(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/387 20060101AFI20230711BHJP
H04N 1/393 20060101ALI20230711BHJP
H04N 1/34 20060101ALI20230711BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20230711BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20230711BHJP
B41J 21/00 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
H04N1/387 110
H04N1/393
H04N1/34 200
G03G21/00 384
G03G21/00 388
B41J29/00 Z
B41J21/00 Z
(21)【出願番号】P 2019103312
(22)【出願日】2019-05-31
【審査請求日】2022-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100129997
【氏名又は名称】田中 米藏
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼村 春菜
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-165842(JP,A)
【文献】特開2011-004356(JP,A)
【文献】特開2000-224404(JP,A)
【文献】特開2003-134323(JP,A)
【文献】特開2009-278198(JP,A)
【文献】特開2002-183832(JP,A)
【文献】特開2008-022423(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/38 - 1/393
H04N 1/32 - 1/36
1/42 - 1/44
G03G 15/00
15/36
21/00
21/02
21/14
21/20
B41J 29/00 -29/70
B41J 5/00 - 5/52
21/00 -21/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
セットされた複数の原稿の画像を
逐次読取る画像読取部と、
前記画像読取部により読取られた原稿の画像を記録紙に形成する画像形成部と、
ユーザーにより現金が投入されるコインベンダーと、
表示部と、
ユーザーの指示が入力される操作部と、
前記コインベンダーに投入された金額で印刷可能な記録紙の許容枚数を算出する課金部と、
前記表示部に対し、通常モード、手動集約モード、及び自動集約モードのうちのいずれかを設定するための画面を表示させる制御部と、を備え
、
前記制御部は、
前記操作部を介して通常モード設定指示を受付けた場合には、前記画像読取部に対し、前記許容枚数と同じ数までの原稿の画像を読取らせ、前記画像形成部に対し、各原稿の画像を集約することなく前記許容枚数の各記録紙に形成させ、
前記操作部を介して手動集約モード設定指示を受付けた場合には、一枚の記録紙に集約する画像数を指定するための画面を前記表示部に表示させ、前記操作部を介して前記画像数を指定する指示を受付けると、前記画像読取部に対し、指定された前記画像数に基づく前記許容枚数の記録紙に形成可能な数の原稿の画像の読取らせ、前記画像形成部に対し、指定された前記画像数に従って読取らせた前記原稿の画像を集約して前記許容枚数の各記録紙に形成させ、
前記操作部を介して自動集約モード設定指示を受付けた場合には、前記画像読取部に対し、前記複数の原稿の画像を全て読取らせ、読取らせた前記複数の原稿の画像の全てを前記許容枚数の記録紙に集約するための前記記録紙一枚あたりの画像数を算出し、前記画像形成部に対し、算出された前記画像数に従って、読取らせた前記複数の原稿の画像の全てを集約して前記許容枚数の各記録紙に形成させる、画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記自動集約モードにおいて、前記画像読取部により逐次読取られた複数の原稿の画像から文字を抽出し、前記各原稿の画像を縮小して
一枚の記録紙に集約して配置したときの文字のサイズを判定して、該文字のサイズが予め設定された第1規定サイズ以上となる場合に、前記各原稿の画像を縮小して、前記画像読取部により該各原稿の画像を前記
一枚の記録紙に
形成させる
、請求項
1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記自動集約モードにおいて、前記画像読取部により逐次読取られた複数の原稿の画像からテキスト領域を抽出し、前記各原稿の画像から前記テキスト領域を消去したそれぞれの原稿の画像を
一枚の記録紙に集約して配置して、前記テキスト領域を他の
一枚の記録紙に配置し、前記画像形成部により前記テキスト領域を消去したそれぞれの原稿の画像を前記
一枚の記録紙に
形成させると共に前記テキスト領域を前記他の
一枚の記録紙に
形成させる
、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記自動集約モードにおいて、前記画像読取部により逐次読取られた複数の原稿の画像からテキスト領域を抽出し、前記各原稿の画像を
一枚の記録紙に集約し配置し、前記テキスト領域を他の
一枚の記録紙に配置して、前記画像形成部により前記各原稿の画像を前記
一枚の記録紙に
形成させると共に前記テキスト領域を前記他の
一枚の記録紙に
形成させる
、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、前
記文字のサイズが予め設定された第1規定サイズ未満である場合に、前記金額の追加を促す旨を前記表示部に表示させる
、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前
記文字のサイズが
前記第1規定サイズより大きい予め設定された第2規定サイズ以上である場合に、前記金額の節減が可能である旨を前記表示部に表示させる
、請求項2に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿の画像を記録紙に印刷する画像形成装置に関し、特に複数の原稿の画像を編集して記録紙に印刷するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置では、画像読取部により原稿の画像を読取り、画像形成部により原稿の画像を記録紙に印刷したり、あるいは情報処理装置(パーソナルコンピューターなど)で編集された画像を、該情報処理装置からネットワークを通じて受信して、画像形成部により該画像を記録紙に印刷したりする。一方、特許文献1に記載の画像処理装置では、ファイルを、情報処理装置からネットワークを通じて受信し、画像をスキャナーで読取り、その受信したファイルとその読取った画像を編集して記録紙に記録している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、画像形成装置では、情報処理装置側で編集された画像を受信して、画像形成部により該画像を記録紙に印刷することがあっても、該画像形成装置側で画像を編集して印刷することはなかった。例えば、情報処理装置側で2つの画像を1頁に集約して、この1頁の各画像を、該情報処理装置からネットワークを通じて画像形成装置へと送信し、画像形成装置の画像形成部によりその1頁の各画像を1枚の記録紙に印刷することはあっても、画像形成装置の画像読取部により2枚の原稿の画像を逐次読取って、この2枚の原稿の画像を1頁に集約し、画像形成部によりその1頁の各画像を1枚の記録紙に印刷することはなかった。
【0005】
上記特許文献1に記載の画像処理装置では、情報処理装置から受信したファイルとスキャナーで読取った画像を編集して記録紙に記録しているが、スキャナーにより2枚の原稿の画像を逐次読取って、この2枚の原稿の画像を1頁に集約し、この1頁の各画像を1枚の記録紙に印刷するようなことはしていない。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、複数の原稿の画像を逐次読取って、これらの原稿の画像を1頁に集約させ、この1頁の各画像を1枚の記録紙に印刷することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面にかかる画像形成装置は、セットされた複数の原稿の画像を逐次読取る画像読取部と、前記画像読取部により読取られた原稿の画像を記録紙に形成する画像形成部と、ユーザーにより現金が投入されるコインベンダーと、表示部と、ユーザーの指示が入力される操作部と、前記コインベンダーに投入された金額で印刷可能な記録紙の許容枚数を算出する課金部と、前記表示部に対し、通常モード、手動集約モード、及び自動集約モードのうちのいずれかを設定するための画面を表示させる制御部と、を備える。前記制御部は、前記操作部を介して通常モード設定指示を受付けた場合には、前記画像読取部に対し、前記許容枚数と同じ数までの原稿の画像を読取らせ、前記画像形成部に対し、各原稿の画像を集約することなく前記許容枚数の各記録紙に形成させ、前記操作部を介して手動集約モード設定指示を受付けた場合には、一枚の記録紙に集約する画像数を指定するための画面を前記表示部に表示させ、前記操作部を介して前記画像数を指定する指示を受付けると、前記画像読取部に対し、指定された前記画像数に基づく前記許容枚数の記録紙に形成可能な数の原稿の画像の読取らせ、前記画像形成部に対し、指定された前記画像数に従って読取らせた前記原稿の画像を集約して前記許容枚数の各記録紙に形成させ、前記操作部を介して自動集約モード設定指示を受付けた場合には、前記画像読取部に対し、前記複数の原稿の画像を全て読取らせ、読取らせた前記複数の原稿の画像の全てを前記許容枚数の記録紙に集約するための前記記録紙一枚あたりの画像数を算出し、前記画像形成部に対し、算出された前記画像数に従って、読取らせた前記複数の原稿の画像の全てを集約して前記許容枚数の各記録紙に形成させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数の原稿の画像を逐次読取って、これらの原稿の画像を1頁に集約させ、この1頁の各画像を1枚の記録紙に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置を示す断面図である。
【
図2】本実施形態の画像形成装置の主要内部構成を示すブロック図である。
【
図3A】通常モード、手動集約モード、及び自動集約モード(金額優先自動集約モード及び縮小率優先自動集約モード)の処理手順を示すフローチャートである。
【
図3B】
図3Aに引き続く処理手順を示すフローチャートである。
【
図3C】
図3Aに引き続く他の処理手順を示すフローチャートである。
【
図4】画像形成装置における表示部に表示された初期画面を示す図である。
【
図5】表示部に表示された手動集約設定画面を示す図である。
【
図6】表示部に表示された警告画面を示す図である。
【
図7】表示部に表示された他の警告画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置を示す断面図である。
図1に示すように本実施形態の画像形成装置10は、所謂複写機であって、画像読取部11と、画像形成部12とを備えている。
【0012】
画像読取部11は、原稿の画像を光学的に読み取る撮像素子を有しており、この撮像素子のアナログ出力がデジタル信号に変換されて、原稿の画像を示す画像データが生成される。また、この画像読取部11では、プラテンガラス上に載置された原稿の画像を上記撮像素子により読取るか、あるいは原稿トレイにセットされた1又は複数の原稿を1枚ずつ引き出して搬送するADF(Automatic document feeder:自動原稿送り装置)を備え、このADFにより搬送されている原稿の画像を上記撮像素子により読取る。
【0013】
画像形成部12は、上記画像データによって示される画像を記録紙に形成するものであり、マゼンタ用の画像形成ユニット3M、シアン用の画像形成ユニット3C、イエロー用の画像形成ユニット3Y、及びブラック用の画像形成ユニット3Bkを備えている。各画像形成ユニット3M、3C、3Y、及び3Bkのいずれにおいても、感光体ドラム4の表面を均一帯電させ、感光体ドラム4の表面を露光して、感光体ドラム4の表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム4の表面の静電潜像をトナー像に現像して、感光体ドラム4の表面のトナー像を中間転写ベルト5に1次転写する。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト5上に形成される。このカラーのトナー像は、中間転写ベルト5と2次転写ローラー6の間のニップ域Nにおいて給紙部14から搬送路8を通じて搬送されてきた記録紙Pに2次転写される。
【0014】
この後、定着装置15で記録紙Pが加熱及び加圧されて、記録紙P上のトナー像が熱圧着により定着され、更に記録紙Pが排出ローラー16を通じて排出トレイ17に排出される。
【0015】
次に、
図2は、本実施形態の画像形成装置10の主要内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように本実施形態の画像形成装置10は、画像読取部11と、画像形成部12と、表示部21と、操作部22と、タッチパネル23と、画像メモリー25と、記憶部28と、制御ユニット29とを備えている。これらの構成要素は、互いにバスを通じてデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0016】
表示部21は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OLED:Organic Light-Emitting Diode)ディスプレイなどから構成される。
【0017】
操作部22は、テンキー、決定キー、スタートキーなどの物理キーを備えている。
【0018】
表示部21の画面には、タッチパネル23が配置されている。タッチパネル23は、所謂抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルであって、タッチパネル23に対するユーザーの指などの接触(タッチ)をその接触位置とともに検知して、その接触位置の座標を示す検知信号を制御ユニット29の後述する制御部31などに出力する。このタッチパネル23は、操作部22と共に表示部21の画面に対するユーザー操作が入力される操作部としての役割を果たす。
【0019】
画像メモリー25には、画像読取部11により読取られた原稿の画像を示す画像データなどが記憶される。
【0020】
記憶部28は、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶装置であって、各種のアプリケーションプログラムや種々のデータを記憶している。
【0021】
制御ユニット29は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)などから構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等である。制御ユニット29は、上記のROM又は記憶部28に記憶された制御プログラムが上記のプロセッサーで実行されることにより、制御部31及び課金部32として機能する。
【0022】
制御部31は、画像形成装置10を統括的に制御する。制御ユニット29は、画像読取部11、画像形成部12、表示部21、操作部22、タッチパネル23、画像メモリー25、及び記憶部28などと接続されている。制御部31は、これらの構成要素の動作制御や、該各構成要素との間での信号またはデータの送受信を行う。
【0023】
制御部31は、画像形成装置10による画像形成に必要な各種の処理などを実行する処理部としての役割を果たす。また、制御部31は、タッチパネル23から出力される検知信号あるいは操作部22の物理キーの操作に基づき、ユーザーにより入力された操作指示を受け付ける。また、制御部31は、表示部21の表示動作を制御する機能を有する。また、制御部31は、画像メモリー25に記憶されている画像データに対して処理を施す。
【0024】
課金部32は、ユーザーがコインベンダー(図示せず)に投入した金額で印刷可能な記録紙の枚数(印刷許容枚数)を算出する。
【0025】
このような構成の画像形成装置10においては、制御部31は、原稿の画像を1枚の記録紙に記録する通常モード、複数の原稿の画像を1枚の記録紙に集約させて記録する及び集約モードのいずれかを設定する。
【0026】
通常モードでは、ユーザーが、少なくとも1枚の原稿を画像読取部11にセットし、操作部22のスタートキーを操作して、コピーの実行を指示すると、制御部31は、この指示に従って、画像読取部11により原稿の画像を逐次読取らせて、原稿の画像を示す画像データを画像メモリー25に記憶させ、画像形成部12により画像メモリー25内の画像データによって示される原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる。従って、原稿の画像が1枚の記録紙に記録される。
【0027】
また、制御部31は、集約モードとして、手動集約モード又は自動集約モードを選択的に設定する。ユーザーが該各モードのいずれかを操作部22による操作で選択する。なお、以下に示す、1枚の記録紙に対して複数の原稿の画像を集約して形成する処理は、原稿と同じサイズの記録紙を用いて行うものとする。
【0028】
制御部31は、手動集約モードでは、ユーザーにより指定された、1枚の記録紙に対して集約される原稿の画像の枚数で、記録紙に対する画像形成を行わせる。例えば、1枚の記録紙に対して集約される原稿の画像の枚数として2枚がユーザーにより操作部22の操作で指定され、ユーザーが、複数枚の原稿を画像読取部11にセットし、操作部22のスタートキーを操作して、コピーの実行を指示すると、制御部31は、当該指示に従って、画像読取部11により各原稿の画像を順次読取らせて、該各原稿の画像が読取られる度に、原稿の画像を示す画像データを画像メモリー25に記憶させ、該各原稿の画像を2枚ずつ順次選択して、画像メモリー25内のその選択した2枚の原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づき該各原稿の画像を縮小して1頁に集約してなる画像データを生成する。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成する。従って、複数の原稿の画像が2枚ずつ順次選択されて縮小され、2枚の原稿の画像が1枚の記録紙に集約されて記録される。
【0029】
また、制御部31は、自動集約モードとしては、金額優先自動集約モード又は縮小率優先自動集約モードを選択的に設定する。後で詳しく述べるように該各モードのいずれかが自動的に選択される。金額優先自動集約モードでは、例えば、ユーザーが、複数枚の原稿を画像読取部11にセットし、操作部22のスタートキーを操作して、コピーの実行を指示すると、制御部31は、画像読取部11により各原稿の画像を順次読取らせて、該各原稿の画像が読取られる度に、原稿の画像を示す画像データを画像メモリー25に記憶させる。また、課金部32は、ユーザーがコインベンダーに投入した金額で印刷可能な記録紙の許容枚数を算出する。制御部31は、画像読取部11により読取られた各原稿の画像の枚数をその記録紙の許容枚数で割って得た数を、1枚の記録紙に集約される各原稿の画像の枚数として算出し、この求めた各原稿の画像の枚数、各原稿の画像のサイズ、及び記録紙のサイズに基づきその算出した枚数の原稿の画像を1枚の記録紙に集約させるのに必要な該各原稿の画像の縮小率を算出する。そして、制御部31は、画像メモリー25内の各原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づきその算出した枚数の原稿の画像をその求めた縮小率で縮小して1頁に集約してなる画像データを生成する。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる。これにより、コインベンダーに投入された金額で印刷可能な許容枚数の記録紙のそれぞれに各原稿の画像が縮小され集約されて記録されることとなる。
【0030】
また、縮小率優先自動集約モードでは、例えば、ユーザーが、複数枚の原稿を画像読取部11にセットし、操作部22のスタートキーを操作して、コピーの実行を指示すると、制御部31は、画像読取部11により各原稿の画像を順次読取らせて、該各原稿の画像が読取られる度に、原稿の画像を示す画像データを画像メモリー25に記憶させる。また、課金部32は、ユーザーがコインベンダーに投入した金額で印刷可能な記録紙の許容枚数を算出する。制御部31は、画像読取部11により読取られた各原稿の画像の枚数をその記録紙の許容枚数で割って得た数を、1枚の記録紙に集約される各原稿の画像の枚数として算出し、この算出した各原稿の画像の枚数、各原稿の画像のサイズ、及び記録紙のサイズに基づきその算出した枚数の原稿の画像を1枚の記録紙に集約させるのに必要な該各原稿の画像の縮小率を算出する。そして、制御部31は、各原稿の画像をその算出した縮小率で縮小したときの該各原稿の画像に含まれる文字のサイズが予め設定された第1規定サイズ以上となる場合に、該各原稿の画像をその算出した縮小率で縮小して1頁に集約してなる画像データを生成する。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる。これにより、1枚の記録紙に縮小され集約された各原稿の画像に含まれる文字のサイズが第1規定サイズ以上となる。
【0031】
次に、そのような通常モード、手動集約モード、及び自動集約モード(金額優先自動集約モード及び縮小率優先自動集約モード)の処理手順を、
図3A、
図3B、及び
図3Cに示すフローチャートなどを参照して詳しく説明する。
【0032】
まず、制御部31は、
図4に示すような初期画面G1を表示部21表示させる。この初期画面G1には、通常モード、手動集約モード、及び自動集約モードに対応付けられたそれぞれのモードキーK41~K43が表示されている。この初期画面G1が表示されている状態で、ユーザーが通常モードに対応付けられたモードキーK41にタッチ操作すると、制御部31は、タッチパネル23を通じて、モードキーK41に対応付けられた通常モード設定指示を受け付け(S101「通常」)、通常モードを設定する(S102)。
【0033】
この通常モードが設定された状態で、ユーザーは、適宜の金額をコインベンダーに投入して、少なくとも1枚の原稿を画像読取部11にセットし、操作部22のスタートキーを操作して、コピーの実行を指示する。制御部31は、当該コピーの実行指示を受け付ける(S103)。課金部32は、その投入された金額をコインベンダーから通知され、この金額を1枚の記録紙の記録に要する料金で割って得た数を、この金額に応じた印刷許容枚数として算出する(S104)。制御部31は、S103でのコピーの実行指示に応じて、画像読取部11により原稿の画像を読取らせる(S105)。このとき、制御部31は、S104で算出した許容枚数までの原稿の画像の読取りを画像読取部11に許可し、原稿の画像が読取られる度に、原稿の画像を示す画像データを画像メモリー25に記憶させる。制御部31は、画像形成部12に、画像データが画像メモリー25に記憶される度に、該画像データによって示される原稿の画像を記録紙に形成させる(S106)。これにより、原稿の画像が1枚の記録紙に記録される。
【0034】
続いて、ユーザーが手動集約モードに対応付けられたモードキーK42にタッチ操作した場合、制御部31は、タッチパネル23を通じて、モードキーK42に対応付けられた手動集約モード設定指示を受け付け(S101「手動集約」)、手動集約モードを設定する(S107)。制御部31は、手動集約モードを設定すると、
図5に示すような手動集約設定画面G2を表示部21に表示させる(S108)。この
図5に示す手動集約設定画面G2には、2枚の原稿画像を1枚の記録紙に集約させて縦に並べて配置することを示す第1集約レイアウトキーK51、2枚の原稿画像を1枚の記録紙に集約させて横に並べて配置することを示す第2集約レイアウトキーK52、4枚の原稿画像を1枚の記録紙に集約させて縦2列に並べて配置することを示す第3集約レイアウトキーK53、4枚の原稿画像を1枚の記録紙に集約させて横2列に並べて配置することを示す第4集約レイアウトキーK54が表示されている。
【0035】
例えば、ユーザーが第2集約レイアウトキーK52にタッチ操作すると、制御部31は、タッチパネル23を通じて、第2集約レイアウトキーK52に対応付けられた第2集約レイアウトの設定指示を受け付け、第2集約レイアウトキーK52によって示される2枚の原稿の画像の横並びの配置(第2集約レイアウト)を選択する(S109)。続いて、ユーザーは、適宜の金額をコインベンダーに投入し、複数の原稿を画像読取部11にセットして、操作部22のスタートキーを操作して、コピーの実行を指示する。制御部31は、当該コピー実行の指示を受け付ける(110)。そして、課金部32は、その投入された金額をコインベンダーから通知された金額に基づき、この金額に応じた許容枚数を算出する(S111)。制御部31は、S110でのコピーの実行指示に応じて、S111で算出した許容枚数までの原稿の画像の読取りを画像読取部11に許可し、画像読取部11により原稿の画像が読取られる度に、原稿の画像を示す画像データを画像メモリー25に記憶させる(S112)。そして、制御部31は、S109で第2集約レイアウトキーK52によって示される2枚の原稿の画像の横並びの配置を選択したことから、画像読取部11により読取られた各原稿の画像を2枚ずつ順次選択し、画像メモリー25内のその選択した2枚の原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づき該各原稿の画像を縮小して1頁に横に並べて集約してなる画像データを生成する(S113)。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる(S114)。これにより、複数の原稿の画像が2枚ずつ順次選択されて縮小され、2枚の原稿の画像が集約され横に並べられて1枚の記録紙に記録される。
【0036】
次に、ユーザーが自動集約モードに対応付けられたモードキーK43にタッチ操作した場合、制御部31は、タッチパネル23を通じて、モードキーK43に対応付けられた自動集約モード設定指示を受け付け(S101「自動集約」)、自動集約モードを設定する(S115)。
【0037】
ユーザーは、適宜の金額をコインベンダーに投入し、複数の原稿を画像読取部11にセットして、操作部22のスタートキーを操作して、コピーの実行を指示する。制御部31は、当該コピーの実行指示を受け付ける(S116)。課金部32は、その投入された金額をコインベンダーから通知され、この金額で印刷可能な記録紙の許容枚数を算出する(S117)。制御部31は、S116でのコピーの実行指示に応じて、画像読取部11により全ての原稿の画像を読取らせ、画像読取部11により原稿の画像が読取られる度に、原稿の画像を示す画像データを画像メモリー25に記憶させる(S118)。
【0038】
そして、制御部31は、具備している既知のOCR(Optical Character Recognition)機能により画像メモリー25内の原稿の画像に含まれる文字の認識並びに抽出を行い、原稿の画像に含まれる文字の有無を判定する(S119)。例えば、制御部31は、原稿の画像に含まれる文字が有ると判定すると(S119「Yes」)、縮小率優先自動集約モードを設定する(S120)。尚、OCR機能としては、活字及び手書きのいずれの文字をも認識できるものが好ましい。
【0039】
この場合、制御部31は、画像読取部11により読取られて画像メモリー25に記憶されている各原稿の画像の枚数を計数し、この計数した各原稿の画像の枚数をS117で算出した記録紙の許容枚数で割って得た数を、1枚の記録紙に集約される各原稿の画像の枚数として算出し、この算出した各原稿の画像の枚数、各原稿の画像のサイズ、及び記録紙のサイズに基づきその求めた枚数の原稿の画像を1枚の記録紙に集約させるのに必要な該各原稿の画像の縮小率を算出する(S121)。そして、制御部31は、原稿の画像をその縮小率で縮小して記録紙に記録したときの該原稿の画像に含まれる文字のサイズを算出し(S122)、この文字のサイズが予め設定された第1規定サイズ以上であるか否かを判定する(S123)。ここで、文字のサイズが第1規定サイズ以上である場合は、記録紙に記録された文字を目視で識別することができ、文字のサイズが第1規定サイズ未満の場合は、記録紙に記録された文字の目視での識別が困難であるものとする。
【0040】
例えば、制御部31は、文字のサイズが第1規定サイズ以上であると判定すると(S123「Yes」)、よって記録紙に記録された文字の識別が可能な場合に、画像メモリー25内の各原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づきその求めた枚数の原稿の画像をその求めた縮小率で縮小して1頁に集約してなる画像データを生成する(S124)。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる(S125)。これにより、記録紙に記録された原稿の画像に含まれる文字のサイズが該文字を識別可能な第1規定サイズ以上になる。
【0041】
また、制御部31は、文字のサイズが第1規定サイズ未満であると判定すると(S123「No」)、よって記録紙に記録された文字の識別が困難な場合に、
図6に示すような警告画面G3を表示部21に表示させる(S126)。この
図6に示す警告画面G3には、記録紙に記録された文字の識別が困難になるため、コインベンダーに追加の金額を投入して、印刷可能な記録紙の許容枚数を増やすことを促す旨のメッセージM1、OKキーK65、及びNGキーK66が表示されている。
【0042】
ユーザーが、そのメッセージM1を見てOKキーK65をタッチ操作した場合、制御部31は、タッチパネル23を通じて、OKキーK65に対応付けられた指示を受け付け(ステップS127「OK」)、コインベンダーに対する金額の追加投入を待機する(S128「No」)。ユーザーが適宜の金額をコインベンダーに追加投入し、コインベンダーが当該投入を認識して画像形成装置10にその旨及び追加投入された金額を通知すると(S128「Yes」)、課金部32は、S116で先に投入された金額と当該追加投入された金額の合計金額で印刷可能な記録紙の許容枚数を算出して、許容枚数を当該算出により得た値に更新する(S129)。制御部31は、画像読取部11により読取られて画像メモリー25に記憶されている各原稿の画像の枚数をS129で更新した記録紙の許容枚数で割って、1枚の記録紙に集約される各原稿の画像の枚数を再度算出し、この再度算出した各原稿の画像の枚数、各原稿の画像のサイズ、及び記録紙のサイズに基づきその算出した枚数の原稿の画像を1枚の記録紙に集約させるのに必要な該各原稿の画像の縮小率を算出して、縮小率を更新する(S130)。この後、処理はS122に戻る。
【0043】
従って、制御部31は、原稿の画像をその更新した縮小率で縮小して記録紙に記録したときの該原稿の画像に含まれる文字のサイズを再度算出して(S122)、この文字のサイズが第1規定サイズ以上であるか否かを判定し(S123)、文字のサイズが第1規定サイズ以上であると判定すると(S123「Yes」)、画像メモリー25内の各原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づきその再度求めた枚数の原稿の画像をその更新した縮小率で縮小して1頁に集約してなる画像データを生成する(S124)。画像形成部12は、その生成された画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成する(S125)。これにより、記録紙に記録された原稿の画像に含まれる文字のサイズが該文字を識別可能な第1規定サイズ以上になる。
【0044】
また、制御部31は、文字のサイズが第1規定サイズ未満であると再び判定すると(S123「No」)、
図6に示すような警告画面G3を表示部21に表示させて(S126)、コインベンダーに対する金額の更なる追加投入を待機する(S128「No」)。
【0045】
一方、ユーザーが、
図6に示す警告画面G3のメッセージを見てNGキーK66をタッチ操作し、制御部31は、タッチパネル23を通じて、NGキーK66に対応付けられた指示を受け付けたときは(ステップS127「NG」)、画像メモリー25に記憶されている各原稿の画像をS117又はS129で求めた枚数ずつ順次選択し、画像メモリー25内のその枚数の原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づき該各原稿の画像をS121で算出又はS130で更新した縮小率で縮小して1頁に並べて集約してなる画像データを生成する(S124)。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる(S125)。この記録紙に記録された文字は、第1規定サイズ未満となって目視での識別困難になる。
【0046】
そして、制御部31は、原稿の画像に含まれる文字が無いと判定すると(S119「No」)、金額優先自動集約モードを設定する(S131)。
【0047】
この場合、制御部31は、画像読取部11により読取られて画像メモリー25に記憶されている各原稿の画像の枚数を計数し、この計数した各原稿の画像の枚数をS117で算出した記録紙の許容枚数で割って得た数を、1枚の記録紙に集約される各原稿の画像の枚数として算出し、この算出した各原稿の画像の枚数、各原稿の画像のサイズ、及び記録紙のサイズに基づきその算出した枚数の原稿の画像を1枚の記録紙に集約させるのに必要な該各原稿の画像の縮小率を算出する(S132)。そして、制御部31は、各原稿の画像をその求めた枚数ずつ順次選択し、画像メモリー25内のその選択した枚数の原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づき該各原稿の画像をその算出した縮小率で縮小して1頁に並べて集約してなる画像データを生成する(S133)。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる(S134)。従って、複数の原稿の画像が、S116でコインベンダーに投入された金額に応じた枚数の記録紙に配分され、それぞれの記録紙に縮小され集約されて記録される。また、記録紙に縮小されて記録された原稿の画像には文字が含まれていない。
【0048】
このように本実施形態では、通常モード、手動集約モード、及び自動集約モード(金額優先自動集約モード及び縮小率優先自動集約モード)のいずれかを設定して、原稿の画像を1枚の記録紙に記録し、或いは、複数の原稿の画像を縮小して1枚の記録紙に集約して記録することができる。
【0049】
なお、上記縮小率優先自動集約モードでは、原稿の画像を縮小して記録紙に記録したときの該原稿の画像に含まれる文字のサイズが第1規定サイズ未満である場合に、
図6に示す警告画面G3が表示部21に表示されて、コインベンダーに対する金額の追加投入により記録紙の許容枚数が増やされ、1枚の記録紙に集約される原稿の画像の枚数が減少して、1枚の記録紙に記録される各原稿の画像のサイズが大きくされ、記録紙に記録された文字が目視で識別可能なサイズにされるようにしているが、逆に、制御部31は、原稿の画像を縮小して記録紙に記録したときの該原稿の画像に含まれる文字のサイズが十分に大きい場合に、1枚の記録紙に集約される原稿の画像の枚数を増やすようにしてもよい。
【0050】
例えば、制御部31は、画像メモリー25内の原稿の画像を縮小して記録紙に記録したときの該原稿の画像に含まれる文字のサイズが第2規定サイズ(第1規定サイズよりも十分に大きい)以上であるか否かを判定し、文字のサイズが第2規定サイズ以上であると判定すると、
図7に示すような警告画面G4を表示部21に表示させる。この警告画面G4には、文字のサイズが第1規定サイズになるまで原稿の画像を更に縮小すれば、1枚の記録紙に集約される原稿の画像の枚数を増やして、原稿の画像の記録に要する金額を減らすことが可能である旨を示すメッセージM2、OKキーK65、及びNGキーK66が表示されている。
【0051】
そして、ユーザーがメッセージM2を見てOKキーK65にタッチ操作した場合、制御部31は、タッチパネル23を通じて、OKキーK65に対応付けられた、記録紙枚数を減らす指示を受け付けると、画像メモリー25に記憶されている原稿の画像に含まれる文字のサイズが第1規定サイズとなるような該原稿の画像の縮小率を算出し、この算出した縮小率で縮小された各原稿の画像のサイズ、及び記録紙のサイズに基づき1枚の記録紙に集約される各原稿の画像の枚数を算出する。そして、制御部31は、各原稿の画像をその求めた枚数ずつ順次選択し、画像メモリー25内のその選択した枚数の原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づき該各原稿の画像をその算出した縮小率で縮小して1頁に並べて集約してなる画像データを生成する。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる。これにより、記録紙には、第1規定サイズの文字を含む原稿の画像が記録され、また記録紙の枚数が減少して、各原稿の画像の記録に要する金額が節減される。
【0052】
また、ユーザーがNGキーK66をタッチ操作した場合、制御部31は、タッチパネル23を通じて、NGキーK66対応付けられた、記録紙枚数を減らさない指示を受け付けると、各原稿の画像の縮小率を変更することなく、画像メモリー25内の各原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づき該各原稿の画像をその縮小率で縮小して1頁に並べて集約してなる画像データを生成する。制御部31は、画像形成部12に、その生成された画像データを画像メモリー25から取得させ、該画像データによって示される該各原稿の画像を1枚の記録紙に形成させる。この記録紙に記録された文字のサイズは、第2規定サイズ以上となる。
【0053】
また、縮小率優先自動集約モードでは、原稿の画像に含まれるテキスト領域を抽出して、原稿の画像とその抽出したテキスト領域を別々の記録紙に記録しても構わない。この場合、制御部31は、原稿の画像を縮小して記録紙に記録したときの該原稿の画像に含まれる文字のサイズが第1規定サイズ未満であると判定すると、OCR機能により画像メモリー25内の各原稿の画像に含まれる全てのテキスト領域(文字を配列してなる領域)を抽出し、画像メモリー25内の各原稿の画像を示すそれぞれの画像データに基づき該各原稿の画像をその縮小率で縮小して1頁に並べて集約してなる画像データを生成すると共に、その抽出した全てのテキスト領域を示す画像データを生成する。画像形成部12は、その生成された一方の画像データによって示される該各原稿の画像を記録紙に形成すると共に、その生成された他方の画像データによって示される全てのテキスト領域を他の記録紙に形成する。これにより、原稿の画像とテキスト領域が別々の記録紙に記録され、テキスト領域の文字が小さくなることがない。
【0054】
この場合、制御部31は、原稿の画像から抽出されたテキスト領域の文字を該原稿の画像から消去しても消去しなくても構わない。
【0055】
また、上記実施形態では、1枚の記録紙に対して複数の原稿の画像を集約して形成する処理は、原稿と同じサイズの記録紙を用いて行うものとし、複数の原稿の画像を縮小して1枚の記録紙に集約させているが、原稿の画像のサイズが記録紙のサイズよりも小さい場合にも当該処理を行うことが可能である。この場合、制御部31は、複数の原稿の画像を縮小せずに1枚の記録紙に集約させることが可能であれば、原稿の画像を縮小せずに、複数の原稿の画像を1枚の記録紙に集約させるようにしてもよい。制御部31は、複数の原稿の画像を縮小せず、当該原稿よりも大きなサイズの1枚の記録紙を選択して画像形成させる。例えば、原稿のサイズが記録紙に対して2分の1である場合(原稿サイズがB5サイズであり記録紙サイズがB4サイズ等)、或いは、原稿のサイズが記録紙に対して4分の1である場合(原稿サイズがB6サイズであり記録紙サイズがB4サイズ等)である。
【0056】
また、
図1乃至
図7を用いて説明した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一例に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0057】
10 画像形成装置
11 画像読取部
12 画像形成部
21 表示部
22 操作部
23 タッチパネル
25 画像メモリー
28 記憶部
29 制御ユニット
31 制御部
32 課金部