(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】遠隔操作支援サーバ、遠隔操作支援システムおよび遠隔操作支援方法
(51)【国際特許分類】
E02F 9/26 20060101AFI20230711BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20230711BHJP
H04N 7/18 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
E02F9/26 B
H04Q9/00 301Z
H04N7/18 J
(21)【出願番号】P 2020025641
(22)【出願日】2020-02-18
【審査請求日】2022-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】弁理士法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大谷 真輝
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 誠司
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 洋一郎
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/022454(WO,A1)
【文献】特開2019-173444(JP,A)
【文献】特開2010-265620(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/26
H04Q 9/00
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体、前記下部走行体に対して旋回可能な上部旋回体、および、前記上部旋回体に対するエンドエフェクタの運動可能な作業アタッチメントを有する作業機械の遠隔操作装置を用いた遠隔操作を支援するための遠隔操作支援サーバであって、
前記作業機械との通信に基づき、前記上部旋回体および前記エンドエフェクタとの間
隔を表わす指標値を認識する第1支援処理要素と、
前記遠隔操作装置との通信に基づき、前記第1支援処理要素により認識された前記指標値を表わすインジケータを、前記遠隔操作装置を構成する出力インターフェースに出力させる第2支援処理要素と、を備えていることを特徴とする遠隔操作支援サーバ。
【請求項2】
請求項1記載の遠隔操作支援サーバにおいて、
前記第1支援処理要素が、前記作業機械との通信に基づき、前記下部走行体に対する前記上部旋回体の旋回角度を表わす前記指標値を認識することを特徴とする遠隔操作支援サーバ。
【請求項3】
請求項1
または2に記載の遠隔操作支援サーバにおいて、
前記第1支援処理要素が、前記作業機械との通信に基づき、前記エンドエフェクタと物体との相互作用の開始時点および終了時点のうち少なくとも一方における前記指標値を基準指標値として認識することを特徴とする遠隔操作支援サーバ。
【請求項4】
請求項
1~3のうちいずれか1項に記載の遠隔操作支援サーバにおいて、
前記第2支援処理要素が、前記指標値の上限値および下限値のうち少なくとも一方を表わす参照ゲージを前記インジケータとともに前記出力インターフェースに出力させることを特徴とする遠隔操作支援サーバ。
【請求項5】
請求項1~
4のうちいずれか1項に記載の遠隔操作支援サーバと、前記遠隔操作装置と、により構成されていることを特徴とする遠隔操作支援システム。
【請求項6】
下部走行体、前記下部走行体に対して旋回可能な上部旋回体、および、前記上部旋回体に対するエンドエフェクタの運動可能な作業アタッチメントを有する作業機械の遠隔操作装置を用いた遠隔操作を支援するための遠隔操作支援方法であって、
前記作業機械との通信に基づき、前記上部旋回体および前記エンドエフェクタとの間
隔を表わす指標値を認識する第1支援処理と、
前記遠隔操作装置との通信に基づき、前記第1支援処理により認識された前記指標値を表わすインジケータを、前記遠隔操作装置を構成する出力インターフェースに出力させる第2支援処理と、を実行することを特徴とする遠隔操作支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔操作装置を用いた作業機械の遠隔操作を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
作業現場の2次元画像が表示装置に表示される場合、作業者は作業現場の遠近感を知覚し難い。その結果、作業者は遠隔操作を円滑に実施することができず、作業機械の作業効率が低下する可能性がある。作業機械の遠隔操作において、作業現場の遠近感を作業者に効果的に知覚させることができる表示システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この表示システムによれば、作業現場における対象物の3次元データを含む画像データと、作業者の視点位置データとに基づいて、対象物の自由視点画像が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、オペレータの任意の視点に応じた画像が表示されるだけでは、例えば、当該オペレータがショベルカーのバケットなどのエンドエフェクタと周囲にあるダンプカーの荷台等との相対的な位置を認識することが困難になる場合がある
そこで、本発明は、作業機械のエンドエフェクタとその周囲にある物体との相対的な位置関係を、当該作業機械を遠隔操作するオペレータに直感的に認識させることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の遠隔操作支援サーバは、下部走行体、前記下部走行体に対して旋回可能な上部旋回体、および、前記上部旋回体に対するエンドエフェクタの運動可能な作業アタッチメントを有する作業機械の遠隔操作装置を用いた遠隔操作を支援するための遠隔操作支援サーバであって、前記作業機械との通信に基づき、前記上部旋回体および前記エンドエフェクタとの間隔を表わす指標値を認識する第1支援処理要素と、前記遠隔操作装置との通信に基づき、前記第1支援処理要素により認識された前記指標値を表わすインジケータを、前記遠隔操作装置を構成する出力インターフェースに出力させる第2支援処理要素と、を備えていることを特徴とする。
前記第1支援処理要素が、前記作業機械との通信に基づき、前記下部走行体に対する前記上部旋回体の旋回角度を表わす前記指標値を認識することが好ましい。
【0006】
当該構成の遠隔操作支援サーバによれば、遠隔操作装置を構成する出力インターフェースに出力されるインジケータを通じて、作業機械のエンドエフェクタと上部旋回体との間隔の長短、または、当該間隔の長短および下部走行体に対する上部旋回体の旋回角度を直感的に当該遠隔操作装置のオペレータに認識させることができる。また、インジケータの時間変化態様を通じて、作業機械のエンドエフェクタと上部旋回体との間隔の長短および/または下部走行体に対する上部旋回体の旋回角度の時間変化態様を直感的に当該遠隔操作装置のオペレータに認識させることができる。
【0007】
本発明の遠隔操作支援サーバにおいて、前記第1支援処理要素が、前記作業機械との通信に基づき、前記エンドエフェクタと物体との相互作用の開始時点および終了時点のうち少なくとも一方における前記指標値を基準指標値として認識することが好ましい。
【0008】
当該構成の遠隔操作支援サーバによれば、出力インターフェースに出力される基準指標値を表わすインジケータを基準として、現在の指標値を表わすインジケータを対比することにより、エンドエフェクタと物体との相互作用の開始時点および終了時点のうち少なくとも一方の時点を基準として、現在のエンドエフェクタと上部旋回体との間隔の長短および/または下部走行体に対する上部旋回体の旋回角度の偏差を、遠隔操作装置のオペレータに直感的に認識させることができる。
【0009】
本発明の遠隔操作支援サーバにおいて、前記第2支援処理要素が、前記指標値の上限値および下限値のうち少なくとも一方を表わす参照ゲージを前記インジケータとともに前記出力インターフェースに出力させることが好ましい。
【0010】
当該構成の遠隔操作支援サーバによれば、出力インターフェースに出力されるインジケータおよび参照ゲージを対比することにより、当該インジケータにより表わされる指標値がその上限値および/または下限値にどの程度接近しているかを、遠隔操作装置のオペレータに直感的に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態としての遠隔操作支援システムの構成に関する説明図。
【
図4】遠隔操作支援システムの第1機能に関する説明図。
【
図5】遠隔操作支援システムの第2機能に関する説明図。
【
図6A】作業機械のエンドエフェクタ-上部旋回体の間隔に関する説明図。
【
図6B】第1指標値を表わす第1インジケータに関する説明図。
【
図7A】作業機械の下部走行体に対する上部旋回体の旋回角度に関する説明図。
【
図7B】第2指標値を表わす第2インジケータに関する説明図。
【
図8B】環境画像およびインジケータの第1表示態様に関する説明図。
【
図9B】環境画像およびインジケータの第2表示態様に関する説明図。
【
図10A】作業機械の第3動作環境に関する説明図。
【
図10B】環境画像およびインジケータの第3表示態様に関する説明図。
【
図11A】作業機械の第4動作環境に関する説明図。
【
図11B】環境画像およびインジケータの第4表示態様に関する説明図。
【
図12A】作業機械の第5動作環境に関する説明図。
【
図12B】環境画像およびインジケータの第5表示態様に関する説明図。
【
図13A】作業機械の第6動作環境に関する説明図。
【
図13B】環境画像およびインジケータの第6表示態様に関する説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(遠隔操作支援システムの構成)
図1に示されている本発明の一実施形態としての遠隔操作支援システムは、遠隔操作支援サーバ10と、作業機械40を遠隔操作するための遠隔操作装置20(クライアント)と、により構成されている。遠隔操作支援サーバ10、遠隔操作装置20および作業機械40は相互にネットワーク通信可能に構成されている。遠隔操作支援サーバ10および遠隔操作装置20の相互通信ネットワークと、遠隔操作支援サーバ10および作業機械40の相互通信ネットワークと、は同一であってもよく相違していてもよい。
【0013】
(遠隔操作支援サーバの構成)
遠隔操作支援サーバ10は、データベース102と、第1支援処理要素121と、第2支援処理要素122と、を備えている。データベース102は、撮像画像データ等を記憶保持する。データベース102は、遠隔操作支援サーバ10とは別個のデータベースサーバにより構成されていてもよい。各支援処理要素は、演算処理装置(シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサもしくはこれを構成するプロセッサコア)により構成され、メモリなどの記憶装置から必要なデータおよびソフトウェアを読み取り、当該データを対象として当該ソフトウェアにしたがった後述の演算処理を実行する。遠隔操作支援サーバ10は、遠隔操作装置20により構成されていてもよい。この場合、遠隔制御装置200が、第1支援処理要素121および第2支援処理要素122を備えていてもよい。
【0014】
(遠隔操作装置の構成)
遠隔操作装置20は、遠隔制御装置200と、遠隔入力インターフェース210と、遠隔出力インターフェース220と、を備えている。遠隔制御装置200は、演算処理装置(シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサもしくはこれを構成するプロセッサコア)により構成され、メモリなどの記憶装置から必要なデータおよびソフトウェアを読み取り、当該データを対象として当該ソフトウェアにしたがった演算処理を実行する。遠隔入力インターフェース210は、遠隔操作機構211を備えている。遠隔出力インターフェース220は、画像出力装置221と、遠隔無線通信機器222と、を備えている。
【0015】
遠隔操作機構211には、走行用操作装置と、旋回用操作装置と、ブーム用操作装置と、アーム用操作装置と、バケット用操作装置と、が含まれている。各操作装置は、回動操作を受ける操作レバーを有している。走行用操作装置の操作レバー(走行レバー)は、作業機械40の下部走行体410を動かすために操作される。走行レバーは、走行ペダルを兼ねていてもよい。例えば、走行レバーの基部または下端部に固定されている走行ペダルが設けられていてもよい。旋回用操作装置の操作レバー(旋回レバー)は、作業機械40の旋回機構430を構成する油圧式の旋回モータを動かすために操作される。ブーム用操作装置の操作レバー(ブームレバー)は、作業機械40のブームシリンダ442を動かすために操作される。アーム用操作装置の操作レバー(アームレバー)は作業機械40のアームシリンダ444を動かすために操作される。バケット用操作装置の操作レバー(バケットレバー)は作業機械40のエンドエフェクタシリンダ446を動かすために操作される。
【0016】
遠隔操作機構211を構成する各操作レバーは、例えば、
図2に示されているように、オペレータが着座するためのシートStの周囲に配置されている。シートStは、アームレスト付きのハイバックチェアのような形態であるが、ヘッドレストがないローバックチェアのような形態、または、背もたれがないチェアのような形態など、オペレータが着座できる任意の形態の着座部であってもよい。
【0017】
シートStの前方に左右のクローラに応じた左右一対の走行レバー2110が左右横並びに配置されている。一の操作レバーが複数の操作レバーを兼ねていてもよい。例えば、
図2に示されているシートStの左側フレームの前方に設けられている左側操作レバー2111が、前後方向に操作された場合にアームレバーとして機能し、かつ、左右方向に操作された場合に旋回レバーとして機能してもよい。同様に、
図2に示されているシートStの右側フレームの前方に設けられている右側操作レバー2112が、前後方向に操作された場合にブームレバーとして機能し、かつ、左右方向に操作された場合にバケットレバーとして機能してもよい。レバーパターンは、オペレータの操作指示によって任意に変更されてもよい。
【0018】
画像出力装置221は、例えば
図2に示されているように、シートStの前方、左斜め前方および右斜め前方のそれぞれに配置された略矩形状の画面を有する中央画像出力装置2210、左側画像出力装置2211および右側画像出力装置2212により構成されている。中央画像出力装置2210、左側画像出力装置2211および右側画像出力装置2212のそれぞれの画面(画像表示領域)の形状およびサイズは同じであってもよく相違していてもよい。
【0019】
図2に示されているように、中央画像出力装置2210の画面および左側画像出力装置2211の画面が傾斜角度θ1(例えば、120°≦θ1≦150°)をなすように、左側画像出力装置2211の右縁が、中央画像出力装置2210の左縁に隣接している。
図2に示されているように、中央画像出力装置2210の画面および右側画像出力装置2212の画面が傾斜角度θ2(例えば、120°≦θ2≦150°)をなすように、右側画像出力装置2212の左縁が、中央画像出力装置2210の右縁に隣接している。当該傾斜角度θ1およびθ2は同じであっても相違していてもよい。
【0020】
中央画像出力装置2210、左側画像出力装置2211および右側画像出力装置2212のそれぞれの画面は、鉛直方向に対して平行であってもよく、鉛直方向に対して傾斜していてもよい。中央画像出力装置2210、左側画像出力装置2211および右側画像出力装置2212のうち少なくとも1つの画像出力装置が、複数に分割された画像出力装置により構成されていてもよい。例えば、中央画像出力装置2210が、略矩形状の画面を有する上下に隣接する一対の画像出力装置により構成されていてもよい。画像出力装置2210~2212は、スピーカ(音声出力装置)をさらに備えていてもよい。
【0021】
(作業機械の構成)
作業機械40は、実機制御装置400と、実機入力インターフェース41と、実機出力インターフェース42と、作動機構440と、を備えている。実機制御装置400は、演算処理装置(シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサもしくはこれを構成するプロセッサコア)により構成され、メモリなどの記憶装置から必要なデータおよびソフトウェアを読み取り、当該データを対象として当該ソフトウェアにしたがった演算処理を実行する。
【0022】
作業機械40は、例えばクローラ式のリフマグ(建設機械)であり、
図2に示されているように、クローラ式の下部走行体410と、下部走行体410に旋回機構430を介して旋回可能に搭載されている上部旋回体420と、を備えている。上部旋回体420の前方左側部にはキャブ424(運転室)が設けられている。上部旋回体420の前方中央部には作業アタッチメント440が設けられている。
【0023】
実機入力インターフェース41は、実機操作機構411と、実機撮像装置412と、状態センサ414と、を備えている。実機操作機構411は、キャブ424の内部に配置されたシートの周囲に遠隔操作機構211と同様に配置された複数の操作レバーを備えている。遠隔操作レバーの操作態様に応じた信号を受信し、当該受信信号に基づいて実機操作レバーを動かす駆動機構またはロボットがキャブ424に設けられている。実機撮像装置412は、例えばキャブ424の内部に設置され、フロントウィンドウおよび左右一対のサイドウィンドウ越しに作動機構440の少なくとも一部を含む環境を撮像する。フロントウィンドウおよびサイドウィンドウのうち一部または全部が省略されていてもよい。状態センサ414は、上部旋回体420に対するブーム441の回動角度、ブーム441の先端に対するアーム443の回動角度、および、アーム443の先端に対するエンドエフェクタ445の回動角度、ならびに、旋回機構430の旋回角度のそれぞれを測定するための角度センサ(例えば、ロータリーエンコーダ)により構成されている。
【0024】
実機出力インターフェース42は、実機無線通信機器422を備えている。
【0025】
作動機構としての作業アタッチメント440は、上部旋回体420に起伏可能に装着されているブーム441と、ブーム441の先端に回動可能に連結されているアーム443と、アーム443の先端に回動可能に連結されている電磁石またはマグネットにより構成されているエンドエフェクタ445と、を備えている。作業アタッチメント440には、伸縮可能な油圧シリンダにより構成されているブームシリンダ442、アームシリンダ444およびエンドエフェクタシリンダ446が装着されている。エンドエフェクタ445は、グラップルまたはニブラにより構成されていてもよい。
【0026】
ブームシリンダ442は、作動油の供給を受けることにより伸縮してブーム441を起伏方向に回動させるように当該ブーム441と上部旋回体420との間に介在する。アームシリンダ444は、作動油の供給を受けることにより伸縮してアーム443をブーム441に対して水平軸回りに回動させるように当該アーム443と当該ブーム441との間に介在する。エンドエフェクタシリンダ446は、作動油の供給を受けることにより伸縮してエンドエフェクタ445をアーム443に対して水平軸回りに回動させるように当該エンドエフェクタ445と当該アーム443との間に介在する。
【0027】
(第1機能)
前記構成の遠隔操作支援システムの第1機能について
図4に示されているフローチャートを用いて説明する。当該フローチャートにおいて「C●」というブロックは、記載の簡略のために用いられ、データの送信および/または受信を意味し、当該データの送信および/または受信を条件として分岐方向の処理が実行される条件分岐を意味している。
【0028】
遠隔操作装置20において、オペレータにより遠隔入力インターフェース210を通じた指定操作の有無が判定される(
図4/STEP210)。「指定操作」は、例えば、オペレータが遠隔操作を意図する作業機械40を指定するための遠隔入力インターフェース210におけるタップなどの操作である。当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP210‥NO)、指定操作の有無の判定以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP210‥YES)、遠隔無線通信機器222を通じて、遠隔操作支援サーバ10に対して環境確認要求が送信される(
図4/STEP212)。
【0029】
遠隔操作支援サーバ10において、環境確認要求が受信された場合、第1支援処理要素121により当該環境確認要求が該当する作業機械40に対して送信される(
図4/C110)。
【0030】
作業機械40において、実機無線通信機器422を通じて環境確認要求が受信された場合(
図4/C410)、実機制御装置400が実機撮像装置412を通じて撮像画像を取得する(
図4/STEP410)。実機制御装置400により、実機無線通信機器422を通じて、当該撮像画像を表わす撮像画像データが遠隔操作装置20に対して送信される(
図4/STEP411)。
【0031】
遠隔操作支援サーバ10において、第1支援処理要素121により撮像画像データが受信された場合(
図4/C111)、第2支援処理要素122により撮像画像に応じた環境画像データが遠隔操作装置20に対して送信される(
図4/STEP110)。環境画像データは、撮像画像データそのもののほか、撮像画像に基づいて生成された模擬的な環境画像を表わす画像データである。
【0032】
遠隔操作装置20において、遠隔無線通信機器222を通じて環境画像データが受信された場合(
図4/C210)、遠隔制御装置200により、環境画像データに応じた環境画像が画像出力装置221に出力される(
図4/STEP224)。
【0033】
これにより、例えば、
図8Bに示されているように、作業アタッチメント440の一部であるアーム443およびエンドエフェクタ445、ならびに、ダンプカー50およびその荷台52が映り込んでいる環境画像が画像出力装置221に出力される。
【0034】
遠隔操作装置20において、遠隔制御装置200により遠隔操作機構211の操作態様が認識され(
図4/STEP216)、かつ、遠隔無線通信機器222を通じて、当該操作態様に応じた遠隔操作指令が遠隔操作支援サーバ10に対して送信される(
図4/STEP218)。
【0035】
遠隔操作支援サーバ10において、第2支援処理要素122により当該遠隔操作指令が受信された場合、第1支援処理要素121により、当該遠隔操作指令が作業機械40に対して送信される(
図4/C112)。
【0036】
作業機械40において、実機制御装置400により、実機無線通信機器422を通じて操作指令が受信された場合(
図4/C412)、作業アタッチメント440等の動作が制御される(
図4/STEP412)。これにより、例えば、エンドエフェクタ445である電磁石が発生する磁力により所定の箇所に積まれている鉄屑を吸着し、上部旋回体420を旋回させたうえでエンドエフェクタ445としての電磁石の磁力発生を停止させることにより当該エンドエフェクタ445から当該鉄屑をダンプカー50の荷台52に落とす作業が実行される。
【0037】
(第2機能)
前記構成の遠隔操作支援システムの第2機能について
図5に示されているフローチャートを用いて説明する。当該フローチャートにおいても「C●」というブロックは、記載の簡略のために用いられ、データの送信および/または受信を意味し、当該データの送信および/または受信を条件として分岐方向の処理が実行される条件分岐を意味している。
【0038】
作業機械40において、実機制御装置400により、実機入力インターフェース41を構成する状態センサ414を用いて、第1指標値および第2指標値が測定される(
図5/STEP420)。「第1指標値」は、上部旋回体420とエンドエフェクタ445との間隔を表わす指標値であり、上部旋回体420に対するブーム441の回動角度、ブーム441の先端に対するアーム443の回動角度、および、アーム443の先端に対するエンドエフェクタ445の回動角度を表わす状態センサ414の出力信号に基づき、順運動学にしたがって測定される。「第2指標値」は、下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度を表わす指標値であり、旋回機構430の旋回角度または回動角度を表わす状態センサ414の出力信号に基づいて測定される。
【0039】
実機制御装置400により、実機無線通信機器422を用いて、第1指標値および第2指標値のそれぞれの測定値または今回測定値が遠隔操作支援サーバ10に対して送信される(
図5/STEP422)。
【0040】
遠隔操作支援サーバ100において、第1指標値および第2指標値の測定値が受信された場合(
図5/C120)、第1支援処理要素121により、インジケータ出力指令が送信される(
図5/STEP120)。「インジケータ出力指令」は、第1指標値および第2指標値のそれぞれの測定値を表わすインジケータを遠隔操作装置20の画像出力装置221に出力させるための指令である。
【0041】
遠隔操作装置20において、遠隔無線通信機器222によりインジケータ出力指令が受信された場合(
図5/C220)、遠隔制御装置200により第1指標値を表わす第1インジケータM1および第2指標値を表わす第2インジケータM2が画像出力装置221に出力表示される(
図5/STEP220)。
【0042】
遠隔操作装置20において、オペレータにより遠隔入力インターフェース210を通じた第1指定操作の有無が判定される(
図4/STEP221)。「第1指定操作」は、例えば、エンドエフェクタ445と物体との相互作用を開始させる(鉄屑等の物体を吸着させる)ための遠隔入力インターフェース210を構成する遠隔操作機構211の操作である。当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP221‥NO)、インジケータの出力以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP221‥YES)、遠隔無線通信機器222を通じて、エンドエフェクタ445と物体との相互作用を開始させる第1操作指令が遠隔操作支援サーバ10に対して送信される(
図4/STEP222)。
【0043】
遠隔操作支援サーバ10において、第1支援処理要素121により第1操作指令が受信された場合、第2支援処理要素122により、当該第1操作指令が作業機械40に対して送信される(
図4/C121)。
【0044】
作業機械40において、実機制御装置400により、実機無線通信機器422を通じて第1操作指令が受信された場合(
図4/C421)、エンドエフェクタ445としての電磁石により磁力が発生される(
図4/STEP424)。これにより、例えば、エンドエフェクタ445である電磁石が発生する磁力により所定の箇所に積まれている鉄屑が吸着される。
【0045】
さらに、遠隔操作支援サーバ10において、第1支援処理要素121により第1操作指令が受信された場合(
図4/C121)、第2支援処理要素122により、第1出力指令が遠隔操作装置20に対して送信される(
図4/STEP121)。「第1出力指令」は、第1指標値および第2指標値のそれぞれの測定値を表わすインジケータが第1基準値を表わすように当該インジケータを遠隔操作装置20の画像出力装置221に出力させるための指令である。
【0046】
遠隔操作装置20において、遠隔無線通信機器222により第1出力指令が受信された場合(
図5/C221)、遠隔制御装置200により、第1指定操作があった第1基準時点における第1指標値を表わす第1インジケータM1および第2指標値を表わす第2インジケータM2のうち少なくとも一方が画像出力装置223に出力表示される(
図5/STEP223)。
【0047】
遠隔操作装置20において、オペレータにより遠隔入力インターフェース210を通じた第2指定操作の有無が判定される(
図4/STEP224)。「第2指定操作」は、例えば、エンドエフェクタ445と物体との相互作用を終了させる(鉄屑等の物体を釈放させる)ための遠隔入力インターフェース210を構成する遠隔操作機構211の操作である。当該判定結果が否定的である場合(
図4/STEP224‥NO)、インジケータの出力以降の処理が繰り返される。その一方、当該判定結果が肯定的である場合(
図4/STEP224‥YES)、遠隔無線通信機器222を通じて、エンドエフェクタ445と物体との相互作用を終了させる第2操作指令が遠隔操作支援サーバ10に対して送信される(
図4/STEP225)。
【0048】
遠隔操作支援サーバ10において、第1支援処理要素121により第2操作指令が受信された場合、第2支援処理要素122により、当該第2操作指令が作業機械40に対して送信される(
図4/C122)。
【0049】
作業機械40において、実機制御装置400により、実機無線通信機器422を通じて第2操作指令が受信された場合(
図4/C422)、エンドエフェクタ445としての電磁石により磁力の発生が停止される(
図4/STEP426)。これにより、例えば、エンドエフェクタ445である電磁石が発生する磁力の停止により鉄屑が釈放される。
【0050】
さらに、遠隔操作支援サーバ10において、第1支援処理要素121により第2操作指令が受信された場合(
図4/C121)、第2支援処理要素122により、第2出力指令が遠隔操作装置20に対して送信される(
図4/STEP122)。「第2出力指令」は、第1指標値および第2指標値のそれぞれの測定値を表わすインジケータが第2基準値を表わすように当該インジケータを遠隔操作装置20の画像出力装置221に出力させるための指令である。
【0051】
遠隔操作装置20において、遠隔無線通信機器222により第2出力指令が受信された場合(
図5/C222)、遠隔制御装置200により、第2指定操作があった第2基準時点における第1指標値を表わす第1インジケータM1および第2指標値を表わす第2インジケータM2のうち少なくとも一方が画像出力装置223に出力表示される(
図5/STEP226)。
【0052】
(第1インジケータの表示態様)
例えば、
図6A左側に示されている第1作業状態S11においては、第1指標値がその下限値に近接しているほどに上部旋回体420とエンドエフェクタ445とが接近している。第1作業状態S11においては、
図6B左側に示されているように、第1インジケータM1は、その内周縁が第1指標値の上限値を表わす内側円M12に一致し、かつ、その外周縁が当該下限値を表わす外側円M11に接近している略円環状の図形により表わされている。
【0053】
図6A中央に示されている第2作業状態S12においては、第1指標値が、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を開始した(鉄屑等の物体を吸着した)第1時点、および/または、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を終了した(鉄屑等の物体を釈放した)第2時点における上部旋回体420とエンドエフェクタ445との間隔を表わしている。第2作業状態S12においては、
図6B中央に示されているように、第1インジケータM1は、その内周縁が第1指標値の下限値を表わす内側円M12に一致し、かつ、その外周縁が当該間隔(第1基準間隔および/または第2基準間隔)を表わす中間円M10に接近している略円環状の図形により表わされている。
【0054】
図6A右側に示されている第3作業状態S13においては、第1指標値がその上限値に近接しているほどに上部旋回体420とエンドエフェクタ445とが離間している。第3作業状態S13においては、
図6B右側に示されているように、第1インジケータM1は、その内周縁が第1指標値の上限値を表わす内側円M12に一致し、かつ、その外周縁が当該内側円M12に接近している略円環状の図形により表わされている。
【0055】
(第2インジケータの表示態様)
例えば、
図7A左端に示されている第1旋回状態S21においては、第2指標値が、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を終了した(鉄屑等の物体を釈放した)第2時点における下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度を表わしている。第1旋回状態S21においては、
図7B左端に示されているように、第2インジケータM2は、その両端が第2指標値の第2基準値を表わすゲージM22に一致する矩形により表わされている(すなわち、当該矩形は表示されていない)。
【0056】
図7A中央左側に示されている第2旋回状態S22においては、第2指標値が、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を終了した(鉄屑等の物体を釈放した)第2時点から時計回りまたは右回りに旋回した状態における下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度を表わしている。第2旋回状態S22においては、
図7B中央左側に示されているように、第2インジケータM2は、その両端が第2指標値の第2基準値を表わすゲージM22に一致する矩形により表わされている(すなわち、当該矩形は表示されていない)。
【0057】
図7A中央右側に示されている第3旋回状態S23においては、第2指標値が、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を開始した(鉄屑等の物体を吸着した)第1時点おける下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度を表わしている。第3旋回状態S23においては、
図7B中央右側に示されているように、第2インジケータM2は、その一端が第2指標値の第2基準値を表わすゲージM22に一致し、かつ、第2指標値の第1基準値を表わすゲージM21に一致する矩形により表わされている。
【0058】
図7A左端に示されている第4旋回状態S24においては、第2指標値が、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を開始した(鉄屑等の物体を吸着した)第1時点から反時計回りまたは左回りに旋回した状態における下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度を表わしている。第2旋回状態S22においては、
図7B左側に示されているように、第2インジケータM2は、その一端が第2指標値の第2基準値を表わすゲージM22に一致し、かつ、第2指標値の第1基準値を表わすゲージM21からゲージM22寄りに離間した矩形により表わされている。
【0059】
第2指標値が、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を開始した(鉄屑等の物体を吸着した)第1時点から反時計回りまたは左回りに旋回し、エンドエフェクタ445が物体と相互作用を終了した(鉄屑等の物体を吸着した)前回の第2時点を超えた(オーバーランした)場合、第2インジケータM2は、その一端が第2指標値の基準値を表わすゲージM22に一致し、かつ、第2指標値の第2基準値を表わすゲージM21の反対側にあるゲージM20寄りに離間した矩形により表わされている。
【0060】
(実施例)
図8Aに示されている状態は、第2作業状態S12(
図6A中央参照)および第1旋回状態S21(
図7A左端参照)に相当する。このため、この状態では、
図8Bに示されているように、作業環境画像に重畳されて第2作業状態S12に応じた第1インジケータM1(
図6B中央参照)および第1旋回状態S21に応じた第2インジケータM2(
図7B左端参照)が表示される。
【0061】
図9Aに示されている状態は、第2作業状態S12(
図6A中央参照)および第2旋回状態S22(
図7A中央左側参照)に相当する。このため、この状態では、
図9Bに示されているように、作業環境画像に重畳されて第2作業状態S12に応じた第1インジケータM1(
図6B中央参照)および第2旋回状態S22に応じた第2インジケータM2(
図7B中央左側参照)が表示される。
【0062】
図10Aに示されている状態は、第2作業状態S12(
図6A中央参照)および第3旋回状態S23(
図7A中央右側参照)に相当する。このため、この状態では、
図10Bに示されているように、作業環境画像に重畳されて第2作業状態S12に応じた第1インジケータM1(
図6B中央参照)および第3旋回状態S23に応じた第2インジケータM2(
図7B中央右側参照)が表示される。
【0063】
図11Aに示されている状態は、第2作業状態S12(
図6A中央参照)および第4旋回状態S24(
図7A左端参照)に相当する。このため、この状態では、
図11Bに示されているように、作業環境画像に重畳されて第2作業状態S12に応じた第1インジケータM1(
図6B中央参照)および第4旋回状態S24に応じた第2インジケータM2(
図7B左端参照)が表示される。
【0064】
図12Aに示されている状態は、第1作業状態S11(
図6A左側参照)および第1旋回状態S21(
図7A左端参照)に相当する。このため、この状態では、
図12Bに示されているように、作業環境画像に重畳されて第1作業状態S11に応じた第1インジケータM1(
図6B左側参照)および第1旋回状態S21に応じた第2インジケータM2(
図7B左端参照)が表示される。
【0065】
図13Aに示されている状態は、第3作業状態S13(
図6A右側参照)および第1旋回状態S21(
図7A左端参照)に相当する。このため、この状態では、
図13Bに示されているように、作業環境画像に重畳されて第2作業状態S12に応じた第1インジケータM1(
図6B右側参照)および第1旋回状態S21に応じた第2インジケータM2(
図7B左端参照)が表示される。
【0066】
(効果)
当該構成の遠隔操作支援システムおよびこれを構成する遠隔操作支援サーバ10によれば、遠隔操作装置20を構成する遠隔出力インターフェース220(画像出力装置221)に出力されるインジケータM1、M2を通じて、作業機械40のエンドエフェクタ445と上部旋回体420との間隔の長短および/または下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度を直感的に当該遠隔操作装置20のオペレータに認識させることができる(
図6B、
図7B、
図8B、
図9B、
図10B、
図11B、
図12Bおよび
図13B参照)。また、インジケータM1、M2の時間変化態様を通じて、作業機械40のエンドエフェクタ445と上部旋回体21との間隔の長短および/または下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度の時間変化態様を直感的に当該遠隔操作装置20のオペレータに認識させることができる(
図8B、
図9B、
図10B、
図11B、
図12Bおよび
図13B参照)。
【0067】
エンドエフェクタ445と物体(例えば、鉄屑)との相互作用の開始時点(第1時点)における指標値が第1基準指標値として認識され、第1インジケータM1が第1基準指標値M11を表わし、かつ、第2インジケータM2が第2指標基準値M21を表わすように、当該インジケータM1、M2が画像出力装置221に出力される(
図6B中央および
図7B中央右側参照)。エンドエフェクタ445と物体(例えば、鉄屑)との相互作用の終了時点(第2時点)における指標値が第2基準指標値として認識され、第1インジケータM1が第2基準指標値M12を表わし、かつ、第2インジケータM2が第2指標基準値M22を表わすように、当該インジケータM1、M2が画像出力装置221に出力される(
図6B中央および
図7B左端参照)。
【0068】
遠隔出力インターフェース220(画像出力装置221)に出力される基準指標値M11、M12、M21、M22を表わすインジケータM1、M2を基準として、現在の指標値を表わすインジケータM1、M2を対比することにより、エンドエフェクタ445と物体との相互作用の開始時点および終了時点のうち少なくとも一方の時点を基準として、現在のエンドエフェクタ445と上部旋回体420との間隔の長短および/または下部走行体410に対する上部旋回体420の旋回角度の偏差を、遠隔操作装置20のオペレータに直感的に認識させることができる。
【0069】
第1指標値M1の上限値および下限値のうち少なくとも一方を表わす参照ゲージM11、M12が遠隔出力インターフェース220(画像出力装置221)に出力される。
【0070】
遠隔出力インターフェース220(画像出力装置221)に出力される第1インジケータM1および参照ゲージM11、M12を対比することにより、当該第1インジケータM1により表わされる第1指標値がその上限値および/または下限値にどの程度接近しているかを、遠隔操作装置20のオペレータに直感的に認識させることができる(
図6B左側および右側参照)。
【符号の説明】
【0071】
10‥遠隔操作支援サーバ、20‥遠隔操作装置、40‥作業機械、41‥実機入力インターフェース、42‥実機出力インターフェース、102‥データベース、121‥第1支援処理要素、122‥第2支援処理要素、200‥遠隔制御装置、210‥遠隔入力インターフェース、211‥遠隔操作機構、220‥遠隔出力インターフェース、221‥画像出力装置、400‥実機制御装置、410‥下部走行体、420‥上部旋回体、424‥キャブ(運転室)、440‥作業アタッチメント(作動機構)、445‥マグネット(エンドエフェクタ)。