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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】コイル部品
(51)【国際特許分類】
   H01F 17/04 20060101AFI20230711BHJP
   H01F 27/29 20060101ALI20230711BHJP
【FI】
H01F17/04 F
H01F17/04 A
H01F27/29 123
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019147014
(22)【出願日】2019-08-09
(65)【公開番号】P2020145400
(43)【公開日】2020-09-10
【審査請求日】2021-11-04
(31)【優先権主張番号】10-2019-0025796
(32)【優先日】2019-03-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユーン、チャン
(72)【発明者】
【氏名】アン、ヨン ギュ
(72)【発明者】
【氏名】リー、ドン ファン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ドン ジン
【審査官】後藤 嘉宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-199837(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0150608(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0042860(US,A1)
【文献】特開平11-054336(JP,A)
【文献】特開2018-137421(JP,A)
【文献】特開2003-133135(JP,A)
【文献】特開2015-019100(JP,A)
【文献】特開平05-121255(JP,A)
【文献】国際公開第2004/055841(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0078986(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 17/04
H01F 27/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体の内部に配置され、第1コア部を有する第1コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第1コイル部の両端にそれぞれ連結された第1及び第2外部電極と、
前記本体の内部において前記第1コイル部上に配置され、第2コア部を有する第2コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第2コイル部の両端にそれぞれ連結された第3及び第4外部電極と、を含み、
前記第1コア部は、前記第2コア部と重なる第1共有コア部と、前記第2コア部と重ならない第1非共有コア部とを含み、
前記第2コア部は、前記第1コア部と重なる第2共有コア部と、前記第1コア部と重ならない第2非共有コア部とを含
前記第1及び第2コイル部の間に基板がさらに配置され、
前記基板は、前記第1非共有コア部と重なる第1領域、前記第2非共有コア部と重なる第2領域、及び前記第1及び第2共有コア部と重なる第3領域を含み、
前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域は、前記基板を貫通する貫通孔の領域である、
コイル部品。
【請求項2】
一つの前記基板が、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域を含む、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記第1領域の前記貫通孔、前記第2領域の前記貫通孔および第3領域の前記貫通孔は、前記基板の厚さ方向において同じ位置に設けられる、請求項1または2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記基板は、絶縁性樹脂層と、前記絶縁性樹脂層上に形成された銅箔層とを有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも大きい、請求項1から4のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも小さい、請求項1から4のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記第1及び第2コイル部はそれぞれ、複数のコイルパターンが積層された構造を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項8】
本体と、
前記本体の内部に配置された第1絶縁層、及び前記第1絶縁層上に配置された第2絶縁層と、
前記第1絶縁層の少なくとも一面に配置され、第1コア部を有する第1コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第1コイル部の両端にそれぞれ連結された第1及び第2外部電極と、
前記第2絶縁層の少なくとも一面に配置されて前記第1コイル部上に配置され、第2コア部を有する第2コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第2コイル部の両端にそれぞれ連結された第3及び第4外部電極と、を含み、
前記第1コア部は、前記第2コア部と重なる第1共有コア部と、前記第2コア部と重ならない第1非共有コア部とを含み、
前記第2コア部は、前記第1コア部と重なる第2共有コア部と、前記第1コア部と重ならない第2非共有コア部とを含
前記第1及び第2コイル部の間に基板がさらに配置され、
前記基板は、前記第1非共有コア部と重なる第1領域、第2非共有コア部と重なる第2領域、及び前記第1及び第2共有コア部と重なる第3領域を含み、
前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域は、前記基板を貫通する貫通孔の領域である、
コイル部品。
【請求項9】
一つの前記基板が、前記第1領域、前記第2領域および前記第3領域を含む、請求項8に記載のコイル部品。
【請求項10】
前記第1領域の前記貫通孔、前記第2領域の前記貫通孔および第3領域の前記貫通孔は、前記基板の厚さ方向において同じ位置に設けられる、請求項8または9に記載のコイル部品。
【請求項11】
前記基板は、絶縁性樹脂層と、前記絶縁性樹脂層上に形成された銅箔層とを有する、請求項8から10のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項12】
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも大きい、請求項8から11のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項13】
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも小さい、請求項8から11のいずれか一項に記載のコイル部品。
【請求項14】
前記第1及び第2コイル部はそれぞれ、複数のコイルパターンが積層された構造を有する、請求項8から13のいずれか一項に記載のコイル部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルTV、モバイルフォン、ノートパソコンなどのような電子機器の小型化及び薄型化に伴い、かかる電子機器に適用されるコイル部品にも小型化及び薄型化が要求されている。このような要求に対応するために様々な形態の巻線型または薄膜型コイル部品の研究開発が活発に進んでいる。
【0003】
コイル部品の小型化及び薄型化に伴う主要な争点は、このような小型化及び薄型化にもかかわらず、従来と同等の特性を実現することである。かかる要求を満たすためには、磁性材料が充填されるコアにおいて磁性材料の比を増加させなければならないが、インダクタ本体の強度、絶縁性による周波数特性の変化などにより、その比を増加させるには限界がある。
【0004】
一方、コイル部品の実装面積を減らすことができる利点を有するアレイ形態の部品に対する需要が増加している。かかるアレイ形態のコイル電子部品は、複数個のコイル部の間の結合係数もしくは相互インダクタンスによって、非結合(Noncoupled)もしくは結合(Coupled)インダクタ形態、または上記形態の混合形態を有することができる。
【0005】
結合インダクタにおいて漏れインダクタンス(Leakage Inductance)は、出力電流リップル(output current ripple)と関係し、相互インダクタンス(Mutual Inductance)はインダクタ電流リップル(inductor current ripple)と関係する。結合インダクタが既存の非結合インダクタと同一の出力電流リップル(output current ripple)を有するためには、結合インダクタの漏れインダクタンス(Leakage Inductance)が、従来の非結合インダクタのインダクタンスと同一でなければならない。そして、相互インダクタンス(Mutual Inductance)が増加すると、結合係数(k)が増加し、これにより、インダクタ電流リップル(Inductor current ripple)を減少させることができる。
【0006】
したがって、既存の非結合インダクタと同一のサイズで結合インダクタが既存の非結合インダクタと同一の出力電流リップル(Output current ripple)を有し、且つインダクタ電流リップル(Inductor current ripple)を減少させることができれば、実装面積が増加することなく効率を増加させることができる。チップサイズを維持しながらもインダクタアレイチップの効率を増加させるためには、相互インダクタンスを増加させて結合係数が大きい結合インダクタが必要である。これとは反対に、アプリケーションの必要に応じて、低い結合係数を有する結合インダクタが要求される場合がある。このような場合には、コイル部間の結合係数を適切なレベルに低くする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】韓国公開特許第10-2005-0011090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的の一つは、結合インダクタ構造を有するコイル部品において、コイル部間の結合インダクタンスを効果的に調節できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するための方法として、本発明の一例では、本体、上記本体の内部に配置され、第1コア部を有する第1コイル部、上記本体の外部に配置され、上記第1コイル部の両端にそれぞれ連結された第1及び第2外部電極、上記本体の内部において上記第1コイル部上に配置され、第2コア部を有する第2コイル部、上記本体の外部に配置され、上記第2コイル部の両端にそれぞれ連結された第3及び第4外部電極を含み、上記第1コア部は、上記第2コア部と重なる第1共有コア部と、上記第2コア部と重ならない第1非共有コア部とを含み、上記第2コア部は、上記第1コア部と重なる第2共有コア部と、上記第1コア部と重ならない第2非共有コア部とを含む、コイル部品を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態によるコイル部品は、本体の内部に配置された2つのコイル部が共有するコア部の面積と透磁率を調節することにより、結合係数と漏れインダクタンス(Leakage Inductance)を調節することができる。
【0011】
また、これにより、漏洩インダクタンス(Leakage Inductance)と相互インダクタンス(Mutual Inductance)を所望の値で調節して実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の一実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
図2図1のコイル部品に含まれているコイル部を示す分解斜視図である。
図3図1のコイル部品に含まれているコア部を示す断面図である。
図4】本発明の一実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
図5図4のコイル部品に含まれているコイル部を示す分解斜視図である。
図6】本発明の一実施形態の変形された実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
図7】本発明の一実施形態の変形された実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
図8】本発明の他の実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
図9図8のコイル部品に含まれているコイル部を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願で用いられた用語は、ただ特定の実施形態を説明するために用いられたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本願において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものの存在を指定するものであって、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は付加可能性を予め排除するものではないことを理解しなくてはならない。また、明細書の全般にわたって、「上に」とは、対象部分の上又は下に位置することを意味し、必ずしも重力方向を基準にして上側に位置することを意味するものではない。
【0014】
また、「結合」とは、各構成要素の間の接触関係において、各構成要素が物理的に直接接触する場合のみを意味するものではなく、他の構成が各構成要素の間に介在され、該他の構成に構成要素がそれぞれ接触している場合まで包括する概念として使用する。
【0015】
図面に示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜上、任意に示したものであり、本発明が必ずしもそれらに限定されない。
【0016】
図面において、X方向は第1方向または長さ方向、Y方向は第2方向または幅方向、Z方向は第3方向または厚さ方向と定義することができる。
【0017】
以下、本発明の実施形態によるコイル部品を添付図面を参照して詳細に説明し、添付図面を参照して説明するに当たって、同一または対応する構成要素は、同一の図面番号を付与し、これに対して重複する説明は省略する。
【0018】
電子機器には、様々な種類の電子部品が用いられるが、このような電子部品の間には、ノイズ除去などのために、様々な種類のコイル部品が適切に用いられることができる。
【0019】
即ち、電子機器においてコイル部品は、パワーインダクタ(Power Inductor)、高周波インダクタ(HF Inductor)、通常のビード(General Bead)、高周波用ビード(GHz Bead)、コモンモードフィルタ(Common Mode Filter)などに用いられることができる。
【0020】
薄膜型コイル部品
第1実施形態
図1は本発明の一実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
【0021】
図2図1のコイル部品に含まれているコイル部を示す分解斜視図である。
【0022】
図3図1のコイル部品に含まれているコア部を示す断面図である。
【0023】
図4は本発明の一実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
【0024】
図5図4のコイル部品に含まれているコイル部を示す分解斜視図である。
【0025】
図6は本発明の一実施形態の変形された実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
【0026】
図7は本発明の一実施形態の変形された実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
【0027】
図8は本発明の他の実施形態によるコイル部品を概略的に示す透過斜視図である。
【0028】
図9図8のコイル部品に含まれているコイル部を示す分解斜視図である。
【0029】
図1図8を参照すると、本発明の一実施形態によるコイル部品10は、本体50、絶縁層(不図示)、コイル部11、12、外部電極41、42、43、44を含み、コア部A、B、C、共有コア部C、非共有コア部A、B、基板25をさらに含むことができる。
【0030】
本体50は、本実施形態によるコイル部品10の外観をなし、内部に絶縁層(不図示)が配置されている。
【0031】
本体50は、全体的に六面体状に形成されることができる。
【0032】
本体50は、図1を基準に、長さ方向Xに互い向かい合う第1面101及び第2面102、厚さ方向Zに互いに向かい合う第3面103及び第4面104、幅方向Yに互いに向かい合う第5面105及び第6面106を含む。本体50の互いに向かい合う第3面103及び第4面104はそれぞれ、本体50の互いに向かい合う第1面101及び第2面102を連結する。
【0033】
本体50は、磁性材料と絶縁樹脂を含むことができる。具体的には、本体50は、絶縁樹脂及び絶縁樹脂に分散された磁性材料を含む磁性体シートを一層以上積層して形成されることができる。但し、本体50は、磁性材料が絶縁樹脂に分散された構造のほかに、他の構造を有することもできる。例えば、本体50は、フェライトのような磁性材料からなることもできる。
【0034】
磁性材料はフェライトまたは金属磁性粉末であることができる。
【0035】
フェライト粉末は、例えば、Mg-Zn系、Mn-Zn系、Mn-Mg系、Cu-Zn系、Mg-Mn-Sr系、Ni-Zn系などのスピネル型フェライト、Ba-Zn系、Ba-Mg系、Ba-Ni系、Ba-Co系、Ba-Ni-Co系などの六方晶型フェライト類、Y系などのガーネット型フェライト、及びLi系フェライトの少なくとも一つ以上であることができる。
【0036】
金属磁性粉末は、鉄(Fe)、シリコン(Si)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、ニオブ(Nb)、銅(Cu)及びニッケル(Ni)、及びこれらの合金の少なくとも一つを含むことができる。例えば、金属磁性粉末は、純鉄粉末、Fe-Si系合金粉末、Fe-Si-Al系合金粉末、Fe-Ni系合金粉末、Fe-Ni-Mo系合金粉末、Fe-Ni-Mo-Cu系合金粉末、Fe-Co系合金粉末、Fe-Ni-Co系合金粉末、Fe-Cr系合金粉末、Fe-Cr-Si系合金粉末、Fe-Si-Cu-Nb系合金粉末、Fe-Ni-Cr系合金粉末、Fe-Cr-Al系合金粉末の少なくとも一つ以上であることができる。
【0037】
金属磁性粉末は、非晶質または結晶質であることができる。例えば、金属磁性粉末は、Fe-Si-B-Cr系非晶質合金粉末であることができるが、必ずしもこれに制限されるものではない。
【0038】
フェライト及び金属磁性粉末はそれぞれ、平均直径が約0.1μm~30μmであることができるが、これに制限されるものではない。
【0039】
本体50は、絶縁樹脂に分散された2種類以上の磁性材料を含むことができる。ここで、磁性材料が異なる種類とは、絶縁樹脂に分散された磁性材料が平均直径、組成、結晶性及び形状のいずれか一つによって互いに区別されることを意味する。
【0040】
絶縁樹脂は、エポキシ(epoxy)、ポリイミド(polyimide)、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer)などを単独または混合して含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0041】
絶縁層(不図示)は、本体50の内部に互いに平行にずれて配置されることができる。即ち、本体の内部に配置された第1絶縁層(不図示)、及び上記第1絶縁層(不図示)上に配置された第2絶縁層(不図示)を含むことができる。第1絶縁層(不図示)の少なくとも一面には、第1コイル部11、第2絶縁層(不図示)の少なくとも一面には、第2コイル部12がそれぞれ配置される。第2コイル部12は、第1コイル部11上に配置され、上記コイル部11、12は、互いに平行にずれて配置されているため、第2絶縁層(不図示)は第1絶縁層(不図示)上にずれて配置されることができる。
【0042】
絶縁層(不図示)は、エポキシ樹脂のような熱硬化性絶縁樹脂、ポリイミドのような熱可塑性絶縁樹脂または感光性絶縁樹脂を含む絶縁材料で形成されるか、またはかかる絶縁樹脂にガラス繊維または無機フィラーのような補強材が含浸された絶縁材料で形成されることができる。例えば、絶縁層(不図示)は、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build-up Film)、FR-4、BT(Bismaleimide Triazine)フィルム、PID(Photo Imagable Dielectric)フィルムなどの絶縁材料で形成されることができるが、これに制限されるものではない。
【0043】
無機フィラーとしては、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)、炭化ケイ素(SiC)、硫酸バリウム(BaSO)、タルク、泥、雲母粉、水酸化アルミニウム(AlOH)、水酸化マグネシウム(Mg(OH))、炭酸カルシウム(CaCO)、炭酸マグネシウム(MgCO)、酸化マグネシウム(MgO)、窒化ホウ素(BN)、ホウ酸アルミニウム(AlBO)、チタン酸バリウム(BaTiO)及びジルコン酸カルシウム(CaZrO)からなる群から選択された少なくとも一つ以上が用いられることができる。
【0044】
絶縁層(不図示)が補強材を含む絶縁材料で形成される場合、絶縁層(不図示)はより優れた剛性を提供することができる。絶縁層(不図示)がガラス繊維を含まない絶縁材料で形成される場合、絶縁層(不図示)はコイル部11、12の全厚を薄型化するのに有利である。絶縁層(不図示)が感光性絶縁樹脂を含む絶縁材料で形成される場合、コイル部11、12を形成するための工程数が減少して生産費の節減に有利であり、微細なビアを形成することができる。
【0045】
コイル部11、12は、絶縁層(不図示)において互いに向かい合う両面にそれぞれ配置され、コイル電子部品の特性を発現する。例えば、本発明の一実施形態におけるコイル電子部品10がパワーインダクタとして活用される場合、コイル部411、12は、電場を磁場として貯蔵して出力電圧を維持することにより、電子機器の電源を安定化させる役割を果たすことができる。
【0046】
第1コイル部11は、上記本体50の内部に配置され、第2コイル部12は、本体50の内部において第1コイル部11上に配置される。本発明の一実施形態において、第1及び第2コイル部11、12は、互いに同一の方向に巻かれていることができ、また、第1及び第2コイル部11、12は、互いに反対方向に巻かれていることができる。即ち、各コイル部11、12のターン(turn)方向は同一であってもよく、異なってもよい。コイル部11、12は、複数のコイルパターンが積層された構造であることができる。例えば、第1コイル部11は、第1及び第2コイルパターン11a、11bを含み、上記第2コイル部12は、第3及び第4コイルパターン12a、12bを含むことができる。第1及び第2コイルパターン11a、11bと第3及び第4コイルパターン12a、12bはそれぞれ、ビア(不図示)によって連結されることができる。
【0047】
コイル部11、12及びビア(不図示)は、電気伝導性に優れた金属を含んで形成されることができ、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、金(Au)、銅(Cu)、白金(Pt)、またはこれらの合金などで形成されることができる。
【0048】
外部電極41、42、43、44は、本体50の外部に配置され、コイル部11、12の両端にそれぞれ連結されることができる。具体的には、第1及び第2外部電極41、42は本体50の外部に配置され、第1コイル部11の両端にそれぞれ連結され、第3及び第4外部電極43、44は本体50の外部に配置され、第2コイル部12の両端にそれぞれ連結されることができる。具体的には、第1及び第2外部電極41、42は、第1コイル部11の引き出し部51、52とそれぞれ連結されることができ、第3及び第4外部電極43、44は、第2コイル部12の引き出し部53、54とそれぞれ連結されることができる。
【0049】
図1に図示された形態のように、第1及び第2外部電極41、42は、第1コイル部11を挟んで互いに対向する位置に配置されることができ、同様に、第3及び第4外部電極43、44は、第2コイル部12を挟んで互いに対向する位置に配置されることができる。これにより、第1外部電極41と第3外部電極43が互いに隣接して配置され、第2外部電極42と第4外部電極44が互いに隣接して配置されることができる。
【0050】
第1及び第3外部電極41、43は入力端子であり、第2及び第4外部電極42、44は出力端子であることができるが、必ずしもこれに制限されるものではない。したがって、入力端子である第1外部電極41から入力された電流は、第1コイル部11を経て出力端子である第2外部電極42に流れる。同様に、入力端子である第3外部電極43から入力された電流は、第2コイル部12を経て出力端子である第4外部電極44に流れる。
【0051】
外部電極41、42、43、44は、電気伝導性に優れた金属を含むペーストを用いて形成することができ、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、錫(Sn)または銀(Ag)などの単独またはこれらの合金などを含む導電性ペーストであることができる。また、それぞれの外部電極41、42、43、44上にめっき層をさらに形成することができる。この場合、めっき層は、ニッケル(Ni)、銅(Cu)及び錫(Sn)からなる群から選択されたいずれか一つ以上を含むことができ、例えば、ニッケル(Ni)層と錫(Sn)層が順次に形成されることができる。
【0052】
コア部A、B、Cは、本体50において第1コイル部11及び第2コイル部12の内部にそれぞれ配置された一領域に該当する。本発明の一実施形態によるコイル部品は、本体50の中央部を中心に上部と下部に位置したコイル部11、12がコアを共有しながら互いに隣接して形成されるため、共有コアと非共有コアの相対的面積比を適切に増減させることにより、結合係数を調節することができる。
【0053】
これにより、漏洩インダクタンス(Leakage Inductance)と相互インダクタンス(Mutual Inductance)を所望の値で調節して実現することができる。結合係数は1に近い値であるほど結合係数が大きく、(-)符号は負結合を意味する。
【0054】
具体的には、第1コイル部11は第1コア部A、Cを有し、第1コイル部11上に配置された第2コイル部12は第2コア部B、Cを有する。図1図4を参照すると、第1コア部A、Cは、第1コイル部11の上部から見たときに、第2コア部B、Cと重なる第1共有コア部Cと、第2コア部B、Cと重ならない第1非共有コア部Aとを含み、第2コア部B、Cは、第2コイル部12の上部から見たときに、第1コア部A、Cと重なる第2共有コア部Cと、第1コア部A、Cと重ならない第2非共有コア部Bとを含むことができる。
【0055】
本発明の一実施形態では、第1及び第2共有コア部Cの面積が、第1及び第2非共有コア部A、Bのそれぞれの面積よりも大きい場合を含むことができる。2つのコイル部11、12が共有するコア部の面積が増加するにつれて相互インダクタンスが増加するため、結合係数(k)が増加する。また、第1及び第2共有コア部Cの面積が、第1及び第2非共有コア部A、Bのそれぞれの面積よりも小さい場合を含むことができる。非共有コア部の面積が増加するにつれて漏れインダクタンスが大きくなるため、結合係数(k)は減少する。
【0056】
従来の結合インダクタでは、上下に配置されたコイル部11、12間の厚さを用いて結合係数を調整したが、コイル部品の厚さを減らすには限界があり、コイル部11、12間の間隔を増加させる場合には、部品のサイズが大きくなるという問題がある。本実施形態では、各コイル部11、12が共有するコア部Cと、共有しないコア部A、Bとの面積の相対的な面積比を調節することにより、相対的に空間的余裕があるX―Y平面における実装面積を増加させることなく、結合係数(k)を調整することができる。
【0057】
コイル部品の製造方法
絶縁層(不図示)は、絶縁特性を有する薄膜状の部材であれば、すべて適用することができ、例えば、プリプレグ(ppg)、または既存の銅張積層板(Copper Clad Laminate)において上部及び下部の銅箔層を除去したものを適用することができる。その具体的な厚さは制限されず、支持機能を適切に行うことができる厚さであれば十分であり、既存の設備施設をそのまま活用するためには約60μm前後の厚さで構成されることが好ましい。
【0058】
次に、絶縁層(不図示)上に銅箔層を形成する。銅箔層は、電気伝導性を有する材料であれば制限されないが、Cuであることが通常である。銅箔層を形成する方式には何ら制限がなく、化学めっき方式またはスパッタリング方式であることができ、それ以外にも当業者が工程条件及び要求される仕様に合わせて適宜選択することができる。
【0059】
銅箔層の上に絶縁性レジストを配置する。上記レジストは、所定の厚さを有するドライフィルムを露光/現像してコイル状のパターンを有するように構成することにより導出される。絶縁性レジストを除去することで、全体的にスパイラル状を有するコイルパターン11a、11b、12a、12b及びビア(不図示)が形成されることができる。
【0060】
次に、絶縁層(不図示)を別途分離して複数の本体50を形成する。その結果、絶縁層(不図示)の上部及び下部にそれぞれ少なくとも2つの本体50が形成されるため、本体50間の対称性と収率を改善するのに有利である。
【0061】
その後に本体50の中央部を貫通する貫通孔(不図示)を加工し、貫通孔の内部と本体50の内部を磁性材料で充填してコイル部11、12全体を封止する。
【0062】
第2実施形態
図6及び図7を参照すると、本実施形態によるコイル部品100は、本発明の第1実施形態によるコイル部品10と比較して、2つのコイル部11、12の間に基板25をさらに含むという点で異なる。したがって、本実施形態を説明するにあたっては、第1実施形態と異なる基板25についてのみ説明する。本実施形態の残りの構成は、本発明の第1実施形態における説明がそのまま適用されることができる。
【0063】
基板25は、第1コイル部11と第2コイル部12との間に配置されてコイル部11、12を支持することができる。本発明の一実施形態において、基板25は、第1及び第2共有コア部と重なる第3領域、第1非共有コア部と重なる第1領域、及び第2非共有コア部と重なる第2領域を含むことができる。基板25は、第1及び第2コイル部11、12が有するそれぞれのコア部A、B、Cに対応する分離された3つの領域A1、B1、C1を有することができる。基板25は、本体50の第5面及び第6面に延長される端部61、62、63、64をさらに含むことができ、各端部61、62、63、64は、本体50の第3面103に平行な方向に互いに離隔して配置される。上記端部61、62、63、64は、各コイル部11、12の引き出し部51、52、53、54に対応する形状で、本体50の第5面105及び第6面106に平行な方向に各引き出し部51、52、53、54と離隔して配置されることができる。第1及び第2端部61、62は、第1コイル部11の第1及び第2引き出し部51、52にそれぞれ対応する形状で、第1及び第2引き出し部51、52と離隔して配置されることができる。第3及び第4端部63、64は、第2コイル部12の第3及び第4引き出し部53、54にそれぞれ対応する形状で、第3及び第4引き出し部53、54と離隔して配置されることができる。
【0064】
基板25は、エポキシ樹脂のような熱硬化性絶縁樹脂、ポリイミドのような熱可塑性絶縁樹脂または感光性絶縁樹脂を含む絶縁材料で形成されるか、またはかかる絶縁樹脂にガラス繊維または無機フィラーのような補強材が含浸された絶縁材料で形成されることができる。例えば、基板25は、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build-up Film)、FR-4、BT(Bismaleimide Triazine)フィルム、PID(Photo Imagable Dielectric)フィルムなどの絶縁材料で形成されることができるが、これに制限されるものではない。
【0065】
また、基板25は、銅張積層板(copper clad laminate)で形成されることもできる。この場合、紙やガラス繊維などの絶縁物を絶縁性樹脂に含浸したシートを複数枚積層した後、銅箔(Cu)を接着する。本発明の一実施形態では、基板25として銅張積層板を用いる場合、第1及び第2コイル部11、12との結合がより容易となり、コイルを支持する機能が強化することができる。
【0066】
下記表1は、本発明の一実施形態において共有コア部の面積による結合係数(k)値を比較した実験例を示す。比較例1と比較例2はそれぞれ、共有コア部の面積を異ならせて結合係数(k)値を測定した。
【0067】
【表1】
【0068】
表1の実験結果を見ると、結合(coupled)インダクタの共有コア部Cの面積が大きければ大きいほど結合係数の絶対値が増加することが分かる。2つのコイル部11、12が共有するコア部Cの面積が増加するほど相互インダクタンスが増加するため、結合係数(k)が増加する。一方、共有するコア部Cの面積が減少するほど漏れインダクタンスが大きくなるため、結合係数(k)は減少する。本発明の実施形態によると、共有コア部Cと非共有コア部A、Bの相対的な面積比を調節することにより、実装面積が増加することなく、インダクタ電流リップル(Current ripple)を効果的に調節することができる。
【0069】
コイル部品の製造方法
図6及び7を参照すると、第1及び第2コイル部11、12の間に基板25がさらに配置される。基板25は、従来の薄膜コイル部品と比較して、本発明の薄膜型コイル部品100が3つのコア部と重なる分離された3つの領域を有するという点で異なる。
【0070】
図6または図7を参照すると、基板25によってコイル部11、12が支持され、基板25の一面に第1コイル部11、これと向かい合う他面に第2コイル部12が配置される。本発明の実施形態において第2コイル部12は、第1コイル部11上に互いに平行に配置されるため、基板25の両面に第1及び第2コイル部11、12が互いに交互に配置される形態を有する。第1コイル部11の第1コイルパターン11a上に第1絶縁層(不図示)を形成し、第2コイル部12の第3コイルパターン12a上に第2絶縁層(不図示)を形成して、第1及び第2コイル部11、12がそれぞれ絶縁層(不図示)によって覆われるようにする。絶縁層(不図示)を形成した後、第1コイルパターン11a上に第2コイルパターン11b、第3コイルパターン12a上に第4コイルパターン12bを形成する。
【0071】
次に、第1絶縁層(不図示)に第1ビア(不図示)を形成し、第1コイル部11の第1コイルパターン11aが第2コイルパターン11bと電気的に連結されるようにする。第2絶縁層(不図示)に第2ビア(不図示)を形成し、第2コイル部12の第3コイルパターン12aが第4コイルパターン12bと電気的に連結されるようにする。これにより、絶縁層(不図示)によって覆われ、且つ電気的に連結されたコイルパターンが基板25を中心に両面に形成される。
【0072】
両面にコイル部11、12が形成された基板25を、3つの分離された領域A1、B1、C1にトリミングする。第1及び第2コイル部11、12が互いに共有するコア部Cと重なる第3領域C1、第1非共有コア部Aと重なる第1領域A1、及び第2非共有コア部Bと重なる第2領域B1にそれぞれ分離される。
【0073】
図6または図7に図示された形態によると、第2コイル部12は、第1コイル部11上に互いに平行にずれて配置されるため、各第1及び第2絶縁層(不図示)にコイルパターンが配置されない領域が発生する。トリミング工程でコイルパターンが配置されない絶縁層(不図示)領域を除去することもできる。
【0074】
上記トリミング後には、金属磁性粉末を含む磁性体シートが充填されて本体50を形成する。
【0075】
第3実施形態(積層型コイル部品)
図8を参照すると、本実施形態によるコイル部品1000は、本発明の第1実施形態による薄膜型方式で製造されることもできるが、積層型方式で製造されることもできる。したがって、本実施形態を説明するにあたっては、第1実施形態と異なる積層型コイル部品についてのみ説明する。本実施形態の残りの構成は、本発明の第1実施形態における説明がそのまま適用されることができる。
【0076】
本発明の他の実施形態では、絶縁シートが積層されたセラミック本体50を含むコイル部品を提供する。
【0077】
セラミック本体50は、複数の絶縁シート(不図示)が積層されて形成され、セラミック本体50を形成する複数の絶縁シート(不図示)は焼結された状態であり、隣接する絶縁シート(不図示)の間の境界は、走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を利用せずには確認し難いほど一体化することができる。セラミック本体50は、六面体状であることができ、セラミック本体50は、Al系誘電体またはMn-Zn系フェライト、Ni-Zn系フェライト、Ni-Zn-Cu系フェライト、Mn-Mg系フェライト、Ba系フェライト、Li系フェライトなどの公知のフェライトを含むことができる。
【0078】
コイル部11、12には、セラミック本体50を形成する複数の絶縁シート(不図示)上に導電性金属を含む導電性ペーストを所定の厚さに印刷して形成されたコイルパターン11a、11b、12a、12bが電気的に接続されて形成されることができる。コイルパターン11a、11b、12a、12bが印刷された各絶縁シートには、所定の位置にビア(不図示)が形成され、上記ビア(不図示)を介して、各絶縁シートに形成されたコイルパターン11a、 11b、12a、12bは電気的に相互連結されて一つのコイルを形成することができる。
【0079】
積層された本体50は、磁性体を含むことができる。例えば、本体50は、Mn-Zn系フェライト、Ni-Zn系フェライト、Ni-Zn-Cu系フェライト、Mn-Mg系フェライト、Ba系フェライト、Li系フェライトを含むことができるが、これに限定されず、公知の様々な磁性体を含むことができる。
【0080】
コイルパターン11a、11b、12a、12bを形成する導電性金属は、電気伝導度に優れた金属であれば特に制限されず、例えば、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、金(Au)、銅(Cu)または白金(Pt)などの単独または混合形態であることができる。電気伝導性の向上及び製造コストの節減をすべて考慮すると、最も好ましくは銅(Cu)を用いることができる。
【0081】
コイル部11、12を形成する複数のコイルパターン11a、11b、12a、12bのうち2つのコイルパターン11a、11b、12a、12bは、外部電極41、42、43、44と連結されるために、本体50の外部に引き出される引き出し部51、52、53、54を含むことができる。
【0082】
本発明は、上述の実施形態及び添付された図面によって限定されるものではなく、添付された特許請求の範囲によって限定される。
【0083】
したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、当技術分野における通常の知識を有する者によって多様な形態の置換、変形及び変更が可能であり、これも本発明の範囲に属するといえる。
[項目1]
本体と、
前記本体の内部に配置され、第1コア部を有する第1コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第1コイル部の両端にそれぞれ連結された第1及び第2外部電極と、
前記本体の内部において前記第1コイル部上に配置され、第2コア部を有する第2コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第2コイル部の両端にそれぞれ連結された第3及び第4外部電極と、を含み、
前記第1コア部は、前記第2コア部と重なる第1共有コア部と、前記第2コア部と重ならない第1非共有コア部とを含み、
前記第2コア部は、前記第1コア部と重なる第2共有コア部と、前記第1コア部と重ならない第2非共有コア部とを含む、コイル部品。
[項目2]
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも大きい、項目1に記載のコイル部品。
[項目3]
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも小さい、項目1に記載のコイル部品。
[項目4]
前記第1及び第2コイル部はそれぞれ、複数のコイルパターンが積層された構造を有する、項目1に記載のコイル部品。
[項目5]
前記第1及び第2コイル部の間に基板がさらに配置される、項目1に記載のコイル部品。
[項目6]
前記基板は、前記第1非共有コア部と重なる第1領域、前記第2非共有コア部と重なる第2領域、及び前記第1及び第2共有コア部と重なる第3領域を含む、項目5に記載のコイル部品。
[項目7]
本体と、
前記本体の内部に配置された第1絶縁層、及び前記第1絶縁層上に配置された第2絶縁層と、
前記第1絶縁層の少なくとも一面に配置され、第1コア部を有する第1コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第1コイル部の両端にそれぞれ連結された第1及び第2外部電極と、
前記第2絶縁層の少なくとも一面に配置されて前記第1コイル部上に配置され、第2コア部を有する第2コイル部と、
前記本体の外部に配置され、前記第2コイル部の両端にそれぞれ連結された第3及び第4外部電極と、を含み、
前記第1コア部は、前記第2コア部と重なる第1共有コア部と、前記第2コア部と重ならない第1非共有コア部とを含み、
前記第2コア部は、前記第1コア部と重なる第2共有コア部と、前記第1コア部と重ならない第2非共有コア部とを含む、コイル部品。
[項目8]
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも大きい、項目7に記載のコイル部品。
[項目9]
前記第1及び第2共有コア部の面積は、前記第1及び第2非共有コア部それぞれの面積よりも小さい、項目7に記載のコイル部品。
[項目10]
前記第1及び第2コイル部はそれぞれ、複数のコイルパターンが積層された構造を有する、項目7に記載のコイル部品。
[項目11]
前記第1及び第2コイル部の間に基板がさらに配置される、項目7に記載のコイル部品。
[項目12]
前記基板は、前記第1非共有コア部と重なる第1領域、第2非共有コア部と重なる第2領域、及び前記第1及び第2共有コア部と重なる第3領域を含む、項目11に記載のコイル部品。
[項目13]
絶縁シートが積層されたセラミック本体と、
前記セラミック本体の内部に配置され、第1コア部を有する第1コイル部と、
前記セラミック本体の外部に配置され、前記第1コイル部の両端にそれぞれ連結された第1及び第2外部電極と、
前記セラミック本体の内部において前記第1コイル部上に配置され、第2コア部を有する第2コイル部と、
前記セラミック本体の外部に配置され、前記第2コイル部の両端にそれぞれ連結された第3及び第4外部電極と、を含み、
前記第1コア部は、前記第1コイル部の上部から見たときに、前記第2コア部と重なる第1共有コア部と、前記第2コア部と重ならない第1非共有コア部とを含み、
前記第2コア部は、前記第2コイル部の上部から見たときに、前記第1コア部と重なる第2共有コア部と、前記第1コア部と重ならない第2非共有コア部とを含む、コイル部品。
【符号の説明】
【0084】
50 本体
11、12 第1及び第2コイル部
11a、11b 第1及び第2コイルパターン
12a、12b 第3及び第4コイルパターン
25 基板
41、42、43、44 第1~第4外部電極
51、52、53、54 第1~第4引き出し部
61、62、63、64 第1~第4端部
A、B、C:第1非共有コア部、第2非共有コア部、第1及び第2共有コア部
A1、B1、C1 第1~第3領域
10、100、1000 コイル部品
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9