース/ドレイン電極(SD2)は、駆動TFT(Tdr)のドレイン電極であり、活性層(ACL)の第2ソース/ドレイン領域は、ドレイン領域であり得る。
【0186】
本明細書の一実施例に係るソース/ドレイン電極(SD1、SD2)の電極物質は、第1基板100上に第1方向(X)に沿って長く延長される信号ラインに用いることができる。例えば、ソース/ドレイン電極(SD1、SD2)は、ゲートライン(GL)と一緒に実現され得る。
【0187】
パッシベーション層111dは、駆動TFT(Tdr)を含む画素回路(PC)を覆うように、第1基板100上に配置され得る。本明細書の一実施例に係るパッシベーション層111dは、シリコン酸化膜(SiOx)、シリコン窒化膜(SiNx)、シリコン酸窒化膜(SiON)、またはこれらの多重層であり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。パッシベーション層111dは、保護層または第2絶縁層で表現され得る。
【0188】
画素回路(PC)を構成する第1および第2スイッチングTFT(Tsw1、Tsw2)のそれぞれは、駆動TFT(Tdr)と一緒に形成されるので、これに対する説明は省略する。
【0189】
本明細書の一実施例に係る回路層111は、第1基板100とバッファ層111aの間に配置された下部金属層(BML)をさらに含むことができる。
【0190】
下部金属層(BML)は、画素回路(PC)を構成するTFT(Tdr、Tsw1、Tsw2)の活性層(ACT)の下に配置された遮光パターン(LSP)をさらに含むことができる。
【0191】
遮光パターン(LSP)は、第1基板100と活性層(ACT)の間に島形状で配置することができる。遮光パターン(LSP)は、第1基板100を介して活性層(ACT)の方に入射する光を遮断することにより、外部光によるTFTのしきい値電圧の変化を最小限に抑えたり防止する。選択的に、遮光パターン(LSP)は、TFTの第1ソース/ドレイン電極(SD1)に電気的に連結されることで、該当するTFTの下部ゲート電極の役割をすることもでき、この場合、光による特性変化だけでなく、バイアス電圧によるTFTのしきい値電圧の変化を最小限に抑えたり防止することができる。
【0192】
下部金属層(BML)は、第1基板100上で第1方向(X)に沿って互いに離隔しながら第2方向(Y)に沿って長く延長される画素駆動ライン(PL、DL、RL、GCL、CVL)を実現する金属層として用いることができる。また、下部金属層(BML)は、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)を実現する金属層として用いることができる。
【0193】
本明細書の一実施例によると、下部金属層(BML)は、第1基板100の前面100a上に全面蒸着された後、パターニング工程によって遮光パターン(LSP)、画素駆動電源ライン(PL)、データライン(DL)、リファレンス電圧ライン(RL)、ゲート制御ライン(GCL)、画素共通電圧ライン(CVL)、およびコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)のそれぞれにパターニングされ得る。
【0194】
平坦化層112は、第1基板100上に配置され、回路層111上に平坦面を提供することができる。平坦化層112は、各画素領域(PA)に配置された駆動TFT(Tdr)を含む回路層111を覆う。本明細書の一実施例に係る平坦化層112は、アクリル系樹脂(acrylic resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド系樹脂(polyamides resin)、またはポリイミド系樹脂(polyimides resin)などの有機物質からなり得るが、これに限定されない。
【0195】
本明細書の一実施例に係る平坦化層112は、第1基板100の縁部分を除いた回路層111を覆うように形成され得る。これにより、第1基板100の縁部分に配置された回路層111のパッシベーション層111dは、平坦化層112によって覆われてなく露出し得る。
【0196】
発光素子層113は、平坦化層112上に配置され得る。本明細書の一実施例に係る発光素子層113は、画素電極(PE)、発光層(EL)、および共通電極(CE)を含むことができる。
【0197】
画素電極(PE)は、アノード電極、反射電極、下部電極、または第1電極と表現することもできる。
【0198】
画素電極(PE)は、各画素領域(PA)の発光領域(EA)と重畳する平坦化層112上に配置され得る。画素電極(PE)は、島の形状でパターニングされ、各画素領域(PA)内に配置され、該当する画素回路(PC)の駆動TFT(Tdr)の第1ソース/ドレイン電極(SD1)と電気的に連結され得る。画素電極(PE)の一側は、平坦化層112に設けられた電極コンタクトホール(ECH)を介して駆動TFT(Tdr)の第1ソース/ドレイン電極(SD1)と電気的に連結され得る。
【0199】
画素電極(PE)は、仕事関数が低く、反射効率に優れた金属材質を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0200】
本明細書の一実施例に係る画素電極(PE)は、第1画素電極層(PEL1)(または第1金属層)及び第2画素電極層(PEL2)(または第2金属層)を含む2層構造を有することができる。第1および2画素電極層(PEL1、PEL2)は、平坦化層112上に順に蒸着された後、同時にパターニングされ得る。
【0201】
第1画素電極層(PEL1)は、平坦化層112上に配置され得る。第2画素電極層(PEL2)は、第1画素電極層(PEL1)上に配置(または積層)され得る。例えば、第1画素電極層(PEL1)は、平坦化層112との接着層の役割と発光層(EL)の補助電極の役割をすることができ、ITO材質またはIZO材質からなり得るが、これに限定されるものではない。例えば、第2画素電極層(PEL2)は、反射板の役割と画素電極(PE)の抵抗を減少させる役割をすることができ、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、およびモリブデンチタン合金(MoTi)のなかのいずれか1つの材質からなり得るが、これに限定されるものではない。例えば、一例に係る画素電極(PE)は、ITO/MoTiの2層構造で構成されたり、IZO/MoTiの2層構造からなり得る。
【0202】
本明細書の他の実施例に係る画素電極(PE)は、第1画素電極層(PEL1)、第1画素電極層(PEL1)上の第2画素電極層(PEL2)、及び第2画素電極層(PEL2)上の第3画素電極層(または第3金属層)を含む3層構造を有することができる。例えば、第3画素電極層は、発光層(EL)の電極の役割をするもので、ITO材質またはIZO材質からなり得る。例えば、他の例に係る画素電極(PE)は、IZO/MoTi/ITOまたはITO/MoTi/ITOの3層構造からなり得る。
【0203】
本明細書の他の実施例に係る画素電極(PE)は、第1画素電極層(PEL1)、第1画素電極層(PEL1)上の第2画素電極層(PEL2)、第2画素電極層(PEL2)上の第3画素電極層(または第3金属層)、及び第3画素電極層上の第4画素電極層(または第4金属層)を含む4層構造を有することができる。
【0204】
4層構造の画素電極(PE)で、第1画素電極層は、平坦化層112との接着層の役割と発光層(EL)の補助電極の役割をすることができ、ITO、モリブデン(Mo)、およびモリブデンチタン合金(MoTi)の中のいずれか1つの材質からなり得る。第2画素電極層は、画素電極(PE)の抵抗を減少させる役割をすることができ、銅(Cu)材質からなり得る。第3画素電極層は、反射板の役割をすることができ、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、チタニウム(Ti)、およびモリブデンチタン合金(MoTi)の中のいずれか1つの材質からなり得る。第4画素電極層は、発光層(EL)の電極の役割をすることができ、ITO材質またはIZO材質からなり得る。例えば、他の実施例に係る画素電極(PE)は、ITO/Cu/MoTi/ITOの4層構造からなり得る。
【0205】
本明細書の他の実施例に係る画素電極(PE)は、ITO材質の第1画素電極層、モリブデン、チタン合金(MoTi)材質の第2画素電極層、ITO材質の第3画素電極層、銀(Ag)材質の第4画素電極層、及びITO材質の第5画素電極層を含む5層構造からなり得る。
【0206】
発光層(EL)は、基板100の第1領域上に配置され、第1基板100の第2領域の一部に配置され得る。発光層(EL)は、画素電極(PE)上に形成されて画素電極(PE)と直接に接触し得る。画素電極(PE)は、発光層(EL)の下に配置され得る。例えば、画素電極(PE)は、平坦化層112と発光層(EL)の間に配置され得る。
【0207】
本明細書の一実施例に係る発光層(EL)は、副画素別に区分されずに、副画素に共通に形成される共通層であり得る。発光層(EL)は、画素電極(PE)と共通電極(CE)の間に流れる電流に反応して白色光(または青色光)を放出することができる。本明細書の一実施例に係る発光層(EL)は、有機発光層を含むか、有機発光層と量子ドット発光層の積層または混合構造を含むことができる。
【0208】
本明細書の一実施例に係る発光層(EL)は、白色光を放出するための2以上の有機発光層を含むことができる。例えば、発光層(EL)は、第1光と第2光の混合により白色光を放出するための第1有機発光層と第2有機発光層を含むことができる。ここで、第1有機発光層は、青色発光層、緑色発光層、赤色発光層、黄色発光層、および黄緑色発光層のうち少なくとも1つを含むことができる。第2有機発光層は、青色発光層、緑色発光層、赤色発光層、黄色発光層、および黄緑色発光層のうち、第1有機発光層から放出される第1光と混合して白色光を作ることができる第2光を放出するための少なくとも1つの発光層を含むことができる。
【0209】
本明細書の一実施例に係る有機発光層は、発光効率および/または寿命などを向上させるための少なくとも1つ以上の機能層をさらに含むことができる。例えば、有機発光層は、正孔機能層と電子機能層の間に介在し得る。
【0210】
共通電極(CE)は、カソード電極、透明電極、上部電極、陰極、または第2電極で表現され得る。共通電極(CE)は、発光層(EL)上に形成されて発光素子層と直接に接触されるか、または電気的に直接に接触し得る。共通電極(CE)は、発光層(EL)から放出される光が透過することができるように、透明導電性材質を含むことができる。
【0211】
本明細書の一実施例に係る共通電極(CE)は、仕事関数が相対的に高い透明導電性材質またはグラフェン(graphene)のうち少なくとも1つの単層構造または複層構造からなり得る。例えば、共通電極(CE)は、ITOまたはIZOなどのような金属酸化物、ZnO:AlまたはSnO2:Sbなどの金属と酸化物の混合物からなり得る。
【0212】
さらに、発光素子層113は、共通電極(CE)上に配置されたキャッピング層(capping layer)をさらに含むことができる。キャッピング層は、共通電極(CE)上に配置され、発光層(EL)から発光した光の屈折率を調節して光の出光効率を向上させることができる。
【0213】
バンク114は、平坦化層112上に配置され、第1基板100上に画素領域(PA)を定義することができる。バンク114は、画素電極(PE)の縁部分を覆うように平坦化層112上に配置され得る。バンク114は、副画素のそれぞれの発光領域(または開口部)(EA)を定義し、隣接した副画素に配置された画素電極(PE)を電気的に分離することができる。バンク114は、各画素領域(PA)に配置された電極コンタクトホール(ECH)を覆うように形成され得る。バンク114は、発光素子層113の発光層(EL)によって覆われ得る。例えば、発光層(EL)は、副画素(SP)のそれぞれの画素電極(PE)だけでなく、バンク114上に配置され得る。
【0214】
本明細書の一実施例に係るバンク114は、透明材質の透明バンクまたはブラック顔料を含むブラックバンクであり得る。
【0215】
図4、
図9、
図10、及び
図12を参照すると、本明細書の一実施例に係る断絶部115は、第1基板100の第2領域上に配置され得る。断絶部115は、平面的に表示部(AA)を囲む閉ループ形状(または閉ループライン形状)を有するように、第1基板100の縁部分に配置するか、または最外郭画素(Po)の縁部分に配置され得る。断絶部115は、第1基板100の縁部分でバッファ層111aまたは層間絶縁層111c上に実現され得る。例えば、層間絶縁層111cは、第1基板100の縁部分を除いた残りの部分に配置され得、この場合、断絶部115は、バッファ層111a上に実現され得る。
【0216】
本明細書の一実施例に係る断絶部115は、第1基板100の第2領域上に配置された発光素子層113を少なくとも1回断絶(または分離)させるように実現され得る。これにより、断絶部115は、分離部、分離ライン部、断線部、または断線ライン部で表現することもできる。
【0217】
本明細書の一実施例に係る断絶部115は、閉ループライン形状を有する少なくとも1つの断絶構造物115a、115b、115c、115dを含むことができる。例えば、断絶部115が、複数の断絶構造物115a、115b、115c、115dを有するとき、断絶部115は、ダム部117の外側周辺に配置された外部断絶部、およびダム部117の内側の周辺に配置された内部断絶部を含むことができる。本明細書の一実施例によると、断絶部115は、第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dを含むことができ、この場合、外部断絶部は、第1~第3断絶構造物115a、115b、115cを含むことができ、内部断絶部は、第4断絶構造物115dを含むことができる。例えば、第1~第3断絶構造物115a、115b、115cは、複数の外側断絶構造で表現することができ、第4断絶構造物115dは、少なくとも1つの内部断絶構造で表現することができる。
【0218】
本明細書の一実施例による第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれは、第1トレンチ構造物(TS1)及び第2トレンチ構造物(TS2)を含むことができる。
【0219】
本明細書の一実施例に係る第1トレンチ構造物(TS1)は、層間絶縁層111cとパッシベーション層111dの積層構造で実現され得る。第1トレンチ構造物(TS1)は、第1基板100の第2領域に配置されている層間絶縁層111cとパッシベーション層111dのパターニング工程によって形成され得る。例えば、第1トレンチ構造物(TS1)は、第1構造物、第1分離構造物、第1テーパー構造物、または下部構造物などの用語で表現することができる。
【0220】
本明細書の一実施例に係る第1トレンチ構造物(TS1)の側面は、傾斜した構造または正テーパー構造で実現され得る。第1トレンチ構造物(TS1)の下面は、バッファ層111aの上面(または表面)と直接に接触することができ、第1トレンチ構造物(TS1)の上面は、第1トレンチ構造物(TS1)の下面上に配置され、下面より狭い幅を有することができる。第1トレンチ構造物(TS1)の側面は、上面と下面の間に傾斜するように形成され得る。第1トレンチ構造物(TS1)において、下面と側面の間の夾角は鋭角であり得、上面と側面の間の夾角は鈍角であり得る。例えば、幅方向に沿って切った第1トレンチ構造物(TS1)の断面は、上辺が下辺より狭い台形形状の断面構造を有することができる。
【0221】
本明細書の他の実施例に係る第1トレンチ構造物(TS1)は、層間絶縁層111cが第1基板100の縁部分に配置されない場合、パッシベーション層111dのみで実現され得る。第1トレンチ構造物(TS1)は、第1基板100の第2領域に配置されているパッシベーション層111dのパターニング工程によって形成され得る。
【0222】
第2トレンチ構造物(TS2)は、第1トレンチ構造物(TS1)上に配置され得る。例えば、第2トレンチ構造物(TS2)は、第2構造物、第2分離構造物、第2テーパー構造物、または上部構造物などの用語で表現することができる。
【0223】
第2トレンチ構造物(TS2)は、第1トレンチ構造物(TS1)の上面よりも広い幅を有することができる。第2トレンチ構造物(TS2)は、第1トレンチ構造物(TS1)の下面と同一または広い幅を有することができる。例えば、第2トレンチ構造物(TS2)の側面は、傾斜した構造または正テーパー構造に実現され得る。例えば、幅方向に沿って切った第2トレンチ構造物(TS2)は、第1トレンチ構造物(TS1)と同じ台形形状の断面構造を有することができる。幅方向を基準として、第2トレンチ構造物(TS2)の一側縁部分と他側端部分のそれぞれは、第1トレンチ構造物(TS1)の側面外部に突出し得る。
【0224】
第2トレンチ構造物(TS2)は、有機物質を含むことができる。本明細書の一実施例に係る第2トレンチ構造物(TS2)は、バンク114と同一の物質からなり得るが、これに限定されるものではない。例えば、第2トレンチ構造物(TS2)は、バンク物質のパターニング工程時にパターニング(または削除)されずに、第1トレンチ構造物(TS1)上に残存するバンク物質で実現され得る。第2トレンチ構造物(TS2)は、バンク114と同じ高さ(または厚さ)で実現され得る。
【0225】
第1トレンチ構造物(TS1)の側面は、第2トレンチ構造物(TS2)に対してアンダーカット(under cut)構造を有することができる。例えば、断絶部115は、第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間の境界部または第1トレンチ構造物(TS1)の上部側面に配置されたアンダーカット領域を含むことができる。第2トレンチ構造物(TS2)は、第1トレンチ構造物(TS1)のアンダーカット構造によって、第1トレンチ構造物(TS1)の側面外部に突出することにより、第1トレンチ構造物(TS1)の側面を覆うことができる。これにより、第2トレンチ構造物(TS2)は、第1トレンチ構造物(TS1)に対して軒構造を有することができる。
【0226】
本明細書の一実施例に係る第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dを含む断絶部115は、発光層(EL)を断絶(または分離)させたり、発光層(EL)と共通電極(CE)を断絶(または分離)させることができる。例えば、断絶部115上に形成(または蒸着)される発光層(EL)は、別途の断絶工程なしに、第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれのアンダーカット構造(または軒構造)によって蒸着工程中に自動的に断絶(または分離)され得る。これにより、第1基板100上に配置される発光層(EL)は、第1基板100の第2領域で4回断絶(または分離)され得、4つの断絶領域(または分離領域)を含むことができる。例えば、発光層(EL)の蒸着物質は、直進性を有するので、第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれのアンダーカット構造(または軒構造)によって、第2トレンチ構造物(TS2)によって覆われる第1トレンチ構造物(TS1)の側面に蒸着されない。これにより、第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115d上に形成(または蒸着)される発光層(EL)は、第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間で断絶(または分離)され得る。したがって、発光層(EL)は、蒸着工程時に断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dによって自動的に断絶(または分離)され得、これにより、側面透湿を防止するために、第1基板100の縁部分に配置された発光層(EL)を断絶(または断線)させるための別途のパターニング工程が省略され得る。
【0227】
選択的に、発光層(EL)上に配置された共通電極(CE)は、蒸着方式による蒸着工程時、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dによって自動的に断絶(または分離)されたり、第2トレンチ構造物(TS2)によって覆われる第1トレンチ構造物(TS1)の側面にも蒸着され、断絶(または分離)されずに断絶領域なしに連続的につながるように形成され得る。
【0228】
ダム部117は、第1基板100の第2領域上に、閉ループラインの形状を有するように回路層111上に配置され得る。本明細書の一実施例に係るダム部117は、回路層111のパッシベーション層111d上に配置され得る。例えば、ダム部117は、断絶部115によって囲まれ得る。例えば、ダム部117は、第3断絶構造物115cと第4断絶構造物115dの間に配置され得る。ダム部117は、第3断絶構造物115cによって囲まれ、第4断絶構造物115dを囲むことができる。このようなダム部117は、封止層119の広がりまたはオーバーフローを遮断する役割をする。
【0229】
本明細書の一実施例に係るダム部117は、平坦化層112と一緒に同じ物質で形成され得る。ダム部117は、平坦化層112と同じ高さ(または厚さ)を有するか、または平坦化層112よりも高い高さを有することができる。例えば、ダム部117の高さ(または厚さ)は、平坦化層112の高さ(または厚さ)の2倍であり得る。
【0230】
本明細書の他の実施例に係るダム部117は、平坦化層112と一緒に同じ物質で形成された第1ダム(または下部ダム)117a、及び第1ダム117a上にバンク114と同じ物質で積層された第2ダム(または上部ダム)117bを含むことができる。第1ダム117aは、平坦化層112と同じ高さ(または厚さ)を有するか、平坦化層112よりも高い高さを有することができる。例えば、第1ダム117aの高さ(または厚さ)は、平坦化層112の高さ(または厚さ)の2倍であり得る。
【0231】
封止層119(encapsulation layer)は、発光素子層113上に配置され得る。例えば、封止層119は、発光素子層113の前面(front surface)と側面(lateral surface)の両方を囲むように実現され得る。
【0232】
本明細書の一実施例に係る封止層119は、第1~第3封止層119a、119b、119cを含むことができる。
【0233】
第1封止層119aは、酸素または水分が発光素子層113に浸透することを遮断するように実現され得る。第1封止層119aは、共通電極(CE)上に配置された発光素子層113を囲むことができる。これにより、発光素子層113の前面(front surface)と側面(lateral surface)の両方は、第1封止層119aによって囲まれ得る。例えば、第1封止層119aは、断絶部115とダム部117および断絶部115の外郭部のそれぞれで、パッシベーション層111dの上面に直接に接触することで、共通電極(CE)とパッシベーション層111dの間の境界部(または界面)を覆うことで側面透湿を防止したり、最小限に抑えることができる。本明細書の一実施例に係る第1封止層119aは、無機物質からなり得る。例えば、第1封止層119aは、第1無機封止層で表現され得る。
【0234】
第2封止層119bは、第1封止層119aより相対的に厚い厚さを有するように、第1封止層119a上に実現され得る。第2封止層119bは、第1封止層119a上に存在するか、存在し得る異物(または不必要な材質または不必要な構造体)を十分に覆うことができる厚さを有することができる。このような第2封止層119bは、相対的に厚い厚さにより、第1基板100の縁部分に広がり得るが、このような第2封止層119bの広がりは、ダム部117によって遮断され得る。例えば、第2封止層119bは、第1封止層119a上に配置され、ダム部117を超えて延長されない。
【0235】
本明細書の一実施例によると、第2封止層119bは、第1封止層119a上に配置されダム部117によって囲まれ得る。第2封止層119bの先端は、ダム部117上の第1封止層119aと直接に接触することができる。このような、第2封止層119bは、異物カバー層または有機封止層で表現され得る。本明細書の一実施例に係る第2封止層119bは、シリコンオキシカーボン(SiOCz)アクリルまたはエポキシ系の樹脂(Resin)などの有機物質からなり得る。
【0236】
第3封止層119cは、酸素または水分が発光素子層113に浸透することを一次的に遮断するように実現され得る。第3封止層119cは、第2封止層119bとダム部117上の第1封止層119a上に配置され得る。第3封止層119cは、第2封止層119b及び第2封止層119bによって覆われない第1封止層119aの両方を囲むように実現され得る。例えば、第2封止層119bは、ダム部117によって囲まれる発光素子層113上に配置された第1封止層119aと第3封止層119cの間に介在し得る。本明細書の一実施例に係る第3封止層119cは、無機物質からなり得る。例えば、第3封止層119cは、第2無機封止層で表現され得る。
【0237】
本明細書の一実施例による第1基板100は、第2領域に定義された第1マージン領域(MA1)と第2マージン領域(MA2)およびダム領域(DA)を含むことができる。
【0238】
第1マージン領域(MA1)は、最外郭画素(Po)の発光領域(EA)とダム部117の間に配置され得る。第1マージン領域(MA1)は、水分の側面透湿による発光素子層113の信頼性マージンを基に、最外郭画素(Po)の発光領域(EA)(またはバンク114)の先端とダム部117との間に第1幅を有することができる。これにより、ダム部117は、第1方向(X)を基準に、発光領域(EA)の先端から第1幅の第1マージン領域(MA1)だけ離隔するように実現され得る。
【0239】
第2マージン領域(MA2)は、第1基板100の外側面(OS)とダム部117との間に配置され得る。第2マージン領域(MA2)は、水分の側面透湿による発光素子層113の信頼性マージンを基に、第1基板100の外側面(OS)とダム部117との間に第2幅を有することができる。これにより、ダム部117は、第1方向(X)を基準に、第1基板100の外側面(OS)から第2幅の第2マージン領域(MA2)だけ離隔するように実現され得る。
【0240】
ダム領域(DA)は、第1マージン領域(MA1)と第2マージン領域(MA2)の間に配置され得る。ダム領域(DA)は、ダム部117の最下位底面(または下面)の幅と対応する第3幅を有することができる。
【0241】
第1方向(X)を基準に、第1マージン領域(MA1)と第2マージン領域(MA2)およびダム領域(DA)のそれぞれの幅は、最外郭画素(Po)の中央部と第1基板100の外側面(OS)との間の第2間隔(D2)が、画素ピッチの半分以下になるよう実現され得る。
【0242】
本明細書の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100上に配置された波長変換層121をさらに含むことができる。
【0243】
波長変換層121は、各画素領域(PA)の発光領域(EA)から入射する光の波長を変換させる。例えば、波長変換層121は、発光領域(EA)から入射する白色光(または青色光)を副画素に該当するカラー光に変換させたり、副画素に該当するカラー光のみを通過させることができる。例えば、波長変換層121は、波長変換部材とカラーフィルター層のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0244】
本明細書の一実施例に係る波長変換層121は、複数の波長変換部材121aおよびオーバーコート層121bを含むことができる。
【0245】
本明細書の一実施例に係る複数の波長変換部材121aは、各副画素領域の発光領域(EA)上の封止層119上に配置され得る。例えば、複数の波長変換部材121aは、各副画素領域の発光領域(EA)と同一または広い大きさを有することができる。
【0246】
オーバーコート層(または保護層)121bは、波長変換部材121aを覆いながら波長変換部材121a上に平坦面を提供するように実現され得る。例えば、オーバーコート層121bは、波長変換部材121a、および波長変換部材121aが配置されない封止層119を覆うように配置され得る。本明細書の一実施例に係るオーバーコート層121bは、有機物質を含むことができる。選択的に、オーバーコート層121bは、水分および/または酸素を吸着することができるゲッター(getter)材質をさらに含むことができる。
【0247】
選択的に、一実施例に係る波長変換層121は、波長変換部材121aと封止層119の間に介在した量子ドット部材をさらに含むことができる。量子ドット部材は、発光素子層113から入射する白色光または青色光によって再発光して副画素に設定された色の光を再放出するように構成され得る。
【0248】
代替的に、波長変換層121は、シート形状を有する波長変換シートに変更して封止層119上に配置することもできる。この場合、波長変換シート(または量子ドットシート)は、一対のフィルム間に介在した波長変換部材121aを含むことができる。波長変換シートの波長変換部材121aは、発光素子層113から入射する白色光または青色光によって再発光して副画素に設定された色の光を再放出するように構成された量子ドット部材を含むことができる。
【0249】
本明細書の実施例に係る発光表示装置または基板100は、機能性フィルム123をさらに含むことができる。
【0250】
機能性フィルム123は、波長変換層121上に配置され得る。例えば、機能性フィルム123は、透明接着部材122を介して波長変換層121上に結合され得る。
【0251】
本明細書の一実施例に係る機能性フィルム123は、外部光の反射を防止し、発光表示装置10に表示される映像に対する屋外視認性とコントラスト比を向上させるための反射防止層(または反射防止フィルム)を含むことができる。例えば、反射防止層は、第1基板100上に配置されたTFTおよび/または画素駆動ラインによって反射し、再び外部に進行する反射光を遮断する円偏光層(または円偏光フィルム)を含むことができる。
【0252】
本明細書の一実施例に係る機能性フィルム123は、水分または酸素の浸透を1次的に防止するためのバリア層(またはバリアフィルム)をさらに含むことができ、バリア層は、水分透湿度が低い材質、例を挙げるとポリマー材料からなり得る。
【0253】
本明細書の一実施例に係る機能性フィルム123は、各画素(P)から外部の方に出光する光の経路を制御する光経路制御層(または光経路制御フィルム)をさらに含むことができる。光経路制御層は、高屈折層と低屈折層が交互に積層した構造を含むことにより、各画素(P)から入射する光の経路を変更して、視野角によるカラーシフト現象を最小化することができる。
【0254】
本明細書の一実施例に係る発光表示装置や基板100は、側面シール部材125をさらに含むことができる。
【0255】
側面シール部材125は、第1基板100と機能性フィルム123の間に形成され、回路層111と平坦化層112および波長変換層121のそれぞれの側面のすべてを覆うことができる。つまり、側面シール部材125は、機能性フィルム123と基板100の間で発光表示装置10の外部に露出した回路層111と平坦化層112および波長変換層121のそれぞれの側面のすべて覆うことができる。例えば、第1基板100の最外郭外側面と側面シール部材125の外側面および機能性フィルム123の外側面のそれぞれは、互いに同じ垂直延長線(VL)上に位置することができる。
【0256】
本明細書の一実施例による側面シール部材125は、シリコン系または紫外線(UV)硬化系のシーリング剤(または樹脂(Resin))からなり得るが、工程タクトタイム(Tact Time or takt time)を考慮すると、紫外線(UV)硬化系のシーリング剤からなることが好ましい。また、前記側面シール部材125は、有色(例えば、青色、赤色、シアン、または黒色)であり得るが、これに限定されず、側面光漏れを防止するための有色樹脂または光遮断樹脂からなることが好ましい。選択的に、側面シール部材125は、水分および/または酸素を吸着することができるゲッター(getter)材質をさらに含むことができる。
【0257】
本明細書の一実施例に係る発光表示装置は、第1基板100の背面に配置された第2基板200をさらに含むことができる。
【0258】
第2基板200は、金属パターン層、および金属パターン層を絶縁する絶縁層を含むことができる。
【0259】
金属パターン層(または導電性パターン層)は、複数の金属層を含むことができる。本明細書の一実施例に係る金属パターン層は、第1金属層201、第2金属層203、及び第3金属層を含むことができる。絶縁層は、複数の絶縁層を含むことができる。例えば、絶縁層は、第1絶縁層202、第2絶縁層204、及び第3絶縁層206を含むことができる。絶縁層は、背面絶縁層またはパターン絶縁層で表現することもできる。
【0260】
第1金属層201と第2金属層203及び第3金属層は、第2基板200の背面200bに配置された第1パッド部210のパッド211、第2パッド部230のパッド、およびリンクライン部250のリンクラインとして用いることができる。例えば、第1金属層201は、複数のリンクラインの中の一部のリンクラインに用いることができ、第3金属層は、複数のリンクラインの残りの部分のリンクラインおよびパッド211に用いることができる。第2金属層203は、互いに異なる層に配置されたリンクラインを電気的に連結するためのジャンピングライン(またはブリッジライン)として用いることができる。
【0261】
第1絶縁層202は、第1金属層201を覆うように、第2基板200の背面200b上に実現され得る。第2絶縁層204は、第2金属層203を覆うように、第2基板200の背面200b上に実現され得る。第3絶縁層206は、第3金属層を覆うように、第2基板200の背面200b上に実現され得る。
【0262】
第2基板200は、結合部材300を介して、第1基板100の背面に結合することができる。
【0263】
結合部材300は、第1基板100と第2基板200の間に介在する。本明細書の一実施例による結合部材300は、OCA(optically clear adhesive)またはOCR(optically clear resin)を含む透明接着部材であるか、両面テープであり得る。本明細書の他の実施例による結合部材300は、ガラス繊維を含むことができる。
【0264】
本明細書の一実施例に係る結合部材300は、第1基板100と第2基板200の間の空間全体に配置され得る。例えば、第1基板100の背面全体は、結合部材300の一面全体と結合し得、第2基板200の前面全体は、結合部材300の他面全体と結合し得る。
【0265】
本明細書の他の実施例による結合部材300は、第1基板100と第2基板200の間にパターン構造で配置され得る。例えば、結合部材300は、中間パターン構造またはメッシュパターンの構造を有することができる。メッシュパターンの構造は、第1基板100と第2基板200の合着時、第1基板100と第2基板200の間に発生する気泡が外部に排出され得るベント部をさらに含むことができる。
【0266】
本明細書の一実施例に係る発光表示装置は、ルーティング部400をさらに含むことができる。
【0267】
ルーティング部400は、第1基板100の一側縁部分に配置されたコンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と第2基板200の一側縁部分に配置された第1パッド部210のパッド211を、電気的に一対一で連結することができる。ルーティング部400は、第1基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS1a)、及び第2基板200の第1パッド部210と外側面(OS1a)を覆うように実現され、これにより、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と、第1パッド部210のパッド211を電気的に直接に連結(または接続)することができる。このようなルーティング部400は、第1及び第2基板100、200の一側縁部分に配置され、ダム部117または断絶部115とダム部117の両方を介してコンタクトパターン部110と電気的に直接に連結されることで、第1基板100の最外郭縁部分に配置されるパッド部を代替(または代わり)することができ、これにより本明細書に係る発光表示装置は、第1基板100の最外郭端部分に配置されるパッド部が不必要で、これにより、ベゼル領域がないエアベゼル構造を有することができる。
【0268】
本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されるダム部117および断絶部115の中の少なくとも1つを貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介してコンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。
【0269】
第1例によるルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されている第3封止層119cと、第1封止層119aおよびダム部117を通過して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。例えば、第1例によるルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されているダム部117を貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。例えば、第1例によるルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されている第3封止層119c、第1封止層119a、断絶した発光素子層113、ダム部117、および回路層111の順に貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。
【0270】
第2例によるルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されている第3封止層119cと、第1封止層119aおよび断絶部115を通過して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。例えば、第2例によるルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されている断絶部115を貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。例えば、第2例によるルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されている第3封止層119c、第1封止層119a、断絶した発光素子層113、断絶部115、および回路層111の順に貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。
【0271】
第3例によるルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されているダム部117と断絶部115のそれぞれを貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。
【0272】
ルーティングコンタクトホール(CH)は、第1基板100のコンタクトパターン部110上に配置されている層をパターニングして、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)の少なくとも一部を露出させる少なくとも1回のホールパターニング工程によって実現され得る。本明細書の一実施例に係るルーティングコンタクトホール(CH)は、少なくとも1つの第1~第5ルーティングコンタクトホール(CH1、CH2、CH3、CH4、CH5)を含むことができる。
【0273】
少なくとも1つの第1ルーティングコンタクトホール(CH1)は、断絶部115の第1断絶構造物115aを貫通するように実現され得る。少なくとも1つの第2ルーティングコンタクトホール(CH2)は、断絶部115の第2断絶構造物115bを貫通するように実現され得る。少なくとも1つの第3ルーティングコンタクトホール(CH3)は、断絶部115の第3断絶構造物115cを貫通するように実現され得る。少なくとも1つの第4ルーティングコンタクトホール(CH4)は、断絶部115の第4断絶構造物115dを貫通するように実現され得る。少なくとも1つの第5ルーティングコンタクトホール(CH5)は、ダム部117を貫通するように実現され得る。
【0274】
少なくとも1つの第1~第4ルーティングコンタクトホール(CH1、CH2、CH3、CH4)は、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれと封止層119を含むコンタクトパターン部110上の層を貫通するように実現され得る。本明細書の一実施例に係る少なくとも1つの第1~第4ルーティングコンタクトホール(CH1、CH2、CH3、CH4)のそれぞれは、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)の少なくとも一部を露出させるために、コンタクトパターン部110上に配置されているオーバーコート層121b、封止層119の第2無機封止層119cと、第1無機封止層119a、発光素子層113の断絶した共通電極(CEa)と発光層(ELa)、断絶構造物115a、115b、115c、115d、およびバッファ層111aを、順に貫通するように実現され得る。例えば、少なくとも1つの第2ルーティングコンタクトホール(CH2)は、データコンタクトパターン(DCP)の少なくとも一部を露出させるために、コンタクトパターン部110上に配置されているオーバーコート層121b、封止層119の第2無機封止層119cと第1無機封止層119a、発光素子層113の断絶した共通電極(CEa)と発光層(ELa)、断絶構造物115a、115b、115c、115d、およびバッファ層111aを、順に貫通するように実現され得る。
【0275】
少なくとも1つの第5ルーティングコンタクトホール(CH5)は、ダム部117と封止層119を含むコンタクトパターン部110上の層を貫通するように実現され得る。本明細書の一実施例に係る少なくとも1つの第5ルーティングコンタクトホール(CH5)は、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)の少なくとも一部を露出させるために、コンタクトパターン部110上に配置されているオーバーコート層121b、封止層119の第2無機封止層119cと第1無機封止層119a、発光素子層113の断絶した共通電極(CEa)と発光層(ELa)、ダム部117、およびバッファ層111aを、順に貫通するように実現され得る。
【0276】
本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、複数のルーティングライン410を含むことができる。複数のルーティングライン410のそれぞれは、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置され、第1基板100のコンタクトパターン部110と外側面(OS1a)、及び第2基板200の第1パッド部110と外側面(OS1b)を覆うように実現され得る。例えば、複数のルーティングライン410のそれぞれは、導電性ペーストを用いたプリント方式によって形成することができる。例えば、導電性ペーストは、銀(Ag)ペーストを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0277】
複数のルーティングライン410のそれぞれは、第1基板100のコンタクトパターン部110上に配置された第1部分(または前面部)410a、第2基板200の第1パッド部210上に配置された第2部分(または背面部)410b、及び第1部分410aと第2部分410bの間の第1基板100の外側面(OS1a)と第2基板200の外側面(OS1b)に配置された第3部分(または側面部または中間部)410cを含むことができる。
【0278】
複数のルーティングライン410のそれぞれの第1部分410aと第2部分410b及び第3部分410cのそれぞれは、導電性ペーストを用いたプリント方式によって同時に実現され得る。
【0279】
複数のルーティングライン410のそれぞれの第1部分410aは、ルーティングコンタクトホール(CH)を介してコンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と直接に連結され得る。
【0280】
本明細書の一実施例に係る第1部分410aは、ルーティングコンタクトホール(CH)を介してコンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と直接に連結され得る。例えば、第1部分410aは、1つのコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と直接に連結されるように、少なくとも1つの第1~第5ルーティングコンタクトホール(CH1、CH2、CH3、CH5)に満たされた少なくとも5つの接続部(または接触部)を含むことができる。
【0281】
複数のルーティングライン410のそれぞれの第2部分410bは、第2基板200の背面200bに配置された第1パッド部210上に配置され、第1パッド部210のパッド211と電気的に直接に連結され得る。複数のルーティングライン410のそれぞれの第3部分410cは、第1部分410aと第2部分410bの間に配置され、第1基板100の外側面(OS1a)と第2基板200の外側面(OS1b)を包むか、または囲むことができる。
【0282】
コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)は、ルーティングライン410の第1部分410aと第3部分410c及び第2部分410bを介して、第1パッド部210のパッド211と電気的に連結され得る。
【0283】
本明細書の一実施例によれば、複数のルーティングライン410は、画素駆動電圧ルーティングライン411、データルーティングライン413、リファレンス電圧ルーティングライン415、ゲートルーティングライン417、および画素共通電圧ルーティングライン419に分類(または区分)することができる。
【0284】
画素駆動電圧ルーティングライン411のそれぞれは、封止層119と断絶部115および回路層111を順に貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)のそれぞれと電気的に直接に連結され、第1パッド部210の第1画素駆動電源パッドのそれぞれと電気的に連結され得る。これにより、駆動回路部から出力する画素駆動電源は、第2画素駆動電源パッド、画素駆動電源リンクライン、第1画素駆動電源パッド、画素駆動電圧ルーティングライン411、および画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)を介して画素駆動電源ライン(PL)にそれぞれ供給され得る。
【0285】
データルーティングライン413のそれぞれは、封止層119と断絶部115および回路層111を順に貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110のデータコンタクトパターン(DCP)のそれぞれと電気的に直接に連結され、第1パッド部210の第1データパッドのそれぞれと電気的に連結され得る。これにより、駆動回路部から出力するデータ信号は、第2データパッド、データリンクライン、第1データパッド、データルーティングライン413、およびデータコンタクトパターン(DCP)を介してデータライン(DL)のそれぞれに供給され得る。
【0286】
リファレンス電圧ルーティングライン415のそれぞれは、封止層119と断絶部115および回路層111を順に貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)のそれぞれと電気的に直接に連結され、コンタクトパターン部110のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)と、第1パッド部210の第1リファレンス電圧パッドのそれぞれと電気的に連結され得る。これにより、駆動回路部から出力するリファレンス電圧は、第2リファレンス電圧パッド、リファレンス電圧リンクライン、第1リファレンス電圧パッド、リファレンス電圧ルーティングライン415、およびリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)を介してリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれに供給され得る。
【0287】
ゲートルーティングライン417のそれぞれは、封止層119と断絶部115および回路層111を順に貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110のゲートコンタクトパターン(GCP)のそれぞれと電気的に直接に連結され、第1パッド部210の第1ゲートパッドのそれぞれと電気的に連結され得る。これにより、駆動回路部から出力するゲート制御信号は、第2ゲートパッド、ゲートリンクライン、第1ゲートパッド、ゲートルーティングライン417、およびゲートコンタクトパターン(GCP)を介してゲート制御ライン(GCL)のそれぞれに供給され得る。
【0288】
画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれは、封止層119と断絶部115および回路層111を順に貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110の画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)のそれぞれと電気的に直接に連結され、第1パッド部210の第1画素共通電圧パッドのそれぞれと電気的に連結され得る。これにより、駆動回路部から出力する画素共通電圧は、第2画素共通電圧パッド、画素共通電圧リンクライン、第1画素共通電圧パッド、画素共通電圧ルーティングライン419、および画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)を介して画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれに供給され得る。
【0289】
図10~
図12において、ルーティング部400のルーティングライン410が、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれに形成された少なくとも1つの第1~第4ルーティングコンタクトホール(CH1、CH2、CH3、CH4)およびダム部117に形成された少なくとも1つの第5ルーティングコンタクトホール(CH5)すべてを通じてコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に直接に連結されることして説明したが、これに限定されない。例えば、ルーティング部400のルーティングライン410は、第1~第5ルーティングコンタクトホール(CH1、CH2、CH3、CH4、CH5)の中の少なくとも1つを介して、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に直接に連結され得る。
【0290】
図10~
図12で説明した第1基板100の背面に配置された第2基板200は、省略することができ、この場合、第2基板200に配置された第1パッド部210と第2パッド部230およびリンクライン部250のそれぞれは、
図7に示したように、基板100の背面100bに配置され得、ルーティング部400のルーティングライン410は、基板100の前面の一側縁部分と外側面(OS)および基板100の背面の一側縁部分を覆うように形成され、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と、第1パッド部210のパッド211に電気的に一対一で連結されることを除いては、実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0291】
本明細書の一実施例に係るルーティング部400は、エッジコーティング層450をさらに含むことができる。
【0292】
エッジコーティング層450は、複数のルーティングライン410を覆うように実現され得る。本明細書の一実施例に係るエッジコーティング層450は、複数のルーティングライン410だけでなく、第1基板100の第1縁部分と第1外側面(OS1a)、及び第2基板200の第1縁部分と第1外側面(OS1b)全体を覆うように実現され得る。このようなエッジコーティング層450は、金属材質からなる複数のルーティングライン410のそれぞれの腐食や複数のルーティングライン410間の電気的ショートを防止することができる。また、エッジコーティング層450は、複数のルーティングライン410と第1パッド部110のパッドによって外部光の反射を防止したり、最小限に抑えることができる。本明細書の一実施例に係るエッジコーティング層450は、ブラックインクを含む光遮断物質からなり得る。
【0293】
第1基板100の第1面100a上に配置されるエッジコーティング層450の上部面は、側面シール部材125によって覆うことができる。
【0294】
エッジコーティング層450の外側面は、第1基板100の最外郭外側面であり得、これにより、第1基板100の最外郭外側面と側面シール部材125の外側面および機能性フィルム123の外側面のそれぞれは、互いに同じ垂直延長線(VL)上に位置することができる。
【0295】
このように、本明細書の実施例に係る発光表示装置は、第1基板(または基板)100の端部分に配置されたコンタクトパターンと直接に連結されたルーティング部400を含むことにより、第1基板(または基板)100の最外郭端部分に配置されるパッド部が不必要で、これにより、ベゼル領域がないエアベゼル構造を有することができる。また、本明細書の実施例に係る発光表示装置は、断絶部115によって、第1基板(または基板)100の端部分に配置される発光層(EL)が少なくとも1回断絶(または分離)されることにより、側面透湿による発光層(EL)の劣化および/または信頼性の低下を防止したり最小限に抑えることができる。
【0296】
図13は、本明細書の他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部の間の連結構造を説明するための図であり、
図14は、
図13に示した「B4」部分の拡大図であり、
図15は、
図14に示した線II-II’の断面図であり、
図16Aは、
図15に示した「B5」部分の拡大図であり、
図16Bは、本明細書の他の実施例に係る
図15に示した「B5」部分の拡大図であり、
図16Cは、本明細書のまた他の実施例に係る
図15に示した「B5」部分の拡大図であり、
図17は、
図14に示した線III-III’の断面図であり、これは、
図9~
図12に示した発光表示装置に補助ライン部を追加で構成したものである。
図13~
図16を説明することにおいて、補助ライン部およびこれに関連する構成についてのみ説明することにして、残りの構成には、
図9~
図12と同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略することにする。
【0297】
図13~
図16を参照すると、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、画素駆動ライン(PL、DL、RL、GCL、CVL)に連結されたコンタクトパターン部110とルーティング部400との間に配置された補助パターン部116をさらに含むことができる。
【0298】
補助パターン部116は、中間金属部または信号伝達部で表現され得る。本明細書の一実施例に係る補助パターン部116は、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティング部400のルーティングライン410との間に電気的に連結された第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eを含むことができる。例えば、第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eのそれぞれは、補助パターン、導電性補助パターン、または導電性中間パターンで表現され得る。
【0299】
第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dのそれぞれは、断絶部115に配置され得る。例えば、第1中間パターン116aは、断絶部115の第1断絶構造物115aに配置され得る。第2中間パターン116bは、断絶部115の第2断絶構造物115bに配置され得る。第3中間パターン116cは、断絶部115の第3断絶構造物115cに配置され得る。第4中間パターン116dは、断絶部115の第4断絶構造物115dに配置され得る。
【0300】
第5中間パターン116eは、ダム領域(DA)に配置され得る。例えば、第5中間パターン116eは、ダム部117の下に配置され得る。例えば、第5中間パターン116eは、ダム部117と回路層111の間に配置され得る。
【0301】
第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eのそれぞれは、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間に介在した中間金属層またはシグナル伝達層の役割をすることができる。第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eのそれぞれは、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間の距離によって発生し得るコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間の電気的な、または物理的なコンタクト不良を防止することができる。また、第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eのそれぞれは、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれの第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間に介在することで、第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間の接着力を向上させることができる。
【0302】
第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dのそれぞれは、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)のそれぞれと重畳した断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれに配置され、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティング部400のルーティングライン410との間に電気的に連結され得る。例えば、第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dのそれぞれは、データコンタクトパターン(DCP)と重畳する第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれに配置され、データコンタクトパターン(DCP)とデータルーティングライン413の間に電気的に連結され得る。例えば、第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dのそれぞれは、データコンタクトパターン(DCP)と共通して連結し、データルーティングライン413の第1部分410aと共通して連結され得る。
【0303】
第5中間パターン116eは、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)のそれぞれの重畳するダム部117に配置され、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティング部400のルーティングライン410との間に電気的に連結され得る。例えば、第5中間パターン116eは、データコンタクトパターン(DCP)と重畳するダム部117に配置され、データコンタクトパターン(DCP)とデータルーティングライン413の間に電気的に連結され得る。
【0304】
図13~
図16において、補助パターン部116は、第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eを含むものとして説明したが、これに限定されない。例えば、補助パターン部116は、第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eの中の少なくとも1つを含むことができる。例えば、補助パターン部116は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)のそれぞれと重畳するダム部117に配置され、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティング部400のルーティングライン410との間に電気的に連結された1つの中間パターン116eだけを含むことができる。例えば、補助パターン部116は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)のそれぞれと重畳する断絶部115に配置され、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティング部400のルーティングライン410との間に電気的に連結された第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dの中の少なくとも1つを含むことができる。
【0305】
本明細書の一実施例に係る第1~第5中間パターン116a、116b、116c、116d、116eのそれぞれは、第1金属層(MLa)と第2金属層(MLb)を含むことができる。
【0306】
第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と重畳する回路層111に配置され得る。例えば、第1金属層(MLa)は、断絶部115とダム部117のそれぞれとコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)の間に配置され得る。例えば、第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と層間絶縁層111cの間に配置され得る。
【0307】
本明細書の一実施例に係る第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結されるようにバッファ層111a上に実現され得る。例えば、第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と重畳するバッファ層111a上に配置され、バッファ層111aを貫通する第1ビアホール(または下部ビアホール)(VH1)を介して、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結され得る。例えば、第1金属層(MLa)は、バッファ層111a上に配置された少なくとも1つの絶縁層によって覆われ得る。例えば、第1金属層(MLa)は、層間絶縁層111cによって覆うことができる。
【0308】
本明細書の一実施例に係る第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dの第1金属層(MLa)は、断絶部115の下に配置されたバッファ層111aを貫通する第1ビアホール(VH1)を介して、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結され得る。
【0309】
本明細書の一実施例に係る第5中間パターン116eの第1金属層(MLa)は、ダム部117の下に配置されたバッファ層111aを貫通する第1ビアホール(VH1)を介して、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結され得る。
【0310】
本明細書の一実施例に係る第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と重畳する点形状で実現するか、第1方向(X)に沿ってコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と交差するライン形状で実現され得る。例えば、第5中間パターン116eの第1金属層(MLa)は、ダム部117に配置されるので、第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dの第1金属層(MLa)より相対的に大きい大きさを有することができるが、これに限定されるものではない。
【0311】
本明細書の一実施例に係る第1金属層(MLa)は、画素領域(PA)に配置されたTFT(Tdr)のゲート電極と一緒に実現、またはソース/ドレイン電極と一緒に実現され得る。例えば、第1金属層(MLa)は、TFT(Tdr)のゲート電極と同一の物質と構造で実現、またはソース/ドレイン電極と同一の物質と構造で実現され得る。
【0312】
第2金属層(MLb)は、第1金属層(MLa)とルーティングライン410の間に電気的に連結されるように実現され得る。例えば、第2金属層(MLb)は、第1金属層(MLa)と重畳するパッシベーション層111d上に配置され、パッシベーション層111dと層間絶縁層111cを順に貫通する第2ビアホール(または上部ビアホール)(VH2)を介して、第1金属層(MLa)と電気的に連結され得る。
【0313】
本明細書の一実施例に係る第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dの第2金属層(MLb)は、第1金属層(MLa)と重畳する断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれの第1トレンチ構造物(TS1)上に配置され、第1金属層(MLa)とルーティングライン410の間に電気的に連結され得る。例えば、第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dの第2金属層(MLb)は、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれの第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間に配置され、第1トレンチ構造物(TS1)のパッシベーション層111dと層間絶縁層111cを順に貫通する第2ビアホール(または上部ビアホール)(VH2)を介して、第1金属層(MLa)と電気的に連結され得る。例えば、第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dの第2金属層(MLb)は、第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間に配置されることで、第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間の接着力を向上させることができる。
【0314】
本明細書の一実施例に係る第5中間パターン116eの第2金属層(MLb)は、ダム部117の第1ダム117aと第1金属層(MLa)との間に配置され、第1金属層(MLa)とルーティングライン410の間に電気的に連結され得る。例えば、第5中間パターン116eの第2金属層(MLb)は、ダム部117の第1ダム117aとパッシベーション層111dとの間に配置され、第1ダム117aの下のパッシベーション層111dと層間絶縁層111cを順に貫通する第2ビアホール(または上部ビアホール)(VH2)を介して、第1金属層(MLa)と電気的に連結され得る。例えば、第5中間パターン116eの第2金属層(MLb)は、パッシベーション層111dと第1ダム117aの間に配置されることによって、パッシベーション層111dと第1ダム117aとの間の接着力を向上させることができる。
【0315】
本明細書の一実施例に係る第2金属層(MLb)は、第1金属層(MLa)と同じ点の形状で実現されるか、またはラインの形状で実現され得る。例えば、第5中間パターン116eの第2金属層(MLb)は、ダム部117に配置されるので、第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dの第2金属層(MLb)より相対的に大きい大きさを有することができるが、これに限定されるものではない。
【0316】
本明細書の一実施例に係る第2金属層(MLa)は、画素領域(PA)に配置された画素電極(PE)と一緒に実現され得る。例えば、第2金属層(MLb)は、画素電極(PE)と同一の物質と構造で実現され得る。
【0317】
図13、
図14及び
図17を参照すると、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置されている断絶部115とダム部117のそれぞれに配置された補助ライン部118をさらに含むことができる。
【0318】
補助ライン部118は、導電性ライン部で表現され得る。本明細書の一実施例に係る補助ライン部118は、断絶部115とダム部117に配置された第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eを含むことができる。例えば、第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eのそれぞれは、導電性ライン、電気的フローティングライン、導電性補助ライン、または電気的フローティング補助ラインで表現され得る。
【0319】
第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eのそれぞれは、画素領域(PA)に配置された画素電極(PE)と同一の物質と構造で実現され得る。例えば、第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eのそれぞれは、補助パターン部116の第2金属層(MLb)と一緒に形成され得る。
【0320】
第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、ライン形状を有するように断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれに配置され得る。例えば、第1補助ライン118aは、断絶部115の第1断絶構造物115aに配置され得る。第2補助ライン118bは、断絶部115の第2断絶構造物115bに配置され得る。第3補助ライン118cは、断絶部115の第3断絶構造物115cに配置され得る。第4補助ライン118dは、断絶部115の第4断絶構造物115dに配置され得る。
【0321】
本明細書の一実施例に係る第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれと重畳するパッシベーション層111d上に配置され得る。例えば、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれの第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間に配置されることで、第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間の接着力を向上させることができる。
【0322】
断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれの第1トレンチ構造物(TS1)は、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれと重畳する第3ビアホール(VH3)を含むことができる。例えば、第3ビアホール(VH3)は、第1トレンチ構造物(TS1)を実現するパッシベーション層111dと層間絶縁層111cの順に貫通することができる。例えば、第3ビアホール(VH3)は、補助パターン部116の第1ビアホール(VH1)と一緒に形成され得る。これにより、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、第1トレンチ構造物(TS1)のパッシベーション層111d上に配置され、第3ビアホール(VH3)に挿入され得る。
【0323】
第5補助ライン118eは、ライン形状を有するようにダム領域(DA)に配置され得る。例えば、第5補助ライン118eは、ダム部117の下に配置され得る。例えば、第5補助ライン118eは、ダム部117と回路層111の間に配置され得る。
【0324】
本明細書の一実施例に係る第5補助ライン118eは、ダム部117と重畳するパッシベーション層111d上に配置され得る。例えば、第5補助ライン118eは、パッシベーション層111dとダム部117の第1ダム117aとの間に配置されることによって、パッシベーション層111dと第1ダム117aの間の接着力を向上させることができる。
【0325】
ダム領域(DA)またはダム部117は、第5補助ライン118eと重畳する第4ビアホール(VH4)を含むことができる。例えば、第4ビアホール(VH4)は、ダム部117の第1ダム117aの下に配置されたパッシベーション層111dと層間絶縁層111cの順に貫通することができる。例えば、第4ビアホール(VH4)は、補助パターン部116の第1ビアホール(VH2)と一緒に形成され得る。これにより、第5補助ライン118eは、ダム部117の下のパッシベーション層111d上に配置され、第4ビアホール(VH4)に挿入され得る。
【0326】
このような本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、一実施例に係る発光表示装置と同様に、ベゼル領域がないエアベゼル構造を有することができ、側面透湿による発光層(EL)の劣化および/または信頼性の低下を防止、または最小限に抑えることができる。また、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間に配置された補助パターン部116をさらに含むことにより、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間の電気的なまたは物理的なコンタクト不良を防止することができる。また、本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、断絶部115の第1~第4断絶構造物115a、115b、115c、115dのそれぞれの第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造(TS2)の間に配置され、ダム部117と回路層111の間に配置された補助ライン部118をさらに含むことにより、第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)の間の接着力を向上させることができ、ダム部117と回路層111の間の接着力を向上させることができる。
【0327】
図16B及び
図16Cを参照すると、これは、
図16Aに示した実施例の変形例である。
図16Aにおいて、ルーティングラインは、コンタクトホール(CH)(例えば、CH1~CH5)の内部に延長される。しかし、本明細書のいくつかの実施例に係るルーティングラインは、コンタクトホール(CH)の中のいずれか1つだけの内部に延長され得る。例えば、
図16Bは、第1コンタクトホール(CH1)の内部に延長されるルーティングラインを示す実施例である。一方、
図16Cは、第5コンタクトホール(CH5)の内部に延長されるルーティングラインを示す実施例である。回路の設計と特定回路の配置に対する必要性によって、コンタクトホールを介して延長されるルーティングラインの様々な結合(または組み合わせ)が可能である。例えば、本明細書の一実施例に係る回路配置によると、ルーティングラインは、2つのコンタクトホール(例えば、CH2、CH4)を介して延長され得る。本明細書の他の実施例に係る回路配置によると、ルーティングラインは、3つのコンタクトホール(例えば、CH1、CH3、CH4)を介して延長され得る。例えば、すべてのコンタクトホール(CH1~CH5)のそれぞれを介して延長されるよう、ルーティングラインを配列することができ、これは発光表示装置の安定的な駆動(または動作)を保証する技術的な利点を提供することができる。例えば、製造工程での誤謬と使用者の過失などのさまざまな理由で、ルーティングラインの一部が断線した場合にも、発光表示装置は、信号の電気的な断線なしに安定的な動作を維持することができ、さらに表示装置内でコンタクト抵抗を減少させることができる。
【0328】
図16Cに示したように、ダム部117を介して接触する技術的な利点がある。つまり、ダム部117は、隣接するように位置した断絶部115より相対的に大きく、高い大きさを有することができる。これにより、ルーティングラインが、断絶部115を介してコンタクトパターン部と電気的に連結されることよりも、ダム部117を介してコンタクトパターン部と電気的に連結されることが相対的に容易であり得る。このような技術的な利点に基づいて、ルーティングラインのさまざまな連結方法が考慮され得る。
図16Bに示したように、ルーティングラインが、表示部から最も遠く離隔したコンタクトホール(例えば、第1コンタクトホール(CH1))を介して延長されることによって、ルーティングラインに使用される材料の使用量を減らす利点だけでなく、抵抗の観点からもメリットがある。
図14を参照すると、
図14は、「B4」部分の内部に示したように、信号ラインの一部が断絶することを示している。特定のライン(例えば、EVDD、Ref、Data、EVSS、など)を連結するのに必要な特定の回路構成を基に、一部の信号ラインは断絶され得、他の信号ラインの電気的な連結は、必要に応じてコンタクトホールを使用してなすことができる。この技術分野の通常の技術者であれば、ホールを介して延長されるルーティングラインの連結、配置(または配列)、および個数に基づいて、技術的な利点を容易に理解できるだろう。
【0329】
図18は、本明細書のまた他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部及び補助ライン部との間の連結構造を説明するための図であり、
図19は、
図18に示した線IV-IV’の断面図であり、
図20は、
図18に示した線V-V’の断面図であり、
図21は、
図18に示した線VI-VI’の断面図であり、
図22は、
図18に示した線VII-VII’の断面図であり、これは、
図13~
図17に示した補助ライン部を信号供給ラインで構成したものである。
図18~
図22を説明するにおいて、補助ライン部およびこれに関連する構成についてのみ説明することにして、残りの構成には、
図13~
図17と同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略することにする。
【0330】
図18を参照すると、本明細書の他の実施例に係る補助ライン部118は、断絶部115とダム部117に配置された第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eを含むことができる
【0331】
第1補助ライン118aは、第1基板100上に、閉ループラインの形状を有するように形成することができる。例えば、第1基板100の一側縁部分に配置された補助パターン部116の第1中間パターンと、第1基板100の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置された補助ライン部118の第1補助ライン118aは、閉ループラインの形状を有するように形成され電気的に互いに連結され得る。例えば、第1補助ライン118aは、第1閉ループ補助ラインまたは第1導電性閉ループラインで表現され得る。
【0332】
第1基板100の一側縁部分に配置された第1補助ライン118aは、第1方向(X)に沿ってコンタクトパターン部110を横切るように配置され得る。例えば、第1基板100の一側縁部分に配置された第1補助ライン118aは、コンタクトパターン部110とルーティング部400の間の第1断絶構造物115aに配置され得る。
【0333】
第1補助ライン118aは、第1基板100の一側縁部分から画素共通電圧ライン(CVL)と電気的に連結され得る。また、第1補助ライン118aは、ルーティング部400に配置された複数のルーティングライン411、413、415、417、419のうち画素共通電圧ルーティングライン419のみと電気的に連結され得る。例えば、第1補助ライン118aは、少なくとも1つの第1ルーティングコンタクトホール(CH1)を介して、画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれの第1部分410aと電気的に(または共通に)連結され得る。
【0334】
付加的に、第1補助ライン118aは、第1基板100の一側縁部分と平行な第1基板100の他側端部分で画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれと電気的に連結され得る。例えば、第1補助ライン118aは、第1基板100の他側端部分で第5ビアホール(VH5)を介して、画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0335】
第1補助ライン118aは、第1基板100の最外郭端部分に配置され、画素共通電圧ライン(CVL)と同じ電位に維持され得、これにより、外部から表示部(AA)の内部の方に流入する静電気を1次的に遮断して、静電気による不良を防止することができる。例えば、第1補助ライン118aは、外部から流入する静電気を画素共通電圧ルーティングライン419および/または画素共通電圧ライン(CVL)に放電させることで、静電気による不良を防止することができる。
【0336】
第2および第3補助ライン118b、118cのそれぞれは、第1基板100の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置され得る。第2および第3補助ライン118b、118cのそれぞれは、第1基板100の一側縁部分の一側(または一側の角部分)と他側(または他側の角部分)で、画素駆動電源ライン(PL)の中の最初と最後の画素駆動電源ライン(PL)と電気的に連結され得る。また、第2および第3補助ライン118b、118cのそれぞれは、少なくとも1つのルーティングコンタクトホール(CH2、CH3)を介して、画素駆動電圧ルーティングライン411の中の最初と最後の画素駆動電圧ルーティングライン411のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。
【0337】
付加的に、第2および第3補助ライン118b、118cのそれぞれは、第1基板100の他側端部分で画素駆動電源ライン(PL)と電気的に(または共通に)連結され得る。例えば、第2および第3補助ライン118b、118cのそれぞれは、第1基板100の他側端部分で第5ビアホール(VH5)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0338】
第2および第3補助ライン118b、118cのそれぞれは、画素駆動電源ライン(PL)と同じ電位に維持され得る。第2および第3補助ライン118b、118cのそれぞれは、画素駆動電源ライン(PL)と電気的に連結されることで、画素駆動電源ライン(PL)のライン抵抗による画素駆動電源の電圧降下(IR drop)を減少させることができる。
【0339】
第4補助ライン118dは、第1基板100上に、閉ループラインの形状を有するように形成され得る。例えば、第1基板100の一側縁部分に配置された補助パターン部116の第4中間パターンと、第1基板100の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置された補助ライン部118の第4補助ライン118dは、閉ループラインの形状を有するように形成され電気的に互いに連結され得る。例えば、第4補助ライン118dは、第2閉ループ補助ラインまたは第2導電性閉ループラインで表現され得る。
【0340】
第1基板100の一側縁部分に配置された第4補助ライン118dは、第1方向(X)に沿ってコンタクトパターン部110を横切るように配置され得る。例えば、第1基板100の一側縁部分に配置された第4補助ライン118dは、コンタクトパターン部110とルーティング部400の間の断絶部115の第4断絶構造物115dに配置され得る。
【0341】
第4補助ライン118dは、第1基板100の一側縁部分で画素共通電圧ライン(CVL)と電気的に連結され得る。また、第4補助ライン118dは、ルーティング部400に配置された複数のルーティングライン411、413、415、417、419のうち、画素共通電圧ルーティングライン419のみと電気的に連結され得る。例えば、第4補助ライン118dは、少なくとも1つの第4ルーティングコンタクトホール(CH4)を介して、画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれの第1部分410aと電気的に(または共通に)連結され得る。
【0342】
付加的に、第4補助ライン118dは、第1基板100の他側端部分で画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれと電気的に(または共通に)連結され得る。例えば、第4補助ライン118dは、第1基板100の他側端部分で第5ビアホール(VH5)を介して、画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0343】
第4補助ライン118dは、ダム部117の内側部分に配置されて画素共通電圧ライン(CVL)と同じ電位に維持され得、これにより、外部から表示部(AA)の内部の方に流入する静電気を2次的に遮断して、静電気による不良を防止することができる。例えば、第4補助ライン118dは、外部から流入する静電気を画素共通電圧ルーティングライン419および/または画素共通電圧ライン(CVL)に放電させることで、静電気による不良を防止することができる。
【0344】
第5補助ライン118eは、第1基板100の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置され得る。第5補助ライン118eは、第1基板100の一側縁部分の一側(または一側の角部分)と他側(または他側の角部分)で、画素駆動電源ライン(PL)の最初と最後の画素駆動電源ライン(PL)と電気的に連結され得る。また、第5補助ライン118eは、少なくとも1つの第5ルーティングコンタクトホール(CH5)を介して、画素駆動電圧ルーティングライン411の中の最初と最後の画素駆動電圧ルーティングライン411のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。
【0345】
付加的に、第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分で画素駆動電源ライン(PL)と電気的に(または共通に)連結され得る。例えば、第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分で第6ビアホール(VH6)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0346】
第5補助ライン118eは、画素駆動電源ライン(PL)と同じ電位に維持され得る。第5補助ライン118eは、画素駆動電源ライン(PL)と電気的に連結されることで、画素駆動電源ライン(PL)のライン抵抗による画素駆動電源の電圧降下(IR drop)を減少させることができる。
【0347】
図18及び
図19を参照すると、本明細書のまた他の実施例では、第1補助ライン118aは、コンタクトパターン部110に配置されている画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)上で、少なくとも1つの第1ルーティングコンタクトホール(CH1)を介して、ルーティング部400の画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。また、第1補助ライン118aは、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)上に配置されているバッファ層111aに形成された第1ビアホール(VH1)を介して、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)と電気的に連結され得る。付加的に、第1補助ライン118aは、バッファ層111aの第1ビアホール(VH1)に配置された金属層(MLa)を介して、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)と電気的に連結され得る。
【0348】
本明細書のまた他の実施例では、第4補助ライン118dは、コンタクトパターン部110に配置されている画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)上で、少なくとも1つの第4ルーティングコンタクトホール(CH4)を介して、ルーティング部400の画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。また、第4補助ライン118dは、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)上に配置されているバッファ層111aに形成された第1ビアホール(VH1)を介して、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)と電気的に連結され得る。付加的に、第4補助ライン118dは、バッファ層111aの第1ビアホール(VH1)に配置された金属層(MLa)を介して、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)と電気的に連結され得る。
【0349】
ルーティング部400に配置されている画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれの第1部分410aは、少なくとも1つの第1ルーティングコンタクトホール(CH1)を介して、第1補助ライン118aと少なくとも1つの第4ルーティングコンタクトホール(CH4)を介して、第4補助ライン118dに電気的に(または共通に)連結され、第1補助ライン118aと第4補助ライン118dを介して、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)に電気的に(または共通に)連結され得る。また、ルーティング部400に配置されている画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれの第1部分410aは、少なくとも1つの第2ルーティングコンタクトホール(CH2)と少なくとも1つの第3ルーティングコンタクトホール(CH3)および少なくとも1つの第4ルーティングコンタクトホール(CH4)のすべてを介して、第2、第3、及び第5中間パターン116b、116c、116eに電気的に(または共通に)連結され、第2、第3、及び第5中間パターン116b、116c、116eを介して、画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)に電気的に(または共通に)連結され得る。
【0350】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100の表示部(AA)に配置された画素共通電圧ライン(CVL)に、より均一な画素共通電圧を供給することができ、これにより画素共通電圧の均一度を向上させることができる。また、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100上に、閉ループライン形状を有する第1および第4補助ライン118a、118dが、画素共通電圧ライン(CVL)と電気的に連結されることによって、外部から流入する静電気による不良が防止されたり最小化され得る。
【0351】
図18及び
図20を参照すると、本明細書のまた他の実施例では、第1補助ライン118aは、第1基板100の他側端部分で少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの他側と第1補助ライン118aの交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、少なくとも1つの第1ビアホールと一緒に形成され得る。付加的に、第1補助ライン118aは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0352】
第4補助ライン118dは、第1基板100の他側端部分で少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの他側と電気的に(または共通に)連結され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの他側と第4補助ライン118dの交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。付加的に、第4補助ライン118dは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0353】
本明細書の他の実施例による発光表示装置は、第1補助コンタクトパターン(SCCP)をさらに含むことができる。例えば、第1補助コンタクトパターン(SCCP)は、画素共通電圧補助コンタクトパターンで表現され得る。
【0354】
本明細書の一実施例に係る第1補助コンタクトパターン(SCCP)は、画素共通電圧ライン(CVL)と同じ層に配置され、基板100の他側端部分に位置した画素の共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。本明細書の他の実施例に係る第1補助コンタクトパターン(SCCP)のそれぞれは、基板100の他側端部分に位置した画素の共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの先端と重畳するよう画素共通電圧ライン(CVL)の下層に相対的に広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介して画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0355】
第1補助ライン118aは、第1基板100の他側端部分で少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して、第1補助コンタクトパターン(SCCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。付加的に、第1補助ライン118aは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、第1補助コンタクトパターン(SCCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0356】
第4補助ライン118dは、第1基板100の他側端部分で少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して第1補助コンタクトパターン(SCCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。付加的に、第4補助ライン118dは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、第1補助コンタクトパターン(SCCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0357】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、閉ループライン形状を有する第1および第4補助ライン118a、118dのそれぞれを介して、画素共通電圧を画素共通電圧ライン(CVL)の一側と他側のそれぞれに同時に供給することができ、これにより画素共通電圧の均一度をさらに向上させることができる。また、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100上に、閉ループライン形状を有する第1および第4補助ライン118a、118dが、画素共通電圧ライン(CVL)の一側と他側に電気的に連結されることによって、外部から流入する静電気による不良がさらに防止されたり、さらに抑えられ得る。
【0358】
図18及び
図21を参照すると、本明細書のまた他の実施例では、第2補助ライン118bは、コンタクトパターン部110に配置されている最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)上で、少なくとも1つの第2ルーティングコンタクトホール(CH2)を介して、ルーティング部400の最初と最後の画素駆動電圧ルーティングライン411のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。また、第2補助ライン118bは、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)上に配置されているバッファ層111aに形成された第1ビアホール(VH1)を介して、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)と電気的に連結され得る。付加的に、第2補助ライン118bは、バッファ層111aの第1ビアホール(VH1)に配置された金属層(MLa)を介して、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)と電気的に連結され得る。
【0359】
第3補助ライン118cは、コンタクトパターン部110に配置されている最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)上で、少なくとも1つの第3ルーティングコンタクトホール(CH3)を介して、ルーティング部400の最初と最後の画素駆動電圧ルーティングライン411のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。また、第3補助ライン118cは、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)上に配置されているバッファ層111aに形成された第1ビアホール(VH1)を介して、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)と電気的に連結され得る。付加的に、第3補助ライン118cは、バッファ層111aの第1ビアホール(VH1)に配置された金属層(MLa)を介して、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)と電気的に連結され得る。
【0360】
第5補助ライン118eは、コンタクトパターン部110に配置されている最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)上で、少なくとも1つの第5ルーティングコンタクトホール(CH5)を介して、ルーティング部400の最初と最後の画素駆動電圧ルーティングライン411のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。また、第5補助ライン118eは、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)上に配置されているバッファ層111aに形成された第1ビアホール(VH1)を介して、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)と電気的に連結され得る。付加的に、第5補助ライン118eは、バッファ層111aの第1ビアホール(VH1)に配置された金属層(MLa)を介して、最初と最後の画素駆動電源コンタクトパターン(PCP)と電気的に連結され得る。
【0361】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100の表示部(AA)に配置された最初と最後の画素駆動電圧ライン(PL)が、第2、第3、及び第5補助ライン118b、118c、118eのそれぞれと電気的に連結されることによって、画素駆動電源ライン(PL)のライン抵抗による画素駆動電源の電圧降下(IR drop)が減少され得る。
【0362】
図18及び
図22を参照すると、本明細書のまた他の実施例では、第2補助ライン118bは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、画素駆動電源ライン(PL)の他側と第2補助ライン118bの交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。付加的に、第2補助ライン118bは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0363】
第3補助ライン118cは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、画素駆動電源ライン(PL)の他側と第3補助ライン118cの交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。付加的に、第3補助ライン118cは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0364】
第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)は、画素駆動電源ライン(PL)の他側と第5補助ライン118eの交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)は、少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)と一緒に形成することができる。付加的に、第5補助ライン118eは、バッファ層111aの第6ビアホール(VH6)に配置された金属層(MLa)を介して、画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0365】
本明細書のまた他の実施例による発光表示装置は、第2補助コンタクトパターン(SPCP)をさらに含むことができる。例えば、第2補助コンタクトパターン(SPCP)は、画素駆動電源補助コンタクトパターンで表現され得る。
【0366】
本明細書の一実施例に係る第2補助コンタクトパターン(SPCP)は、画素駆動電源ライン(PL)と同じ層に配置され、基板100の他側端部分に位置した画素駆動電源ラインら(PL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。また他の実施例に係る第2補助コンタクトパターン(SPCP)のそれぞれは、基板100の他側端部分に位置した画素駆動電源ライン(PL)のそれぞれの先端と重畳するよう画素駆動電源(PL)の下層に相対的に広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介して、画素駆動電源ライン(PL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0367】
第2補助ライン118bは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して、第2補助コンタクトパターン(SPCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。付加的に、第2補助ライン118bは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、第2補助コンタクトパターン(SPCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0368】
第3補助ライン118cは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して、第2補助コンタクトパターン(SPCP)と共通して連結され得る。付加的に、第3補助ライン118cは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、第2補助コンタクトパターン(SPCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0369】
第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)を介して、第2補助コンタクトパターン(SPCP)と共通して連結され得る。付加的に、第5補助ライン118eは、バッファ層111aの第6ビアホール(VH6)に配置された金属層(MLa)を介して、第2補助コンタクトパターン(SPCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0370】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、画素駆動電源を画素駆動電源ライン(PL)の一側と他側のそれぞれに同時に供給することができ、これにより画素駆動電源ライン(PL)のライン抵抗による画素駆動電源の電圧降下(IR drop)をさらに減少させ、これにより、画素駆動電源の均一度をさらに向上させることができる。
【0371】
付加的に、
図18~
図22において、第3補助ライン118cは、画素駆動電源ライン(PL)と電気的に連結されず、第1および第4補助ライン118dと同様に閉ループライン形状に形成され、画素共通電圧ライン(CVL)と電気的に連結されるように実現され得る。
【0372】
図23は、本明細書のまた他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部及び補助ライン部との間の連結構造を説明するための図であり、これが、
図18~
図22に示した第5補助ラインを変更したものである。
図23を説明するにおいて、第5補助ラインとこれに関連する構成のみを説明することにして、残りの構成には、
図18~
図22と同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略する。
【0373】
図23を参照すると、本明細書のまた他の実施例では、第5補助ライン118eは、リファレンス電圧ライン(RL)のリファレンス電圧を補助的に供給するためのリファレンス電圧供給ラインに用いることができる。
【0374】
本明細書の一実施例に係る第5補助ライン118eは、コンタクトパターン部110に配置されているリファレンスコンタクトパターン(RCP)の中の最初と最後のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)と電気的に連結されるように形成され得る。
【0375】
第5補助ライン118eは、少なくとも1つの第5ルーティングコンタクトホール(CH5)を介して、リファレンス電圧ルーティングライン415の中の最初と最後のリファレンス電圧ルーティングライン415のそれぞれの第1部分と電気的に連結され得る。また、第5補助ライン118eは、最初と最後のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)上に配置されているバッファ層111aに形成された第1ビアホールを介して、最初と最後のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)と電気的に連結され得る。付加的に、第5補助ライン118eは、バッファ層111aの第1ビアホールに配置された金属層を介して、最初と最後のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)と電気的に連結され得る。
【0376】
付加的に、第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分でリファレンス電圧ライン(RL)と電気的に(または共通に)連結され得る。例えば、第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分で第6ビアホール(VH6)を介して、リファレンス電圧ライン(RL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0377】
第5補助ライン118eは、リファレンス電圧ライン(RL)と同じ電位に維持され得る。第5補助ライン118eは、リファレンス電圧ライン(RL)と電気的に連結されることで、リファレンス電圧ライン(RL)のライン抵抗によるリファレンス電圧の電圧降下(IR drop)を減少させることができる。
【0378】
本明細書のまた他の実施例による発光表示装置は、第3補助コンタクトパターン(SRCP)をさらに含むことができる。例えば、第3補助コンタクトパターン(SRCP)は、リファレンス電圧補助コンタクトパターンで表現され得る。
【0379】
本明細書の一実施例に係る第3補助コンタクトパターン(SRCP)は、リファレンス電圧ライン(RL)と同じ層に配置され、基板100の他側端部分に位置したリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれの先端から相対的に広い幅を有するように、基板100の外側面(OS)の方に延長(または拡張)され得る。また他の実施例に係る第3補助コンタクトパターン(SRCP)のそれぞれは、基板100の他側端部分に位置したリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれの先端と重畳するようにリファレンス電圧ライン(RL)の下層に相対広い幅を有するように配置され、内部コンタクトホールを介してリファレンス電圧ライン(RL)のそれぞれの先端と電気的に連結され得る。
【0380】
第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)を介して、第3補助コンタクトパターン(SRCP)と共通して連結され得る。付加的に、第5補助ライン118eは、バッファ層111aの第6ビアホール(VH6)に配置された金属層を介して、第3補助コンタクトパターン(SRCP)と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0381】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、リファレンス電圧をリファレンス電圧ライン(RL)の一側と他側のそれぞれに同時に供給することができ、これによりリファレンス電圧ライン(RL)のライン抵抗によるリファレンス電圧の電圧降下(IR drop)をさらに減少させ、これにより、リファレンス電圧の均一度をさらに向上させることができる。
【0382】
図24は、本明細書のまた他の実施例に係る画素駆動ラインとルーティング部及び補助ライン部との間の連結構造を説明するための図であり、
図25は、
図24に示した「B6」部分の拡大図であり、
図26は、
図25に示した線VIII-VIII’の断面図であり、これは、
図13~
図17に示した補助ラインを画素共通電圧供給ラインで構成したものである。
図24~
図26を説明するにおいて、補助ライン部およびこれに関連する構成についてのみ説明することにして、残りの構成には、
図13~
図17と同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略することにする。
【0383】
図24~
図26を参照すると、本明細書のまた他の実施例による発光表示装置は、第1基板100上に配置された少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)をさらに含むことができる。
【0384】
少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、第2方向(Y)と並んで配置され、補助ライン部118を横切るように配置され得る。例えば、少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、第2方向(Y)と並んで配置され、補助ライン部118の第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eを横切るように配置され得る。
【0385】
少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、画素共通電圧ライン(CVL)と同じ層に配置され得る。
【0386】
少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、補助ライン部118の第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eのそれぞれと電気的に(または共通に)連結され得る。
【0387】
少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれと電気的に(または共通で)連結され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれと少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)の交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、少なくとも1つの第1ビアホール(VH1)と一緒に形成され得る。付加的に、少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層(MLa)を介して、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれと電気的に(または共通に)連結され得る。
【0388】
少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)を介して、第5補助ライン118eと電気的に連結され得る。少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)は、少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)と一緒に形成することができる。付加的に、少なくとも1つの補助連結ライン(SCL)は、バッファ層111aの第6ビアホール(VH6)に配置された金属層(MLa)を介して、第5補助ライン118eと電気的に連結され得る。
【0389】
本明細書のまた他の実施例では、第4補助ライン118dは、第1基板100上に、閉ループラインの形状を有するように形成され得る。例えば、第1基板100の一側縁部分に配置された補助パターン部116の第4中間パターンと、第1基板100の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置された補助ライン部118の第4補助ライン118dは、閉ループラインの形状を有するように形成され電気的に互いに連結され得る。このような第4補助ライン118dは、
図18及び
図19で説明した第4補助ライン118dと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。例えば、本例では、第4補助ライン118dは、閉ループ補助ラインまたは導電性閉ループラインで表現され得る。
【0390】
補助ライン部118の第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eのそれぞれは、画素共通電圧ライン(CVL)と同じ電位に維持され得、これにより、外部から表示部(AA)の内部の方に流入する静電気を遮断して、静電気による不良を防止することができる。
【0391】
本明細書のまた他の実施例では、補助ライン部118の第1~第5補助ライン118a、118b、118c、118d、118eのそれぞれは、第1基板100の他側端部分で画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0392】
第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、第1基板100の他側端部分で少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)を介して、画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。少なくとも1つの第5ビアホール(VH5)は、画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの他側と第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれの交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。付加的に、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、バッファ層111aの第5ビアホール(VH5)に配置された金属層を介して、画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0393】
第5補助ライン118eは、第1基板100の他側端部分に少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)を介して、画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。少なくとも1つの第6ビアホール(VH6)は、画素共通電圧ライン(CVL)のそれぞれの他側と第5補助ライン118eのそれぞれの交差領域の間に配置されているバッファ層111aに形成され得る。付加的に、第5補助ライン118eは、バッファ層111aの第6ビアホール(VH6)に配置された金属層を介して、画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。
【0394】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、補助ライン部118を介して、画素共通電圧を画素共通電圧ライン(CVL)の一側と他側のそれぞれに同時に供給することができ、これにより画素共通電圧の均一度をさらに向上させることができる。また、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100上に、閉ループライン形状を有する第5補助ライン118eと第5補助ライン118eに電気的に連結された第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dを含むことにより、外部から流入する静電気による不良がさらに防止されたり、さらに抑えられ得る。
【0395】
図27は、本明細書のまた他の実施例による発光表示装置を説明するための図であり、
図28は、
図27に示した線IX-IX’の断面図であり、
図29は、
図28に示した「B7」部分の拡大図であり、これは、
図9~
図12に示した発光表示装置でダム部を変更したものである。
図27~
図29を説明するにおいて、ダム部とこれに関連する構成についてのみ説明することにして、残りの構成には、
図9~
図12と同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略することにする。
【0396】
図27~
図29を参照すると、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置では、ダム部117は、互いに並んで配置された第1ダム部117-1及び第2ダム部117-2を含むことができる。
【0397】
第1ダム部117-1は、第1基板100の第2領域上に、閉ループラインの形状を有するように回路層111上に配置され得る。本明細書の一実施例に係る第1ダム部117-1は、回路層111のバッファ層111a上に配置され得る。第1ダム部117-1は、封止層119の広がりやオーバーフローを1次的に遮断する役割をする。また、第1ダム部117-1は、発光素子層113を断絶(または分離)させる役割を兼ねることができる。
【0398】
第2ダム部117-2は、第1基板100の第2領域上の第1ダム部117-1を囲む閉ループラインの形状を有するように回路層111上に配置することができる。本明細書の一実施例に係る第2ダム部117-2は、回路層111のバッファ層111a上に配置され得る。第2ダム部117-2は、封止層119の広がりやオーバーフローを2次的に遮断する役割をする。また、第1ダム部117-1は、発光素子層113をさらに断絶(または分離)させる役割を兼ねることができる。
【0399】
本明細書の一実施例に係る第1ダム部117-1と第2ダム部117-2のそれぞれは、ダムトレンチ構造物(DTS)、第1ダム117a、及び第2ダム117bを含むことができる。
【0400】
ダムトレンチ構造物(DTS)は、回路層111に配置され得る。本明細書の一実施例に係るダムトレンチ構造物(DTS)は、第1基板100のダム領域(DA)に配置されている層間絶縁層111cとパッシベーション層111dの積層構造で実現され得る。ダムトレンチ構造物(DTS)は、層間絶縁層111cとパッシベーション層111dのパターニング工程によって形成され得る。
【0401】
本明細書の一実施例に係るダムトレンチ構造物(DTS)の側面は、傾斜した構造または正テーパー構造に実現され得る。ダムトレンチ構造物(DTS)の下面は、バッファ層111aの上面(または表面)と直接に接触することができ、ダムトレンチ構造物(DTS)の上面は、ダムトレンチ構造物(DTS)の下面上に配置され、下面より狭い幅を有することができる。ダムトレンチ構造物(DTS)の側面は、上面と下面の間に傾斜するように形成することができる。ダムトレンチ構造物(DTS)において、下面と側面の間の夾角は鋭角であり得、上面と側面の間の夾角は鈍角であり得る。例えば、幅方向に沿って切断したダムトレンチ構造物(DTS)の断面は、上辺が下辺より狭い台形形状の断面構造を有することができる。
【0402】
また他の実施例に係るダムトレンチ構造物(DTS)は、層間絶縁層111cが第1基板100の縁部分に配置されない場合、パッシベーション層111dのみで実現され得る。ダムトレンチ構造物(DTS)は、第1基板100の第2領域に配置されているパッシベーション層111dのパターニング工程によって形成され得る。
【0403】
第1ダム(または下部ダム)117aは、ダムトレンチ構造物(DTS)上に配置され得る。第1ダム117aは、ダムトレンチ構造物(DTS)の上面よりも広い幅を有することができる。第1ダム117aは、ダムトレンチ構造物(DTS)の下面と同一または広い幅を有することができる。例えば、第1ダム117aの側面は、傾斜した構造または正テーパー構造に実現され得る。例えば、幅方向に沿って切断した第1ダム117aは、ダムトレンチ構造物(DTS)と同じ台形形状の断面構造を有することができる。幅方向を基準に、第1ダム117aの一側縁部分と他側端部分のそれぞれは、ダムトレンチ構造物(DTS)の側面外部に突出し得る。
【0404】
本明細書の一実施例によると、ダムトレンチ構造物(DTS)の側面は、第1ダム117aに対してアンダーカット(under cut)構造を有することができる。例えば、第1ダム部117-1と第2ダム部117-2のそれぞれは、ダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aとの間の境界部またはダムトレンチ構造物(DTS)の上部側面に配置されたアンダーカット領域を含むことができる。第1ダム117aは、ダムトレンチ構造物(DTS)のアンダーカット構造によってダムトレンチ構造物(DTS)の側面外部に突出することにより、ダムトレンチ構造物(DTS)の側面を覆うことができる。これにより、第1ダム117aは、ダムトレンチ構造物(DTS)に対して軒構造を有することができる。
【0405】
本明細書の一実施例に係る第1ダム117aは、平坦化層112と同じ高さ(または厚さ)を有するか、または平坦化層112よりも高い高さを有することができる。例えば、第1ダム117aの高さ(または厚さ)は、平坦化層112の高さ(または厚さ)の2倍であり得る。
【0406】
第2ダム(または上部ダム)117bは、第1ダム117a上に配置され得る。本明細書の一実施例に係る第2ダム117bは、バンク114と同一の物質で第1ダム117a上に積層され得る。例えば、第2ダム117bの側面は、傾斜した構造または正テーパー構造に実現され得る。例えば、幅方向に沿って切断した第2ダム117bは、第1ダム117aと同じ台形形状の断面構造を有することができる。
【0407】
本明細書の一実施例に係る第1ダム部117-1と第2ダム部117-2のそれぞれは、発光素子層113の発光層(EL)を断絶(または分離)させたり、発光層(EL)と共通電極(CE)を断絶(または分離)させることができる。例えば、ダム部117上に形成(または蒸着)される発光層(EL)は、別途の断絶工程なしに、第1ダム部117-1と第2ダム部117-2のそれぞれのアンダーカット構造(または軒構造)によって、蒸着工程中に自動的に断絶(または分離)され得る。これにより、第1基板100上に配置される発光層(EL)は、第1基板100のダム領域(DA)で2回断絶(または分離)され得、2つの断絶領域(または分離領域)を含むことができる。例えば、発光層(EL)の蒸着物質は、直進性を有するので、第1ダム部117-1と第2ダム部117-2のそれぞれのアンダーカット構造(または軒構造)によって、第1ダム117aによって覆われるダムトレンチ構造物(DTS)の側面に蒸着しない。これにより、第1ダム部117-1と第2ダム部117-2上に形成(または蒸着)される発光層(EL)は、ダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aの間で断絶(または分離)され得る。したがって、発光層(EL)は、蒸着工程時、ダム部117の第1ダム部117-1と第2ダム部117-2によって自動的に断絶(または分離)され得、これにより、側面透湿を防止するために、第1基板100の縁部分に配置された発光層(EL)を断絶(または断線)させるための別途のパターニング工程が省略され得る。
【0408】
選択的に、発光層(EL)上に配置された共通電極(CE)は、蒸着方式による蒸着工程時、ダム部117の第1ダム部117-1と第2ダム部117-2によって自動的に断絶(または分離)されたり、第1ダム117aによって覆われるダムトレンチ構造物(DTS)の側面にも蒸着して断絶(または分離)されず、断絶領域なしに連続的につながるように形成され得る。
【0409】
本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置では、断絶部115は、第1基板100の第2領域上に配置された発光素子層113を少なくとも1回断絶(または分離)させるように実現され得る。
【0410】
本明細書の一実施例に係る断絶部115は、閉ループライン形状を有しながらダム部117を囲む第1断絶部115a、およびダム部117によって囲まれる閉ループライン形状の第2断絶部115bを含むことができる。
【0411】
第1断絶部115aは、第1トレンチ構造物(TS1)及び第2トレンチ構造物(TS2)を含むことができる。このような第1断絶部115aは、
図9~
図12で説明した第1断絶部115aと実質的に同じなので、これについて同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略する。
【0412】
第2断絶部115bは、第1トレンチ構造物(TS1)及び第2トレンチ構造物(TS2)を含むことができる。このような第2断絶部115bは、
図9~
図12で説明した第4断絶部115dと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0413】
本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置では、ルーティング部400は、コンタクトパターン部110上に配置されているダム部117と断絶部115の中の少なくとも1つを貫通するルーティングコンタクトホール(CH)を介して、コンタクトパターン部110と電気的に連結され得る。このようなルーティング部400は、ダム部117の第1ダム部117-1と第2ダム部117-2、および断絶部115の第1および第2断絶部115a、115bのそれぞれを貫通するルーティングコンタクトホール(CH1、CH2、CH3、CH4)を介して、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結されることを除いては、
図9~
図12で説明したルーティング部400と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0414】
付加的に、ルーティング部400は、ダム部117の第1ダム部117-1と第2ダム部117-2のそれぞれを貫通する第1及び第2ルーティングコンタクトホール(CH1、CH2)を介してのみ、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結され得、この場合、断絶部115の第1および第2断絶部115a、115bのそれぞれを貫通する第3及び第4ルーティングコンタクトホール(CH3、CH4)のそれぞれは、省略することができる。
【0415】
このように、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、ダム部117の第1ダム部117-1と第2ダム部117-2によって、封止層119のオーバーフローがより確実に防止され得、ダム部117の第1ダム部117-1と第2ダム部117-2のそれぞれのアンダーカット構造により、発光素子層113が断絶(または分離)され得、これにより断絶部115の個数を最小限に抑えることができる。
【0416】
図30は、本明細書のまた他の実施例による発光表示装置を説明するための図であり、
図31は、
図30に示した線X-X’の断面図であり、
図32は、
図31に示した「B8」部分の拡大図であり、これは、
図27~
図29に示した発光表示装置に補助ライン部を追加で構成したものである。
図30~
図32を説明するにおいて、補助ライン部とこれに関連する構成についてのみ説明することにして、残りの構成には、
図27~
図29と同一の符号を付与し、それに対する重複説明は省略することにする。
【0417】
図30~
図32を参照すると、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置は、画素駆動ライン(PL、DL、RL、GCL、CVL)に連結されたコンタクトパターン部110とルーティング部400の間に配置された補助パターン部116をさらに含むことができる。このような補助パターン部116は、
図13~
図16に示した補助パターン部116と実質的に同じ構造を有するので、これに対する重複説明は省略または簡略にする。
【0418】
本実施令に係る補助パターン部116は、第1基板100の一側縁部分に配置され、コンタクトパターン部110のコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティング部400のルーティングライン410との間に電気的に連結された第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dを含むことができる。
【0419】
第1および第2中間パターン116a、116bのそれぞれは、ダム部117に配置され得る。
【0420】
第1中間パターン116aは、ダム部117の第1ダム部117-1に配置され得る。例えば、第1中間パターン116aは、第1ダム部117-1のダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aとの間に配置され、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間に電気的に連結され得る。
【0421】
第2中間パターン116bは、ダム部117の第2ダム部117-2に配置され得る。例えば、第2中間パターン116bは、第2ダム部117-2のダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aとの間に配置され、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間に電気的に連結され得る。
【0422】
第3及び第4中間パターン116c、116dのそれぞれは、断絶部115に配置され得る。
【0423】
第3中間パターン116cは、断絶部115の第1断絶構造物115aに配置され得る。例えば、第3中間パターン116cは、第1断絶構造物115aの第1トレンチ構造物(TS1)上に配置されてコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間に電気的に連結され得る。
【0424】
第4中間パターン116dは、断絶部115の第2断絶構造物115bに配置され得る。例えば、第4中間パターン116dは、第2断絶構造物115bの第1トレンチ構造物(TS1)上に配置され、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間に電気的に連結され得る。
【0425】
第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dのそれぞれは、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間の距離によって発生し得るコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410の間の電気的または物理的なコンタクト不良を防止することができる。
【0426】
本形状に係る第1~第4中間パターン116a、116b、116c、116dのそれぞれは、第1金属層(MLa)と第2金属層(MLb)を含むことができる。
【0427】
本明細書の一実施例に係る第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結されるようにバッファ層111a上に実現され得る。例えば、第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と重畳するバッファ層111a上に配置され、バッファ層111aを貫通する第1ビアホール(VH1)を介して、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と電気的に連結され得る。本明細書の一実施例に係る第1金属層(MLa)は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と重畳する点形状で実現されるか、第1方向(X)に沿ってコンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)と交差するライン形状で実現され得る。本明細書の一実施例に係る第1金属層(MLa)は、画素領域(PA)に配置されたTFTの(Tdr)のゲート電極と同一の物質と構造で実現されたり、ソース/ドレイン電極と同一の物質と構造で実現され得る。
【0428】
第2金属層(MLb)は、第1金属層(MLa)とルーティングライン410の間に電気的に連結されるように実現され得る。例えば、第2金属層(MLb)は、第1金属層(MLa)と重畳するパッシベーション層111d上に配置され、パッシベーション層111dと層間絶縁層111cを順に貫通する第2ビアホール(VH2)を介して、第1金属層(MLa)と電気的に連結され得る。本明細書の一実施例に係る第2金属層(MLb)は、第1金属層(MLa)と同じ点形状で実現されるか、ライン形状で実現され得る。本明細書の一実施例に係る第2金属層(MLa)は、画素領域(PA)に配置された画素電極(PE)と同一の物質と構造で実現され得る。
【0429】
第1および第2中間パターン116a、116bのそれぞれの第2金属層(MLb)は、ダム部117のダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aとの間の接着力を向上させることができる。第3及び第4中間パターン116c、116dのそれぞれの第2金属層(MLb)は、断絶部115の第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)との間の接着力を向上させることができる。
【0430】
本明細書の他の実施例に係る発光表示装置は、第1基板100の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置されている断絶部115とダム部117のそれぞれに配置された補助ライン部118をさらに含むことができる。このような補助ライン部118は、
図13、
図14、及び
図17に示した補助ライン部118と実質的に同じ構造を有するので、これに対する重複説明は省略または簡略にする。
【0431】
本例に係る補助ライン部118は、断絶部115とダム部117に配置された第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dを含むことができる。
【0432】
第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、電気的にフローティングされ得る。本明細書の一実施例に係る第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、画素領域(PA)に配置された画素電極(PE)と同一の物質と構造で実現され得る。例えば、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、補助パターン部116の第2金属層(MLb)と一緒に形成され得る。
【0433】
第1および第2補助ライン118a、118bのそれぞれは、ダム部117に配置され得る。
【0434】
第1補助ライン118aは、ダム部117の第1ダム部117-1に配置され得る。例えば、第1補助ライン118aは、第1ダム部117-1のダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aとの間に配置され得る。
【0435】
第2補助ライン118bは、ダム部117の第2ダム部117-2に配置され得る。例えば、第2補助ライン118bは、第2ダム部117-2のダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aとの間に配置され得る。
【0436】
第1および第2補助ライン118a、118bは、ダム部117のダムトレンチ構造物(DTS)と第1ダム117aとの間の接着力を向上させることができる。
【0437】
第3及び第4補助ライン118c、118dのそれぞれは、断絶部115に配置され得る。
【0438】
第3補助ライン118cは、断絶部115の第1断絶構造物115aに配置され得る。例えば、第3補助ライン118cは、第1断絶構造物115aの第1トレンチ構造物(TS1)上に配置され得る。
【0439】
第4補助ライン118dは、断絶部115の第2断絶構造物115bに配置され得る。例えば、第4補助ライン118dは、第2断絶構造物115bの第1トレンチ構造物(TS1)上に配置され得る。
【0440】
第3及び第4補助ライン118c、118dのそれぞれは、断絶部115の第1トレンチ構造物(TS1)と第2トレンチ構造物(TS2)との間の接着力を向上させることができる。
【0441】
このように、本明細書のまた他の実施例による発光表示装置は、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410との間に配置された補助パターン部116をさらに含むことにより、コンタクトパターン(PCP、DCP、RCP、GCP、CCP)とルーティングライン410との間の電気的または物理的なコンタクト不良を防止することができる。
【0442】
付加的に、本明細書のまた他の実施例に係る発光表示装置で、補助ライン部118は、
図18~
図26に示した発光表示装置のように、信号供給ラインに用いられ得る。
【0443】
本明細書の一実施例によると、第1及び第2補助ライン118a、118bのそれぞれは、
図18~
図22に示したように、第1基板100の一側縁部分の一側(または一側の角部分)と他側(または他側の角部分)で、画素駆動電源ライン(PL)の中の最初と最後の画素駆動電源ライン(PL)と電気的に連結され、少なくとも1つのルーティングコンタクトホール(CH1、CH2)を介して、画素駆動電圧ルーティングライン411の中の最初と最後の画素駆動電圧ルーティングライン411のそれぞれの第1部分410aと電気的に連結され得る。付加的に、第1および第2補助ライン118a、118bのそれぞれは、第1基板100の他側端部分で画素駆動電源ライン(PL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。これにより、画素駆動電源ライン(PL)が、第1及び第2補助ライン118a、118bに連結されることによって、画素駆動電源ライン(PL)のライン抵抗による画素駆動電圧の電圧降下(IR drop)が減少し、これにより画素駆動電源の均一度が向上し得る。
【0444】
本明細書の一実施例によると、第3及び第4補助ライン118c、118dのそれぞれは、
図18~
図22に示したように、第1基板100上に閉ループラインの形状を有するように形成され得る。第3及び第4補助ライン118c、118dのそれぞれは、第1基板100の一側縁部分で画素共通電圧ライン(CVL)と電気的に連結され、少なくとも1つのルーティングコンタクトホール(CH3、CH4)を介して、画素共通電圧ルーティングライン419のそれぞれの第1部分410aのみに電気的に連結され得る。付加的に、第3および第4補助ライン118c、118dのそれぞれは、第1基板100の他側端部分で画素共通電圧ライン(CVL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。これにより、第3及び第4補助ライン118c、118dのそれぞれは、画素共通電圧ライン(CVL)と同じ電位に維持され得、これにより、外部から表示部(AA)の内部の方に流入する静電気を遮断して、静電気による不良を防止することができる。
【0445】
本明細書の一実施例によると、第1及び第2補助ライン118a、118bのいずれか1つ、または第4補助ライン118dは、
図23に示したように、コンタクトパターン部110に配置されている複数のリファレンスコンタクトパターン(RCP)の最初と最後のリファレンス電圧コンタクトパターン(RCP)と電気的に連結されるように形成され得る。付加的に、第1および第2補助ライン118a、118bのいずれか1つ、または第4補助ライン118dは、第1基板100の他側端部分でリファレンス電圧ライン(RL)の他側と電気的に(または共通に)連結され得る。これにより、リファレンス電圧ライン(RL)が、第1及び第2補助ライン118a、118bのいずれか1つ、または第4補助ライン118dに連結されることによって、リファレンス電圧ライン(RL)のライン抵抗によるリファレンス電圧の電圧降下(IR drop)が減少し、これによりリファレンス電圧の均一度が向上し得る。
【0446】
本明細書の一実施例によると、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、
図24~
図26に示したように、補助連結ライン(SCL)を介して互いに電気的に(または共通に)連結され得る。また、第4補助ライン118dは、第1基板100上に、閉ループラインの形状を有するように形成され、コンタクトパターン部110に配置されている画素共通電圧コンタクトパターン(CCP)のみに電気的に連結されるように形成され得る。これにより、第1~第4補助ライン118a、118b、118c、118dのそれぞれは、画素共通電圧ライン(CVL)と同じ電位に維持され得、これにより、外部から表示部(AA)の内部の方に流入する静電気を遮断して、静電気による不良を防止することができる。
【0447】
図33は、本明細書の一実施例によるマルチスクリーン表示装置を示した図であり、
図34は、
図33に示した線XI-XI’の断面図であり、これは、
図1~
図30に示した本明細書の実施例に係る発光表示装置をタイリングして実現したマルチスクリーン表示装置を示したものである。
【0448】
図33及び
図34を参照すると、本明細書の一実施例によるマルチスクリーン表示装置(またはタイリング表示装置)は、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)を含むことことができる
【0449】
複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれは、個別の画像を表示したり、1つの映像を分割して表示することができる。このような複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれは、
図1~
図30に示した本明細書の実施例に係る発光表示装置を含むもので、これに対する重複説明は省略することができる。
図34に示した複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれは、
図13~
図17に示した発光表示装置を示したもので、これに限定されるものではない。
【0450】
複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれは、側面同士接触するように別途のタイリングフレームにタイリングすることができる。例えば、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれは、N×Mの形状を有するようにタイリングすることで、大画面のマルチスクリーン表示装置を実現することができる。例えば、Nは1以上の正の整数であり、Mは2以上の正の整数であり得る。例えば、Nは2以上の正の整数であり、Mは1以上の正の整数であり得る。
【0451】
複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれは、映像が表示される表示部(AA)全体を囲むベゼル領域(または非表示領域)を含まず、表示部(AA)が空気によって囲まれるエアベゼル構造を有する。つまり、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれは、第1基板100の第1面全体が表示部(AA)として実現され得る。
【0452】
本明細書の一実施例によると、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれにおいて、最外郭画素(Po)の中心部(CP)と第1基板100の最外郭外側面(VL)との間の第2間隔(D2)は、隣接した画素間の第1間隔(D1)(または画素ピッチ)の半分以下で実現される。これにより、側面結合方式によって、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って側面同士連結(または接触)した隣接した2つの表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)で、隣接した最外郭画素(Po)間の間隔(D2+D2)は、隣接した2つの画素間の第1間隔(D1)と同一または小さくなる。
【0453】
図34を例にとると、第2方向(Y)に沿って側面同士連結(または接触)した第1表示装置(DM1)と第3表示装置(DM3)において、第1表示装置(DM1)の最外郭画素(Po)の中心部(CP)と第3表示装置(DM3)の最外郭画素(Po)の中心部(CP)との間の間隔(D2+D2)は、第1表示装置(DM1)と第3表示装置(DM3)のそれぞれに配置された隣接した2つの画素間の第1間隔(D1)(または画素ピッチ)と同じか小さくすることができる。
【0454】
したがって、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って側面同士連結(または接触)した隣接した2つの表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれの最外郭画素(Po)の中心部(CP)間の間隔(D2+D2)が、各表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)に配置された隣接した2つの画素間の第1間隔(D1)と同一または小さいので、隣接した2つの表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)間の境界部分またはシーム(seam)が存在せず、これにより複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)間に設けられる境界部分による暗部領域が存在しない。その結果、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)がN×Mの形状でタイリングされたマルチスクリーン表示装置に表示される映像は、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)間の境界部分で断絶感(または不連続性)なしに、連続的に表示され得る。
【0455】
図33及び
図34は、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)が2×2の形状でタイリングされたことを示したが、これに限定されず、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)は、x×1形状、1×y形状、またはx×y形状でタイリングされ得る。ここで、xとyは互いに同一または異なる2以上の自然数であり得る。
【0456】
このように、本明細書に係るマルチスクリーン表示装置は、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)のそれぞれの表示部(AA)を1つの画面にして、1つの映像を表示するとき、複数の表示装置(DM1、DM2、DM3、DM4)間の境界部分で断絶せず、連続的につながった映像を表示することができ、これによって、マルチスクリーン表示装置に表示される映像を視聴する視聴者の映像没入度を向上させることができる。
【0457】
本明細書の実施例に係る発光表示装置と、これを利用したマルチスクリーン表示装置は、以下のように説明することができる。
【0458】
本明細書の実施例に係る発光表示装置は、基板、基板上に配置された画素領域を有する表示部、画素領域に配置された画素駆動ラインを含む回路層、画素領域の回路層上に配置された発光層を含む発光素子層、発光素子層上に配置された封止層、および基板の前面の縁部分と外側面を囲み、基板の前面の縁部分に配置された封止層を通過し、画素駆動ラインに連結されたルーティングラインを有するルーティング部を含むことができる。
【0459】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、回路層に配置され、画素駆動ラインに連結されたコンタクトパターンを含むコンタクトパターン部をさらに含み、ルーティングラインは、基板の縁部分に配置された封止層を通過し、コンタクトパターンに電気的に直接連結され得る。
【0460】
本明細書のいくつかの実施例によると、コンタクトパターンは、画素駆動ラインと同一層に配置され、画素駆動ラインから延長され得る。
【0461】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、コンタクトパターンとルーティングラインとの間で電気的に連結された補助パターンをさらに含むことができる。
【0462】
本明細書のいくつかの実施例によると、補助パターンは、コンタクトパターンと電気的に連結された第1金属層、および第1金属層上に配置され、ルーティングラインと電気的に連結された第2金属層を含むことができる。
【0463】
本明細書のいくつかの実施例によると、回路層は、画素駆動ラインとコンタクトパターン上に配置されたバッファ層、およびバッファ層上に配置された少なくとも1つの絶縁層をさらに含み、補助パターンは、コンタクトパターンと重畳するバッファ層上に配置され、バッファ層に形成された第1ビアホールを通じてコンタクトパターンと電気的に連結された第1金属層、および第1金属層と重畳する少なくとも1つの絶縁層上に配置され、少なくとも1つの絶縁層に形成された第2ビアホールを介して第1金属層と電気的に連結された第2金属層を含み、ルーティングラインは、封止層を通過するルーティングコンタクトホールを介して補助パターンの第2金属層と電気的に連結され得る
【0464】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、基板の縁部分に沿って回路層上に配置されたダム部をさらに含み、封止層は、発光素子層とダム部上に配置された第1封止層、第1封止層上に配置され、ダム部によって囲まれる第2封止層、および第2封止層とダム部上の第1封止層上に配置された第3封止層を含み、ルーティングラインは、第3封止層と第1封止層およびダム部を通過するルーティングコンタクトホールを介してコンタクトパターンと電気的に連結され得る。
【0465】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、ダム部に配置され、コンタクトパターンとルーティングラインとの間に電気的に連結された補助パターンをさらに含むことができる。
【0466】
本明細書のいくつかの実施例によると、ダム部は、基板の縁部分に沿って回路層上に配置された第1ダム部、および第1ダム部を囲むように回路層上に配置された第2ダム部を含み、ルーティングラインは、第3封止層と第1封止層および第1ダム部を通過する少なくとも1つの第1ルーティングコンタクトホールを介してコンタクトパターンと電気的に連結され、第3封止層と第1封止層および第2ダム部を通過する少なくとも1つの第2ルーティングコンタクトホールを介してコンタクトパターンと電気的に連結され得る。
【0467】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、第1ダム部と第2ダム部のそれぞれに配置され、コンタクトパターンとルーティングラインとの間に電気的に連結された補助パターンをさらに含むことができる。
【0468】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1ダム部と第2ダム部のそれぞれは、回路層に配置されたダムトレンチ構造物、ダムトレンチ構造物上に配置された第1ダム、第1ダム上に配置された第2ダム、およびダムトレンチ構造物と第1ダムとの間の境界部に配置されたアンダーカット領域を含むことができる。
【0469】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、基板の縁部分に沿って回路層上に配置されたダム部、および基板の縁部分に沿って回路層上に配置され、発光層を断絶させる断絶部をさらに含み、封止層は、発光素子層とダム部および断絶部上に配置された第1封止層、第1封止層上に配置され、ダム部によって囲まれる第2封止層、および第2封止層とダム部上の第1封止層上に配置された第3封止層を含み、ルーティングラインは、第3封止層と第1封止層を通過し、ダム部と断絶部の中の少なくとも1つをさらに通過するルーティングコンタクトホールを介してコンタクトパターンと電気的に連結され得る。
【0470】
本明細書のいくつかの実施例によると、断絶部は、基板の縁部分に沿って回路層上に配置された少なくとも1つの断絶構造物を含み、少なくとも1つの断絶構造物は、回路層に配置された第1トレンチ構造物、第1トレンチ構造物上に配置された第2トレンチ構造物、および第1トレンチ構造物と第2トレンチ構造物との間の境界部に配置されたアンダーカット領域を含むことができる。
【0471】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、ダム部と断絶部の中の少なくとも1つに配置され、コンタクトパターンとルーティングラインとの間に電気的に連結された補助パターンをさらに含むことができる。
【0472】
本明細書のいくつかの実施例によると、補助パターンは、コンタクトパターンと電気的に連結された第1金属層、および第1金属層上に配置され、ルーティングラインと電気的に連結された第2金属層を含むことができる。
【0473】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、コンタクトパターンが配置されている基板の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置された補助ライン部をさらに含み、補助ライン部は、ダム部と断絶部の中の少なくとも1つに配置された補助ラインを含むことができる。
【0474】
本明細書のいくつかの実施例によると、画素駆動ラインは、データラインと画素駆動電源ラインおよび画素共通電圧ラインを含み、補助ラインは、画素駆動電源ラインまたは画素共通電圧ラインと電気的に連結され得る。
【0475】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、基板の縁部分に配置された補助ライン部をさらに含み、補助ライン部は、コンタクトパターンが配置されている基板の一側縁部分を除いた残りの縁部分に配置された複数の補助ライン、および基板の縁部分に沿って閉ループライン形状に配置された少なくとも1つの閉ループラインを含むことができる。
【0476】
本明細書のいくつかの実施例によると、画素駆動ラインは、データラインと画素駆動電源ラインおよび画素共通電圧ラインを含み、少なくとも1つの閉ループラインは、画素共通電圧ラインと電気的に連結され得る。
【0477】
本明細書のいくつかの実施例によると、少なくとも1つの閉ループラインは、画素駆動電源ラインと電気的に連結され得る。
【0478】
本明細書のいくつかの実施例によると、発光表示装置は、複数の補助ラインと少なくとも1つの閉ループラインに共通して連結された補助連結ラインをさらに含むことができる。
【0479】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示部の大きさは、基板の大きさと同じであり得る。
【0480】
本明細書の実施例に係るマルチスクリーン表示装置は、第1方向および第1方向を横切る第2方向の中の少なくとも1方向に沿って配置された複数の表示装置を含み、複数の表示装置のそれぞれは、発光表示装置を含み、発光表示装置は、基板、基板上に配置された画素領域を有する表示部、画素領域に配置された画素駆動ラインを含む回路層、画素領域の回路層上に配置された発光層を含む発光素子層、発光素子層上に配置された封止層、および基板の前面の縁部分と外側面を囲み、基板の前面の縁部分に配置された封止層を通過し、画素駆動ラインに連結されたルーティングラインを有するルーティング部を含むことができる。
【0481】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の表示装置のそれぞれにおいて、表示部は、第1方向および第2方向に沿って画素ピッチを有するように配置された複数の画素を含み、画素ピッチは、第1方向および第2方向に沿って互いに隣接して2つの画素の中心部の間の距離である、第1方向および第2方向に沿って互いに隣接して第1表示装置と第2表示装置において、第1表示装置の最外郭画素の中心部と第2表示装置の最外郭画素の中心部との間の距離は、画素ピッチと同じか小さくても良い。
【0482】
本明細書の実施例に係る表示装置は、最外側面を含む外面の中の少なくとも1つに隣接した縁部分を含む基板、表示領域を定義する基板上の複数の画素、複数の画素に結合された複数の信号ライン、複数の画素のそれぞれに含まれた発光素子層、発光素子層上の封止層、および基板上の縁部分に延長され、基板の最外側面を少なくとも部分的に覆う複数のルーティングラインを含むことができる。
【0483】
本明細書のいくつかの実施例によると、基板の縁部分は、表示領域内に配置され得る。
【0484】
本明細書のいくつかの実施例によると、封止層と複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、縁部分で互いに重畳することができる。
【0485】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、基板の最外側面上にあり、基板の最外側面に接触することができる。
【0486】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、基板の縁部分に配置された封止層を通過して延長され得る。
【0487】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、発光素子層を断絶させるために基板の縁部分にある断絶壁をさらに含み、封止層は、断絶壁上にあり、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、封止層と断絶壁の内に延長され得る。
【0488】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、発光素子層を断絶させるために基板の縁部分にある断絶壁、および断絶壁に隣接した基板の縁部分にあるダム部をさらに含み、ダム部は、断絶壁と異なる高さを有し、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、封止層とダム部の内に延長され得る。
【0489】
本明細書のいくつかの実施例によると、封止層は、発光素子層とダム部上に配置された第1封止層、および第1封止層上に配置され、ダム部を超えて延長されない第2封止層を含み、複数のルーティングラインは、第2封止層と重畳し得る。
【0490】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、複数のルーティングラインに隣接した複数の補助ラインをさらに含み、複数の補助ラインは、断絶壁と重畳する第1導電性構造物を含み、第1導電性構造物は、複数のルーティングラインと電気的に結合され得る。
【0491】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の補助ラインは、第1導電性構造物上にあり、断絶壁と重畳する第2導電性構造物をさらに含み、第2導電性構造物は、複数のルーティングラインと電気的に結合され得る。
【0492】
本明細書の実施例に係る表示装置は、エッジに隣接した第1面を有する第1基板、エッジに隣接しながら第1基板の第1面に隣接した第2面を有し、第1基板と対向する第2基板、第1基板上の複数の画素、複数の画素に結合された複数の信号ライン、複数の画素と第1基板のエッジのそれぞれの上にある発光素子層、および第1基板から延長された複数のルーティングラインを含み、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、第1基板と第2基板との間に電気的な連結を形成するために、第1基板の第1面と第2基板の第2面上に延長され得る。
【0493】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示領域を定義する第1基板上の複数の画素は、第1基板のエッジに延長され得る。
【0494】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、発光素子層上にある封止層をさらに含み、複数のルーティングラインは、第1基板のエッジに隣接し、封止層上にありうる。
【0495】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、複数の画素の中の最外郭画素に隣接した第1基板上にあるコンタクトパターン部をさらに含み、コンタクトパターン部は、複数の信号ラインと電気的に結合され、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、コンタクトパターン部と結合されるように、封止層を通過して延長され得る。
【0496】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、発光素子層を断絶させるために第1基板のエッジに隣接した断絶壁をさらに含み、断絶壁は、コンタクトパターン部上にあり、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、コンタクトパターン部と結合されるように、封止層と断絶壁を通過して延長され得る。
【0497】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、断絶壁に隣接したダムをさらに含み、ダムは、断絶壁と異なる高さを有し、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、コンタクトパターン部と結合されるように、封止層とダムを通過して延長され得る。
【0498】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、コンタクトパターン部上にある第1補助導電性構造物をさらに含み、第1補助導電性構造物は、断絶壁およびダムのいずれかの位置に重畳し、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、第1補助導電性構造物と結合されるように、封止層を通過して延長され得る。
【0499】
本明細書のいくつかの実施例によると、表示装置は、コンタクトパターン部上にある第2補助導電性構造物をさらに含み、第2補助導電性構造物は、第1補助導電性構造物上にあり、断絶壁およびダムのいずれかの位置に重畳し、複数のルーティングラインの中の少なくとも1つは、第1及び第2補助導電性構造物と結合されるように、封止層を通過して延長され得る。
【0500】
本明細書の実施例に係るマルチスクリーン表示装置は、第1方向および第1方向を横切る第2方向の中の少なくとも1方向に沿って配置された複数の表示装置を含み、複数の表示装置のそれぞれは、表示装置を含み、表示装置は、最外側面を含む外面の中の少なくとも1つに隣接した縁部分を含む基板、表示領域を定義する基板上の複数の画素、複数の画素に結合された複数の信号ライン、複数の画素のそれぞれに含まれた発光素子層、発光素子層上の封止層、および基板上の縁部分に延長され、基板の最外側面を少なくとも部分的に覆う複数のルーティングラインを含むことができる。
【0501】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の表示装置のそれぞれにおいて、複数の画素は、第1方向および第2方向のそれぞれに沿って画素ピッチを有するように配置され、画素ピッチは、第1方向および第2方向に沿って互いに隣接して2つの画素の中心部の間の距離であり得、第1方向および第2方向のそれぞれに沿って互いに隣接して第1表示装置と第2表示装置において、第1表示装置の最外郭画素の中心部と第2表示装置の最外郭画素の中心部との間の距離は、画素ピッチと同じか小さくても良い。
【0502】
本明細書の例による発光表示装置は、発光表示パネルを含むすべての電子機器に適用することができる。例えば、本明細書に係る発光表示装置は、モバイルデバイス、映像電話、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable device)、フォルダブル機器(foldable device)、ローラブル機器(rollable device)、ベンダブル機器(bendable device)、フレキシブルデバイス(flexible device)、カーブ・ド・機器(curved device)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)表示機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。
【0503】
上述した本明細書の様々な例で説明した特徴、構造、効果などは、本明細書の少なくとも1つの例に含まれ、必ずしも1つの例のみに限定されるものではない。さらに、本明細書の少なくとも1つの例で例示した特徴、構造、効果などは、本明細書の技術思想が属する分野の通常の知識を有する者によって、また他の実施例にも組み合わせ、または変形して実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形に係る内容は、本明細書の技術範囲または権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0504】
以上で説明した本明細書では、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、請求範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形状が、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0505】
10:発光表示装置
100:基板または第1基板
110:コンタクトパターン部
111:回路層
111a:バッファ層
111c:層間絶縁層
111d:パッシベーション層
112:平坦化層
113:発光素子層
114:バンク
115:断絶部
116:補助パターン部
117:ダム部
118:補助ライン部
119:封止層
200:第2基板
210:第1パッド部
230:第2パッド部
300:結合部材
500:駆動回路部