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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】モニターケース
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20230711BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20230711BHJP
   B61B 1/00 20060101ALN20230711BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 312
H04N5/64
B61B1/00 Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019174149
(22)【出願日】2019-09-25
(65)【公開番号】P2021051194
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-09-16
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】榎本 良視
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】実開平07-016970(JP,U)
【文献】実開平05-046184(JP,U)
【文献】特開平09-109787(JP,A)
【文献】特開2012-253570(JP,A)
【文献】特開2013-134502(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0163163(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0079164(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
B61B 1/00
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面の表示領域から画像が出射されるモニター本体を収容し、前記モニター本体から出射される画像が透過する透過部を前面部に有するケース本体と、
前記モニター本体の後面に固定される第1の治具と、
前記ケース本体の内部に固定される第2の治具と、
前記第1の治具又は前記第2の治具の一方に設けられ、前記モニター本体の左右方向に延在する軸と、
前記第1の治具又は前記第2の治具の他方に設けられ、前記軸を中心に前記モニター本体が回転可能となるように当該軸と係合される凹部と、
前記第2の治具に対する前記第1の治具の仰角を固定する固定部と、
を備え、
前記軸又は前記凹部の少なくとも一方は、前記ケース本体の後側に向かって複数並べられ、複数の前記軸又は前記凹部が異なる高さに配置されている、モニターケース。
【請求項2】
前記軸と前記凹部との複数の組み合わせの中から選択した第1の組において、前記モニター本体を前記ケース本体の内部で予め設定された第1の角度で後傾させた場合、前記ケース本体の予め設定された視野角内に前記モニター本体の表示領域が配置され、且つ、前記モニター本体の下端部が前記ケース本体の前面部に接触せず、
前記複数の組み合わせの中から選択した第2の組において、前記モニター本体を前記ケース本体の内部で予め設定された第2の角度で前傾させた場合、前記視野角内に前記モニター本体の表示領域が配置され、且つ、前記モニター本体の上端部が前記ケース本体の前面部に接触しない、請求項1に記載のモニターケース。
【請求項3】
複数の前記軸を備え、
前記複数の軸として、前記モニター本体の後側に向かって順に、第1の軸と、第2の軸と、第3の軸と、が前記第1の治具に設けられており、
前記モニター本体の上側に向かって、前記第1の軸は前記第2の軸及び前記第3の軸に対して高い位置に配置され、前記第2の軸は前記第3の軸に対して低い位置に配置されている、請求項2に記載のモニターケース。
【請求項4】
前記モニター本体を前記第1の角度で後傾させる場合、前記第1の軸と予め設定された前記凹部とが係合され、
前記モニター本体を前記第2の角度で前傾させる場合、前記第2の軸と前記予め設定された凹部とが係合され、
前記モニター本体の前面を鉛直に配置する場合、前記第3の軸と前記予め設定された凹部とが係合される、請求項3に記載のモニターケース。
【請求項5】
複数の前記軸を備え、
前記複数の軸として、前記モニター本体の後側に向かって順に、第1の軸と、第2の軸と、第3の軸と、が前記第2の治具に設けられており、
前記モニター本体の上側に向かって、前記第3の軸は前記第1の軸及び前記第2の軸に対して低い位置に配置され、前記第2の軸は前記第1の軸に対して高い位置に配置されている、請求項2に記載のモニターケース。
【請求項6】
前記モニター本体を前記第1の角度で後傾させる場合、前記第3の軸と予め設定された前記凹部とが係合され、
前記モニター本体を前記第2の角度で前傾させる場合、前記第2の軸と前記予め設定された凹部とが係合され、
前記モニター本体の前面を鉛直に配置する場合、前記第1の軸と前記予め設定された凹部とが係合される、請求項5に記載のモニターケース。
【請求項7】
複数の前記凹部を備え、
前記複数の凹部として、前記モニター本体の後側に向かって順に、第1の凹部と、第2の凹部と、第3の凹部と、が前記第2の治具に設けられ、
前記モニター本体の上側に向かって、前記第1の凹部、前記第2の凹部及び前記第3の凹部の上方が開放されており、前記モニター本体の上側に向かって、前記第3の凹部の底面は前記第1の凹部及び前記第2の凹部の底面に対して低い位置に配置され、前記第2の凹部の底面は前記第1の凹部の底面に対して高い位置に配置されている、請求項2に記載のモニターケース。
【請求項8】
前記モニター本体を前記第1の角度で後傾させる場合、前記第3の凹部と予め設定された前記軸とが係合され、
前記モニター本体を前記第2の角度で前傾させる場合、前記第2の凹部と前記予め設定された軸とが係合され、
前記モニター本体の前面を鉛直に配置する場合、前記第1の凹部と前記予め設定された軸とが係合される、請求項7に記載のモニターケース。
【請求項9】
複数の前記凹部を備え、
前記複数の凹部として、前記モニター本体の後側に向かって順に、第1の凹部と、第2の凹部と、第3の凹部と、が前記第1の治具に設けられ、
前記モニター本体の上側に向かって、前記第1の凹部、前記第2の凹部及び前記第3の凹部の下方が開放されており、前記モニター本体の上側に向かって、前記第1の凹部の底面は前記第2の凹部及び前記第3の凹部の底面に対して高い位置に配置され、前記第2の凹部の底面は前記第3の凹部の底面に対して低い位置に配置されている、請求項2に記載のモニターケース。
【請求項10】
前記モニター本体を前記第1の角度で後傾させる場合、前記第1の凹部と予め設定された前記軸とが係合され、
前記モニター本体を前記第2の角度で前傾させる場合、前記第2の凹部と前記予め設定された軸とが係合され、
前記モニター本体の前面を鉛直に配置する場合、前記第3の凹部と前記予め設定された軸とが係合される、請求項9に記載のモニターケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モニターケースに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、鉄道の駅などには、乗降客の乗降を確認するためにモニターが設置されている。このようなモニターは、設置状況に応じて、モニターケースの内部に搭載されたモニター本体の仰角を調整できることが好ましい。そこで、例えば、特許文献1のモニターは、モニター本体の上端部に設けられたヒンジ部材によって当該モニター本体の仰角を調整可能な構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-154592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のモニターは、ヒンジ部材の一つの回転軸を中心にモニター本体を回転(傾動)させて当該モニター本体の仰角を調整する構成とされているため、モニター本体を前傾あるいは、後傾させた場合、モニター本体の表示領域がモニターケースの予め設定された視野角から外れ、モニター本体の表示領域から出射された画像の一部が視認できない場合があった。
【0005】
本発明の目的は、上述した課題を解決するためになされたものであり、モニター本体の仰角を調整した際、視認できない画像の発生を抑制することが可能なモニターケースを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係るモニターケースは、
前面の表示領域から画像が出射されるモニター本体を収容し、前記モニター本体から出射される画像が透過する透過部を前面部に有するケース本体と、
前記モニター本体の後面に固定される第1の治具と、
前記ケース本体の内部に固定される第2の治具と、
前記第1の治具又は前記第2の治具の一方に設けられ、前記モニター本体の左右方向に延在する軸と、
前記第1の治具又は前記第2の治具の他方に設けられ、前記軸を中心に前記モニター本体が回転可能となるように当該軸と係合される凹部と、
前記第2の治具に対する前記第1の治具の仰角を固定する固定部と、
を備え、
前記軸又は前記凹部の少なくとも一方は、前記ケース本体の後側に向かって複数並べられ、複数の前記軸又は前記凹部が異なる高さに配置されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、モニター本体の仰角を調整した際、視認できない画像の発生を抑制することが可能なモニターケースを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1のモニターを模式的に示す正面図である。
図2】実施の形態1のモニターを模式的に示す側面図である。
図3】実施の形態1のモニターにおいて、カバー部が取り外された状態を模式的に示す正面図である。
図4】実施の形態1のモニターを上方から見た透視図であり、モニター本体を後側に配置した状態を示している。
図5】モニター本体を鉛直に配置した場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図である。
図6】実施の形態1のモニターにおけるモニター本体と第1の治具と第2の治具との分解図である。
図7】第2の治具の第1の突出部の側がモニターケースの仕切り部に固定される様子を示す図である。
図8】第2の治具の第2の突出部の側がモニターケースの仕切り部に固定される様子を示す図である。
図9】第2の治具の第1の突出部がモニターケースの仕切り部の第1の貫通孔に通される前の状態を示す平面図である。
図10】第2の治具の第1の突出部近傍を示す側面図である。
図11】第2の治具の第1の突出部近傍を示す正面図である。
図12】第2の治具の第1の突出部近傍を示す斜視図である。
図13】モニター本体をモニターケースで支持する様子を示す図である。
図14】軸を中心にモニター本体を前傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図である。
図15】軸を中心にモニター本体を後傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図である。
図16】実施の形態1のモニターを上方から見た透視図であり、モニター本体を前側に配置した状態を示している。
図17】モニター本体を開閉する手順を説明するための図である。
図18】モニター本体の開放角度が制限される様子を示す図である。
図19】実施の形態2のモニターにおけるモニター本体と第1の治具と第2の治具との分解図である。
図20】実施の形態3のモニターにおけるモニター本体と第1の治具と第2の治具との分解図である。
図21】実施の形態4のモニターにおけるモニター本体と第1の治具と第2の治具との分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
【0010】
<実施の形態1>
先ず、本実施の形態のモニターケースを用いたモニターの構成を説明する。図1は、本実施の形態のモニターを模式的に示す正面図である。図2は、本実施の形態のモニターを模式的に示す側面図である。図3は、本実施の形態のモニターにおいて、カバー部が取り外された状態を模式的に示す正面図である。図4は、本実施の形態のモニターを上方から見た透視図であり、モニター本体を後側に配置した状態を示している。図5は、モニター本体を鉛直に配置した場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図である。図6は、本実施の形態のモニターにおけるモニター本体と第1の治具と第2の治具との分解図である。図7は、第2の治具の第1の突出部の側がモニターケースの仕切り部に固定される様子を示す図である。図8は、第2の治具の第2の突出部の側がモニターケースの仕切り部に固定される様子を示す図である。
【0011】
なお、以下の説明では、説明を明確にするために、三次元(XYZ)座標系を用いて説明する。ここで、X軸+側がモニターの前側であり、X軸-側がモニターの後側である。また、Y軸+側がモニターの左側であり、Y軸-側がモニターの右側である。さらに、Z軸+側がモニターの上側であり、Z軸-側がモニターの下側である。ちなみに、以下に説明するモニターの構成は、図1乃至図5に示す各部材の姿勢状態を基準に説明する。
【0012】
本実施の形態のモニター1は、例えば、電車の乗降客の乗降を確認するために鉄道の駅に設置される。但し、モニター1の設置場所や用途などは、特に限定されない。モニター1は、図1乃至図4に示すように、モニター本体2及びモニターケース3を備えており、例えば、支柱4によって支持されている。このようなモニター1は、詳細は後述するが、モニター本体2の仰角、及びモニター本体2とモニターケース3との間隔を調整可能な構成とされている。
【0013】
モニター本体2は、一般的な液晶ディスプレイなどの表示装置であり、図5及び図6に示すように、モニター本体2のX軸+側の面に画像を出射する表示領域2aを備えている。また、モニター本体2は、例えば、モニター本体2のX軸-側の面におけるVESA(Video Electronics Standards Association)規格に基づく位置にねじ穴を備えている。なお、モニター本体2は、一般的な表示装置であればよく、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどでもよい。
【0014】
モニターケース3には、図3及び図4に示すように、一つ又は複数のモニター本体2、モニター本体2に電源を供給するACアダプタ5、及びモニター本体2を加熱するためのヒータ6などが収容されている。モニターケース3は、ケース本体7、第1の治具8及び第2の治具9を備えている。
【0015】
ケース本体7は、カバー部10及び収容部11を備えている。カバー部10は、図4に示すように、収容部11のZ軸+側の端部にヒンジ機構10aによって開閉可能に連結されている。カバー部10を閉じた状態で、カバー部10が収容部11のX軸+側の開口部を覆い当該収容部11の前面部を成す。一方、カバー部10が開いた状態で、収容部11の内部が露出する。このようなカバー部10は、図示を省略したロック機構によって閉じた状態に維持される。
【0016】
カバー部10は、図1及び図5に示すように、カバー部10の予め設定された範囲にモニター本体2から出射される画像を透過する透過部10bを備えている。ちなみに、カバー部10は、モニター本体2への外光の入射を抑制するために、庇部10cを備えているとよい。ここで、図5では、一点鎖線で挟まれた領域がモニター1における予め設定された視野角Vである。
【0017】
収容部11は、図4に示すように、X軸+側に開口部を有する箱形状を基本形態としており、支持部11aを備えている。支持部11aは、第1の治具8及び第2の治具9を介してモニター本体2を支持する。このような支持部11aは、図4、及び図6乃至図8に示すように、仕切り部11b、貫通部11c、第1の貫通孔11d、第2の貫通孔11e、第1のねじ孔11f、突出部11g及び第3の貫通孔11hを備えている。
【0018】
仕切り部11bは、図4に示すように、YZ平面と略平行な板体11iを備えており、当該板体11iによって収容部11の内部をX軸+側の空間とX軸-側の空間とに仕切る。貫通部11cは、仕切り部11bの板体11iをX軸方向に貫通するように形成されており、詳細は後述するが、第1の治具8及び第2の治具9の一部が収容される。ちなみに、本実施の形態の仕切り部11bは、貫通部11cに対してY軸+側の部分とY軸-側の部分とに分断されている。
【0019】
第1の貫通孔11dは、図6及び図7に示すように、貫通部11cに対してY軸-側に配置されており、仕切り部11bの板体11iをX軸方向に貫通するように形成されている。第1の貫通孔11dは、例えば、X軸方向から見て略四角形状であり、モニターケース3に収容されるモニター本体2夫々に対して複数(図3では2個)の第1の貫通孔11dを一組とする第1の貫通孔群が仕切り部11bの板体11iに形成されている。このとき、第1の貫通孔群を成す複数の第1の貫通孔11dは、Z軸方向に間隔を開けて配置されている。
【0020】
第2の貫通孔11eは、図6及び図8に示すように、貫通部11cに対してY軸+側に配置されており、仕切り部11bの板体11iをX軸方向に貫通するように形成されている。第2の貫通孔11eは、例えば、X軸方向から見て略四角形状であり、モニターケース3に収容されるモニター本体2夫々に対して1個の第2の貫通孔11eが形成されている。このとき、第2の貫通孔11eは、Y軸方向から見て、第1の貫通孔群を成すZ軸+側に配置される第1の貫通孔11dとZ軸-側に配置される第1の貫通孔11dとの間に配置されている。
【0021】
第1のねじ孔11fは、図6及び図8に示すように、第2の貫通孔11eに対してY軸-側に配置されており、仕切り部11bの板体11iをX軸方向に貫通するように形成されている。突出部11gは、XZ平面と略平行な板形状を基本形態としている。そして、突出部11gは、第2の貫通孔11eのY軸+側の辺に沿って配置されており、仕切り部11bの板体11iからX軸+側に突出している。第3の貫通孔11hは、突出部11gをY軸方向に貫通するように形成されている。
【0022】
第1の治具8は、図4及び図5に示すように、モニター本体2のX軸-側の面に固定されている。第1の治具8は、図6に示すように、被固定部8a、突出部8b、軸8c及びアーム部8dを備えている。被固定部8aは、詳細は後述するが、モニター本体2のX軸-側の面に固定される。被固定部8aは、例えば、YZ平面と略平行な略四角形状の板形状を基本形態としており、モニター本体2のねじ穴に対応する位置に複数の貫通孔8eを備えている。
【0023】
突出部8bは、XZ平面と略平行な板形状を基本形態としている。そして、突出部8bは、被固定部8aのZ軸+側の部分でY軸方向に間隔を開けて配置されており、被固定部8aからX軸-側に突出している。突出部8bは、例えば、被固定部8aのZ軸+側であって、且つ、Y軸+側の角部、及び被固定部8aのZ軸+側であって、且つ、Y軸-側の角部に夫々、配置されている。
【0024】
軸8cは、Y軸方向に延在しており、各々の突出部8bを貫通した状態で当該突出部8bに固定されている。そして、軸8cのY軸+側の端部は、Y軸+側の突出部8bからY軸+側に突出し、軸8cのY軸-側の端部は、Y軸-側の突出部8bからY軸-側に突出している。つまり、軸8cは、Y軸+側の突出部8bとY軸-側の突出部8bとを掛け渡すように配置されている。本実施の形態では、軸8cとして第1の軸8c1、第2の軸8c2及び第3の軸8c3を備えている。但し、モニター1は、複数本の軸8cを備えていればよく、軸8cの本数は限定されない。また、軸8cは突出部8bに掛け渡されていなくてもよく、突出部8bから突出された部分が形成されていればよい。
【0025】
第1の軸8c1は、図5に示すように、Y軸方向から見て、第2の軸8c2及び第3の軸8c3に対してX軸+側に配置されており、第2の軸8c2及び第3の軸8c3に対してZ軸+側に配置されている。第2の軸8c2は、Y軸方向から見て、第1の軸8c1に対してX軸-側であって、且つ、第3の軸8c3に対してX軸+側に配置されており、第1の軸8c1及び第3の軸8c3に対してZ軸-側に配置されている。そのため、第3の軸8c3は、Y軸方向から見て、第1の軸8c1及び第2の軸8c2に対してX軸-側に配置されており、第1の軸8c1に対してZ軸-側であって、且つ、第2の軸8c2に対してZ軸+側に配置されている。なお、X軸+側はモニター本体2の前側方向を意味し、X軸-側はモニター本体2の後側方向を意味するといえる。また、Z軸+側はモニター本体2の上側方向を意味し、Z軸-側はモニター本体2の下側方向を意味するといえる。
【0026】
アーム部8dは、後述する第2の治具9のアーム部9bとで当該第2の治具9に対する第1の治具8の仰角を固定するための固定部として機能する。アーム部8dは、図6に示すように、被固定部8aのZ軸-側の部分でY軸方向に間隔を開けて配置されている。このようなアーム部8dは、例えば、YZ平面と略平行な板形状であり、第1の部分8f、第2の部分8g、第3の部分8h及び長孔8iを備えている。
【0027】
第1の部分8fは、逆L字形状に形成されている。第1の部分8fのZ軸+側の部分におけるX軸+側の端部は、被固定部8aのZ軸-側であって、且つ、Y軸+側の角部、又は被固定部8aのZ軸-側であって、且つ、Y軸-側の角部に固定されている。第2の部分8gは、Y軸方向から見て、Z軸-側に凸状の円弧形状に形成されており、第2の部分8gのX軸-側の端部が第1の部分8fのZ軸-側の端部と連続している。
【0028】
ここで、第2の部分8gの曲率は、予め設定された軸8cを中心に第1の治具8が傾動する際の第1の部分8fのZ軸-側の端部の軌跡などに基づいて、適宜、設定される。第3の部分8hは、第2の部分8gのX軸+側の端部と連続しており、第2の部分8gのX軸+側の端部に引いた接線と略直交する方向に延在している。長孔8iは、第3の部分8hをY軸方向に貫通するように形成されており、第3の部分8hが延在する方向に延在している。
【0029】
このような第1の治具8は、図5に示すように、被固定部8aの貫通孔8eに通されたボルト12をモニター本体2のねじ穴にねじ込むことで当該モニター本体2のX軸-側の面に固定されている。このようにVESA規格に基づく位置に予め形成されたねじ穴を用いて第1の治具8をモニター本体2に固定するので、第1の治具8の汎用性を向上させることができる。
【0030】
第2の治具9は、図4に示すように、モニターケース3の収容部11の内部に固定されている。第2の治具9は、図6に示すように、被固定部9a及びアーム部9bを備えている。被固定部9aは、詳細は後述するが、モニターケース3の収容部11の仕切り部11bに固定される。被固定部9aは、本体部9c、第1の突出部9d、貫通孔9e、第2の突出部9f及びねじ孔9gを備えている。
【0031】
本体部9cは、YZ平面と略平行な板形状であり、第1の部分9h及び第2の部分9iを備えている。第1の部分9hは、第1の治具8の突出部8bとアーム部8dとの間に配置可能なZ軸方向の高さを有し、例えば、Z軸方向の高さに対するY軸方向の長さの比が大きい、Y軸方向に長い略四角形状を基本形態としている。
【0032】
第2の部分9iは、第1の部分9hのY軸-側の端部と連続しており、X軸方向から見て、第1の部分9hと第2の部分9iとで略倒T字形状を形成する。第1の突出部9dは、第2の部分9iのY軸-側の端部からX軸-側に突出しており、モニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔群を成す第1の貫通孔11dに挿入できるように配置されている。なお、第1の突出部9dが突出するX軸-側は、支持部11a側を意味するといえる。
【0033】
ここで、図9は、第2の治具の第1の突出部がモニターケースの仕切り部の第1の貫通孔に通される前の状態を示す平面図である。図10は、第2の治具の第1の突出部近傍を示す側面図である。図11は、第2の治具の第1の突出部近傍を示す正面図である。図12は、第2の治具の第1の突出部近傍を示す斜視図である。
【0034】
第1の突出部9dは、図9乃至図12に示すように、Z軸方向から見て、クランク形状に形成されている。詳細には、第1の突出部9dは、モニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dのZ軸方向の高さと略等しい高さを有し、且つ、当該第1の貫通孔11dのY軸方向の幅寸法と略等しい厚さを有する板体がクランク形状に折り曲げられて形成されている。クランク形状とは、階段状に形成された形状である。
【0035】
第1の突出部9dは、第1の部分9j、第2の部分9k、第3の部分9l、第1の凹部9m及び第2の凹部9nを備えている。第1の部分9jは、YZ平面と略平行に配置されており、第1の部分9jのY軸+側の端部が本体部9cの第2の部分9iのY軸-側の端部に固定されている。第2の部分9kも、YZ平面と略平行に配置されている。第3の部分9lは、XZ平面と略平行に配置されており、第3の部分9lのX軸+側の端部が第1の部分9jのY軸-側の端部と連続し、第3の部分9lのX軸-側の端部が第2の部分9kのY軸+側の端部と連続している。
【0036】
第1の凹部9mは、図12に示すように、第3の部分9lのX軸+側の部分から当該第3の部分9lと第1の部分9jとの角部に差し掛かるように形成されており、第1の凹部9mのZ軸-側の部分が開放されている。また、第2の凹部9nは、第3の部分9lのX軸-側の部分から当該第3の部分9lと第2の部分9kとの角部に差し掛かるように形成されており、第2の凹部9nのZ軸-側の部分が開放されている。なお、第1の凹部9mはモニター本体2の近くに位置し、第2の凹部9nは第1の凹部9mよりモニター本体2の遠くに位置する。これらの第1の凹部9m及び第2の凹部9nは、モニターケース3の仕切り部11bのX軸方向の厚さよりも長いX軸方向の幅寸法を有する。
【0037】
貫通孔9eは、図8に示すように、本体部9cのY軸+側の部分に形成されている。第2の突出部9fは、XZ平面と略平行な板形状である。そして、第2の突出部9fは、モニターケース3の仕切り部11bの第2の貫通孔11eに挿抜することができるように、本体部9cの第1の部分9hのY軸+側の端部からX軸-側に突出している。第2の突出部9fは、例えば、X軸方向から見て、モニターケース3の仕切り部11bの第2の貫通孔11eのZ軸方向の高さと略等しい高さを有し、且つ、当該第2の貫通孔11eのY軸方向の幅寸法と略等しい厚さを有する略四角形状に形成されている。ねじ孔9gは、第2の突出部9fをY軸方向に貫通するように形成されている。
【0038】
アーム部9bは、第1の治具8の突出部8bの間隔よりも広い間隔をY軸方向に開けて、図6に示すように、本体部9cの第1の部分9hのX軸-側の面に固定されている。そして、アーム部9bは、例えば、XZ平面と略平行な板形状であり、第1の部分9o、凹部9p、第2の部分9q及び長孔9rを備えている。第1の部分9oは、Z軸方向に延在しており、本体部9cの第1の部分9hのX軸-側の面に固定されている。凹部9pは、第1の部分9oのZ軸+側の端部に形成されており、当該凹部9pのZ軸+側の部分が開放されている。凹部9pは、詳細は後述するが、所定の軸8cと係合される。
【0039】
第2の部分9qは、Y軸方向から見て、Z軸-側に凸状の円弧形状に形成されており、第2の部分9qのX軸-側の端部が第1の部分9oのZ軸-側の端部と連続している。第2の部分9qの曲率は、第1の治具8の第2の部分8gの曲率と略等しい。長孔9rは、第2の部分9qをY軸方向に貫通するように形成されており、Y軸方向から見て、第2の部分9qに倣う円弧形状である。そして、第2の治具9の凹部9pと第1の治具8の軸8cとが係合され、後述するようにモニター本体2の仰角が調整された状態で、長孔9rと第1の治具8の長孔8iとにボルト13が通され、当該ボルト13にナット14がねじ込まれる。
【0040】
このような第2の治具9のY軸-側の部分は、詳細は後述するが、第1の突出部9dがモニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dに通された状態で、第1の凹部9m又は第2の凹部9nに当該第1の貫通孔11dのZ軸-側の縁部が挿入されて引っ掛けられ、図7に示すように、モニターケース3の仕切り部11bに形成された第2のねじ孔11jにボルト15がねじ込まれることで、ボルト15のボルト頭が第1の貫通孔11dの上部を塞ぎ、第1の突出部9dがZ軸+側にスライドして第1の貫通孔11dから抜けることが防がれる。
【0041】
このように第1の突出部9dの第1の凹部9mにモニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dのZ軸-側の縁部が挿入されて引っ掛けられた際に、貫通孔9eが仕切り部11bの第1のねじ孔11fと重なるように配置される。そして、図8に示すように、貫通孔9eに通されたボルト16が仕切り部11bの第1のねじ孔11fにねじ込まれることで、第2の治具9のY軸+側の部分がモニターケース3の仕切り部11bに固定される。このとき、第2の突出部9fは、仕切り部11bの第2の貫通孔11eに通される。
【0042】
一方、第1の突出部9dの第2の凹部9nにモニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dのZ軸-側の縁部が挿入されて引っ掛けられた際に、第2の突出部9fのY軸+側の面が当該仕切り部11bの突出部11gのY軸-側の面と略面接触する。それと共に、ねじ孔9gは、仕切り部11bの突出部11gの第3の貫通孔11hと重なるように配置される。そして、図8に示すように、仕切り部11bの突出部11gの第3の貫通孔11hに通されたボルト17が第2の突出部9fのねじ孔9gにねじ込まれることで、第2の治具9のY軸+側の部分がモニターケース3の仕切り部11bに固定される。
【0043】
なお、貫通孔9e及び仕切り部11bの第1のねじ孔11fは、相互に対応する配置及び個数であれば、上述の配置及び個数に限定されない。また、第2の突出部9f、仕切り部11bの第2の貫通孔11e及び突出部11gも、相互に対応する配置及び個数であれば、上述の配置及び個数に限定されない。
【0044】
図13は、モニター本体をモニターケースで支持する様子を示す図である。上述のようにモニター本体2のX軸-側の面に第1の治具8が固定され、モニターケース3の仕切り部11bに第2の治具9が固定された状態で、図13に示すように、第2の治具9の凹部9pに第1の治具8の軸8cを落とし込むことで、第1の治具8及び第2の治具9を介してモニターケース3にモニター本体2が支持される。
【0045】
そして、後述するようにモニター本体2の仰角が調整された状態で、第1の治具8の長孔8iと第2の治具9の長孔9rとにボルト13が通され、当該ボルト13にナット14がねじ込まれることで、モニター本体2の仰角が固定される。つまり、第1の治具8の軸8c、第1の治具8のアーム部8d、第2の治具9のアーム部9b、ボルト13及びナット14は、モニター本体2の仰角を調整する仰角調整部として機能する。このとき、第1の治具8のX軸-側の部分及び第2の治具9のX軸-側の部分がモニターケース3の仕切り部11bの貫通部11cに収容される。
【0046】
ここで、一本の軸8cを用いてモニター本体2の仰角を調整した場合、特許文献1のモニターと同様に、モニター本体2の表示領域2aがモニター1における予め設定された視野角Vから外れ、モニター本体2の表示領域2aから出射された画像の一部が視認できない場合がある。そこで、本実施の形態のモニター1は、モニター本体2の仰角を調整した際、視認できない画像の発生を抑制することができる構成とされている。
【0047】
次に、本実施の形態のモニター1において、モニター本体2の仰角を調整する流れを説明する。ここで、図14(a)は、第1の軸を中心にモニター本体を前傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図であり、図14(b)は、第3の軸を中心にモニター本体を前傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図であり、図14(c)は、第2の軸を中心にモニター本体を前傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図である。また、図15(a)は、第2の軸を中心にモニター本体を後傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図であり、図15(b)は、第3の軸を中心にモニター本体を後傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図であり、図15(c)は、第1の軸を中心にモニター本体を後傾させた場合の当該モニター本体の表示領域と視野角との関係を示す図である。
【0048】
ここで、Y軸+側から見て、モニター本体2の前面がYZ平面と平行に配置された状態から当該モニター本体2を反時計回りに回転させた状態を、モニター本体2が前傾した状態とし、モニター本体2の前面がYZ平面と平行に配置された状態から当該モニター本体2を時計回りに回転させた状態を、モニター本体2が後傾した状態とする。
【0049】
上述したように、第3の軸8c3は、Y軸方向から見て、第1の軸8c1及び第2の軸8c2に対してX軸-側に配置され、第1の軸8c1に対してZ軸-側であって、且つ、第2の軸8c2に対してZ軸+側に配置されている。
【0050】
そのため、図5に示すように、モニター本体2の表示領域2aをYZ平面と略平行に配置する場合、ケース本体7の透過部10bを透過する画像の明るさの低下とそれによる乱反射の影響を抑制するために、モニター本体2の表示領域2aとモニターケース3の透過部10bとの間隔が最も狭くなるように、第1の治具8の第3の軸8c3と第2の治具9の凹部9pとが係合される。このとき、モニター本体2の表示領域2aがモニター1の視野角V内に配置されるように、視野角Vや第3の軸8c3の配置位置などが予め設定されている。
【0051】
そして、モニター本体2を前傾させる場合、第1の軸8c1を中心にモニター本体2を前傾させると、図14(a)に示すように、モニター本体2はモニターケース3内の最もX軸-側の位置であって、且つ、最もZ軸-側に配置されているため、モニター本体2の表示領域2aのZ軸-側の部分がモニター1の視野角Vから外れることになる。
【0052】
また、第3の軸8c3を中心に前傾させると、図14(b)に示すように、モニター本体2はモニターケース3内の最もX軸+側の位置であって、且つ、Z軸-側に配置されているため、やはり、モニター本体2の表示領域2aのZ軸-側の部分がモニター1の視野角Vから外れ、しかも、モニター本体2のZ軸+側の端部がモニターケース3のカバー部10に接触してしまう。そこで、本実施の形態では、図14(c)に示すように、第1の軸8c1に対してX軸-側であって、且つ、第3の軸8c3に対してX軸+側に配置されており、第1の軸8c1及び第3の軸8c3に対してZ軸-側に配置されている第2の軸8c2を中心にモニター本体2を前傾させる。
【0053】
これにより、第1の軸8c1を中心にモニター本体2を前傾させる場合に比べて、モニター本体2をZ軸+側の位置であって、且つ、X軸+側の位置に配置した状態で、モニター本体2を前傾させることができる。また、第3の軸8c3を中心にモニター本体2を前傾させる場合に比べて、モニター本体2をZ軸+側の位置であって、且つ、X軸-側の位置に配置した状態で、モニター本体2を前傾させることができる。
【0054】
このとき、モニター本体2が予め設定された傾動範囲内で前傾させる場合、モニター本体2のZ軸+側の端部がモニターケース3のカバー部10に接触することなく、モニター本体2の表示領域2aがモニター1の視野角V内に配置されるように、視野角Vや第2の軸8c2の配置位置などが予め設定されている。そのため、モニター本体2のZ軸+側の端部がモニターケース3のカバー部10に接触することなく、モニター本体2の表示領域2aがモニター1の視野角V内に配置されるように、モニター本体2を前傾させることができる。
【0055】
一方、モニター本体2を後傾させる場合、第2の軸8c2を中心にモニター本体2を後傾させると、図15(a)に示すように、モニター本体2はモニターケース3内の最もZ軸+側の位置に配置されているため、モニター本体2の表示領域2aのZ軸+側の部分がモニター1の視野角Vから外れることになる。
【0056】
また、第3の軸8c3を中心にモニター本体2を後傾させると、図15(b)に示すように、モニター本体2はモニターケース3内の最もX軸+側の位置であって、且つ、Z軸+側に配置されているため、やはり、モニター本体2の表示領域2aのZ軸+側の部分がモニター1の視野角Vから外れ、しかも、モニター本体2のZ軸-側の端部がモニターケース3のカバー部10に接触してしまう。そこで、本実施の形態では、図15(c)に示すように、第2の軸8c2及び第3の軸8c3に対してX軸+側に配置され、且つ、第2の軸8c2及び第3の軸8c3に対してZ軸+側に配置されている第1の軸8c1を中心にモニター本体2を後傾させる。
【0057】
これにより、第2の軸8c2又は第3の軸8c3を中心にモニター本体2を後傾させる場合に比べて、モニター本体2をZ軸-側の位置であって、且つ、X軸-側の位置に配置した状態で、モニター本体2を後傾させることができる。
【0058】
このとき、モニター本体2が予め設定された傾動範囲内で後傾させる場合、モニター本体2のZ軸-側の端部がモニターケース3のカバー部10に接触することなく、モニター本体2の表示領域2aがモニター1の視野角V内に配置されるように、視野角Vや第1の軸8c1の配置位置などが予め設定されている。そのため、モニター本体2のZ軸-側の端部がモニターケース3のカバー部10に接触することなく、モニター本体2の表示領域2aがモニター1の視野角V内に配置されるように、モニター本体2を後傾させることができる。
【0059】
なお、第1の治具8の第1の軸8c1、第2の軸8c2及び第3の軸8c3の何れかと、第2の治具9の凹部9pと、を係合させた状態で、モニター本体2をモニターケース3内で傾動させることができれば、第1の治具8の突出部8b及び第2の治具9のアーム部9bの形状や配置は、限定されない。
【0060】
次に、本実施の形態のモニター1において、モニター本体2のX軸方向の位置を調整する手順を説明する。図16は、本実施の形態のモニターを上方から見た透視図であり、モニター本体を前側に配置した状態を示している。
【0061】
モニター本体2の表示領域2aとモニターケース3の透過部10bとの間隔が広いと、モニター本体2から出射された画像がモニターケース3の透過部10bに到達するまでに当該画像の明るさの低下とそれによる乱反射の影響の増加により、視認性が低下する。そこで、例えば、図5に示すように、モニター本体2の表示領域2aをYZ平面と略平行に配置する場合、先ず、第2の治具9の第1の突出部9dの第2の凹部9nにモニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dのZ軸-側の縁部を挿入して引っ掛ける。
【0062】
このとき、図16に示すように、第2の治具9の第1の突出部9dにおける第2の部分9kのX軸+側の面とモニターケース3の仕切り部11bのX軸-側の面とが略面接触する。それと共に、第2の治具9の第2の突出部9fのY軸+側の面と仕切り部11bの突出部11gのY軸-側の面とが略面接触する。これにより、第2の治具9のX軸方向及びY軸方向の位置が固定される。
【0063】
この状態で、仕切り部11bの第2のねじ孔11jにボルト15をねじ込む。また、仕切り部11bの突出部11gの第3の貫通孔11hにボルト17を通し、当該ボルト17を第2の治具9の第2の突出部9fのねじ孔9gにねじ込む。これにより、第2の治具9のZ軸方向の位置が固定される。
【0064】
このように第2の治具9の第1の突出部9dの第2の凹部9nを用いて当該第2の治具9をモニターケース3の仕切り部11bに固定する場合、第2の治具9の第1の突出部9dの第1の凹部9mを用いて当該第2の治具9をモニターケース3の仕切り部11bに固定する場合に比べて、モニター本体2をX軸+側に配置することができる。そのため、モニターケース3の透過部10bに到達する画像の明るさの低下とそれによる乱反射の影響を抑制することができ、結果として、視認性を向上させることができる。
【0065】
一方、モニター本体2を前傾又は後傾させる場合、上述のように、モニター本体2をX軸+側に配置すると、モニター本体2のZ軸-側の端部又はZ軸+側の端部がモニターケース3のカバー部10に接触してしまう。そこで、例えば、モニター本体2を前傾又は後傾させる場合、先ず、第2の治具9の第1の突出部9dの第1の凹部9mにモニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dのZ軸-側の縁部を挿入して引っ掛ける。
【0066】
このとき、図4に示すように、第2の治具9の第1の突出部9dにおける第1の部分9jのX軸-側の面とモニターケース3の仕切り部11bのX軸+側の面とが略面接触し、第2の治具9の本体部9cのX軸-側の面と仕切り部11bのX軸+側の面とが略面接触する。それと共に、第2の治具9の第2の突出部9fが仕切り部11bの第2の貫通孔11eに通される。これにより、第2の治具9のX軸方向及びY軸方向の位置が固定される。
【0067】
この状態で、仕切り部11bの第2のねじ孔11jにボルト15をねじ込む。また、第2の治具9の貫通孔9eにボルト16を通し、当該ボルト16を仕切り部11bの第1のねじ孔11fにねじ込む。これにより、第2の治具9のZ軸方向の位置が固定される。
【0068】
ここで、モニター本体2を予め設定された最大傾動角度で傾動させた場合、モニター本体2がモニターケース3のカバー部10に接触せず、且つ、モニター本体2の表示領域2aとモニターケース3のカバー部10の透過部10bとの間隔が最も狭くなるように、第2の治具9の第1の凹部9mの配置位置などが予め設定されている。
【0069】
そのため、第2の治具9の第1の突出部9dの第1の凹部9mを用いて当該第2の治具9をモニターケース3の仕切り部11bに固定する場合、モニター本体2の表示領域2aとモニターケース3の透過部10bとの間隔を可能な限り狭くした状態で、モニター本体2がモニターケース3のカバー部10に接触することを抑制しつつ、モニター本体2を傾動させることができる。そのため、特許文献1のモニターに比べて、モニターケース3の透過部10bに到達する画像の明るさの低下とそれによる乱反射の影響を抑制することができ、視認性を向上させることができる。
【0070】
次に、本実施の形態のモニター1において、モニター本体2を開閉する手順を説明する。図17は、モニター本体を開閉する手順を説明するための図である。図18は、モニター本体の開放角度が制限される様子を示す図である。
【0071】
例えば、図17に示すように、第2の治具9の第1の突出部9dの第1の凹部9mにモニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dのZ軸-側の縁部が挿入されて引っ掛けられた状態で、モニター本体2を開放する場合、先ず、モニターケース3のカバー部10を開放する。次に、第2の治具9の貫通孔9e及びモニターケース3の仕切り部11bのねじ孔11fに通されているボルト16を緩める。
【0072】
そして、第2の治具9の第1の突出部9dの第1の凹部9mを中心にZ軸回りにモニター本体2を回転させると、モニター本体2を開放することができる。このとき、モニター本体2が予め設定された角度で開放された場合、図18に示すように、第1の凹部9mの周面が仕切り部11bにおける第1の貫通孔11dに対してZ軸-側の部分に接触して、モニター本体2の開放角度が制限されるとよい。これにより、例えば、モニター本体2を開放してモニター1の内部を点検するなどの際に、モニター本体2を安定させることができる。
【0073】
なお、第2の治具9の第1の突出部9dの第2の凹部9nにモニターケース3の仕切り部11bの第1の貫通孔11dのZ軸-側の縁部が挿入されて引っ掛けられた状態で、モニター本体2を開放する場合も、上述のモニター本体2の開放手順と略等しいため、説明を省略する。ここで、第1の凹部9m及び第2の凹部9nが第2の治具9の第1の突出部9dに形成される範囲は、モニター本体2の開放角度に応じて、適宜、設定することができる。
【0074】
このような本実施の形態のモニターケース3及びモニター1は、モニター本体2の表示領域2aをモニター1の視野角V内に配置することができるように、X軸方向及びZ軸方向の位置が異なる複数の軸8cを、適宜、選択してモニター本体2を傾動させることができる。そのため、モニター本体2の表示領域2aから出射される画像の視認性を向上させることができる。
【0075】
しかも、モニター本体2のX軸方向の位置を当該モニター本体2の姿勢に応じて、変更することができるので、モニター本体2の表示領域2aとモニターケース3の透過部10bとの間隔を可能な限り、狭くすることができる。そのため、モニターケース3の透過部10bに到達する画像の明るさの低下とそれによる乱反射の影響を抑制することができ、モニター本体2の表示領域2aから出射される画像の視認性をさらに向上させることができる。
【0076】
また、モニター本体2に設けられた第1の治具8の軸8cをモニターケース3の仕切り部11bに設けられた第2の治具9の凹部9pに落とし込むと、簡単にモニター本体2をモニターケース3に支持させることができる。そのため、例えば、モニター1が鉄道の駅などに設置されている場合、モニター本体2を迅速に交換する必要があるが、このような場合、簡単に、しかも、迅速にモニター本体2を交換することができる。
【0077】
ちなみに、第1の治具8は、図6に示すように、ACアダプタ5などの筐体を支持する支持部8jを備えているとよい。支持部8jは、XY平面と略平行に配置された板形状であり、被固定部8aからX軸-側に突出している。このような支持部8jに支持されたACアダプタ5などの筐体は、モニター本体2に対してX軸-側に配置されることになり、モニター本体2を傾動させる際にACアダプタ5などの筐体がモニターケース3のカバー部10などに接触することを抑制できる。なお、支持部8jで支持される筐体は、ACアダプタ5の筐体に限定されず、モニター本体2に接続されている筐体であればよい。
【0078】
<実施の形態2>
実施の形態1のモニター1は、第1の治具8に軸8cが設けられ、第2の治具9に凹部9pが設けられた構成とされているが、逆の構成もよい。なお、実施の形態1と略等しい構成であるため、重複する説明は省略し、等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
【0079】
詳細には、図19に示すように、第1の治具21の被固定部8aのZ軸+側の両角部から突出部22がX軸-側に突出している。突出部22は、XZ平面と略平行な板形状を基本形態としており、Z軸-側の部分が開放された凹部23が形成されている。
【0080】
一方、第2の治具24の各々のアーム部9bのZ軸+側の端部から第3の部分25がX軸+側に突出している。このとき、第3の部分25のY軸方向の間隔は、第1の治具21の突出部22のY軸方向の間隔よりも狭い。このような第3の部分25には、第1の軸26a、第2の軸26b及び第3の軸26cが掛け渡されており、各々の軸26a、26b、26cのY軸+側の端部がY軸+側の第3の部分25からY軸+側に突出し、各々の軸26a、26b、26cのY軸-側の端部がY軸-側の第3の部分25からY軸-側に突出している。
【0081】
これらの第1の軸26a、第2の軸26b及び第3の軸26cは、この順でX軸-側に向かって並べられている。そして、第3の軸26cは、Y軸方向から見て、第1の軸26a及び第2の軸26bに対してZ軸-側に配置され、第2の軸26bは、第1の軸26aに対してZ軸+側に配置されている。
【0082】
このような第1の治具21及び第2の治具24を用いた場合、第1の治具21の凹部23に係合させる軸を第2の治具24の第1の軸26a、第2の軸26b及び第3の軸26cの中から選択し、第1の治具21を第2の治具24に引っ掛けると、実施の形態1のモニター1と同様に、モニター本体2の配置を変更することができる。
【0083】
詳細には、モニター本体2を前傾させる場合、第1の治具21の凹部23と第2の治具24の第2の軸26bとを係合させる。そして、モニター本体2を後傾させる場合、第1の治具21の凹部23と第2の治具24の第3の軸26cとを係合させる。また、モニター本体2の表示領域2aをYZ平面と略平行に配置する場合、第1の治具21の凹部23と第2の治具24の第1の軸26aとを係合させる。
【0084】
なお、第1の治具21の凹部23と、第2の治具24の第1の軸26a、第2の軸26b及び第3の軸26cの何れかと、を係合させた状態で、モニター本体2をモニターケース3内で傾動させることができれば、第1の治具21の突出部22及び第2の治具24の第3の部分25の形状や配置は、限定されない。また、第1の軸26a、第2の軸26b及び第3の軸26cは第3の部分25に掛け渡されていなくてもよく、第3の部分25から突出された部分が形成されていればよい。
【0085】
<実施の形態3>
本実施の形態では、一本の軸が第1の治具8に設けられ、複数の凹部が第2の治具9に設けられている。なお、実施の形態1と略等しい構成であるため、重複する説明は省略し、等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
【0086】
詳細には、図20に示すように、第1の治具31の被固定部8aのZ軸+側の両角部から突出部32がX軸-側に突出している。突出部32は、XZ平面と略平行な板形状を基本形態としている。そして、Y軸+側の突出部32とY軸-側の突出部32とには、軸33が掛け渡されており、当該軸33のY軸+側の端部がY軸+側の突出部32からY軸+側に突出し、軸33のY軸-側の端部がY軸-側の突出部32からY軸-側に突出している。
【0087】
一方、第2の治具34の各々のアーム部9bのZ軸+側の端部から第3の部分35がX軸+側に突出している。このとき、Y軸+側の第3の部分35とY軸-側の第3の部分35とのY軸方向の間隔は、第1の治具31におけるY軸+側の突出部32とY軸-側の突出部32とのY軸方向の間隔よりも広い。このような第3の部分35は、例えば、XZ平面と略平行な板形状であり、Z軸+側の部分が開放された第1の凹部36a、第2の凹部36b及び第3の凹部36cが形成されている。
【0088】
これらの第1の凹部36a、第2の凹部36b及び第3の凹部36cは、この順でX軸-側に向かって並べられている。そして、第3の凹部36cの底面は、Y軸方向から見て、第1の凹部36a及び第2の凹部36bの底面に対してZ軸-側に配置され、第2の凹部36bの底面は、第1の凹部36cの底面に対してZ軸+側に配置されている。
【0089】
このような第1の治具31及び第2の治具34を用いる場合、第1の治具31の軸33に係合させる凹部を第2の治具34の第1の凹部36a、第2の凹部36b及び第3の凹部36cの中から選択し、第1の治具31を第2の治具34に引っ掛けると、実施の形態1のモニター1と同様に、モニター本体2の配置を変更することができる。
【0090】
詳細には、モニター本体2を前傾させる場合、第1の治具31の軸33と第2の治具34の第2の凹部36bとを係合させる。そして、モニター本体2を後傾させる場合、第1の治具31の軸33と第2の治具34の第3の凹部36cとを係合させる。また、モニター本体2の表示領域2aをYZ平面と略平行に配置する場合、第1の治具31の軸33と第2の治具34の第1の凹部36aとを係合させる。
【0091】
なお、第1の治具31の軸33と、第2の治具34の第1の凹部36a、第2の凹部36b及び第3の凹部36cの何れかと、を係合させた状態で、モニター本体2をモニターケース3内で傾動させることができれば、第1の治具31の突出部32及び第2の治具34の第3の部分35の形状や配置は、限定されない。また、軸33は突出部32に掛け渡されていなくてもよく、突出部32から突出された部分が形成されていればよい。
【0092】
<実施の形態4>
本実施の形態では、複数の凹部が第1の治具8に設けられ、一本の軸が第2の治具9に設けられている。なお、実施の形態1と略等しい構成であるため、重複する説明は省略し、等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
【0093】
詳細には、図21に示すように、第1の治具41の被固定部8aのZ軸+側の両角部から突出部42がX軸-側に突出している。突出部42は、XZ平面と略平行な板形状を基本形態としており、Z軸-側の部分が開放された第1の凹部43a、第2の凹部43b及び第3の凹部43cが形成されている。
【0094】
これらの第1の凹部43a、第2の凹部43b及び第3の凹部43cは、この順でX軸-側に向かって並べられている。そして、第1の凹部43aの底面(即ち、Z軸+側の面)は、Y軸方向から見て、第2の凹部43b及び第3の凹部43cの底面に対してZ軸+側に配置され、第2の凹部43bの底面は、第3の凹部43cの底面に対してZ軸-側に配置されている。
【0095】
一方、第2の治具44の各々のアーム部9bにおける第1の部分9oのZ軸+側の端部から第3の部分45がZ軸+側に突出している。第3の部分45は、例えば、XZ平面と略平行な板形状であり、アーム部9bの第1の部分9oと連続している。このようなY軸+側の第3の部分45とY軸-側の第3の部分45とのY軸方向の間隔は、第1の治具41におけるY軸+側の突出部42とY軸-側の突出部42とのY軸方向の間隔よりも狭い。
【0096】
Y軸+側の第3の部分45とY軸-側の第3の部分45とには、軸46が掛け渡されており、当該軸46のY軸+側の端部がY軸+側の第3の部分45からY軸+側に突出し、軸46のY軸-側の端部がY軸-側の第3の部分45からY軸-側に突出している。
【0097】
このような第1の治具41及び第2の治具44を用いた場合、第2の治具44の軸46に係合させる凹部を第1の治具41の第1の凹部43a、第2の凹部43b及び第3の凹部43cの中から選択し、第1の治具41を第2の治具44に引っ掛けると、実施の形態1のモニター1と同様に、モニター本体2の配置を変更することができる。
【0098】
詳細には、モニター本体2を前傾させる場合、第1の治具21の第2の凹部43bと第2の治具44の軸46とを係合させる。そして、モニター本体2を後傾させる場合、第1の治具41の第1の凹部43aと第2の治具44の軸46とを係合させる。また、モニター本体2の表示領域2aをYZ平面と略平行に配置する場合、第1の治具41の第3の凹部43cと第2の治具44の軸46とを係合させる。
【0099】
なお、第1の治具41の第1の凹部43a、第2の凹部43b及び第3の凹部43cの何れかと、第2の治具44の軸46と、を係合させた状態で、モニター本体2をモニターケース3内で傾動させることができれば、第1の治具41の突出部32及び第2の治具34の第3の部分35の形状や配置は、限定されない。また、軸46は第3の部分45に掛け渡されていなくてもよく、第3の部分45から突出された部分が形成されていればよい。
【0100】
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0101】
例えば、上記実施の形態では、第2の治具9の凹部をモニターケース3の仕切り部11bに引っ掛けることで、第2の治具9をモニターケース3の仕切り部11bに固定しているが、第2の治具9をモニターケース3の仕切り部11bに固定する手段は限定されない。そのため、第2の治具9の被固定部9aの形状などは、当該被固定部9aをモニターケース3の仕切り部11bに固定できる形状であればよい。
【0102】
例えば、上記実施の形態のモニターケース3は、軸又は凹部の一方を複数備えているが、軸及び凹部の両方を複数備えていてもよい。また、複数の軸又は凹部の個数は、3つに限られず、2つ以上であればよい。
【0103】
例えば、上述の複数の軸又は凹部の配置などは例示であり、モニター本体2がモニターケース3に接触しないように、モニター本体2の表示領域2aとモニターケース3の透過部10bとの間隔を可能な限り狭くしつつ、モニター本体2を傾動させた際に当該モニター本体2の表示領域2aが視野角V内に配置されるように、複数の軸又は凹部の一方、及び当該複数の軸又は凹部に係合される凹部又は軸の他方が配置されていればよい。
【0104】
例えば、第2の治具9に対する第1の治具8の仰角を固定する手段は、上記の限りでなく、第2の治具9に対する第1の治具8の仰角を固定することができればよい。
【0105】
例えば、軸8cなどは、Y軸方向から見て同軸上に配置されていれば、Y軸方向で分断されていてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 モニター
2 モニター本体、2a 表示領域
3 モニターケース
4 支柱
5 ACアダプタ
6 ヒータ
7 ケース本体
8 第1の治具、8a 被固定部、8b 突出部、8c 軸、8c1 第1の軸、8c2 第2の軸、8c3 第3の軸、8d アーム部、8e 貫通孔、8f 第1の部分、8g 第2の部分、8h 第3の部分、8i 長孔、8j 支持部
9 第2の治具、9a 被固定部、9b アーム部、9o 第1の部分、9p 凹部、9q 第2の部分、9r 長孔、9c 本体部、9h 第1の部分、9i 第2の部分、9d 第1の突出部、9j 第1の部分、9k 第2の部分、9l 第3の部分、9m 第1の凹部、9n 第2の凹部、9e 貫通孔、9f 第2の突出部、9g ねじ孔
10 カバー部、10a ヒンジ機構、10b 透過部、10c 庇部
11 収容部、11a 支持部、11b 仕切り部、11c 貫通部、11d 第1の貫通孔、11e 第2の貫通孔、11f 第1のねじ孔、11g 突出部、11h 貫通孔、11i 板体、11j 第2のねじ孔
12、13、15、16、17 ボルト
14 ナット
21 第1の治具、22 突出部、23 凹部、
24 第2の治具、25 第3の部分、26a 第1の軸、26b 第2の軸、26c 第3の軸
31 第1の治具、32 突出部、33 軸
34 第2の治具、35 第3の部分
36a 第1の凹部、36b 第2の凹部、36c 第3の凹部
41 第1の治具、42 突出部、43a 第1の凹部、43b 第2の凹部、43c 第3の凹部
44 第2の治具、45 第3の部分、46 軸
V 視野角
図1
図2
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