IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 横河電機株式会社の特許一覧

特許7310782インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム
<>
  • 特許-インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム 図1
  • 特許-インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム 図2
  • 特許-インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム 図3
  • 特許-インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム 図4
  • 特許-インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム 図5
  • 特許-インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/34 20060101AFI20230711BHJP
   G06N 20/00 20190101ALI20230711BHJP
【FI】
G06F11/34 147
G06N20/00
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020190061
(22)【出願日】2020-11-16
(65)【公開番号】P2022079095
(43)【公開日】2022-05-26
【審査請求日】2022-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡本 浩実
(72)【発明者】
【氏名】藤井 英幸
(72)【発明者】
【氏名】片山 裕貴
【審査官】加藤 優一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-095425(JP,A)
【文献】特開2014-010770(JP,A)
【文献】特開2014-160407(JP,A)
【文献】特開2017-004535(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03697059(EP,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03324579(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/07
G06F 11/28 -11/36
G06F 9/455- 9/54
G06F 16/00 -16/958
G06F 18/00 -18/40
G06N 3/00 - 3/12
G06N 7/08 -99/00
G05B 23/00 -23/02
H04L 51/00 -51/58
H04L 67/00 -67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設備の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、前記モデルを用いて前記設備の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行するAI処理部から、前記設備を管理するクラウドプラットフォームに非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信するインターフェイス部と、
前記第1コマンドを前記クラウドプラットフォームに依存した式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、前記第2コマンドを前記ラウドプラットフォームへ送信するクラウド通信部と
を備え
前記クラウド通信部は、
第1のクラウドプラットフォームへの前記第1コマンドを、前記第1のクラウドプラットフォームが提供する第1のインターフェイスに対応する第1形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドに変換して、前記第1形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドを前記第1のクラウドプラットフォームへ送信する固有の第1のクラウド通信部と、
第2のクラウドプラットフォームへの前記第1コマンドを、前記第2のクラウドプラットフォームが提供する第2のインターフェイスに対応する第2形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドに変換して、前記第2形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドを前記第2のクラウドプラットフォームへ送信する固有の第2のクラウド通信部と、を有する、インターフェイス装置。
【請求項2】
前記クラウド通信部は、前記クラウドプラットフォームに依存した形式のプロトコルを用いた第3コマンドを前記ラウドプラットフォームから受信して、前記第3コマンドを前記共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換し、
前記インターフェイス部は、前記第4コマンドを前記AI処理部へ送信する、請求項1に記載のインターフェイス装置。
【請求項3】
前記第1コマンドは、前記ラウドプラットフォームが管理する前記設備に設けられたセンサのリストの取得を要求するセンサリスト取得要求コマンドを含む、請求項1または2に記載のインターフェイス装置。
【請求項4】
前記第1コマンドは、前記ラウドプラットフォームが管理する前記設備に設けられたセンサの測定データの取得を要求するセンサデータ取得要求コマンドを含む、請求項1からのいずれか一項に記載のインターフェイス装置。
【請求項5】
前記第1コマンドは、前記ラウドプラットフォームのデータベースに前記設備の状態を判定した判定結果を書き込む要求をする判定結果書き込み要求コマンドを含む、請求項1からのいずれか一項に記載のインターフェイス装置。
【請求項6】
前記第1コマンドは、前記ラウドプラットフォームが管理する前記モデルの情報の変更を要求するモデル情報変更要求コマンドを含む、請求項1からのいずれか一項に記載のインターフェイス装置。
【請求項7】
前記第1コマンドは、前記ラウドプラットフォームが管理するコンフィグレーション情報の変更を要求するコンフィグ情報変更要求コマンドを含む、請求項1からのいずれか一項に記載のインターフェイス装置。
【請求項8】
前記AI処理部を更に備える、請求項1からのいずれか一項に記載のインターフェイス装置。
【請求項9】
前記AI処理部は、前記モデルを機械学習により生成する学習部を有する、請求項に記載のインターフェイス装置。
【請求項10】
前記AI処理部は、前記モデルを用いて前記設備の状態を判定する判定部を有する、請求項またはに記載のインターフェイス装置。
【請求項11】
コンピュータが、
設備の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、前記モデルを用いて前記設備の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行するAI処理部から、前記設備を管理するクラウドプラットフォームに非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信することと、
前記第1コマンドを前記クラウドプラットフォームに依存した式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、前記第2コマンドを前記ラウドプラットフォームへ送信することと
を備え
前記第2コマンドに変換して、前記第2コマンドを前記クラウドプラットフォームへ送信することは、
固有の第1のクラウド通信部が、第1のクラウドプラットフォームへの前記第1コマンドを、前記第1のクラウドプラットフォームが提供する第1のインターフェイスに対応する第1形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドに変換して、前記第1形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドを前記第1のクラウドプラットフォームへ送信することと、
固有の第2のクラウド通信部が、第2のクラウドプラットフォームへの前記第1コマンドを、前記第2のクラウドプラットフォームが提供する第2のインターフェイスに対応する第2形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドに変換して、前記第2形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドを前記第2のクラウドプラットフォームへ送信することと、を有する、インターフェイス方法。
【請求項12】
コンピュータにより実行されて、前記コンピュータを、
設備の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、前記モデルを用いて前記設備の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行するAI処理部から、前記設備を管理するクラウドプラットフォームに非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信するインターフェイス部と、
前記第1コマンドを前記クラウドプラットフォームに依存した式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、前記第2コマンドを前記ラウドプラットフォームへ送信するクラウド通信部と
して機能させ
前記クラウド通信部は、
第1のクラウドプラットフォームへの前記第1コマンドを、前記第1のクラウドプラットフォームが提供する第1のインターフェイスに対応する第1形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドに変換して、前記第1形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドを前記第1のクラウドプラットフォームへ送信する固有の第1のクラウド通信部と、
第2のクラウドプラットフォームへの前記第1コマンドを、前記第2のクラウドプラットフォームが提供する第2のインターフェイスに対応する第2形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドに変換して、前記第2形式のプロトコルを用いた前記第2コマンドを前記第2のクラウドプラットフォームへ送信する固有の第2のクラウド通信部と、を有する、インターフェイスプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターフェイス装置、インターフェイス方法、および、インターフェイスプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「診断装置100は、複数のセンサ20の検出信号に基づいて設備10の異常動作を診断する解析モデルを生成し、当該解析モデルを学習することで診断の精度を向上させる。」と記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2019-101495
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1の態様においては、インターフェイス装置を提供する。インターフェイス装置は、設備の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、モデルを用いて設備の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行するAI処理部から、設備を管理するクラウドプラットフォームに非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信するインターフェイス部を備えてよい。インターフェイス装置は、第1コマンドを第1のクラウドプラットフォームに依存した第1形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、第2コマンドを第1のクラウドプラットフォームへ送信するクラウド通信部を備えてよい。
【0004】
クラウド通信部は、第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドを第1のクラウドプラットフォームから受信して、第3コマンドを共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換し、インターフェイス部は、第4コマンドをAI処理部へ送信してよい。
【0005】
クラウド通信部は、複数のクラウドプラットフォームのそれぞれに対応する固有の通信部を複数有してよい。
【0006】
第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォームが管理する設備に設けられたセンサのリストの取得を要求するセンサリスト取得要求コマンドを含んでよい。
【0007】
第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォームが管理する設備に設けられたセンサの測定データの取得を要求するセンサデータ取得要求コマンドを含んでよい。
【0008】
第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォームのデータベースに、設備の状態を判定した判定結果を書き込む要求をする判定結果書き込み要求コマンドを含んでよい。
【0009】
第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォームが管理するモデルの情報の変更を要求するモデル情報変更要求コマンドを含んでよい。
【0010】
第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォームが管理するコンフィグレーション情報の変更を要求するコンフィグ情報変更要求コマンドを含んでよい。
【0011】
インターフェイス装置は、AI処理部を更に備えてよい。
【0012】
AI処理部は、モデルを機械学習により生成する学習部を有してよい。
【0013】
AI処理部は、モデルを用いて設備の状態を判定する判定部を有してよい。
【0014】
本発明の第2の態様においては、インターフェイス方法を提供する。インターフェイス方法は、設備の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、モデルを用いて設備の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行するAI処理部から、設備を管理するクラウドプラットフォームに非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信することを備えてよい。インターフェイス方法は、第1コマンドを第1のクラウドプラットフォームに依存した第1形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、第2コマンドを第1のクラウドプラットフォームへ送信することを備えてよい。
【0015】
本発明の第3の態様においては、インターフェイスプログラムを提供する。インターフェイスプログラムは、コンピュータにより実行されてよい。インターフェイスプログラムは、コンピュータを、設備の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、モデルを用いて設備の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行するAI処理部から、設備を管理するクラウドプラットフォームに非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信するインターフェイス部として機能させてよい。インターフェイスプログラムは、コンピュータを、第1コマンドを第1のクラウドプラットフォームに依存した第1形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、第2コマンドを第1のクラウドプラットフォームへ送信するクラウド通信部として機能させてよい。
【0016】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態に係るインターフェイス装置100のブロック図の一例を、設備10、および、クラウドプラットフォーム50とともに示す。
図2】本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いた学習モデルの生成フローの一例を示す。
図3】本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いた学習モデルによる判定フローの一例を示す。
図4】本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いて外部システム300から学習モデルを更新するフローの一例を示す。
図5】本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いた外部システム300から学習モデルを更新するフローの他の例を示す。
図6】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ9900の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
図1は、本実施形態に係るインターフェイス装置100のブロック図の一例を、設備10、および、クラウドプラットフォーム50とともに示す。本実施形態に係るインターフェイス装置100は、設備10の状態判定(例えば、異常診断)に係るAI(Artificial Intelligence)処理を実行する機能部と、設備10を管理するクラウドプラットフォーム50との間のインターフェイスを提供する。この際、インターフェイス装置100は、AI処理を実行する機能部からクラウドプラットフォーム50に依存しない共通形式のプロトコルを用いたコマンドを受信する。そして、インターフェイス装置100は、当該共通形式のプロトコルを用いたコマンドを任意のクラウドプラットフォームに依存した固有形式のプロトコルを用いたコマンドに変換して、当該変換したコマンドを任意のクラウドプラットフォームへ送信する。
【0020】
設備10は、AI処理を実行する機能部による状態判定の対象となる施設である。設備10は、例えば、プラントであってよい。このようなプラントは、化学等の工業プラントの他、ガス田や油田等の井戸元やその周辺を管理制御するプラント、水力・火力・原子力等の発電を管理制御するプラント、太陽光や風力等の環境発電を管理制御するプラント、または、上下水やダム等を管理制御するプラント等であってよい。しかしながら、これに限定されるものではない。設備10は、プラントとは異なる如何なる施設であってもよい。設備10には、1または複数のセンサ20が設けられている。
【0021】
センサ20は、対象とする物理量を測定する。例えば、センサ20は、プラントに後付けで設けられたIIoT(Industrial Internet of Things)センサであってよい。一例として、センサ20は、プラントにおける振動、温度、湿度、照度、臭気、ガス濃度、圧力、気圧、応力、磁界、音、または、画像等の物理量を測定した測定データを取得可能であってよい。なお、上述の説明では、センサ20がプラントに後付けで設けられたIIoTセンサである場合を一例として示したが、これに限定されるものではない。例えば、センサ20は、OT(Operational Technology)領域に予め設けられたプロセス制御(測定)用センサ等であってもよく、プラントに設けられた1または複数のフィールド機器と接続、または、一体に構成された産業用センサ等であってもよい。センサ20が測定した測定データは、例えば設備10に設けられた無線モジュール(図示せず)等を介してクラウドプラットフォーム50に収集され、クラウドプラットフォーム50において管理される。
【0022】
クラウドプラットフォーム50は、設備10に設けられたクラウドシステムである。クラウドプラットフォーム50は、AI処理を実行する機能部が設備10の状態判定システムを構築するために必要な機能を有する。例えば、クラウドプラットフォーム50は、無線モジュールを介して収集されたセンサ20の測定データをデータベースに保存する機能を有してよい。また、クラウドプラットフォーム50は、クラウド内のアプリケーションを起動および実行する機能を有してよい。
【0023】
ここで、クラウドサービスを提供する事業者ごとにそれぞれ仕様が異なる複数のクラウドシステムが存在し得るが、設備10に設けられるクラウドの種類は任意であってよい。本図においては、クラウドプラットフォーム50が、事業者Aが提供する第1のクラウドプラットフォーム50Aおよび事業者Bが提供する第2のクラウドプラットフォーム50B(「クラウドプラットフォーム50」と総称する。)を有する場合を一例として示している。第1のクラウドプラットフォーム50Aは、インターフェイスとして、例えば、REST(Representational State Transfer) API(Application Programing Interface)を提供してよい。また、第2のクラウドプラットフォーム50Bは、インターフェイスとして、例えば、GraphQLを提供してよい。このように、複数のクラウドプラットフォーム50は、それぞれ仕様が異なる複数のインターフェイスを提供し得る。
【0024】
本実施形態に係るインターフェイス装置100は、このようにクラウドサービスを提供する事業者ごとにそれぞれ仕様が異なるクラウドプラットフォーム50と、AI処理を実行する機能部との間のインターフェイスを提供する。
【0025】
インターフェイス装置100は、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、ワークステーション、サーバコンピュータ、または汎用コンピュータ等のコンピュータであってよく、複数のコンピュータが接続されたコンピュータシステムであってもよい。このようなコンピュータシステムもまた広義のコンピュータである。また、インターフェイス装置100は、コンピュータ内で1または複数実行可能な仮想コンピュータ環境によって実装されてもよい。これに代えて、インターフェイス装置100は、インターフェイス用に設計された専用コンピュータであってもよく、専用回路によって実現された専用ハードウェアであってもよい。また、インターフェイス装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。例えば、インターフェイス装置100は、インターフェイスプログラムをコンピュータが実行することによって、クラウドプラットフォーム50上にアドインされたシステムであってもよい。
【0026】
インターフェイス装置100は、インターフェイス部110と、クラウド通信部120とを備える。また、インターフェイス装置100は、AI処理部200を更に備えてよい。これらブロックは、それぞれ機能的に分離された機能ブロックであって、実際のデバイス構成とは必ずしも一致していなくてもよい。すなわち、本図において、1つのブロックとして示されているからといって、それが必ずしも1つのデバイスにより構成されていなくてもよい。また、本図において、別々のブロックとして示されているからといって、それらが必ずしも別々のデバイスにより構成されていなくてもよい。
【0027】
また、本図においては、AI処理部200が、インターフェイス装置100の一部の機能として、インターフェイス部110およびクラウド通信部120と一体に構成されている場合を一例として示しているが、これに限定されるものではない。AI処理部200の一部または全部は、インターフェイス装置100と別体に構成されていてもよい。
【0028】
インターフェイス部110は、設備10の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、当該モデルを用いて設備10の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行するAI処理部200から、設備10を管理するクラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信する。このようなコマンドの詳細については、後述する。インターフェイス部110は、AI処理部200から受信した第1コマンドをクラウド通信部120へ供給する。
【0029】
クラウド通信部120は、クラウドプラットフォーム50との間で通信する。クラウド通信部120は、複数のクラウドプラットフォーム50のそれぞれに対応する固有の通信部を複数有してよい。本図においては、クラウド通信部120が、第1のクラウドプラットフォーム50Aに対応する第1のクラウド通信部120Aおよび第2のクラウドプラットフォーム50Bに対応する第2のクラウド通信部120B(「クラウド通信部120」と総称する。)を有する場合を一例として示している。
【0030】
第1のクラウド通信部120Aは、インターフェイス部110から供給された第1のクラウドプラットフォーム50Aへの第1コマンドを、第1のクラウドプラットフォーム50Aが提供するREST APIに対応する形式のプロトコルを用いたコマンドに変換して、当該変換したコマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aへ送信する。すなわち、クラウド通信部120は、インターフェイス部110から供給された第1コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、当該第2コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aへ送信する。同様に、第2のクラウド通信部120Bは、インターフェイス部110から供給された第2のクラウドプラットフォーム50Bへの第1コマンドを、第2のクラウドプラットフォーム50Bが提供するGraphQLに対応する形式のプロトコルを用いたコマンドに変換して、当該変換したコマンドを第2のクラウドプラットフォーム50Bへ送信する。
【0031】
なお、上述の説明では、インターフェイス部110およびクラウド通信部120が、AI処理部200からクラウドプラットフォーム50へのコマンドを中継する場合を一例として示したが、インターフェイス部110およびクラウド通信部120は、更に、逆方向のコマンドを中継してもよい。すなわち、インターフェイス部110およびクラウド通信部120は、クラウドプラットフォーム50からAI処理部200へのコマンドを中継してもよい。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aから、REST APIに対応する形式のプロトコルを用いた第3コマンドを受信してよい。そして、第1のクラウド通信部120Aは、当該第3コマンドを共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換してインターフェイス部110へ供給してよい。すなわち、クラウド通信部120は、第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aから受信して、当該第3コマンドを共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換してよい。同様に、第2のクラウド通信部120Bは、第2のクラウドプラットフォーム50Bから、GraphQLに対応する形式のプロトコルを用いた第3コマンドを受信してよい。そして、第2のクラウド通信部120Bは、当該第3コマンドを共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換してインターフェイス部110へ供給してよい。そして、インターフェイス部110は、第1のクラウド通信部120Aまたは第2のクラウド通信部120Bから供給された第4コマンドをAI処理部200へ送信してよい。
【0032】
また、上述の説明では、インターフェイス部110とクラウドプラットフォーム50との間にクラウド通信部120が介在し、クラウド通信部120がコマンドを変換する場合を一例として示したが、これに限定されるものではない。クラウドプラットフォーム50毎のコマンド変換が不要な場合には、インターフェイス装置100は、クラウド通信部120によるコマンド変換を省略してもよい。すなわち、インターフェイス部110とクラウドプラットフォーム50とは、クラウド通信部120を介することなく直接通信してもよい。
【0033】
AI処理部200は、設備10の状態を判定するモデルを機械学習により生成する処理、または、当該モデルを用いて設備10の状態を判定する処理の少なくともいずれか一方を実行する。ここで、設備10の状態判定処理は、一例として、設備10の異常を診断する設備異常診断処理であってよい。しかしながら、これに限定されるものではない。設備10の状態判定処理は、配管の腐食を診断する配管腐食診断処理等、様々な産業ソリューションに係る処理に展開されてよい。
【0034】
AI処理部200は、学習部210と、学習モデル生成部220と、学習モデル管理部230と、判定部240と、判定処理部250とを有する。なお、これらブロックは、それぞれ機能的に分離された機能ブロックであって、実際のデバイス構成とは必ずしも一致していなくてもよい。すなわち、本図において、1つのブロックとして示されているからといって、それが必ずしも1つのデバイスにより構成されていなくてもよい。また、本図において、別々のブロックとして示されているからといって、それらが必ずしも別々のデバイスにより構成されていなくてもよい。
【0035】
学習部210は、設備10の状態を判定するモデルを機械学習により生成する。例えば、学習部210は、学習モデル生成部220によって入力されたデータを用いて機械学習を行い、設備10の状態を判定する学習モデル(AIモデル)を生成する。
【0036】
学習モデル生成部220は、学習部210と協働して、設備10の状態を判定するモデルの新規作成や更新処理を実行する。例えば、学習モデル生成部220は、インターフェイス部110およびクラウド通信部120を介してクラウドプラットフォーム50から取得したデータを学習部210へ入力し、学習部210を用いて学習モデルの新規作成や更新処理を実行する。
【0037】
学習モデル管理部230は、設備10の状態を判定するモデルに関する情報を管理する。例えば、学習モデル管理部230は、学習部210および学習モデル生成部220によって生成された学習モデルの情報を、当該学習モデルに関する基本設定を示すコンフィグレーション情報(例えば、学習モデルの生成に使用されたセンサ20の情報、および、当該センサ20のサンプリング間隔の情報)とともに格納して管理する。
【0038】
判定部240は、設備10の状態を判定するモデルを用いて設備10の状態を判定する。例えば、判定部240は、判定処理部250によって入力されたデータを用いて、学習部210および学習モデル生成部220によって生成された学習モデルにより、設備10の状態を判定する。
【0039】
判定処理部250は、判定部240と協働して、設備10の判定処理を実行し、判定結果をクラウドプラットフォーム50のデータベースに書き込む。例えば、判定処理部250は、インターフェイス部110およびクラウド通信部120を介してクラウドから取得したデータを判定部240へ入力し、判定部240を用いて設備10の状態判定処理を実行する。そして、判定処理部250は、判定結果をインターフェイス部110およびクラウド通信部120を介して、クラウドプラットフォーム50のデータベースに書き込む。
【0040】
図2は、本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いた学習モデルの生成フローの一例を示す。なお、本フローの前に、AI処理部200を初期化する処理が実行されてもよい。例えば、インターフェイス部110は、学習モデル生成部220へ初期化コマンドを送信してよい。これに応じて、AI処理部200は初期化されてよい。そして、学習モデル生成部220は、初期化が成功した旨を示すSUCCESSコマンドをインターフェイス部110へ送信してよい。
【0041】
ステップ2000において、AI処理部200は、任意のクラウドプラットフォーム50が管理する設備10に設けられたセンサ20のリストの取得を要求する。例えば、学習モデル生成部220は、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20のリストの取得を要求するセンサリスト取得要求コマンドを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドとして、インターフェイス部110へ送信する。インターフェイス部110は、共通形式のプロトコルを用いたセンサリスト取得要求コマンドを第1コマンドとして受信する。そして、インターフェイス部110は、学習モデル生成部220から受信した第1コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aに対応する第1のクラウド通信部120Aへ供給する。このように、インターフェイス部110が受信する第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20のリストの取得を要求するセンサリスト取得要求コマンドを含んでよい。
【0042】
ステップ2010において、クラウド通信部120は、ステップ2000において供給された共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、任意のクラウドプラットフォーム50に依存した固有形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20のリストの取得を要求するセンサリスト取得要求コマンドであって、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式(REST APIに対応する形式)のプロトコルを用いた第2コマンドに変換する。
【0043】
ステップ2020において、クラウド通信部120は、ステップ2010において変換した第2コマンドを任意のクラウドプラットフォーム50へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ2010において変換した第2コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aへ送信する。
【0044】
ステップ2030において、任意のクラウドプラットフォーム50は、ステップ2020において受信した第2コマンドに応答する。例えば、第1のクラウドプラットフォーム50Aは、ステップ2020において受信した第2コマンドに応じて、自身が管理する設備10に設けられたセンサ20のリストを示すセンサリスト取得コマンドを、第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドとして、第1のクラウド通信部120Aへ送信する。
【0045】
ステップ2040において、クラウド通信部120は、ステップ2030において受信した固有形式のプロトコルを用いた第3コマンドを、共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20のリストを示すセンサリスト取得コマンドであって、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。
【0046】
ステップ2050において、クラウド通信部120は、ステップ2040において変換した第4コマンドを、インターフェイス部110を介してAI処理部200へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ2040において変換した第4コマンドをインターフェイス部110へ供給する。そして、インターフェイス部110は、共通形式のプロトコルを用いたセンサリスト取得コマンドを、学習モデル生成部220へ送信する。これに応じて、学習モデル生成部220は、インターフェイス部110から受信した第4コマンドを学習モデル管理部230へ供給する。
【0047】
ステップ2060において、AI処理部200は、任意のクラウドプラットフォーム50が管理する設備10に設けられたセンサ20のリストに関する情報を格納する。例えば、学習モデル管理部230は、ステップ2050において受信した第4コマンドに応じて、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20のリストに関する情報を格納する。こうして、ステップ2000からステップ2060において、インターフェイス装置100を用いたセンサリストの取得処理が実行される。
【0048】
ステップ2100において、AI処理部200は、任意のクラウドプラットフォーム50が管理する設備10に設けられたセンサ20の測定データの取得を要求する。例えば、学習モデル生成部220は、ステップ2050において取得したセンサリストの中から学習モデルの生成に必要なセンサ20を特定する。そして、学習モデル生成部220は、特定したセンサ20の測定データの取得を要求するセンサデータ取得要求コマンドを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドとして、インターフェイス部110へ送信する。インターフェイス部110は、共通形式のプロトコルを用いたセンサデータ取得要求コマンドを第1コマンドとして受信する。そして、インターフェイス部110は、学習モデル生成部220から受信した第1コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aに対応する第1のクラウド通信部120Aへ供給する。このように、インターフェイス部110が受け付ける第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20の測定データの取得を要求するセンサデータ取得要求コマンドを含んでよい。
【0049】
ステップ2110において、クラウド通信部120は、ステップ2100において供給された共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、任意のクラウドプラットフォーム50に依存した固有形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20の測定データの取得を要求するセンサデータ取得要求コマンドであって、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換する。
【0050】
ステップ2120において、クラウド通信部120は、ステップ2110において変換した第2コマンドを任意のクラウドプラットフォーム50へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ2110において変換した第2コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aへ送信する。
【0051】
ステップ2130において、任意のクラウドプラットフォーム50は、ステップ2120において受信した第2コマンドに応答する。例えば、第1のクラウドプラットフォーム50Aは、ステップ2120において受信した第2コマンドに応じて、自身が管理する設備10に設けられたセンサ20の測定データを示すセンサデータ取得コマンドを、第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドとして、第1のクラウド通信部120Aへ送信する。
【0052】
ステップ2140において、クラウド通信部120は、ステップ2130において受信した固有形式のプロトコルを用いた第3コマンドを、共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10に設けられたセンサ20の測定データを示すセンサデータ取得コマンドであって、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。
【0053】
ステップ2150において、クラウド通信部120は、ステップ2140において変換した第4コマンドを、インターフェイス部110を介してAI処理部200へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ2140において変換した第4コマンドをインターフェイス部110へ供給する。そして、インターフェイス部110は、共通形式のプロトコルを用いたセンサデータ取得コマンドを、学習モデル生成部220へ送信する。こうして、ステップ2100からステップ2150において、インターフェイス装置100を用いたセンサデータの取得処理が実行される。
【0054】
ステップ2200において、AI処理部200は、サンプリング間隔を算出する。例えば、学習モデル生成部220は、学習モデルの生成に先立ち、ステップ2150において時系列に取得した測定データからサンプリング間隔を算出する。例えば、学習モデル生成部220におけるサンプリング間隔の算出は、(センサデータに付与された)センサ20がデータを取得した時刻の他、インターフェイス部110が第4コマンドを受信した時刻等を用いて算出してもよい。
【0055】
ステップ2210において、AI処理部200は、前処理を実行する。例えば、学習モデル生成部220は、学習モデルの生成に先立ち、ステップ2150において取得した測定データに対して前処理を施す。このような前処理としては、例えば、補間(前回値、平均値、中央値、最頻値、または、直線等)、波形圧縮、移動平均、標準化、または、正規化等の処理が挙げられる。
【0056】
ステップ2220およびステップ2230において、AI処理部200は、設備10の状態を判定するモデルを機械学習により生成する。例えば、ステップ2220において、学習モデル生成部220は、ステップ2150において取得し、ステップ2210において前処理した測定データを学習部210へ入力する。これに応じて、学習部210は、機械学習を行い、設備10の状態を判定する学習モデル(AIモデル)を生成する。そして、ステップ2230において、学習モデル生成部220は、生成された学習モデルを学習部210から取得する。ここで、学習モデルを生成するための機械学習については様々なアルゴリズムが用いられてよい。このような学習処理自体については既知であるのでここでは説明を省略する。
【0057】
ステップ2240において、学習モデル生成部220は、ステップ2220およびステップ2230において生成された学習モデルの情報を、当該学習モデルに関する基本設定を示すコンフィグレーション情報(例えば、当該学習モデルの生成に使用されたセンサ20(ステップ2100において特定されたセンサ20)の情報、および、当該センサ20のサンプリング間隔の情報)とともに学習モデル管理部230へ供給する。
【0058】
ステップ2250において、AI処理部200は、学習モデルの情報を、コンフィグレーション情報とともに格納する。例えば、学習モデル管理部230は、ステップ2240において供給された学習モデルの情報を、当該学習モデルの生成に使用されたセンサ20に関する情報と、当該センサ20のサンプリング間隔に関する情報と対応付けて格納する。こうして、ステップ2200からステップ2250において、インターフェイス装置100を用いた学習モデルの生成処理が実行される。
【0059】
このようなセンサデータの取得処理(ステップ2100からステップ2150)および学習モデルの生成処理(ステップ2200から2250)は、学習モデルを生成するセンサ20の数だけ繰り返して実行されてよい。なお、上述の説明では、AI処理部200が1つのセンサ20から取得した測定データを用いて1つの学習モデルをそれぞれ生成する場合を一例として示したが、これに限定されるものではない。AI処理部200は、複数のセンサ20から取得した測定データを用いて1または複数の学習モデルを生成してもよい。
【0060】
図3は、本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いた学習モデルによる判定フローの一例を示す。本フローは、例えば、図2に示す学習モデルの生成フローの後に実行されてよい。
【0061】
ステップ3000およびステップ3010において、AI処理部200は、設備10の状態を判定するためのモデルを準備する。例えば、ステップ3000において、判定処理部250は、状態判定に用いる学習モデルを学習モデル管理部230に要求する。そして、ステップ3010において、学習モデル管理部230は、状態判定に用いる学習モデルを判定部240へ供給する。なお、ここで供給される学習モデルは、例えば図2のフローにより生成されたものであってもよいし、それとは異なるものであってもよい。
【0062】
ステップ3100からステップ3150の処理、および、ステップ3200の処理は、それぞれ、図2におけるステップ2100から2150の処理、および、ステップ2210の処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0063】
ステップ3210およびステップ3220において、AI処理部200は、モデルを用いて設備10の状態を判定する。例えば、ステップ3210において、判定処理部250は、ステップ3150において取得し、ステップ3200において学習時と同じ前処理を施した測定データを判定部240へ入力する。これに応じて、判定部240は、学習モデルを用いた判定処理を実行し、設備10の状態を判定する。そして、ステップ3220において、判定処理部250は、設備10の状態を判定した判定結果を判定部240から取得する。このような判定処理自体については既知であるのでここでは説明を省略する。
【0064】
ステップ3300において、AI処理部200は、任意のクラウドプラットフォーム50のデータベースに設備10の状態を判定した判定結果を書き込む要求をする。例えば、判定処理部250は、第1のクラウドプラットフォーム50Aのデータベースに、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10の状態を判定した判定結果を書き込む要求をする判定結果書き込み要求コマンドを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドとして、インターフェイス部110へ送信する。インターフェイス部110は、共通形式のプロトコルを用いた判定結果書き込み要求コマンドを第1コマンドとして受信する。そして、インターフェイス部110は、判定処理部250から受信した第1コマンドを第1のクラウド通信部120Aへ供給する。このように、インターフェイス部110が受け付ける第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォーム50Aのデータベースに、AI処理部200が設備10の状態を判定した判定結果を書き込む要求をする判定結果書き込み要求コマンドを含んでよい。
【0065】
ステップ3310において、クラウド通信部120は、ステップ3300において供給された共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、任意のクラウドプラットフォーム50に依存した固有形式のプラットフォームを用いた第2コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aのデータベースに、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理する設備10の状態を判定した判定結果を書き込む要求をする判定結果書き込み要求コマンドであって、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換する。
【0066】
ステップ3320において、クラウド通信部120は、ステップ3310において変換した第2コマンドを任意のクラウドプラットフォーム50へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ3310において変換した第2コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aへ送信する。
【0067】
ステップ3330において、任意のクラウドプラットフォーム50は、判定結果を書き込む。例えば、第1のクラウドプラットフォーム50Aは、ステップ3320において受信した第2コマンドに応じて、AI処理部200が設備10の状態を判定した判定結果を、自身のデータベースへ書き込む。
【0068】
ステップ3340において、任意のクラウドプラットフォーム50は、第2コマンドに対する応答をクラウド通信部120へ送信する。例えば、第1のクラウドプラットフォーム50Aは、判定結果を自身のデータベースへ成功裡に書き込んだことに応じて、書き込みが成功したことを示すSUCCESSコマンドを、第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドとして、第1のクラウド通信部120Aへ送信する。
【0069】
ステップ3350において、クラウド通信部120は、ステップ3340において受信した固有形式のプロトコルを用いた第3コマンドを、共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aのデータベースへの判定結果の書き込みが成功したことを示すSUCCESSコマンドであって、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。
【0070】
ステップ3360において、クラウド通信部120は、ステップ3350において変換した第4コマンドを、インターフェイス部110を介してAI処理部200へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ3350において変換した第4コマンドをインターフェイス部110へ供給する。そして、インターフェイス部110は、共通形式のプロトコルを用いたSUCCESSコマンドを、判定処理部250へ送信する。こうして、ステップ3000からステップ3360において、インターフェイス装置100を用いた学習モデルによる判定処理が実行される。
【0071】
このような学習モデルによる判定処理(ステップ3000からステップ3360)は、設備10の状態を判定するために用いる学習モデルの数だけ繰り返して実行されてよい。なお、上述の説明では、AI処理部200が1つのセンサ20から取得した測定データを用いて設備10の状態を判定する場合を一例として示したが、これに限定されるものではない。AI処理部200は、複数のセンサ20から取得した測定データを用いて設備10の状態を判定してもよい。
【0072】
図4は、本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いて外部システム300から学習モデルを更新するフローの一例を示す。ここで、外部システム300は、例えば、インターフェイス装置100の外部に設けられたシステムであって、カスタマイズ学習モデルを生成するための機能を有するシステムである。
【0073】
ステップ4000からステップ4050の処理は、学習モデル生成部220が外部システム300に変更されている点を除き、図2におけるステップ2100から2150の処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0074】
ステップ4100において、外部システム300は、ステップ4050において供給された測定データを用いて、設備10の状態を判定するモデルを生成する。
【0075】
ステップ4200において、外部システム300は、クラウドプラットフォーム50の内部メモリ(例えば、学習モデル管理部230)に格納されている学習モデルの情報、または、コンフィグレーション情報の少なくともいずれかの変更(例えば、追加、更新、および、削除)を要求する。例えば、外部システム300は、ステップ4200において、クラウドプラットフォーム50が管理するモデルの情報の変更を要求するモデル情報変更要求コマンド、または、コンフィグレーション情報の変更を要求するコンフィグ情報変更要求コマンドの少なくともいずれかを、学習モデル管理部230へ送信する。
【0076】
ステップ4210において、学習モデル管理部230は、ステップ4200において受信したコマンドに応じて、自身が管理する情報を変更する。例えば、学習モデル管理部230は、ステップ4200において受信したモデル情報変更要求コマンドに応じて、自身が管理するモデルの情報を変更(例えば、追加、更新、および、削除)する。また、学習モデル管理部230は、ステップ4200において受信したコンフィグ情報変更要求コマンドに応じて、自身が管理するコンフィグレーション情報を変更(例えば、追加、更新、および、削除)する。
【0077】
ステップ4220において、学習モデル管理部230は、ステップ4200において受信したコマンドに対する応答を外部システム300へ送信する。例えば、学習モデル管理部230は、自身が管理する情報を成功裡に変更したことに応じて、情報の変更が成功したことを示すSUCCESSコマンドを、外部システム300へ送信する。
【0078】
このように、インターフェイス装置100は、外部システム300が学習モデルを生成するために測定データを取得することをサポートするとともに、外部システム300が学習モデルを生成したことに応じて、クラウドプラットフォーム50の内部メモリに格納されているモデルの情報やコンフィグレーション情報を変更する。これにより、インターフェイス装置100は、例えば、図4のフローを実行した後に図3のフローを実行することによって、外部システム300が生成した学習モデルを用いて状態判定処理を実行することができる。
【0079】
図5は、本実施形態に係るインターフェイス装置100を用いた外部システム300から学習モデルを更新するフローの他の例を示す。ステップ5000からステップ5100の処理は、図4におけるステップ4000から4100の処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。図4のフローにおいては、外部システム300がクラウドプラットフォーム50の内部メモリに格納されている情報の変更を、学習モデル管理部230に直接要求する場合を示したが、本フローにおいては、外部システム300がクラウドプラットフォーム50の内部メモリに格納されている情報の変更を、クラウドプラットフォーム50を介して学習モデル管理部230に要求する。
【0080】
ステップ5200において、外部システム300は、任意のクラウドプラットフォーム50の内部メモリに格納されている学習モデルの情報、または、コンフィグレーション情報の少なくともいずれかの変更を要求する。例えば、外部システム300は、ステップ5200において、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理するモデルの情報の変更を要求するモデル情報変更要求コマンド、または、コンフィグレーション情報の変更を要求するコンフィグ情報変更要求コマンドの少なくともいずれかを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドとして、インターフェイス部110へ送信する。そして、インターフェイス部110は、外部システム300から受信した第1コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aに対応する第1のクラウド通信部120Aへ供給する。このように、インターフェイス部110が受け付ける第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理するモデルの情報の変更を要求するモデル情報変更要求コマンドを含んでよい。また、インターフェイス部110が受け付ける第1コマンドは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理するコンフィグレーション情報の変更を要求するコンフィグ情報変更要求コマンドを含んでよい。
【0081】
ステップ5210において、クラウド通信部120は、ステップ5200において供給された共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、任意のクラウドプラットフォーム50に依存した固有形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、第1のクラウドプラットフォーム50Aが管理するモデルの情報の変更を要求するモデル情報変更要求コマンドまたはコンフィグレーション情報の変更を要求するコンフィグ情報変更要求コマンドの少なくともいずれかであって、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換する。
【0082】
ステップ5220において、クラウド通信部120は、ステップ5210において変換した第2コマンドを任意のクラウドプラットフォーム50へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ5210において変換した第2コマンドを第1のクラウドプラットフォーム50Aへ送信する。
【0083】
ステップ5230において、任意のクラウドプラットフォーム50は、ステップ5220において受信した第2コマンドを学習モデル管理部230へ転送する。例えば、第1のクラウドプラットフォーム50Aは、ステップ5220において受信した第2コマンドを自身にアドインされた学習モデル管理部230へ転送する。
【0084】
ステップ5240において、学習モデル管理部230は、ステップ5230において受信した第2コマンドに応じて、自身が管理する情報を変更する。ステップ5240については、図4におけるステップ4210の処理と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0085】
ステップ5250において、学習モデル管理部230は、ステップ5230において受信した第2コマンドに対する応答を任意のクラウドプラットフォーム50へ送信する。例えば、学習モデル管理部230は、自身が管理する情報を成功裡に変更したことに応じて、情報の変更が成功したことを示すSUCCESSコマンドを、第1のクラウドプラットフォーム50Aへ送信する。
【0086】
ステップ5260において、任意のクラウドプラットフォーム50は、ステップ5250において受信したコマンドに対する応答をクラウド通信部120へ送信する。例えば、第1のクラウドプラットフォーム50Aは、ステップ5250においてSUCCESSコマンドを受信したことに応じて、当該コマンドを第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドとして、第1のクラウド通信部120Aへ送信する。
【0087】
ステップ5270において、クラウド通信部120は、ステップ5260において受信した第3コマンドを、共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、情報の変更が成功したことを示すSUCCESSコマンドであって、第1のクラウドプラットフォーム50Aに依存した第1形式のプロトコルを用いた第3コマンドを、クラウドプラットフォーム50に非依存である共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換する。
【0088】
ステップ5280において、クラウド通信部120は、ステップ5270において変換した第4コマンドを、インターフェイス部110を介して外部システム300へ送信する。例えば、第1のクラウド通信部120Aは、ステップ5270において変換した第4コマンドをインターフェイス部110へ供給する。そして、インターフェイス部110は、共通形式のプロトコルを用いたSUCCESSコマンドを、外部システム300へ送信する。
【0089】
このように、インターフェイス装置100は、外部システム300からクラウドプラットフォーム50の内部メモリに格納されている情報を、クラウドプラットフォームを介して変更するためのインターフェイスをも提供する。これにより、どのようなクラウドプラットフォーム50が用いられている場合であっても、外部システム300からクラウドプラットフォーム50の内部メモリに保存されている情報へのアクセスが容易となる。
【0090】
近年、選択可能なクラウドプラットフォームが多様化しており、多様なクラウドプラットフォームにAI処理を実行する機能部を組み込むことが容易ではなくなってきている。ここで、クラウドプラットフォームとAI処理を実行する機能部とが一体となったシステムを提供することが好ましいが、すでにクラウドシステムを導入済みのユーザも存在しているのが実情であり、AI処理を実行する機能部のみを後付けで新たに導入する場合もある。このような場合、クラウド構築担当のシステムエンジニアは、導入済みのプラットフォームと新たに導入するAI処理を実行する機能部のインターフェイス資料を理解して組み込む必要があり、構築作業が煩雑となる。また、エンジニアリング工程での組み込み作業ミスが発生しやすくなる。
【0091】
これに対して、本実施形態に係るインターフェイス装置100は、AI処理を実行するAI処理部200とクラウドプラットフォーム50との間のインターフェイスを提供する。特に、本実施形態に係るインターフェイス装置100は、AI処理部200からクラウドプラットフォーム50に依存しない共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを受信する。そして、インターフェイス装置100は、当該共通形式のプロトコルを用いた第1コマンドを任意のクラウドプラットフォーム50に依存した固有形式のプロトコルを用いた第2コマンドに変換して、当該変換した第2コマンドを任意のクラウドプラットフォーム50へ送信する。これにより、本実施形態に係るインターフェイス装置100によれば、AI処理部200がクラウドプラットフォーム50毎に固有のコマンドを生成する必要がなく、AI処理部200の負荷を軽減させることができる。また、AI処理部200がクラウドプラットフォーム50の様々な仕様に非依存であるので、クラウドプラットフォーム50への影響を考慮することなく、AI処理部200の更新を容易に行うことができる。このように、本実施形態に係るインターフェイス装置100によれば、様々なクラウド環境にAI処理を実行する機能部を容易に組み込むことができる。
【0092】
また、本実施形態に係るインターフェイス装置100は、クラウドプラットフォーム50からクラウドプラットフォーム50に依存した固有形式のプロトコルを用いた第3コマンドを受信する。そして、インターフェイス装置100は、当該固有形式のプロトコルを用いた第3コマンドをクラウドプラットフォーム50に依存しない共通形式のプロトコルを用いた第4コマンドに変換して、当該変換した第4コマンドをAI処理部200へ送信する。これにより、本実施形態に係るインターフェイス装置100によれば、AI処理部200からクラウドプラットフォーム50へ、および、クラウドプラットフォーム50からAI処理部200への両方向のインターフェイスを提供することができる。
【0093】
また、本実施形態に係るインターフェイス装置100は、複数のクラウドプラットフォーム50のそれぞれに対応する固有の通信部を複数有する。これにより、本実施形態に係るインターフェイス装置100によれば、AI処理部200と、それぞれ仕様の異なる複数のクラウドプラットフォーム50との間のインターフェイスを提供することができる。また、本実施形態に係るインターフェイス装置100によれば、固有の通信部を追加するだけで、AI処理部200と新たなクラウドプラットフォーム50との間のインターフェイスを提供することができる。
【0094】
また、本実施形態に係るインターフェイス装置100は、第1コマンドとして、センサリスト取得要求コマンド、センサデータ取得要求コマンド、判定結果書き込み要求コマンド、モデル情報変更要求コマンド、または、コンフィグ情報変更要求コマンドの少なくともいずれかを受け付ける。これにより、本実施形態に係るインターフェイス装置100は、設備10の状態を判定するためのAI処理(学習処理や判定処理等)に係るコマンドを、AI処理部200とクラウドプラットフォーム50との間で中継することができる。
【0095】
また、本実施形態に係るインターフェイス装置100は、例えば、学習部や判定部を有するAI処理部を備える。これにより、本実施形態に係るインターフェイス装置100によれば、インターフェイスの機能とAI処理を実行する機能とを一体の装置として構成することができる。
【0096】
本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0097】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0098】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0099】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0100】
図6は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ9900の例を示す。コンピュータ9900にインストールされたプログラムは、コンピュータ9900に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ9900に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ9900に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU9912によって実行されてよい。
【0101】
本実施形態によるコンピュータ9900は、CPU9912、RAM9914、グラフィックコントローラ9916、およびディスプレイデバイス9918を含み、それらはホストコントローラ9910によって相互に接続されている。コンピュータ9900はまた、通信インターフェイス9922、ハードディスクドライブ9924、DVD-ROMドライブ9926、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ9920を介してホストコントローラ9910に接続されている。コンピュータはまた、ROM9930およびキーボード9942のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ9940を介して入/出力コントローラ9920に接続されている。
【0102】
CPU9912は、ROM9930およびRAM9914内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ9916は、RAM9914内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU9912によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス9918上に表示されるようにする。
【0103】
通信インターフェイス9922は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ9924は、コンピュータ9900内のCPU9912によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ9926は、プログラムまたはデータをDVD-ROM9901から読み取り、ハードディスクドライブ9924にRAM9914を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0104】
ROM9930はその中に、アクティブ化時にコンピュータ9900によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ9900のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ9940はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ9920に接続してよい。
【0105】
プログラムが、DVD-ROM9901またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ9924、RAM9914、またはROM9930にインストールされ、CPU9912によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ9900に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ9900の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0106】
例えば、通信がコンピュータ9900および外部デバイス間で実行される場合、CPU9912は、RAM9914にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インターフェイス9922に対し、通信処理を命令してよい。通信インターフェイス9922は、CPU9912の制御下、RAM9914、ハードディスクドライブ9924、DVD-ROM9901、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0107】
また、CPU9912は、ハードディスクドライブ9924、DVD-ROMドライブ9926(DVD-ROM9901)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM9914に読み取られるようにし、RAM9914上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU9912は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0108】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU9912は、RAM9914から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM9914に対しライトバックする。また、CPU9912は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU9912は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0109】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ9900上またはコンピュータ9900近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ9900に提供する。
【0110】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0111】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0112】
10 設備
20 センサ
50 クラウドプラットフォーム
100 インターフェイス装置
110 インターフェイス部
120 クラウド通信部
200 AI処理部
210 学習部
220 学習モデル生成部
230 学習モデル管理部
240 判定部
250 判定処理部
9900 コンピュータ
9901 DVD-ROM
9910 ホストコントローラ
9912 CPU
9914 RAM
9916 グラフィックコントローラ
9918 ディスプレイデバイス
9920 入/出力コントローラ
9922 通信インターフェイス
9924 ハードディスクドライブ
9926 DVD-ROMドライブ
9930 ROM
9940 入/出力チップ
9942 キーボード
図1
図2
図3
図4
図5
図6