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特許7310017フィッティング装置及びこれを含むサービスバルブ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-07
(45)【発行日】2023-07-18
(54)【発明の名称】フィッティング装置及びこれを含むサービスバルブ
(51)【国際特許分類】
   F16L 37/098 20060101AFI20230710BHJP
   F16L 37/28 20060101ALI20230710BHJP
   F25B 41/20 20210101ALI20230710BHJP
   F25B 41/40 20210101ALI20230710BHJP
   F16K 27/00 20060101ALI20230710BHJP
【FI】
F16L37/098
F16L37/28
F25B41/20 Z
F25B41/40 E
F16K27/00 C
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022520005
(86)(22)【出願日】2020-08-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-08
(86)【国際出願番号】 KR2020011059
(87)【国際公開番号】W WO2021066320
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-04-04
(31)【優先権主張番号】10-2019-0120868
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522125906
【氏名又は名称】ミン ビョンス
【氏名又は名称原語表記】MIN, Byung Soo
【住所又は居所原語表記】27, Achasan-ro 61-gil, Gwangjin-gu Seoul 05046 Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ミン ビョンス
【審査官】▲高▼藤 啓
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1900927(KR,B1)
【文献】米国特許第05320326(US,A)
【文献】特開昭60-044683(JP,A)
【文献】特開2011-012755(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0074695(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0073571(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 37/00-39/06
F25B 40/20
F25B 40/40
F16K 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービスバルブ(100)と、前記サービスバルブ(100)に一側端部が締結されるフィッティングハウジング(120)と、を含むフィッティング装置(200)を含むサービスバルブにおいて、
前記フィッティングハウジング(120)は、
内径にパイプ(165)が挿入結合されるリングロックワッシャースプリング(25)と、
前記挿入されたパイプ(165)の末端部と接しながら前記パイプ(165)の追加進入を阻止し、穿孔が形成された少なくとも一つのガス流入口を含むサポートリング(20)と、
前記サポートリング(20)と前記リングロックワッシャースプリング(25)との間に介在し、一側端部が前記リングロックワッシャースプリング(25)の内径にテーパー状に突出形成されたティースと面接するようにテーパー状を有するゴムパッキン(10)と、を含み、
前記ゴムパッキン(10)は、前記ガス流入口を経て流入した流体によって加圧されることによって、前記ゴムパッキン(10)と前記リングロックワッシャースプリング(25)との間の気密度を向上させたり、前記リングロックワッシャースプリング(25)と前記パイプ(165)との間の締結力を向上させることを特徴とするフィッティング装置を含むサービスバルブ。
【請求項2】
内径にパイプが挿入結合されるリングロックワッシャースプリング(25)と、前記挿入されたパイプ(165)の末端部と接しながら前記パイプ(165)の追加進入を阻止し、穿孔が形成された少なくとも一つのガス流入口を含むサポートリング(20)と、前記サポートリング(20)と前記リングロックワッシャースプリング(25)との間に介在し、一側端部が前記リングロックワッシャースプリング(25)の内径にテーパー状に突出形成されたティースと面接するようにテーパー状を有するゴムパッキン(10)と、を有するフィッティングハウジング(120)と、を含み、
前記ゴムパッキン(10)は、前記ガス流入口を経て流入した流体によって加圧されることによって、前記ゴムパッキン(10)と前記リングロックワッシャースプリングとの間の気密度を向上させたり、前記リングロックワッシャースプリング(25)と前記パイプ(165)との間の締結力を向上させることを特徴とするフィッティング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプの締結及び解体が容易なフィッティング装置及びこれを含むサービスバルブに関し、主に、冷暖房サイクル空調部品として活用される銅パイプ継手に関するフィッティング装置及びこれを含むサービスバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、フィッティングの付属物が活用されており、金属パイプやウレタンホースから浄水器ホースに至るまで、パイプ(又はホース)(以下、「パイプ」と略称する)において継手の役割をするフィッティングが全世界的に多様に活用されている。
【0003】
図1は、従来のフィッティング装置を示した図である。
【0004】
図1(イ)に示したように、従来のフィッティング装置2は、既に挿入されたパイプ1を解体・分離するとき、フィッティング装置2の両側末端部を押すことによって内部のリングロックワッシャースプリングの内径を拡張させ、把持(又は固定)されていたパイプ1を抜いて除去することができる。しかし、この過程でパイプが抜けるまでフィッティング装置2の両側末端部、すなわち、円形の端縁部を持続的に押していなければならず、縁部のうち一側にのみ力を加えると、リングロックワッシャースプリングの内径が全方向に均一に拡張されないので、パイプ1がうまく抜けないという不便さがある。
【0005】
このような不便さを解消するために、図1(ロ)に示したように、C字状の道具3を活用して、既に挿入されたパイプ1にワッシャーのように嵌め込み、フィッティング装置2の末端部の円形端縁部の両側に力を均一に加えながらパイプ1を分離していたが、C字状の道具3をパイプ1のファイ(管径)の種類別に携帯・管理しなければならず、C字状の道具3を紛失したり又は携帯していない場合は、パイプ1を除去するのに相当の不便さが伴うという問題がある。また、ほとんどのフィッティング装置2において、パイプ1の挿入時にリングロックワッシャースプリングによってパイプが掻かれながら挿入されるので、多く掻かれたパイプ1はそのまま抜けてしまうという問題があり、挿入された部分の終端を切ってから再度嵌め込まなければならないという問題がある。
【0006】
一方、冷房するための目的達成の要素においては、圧縮-凝縮-膨張-蒸発のサイクルで冷房が行われており、サービスバルブを介してガス(GAS)が注入され、室内機と室外機との相互作用によって熱交換方式の冷暖房が行われる。
【0007】
ここで、サービスバルブを図2(イ)を参照して説明すると、従来の冷暖房サービスバルブAへのパイプEの付着時には、フィッティング装置を用いることなく、サービスバルブA及びこれに含まれたニップルBのねじ山を用いる。具体的に、拡管道具を用いてパイプEをラッパ状Cに拡管し、ニップルBのねじ山に相応するナットDを用いてナットDを回して締めながらサービスバルブAとパイプEとを締結することができる。
【0008】
図2(ロ)のように、図2(イ)に示した冷暖房サービスバルブAを室外機に設置するとき、パイプEを、室外機側にはもちろん、室内機側にもラッパ状Cに作らなければならないという不便な拡管作業があり、また、パイプEを室内機側の蒸発器と一体型からなるニップルと締結するために、ラッパ状CのパイプEをナットDを用いてモンキースパナで締めなければならないという不便さがある。
【0009】
【0010】
【0011】
この過程で室外機側にサービスバルブAとパイプEとを締結するために、作業環境の与件によっては、狭い空間の環境で小さいサイズのモンキースパナでもナットDを回して締めることができず、欄干、高層、外壁などで作業するとき、不可避に体を外側に引かなければならないので、誤って工具を落とす場合、その工具が歩道者の頭に当たったり、乗用車のボンネットに落ちる事例があり、さらに、アパートの20階でサービスバルブAとパイプEとを締結する途中で作業者が転落して命を失う事例もあったので、非常に深刻な危険性を有する作業である。
【0012】
したがって、このような問題を解決できる技術を具現する必要性が切実に要求される実情である。
【0013】
本発明者は、パイプの挿入及び除去が容易なフィッティング装置及びこれを含むサービスバルブ(韓国特許登録番号第1900927号)を発明したが、他の方式でパイプの締結及び解体が容易なフィッティング装置を提案しようとする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前記のような問題を解決し、作業過程での事故要素の問題を少しでも減少させるためになされたものであって、より容易に、安全に且つ便利にパイプを締結又は解体できるフィッティング装置及びこれを含むサービスバルブを提案しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、バルブハンドル137が露出したサービスバルブ100と、前記サービスバルブ100に一側端部が締結されるフィッティングハウジング120とを含むフィッティング装置200を含むサービスバルブにおいて、前記フィッティングハウジング120は、他側端部の外径に所定長さだけ外径ねじ山が形成され、前記他側端部から所定深さで突出形成された第1内径段を含み、前記フィッティング装置200は、前記フィッティングハウジング120の外径ねじ山にねじ結合するキャップハンドル50と、前記第1内径段に載置されるリングロックワッシャースプリング25と、前記フィッティングハウジング120の他側端部の内径に嵌め込まれ、前記リングロックワッシャースプリング25と前記キャップハンドル50との間に介在するスリーブ35とを含み、前記スリーブ35は、前記キャップハンドル50の回転による移動で前記リングロックワッシャースプリング25を加圧しながら内径を拡張させることによって、前記フィッティング装置200に既に挿入されたパイプ165の締結を解体することを特徴とするフィッティング装置を含むサービスバルブを提供する。
【0016】
一実施例によると、前記フィッティングハウジング120は、前記他側端部の内径に所定長さだけ内径ねじ山が形成され、前記第1内径段は、前記内径ねじ山の最内側に突出形成され、前記リングロックワッシャースプリング25が前記第1内径段に載置され、前記フィッティング装置200は、前記内径ねじ山にねじ結合することによって前記リングロックワッシャースプリング25を固定させるガイドリングナット30をさらに含むことができる。
【0017】
一実施例によると、前記フィッティングハウジング120は、前記第1内径段から前記サービスバルブ方向に所定深さで突出形成された第2内径段を含み、前記フィッティング装置200は、前記第2内径段に載置され、前記既に挿入されたパイプ165の末端部と接しながら前記パイプ165の追加進入を阻止するサポートリング20と、前記サポートリング20と前記リングロックワッシャースプリング25との間に介在し、一側端部が前記リングロックワッシャースプリング25の内径にテーパー状に突出形成されたティースと面接するようにテーパー状を有するゴムパッキン10とを含むことができる。
【0018】
一実施例によると、前記サポートリング20は、外周面に穿孔された少なくとも一つのガス流入口を含み、前記ゴムパッキン10は、外径が前記サービスバルブ側に行くほど大きくなるテーパー状を有する管状であり、前記サービスバルブ側の厚さ面にはガス加圧溝が形成され、前記サービスバルブ側から流入したガスの一部は、前記ガス流入口を経て前記ガス加圧溝を加圧することによって前記ゴムパッキン10と前記リングロックワッシャースプリングとの間の気密度を向上させたり、前記リングロックワッシャースプリング25と前記パイプ165との間の締結力を向上させることができる。
【0019】
また、本発明は、フィッティングハウジング120-前記フィッティングハウジングは、他側端部の外径に所定長さだけ外径ねじ山が形成され、前記他側端部から所定深さで突出形成された第1内径段を含む-と、前記フィッティングハウジング120の外径ねじ山にねじ結合するキャップハンドル50と、前記第1内径段に載置されるリングロックワッシャースプリング25と、前記フィッティングハウジング120の他側端部の内径に嵌め込まれ、前記リングロックワッシャースプリング25と前記キャップハンドル50との間に介在するスリーブ35とを含み、前記スリーブ35は、前記キャップハンドル50の回転による移動で前記リングロックワッシャースプリング25を加圧しながら内径を拡張させることによって、前記フィッティング装置200に既に挿入されたパイプ165の締結を解体することを特徴とするフィッティング装置を提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係るフィッティング装置及びこれを含むサービスバルブは、従来のようにフィッティング装置の両側末端部の縁部を持続的に押さないとしても、そして、別途の工具を携帯していないとしても、キャップハンドルのみを回動することによってパイプを外表面のスクラッチなしで締結又は解体できるという効果を有する。
【0021】
また、本発明は、ナットを解除しなくても、狭い空間でもバルブハンドルのみで簡便に回しながら流体(gas)を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】従来のフィッティング装置を示した図である。
図2】従来のサービスバルブ及びその設置例示図である。
図3】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの全体の様子を示した図である。
図4】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの正面図である。
図5】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの平面図である。
図6】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの分解斜視図である。
図7】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの断面図である。
図8a】本発明の一実施例に係るフィッティング装置の断面図である。
図8b】本発明の一実施例に係るサポートリングを示した図である。
図8c】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブのガス流れ図である。
図9】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの斜視断面図である。
図10】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの設置例示図である。
図11】本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの正面図、右側面図、左側面図、及び平面図である。
図12】本発明の一実施例に係るフィッティング装置を含むサービスバルブにパイプが締結された状態及び締結過程を示した図である。
図13a】本発明の他の実施例に係るサポートリングを示した図である。
図13b-13c】図13aのサポートリングがフィッティング装置に装着された様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して本明細書に開示された実施例を詳細に説明する。図面符号とは関係なく、同一又は類似の構成要素には同一の参照番号を付し、これに対する重複説明は省略する。以下の説明で使用する構成要素に対する接尾辞である「ユニット」及び「部」は、明細書作成の容易さのみを考慮して付与したり混用するものであって、それ自体が互いに区別される意味又は役割を有するのではない。また、本明細書に開示された実施例を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が、本明細書に開示された実施例の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、それに対する詳細な説明は省略する。また、添付の図面は、本明細書に開示された実施例を容易に理解できるようにするものに過ぎず、添付の図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されることはなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物及び代替物を含むものと理解しなければならない。
【0024】
「第1」及び「第2」などの序数を含む用語は、多様な構成要素を説明するのに使用可能であるが、前記各構成要素は前記各用語によって限定されない。
【0025】
前記各用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0026】
一つの構成要素が他の構成要素に「連結されて」いたり「接続されて」いると言及したときは、その他の構成要素に直接連結又は接続されている場合もあるが、中間に他の構成要素が存在する場合もあると理解しなければならない。その一方で、一つの構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いたり「直接接続されて」いると言及したときは、中間に他の構成要素が存在しないと理解しなければならない。
【0027】
単数の表現は、文脈上、明らかに異なる意味を有さない限り、複数の表現を含む。
【0028】
本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするものであって、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組み合わせの存在又は付加可能性を予め排除しないものと理解しなければならない。
【0029】
図3は、本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの全体の様子を示した図である。図3に示したように、フィッティング装置200は、サービスバルブ100の一側端部に締結され、パイプは、前記フィッティング装置200、具体的に、フィッティングハウジング120のパイプ挿入口に挿入設置され得、フィッティングハウジング120の一側端部は、バルブハンドル137が露出したサービスバルブ100に締結され得る。
【0030】
参考までに、図3に示したバルブハウジング100aと一体型であるベース125は、室外機の外部に付着し、銅管160は圧縮機の連結部と連結され得る。
【0031】
本発明の一実施例に係るフィッティング装置は、冷凍機の他に、一般の油空圧分野や射出フィッティング分野などにも広く適用され得ることは当然である。
【0032】
図6は、本発明の一実施例に係るフィッティング装置が含まれたサービスバルブの分解斜視図である。
【0033】
図6に示したように、バルブハウジング100aは、一側にバルブナット130が締結され得る。すなわち、バルブハウジング100aの一側方向に形成された連結具の内径に形成されたねじ山と、バルブナット130の一側端部の外径に形成されたねじ山とが相互噛み合いながら締結され、バルブナット130は、バルブハウジング100aの内部に嵌め込まれて設置され得る。
【0034】
【0035】
また、ナットキャップ135は、外側に突出形成されたバルブナット130が中空部を貫通するようにバルブハウジング100aの末端部の外径ねじ山に回しながら締結することができ、ナットキャップ135とバルブナット130との間にはバルブキャップパッキン177が介在し得る。
【0036】
ナットキャップ135の中空部を貫通して外側に突出した末端部は四角形状であり、外側面にはねじ溝が形成され、四角の溝を有するバルブハンドル137が嵌め込まれた状態でハンドルねじ138がねじ溝に締結され、バルブハンドル137の回動に相応してバルブナット130が回動し得る。
【0037】
バルブハウジング100aの流体(GAS)注入口150aにピンナット150が嵌め込まれた後、流体キャップナット155は、流体(GAS)注入口150aの外径ねじ山に回しながら締結することができ、ピンナット150は、流体(GAS)の注入時に注入ナットによってピンが押される。
【0038】
一方、フィッティングハウジング120は、図3などに示したように、バルブハウジング100aの一側方向に形成された連結具に締結され得る。具体的な一実施例によると、前記バルブハウジング100aの一側方向に形成された連結具はニップル15からなり得、前記ニップル15に締結されるために、フィッティングハウジング120の一側端部の内径は、所定長さだけ前記ニップル15に相応するねじ山に形成され得る(図7などを参照)。
【0039】
フィッティングハウジング120の他側端部の外径には、所定長さだけ外径ねじ山が形成され得、前記外径ねじ山には、内側に相応するねじ山が形成されたキャップハンドル50がねじ締結され得る。ここで、キャップハンドル50は、パイプ165が挿入される入口であり、中央にパイプ165が貫通し得るように貫通孔を有し、外径には手で回しやすくするための鋸刃状を有することができる。
【0040】
キャップハンドル50の内径は、フィッティングハウジング120の外径ねじ山と噛み合いながら締結され、このとき、キャップハンドル50の末端部は、突出したフィッティングハウジング120の外径ねじ山に係止され得るようにプレス加工で折り曲げられ、キャップハンドル50がフィッティングハウジング120から離脱することを防止することが好ましい。
【0041】
本明細書で使用する用語である「フィッティングハウジング120の一側端部」は、フィッティングハウジング120がバルブハウジング100aと締結される末端部を示し、フィッティングハウジング120の他側端部は、その反対側であるキャップハンドル50が締結される末端部を示す。
【0042】
【0043】
フィッティングハウジング120の他側端部にはスリーブ35が嵌め込まれ得、前記スリーブ35は、前記キャップハンドル50の回転によって前方又は後方に移動し得る。
【0044】
スリーブ35は、図6などに示したように、リングロックワッシャースプリング25の内径に相応する外径を有する管状のスリーブ胴体部と、前記フィッティングハウジング120の他側端部の外径に相応する外径を有する羽部とを含むことができる。ここで、スリーブ胴体部の一側末端部は、尖ったテーパー状の形状37を有することができ、羽部は、スリーブ胴体部の他側末端部から外側方向に折り曲げられるように延長形成され得る。
【0045】
このようなスリーブ35は、図8aなどに示したように、スリーブ胴体部が前記フィッティングハウジング120の他側端部の管内に挿入されるように、そして、羽部がフィッティングハウジング120の他側端部にわたるように設置され得る。
【0046】
これによって、前記キャップハンドル50が開き方向に回転しながらフィッティングハウジング120側に移動すると、スリーブ35の羽部をフィッティングハウジング120側に加圧することによって、スリーブ35のスリーブ胴体部37は、リングロックワッシャースプリング25の内径の内周面に沿って形成されたティースを拡張させることができる(図9(イ)を参照)。
【0047】
これと反対に、前記キャップハンドル50がロック方向に回転しながらフィッティングハウジング120側から遠くなると、スリーブ35の羽部は、フィッティングハウジング120側に加圧されず、リングロックワッシャースプリング25の弾性力でスリーブ35を後退させると同時に、リングロックワッシャースプリング25の内径が塞がって縮小され得る(図9(ロ)を参照)。
【0048】
このために、スリーブ胴体部の長さは、スリーブ35がフィッティングハウジング120側に加圧されたとき、スリーブ35の前方末端部がリングロックワッシャースプリング25のテーパー状を有するティース部分に至るように形成され得る。
【0049】
このとき、キャップハンドル50が前方又は後方に移動するとき、スリーブ35も前方又は後方に移動できるように、キャップハンドル50は、スリーブ35と一体に形成されたり、又はスリーブ35に付着してもよい。
【0050】
スリーブ35の前方に位置したリングロックワッシャースプリング25は、前記スリーブ35の加圧によって押されることなく、内径が拡張され得るように、前記フィッティングハウジング120の他側端部から所定深さで第1内径段が突出形成され得る。
【0051】
第1内径段には、リングロックワッシャースプリング25、具体的にリングロックワッシャースプリング25の縁部が載置され、リングロックワッシャースプリング25の内径に形成されたティースがパイプの挿入方向、そして、キャップハンドル50によるスリーブ35の加圧方向と並んだ方向にテーパー状を有するように設置され得る。
【0052】
一方、本発明の一実施例によると、フィッティングハウジング120は、他側端部の内径に所定長さだけ内径ねじ山が形成され、前記内径ねじ山の最内側に前記第1内径段が突出形成され、リングロックワッシャースプリング25が前記第1内径段に載置されることが好ましい。
【0053】
このとき、前記内径ねじ山にはガイドリングナット30がねじ結合され、ガイドリングナット30は、前記第1内径段に載置されたリングロックワッシャースプリング25の縁部を加圧/固定させることが好ましい。
【0054】
これによって、前記第1内径段に載置されたリングロックワッシャースプリング25は、第1内径段とガイドリングナット30との間に介在し、内径ねじ山に沿って締められたガイドリングナット30がリングロックワッシャースプリング25を堅固に固定させ、スリーブ35がリングロックワッシャースプリング25の内径に対して挿入又は離脱したとしても、リングロックワッシャースプリング25は、動かない状態でその位置を維持することができる。
【0055】
もちろん、スリーブ35は、ガイドリングナット30の中空部又は内径を貫通し、スリーブ35は、ガイドリングナット30との干渉なしで前後方向に移動し得る。
【0056】
一方、フィッティングハウジング120は、前記第1内径段からサービスバルブ100側方向に所定深さで突出形成された第2内径段を含むことができる。
【0057】
サポートリング20は第2内径段に載置され、サポートリング20は、挿入されたパイプ165の末端部と接し、パイプ165がサービスバルブ100側に追加的に進入することを阻止することができる。
【0058】
特に限定しないが、サポートリング20が前記第2内径段に載置できるように階段部163を有することができ、階段部163を前後にしてサポートリング20の管径が互いに変わり得る。
【0059】
また、サポートリング20は、外周面に穿孔された少なくとも一つのガス流入口を含み、ガス流入口を通過したガスが後述するゴムパッキン10のガス加圧溝に誘導され得るように空間が形成され得る。
【0060】
前記ガス流入口は、前記サポートリング20の外周面に穿孔されて形成され得るが、他の実施例によると、図13aに示したように、前記サポートリング20の外周面に沿って長さ方向に形成された少なくとも一つの溝であり得る。図13cに示したように、流体が流入するガス流入口は、前記サポートリング20の外側縁部の周りに沿って形成されることによって、前記サポートリング20の製作を容易にすることができ、製造単価を低下させることができる。
【0061】
この場合、前記サポートリング20の外周面の長さ方向に沿って形成されたガス流入口を介して流入した流体は、図13bに示したように、順次にゴムパッキン10及びリングロックワッシャースプリング25を直間接的に加圧することができ、これによって、前記リングロックワッシャースプリング25と前記パイプ165との間の締結力が向上し得る。
【0062】
サポートリング20とリングロックワッシャースプリング25との間にはゴムパッキン10が介在し得る。
【0063】
このとき、ゴムパッキン10が設置される部分、すなわち、フィッティングハウジング120の第2内径段から第1内径段までの内径は、徐々に狭くなるようにテーパー状を有することができ、これに相応して、弾性素材からなるゴムパッキン10も、外径が第1内径段側に行くほど狭くなるテーパー状を有する管状であることが好ましい。
【0064】
また、好ましくは、ゴムパッキン10の一側端部の厚さ面、すなわち、第2内径段と向かい合う末端面にはガス加圧溝が形成され得る。
【0065】
これによって、前記サポートリング20のガス流入口を介して流入したガスの一部は、前記ガス加圧溝を作用点としてゴムパッキン10をリングロックワッシャースプリング25側に加圧することができる。ゴムパッキン10を加圧することによって、ゴムパッキン10はリングロックワッシャースプリング25と圧着し、ゴムパッキン10とリングロックワッシャースプリング25との間の気密度が向上し得る。
【0066】
このために、さらに好ましくは、ゴムパッキン10の他側端部の厚さ面、すなわち、リングロックワッシャースプリング25と向かい合う末端面は、リングロックワッシャースプリング25のテーパー状に突出形成されたティースと面接するようにテーパー状を有し、中心が凹状を有すると良い。
【0067】
以下、本発明の一実施例に係るフィッティング装置の作動過程を説明する。
【0068】
図9(イ)に示したように、キャップハンドル50を、一例として、右側方向、すなわち、開き状態に回すと、図8aの開き状態のように、キャップハンドル50によってスリーブ35の末端部37がリングロックワッシャースプリング25の内径のティースを拡張させることによって、パイプ165の挿入時にパイプの外周面が掻かれることを防止することができる。このとき、サポートリング20の内径に形成された階段部163は、パイプ165の挿入時における追加挿入を阻止し、フィッティング装置200に挿入されたパイプ165の末端部は、サポートリング20の階段部163に当接し得る。
【0069】
図9(ロ)に示したように、キャップハンドル50を、一例として、左側方向、すなわち、ロック状態に回すと、図8aのロック状態のように、キャップハンドル50によってスリーブ35が後退し、内径が拡張されたリングロックワッシャースプリング25の内径が縮小され、ティースが塞がることによってパイプ165を噛み、パイプ165を堅固に固定させることができる。
【0070】
ここで、キャップハンドル50の前方又は後方に移動させるための回転方向は、キャップハンドル50とフィッティングハウジング120との間に形成されたねじ山の方向によって決定され得る。また、本発明は、キャップハンドル50とフィッティングハウジング120との間のねじ山の方向は特に限定しない。
【0071】
このとき、ガス流体が流れると、図8cに示したように、サポートリング20の外周面に形成されたガス流入口(一例として、4方向のそれぞれに形成され得る)を経てゴムパッキン10のガス加圧溝を加圧し、ゴムパッキン10がリングロックワッシャースプリング25と圧着し得る。このとき、ゴムパッキン10が設置されたフィッティングハウジング120の内径はテーパー状を有しているので、リングロックワッシャースプリング25の周辺はさらに気密状態になり得る。ガス圧力が高いほど気密効果ををさらに期待することができ、ゴムパッキン10がリングロックワッシャースプリング25のテーパー状部分を圧着するので、気密効果が極大化され得る。
【0072】
また、リングロックワッシャースプリング25のテーパー状を有するティース部分は、パイプ165を噛んだ状態でガスによるゴムパッキン10で加圧されるので、リングロックワッシャースプリング25とパイプ165との間の締結力も向上し得る。
【0073】
一方、キャップハンドル50が開き状態であるのか、それともロック状態であるのかを肉眼で確認できないので、ガスが圧力を維持しているとき、通常の習慣で作業者がロックのために右側に回す場合、ガス圧力によってパイプ165が裂けてしまうという問題がある。
【0074】
したがって、キャップハンドル50のロック状態と開き状態を識別できるように、図5に示したように、フィッティングハウジング120は、外径に表示部Aを有することができる。表示部Aは、色相を有する帯状であり、ロック状態では表示部Aの色相が見えるようにし、開き状態では、キャップハンドル50がフィッティングハウジング120の外径を覆い、表示部Aが見えないようにし、作業者がロック状態と開き状態を識別できるようにすることが好ましい。
【0075】
一例として、表示部Aが青色である場合、青色線の表示が見えるとロック状態であり、青色線の表示が見えないと開き状態であることを識別することができ、図4に示したように、開き状態でパイプを挿入し、ロック状態に切り替え、パイプ165の外面に損傷が生じることなくパイプ165をフィッティング装置200に結合することができ、従来のフィッティング装置にパイプを挿入するときにパイプの外周面が掻かれるという問題を解消することができる。
【0076】
すなわち、図8aなどに示したように、本発明の一実施例によると、開き状態ではリングロックワッシャースプリング25のティースが開いて、挿入されるパイプと干渉を起こさないので、従来のような問題は発生しない。
【0077】
また、パイプ165をフィッティング装置200に結合した後、ガスの圧力でゴムパッキン10をリングロックワッシャースプリング25に圧着させるので、リングロックワッシャースプリング25のテーパー状を有するティースがパイプ165に加圧され、リングロックワッシャースプリング25とパイプ165との間の締結力も向上させることができる。
【0078】
一方、パイプ165をフィッティング装置200から解体するとき、バルブハンドル137を高圧から徐々にロックした後、ガスが全て排出されると、低圧バルブにバルブハンドル137を完全にロックした後、キャップハンドル50を右側に回しながら開き状態に切り替え、パイプ165をリングロックワッシャースプリング25との干渉なしで解体することができる。
【0079】
以上では、本発明の好ましい実施例を図面を参考にして詳細に説明した。本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更せずとも他の具体的な形態に容易に変形可能であることを理解できるだろう。
【0080】
したがって、本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の意味、範囲及びその均等概念から導出される全ての変更又は変形した形態は、本発明の範囲に含まれるものと解釈しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図8c
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図13c