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  • 特許-把持機構及び組立装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】把持機構及び組立装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 15/00 20060101AFI20230711BHJP
   B23P 19/04 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
B25J15/00 F
B23P19/04 E
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019083049
(22)【出願日】2019-04-24
(65)【公開番号】P2020179448
(43)【公開日】2020-11-05
【審査請求日】2022-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】森 駿
【審査官】杉山 悟史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0219593(US,A1)
【文献】特開平06-246666(JP,A)
【文献】米国特許第04852747(US,A)
【文献】特開平07-241733(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00 ~ 21/02
B23P 19/00 ~ 19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円柱状の転動体と、
前記転動体を収容する枠体と、
前記転動体と前記枠体との間に把持された対象物を押し下げる押下部と
を備え
前記押下部は、各々前記対象物を押し下げる複数の押下機構を有し、
前記複数の押下機構は、前記枠体において前記転動体の軸方向の中央に配置される把持機構。
【請求項2】
前記複数の押下機構のうちの1つは、前記枠体の内面のうち天井面から突出するように配置されている、請求項に記載の把持機構。
【請求項3】
前記複数の押下機構のうちの1つは、前記枠体の外面のうち前記対象物に対向する面から突出するように配置されている、請求項に記載の把持機構。
【請求項4】
前記押下部は、
先端部と基部とを有するピストン部と、
前記ピストン部を収容するシリンダー部と、
前記ピストン部を前記対象物に向けて付勢する付勢部と
を有し、
前記基部は、前記シリンダー部の内面に摺接し、
前記先端部は、前記シリンダー部から突出して、前記対象物に当接する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の把持機構。
【請求項5】
前記転動体は、
円柱状又は円筒状の芯部と、
前記芯部の周面を弾性体で覆う被覆部と
を有する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の把持機構。
【請求項6】
前記被覆部の周面の摩擦係数は、前記芯部の周面の摩擦係数よりも大きい、請求項に記載の把持機構。
【請求項7】
前記枠体は、各々前記転動体の重量を支える2つの内面を有し、
前記対象物の挿入を受ける開口が前記2つの内面の間に形成されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の把持機構。
【請求項8】
前記枠体は、側板を有し、
前記側板は、前記転動体を通さずに前記対象物を通すための切欠部を有する、請求項1または請求項に記載の把持機構。
【請求項9】
前記枠体は、前記転動体とともに前記対象物を把持する後鉛直面をさらに有し、
前記対象物は、前記転動体の外面と前記後鉛直面との間を擦り抜け、前記切欠部を通過し、前記把持機構による把持から解除される、請求項8に記載の把持機構。
【請求項10】
前記側板は、前記転動体を出し入れ可能に、前記枠体に対して開閉自在に接続される、請求項8に記載の把持機構。
【請求項11】
求項9に記載の把持機構と、
前記対象物に対して前記把持機構を相対移動させる駆動機構と
を備えた組立装置。
【請求項12】
前記駆動機構が前記把持機構を移動させることにより、前記対象物は、前記転動体の外面と前記後鉛直面との間を擦り抜け、前記切欠部を通過し、前記把持機構による把持から解除される、請求項11に記載の組立装置。
【請求項13】
前記対象物が嵌合される嵌合部品と、
前記嵌合部品への前記対象物の嵌合の際に前記対象物に働く力の向きを検出し、前記力の向きに応じて前記対象物の位置ずれを修正する位置ずれ修正装置と
をさらに備える、請求項11に記載の組立装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、把持機構及び組立装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の組立装置は、搬送を目的として部品を把持するチャック機構を備える。チャック機構は、電動の把持機構である。このほか、エアー吸引又は電動吸引を用いた把持機構も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平7-241733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の把持機構は、空気圧又は電気エネルギーのような動力を利用していたので、コスト高であり、また故障しやすいものであった。
【0005】
そこで、本発明は上記事情を考慮し、低コストで故障しにくい把持機構と、把持機構を備えた組立装置とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の把持機構は、転動体と、枠体と、押下部とを備える。前記枠体は、前記転動体を収容する。前記押下部は、前記転動体と前記枠体との間に把持された対象物を押し下げる。
【0007】
本発明の組立装置は、前記把持機構と、前記対象物に対して前記把持機構を相対移動させる駆動機構とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低コストで故障しにくい把持機構と、把持機構を備えた組立装置とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る組立装置の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態に係る把持機構の一例を示す正面図である。
図3図2のIII-III断面図である。
図4】組立対象の第1部品及び第2部品の一例を示す斜視図である。
図5】把持機構の動作を説明するための断面図である。
図6】把持機構の動作を説明するための他の断面図である。
図7】把持機構の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図1図6を参照しながら説明する。図1及び図2において、便宜上、左から右への向きをX軸の正の向き、奥から手前への向きをY軸の正の向き、上から下への向きをZ軸の正の向きとする。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
まず、図1を参照して、実施形態に係る組立装置100について説明する。図1は、実施形態に係る組立装置100の一例を示す図である。
【0012】
図1に示されるように、組立装置100は、第1部品4を第2部品5に嵌合させて組み付ける装置である。組立装置100は、ロボット1と、位置ずれ修正装置2と、把持機構3とを備える。
【0013】
把持機構3は、第1部品4を把持する。第2部品5は、位置決め機構10の上で位置決めされている。
【0014】
位置ずれ修正装置2は、第2部品5に対して、把持機構3が把持した第1部品4の位置ずれを修正する。具体的に説明すると、位置ずれ修正装置2は、第2部品5への第1部品4の嵌合の際に第1部品4に働く力の向きを検出し、その力の向きに応じて第1部品4の位置ずれを修正する。
【0015】
ロボット1は、第1部品4に対して把持機構3を相対移動させ、また第2部品5に対して把持機構3を相対移動させる。具体的に説明すると、ロボット1は、第1部品4の収納場所まで把持機構3を移動させ、把持機構3に第1部品4を把持させた後、把持機構3とともに第1部品4を第2部品5の直上まで移動させる。この後、ロボット1は、把持機構3とともに第1部品4をZ軸の正の向きに移動させることにより、第1部品4を第2部品5に嵌合させる。嵌合が達成された後、ロボット1は、第1部品4に対する把持機構3の把持を解除させ、把持機構3をZ軸の負の向きに移動させる。ロボット1は、「駆動機構」の一例に相当する。
【0016】
次に、図1図2及び図3を参照して、実施形態に係る把持機構3について説明する。図2は、実施形態に係る把持機構3の一例を示す正面図である。図3は、図2のIII-III断面図である。
【0017】
図2及び図3に示されるように、把持機構3は、ホルダー31と、把持コロ32と、押下部33とを備える。ホルダー31の長手方向と、把持コロ32の長手方向とは、いずれもX軸の方向である。ホルダー31は、「枠体」の一例に相当する。把持コロ32は、「転動体」の一例に相当する。
【0018】
図3に示されるように、把持コロ32は、円柱状又は円筒状の芯部321と、芯部321の周面を覆う被覆部322とを有する。例えば、芯部321は鉄のような金属で、被覆部322はポリアセタール樹脂のような弾性体でそれぞれ構成される。芯部321の密度は、被覆部322の密度よりも大きい。被覆部322は、圧縮変形が可能である。被覆部322の周面の摩擦係数は、芯部321の周面の摩擦係数よりも大きい。
【0019】
図2及び図3に示されるように、ホルダー31は、把持コロ32を収容する枠体であって、略直方体状の箱形に形成されている。図3に示されるように、ホルダー31の内面は、後鉛直面311と、天井面312と、前鉛直面313と、傾斜面314とを有する。また、ホルダー31は、左右の側板316を有する。例えば、ホルダー31は、アルミニウムのような軽金属で構成される。
【0020】
後鉛直面311は、ZX平面に沿って延びる矩形の面である。天井面312は、後鉛直面311の上縁を始端としてXY平面に沿って延びる矩形の面である。前鉛直面313は、天井面312の前縁を始端としてZX平面に沿って延びる矩形の面である。傾斜面314は、前鉛直面313の下縁を始端として、後鉛直面311に近づく方向へ斜め下方に向かって延びる矩形の面である。
【0021】
後鉛直面311と傾斜面314との間には、開口315が形成されている。開口315のY方向の幅は、把持コロ32の直径よりも小さい。したがって、開口315を通して把持コロ32が落下することはない。後鉛直面311及び傾斜面314は、把持コロ32の重量を支える。開口315は、把持対象物の挿入を受けることができる。
【0022】
後鉛直面311、天井面312、前鉛直面313及び傾斜面314は、ホルダー31の左右側面にそれぞれ略五角形の開口を形成する。左右の側板316は、これらの開口を塞ぐように配置されている。ただし、少なくとも一方の側板316は、把持解除の際に把持コロ32を通さずに把持対象物を通すための切欠部317を、後鉛直面311に近い位置に有する。
【0023】
例えば側板316を開閉自在に構成することにより、把持コロ32の出し入れが可能になる。
【0024】
図2及び図3に示されるように、押下部33は、第1押下機構34と、第2押下機構35と、第3押下機構36とを有する。第1押下機構34、第2押下機構35、及び第3押下機構36は、それぞれホルダー31と把持コロ32との間に把持された対象物を押し下げる機能を有する。
【0025】
図2及び図3に示されるように、第1押下機構34~第3押下機構36は、いずれもX軸方向においてホルダー31の略中央に配置されている。第1押下機構34は、ホルダー31の内面のうち天井面312から突出する。第2押下機構35及び第3押下機構36は、ホルダー31の外面のうちZ軸の正の向きの端面318からそれぞれ突出するように、かつ開口315を挟むように配置されている。
【0026】
第1押下機構34は、ピストン部110と、シリンダー部120と、ばね130とを有する。ピストン部110は、小径かつ中空の先端部111と、大径フランジ状の基部112とを有する。シリンダー部120は、小径内周面121と、大径内周面122と、頂面123を有する。大径内周面122は、基部112を収容する。基部112は、大径内周面122に摺接する。先端部111は、小径内周面121に摺接し、シリンダー部120から突出する。ばね130は、ピストン部110をZ軸の正の向きに付勢する。そのため、ばね130の一端は頂面123に、ばね130の他端は先端部111の内面にそれぞれ固定されている。ばね130は、「付勢部」の一例に相当する。
【0027】
第2押下機構35もまた、第1押下機構34と同様に、ピストン部110と、シリンダー部120と、ばね130とを有する。第3押下機構36もまた、第1押下機構34と同様に、ピストン部110と、シリンダー部120と、ばね130とを有する。
【0028】
次に、図4を参照して、第1部品4及び第2部品5について説明する。図4は、組立対象の第1部品4及び第2部品5の一例を示す斜視図である。
【0029】
図4に示されるように、第1部品4は、部品本体41と、被把持部42とを備える。部品本体41は、略直方体の形状を有する。被把持部42は、把持機構3によって把持されやすいように、部品本体41から突出する。被把持部42は矩形の板状に形成され、被把持部42の端面が部品本体41の主面の1つに接続されている。
【0030】
第2部品5は、略直方体の形状を有する部品本体51に、第1部品4の部品本体41を受け入れる凹部52が形成されたものである。
【0031】
次に、図5及び図6を参照して、把持機構3の動作について説明する。図5及び図6は、把持機構3の動作を説明するための断面図である。
【0032】
図5及び図6に示されるように、把持機構3は、把持コロ32に働く重力の作用により、把持コロ32の外面とホルダー31の内面との間に第1部品4を把持する。具体的には、被覆部322の外面と後鉛直面311との間に、適度の摩擦力で被把持部42が把持される。被覆部322が圧縮変形することにより、被覆部322が非弾性体で構成された場合に比べて被把持部42との接触面積が大きくなり、大きい把持力を実現している。
【0033】
以下、図1図6を参照して、組立装置100の動作を説明する。
【0034】
第1工程において、ロボット1は、第1部品4の収納場所まで把持機構3を移動させる。そして、ロボット1は、被把持部42と後鉛直面311とが互いに平行になるように把持機構3の姿勢を調整したうえ、第1部品4に対して、把持機構3をZ軸の正の向きに相対移動させる。第1部品4は、図5に示されるように載置台20の上に置かれている。被把持部42は、開口315を通してホルダー31の中へ入り、把持コロ32を押し退けながらホルダー31の中を上昇する。被把持部42の上端が第1押下機構34のピストン部110を押し上げ、部品本体41の上面が第2押下機構35のピストン部110と、第3押下機構36のピストン部110とを押し上げる位置まで達した時点で、把持機構3の移動が停止する。第1押下機構34~第3押下機構36のばね130は、それぞれ圧縮変形を受けて弾性エネルギーを蓄える。
【0035】
第2工程において、ロボット1は、把持機構3をZ軸の負の向きに移動させる。第1部品4は、図6に示されるように載置台20から離れる。第1部品4は、自身に働く重力に加えて、第1押下機構34~第3押下機構36から押下力を受けるので、把持機構3から抜け出す向きに、つまりZ軸の正の向きに移動する。把持コロ32は、第1部品4の移動に追従して動き、傾斜面314と被把持部42との間に食い込む。その結果、第1部品4が大きい把持力で把持される。
【0036】
第3工程において、ロボット1は、把持機構3を更に移動させることにより、図1に示されるように、第2部品5の直上まで第1部品4を搬送する。搬送の間、被把持部42は、被覆部322の外面と後鉛直面311との間に安定的に把持され続ける。
【0037】
第4工程において、ロボット1は、把持機構3をZ軸の正の向きに移動させる。その結果、第1部品4が第2部品5に嵌合される。ロボット1は、把持機構3をZ軸の正の向きに更に移動させる。これにより、第1押下機構34~第3押下機構36、把持コロ32、及び被把持部42は、図6の状態から図5の状態に戻る。つまり、把持コロ32の食い込みが解除される。
【0038】
第5工程において、ロボット1は、把持機構3をX軸の正の向きに移動させる。被把持部42は、被覆部322の外面と後鉛直面311との間を擦り抜け、更に切欠部317を通過する。その結果、把持機構3による第1部品4の把持が解除される。第1部品4は、第2部品5に嵌合されたままである。
【0039】
第6工程において、ロボット1は、把持機構3をZ軸の負の向きに移動させつつ、次の作業に備えて把持機構3を元の位置に戻す。
【0040】
次に、図7を参照して、把持機構3の変形例について説明する。図7は、把持機構3の変形例を示す正面図である。
【0041】
図7の把持機構3は、ホルダー31に収容された把持コロ32aの数が複数である点で、図2の把持機構3と異なる。第1押下機構34~第3押下機構35を含む押下部33の構成は、図2の把持機構3と同様である。複数個の把持コロ32aの重量を互いに異ならせれば、複数の把持力を使い分けることができる。また、複数個の把持コロ32aにおいて、周面の摩擦係数を互いに異ならせてもよい。
【0042】
実施形態によれば、ホルダー31、把持コロ32(又は32a)、及びばね130を用いた押下部33のみで、動力不要の把持機構3が構成される。その結果、低コストで故障しにくい把持機構3が実現する。しかも、押下部33を設けたことにより把持機構3の把持力が向上するので、安定した部品搬送が可能となる。
【0043】
なお、押下部33による押下力は、ばね130の交換により調整され得る。
【0044】
上記した各実施形態の説明は、本発明における好適な実施形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0045】
例えば、実施形態では、図1に示されたように、把持機構3が組立装置100に用いられたが、これに限られない。把持機構3は、例えば運搬装置にも利用可能である。
【0046】
また、実施形態では、図3に示されたように、押下部33が第1押下機構34~第3押下機構36を含んだが、これに限られない。押下機構の数は、1、2、又は4以上でもよい。第1押下機構34のようにホルダー31の天井面312から突出する構成は、部品本体41の形状による影響を受けない点で好ましい。なお、押下部33が把持コロ32を押し下げるような構成は、把持機構3による把持の解除の際に支障が生じるので、好ましくない。
【0047】
また、実施形態では、図3に示されたように、押下部33がピストン部110、シリンダー部120、及びばね130を有したが、これに限られない。押下部33は、ホルダー31と把持コロ32との間に把持された対象物を押し下げる機能を有すればよい。
【0048】
また、実施形態では、図3に示されたように、把持コロ32が互いに異なる材料で形成された芯部321と被覆部322とを有したが、これに限られない。把持コロ32は、単一材料で形成されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、把持機構及び組立装置の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0050】
1 ロボット(駆動機構)
3 把持機構
4 第1部品(把持対象物)
31 ホルダー(枠体)
32 把持コロ(転動体)
32a 把持コロ(転動体)
33 押下部
34 第1押下機構
35 第2押下機構
36 第3押下機構
100 組立装置
110 ピストン部
111 先端部
112 基部
120 シリンダー部
130 ばね(付勢部)
311 後鉛直面
312 天井面
314 傾斜面
315 開口
316 側板
317 切欠部
318 端面
321 芯部
322 被覆部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7