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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-07
(45)【発行日】2023-07-18
(54)【発明の名称】ロールスクリーン装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/54 20060101AFI20230710BHJP
   E06B 9/08 20060101ALI20230710BHJP
   E06B 9/17 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
E06B9/54
E06B9/08 Z
E06B9/17 W
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019132035
(22)【出願日】2019-07-17
(65)【公開番号】P2021017693
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2022-07-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000112185
【氏名又は名称】ビニフレーム工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】早崎 毅
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-198295(JP,U)
【文献】特開2006-233483(JP,A)
【文献】特開2017-014777(JP,A)
【文献】実開昭58-097248(JP,U)
【文献】特開平11-159215(JP,A)
【文献】実開昭53-080800(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/00-9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦横のうちの三方を囲む框と、残る一方に配置するカバーボックスとを備えており、前
記カバーボックスは、巻き取られた状態にあるスクリーンと、スクリーンを収納する収納
部と、収納部に開け閉め自在に取り付けてあるカバーとを有しており、カバーボックスと
隣接する框の少なくとも一方には、カバーの開き方向の動きを規制または許容する規制手
段が設けてあり、
規制手段は、框またはカバーボックスのいずれか一方に規制部材を備えており、他方にはガイドが設けられており、規制部材はガイドに沿ってスライド自在に取り付けてあることを特徴とするロールスクリーン装置。
【請求項2】
縦横のうちの三方を囲む框と、残る一方に配置するカバーボックスとを備えており、前記カバーボックスは、巻き取られた状態にあるスクリーンと、スクリーンを収納する収納部と、収納部に開け閉め自在に取り付けてあるカバーとを有しており、カバーボックスと隣接する框の少なくとも一方には、カバーの開き方向の動きを規制または許容する規制手段が設けてあり、
規制手段は、框またはカバーボックスのいずれかに規制部材を備えており、規制部材は、框とカバーボックスを連結する部位をガイドにスライドすることを特徴とするロールスクリーン装置。
【請求項3】
縦横のうちの三方を囲む框と、残る一方に配置するカバーボックスとを備えており、前
記カバーボックスは、巻き取られた状態にあるスクリーンと、スクリーンを収納する収納
部と、収納部に開け閉め自在に取り付けてあるカバーとを有しており、カバーボックスと
隣接する框の少なくとも一方には、カバーの開き方向の動きを規制または許容する規制手
段が設けてあり、
規制手段は、框またはカバーボックスのいずれかに規制部材を備えており、規制部材は、框とカバーボックスを連結する部位をガイドにスライド自在に取り付けてあり、
規制部材が框またはカバー側に位置するときはカバーの開閉を自在にし、框とカバーボックスの間に跨って位置するときは、カバーの開き方向の動きを規制して収納部を閉塞することを特徴とするロールスクリーン装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、網やカーテン等を巻き出して窓や出入り口等を遮るロールスクリーン装置に
関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえばロール網戸やロールカーテン、ロールブラインドに代表されるロールスクリー
ン装置は、カバー付きのボックス内に可撓性を有する網やカーテンを丸めたロール材を格
納している。そして、前記カバーは、ボックスの収容部の開放した一側端部に開閉自在な
構造となっており、カバーを閉じたときにボックス本体と突き合わさる上框および下框の
端部など当接箇所に嵌合するものが一般的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-109291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般的なこの種のロールスクリーン装置は、カバーがカバーボックスの収容部内周側部
における所定の部位に弾性的に嵌合し、閉塞を保つものである。このような構造では、物
理的な外圧や経年の使用によりカバーに不意な変形が生じたときに、カバーとボックス本
体との合わさる位置がずれて、カバーが嵌合しなくなる、あるいはカバーが開きにくくなる不都合があった。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、カバーの弾性に依存することなく、
カバーとカバーボックスを閉塞状態に確実に保持できるロールスクリーン装置を提供する
ことにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のうち請求項1記載の発明は、縦横のうちの三方を囲む框と、残る一方に配置するカバーボックスとを備えており、前記カバーボックスは、巻き取られた状態にあるスク
リーンと、スクリーンを収納する収納部と、収納部に開け閉め自在に取り付けてあるカバ
ーとを有しており、カバーボックスと隣接する框の少なくとも一方には、カバーの開き方
向の動きを規制または許容する規制手段が設けてあり、規制手段は、框またはカバーボックスのいずれか一方に規制部材を備えており、他方にはガイドが設けられており、規制部材はガイドに沿ってスライド自在に取り付けてあることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2記載の発明は、縦横のうちの三方を囲む框と、残る一方に配置するカバーボックスとを備えており、前記カバーボックスは、巻き取られた状態にあるスクリーンと、スクリーンを収納する収納部と、収納部に開け閉め自在に取り付けてあるカバーとを有しており、カバーボックスと隣接する框の少なくとも一方には、カバーの開き方向の動きを規制または許容する規制手段が設けてあり、規制手段は、框またはカバーボックスのいずれかに規制部材を備えており、規制部材は、框とカバーボックスを連結する部位をガイドにスライドすることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3記載の発明は、縦横のうちの三方を囲む框と、残る一方に配置するカバーボックスとを備えており、前記カバーボックスは、巻き取られた状態にあるスクリーンと、スクリーンを収納する収納部と、収納部に開け閉め自在に取り付けてあるカバーとを有しており、カバーボックスと隣接する框の少なくとも一方には、カバーの開き方向の動きを規制または許容する規制手段が設けてあり、規制手段は、框またはカバーボックスのいずれかに規制部材を備えており、規制部材は、框とカバーボックスを連結する部位をガイドにスライド自在に取り付けてあり、規制部材が框またはカバー側に位置するときはカバーの開閉を自在にし、框とカバーボックスの間に跨って位置するときは、カバーの開き方向の動きを規制して収納部を閉塞することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、規制部材により、カバーとカバーボックスとの嵌合が比較的弱い状態であっても、規制手段がカバーを開き方向に規制してカバーの閉塞状態を保持することができ、規制部材が框からスライド自在に取り付けてあることにより、カバーを開くときはスライドして框側に引っ込ませて規制部材が邪魔にならない。また、カバーを閉じたときは、規制部材の框からの突出によりカバーの開き方向を規制して閉塞状態を維持することができる。さらに、規制部材が框とカバーボックスを連結する部位をガイドにスライドすることにより、規制部材の先端が先んじてカバーに当接することから、規制部材のスライド時に係止部の先端がカバーの開き方向側に配置されるように案内される。これにより、規制部材の操作によるカバーの開閉状態を確実に保持できるとともに、框とカバーボックスの組立ての精度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施によるロールスクリーン装置の全体を示す正面図である。
図2】(a)(b)は、図1中A-A線を断面し、本実施によるロールスクリーン装置の要部の作動状態を示す斜視図である。
図3】(a)(b)(c)は、図1中B-B線を断面し、本実施によるロールスクリーン装置の要部の作動状態を示す平面図である。
図4】カバーボックスを縦断面して本実施によるロールスクリーン装置の内部構造を示す要部拡大断面図である。
図5】(a)(b)は、ロックつまみと差込部の係止状態を示す一部を簡略化した斜視図であり、(c)は、(b)を框側から見た図である。
図6】(a)(b)は、 図3(a)(b)(c)の要部を拡大し、ロックつまみとカバーとの関係を示す図である。
図7】ロック機構部を上下に設けたロールスクリーン装置の正面図である。
図8】本発明のロールスクリーン装置の他の実施形態を示す正面図である。
図9】(a)(b)は、図8のロールスクリーン装置の作動状態を示す要部を拡大した正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明のロールスクリーン装置の実施形態を各図面に基づいて説明する。なお、
本実施ではロール網戸として適用している。
本発明のロールスクリーン装置は、図1を参照すれば、上框1と下框2と縦框3とから
三方を囲むとともに、開放した一方側には、カバーボックス4を配置している。さらに、
カバーボックス4は、正面側に開くカバー5を開閉自在に設けてあり、カバーボックス4
の中にはロール状に巻きつけられた網(スクリーン)Sが収納してある。
【0012】
カバーボックス4は、図1図2図3(a)(b)、図4を参照すれば、ボックス本
体6と、カバー5とから構成してある。
ボックス本体6は、図2を参照すれば、上下に配置する支持壁部7,7と、上下各支持
壁部7,7間に配置する側壁部8とからなり、このボックス本体6の内周側と正面側の二
方はそれぞれ解放している。
上下の支持壁部7,7は、図4を参照すれば、その内周側に軸受け9a,9bが受け側
を対向するかたちで設けてある。そして、上下の軸受け9a,9bにはロール状の網Sが
取り付けられる。
カバー5は、ボックス本体6の開放部分を塞ぐものであり、開放する上記の内周側と正面
側を跨ぐほぼL字状の断面を有するものである。また、カバー5の一側端部は、図3(a
)(b)(c)を参照すれば、ボックス本体6の外周側の側壁部8の正面側に被連結部1
1を介して開閉自在に連結している。さらに、カバー5の内周側端縁は、戸当たり部5aと嵌入部5bを有しており、戸当たり部5aは、カバー5を閉じたときに上框1の正面壁
部1aの見付面と平行に当たる板状をなしている。また、嵌入部5bは、ボックス本体6
内に入り込むヒレ状をなすものであり、これにより、カバー5がボックス本体6の背面側
の側壁部8の内周側縁に対し、弾性的に嵌る構造となる。また、カバー5の上下の端部に
は、開放した小口を閉塞する閉塞手段がそれぞれ設けてある。閉塞手段は、カバーボック
ス4の上下の小口を塞ぐ閉塞部12と、閉塞部12から框(上框1、下框2)側に延びる
差込部13とから形成してある。
閉塞部12は、図3(a)(b)のように、カバー5とボックス本体6が閉塞した状態の
ときの開放口とほぼ同一の形状をなしている。この閉塞部12をボックス本体6に嵌合す
ることで、開放口を塞ぐ構造となる。さらに、下方の軸受け9bと連動する調整部14を
ボックス本体6の外部に露出するかたちで有している。調整部は、図示を省略するが、ド
ライバー等の工具類を差し込んで時計回り、反時計回りのいずれかに回すことで、軸受け
9a,9bによる後述のコイルスプリング24の締め付け具合を調整できる。差込部13
は、上框1または下框2の長手側端部の小口に挿入し、上框1または下框2に設けてある
受孔15に係合する係合部16が設けてある。さらに、差込部13の正面側端部には、その差込部13の差込方向に連続してガイド溝31が設けてあり、ガイドレール17は、後
述するロックつまみ18を抜け出し不能で、且つスライド自在に係止することができる断
面形状となっている。
【0013】
網Sは、図1図2(a)(b)、図4を参照すれば、上框1と下框2と平行する方向
に長い帯状のシート19と、シート19の一側端縁に取り付ける巻取り軸20とから構成
する。
シート19は、上下端部にそれぞれ抜止め部21,21を長手方向に連続して設けてあり、抜止め部21は、後述するが、上框1および下框2の内周側に設けてあるガイドレー
ル17に沿ってスライド自在に嵌合している。巻取り軸20は、図4を参照すれば、上下
に延長する軸棒22と、受け部材23a,23bと、コイルスプリング24と、筒体25
とから構成する。軸棒22は、長手方向の両端部に軸受け9a,9bに係止する係止部2
7をそれぞれ有している。受け部材23a,23bは、軸棒22よりも外周に張り出した
キャップ状をなすものであり、軸棒22の長手方向の間隔をあけた上下の位置にそれぞれ
取り付けてある。コイルスプリング24は、軸棒22を挿通するかたちで外周に配置して
あり、その一端部を軸棒22の上側に固定するとともに、他端部を下方に位置する受け部
材23bにそれぞれ固定している。筒体25は、その筒の上下で開放する口に、上下に位
置する各受け部材23a,23bをそれぞれ嵌合してあり、これにより、筒体25が回転
すると上下の各受け部材23a,23bと軸棒22も一緒に回転する。さらに、筒体25
の周面には、シート19の一側端部が固着し、筒体25が回ることでシート19を巻き取
り、または巻き出す構造となる。このようにすると、巻取り軸20は、シート19を巻き
出したときに、筒体25に連動しながら上下の各受け部材23a,23bが回転してコイ
ルスプリング24を巻いていき、その付勢力を次第に強くしていく。さらに、シート19
の上下端部は、前記の抜止め部21,21が上框1と下框2のそれぞれのガイドレール1
7,17にスライド自在に係止してあるので、シート19を上框1と下框2から抜け出さ
ない状態を維持しながら自在にスライドできる。
【0014】
上框1と下框2と縦框3は、それぞれが押出形材で形成されるもので、このうち上框1
と下框2は、図1を参照すれば、上下に一対のものであり、本実施では、このうち上框1
のみを説明する。
上框1は、図2(a)(b)を参照すれば、正面壁部1aと背面壁部1bと、正面壁部
1aと背面壁部1bの上端をつなぐ天壁部1cとから断面が下向きコ字型をなしている。
さらに、正面壁部1aと背面壁部1bの内周側下方位置には、それぞれリブ17aが水平
に突出しており、シート19の抜止め部21がスライド自在に係止する前記したガイドレール17を形成する。また、ガイドレール17の上部には、前記した閉塞部12の差込部
13が差し込まれる差込スペースNが設けてある。さらに、正面壁部1aには、ロック機
構部(規制手段)Rが設けてある。
ロック機構部Rは、上框1の正面壁部1aに設けられるスライド孔28と、ロックつまみ(規制部材)18とからなっている。スライド孔28は、上框1の正面壁部1aのカバーボックス4側に設けてあり、前記の正面壁部1aを貫通している。ロックつまみ18は
、その全体がブロック状に形成してあり、ロックつまみ18の外側見付けには凸部29が
設けてあり、内側見付けにはレール係止部30が設けてある。このうち凸部29は使用者
が指でロックつまみ18に触れたときに、凸部29が指の腹に食い込んで動かしやすくな
る。次にレール係止部30は、支持片30aと係止片30bからなる側面視してほぼL字
状をなしている。また、レール係止部30は、ロックつまみ18のスライドする方向と直
交する側に分割して設けてある。さらに、分割したレール係止部30,30間には、上框
1と下框2、縦框3とカバーボックス4を組み立てたときに、上框1と下框2のそれぞれ
の差込スペースNに閉塞部12の差込部13が差し込まれ、ロックつまみ18が差込部1
3のガイド溝31に沿ってスライド自在に取り付く。
【0015】
以上のように、本実施によるロールスクリーン装置を構成することにより、以下に示す
作用・効果を奏することになる。
ロックつまみ18は、上框1の正面壁部1aのカバーボックス4と隣接する側に配置し
てある。そして、ロックつまみ18をカバーボックス4側にスライドしたときは、ロック
つまみ18のカバーボックス4側の端部がカバー5の正面側に配される。
このときに、ロックつまみ18のレール係止部30は、図3(a)(b)(c)のよう
に、閉塞部12の差込部13のガイド溝31にスライド自在に係止しており、前述の差込
部13の任意の位置で係止するとともに、レール係止部30は、カバーボックス4の側端
部に当接して、それ以上のスライドが規制される。これにより、ロックつまみ18でカバー5を閉じた状態に維持できる。これに対してロックつまみ18を上框1側にスライドすることで、カバー5の正面側に配置されていたロックつまみ18が移動するので、カバー
5の開閉を規制するものがなくなり、カバーボックス4からカバー5を開けることができるようになる。
【0016】
また、ロックつまみ18のレール係止部30と、閉塞部12の差込部13のガイド溝3
1との係止する構造は、図5(a)(b)のように、前記差込部13のガイド溝31は、
上下にそれぞれ突部31a,31aを有しており、レール係止部30は前後に間隔をあけ
て配置される支持片30a,30a間に対向するかたちで係止片30b,30bが設けて
ある。そして、図5(c)のように、レール係止部30の係止片30b,30bがガイド
溝31の突部31a,31bによって上下方向の動きを規制されていることで、ロックつまみ18がガイド溝31から離脱しない構造であるとともに、レール係止部30が突部3
1a,31aに押圧されて弾性的に位置決めができるようになっている。このように形成
すると、ロックつまみ18のスライドした位置によって、カバー5をカバーボックス4か
ら開閉可能、あるいは開閉不能な状態に切り替えることができる。また、ロックつまみ1
8が閉塞部12の差込部13に取り付ける構造であることから、一体的にユニット化され
ていることにより、ロールスクリーン装置の組み立て時に、閉塞部12を上框1に取り付けただけでロックつまみ18を同時に取り付けることができ、施工性が向上する。さらに
図6(a)(b)のように、ロックつまみ18のカバーボックス4側の先端部18aは
、上框1との対向面側にテーパTが設けてある。このテーパTが設けてあることにより、
以下のような作用、効果を奏する。カバー5を閉塞した後にロックつまみ18をスライド
してカバーボックス4側に移動させるときに、ロックつまみ18の先端部18aがカバー
5の戸当たり部5aを乗り越え、ロックつまみ18の先端部18aが戸当たり5aの正面
側に位置する。このときに、前記先端部18aにテーパTが設けてあることで、ロックつまみ18が戸当たり部5aを乗り越えやすくなり、ロックつまみ18のスライドが円滑に
行われてカバー5を確実に規制することができる。
【0017】
本発明のロールスクリーン装置は、特許請求の範囲内であれば、その実施形態を限定するものではない。
図7は、上記のロックつまみ18を上框1と下框2のそれぞれに設け、カバーボックス
4のカバー5を閉塞した状態を確実に保持する構造になっている。また、規制手段のロッ
ク機構部Rおよび規制部材としてロックつまみ18のかわりに、図8のように、回転取手
32を設けたものである。この回転取手32は、軸部33と、規制材34とからなり、軸
部33は上框1のカバー5側の端部の正面側見付に軸孔35を設け、その軸孔35に軸支
してある。さらに、規制材34は、長板状に形成してあり、軸部33から上框1の正面側
見付けと同一平面上に延長している。これにより、回転取手32は、軸部33を中心に回
転することで、図9(a)(b)のように、規制材34の延長する方向を垂直位置または
水平位置で位置決めができる構造である。回転取手32の規制材34を水平にすれば、規
制材34の先端部がカバー5の正面側見付に配置されて、カバー5がカバーボックス4か
らそれ以上開かないように規制される。反対に垂直にすれば、カバー5の開閉を遮るもの
がなくなるので、カバー5を開くことができる。
尚、本発明は、このようにカバー5の開閉を規制手段Rで任意に切り替えることのできる
ものであれば、規制部材ほか、その構造を限定するものではない。
【符号の説明】
【0018】
1 上框(框)
1a 正面壁部
1b 背面壁部
1c 天壁部
2 下框(框)
3 縦框(框)
4 カバーボックス
5 カバー
5a 戸当たり部
5b 嵌入部
6 ボックス本体
8 側壁部(収納部)
9a 上方の軸受け
9b 下方の軸受け
11 被連結部
12 閉塞部(収納部)
13 差込部
14 調整部
15 受孔
16 係合部
17 ガイドレール
17a リブ
18 ロックつまみ
18a 先端部
19 シート
20 巻取り軸
21 抜止め部
22 軸棒
23a 上側の受け部材
23b 下側の受け部材
24 コイルスプリング
25 筒体
26 軸受け
27 係止部
28 スライド孔
29 凸部
30 レール係止部
30a 支持片
30b 係止片
31 ガイド溝
32 回転取手
33 軸部
34 規制材
35 軸孔
N 差込スペース
R ロック機構部(規制手段)
S 網(スクリーン)
T テーパ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9