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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-06
(45)【発行日】2023-07-14
(54)【発明の名称】レシピ情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230707BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019025701
(22)【出願日】2019-02-15
(65)【公開番号】P2020135212
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-12-01
(73)【特許権者】
【識別番号】390010168
【氏名又は名称】東芝ホームテクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
(74)【代理人】
【識別番号】100161665
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 知之
(74)【代理人】
【識別番号】100188994
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 裕介
(72)【発明者】
【氏名】三宅 一也
(72)【発明者】
【氏名】川口 弘昭
(72)【発明者】
【氏名】小林 洋一
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 紀子
(72)【発明者】
【氏名】木村 智志
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-099601(JP,A)
【文献】特開2006-058996(JP,A)
【文献】特開平06-209723(JP,A)
【文献】特開2015-090630(JP,A)
【文献】特開2009-265279(JP,A)
【文献】特開2002-278566(JP,A)
【文献】特開2017-054169(JP,A)
【文献】特開2002-013741(JP,A)
【文献】細田伸郎,B.QRコード付簡易レシピ集,[online],2016年12月10日,p.1-11,[検索日:2023/3/2],[URL:https://pasokonnopa.jimdofree.com/pcとスマホ教室/b-qrコード付簡易レシピ集/]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
料理名と当該料理の画像を有する料理集のメニューに付記され、当該メニューに対応する固有の識別情報を含むコード部と、
前記料理集の各メニューに関するレシピ情報を記憶保存する第1記憶部と、
端末の読取り部が前記コード部を読取り、そのコード部に含まれる前記識別情報を当該端末から受け取ると、前記第1記憶部に記憶される複数のレシピ情報の中から、受け取った前記識別情報に対応するレシピ情報を選択して、その選択したレシピ情報を前記端末に表示させるレシピ情報提供部と、を備え、
前記レシピ情報提供部は、前記レシピ情報として、前記画像と同じ画像を最初に表示させ、前記料理集には掲載されていない前記メニューの、材料とその分量、下準備、作りかた、の少なくとも何れかを前記画像とともに表示し、
前記メニューの、材料とその分量、下準備、作りかたは、閉じた状態と展開した状態をボタン操作で切り替えて表示可能であり、
前記メニューの調理を可能にする調理装置を備え、
前記レシピ情報提供部は、前記第1記憶部から前記レシピ情報を取込むと、そのレシピ情報に基づくメニューの調理を可能にするような調理機能が前記調理装置で直ちに設定されるように、調理設定情報を前記調理装置に送出することを特徴とするレシピ情報提供システム。
【請求項2】
複数の音楽情報を記憶保存する第2記憶部と、
時刻を計時する時計部と、
前記第2記憶部に記憶される全ての音楽情報の中から、前記レシピ情報提供部で選択したレシピ情報に対応するメニューと、前記時計部で計時した時刻に共通して関連付けられた音楽情報を選択して、その選択した音楽情報を前記端末から再生させる音楽情報提供部と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のレシピ情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが選択した調理メニューに関するレシピ情報を、そのユーザの保有する端末に表示させるレシピ情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバに記憶管理された調理メニューに関するレシピ情報を、ユーザが保有する端末に表示させるレシピ情報提供システムが従来から知られている。例えば特許文献1には、電子レンジが調理可能な複数のレシピ情報から、予め登録されたユーザのバイタルデータに応じて選定されたレシピ情報を、所定のユーザの携帯端末に表示させることで、ユーザはその日のバイタルデータに応じてサーバが選定したレシピ情報を、自身の携帯端末で確認できるレシピ情報提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-54169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1のレシピ情報提供システムでは、ユーザの健康状態に応じた最適なレシピ情報を、ユーザの携帯端末に提示することができるものの、ユーザが自身の健康状態に関係なく、希望するレシピ情報を自由に選択することはできない。こうした機能を実現させるには、携帯端末からサーバにアクセスして、表示部上のタッチパネルへの操作により、サーバに記憶される全てのレシピ情報の中から、所望のレシピ情報を選び出さなければならず、調理前に煩わしい操作を強いられていた。また、ユーザがようやく所望のレシピ情報を探し出したとしても、そのレシピ情報は携帯端末の表示部に延々と表示されるだけで、無機質なソフトウェア機能により、その後で楽しく調理を行なおうとする気分が失われてしまっていた。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、煩わしい操作の手間を極力省いて、ユーザが望むメニューに対応したレシピ情報を、すぐに表示させることが可能なレシピ情報提供システムを提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明の別な目的は、気分を盛り上げて、楽しく調理を行なうことが可能なレシピ情報提供システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のレシピ情報提供システムは、料理名と当該料理の画像を有する料理集のメニューに付記され、当該メニューに対応する固有の識別情報を含むコード部と、前記料理集の各メニューに関するレシピ情報を記憶保存する第1記憶部と、端末の読取り部が前記コード部を読取り、そのコード部に含まれる前記識別情報を当該端末から受け取ると、前記第1記憶部に記憶される複数のレシピ情報の中から、受け取った前記識別情報に対応するレシピ情報を選択して、その選択したレシピ情報を前記端末に表示させるレシピ情報提供部と、を備え、前記レシピ情報提供部は、前記レシピ情報として、前記画像と同じ画像を最初に表示させ、前記料理集には掲載されていない前記メニューの、材料とその分量、下準備、作りかた、の少なくとも何れかを前記画像とともに表示し、前記メニューの、材料とその分量、下準備、作りかたは、閉じた状態と展開した状態をボタン操作で切り替えて表示可能であり、前記メニューの調理を可能にする調理装置を備え、前記レシピ情報提供部は、前記第1記憶部から前記レシピ情報を取込むと、そのレシピ情報に基づくメニューの調理を可能にするような調理機能が前記調理装置で直ちに設定されるように、調理設定情報を前記調理装置に送出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明によれば、料理集に掲載されたメニューの中で、所望のメニューに付記されたコード部を、ユーザが自身の端末の読取り部から読取るだけで、その端末に所望のメニューに対応したレシピ情報を表示させることができる。したがって、煩わしい操作の手間を極力省いて、ユーザが望むメニューに対応したレシピ情報を、すぐに表示させることが可能なレシピ情報提供システムを提供できる。
【0009】
請求項の発明によれば、所望のメニューに対応したレシピ情報をユーザの端末に表示させるだけでなく、そのレシピ情報と時季に相応しい音楽をユーザの端末から再生させることができる。したがって、ユーザの気分を盛り上げて、楽しく調理を行なうことが可能なレシピ情報提供システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態において、レシピ情報提供システムの概要を示す説明図である。
図2】同上、レシピ情報提供システムの構成を示す説明図である。
図3】同上、レシピ情報提供システムで使用する料理集の要部を示す図である。
図4】同上、調理装置の主な電気的構成を示すブロック図である。
図5】同上、表示部に表示されるレシピ情報を含むWebページの全容を示す図である。
図6】同上、サーバに記憶保存される音楽情報の一例を示す図である。
図7】本発明の第2実施形態において、レシピ情報提供システムの構成を示す説明図である。
図8】同上、調理装置の主な電気的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る好ましいレシピ情報提供システムの各実施形態について、添付図面を参照しながら詳しく説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態におけるレシピ情報提供システム100の概要を示したものである。また図2は、本実施形態におけるレシピ情報提供システム100の構成を示したものである。これらの各図において、システム100は、料理集10に付加される二次元コード(QRコード:登録商標)12と、この二次元コード12を読取るための端末14の他に、システム100のセンター装置となるサーバ16と、料理集10に掲載された各メニューの調理を可能にする調理装置18と、により概ね構成される。
【0013】
図3は、料理集10を見開いた状態の要部を示したものである。料理集10は、調理装置18に付属してユーザUに提供される書物で、メニューの名前である料理名を文字で示した料理名表示体20と、そのメニューの完成状態を撮影した写真による画像表示体21の他に、当該メニューに対応する固有の識別情報を含む二次元コード12を付記して、これらを一纏めにしたレシピ概要部24を複数有して構成される。ここでのレシピ概要部24は、レシピの中でメニューの名前と、出来上がりの状態だけを、固有の二次元コード12と共に示した簡便なもので、限られた料理集10の紙面中に多くのメニューを掲載することができる。
【0014】
再び図1図2に戻り、端末14は例えば電話機能を付加したスマートフォンや、電話機能を有しないタブレットなどのユーザUが保有する機器で、少なくとも操作部30と、表示部31と、読取り部32と、送受信部33と、出力部34と、端末制御部35とを備えている。操作部30は、ユーザUからのタッチ操作が可能なタッチパネルなどで構成され、表示部31の前面に配置される。こうしたタッチパネルに代わり、或いはタッチパネルと併用して、ユーザUからの押動操作が可能な押ボタンを操作部30としてもよい。表示部31は、カラーの液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイなどで構成される。
【0015】
読取り部32は、端末制御部35と協働して二次元コード12を光学的に読取るように機能するもので、詳細は図示しないが、CCDエリアセンサからなる受光センサや、結像レンズや、照明部などを備えて構成される。送受信部33は、無線や有線の通信ネットワーク37を介して、端末14とサーバ16との相互通信を可能にするもので、ここでの通信ネットワーク37はインターネットであるが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、専用回線などを利用してもよい。出力部34は、端末14に予め組み込まれた内蔵スピーカーなどで構成される。
【0016】
端末制御部35は周知のように、メモリおよびCPU(中央処理装置)を備えており、端末制御部35の機能を実現するためのプログラムをメモリに記録し、これをCPUが読み出すことでその機能を実行する構成となっている。端末14のメモリに記録されるプログラムとして、本実施形態では読取り部32が二次元コード12を読取った時に、二次元コード12に含まれる固有のURL(Uniform Resource Locator)情報から自動的に起動し、そのURLに対応する固有のWeb(Wirld Wide Web)ページをサーバ16から取得して表示部31に表示させるブラウザソフトを備えている。このURL情報は、それぞれのメニューに固有の識別情報に相当するものである。端末制御部35が機能するブラウザソフトは、単にWebページを表示部に表示させるだけでなく、そのWebページに埋込まれた音楽ファイルをサーバ16から読込んで、端末14の出力部34に再生させる表示再生制御部としての機能を有する。その他、端末14が備える様々な機能や構成については、本発明と直接的な関連性が薄いため説明を省略する。
【0017】
サーバ16は、調理装置18に関する各種サービスを、前述の通信ネットワーク37を介してユーザUに提供するWebサーバとして構成され、通信ネットワーク37に接続して端末14および調理装置18との間で情報の授受を行なう通信部40と、メモリおよびCPUを備えた主制御部41と、調理装置18に関する種々の情報を記憶蓄積する記憶部42と、現在時刻を計時するカウンタとしての時計部43と、をそれぞれ備えている。なお図2では、同じユーザUが保有する1台の端末14と1台の調理装置18が、通信ネットワーク37を介してサーバ16に接続したシステム100の構成を示しているが、別な多数のユーザUが保有する端末14や調理装置18についても、本システム100では図示しないが、同様に通信ネットワーク37を介して共通のサーバ16に接続される。但しシステム100では、個々のユーザUがどの端末14と調理装置18を利用しているのかを認識するために、ユーザUがシステム100の利用を開始する際に、自身が利用する端末14と調理装置18とを特定するユーザ情報を、記憶部42に予め記憶登録する構成となっている。
【0018】
主制御部41は、予めメモリに記録したプログラムをCPUが読み出すことで、後述するレシピ情報提供部44と、音楽情報提供部45としての機能を実行する構成となっている。また通信部40と同様に、主制御部41との間で各種情報の授受が行なわれる記憶部42には、前述したユーザ情報を記憶保存するユーザ情報記憶部(図示せず)の他に、料理集10に掲載されたそれぞれのメニューに関するレシピ情報を記憶保存する第1記憶部47と、複数の音楽情報を記憶保存する第2記憶部48がそれぞれ設けられる。
【0019】
第1記憶部47に記憶するレシピ情報は、料理集10に掲載された料理名や、メニューの完成状態を撮影した写真のデータだけでなく、調理に関するあらゆる情報、すなわち調理時間の目安や、使用する主な食材(材料)や、全ての材料とその分量や、下準備や、作りかたや、調理の注意点・ポイントなどを示すデータを含む。レシピ情報提供部44は、端末14の読取り部32が二次元バーコード12を読取り、その二次元バーコード12に含まれるURL情報を、当該端末14から通信ネットワーク37と通信部40を順に通して受け取ると、第1記憶部に記憶される複数のレシピ情報の中から、端末14から受け取ったURL情報に対応する一つのレシピ情報を選択し、その選択したレシピ情報を端末14に組み込まれたブラウザソフトと連携して、当該端末14の表示部31に表示させる機能を有する。
【0020】
第2記憶部48に記憶する音楽情報は、音源(音楽)を記録した音楽ファイルに加えて、その音楽に相応しい一乃至複数の料理名となるメニューと、相応しい時季(期間)を示すデータを関連付けて構成される。音楽情報提供部45は、第2記憶部48に記憶される全ての音楽情報の中から、レシピ情報提供部44で選択した一つのレシピ情報に対応するメニューと、時計部43で計時された現在時刻を含んだ期間の両方を有するデータに関連付けられた音楽情報を選択し、その選択した音楽情報を端末14に組み込まれたブラウザソフトと連携して、当該端末14の出力部34から再生させる機能を有する。
【0021】
次に、調理装置18の構成を概略的に説明すると、本実施形態の調理装置18はオーブン機能やレンジ機能を有する加熱調理器で、調理装置18の外郭をなすキャビネット51の内部には、前面を開口した調理室52が配設される。また、調理器装置18のほぼ前面を覆うように、調理室52の前面開口部を開閉する扉53が回動可能に取り付けられ、調理室52内に被調理物を出し入れできる構成となっている。
【0022】
扉53の上部には、縦開きの扉53を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル54を備えており、扉53の下側には、表示や報知や操作のための操作パネル部55を備えている。操作パネル部55は、調理の設定内容や進行状況などを表示する表示部56の他に、表示部56の画面上をタッチ操作することで、調理のメニューや条件などを選択するための項目選択部57と、調理室3内の被調理物に対する調理の開始を指示するスタートキーとなる調理開始指示部58と、設定を取消したり調理を中止したりする取消しキーとなる取消し指示部59が、ユーザUの手動操作が可能な操作部としてそれぞれ配設される。選択項目部57は表示部56の手前(表面)側に配置され、複数の透明電極スイッチを有してなるタッチパネルであり、タッチされた位置が検出されるようになっている。
【0023】
図4は、調理装置18の主な電気的構成を示したものである。同図において、61は制御部となるマイクロコンピュータで、このマイクロコンピュータ61は周知のように、メモリおよびCPU(中央処理装置)や、時間をカウントするタイマーや、入出力デバイスなどを備えている。マイクロコンピュータ61のメモリには、マイクロコンピュータ61としての機能を実現するためのプログラムが記録されると共に、調理装置18の各部を動作させるのに必要な、あらゆる全ての情報が記憶保存される。またタイマーは、加熱調理を開始した後の経過時間を計測する機能を有する。ここでいうあらゆる全ての情報とは、表示部56に様々な画面を表示させるための画面情報の他に、料理集10に掲載され、調理装置18で調理が可能な全てのメニューについて、被調理物への加熱調理に関する加熱制御情報を含む。
【0024】
マイクロコンピュータ61の入力ポートには、前述した項目選択部57や、調理開始指示部58や、取消し指示部59を含む操作部62の他に、調理室52内の温度を検出する温度検出部63と、扉53の開閉状態を検出する扉開閉検出部64が、それぞれ電気的に接続され、マイクロコンピュータ61の出力ポートには、前述した表示部56の他に、調理室52内の被調理物をレンジ加熱するためのマイクロ波加熱部65と、調理室52内の被調理物をヒータ加熱するためのヒータ加熱部66と、調理の終了などをユーザUにブザー音で知らせるブザー報知部67が、それぞれ電気的に接続される。この中で、マグネトロンやその駆動手段を含むマイクロ波加熱部65と、ヒータやその駆動手段を含むヒータ加熱部66は、調理装置18の内部に加熱手段として配設される。さらにマイクロコンピュータ61には、通信ネットワーク37を介して調理装置18とサーバ16との相互通信を可能にする送受信部68が接続される。
【0025】
マイクロコンピュータ61は、操作部62からの各操作信号と、温度検出部63や、扉開閉検出部64からの各検出信号を受けて、調理に必要な加熱制御情報や画面情報を内蔵するメモリから読み出し、タイマーからの計時に基づく所定のタイミングで、マイクロ波加熱部65と、ヒータ加熱部66に駆動用の制御信号を出力し、また表示部56に表示用の制御信号を出力する機能を有する。こうした機能は、記憶媒体としてマイクロコンピュータ61のメモリに記録したプログラムを、CPUが読み取ることで実現するが、特に本実施形態では、マイクロコンピュータ61を加熱制御部71と、表示制御部72と、音声報知設定部73と、通信制御部74として機能させるプログラムを備えている。
【0026】
加熱制御部71は、主に被調理物の加熱調理に係る調理装置18の各部の動作を制御するもので、調理開始指示部58の操作に伴う操作信号を受け取ると、扉開閉検出部64からの検出信号により、扉53が閉じていると判断した場合に、マイクロ波加熱部65やヒータ加熱部66に制御信号を送出して、被調理物に対する種々の加熱調理を制御する。本実施形態では、調理開始指示部58を操作する前に、項目選択部57からの操作により、加熱の種類(レンジ加熱またはヒータ加熱の選択)や、加熱の時間や、加熱の出力または温度をそれぞれ設定するための情報がマイクロコンピュータ61に取り込まれると、加熱制御部71がその設定した内容に基づきマイクロ波加熱部65やヒータ加熱部66を制御して、被調理物を加熱する手動調理機能と、調理開始指示部58を操作する前に、項目選択部57からの操作により、若しくは端末14の操作部30からの操作により、ユーザUが意図して選択した特定のメニューの情報がマイクロコンピュータ61に取り込まれると、加熱制御部71がその特定のメニューに対応する全ての情報をマイクロコンピュータ61のメモリから読み出し、当該特定のメニューに従う加熱手順でマイクロ波加熱部65やヒータ加熱部66を制御して、被調理物を自動的に加熱する自動調理機能と、をそれぞれ備えている。
【0027】
表示制御部72は、加熱制御部71と連携して、表示部56の表示に係る動作を制御するもので、ここでは操作部62からの操作信号や、調理装置18への通電開始を受けて、マイクロコンピュータ61のメモリに記憶される全ての画像情報の中から、表示部56に表示させるべき画像に対応した画像情報を選択して、その画像情報を表示用の制御信号として表示部56に送出する機能を有する。また、音声報知設定部73は、表示制御部72と連携して、項目選択部57からの操作信号に基づき、ブザー報知部67による音声報知の様々な設定を行なうものである。通信制御部74は、調理装置18とサーバ16との間の通信を確立して、様々な情報の授受を行なうためのものである。
【0028】
次に、図5図6をさらに参照して、本実施形態のシステム100に係る作用を詳しく説明する。
【0029】
ユーザUが料理集10の中から、特定のメニューに関するレシピ情報を知りたい場合、そのメニューと同じレシピ概要部24に含まれる二次元コード12を、端末14の読取り部32から読取って端末制御部35に取込む。例えば、図3に示す料理集10の中で、料理名表示体20に「クリスマスシフォンケーキ」と記載されたレシピ概要部24の二次元バーコード12が、端末14の操作部30への操作により読取り部32から読取られると、その二次元コード12に含まれる「クリスマスシフォンケーキ」のメニューに固有のURL情報が端末制御部35に取込まれる。これにより端末制御部35は、予め端末14にインストールされているブラウザソフトを自動的に立ち上げると共に、読取り部32から受け取ったURL情報に基づき、送受信部33から通信ネットワーク37を介してサーバ16にアクセスし、そのURLに対応する「クリスマスシフォンケーキ」のメニューに関連したレシピ情報を含むWebページを、サーバ16の第1記憶部47から取込んで、表示部31にブラウザソフト上で表示させる。
【0030】
図5は、こうして取得した「クリスマスシフォンケーキ」のレシピ情報を含むWebページの全容を示したものである。表示部31に表示されるWebページは、料理集10から選択したメニューとなる料理名75Aや、メニューの完成状態を示す写真75Bや、調理時間の目安75Cや、使用する主な食材75Dや、全ての材料とその分量75Eや、下準備75Fや、作りかた75Gや、調理の注意点・ポイント75Hを示したレシピ情報提示部75と、サーバ16の音楽情報提供部45から提供され、選択したメニューと時季に相応しい音楽情報を示した音楽情報提示部76と、により概ね構成される。なお、表示部31の画面サイズには限界があり、図5に示すWebページの一部は表示部31からはみ出して表示されないが、ユーザUが表示部31の画面上で操作部30をスクロール操作すれば、Webページの全てを簡単に閲覧することができる。
【0031】
レシピ情報提示部75の写真75Bは、料理集10の画像表示体21と同じものが用いられる。また、レシピ情報提示部75の全ての材料とその分量75Eや、下準備75Fや、作りかた75Gには、何れも開閉ボタン77が設けられ、この開閉ボタン77を操作部30でクリックする毎に、それぞれの内容が展開または閉じて表示される。そのため、限られた表示部31の画面サイズの中で、ユーザUが知りたいレシピ情報の内容を効率よく表示させることができる。図5に示すWebページの表示形態は一例に過ぎず、ユーザUに対する表示の見やすさなどを考慮して、適宜変更して構わない。
【0032】
こうして本実施形態では、料理集10に掲載された複数のメニューの中で、所望のメニューの近傍に配置された二次元コード12を、ユーザUが自身の端末14の読取り部32から読取るだけで、その端末14の表示部31に所望のメニューに対応したレシピ情報を表示させることができる。また、端末14の表示部31には、レシピ情報の一部として、料理集10の画像表示体21と同じ写真75Bが、操作部30をスクロールすることなく最初に表示されるので、ユーザUが所望のメニューに対応した二次元コード12を正しく読み取ったか否かを直ちに判断できる。
【0033】
またレシピ情報提供部44は、所望のメニューに対応したレシピ情報を第1記憶部47から取込んだら、調理装置18の項目選択部57をわざわざ操作しなくても、そのレシピ情報に基づくメニューの調理を可能にするような手動調理機能や自動調理機能が、調理装置18の加熱制御部71で直ちに設定されるように、サーバ16から通信ネットワーク37を介して調理装置18に調理設定情報を送出する構成としてもよい。これにより、ユーザUは調理装置18による加熱調理前の設定操作から解放され、端末14の表示部31に表示されるレシピ情報を集中して閲覧することができる。
【0034】
次に、システム100の音楽再生機能について説明する。音楽情報提示部76は、サーバ16の音楽情報提供部45で選択された音楽情報の曲名を示した選択ボタン76Aと、選択ボタン76Aに示された曲名の音楽情報(音楽ファイル)を再生可能にする音楽再生コントローラ76Bと、により概ね構成される。図5に示すWebページには、2つの音楽情報の曲名、すなわち曲名「AAA」の選択ボタン76A1と、これとは別な曲名「ABC」の選択ボタン76A2が、音楽情報提示部76に並んで配置されているが、これはサーバ16の音楽情報提供部45で選択された音楽情報の数に応じて変わる。ユーザUが選択ボタン76A1上で操作部30をタップ操作すると、選択ボタン76A1に対応した曲名「AAA」の音楽ファイルが自動的に再生され、代わりにユーザUが選択ボタン76A2上で操作部30をタップ操作すると、選択ボタン76A2に対応した曲名「ABC」の音楽ファイルが自動的に再生される。そして何れの場合も、音楽再生コントローラ76B上で操作部30を適宜操作することにより、出力部34から再生される音楽ファイルの音量を増減させたり、再生を一時停止させたりすることが可能になる。
【0035】
図6は、サーバ16の第2記憶部48に記憶される音楽情報の一例を示したものである。各々の音楽情報は、音源となる例えばMP3形式の音楽ファイルと、その音楽ファイルの曲に相応しい料理集10に掲載されたメニューの中から選び出された一乃至複数のメニュー(料理名)と、その音楽ファイルの曲に相応しい期間と、を関連付けて第2記憶部48に記憶保存されている。ここで前述の手順に従い、ユーザUが所望するメニューに関連したレシピ情報が、レシピ情報提供部44で選択されたとすると、音楽情報提供部45は、第2記憶部48に記憶される全ての音楽情報の中から、レシピ情報提供部44に取込まれた所望するメニューと、時計部43で計時された現在時刻を含んだ期間の両方を有する一乃至複数の音楽情報を選択抽出し、選択した音楽情報に含まれる音楽ファイルが端末14側でレシピ情報を見ながら再生できるように、そのレシピ情報を含んだWebページに音楽情報提示部76を埋込む。
【0036】
例として、前述の料理名表示体20に「クリスマスシフォンケーキ」と記載されたレシピ概要部24の二次元バーコード12が、端末14の読取り部32で読取られたとする。このとき音楽情報提供部45は、レシピ情報提供部44で「クリスマスシフォンケーキ」のレシピ情報を選択したときの時計部43の計時結果が12月5日であれば、図6に示す複数の音楽情報の中で、「クリスマスシフォンケーキ」のメニューに相当する料理名「B」と、時計部43の計時結果である12月5日を含む期間の両方を有する曲名「AAA」の音楽情報と、曲名「ABC」音楽情報を、特にユーザUの選択した「クリスマスシフォンケーキ」のメニューと、クリスマス直前の時季に相応しい楽曲の音楽ファイルを含むものとして選択抽出する。そして、これらの音楽ファイルが最終的にユーザUの端末14で再生できるように、「クリスマスシフォンケーキ」のレシピ情報を示したレシピ情報提示部75に、2つの選択ボタン76A1,76A2と、音楽再生コントローラ76Bとからなる音楽情報提示部76を付加したWebページが、サーバ16から端末14に送出される。これにより端末14の表示部31では、図5に示すようなWebページが閲覧でき、ユーザUが選択ボタン76A1上または選択ボタン76A2上の何れかで操作部30をタップ操作すれば、レシピ情報提示部75でレシピ情報の詳細を視認しながら、メニューと時季に合せた曲名「AAA」または曲名「ABC」の音楽ファイルが出力部34から自動的に再生され、クリスマス前に気分を盛り上げて、楽しく「クリスマスシフォンケーキ」を調理することが可能となる。
【0037】
また音楽情報提供部45は、同じ「クリスマスシフォンケーキ」のレシピ情報をレシピ情報提供部44が選択したときに、時計部43の計時結果が1月5日であれば、今度は図6に示す複数の音楽情報の中で、「クリスマスシフォンケーキ」のメニューに相当する料理名「B」と、時計部43の計時結果である1月5日を含む期間の両方を有する曲名「CDA」の音楽情報を選択抽出する。これにより端末14の表示部31では、「クリスマスシフォンケーキ」のレシピ情報を示したレシピ情報提示部75に、曲名「CDA」の選択ボタン76Aと、音楽再生コントローラ76Bとによる音楽情報提示部76を付加したWebページが閲覧でき、選択ボタン76A上で操作部30をタップ操作すれば、レシピ情報提示部75でレシピ情報の詳細を視認しながら、メニューと時季に合せた曲名「CDA」の音楽ファイルが出力部34から自動的に再生され、クリスマス後も別な楽曲で気分を盛り上げて、楽しく「クリスマスシフォンケーキ」を調理することが可能となる。
【0038】
以上のように、本実施形態のレシピ情報提供システム100は、料理集10の各メニューにそれぞれ付記され、当該メニューに対応する固有の識別情報として、例えはURL情報を含むコード部としての二次元バーコード12と、料理集10の各メニューに関するレシピ情報を記憶保存する第1記憶部47と、端末14の読取り部32が二次元バーコード12を読取り、その二次元バーコード12に含まれるURL情報を当該端末14から受け取ると、第1記憶部47に記憶される複数のレシピ情報の中から、受け取ったURL情報に対応するレシピ情報を選択して、その選択したレシピ情報を端末14の表示部31に表示させるレシピ情報提供部44と、を備えている。ここでのコード部は、料理集100に掲載されたメニューを個々に識別できるものであればよく、二次元バーコード12の他に、一次元バーコードやその他の各種バーコードを使用してもよい。
【0039】
したがって、料理集10に掲載されたメニューの中で、所望のメニューに付記された二次元バーコード12を、ユーザUが自身の端末14の読取り部32から読取るだけで、その端末14に表示部31に所望のメニューに対応したレシピ情報を表示させることができる。したがって、端末14や調理装置18への煩わしい操作の手間を極力省いて、ユーザUが望むメニューに対応したレシピ情報を、すぐに表示させることが可能なレシピ情報提供システム100を提供できる。
【0040】
また本実施形態では、複数の音楽情報を記憶保存する第2記憶部48と、現在時刻を計時する時計部43と、第2記憶部48に記憶される全ての音楽情報の中から、レシピ情報提供部44で選択したレシピ情報に対応するメニューと、時計部43で計時した現在時刻に共通して関連付けられた音楽情報を選択して、その選択した音楽情報をレシピ情報が表示される状態で端末14から再生させる音楽情報提供部45と、をさらに備えている。第2記憶部48に記憶される音楽情報は、MP3,AIFF,WAV,WMA,AAC,FLACなどの様々な形式の音楽ファイルを含み得る。
【0041】
この場合、所望のメニューに対応したレシピ情報をユーザUの端末14に表示させるだけでなく、そのレシピ情報と時季に相応しい音楽をユーザUの端末14で、出力部34から再生させることができる。したがって、ユーザUの気分を盛り上げて、楽しく調理を行なうことが可能なレシピ情報提供システム100を提供できる。
【実施例2】
【0042】
図7は、本発明の第2実施形態におけるレシピ情報提供システム100の構成を示している。本実施形態では、前述の端末14を用いずに、前述の図3で示した料理集10の二次元バーコード12と、通信ネットワーク37を介して相互通信が可能に接続された調理装置18およびサーバ16とだけで、システム100が構成される。
【0043】
図8は、調理装置18の主な電気的構成を示している。81は、調理装置18の本体に可撓性のケーブル82を介して取付けられたハンディタイプの読取り器であり、これらの読取り器81とケーブル82を含む読取り部83は、第1実施形態の端末14に設けられた二次元バーコード12の読取り部32と同等の機能を有して、マイクロコンピュータ61の入力ポートに接続される。また調理装置18には、サーバ16の音楽情報提供部45で選択された音楽情報を再生するために、マイクロコンピュータ61の出力ポートに接続するスピーカーなどの出力部84が設けられる。サーバ16の各部構成は、第1実施例で示したものと概ね共通するが、調理装置18のマイクロコンピュータ61には、前述の端末制御部35に備えたブラウザソフトと同等の機能が付加される。
【0044】
本実施形態でも、料理集10は図3に示したものが使用でき、読取り部83で特定のメニューに対応した二次元バーコード12を読取ると、その二次元バーコード12に含まれるURL情報が調理装置18のマイクロコンピュータ61に取込まれる。これによりマイクロコンピュータ61は、読取り部83から受け取ったURL情報に基づき、送受信部68から通信ネットワーク37を介してサーバ16にアクセスし、そのURLに対応する特定のメニューに関連したレシピ情報を含むWebページを、サーバ16の第1記憶部47から取込んで表示部56に表示させる。例として、料理名表示体20に「クリスマスシフォンケーキ」と記載されたレシピ概要部24の二次元バーコード12を、調理装置18の読取り部83から読取った場合には、図5で示したような「クリスマスシフォンケーキ」のレシピ情報を含むWebページを、調理装置18の表示部56に表示させることができる。なお、表示部56の画面サイズには限界があり、図5に示すWebページの一部は表示部56からはみ出して表示されないが、ユーザUが表示部56の画面上で操作部55をスクロール操作すれば、Webページの全てを簡単に閲覧することができる。
【0045】
こうして本実施形態では、料理集10に掲載された複数のメニューの中で、所望のメニューの近傍に配置された二次元コード12を、ユーザUが調理装置81の読取り部83から読取るだけで、その調理装置18の表示部56に所望のメニューに対応したレシピ情報を表示させることができる。調理装置18の表示部56には、料理集10の画像表示体21と同じ写真75Bが、操作部30をスクロールすることなく最初に表示されるので、ユーザUが所望のメニューに対応した二次元コード12を正しく読み取ったか否かを直ちに判断できる。
【0046】
また、本実施形態でも音楽情報提供部45は、第2記憶部48に記憶される全ての音楽情報の中から、レシピ情報提供部44に取込まれた所望するメニューと、時計部43で計時された現在時刻を含んだ期間の両方を有する一乃至複数の音楽情報を選択抽出し、選択した音楽情報に含まれる音楽ファイルが調理装置18でレシピ情報を見ながら再生できるように、そのレシピ情報を含んだWebページに音楽情報提示部76を埋込んでいる。したがって、前述の図5に示すWebページを調理装置18の表示部56に表示させた状態で、ユーザUが選択ボタン76A1上または選択ボタン76A2上の何れかで操作部57をタップ操作すれば、レシピ情報提示部75でレシピ情報の詳細を視認しながら、メニューと時季に合せた曲名「AAA」または曲名「ABC」の音楽ファイルが、調理装置18の出力部84から自動的に再生され、クリスマス前に気分を盛り上げて、楽しく「クリスマスシフォンケーキ」を調理することが可能となる。
【0047】
その他、本実施形態においても第1実施形態と同様の作用効果を発揮するが、重複する説明については再度の記載を省略する。
【0048】
このように、本実施形態のレシピ情報提供システム100は、料理集10の各メニューにそれぞれ付記され、当該メニューに対応する固有の識別情報として、例えはURL情報を含むコード部としての二次元バーコード12と、料理集10の各メニューに関するレシピ情報を記憶保存する第1記憶部47と、読取り部83および表示部56が設けられ、複数のレシピ情報が示す各メニューの調理を可能にする調理装置18と、調理装置18の読取り部83が二次元バーコード12を読取り、その二次元バーコード12に含まれるURL情報を当該端末14から受け取ると、第1記憶部47に記憶される複数のレシピ情報の中から、受け取ったURL情報に対応するレシピ情報を選択して、その選択したレシピ情報を調理装置18の表示部56に表示させるレシピ情報提供部44と、を備えている。
【0049】
したがって、料理集10に掲載されたメニューの中で、所望のメニューに付記された二次元バーコード12を、ユーザUが調理装置18の読取り部83から読取るだけで、その調理装置18の表示部56に所望のメニューに対応したレシピ情報を表示させることができる。したがって、端末14や調理装置18への煩わしい操作の手間を極力省いて、ユーザUが望むメニューに対応したレシピ情報を、すぐに表示させることが可能なレシピ情報
提供システム100を提供できる。
【0050】
また本実施形態では、調理装置18に設けられる音出力のための出力部84と、複数の音楽情報を記憶保存する第2記憶部48と、現在時刻を計時する時計部43と、第2記憶部48に記憶される全ての音楽情報の中から、レシピ情報提供部44で選択したレシピ情報に対応するメニューと、時計部43で計時した現在時刻に共通して関連付けられた音楽情報を選択して、その選択した音楽情報をレシピ情報が表示される状態で調理装置18の出力部84から再生させる音楽情報提供部45と、をさらに備えている。
【0051】
この場合、所望のメニューに対応したレシピ情報を調理装置18に表示部56表示させるだけでなく、そのレシピ情報と時季に相応しい音楽をユーザUの調理装置18の出力部84から再生させることができる。したがって、ユーザUの気分を盛り上げて、楽しく調理を行なうことが可能なレシピ情報提供システム100を提供できる。
【0052】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。図3に示す料理集10の形態はあくまでも一例であって、レシピ概要部24を構成する表示体20,21や二次元コード12の配置などは、適宜変更してよい。また、主制御部41に相当する機能を、サーバ16にではなく、第1実施形態では端末14に、第2実施形態では調理装置18に組み込んだ構成としてもよい。
【符号の説明】
【0053】
10 料理集
12 二次元バーコード(コード部)
14 端末
18 調理装置
32 読取り部
43 時計部
44 レシピ情報提供部
45 音楽情報提供部
47 第1記憶部
48 第2記憶
100 レシピ情報提供システム
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8