(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-06
(45)【発行日】2023-07-14
(54)【発明の名称】サーバ装置、端末装置、照明情報処理方法、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20230707BHJP
G06Q 10/00 20230101ALI20230707BHJP
【FI】
G06Q50/16
G06Q10/00
(21)【出願番号】P 2018236547
(22)【出願日】2018-12-18
【審査請求日】2021-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】721011659
【氏名又は名称】KKテクノロジーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】加賀谷 史央
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-063519(JP,A)
【文献】特開2017-011963(JP,A)
【文献】特開2017-021854(JP,A)
【文献】特開2017-163185(JP,A)
【文献】国際公開第2018/179049(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが照明の
リモコンとして使用する端末装置から、当該照明の稼働に関する稼働情報を、当該照明を識別する照明識別情報と共に受信する受信部と、
前記受信部が受信した稼働情報を、当該稼働情報と共に受信した照明識別情報に対応付けて
、照明に関する情報であり、稼働情報を含む情報である1以上の照明情報が格納され得る照明情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記照明情報格納部に格納されている
前記稼働情報を利用した処理を行う処理部とを具備するサーバ装置。
【請求項2】
前記受信部は、
前記稼働情報を、
前記照明識別情報と
前記端末装置の端末識別子と共に
、前記端末装置から受信し、
前記処理部は、
前記
端末識別子に対応するユーザ識別子で識別されるユーザに、前記稼働情報の送信に対応する報償を与えるための報償処理を行う報償処理部を含む請求項
1記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記1以上の稼働情報を統計処理した統計処理結果を取得する統計処理部を含み、
前記統計処理結果を出力する出力部をさらに具備する請求項1
または請求項
2記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記照明情報格納部には、
照明が設置されている場所の属性を示す場所属性情報が、前記照明識別情報に対応付けてさらに格納されており、
前記統計処理部は、
前記1以上の稼働情報を、場所属性情報が示す場所の属性ごとに統計処理した1以上の統計処理結果を取得する請求項
3記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記統計処理結果は、照明の経済状況に関する情報である請求項
3または請求項
4記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記処理部は、
前記稼働情報を用いて、
前記照明の電気代に関する電気代情報を取得する電気代取得部を含む、請求項1から請求項
5いずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項7】
前記処理部は、
前記稼働情報を用いて、
前記照明が設置されている場所の見守りに関する見守り処理を行い、見守り情報を取得する見守り処理部を含む、請求項1から請求項
6いずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記処理部は、
前記稼働情報を用いて、
前記照明の故障の診断に関する診断処理を行い、故障診断情報を取得する故障診断部を含む、請求項1から請求項7いずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項9】
ユーザが照明のリモコンとして使用する端末装置であって、
前記照明の稼働に関する稼働情報を取得する端末処理部と、
前記稼働情報を、前記照明を識別する照明識別情報と共に、請求項1記載のサーバ装置に送信する端末送信部とを具備する端末装置。
【請求項10】
前記照明に対するONまたはOFFの命令を受け付ける端末受付部と、
前記端末送信部は、
前記端末受付部が受け付けたONまたはOFFの前記命令を前記照明に送信し、かつ前記端末受付部が前記命令を受け付けたことに応じて、“ON”または“OFF”のフラグと時刻情報とを有する前記稼働情報を、前記照明識別情報と共に前記サーバ装置に送信する請求項9記載の端末装置。
【請求項11】
照明に関する情報
であり、稼働情報を含む情報である1以上の照明情報が格納
され得る照明情報格納部、受信部、蓄積部、および処理部によって実現される照明情報処理方法であって、
前記受信部が、
ユーザが照明の
リモコンとして使用する端末装置から、当該照明の稼働に関する稼働情報を、当該照明を識別する照明識別情報と共に受信する受信ステップと、
前記蓄積部が、前記受信部が受信した稼働情報を、当該稼働情報と共に受信した照明識別情報に対応付けて前記照明情報格納部に蓄積する蓄積ステップと、
前記処理部が、前記照明情報格納部に格納されている1または2以上の稼働情報を利用した処理を行う処理ステップとを含む照明情報処理方法。
【請求項12】
ユーザが照明のリモコンとして使用する端末装置における情報処理方法であって、端末処理部と、端末送信部とにより実現される情報処理方法あって、
前記端末処理部が、前記照明の稼働に関する稼働情報を取得する端末処理部ステップと、
前記端末送信部が、前記稼働情報を、前記照明を識別する照明識別情報と共に、請求項1記載のサーバ装置に送信する端末送信ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項13】
照明に関する情報
であり、稼働情報を含む情報である1以上の照明情報が格納
され得る照明情報格納部
にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザが照明の
リモコンとして使用する端末装置から、当該照明の稼働に関する稼働情報を、当該照明を識別する照明識別情報と共に受信する受信部と、
前記受信部が受信した稼働情報を、当該稼働情報と共に受信した照明識別情報に対応付けて前記照明情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記照明情報格納部に格納されている
前記稼働情報を利用した処理を行う処理部として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
ユーザが照明のリモコンとして使用する端末装置を、
前記照明の稼働に関する稼働情報を取得する端末処理部と、
前記稼働情報を、前記照明を識別する照明識別情報と共に、請求項
1記載のサーバ装置に送信する端末送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明に関する情報を処理するサーバ装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末を用いて照明を制御する照明制御システムが存在した(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、1または2以上の照明の稼働に関する稼働情報を利用した処理を行うサーバ装置は存在しなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明のサーバ装置は、照明に関する情報を格納し得る照明情報格納部と、1または2以上の各照明の稼働に関する稼働情報を、照明を識別する照明識別情報と共に受信する受信部と、受信部が受信した稼働情報を、稼働情報と共に受信した照明識別情報に対応付けて照明情報格納部に蓄積する蓄積部と、照明情報格納部に格納されている1または2以上の稼働情報を利用した処理を行う処理部とを具備するサーバ装置である。
【0006】
かかる構成により、1または2以上の照明の稼働情報を利用した処理を行うサーバ装置を提供できる。
【0007】
また、本第二の発明のサーバ装置は、第一の発明に対して、受信部は、照明と通信した端末装置から、照明の稼働に関する稼働情報を、照明を識別する照明識別情報と共に受信するサーバ装置である。
【0008】
かかる構成により、照明と通信した端末装置が送信する稼働情報を受信し、蓄積することにより、1または2以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【0009】
また、本第三の発明のサーバ装置は、第二の発明に対して、処理部は、稼働情報と照明識別情報を送信した端末装置のユーザに報償を与えるための報償処理を行う報償処理部を含むサーバ装置である。
【0010】
かかる構成により、照明の稼働情報を送信した端末装置のユーザに報償を与えることで、ユーザの協力が得られ易くなり、稼働情報の着実な蓄積が期待できる。従って、照明に関する情報を取得する情報取得装置を用いることなく、より低コストで、1または2以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【0011】
また、本第四の発明のサーバ装置は、第一の発明に対して、受信部は、照明に関する情報を取得する情報取得装置から、照明の稼働に関する稼働情報を、照明を識別する照明識別情報と共に受信するサーバ装置である。
【0012】
かかる構成により、情報取得装置から稼働情報を受信することで、より着実に、稼働情報が蓄積され、1または2以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【0013】
また、本第五の発明のサーバ装置は、第四の発明に対して、情報取得装置に指示を送信する送信部をさらに具備し、受信部は、指示の送信に応じて、情報取得装置から稼働情報と照明識別情報を受信するサーバ装置である。
【0014】
かかる構成により、処理に用いる稼働情報を所望のタイミングで受信できる。
【0015】
また、本第六の発明のサーバ装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、処理部は、1以上の稼働情報を統計処理した統計処理結果を取得する統計処理部を含み、統計処理結果を出力する出力部をさらに具備するサーバ装置である。
【0016】
かかる構成により、1以上の照明の稼働情報の統計処理結果を取得し、出力するサーバ装置を提供できる。
【0017】
また、本第七の発明のサーバ装置は、第六の発明に対して、照明情報格納部には、照明が設置されている場所の属性を示す場所属性情報が、照明識別情報に対応付けてさらに格納されており、統計処理部は、1以上の稼働情報を、場所属性情報が示す場所の属性ごとに統計処理した1以上の統計処理結果を取得するサーバ装置である。
【0018】
かかる構成により、1以上の照明の稼働情報の、場所の属性ごとの統計処理果を取得し、出力できる。
【0019】
また、本第八の発明のサーバ装置は、第六または第七の発明に対して、統計処理結果は、照明の経済状況に関する情報であるサーバ装置である。
【0020】
かかる構成により、1以上の照明の、経済状況に関する情報を取得し、出力できる。
【0021】
また、本第九の発明のサーバ装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、処理部は、1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明の電気代に関する電気代情報を取得する電気代取得部を含む、サーバ装置である。
【0022】
かかる構成により、1以上の各照明の電気代に関する情報を取得し、出力できる。
【0023】
また、本第十の発明のサーバ装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、処理部は、1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明が設置されている場所の見守りに関する見守り処理を行い、見守り情報を取得する見守り処理部を含む、サーバ装置である。
【0024】
かかる構成により、1以上の各照明の、設置場所の見守りに関する情報を取得し、出力できる。
【0025】
また、本第十一の発明のサーバ装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、処理部は、1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明の故障の診断に関する診断処理を行い、故障診断情報を取得する故障診断部を含む、サーバ装置である。
【0026】
かかる構成により、1以上の各照明の故障診断に関する情報を取得し、出力できる。
【0027】
また、第十二の発明の端末装置は、照明との通信により当該照明の稼働に関する稼働情報を取得する端末処理部と、稼働情報を、照明を識別する照明識別情報と共に、第二の発明のサーバ装置に送信する端末送信部とを具備する端末装置である。
【0028】
かかる構成により、稼働情報と照明識別情報をサーバ装置に送信することで、サーバ装置は、1以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【0029】
また、第十三の発明の情報取得装置は、照明に関する情報を取得する情報取得装置であって、第五の発明のサーバ装置から指示を受信する取得受信部と、指示に応じて、照明から当該照明の稼働に関する稼働情報を取得する取得処理部と、稼働情報を、照明を識別する照明識別情報と共にサーバ装置に送信する取得送信部とを具備する情報取得装置である。
【0030】
かかる構成により、稼働情報と照明識別情報をサーバ装置に送信することで、サーバ装置は、1以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【0031】
また、第十四の発明の照明は、光を発する発光部と、発光部の状態が変化した場合に、当該変化後の状態を示す情報を有する稼働情報を取得する照明処理部と、稼働情報を、当該照明を識別する照明識別情報と共に送信する照明送信部とを具備する照明である。
【0032】
かかる構成により、稼働情報と照明識別情報を送信することで、サーバ装置は、照明から直に、もしくは端末装置または情報取得装置を介して、稼働情報と照明識別情報を受信し、1以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、1または2以上の照明の稼働情報を利用した処理を行うサーバ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】実施の形態における情報システムのブロック図
【
図3】同サーバ装置の動作を説明するフローチャート
【
図8】同コンピュータシステムの内部構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、サーバ装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0036】
図1は、本実施の形態における情報システムのブロック図である。情報システムは、サーバ装置1、1または2以上の端末装置2、1または2以上の情報取得装置3、および1または2以上の照明4を備える。サーバ装置1は、例えば、LANやインターネット等のネットワーク、無線または有線の通信回線などを介して、1以上の端末装置2および1以上の情報取得装置3の各々と通信可能に接続される。
【0037】
1以上の各照明4は、例えば、Bluetooth(登録商標)やZigbee(登録商標)等の近距離無線により、1以上の端末装置2および1以上の情報取得装置3のうちの少なくとも1つと通信可能である。または、照明4は、無線LANを介して、1以上の端末装置2および1以上の情報取得装置3のうちの少なくとも1つと通信可能でもよい。または、照明4は、ネットワークや通信回線等を介して、サーバ装置1と直に通信可能でもよい。
【0038】
サーバ装置1は、例えば、情報システムを運営する企業や団体等の組織のサーバであるが、クラウドサーバやASPサーバでもよく、そのタイプや所在は問わない。
【0039】
端末装置2は、例えば、情報システムを利用するユーザの携帯端末である。携帯端末とは、携帯可能な端末である。携帯端末は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機等であるが、ノートPCでもよく、その種類は問わない。なお、照明4がリモコンで操作される場合は、リモコンを端末装置2の一種と考えることも可能であり、端末装置2のタイプは問わない。
【0040】
情報取得装置3は、例えば、無線LANアクセスポイントやルータ等であるが、サーバ装置1および照明4の両方と通信が行える機器であれば、そのタイプや所在は問わない。
【0041】
照明4は、例えば、1または2以上の発光素子、およびICチップ等を有するスマート照明である。発光素子は、例えば、LEDあるが、蛍光灯や白熱灯でもよく、その種類は問わない。ICチップは、例えば、CPU、メモリ、通信モジュール等を集積した回路であるが、その構成は問わない。通信モジュールは、例えば、近距離無線通信モジュールであるが、ネットワーク等を介した通信を行うモジュールでもよい。
【0042】
なお、スマート照明は、一の照明器具とは限らず、例えば、1以上の発光素子を有する2以上の照明器具、および各照明器具と接続されたICチップとで構成されてもよい。ICチップは、例えば、2以上の照明器具のいずれか1つに設けられるが、照明器具とは別の部材(例えば、コントローラ等)に設けられてもよい。
【0043】
なお、情報システムは、端末装置2を備えていなくてもよい。また、情報システムは、情報取得装置3を備えていなくてもよい。また、情報システムは、端末装置2も、情報取得装置3も備えていなくてもよい。すなわち、情報システムは、サーバ装置1と1または2以上の照明4で構成されてもよい。
【0044】
図2は、サーバ装置1のブロック図である。サーバ装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、送信部14、および出力部15を備える。格納部11は、照明情報格納部111、および端末情報格納部112を含む。処理部13は、蓄積部131、報償処理部132、統計処理部133、電気代取得部134、見守り処理部135、および故障診断部136を含む。
【0045】
端末装置2のブロック図は、
図1に含まれている。端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末送信部23、端末出力部25、および端末処理部26を備える。
【0046】
情報取得装置3のブロック図は、
図1に含まれている。情報取得装置3は、取得格納部31、取得受信部32、取得処理部33、および取得送信部34を備える。
【0047】
照明4のブロック図は、
図1に含まれている。照明4は、発光部40、照明格納部41、照明受信部42、照明処理部43、および照明送信部44を備える。
【0048】
サーバ装置1を構成する格納部11は、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、後述する照明情報、後述する端末情報などである。なお、その他の情報については、適時説明する。
【0049】
照明情報格納部111は、1または2以上の照明情報を格納し得る。照明情報とは、照明4に関する情報である。照明情報は、例えば、後述する照明識別情報、後述する稼働情報、後述する場所属性情報、後述する統計処理結果、後述する電気代情報、後述する見守り情報、後述する故障診断情報などであるが、照明4に関する情報であれば何でもよい。
【0050】
照明情報格納部111には、照明識別情報に対応付けて、稼働情報が格納される。照明識別情報とは、照明4を識別する情報である。照明識別情報は、例えば、IPアドレスやMACアドレス等であるが、IDでもよく、照明4を識別可能な情報であれば何でもよい。
【0051】
稼働情報とは、照明4の稼働に関する情報である。稼働情報は、例えば、照明4を構成する発光部40の状態を示す状態情報である。状態情報は、例えば、“ON”や“OFF”等のフラグである。フラグ“ON”は、発光部40が発光している状態を示し、フラグ“OFF”は、発光部40が発光していない状態を示す。
【0052】
または、状態情報は、発光部40の明るさに関する情報でもよい。この種の状態情報は、例えば、“Xルーメン”等の光束、“Yカンデラ”等の輝度、“Zワット”等の電力などであるが、その表現形式は問わない。なお、発光部40の明るさが可変である場合、状態情報は、連続値または離散値となる。また、発光部40の明るさが固定である場合、状態情報は、例えば、“1000ルーメン”等と“0”の二値となるが、かかる二値の状態情報は、“ON”,“OFF”のフラグと同等であるといってもよい。
【0053】
または、稼働情報は、状態情報と時刻情報との組でもよい。時刻情報とは、当該状態情報が取得または受信された時刻を示す情報である。この種の稼働情報は、例えば、“(ON,8時32分30秒”,“OFF,12時01分50秒”等であるが、その表現形式は問わない。
【0054】
照明情報格納部111には、照明識別情報に対応付けて、さらに場所属性情報が格納されてもよい。場所属性情報とは、照明4が設置されている場所の属性を示す情報である。場所属性情報は、例えば、“家屋”や“工場”等であるが、その種類は問わない。
【0055】
なお、場所属性情報は、階層化されていてもよい。階層化された場所属性情報とは、例えば、上位の場所属性情報“家屋”と、下位の場所属性情報“キッチン”,“居間”,および“独居老人宅”等である。または、階層化された場所属性情報は、上位の場所属性情報“工場”と、中位の場所属性情報“生産部門”および“管理部門”と、“生産部門”の下位の場所属性情報“第一製品の生産ライン(以下、第一ライン)”および“第二製品の生産ライン(以下、第二ライン)”等でもよい。
【0056】
端末情報格納部112は、1または2以上の端末情報を格納し得る。端末情報とは、端末装置2に関する情報である。端末情報は、例えば、端末識別子、ユーザ識別子、報償情報などであるが、端末装置2に関する情報であれば何でもよい。端末識別子とは、端末装置2を識別する情報である。端末識別子は、例えば、IPアドレス、MACアドレス等であるが、IDでもよい。または、端末識別子は、ユーザ識別子と兼用でもよく、端末装置2を識別し得る情報であれば、その種類は問わない。
【0057】
ユーザ識別子とは、端末装置2のユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、例えば、携帯電話番号、メールアドレス等であるが、住所および氏名でもよいし、IDでもよい。または、ユーザ識別子は、端末装置2の端末識別子(例えば、IPアドレスやMACアドレス等)でもよく、端末装置2のユーザを識別し得る情報であれば、その種類は問わない。
【0058】
報償情報とは、報償に関する情報である。報償とは、稼働情報を送信したことに対する対価である。報償は、稼働情報を送信した端末装置2のユーザに与えられる。報償情報は、例えば、加算ポイント数である。加算ポイント数とは、ユーザのポイント口座に加算されるポイントの数値である。
【0059】
または、報償情報は、金額でもよい。金額は、例えば、チャージ金額である。チャージ金額とは、ユーザの電子マネーにチャージされる金額である。ただし、金額は、ユーザの口座に振り込まれるお金の金額でもよく、その種類は問わない。または、報償情報は、クーポン情報でもよい。クーポン情報とは、ユーザが利用可能なクーポンの情報である。クーポン情報は、例えば、クーポンのコード、クーポンの画像などであるが、その種類は問わない。ただし、報償情報は、ユーザの利益になる情報であれば何でもよい。
【0060】
報償情報には、例えば、日付情報が対応付いている。日付情報とは、報償が与えられた日付を示す情報である。日付情報は、例えば、年月日であるが、時分秒まで有していてもよい。なお、日付情報が対応付くことは、報償情報が日付情報を有する場合も含んでもよい。
【0061】
また、報償情報には、有効期限情報が対応付いていてもよい。有効期限情報とは、与えられた報償の有効期限を示す情報である。有効期限情報は、例えば、年月日であるが、時分秒まで有していてもよい。または、有効期限情報は、期間を示す情報でもよい。この種の有効期限情報は、例えば、日付情報の日付から“3ヶ月間”や“1年間”等であるが、期間の長さは問わない。
【0062】
または、報償情報は、過去に与えられた1または2以上の報償のうち、有効期限を過ぎていない1または2以上の報償の合計でもよく、その表現形式は問わない。
【0063】
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、稼働情報、照明識別情報などである。
【0064】
受信部12は、例えば、1または2以上の各照明4の稼働に関する稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共に受信する。稼働情報の送信元は、例えば、端末装置2または情報取得装置3であるが、照明4でもよい。なお、共に受信することは、例えば、同時に受信することでもよいし、相前後して受信することでもよい。つまり、稼働情報と照明識別情報の両方を受信できれば、各々の受信のタイミングは同じでなくてもよい。
【0065】
受信部12は、例えば、照明4と通信した端末装置2から、当該照明4の稼働に関する稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報および当該端末装置2を識別する端末識別子と共に受信する。詳しくは、端末装置2は、照明4から稼働情報を照明識別情報と共に受信し、受信した稼働情報を照明識別情報および端末識別子と共にサーバ装置1に送信する。
【0066】
または、受信部12は、1以上の照明4に関する情報を取得する情報取得装置3から、当該1以上の各照明4の稼働に関する稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共に受信してもよい。
【0067】
詳しくは、例えば、後述する送信部14が、情報取得装置3に指示を送信する。指示とは、情報取得装置3が取得した1以上の各稼働情報を、照明識別情報と共にサーバ装置1に送信するよう指示する情報である。指示を受信した情報取得装置3は、取得した1以上の各稼働情報を照明識別情報と共にサーバ装置1に送信する。受信部12は、こうして情報取得装置3から送信される1以上の各稼働情報を照明識別情報と共に受信する。
【0068】
なお、指示は、取得された稼働情報の送信の指示に加えて、稼働情報の取得の指示をも含んでもよい。かかる指示を受信した情報取得装置3は、1以上の各照明4の稼働情報を取得し、取得した稼働情報を照明識別情報と共にサーバ装置1に送信する。
【0069】
ただし、受信部12は、端末装置2または情報取得装置3のいずれも介すことなく、照明4から直に、当該照明4の稼働に関する稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共に受信してもよい。詳しくは、照明4は、稼働情報を照明識別情報と共に送信する動作を、例えば、定期的に又は不定期に行っており、受信部12は、照明4から送信される稼働情報を照明識別情報と共に受信してもよい。なお、共に送信することは、例えば、同時に送信することでもよいし、相前後して送信することでもよく、稼働情報と照明識別情報の両方を送信できれば、各々の送信のタイミングは同じでなくてもよい。
【0070】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、稼働情報等の照明情報を照明情報格納部111に蓄積する処理、および照明情報格納部111に格納されている1または2以上の稼働情報を利用した処理などである。前者の処理は、例えば、蓄積部131の処理である。
【0071】
後者の処理は、例えば、報償処理部132、統計処理部133、電気代取得部134、見守り処理部135、および故障診断部136などの処理である。なお、一の処理に利用される1以上の稼働情報は、例えば、一の照明識別情報に対応付いた1以上の稼働情報(以下、稼働情報群と記す場合がある)でもよいし、1以上の照明識別情報にそれぞれ対応する1以上の稼働情報群でもよい。
【0072】
蓄積部131は、受信部12が受信した稼働情報を、当該稼働情報と共に受信した照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。
【0073】
また、蓄積部131は、例えば、受信部12が稼働情報を照明識別情報および端末識別子と共に受信したことに応じて、後述する報償処理部132が取得した報償情報を、当該端末識別子と対になるユーザ識別子に対応付けて、端末情報格納部112に蓄積してもよい。
【0074】
報償処理部132は、報償処理を行い、報償情報を取得する。報償処理とは、稼働情報と照明識別情報を送信した端末装置2のユーザに報償を与えるための処理である。報償処理は、例えば、ユーザのポイント口座へのポイント加算、ユーザの電子マネーへのチャージ、ユーザの端末装置2へのクーポン送信などであるが、その種類は問わない。報償情報は、前述したように、例えば、加算ポイント数、チャージ金額、クーポン情報などであるが、その種類は問わない。
【0075】
例えば、格納部11に、報償基準が格納されている。報償基準とは、報償を与える基準を示す情報である。報償基準は、例えば、“1日当たり、m回以上、稼働情報の取得および送信を行った場合に、nポイントを付与する”といった旨の情報である。報償処理部132は、例えば、1日ごとに、稼働情報の取得および送信を行った回数を計数し、その計数結果と報償基準とを用いて、加算ポイント数を示す報償情報を取得する。報償情報は、例えば、“+5ポイント”等であるが、その表現形式は問わない。報償情報は、当該ポイントが加算された日付を有することは好適である。
【0076】
または、報償基準は、例えば、“稼働情報の取得および送信を1回行うごとにn円分の電子マネーをチャージする”や、“稼働情報の取得および送信を行った回数が閾値に達したらクーポンを付与する”といった情報でもよく、その種類は問わない。
【0077】
報償処理部132は、例えば、一のユーザ識別子に対して取得した1または2以上の報償情報を用いて、累計報償情報を取得してもよい。累計報償情報とは、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の各報償情報が示す報償を累計した結果である。累計報償情報は、例えば、“累計10ポイント”等であるが、その表現形式は問わない。
【0078】
統計処理部133は、統計処理結果を取得する。統計処理結果とは、1以上の稼働情報を統計処理した結果である。統計処理結果は、例えば、1または2以上の照明4の経済状況に関する情報である、といってもよい。
【0079】
統計処理結果は、例えば、稼働率情報、電力量情報、電気代情報などである。稼働率情報とは、照明4の稼働率に関する情報である。稼働率とは、単位時間に占める稼働時間の割合である。単位時間は、例えば、1日でも、1時間でもよく、その長短は問わない。稼働率情報は、例えば、“8時間/日”や“30%”等であるが、その表現形式は問わない。
【0080】
電力量情報とは、照明4が消費した電力量に関する情報である。電力量は、電力と使用時間との積である。なお、以下では、電力を示す情報を電力情報と記す場合がある。電力情報は、例えば、“αワット”等であるが、その表現形式は問わない。電力量情報は、例えば、電力情報が“αワット”、使用時間が“Δt時間”である場合、“α・Δtワットアワー”等であるが、その表現形式は問わない。
【0081】
電気代情報とは、照明4の電気代に関する情報である。電気代は、例えば、1日や1ヶ月や1年等の単位期間当たりの電気代であるが、累計の電気代でもよい。累計の電気代は、単位期間当たりの電気代と使用時間との積である。電気代は、例えば、電力と、1ワットアワー当たりの価格と、使用時間との積でもよい。なお、以下では、1ワットアワー当たりの価格を示す情報を電力価格情報と記す場合がある。電力価格情報は、例えば、“p円/ワットアワー”等であるが、その表現形式は問わない。
【0082】
統計処理部133は、例えば、照明情報格納部111に格納されている1以上の稼働情報を、それぞれに対応付いた場所属性情報が示す場所の属性ごとに統計処理し、1以上の統計処理結果を取得してもよい。
【0083】
具体的には、統計処理部133は、例えば、属性情報“家屋”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、家屋に関する統計処理結果を取得する。また、統計処理部133は、例えば、上記属性情報“家屋”を上位として、その下位の場所属性情報“一般家屋”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、一般家屋に関する統計処理結果を取得してもよい。さらに、統計処理部133は、上位の属性情報“家屋”の下位の場所属性情報“独居老人家屋”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、独居老人家屋に関する統計処理結果を取得してもよい。
【0084】
または、統計処理部133は、属性情報“工場”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、工場に関する統計処理結果を取得してもよい。また、統計処理部133は、上記属性情報“工場”を上位として、中位の場所属性情報“生産部門”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、生産部門に関する統計処理結果を取得する一方、もう1つの中位の場所属性情報“管理門”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、管理部門に関する統計処理結果を取得してもよい。
【0085】
さらに、統計処理部133は、中位の属性情報“生産部門”の下位の場所属性情報“第一ライン”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、第一ラインに関する統計処理結果を取得する一方、もう1つの下位の場所属性情報“第二ライン”に対応付いた1以上の稼働情報を統計処理し、第二ラインに関する統計処理結果を取得してもよい。
【0086】
例えば、格納部11に第二タイミング情報が格納されており、統計処理部133は、内蔵時計等から取得される現在時刻が第二タイミング情報の示すタイミングである場合に、統計処理結果を取得する。第二タイミング情報とは、統計処理結果を取得するタイミングに関する情報である。第二タイミング情報は、例えば、1または2以上の取得時刻情報の集合でもよいし、取得周期情報でもよい。取得時刻情報とは、統計処理結果を取得する時刻を示す情報である。取得時刻情報は、例えば、時分秒で表現されるが、年月日等の日付をも有していてもよく、その表現形式は問わない。
【0087】
取得周期情報とは、統計処理結果を取得する周期に関する情報である。取得周期情報は、例えば、“1日”や“1カ月”等であるが、“1時間”でもよく、周期の長短は問わない。または、第二タイミング情報は、例えば、“毎日17時”や“毎月25日12時0分0秒”といった、時刻および周期を示す情報でもよく、その表現形式は問わない。
【0088】
または、統計処理部133は、例えば、蓄積部131が稼働情報を蓄積したことに応じて統計処理結果を取得してもよく、その取得のタイミングやトリガは問わない。
【0089】
電気代取得部134は、照明情報格納部111に格納されている1以上の稼働情報を用いて、1以上の照明4の電気代に関する電気代情報を取得する。取得される電気代情報は、例えば、1以上の各照明4の電気代の情報である。すなわち、電気代取得部134は、例えば、照明情報格納部111に、一の照明識別情報に対応付けて格納されている1以上の稼働情報を用いて、当該照明4の電気代に関する電気代情報を取得してもよい。
【0090】
または、取得される電気代情報は、1以上の全照明4の電気代の情報でもよい。すなわち、電気代取得部134は、例えば、上記手順で1以上の各照明4の電気代を求め、求めた1以上の電気代を合計して、かかる電気代情報を取得してもよい。なお、前述した統計処理部133の処理対象となる1以上の稼働情報は、例えば、電気代取得部134が1以上の各照明4ごとに取得した1以上の電気代情報でもよく、それによって、1以上の照明4の電気代に関する統計処理結果が取得される。
【0091】
見守り処理部135は、照明情報格納部111に格納されている1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明4が設置されている場所の見守りに関する見守り処理を行い、見守り情報を取得する。見守り処理は、例えば、1または2以上の照明4が予め決められた条件を満たすほど稼働していない状態を検出することである。
【0092】
見守り処理部135は、例えば、1または2以上の照明4のOFF状態が所定時間以上継続したか否かの判別を行い、OFF状態が所定時間以上継続したことを以って、1以上の照明4が予め決められた条件を満たすほど稼働していない状態を検出してもよい。
【0093】
詳しくは、例えば、稼働情報が状態情報と時刻情報との組で構成される場合、見守り処理部135は、1以上の各照明4ごとに、当該照明4に対応する1以上の稼働情報のうち直近の稼働情報と、MPUの内蔵時計やNTPサーバ等から取得される現在時刻情報とを用いて、当該照明4のOFF状態が予め決められた時間以上継続しているか否かを判別する。なお、OFF状態の継続時間は、例えば、現在時刻情報から、直近の稼働情報を構成する時刻情報を減算することに得られる。
【0094】
または、見守り処理部135は、例えば、1または2以上の照明4が予め決められた時間帯に稼働しているか否かの判別を行い、1以上の照明4が予め決められた時間帯に稼働していないことを以って、1以上の照明4が予め決められた条件を満たすほど稼働していない状態を検出してもよい。予め決められた時間帯は、その時間帯に1以上の照明4が稼働していることが通常であるような時間帯である。この種の時間帯は、例えば、午後7時から午後8時といった夕食の時間帯、午後8時から午後10時といった団らんの時間帯等であるが、その種類や数値は問わない。
【0095】
そして、1以上の照明4が予め決められた条件を満たすほど稼働していない場合に、見守り処理部135は、見守り情報を取得する。取得される見守り情報は、例えば、1以上の照明4のOFF状態が継続していることや、1以上の照明4が予め決められた時間帯に稼働していないことについて、注意を喚起する情報である。注意を喚起する情報は、例えば、「照明が24時間以上点灯していません。」や「夕食時に明かりが点きませんでした」等の文字列であるが、警報音等の音や警告灯等の光でもよく、その表現形式は問わない。
【0096】
故障診断部136は、照明情報格納部111に格納されている1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明4の故障の診断に関する診断処理を行い、故障診断情報を取得する。診断処理は、例えば、端末装置2から照明4へのONまたはOFFの命令に応じて、OFF状態からON状態またはON状態からOFF状態への状態変化が生じたか否かの判別である。
【0097】
詳しくは、故障診断部136は、1または2以上の各照明4ごとに、例えば、端末装置2からのONまたはOFFの命令に応じて、新たな稼働情報が照明情報格納部111に蓄積されたか否かを判別する。なお、ONまたはOFFの命令に応じて、新たな稼働情報が蓄積された場合は、状態変化が生じたと見なされ、新たな稼働情報が蓄積されない場合は、状態変化が生じていないと見なされる。
【0098】
そして、故障診断部136は、ONまたはOFFの命令に応じて新たな稼働情報が蓄積されない場合に、故障診断情報を取得する。取得される故障診断情報は、例えば、当該照明4が故障した旨の情報であるが、当該照明4の点検を促す情報でもよい。
【0099】
なお、ONまたはOFFの命令に応じて新たな稼働情報が蓄積された場合には、故障診断部136は、例えば、当該照明4が故障していない旨の故障診断情報を取得してもよいし、何ら故障診断情報を取得しなくてもよい。
【0100】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、前述した指示、前述した注意喚起情報などである。なお、情報によって、送信先が異なっていてもよいし、送信タイミングが異なっていても構わない。
【0101】
送信部14は、例えば、情報取得装置3に指示を送信する。詳しくは、例えば、格納部11に、第一タイミング情報が格納されている。第一タイミング情報とは、指示を送信するタイミングに関する情報である。第一タイミング情報は、例えば、1または2以上の送信時刻情報の集合でもよいし、送信周期情報でもよい。送信時刻情報とは、指示を送信する時刻を示す情報である。送信時刻情報は、例えば、時分秒で表現されるが、年月日等の日付をも有していてもよく、その表現形式は問わない。
【0102】
送信周期情報とは、指示を送信する周期に関する情報である。送信周期情報は、例えば、“1分ごと”や“10分ごと”や“1時間ごと”等であるが、周期の長短は問わない。または、第一タイミング情報は、例えば、“毎日9時”や“毎時0分0秒”といった、時刻および周期を示す情報でもよく、その表現形式は問わない。
【0103】
送信部14は、例えば、内蔵時計等から取得される現在時刻が第一タイミング情報の示すタイミングである場合に、情報取得装置3に指示を送信する。
【0104】
または、例えば、後述する端末装置2を構成する端末受付部22が、タッチパネル等の入力デバイスを介して指示を受け付け、端末送信部23が、受け付けられた指示をサーバ装置1に送信してもよい。その場合、サーバ装置1の受信部12が上記指示を受信し、送信部14は、受信された指示を情報取得装置3に送信する。このように、送信部14が指示を送信するタイミングやトリガは問わない。
【0105】
また、送信部14は、例えば、見守り処理部135が取得した注意喚起情報を、予め登録されている宛先に送信してもよい。注意喚起情報の宛先は、例えば、見守り者のメールアドレスや携帯電話番号等であるが、その種類は問わない。見守り者とは、独居老人等の見守り対象を見守る者である。見守り者は、例えば、独居老人の子供や親戚等であるが、誰でもよい。例えば、格納部11に、注意喚起情報の宛先を示す宛先情報が格納されており、送信部14は、見守り処理部135が注意喚起情報を取得した場合に、その取得された注意喚起情報を、当該宛先情報が示す宛先に送信する。
【0106】
また、送信部14は、故障診断部136が取得した故障診断情報を、予め登録されている宛先に送信してもよい。故障診断情報の宛先は、例えば、照明4の管理や保守を行う管理者のメールアドレス等であるが、その種類は問わない。例えば、格納部11に、故障診断情報の宛先を示す宛先情報が格納されており、送信部14は、故障診断部136が故障診断情報を取得した場合に、その取得された故障診断情報を、当該宛先情報が示す宛先に送信する。
【0107】
なお、送信部14は、例えば、受信部12が稼働情報を端末識別子等と共に受信したことに応じて報償処理部132が取得した報償情報を、当該端末識別子で識別される端末装置2に送信してもよい。
【0108】
出力部15は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、報償情報、累計報償情報、統計処理結果、電気代情報、見守り情報、故障診断情報などである。出力とは、例えば、ディスプレイへの表示であるが、スピーカからの音出力、プリンタでのプリントアウト、記録媒体への蓄積、他のプログラムへの引き渡し、他の装置への送信などでもよく、その態様は問わない。他の装置とは、例えば、端末装置2であるが、図示しない外部の装置でもよい。なお、かかる事項は、後述する端末出力部25にも当てはまる。
【0109】
出力部15は、例えば、報償処理部132が取得した報償情報を出力する。また、出力部15は、報償処理部132が取得した累計報償情報をも出力してもよい。さらに、出力部15は、例えば、統計処理部133が取得した統計処理結果、電気代取得部134が取得した電気代情報、見守り処理部135が取得した見守り情報、および故障診断部136が取得した故障診断情報なども出力する。なお、情報によって、その出力先が異なっていてもよい。
【0110】
出力部15は、例えば、報償処理部132が、あるユーザへの報償情報を取得したことに応じて、その取得された報償情報を、当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて格納部11に蓄積する。また、出力部15は、取得された報償情報を、当該ユーザの端末装置2に送信してもよい。これにより、当該端末装置2のディスプレイに、当該ユーザの報償情報が表示される。
【0111】
または、上記のような報償情報の蓄積に応じて、出力部15は、格納部11に、当該ユーザのユーザ識別子に対応付けて格納されている1または2以上の報償情報を、当該ユーザの端末装置2に送信してもよい。これにより、当該端末装置2のディスプレイに、当該ユーザの1以上の報償情報が表示される。なお、当該ユーザの1以上の報償情報に加えて、当該ユーザの累計報償情報も当該端末装置2に送信され、当該端末装置2のディスプレイに表示されてもよい。
【0112】
なお、統計処理結果、電気代情報、見守り情報、故障診断情報なども、上記と同様に出力される。
【0113】
端末装置2を構成する端末格納部21には、例えば、端末識別子、ユーザ識別子などが格納される。
【0114】
端末受付部22は、例えば、照明4への命令を受け付ける。命令は、例えば、照明4に対するONまたはOFFの命令である。なお、命令は、明るさを変更する命令でもよい。この種の命令は、通常、変更後の明るさに関する情報を含む。また、端末受付部22は、前述した指示をも受け付けてもよい。
【0115】
端末送信部23は、例えば、当該端末装置2と通信した照明4の稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共に、サーバ装置1に送信する。
【0116】
端末送信部23は、例えば、端末受付部22が受け付けたONまたはOFFの命令を当該照明4に送信する。詳しくは、例えば、後述する端末処理部26が、端末受付部22が当該照明4に対するONまたはOFFの命令を受け付けたと判別した場合に、その受け付けられた命令を当該照明4に送信する。
【0117】
また、端末送信部23は、例えば、端末受付部22がONまたはOFFの命令を受け付けたことに応じて、“ON”または“OFF”のフラグと時刻情報とを有する稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共にサーバ装置1に送信する。なお、送信される稼働情報は、例えば、後述する端末処理部26が生成した稼働情報でもよいし、後述する端末受信部24が照明4から受信した情報でもよい。
【0118】
さらに、端末送信部23は、例えば、端末受付部22が受け付けた指示をサーバ装置1に送信してもよい。
【0119】
端末受信部24は、例えば、端末送信部23が稼働情報等をサーバ装置1に送信したことに応じて、サーバ装置1から報償情報を受信する。また、端末受信部24は、例えば、照明4から稼働情報を受信してもよい。
【0120】
端末出力部25は、例えば、端末受信部24が受信した報償情報を出力する。
【0121】
端末処理部26は、例えば、照明4との通信により、当該照明4の稼働に関する稼働情報を取得する。
【0122】
照明4との通信とは、例えば、照明4への命令の送信である。具体的には、端末処理部26は、例えば、端末受付部22が当該照明4に対するONまたはOFFの命令を受け付けたか否かの判別を行う。また、端末処理部26は、端末受付部22がONまたはOFFの命令を受け付けたことに応じて、“ON”または“OFF”のフラグと時刻情報とを有する稼働情報を生成してもよい。
【0123】
または、照明4との通信とは、照明4から送信される稼働情報の受信でもよい。すなわち、端末処理部26は、例えば、照明4から定期的または不定期に送信される稼働情報を受信してもよい。
【0124】
情報取得装置3を構成する取得格納部31には、例えば、後述する取得受信部32が受信した1または2以上の稼働情報が、照明識別情報に対応付けて格納され得る。
【0125】
取得受信部32は、例えば、サーバ装置1から指示を受信する。
【0126】
また、取得受信部32は、例えば、1以上の各照明4から照明識別情報と共に送信される稼働情報を受信する。詳しくは、取得受信部32は、例えば、1以上の各照明4から、消灯状態から発光状態への状態変化、または発光状態から消灯状態への状態変化に応じて送信される稼働情報等を受信する。受信される稼働情報は、例えば、“ON”または“OFF”のフラグと、時刻情報とを有する。時刻情報は、例えば、当該稼働情報の送信時刻を示すが、状態変化が生じた時刻を示していてもよい。
【0127】
取得処理部33は、例えば、取得受信部32がサーバ装置1から指示を受信したか否かの判別を行う。そして、取得受信部32は、取得受信部32がサーバ装置1から指示を受信した場合に、その指示に応じて、照明4から当該照明4の稼働に関する稼働情報を取得する。
【0128】
なお、取得処理部33は、例えば、取得受信部32がサーバ装置1から指示を受信した場合に、稼働情報と照明識別情報の送信を1以上の各照明4に要求し、要求に応じて1以上の各照明4から送信される稼働情報と照明識別情報を受信してもよい。
【0129】
取得送信部34は、例えば、取得処理部33が照明4から取得した稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共にサーバ装置1に送信する。
【0130】
取得送信部34は、例えば、取得受信部32がサーバ装置1から指示を受信した場合に、1以上の各照明4から取得された稼働情報を照明識別情報と共にサーバ装置1に送信する。なお、1以上の各照明4から取得された稼働情報とは、例えば、取得格納部31に格納されている1以上の各稼働情報であるが、取得処理部33の要求に応じて取得受信部32が1以上の各照明4から受信した稼働情報でもよい。
【0131】
照明4を構成する発光部40は、例えば、LED等の発光素子、およびその駆動回路等を含み、端末装置2からのONの命令に応じて発光し、OFFの命令に応じて消灯する。
【0132】
照明格納部41には、例えば、当該照明4を識別する照明識別情報が格納される。また、照明格納部41には、例えば、発光部20の状態を示す情報(以下、状態情報)が格納されてもよい。状態情報は、例えば、発光状態または消灯状態を示す情報(例えば、“ON”または“OFF”を示すフラグ等)であるが、発光部20の明るさを示す情報でもよく、その種類は問わない。
【0133】
照明受信部42は、例えば、端末装置2からONの命令またはOFFの命令を受信する。または、照明受信部42は、図示しないリモコンから同様の命令を受信してもよい。なお、照明受信部42は、例えば、情報取得装置3から、前述したような稼働情報等の送信の要求を受信してもよい。
【0134】
照明処理部43は、例えば、発光部20の状態が変化したか否かを判別し、発光部20の状態が変化した場合に、当該変化後の状態を示す情報を有する稼働情報を取得する。なお、状態の変化は、例えば、消灯状態と発光状態との間の変化であるが、明るさの変化でもよい。また、状態が変化したか否かは、例えば、照明格納部41に格納されている状態情報により判別できる。
【0135】
また、照明処理部43は、例えば、照明受信部42が各種の命令や要求を受信したか否かの判別なども行う。
【0136】
また、照明処理部43は、通常、当該照明4の稼働情報の取得も行う。なお、稼働情報については、前述したので繰り返さない。照明処理部43は、例えば、発光部40の状態が、消灯状態から発光状態に変化したこと、または発光状態から消灯状態に変化したことに応じて、稼働情報を取得する。なお、かかる状態変化は、通常、ONまたはOFFの命令に応じた変化であるが、例えば、タイマ等による自動的な変化でもよい。または、照明処理部43は、発光部20の明るさが変化した場合に、稼働情報を取得してもよい。
【0137】
なお、照明処理部43は、例えば、照明受信部42が情報取得装置3から要求を受信したことに応じて稼働情報を取得してもよく、稼働情報の取得のタイミングやトリガは問わない。
【0138】
照明送信部44は、当該照明4の稼働情報を照明識別情報と共に送信する。照明送信部44は、例えば、照明処理部43が取得した稼働情報を、照明格納部41に格納されている照明識別情報と共に送信する。
【0139】
照明送信部44は、稼働情報等の情報を、例えば、一の情報取得装置3に送信するが、その送信先を特定せずに放送してもよい。
【0140】
また、照明送信部44は、例えば、情報取得装置3からの要求に応じて照明処理部43が取得した稼働情報を、当該情報取得装置3に送信してもよい。
【0141】
格納部11、照明情報格納部111、端末情報格納部112、端末格納部21、取得格納部31、および照明格納部41は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0142】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
【0143】
受信部12、取得受信部32、および照明受信部42は、通常、有線または無線の通信手段(例えば、NIC(Network interface controller)やモデム等の通信モジュール)で実現されるが、放送を受信する手段(例えば、放送受信モジュール)で実現されてもよい。
【0144】
処理部13、蓄積部131、報償処理部132、統計処理部133、電気代取得部134、見守り処理部135、故障診断部136、端末処理部26、取得処理部33、および照明処理部43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0145】
送信部14、端末送信部23、および照明送信部44は、通常、有線または無線の通信手段で実現されるが、放送手段(例えば、放送モジュール)で実現されてもよい。
【0146】
出力部15、および端末出力部25は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。出力部15等は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
【0147】
端末受付部22は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。端末受付部22は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
を備える。
【0148】
発光部40は、LED等の発光素子を含むと考えても、含まないと考えてもよい。発光部40は、例えば、発光素子とその駆動回路とで実現される。
【0149】
次に、情報システムの動作について
図3のフローチャートを用いて説明する。
図3は、サーバ装置1の動作を説明するフローチャートである。
【0150】
(ステップS301)処理部13は、受信部12が稼働情報を照明識別情報および端末識別子と共に受信したか否かを判別する。受信部12が稼働情報を照明識別情報および端末識別子と共に受信した場合はステップS302に進み、受信していない場合はステップS305に進む。
【0151】
(ステップS302)蓄積部131は、ステップS301で受信された稼働情報を、当該稼働情報と共に受信された照明識別情報に対応付けて、照明情報格納部111に蓄積する。
【0152】
(ステップS303)報償処理部132は、ステップS301で稼働情報と共に受信された端末識別子と対になるユーザ識別子に関し、報償処理を行い、報償情報を取得する。
【0153】
(ステップS304)蓄積部131は、ステップS303で取得された報償情報を当該ユーザ識別子に対応付けて端末情報格納部112に蓄積する。なお、取得された報償情報は、例えば、送信部14によって、当該端末識別子で識別される端末装置2に送信されてもよい。その後、ステップS301に戻る。
【0154】
(ステップS305)処理部13は、情報取得装置3への指示の送信を行うか否かを判断する。例えば、格納部11に第一タイミング情報が格納されており、処理部13は、内蔵時計等から取得される現在時刻情報が第一タイミング情報の示すタイミングである場合に、情報取得装置3への指示の送信を行うと判断する。情報取得装置3への指示の送信を行う場合はステップS305に進み、行わない場合はステップS308に進む。
【0155】
(ステップS306)送信部14は、情報取得装置3に指示を送信する。
【0156】
(ステップS307)処理部13は、受信部12が稼働情報を照明識別情報と共に受信したか否かを判別する。受信部12が稼働情報を照明識別情報と共に受信した場合はステップS307に進み、受信していない場合はステップS306に戻る。
【0157】
(ステップS308)蓄積部131は、ステップS306で受信された稼働情報を、当該稼働情報と共に受信された照明識別情報に対応付けて、照明情報格納部111に蓄積する。その後、ステップS301に戻る。
【0158】
(ステップS309)処理部13は、統計処理結果の取得を行うか否かを判断する。例えば、格納部11に第二タイミング情報が格納されており、処理部13は、内蔵時計等から取得される現在時刻情報が第二タイミング情報の示すタイミングである場合に、統計処理結果の取得を行うと判断する。または、処理部13は、例えば、ステップS302またはS307で稼働情報が蓄積されたことに応じて、統計処理結果の取得を行うと判断してもよい。統計処理結果の取得を行う場合はステップS310に進み、行わない場合はステップS301に戻る。
【0159】
(ステップS310)統計処理部133は、照明情報格納部111に格納されている1以上の稼働情報を統計処理し、統計処理結果を取得する。取得される統計処理結果は、例えば、稼働率情報、電力量情報、電気代情報などである。
【0160】
(ステップS311)出力部15は、ステップS309で取得された統計処理結果を出力する。出力は、例えば、ディスプレイへの表示であるが、格納部11への蓄積でもよいし、端末装置2への送信でも構わない。その後、ステップS301に戻る。
【0161】
なお、
図3のフローチャートにおいて、サーバ装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
【0162】
以下、本実施の形態における情報システムの具体的な動作例について説明する。なお、以下の説明は、種々の変更が可能であり、本発明の範囲を何ら制限するものではない。
【0163】
本例の情報システムは、サーバ装置1、2以上の端末装置2、2以上の情報取得装置3、および4以上の照明4を備える。サーバ装置1は、インターネット等のネットワークまたは通信回線を介して、2以上の端末装置2および2以上の情報取得装置3の各々と通信可能に接続される。
【0164】
4以上の照明4のうち、一の照明4(以下、照明4Xと記す場合がある)は、ユーザXの自宅のキッチンに設けられたスマート照明である。2以上の端末装置2のうち一の端末装置2(以下、端末装置2X)は、ユーザXの携帯端末である。端末装置2Xは、照明4Xと、Bluetooth等の近距離無線により通信可能である。
【0165】
4以上の照明4のうち、他の2つの各照明4(以下、照明4A1および照明4A2)は、ある工場内のA商品の生産ライン(以下、Aライン)に設けられたスマート照明である。なお、照明4A1は、Aラインの一部に設けられ、照明4A2は、Aラインの他の一部に設けられている。
【0166】
2以上の情報取得装置3のうち、一の情報取得装置3(以下、情報取得装置3A)は、Aラインに設けられた無線LANアクセスポイントである。情報取得装置3Aは、2つの照明4A1および4A2と無線LANを介して通信可能である。
【0167】
4以上の照明4のうち、その他の照明4(以下、照明4B)は、上記工場内のB商品の生産ライン(以下、Bライン)に設けられたスマート照明である。2以上の情報取得装置3のうち、他の情報取得装置3(以下、情報取得装置3B)は、Bラインに設けられた無線LANアクセスポイントである。情報取得装置3Bは、照明4Bと無線LANを介して通信可能である。
【0168】
サーバ装置1の照明情報格納部111には、例えば、
図4に示すような2以上の照明情報が格納され得る。
図4は、照明情報のデータ構造図である。照明情報は、照明識別情報、場所属性情報、1または2以上の稼働情報、統計処理結果などを有する。稼働情報は、状態情報と時刻情報との組である。統計処理結果は、電気代情報、および稼働率情報を含む。なお、照明情報は、通常、図示しない電力情報、および図示しない価格情報も有するが、かかる情報は有さなくてもよい。
【0169】
照明情報格納部111に格納される2以上の各照明情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。例えば、ID“1”に対応付いた照明情報(以下、照明情報1と記す場合がある)は、照明識別情報“xxx”、場所属性情報“家屋”、4つの稼働情報“(ON,2018年11月10日06:30),(OFF,08:00),(ON,19:30),(OFF,23:00)”、統計処理結果“電気代20円/日,稼働率21%”などを有する。なお、照明情報1は、通常、電力情報“αワット”、および電力価格情報“p円/ワットアワー”も有する。
【0170】
また、ID“2”に対応付いた照明情報(照明情報2)は、照明識別情報“aaa1”、場所属性情報“工場,Aライン”、4つの稼働情報“(ON,2018年11月10日09:00),(OFF,12:00),(ON,13:00),(OFF,18:00)”、統計処理結果“電気代1000円/日,稼働率33%”などを有する。なお、照明情報2は、通常、電力情報“βワット”、および電力価格情報“q円/ワットアワー”も有する。
【0171】
同様に、照明情報3は、照明識別情報“aaa2”、場所属性情報“工場,Aライン”、2つの稼働情報“(ON,2018年11月10日12:00),(OFF,18:00)”、統計処理結果“電気代750円/日,稼働率25%”などを有する。なお、照明情報3は、通常、電力情報“βワット”、および電力価格情報“q円/ワットアワー”も有する。
【0172】
さらに、照明情報4は、照明識別情報“bbb”、場所属性情報“工場,Bライン”、4以上の稼働情報“(ON,2018年11月10日01:00),(OFF,04:00),(ON,04:10)・・・(OFF,23:00)”、統計処理結果“電気代2000円/日,稼働率75%”などを有する。なお、照明情報4は、通常、電力情報“γワット”、および電力価格情報“q円/ワットアワー”も有する。
【0173】
なお、図示は省略しているが、照明情報5は、照明識別情報“yyy”、場所属性情報“家屋”、2つの稼働情報“(ON,2018年11月10日18:30),(OFF,22:00)”、統計処理結果“電気代10円/日,稼働率10%”などを有する。なお、照明情報5は、通常、電力情報“αワット”、および電力価格情報“p円/ワットアワー”も有する。
【0174】
また、端末情報格納部112には、例えば、
図5に示すような1以上の端末情報が格納され得る。
図5は、端末情報のデータ構造図である。端末情報は、ユーザ識別子、および報償情報などを有する。なお、本例でのユーザ識別子は、端末識別子も兼ねる。端末情報格納部112に格納される1以上の各端末情報は、ID(例えば、“1”,“2”等)に対応付いている。
【0175】
例えば、ID“1”に対応付いた端末情報(以下、端末情報1と記す場合がある)は、ユーザ識別子“X”、および1または2以上の報償情報“(+5ポイント,2018年11月9日),(+5ポイント,2018年11月10日)・・・”などを有する。
【0176】
なお、図示は省略しているが、ID“2”に対応付いた端末情報(端末情報2)は、ユーザ識別子“Y”、および報償情報“800円”などを有する。なお、ここでの報償情報は、累計報償情報である。
【0177】
さらに、格納部11には、第一タイミング情報“10分毎”、第二タイミング情報“毎日23時59分”、および報償基準“1日当たり、2回以上、稼働情報の取得および送信を行った場合に、5ポイントを付与する”が格納されている。
【0178】
端末装置2Xの端末格納部21には、ユーザ識別子“X”などが格納されている。
【0179】
情報取得装置3Aの取得格納部31には、2つの照明識別情報“aaa1”および“aaa2”などが格納されている。また、この取得格納部31には、照明識別情報“aaa1”に対応付けて、4つの稼働情報“(ON,2018年11月10日09:00),(OFF,12:00),(ON,13:00),(OFF,18:00)”も格納され得る。さらに、取得格納部31には、照明識別情報“aaa2”に対応付けて、2つの稼働情報“(ON,2018年11月10日13:00),(OFF,18:00)”も格納され得る。
【0180】
情報取得装置3Bの取得格納部31には、1以上の照明識別情報“bbb”などが格納されている。また、この取得格納部31には、1以上の稼働情報“(ON,2018年11月10日01:00),(OFF,04:00),(ON,04:10)・・・(OFF,23:00)”も格納され得る。
【0181】
照明4Xの照明格納部41には、照明識別情報“xxx”、および電力“αワット”などが格納されている。照明4A1の照明格納部41には、照明識別情報“aaa1”、および電力“βワット”などが格納されている。照明4A2の照明格納部41には、照明識別情報“aaa2”、および電力“βワット”などが格納されている。照明4Bの照明格納部41には、照明識別情報“bbb”、および電力“γワット”などが格納されている。
【0182】
現在時刻は、2018年11月10日01:00である。この時点では、サーバ装置1の照明情報格納部111、情報取得装置3Aの取得格納部31、および情報取得装置3Bの取得格納部31のいずれにも、稼働情報は格納されていない。照明情報格納部111には、未だ統計処理結果も格納されておらず、照明識別情報および場所属性情報と、図示しない電力情報および図示しない電力価格情報とが格納されている。端末情報格納部112には、
図5に示した2つの報償情報のうち、1つ目の報償情報“+5ポイント,2018年11月9日”のみが格納されている。
【0183】
いま、Bラインの照明4Bに向けて、リモコンからONの命令が送信されたとする。照明4Bにおいて、照明受信部42が上記命令を受信し、発光部40の状態は、消灯状態から発光状態に変化する。照明処理部43は、かかる状態変化に応じて、稼働情報“(ON,2018年11月10日01:00)を取得し、照明送信部44は、取得された稼働情報を情報取得装置3Bに送信する。
【0184】
情報取得装置3Bにおいて、取得受信部32が上記稼働情報を受信し、取得処理部33は、受信された稼働情報を取得格納部31に蓄積する。
【0185】
サーバ装置1において、処理部13は、前回指示を送信した時刻(例えば、“2018年11月10日00:55”)を保持しており、当該時刻と、内蔵時計等から取得される現在時刻情報と、第一タイミング情報“10分ごと”とを用いて、指示の送信を行うか否かの判断を行っている。
【0186】
現在時刻が01:05になると、処理部13は、指示の送信を行うと判断し、送信部14は、2以上の各情報取得装置(3A,3B)に指示を送信する。
【0187】
情報取得装置3Bにおいて、取得受信部32が上記指示を受信し、取得送信部34は、取得格納部31に格納されている稼働情報“(ON,2018年11月10日01:00)”を照明識別情報“bbb”と共にサーバ装置1に送信する。なお、情報取得装置3Aにおいても上記指示が受信されるが、未だ稼働情報は格納されておらず、稼働情報等の送信は行われない。
【0188】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“bbb”に対応付けて、1つ目の稼働情報“(ON,2018年11月10日01:00)”が格納される結果となる。
【0189】
現在時刻が04:00になり、照明4BにOFFの命令が送信されたとする。照明4Bにおいて、照明受信部42が上記命令を受信し、発光部40の状態は、発光状態から消灯状態に変化する。照明処理部43は、かかる状態変化に応じて、稼働情報“(OFF,04:00)を取得し、照明送信部44は、取得された稼働情報を情報取得装置3Bに送信する。情報取得装置3Bにおいて、上記稼働情報が受信され、取得格納部31に蓄積される。
【0190】
現在時刻が04:05になると、サーバ装置1から2以上の各情報取得装置(3A,3B)に指示が送信される。情報取得装置3Bにおいて、格納されている2つの稼働情報のうち未送信の稼働情報“(OFF,04:00)が、照明識別情報“bbb”と共にサーバ装置1に送信される。情報取得装置3Aからは、稼働情報等の送信は行われない。
【0191】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“bbb”に対応付けて、2つ目の稼働情報“(OFF,04:00)”が格納される結果となる。
【0192】
現在時刻が04:10になり、照明4BにONの命令が送信されたとする。照明4Bにおいて、上記命令が受信され、発光部40の状態が消灯状態から点灯状態に変化する。これに応じて、稼働情報“(ON,04:10)が取得され、情報取得装置3Bに送信される。情報取得装置3Bにおいて、上記稼働情報が受信され、取得格納部31に蓄積される。
【0193】
現在時刻が04:15になると、サーバ装置1から2以上の各情報取得装置(3A,3B)に指示が送信される。情報取得装置3Bにおいて、格納されている3つの稼働情報のうち未送信の稼働情報“(ON,04:10)が、照明識別情報“bbb”と共にサーバ装置1に送信される。情報取得装置3Aからは、稼働情報等の送信は行われない。
【0194】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“bbb”に対応付けて、3つ目の稼働情報“(ON,04:10)”が格納される結果となる。
【0195】
以降も、照明4Bのオフまたはオンに応じて上記と同様の動作が行われ、照明情報格納部111には、照明識別情報“bbb”に対応付けて、4つ目以降の稼働情報が格納されていく。
【0196】
現在時刻が06:30になると、ユーザXは、端末装置2Xを操作して、キッチンの照明4Xをオンする。詳しくは、端末装置2Xにおいて、端末受付部22が照明4Xに対するONの命令を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた命令を照明4Xに送信する一方、当該命令に対応する稼働情報“(ON,2018年11月10日06:30)”を、端末格納部21に格納されている照明識別情報“xxx”と共にサーバ装置1に送信する。
【0197】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“xxx”に対応付けて、1つ目の稼働情報“(ON,2018年11月10日06:30)”が格納される結果となる。
【0198】
現在時刻が08:00になると、端末装置2Xを介してキッチンの照明4Xがオフされる。詳しくは、端末装置2Xにおいて、端末受付部22が照明4Xに対するOFFの命令を受け付け、端末送信部23は、受け付けられた命令を照明4Xに送信する一方、当該命令に対応する稼働情報“(OFF,08:00)”を照明識別情報“xxx”と共にサーバ装置1に送信する。
【0199】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“xxx”に対応付けて、2つ目の稼働情報“(OFF,08:00)”が格納される結果となる。
【0200】
以降も、端末装置2Xを介した照明4Xのオンまたはオフに応じて、上記と同様動作が行われ、照明情報格納部111には、照明識別情報“xxx”に対応付けて、3つ目以降の稼働情報が格納されていく。
【0201】
現在時刻が9:00となり、Aラインの照明4A1に向けて、リモコンからONの命令が送信されたとする。照明4A1において、照明受信部42が上記命令を受信し、発光部40の状態が消灯状態から発光状態に変化すると、照明処理部43は、稼働情報“(ON,2018年11月10日09:00)を取得し、照明送信部44は、取得された稼働情報を情報取得装置3Aに送信する。
【0202】
情報取得装置3Aにおいて、取得受信部32が上記稼働情報を受信し、取得処理部33は、受信された稼働情報を取得格納部31に蓄積する。
【0203】
現在時刻が09:05になると、サーバ装置1の送信部14は、2以上の各情報取得装置(3A,3B)に指示を送信する。情報取得装置3Aにおいて、取得受信部32が上記指示を受信し、取得送信部34は、取得格納部31に格納されている稼働情報“(ON,2018年11月10日09:00)”を照明識別情報“aaa1”と共にサーバ装置1に送信する。なお、情報取得装置3Bにおいても上記指示が受信され、未送信の稼働情報が格納されていれば、当該稼働情報等の送信が行われる。
【0204】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“aaa1”に対応付けて、1つ目の稼働情報“(ON,2018年11月10日09:00)”が格納される結果となる。
【0205】
現在時刻が12:00になり、照明4A1にOFFの命令が送信されたとする。照明4A1において、上記命令が受信され、発光部40の状態が発光状態から消灯状態に変化すると、稼働情報“(OFF,12:00)が取得される。取得された稼働情報は、情報取得装置3Aに送信され、情報取得装置3Aの取得格納部31に蓄積される。
【0206】
現在時刻が12:05になると、サーバ装置1から2以上の各情報取得装置(3A,3B)に指示が送信される。情報取得装置3Aにおいて、格納されている2つの稼働情報のうち未送信の稼働情報“(OFF,12:00)が、照明識別情報“aaa1”と共にサーバ装置1に送信される。情報取得装置3Bからも、稼働情報等の送信が行われてもよい。
【0207】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“aaa1”に対応付けて、2つ目の稼働情報“(OFF,12:00)”が格納される結果となる。
【0208】
以降も、照明4A1のオフまたはオンに応じて上記と同様の動作が行われ、照明情報格納部111には、照明識別情報“aaa1”に対応付けて、3つ目以降の稼働情報が格納されていく。
【0209】
現在時刻が12:00になったとき、Aラインの照明4A2に向けてONの命令が送信されたとする。照明4A2において、照明受信部42が上記命令を受信し、発光部40の状態が消灯状態から発光状態に変化すると、照明処理部43は、稼働情報“(ON,2018年11月10日12:00)を取得し、照明送信部44は、取得された稼働情報を情報取得装置3Aに送信する。
【0210】
情報取得装置3Aにおいて、取得受信部32が上記稼働情報を受信し、取得処理部33は、受信された稼働情報を取得格納部31に蓄積する。現在時刻が12:05になったとき、取得送信部34は、取得格納部31に格納されている稼働情報“(ON,2018年11月10日12:00)”を照明識別情報“aaa2”と共にサーバ装置1に送信する。
【0211】
サーバ装置1において、受信部12が上記稼働情報を照明識別情報と共に受信し、蓄積部131は、受信された稼働情報を照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積する。これにより、照明情報格納部111には、照明識別情報“aaa2”に対応付けて、1つ目の稼働情報“(ON,2018年11月10日12:00)”が格納される結果となる。
【0212】
その後、照明4A2のオフに応じて上記と同様の動作が行われ、照明情報格納部111には、照明識別情報“aaa2”に対応付けて、2つ目の稼働情報が格納される。こうして、格納部11には、
図4に示した2以上の稼働情報が格納される結果となる。
【0213】
サーバ装置1において、処理部13は、内蔵時計等から取得される現在時刻情報と、第二タイミング情報“毎日23時59分”とを用いて、統計処理結果の取得を行うか否かの判断を行っている。
【0214】
現在時刻が23:59になると、統計処理部133は、照明情報格納部111に格納されている2以上の稼働情報を統計処理した統計処理結果を取得する。
【0215】
詳しくは、統計処理部133は、例えば、照明識別情報“xxx”に対応付けて格納されている4つの稼働情報“(ON,2018年11月10日06:30),(OFF,08:00),(ON,19:30),(OFF,23:00)”を統計処理し、統計処理結果“電気代20円/日,稼働率21%”など取得する。なお、稼働率21%は、2018年11月10日に照明4Xが点灯していた時間(一日の使用時間)“5時間”を一日“24時間”で除算した結果である。また、電気代20円/日は、電力情報“αワット”と、電力価格情報“p円/ワットアワー”と、使用時間“5時間”との積である。
【0216】
また、統計処理部133は、照明識別情報“aaa1”に対応付けて格納されている4つの稼働情報“(ON,2018年11月10日09:00),(OFF,12:00),(ON,13:00),(OFF,18:00)”を統計処理し、統計処理結果“電気代1000円/日,稼働率33%”などを取得する。なお、稼働率33%は、2018年11月10日に照明4Aが点灯していた時間“8時間”を“24時間”で除算した結果である。また、電気代1000円/日は、電力情報“βワット”と、電力価格情報“q円/ワットアワー”と、使用時間“8時間”との積である。
【0217】
同様に、照明識別情報“aaa2”に対応付けて格納されている2つの稼働情報“(ON,2018年11月10日12:00),(OFF,18:00)”が統計処理され、統計処理結果“電気代750円/日,稼働率25%”なども取得される。
【0218】
さらに、統計処理部133は、照明識別情報“bbb”に対応付けて格納されている2以上の稼働情報“(ON,2018年11月10日01:00),(OFF,04:00),(ON,04:10)・・・(OFF,23:00)”を統計処理し、統計処理結果“電気代2000円/日,稼働率75%”など取得する。なお、稼働率75%は、2018年11月10日に照明4Aが点灯していた時間“18時間”を“24時間”で除算した結果である。また、電気代2000円/日は、電力情報“γワット”と、電力価格情報“q円/ワットアワー”と、使用時間“18時間”との積である。
【0219】
また、報償処理部132は、照明情報格納部111に格納されている4以上の照明情報のうち、ユーザXから提供された稼働情報を含む照明情報1を基に、ユーザXに対する報償処理を行う。詳しくは、報償処理部132は、照明識別情報“xxx”に対応付けて格納されている上記4つの稼働情報と、報償基準“1日当たり、2回以上、稼働情報の取得および送信を行った場合に、5ポイントを付与する”とを用いて、ユーザXに対する報償情報“+5ポイント,2018年10月10日”を取得する。取得された報償情報は、端末情報格納部112に、ユーザ識別子“X”に対応付けて蓄積される。こうして、端末情報格納部112には、
図5に示した、ユーザ識別子“X”と2以上の報償情報とを有する端末情報1が格納される結果となる。
【0220】
なお、例えば、上記2つ目の報償情報“+5ポイント,2018年10月10日”が蓄積されたことに応じて、報償処理部132は、端末情報格納部112に格納されている2つの報償情報を用いて累計報償情報を取得してもよい。累計報償情報とは、格納されている1または2以上の各報償情報が示す報償を累計した結果である。累計報償情報は、例えば、“累計10ポイント”等であるが、その表現形式は問わない。出力部15は、例えば、格納されている2つの報償情報を、取得された累計報償情報と共に、ユーザXの端末装置2Xに送信してもよい。
【0221】
端末装置2Xにおいて、端末受信部24が上記2つの報償情報を上記累計報償情報と共に受信し、端末出力部25は、受信された2つの報償情報および受信された累計報償情報とを、ディスプレイ等の出力デバイスを介して出力する。これにより、ディスプレイには、例えば、
図6に示すような画面が表示される。
【0222】
図6は、報償情報を含む画面の例を示す図である。この画面には、1つ目の報償情報に対応する文字列“2018年11月9日 +5ポイント”と、2つ目の報償情報に対応する文字列“2018年11月10日 +5ポイント”と、累計報償情報に対応する文字列“累計10ポイント”とを有する。
【0223】
なお、詳しい説明は省略するが、報償処理部132は、ユーザYから提供された稼働情報を含む照明情報5(図示しない)を基に、ユーザYに対する報償処理も行い、それによって、端末情報格納部112には、ユーザ識別子“Y”、および報償情報“800円”などを有する端末情報2(図示しない)も格納される。報償情報“800円”は、ユーザYの端末装置2Yに送信され、端末装置2Yのディスプレイに表示される。
【0224】
なお、本例においては、統計処理部133が電気代の算出を行ったが、電気代取得部134がこれを行ってもよい。
【0225】
また、本例においては、照明4のオンまたはオフに応じて、フラグ“ON”または“OFF”と、オンまたはオフされた時刻を示す時刻情報とを有する稼働情報が取得されたが、電源4の明るさの変化に応じて、変化後の明るさまたはそれに対応する電力を示す情報と、明るさが変化した時刻を示す時刻情報とを有する稼働情報が取得されてもよい。
【0226】
以上、本実施の形態によれば、サーバ装置1は、1または2以上の各照明4の稼働に関する稼働情報を、照明4を識別する照明識別情報と共に受信し、受信した稼働情報を、稼働情報と共に受信した照明識別情報に対応付けて照明情報格納部111に蓄積し、照明情報格納部111に格納されている1または2以上の稼働情報を利用した処理を行うことにより、1または2以上の照明4の稼働情報を利用した処理を行えるサーバ装置1が実現される。
【0227】
また、サーバ装置1は、照明4と通信した端末装置2から、照明4の稼働に関する稼働情報を、照明4を識別する照明識別情報と共に受信する。こうして、照明4と通信した端末装置2が送信する稼働情報を受信し、蓄積することにより、1または2以上の照明4の稼働情報を利用した処理を行える。
【0228】
また、サーバ装置1は、稼働情報と照明識別情報を送信した端末装置2のユーザに報償を与えるための報償処理を行う。こうして、照明4の稼働情報を送信した端末装置2のユーザに報償を与えることで、ユーザの協力が得られ易くなり、稼働情報の着実な蓄積が期待できる。従って、照明4に関する情報を取得する情報取得装置3を用いることなく、より低コストで、1または2以上の照明4の稼働情報を利用した処理を行える。
【0229】
また、サーバ装置1は、照明4に関する情報を取得する情報取得装置3から、照明4の稼働に関する稼働情報を、照明4を識別する照明識別情報と共に受信する。こうして、情報取得装置3から稼働情報を受信することで、より着実に、稼働情報が蓄積され、1または2以上の照明4の稼働情報を利用した処理を行える。
【0230】
また、サーバ装置1は、情報取得装置3に指示を送信し、指示の送信に応じて、情報取得装置3から稼働情報と照明識別情報を受信することにより、処理に用いる稼働情報を所望のタイミングで受信できる。
【0231】
また、サーバ装置1は、1以上の稼働情報を統計処理した統計処理結果を取得し、統計処理結果を出力する。従って、1以上の照明4の稼働情報の統計処理結果を取得し、出力するサーバ装置1を提供できる。
【0232】
また、照明情報格納部111には、照明4が設置されている場所の属性を示す場所属性情報が、照明識別情報に対応付けてさらに格納されており、サーバ装置1は、1以上の稼働情報を、場所属性情報が示す場所の属性ごとに統計処理した1以上の統計処理結果を取得する。従って、1以上の照明4の稼働情報の、場所の属性ごとの統計処理果を取得し、出力できる。
【0233】
また、統計処理結果は、照明4の経済状況に関する情報であることにより、サーバ装置1は、1以上の照明4の、経済状況に関する情報を取得し、出力できる。
【0234】
また、サーバ装置1は、1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明4の電気代に関する電気代情報を取得する。従って、1以上の各照明4の電気代に関する情報を取得し、出力できる。
【0235】
また、サーバ装置1は、1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明4が設置されている場所の見守りに関する見守り処理を行い、見守り情報を取得する。従って、1以上の各照明4の、設置場所の見守りに関する情報を取得し、出力できる。
【0236】
また、サーバ装置1は、1以上の各稼働情報を用いて、1以上の各照明4の故障の診断に関する診断処理を行い、故障診断情報を取得する。従って、1以上の各照明4の故障診断に関する情報を取得し、出力できる。
【0237】
また、端末装置2は、照明4との通信により当該照明4の稼働に関する稼働情報を取得し、稼働情報を、照明を識別する照明識別情報と共に、サーバ装置1に送信することにより、サーバ装置1は、1以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【0238】
また、情報取得装置3は、サーバ装置1から指示を受信し、指示に応じて、照明4から当該照明4の稼働に関する稼働情報を取得し、稼働情報を、照明4を識別する照明識別情報と共にサーバ装置1に送信することで、サーバ装置は、1以上の照明の稼働情報を利用した処理を行える。
【0239】
また、照明4は、発光部20の状態が変化した場合に、当該変化後の状態を示す情報を有する稼働情報を取得し、稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共に送信することにより、サーバ装置1は、照明4から直に、もしくは端末装置2または情報取得装置3を介して、稼働情報と照明識別情報を受信し、1以上の照明4の稼働情報を利用した処理を行える。
【0240】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。
【0241】
なお、本実施の形態におけるサーバ装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。
【0242】
つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、照明4に関する情報を格納し得る照明情報格納部111を具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、1または2以上の各照明4の稼働に関する稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共に受信する受信部12と、前記受信部12が受信した稼働情報を、当該稼働情報と共に受信した照明識別情報に対応付けて前記照明情報格納部111に蓄積する蓄積部131と、前記照明情報格納部111に格納されている1または2以上の稼働情報を利用した処理を行う処理部13として機能させるためのプログラムである。
【0243】
また、端末装置2を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、照明4との通信により当該照明4の稼働に関する稼働情報を取得する端末処理部26と、前記稼働情報を、前記照明4を識別する照明識別情報と共に、サーバ装置1に送信する端末送信部23として機能させるためのプログラムである。
【0244】
また、情報取得装置3を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、照明4に関する情報を取得する情報取得装置3のコンピュータを、サーバ装置1から指示を受信する取得受信部32と、前記指示に応じて、前記照明4から当該照明4の稼働に関する稼働情報を取得する取得処理部と33、前記稼働情報を、前記照明4を識別する照明識別情報と共に前記サーバ装置1に送信する取得送信部34として機能させるためのプログラムである。
【0245】
さらに、照明4を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、光を発する発光部40を有する照明4のコンピュータを、前記発光部40の状態が変化した場合に、当該変化後の状態を示す情報を有する稼働情報を取得する照明処理部43と、前記稼働情報を、当該照明4を識別する照明識別情報と共に送信する照明送信部44として機能させるためのプログラムである。
【0246】
図7は、本実施の形態におけるプログラムを実行して、サーバ装置1等を実現するコンピュータシステム900の外観図である。本実施の形態は、コンピュータハードウェアおよびその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現され得る。
図7において、コンピュータシステム900は、ディスクドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。なお、キーボード902やマウス903やディスプレイ904をも含むシステム全体をコンピュータと呼んでもよい。
【0247】
図8は、コンピュータシステム900の内部構成の一例を示す図である。
図8において、コンピュータ901は、ディスクドライブ905に加えて、MPU911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するストレージ914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、外部ネットワークや内部ネットワーク等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。ストレージ914は、例えば、ハードディスク、SSD、フラッシュメモリなどである。
【0248】
コンピュータシステム900に、サーバ装置1等の機能を実行させるプログラムは、例えば、DVD、CD-ROM等のディスク921に記憶されて、ディスクドライブ905に挿入され、ストレージ914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、ネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ストレージ914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、ディスク921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、ディスク921に代えて他の着脱可能な記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0249】
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、サーバ装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0250】
なお、上述したコンピュータシステム900は、サーバまたは据え置き型のPCであるが、端末装置2は、例えば、スマートフォンやタブレット端末やノートPCといった、携帯端末で実現されてもよい。この場合、例えば、キーボード902およびマウス903はタッチパネルに、ディスクドライブ905はメモリカードスロットに、ディスク921はメモリカードに、それぞれ置き換えられることが望ましい。情報取得装置3や、照明4のICチップも、基本的なハードウェア構成は、PCや携帯端末と同様でよい。ただし、以上は例示であり、サーバ装置1等を実現するコンピュータのハードウェア構成は問わない。
【0251】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0252】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0253】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(送信部14、受信部12など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0254】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0255】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0256】
以上のように、本発明にかかるサーバ装置は、1または2以上の照明の稼働情報を利用した処理を行えるという効果を有し、サーバ装置等として有用である。
【符号の説明】
【0257】
1 サーバ装置
2 端末装置
3 情報取得装置
4 照明
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
15 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末送信部
24 端末受信部
25 端末出力部
26 端末処理部
31 取得格納部
32 取得受信部
33 取得処理部
34 取得送信部
40 発光部
41 照明格納部
42 照明受信部
43 照明処理部
44 照明送信部
111 照明情報格納部
112 端末情報格納部
131 蓄積部
132 報償処理部
133 統計処理部
134 電気代取得部
135 見守り処理部
136 故障診断部