特許7311318IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

外筒容器と、該外筒容器内に挿入されて保持された内袋容器とからなる二重構造容器の成形に使用されるスタックプリフォーム

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

従って、本発明の目的は、内袋容器の袋状部が外筒容器の内面から速やかに離れるという身離れ性に優れた二重構造容器を成形することが可能なスタックプリフォームを提供することにある。 本発明の他の目的は、スタックプリフォームを用いてのブロー成形により、効率よく二重構造容器を製造する方法を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明によれば、外筒容器を成形するための外筒プリフォームと、内袋容器を成形するための内袋プリフォームとから構成され、該外筒プリフォーム内に該内袋プリフォームが挿入されているスタックプリフォームにおいて、 前記外筒プリフォーム及び内袋プリフォームは、いずれも全体として試験管形状を有しており且つ非延伸部である首部と、該首部に連なっており且つ延伸成形部である管状部とからなり、 前記内袋プリ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明のスタックプリフォームは、外筒容器を成形するための外筒プリフォームと、内袋容器を成形するための内袋プリフォームとから構成され、該外筒プリフォーム内に該内袋プリフォームが挿入されているという基本構造を有するものであり、外筒プリフォーム及び内袋プリフォームは、いずれも全体として試験管形状を有しており且つ非延伸部である首部と、該首部に連なっており且つ延伸成形部である管状部とからなっている。即ち、このようなスタックプリフォームは、ブロー成形型内に配置され、内袋プリフォーム及び外筒プリフォームの延伸成形部である管状部をブロー成形温度(樹脂のガラス転移点以上融点未満)に加熱した状態で、外筒プリフォーム内に挿入されている内袋プリフォーム内にブロー流体を供給し、内袋プリフォームの管状部を膨張させ、この膨張によって外袋プリフォームの管状部も膨張し、ブロー成形型によって容器形状に賦形されることとなる。従って、成形直後の二重構造容器では、内袋プリフォームの袋状部は、外筒容器の内面に密着した状態にある。

しかるに、本発明のスタックプリフォームにおいては、内袋プリフォームの延伸成形部である管状部の上部が多面体形状の外面を有している。このため、ブロー成形により、この管状部が膨張すると、外筒容器の肩部或いはその近傍に対応する部分には、管状部の上部に形成されている多面体形状によって肉厚分布が形成されることとなる。即ち、この多面体形状のコーナー部分が厚肉となり、コーナー部の間の部分が薄肉となるわけである。従って、外筒容器の肩部或いはその近傍に密着している内袋容器の袋状部は、このような肉厚分布によって、外筒容器の肩部或いはその近傍内面から離れやすい状態となっている。例えば、内容物を排出するために、外筒容器の胴部を押圧した時、内袋容器の袋状部の肩部或いはその近傍に密着している部分に加わる応力が不均等となり、この結果、この肩部或いはその近傍に密着している部分において、一部が肩部或いはその近傍から離れ、空隙が形成される。このような空隙を通して、外筒容器の胴部内面と内袋容器の袋状部外面との間に空気が流入し、外容器の胴部内面と内袋容器の袋状部外面との間の作用空間Zと外部とを連通する空気路を容易に確保することが可能となる。

このように、本発明のスタックプリフォームにより形成される二重構造容器は、内袋容器の袋状部(特に外容器の肩部或いはその近傍に密着している部分)の身離れ性が高められているため、作用空間と外部との間の空気路を容易に確保することができ、内容物の排出を速やかに行うことができる。

また、本発明では、スタックプリフォームを用いてのブロー成形により二重構造容器を製造するに際して、スタックプリフォームにおける外筒プリフォームの外面側と内袋プリフォームの内部側からとの同時加熱により、該外筒プリフォーム及び内袋プリフォームの延伸成形部分をブロー成形温度に加熱するという手段が採用される。
即ち、二重構造を有していない通常の形態の容器をブロー成形により製造する場合には、プリフォームの外面側からヒーター等を用いての加熱(外部加熱)によりプリフォームをブロー成形温度に加熱してブロー成形が行われるが、スタックプリフォームを用いてブロー成形する場合、このような外部加熱では、成形不良を生じ易い。外筒プリフォームの内部に収容されている内袋プリフォームをブロー成形温度に加熱しなければならず、しかも、この内袋プリフォームと外筒プリフォームとの間には空隙が存在している。このため、必然的に加熱時間が長くなり且つ加熱ムラを生じ易いからである。しかるに、本発明では、外部からの加熱と同時に、内袋プリフォームの内部からも加熱するため、加熱時間を短縮し、且つ加熱ムラを有効に防止し、効率よく、二重構造容器を製造することができる。
特に、外筒プリフォームの内部に収容されている内袋プリフォームの延伸成形部が多面体形状の外面を有している場合には、加熱ムラによる成形不良が生じ易いが、のように外部加熱と同時に内部加熱を行う場合には、このような加熱ムラによる成形不良を有効に防止することができる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 スタックプリフォームにより成形される二重構造容器の機能を説明するための概略図。
【図2】 本発明のスタックプリフォームにより形成される二重構造容器における首部部分の好適な形態をキャップの一部と共に拡大して示す側断面図。
【図3】 図2の二重構造容器における外筒首部の概略斜視図。
【図4】 図2の二重構造容器における内袋首部の概略斜視図。
【図5】 外筒容器内に内袋容器が嵌合固定されている状態での首部の部分を示す斜視図。
【図6】 本発明のスタックプリフォームを構成する外筒プリフォームを示す図。
【図7】 本発明のスタックプリフォームを構成する内袋プリフォームを示す図。
【図8】 図6の外筒プリフォームと図7の内袋プリフォームとから形成される本発明のスタックプリフォームを示す図。
【図9】 図7に示されている内袋プリフォームにおいて、図7(c)でのQ-Q面での断面図。
【図10】 図8のスタックプリフォームから成形された二重構造容器にキャップが装着されている状態の首部を示す図。

代表図 図1本件の代表的な図

1:二重構造容器 3:外筒容器 5:内袋容器 11:外筒首部 13:肩部 15:胴部 21:内袋首部 23:袋状部 31:アンダーカット 33:傾斜面 34:圧調整用凹部 35:段差面 37:空気路形成用溝 43:嵌合固定用リング状突起 51:外筒プリフォーム 53:外筒プリフォームの延伸成形部(管状部) 61:内袋プリフォーム 63:内袋プリフォームの延伸成形部 63a:テーパー部 81:多面体基部 81a:多面体基部の角部 83:リブ 83a:リブの稜線 100:キャップ X:空気路 Y:ストレートな空間 Z:作用空間 A:キャップの空気弁

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります