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特許7310506ドライバインストールプログラム、主仲介プログラム、副仲介プログラムおよび管理支援システム
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  • 特許-ドライバインストールプログラム、主仲介プログラム、副仲介プログラムおよび管理支援システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】ドライバインストールプログラム、主仲介プログラム、副仲介プログラムおよび管理支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20230711BHJP
   G06F 21/50 20130101ALI20230711BHJP
【FI】
G06F3/12 331
G06F3/12 303
G06F3/12 325
G06F21/50
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2019178916
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021056748
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-09-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】吉田 直樹
【審査官】松浦 かおり
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-236062(JP,A)
【文献】特開2004-139586(JP,A)
【文献】特開2017-162086(JP,A)
【文献】特開2018-174395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09 - 3/12
B41J 29/00 -29/70
G06F 8/00 - 8/38
G06F 8/60 - 8/77
G06F 9/44 - 9/445
G06F 9/451
G06F 21/12 -21/16
G06F 21/50 -21/57
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理仲介システム及びデバイスと通信可能に構成された情報処理装置が備えるコンピュータが実行可能なドライバインストールプログラムであって、
前記管理仲介システムは、前記情報処理装置、前記デバイスおよび管理装置と通信可能に構成されており、
前記管理装置は、前記管理仲介システムを介して、前記管理装置において管理対象として登録されている登録デバイスと通信を行うことにより、前記登録デバイスを管理可能に構成されており、
前記ドライバインストールプログラムは、前記コンピュータに、
前記デバイスを制御するためのプログラムであるデバイスドライバを前記コンピュータにインストールするインストール処理と、
前記管理対象にされるべき対象デバイスを示す対象情報を前記管理仲介システムへ要求する要求処理と、
前記要求処理に応じて前記管理仲介システムから送信された前記対象情報を取得する対象情報取得処理と、
前記対象情報取得処理により取得された前記対象情報に基づいて、前記デバイスが前記対象デバイスに含まれているか否か判断する対象判断処理と、
前記対象判断処理により前記デバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断された場合に実行され、第1送信処理または第2送信処理を含む送信処理と、
を実行させ、
前記第1送信処理は、前記管理仲介システムへ、前記管理仲介システムから前記デバイスへアクセスするための第1アクセス情報を送信する処理を含み、
前記第2送信処理は、前記デバイスへ、前記デバイスから前記管理仲介システムへアクセスするための第2アクセス情報を送信する処理を含み、
前記送信処理が前記第1送信処理を含む場合、前記管理仲介システムは、前記情報処理装置から受信した前記第1アクセス情報に基づき、前記デバイスへ、前記デバイスを特定するデバイス識別情報を要求し、前記デバイスは、前記管理仲介システムから前記デバイス識別情報を要求されることに応じて、前記管理仲介システムへ前記デバイス識別情報を送信し、
前記送信処理が前記第2送信処理を含む場合、前記デバイスは、前記情報処理装置から受信した前記第2アクセス情報に基づき、前記管理仲介システムへ前記デバイス識別情報を送信し、
前記管理仲介システムは、前記デバイスから前記デバイス識別情報を受信することに応じて、受信した前記デバイス識別情報を含む登録通知を前記管理装置へ送信可能に構成されており、
前記管理装置は、前記登録通知を受信することに応じて、前記登録通知に含まれている前記デバイス識別情報が示す前記デバイスを前記管理対象として登録可能に構成されている、
ドライバインストールプログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のドライバインストールプログラムであって、
前記ドライバインストールプログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記対象判断処理により前記デバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断された場合、前記デバイスが前記管理装置において前記管理対象として登録されているか否か判断する登録判断処理を実行させ、
前記送信処理は、前記登録判断処理により登録されていると判断されなかった場合に実行される、
ドライバインストールプログラム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のドライバインストールプログラムであって、
前記管理仲介システムは、主仲介装置及び副仲介装置を備え、
前記主仲介装置は、前記管理装置及び前記副仲介装置の各々と通信可能に構成されており、
前記副仲介装置は、前記主仲介装置、前記情報処理装置及び前記デバイスの各々と通信可能に構成されており、
前記要求処理は、前記対象情報を前記副仲介装置へ要求する処理を含み、
前記送信処理は、前記第1送信処理を含み、
前記第1送信処理は、前記対象判断処理により前記デバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断された場合に、前記副仲介装置へ、前記副仲介装置から前記デバイスへアクセスするための前記第1アクセス情報を送信する処理を含み、
前記副仲介装置は、前記情報処理装置から受信した前記第1アクセス情報に基づいて前記デバイスへ前記デバイス識別情報を要求し、
前記デバイスは、前記副仲介装置から前記デバイス識別情報を要求されることに応じて前記副仲介装置へ前記デバイス識別情報を送信し、
前記副仲介装置は、前記デバイスから前記デバイス識別情報を受信することに応じて、受信した前記デバイス識別情報を前記主仲介装置へ送信し、
前記主仲介装置は、前記副仲介装置から前記デバイス識別情報を受信することに応じて前記登録通知を前記管理装置へ送信する、
ドライバインストールプログラム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のドライバインストールプログラムであって、
前記管理仲介システムは、主仲介装置を備え、
前記主仲介装置は、前記管理装置、前記情報処理装置及び前記デバイスの各々と通信可能に構成されており、
前記要求処理は、前記対象情報を前記主仲介装置へ要求する処理を含み、
前記送信処理は、前記第2送信処理を含み、
前記第2アクセス情報は、前記デバイスから前記主仲介装置へアクセスするための情報を含み、
前記デバイスは、前記情報処理装置から受信した前記第2アクセス情報に基づいて前記主仲介装置へ前記デバイス識別情報を送信し、
前記主仲介装置は、前記デバイスから前記デバイス識別情報を受信することに応じて前記登録通知を前記管理装置へ送信する、
ドライバインストールプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のドライバインストールプログラムであって、
前記主仲介装置と、前記情報処理装置及び前記デバイスとの間に、前記主仲介装置から前記情報処理装置及び前記デバイスへのアクセスを制限するためのファイアウォールが設けられており、
前記情報処理装置は、前記ファイアウォールを通じて前記主仲介装置と通信可能に構成されている、
ドライバインストールプログラム。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のドライバインストールプログラムであって、
前記管理仲介システムは、前記情報処理装置において前記送信処理が実行された後の特定の通知タイミングで、前記情報処理装置へ、前記デバイスが前記管理対象として登録されること又は登録されたことを示す登録実行通知を送信可能に構成されており、
前記ドライバインストールプログラムは、前記コンピュータに、さらに、
前記管理仲介システムから前記登録実行通知を受信する実行通知受信処理と、
前記実行通知受信処理により前記登録実行通知が受信されることに応じて、前記デバイスが前記管理対象として登録されること又は登録されたことを報知する報知処理と、
を実行させる、ドライバインストールプログラム。
【請求項7】
管理装置および被管理システムと通信可能に構成された主仲介装置が備えるコンピュータが実行可能な主仲介プログラムであって、
前記被管理システムは、デバイスと、前記デバイスと通信可能に構成された情報処理装置とを備え、
前記管理装置は、前記主仲介装置を介して、前記管理装置において管理対象として登録されている前記被管理システム内の登録デバイスと通信を行うことにより、前記登録デバイスを管理可能に構成されており、
前記情報処理装置は、前記デバイスを制御するためのデバイスドライバを前記情報処理装置にインストールすることを含むインストール処理が実行されると、前記管理対象にされるべき対象デバイスを示す対象情報を前記被管理システムを介して前記主仲介装置へ要求可能に構成されており、
前記主仲介プログラムは、前記コンピュータに、
前記被管理システムを介して前記対象情報の要求を受信する要求受信処理と、
前記要求受信処理により前記対象情報の要求が受信されることに応じて前記対象情報を前記被管理システムへ送信する対象情報送信処理と、
前記対象情報送信処理により送信された前記対象情報に応じて前記被管理システムから送信される、前記デバイスを特定するデバイス識別情報を受信する識別情報受信処理と、
前記識別情報受信処理により受信された前記デバイス識別情報を含む登録通知を前記管理装置へ送信する登録通知送信処理と、
を実行させ、
前記情報処理装置は、前記対象情報送信処理により送信された前記対象情報に基づいて、前記デバイスが前記対象デバイスに含まれているか否か判断可能に構成されており、
前記被管理システムは、前記情報処理装置により前記デバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断された場合、前記デバイス識別情報を前記主仲介装置へ送信可能に構成されており、
前記管理装置は、前記主仲介装置から前記登録通知を受信することに応じて、前記登録通知に含まれている前記デバイス識別情報が示す前記デバイスを前記管理対象として登録可能に構成されている、
主仲介プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の主仲介プログラムであって、
前記主仲介プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記識別情報受信処理により受信された前記デバイス識別情報が示す前記デバイスが前記管理装置において前記管理対象として登録されているか否か判断する登録判断処理を実行させ、
前記登録通知送信処理は、前記登録判断処理により登録されていると判断されなかった場合に実行される、
主仲介プログラム。
【請求項9】
請求項7又は請求項8に記載の主仲介プログラムであって、
前記主仲介プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記識別情報受信処理により前記デバイス識別情報が受信された後の特定の通知タイミングで、前記情報処理装置へ、前記デバイスが前記管理対象として登録されること又は登録されたことを示す登録実行通知を送信する実行通知送信処理を実行させる、主仲介プログラム。
【請求項10】
請求項7~請求項9のいずれか1項に記載の主仲介プログラムであって、
前記主仲介装置と前記被管理システムとの間に、前記主仲介装置から前記被管理システムへのアクセスを制限するためのファイアウォールが設けられており、
前記主仲介装置は、前記ファイアウォールを通じて前記被管理システムと通信可能に構成されている、
主仲介プログラム。
【請求項11】
主仲介装置、情報処理装置およびデバイスと通信可能に構成された副仲介装置が備えるコンピュータが実行可能な副仲介プログラムであって、
前記主仲介装置は、管理装置および前記副仲介装置の各々と通信可能に構成されており、
前記管理装置は、前記主仲介装置及び前記副仲介装置を通じて、前記管理装置において管理対象として登録されている登録デバイスと通信を行うことにより、前記登録デバイスを管理可能に構成されており、
前記情報処理装置は、前記デバイスを制御するためのデバイスドライバを前記情報処理装置にインストールすることを含むインストール処理が実行されると、前記管理対象にされるべき対象デバイスを示す対象情報を前記副仲介装置へ要求し、その要求に応じて前記副仲介装置から取得した前記対象情報に基づいて前記デバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断した場合、前記副仲介装置へ、前記副仲介装置が前記デバイスへアクセスするためのアクセス情報を送信可能に構成されており、
前記副仲介プログラムは、前記コンピュータに、
前記情報処理装置から前記対象情報の要求を受信する要求受信処理と、
前記要求受信処理により前記対象情報の要求が受信されることに応じて、前記主仲介装置へ前記対象情報を要求する要求中継処理と、
前記要求中継処理に応じて前記主仲介装置から送信された前記対象情報を受信する対象情報受信処理と、
前記対象情報受信処理により受信された前記対象情報を前記情報処理装置へ送信する送信中継処理と、
前記送信中継処理に応じて前記情報処理装置から送信された前記アクセス情報を受信するアクセス情報受信処理と、
前記アクセス情報受信処理により受信された前記アクセス情報に基づき、前記デバイスへ、前記デバイスを特定するデバイス識別情報を要求する識別情報要求処理と、
前記識別情報要求処理に応じて前記デバイスから送信された前記デバイス識別情報を受信する識別情報受信処理と、
前記識別情報受信処理により受信された前記デバイス識別情報を前記主仲介装置へ送信する識別情報送信処理と、
を実行させ、
前記主仲介装置は、前記識別情報送信処理により送信された前記デバイス識別情報を受信することに応じて、受信した前記デバイス識別情報を含む登録通知を前記管理装置へ送信可能に構成されており、
前記管理装置は、前記登録通知を受信することに応じて、前記登録通知に含まれている前記デバイス識別情報が示す前記デバイスを前記管理対象として登録可能に構成されている、
副仲介プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の副仲介プログラムであって、
前記副仲介プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記識別情報受信処理により受信された前記デバイス識別情報が示す前記デバイスが前記管理装置において前記管理対象として登録されているか否か判断する登録判断処理を実行させ、
前記識別情報送信処理は、前記登録判断処理により登録されていると判断されなかった場合に実行される、
副仲介プログラム。
【請求項13】
請求項11又は請求項12に記載の副仲介プログラムであって、
前記副仲介プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記識別情報受信処理により前記デバイス識別情報が受信された後の特定の通知タイミングで、前記情報処理装置へ、前記デバイスが前記管理対象として登録されること又は登録されたことを示す登録実行通知を送信する実行通知送信処理を実行させる、副仲介プログラム。
【請求項14】
請求項13に記載の副仲介プログラムであって、
前記管理装置は、前記デバイスを前記管理対象として登録した場合、登録したことを示す承認通知を前記主仲介装置を通じて前記副仲介装置へ送信可能に構成されており、
前記副仲介プログラムは、前記コンピュータに、さらに、前記主仲介装置から前記承認通知を受信する承認通知受信処理を実行させ、
前記通知タイミングは、前記承認通知受信処理による前記承認通知の受信後である、
副仲介プログラム。
【請求項15】
請求項11~請求項14のいずれか1項に記載の副仲介プログラムであって、
前記主仲介装置と前記副仲介装置との間に、前記主仲介装置から前記副仲介装置へのアクセスを制限するためのファイアウォールが設けられており、
前記副仲介装置は、前記ファイアウォールを通じて前記主仲介装置と通信可能に構成されている、
副仲介プログラム。
【請求項16】
デバイスと通信可能であって、第1の制御部を有する情報処理装置と、
前記デバイス、前記情報処理装置および管理装置と通信可能であって、第2の制御部を有する主仲介装置と、
を備える管理支援システムであって、
前記管理装置は、前記主仲介装置を介して、前記管理装置において管理対象として登録されている登録デバイスと通信を行うことにより、前記登録デバイスを管理可能に構成されており、
前記情報処理装置における前記第1の制御部は、
前記第1の制御部が前記デバイスを制御するためのプログラムであるデバイスドライバを前記第1の制御部にインストールするインストール処理と、
前記管理対象にされるべき対象デバイスを示す対象情報を前記主仲介装置へ要求する要求処理と、
前記要求処理に応じて前記主仲介装置から送信された前記対象情報を取得する対象情報取得処理と、
前記対象情報取得処理により取得された前記対象情報に基づいて、前記デバイスが前記対象デバイスに含まれているか否か判断する対象判断処理と、
前記対象判断処理により前記デバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断された場合、前記デバイスへ、前記デバイスから前記主仲介装置へアクセスするためのアクセス情報を送信する送信処理と、
を実行し、
前記デバイスは、前記情報処理装置から前記アクセス情報を受信することに応じて、そのアクセス情報に基づき、前記主仲介装置へ、前記デバイスを特定するデバイス識別情報を送信可能に構成されており、
前記主仲介装置における前記第2の制御部は、
前記情報処理装置から前記対象情報の要求を受信する要求受信処理と、
前記要求受信処理により前記対象情報の要求が受信されることに応じて前記対象情報を前記情報処理装置へ送信する対象情報送信処理と、
前記対象情報送信処理に応じて前記デバイスから送信された前記デバイス識別情報を受信する識別情報受信処理と、
前記識別情報受信処理により受信された前記デバイス識別情報を含む登録通知を前記管理装置へ送信する登録通知送信処理と、
を実行し、
前記管理装置は、前記主仲介装置から前記登録通知を受信することに応じて、前記登録通知に含まれている前記デバイス識別情報が示す前記デバイスを前記管理対象として登録可能に構成されている、
管理支援システム。
【請求項17】
デバイスと通信可能であって、第1の制御部を有する情報処理装置と、
管理装置と通信可能であって、第2の制御部を有する主仲介装置と、
前記主仲介装置、前記情報処理装置及び前記デバイスと通信可能であって、第3の制御部を有する副仲介装置と、
を備える管理支援システムであって、
前記管理装置は、前記主仲介装置および前記副仲介装置を介して、前記管理装置において管理対象として登録されている登録デバイスと通信を行うことにより、前記登録デバイスを管理可能に構成されており、
前記情報処理装置における前記第1の制御部は、
前記第1の制御部が前記デバイスを制御するためのプログラムであるデバイスドライバを前記第1の制御部にインストールするインストール処理と、
前記管理対象にされるべき対象デバイスを示す対象情報を前記副仲介装置へ要求する要求処理と、
前記要求処理に応じて前記副仲介装置から送信された前記対象情報を取得する対象情報取得処理と、
前記対象情報取得処理により取得された前記対象情報に基づいて、前記デバイスが前記対象デバイスに含まれているか否か判断する対象判断処理と、
前記対象判断処理により前記デバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断された場合、前記副仲介装置へ、前記副仲介装置から前記デバイスへアクセスするためのアクセス情報を送信する送信処理と、
を実行し、
前記副仲介装置における前記第3の制御部は、
前記情報処理装置からの前記対象情報の要求を受信する第1要求受信処理と、
前記第1要求受信処理により前記対象情報の要求が受信されることに応じて、前記主仲介装置へ前記対象情報を要求する要求中継処理と、
前記要求中継処理に応じて前記主仲介装置から送信された前記対象情報を受信する対象情報受信処理と、
前記対象情報受信処理により受信された前記対象情報を前記情報処理装置へ送信する送信中継処理と、
前記送信中継処理に応じて前記情報処理装置から送信された前記アクセス情報を受信するアクセス情報受信処理と、
前記アクセス情報受信処理により受信された前記アクセス情報に基づき、前記デバイスへ、前記デバイスを特定するデバイス識別情報を要求する識別情報要求処理と、
前記識別情報要求処理に応じて前記デバイスから送信された前記デバイス識別情報を受信する第1識別情報受信処理と、
前記第1識別情報受信処理により受信された前記デバイス識別情報を前記主仲介装置へ送信する識別情報送信処理と、
を実行し、
前記主仲介装置における前記第2の制御部は、
前記副仲介装置から前記対象情報の要求を受信する第2要求受信処理と、
前記第2要求受信処理により前記対象情報の要求が受信されることに応じて前記対象情報を前記副仲介装置へ送信する対象情報送信処理と、
前記対象情報送信処理に応じて前記副仲介装置から送信される前記デバイス識別情報を受信する第2識別情報受信処理と、
前記第2識別情報受信処理により受信された前記デバイス識別情報を含む登録通知を前記管理装置へ送信する登録通知送信処理と、
を実行し、
前記管理装置は、前記主仲介装置から前記登録通知を受信することに応じて、前記登録通知に含まれている前記デバイス識別情報が示す前記デバイスを前記管理対象として登録可能に構成されている、
管理支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイスを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モバイルデバイス管理システムが開示されている。モバイルデバイス管理は「MDM」(Mobile Device Management)と略称されることがある。MDMシステムは、サーバの機能を備える管理装置が、グローバルネットワークを介して携帯電話やタブレット端末などのモパイルデバイスと直接通信を行うことにより、モパイルデバイスを管理するように構成されたシステムである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2017-536598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、各種のデバイスを効率的に管理する需要が高まりつつある。管理の需要が見込まれるデバイスには、MDMシステムの管理装置と直接通信を行うことができないデバイスも含まれる。このような、MDMシステムの管理装置と直接通信を行うことができないデバイスについても、MDMシステムで管理できるようになると便利である。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、MDMシステムの管理装置と直接通信を行うことができないデバイスを、MDMシステムにおける管理装置の管理対象に容易に登録して管理装置から管理できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のドライバインストールプログラムは、情報処理装置が備えるコンピュータが実行可能なプログラムである。情報処理装置は、管理仲介システム及びデバイスと通信可能に構成されている。管理仲介システムは、情報処理装置、前記デバイスおよび管理装置と通信可能に構成されている。管理装置は、管理仲介システムを介して、管理装置において管理対象として登録されている登録デバイスと通信を行うことにより、登録デバイスを管理可能に構成されている。
【0007】
ドライバインストールプログラムは、コンピュータに、インストール処理と、要求処理と、対象情報取得処理と、対象判断処理と、送信処理とを実行させる。
インストール処理は、デバイスドライバをコンピュータにインストールする処理である。デバイスドライバは、前記デバイスを制御するためのプログラムである。
【0008】
要求処理は、管理仲介システムへ対象情報を要求する処理である。対象情報は、管理対象にされるべき対象デバイスを示す。管理仲介システムは、対象情報が要求されることに応じて対象情報を送信する。
【0009】
対象情報取得処理は、要求処理に応じて管理仲介システムから送信された対象情報を取得する処理である。
対象判断処理は、対象情報取得処理により取得された対象情報に基づいて、前記デバイスが対象デバイスに含まれているか否か判断する処理である。
【0010】
送信処理は、対象判断処理により前記デバイスが対象デバイスに含まれていると判断された場合に実行される。送信処理は、第1送信処理または第2送信処理を含む。
第1送信処理は、管理仲介システムへ第1アクセス情報を送信する処理を含む。第1アクセス情報は、管理仲介システムから前記デバイスへアクセスするための情報である。
【0011】
第2送信処理は、前記デバイスへ第2アクセス情報を送信する処理を含む。第2アクセス情報は、前記デバイスから管理仲介システムへアクセスするための情報である。
送信処理が第1送信処理を含む場合、管理仲介システムは、情報処理装置から受信した第1アクセス情報に基づき、前記デバイスへ、前記デバイスを特定するデバイス識別情報を要求する。前記デバイスは、管理仲介システムからデバイス識別情報を要求されることに応じて、管理仲介システムへデバイス識別情報を送信する。
【0012】
送信処理が第2送信処理を含む場合、前記デバイスは、情報処理装置から受信した第2アクセス情報に基づき、管理仲介システムへデバイス識別情報を送信する。
管理仲介システムは、前記デバイスからデバイス識別情報を受信することに応じて、受信したデバイス識別情報を含む登録通知を管理装置へ送信可能に構成されている。
【0013】
管理装置は、登録通知を受信することに応じて、登録通知に含まれているデバイス識別情報が示す前記デバイスを管理対象として登録可能に構成されている。
したがって、管理装置と直接通信を行うことができないデバイスを新規に管理対象として登録したい場合、そのデバイスに対応したドライバインストールプログラムを情報処理装置で実行させることよって、管理仲介システムを介して管理装置に容易に登録することができる。これにより、その登録されたデバイスを管理装置から管理仲介システムを介して管理することが可能となる。
【0014】
次に、本発明の主仲介プログラムは、主仲介装置が備えるコンピュータが実行可能なプログラムである。主仲介装置は、管理装置および被管理システムと通信可能に構成されている。
【0015】
被管理システムは、デバイスと、前記デバイスと通信可能に構成された情報処理装置とを備える。管理装置は、主仲介装置を介して、管理装置において管理対象として登録されている被管理システム内の登録デバイスと通信を行うことにより、登録デバイスを管理可能に構成されている。
【0016】
情報処理装置は、インストール処理が実行される。インストール処理は、前記デバイスを制御するためのデバイスドライバを情報処理装置にインストールすることを含む。情報処理装置は、インストール処理が実行されることにより、対象情報を被管理システムを介して主仲介装置へ要求可能に構成されている。対象情報は、管理対象にされるべき対象デバイスを示す。
【0017】
主仲介プログラムは、コンピュータに、要求受信処理と、対象情報送信処理と、識別情報受信処理と、登録通知送信処理とを実行させる。
要求受信処理は、被管理システムを介して対象情報の要求を受信する処理である。
【0018】
対象情報送信処理は、要求受信処理により対象情報の要求が受信されることに応じて対象情報を被管理システムへ送信する処理である。
識別情報受信処理は、対象情報送信処理により送信された対象情報に応じて被管理システムから送信されるデバイス識別情報を受信する処理である。デバイス識別情報は、前記デバイスを特定する情報である。
【0019】
登録通知送信処理は、識別情報受信処理により受信されたデバイス識別情報を含む登録通知を管理装置へ送信する処理である。
情報処理装置は、対象情報送信処理により送信された対象情報に基づいて、前記デバイスが対象デバイスに含まれているか否か判断可能に構成されている。
【0020】
被管理システムは、情報処理装置によりデバイスが前記対象デバイスに含まれていると判断された場合、デバイス識別情報を主仲介装置へ送信可能に構成されている。
管理装置は、主仲介装置から登録通知を受信することに応じて、登録通知に含まれているデバイス識別情報が示す前記デバイスを管理対象として登録可能に構成されている。
【0021】
したがって、管理装置と直接通信を行うことができないデバイスを新規に管理対象として登録したい場合、主仲介装置に主仲介プログラムを実行させることで、情報処理装置と協働して管理装置に容易に登録することができる。
【0022】
具体的には、主仲介装置は、情報処理装置からの要求に応じて情報処理装置へ対象情報を送信することにより、登録対象のデバイスのデバイス識別情報を取得することができる。そして、そのデバイス識別情報を含む登録通知を管理装置へ送信することにより、管理装置にそのデバイスを登録させることができる。
【0023】
これにより、その登録されたデバイスを管理装置から管理仲介システムを介して管理することが可能となる。
次に、本発明の副仲介プログラムは、副仲介装置が備えるコンピュータが実行可能なプログラムである。副仲介装置は、主仲介装置、情報処理装置およびデバイスと通信可能に構成されている。
【0024】
主仲介装置は、管理装置および副仲介装置の各々と通信可能に構成されている。
管理装置は、主仲介装置及び副仲介装置を通じて、管理装置において管理対象として登録されている登録デバイスと通信を行うことにより、登録デバイスを管理可能に構成されている。
【0025】
情報処理装置は、インストール処理が実行される。インストール処理は、前記デバイスを制御するためのデバイスドライバを情報処理装置にインストールすることを含む。情報処理装置は、インストール処理が実行されると、管理対象にされるべき対象デバイスを示す対象情報を副仲介装置へ要求し、その要求に応じて副仲介装置から対象情報を取得する。即ち、その要求に応じて副仲介装置が対象情報を送信し、その送信された対象情報を情報処理装置が取得する。情報処理装置は、副仲介装置から取得した対象情報に基づいて前記デバイスが対象デバイスに含まれていると判断した場合、副仲介装置へ、アクセス情報を送信可能に構成されている。アクセス情報は、副仲介装置がデバイスへアクセスするための情報である。
【0026】
副仲介プログラムは、コンピュータに、要求受信処理と、要求中継処理と、対象情報受信処理と、送信中継処理と、アクセス情報受信処理と、識別情報要求処理と、識別情報受信処理と、識別情報送信処理とを実行させる。
【0027】
要求受信処理は、情報処理装置から対象情報の要求を受信する処理である。
要求中継処理は、要求受信処理により対象情報の要求が受信されることに応じて、主仲介装置へ対象情報を要求する処理である。
【0028】
対象情報受信処理は、要求中継処理に応じて主仲介装置から送信された対象情報を受信する処理である。
送信中継処理は、対象情報受信処理により受信された対象情報を情報処理装置へ送信する処理である。
【0029】
アクセス情報受信処理は、送信中継処理に応じて情報処理装置から送信されたアクセス情報を受信する処理である。
識別情報要求処理は、アクセス情報受信処理により受信されたアクセス情報に基づき、前記デバイスへデバイス識別情報を要求する処理である。デバイス識別情報は、前記デバイスを特定する情報である。
【0030】
識別情報受信処理は、識別情報要求処理に応じてデバイスから送信されたデバイス識別情報を受信する処理である。
識別情報送信処理は、識別情報受信処理により受信されたデバイス識別情報を主仲介装置へ送信する処理である。
【0031】
主仲介装置は、識別情報送信処理により送信されたデバイス識別情報を受信することに応じて、受信したデバイス識別情報を含む登録通知を管理装置へ送信可能に構成されている。
【0032】
管理装置は、登録通知を受信することに応じて、登録通知に含まれているデバイス識別情報が示すデバイスを管理対象として登録可能に構成されている。
したがって、管理装置と直接通信を行うことができないデバイスを新規に管理対象として登録したい場合、副仲介装置に副仲介プログラムを実行させることで、主仲介装置および情報処理装置と協働して管理装置に容易に登録することができる。
【0033】
具体的には、副仲介装置は、登録対象のデバイスにアクセスするためのアクセス情報を情報処理装置から取得し、そのアクセス情報に基づいてそのデバイスへアクセスすることにより、そのデバイスからデバイス識別情報を取得することができる。そして、その取得したデバイス識別情報を主仲介装置を介して管理装置へ送信することで、管理装置にそのデバイスを登録させることができる。
【0034】
これにより、その登録されたデバイスを管理装置から管理仲介システムを介して管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】第1実施形態のデバイス管理システムの概略構成を示す説明図である。
図2】主仲介データベースの一例を示す説明図である。
図3】(a)は第1被管理システム内の副仲介装置の副仲介データベースの一例を示す説明図、(b)は第2被管理システム内の副仲介装置の副仲介データベースの一例を示す説明図、(c)は第3被管理システム内の副仲介装置の副仲介データベースの一例を示す説明図である。
図4】第1実施形態のデバイス管理システムで実行される、管理対象デバイスの新規登録の処理を示す説明図である。
図5】第2実施形態のデバイス管理システムで実行される、管理対象デバイスの新規登録の処理を示す説明図である。
図6】第3実施形態のデバイス管理システムで実行される、管理対象デバイスの新規登録の処理を示す説明図である。
図7】第4実施形態のデバイス管理システムの概略構成を示す説明図である。
図8】第4実施形態のデバイス管理システムで実行される、管理対象デバイスの新規登録の処理を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
(1-1)デバイス管理システムの概要
図1に示すデバイス管理システム1は、管理装置5と、主仲介装置40と、少なくとも1つの被管理システムを備える。被管理システムの各々は、副仲介装置を備える。
【0037】
本第1実施形態では、デバイス管理システム1は、例えば3つの被管理システムを備える。具体的には、デバイス管理システム1は、図1に示すように、第1被管理システム110と、第2被管理システム120と、第3被管理システム130とを備える。そして、第1被管理システム110は副仲介装置10を備え、第2被管理システム120は副仲介装置20を備え、第3被管理システム130は副仲介装置30を備える。
【0038】
第1被管理システム110は、さらに、情報処理装置50と、デバイス81,82,83とを備える。デバイス81~83は、情報処理装置50および副仲介装置10と直接通信可能であるが、管理装置5と直接通信を行う機能を有していない。
【0039】
第2被管理システム120は、さらに、デバイス84,85を備える。デバイス84,85は、副仲介装置20と直接通信可能であるが、管理装置5と直接通信を行う機能を有していない。
【0040】
第3被管理システム130は、さらに、デバイス86,87,88を備える。デバイス86~88は、副仲介装置30と直接通信可能であるが、管理装置5と直接通信を行う機能を有していない。
【0041】
デバイス81~88は、どのようなデバイスであってもよい。デバイス81~88は、例えば容易に持ち運び可能な小型のデバイスであってもよいし、持ち運ぶことが容易ではないデバイス或いはもともと据え置かれて使用されることを前提としたデバイスであってもよい。本第1実施形態では、デバイス81~88はいずれも例えば容易に持ち運び可能な小型のプリンタである。プリンタは、被記録媒体(例えば記録紙)に画像を印刷する機能を有する。
【0042】
管理装置5及び主仲介装置40は、グローバルネットワーク200に接続され、グローバルネットワーク200を通じて相互に通信可能である。グローバルネットワーク200はどのようなネットワークでもよく、本第1実施形態では例えば、いわゆるTCP/IPプロトコルに従って通信が行われるように構成されたインターネットである。
【0043】
第1被管理システム110は、第1ローカルネットワーク(不図示)を備える。第1被管理システム110においては、副仲介装置10、情報処理装置50およびデバイス81~83が、第1ローカルネットワークに接続され、第1ローカルネットワークを介して相互に通信可能である。
【0044】
第1被管理システム110は、さらに、中継装置116を備える。中継装置116は、グローバルネットワーク200及び第1ローカルネットワークに接続され、グローバルネットワーク200と第1ローカルネットワークとのネットワーク間を接続する。第1被管理システム110内において第1ローカルネットワークに接続された装置と、グローバルネットワーク200に接続された装置との通信は、中継装置116を介して行われる。
【0045】
第2被管理システム120は、第2ローカルネットワーク(不図示)を備える。第2被管理システム120においては、副仲介装置20およびデバイス84,85が、第2ローカルネットワークに接続され、第2ローカルネットワークを介して相互に通信可能である。
【0046】
第2被管理システム120は、さらに、中継装置126を備える。中継装置126は、グローバルネットワーク200及び第2ローカルネットワークに接続され、グローバルネットワーク200と第2ローカルネットワークとのネットワーク間を接続する。第2被管理システム120内において第2ローカルネットワークに接続された装置と、グローバルネットワーク200に接続された装置との通信は、中継装置126を介して行われる。
【0047】
第3被管理システム130は、第3ローカルネットワーク(不図示)を備える。第3被管理システム130においては、副仲介装置30およびデバイス86~88が、第3ローカルネットワークに接続され、第3ローカルネットワークを介して相互に通信可能である。
【0048】
第3被管理システム130は、さらに、中継装置136を備える。中継装置136は、グローバルネットワーク200及び第3ローカルネットワークに接続され、グローバルネットワーク200と第3ローカルネットワークとのネットワーク間を接続する。第3被管理システム130内において第3ローカルネットワークに接続された装置と、グローバルネットワーク200に接続された装置との通信は、中継装置136を介して行われる。
【0049】
第1ローカルネットワーク、第2ローカルネットワークおよび第3ローカルネットワークは、それぞれ、有線のネットワークであってもよいし、無線のネットワークであってもよいし、有線と無線とが混在したネットワークであってもよい。本実施形態では、第1ローカルネットワーク、第2ローカルネットワークおよび第3ローカルネットワークは、例えば、TCP/IPプロトコルを含む通信プロトコルに従って通信が行われる。
【0050】
中継装置116、126,136は、それぞれ、いわゆるブロードバンドルータの機能を備えていてもよいし、グローバルネットワーク200から対応する被管理システムへのアクセスを制限するためのファイアウォールを備えていてもよい。ファイアウォールは、ハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェア処理によって実現されてもよい。
【0051】
デバイス管理システム1は、いわゆるモバイルデバイス管理システム(MDMシステム)の一部を含む。即ち、管理装置5は、例えば、MDMシステムのサービスを提供する第1の会社が保有している。一方、主仲介装置40および各副仲介装置10,20,30は、例えば、MDMシステムを利用してデバイス81~88を管理することを望む第2の会社が保有している。副仲介装置10,20,30の各々は、例えば第2の会社が有する複数の支店のうちの1つに設けられてもよい。即ち、各被管理システム110,120,130はそれぞれ、複数の支店のうちの1つに構築されてもよい。
【0052】
管理装置5は、MDMシステムにおいて各種の管理対象のモバイルデバイス(不図示)と通信を行うことによりそれらモバイルデバイスを管理可能である。
本第1実施形態の管理装置5は、さらに、当該管理装置5と直接通信を行う機能を有していないデバイス81~88のうち管理装置5において管理対象として登録されているデバイス(以下、「登録デバイス」と称する)を、主仲介装置40及び対応する副仲介装置を介して管理可能である。
【0053】
つまり、管理装置5は、デバイス81~88と直接は通信できないが、主仲介装置40及び副仲介装置を介して、その副仲介装置と共通のローカルネットワークに接続された登録デバイスと通信を行うことにより、その登録デバイスを管理することができる。主仲介装置40及び副仲介装置は、管理装置5と直接通信を行う機能を有していない登録デバイスを管理装置5が管理できるようにするために、管理装置5と登録デバイスとの間を仲介する役割を果たす。
【0054】
なお、以下の説明では、デバイスが管理装置5に登録されていることを、「デバイス管理システム1に登録されている」などと表現する場合がある。また、デバイスが管理装置5に登録される場合、そのデバイスは、基本的には、主仲介装置40、及びそのデバイスが接続されているローカルネットワークに接続されている副仲介装置にも登録される。
【0055】
デバイス81~88はそれぞれ、管理装置5において管理対象として登録されることにより、管理装置5から管理可能となる。管理装置5には、登録デバイス毎に、その登録デバイスに関する各種の管理情報が記憶されている。
【0056】
登録デバイスの管理者は、例えばWebブラウザを用いて管理装置5における管理用サイトにアクセスすることにより、登録デバイスを管理することができる。具体的には、管理者は例えば、管理用サイトにアクセスして登録デバイスの管理情報を閲覧することができる。管理情報は、後述する図2の主仲介データベースにおける各種情報を含んでいてもよい。また例えば、管理者は、管理用サイトを通じて、登録デバイスに対して各種設定情報の追加、変更、削除等の指示を行うことができる。
【0057】
以下の説明では、例えば、デバイス81,82,84~88はいずれも登録デバイスであり、デバイス83はまだ登録されていない未登録デバイスであるものとする。
主仲介装置40へのデバイスの登録は、主仲介装置40における後述する主仲介データベース45に当該デバイスに関する情報が登録されることにより行われる。なお、「データベース」のことを以下「DB」と略称する。
【0058】
各副仲介装置10,20,30へのデバイスの登録は、各副仲介装置10,20,30における後述する副仲介DB15に当該デバイスに関する情報が登録されることにより行われる。本第1実施形態では、副仲介装置10の副仲介DB15には、対応する第1被管理システム110に所属するデバイス81、82が登録されている。副仲介装置20の副仲介DB(不図示)には、対応する第2被管理システム120に所属するデバイス84、85が登録されている。副仲介装置30の副仲介DB(不図示)には、対応する第3被管理システム130に所属するデバイス86~88が登録されている。
【0059】
なお、登録デバイスが被管理システムに「所属」する、とは、換言すれば、登録デバイスが被管理システムにおける副仲介装置に登録されている(ひいては主仲介装置40および管理装置5に登録されている)ことを意味する。
【0060】
管理装置5は、第1被管理システム110に所属するデバイス81,82を、主仲介装置40および副仲介装置10を介して管理する。管理装置5は、第2被管理システム120に所属するデバイス84,85を、主仲介装置40および副仲介装置20を介して管理する。管理装置5は、第3被管理システム130に所属するデバイス86~88を、主仲介装置40および副仲介装置30を介して管理する。
【0061】
なお、管理装置、主仲介装置および副仲介装置の名称はそれぞれどのような名称であってもよい。管理装置は例えば「管理サーバ」などと称してもよい。主仲介装置は例えば「コンダクタ」、「管理仲介装置」などと称してもよい。副仲介装置は例えば「エージェント」、「補助仲介装置」などと称してもよい。
【0062】
(1-2)主仲介装置の構成
図1に示すように、主仲介装置40は、制御部41と、記憶部42と、ユーザインタフェース46と、通信インタフェース47とを備える。以下、「インタフェース」のことを「I/F」と略称する。
【0063】
制御部41は例えばCPUを有する。記憶部42は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリ、SSDなどの半導体メモリを有する。即ち、主仲介装置40は、CPU及び半導体メモリを含むコンピュータを備えている。記憶部42は、例えばハードディスクドライブなどの、半導体メモリとは異なるメモリを備えていてもよい。記憶部42には、オペレーティングシステム43、主仲介プログラム44および主仲介DB45を含む、各種のプログラムやデータ等が記憶される。以下、「オペレーティングシステム」のことを「OS」と略称する。
【0064】
制御部41は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部42が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部41により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0065】
主仲介DB45は、図2に例示するように、登録デバイス毎の管理情報を含む。管理情報は、対応するデバイスのデバイスID、グループID、ロケーション情報、ファームパージョンおよび設定情報などの各種情報を含む。
【0066】
デバイスIDは、デバイス毎に与えられた、当該デバイスを特定する固有のIDである。デバイスIDは、例えば、MACアドレスであってもよいし、プライベートIPアドレスであってもよいし、特定のシリアル番号であってもよい。本実施形態では、デバイスIDは例えば特定のシリアル番号である。図2において、デバイスID「001」~「007」は、デバイス81,82,84~88に対応する。なお、主仲介装置40にデバイスが登録される、とは、主仲介DB45に当該デバイスに対応した管理情報が登録(即ち記憶)されることを意味する。
【0067】
グループIDは、対応するデバイスが所属する被管理システム(延いては当該被管理システム内の副仲介装置)を示す。図2において、グループID「00A」は第1被管理システム110および副仲介装置10を示し、グループID「00B」は第2被管理システム120および副仲介装置20を示し、グループID「00C」は第3被管理システム130および副仲介装置30を示す。
【0068】
ロケーション情報は、対応するデバイスが存在する場所を示す。
ファームパージョンは、対応するデバイスにインストールされているファームウェアのパージョンを示す。なお、図2に示すファームパージョンは、数字が大きい方がより新しいパージョンであることを示す。
【0069】
設定情報は、例えばフォント、フォントサイズ、濃度などの、複数の細分化された設定項目を有する。フォントは、対応するデバイスが印刷する文字のフォントを示す。フォントサイズは、対応するデバイスが印刷する文字のサイズを示す。濃度は、対応するデバイスが印刷する文字や図形等のインクの濃度を示す。なお、設定情報は、前述のフォント、フォントサイズ及び濃度とは異なる設定項目を有していてもよい。また、設定情報が有する設定項目の数はいくつであってもよい。
【0070】
主仲介プログラム44は、管理装置5による登録デバイスの管理を仲介するための各種処理を含む。主仲介プログラム44は、さらに、後述する副仲介プログラム14及びインストーラ54との協働によって未登録デバイスをデバイス管理システム1に登録するための第1登録補助処理を含む。なお、後述する図4に示す主仲介装置の各処理(S401~S407)は、第1登録補助処理に含まれる。
【0071】
主仲介DB45は、主仲介プログラム44が実行されることによって生成されてもよいし、主仲介プログラム44とは別にあらかじめ用意されて主仲介プログラム44の実行に応じて適宜内容が変更されてもよい。また、主仲介プログラム44は、主仲介装置40にプリインストールされて提供されてもよい。また例えば、主仲介プログラム44は、例えばCD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ、フラッシュメモリなどの記憶媒体に記憶された状態で提供され、主仲介装置40においてその記憶媒体から主仲介プログラム44を読み取らせることによって主仲介装置40にインストールされてもよい。また例えば、主仲介プログラム44は、インターネットの通信回線を介して主仲介装置40にダウンロードされることによって主仲介装置40にインストールされてもよい。
【0072】
ユーザI/F46は、例えばキーボードやマウスなど、管理者による各種入力を受け付けるための入力装置を備える。ユーザI/F46は、さらに、例えば液晶パネルやLED表示装置などの、管理者へ各種情報を表示するための表示装置を備える。
【0073】
通信I/F47は、管理装置5及び各副仲介装置10,20,30等と通信するためのインタフェースである。通信I/F47は、例えば有線LAN、無線LAN、その他の各種通信のインタフェースであってもよい。主仲介装置40は、各副仲介装置10,20,30と、対応する中継装置が備えるファイアウォールを通じて通信する。
【0074】
(1-3)副仲介装置の構成
本第1実施形態では、各副仲介装置10,20,30はいずれも同じ構成を備えている。そこで、以下、第1被管理システム110における副仲介装置10について説明する。図1に示すように、副仲介装置10は、制御部11と、記憶部12と、ユーザI/F16と、通信I/F17とを備える。
【0075】
制御部11は例えばCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリ、SSDなどの半導体メモリを有する。即ち、副仲介装置10は、CPU及び半導体メモリを含むコンピュータを備えている。記憶部12は、例えばハードディスクドライブなどの、半導体メモリとは異なるメモリを備えていてもよい。記憶部12には、OS13、副仲介プログラム14および副仲介DB15を含む、各種のプログラムやデータ等が記憶される。
【0076】
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0077】
副仲介DB15は、図3(a)に例示するように、第1被管理システム110に所属する登録デバイス毎の管理情報の一部または全てを含む。なお、第2被管理システム120における副仲介装置20が備える不図示の副仲介DBは、図3(b)に例示するように、第2被管理システム120に所属する登録デバイス毎の管理情報を含む。第3被管理システム130における副仲介装置30が備える不図示の副仲介DBは、図3(c)に例示するように、第3被管理システム130に所属する登録デバイス毎の管理情報を含む。
【0078】
副仲介プログラム14は、管理装置5による登録デバイスの管理を仲介するための各種処理を含む。副仲介プログラム14は、さらに、主仲介プログラム44及びインストーラ54との協働によって未登録デバイスをデバイス管理システム1に登録するための第2登録補助処理を含む。なお、後述する図4に示す副仲介装置の各処理(S301~S311)は、第2登録補助処理に含まれる。
【0079】
副仲介DB15は、副仲介プログラム14が実行されることによって生成されてもよいし、副仲介プログラム14とは別にあらかじめ用意されて副仲介プログラム14の実行に応じて適宜内容が変更されてもよい。また、副仲介プログラム14は、副仲介装置10にプリインストールされて提供されてもよい。また例えば、副仲介プログラム14は、例えばCD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ、フラッシュメモリなどの記憶媒体に記憶された状態で提供され、副仲介装置10においてその記憶媒体から副仲介プログラム14を読み取らせることによって副仲介装置10にインストールされてもよい。また例えば、副仲介プログラム14は、インターネットの通信回線を介して副仲介装置10にダウンロードされることによって副仲介装置10にインストールされてもよい。
【0080】
ユーザI/F16は、例えばキーボードやマウスなど、管理者による各種入力を受け付けるための入力装置を備える。ユーザI/F16は、さらに、例えば液晶パネルやLED表示装置などの、管理者へ各種情報を表示するための表示装置を備える。
【0081】
通信I/F17は、主仲介装置40、情報処理装置50及び各デバイス81~83等と通信するためのインタフェースである。通信I/F17は、例えば有線LAN、無線LAN、その他の各種通信のインタフェースであってもよい。副仲介装置10は、主仲介装置40を含む、グローバルネットワーク200に接続されている各装置と、中継装置116が備えるファイアウォールを通じて通信する。
【0082】
(1-4)情報処理装置の構成
情報処理装置50について説明する。図1に示すように、情報処理装置50は、制御部51と、記憶部52と、ユーザI/F56と、通信I/F57とを備える。
【0083】
制御部51は例えばCPUを有する。記憶部52は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリ、SSDなどの半導体メモリを有する。即ち、情報処理装置50は、CPU及び半導体メモリを含むコンピュータを備えている。記憶部52は、例えばハードディスクドライブなどの、半導体メモリとは異なるメモリを備えていてもよい。記憶部52には、OS53、インストーラ54およびデバイスドライバ55を含む、各種のプログラムやデータ等が記憶される。
【0084】
制御部51は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部52が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部51により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0085】
インストーラ54は、デバイスドライバ55をインストールすることを主目的とするプログラムである。デバイスドライバ55は、例えば未登録のデバイス83を制御するためのプログラムである。デバイスドライバ55は、インストーラ54に含まれていてもよいし、インストーラ54とは別に提供されてもよい。
【0086】
インストーラ54は、情報処理装置50にプリインストールされて提供されてもよい。また例えば、インストーラ54は、例えばCD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ、フラッシュメモリなどの記憶媒体に記憶された状態で提供され、情報処理装置50においてその記憶媒体からインストーラ54を読み取らせることによって情報処理装置50で実行可能な状態にされてもよい。また例えば、インストーラ54は、インターネットの通信回線を介して情報処理装置50にダウンロードされることによって情報処理装置50で実行可能な状態にされてもよい。
【0087】
情報処理装置50において制御部51がインストーラ54を実行すると、インストーラ54により情報処理装置50にデバイスドライバ55がインストールされる。これにより、情報処理装置50からデバイス83を制御することが可能となり、例えば情報処理装置50からデバイス83へ印刷データを送信して印刷させることが可能となる。
【0088】
インストーラ54は、さらに、未登録デバイスをデバイス管理システム1に登録するための第3登録補助処理を含む。なお、後述する図4におけるインストーラの処理において、S102~S108の処理は、第3登録補助処理に含まれる。
【0089】
ユーザI/F56は、例えばキーボードやマウスなど、管理者による各種入力を受け付けるための入力装置を備える。ユーザI/F56は、さらに、例えば液晶パネルやLED表示装置などの、管理者へ各種情報を表示するための表示装置を備える。
【0090】
通信I/F57は、主仲介装置40、副仲介装置10および各デバイス81~83等と通信するためのインタフェースである。通信I/F57は、例えば有線LAN、無線LAN、その他の各種通信のインタフェースであってもよい。
【0091】
(1-5)デバイスの新規登録の手順
次に、デバイス管理システム1において登録デバイスを追加、即ち未登録デバイスを新たに登録する手順について、図4を参照して説明する。ここでは、一例として、第1被管理システム110内に配置されている未登録のデバイス83を情報処理装置50のインストーラ54を用いて登録する手順について説明する。
【0092】
インストーラ54は、管理者によりカスタマイズ可能に構成されている。インストーラ54のカスタマイズには、例えば、副仲介装置10にアクセスするための情報を設定することが含まれる。副仲介装置10にアクセスするための情報はどのような情報であってもよく、例えば、副仲介装置10のIPアドレスであってもよい。
【0093】
なお、以下の説明では、プログラムを実行する制御部(より詳しくはその制御部が有するCPU)のことを、単にプログラム名で記載、または当該プログラムを有する装置の装置名で記載する場合もある。例えば「インストーラ54は」という記載が「インストーラ54を実行するCPUは」あるいは「インストーラ54を実行する制御部51は」を意味する場合もある。また例えば、「主仲介装置40は」という記載が「主仲介装置40が有する制御部41(より詳しくはその制御部41が有するCPU)は」を意味する場合もある。
【0094】
図4を参照して、登録対象のデバイス83をデバイス管理システム1に登録するために各装置において実行される各処理について説明する。
図4に示すように、例えば管理者が情報処理装置50を操作することによって、情報処理装置50においてインストーラ54が起動されると、インストーラ54は、インストール処理を実行する(S101)。インストール処理は、デバイスドライバ55を情報処理装置50のコンピュータにインストールする処理である。
【0095】
インストーラ54は、デバイスドライバ55のインストールが完了すると、副仲介装置10へ、対象情報要求を送信する(S102)。対象情報要求は、対象情報を要求することを示すコマンドである。対象情報とは、デバイス管理システム1において管理対象にされるべきデバイスである対象デバイスを示す情報である。
【0096】
対象情報は、例えば管理者により作成されてもよい。対象情報は、例えば主仲介装置40の記憶部42に記憶されていてもよいし、例えば管理装置5に記憶されていて主仲介装置40が管理装置5から取得可能であってもよい。
【0097】
対象情報はどのような内容であってもよいし、どのような形式であってもよい。本第1実施形態では、対象情報は例えばINIファイルで表現される。INIファイルとは、よく知られているように、ソフトウェアの設定などを記述および保存するために用いられるファイル形式の1つである。
【0098】
対象情報において、対象デバイスはどのように定義されてもよい。対象デバイスは、例えばデバイスのモデル名で定義されてもよい。この場合、例えば「ModelName=MF-1234,ML-6600」というテキストを含むINIファイルが対象情報として用意されていてもよい。この例は、「MF-1234」又は「ML-6600」というモデル名を有するデバイスは全て対象デバイスであることを示している。
【0099】
また例えば、対象デバイスはデバイスのタイプで定義されてもよい。この場合、例えば「PrinterType=Laser」というテキストを含むINIファイルが対象情報として用意されていてもよい。この例は、レーザープリンタに分類されるデバイスは全て対象デバイスであることを示している。
【0100】
また例えば、対象デバイスはデバイス固有のシリアル番号、即ち前述のデバイスIDで定義されてもよい。この場合、例えば「SerialNumber=001,002,003,004,005,006,007,008,021,022,023」というテキストを含むINIファイルが対象情報として用意されていてもよい。この例は、デバイスIDが001,002,003,004,005,006,007,008,021,022又は023であるデバイスが対象デバイスであることを示している。
【0101】
副仲介装置10は、インストーラ54から送信された対象情報要求を受信すると(S301)、その受信した対象情報要求を主仲介装置40へ送信する(S302)。S302では、S301で受信した対象情報要求をそのまま送信してもよいし、フォーマット等を適宜変更して送信してもよい。
【0102】
主仲介装置40は、副仲介装置10から送信された対象情報要求を受信すると(S401)、記憶部42に記憶されている対象情報を副仲介装置10へ送信する(S402)。なお、対象情報が主仲介装置40とは別の装置(例えば管理装置5)に保存されている場合は、主仲介装置40は、その別の装置から対象情報を取得して副仲介装置10へ送信する。
【0103】
副仲介装置10は、主仲介装置40から送信された対象情報を受信すると(S303)、その受信した対象情報をインストーラ54へ(即ち情報処理装置50へ)送信する(S304)。S304では、S303で受信した対象情報をそのまま送信してもよいし、フォーマット等を適宜変更して送信してもよい。
【0104】
インストーラ54は、副仲介装置10から送信された対象情報を受信することにより対象情報を取得すると(S103)、その対象情報に基づいて、デバイス83が対象デバイスに含まれているか否か判断する(S104)。
【0105】
インストーラ54は、デバイス83が対象デバイスに含まれていないと判断した場合は(S104:NO)、S105~S108の処理を実行することなく、処理を終了するか若しくは他の異なる処理に移行する。
【0106】
インストーラ54は、デバイス83が対象デバイスに含まれていると判断した場合は(S104:YES)、デバイス83がすでに管理装置5において管理対象として登録されているか否か、即ちすでに登録デバイスにされているか否か判断する(S105)。
【0107】
S105の判断は、例えば、副仲介装置10へ問い合わせること、副仲介装置10を介して主仲介装置40へ問い合わせること、又は、副仲介装置10及び主仲介装置40を介して管理装置5へ問い合わせること等によって行ってもよい。また例えば、S103で取得される対象情報に登録デバイスのリストが含まれていて、そのリストに基づいて判断してもよい。また例えば、S102で対象情報要求を送信する際にデバイス83の情報(例えばデバイスID)も含めて送信することにより、主仲介装置40においてデバイス83がすでに登録されているか否か判断してもらい、その判断結果を主仲介装置40から取得して、その判断結果に基づいて判断してもよい。
【0108】
デバイス83がすでに登録されていた場合は(S105:YES)、S105~S108の処理を実行することなく、処理を終了するか若しくは他の異なる処理に移行する。デバイス83がまだ登録されていない場合は(S105:NO)、副仲介装置10へ、デバイスアクセス情報を送信する(S106)。
【0109】
デバイスアクセス情報は、副仲介装置10がデバイス83へアクセスするための情報である。デバイスアクセス情報はどのような情報であってもよく、例えば、デバイス83のIPアドレスを含んでいてもよい。なお、インストーラ54は、S101のインストール処理においてデバイス83からデバイス83のIPアドレスを取得し、記憶部52に記憶する。
【0110】
副仲介装置10は、インストーラ54から送信されたデバイスアクセス情報を受信すると(S305)、そのデバイスアクセス情報が示すデバイス83へ、デバイス情報要求を送信する(S306)。デバイス情報要求は、デバイス情報を要求することを示すコマンドである。デバイス83には、当該デバイス83固有の前述のデバイスIDが記憶されている。デバイス情報は、少なくともそのデバイスIDを含む。デバイス情報は、デバイスID以外の情報を含んでいてもよい。
【0111】
デバイス83は、副仲介装置10から送信されたデバイス情報要求を受信すると(S201)、デバイス83のデバイス情報を副仲介装置10へ送信する(S202)。
副仲介装置10は、デバイス83から送信されたデバイス情報を受信すると(S307)、その受信したデバイス情報を主仲介装置40へ送信する(S308)。S308では、S307で受信したデバイス情報をそのまま送信してもよいし、フォーマット等を適宜変更して送信してもよい。
【0112】
主仲介装置40は、副仲介装置10から送信されたデバイス情報を受信すると(S403)、登録通知を管理装置5へ送信する(S404)。登録通知は、管理装置5へデバイス83を登録するように要求する通知であり、少なくともデバイス83のデバイスIDを含む。登録通知は、デバイスIDのほか、図2に例示した登録情報を含んでいてもよい。
【0113】
管理装置5は、主仲介装置40から送信された登録通知を受信すると(S501)、登録処理を実行する(S502)。登録処理は、S501で受信した登録通知に含まれているデバイスIDが示すデバイス83を管理対象として新規に登録する処理を含む。登録処理は、例えば、デバイス83を登録してもよいか否かを管理者に問い合わせ、管理者から登録を承認する旨の応答を受けた場合に登録するように構成されていてもよい。
【0114】
管理装置5は、登録処理を完了すると、主仲介装置40へ承認通知を送信する(S503)。承認通知は、管理装置5においてデバイス83が管理対象として登録されたことを示す通知である。
【0115】
主仲介装置40は、管理装置5から送信された承認通知を受信すると(S405)、その承認通知を副仲介装置10へ送信する(S406)。主仲介装置40は、さらに、主仲介DBを更新する(S407)。具体的には、S403で受信したデバイス情報に基づき、主仲介DBへ、デバイス83に対応した管理情報を新規追加する。これによりデバイス83は主仲介装置40においても登録された状態となる。なお、S407の処理は、S406よりも先に実行されてもよい。
【0116】
副仲介装置10は、主仲介装置40から送信された承認通知を受信すると(S309)、インストーラ54へ登録実行通知を送信する(S310)。登録実行通知は、デバイス83が管理対象として登録されること又は登録されたことを示す。副仲介装置10は、さらに、副仲介DBを更新する(S311)。具体的には、S307で受信したデバイス情報に基づき、副仲介DBへ、デバイス83に対応した情報を新規追加する。これによりデバイス83は副仲介装置10においても登録された状態となる。なお、S311の処理は、S310よりも先に実行されてもよい。
【0117】
インストーラ54は、副仲介装置10から送信された登録実行通知を受信すると(S107)、報知処理を実行する(S108)。報知処理は、デバイス83が管理対象として登録されること又は登録されたことを、情報処理装置50のユーザI/F56を介して或いは通信I/F57を介して、情報処理装置50の使用者あるいは管理者へ報知する処理である。
【0118】
(1-6)第1実施形態の効果
以上説明した第1実施形態によれば、以下の(1a)~(1e)の効果を奏する。
(1a)管理者は、デバイス83を新規に管理対象として登録したい場合、そのデバイス83に対応したインストーラ54を情報処理装置50で実行させることよって、副仲介装置10及び主仲介装置40を介して管理装置5に容易に登録することができる。これにより、管理装置5は、その登録されたデバイス83を主仲介装置40および副仲介装置10を介して管理することが可能となる。
【0119】
(1b)主仲介装置40は、主仲介プログラム44を実行することで、インストーラ54及び副仲介プログラム14と協働して、未登録のデバイス83を管理装置5に容易に登録することができる。
【0120】
(1c)副仲介装置10は、副仲介プログラム14を実行することで、インストーラ54及び主仲介プログラム44と協働して、未登録のデバイス83を管理装置5に容易に登録することができる。
【0121】
(1d)インストーラ54は、S104においてデバイス83が対象デバイスに含まれていると判断した場合、デバイス83がすでに登録されているか否か判断し(S105)、すでに登録されている場合は登録のための以後の処理を行わない。そのため、すでに登録されているデバイスについて不要の処理が行われることが抑制される。
【0122】
(1e)副仲介装置10は、管理装置5からの承認通知を主仲介装置40を介して受信すると(S309)、インストーラ54へ登録実行通知を送信する(S310)。これにより、情報処理装置50において報知処理が実行される(S108)。そのため、情報処理装置50においてインストーラ54を実行させた使用者は、デバイス83がシステムに登録されたことを認識することができる。
【0123】
しかも、登録実行通知が受信されるのは、管理装置5において登録処理(S502)が完了した後、即ちデバイス83が実際に管理装置5に登録された後である。そのため、情報処理装置50の使用者は、デバイス83が管理装置5に登録されたこと、ひいては管理装置5からデバイス83を管理可能になったこと、を確実に認識することができる。
【0124】
なお、本第1実施形態において、副仲介装置10,20,30の各々と主仲介装置40との組合せは、いずれも、管理仲介システムの一例に相当する。デバイスIDはデバイス識別情報の一例に相当する。デバイスアクセス情報はアクセス情報及び第1アクセス情報の一例に相当する。
【0125】
また、図4において、S102の処理は要求処理の一例に相当する。S103の処理は対象情報取得処理の一例に相当する。S104の処理は対象判断処理の一例に相当する。S105の処理は登録判断処理の一例に相当する。S106の処理は第1送信処理の一例に相当する。S107の処理は実行通知受信処理の一例に相当する。S301の処理は要求受信処理の一例に相当する。S302の処理は要求中継処理の一例に相当する。S303の処理は対象情報受信処理の一例に相当する。S304の処理は送信中継処理の一例に相当する。S305の処理はアクセス情報受信処理の一例に相当する。S306の処理は識別情報要求処理の一例に相当する。S307の処理は識別情報受信処理の一例に相当する。S308の処理は識別情報送信処理の一例に相当する。S309の処理は承認通知受信処理の一例に相当する。S310の処理は実行通知送信処理の一例に相当する。S401の処理は要求受信処理の一例に相当する。S402の処理は対象情報送信処理の一例に相当する。S403の処理は識別情報受信処理の一例に相当する。S404の処理は登録通知送信処理の一例に相当する。
【0126】
[2.第2実施形態]
図5を参照して、第2実施形態のデバイス管理システムについて説明する。第2実施形態のデバイス管理システムは、基本的な構成は第1実施形態のデバイス管理システム1と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0127】
本第2実施形態のデバイス管理システムは、第1実施形態のデバイス管理システム1と比較して、以下の点で相違する。
即ち、第1実施形態では、インストーラ54は、図5に示すように、インストーラ54は、S104でデバイス83が対象デバイスに含まれていると判断した場合、S105で、デバイス83がすでに登録されているか否か判断した。これに対し、第2実施形態では、図5に示すように、インストーラ54は、S104でデバイス83が対象デバイスに含まれていると判断した場合、S105の処理を実行することなく、デバイスアクセス情報を副仲介装置10へ送信する(S106)。
【0128】
そして、副仲介装置10は、S307でデバイス83からデバイス情報を受信すると、S321で、デバイス83がすでに管理装置5において管理対象として登録されているか否か判断する。この判断は、例えば、主仲介装置40へ問い合わせること、主仲介装置40を介して管理装置5へ問い合わせること、或いはその他の種々の方法で行ってもよい。
【0129】
副仲介装置10は、デバイス83がすでに登録されていた場合は(S321:YES)、S308~S311の処理を実行することなく、処理を終了するか若しくは他の異なる処理に移行する。デバイス83がまだ登録されていない場合は(S321:NO)、S308で、主仲介装置40へデバイス情報を送信する。なお、S321の処理は登録判断処理の一例に相当する。
【0130】
このように構成された第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[3.第3実施形態]
図6を参照して、第3実施形態のデバイス管理システムについて説明する。第3実施形態のデバイス管理システムは、基本的な構成は第1実施形態のデバイス管理システム1および第2実施形態のデバイス管理システムと同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態または第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0131】
本第3実施形態では、インストーラ54及びデバイス83の処理は第2実施形態と同じであり、副仲介装置10の処理は第1実施形態と同じである。一方、主仲介装置40の処理が、第1実施形態及び第2実施形態と一部異なる。
【0132】
即ち、第3実施形態では、主仲介装置40は、S403で副仲介装置10からデバイス情報を受信すると、S421で、デバイス83がすでに管理装置5において管理対象として登録されているか否か判断する。この判断は、例えば、管理装置5へ問い合わせること或いはその他の種々の方法で行ってもよい。
【0133】
主仲介装置40は、デバイス83がすでに登録されていた場合は(S421:YES)、S404~S407の処理を実行することなく、処理を終了するか若しくは他の異なる処理に移行する。デバイス83がまだ登録されていない場合は(S421:NO)、S404で、管理装置5へ登録通知を送信する。なお、S421の処理は登録判断処理の一例に相当する。
【0134】
このように構成された第3実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[4.第4実施形態]
図7及び図8を参照して、第4実施形態のデバイス管理システム140について説明する。第4実施形態のデバイス管理システム140は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0135】
本第4実施形態のデバイス管理システム140における、第1実施形態との主な相違点は、各被管理システム160,170,180が副仲介装置を備えていないことである。第1被管理システム160においては、情報処理装置210およびデバイス81~83は、グローバルネットワーク200を介して主仲介装置150と通信可能である。
【0136】
第2被管理システム170においても、デバイス84、85はグローバルネットワーク200を介して主仲介装置150と通信可能であり、第3被管理システム180においても、デバイス86~88はグローバルネットワーク200を介して主仲介装置150と通信可能である。
【0137】
また、主仲介装置150は、第1実施形態の主仲介装置40と比較して、主仲介プログラム151における第1登録補助処理、及び主仲介DB152が相違する。主仲介DB152は、図2に示した主仲介DB45と比較して、例えばグループIDを含んでいない。主仲介プログラム151における第1登録補助処理については、図8を参照して後述する。
【0138】
また、情報処理装置210は、第1実施形態の情報処理装置50と比較して、インストーラ211における第3登録補助処理が相違する。インストーラ211における第3登録補助処理については、図8を参照して後述する。
【0139】
このように構成された第4実施形態のデバイス管理システム140における、登録対象のデバイス83を登録するために各装置において実行される各処理について、図8を参照して説明する。
【0140】
図8に示すように、インストーラ211は、S101のインストールが完了すると、主仲介装置150へ、対象情報要求を送信する(S152)。
主仲介装置150は、インストーラ211から対象情報要求を受信すると(S451)、対象情報を情報処理装置210へ送信する(S452)。
【0141】
インストーラ211は、主仲介装置150から送信された対象情報を受信して(S153)、S104に移行する。インストーラ211は、S105でデバイス83がまだ登録されていないと判断した場合は、仲介装置アクセス情報をデバイス83へ送信する(S156)。
【0142】
仲介装置アクセス情報は、デバイス83が主仲介装置150へアクセス(より詳しくはデバイス情報を送信)するための情報である。仲介装置アクセス情報は、デバイス83が主仲介装置150へアクセスすることを可能とするどのような情報であってもよい。仲介装置アクセス情報は、例えば、主仲介装置150のIPアドレス及びポート番号を含んでいてもよい。
【0143】
なお、インストーラ211は、管理者がインストーラ211に仲介装置アクセス情報を任意に設定可能なカスタマイズ機能を備えていてもよい。この場合、インストーラ211は、S156では、管理者によってあらかじめ設定された仲介装置アクセス情報を送信してもよい。
【0144】
デバイス83は、インストーラ211から送信された仲介装置アクセス情報を受信すると(S251)、その受信した仲介装置アクセス情報が示す主仲介装置150へデバイス情報を送信する(S252)。主仲介装置150は、デバイス83からデバイス情報を受信することに応じて(S453)、管理装置5へ登録通知を送信する(S404)。
【0145】
主仲介装置150は、管理装置5から承認通知を受信すると(S405)、インストーラ211へ登録実行通知を送信する(S456)。
インストーラ211は、主仲介装置150から登録実行通知を受信すると(S157)と、報知処理を実行する(S108)。
【0146】
以上詳述した第4実施形態によれば、管理者は、デバイス83を新規に管理対象として登録したい場合、そのデバイス83に対応したインストーラ211を情報処理装置210で実行させることよって、主仲介装置150を介して管理装置5に容易に登録することができる。これにより、管理装置5は、その登録されたデバイス83を主仲介装置150を介して管理することが可能となる。
【0147】
なお、第4実施形態において、仲介装置アクセス情報は、第2アクセス情報の一例に相当する。また、図8の処理において、S156の処理は第2送信処理の一例に相当する。
[5.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0148】
(5-1)第1実施形態において、インストーラ54による第3登録補助処理(S102~S108)は、S101のインストール処理よりも先に実行されてもよいし、S101のインストール処理の実行中にインストール処理とともにマルチタスクとして実行されてもよい。第1実施形態以外の各実施形態においても同様である。
【0149】
(5-2)第1実施形態において、副仲介装置10は、S310およびS311の各処理を、S305の処理の実行後のどのタイミングで行ってもよい。また、主仲介装置40は、S407の処理を、S403の処理の実行後のどのタイミングで行ってもよい。
【0150】
第4実施形態においても、主仲介装置150は、S456およびS407の各処理を、S453の処理の実行後のどのタイミングで行ってもよい。
(5-3)第1実施形態では、デバイス管理システム1は3つの被管理システム110,120,130を備えていたが、デバイス管理システム1は、2つ以下の被管理システムを備えていてもよいし、4つ以上の被管理システムを備えていてもよい。他の各実施形態についても同様である。
【0151】
1つの被管理システムにおいて、その被管理システム内のローカルネットワークに接続可能なデバイスの数、即ちその被管理システム内の副仲介装置に登録可能なデバイスの数は、いくつであってもよい。
【0152】
(5-4)上記第1実施形態では、第1被管理システム110に新たなデバイスを登録する手順を例に挙げて説明したが、第2被管理システム120及び第3被管理システム130においても、第1被管理システム110と同様にデバイスを新規登録することができる。例えば第2被管理システム120にデバイスを新規登録したい場合、当該録デバイス及び情報処理装置を第2被管理システム120内の第2ローカルネットワークに接続する。そして、情報処理装置で当該デバイスに対応したインストーラを実行させることで、第1被管理システム110でインストーラ54が実行された場合と同様の手順で、第2被管理システム120においてデバイスを新規登録することができる。他の各実施形態においても同様である。
【0153】
(5-5)各中継装置116,126,136がファイアウォールを備えていることは必須ではない。
(5-6)第1~第3実施形態において、副仲介装置10は、中継装置116を介さずにグローバルネットワーク200に接続可能であってもよい。この場合、副仲介装置10がファイアウォールを内蔵し、そのファイアウォールを介してグローバルネットワーク200と通信可能であってもよい。他の各副仲介装置20,30についても同様である。
【0154】
第4実施形態においては、情報処理装置210は、中継装置116を介さずにグローバルネットワーク200に接続可能であってもよい。この場合、情報処理装置210がファイアウォールを内蔵し、そのファイアウォールを介してグローバルネットワーク200と通信可能であってもよい。
【0155】
(5-7)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
【符号の説明】
【0156】
1,140…デバイス管理システム、5…管理装置、10,20,30…副仲介装置、11,41,51…制御部、12,42,52…記憶部、14…副仲介プログラム、15…副仲介DB、16,46,56…ユーザI/F、17,47,57…通信I/F、40,150…主仲介装置、44,151…主仲介プログラム、45,152…主仲介DB、50,210…情報処理装置、54,211…インストーラ、55…デバイスドライバ、81~88…デバイス、110,160…第1被管理システム、116,126,136…中継装置、120,170…第2被管理システム、130,180…第3被管理システム、160…被管理システム、200…グローバルネットワーク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8