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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】ステータ及びモータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/28 20060101AFI20230711BHJP
   H02K 1/18 20060101ALI20230711BHJP
   H02K 1/16 20060101ALI20230711BHJP
   H02K 1/20 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
H02K3/28 J
H02K1/18 C
H02K1/16 C
H02K1/16 A
H02K1/20 A
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021568366
(86)(22)【出願日】2020-12-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-27
(86)【国際出願番号】 CN2020137744
(87)【国際公開番号】W WO2021135994
(87)【国際公開日】2021-07-08
【審査請求日】2021-11-15
(31)【優先権主張番号】201911422872.6
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201922500766.7
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201922499845.0
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201922501602.6
(32)【優先日】2019-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521007481
【氏名又は名称】▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA WHITE HOME APPLIANCE TECHNOLOGY INNOVATION CENTER CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Building #4,Midea Global Innovation Center,Industry Boulevard,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】何 天然
(72)【発明者】
【氏名】▲諸▼ 自▲強▼
(72)【発明者】
【氏名】▲賓▼ 宏
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 黎明
【審査官】津久井 道夫
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-098786(JP,A)
【文献】特開2012-210094(JP,A)
【文献】登録実用新案第3191239(JP,U)
【文献】特開昭53-091302(JP,A)
【文献】特開2013-223255(JP,A)
【文献】特開2000-050540(JP,A)
【文献】特開2014-011884(JP,A)
【文献】特開2001-145313(JP,A)
【文献】特開2018-046721(JP,A)
【文献】特開2015-035837(JP,A)
【文献】特開2018-148675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/28
H02K 1/18
H02K 1/16
H02K 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の内側ステータティースと環状に設けられるステータヨークとを含み、複数の前記内側ステータティースが前記ステータヨークの周方向に間隔をおいて前記ステータヨークの内側に設けられながら、前記ステータヨークの中心軸線へ伸び、そして隣接する前記内側ステータティース間にステータスロットが形成されるステータコアと、
それぞれ一つの前記ステータスロットで離間される二つの前記ステータスロットを通って二つの隣接する前記内側ステータティースに巻き付けられる第一相巻線、第二相巻線及び第三相巻線と、を備え、
前記ステータスロットは前記ステータヨークの径方向において内層空間と外層空間に区画され、前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線のそれぞれは該当する二つの前記ステータスロットの内層空間を貫通し、あるいは、該当する二つの前記ステータスロットの外層空間を貫通し
各々の前記ステータスロットの内層空間と外層空間のうちの一方は前記第一相巻線、前記第二相巻線又は前記第三相巻線に貫通され、他方は前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線が貫通していない空き状態にあることを特徴とするステータ。
【請求項2】
前記第一相巻線は第一相内層巻線と第一相外層巻線を含み、前記第二相巻線は第二相内層巻線と第二相外層巻線を含み、前記第三相巻線は第三相内層巻線と第三相外層巻線を含み、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線は各々が対応する二つの前記ステータスロットの内層空間をそれぞれ貫通し、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は各々が対応する二つの前記ステータスロットの外層空間をそれぞれ貫通していることを特徴とする、請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線は前記ステータヨークの周方向において二つの前記内側ステータティースの分だけ順次ずれ、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は前記ステータヨークの周方向において二つの前記内側ステータティースの分だけ順次ずれていることを特徴とする、請求項2に記載のステータ。
【請求項4】
前記内層空間は前記ステータヨークの周方向において第一サブ内層空間と第二サブ内層空間に区画され、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線は各々が対応する二つの前記ステータスロットのうち巻付対象となる二つの内側ステータティースに近い第一サブ内層空間と第二サブ内層空間をそれぞれ貫通し、
前記外層空間は前記ステータヨークの周方向において第一サブ外層空間と第二サブ外層空間に区画され、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は各々が対応する二つの前記ステータスロットのうち巻付対象となる二つの内側ステータティースに近い第一サブ外層空間と第二サブ外層空間をそれぞれ貫通していることを特徴とする、請求項2に記載のステータ。
【請求項5】
複数の内側ステータティースと環状に設けられるステータヨークとを含み、複数の前記内側ステータティースが前記ステータヨークの周方向に間隔をおいて前記ステータヨークの内側に設けられながら、前記ステータヨークの中心軸線へ伸び、そして隣接する前記内側ステータティース間にステータスロットが形成されるステータコアと、
それぞれ一つの前記ステータスロットで離間される二つの前記ステータスロットを通って二つの隣接する前記内側ステータティースに巻き付けられる第一相巻線、第二相巻線及び第三相巻線と、を備え、
前記ステータスロットは前記ステータヨークの径方向において内層空間と外層空間に区画され、前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線のそれぞれは該当する二つの前記ステータスロットの内層空間を貫通し、あるいは、該当する二つの前記ステータスロットの外層空間を貫通し、
前記第一相巻線は第一相内層巻線と第一相外層巻線を含み、前記第二相巻線は第二相内層巻線と第二相外層巻線を含み、前記第三相巻線は第三相内層巻線と第三相外層巻線を含み、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線は各々が対応する二つの前記ステータスロットの内層空間をそれぞれ貫通し、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は各々が対応する二つの前記ステータスロットの外層空間をそれぞれ貫通し、
前記ステータヨークは順に継ぎ合わせられる複数のサブステータヨークを含み、各々の前記サブステータヨークには少なくとも二つの前記内側ステータティースが設けられ、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線が巻き付く二つの内側ステータティースは同一の前記サブステータヨークに位置し、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線が巻き付く二つの内側ステータティースは隣接する二つの前記サブステータヨークに位置することを特徴とするステータ。
【請求項6】
前記第一相内層巻線と前記第二相外層巻線、前記第三相外層巻線との間には前記ステータヨークの径方向に隙間が空けられ、前記第二相内層巻線と前記第一相外層巻線、前記第三相外層巻線との間には前記ステータヨークの径方向に隙間が空けられ、前記第三相内層巻線と前記第一相外層巻線、前記第二相外層巻線との間には前記ステータヨークの径方向に隙間が空けられていることを特徴とする、請求項2に記載のステータ。
【請求項7】
前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線のうちの二者は同一の前記内層空間又は前記外層空間を通り、前記二者間には前記ステータヨークの周方向に隙間が空けられていることを特徴とする、請求項1に記載のステータ。
【請求項8】
前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線は各々が貫通する二つの前記ステータスロットの外層空間から露出した部分に二つの径方向部と一つの周方向部を含み、前記径方向部は前記ステータヨークの径方向において前記ステータヨークへ伸び、前記周方向部は前記ステータヨークの周方向に伸びながら、二つの前記径方向部を繋ぐことを特徴とする、請求項1に記載のステータ。
【請求項9】
前記ステータコアは、間隔をおいて前記ステータヨークの外側に設けられる複数の外側ステータティースをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のステータ。
【請求項10】
前記外層空間を通る前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線は前記ステータヨーク上を走るように配線されるとともに、該当する跨がられる前記外層空間の少なくとも一部を露出させ、跨がられるように設けられる前記外層空間は放熱通路として配置されていることを特徴とする、請求項1又は請求項9に記載のステータ。
【請求項11】
複数の内側ステータティースと環状に設けられるステータヨークとを含み、複数の前記内側ステータティースが前記ステータヨークの周方向に間隔をおいて前記ステータヨークの内側に設けられながら、前記ステータヨークの中心軸線へ伸び、そして隣接する前記内側ステータティース間にステータスロットが形成されるステータコアと、
それぞれ一つの前記ステータスロットで離間される二つの前記ステータスロットを通って二つの隣接する前記内側ステータティースに巻き付けられる第一相巻線、第二相巻線及び第三相巻線と、を備え、
前記ステータスロットは前記ステータヨークの径方向において内層空間と外層空間に区画され、前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線のそれぞれは該当する二つの前記ステータスロットの内層空間を貫通し、あるいは、該当する二つの前記ステータスロットの外層空間を貫通し、
前記ステータコアは、間隔をおいて前記ステータヨークの外側に設けられる複数の外側ステータティースをさらに含み、
前記外層空間を通る前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線は前記ステータヨークの内側から前記外側ステータティースによる前記ステータヨークの中心軸線から離れる外側範囲まで配線されるとともに、該当する跨がられる前記外層空間の少なくとも一部を露出させ、跨がられるように設けられる前記外層空間は放熱通路として配置されていることを特徴とするステータ。
【請求項12】
前記ステータコアは、前記内側ステータティースにおける前記ステータヨークから離れる自由端に接続される磁極片をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のステータ。
【請求項13】
前記磁極片は前記内側ステータティースと一体構造とされ、あるいは、前記内側ステータティースと取外可能に接続されていることを特徴とする、請求項12に記載のステータ。
【請求項14】
前記内側ステータティースにおける前記ステータヨークから離れる一端に挿嵌溝が設けられ、前記磁極片における前記内側ステータティースを向く一側に挿嵌歯が設けられ、前記挿嵌歯は前記挿嵌溝に係合して接続されていることを特徴とする、請求項13に記載のステータ。
【請求項15】
前記内側ステータティースとステータスロットの数はそれぞれ六つ、前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線の数はそれぞれ二つであり、二つの前記第一相巻線、二つの前記第二相巻線及び二つの前記第三相巻線はそれぞれ前記ステータヨークの中心軸線を回転中心として180度回転対称であるとともに、電流方向が逆となることを特徴とする、請求項1に記載のステータ。
【請求項16】
請求項1から請求項15のいずれかに記載のステータと、前記ステータ内に設けられるロータと、を備えることを特徴とするモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年12月31に提出された出願番号がそれぞれ201911422872.6、201922500766.7、201922499845.0及び201922501602.6で、発明の名称がいずれも「ステータ及びモータ」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容のすべてを援用によりここに組み込んだものである。
【0002】
本願はモータの技術分野に関し、特にステータ及びモータに関する。
【背景技術】
【0003】
小パワー・高速のモータは自動車や家電、医療器具及びロボットの分野への応用がますます広くなり、パワー密度に対する要求もますます高くなるため、モータには高い出力パワーばかりか、小さい全体体積も要求されている。同一の回転速度では、パワーの向上は主にトルクの向上に依存し、そのうち、巻線係数の大きい巻き構造を採用することは肝心となる。一方、パワー密度の向上はモータの全体体積にも関連し、ステータ直径の低減や軸方向の長さの短縮はいずれも肝心となる。また、高速モータは一般的なモータに比べて、その回転速度が高いので、自体の放熱性能が不十分になり、そして高速モータのパワーが向上しにくくなってしまった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、モータの出力トルクと出力パワーが高くなかったという課題を解決するために、主にステータ及びモータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題点を解決するために、本願による技術的解決手段の一つはステータを提供することである。当該ステータは、複数の内側ステータティースと環状に設けられるステータヨークとを含み、複数の内側ステータティースがステータヨークの周方向に間隔をおいてステータヨークの内側に設けられながら、ステータヨークの中心軸線へ伸び、隣接する内側ステータティース間にステータスロットが形成されるステータコアと、それぞれ一つのステータスロットで離間される二つのステータスロットを通って二つの隣接する内側ステータティースに巻き付けられる第一相巻線、第二相巻線及び第三相巻線と、を備え、ステータスロットはステータヨークの径方向において内層空間と外層空間に区画され、第一相巻線、第二相巻線及び第三相巻線のそれぞれは該当する二つのステータスロットの内層空間を貫通し、あるいは、該当する二つのステータスロットの外層空間を貫通している。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記ステータスロット毎の内層空間と外層空間のうちの一方は前記第一相巻線、前記第二相巻線又は前記第三相巻線が貫通するものとなり、他方は前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線が貫通していない空き状態にある。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記第一相巻線は第一相内層巻線と第一相外層巻線を含み、前記第二相巻線は第二相内層巻線と第二相外層巻線を含み、前記第三相巻線は第三相内層巻線と第三相外層巻線を含み、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線は各々が対応する前記二つのステータスロットの内層空間をそれぞれ貫通し、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は各々が対応する前記二つのステータスロットの外層空間をそれぞれ貫通している。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線は前記ステータヨークの周方向において二つの前記内側ステータティースの分だけ順次ずれ、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は前記ステータヨークの周方向において二つの前記内側ステータティースの分だけ順次ずれている。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記内層空間は前記ステータヨークの周方向において第一サブ内層空間と第二サブ内層空間に区画され、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線は各々が対応する前記二つのステータスロットのうち巻付対象となる二つの内側ステータティースに近い第一サブ内層空間と第二サブ内層空間をそれぞれ貫通し、
前記外層空間は前記ステータヨークの周方向において第一サブ外層空間と第二サブ外層空間に区画され、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は各々が対応する前記二つのステータスロットのうち巻付対象となる二つの内側ステータティースに近い第一サブ外層空間と第二サブ外層空間をそれぞれ貫通している。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記ステータヨークは順に継ぎ合わせられる複数のサブステータヨークを含み、前記サブステータヨーク毎には少なくとも二つの前記内側ステータティースが設けられ、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線が巻き付く二つの内側ステータティースは同一の前記サブステータヨークに位置し、前記第一相内層巻線、第二相内層巻線及び第三相内層巻線が巻き付く二つの内側ステータティースは隣接する二つの前記サブステータヨークに位置する。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記第一相内層巻線と前記第二相外層巻線、前記第三相外層巻線との間には前記ステータヨークの径方向に隙間が空けられ、前記第二相内層巻線と前記第一相外層巻線、前記第三相外層巻線との間には前記ステータヨークの径方向に隙間が空けられ、前記第三相内層巻線と前記第一相外層巻線、前記第二相外層巻線との間には前記ステータヨークの径方向に隙間が空けられている。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線のうちの二者は同一の前記内層空間又は前記外層空間を通り、前記二者間には前記ステータヨークの周方向に隙間が空けられている。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記第一相外層巻線、第二相外層巻線及び第三相外層巻線は各々が貫通する二つのステータスロットの外層空間から露出した部分に二つの径方向部と一つの周方向部を含み、前記径方向部は前記ステータヨークの径方向において前記ステータヨークへ伸び、前記周方向部は前記ステータヨークの周方向に伸びながら、前記二つの径方向部を繋ぐ。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記ステータコアは、間隔をおいて前記ステータヨークの外側に設けられる複数の外側ステータティースをさらに含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記外層空間を通る前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線は前記ステータヨーク上を走るように配線されるとともに、該当する跨がられる前記外層空間の少なくとも一部を露出させ、跨がられるように設けられる前記外層空間は放熱通路として配置されている。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記外層空間を通る前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線は前記ステータヨークの内側から前記外側ステータティースによる前記ステータヨークの中心軸線から離れる外側範囲まで配線されるとともに、該当する跨がられる前記外層空間を露出させ、跨がられるように設けられる前記外層空間は放熱通路として配置されている。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記ステータコアは、前記内側ステータティースにおける前記ステータヨークから離れる自由端に接続される磁極片をさらに含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記磁極片は前記内側ステータティースと一体構造とされ、あるいは、前記内側ステータティースと取外可能に接続されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、前記内側ステータティースにおける前記ステータヨークから離れる一端に挿嵌溝が設けられ、前記磁極片における前記内側ステータティースを向く一側に挿嵌歯が設けられ、前記挿嵌歯は前記挿嵌溝に係合して接続されている。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記内側ステータティースとステータスロットの数はそれぞれ六つ、前記第一相巻線、前記第二相巻線及び前記第三相巻線の数はそれぞれ二つであり、二つの前記第一相巻線、二つの前記第二相巻線及び二つの前記第三相巻線はそれぞれ前記ステータヨークの中心軸線を回転中心として180度回転対称であるとともに、電流方向が逆となる。
【0021】
上記問題点を解決するために、本願による技術的解決手段のもう一つはモータを提供することである。当該モータは、上記のようなステータと、前記ステータ内に設けられるロータと、を備える。
【発明の効果】
【0022】
本願の有益な効果として、従来技術とは異なり、本願はステータ及びモータを開示する。本願によるステータはストライドが2スロットピッチである巻き方を採用するものであり、ストライドが1スロットピッチである巻き方に比べて、2スロットピッチを跨ぐステータによれば、巻線係数を大幅に向上でき、そして当該ステータを備えるモータの出力トルクと出力パワーを向上させ、さらには、該当する二つのステータスロットの内層空間を貫通し、あるいは、該当する二つのステータスロットの外層空間を貫通するように第一相巻線、第二相巻線及び第三相巻線のそれぞれを規制することによって、各巻線同士は重なり合うことがなくなるため、ステータのステータヨークの中心軸線に沿う軸方向の長さを低減でき、当該ステータの体積の相対的な低減は図られ、そしてパワー密度が向上し、さらに当該ステータを備えるモータの出力トルクと出力パワーを向上させている。
【0023】
本願の実施例又は従来技術による解決手段をより明瞭に説明するために、実施例又は従来技術に対する説明に必要な図面について以下で簡単に紹介するが、下記の図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとっては、創造的な労力を注がずにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることもできるのは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本願によるステータの第一実施例の構造模式図である。
図2図1におけるステータのステータコアの第一実施例の構造模式図である。
図3図1におけるステータのステータコアの第二実施例の構造模式図である。
図4図1におけるステータのステータコアの第三実施例の構造模式図である。
図5図1におけるステータのステータコアの第四実施例の構造模式図である。
図6図5におけるステータコアのサブステータヨークと内側ステータティースの構造模式図である。
図7図3又は図5におけるステータコアの磁極片の構造模式図である。
図8】本願によるステータの第二実施例の構造模式図である。
図9】本願によるステータの第三実施例の構造模式図である。
図10】本願によるステータの第四実施例の構造模式図である。
図11】本願によるステータの第五実施例の構造模式図である。
図12】本願によるステータの第六実施例の構造模式図である。
図13】本願によるステータの第七実施例の構造模式図である。
図14】本願によるステータの第八実施例の構造模式図である。
図15】本願によるステータの第九実施例の構造模式図である。
図16】本願によるモータの一実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本願実施例の図面に合わせて本願実施例の技術的解決手段を明瞭かつ完全に述べるが、述べられる実施例は本願実施例の一部に過ぎず、そのすべてではないことは明らかである。本願実施例に基づいて当業者が創造的な労力を注がずに得た他の実施例はすべて本願の保護範囲に属する。
【0026】
本願実施例において、「第一」、「第二」、「第三」などの用語は説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示したり暗示したりするか、指示される技術的特徴の数を暗示するものとして理解されるべきではない。以上により、「第一」、「第二」、「第三」という限定がされている特徴は少なくとも一つの当該特徴を含むことを明示するか暗示することができる。本願の説明において、別途明確且つ具体的に規定していない限り、「複数」は少なくとも二つ、例えば二つや三つ等を意味する。また、「含む」と「有する」という用語及びそれらのいかなる変形も、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップやユニットを含む過程や方法、システム、製品又は設備は記載されたステップやユニットに限定されず、記載されていないステップやユニットを任意にさらに含んでもよく、あるいは、これらの過程や方法、製品又は設備に固有のその他のステップやユニットを任意にさらに含んでもよい。
【0027】
本願において「実施例」に言及する場合は、実施例に合わせて述べられる特定の特徴や構造又は特性が本願の少なくとも一つの実施例に含まれてもよいことを意味する。明細書の各箇所に現れるこの用語は必ずしもすべてが同一の実施例を指すものではなく、他の実施例とは排他的に独立した又は代替となる実施例でもない。本願に述べられる実施例は他の実施例と組み合わせてもよいことを、当業者は明らかに又は暗示的に理解可能であろう。
【0028】
本願はステータ100を提供し、図1を参照し、図1は本願によるステータの一実施例の構造模式図である。
【0029】
当該ステータ100は概ねステータコア10、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24を備える。
【0030】
次に、ステータコア10の構造を最初に紹介し、そして第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のステータコア10への巻き方について述べる。
【0031】
図2を参照し、ステータコア10は複数の内側ステータティース12と、環状に設けられるステータヨーク14とを含み、複数の内側ステータティース12はステータヨーク14の周方向に間隔をおいてステータヨーク14の内側に設けられながら、ステータヨーク14の中心軸線へ伸び、そして、隣接する内側ステータティース12間にステータスロット13が形成される。
【0032】
例えば、ステータコア10は六つの内側ステータティース12を含み、六つの内側ステータティース12はステータヨーク14の内側に均一に分布され、その同士の間に六つのステータスロット13が形成される。
【0033】
いくつかの実施形態では、図1から図4に示されるように、ステータヨーク14は一体構造とされ、その全体が円環状又は正多角形環状であってもよい。
【0034】
他の実施形態では、図5に示されるように、ステータヨーク14は継ぎ合わせられる複数のサブステータヨーク140を含み、サブステータヨーク140毎には少なくとも一つの内側ステータティース12が設けられ、複数のサブステータヨーク140を順に継ぎ合わせて環状とすることで、ステータコア10が構成される。
【0035】
例えば、ステータヨーク14は三つのサブステータヨーク140を含み、サブステータヨーク140毎には二つの内側ステータティース12が設けられ、三つのサブステータヨーク140を継ぎ合わせることでステータコア10とする。
【0036】
ステータコア10として組み合わせていない複数のサブステータヨーク140のそれぞれは互いに独立したもので、個別に作製可能であるため、寸法の小さい材料を使用してもサブステータヨーク140を作製でき、ステータコア10を作製するための材料の利用率が向上し、ステータコア10の作製コストが低下している。
【0037】
具体的には、図6に示されるように、サブステータヨーク140における周方向での一端に突起141があり、サブステータヨーク140における周方向での他端に凹溝143があり、隣接するサブステータヨーク140同士は突起141と凹溝143により噛み合って接続される。
【0038】
例えば、突起141は半円柱状、凹溝143は半円溝とされ、この半円柱状が半円溝と噛み合うことで、二つの隣接するヨーク部140が接続されるようになる。突起141は三角状であってもよく、それに応じて、凹溝143は三角形の溝となる。
【0039】
突起141と凹溝143は互いに噛み合って接続可能な形状であればよく、本願では突起141と凹溝143の形状を制限していない。
【0040】
いくつかの実施形態では、図2図3に示されるように、ステータコア10は、内側ステータティース12におけるステータヨーク14から離れる自由端に接続される磁極片15をさらに含む。
【0041】
磁極片15はステータヨーク140の中心軸線を向く一側が円弧面となり、ロータとの協働を達成するためのものであり、そして、ロータが複数の磁極片15で囲まれた空間にある場合においてロータとの間に隙間を持つことで、ステータ100に対してロータを回転させやすくするためのものである。
【0042】
隣接する磁極片15間に隙間があり、そして、磁極片15の周方向に沿う弧長は内側ステータティース12の周方向に沿う幅より大きく、それにより、磁極片15とロータとの間に範囲の大きい且つ均一な磁場を形成でき、ステータ100のパワー密度の向上に役立つ。
【0043】
任意的には、図2に示されるように、磁極片15と内側ステータティース12は一体構造とされ、一回の打ち抜きにより成形されるものであり、あるいは、磁極片15を内側ステータティース12に溶接し、即ち、磁極片15を内側ステータティース12から取り外すことができないものとする。
【0044】
あるいは、図3図5に示されるように、磁極片15は内側ステータティース12と取外可能に接続される。
【0045】
図6図7を併せて参照し、内側ステータティース12におけるステータヨーク14から離れる一端に挿嵌溝120が設けられ、磁極片15における内側ステータティース12を向く一側に挿嵌歯150が設けられ、挿嵌歯150は挿嵌溝120に係合して接続される。
【0046】
具体的には、挿嵌歯150は遷移部152と係止部153を含み、遷移部152は係止部153と磁極片15との間に接続される。そのうち、遷移部152と磁極片15における互いに接続され隣接する両側面との間の夾角は九十度より大きいか等しく、遷移部152と係止部153における互いに接続され隣接する両側面との間の夾角は九十度より大きいか等しく、それにより、遷移部152と磁極片15、係止部153との接続箇所に鋭角が形成されることは回避され、鋭角の箇所では応力集中部が形成しやすい一方、打ち抜きプロセスにより精度の高い鋭角を形成しにくいので、上記したことにより、内側ステータティース12、磁極片15及び挿嵌歯150の製造難易度を相対的に低減でき、内側ステータティース12、磁極片15及び挿嵌歯150の歩留りを向上させている。
【0047】
例えば、遷移部152は矩形のもの、係止部153は台形に近いものとされ、この台形に近いものは台形から両側の鋭角を切り去ることで形成され、挿嵌溝120の輪郭形状は挿嵌歯150の輪郭形状に合致するので、挿嵌溝120の各隣接する側面間の夾角は九十度より大きいか等しいようになり、挿嵌溝120に応力集中部が形成されることは回避されながら、挿嵌溝120の作製難易度が低下している。
【0048】
いくつかの実施形態では、図4に示されるように、内側ステータティース12はストレートティースとされ、即ち、内側ステータティース12におけるステータヨーク14から離れる自由端に磁極片15を設けず、それにより、ステータコア10の加工プロセスを簡略化させてコストを低減できるとともに、ステータコア10への巻きの難易度の低下にも役立つ。
【0049】
いくつかの実施例では、図2から図5に示されるように、ステータコア10は複数の外側ステータティース16を含んでもよく、複数の外側ステータティース16はステータヨーク14の周方向に間隔をおいてステータヨーク14の外側に設けられながら、ステータヨーク14の中心軸線から離れる方向へ伸び、そして、隣接する外側ステータティース16間に放熱通路が形成される。
【0050】
即ち、ステータヨーク14の外側面、外側ステータティース16、及び、外部からの外側ステータティース16に対する支持面により囲むことで放熱通路が形成され、冷気がこの放熱通路を通過することで、ステータ100による熱を持ち去ることが可能になり、ステータ100の温度を下げ、ステータ100が過熱したことに起因して性能が低くなることは回避されながら、モータのパワーの向上にも役立つ。
【0051】
外側ステータティース16は内側ステータティース12の位置と一対一対応して設けられるとともに、ステータヨーク14の周方向において少なくとも一部が揃っている。例えば、外側ステータティース16のステータヨーク14の周方向に沿う幅は内側ステータティース12のステータヨーク14の周方向に沿う幅よりも大きく、あるいは、外側ステータティース16のステータヨーク14の周方向に沿う幅は内側ステータティース12のステータヨーク14の周方向に沿う幅よりも等しいか小さい。
【0052】
任意的には、外側ステータティース16の数は内側ステータティース12の数よりも多いか少なくてもよく、外側ステータティース16はステータヨーク14の外側に均一に分布され、また、その位置が内側ステータティース12の位置に対応する必要もない。
【0053】
次に、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のステータコア10への巻き方について述べる。
【0054】
一つ目の実施形態
全体として、図1に示されるように、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はそれぞれ一つのステータスロット13で離間される二つのステータスロット13を貫通しながら、二つの隣接する内側ステータティース12に巻き付けられ、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はステータヨーク14の周方向において一つの内側ステータティース12の分だけ順次ずれている。
【0055】
例えば、内側ステータティース12とステータスロット13の数はそれぞれ六つであり、それらに番号を順に付けば、六つの内側ステータティース12はそれぞれ第1ティース、第2ティース…第6ティースと称され、六つのステータスロット13はそれぞれ第1スロット、第2スロット…第6スロットと称される。
【0056】
例を挙げて説明すると、例えば第一相巻線20は第2スロットで離間される第1スロットと第3スロットを貫通しながら、第1ティースと第2ティースに巻き付けられ、第二相巻線22は第3スロットで離間される第2スロットと第4スロットを貫通しながら、第2ティースと第3ティースに巻き付けられ、第三相巻線24は第4スロットで離間される第3スロットと第5スロットを貫通しながら、第3ティースと第4ティースに巻き付けられ、別の第一相巻線20は第5スロットで離間される第4スロットと第6スロットを貫通しながら、第4ティースと第5ティースに巻き付けられ、別の第二相巻線22は第6スロットで離間される第5スロットと第1スロットを貫通しながら、第5ティースと第6ティースに巻き付けられ、別の第三相巻線24は第1スロットで離間される第6スロットと第2スロットを貫通しながら、第6ティースと第1ティースに巻き付けられる。
【0057】
同相の巻線同士は並列や直列に接続されて一相巻線となり、そして、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24は並列や直列に接続されて三相巻線となる。
【0058】
本願実施例はストライドが2スロットピッチである巻き方を採用するものであり、ストライドが1スロットピッチである巻き方に比べて、巻線係数を大幅に向上でき、そして当該ステータ100を備えるモータの出力トルクと出力パワーを向上させ、さらには、ステータヨーク14の周方向において一つの内側ステータティース12の分だけ順次ずれるように第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24を規制することによって、各相の巻線は各ステータスロット13を順に埋めるようになり、ステータ100のパワー密度と性能の向上に役立つ。
【0059】
例えば、1スロットピッチを跨ぐ巻き方を採用するティース巻き式の6スロット2極のモータは巻線係数が0.5であるが、2スロットピッチを跨ぐ巻き方を採用するティース巻き式の6スロット2極のモータは巻線係数が0.866まで向上するようになり、巻線係数は大幅に向上し、同一の回転速度条件では、2スロットピッチを跨ぐモータの出力トルクと出力パワーはずれも大きくなる。
【0060】
ステータスロット13はさらにステータヨーク14の周方向において第一側空間132と第二側空間134に区画され、同一のステータスロット13の第一側空間132と第二側空間134はそれぞれ第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のうちの二つが貫通しているものとなる。
【0061】
図1に示されるように、第2スロットの第一側空間132を第三相巻線24が貫通し、第2スロットの第二側空間134を第二相巻線22が貫通しており、第一相巻線20は第2スロットに跨りながら第1スロットの第二側空間134と第3スロットの第一側空間132を通り、さらにはこの第2スロットを定義する第1ティースと第2ティースに巻き付けられている。残りの各スロットは巻き方が上記と類似するものであるから、それぞれの詳細な説明は割愛する。
【0062】
さらには、第一側空間132と第二側空間134はステータヨーク14の中心軸線に垂直な横断面の面積が等しく、そして第一側空間132と第二側空間134がいずれも該当する巻線に埋まることで、各巻線によりステータコア10の各箇所に均一な電場を生じやすくなり、ステータ100のパワー密度と性能の向上に役立つ。
【0063】
第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のうちのいずれか二つは同一のステータスロット13での電流方向が逆となる。
【0064】
図1に示されるように、ステータヨーク14の中心軸線に垂直な方向において、第三相巻線24は第2スロットの第一側空間132での電流方向が流入、第二相巻線22は第2スロットの第二側空間134での電流方向が流出となる。
【0065】
本実施例では、内側ステータティース12とステータスロット13の数はそれぞれ六つ、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24の数はそれぞれ二つであり、二つの第一相巻線20、二つの第二相巻線22及び二つの第三相巻線24はそれぞれステータヨーク14の中心軸線を回転中心として180度回転対称であるとともに、電流方向が逆となり、そして、鏡面対称となる同相巻線の電気角度が0度であることは保証される一方、この巻線構造の分布巻係数が1であることも保証されている。
【0066】
図1に示されるように、第一相巻線20は第1スロットと第3スロットを通り、その電流が第1スロットから第3スロットへ流れ、別の第一相巻線20は第4スロットと第6スロットを通り、その電流が第6スロットから第4スロットへ流れる。
【0067】
二つ目の実施形態
図8を参照し、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はそれぞれ一つのステータスロット13で離間される二つのステータスロット13を貫通しながら、二つの隣接する内側ステータティース12に巻き付けられている。
【0068】
そのうち、ステータスロット13はステータヨーク14の径方向において内層空間131と外層空間133に区画され、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はいずれもそれぞれが通る二つのステータスロット13のうちの一方の外層空間133から他方の内層空間131へ向かう。
【0069】
図8に示されるように、第一相巻線20は第1スロットの外層空間133から第3スロットの内層空間131へ向かいながら、第2スロットに跨って第1ティースと第2ティースに巻き付けられ、第二相巻線22は第2スロットの外層空間133から第4スロットの内層空間131へ向かいながら、第3スロットに跨って第2ティースと第3ティースに巻き付けられ、第三相巻線24は第3スロットの外層空間133から第5スロットの内層空間131へ向かいながら、第4スロットに跨って第3ティースと第4ティースに巻き付けられている。
【0070】
2スロットピッチを跨いで二つの隣接する内側ステータティース12に巻き付けられるように第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24を規制することによって、各相の巻線のストライドが1スロットピッチであるステータに比べて、本願による2スロットピッチを跨ぐステータによれば、巻線係数を向上でき、同一の回転速度条件では、2スロットピッチを跨ぐモータから出力されるトルクとパワーが大きくなり、さらには、ステータスロット13はステータヨーク14の径方向において内層空間131と外層空間133に区画され、一つのステータスロット13の外層空間133からもう一つのステータスロット13の内層空間131へ向かうように各相の巻線を規制するようにし、この径方向二層の巻き方によれば、各相の巻線の端部による重なり面積が低減し、そしてステータ100のステータヨーク14の中心軸線に沿う軸方向の長さを低減し、当該ステータ100の体積の相対的な低減は図られ、パワー密度が向上している。
【0071】
内層空間131と外層空間133はステータヨーク14の中心軸線に垂直な横断面の面積が等しく、そして内層空間131と外層空間133がいずれも巻線に埋まることで、各巻線によりステータコア10の各箇所に均一な電場を生じやすくなり、ステータ100のパワー密度と性能の向上に役立つ。
【0072】
第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はステータヨーク14の周方向において一つの内側ステータティース12の分だけ順次ずれており、さらに各相の巻線で各ステータスロット13を埋めることで、ステータ100のパワー密度と性能の向上に役立つ。
【0073】
第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のうちのいずれか二つは同一のステータスロット13での電流方向が逆となる。
【0074】
図8に示されるように、ステータヨーク14の中心軸線に垂直な方向において、第三相巻線24は第2スロットの内層空間131での電流方向が流入、第二相巻線22は第2スロットの外層空間133での電流方向が流出となる。
【0075】
三つ目の実施形態
図9を参照し、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はそれぞれ一つのステータスロット13で離間される二つのステータスロット13を貫通しながら、二つの隣接する内側ステータティース12に巻き付けられている。
【0076】
そのうち、ステータスロット13はステータヨーク14の径方向において内層空間131と外層空間133に区画され、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のそれぞれは該当する二つのステータスロット13の内層空間131を貫通し、あるいは、該当する二つのステータスロットの外層空間133を貫通している。
【0077】
図9に示されるように、第一相巻線20(符号202)は第2スロットと第4スロットの外層空間133を貫通しながら、第2ティースと第3ティースに巻き付けられ、別の第一相巻線20(符号201)は第5スロットと第1スロットの内層空間131を貫通しながら、第5ティースと第6ティースに巻き付けられている。
【0078】
2スロットピッチを跨いで二つの隣接する内側ステータティース12に巻き付けられるように第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24を規制することによって、各相の巻線のストライドが1スロットピッチであるステータに比べて、本願による2スロットピッチを跨ぐステータによれば、巻線係数を向上でき、同一の回転速度条件では、2スロットピッチを跨ぐモータから出力されるトルクとパワーが大きくなり、さらには、該当する二つのステータスロット13の内層空間131を貫通し、あるいは、該当する二つのステータスロットの外層空間133を貫通するように第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のそれぞれを規制することによって、各巻線同士は重なり合うことがなくなるため、ステータ100のステータヨーク14の中心軸線に沿う軸方向の長さを低減でき、当該ステータ100の体積の相対的な低減は図られ、そしてパワー密度が向上している。
【0079】
ステータスロット13毎の内層空間131と外層空間133のうちの一方は第一相巻線20、第二相巻線22又は第三相巻線24が貫通するものとなり、他方は第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24が貫通していない空き状態にある。言い換えると、ステータスロット13毎の内層空間131と外層空間133のうちの一方は第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のうちの一つ又は二つに占有されるものとなる。空き状態にある内層空間131と外層空間133は放熱通路として配置されることで、ステータ100の温度を下げやすくなる。
【0080】
図9に示されるように、第3スロットの内層空間131は第二相巻線22(符号221)と第三相巻線24(符号241)の両方に占有されるものとなり、第3スロットの外側空間133はいずれの巻線にも占有されていない空き状態にあり、第一相巻線20(符号202)は第3スロットの外側空間133に跨りながら第2ティースと第3ティースに巻き付けられている。
【0081】
その他の実施形態では、ステータスロット13毎の内層空間131と外層空間133はいずれも第一相巻線20、第二相巻線22又は第三相巻線24に占有され得るものである。
【0082】
さらには、第一相巻線20は第一相内層巻線201と第一相外層巻線202を含み、第二相巻線22は第二相内層巻線221と第二相外層巻線222を含み、第三相巻線24は第三相内層巻線241と第三相外層巻線242を含み、第一相内層巻線201、第二相内層巻線221及び第三相内層巻線241は各々が対応する二つのステータスロット13の内層空間131をそれぞれ貫通し、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線224は各々が対応する二つのステータスロット13の外層空間133をそれぞれ貫通している。
【0083】
第一相内層巻線201、第二相内層巻線221及び第三相内層巻線241はステータヨーク14の周方向において二つの内側ステータティース12の分だけ順次ずれ、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242はステータヨーク14の周方向において二つの内側ステータティース12の分だけ順次ずれている。
【0084】
図9に示されるように、第一相外層巻線202は第2スロットと第4スロットの外層空間133を貫通し、第二相外層巻線222は第4スロットと第6スロットの外層空間133を貫通し、第三相外層巻線224は第6スロットと第2スロットの外層空間133を貫通している。第一相内層巻線201は第5スロットと第1スロットの内層空間131を貫通し、第二相内層巻線221は第1スロットと第3スロットの内層空間131を貫通し、第三相内層巻線241は第3スロットと第5スロットの内層空間131を貫通している。
【0085】
内層空間131はさらにステータヨーク14の周方向において第一サブ内層空間131aと第二サブ内層空間131bに区画され、第一相内層巻線201、第二相内層巻線221及び第三相内層巻線241は各々が対応する二つのステータスロット13のうち巻付対象となる二つの内側ステータティース12に近い第一サブ内層空間131aと第二サブ内層空間131bをそれぞれ貫通している。
【0086】
外層空間133はさらにステータヨーク14の周方向において第一サブ外層空間133aと第二サブ外層空間133bに区画され、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242は各々が対応する二つのステータスロット13のうち巻付対象となる二つの内側ステータティース12に近い第一サブ外層空間133aと第二サブ外層空間133bをそれぞれ貫通している。
【0087】
内層空間131と外層空間133はステータヨーク14の中心軸線に垂直な横断面の面積が等しく、また、第一サブ内層空間131aと第二サブ内層空間131bはステータヨーク14の中心軸線に垂直な横断面の面積が等しく、第一サブ外層空間133aと第二サブ外層空間133bはステータヨーク14の中心軸線に垂直な横断面の面積が等しく、そして、巻線が通る第一サブ内層空間131a、第二サブ内層空間131b、第一サブ外層空間133a及び第二サブ外層空間133bはいずれも巻線に埋まることで、各巻線によりステータコア10の各箇所に均一な電場を生じやすくなり、ステータ100のパワー密度と性能の向上に役立つ。
【0088】
図9図10を併せて参照し、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242は各々が対応する二つのステータスロット13から露出した部分に二つの径方向部203と一つの周方向部204を含み、径方向部203はステータヨーク14の径方向にステータヨーク14へ伸び、周方向部204はステータヨーク14の周方向に伸びながら、二つの径方向部203を繋ぎ、この二つの径方向部203間に挟まれるステータスロット13の外層空間133は空いて放熱通路として配置されている。
【0089】
言い換えると、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242における二つの径方向部203間に挟まれるステータスロット13の外層空間133は空いて放熱通路135として配置され、冷気が放熱通路135を通過することで、ステータ100による熱を持ち去るようになり、ステータ100の温度が下げられ、ステータ100が過熱したことに起因して性能が低くなることは回避され、当該ステータ100を備えるモータの出力パワーの向上に役立つ。
【0090】
他の実施形態では、図11に示されるように、第一相内層巻線201と第二相外層巻線222、第三相外層巻線242との間にはステータヨーク14の径方向に隙間が空けられ、この隙間は放熱通路135として配置されている。
【0091】
図9に示されるように、第6スロットの内層空間131はいずれの巻線も貫通していないが、第6スロットの外層空間133は第二相外層巻線222と第三相外層巻線242の両方が貫通しており、また、第一相内層巻線201は第6スロットの内層空間131に跨っているので、第一相内層巻線201と第二相外層巻線222、第三相外層巻線242との間においてステータヨーク14の径方向に隙間を空けるように規制すれば、冷気がこの隙間を介して内層空間131を通過することでステータ100による熱を持ち去ることが可能になり、ステータ100の温度を下げている。
【0092】
それに応じて、第二相内層巻線221と第一相外層巻線202、第三相外層巻線242との間にはステータヨーク14の径方向に隙間が空けられ、この隙間は放熱通路135として配置され、第三相内層巻線241と第一相外層巻線202、第二相外層巻線222との間にはステータヨーク14の径方向に隙間が空けられ、この隙間は放熱通路135として配置され、第一相外層巻線202と第二相内層巻線221、第三相内層巻線241との間にはステータヨーク14の径方向に隙間が空けられ、この隙間は放熱通路135として配置され、第二相外層巻線222と第一相内層巻線201、第三相内層巻線241との間にはステータヨーク14の径方向に隙間が空けられ、この隙間は放熱通路135として配置され、第三相外層巻線242と第一相内層巻線201、第二相内層巻線221との間にはステータヨーク14の径方向に隙間が空けられ、この隙間は放熱通路135として配置されている。
【0093】
あるいは、第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24のうちの二者は同一の内層空間131又は外層空間133を通り、この二者間においてステータヨーク14の周方向に隙間があり、この隙間は放熱通路135として配置されている。
【0094】
具体的には、図12に示されるように、同一の内層空間131を通る第一相内層巻線201と第二相内層巻線221との間にはステータヨーク14の周方向に隙間が空けられ、同一の内層空間131を通る第二相内層巻線221と第三相内層巻線241との間にはステータヨーク14の周方向に隙間が空けられ、同一の内層空間131を通る第三相内層巻線241と第一相内層巻線201との間にはステータヨーク14の周方向に隙間が空けられ、同一の外層空間133を通る第一相外層巻線202と第二相外層巻線222との間にはステータヨーク14の周方向に隙間が空けられ、同一の外層空間133を通る第二相外層巻線222と第三相外層巻線242との間にはステータヨーク14の周方向に隙間が空けられ、同一の外層空間133を通る第三相外層巻線242と第一相外層巻線202との間にはステータヨーク14の周方向に隙間が空けられ、それらの隙間はいずれも放熱通路135として配置されている。
【0095】
また他の実施形態では、外層空間133を通る第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はステータヨーク14上を走るように配線されるとともに、該当する跨がられる外層空間133を露出させ、跨がられるように設けられる外層空間133は放熱通路135として配置されている。
【0096】
具体的には、図13に示されるように、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242は跨る外層空間133を回避するように該当するステータヨーク14の局所上を走るように配線されることで、該当する跨がられる外層空間133の少なくとも一部を露出させ、この跨がられるように設けられる外層空間133は空き状態にあり、放熱通路135として配置されている。
【0097】
その他の実施形態では、図14に示されるように、ステータコア10は複数の外側ステータティース16をさらに含み、複数の外側ステータティース16はステータヨーク14の周方向に間隔をおいてステータヨーク14の外側に設けられながら、ステータヨーク14の中心軸線から離れる方向へ伸び、そして、隣接する外側ステータティース16間に放熱通路135が形成されている。
【0098】
さらには、外層空間133を通る第一相巻線20、第二相巻線22及び第三相巻線24はステータヨーク14の内側から外側ステータティース16によるステータヨーク14の中心軸線から離れる外側範囲まで配線されるとともに、該当する跨がられる外層空間133を露出させ、この跨がられるように設けられる外層空間133は空き状態にあり、放熱通路135として配置されている。
【0099】
具体的には、図15に示されるように、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242はステータヨーク14上を走るように配線されてもよく、あるいは、ステータヨーク14の内側から外側ステータティース16によるステータヨーク14の中心軸線から離れる外側範囲までステータヨーク14と外側ステータティース16の上を走るように配線されてもよく、それにより、該当する跨がられる外層空間133を露出させ、この跨がられるように設けられる外層空間133は空き状態にあり、また隣接する外側ステータティース16間の空間も各相の巻線による配線に完全に遮られていないため、空き状態にある外層空間133及び隣接する外側ステータティース16間での各相の巻線に遮られていない部分は放熱通路135として配置され得る。
【0100】
いくつかの実施形態では、図5図9を併せて参照し、ステータヨーク14は順に継ぎ合わせられる複数のサブステータヨーク140を含み、サブステータヨーク140毎には少なくとも二つの内側ステータティース12が設けられ、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242が巻き付く二つの内側ステータティース12は同一のサブステータヨーク140に位置し、第一相内層巻線201、第二相内層巻線221及び第三相内層巻線241が巻き付く二つの内側ステータティース12は隣接する二つのサブステータヨーク140に位置する。
【0101】
それにより、最初に個別のサブステータヨーク140において第一相外層巻線202、第二相外層巻線222又は第三相外層巻線242を巻き付け、そして複数のサブステータヨーク140同士を継ぎ合わせてステータコア10としてから、第一相内層巻線201、第二相内層巻線221及び第三相内層巻線241を巻き付けるようにすることが可能になるため、第一相外層巻線202、第二相外層巻線222及び第三相外層巻線242の巻きの難易度を低下でき、各相の巻線をステータ10へ組み立てやすい巻き構造となるとともに、機械的に巻き付けることに役立ち、ステータ100の作製効率が向上している。
【0102】
それにより、本願はモータ300をさらに提供し、図16を参照し、当該モータ300は上記のようなステータ100と、前記ステータ100内に設けられるロータ200と、を備える。
【0103】
従来技術とは異なり、本願はステータ及びモータを開示する。本願によるステータはストライドが2スロットピッチである巻き方を採用するものであり、ストライドが1スロットピッチである巻き方に比べて、2スロットピッチを跨ぐステータによれば、巻線係数を大幅に向上でき、そして当該ステータを備えるモータの出力トルクと出力パワーを向上させ、さらには、該当する二つのステータスロットの内層空間を貫通し、あるいは、該当する二つのステータスロットの外層空間を貫通するように第一相巻線、第二相巻線及び第三相巻線のそれぞれを規制することによって、各巻線同士は重なり合うことがなくなるため、ステータのステータヨークの中心軸線に沿う軸方向の長さを低減でき、当該ステータの体積の相対的な低減は図られ、そしてパワー密度が向上し、さらに当該ステータを備えるモータの出力トルクと出力パワーを向上させている。
【0104】
上記は本願の実施例に過ぎず、それによって本願の特許範囲を制限するわけではなく、本願の明細書及び図面の内容に基づいてなされた等価構造又はフローの等価変換、あるいは、直接又は間接的に他の関連技術分野に適用したものは、いずれも本願の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0105】
2 スロット
10 ステータコア
10 ステータ
12 内側ステータティース
13 ステータスロット
14 ステータヨーク
15 磁極片
16 外側ステータティース
20 第一相巻線
22 第二相巻線
24 第三相巻線
100 ステータ
120 挿嵌溝
131 内層空間
131a 第一サブ内層空間
131b 第二サブ内層空間
133 外層空間
133a 第一サブ外層空間
133b 第二サブ外層空間
135 放熱通路
140 サブステータヨーク
140 ステータヨーク
150 挿嵌歯
200 ロータ
201 第一相内層巻線
202 第一相外層巻線
203 径方向部
204 周方向部
221 第二相内層巻線
222 第二相外層巻線
224 第三相外層巻線
241 第三相内層巻線
242 第三相外層巻線
300 モータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16