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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】電池輸送用コンテナ
(51)【国際特許分類】
   A62C 3/00 20060101AFI20230711BHJP
   B65D 90/22 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
A62C3/00 Z
B65D90/22 C
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022131091
(22)【出願日】2022-08-19
【審査請求日】2022-08-19
(31)【優先権主張番号】202210847131.8
(32)【優先日】2022-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521010344
【氏名又は名称】烟台創為新能源科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Yantai Chungway New Energy Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 163 Jinshajiang Road, Economic and Technological Development Zone, Yantai City, Shandong Province, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】張 立磊
(72)【発明者】
【氏名】鞠 光才
(72)【発明者】
【氏名】李 明明
(72)【発明者】
【氏名】王 春力
(72)【発明者】
【氏名】時 暁▲とん▼
【審査官】村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-534528(JP,A)
【文献】特開平7-178190(JP,A)
【文献】特開2012-117323(JP,A)
【文献】独国実用新案第202013009020(DE,U1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62C 2/00-99/00
B65D 90/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナ本体と消火システムを含み、消火システムはコンテナを消火するものである電池輸送用コンテナであって、
前記消火システムは、接続装置と消防配管を含み、消防配管は消火剤を各コンテナ本体に輸送したりコンテナ本体から排出したりするものであり、接続装置の一端がコンテナ本体の箱壁に固定接続され、上下に隣接する2つのコンテナ本体の間の消防配管が接続装置によって連通している、ことを特徴とする電池輸送用コンテナ。
【請求項2】
前記接続装置は伸縮機構と収容機構を含み、伸縮機構が収容機構に挿入され、伸縮機構と収容機構は取り外し可能に接続され、コンテナ本体のトップに伸縮機構又は収容機構が固着され、コンテナ本体のトップに伸縮機構が取り付けられる場合、コンテナ本体のボトムに収容機構が固着され、コンテナ本体のトップに収容機構が取り付けられる場合、コンテナ本体のボトムに伸縮機構が固着される、ことを特徴とする請求項1に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項3】
前記消防配管は排液消防管を含み、排液消防管の一端がコンテナ本体の内部に連通しており、排液消防管の排出端にオンオフバルブが設けられ、オンオフバルブは排液消防管の排出端からの外部への消火剤排出を制御し、手動弁、電動弁、又は手動-電動一体型バルブを採用する、ことを特徴とする請求項2に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項4】
コンテナ本体に排液口が設けられ、前記排液消防管は接続装置又は継手を介してコンテナ本体の内部に連通しており、接続装置又は継手は排液口に固定接続される、ことを特徴とする請求項3に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項5】
前記コンテナ本体の箱端部又はボトムに排液口が設けられる、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項6】
前記排液消防管が接続装置、排液口を介してコンテナ本体の内部に連通している場合、前記排液口に伸縮機構又は収容機構が固着され、排液口に伸縮機構が取り付けられる場合、伸縮機構の収容機構との取り付け側はコンテナ本体の外部へ延び、伸縮機構の他方の側はコンテナ本体の内部に延び、このような場合排液消防管には、ペアとして使用される収容機構が取り付けられ、
排液口に収容機構が取り付けられる場合、収容機構の伸縮機構との取り付け側はコンテナ本体の外部へ延び、収容機構の他方の側はコンテナ本体の内部に延び、このような場合排液消防管には、ペアとして使用される伸縮機構が取り付けられる、ことを特徴とする請求項4に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項7】
前記消防配管は給液消防管を含み、コンテナ本体のトップ又はコンテナ本体の箱端部に給液口が設けられ、給液消防管は接続装置、給液口を介してコンテナ本体の内部に連通しており、又は、
給液消防管の一端は一方向継手、多方向継手を介して給液口に取り付けられ、給液口に伸縮機構が取り付けられる場合、給液消防管に収容機構が取り付けられ、給液口に収容機構が取り付けられる場合、給液消防管に伸縮機構が取り付けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項8】
給液消防管が一方向継手、多方向継手を介して給液口に取り付けられる場合、前記給液消防管は1本の単独の配管又は複数本の配管であり、1本の単独の配管である場合、各コンテナ本体は一方向継手を用いて独立に給液し、複数本の配管である場合、複数のコンテナ本体は一方向継手と多方向継手との組み合わせを介して相互に接続され、このとき、給液消防管は可撓性管を用いる、ことを特徴とする請求項5に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項9】
前記伸縮機構は、インナーシリンダ、アウターシリンダ、アウターシリンダブッシュ、及びユニバーサルボールを含み、前記アウターシリンダは内部が中空である構造であり、アウターシリンダの一端はコンテナ本体に接続され、アウターシリンダの他方の側はアウターシリンダブッシュに接続され、インナーシリンダの一端はアウターシリンダブッシュの方向からアウターシリンダの内部中空構造に延び、アウターシリンダのコンテナ本体に接続された一端を貫通し、インナーシリンダの他方の側はユニバーサルボールの一端に接続され、インナーシリンダとアウターシリンダは密封接続され、アウターシリンダブッシュとインナーシリンダは密封接続され、アウターシリンダの壁の厚さ方向に外部駆動接続部が貫通しており、媒体が外部駆動接続部から駆動インナーシリンダに導入されてアウターシリンダ内を伸縮し、ユニバーサルボールの他方の側に円錐面が設けられ、前記円錐面は収容機構に挿入されやすく、円錐面の円周にボールシールリングが設けられ、伸縮機構と収容機構の挿入・密封は前記ボールシールリングによって実現され、ユニバーサルボールに、インナーシリンダに連通しているチャネルが開けられる、ことを特徴とする請求項2に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項10】
前記収容機構は、接続管路と、ユニバーサルボール受け部とを含み、接続管路の一端はユニバーサルボール受け部に取り付けられ、接続管路の他方の側はコンテナ本体に接続され、ユニバーサルボール受け部には錐台及び円状貫通孔が設けられ、錐台と円状貫通孔の両方は連通しており、ユニバーサルボール受け部を長さ方向に貫通しており、錐台は伸縮機構が挿入されやすく、円状貫通孔と接続管路は連通しており、消火剤流通チャネルを構成する、ことを特徴とする請求項2に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項11】
前記消火システムは駆動装置を含み、前記駆動装置はコンテナ本体の外部に設けられ、駆動装置は消防装置に接続され、前記駆動装置は消火剤がコンテナ本体の内部に導入されるための動力を提供する、ことを特徴とする請求項1に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項12】
前記消火システムは検出装置を含み、前記検出装置はコンテナ本体の火事状況を検出し、コンテナ本体の内部の上方に取り付けられ、複数の単一の検出器の組み合わせ、組み合わせ型検出器、ビデオ検出器、グレーティング検出器、又は赤外線検出器を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項13】
前記消火システムは、バックエンドモニターと、液位装置と、給電装置とを含み、液位装置はコンテナ本体の内部に取り付けられ、液位装置の水平方向での取り付け高さがコンテナ内の貨物の最高面以上であり、液位装置はそれぞれ給電装置及びバックエンドモニターに電気的に接続され、液位装置はコンテナ本体の内部の液位高さをバックエンドモニターにリアルタイムで伝送し、バックエンドモニターは液位変化からコンテナ本体内へ消火剤を輸送し続けるか否かを判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の電池輸送用コンテナ。
【請求項14】
消火システムは箱内消火ラインを含み、前記箱内消火ラインは制御弁、第1三方弁及び第2三方弁を含み、第1三方弁の両端の接続部はそれぞれコンテナ本体の給液口及び出液口に連通し、第1三方弁の残りの接続部は制御弁の一端に連通し、第2三方弁の両端の接続部はそれぞれ制御弁の他方の側及びコンテナ本体の排液口に連通し、第2三方弁の残りの接続部はコンテナ本体内へ消火剤を輸送し、制御弁によって消火剤が第2三方弁を通過するか否かが制御される、ことを特徴とする請求項1に記載の電池輸送用コンテナ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンテナ消防の技術分野に関し、具体的には、電池輸送用コンテナに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテナ輸送は、積載密度が高く、輸送作業効率が高いことから、今日の世界における貨物輸送の主要な積載方式であるが、近年、中国の国内外でコンテナ詰め貨物の火災・爆発事故が多発しており、運搬用コンテナの消防が重要視されている。
【0003】
船舶の船室:積載量を最大化するために、多層多列の高密度配置方式を採用し、コンテナ群の中間に作業通路を形成し、作業員はこの通路を通って必要な非大型器具による作業を行うことができる。
【0004】
船舶の甲板や岸辺などのコンテナ置き場:コンテナの配置密度は船室よりやや低く(主にコンテナ群間の通路が多く、通路面積が大きい)、作業員は通路を通って作業を行う。
【0005】
運搬用コンテナの事故につながる主な特徴は以下のとおりである。
【0006】
1、従来の運搬用コンテナの内部検出・早期警戒手段の欠如
運搬中のコンテナが密閉状態にあるため、外部の人はコンテナ内の実際の状况を直観的に把握することができず、密閉状態にあるコンテナ内に対して効果的なモニタリングや異常警報を行う手段もなく、消防措置を直接実施することができない。
【0007】
2、コンテナの積み重ねが複雑であること
運搬用コンテナは海運に使用されることが多いが、海運の貨物船は甲板と貨物室の両方にコンテナを積み上げることが多い。コンテナは、甲板に積まれているときは5段、6段にもなり、積み重ねられたコンテナ間の前後の空間は小さく、事故が発生したコンテナが船体の中央に位置する場合、周辺に積み重ねられたコンテナにより事故が発生したコンテナの救助が困難になり、事故が発生したコンテナが貨物室に位置し、甲板にもコンテナが積み重ねられている場合、救助難度はさらに高くなる。
【0008】
3、事故が発生したコンテナの処分が難しいこと
コンテナ船では一般的に積卸し設備が装備されておらず、自分で事故が発生したコンテナを処理することができず、事故が発生したコンテナを適時に船から降ろすことができないので、事故が急速に拡大して蔓延し、救助の強度向上を招く恐れがある。
【0009】
4.外部に設置された消火装置には、コンテナ内部の熱暴走に対応する抑制手段がないこと
事故が港湾で発生した場合、船舶は早く港湾で救助することができるが、遠海で発生した場合、消火支援を受ける可能性が極めて低く、外部の消防手段に頼るしかなく、異常コンテナを特定して消火処置を行うことができず、船舶の自力救助が極めて困難になる。
(1)船室の既存の消防システムとして、主に船室内に火災検出警報システムとガス消火システムを配置し、火事が起こった際に早期に作業員が手持ち式消火器により消火を行い、火災が一定の程度に発展した場合、船室を密閉させて、自動消火システムにより浸漬式ガス消火を行う。
(2)甲板消防システムは主に複数組の消防ポンプ、消火栓、及び消防ホースからなる。火災が発生した場合には、作業員が手持ち消火器や消防用水鉄砲で消火を行う。
【0010】
以上、一般運搬用コンテナの消防の現状を説明した。
【0011】
電池の新エネルギー技術の急速な発展に伴い、例えば電気自動車などの製品は全世界の多数の国で非常によく普及しており、電池もある国から他の国へと販売されており、海運で電池を輸送する場合もコンテナ積載が利用される。
【0012】
電池(特にリチウムイオン電池)又は電池を内蔵した機器をコンテナで輸送又は保管する場合、電池火災の発生と発展の特性はいずれも他の積載貨物(再燃しやすいなど)と異なることに加えて、コンテナ自体の密封性が高く、これにより、外部の消火措置(手持ち式、ガス消火システム、消防水鉄砲などを含む)では迅速かつ効果的な消火が難しいため、コンテナを使用して電池などのような貨物を運搬するには重大な安全リスクが存在する。
【0013】
頻発するコンテナ式エネルギー貯蔵発電所や電気自動車の火災事故は、いずれも電池の消火が困難である典型的なケースであるが、船舶や航空などの輸送分野で発生すれば、コンテナが短時間で移動することが困難である上に、運搬用コンテナ自体の前述した外部的な制約や内部的な条件などが加わり、取り返しのつかない大きな被害や災害をもたらすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、従来技術の欠点を解決し、運搬用コンテナの輸送や埠頭などの場所への配置に適用できる電池輸送用コンテナを提供する。新型接続装置を採用して積み上げられた各列のコンテナ同士を直列接続して消火を行う形態を実現し、中央制御装置、検出装置、駆動装置、制御弁などによって事故が発生したコンテナ内部に対する全域放出消火を行う。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の目的は以下の技術的手段によって達成される。コンテナ本体と消火システムを含み、消火システムはコンテナを消火するものである電池輸送用コンテナであって、
前記消火システムは、接続装置と消防配管を含み、消防配管は消火剤を各コンテナ本体に輸送したりコンテナ本体から排出したりするものであり、接続装置の一端がコンテナ本体の箱壁に固定接続され、上下に隣接する2つのコンテナ本体の間の消防配管が接続装置によって連通している。
【0016】
さらに、前記接続装置は伸縮機構と収容機構を含み、伸縮機構が収容機構に挿入され、伸縮機構と収容機構は取り外し可能に接続され、コンテナ本体のトップに伸縮機構又は収容機構が固着され、コンテナ本体のトップに伸縮機構が取り付けられる場合、コンテナ本体のボトムに収容機構が固着され、コンテナ本体のトップに収容機構が取り付けられる場合、コンテナ本体のボトムに伸縮機構が固着される。
【0017】
さらに、前記消防配管は排液消防管を含み、排液消防管の一端がコンテナ本体の内部に連通しており、排液消防管の排出端にオンオフバルブが設けられ、オンオフバルブは排液消防管の排出端からの外部への消火剤排出を制御し、手動弁、電動弁、又は手動-電動一体型バルブを採用する。
【0018】
さらに、コンテナ本体に排液口が設けられ、前記排液消防管は接続装置又は継手を介してコンテナ本体の内部に連通しており、接続装置又は継手は排液口に固定接続される。
【0019】
さらに、前記コンテナ本体の箱端部又はボトムに排液口が設けられる。
【0020】
さらに、前記排液消防管が接続装置、排液口を介してコンテナ本体の内部に連通している場合、前記排液口に伸縮機構又は収容機構が固着され、排液口に伸縮機構が取り付けられる場合、伸縮機構の収容機構との取り付け側はコンテナ本体の外部へ延び、伸縮機構の他方の側はコンテナ本体の内部に延び、このような場合排液消防管には、ペアとして使用される収容機構が取り付けられ、
排液口に収容機構が取り付けられる場合、収容機構の伸縮機構との取り付け側はコンテナ本体の外部へ延び、収容機構の他方の側はコンテナ本体の内部に延び、このような場合排液消防管には、ペアとして使用される伸縮機構が取り付けられる。
【0021】
さらに、前記消防配管は給液消防管を含み、コンテナ本体のトップ又はコンテナ本体の箱端部に給液口が設けられ、給液消防管は接続装置、給液口を介してコンテナ本体の内部に連通しており、又は、
給液消防管の一端は一方向継手、多方向継手を介して給液口に取り付けられ、給液口に伸縮機構が取り付けられる場合、給液消防管に収容機構が取り付けられ、給液口に収容機構が取り付けられる場合、給液消防管に伸縮機構が取り付けられる。
【0022】
さらに、給液消防管が一方向継手、多方向継手を介して給液口に取り付けられる場合、前記給液消防管は1本の単独の配管又は複数本の配管であり、1本の単独の配管である場合、各コンテナ本体は一方向継手を用いて独立に給液し、複数本の配管である場合、複数のコンテナ本体は一方向継手と多方向継手との組み合わせを介して相互に接続され、このとき、給液消防管は可撓性管を用いる。
【0023】
さらに、前記伸縮機構は、インナーシリンダ、アウターシリンダ、アウターシリンダブッシュ、及びユニバーサルボールを含み、前記アウターシリンダは内部が中空である構造であり、アウターシリンダの一端はコンテナ本体に接続され、アウターシリンダの他方の側はアウターシリンダブッシュに接続され、インナーシリンダの一端はアウターシリンダブッシュの方向からアウターシリンダの内部中空構造に延び、アウターシリンダのコンテナ本体に接続された一端を貫通し、インナーシリンダの他方の側はユニバーサルボールの一端に接続され、インナーシリンダとアウターシリンダは密封接続され、アウターシリンダブッシュとインナーシリンダは密封接続され、アウターシリンダの壁の厚さ方向に外部駆動接続部が貫通しており、媒体が外部駆動接続部から駆動インナーシリンダに導入されてアウターシリンダ内を伸縮し、ユニバーサルボールの他方の側に円錐面が設けられ、前記円錐面は収容機構に挿入されやすく、円錐面の円周にボールシールリングが設けられ、伸縮機構と収容機構の挿入・密封は前記ボールシールリングによって実現され、ユニバーサルボールに、インナーシリンダに連通しているチャネルが開けられる。
【0024】
さらに、前記収容機構は、接続管路と、ユニバーサルボール受け部とを含み、接続管路の一端はユニバーサルボール受け部に取り付けられ、接続管路の他方の側はコンテナ本体に接続され、ユニバーサルボール受け部には錐台及び円状貫通孔が設けられ、錐台と円状貫通孔の両方は連通しており、ユニバーサルボール受け部を長さ方向に貫通しており、錐台は伸縮機構が挿入されやすく、円状貫通孔と接続管路は連通しており、消火剤流通チャネルを構成する。
【0025】
さらに、前記消火システムは駆動装置を含み、前記駆動装置はコンテナ本体の外部に設けられ、駆動装置は消防装置に接続され、前記駆動装置は消火剤がコンテナ本体の内部に導入されるための動力を提供する。
【0026】
さらに、前記消火システムは検出装置を含み、前記検出装置はコンテナ本体の火事状況を検出し、コンテナ本体の内部の上方に取り付けられ、複数の単一の検出器の組み合わせ、組み合わせ型検出器、ビデオ検出器、グレーティング検出器、又は赤外線検出器を含む。
【0027】
さらに、前記消火システムは、バックエンドモニターと、液位装置と、給電装置とを含み、液位装置はコンテナ本体の内部に取り付けられ、液位装置の水平方向での取り付け高さがコンテナ内の荷物の最高面以上であり、液位装置はそれぞれ給電装置及びバックエンドモニターに電気的に接続され、液位装置はコンテナ本体の内部の液位高さをバックエンドモニターにリアルタイムで伝送し、バックエンドモニターは液位変化からコンテナ本体内へ消火剤を輸送し続けるか否かを判断する。
【0028】
さらに、前記消火システムは箱内消火ラインを含み、前記箱内消火ラインは制御弁、第1三方弁及び第2三方弁を含み、第1三方弁の両端の接続部はそれぞれコンテナ本体の給液口及び出液口に連通し、第1三方弁の残りの接続部は制御弁の一端に連通し、第2三方弁の両端の接続部はそれぞれ制御弁の他方の側及びコンテナ本体の排液口に連通し、第2三方弁の残りの接続部はコンテナ本体内へ消火剤を輸送し、制御弁によって消火剤が第2三方弁を通過するか否かが制御される。
【発明の効果】
【0029】
従来技術に比べて、本発明の有益な效果は以下のとおりである。コンテナ内部に検出装置が設けられ、密閉させたコンテナ内部をリアルタイムで監視し、また、検出装置の信号フィードバックから、事故が発生したコンテナ位置を特定し、これにより、消火を的確に行うことを可能とする。中央制御装置によって駆動装置、検出装置、制御弁などを制御することで、事故が発生したコンテナ内部で消火剤を用いた全域放出消火を正確に行うことができる。本発明では、最も重要なのは、1列に積み上げられたコンテナが接続装置によって直列接続式消火を可能とすることにあり、コンテナ内部には、箱内消火ラインと消防配管を含む消火配管が敷設され、1列ごとにコンテナの1つの給液口が設けられ、消火剤が当該列の各コンテナ内部に導入され、そして、前記接続装置は、コンテナを積み上げるスペース、及び上下に隣接する2つのコンテナを正常に吊り上げて固定する要件を満たし、従来のコンテナ構造を変更する必要がなく、接続装置では、取り外し可能な挿着方式が利用され、即ち、吊り上げるときに、接続装置自体の高速な分離や差し込みによりコンテナの吊り上げによる要件が満たされる。
【0030】
以下、図面及び特定の実施形態によって本発明について詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】一実施形態による電池輸送用コンテナの構造概略図の一例である。
図2】別の実施形態による電池輸送用コンテナの構造概略図の一例である。
図3】電池輸送用コンテナの流れの制御図の一例である。
図4】接続装置の伸縮機構の構造概略図の一例である。
図5】接続装置の収容機構の構造概略図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1~5に示すように、電池輸送用コンテナは、コンテナ本体1と消火システムを含み、消火システムはコンテナを消火するものであり、前記消火システムは、消防装置7、接続装置2及び消防配管を含み、消防装置7はコンテナ本体1の火災を消火し、消防配管は消防装置7に連通し、消防配管は消防装置7内の消火剤を各コンテナ本体1に輸送したりコンテナ本体1内から排出したりし、接続装置2は複数であり、接続装置2の一端はコンテナ本体1の箱壁に固定接続され、上下に隣接する2つのコンテナ本体1の間の消防配管が接続装置2を介して連通する。消防装置7は、外部水源(例えば船内の淡水や海水)、又は他の液体消火剤タンクなどとしてもよく、消火剤は消防用水、ペルフルオロヘキサノンなどの降温型消火剤であってもよい。接続装置2は、上下に隣接する2つのコンテナの間の消火配管を連通し、これにより、1列に積み上げられたコンテナでは1つの給液口を介した各コンテナでの流通が実現され、この接続装置2によれば、従来のコンテナ構造を変更することなく、接続装置2をコンテナの箱に固着すればよい。
【0033】
前記接続装置2は伸縮機構と収容機構を含み、伸縮機構が収容機構に挿入され、伸縮機構と収容機構は取り外し可能に接続され、コンテナ本体1のトップに伸縮機構又は収容機構が固着され、コンテナ本体1のトップに伸縮機構が取り付けられる場合、コンテナ本体1のボトムに収容機構が固着され、コンテナ本体1のトップに収容機構が取り付けられる場合、コンテナ本体1のボトムに伸縮機構が固着される。前記伸縮機構は、インナーシリンダ16、アウターシリンダ17、アウターシリンダブッシュ18、及びユニバーサルボール19を含み、前記アウターシリンダ17は内部が中空である構造であり、アウターシリンダ17の一端は第3ネジ31を介してコンテナ本体1に接続され、アウターシリンダ17の他方の側は第4ネジ32を介してアウターシリンダブッシュ18に接続され、インナーシリンダ16の一端はアウターシリンダブッシュ18の方向からアウターシリンダ17の内部中空構造に延び、アウターシリンダ17のコンテナ本体1に接続された一端を貫通し、インナーシリンダ16の他方の側はユニバーサルボール19内に延び、第1ネジ29を介してユニバーサルボール19の一端に接続され、インナーシリンダ16とアウターシリンダ17は密封接続され、具体的には、インナーシリンダ16の外側壁に密封溝20が開けられ、密封溝20はアウターシリンダブッシュ18から離れた側に開けられ、密封溝20内にシールリングが充填されている。アウターシリンダブッシュ18とインナーシリンダ16は密封接続され、具体的には、アウターシリンダブッシュ18の内側壁に溝21が開けられ、溝21内に密封材料が充填される。アウターシリンダ17の壁の厚さ方向に外部駆動接続部22が貫通しており、外部駆動接続部22は密封溝20と溝21との間に設けられ、媒体が外部駆動接続部22を介して駆動インナーシリンダ16に導入され、アウターシリンダ17内を伸縮する。媒体は圧縮空気や作動油などであってもよい。圧縮空気である場合、コンテナの内部に空気圧縮機や空気ポンプなどの部材が設けられ、空気圧縮機は配管を介して外部駆動接続部22に連通し、配管を介して生じた圧縮空気を外部駆動接続部22に導入する。ユニバーサルボール19の他方の側に円錐面23が設けられ、前記円錐面23は収容機構に挿入されやすく、円錐面23の円周にボールシールリング24が設けられ、伸縮機構と収容機構との間の挿入・密封は前記ボールシールリング24によって実現され、即ち円錐面23は錐台27に挿入され、円錐面23は小径から大径になるのに対して、錐台27は大径から小径になり、円錐面23の最小直径部が最初に錐台27の最大直径部に挿入され、初期の突き合わせが行われ、挿入が進むに伴い、円錐面23の最大直径部が錐台27の最小直径部に至り、円錐面23と錐台27が完全に結合され、円錐面23のボールシールリング24によって円錐面23と錐台27とが密封接続される。ユニバーサルボール19にはチャネルが開けられ、チャネルはインナーシリンダ16に連通している。前記収容機構は、接続管路25とユニバーサルボール受け部26を含み、接続管路25の一端はユニバーサルボール受け部26に取り付けられ、接続管路25の他方の側は第2ネジ30を介してコンテナ本体1に接続され、在ユニバーサルボール受け部26には錐台27及び円状貫通孔28が設けられ、錐台27と円状貫通孔28の両方は連通しており、ユニバーサルボール受け部26を長さ方向に貫通しており、錐台27は伸縮機構が挿入されやすく、円状貫通孔28と接続管路25は連通しており、消火剤流通チャネルを構成する。接続装置2自体の構造はまた、コンテナを吊り上げて分離したり、吊り上げて積み上げたりすることもでき、これにより、上下に隣接する2つのコンテナにおいて消火配管を効率よく挿着して連通することも、効率的に取り外して分離することも可能となる。
【0034】
前記コンテナ本体1の箱端部又はボトムに排液口が設けられ、又はコンテナの排液は単一のコンテナにおける隣接する2つのコンテナの連通しているボトムからの出液を通じて行われてもよく、前記消防配管は排液消防管3を含み、排液消防管3の一端は接続装置2を介してコンテナ本体1の内部に連通し、接続装置2の一端は排液口に固定され、このような形態は排液口がボトムに取り付けられる場合に適している。或いは、排液消防管3の一端は一方向継手、多方向継手を介して排液口に取り付けられ、このような形態は端部の排液口への接続にも、ボトムの排液口への接続にも適している。排液消防管3の排出端にオンオフバルブ4が設けられ、オンオフバルブ4は排液消防管3の排出端の外部への消火剤排出を制御し、手動弁、電動弁、又は手動-電動一体型弁である。本発明の技術は、コンテナ内部に対する全域放出消火であり、電池輸送用コンテナを消火するものであり、電池発火の特性のため、消火剤は発火した電池を持続的に降温する必要があり、このため、コンテナ本体1に増設された排液口の最も重要な役割は、昇温した消火剤を排出し、新しい消火剤を供給するためのスペースを提供する。コンテナを吊り上げて積み上げた後、接続装置2の取り外し可能なクリック差し込みにより、単一のコンテナ本体1に排液消防管3を突き合わせて取り付ける。オンオフバルブ4の正常な状態がオフであり、このオンオフバルブ4が属するコンテナ本体1の内部で火災が発生して排液を必要とした場合にのみオンになる。
【0035】
前記排液消防管3が接続装置2を介してコンテナ本体1の内部に連通している場合、前記排液口に伸縮機構又は収容機構が固着され、排液口に伸縮機構が取り付けられる場合、伸縮機構の収容機構との取り付け側はコンテナ本体1の外部へ延び、伸縮機構の他方の側はコンテナ本体1の内部に延び、このような場合、排液消防管3には、ペアとして使用される収容機構が取り付けられ、排液口に収容機構が取り付けられる場合、収容機構の伸縮機構との取り付け側はコンテナ本体1の外部へ延び、収容機構の他方の側はコンテナ本体1の内部に延び、このような場合排液消防管3に、ペアとして使用される伸縮機構が取り付けられる。
【0036】
排液消防管3が一方向継手、多方向継手を介して排液口に取り付けられる場合、前記排液消防管3は、1本の単独の配管又は複数の配管であり、1本の単独の配管である場合、各コンテナ本体1は一方向継手を用いて独立に排液し、複数本の配管である場合、複数のコンテナ本体1は一方向継手と多方向継手との組み合わせを介して相互に接続され、このとき、排液消防管3は可撓性管を用いてもよい。可撓性管は積み上げられたコンテナの間の隙間の誤差を補正することができ、また、コンテナが吊り上げられて積み上げられると、コンテナの間の継手の間隔が一定になるので、可撓性管を利用することにより、一定の間隔を有するコンテナを取り付けるときの要件が満たされる。
【0037】
前記消防配管は給液消防管5を含み、コンテナ本体1のトップ又はコンテナ本体1の箱端部に給液口が設けられ、給液消防管5は接続装置2を介して、コンテナ本体1の内部に連通し、接続装置2の一端は給液口に固着され、このような形態は給液消防管5がコンテナ本体1のトップに設けられる場合に適している。給液消防管5が一方向継手、多方向継手を介して給液口に取り付けられる場合、このような形態はコンテナ本体1のトップの給液口への接続にも、コンテナ本体1の端部の給液口への接続に適しており、給液口に伸縮機構が取り付けられる場合、給液消防管5に収容機構が取り付けられ、給液口に収容機構が取り付けられる場合、給液消防管5に伸縮機構が取り付けられる。給液消防管5が一方向継手、多方向継手を介して給液口に取り付けられる場合、前記給液消防管5は1本の単独の配管又は複数本の配管であり、1本の単独の配管である場合、各コンテナ本体1は一方向継手を用いて独立に給液され、複数の配管である場合、複数のコンテナ本体1は一方向継手と多方向継手との組み合わせを介して相互に接続され、このようにして、1つのメイン給液管を介して給液が行われると、消火剤は連通している複数のコンテナにそれぞれ輸送され、このとき、給液消防管5は可撓性管を使用してもよい。
【0038】
前記消火システムは駆動装置6を含み、前記駆動装置6はコンテナ本体1の外部に設けられ、駆動装置6は、消防装置7に接続され、消火剤がコンテナ本体1の内部に導入されるための動力を提供する。駆動装置6はポンプなどの設備であってもよい。
【0039】
前記消火システムは検出装置9を含み、前記検出装置9はコンテナ本体1の火事状況を検出し、コンテナ本体1の内部の上方に取り付けられ、複数の単一の検出器の組み合わせ、組み合わせ型検出器、ビデオ検出器、グレーティング検出器又は赤外線検出器であってもよい。単一のコンテナ本体1内に1つ又は複数の検出装置9が取り付けられる場合、具体的には、コンテナ本体1の周壁の上部又はコンテナ本体1のトップの側壁に設けられ、複数の単一の検出器の組み合わせ又は組み合わせ型検出器などが使用される場合、一般適な検出元素は温度、スモック、水素ガス、CO、COなどの素子を含む。各コンテナ本体1内の検出装置9はそれぞれ番号が付けられ、検出装置9はバックエンドモニター8に電気通信可能に接続され、異常な検出装置9が発生すると、その情報がバックエンドモニター8に伝送され、バックエンドモニター8で分析を行い、これにより、コンテナの位置を特定する機能が発揮される。
【0040】
前記消火システムはバックエンドモニター8、給電装置11、液位装置10などをさらに含み、液位装置10は1つ又は複数であり、コンテナ本体1の内部に取り付けられるが、液位装置10の水平方向での取り付け高さはコンテナ内の貨物の最高面以上である。さらに、液位装置10はコンテナのトップにできる限り接近する。液位装置10はバックエンドモニター8に電気的通信可能に接続され、コンテナ本体1の内部の液位高さをバックエンドモニター8にリアルタイムで伝送し、バックエンドモニター8は、液位変化からコンテナ本体1へ消火剤を輸送し続けるか否かを判断する。本発明で使用される通信方式は具体的にはCAN通信である。給電装置11はコンテナ本体1内の液位装置10、検出装置9、制御弁13などへ給電し、バックアック電源装置として独立に使用されてもよく、外部から正常に給電できない場合、バックアック電源は内部の検出装置9、液位装置10や制御弁13に給電し、これによって、システムの正常な作業が確保される。
【0041】
前記消火システムは箱内消火ライン12を含み、前記箱内消火ライン12は制御弁13、第1三方弁14及び第2三方弁15を含み、第1三方弁14の両端の接続部はそれぞれコンテナ本体1の給液口及び出液口に連通し、第1三方弁14の残りの接続部は制御弁13の一端に連通し、第2三方弁15の両端の接続部はそれぞれ制御弁13の他側及びコンテナ本体1の排液口に連通し、第2三方弁15の残りの接続部はコンテナ本体1内へ消火剤を輸送し、制御弁13によって消火剤が第2三方弁15を通過するか否かが制御される。
【0042】
本発明では、図1は給液消防管5を介したコンテナ本体1からトップへの給液、即ち、1列のコンテナの最上部のコンテナ本体1への給液を示し、図2は給液消防管5を介したコンテナ本体1の端部からの給液を示し、2つの給液形態のいずれかが使用される。図1及び図2のいずれにも、給液消防管5は接続装置2を介してコンテナ本体1に連通していることが示されているが、本発明の技術的解決手段によれば、給液消防管5はまた、一般的な継手を介してコンテナ本体1に連通してもよい。図1及び図2には、排液消防管3は接続装置2を介してコンテナ本体1の端部で排液を行うことが示されているが、本発明の技術的解決手段によれば、排液消防管3はまた、一般的な継手を介してコンテナ本体1に連通して排液を行ってもよい。本発明の技術的解決手段によれば、コンテナ本体1から外部へ排液するために、端部に排液口が設けられることに加えて、コンテナ本体1のボトムに排液口が設けられてもよいし、1列のコンテナの最底部にあるコンテナ本体1のボトム出液を通じて排液を行ってもよい。本発明では、図1及び図2に示すコンテナ本体1の内部に箱内消火ライン12が含まれるが、本発明の技術的解決手段によれば、箱内消火ライン12は省略されてもよい。
【0043】
なお、本発明の説明において、「上」、「中」、「外」、「内」などの用語により示される方位又は位置関係は、本発明を説明しやすくし、説明を簡素化させるためのものに過ぎず、係るユニット又は構成要素が必ずしも特定の方位を有したり、特定の方位で構造、操作されたりすることを指示又は示唆するものではなく、このため、本発明を限定するものとして理解すべきではない。
【0044】
当業者にとって明らかなように、本発明は上記の例示的な実施例の詳細に限定されるものではなく、しかも、本発明の主旨又は基本的な特徴を逸脱することなく、他の具体的な形態で本発明を実現してもよい。このため、いずれかの点からも、実施例は例示的且つ非限定的なものとしてみなすべきであり、本発明の範囲は、上記の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって限定されるべきであり、このため、特許請求の範囲の同等物の定義や範囲に含まれる全ての変化は本発明に含まれる。請求項におけるいずれの符号も係る請求項を限定するものとしてみなすべきではない。
【0045】
なお、本明細書は実施形態をもって説明されたが、各実施形態は1つの独立した技術案だけを含むわけではなく、説明書のこのような記載は明瞭さのために過ぎず、当業者であれば、明細書を全体としてみなすべきであり、各実施例に記載の技術案は適切に組み合わせられて、当業者が理解できるほかの実施形態を構成してもよい。
【符号の説明】
【0046】
1.コンテナ本体
2.接続装置
3.排液消防管
4.オンオフバルブ
5.給液消防管
6.駆動装置
7.消防装置
8.バックエンドモニター
9.検出装置
10.液位装置
11.給電装置
12.箱内消火ライン
13.制御弁
14.第1三方弁
15.第2三方弁
16.インナーシリンダ
17.アウターシリンダ
18.アウターシリンダブッシュ
19.ユニバーサルボール
20.密封溝
21.溝
22.外部駆動接続部
23.円錐面
24.ボールシールリング
25.接続管路
26.ユニバーサルボール受け部
27.錐台
28.円状貫通孔
29.第1ネジ
30.第2ネジ
31.第3ネジ
32.第4ネジ
【要約】
【課題】輸送・配置に適し、事故が発生した場合でも内部への全域放出消火が可能な電池輸送用コンテナを提供する。
【解決手段】一実施形態による電池輸送用コンテナは、コンテナ本体と消火システムを含み、消火システムはコンテナを消火するものであり、接続装置と消防配管を含み、消防配管は各コンテナ本体内に消火剤を輸送したりコンテナ本体から排出したりし、接続装置の一端がコンテナ本体の箱壁に固定接続され、上下に隣接する2つのコンテナ本体の間の消防配管が接続装置によって連通している。有益な效果は以下の通りである。新型接続装置を採用して積み上げられた各列のコンテナ同士を直列接続して消火を行う形態を実現し、中央制御装置、検出装置、駆動装置、制御弁などによって事故が発生したコンテナ内部に対する全域放出消火を行う。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5