(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-06
(45)【発行日】2023-07-14
(54)【発明の名称】コントローラ、リズムゲーム機、及びカラオケシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/245 20140101AFI20230707BHJP
A63F 13/814 20140101ALI20230707BHJP
G10K 15/04 20060101ALI20230707BHJP
G10H 1/00 20060101ALN20230707BHJP
G10H 1/34 20060101ALN20230707BHJP
【FI】
A63F13/245
A63F13/814
G10K15/04 302D
G10H1/00 A
G10H1/34
(21)【出願番号】P 2018205717
(22)【出願日】2018-10-31
【審査請求日】2021-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】511304154
【氏名又は名称】株式会社モノコト
(73)【特許権者】
【識別番号】518104740
【氏名又は名称】ドクエン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100191189
【氏名又は名称】浅野 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100199761
【氏名又は名称】福屋 好泰
(72)【発明者】
【氏名】下村 勝
(72)【発明者】
【氏名】佐野 高一
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 義孝
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-143996(JP,A)
【文献】国際公開第2008/139552(WO,A1)
【文献】特開2007-020659(JP,A)
【文献】特開2000-237455(JP,A)
【文献】特開2002-239233(JP,A)
【文献】特開2001-075579(JP,A)
【文献】特開2010-005479(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コントローラと、
第2コントローラと、
前記第1コントローラまたは前記第2コントローラから受信した情報に従って音を出力する本体装置と、
を備え、
前記第1コントローラは、
第1操作部と、
前記第1操作部よりも手前に配された第2操作部と、
を備え、
前記第1操作部は前記第2操作部よりも高い位置に設けられて
おり、
前記第2コントローラは、
把持部と、
前記把持部とほぼ同形に形成された操作部と、
前記把持部と前記操作部の間に介在する介在部と、
を備え、
前記介在部は括れており、
前記本体装置は、
前記第1コントローラが有する第1操作部と第2操作部を指標する複数のアイコンと、前記第2コントローラが有する操作部を指標するアイコンと、を同時に表示する表示部を備える、リズムゲーム機。
【請求項2】
前記第1操作部と前記第2操作部を指標する複数のアイコンは、当該第1操作部と当該第2操作部の配置位置に準じて表示されていることを特徴とする、請求項1に記載のリズムゲーム機。
【請求項3】
前記請求項1または請求項2に記載のリズムゲーム機と、
前記本体装置に対して音声を入力するマイクと、
を備え、
前記本体装置は、前記マイクから入力された音声を出力する、カラオケシステム。
【請求項4】
前記表示部は、さらに、再生される曲の歌詞を同時に表示することを特徴とする、請求項3に記載のカラオケシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コントローラ、リズムゲーム機、及びカラオケシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
リズムに合わせてコントローラを操作する音ゲーム装置が知られている。例えば、特許文献には、ドラム型コントローラとギター型コントローラといった異種の楽器型コントローラと、ゲーム機本体と、を備えるゲームシステムが記載されている。このゲームシステムでは、ゲーム画面中に、各楽器型コントローラの操作指示が表示される。当該操作指示にしたがって、各楽器型コントローラを操作することで、一体感のある合奏の雰囲気が醸し出されることとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献によると、ユーザは、ゲーム画面を見ながら楽器型コントローラを操作する必要があるが、当該楽器型コントローラには複数の操作部が設けられているため、その操作に慣れていない状態で、コントローラを見ずに操作すると、意図した通りに操作することが困難である。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するため、ユーザが操作しやすいコントローラ、リズムゲーム機、及びカラオケシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記の目的を達成するため、本発明のコントローラは、第1操作部と、前記第1操作部よりも手前に配された第2操作部と、を備え、前記第1操作部は前記第2操作部よりも高い位置に設けられたことを特徴とする。
【0007】
(2)また、本発明のコントローラは、把持部と、前記把持部とほぼ同形に形成された操作部と、前記把持部と前記操作部の間に介在する介在部と、を備え、前記介在部は括れていることを特徴とする。
【0008】
(3)また、本発明のリズムゲーム機は、上記(1)と(2)のうちの一方または両方に記載のコントローラと、当該コントローラから受信した情報に従って音を出力する本体装置と、を備える。
【0009】
(4)また、上記(1)のコントローラを備えるリズムゲーム機において、前記本体装置は、前記(1)のコントローラの第1操作部と第2操作部を指標する複数のアイコンを表示する表示部を備え、前記複数のアイコンは、前記第1操作部と前記第2操作部の配置位置に準じて表示されていることを特徴とする。
【0010】
(5)また、上記(1)と上記(2)の両方に記載のコントローラを含むリズムゲーム機において、前記本体装置は、上記(1)に記載のコントローラが有する第1操作部と第2操作部を指標する複数のアイコンと、上記(2)に記載のコントローラが有する操作部を指標するアイコンと、を同時に表示する表示部を備えることを特徴とする。
【0011】
(6)また、本発明のカラオケシステムは、上記(3)~(5)のリズムゲーム機と、前記本体装置に対して音声を入力するマイクと、を備え、前記本体装置は、前記マイクから入力された音声を出力するとともに、前記コントローラから受信した情報に対応した音を出力することを特徴とする。
【0012】
(7)さらに、上記(5)に記載のリズムゲーム機を含むカラオケシステムにおいて、前記表示部は、さらに、再生される曲の歌詞を同時に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、奥側に位置する第1操作部が手前に位置する第2操作部よりも高い位置に配置されている。当該構成により、当該第1操作部を操作する際に、誤って手前側の第2操作部を操作してしまうといった誤操作を低減させ、操作性を向上させている。また、把持部と操作部の間が括れていることで、把持部を把持しやすくなり、コントローラの操作性を向上させている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図2】上記カラオケシステムが備える第1コントローラの使用態様を示した図
【
図3】上記第1コントローラの外観を示す図であって、(a)平面図、(b)正面図、(c)背面図、(d)右側面図、(e)左側面図、(f)底面図
【
図5】上記カラオケシステムが備える第2コントローラの把持態様を示した図
【
図6】上記第2コントローラの外観を示す図であって、(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図、(d)側面図、(e)背面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、カラオケボックスなどに設置されているカラオケシステムを例にして、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1に示すように、本実施形態のカラオケシステム2は、従来のカラオケシステムと同様の構成として、リモコン4、マイク6、ディスプレイ8、スピーカー10、及び本体装置12を備えている。
【0017】
リモコン4は、楽曲の選択や、再生している楽曲の曲調(テンポやキー)の調整を行うための機器であって、ユーザに対して情報を提示するとともにユーザからの入力を受け付けるタッチパネルと、楽曲のリストが記憶されたメモリと、タッチパネルを通じてユーザによって選択された楽曲や、曲調を調節するための情報を本体装置12へと送信する曲情報送信モジュールと、これらタッチパネル、メモリ、曲情報送信モジュールを制御するCPUを備えている。なお、曲情報送信モジュールとしては、代表的には無線LANモジュールが採用されるが、Bluetooth(登録商標)モジュールや赤外線送信モジュールを用いても構わない。
【0018】
マイク6は、ユーザの音声を電気信号(以下、音声信号という。)に変換する変換回路と、変換された音声信号を本体装置12へ送信する音声送信モジュールと、を備えている。音声送信モジュールとしては、代表的には音声信号をアナログ変調又はデジタル変調してRF信号として送信するRF送信モジュールが採用されるが、赤外線送信モジュールやBluetoothモジュールを用いても構わない。
【0019】
本体装置12は、リモコン4から送信された情報を受信する無線LANモジュール(曲情報受信部)14と、マイク6から送信された音声信号を受信するRF受信モジュール(音声受信部)16と、楽曲の伴奏、歌詞、背景などの楽曲に関する楽曲情報が記憶されたメモリ(記憶部)18と、リモコン4から受信した選曲情報に基づいてメモリ18から楽曲に関する情報を抽出し再生するCPU(制御部)20と、マイク6によって入力された音声信号とCPU20によって再生された伴奏信号をミキシングするとともに、エコーや音量などを調整する回路(音響制御部)22と、を備えている。当該回路22を経て出力された信号はスピーカー10を通じて出力される。また、再生された映像情報はディスプレイ8(表示部)に表示される。なお、曲情報受信部14は、無線LANモジュール14に限定されず、Bluetoothモジュールや赤外線受信モジュールなど、リモコン4の曲情報送信モジュールに対応するモジュールが採用される。また、音声受信部16は、RF受信モジュール16に限定されず、赤外線受信モジュールやBluetoothモジュールなど、マイク6の音声送信モジュールに対応するモジュールが採用される。
【0020】
ここで、本実施形態のカラオケシステム2は、パーカッション型のコントローラ24,26と、本体装置12と、を備えることで、カラオケ機だけでなく、リズムゲーム機としても機能している。
【0021】
パーカッション型のコントローラ24(以下、第1コントローラ24という)は、
図2,
図3に示すように、机や膝上に置いた状態で操作可能な置型のコントローラであって、ベース部28上に突出して形成された複数(本実施形態では3つ)の台部36の各々に叩打部38が設けられた構成となっている。
【0022】
具体的には、ベース部28は、ユーザの膝上に載置可能な大きさに広がる板状に形成された樹脂製の部材であり、ユーザの手前側に位置する薄板部30と、ユーザに対して奥側に位置する厚板部32と、薄板部30から厚板部32にかけて厚みが漸増するように設けられた傾斜部34と、から構成されている。当該薄板部30から傾斜部34にかけて2つの台部36L,36Rが突出するように設けられ、厚板部32に1つの台部36Tが突出するように設けられており、各台部36上には、ユーザによって叩打される叩打部38が設けられている。叩打部38は、ユーザによって叩打される部分であって、本実施形態では、ドーム状に形成された樹脂部材と、当該樹脂部材の表面を覆うように配設された軟質シートと、により構成されている。
【0023】
各叩打部38の内方(本実施形態では、ドーム状の樹脂部材の内側)には、
図4に示すように、ユーザによる叩打を検出するためのセンサとしてピエゾ素子40が取り付けられている。このため叩打部38が叩打されると、当該叩打部38に対応するピエゾ素子40が振動し、当該振動に応じた信号がピエゾ素子40から出力される。各ピエゾ素子40の出力はアナログ-デジタル変換器42(図中においてADC42と記載)を経てCPU44へと入力される。
【0024】
CPU44はメモリ46に記憶されたプログラムを実行することで、取得処理、判定処理、及び送信処理をこの順に所定のタイミングで実行する。取得処置は、ADC42によって変換されたピエゾ素子40の出力を取得する処理であって、CPU44がADC42に対して変換コマンドを送信し、ADC42によって変換された信号を受信する。判定処理は、取得処理において取得したピエゾ素子40の出力に基づいて、叩打部38に与えられた叩打の強さを判定する処理であって、取得したピエゾ素子40の出力を、例えば、強・中・弱のように判定する。当該判定は、取得したピエゾ素子40の出力を、予め、各々の強さについて定めた閾値と比較することにより行われる。当該判定処理により判定された結果は、送信処理において送信される。送信処理では、無線通信モジュールであるBluetoothモジュール48によって判定結果が本体装置12へと送信される。なお、当該送信される判定結果には、上記の強・中・弱といった叩打の強さを指標する情報と、右・左・上といった叩打部38を互いに識別するための情報(叩打部識別情報)が含められる。
【0025】
上記のように、ピエゾ素子40は叩打部38に与えられた衝撃により生じた変化量を検出するセンサとして機能する。また、CPU44は、ピエゾ素子40(センサ)により検出された変化量に基づいて叩打の強さを判定する判定部として機能する。また、Bluetoothモジュール48はCPU44(判定部)によって判定された叩打情報を本体装置12へと送信する送信部として機能する。なお、叩打情報は叩打の強さレベルに限られず、単に各叩打部38が叩打されたか否かを指標する情報であっても構わない。
【0026】
図1に戻り、本実施形態の本体装置12は、無線通信モジュールであるbluetoothモジュール(叩打情報受信部)78を介して、第1コントローラ24から叩打情報(判定結果)を受信すると、受信した判定結果に対応する音をスピーカー10から出力させる。具体的には、本体装置12のメモリ18には、第1コントローラ24の各叩打部38に対応する楽器の音が予め記憶されており、本体装置12のCPU20は受信した叩打部識別情報に対応する音色をメモリ18から抽出し、当該抽出した音色を、叩打の強さを指標する情報に応じたボリュームで音響制御部22へと出力する。これにより、ユーザが叩打した強さに見合ったボリュームで音がスピーカー10から出力される。
【0027】
このようにカラオケ楽曲と共に第1コントローラ24の叩打音が出力されることで、歌唱者以外の者もリズムゲームに加わることができ、歌唱者と共に一体感を感じることが可能となる。
【0028】
ここで、
図3に示すように、第1コントローラ24において、手前側にある2つの台部36L,36R上に設けられた叩打部38L,38Rは、互いに、大きさが異なるように形成されており、かつ位置が前後にずらして設けられている。具体的には、左側の台部36L及び叩打部38Lは、右側の台部36R及び叩打部38Rよりも、大きく形成されているとともに、ユーザ側(手前側)に配設されている。なお、左側及び右側の叩打部38L,38Rは同じ高さになるように、各々の台部36L,36Rが形成されている。また、奥側の台部36T上に設けられた叩打部38Tは、手前に設けられている2つの叩打部38L,38Rと大きさが異なるように形成されており、かつ高さをずらして設けられている。具体的には、奥側の台部36T及び叩打部38Tは、右側の台部36R及び叩打部38Rよりも小さく形成されているとともに、叩打部38Tの高さが右側の叩打部38Rよりも高い位置になるように形成されている。なお、奥側の叩打部38Tは、手前の左右の叩打部38L,38Rの間に位置するように設けられている。
【0029】
上記のような第1コントローラ24によれば、最も奥に位置している叩打部38Tが他の叩打部38L,38Rよりも高い位置に設けられているので、奥の叩打部38Tを叩打したユーザが誤って手前の叩打部38L,38Rも叩打してしまうといった誤操作を低減することができ、意図した操作が可能となっている。
【0030】
また、手前に設けられた左右の叩打部38L,38Rについても、大きさが異なるように形成されており、また、前後の位置関係もずらして配置されているので、左右の叩打部38L,38Rを打ち間違えることの無いようにユーザに意識づけることができる。
【0031】
また、本実施形態のカラオケシステム2では、上記の第1コントローラ24に加えて、又は第1コントローラ24に代えて、第2コントローラ26を用いても構わない。
【0032】
第2コントローラ26は、
図5および
図6に示すように、ユーザが片手で手持ちした状態で操作可能な手持ち式のパーカッション型のコントローラであって、ユーザによって把持される把持部50と、他方の手によって叩打される叩打部52と、把持部50と叩打部52の間に介在した介在部54と、を備えている。
【0033】
把持部50および叩打部52は、ユーザの手の平に収まる程度の大きさであり、側面が丸みを帯びた円盤形状に形成されている。このように形成されている把持部50と叩打部52は対向配置されており、これら把持部50及び叩打部52を連結するように介在部54が形成されている。なお、把持部50や叩打部52の形状は上記のように円盤形状に限定されず、角型であっても構わない。
【0034】
叩打部52は、その表面がゴムなどの軟質部材によって覆われており、
図7に示すように、内方には加速度センサ56が設けられている。加速度センサ56は、ユーザによる叩打の強さを測るためのセンサであり、その出力はADC58を介してCPU60へと接続されている。
【0035】
CPU60はメモリ62に記憶されたプログラムを実行することで、取得処理、判定処理、及び送信処理をこの順に所定のタイミングで実施する。取得処置は、ADC58によって変換された加速度センサ56の出力を取得する処理であって、CPU60がADC58に対して変換コマンドを送信し、ADC58によって変換された信号を受信する。判定処理は、取得処理において取得した加速度センサ56の出力に基づいて、叩打部52に与えられた叩打の強さを判定する処理であって、取得した加速度センサ56の出力を、例えば、強・中・弱のように判定する。当該判定は、取得した加速度センサ56の出力を、予め、各々の強さについて定めた閾値と比較することにより行われる。当該判定処理により判定された結果は送信処理において送信される。送信処理では、無線通信モジュールであるBluetoothモジュール64を介して判定結果を叩打情報として本体装置12へと送信する。なお、判定処理では、取得した加速度センサ56の出力に基づいて、第2コントローラ26の姿勢を判定し、判定した姿勢情報を本体装置12へ送信しても構わない。
【0036】
ここで、第2コントローラ26の介在部54は、把持部50と叩打部52を連結するように円柱状に形成されているが、その外径は両端部から中ほどに向かうに従って漸減している。すなわち、介在部54は把持部50および叩打部52に対してくびれるように形成されている。
【0037】
当該第2コントローラ26によれば、把持部50と叩打部52の間にくびれが形成されていることで、ユーザは把持部50を掴み易く、安定して把持した状態で操作することが可能となっている。
【0038】
また、
図8に示すように、楽曲のリズムゲーム中、ディスプレイ8には、歌詞66、第1コントローラ24の操作ガイド68、及び第2コントローラ26の操作ガイド70が表示される、
【0039】
第1コントローラ24の操作ガイド68は、画面を横切るように表示される3つのライン72と、ライン72上を移動するノーツ74と、ノーツ74との関係で叩打部38を叩打すべきタイミングを示すアイコン76と、を含む。ここで、ライン72およびアイコン76の各々は叩打部38の位置に対応して表示されている。具体的には、画面の最上部に表示されているライン72aおよびアイコン76aは、第1コントローラの奥側に設けられた叩打部38Tに対応している。また、最下部に表示されているライン72cおよびアイコン76cは、第1コントローラにおいて最も手前に設けられた叩打部38Lに対応している。そして、真ん中のライン72bおよびアイコン76bは叩打部38Rに対応している。このように各ライン72およびアイコン76が叩打部38の配置位置に対応させて表示されているため、ライン72やアイコン76と叩打部38の関係性を直感的に把握でき、各ライン72上を移動するノーツ74に合わせて叩打部38の操作がし易くなる。
【0040】
なお、第2コントローラ26の操作ガイド70も、操作ガイド68と同様に、画面を横切るように表示されるライン72と、当該ライン72を移動するノーツ74と、ノーツ74との関係で叩打部52を叩打すべきタイミングを示すアイコン76と、を含む態様となっている。
【0041】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
【0042】
<変形例1>
上記実施形態では、叩打部38にピエゾ素子40を設けることでユーザによる叩打を検出することとしていたが、ピエゾ素子40に限られず、感圧導電性ゴムであっても構わない。例えば、叩打部38と台部36の間に感圧導電性ゴムを敷設し、叩打部を叩打された時に生じる圧力を検出しても構わない。
【0043】
<変形例2>
叩打部38の内部機構は特定の構造に限定されるものではないが、一の叩打部に与えられた衝撃が他の叩打部のセンサ(ピエゾ素子)に影響しないように、各センサ(ピエゾ素子)は緩衝部材を介して叩打部38又は台部36に取り付けられるのが好ましい。
【0044】
<変形例3>
さらには、叩打部38に設けられるセンサは、上述したピエゾ素子40や感圧導電ゴムに限定されず、例えば、叩打された時にオン状態となるよう叩打部38に組み込まれたプッシュスイッチであっても構わない。
【0045】
<変形例4>
上記の実施形態のコントローラは、パーカッション型であったため、ユーザによって叩打される叩打部を備えていたが、ユーザによる操作は叩打に限定されない。従って、本発明が有するコントローラは、ユーザによって操作される複数の操作部を有しており、少なくとも1つの操作部が他の操作部よりも高い位置に設けられれば良い。
【符号の説明】
【0046】
2 … カラオケシステム
24 … 第1コントローラ
26 … 第2コントローラ
38 … 叩打部(操作部)
50 … 把持部
54 … 介在部