(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-07
(45)【発行日】2023-07-18
(54)【発明の名称】自動走行式のロボット作業機
(51)【国際特許分類】
A01D 34/64 20060101AFI20230710BHJP
A01B 69/00 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
A01D34/64 C
A01D34/64 M
A01B69/00 303Z
(21)【出願番号】P 2019177045
(22)【出願日】2019-09-27
【審査請求日】2022-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】509264132
【氏名又は名称】株式会社やまびこ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100123607
【氏名又は名称】渡邊 徹
(72)【発明者】
【氏名】稲葉 英毅
(72)【発明者】
【氏名】中野 賢二
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/100659(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/109879(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/198629(WO,A1)
【文献】欧州特許出願公開第2425700(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 34/64
A01B 69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動走行式のロボット作業機(1)あって、
走行可能な作業本体部(2)と、前記作業本体部(2)を覆うカバー部(4)と、前記作業本体部(2)と前記カバー部(4)を連結する連結構造ユニット(12)と、を有し、
前記連結構造ユニット(12)は、前記作業本体部(2)に取付けられる本体連結部(16)と、前記カバー部(4)に取付けられるカバー連結部(14)を有し、
前記カバー連結部(14)は、上下方向に延びるシャフト部(14a)を含み、
前記本体連結部(16)は、前記作業本体部(2)に固定される底部(16a)と、横方向に弾性変形可能な中間部(16b)と、前記シャフト部(14a)を上下方向に摺動可能に受入れる頭部(16c)と、を有し、
前記カバー部(4)を持上げたとき、前記シャフト部(14a)が前記頭部(16c)に対して上方向に摺動することにより、前記カバー部(4)が前記作業本体部(2)に対して上方向に移動し、
前記ロボット作業機(1)が走行中に障害物に衝突したとき、前記中間部(16b)が横方向に弾性変形することにより、前記カバー部(4)が前記作業本体部(2)に対して実質的に横方向に移動する、ことを特徴とするロボット作業機(1)。
【請求項2】
前記作業本体部(2)は、前記本体連結部(16)の中間部(16b)の横方向の変形を制限するストッパ(24)を有する、請求項1に記載のロボット作業機(1)。
【請求項3】
前記カバー連結部(14)は、前記本体連結部(16)から取外し可能である、請求項1又は2に記載のロボット作業機(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動走行式のロボット作業機、例えば、ロボット芝刈機、ロボットゴルフボール収集機等に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の走行範囲を自動走行しながら作業を行うロボット作業機が知られている。例えば、ロボット芝刈機では、所定の走行範囲をくまなく自動走行しながら、芝刈を行う。ロボット芝刈機が、木や柵等の障害物に衝突した場合、進行方向を変更して、芝刈を継続することが求められる。また、芝刈中のロボット芝刈機を人が持上げたとき、芝刈カッタが露出するため、ロボット芝刈機を停止させることが求められる。このため、ロボット芝刈機は、障害物に衝突したことを検出する機能と、持上げられたことを検出する機能を有している。具体的には、ロボット芝刈機は、作業本体部とカバー部を有しており、ロボット芝刈機が障害物に衝突したとき、カバー部が作業本体部に対して水平方向(走行面と平行な方向)に移動することを検出する。また、ロボット芝刈機は、それが持上げられたとき、カバー部が作業本体部に対して垂直方向に移動することを検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のロボット作業機では、ロボット作業機が障害物に衝突したときの衝撃が大きいカバー部が作業本体部に対して水平方向だけでなく垂直方向にも移動することがある。この場合、ロボット作業機は、持上げられたことを検出したと判断し、ロボット作業機を停止させ、作業が中断する。
【0005】
そこで、本発明は、衝突時とリフト時を確実に区別することができる新規な構造を有するロボット作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による自動走行式のロボット作業機は、走行可能な作業本体部と、作業本体部を覆うカバー部と、作業本体部とカバー部を連結する連結構造ユニットと、を有し、連結構造ユニットは、作業本体部に取付けられる本体連結部と、カバー部に取付けられるカバー連結部を有し、カバー連結部は、上下方向に延びるシャフト部を含み、本体連結部は、作業本体部に固定される底部と、横方向に弾性変形可能な中間部と、シャフト部を上下方向に摺動可能に受入れる頭部と、を有し、カバー部を持上げたとき、シャフト部が頭部に対して上方向に摺動することにより、カバー部が作業本体部に対して上方向に移動し、ロボット作業機が走行中に障害物に衝突したとき、中間部が横方向に弾性変形することにより、カバー部が作業本体部に対して実質的に横方向に移動する、ことを特徴とする。
【0007】
このように構成された自動走行式のロボット作業機では、作業本体部とカバー部を連結する連結構造ユニットを有し、連結構造ユニットは、作業本体部に取付けられる本体連結部と、カバー部に取付けられるカバー連結部を有する。カバー部を持上げたとき、カバー連結部のシャフト部が本体連結部の頭部に対して上方向に摺動することにより、カバー部が作業本体部に対して上方向に移動する。ロボット作業機が走行中に障害物に衝突したとき、本体連結部の中間部が横方向に弾性変形することにより、カバー部が作業本体部に対して実質的に横方向に移動する。かくして、簡単な構造でを用いて、衝突時とリフト時を確実に区別することができる。
【0008】
本発明による自動走行式のロボット作業機の実施形態において、好ましくは、作業本体部は、本体連結部の中間部の横方向の変形を制限するストッパを有する。
【0009】
このように構成された自動走行式のロボット作業機では、本体連結部の中間部が過度に横方向に変形して、上下方向の移動を生じさせることを防止する。それにより、衝突時とリフト時を更に確実に区別することができる。
【0010】
本発明による自動走行式のロボット作業機の実施形態において、好ましくは、カバー連結部は、本体連結部から取外し可能である。
【0011】
このように構成された自動走行式のロボット作業機では、カバー連結部を本体連結部から取外すことにより、カバー部を作業本体部から取外すことができる。したがって、衝突時とリフト時を確実に区別することと、カバー部を作業本体部から取外すこととを両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図4】連結構造ユニット、磁石、検出部の断面図である。
【
図5】通常位置にある連結構造ユニット、磁石、検出部の断面図である。
【
図6】持上げ位置にある連結構造ユニット、磁石、検出部の断面図である。
【
図7】衝突位置にある連結構造ユニット、磁石、検出部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明による自動走行式のロボット作業機の実施形態であるロボット芝刈機を説明する。
【0014】
図1に示すように、ロボット芝刈機1は、走行可能な作業本体部2と、作業本体部2を覆うカバー部4を有する。
【0015】
図2に示すように、作業本体部2は、フレーム6と、フレーム6に取付けられた走行部8及び作動部10を有する。走行部8は、2つの後輪8aと、2つの前輪8bと、後輪8aを駆動する電気モータ8cを有する。作動部10は、芝刈カッタ10aと、芝刈りカッタ10aを駆動する電気モータ10bを有する。
【0016】
カバー部4は、作業本体部2全体を上から覆っており、作業者等が芝刈カッタ10aに触れることを防止する。カバー部4と走行面Gとの間の隙間d1は、ロボット作業機1を持上げるときに指を入れることができるが、指の先は、芝刈カッタ10aには届かないように定められる。
【0017】
ロボット芝刈機1は、更に、作業本体部2とカバー部4を連結する連結構造ユニット12を有する。連結構造ユニット12は、カバー部4を作業本体部2に対して上方向に移動可能に且つ横方向に移動可能に連結するように構成される。本実施形態では、ロボット芝刈機1は、4つの連結構造ユニット12を有する(
図3参照)。
図4に示すように、連結構造ユニット12は、作業本体部2に取付けられる本体連結部16と、カバー部4に取付けられるカバー連結部14を有する。
【0018】
カバー連結部14は、好ましくは、樹脂等の材料で作られ、上下方向に延びるシャフト部14aと、シャフト部14aの上端に連結された平板状のブラケット14bと、シャフト部14aの下端に連結された半球形状の拡張部14cを含む。シャフト部14aと拡張部14cとの間の段差は、環状の上面14dを構成する。
【0019】
本体連結部16は、好ましくは、ゴム等の弾性部材で作られ、作業本体部2に固定される底部16aと、横方向に弾性変形可能な中間部16bと、シャフト部14aを上下方向に摺動可能に受入れる頭部16cを有する。
【0020】
頭部16cは、比較的剛性である下側の拡径フランジ部18aと、比較的弾性である上側のアタッチメント18bを有する。アタッチメント18bは、円錐台形であり、拡張部14cを受入れる部屋18cと、シャフト部14aを上下方向に摺動可能に受入れる孔18dを有する。部屋18cは、ブラケット14bが頭部16cに当接するまで下降できる大きさを有する。アタッチメント18bは、更に、環状の上面14dと当接する環状の下面18eを孔18dに隣接して有し、シャフト部14aの上方向の移動を制限する(
図6参照)。また、カバー連結部14は、本体連結部16に取外し可能に取付けられる。具体的には、拡張部14c及び比較的弾性であるアタッチメント18bは、孔18dを拡張させて、拡張部14cを部屋18cに入れたり部屋18cから出したりすることが可能であるように構成される。好ましくは、アタッチメント18bは、拡張部14cを部屋18cに入れることを容易にする傾斜面18fを孔18dに隣接して有する。
【0021】
中間部16bは、薄肉の筒状であり、拡径フランジ部18aよりも小さい外径を有する。また、中間部16bは、容易に横方向に変形可能であるように比較的弾性である。変形を促進するために、周方向の溝20aを設けてもよい。一方、中間部16bが折れ曲がることを防止するために、上下方向に延びるリブ20bを設けてもよい。
【0022】
底部16aは、比較的剛性であり、筒状である。底部16aは、拡径フランジ部18aと略同じ外径と、雄のネジ山22aと、中間部16bと略同じ内径を有する。
【0023】
作業本体部2は、本体連結部16の中間部16bの横方向の変形を制限するストッパ又は壁24を有する。具体的には、作業本体部2は、底部16aの雄のネジ山22aと螺合する雌のネジ山26aと、本体連結部16を収容する円筒形の空間26bを構成する壁24を有する。壁24と拡径フランジ18aの間の隙間d2は、拡径フランジ18aの横方向の移動を制限するように定められ、それにより、壁24は、ストッパとして機能する。
【0024】
ロボット芝刈機1は、更に、
図4に示すように、作業本体部2に取付けられた第1の磁石30及び第2の磁石32と、カバー部4に取付けられた第1の検出部34及び第2の検出部36を有し、第1の検出部34は、第1の磁石30を検出し、第2の検出部36は、第2の磁石32を検出する。ロボット芝刈機1は、更に、第1の検出部34及び第2の検出部36に接続されたコントローラ38を有する。このコントローラ38は、電気モータ8c、10bにも接続され、これらの電気モータ8c、10bを制御する。
【0025】
第1の検出部34は、上下方向の検出範囲d31と、横方向の検出範囲d41を有する。第2の検出部36は、上下方向の検出範囲d32と、横方向の検出範囲d42を有する。第1の検出部34の上下方向の検出範囲d31は、第2の検出部36の上下方向の検出範囲d32とほぼ等しい。また、第1の検出部34の横方向の検出範囲d41は、第2の検出部36の横方向の検出範囲d42とほぼ等しい。したがって、第1の検出部34及び第2の検出部36を同じ構成要素で構成することができ、例えば、同じ基板40に搭載される。第1の検出部34及び第2の検出部36は、例えば、ホールセンサである。ホールセンサは、3次元センサである必要はなく、上記検出範囲d31、d32、d41、d42に磁石30、32があるかないかを検出できればよい。
【0026】
また、第1の磁石30の横方向の寸法d51は、第2の磁石32の横方向の寸法d52よりも大きい。
【0027】
図3に示すように、複数組の第1の磁石30及び第1の検出部34と、複数組の第2の磁石32及び第2の検出部36が配置されている。かかる配置は、カバー部4の一部分を持上げたときに、隣接した少なくとも2組の磁石及び検出部において、検出部34、36が磁石30、32を検出しなくなるように定められるのがよい。かかる2組は、2組の第1の磁石30及び第1の検出部34であってもよいし、2組の第2の磁石32及び第2の検出部36であってもよいし、1組の第1の磁石30及び第1の検出部34と1組の第2の磁石32及び第2の検出部36であってもよい。本実施形態では、2組の第1の磁石30及び第1の検出部34と2組の第2の磁石32及び第2の検出部36が、ロボット芝刈機1の周方向に交互に配置されている。具体的には、2組の第1の磁石30及び第1の検出部34が、ロボット芝刈機1の左側及び右側に配置され、2組の第2の磁石32及び第2の検出部36が、ロボット芝刈機1の前側及び後側に配置されている。
【0028】
次に、本発明によるロボット芝刈機の作動を説明する。
【0029】
通常の作動状態では、すべての連結構造ユニット12において、
図5に示すように、ブラケット14bがアタッチメント18bに当接し、平面視において、頭部16cが空間26bの略中心に位置し、かくして、カバー連結部14は、本体連結部16に対する通常位置にある。このとき、すべての(2つの)第1の検出部34は、それぞれの第1の磁石30を検出し、すべての(2つの)第2の検出部36は、それぞれの第2の磁石32を検出している。それにより、コントローラ38は、カバー部4が作業本体部2に対する通常位置にあると判断し、芝刈作業を継続する。
【0030】
カバー部4全体を持ち上げたとき、すべての連結構造ユニット12において、
図6に示すように、ブラケット14b及びシャフト部14aが頭部16cに対して上方向に摺動する。それにより、カバー部4全体は、作業本体部2に対して上方向に移動する。このとき、第1の検出部34の上下方向の検出範囲d31が第2の検出部36の上下方向の検出範囲d41と等しいので、すべての(2つの)第1の検出部34は、第1の磁石30を検出しておらず、また、すべての(2つの)第2の検出部36は、第2の磁石32を検出していない。これにより、コントローラ38は、カバー部4が作業本体部2に対して上方向に移動した位置、すなわち、持上げ位置にあると判断し、すべての電気モータ8c、10bを停止させ、作業者の安全を確保する。
【0031】
また、カバー部4の一部、例えば前部を持ち上げたとき、持上げ箇所の近くのブラケット14b及びシャフト部14aが頭部16cに対して上方向に摺動する。それにより、カバー部4の前部は、作業本体部2に対して上方向に移動する。その他のブラケット14bはアタッチメント18bに当接したままである。このとき、左側と右側の第1の検出部34と前側の第2の検出部36がそれぞれ、左側と右側の第1の磁石30と前側の第2の磁石32を検出しなくなる。これにより、コントローラ38は、カバー部4が作業本体部2に対して上方向に移動した位置、すなわち、持上げ位置にあると判断し、すべての電気モータ8c、10bを停止させ、作業者の安全を確保する。
【0032】
また、カバー部4の一部、例えば右前部を持ち上げたとき、持上げ箇所の近くのブラケット14b及びシャフト部14aが頭部16cに対して上方向に摺動する。それにより、カバー部4の右前部は、作業本体部2に対して上方向に移動する。このとき、右側の第1の検出部34と前側の第2の検出部36がそれぞれ、右側の第1の磁石30と前側の第2の磁石32を検出しなくなる。これにより、コントローラ38は、カバー部4が作業本体部2に対して上方向に移動した位置、すなわち、持上げ位置にあると判断し、すべての電気モータ8c、10bを停止させ、作業者の安全を確保する。
【0033】
ロボット作業機が走行中に障害物に衝突したとき、すべての連結構造ユニット12において、
図7に示すように、ブラケット14bがアタッチメント18bに当接したまま中間部16bが横方向(走行面Gと平行な方向)に弾性変形する。それにより、カバー部4が作業本体部2に対して実質的に横方向に移動する。このとき、第1の磁石30の横方向の寸法d51が第2の磁石32の横方向寸法d52よりも大きいので、すべての(2つの)第1の検出部34は、それぞれの第1の磁石30を検出しているが、すべての(2つの)第2の検出部36は、それぞれの第2の磁石32を検出していない。これにより、コントローラ38は、カバー部4が作業本体部2に対して横方向に移動した位置、すなわち、衝突位置にあると判断し、ロボット芝刈機1の向きを変え、芝刈作業を継続する。このように、コントローラ38は、第1の検出部34が第1の磁石30を検出しているか否かと、第2の検出部36が第2の磁石32を検出しているか否かとの組合せにより、カバー部4が作業本体部2に対して衝突位置にあるか否かを判断するロジックを有するのがよい。
【0034】
上述したように、ばね等を使用しない簡易な2つの構成要素(カバー連結部14及び本体連結部16)を用いることにより、衝突時と持上げ時のカバー部4と作業本体部2の相対移動を確実に区別することができる。また、簡易な構造の磁石と検出部の組合せを2種類設けることにより、衝突時と持上げ時のカバー部4と作業本体部2の相対移動を確実に区別して検出することができる。
【0035】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0036】
上記実施形態では、第1の磁石30及び第2の磁石32が作業本体部2に取付けられ、第1の検出部34及び第2の検出部36がカバー部4に取付けられていたけれども、第1の磁石30及び/又は第2の磁石32がカバー部4に取付けられ、第1の検出部34及び/又は第2の検出部36が作業本体部2に取付けられてもよい。
【0037】
上記実施形態では、第1の磁石30及び第1の検出部34の組と第2の磁石32及び第2の検出部36の組が、ロボット芝刈機1の周方向に交互に配置されていた。これは、ロボット芝刈機1がどの方向に衝突しても一様な検出を確保するためである。しかしながら、衝突を検出することができれば、連結構造ユニット12、第1の磁石30、第2の磁石32、第1の検出部34、及び第2の検出部36の個数及び配置は、任意であり、ロボット作業機1に合わせて適宜定められる。
【0038】
本実施形態では、自動走行式のロボット作業機は、ロボット芝刈機であったが、ロボットゴルフボール収集機等であってもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 ロボット作業機
2 作業本体部
4 カバー部
12 連結構造ユニット
14 カバー連結部
14a シャフト部
16 本体連結部
16a 底部
16b 中間部
16c 頭部
24 ストッパ
30 第1の磁石
32 第2の磁石
34 第1の検出部
36 第2の検出部
38 コントローラ
d31 第1の検出部の上下方向の検出範囲
d32 第2の検出部の上下方向の検出範囲
d51 第1の磁石の横方向の寸法
d52 第2の磁石の横方向の寸法