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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-06
(45)【発行日】2023-07-14
(54)【発明の名称】換気機能付き窓装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 7/06 20060101AFI20230707BHJP
   E06B 7/10 20060101ALI20230707BHJP
   F24F 7/013 20060101ALI20230707BHJP
【FI】
E06B7/06
E06B7/10
F24F7/013 102H
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019171972
(22)【出願日】2019-09-20
(65)【公開番号】P2021050468
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-06-27
(73)【特許権者】
【識別番号】504254770
【氏名又は名称】株式会社佐原
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(74)【代理人】
【識別番号】100153800
【弁理士】
【氏名又は名称】青野 哲巳
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 功
(72)【発明者】
【氏名】島本 亘佑
(72)【発明者】
【氏名】木原 定利
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-349150(JP,A)
【文献】実開昭55-110693(JP,U)
【文献】特開2003-090181(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/00- 7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁の壁開口に設置される窓装置であって、
下部に配置され室内の空気を強制的に室外へ排気する排気部と、
上部に配置され室外の空気を室内に導入する給気部と、
矩形をなす窓枠と、
上記窓枠に支持された少なくとも1枚のサッシ戸と、
を備え、
上記サッシ戸の上框またはこの上框の下側に上框に沿って配置される框が、換気框として提供され、上記換気框が、室外と室内を連通する通気路を有して上記給気部として提供され、
上記排気部は、上記窓枠の下枠部と一体をなすか下枠部の下側に配置され上記窓枠と等しい長さを有する細長いハウジングと、上記ハウジング内に設置された排気ファンとを有し、上記ハウジングには、上記排気ファンを越えて長手方向に沿って延びる領域に、多数の吸込口が形成され、
上記ハウジングは、上記壁開口の下縁部と離間対向する底壁を有し、上記底壁に上記吸込口が形成され、上記底壁と上記壁開口の下縁部との間には、室内の空気を上記吸込口に導く吸気導入路が形成されていることを特徴とする換気機能付き窓装置。
【請求項2】
建物の外壁の壁開口に設置される窓装置であって、
下部に配置され室内の空気を強制的に室外へ排気する排気部と、
上部に配置され室外の空気を室内に導入する給気部と、
矩形をなす窓枠と、
上記窓枠に支持された少なくとも1枚のサッシ戸と、
を備え、
上記サッシ戸の上框またはこの上框の下側に上框に沿って配置される框が、換気框として提供され、上記換気框が、室外と室内を連通する通気路を有して上記給気部として提供され、
上記排気部は、上記窓枠の下枠部と一体をなすか下枠部の下側に配置され上記窓枠と等しい長さを有する細長いハウジングと、上記ハウジング内に設置された排気ファンとを有し、上記ハウジングには、上記排気ファンを越えて長手方向に沿って延びる領域に、多数の吸込口が形成され、
上記排気ファンが上記ハウジングの長手方向中間部に配置され、上記窓枠の上記下枠部の両端部には水抜穴が形成され、
上記下枠部の両端部の下側には排水ガイドが設置され、この排水ガイドは、上記水抜穴から落下する水を下方に案内する排水路を有するとともに、この排水路を、上記排気ファンから吐出される空気が通る排気路を含む側方空間から隔離することを特徴とする換気機能付き窓装置。
【請求項3】
上記窓枠が横長の矩形をなし、上記窓枠に上記サッシ戸として複数の引戸が左右に移動可能に支持され、各引戸の上記換気框が、上記通気路を開閉する開閉機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の換気機能付き窓装置。
【請求項4】
上記ハウジングの上記吸込口と上記換気框との間の距離が400mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の換気機能付き窓装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内の空気を強制的に排気する換気機能付き窓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
被介護者のおむつ交換時等に発生する異臭は、被介護者のみならず介護従事者にも苦痛をもたらす。そのため、異臭を被介護者のベッドがある室内から室外へ排除することが求められている。
【0003】
特許文献1に開示された排気システムでは、天井に排気設備の吸込口が配置されるとともに、この吸込口から離れた位置に空調機の吐出口も配置されている。上記排気装置の吸込口の真下に被介護者が寝るベッドが置かれる。被介護者近傍の異臭を含んだ空気は天井の吸込口から室外に排出される。
【0004】
特許文献2には、常時換気システムに用いられる排気ファン付きの窓装置が開示されている。この窓装置はトイレ室等の外壁の壁開口に設置される。排気ファンを駆動させると、室内の汚れた空気が室外に排出される。これにより、トイレ室のみならず居住室も負圧になり、居住室の外壁に形成された給気口から新鮮な外気が居住室およびトイレ室に導入されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2011-12932号公報
【文献】特開2017-95960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の換気システムでは、天井に排気設備を設置する必要があり、コストが嵩む欠点がある。
特許文献2の排気ファン付きの窓装置は、室内を常時換気するために用いられるものであり、被介護者が居住する部屋からの異臭除去を想定していない。仮にこの窓装置を被介護者が居住する部屋の外壁に設置しても、異臭を含む空気を効率的に排気することができない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、建物の外壁の壁開口に設置される窓装置であって、下部に配置され室内の空気を強制的に室外へ排気する排気部と、上部に配置され室外の空気を室内に導入する給気部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、窓装置の給気部からの外気を室内に導入し、室内の空気を排気部から排出するので、円滑に効率良く換気および排気を行なうことができる。そのため、窓装置の近傍に被介護者のベッドを置けば、被介護者の周囲の異臭を含んだ空気も効率良く排除することができる。また、窓装置に排気部と給気部を配置するので、設備コストを低く抑えることができる。
【0008】
好ましくはさらに、矩形をなす窓枠と、この窓枠に支持された少なくとも1枚のサッシ戸と、を備え、上記サッシ戸の上框またはこの上框の下側に上框に沿って配置される框が、換気框として提供され、上記換気框が、室外と室内を連通する通気路を有して上記給気部として提供され、上記排気部は、上記窓枠の下枠部と一体をなすか下枠部の下側に配置され上記窓枠と等しい長さを有する細長いハウジングと、上記ハウジング内に設置された排気ファンとを有し、上記ハウジングには、上記排気ファンを越えて長手方向に沿って延びる領域に、多数の吸込口が形成されている。
上記構成によれば、給気部と排気部を簡易に構築することができるとともに、比較的広い範囲にわたって室内空気を吸引、排気することができる。
【0009】
好ましくは、上記ハウジングは、上記壁開口の下縁部と離間対向する底壁を有し、上記底壁に上記吸込口が形成され、上記底壁と上記壁開口の下縁部との間には、室内の空気を上記吸込口に導く吸気導入路が形成されている。
上記構成によれば、吸引口を給気部から離すことができる。また、吸気導入路により室内空気の吸引方向が横になるように方向づけられるので、ベッド上の被介護者近傍の異臭を含んだ空気を確実に排除することができる。
【0010】
好ましくは、上記窓枠が横長の矩形をなし、上記窓枠に上記サッシ戸として複数の引戸が左右に移動可能に支持され、各引戸の上記換気框が、上記通気路を開閉する開閉機構を有する。
上記構成によれば、窓装置を通常の換気框付き引戸として用いることができる。
【0011】
好ましくは、上記ハウジングの上記吸込口と上記換気框との間の距離が400mm以上、より好ましくは1000mm以上である。
上記構成によれば、給気部から導入された外気が短い経路で排気部から排気されるような、いわゆるショートサーキットが形成されるのを回避することができ、確実に室内空気の換気および異臭排除を行なうことができる。
【0012】
好ましくは、上記排気ファンが上記ハウジングの長手方向中間部に配置され、上記窓枠の上記下枠部の両端部には水抜穴が形成され、上記下枠部の両端部の下側には排水ガイドが設置され、この排水ガイドは、上記水抜穴から落下する水を下方に案内する排水路を有するとともに、この排水路を、上記排気ファンから吐出される空気が通る排気路を含む側方空間から隔離する。
上記構成によれば、風雨の強い時にサッシ戸に打ち付けられた雨滴が風圧により排気路を経て排気ファンに入り込みさらに室内に入り込むのを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、窓装置の上下部で給気と排気を行なうので、設備コストが抑えることができるとともに、室内の排気を効率良く行うことができ、異臭を迅速に排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る換気機能付き窓装置の使用状態を示す概略縦断面図である。
図2】同窓装置を室内側から見た正面図であり、排気部のハウジングの一部を省略して示す。
図3】同窓装置を室外側から見た背面図である。
図4図2におけるIV-IV矢視断面図である。
図5図2におけるV-V矢視断面図である。
図6図4における上部の拡大縦断面図である。
図7図4における下部の拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1図2に示すように、被介護者Aが居住する部屋の外壁1には、横長の矩形をなす壁開口2が形成されている。この壁開口2の室内側は、木製の平板からなる開口枠3により画成されている。
上記壁開口2に本発明に係る換気機能付き窓装置5が設置されている。被介護者AのベッドBは、窓装置5の近傍に置かれる。
【0016】
図2図4に示すように、窓装置5は、横長の矩形をなす窓枠10と、この窓枠10に引違式に設置された2枚の引戸20(サッシ戸)と、排気部30とを備えている。
図4に示すように窓枠10は壁開口2の室外側に配置されている。窓枠10の上枠部11、左右の側枠部12、下枠部13は1つまたは複数の型材からなる。
【0017】
図2図4図5に示すように、窓枠10の上枠部11と左右の側枠部12が、開口枠3の上枠部3aと左右の側枠部3bに、それぞれ固定されている。
図4図7に示すように、窓枠10の下枠部13と開口枠3の下枠部3cとは離れており、両者の間に左右に延びる排気部30が配置されている。
【0018】
図2図3に示すように、各引戸20は、上框21と、左右の縦框22と、下框23と、上框21の下側に配置され上框21に沿って延びる換気框24(給気部)と、複層のガラス板25とを有している。ガラス板25は、換気框24と左右の縦框22と下框23に嵌められている。
【0019】
図6図7に示すように、窓枠10の上枠部11と下枠部13には、それぞれレール11a,13aが2本ずつ形成されている。上框21には上記レール11aが挿入される溝21aが形成されており、下框23には、上記レール13aに乗る戸車23aが支持されている。これにより、引戸20はレール11a,13aに案内されて左右に移動できるようになっている。
【0020】
図6に示すように、換気框24は2つの型材を組み付けて構成された框本体24aと、開閉機構24bを備えている。框本体24aの内部空間は、室内と室外を連通させる通気路24xとして提供される。開閉機構24bは、通気路24xを開閉するものであり、框本体24aに長手方向にスライド可能に支持された細長い作動板24cと、框本体24aの端部に長手方向にスライド可能に支持されて室内側に臨む操作部材24d(図2にのみ示す)と、作動板24cと操作部材24dを連結する連結部材24eと、を有している。
【0021】
框本体24aの室外側の壁と室内側の壁には多数の通気口24y、24zが長手方向に等ピッチで形成されている。作動板24cは、通気口24yと等ピッチで形成された多数の制御口24hを有しており、制御口24hが通気口24yと一致する開き位置と制御口24eが通気口24yと一致しない閉じ位置との間で、スライド可能である。操作部材24dを長手方向にスライドさせることにより、連結部材24eを介して作動板24cを開閉するようになっている。室内側の通気口24zはフィルタ24fおよびフィルタ押さえ24gにより覆われている。
【0022】
図7に示すように、排気部30は、ハウジング31と、ハウジング31に収容された排気ファン35と、を備えている。
ハウジング31は、左右に長く延び窓枠10と等しい長さを有しており、垂直をなして室内と室外を仕切る仕切板32と、第1カバー板33と、第2カバー板34とを有している。排気ファン35は仕切板32の室内側に配置されている。第1カバー板33は排気ファン35の上側を覆っている。第2カバー板34は、垂直をなして排気ファン35の室内側を覆う正面壁34aと、正面壁34aの下端から室外に向かって延びて排気ファン35の下側を覆う水平の底壁34bと、底壁34bの室外側の端から垂下して下枠部3cまで延びる垂下壁34cとを有している。底壁34bには、その略全長にわたって(排気ファン35を越えて延びる領域にわたって)、多数の吸込口34xが形成されている。
【0023】
ハウジング30の底壁34bは、壁開口2の下縁部となる下枠部3cと離間対向しており、底壁34bと下枠部3cとの間には、長手方向に延びる吸気導入路40が形成されている。
排気部30の吸込口34xと引戸20の換気框24は、400mm以上、好ましくは1000mm以上離間している
【0024】
排気ファン35は左右一対のシロッコファンからなり、ハウジング30の長手方向中央部に設置され、仕切板32に固定されている。排気ファン35は、左右端面に形成された吸込部35aから吸い込んだ空気を吐出部35bから吐出するようになっている。吐出部35bは、仕切板32を貫通して仕切板32から室外側に突出している。吐出部35bには、排気ファン35の稼働時にのみ開くダンパが回動可能に設けられている。
【0025】
窓枠10の下枠部13は、垂直に下方に延びて仕切板32と離間対向する背面壁13bを有している。仕切板32と背面壁13bとの間には空間45が形成されている。この背面壁13bの下端と仕切板32に固定されたガイド板46との間には、長手方向に延びる間隙47が形成されている。
【0026】
上記空間45には、仕切板32と背面壁13b間に配置された水平の仕切壁48が配置されている。この仕切壁48により、上記空間45が上下に仕切られている。仕切壁48の中央部には、排気ファン35の吐出部35bに対応した領域に、多数の吐出口48aが形成されている。これにより、上記空間45の中央部は、排気ファン35の吐出部35bからの空気が吐出口48aを通り間隙47から外部に排出される排出路45xとして提供される。
【0027】
図3に概略的に示すように、窓枠10の下枠部13の両端部には、垂直に貫通する水抜穴13xが形成されている。上記空間45の両端部には、排水ガイド50が設置されている。排水ガイド50の内部空間は、水抜穴13xから落下した水が通る排水路51として提供される。排水ガイド50は、排水路51をその側方の空間45から隔離している。排水路51の下端は間隙47の両端部で開口しており、この下端開口には格子52が取り付けられている。
【0028】
上記構成をなす換気機能付き窓装置5の作用を説明する。通常時には、換気框24の操作部材24dを操作して作動板24cをスライドさせ、必要に応じて通気口24yを開閉させる。通気口24yが開いている時には、新鮮な外気が通気路24xを通って室内に供給される。
【0029】
おむつ替えの時のように被介護者Aの近傍で発生する異臭を除去することが求められる場合には、上記作動板24cを開き位置にした状態で排気ファン35を稼働させる。すると、被介護者Aの近傍の空気は、第2カバー34の底壁34bの下側の吸気導入路40を通って吸込口34xからハウジング31内に入り、排気ファン35の吸込部35aから吸い込まれて吐出部35bから吐出される。排気ファン35の吐出部35bから吐出された空気は、排気路45xを通って室外に排出される。
【0030】
上記排気ファン35の稼働により室内が負圧になるため、新鮮な外気が換気框24の通気路24xを通り室内に自然に供給される。通気路24xと排気ユニット30の吸込口34xとは上下に離間しているので、室内においては図1に矢印で示す空気流が生じる。すなわち引戸20の換気框24から供給された外気は、ベッドBに寝ている被介護者Aの周囲を通って排気部30から室外に排出される。その結果、被介護者A近傍の異臭を含む空気を効率良く迅速に排出することができる。
【0031】
吸込口34xと換気框24は、前述したように400mm以上離間しているので、室内に供給された外気が被介護者Aの周囲を通らずに直接的に排気ユニット30に到達するような短絡回路(いわゆるショートサーキット)を形成するのを回避することができ、確実に室内の異臭を含む空気を排出することができる。吸込口34xと換気框24が1000mm以上離間していれば、より一層確実に異臭を含む空気を排出することができる。
なお、排気ファン35は、室内を7pa以上の負圧とする能力を持ち、換気框24からの給気風速が0.3m/秒以上であるのが好ましい。
【0032】
上記吸込口34xが、換気框24と反対側を向くハウジング31の底壁34bに形成され、また吸気導入路40が吸い込まれる室内空気を横向きに方向づけるので、この点からも空気流が確実に被介護者Aの周囲を通過することができる。
【0033】
風雨が激しい時に、引戸20に当たった雨滴は窓枠10の下枠部13に溜まるが、この水はレール13aの両端部に形成された水抜穴を通り、下枠部13に垂直に形成された水抜穴13xを通り、排水ガイド50の排水路51を下方に流れ、排水路51の下端開口から外部に排水される、排水ガイド50は排水路51をその側方の空間45から隔離しているので、この空間45を経て排気部30に向かうのを回避できる。特に空間45の中央部の排気路45xを経て排気ファン35に向かうのを回避できる。その結果、室内への水の侵入を確実に防止することができる。
【0034】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
排気部のハウジングは窓枠の下枠部と一体をなしていてもよい。
サッシ戸の上框を換気框として提供してもよい。
引戸の代わりに回動により開閉されるサッシ戸を用いてもよい。
サッシ戸は、窓枠に嵌め殺しで設置されていてもよい。
作動板は回動により換気框の通気口を開閉してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、被介護者が居住する部屋の換気を行なう窓装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 外壁
2 壁開口
3c 下枠部(壁開口の下縁部)
5 換気機能付き窓装置
10 窓枠
13 下枠部
13x 水抜穴
20 引戸(サッシ戸)
24 換気框(給気部)
24b 開閉機構
24x 通気路
30 排気部
31 ハウジング
34b 底壁
34x 吸込口
35 排気ファン
40 吸気導入路
45 空間
45x 排気路
50 排水ガイド
51 排水路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7