(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-07
(45)【発行日】2023-07-18
(54)【発明の名称】味付け装置及び半製品の供給方法
(51)【国際特許分類】
G01G 11/12 20060101AFI20230710BHJP
G01G 13/08 20060101ALI20230710BHJP
G01G 17/00 20060101ALI20230710BHJP
B65G 43/08 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
G01G11/12
G01G13/08 A
G01G17/00 C
B65G43/08 Z
(21)【出願番号】P 2019191014
(22)【出願日】2019-10-18
【審査請求日】2022-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000208444
【氏名又は名称】大和製衡株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100162031
【氏名又は名称】長田 豊彦
(74)【代理人】
【識別番号】100175721
【氏名又は名称】高木 秀文
(72)【発明者】
【氏名】歌原 秀晃
(72)【発明者】
【氏名】山崎 光弘
【審査官】大森 努
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-000076(JP,A)
【文献】特開2012-143218(JP,A)
【文献】特開平03-218418(JP,A)
【文献】特開2004-177366(JP,A)
【文献】特開平02-057159(JP,A)
【文献】特表2008-537125(JP,A)
【文献】特開2009-063307(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0102811(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01G 11/00-17/08,
B65G 43/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半製品を供給する供給装置と、
前記供給装置から供給された前記半製品を下流側へ搬送するコンベア、及び前記コンベアに供給された前記半製品の重量を計測する計量部を備える計量搬送装置と、
前記コンベアから供給された前記半製品に調味料を付加する調味料付加装置と、
を具備し、
前記コンベアを停止させた状態で前記供給装置から前記コンベアに前記半製品を供給し、前記コンベアに供給された前記半製品の重量が、前記調味料付加装置に対する前記半製品の供給重量を所定数に分割して求められる分割重量に達すると、前記コンベアを駆動させて前記半製品を下流側へ所定の搬送距離だけ搬送させる駆動制御を行い、
前記駆動制御を繰り返して、前記コンベアに供給された前記半製品の総重量が前記供給重量に達すると、前記コンベアを駆動させて当該半製品を前記調味料付加装置へと供給する、
味付け装置。
【請求項2】
前記搬送距離は、前記分割重量だけ前記半製品が前記コンベアに供給されたときに形成される半製品群の搬送方向長さに基づいて設定される、
請求項1に記載の味付け装置。
【請求項3】
前記搬送距離は、前記半製品群の搬送方向長さと等しくなるように設定される、
請求項2に記載の味付け装置。
【請求項4】
前記分割重量は、前記コンベアの搬送方向長さに基づいて調整可能である、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の味付け装置。
【請求項5】
前記コンベアの搬送方向長さは、前記分割重量に基づいて調整可能である、
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の味付け装置。
【請求項6】
前記供給装置は、
前記コンベアに供給された前記半製品の重量が前記供給重量に達するまで、前記コンベアに前記半製品を連続して供給する、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の味付け装置。
【請求項7】
調味料を付加する半製品を調味料付加装置に供給する半製品の供給方法であって、
コンベアを停止させた状態で前記コンベアに前記半製品を供給し、前記コンベアに供給された前記半製品の重量が、前記調味料付加装置に対する前記半製品の供給重量を所定数に分割して求められる分割重量に達すると、前記コンベアを駆動させて前記半製品を下流側へ所定の搬送距離だけ搬送させる駆動制御を行い、
前記駆動制御を繰り返して、前記コンベアに供給された前記半製品の総重量が前記供給重量に達すると、前記コンベアを駆動させて当該半製品を前記調味料付加装置へと供給する、
半製品の供給方法。
【請求項8】
前記搬送距離は、前記分割重量だけ前記半製品が前記コンベアに供給されたときに形成される半製品群の搬送方向長さに基づいて設定される、
請求項7に記載の
半製品の供給方法。
【請求項9】
前記搬送距離は、前記半製品群の搬送方向長さと等しくなるように設定される、
請求項8に記載の
半製品の供給方法。
【請求項10】
前記分割重量は、前記コンベアの搬送方向長さに基づいて調整可能である、
請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載の
半製品の供給方法。
【請求項11】
前記コンベアの搬送方向長さは、前記分割重量に基づいて調整可能である、
請求項7から請求項9までのいずれか一項に記載の
半製品の供給方法。
【請求項12】
前記コンベアに供給された前記半製品の重量が前記供給重量に達するまで、前記コンベアに前記半製品を連続して供給する、
請求項7から請求項11までのいずれか一項に記載の
半製品の供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半製品に調味料を付加する味付け装置及び半製品の供給方法の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半製品に調味料を付加する味付け装置及び半製品の供給方法の技術は公知となっている。
【0003】
特許文献1には、例えば成形ポテトチップスである物品(半製品)を順次供給する供給装置と、この供給装置から供給された物品を搬送するとともに計量する計量コンベアとを備えた計量システムが記載されている。このような計量システムにおいて、半製品に調味料を付加することで味付けを行うことが知られている。
【0004】
しかしながら、供給装置からの半製品の供給量は一定ではない場合が多く、このため半製品に調味量が均一に付着せず、味付けに偏りがあるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、味付けの均一化を図ることができる味付け装置及び半製品の供給方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、半製品を供給する供給装置と、前記供給装置から供給された前記半製品を下流側へ搬送するコンベア、及び前記コンベアに供給された前記半製品の重量を計測する計量部を備える計量搬送装置と、前記コンベアから供給された前記半製品に調味料を付加する調味料付加装置と、を具備し、前記コンベアを停止させた状態で前記供給装置から前記コンベアに前記半製品を供給し、前記コンベアに供給された前記半製品の重量が、前記調味料付加装置に対する前記半製品の供給重量を所定数に分割して求められる分割重量に達すると、前記コンベアを駆動させて前記半製品を下流側へ所定の搬送距離だけ搬送させる駆動制御を行い、前記駆動制御を繰り返して、前記コンベアに供給された前記半製品の総重量が前記供給重量に達すると、前記コンベアを駆動させて当該半製品を前記調味料付加装置へと供給するものである。
【0009】
請求項2においては、前記搬送距離は、前記分割重量だけ前記半製品が前記コンベアに供給されたときに形成される半製品群の搬送方向長さに基づいて設定されるものである。
【0010】
請求項3においては、前記搬送距離は、前記半製品群の搬送方向長さと等しくなるように設定されるものである。
【0011】
請求項4においては、前記分割重量は、前記コンベアの搬送方向長さに基づいて調整可能であるものである。
【0012】
請求項5においては、前記コンベアの搬送方向長さは、前記分割重量に基づいて調整可能であるものである。
【0013】
請求項6においては、前記供給装置は、前記コンベアに供給された前記半製品の重量が前記供給重量に達するまで、前記コンベアに前記半製品を連続して供給するものである。
【0014】
請求項7においては、調味料を付加する半製品を調味料付加装置に供給する半製品の供給方法であって、コンベアを停止させた状態で前記コンベアに前記半製品を供給し、前記コンベアに供給された前記半製品の重量が、前記調味料付加装置に対する前記半製品の供給重量を所定数に分割して求められる分割重量に達すると、前記コンベアを駆動させて前記半製品を下流側へ所定の搬送距離だけ搬送させる駆動制御を行い、
前記駆動制御を繰り返して、前記コンベアに供給された前記半製品の総重量が前記供給重量に達すると、前記コンベアを駆動させて当該半製品を前記調味料付加装置へと供給するものである。
【0015】
請求項8においては、前記搬送距離は、前記分割重量だけ前記半製品が前記コンベアに供給されたときに形成される半製品群の搬送方向長さに基づいて設定されるものである。
【0016】
請求項9においては、前記搬送距離は、前記半製品群の搬送方向長さと等しくなるように設定されるものである。
【0017】
請求項10においては、前記分割重量は、前記コンベアの搬送方向長さに基づいて調整可能であるものである。
【0018】
請求項11においては、前記コンベアの搬送方向長さは、前記分割重量に基づいて調整可能であるものである。
【0019】
請求項12においては、前記コンベアに供給された前記半製品の重量が前記供給重量に達するまで、前記コンベアに前記半製品を連続して供給するものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0021】
請求項1においては、コンベアに供給された半製品の搬送方向当りの量を平均化することができ、ひいては味付けの均一化を図ることができる。
【0022】
請求項2においては、コンベアに供給された半製品の搬送方向当りの量の平均化を図ることができる。
【0023】
請求項3においては、半製品群同士の重複部分が厚くなりすぎるのを抑制することができ、かつ、コンベアの搬送方向長さの短縮化を図ることができる。
【0024】
請求項4においては、供給重量の半製品をコンベアに収めることができるとともに、半製品群が厚くなりすぎるのを抑制することができる。
【0025】
請求項5においては、供給重量の半製品をコンベアに収めることができるとともに、コンベアの短縮化を図ることができる。
【0026】
請求項6においては、生産性を向上させることができる。
【0027】
請求項7においては、コンベアに供給された半製品の搬送方向当りの量を平均化することができ、ひいては味付けの均一化を図ることができる。
【0028】
請求項8においては、コンベアに供給された半製品の搬送方向当りの量の平均化を図ることができる。
【0029】
請求項9においては、半製品群同士の重複部分が厚くなりすぎるのを抑制することができ、かつ、コンベアの搬送方向長さの短縮化を図ることができる。
【0030】
請求項10においては、供給重量の半製品をコンベアに収めることができるとともに、半製品群が厚くなりすぎるのを抑制することができる。
【0031】
請求項11においては、供給重量の半製品をコンベアに収めることができるとともに、コンベアの短縮化を図ることができる。
【0032】
請求項12においては、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施形態に係る味付け装置を示した平面図。
【
図2】本発明の一実施形態に係る味付け装置を示した右側面図。
【
図3】本発明の一実施形態に係る味付け装置を示した正面図。
【
図4】本発明の一実施形態に係る味付け装置の全体的な構成を示したブロック図。
【
図5】味付け装置の制御処理を示したフローチャート。
【
図6】(a)ベルトコンベアに1つ目の半製品群が載置された状態の味付け装置を示した右側面図。(b)その後、ベルトコンベアを所定距離だけ移動させた状態の味付け装置を示した右側面図。
【
図7】(a)ベルトコンベアに2つ目の半製品群が載置された状態の味付け装置を示した右側面図。(b)その後、ベルトコンベアを所定距離だけ移動させた状態の味付け装置を示した右側面図。
【
図8】(a)ベルトコンベアに5つ目の半製品群が載置された状態の味付け装置を示した右側面図。(b)半製品を供給シュートに供給した状態の味付け装置を示した右側面図。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では、図中に示した矢印に従って、前後方向、上下方向及び左右方向をそれぞれ定義する。
【0035】
まず、
図1から
図4までを用いて、本発明の一実施形態に係る味付け装置1の構成について説明する。
【0036】
味付け装置1は、味付け前の半製品に調味料を付加することにより、製品の味付けを行うものである。味付け装置1は、投入フィーダ10、計量搬送装置としての計量コンベア20、供給シュート30、アプリケータ40、タンブラ50及び制御装置60を具備する。
【0037】
投入フィーダ10は、味付け前の半製品を下流側(後述する計量コンベア20)に供給(投入)するものである。投入フィーダ10は、当該投入フィーダ10に載置された半製品に振動を与えることにより、当該半製品を下流側へと搬送する。投入フィーダ10は、搬送方向を前方に向けて配置される。投入フィーダ10の前端部は開口しており、投入フィーダ10によって下流側(前方)へと搬送された半製品は、当該開口部から外部に排出される。なお、
図3においては、便宜上、投入フィーダ10の図示を省略している。
【0038】
計量コンベア20は、投入フィーダ10の下流側に配置される。計量コンベア20は、ベルトコンベア21及びロードセル22を具備する。
【0039】
図1から
図3に示すベルトコンベア21は、投入フィーダ10から供給された半製品を下流側へ搬送するものである。ベルトコンベア21は、当該ベルトコンベア21の搬送面に半製品が載置された状態で当該搬送面を下流側へと移動させることにより、当該半製品を下流側へと搬送する。ベルトコンベア21は、搬送方向を前方に向けて配置される。ベルトコンベア21の上流側端部(後端部)は、投入フィーダ10の下流側端部(前端部)よりもやや後方に配置される。すなわち、ベルトコンベア21の後部は、平面視(
図1参照)において投入フィーダ10の前部と重複するように配置される。
【0040】
以上のようにベルトコンベア21が構成されることにより、投入フィーダ10の前端部(開口部)から排出された半製品は、落下してベルトコンベア21の搬送面に載置される。なお、ベルトコンベア21は、投入フィーダ10との間の上下方向の距離が比較的短くなるように配置される。これにより、落下の衝撃によって半製品が壊れるのを抑制することができる。
【0041】
図2に示すロードセル22は、ベルトコンベア21に供給された半製品の重量を計測するものである。ロードセル22は、ベルトコンベア21の下方に設けられる。ロードセル22は、ベルトコンベア21に載置された半製品の重量を計測し、その計量値を後述する制御装置60に送信する。
【0042】
供給シュート30は、ベルトコンベア21から供給された半製品を下流側(後述するタンブラ50)へ供給するものである。供給シュート30は、当該供給シュート30に載置された半製品に振動を与えることにより、当該半製品を下流側へと搬送する。供給シュート30は、ベルトコンベア21の直ぐ前方に、搬送方向を概ね右方に向けて配置される。より詳細には、供給シュート30は、その搬送面が右下がりに傾斜するように設けられる。
【0043】
以上のように供給シュート30が構成されることにより、ベルトコンベア21により下流側に搬送され当該ベルトコンベア21の前端部(開口部)から落下した半製品は、供給シュート30に供給される。当該半製品は、その後、供給シュート30の下流側(右下方向)へと搬送される。
【0044】
アプリケータ40は、半製品に調味料を付加するものである。アプリケータ40は、スクリューフィーダ41を備えており、所定量の調味料をスクリューフィーダ41によって搬送して、供給シュート30によって搬送される半製品に調味料を吐出する。アプリケータ40による調味料の供給量は、ロードセル22の計量により得られた計量値に応じた量が演算で求められ、当該量の調味料がアプリケータ40から振り掛けられる。なお、
図3においては、便宜上、アプリケータ40の大部分の図示を省略しており、スクリューフィーダ41の後端部のみを二点鎖線で示している。
【0045】
タンブラ50は、半製品と調味料とを混合するものである。タンブラ50は、有底の略筒状に形成される。タンブラ50は、供給シュート30の直ぐ下流側(右方)に配置される。より詳細には、タンブラ50は、その開口部が供給シュート30と対向するように、かつ、軸線を左右方向に対して上方に傾斜するように配置される。これにより、タンブラ50は、供給シュート30から排出される半製品(調味料が付加された半製品)を受け入れることができる。タンブラ50は、当該タンブラ50の軸線回りに連続的に回転することで、タンブラ50内の半製品と調味料とを混合して半製品の味付けを行う。なお、
図2においては、便宜上、タンブラ50を二点鎖線で示している。
【0046】
また、タンブラ50は、前後方向に延びる軸線回りに左右方向に揺動可能に設けられる。タンブラ50は、揺動してその開口部が右下方向に向けられることで、味付け後の製品を次工程に供給することができる。
【0047】
タンブラ50は、前後方向に2つ並べて設けられる。タンブラ50は、スライドテーブル51に載置され、当該スライドテーブル51によって前後方向に往復移動可能に設けられる。これにより、供給シュート30から排出された半製品を、各タンブラ50に供給することができる。
【0048】
図4に示す制御装置60は、味付け装置1の各種装置を制御するものである。制御装置60は、投入フィーダ10、計量コンベア20、供給シュート30、アプリケータ40及びタンブラ50と接続されている。例えば、制御装置60は、ロードセル22による計量値を受信し、当該計量値に基づいてベルトコンベア21の動作を制御する。
【0049】
以下、
図5を用いて、味付け装置1の制御について説明する。
図5に示す制御は、味付けを行う際の各装置(ベルトコンベア21等)の動作を制御するものである。
【0050】
ステップS11において、制御装置60は、投入フィーダ10を駆動させる。すると、投入フィーダ10からの半製品の供給が開始される。これにより、半製品がベルトコンベア21(の搬送面)に載置される。このとき、ベルトコンベア21は停止した状態である。また、ロードセル22は、ベルトコンベア21に載置された半製品の重量を常に計測しており、計量値を定期的に制御装置60に送信している。
【0051】
制御装置60は、ステップS11の処理を行った後、ステップS12に移行する。
【0052】
ステップS12において、制御装置60は、ロードセル22による現在の計量値とロードセル22による前回の計量値との差分が分割重量に達したか否かを判定する。
【0053】
ここで、「分割重量」とは、ベルトコンベア21による1回の搬送(後述するステップS18におけるベルトコンベア21の駆動)により、当該ベルトコンベア21からタンブラ50に供給される半製品の重量(以下、供給重量という)を所定数に分割したもの(分割して求められるもの)である。本実施形態においては、半製品の供給重量は1500gであるものとする。そして、1つのタンブラ50には、供給重量1500gの半製品が2回供給され、計3000gの半製品が収容されるものとする。また、分割重量は300gであるものとする。すなわち、分割重量は供給重量を5分割したものとする。
【0054】
また、「現在の計量値」とは、当該ステップS12の判定時におけるロードセル22による計量値である。また、「前回の計量値」とは、ステップS12において直近に「YES」と判定した時のロードセル22による計量値である。投入フィーダ10からの半製品の供給開始直後は、ベルトコンベア21に載置された半製品の重量が未だ分割重量(300g)に達していないので、前回の計量値は「0g」である。
【0055】
制御装置60は、ロードセル22による現在の計量値とロードセル22による前回の計量値との差分が分割重量(300g)に達したと判定した場合(ステップS12で「YES」)、ステップS13に移行する。一方、制御装置60は、ロードセル22による現在の計量値とロードセル22による前回の計量値との差分が分割重量(300g)に達していないと判定した場合(ステップS12で「NO」)、再びステップS12の処理を行う。すなわち、制御装置60は、ロードセル22による現在の計量値とロードセル22による前回の計量値との差分が分割重量(300g)に達するまで、処理を先に進めない。
【0056】
図6(a)は、投入フィーダ10からベルトコンベア21に分割重量(300g)だけ半製品が供給(載置)された状態を示している。このとき、ベルトコンベア21には、半製品が山状の塊となって載置される。以下、この分割重量(300g)の半製品の山状の塊を、「半製品群M」と称することとする。
【0057】
なお、半製品群Mの底辺の搬送方向(前後方向)の長さ(半製品群長さa)は、半製品群Mの重量(分割重量)及び半製品群Mの安息角θにより決定され、概ね一定の値となる。
【0058】
ステップS13において、制御装置60は、ロードセル22による計量値が供給重量(1500g)に達したか否かを判定する。
【0059】
制御装置60は、ロードセル22による計量値が供給重量(1500g)に達していないと判定した場合(ステップS13で「NO」)、ステップS14に移行する。なお、
図6(a)においては、ロードセル22による計量値(300g)は、供給重量(1500g)に達していない。
【0060】
ステップS14において、制御装置60は、ベルトコンベア21を駆動させ、半製品(半製品群M)を所定の距離(搬送距離b)だけ下流側へと搬送する。
【0061】
搬送距離bは、半製品群長さaに基づいて適宜の値に決定される。本実施形態においては、搬送距離bは、半製品群長さaと等しい値とされる。搬送距離bは、例えば200mmとすることができる。ステップS14の処理により、
図6(b)に示すように、半製品(半製品群M)が搬送距離bだけ下流側(前方)に移動する。
【0062】
制御装置60は、ステップS14の処理を行った後、ステップS15に移行する。
【0063】
ステップS15において、制御装置60は、ベルトコンベア21を停止させる。なお、ベルトコンベア21を搬送距離bだけ移動させている間も、投入フィーダ10からベルトコンベア21への半製品の供給は停止されていない(連続的に行われている)。
【0064】
制御装置60は、ステップS15の処理を行った後、ステップS12に処理を戻す。
【0065】
図7(a)に示すように、ベルトコンベア21が下流側に搬送距離bだけ移動した後も、ベルトコンベア21に半製品が供給される。これにより、既に形成されている半製品群Mと隣接するように、さらに半製品群Mがベルトコンベア21上に形成される。
【0066】
前述の如く、ステップS12において、制御装置60は、ロードセル22による現在の計量値とロードセル22による前回の計量値との差分が分割重量(300g)に達したか否かを判定する。ここでは、ベルトコンベア21に載置された半製品の重量が一度分割重量(300g)に達しているので、前回の計量値は「300g」である。
【0067】
つまり、2巡目のステップS12においては、ベルトコンベア21に半製品群Mが形成された後、投入フィーダ10からさらに半製品が分割重量(300g)供給されたか否か(つまり、さらに半製品群Mが形成されたか否か)を判定している。2巡目のステップS12において、ベルトコンベア21に載置された半製品の総重量が600g(分割重量×2)に達した場合に、制御装置60はYES判定を行う。
【0068】
ベルトコンベア21に載置された半製品の総重量が600gに達すると(ステップS12で「YES」、ステップS13で「NO」)、ステップS14において、制御装置60は、ベルトコンベア21を駆動させ、半製品(半製品群M)を搬送距離bだけ下流側へと搬送する(
図7(b)参照)。そして、ステップS15において、制御装置60は、ベルトコンベア21を停止させる。制御装置60は、ステップS15の処理を行った後、ステップS12に処理を戻す。
【0069】
このように、制御装置60がステップS12からステップS15までの処理を繰り返すことにより、
図8(a)に示すように、ベルトコンベア21上に5つの半製品群Mが搬送方向(前後方向)に並べられる。このとき、ベルトコンベア21に載置された半製品(半製品群M)の総重量は1500gとなる。
【0070】
ステップS13において、制御装置60は、ロードセル22による計量値が供給重量(1500g)に達したと判定した場合(ステップS13で「YES」)、ステップS16に移行する。
【0071】
ステップS16において、制御装置60は、投入フィーダ10の動作を停止させることにより、投入フィーダ10からベルトコンベア21への半製品の供給を停止させる。
【0072】
制御装置60は、ステップS16の処理を行った後、ステップS17に移行する。
【0073】
ステップS17において、制御装置60は、供給シュート30を駆動させる。
【0074】
制御装置60は、ステップS17の処理を行った後、ステップS18に移行する。
【0075】
ステップS18において、制御装置60は、ベルトコンベア21を駆動させ、半製品を供給シュート30に供給する。この処理において、制御装置60は、ベルトコンベア21の搬送面を下流側へ移動させ、当該ベルトコンベア21に載置された全て(5つ)の半製品群Mを供給シュート30に供給する。
【0076】
供給シュート30に供給された半製品は、供給シュート30の振動及び傾きにより、下流側(右下方)に移動する(
図3参照)。
【0077】
制御装置60は、ステップS18の処理を行った後、ステップS19に移行する。
【0078】
ステップS19において、制御装置60は、アプリケータ40から調味料を吐出させる。アプリケータ40による調味料の供給量は、ロードセル22による計量値に応じた量が演算で求められ、当該量の調味料がアプリケータ40から吐出される。これにより、供給シュート30の斜面に沿って移動する半製品に、調味料が振り掛けられる。制御装置60は、ベルトコンベア21の下流側端部近傍に設けられたセンサ(不図示)によって、当該センサの設置箇所を半製品が通過したことを検出したことに基づいて、アプリケータ40からの調味料の吐出を開始する。
【0079】
アプリケータ40から調味料の吐出時間は、全て(5つ)の半製品群Mの搬送方向長さや、供給シュート30における半製品の移動速度等に基づいて設定される。より詳細には、前記吐出時間は、全て(5つ)の半製品群Mがアプリケータ40のスクリューフィーダ41を通過する間の時間とされる。また、アプリケータ40からの調味料の総吐出量(すなわち、半製品への添加量)は、半製品の供給重量及び所定の添加率に基づいて設定される。アプリケータ40の単位時間当たりの吐出量は、前記吐出時間の間に総吐出量(添加量)の調味料が半製品に供給されるように調整される。調味料は前記吐出時間の間、アプリケータ40から連続して吐出される。
【0080】
調味料が付加された後に供給シュート30から排出された半製品は、タンブラ50に供給される。
【0081】
制御装置60は、ステップS19の処理を行った後、ステップS20に移行する。
【0082】
ステップS20において、制御装置60は、ベルトコンベア21を停止させる。この処理において、制御装置60は、ベルトコンベア21が所定の距離(5つの半製品群Mの供給シュート30への供給が完了する距離)だけ移動すると、当該ベルトコンベア21を停止させる。
【0083】
制御装置60は、ステップS20の処理を行った後、ステップS21に移行する。
【0084】
ステップS21において、制御装置60は、タンブラ50を軸線回りに回転させる。これにより、タンブラ50内の半製品と調味料とが混合され、製品の味付けを行うことができる。味付けが完了すると、制御装置60は、タンブラ50をその開口部が右下方向に向くように揺動させる。これにより、味付け後の製品を次工程に供給することができる。
【0085】
制御装置60は、ステップS21の処理を行った後、
図5に示す制御を終了する。
【0086】
本実施形態に係る味付け装置1は、以上の如くベルトコンベア21等を制御することにより、味付けの均一化を図ることができる。以下、より詳細に説明する。
【0087】
味付けを均一にするためには、ベルトコンベア21に載置される半製品の搬送方向当りの量が一定であることが望ましい。これにより、アプリケータ40から吐出される調味料を半製品にまんべんなく付加させることができるからである。しかしながら、半製品の投入フィーダ10からの単位時間当たりの供給量は一定ではない(塊で落ちてきたり、しばらく落ちてこなかったりする)ため、ベルトコンベア21を常時動かしながら投入フィーダ10から半製品を供給しても、ベルトコンベア21に載置される半製品の搬送方向当りの量は、不均一となりばらつきが大きくなる。このため、味付けが不均一となる。
【0088】
また、味付けを均一にするためには、ベルトコンベア21に載置される半製品の塊の厚さはできるだけ薄い(すなわち、半製品同士の重なりが少ない)方が望ましい。重なった下側の半製品には調味料が付加され難いため、半製品の重なりが少ないほどアプリケータ40から吐出される調味料を半製品にまんべんなく付加させることができるからである。しかしながら、次工程に供給される量(供給重量)の半製品がベルトコンベア21に載置されるようにしつつ、ベルトコンベア21上の半製品の塊の厚さを薄くしようとすると、ベルトコンベア21の搬送方向長さを或る程度長くしなければならず、省スペース化という点で問題となる。さらには、前述の如く、半製品の投入フィーダ10からの単位時間当たりの供給量は一定ではないため、次工程に供給される量(供給重量)の半製品が確実にベルトコンベア21に載置されるためには、余裕を見てさらにベルトコンベア21の搬送方向長さを長くする必要がある。
【0089】
本実施形態に係る味付け装置1においては、ベルトコンベア21が停止した状態で投入フィーダ10からベルトコンベア21に半製品を供給し、ベルトコンベア21に半製品が分割重量だけ供給されるとベルトコンベア21を駆動させる。このような動作を繰り返し行うことにより、ベルトコンベア21に載置される半製品の搬送方向当りの量を安定させる(均一に近づける)ことができる。このため、味付けの均一化を図ることができる。
【0090】
また、ベルトコンベア21上の半製品の塊(半製品群M)の厚さが厚くなりすぎることなく、ベルトコンベア21に載置される半製品(供給重量の半製品)の全体の搬送方向長さ(200mm×5=1000mm)を比較的短くすることができる。また、この供給重量の半製品の全体の搬送方向長さ(200mm×5=1000mm)は一定の値となり、ばらつくことがない。このため、ベルトコンベア21の搬送方向長さの短縮化を図ることができる。
【0091】
また、分割重量は、ベルトコンベア21の搬送方向長さに基づいて調整することができる。具体的には、分割重量を小さくすればするほど、ベルトコンベア21に載置される半製品の塊の厚さ(半製品群Mの高さ)が薄くなるため、味付けの均一化という点で有利である。一方で、分割重量を小さくすればするほど、ベルトコンベア21に載置される半製品の全体の搬送方向長さが長くなるため、供給重量の半製品をベルトコンベア21に載置することができないおそれがある。以上を考慮し、分割重量は、ベルトコンベア21の搬送方向長さに基づいて、供給重量の半製品をベルトコンベア21に載置することができる範囲で、できるだけ小さい値となるように調整可能である(設定することができる)。
【0092】
また、ベルトコンベア21の搬送方向長さは、分割重量に基づいて調整することができる。具体的には、ベルトコンベア21の搬送方向長さは、短いほど省スペース化という点で有利である。一方で、ベルトコンベア21の搬送方向長さを短くすればするほど、半製品を載置するスペースが小さくなるため、供給重量の半製品をベルトコンベア21に載置することができないおそれがある。また、ベルトコンベア21に載置される半製品の全体の搬送方向長さは、ステップS14における搬送距離b、及び半製品群Mの数(ひいては分割重量)によって決定される。以上を考慮し、ベルトコンベア21の搬送方向長さは、分割重量に基づいて、供給重量の半製品をベルトコンベア21に載置することができる範囲で、できるだけ短い値となるように調整可能である(設定することができる)。これにより、省スペース化を図ることができる。
【0093】
また、本実施形態に係る味付け装置1においては、搬送距離bを半製品群長さaと等しい値とすることにより、ベルトコンベア21が極端に長くなるのを防止しつつ、半製品群M同士の重複部分が極端に厚くなるのを抑制することができる。
【0094】
また、本実施形態に係る味付け装置1においては、ベルトコンベア21に供給された半製品の重量が供給重量に達するまで、投入フィーダ10からベルトコンベア21への半製品の供給は停止されず、ベルトコンベア21に半製品を連続して供給する。これにより、タイムロスを抑制することができ、ひいては生産性を向上させることができる。また、
図6から
図8においては、半製品群M同士の間には半製品が載置されていないが、ベルトコンベア21を搬送距離bだけ移動させている(ステップS14)間も投入フィーダ10から半製品が供給されているので、実際には半製品群M同士の間にも半製品が存在しており、ベルトコンベア21上に半製品が途切れることなく載置される。このため、ベルトコンベア21に載置される半製品の塊の厚さ(半製品群Mの高さ)をより均一とすることができ、ひいては味付けをより均一化することができる。また、投入フィーダ10からの流れをゲート等で止めないので、ゲートへの衝突やゲートに挟まれること等による半製品の壊れを防止できる。
【0095】
以上の如く、本実施形態に係る味付け装置1は、半製品を供給する投入フィーダ10(供給装置)と、前記投入フィーダ10から供給された前記半製品を下流側へ搬送するベルトコンベア21(コンベア)、及び前記ベルトコンベア21に供給された前記半製品の重量を計測するロードセル22(計量部)を備える計量コンベア20(計量搬送装置)と、前記ベルトコンベア21から供給された前記半製品に調味料を付加するアプリケータ40(調味料付加装置)と、を具備し、前記ベルトコンベア21を停止させた状態で前記投入フィーダ10から前記ベルトコンベア21に前記半製品を供給し(ステップS11)、前記ベルトコンベア21に供給された前記半製品の重量が、前記アプリケータ40に対する前記半製品の供給重量を所定数に分割して求められる分割重量に達すると(ステップS12で「YES」)、前記ベルトコンベア21を駆動させて前記半製品を下流側へ所定の搬送距離bだけ搬送させる(ステップS14及びS15)駆動制御を行い、前記駆動制御(ステップS12からS15)を繰り返して、前記ベルトコンベア21に供給された前記半製品の総重量が前記供給重量に達すると(ステップS13で「YES」)、前記ベルトコンベア21を駆動させて当該半製品を前記アプリケータ40へと供給する(ステップS18)ものである。
このように構成されることにより、ベルトコンベア21に供給された半製品の搬送方向当りの量を平均化することができ、ひいては味付けの均一化を図ることができる。
【0096】
また、前記搬送距離bは、前記分割重量だけ前記半製品が前記ベルトコンベア21に供給されたときに形成される半製品群Mの搬送方向長さ(半製品群長さa)に基づいて設定されるものである。
このように構成されることにより、ベルトコンベア21に供給された半製品の搬送方向当りの量の平均化を図ることができる。
【0097】
また、前記搬送距離bは、前記半製品群の搬送方向長さ(半製品群長さa)と等しくなるように設定されるものである。
このように構成されることにより、半製品群M同士の重複部分が厚くなりすぎるのを抑制することができ、かつ、ベルトコンベア21の搬送方向長さの短縮化を図ることができる。
【0098】
また、前記分割重量は、前記ベルトコンベア21の搬送方向長さに基づいて調整可能であるものである。
このように構成されることにより、供給重量の半製品をベルトコンベア21に収めることができるとともに、半製品群Mが厚くなりすぎるのを抑制することができる。
【0099】
また、前記ベルトコンベア21の搬送方向長さは、前記分割重量に基づいて調整可能であるものである。
このように構成されることにより、供給重量の半製品をベルトコンベア21に収めることができるとともに、ベルトコンベア21の短縮化を図ることができる。
【0100】
また、前記投入フィーダ10は、前記ベルトコンベア21に供給された前記半製品の重量が前記供給重量に達するまで、前記ベルトコンベア21に前記半製品を連続して供給するものである。
このように構成されることにより、生産性を向上させることができる。
【0101】
また、本実施形態に係る味付け方法は、アプリケータ40によって半製品に調味料を付加する味付け方法であって、ベルトコンベア21を停止させた状態で前記ベルトコンベア21に前記半製品を供給し(ステップS11)、前記ベルトコンベア21に供給された前記半製品の重量が、前記アプリケータ40に対する前記半製品の供給重量を所定数に分割して求められる分割重量に達すると(ステップS12で「YES」)、前記ベルトコンベア21を駆動させて前記半製品を下流側へ所定の搬送距離bだけ搬送させる(ステップS14及びS15)駆動制御を行い、前記駆動制御(ステップS12からS15)を繰り返して、前記ベルトコンベア21に供給された前記半製品の総重量が前記供給重量に達すると(ステップS13で「YES」)、前記ベルトコンベア21を駆動させて当該半製品を前記アプリケータ40へと供給する(ステップS18)ものである。
このように構成されることにより、ベルトコンベア21に供給された半製品の搬送方向当りの量を平均化することができ、ひいては味付けの均一化を図ることができる。
【0102】
また、前記搬送距離bは、前記分割重量だけ前記半製品が前記ベルトコンベア21に供給されたときに形成される半製品群の搬送方向長さ(半製品群長さa)に基づいて設定されるものである。
このように構成されることにより、ベルトコンベア21に供給された半製品の搬送方向当りの量の平均化を図ることができる。
【0103】
また、前記搬送距離bは、前記半製品群の搬送方向長さ(半製品群長さa)と等しくなるように設定されるものである。
このように構成されることにより、半製品群M同士の重複部分が厚くなりすぎるのを抑制することができ、かつ、ベルトコンベア21の搬送方向長さの短縮化を図ることができる。
【0104】
また、前記分割重量は、前記ベルトコンベア21の搬送方向長さに基づいて調整可能であるものである。
このように構成されることにより、供給重量の半製品をベルトコンベア21に収めることができるとともに、半製品群Mが厚くなりすぎるのを抑制することができる。
【0105】
また、前記ベルトコンベア21の搬送方向長さは、前記分割重量に基づいて調整可能であるものである。
このように構成されることにより、供給重量の半製品をベルトコンベア21に収めることができるとともに、ベルトコンベア21の短縮化を図ることができる。
【0106】
また、前記ベルトコンベア21に供給された前記半製品の重量が前記供給重量に達するまで、前記ベルトコンベア21に前記半製品を連続して供給するものである。
このように構成されることにより、生産性を向上させることができる。
【0107】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0108】
例えば、本実施形態においては、投入フィーダ10は、ベルトコンベア21に供給された半製品の重量が供給重量に達するまで、ベルトコンベア21に半製品を連続して供給するものとしたが、ベルトコンベア21を搬送距離bだけ移動させる際に、投入フィーダ10からの半製品の供給を停止させてもよい。
【0109】
また、本実施形態においては、
図5に示すフローにより味付け装置1の制御が行われるものとしたが、制御フローはこれに限定されるものではない。
【0110】
例えば、本実施形態においては、ステップS12において、ベルトコンベア21に供給された半製品の重量が分割重量に達したか否かを、ロードセル22による現在の計量値とロードセル22による前回の計量値との差分に基づいて判定するものとしたが、ロードセル22による計量値そのものに基づいて判定するものであってもよい。
【0111】
また、本実施形態においては、ステップS13において、ベルトコンベア21に供給された半製品の重量が供給重量に達したか否かを、ロードセル22による計量値に基づいて判定するものとしたが、搬送距離bの搬送回数の合計に基づいて判定するものであってもよい。
【0112】
その他、本発明の目的を達成できるのであれば、各処理の順序を適宜入れ替えてもよく、また各装置の駆動開始時期は任意とすることができる(例えば、タンブラ50は、半製品が供給シュート30からタンブラ50へと供給される前から回転していてもよい)。
【0113】
また、本実施形態においては、搬送距離bは半製品群長さaと等しい値としたが、半製品群長さaよりも短くしてもよい。これにより、ベルトコンベア21に載置された半製品の塊の厚さの均一化をより図ることができる。この場合、搬送距離bは、半製品群M同士の重複部分が厚くなりすぎるのを防ぐため、半製品群長さaの半分(1/2)よりも長くする方が望ましい。
【符号の説明】
【0114】
1 味付け装置
10 投入フィーダ
20 計量コンベア
21 ベルトコンベア
22 ロードセル
40 アプリケータ