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特許7311399車両用フレーム部材および車両用フレーム部材の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】車両用フレーム部材および車両用フレーム部材の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/04 20060101AFI20230711BHJP
【FI】
B60J5/04 M
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019201382
(22)【出願日】2019-11-06
(65)【公開番号】P2021075102
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-09-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(73)【特許権者】
【識別番号】590001164
【氏名又は名称】アイシンシロキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳井 利文
(72)【発明者】
【氏名】吉田 康治
(72)【発明者】
【氏名】吉田 憲司
(72)【発明者】
【氏名】内藤 泰輔
(72)【発明者】
【氏名】松下 直史
(72)【発明者】
【氏名】井上 祐貴
【審査官】池田 晃一
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-81402(JP,A)
【文献】特開2013-18409(JP,A)
【文献】特開2015-227150(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 5/00 - 5/14
B60J 7/00 - 7/22
B62D 17/00 - 25/08
B62D 25/14 - 29/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属板が折り曲げられてなるフレーム断面を有する車両用フレーム部材であって、
前記金属板において互いに平行な一対の端辺に配置され、前記金属板の平面方向において互いに対向する第1接合端部および第2接合端部と、
前記金属板において前記一対の端辺の間に配置され、前記金属板の厚み方向において前記第1接合端部および前記第2接合端部が重ね合わされる接合中間部と、
前記第1接合端部、前記第2接合端部および前記接合中間部を接合し、前記車両用フレーム部材の長手方向に沿って延びる溶接部とを備える、車両用フレーム部材。
【請求項2】
前記フレーム断面は、
前記第1接合端部および前記接合中間部の間の前記金属板から構成され、中空形状を有する中空部と、
前記第2接合端部および前記接合中間部の間の前記金属板から構成され、前記金属板同士が前記金属板の厚み方向に重ね合わされた重合部と、
前記第1接合端部および前記第2接合端部と、前記接合中間部とを含み、前記中空部および前記重合部を連結する連結部とを有する、請求項1に記載の車両用フレーム部材。
【請求項3】
互いに平行な一対の端辺に配置される第1端部および第2端部と、前記第1端部および前記第2端部の間に配置される中間部とを有する金属板を準備する工程と、
前記第1端部および前記第2端部が、前記金属板の平面方向において互いに突き合わされ、かつ、前記第1端部および前記第2端部が、前記金属板の厚み方向において前記中間部に重ね合わされるように、前記金属板をロール成形する工程と、
前記ロール成形する工程の後、前記金属板をレーザ溶接することにより、前記第1端部、前記第2端部および前記中間部を接合する工程とを備える、車両用フレーム部材の製造方法。
【請求項4】
前記接合する工程は、
前記ロール成形する工程で得られた前記金属板の中間成形品に対して、前記第1端部および前記第2端部が互いに突き合わされる方向の外力と、前記第1端部および前記第2端部が前記中間部に重ね合わされる方向の外力とを作用させつつ、前記金属板をレーザ溶接する工程を含む、請求項3に記載の車両用フレーム部材の製造方法。
【請求項5】
長尺状の前記金属板をその長手方向に送り出すことにより、前記ロール成形する工程と、前記接合する工程とを連続的に実行し、さらに、
前記接合する工程の後、長尺状の前記金属板を切断することによって複数の前記車両用フレーム部材を切り出す工程を備える、請求項3または4に記載の車両用フレーム部材の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用フレーム部材および車両用フレーム部材の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2016-52675号公報(特許文献1)には、一枚の板材から形成されたドアサッシュと、そのドアサッシュの製造方法とが開示されている。ドアサッシュは、板材が2重に重なった重合部と、重合部と段差をなし、板材が3重に重なった段差部とを有する。ドアサッシュの製造時、重合部が、ドアサッシュの長手方向に沿って連続的にレーザ溶接される。
【0003】
また、特開2014-104872号公報(特許文献2)には、一枚の板材から、ロール成形によって断面形成される車両のドアサッシュが開示されている。ドアサッシュの製造時、板材同士が2重に重ね合わされた2重部が、電気抵抗溶接に属するスポット溶接またはシーム溶接によって接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-52675号公報
【文献】特開2014-104872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の特許文献に開示されるように、金属板をロール成形し、溶接により金属板同士を接合して得られるドアサッシュ等の車両用ドアフレームが知られている。このような車両用ドアフレームは、軽量であり、かつ、高剛性であることが求められる。
【0006】
そこでこの発明の目的は、軽量であり、かつ、高剛性である車両用フレーム部材と、そのような車両用フレーム部材を得るための車両用フレーム部材の製造方法とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に従った車両用フレーム部材は、金属板が折り曲げられてなるフレーム断面を有する車両用フレーム部材である。車両用フレーム部材は、金属板において互いに平行な一対の端辺に配置され、金属板の平面方向において互いに対向する第1接合端部および第2接合端部と、金属板において一対の端辺の間に配置され、金属板の厚み方向において第1接合端部および第2接合端部が重ね合わされる接合中間部と、第1接合端部、第2接合端部および接合中間部を接合し、車両用フレーム部材の長手方向に沿って延びる溶接部とを備える。
【0008】
この発明に従った車両用フレーム部材の製造方法は、互いに平行な一対の端辺に配置される第1端部および第2端部と、第1端部および第2端部の間に配置される中間部とを有する金属板を準備する工程と、第1端部および第2端部が、金属板の平面方向において互いに突き合わされ、かつ、第1端部および第2端部が、金属板の厚み方向において中間部に重ね合わされるように、金属板をロール成形する工程と、ロール成形する工程の後、金属板をレーザ溶接することにより、第1端部、第2端部および中間部を接合する工程とを備える。
【発明の効果】
【0009】
この発明に従えば、軽量であり、かつ、高剛性である車両用フレーム部材と、そのような車両用フレーム部材を得るための車両用フレーム部材の製造方法とを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】車両のドアを示す側面図である。
図2図1中のII-II線上の矢視方向に見た車両を示す断面図である。
図3図1中のドアフレームアッパを示す斜視図である。
図4図3中のドアフレームアッパの製造に用いられる金属板を示す斜視図である。
図5図3中のドアフレームアッパのフレーム断面を示す断面図である。
図6図5中の2点鎖線VIにより囲まれた範囲を拡大して示す写真である。
図7図5中のドアフレームアッパの変形例を示す断面図である。
図8図3中のドアフレームアッパの製造装置を示す側面図である。
図9】ロール成形工程時における金属板の断面形状を示す断面図である。
図10】ロール成形工程時における金属板の断面形状を示す断面図である。
図11】レーザ溶接工程時における金属板の中間成形品を示す断面図である。
図12】アプセット治具を示す断面図である。
図13】ドアフレームアッパの製造方法の工程を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0012】
図1は、車両のドアを示す側面図である。図1に示されるように、車両12は、ドア20を有する。ドア20は、ドアヒンジ(不図示)を介して、車両12の車両本体に回動可能に接続されている。ドア20は、ドライバーが車両12に搭乗する時に開閉される右フロントドアである。
【0013】
ドア20は、ドア本体22と、ドアフレーム30と、ドアガラス24とを有する。ドア本体22は、ドア20の下部を構成している。ドア本体22は、車両前後方向および車両上下方向に沿って平面的に設けられている。
【0014】
ドアフレーム30は、ドア20の上部を構成している。ドアフレーム30は、ドア本体22の上方に設けられている。ドアフレーム30は、枠形状を有し、ドア本体22の上端部(ベルトライン)とともに窓枠26を形成している。窓枠26の内側には、開口部が形成されている。窓枠26の開口部には、ドアガラス24が配置されている。ドアガラス24は、昇降可能に設けられている。ドアガラス24の昇降に伴って、窓枠26の開口部が開閉される。ドアガラス24は、窓枠26から降下すると、ドア本体22の内部に収容される。
【0015】
ドアフレーム30は、窓枠26の上縁部26Uを形成するドアフレームアッパ30Uと、窓枠26の後縁部26Rを形成するドアフレームリヤ(不図示)とを有する。ドアフレームアッパ30Uは、車両12のフロントピラー14およびルーフサイドレール16に沿って延びている。
【0016】
図2は、図1中のII-II線上の矢視方向に見た車両を示す断面図である。図1および図2に示されるように、ドア20は、ウェザストリップ44と、ガラスラン46と、モール42とをさらに有する。
【0017】
ウェザストリップ44は、ドアフレームアッパ30Uの上部に取り付けられている。ウェザストリップ44は、ゴム製であり、ドアフレームアッパ30Uと、フロントピラー14およびルーフサイドレール16との間の隙間を塞ぐように設けられている。
【0018】
ガラスラン46は、ドアフレームアッパ30Uの下部に取り付けられている。ガラスラン46は、ゴム等の弾性体から形成されている。ガラスラン46は、凹部48を有する。凹部48は、下方を向いて開口する凹み形状をなす。窓枠26の開口部がドアガラス24によって閉じられる時、凹部48は、ドアガラス24の上端部を収容する。
【0019】
モール42は、ドアフレームアッパ30Uの側部に取り付けられている。モール42は、車両12の車外に面して設けられている。モール42は、窓枠26の上縁部26Uに沿って意匠面を形成している。モール42は、たとえば、光沢を有する亜鉛、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属から形成されている。
【0020】
本実施の形態では、本発明における車両用フレーム部材およびその製造方法が、ドアフレーム30のうちのドアフレームアッパ30Uに適用された場合を説明するが、本発明はこれに限られない。本発明は、たとえば、ドアフレーム30のうちのドアフレームリヤに適用されてもよいし、車両におけるリヤドア等のドアフレームに適用されてもよい。また、本発明は、ドアフレームに限られず、シートを車両前後方向に案内するレール、または、車載バッテリを保持するフレーム部材等に適用されてもよい。
【0021】
図3は、図1中のドアフレームアッパを示す斜視図である。図4は、図3中のドアフレームアッパの製造に用いられる金属板を示す斜視図である。図5は、図3中のドアフレームアッパのフレーム断面を示す断面図である。
【0022】
図3から図5に示されるように、ドアフレームアッパ30Uは、矢印101に示す方向が長手方向となる長尺形状を有する(以下、矢印101に示す方向を「ドアフレームアッパ30Uの長手方向」ともいう)。ドアフレームアッパ30Uは、金属板50が折り曲げられてなるフレーム断面を有する。なお、フレーム断面とは、ドアフレームアッパ30Uがその長手方向に直交する平面により切断された場合に得られる断面である。
【0023】
ドアフレームアッパ30Uの製造に用いられる金属板50の構成について説明する。金属板50は、金属製である。金属板50は、たとえば、鋼板である。金属板50は、その平面視において矩形形状を有する1枚の板材である。
【0024】
金属板50は、第1端部51と、第2端部52と、第3端部56と、第4端部57とを有する。第1端部51、第2端部52、第3端部56および第4端部57は、金属板50の平面視における矩形形状の4つの端辺をなしている。
【0025】
第1端部51および第2端部52は、金属板50の、互いに平行な一対の端辺に配置されている。第1端部51および第2端部52は、矢印101に示すドアフレームアッパ30Uの長手方向に沿って直線状に延びている。第3端部56および第4端部57は、第1端部51および第2端部52と直交している。第3端部56および第4端部57は、矢印101に示す方向に直交する矢印102に示す方向に沿って直線状に延びている(以下、矢印102に示す方向を「ドアフレームアッパ30Uの長手方向に直交する方向」ともいう)。
【0026】
第1端部51および第2端部52の各々は、長さLを有する。第3端部56および第4端部57の各々は、長さBを有する。第1端部51および第2端部52の各長さLは、第3端部56および第4端部57の各長さBよりも大きい(L>B)。第1端部51および第2端部52の各長さLは、金属板50の厚みTよりも大きく、第3端部56および第4端部57の各長さBは、金属板50の厚みTよりも大きい(L,B>T)。金属板50の厚みTは、たとえば、0.8mm以下である。
【0027】
金属板50は、中間部53をさらに有する。中間部53は、第1端部51および第2端部52の間に配置されている。中間部53は、ドアフレームアッパ30Uの長手方向に直交する方向において、第1端部51および第2端部52の双方から離れて配置されている。中間部53は、ドアフレームアッパ30Uの長手方向に直交する方向において、第1端部51および第2端部52の間に位置し、ドアフレームアッパ30Uの長手方向に沿って帯状に延在する領域に対応している。
【0028】
金属板50は、第1表面50aと、第2表面50bとをさらに有する。第1表面50aおよび第2表面50bは、金属板50の板表面をなしている。第1表面50aおよび第2表面50bの各々は、第1端部51、第2端部52、第3端部56および第4端部57により囲まれた領域に対応している。第1表面50aおよび第2表面50bは、金属板50の厚み方向における表裏に配置されている。
【0029】
続いて、ドアフレームアッパ30Uの構造について説明する。金属板50は、ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面が閉断面をなすように折り曲げられている。
【0030】
金属板50は、ドアフレームアッパ30Uの長手方向に直交する方向において互いに間隔を隔てて位置し、ドアフレームアッパ30Uの長手方向に沿って延びる複数の折り曲げ線で折り曲げられている。金属板50は、第1表面50aがドアフレームアッパ30Uのフレーム断面の外側に面し、第2表面50bがドアフレームアッパ30Uのフレーム断面の内側に面するように折り曲げられている。
【0031】
金属板50の第3端部56および第4端部57は、ドアフレームアッパ30Uのその長手方向における両端に配置されている。
【0032】
図6は、図5中の2点鎖線VIにより囲まれた範囲を拡大して示す写真である。図3から図6に示されるように、ドアフレームアッパ30Uは、第1接合端部36および第2接合端部37と、接合中間部33と、溶接部61とを有する。
【0033】
第1接合端部36および第2接合端部37は、金属板50において互いに平行な一対の端辺に配置されている。第1接合端部36は、金属板50における第1端部51に対応している。第2接合端部37は、金属板50における第2端部52に対応している。接合中間部33は、金属板50において一対の端辺の間に配置されている。接合中間部33は、金属板50における中間部53に対応している。
【0034】
第1接合端部36および第2接合端部37は、金属板50の平面方向において互いに対向している。金属板50の平面方向は、金属板50の第1表面50aおよび第2表面50bが延在する方向と平行である。金属板50の平面方向は、金属板50の厚み方向と直交する方向である。第1接合端部36を構成する金属板50と、第2接合端部37を構成する金属板50とは、同一平面内で延在している。第1接合端部36および第2接合端部37は、溶接部61を介して互いに対向している。
【0035】
接合中間部33には、金属板50の厚み方向において第1接合端部36および第2接合端部37が重ね合わされている。第1接合端部36を構成する金属板50、および、第2接合端部37を構成する金属板50と、接合中間部33を構成する金属板50とは、金属板50の厚み方向において、互いに重ね合わされている。第1接合端部36を構成する金属板50の第2表面50b、および、第2接合端部37を構成する金属板50の第2表面50bと、接合中間部33を構成する金属板50の第2表面50bとが、互いに面接触している。
【0036】
溶接部61は、第1接合端部36、第2接合端部37および接合中間部33を接合している。溶接部61は、ドアフレームアッパ30Uの長手方向に沿って延びている。溶接部61は、ドアフレームアッパ30Uの長手方向において、金属板50の第3端部56および第4端部57の間で連続的に延びている。
【0037】
溶接部61は、第1接合端部36における金属板50と、第2接合端部37における金属板50と、接合中間部33における金属板50とが、溶接により接合されている部分である。溶接部61は、金属板50が溶融し、そのあと凝固することによって、第1接合端部36における金属板50と、第2接合端部37における金属板50と、接合中間部33における金属板50とを互いに一体化する部分である。溶接部61と、金属板50とは、同一の金属からなる。
【0038】
金属板50は、溶接部61が設けられた位置において2重に重ね合わされている。溶接部61は、金属板50の厚み方向において、第1接合端部36および第2接合端部37を貫通し、接合中間部33の内部にまで達している。
【0039】
溶接部61は、頂部61cと、最深部61dとを有する。頂部61cは、ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面の外側に面している。頂部61cは、金属板50の厚み方向において、第1接合端部36を構成する金属板50の第1表面50aおよび第2接合端部37を構成する金属板50の第1表面50aから一段下がった第1接合端部36および第2接合端部37の内部に位置している。
【0040】
最深部61dは、頂部61cからの溶接部61の深さが最も大きくなる部分である。最深部61dは、金属板50の厚み方向において、接合中間部33を構成する金属板50の第2表面50bおよび第1表面50aの間に位置している。最深部61dは、金属板50の厚み方向において、接合中間部33を構成する金属板50の第1表面50aよりも、接合中間部33を構成する金属板50の第2表面50b寄りに位置している。溶接部61の深さH(金属板50の厚み方向における頂部61cから最深部61dまでの長さ)は、2重に重ね合わされた金属板50の厚み(2T)よりも小さい。
【0041】
なお、最深部61dは、金属板50の厚み方向において、接合中間部33を構成する金属板50の第2表面50bおよび第1表面50aの中間に位置してもよいし、接合中間部33を構成する金属板50の第2表面50bよりも、接合中間部33を構成する金属板50の第1表面50a寄りに位置してもよい。
【0042】
本実施の形態におけるドアフレームアッパ30Uにおいては、第1接合端部36および第2接合端部37が、溶接部61によって、金属板50の平面方向において互いに対向する形態で接合されている。これにより、第1接合端部36および第2接合端部37が金属板50の厚み方向に重ね合わされた形態で接合される場合と比較して、金属板50の余分な使用を抑えて、ドアフレームアッパ30Uを軽量化することができる。また、接合中間部33と、金属板50の厚み方向において接合中間部33と重ね合わされた第1接合端部36および第2接合端部37とが、溶接部61によって、互いに接合されている。これにより、捻り等の荷重に対するドアフレームアッパ30Uの断面性能を高めて、高剛性なドアフレームアッパ30Uを実現することができる。
【0043】
ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面は、中空部31と、重合部32と、連結部34とを有する。中空部31は、中空形状を有する。中空部31は、第1接合端部36および接合中間部33の間の金属板50から構成されている。
【0044】
重合部32は、金属板50同士が金属板50の厚み方向に重ね合わされてなる。重合部32は、金属板50が金属板50の厚み方向に2重に重ね合わされてなる。重合部32は、第2接合端部37および接合中間部33の間の金属板50から構成されている。
【0045】
連結部34は、接合中間部33と、金属板50の厚み方向において接合中間部33と重ね合わされた第1接合端部36および第2接合端部37とを有する。連結部34は、中空部31および重合部32を連結している。溶接部61は、連結部34に設けられている。
【0046】
図5に示されるように、溶接部61を通り、溶接部61における金属板50の厚み方向と、ドアフレームアッパ30Uの長手方向とを含む平面210が想定されている。この場合に、中空部31は、平面210を挟んで一方の側の領域220に配置され、重合部32は、平面210を挟んで他方の側の領域230に配置され、連結部34は、平面210と交差している。
【0047】
図2に示されるように、ガラスラン46は、ドアフレームアッパ30Uを挟んで第1接合端部36および第2接合端部37の側に配置され、中空部31、連結部34および重合部32と対向して取り付けられている。ウェザストリップ44は、ドアフレームアッパ30Uを挟んで接合中間部33の側に配置され、中空部31、連結部34および重合部32と対向して取り付けられている。モール42は、ドアフレームアッパ30Uを挟んで、第1接合端部36および第2接合端部37の側と、接合中間部33の側とに跨がって配置され、重合部32と対向して取り付けられている。
【0048】
このような構成によれば、ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面において、溶接部61による第1接合端部36および第2接合端部37と、接合中間部33との接合位置が、中空部31および重合部32の間に配置される。これにより、捻り等の荷重に対するドアフレームアッパ30Uの断面性能をさらに高めることができる。
【0049】
図7は、図5中のドアフレームアッパの変形例を示す断面図である。図7に示されるように、本変形例では、ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面が、中空部31と、重合部32と、モール部35とを有する。
【0050】
中空部31は、中空形状を有する。中空部31は、第1接合端部36および接合中間部33の間の金属板50から構成されている。
【0051】
重合部32は、金属板50同士が金属板50の厚み方向に重ね合わされてなる。重合部32は、金属板50が金属板50の厚み方向に2重に重ね合わされてなる。重合部32は、接合中間部33と、金属板50の厚み方向において接合中間部33と重ね合わされた第1接合端部36および第2接合端部37とを有する。本変形例では、溶接部61が、重合部32に設けられている。
【0052】
モール部35は、図2中のモール42に替わって、ドアフレームアッパ30Uに一体に設けられている。モール部35は、重合部32の先端に設けられている。モール部35の一部は、金属板50同士が金属板50の厚み方向に重ね合わされてなる。
【0053】
溶接部61を通り、溶接部61における金属板50の厚み方向と、ドアフレームアッパ30Uの長手方向とを含む平面260が想定されている。この場合に、中空部31は、平面260を挟んで一方の側の領域270に配置され、モール部35は、平面260を挟んで他方の側の領域280に配置され、重合部32は、平面260と交差している。
【0054】
本変形例においては、ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面において、溶接部61による第1接合端部36および第2接合端部37と、接合中間部33との接合位置が、中空部31およびモール部35の間に配置される。このため、ドアフレームアッパ30Uの断面性能を高めることができる。
【0055】
続いて、ドアフレームアッパ30Uの製造に用いられるドアフレームアッパの製造装置70の構成について説明する。図8は、図3中のドアフレームアッパの製造装置を示す側面図である。図9および図10は、ロール成形工程時における金属板の断面形状を示す断面図である。図11は、レーザ溶接工程時における金属板の中間成形品を示す断面図である。
【0056】
図8に示されるように、ドアフレームアッパの製造装置70は、アンコイラー71と、ロールスタンド(ロール成形装置)72と、レーザ溶接装置73と、切断装置77と、払い出し装置78とを有する。
【0057】
アンコイラー71には、長尺状の金属板500が巻回されている。アンコイラー71は、金属板500を矢印121に示す方向に送り出す。ロールスタンド72、レーザ溶接装置73、切断装置77および払い出し装置78は、挙げた順に、アンコイラー71からの金属板500の送り出し方向における上流側から下流側に並んでいる。
【0058】
ロールスタンド72は、複数のロール81(S=1,2,3…n-1,n)を有する。複数のロール81は、金属板500の送り出し方向における上流側から下流側に並んでいる。アンコイラー71からロールスタンド72に向けて送り出された金属板500は、複数のロール81を通過する。この際、複数のロール81が金属板500に対して順次ロール成形を実行することによって、所定のフレーム断面を有する金属板500の中間成形品500M(図10を参照)が得られる。
【0059】
図9中には、ロール81(S=n-1)を通過した後の金属板500の断面形状が示されている。このとき、金属板500は、第2端部52が中間部53に重ね合わされ、第1端部51が中間部53に近接する位置まで折り曲げられた断面形状を有する。第1端部51から斜め下方向に折り曲げられ、中空部31に連なる第1傾斜部54は、中間部53から斜め下方向に折り曲げられ、中空部31に連なる第2傾斜部55から離れている。
【0060】
図10中には、ロール81(S=n)を通過した後の金属板500の中間成形品500Mの断面形状が示されている。このとき、中間成形品500Mは、第1端部51および第2端部52が互いに突き合わされ、第1端部および第2端部52が中間部53に重ね合わされた断面形状を有する。第1端部51および第2端部52の平行度などに起因する金属板500の寸法誤差、または、ロールスタンド72による成形寸法のばらつき等が生じることによって、第1端部51および第2端部52の間には局所的に隙間C1が発生している。第1傾斜部54および第2傾斜部55の間には、隙間C2が設けられている。
【0061】
レーザ溶接装置73は、レーザ発振器75と、レーザ溶接ヘッド76とを有する。レーザ発振器75は、レーザ溶接に用いられるレーザ光を発振する。レーザ発振器75で発振されたレーザ光は、光ファイバ等から構成される光路を通じてレーザ溶接ヘッド76に導かれる。レーザ溶接ヘッド76は、集光レンズ等によってレーザ光を集光し、金属板500の中間成形品500Mに向けて照射する。
【0062】
切断装置77は、レーザ溶接装置73から連続的に送られてくる中間成形品500Mをドアフレームアッパ30Uの長さに合わせて切断する。払い出し装置78は、ドアフレームアッパの製造装置70からドアフレームアッパ30Uを回収する。
【0063】
図12は、アプセット治具を示す断面図である。図8および図12に示されるように、ドアフレームアッパの製造装置70は、アプセット治具91(91F,91R)をさらに有する。
【0064】
アプセット治具91Fは、アンコイラー71からの金属板500の送り出し方向において、レーザ溶接ヘッド76の上流側に設けられている。アプセット治具91Rは、アンコイラー71からの金属板500の送り出し方向において、レーザ溶接ヘッド76の下流側に設けられている。
【0065】
アプセット治具91は、第1ロール92と、第2ロール93と、第3ロール94と、第4ロール95とを有する。第1ロール92および第2ロール93は、それぞれ、水平方向に延びる中心軸112および中心軸113を中心に回転する。第1ロール92および第2ロール93は、上下方向において互いに対向して配置されている。第3ロール94および第4ロール95は、それぞれ、上下方向に延びる中心軸114および中心軸115を中心に回転する。第3ロール94および第4ロール95は、水平方向において互いに対向して配置されている。
【0066】
金属板500の中間成形品500Mは、第1ロール92、第2ロール93、第3ロール94および第4ロール95により囲まれた空間を通過する。このとき、中間成形品500Mは、第1ロール92、第2ロール93、第3ロール94および第4ロール95によって、上下方向および水平方向から拘束される。これにより、中間成形品500Mに対して、第1端部51および第2端部52が中間部53に重ね合わされる方向の外力と、第1端部51および第2端部52が互いに突き合わされる方向の外力とが作用する。
【0067】
続いて、ドアフレームアッパ30Uの製造方法について説明する。図13は、ドアフレームアッパの製造方法の工程を示すフローチャートである。
【0068】
図4図8および図13に示されるように、まず、金属板500を準備する(S101)。
【0069】
より具体的には、図4中の金属板50が矢印101に示す方向に連続した長尺状の金属板500を準備する。金属板500は、互いに平行な一対の端辺に配置される第1端部51および第2端部52と、第1端部51および第2端部52の間に配置される中間部53とを有する。アンコイラー71に巻回された金属板500をその長手方向(図8中の矢印121に示す方向)に送り出す。
【0070】
図8および図13に示されるように、次に、金属板500をロール成形する(S102)。
【0071】
より具体的には、金属板500がロールスタンド72における複数のロール81(S=1,2,3…n-1,n)を順次通過する。これにより、図10に示される、第1端部51および第2端部52が、金属板500の平面方向において互いに突き合わされ、かつ、第1端部51および第2端部52が、金属板500の厚み方向において中間部53に重ね合わされた断面形状を有する金属板500の中間成形品500Mを得る。
【0072】
図8図11および図13に示されるように、次に、金属板500をレーザ溶接する(S103)。
【0073】
より具体的には、金属板500の中間成形品500Mがレーザ溶接装置73におけるレーザ溶接ヘッド76と対向する位置を通過する。レーザ溶接ヘッド76から中間成形品500Mに向けてレーザ光を照射することによって、第1端部51、第2端部52および中間部53を接合する。
【0074】
図8および図12に示されるように、本実施の形態では、金属板500の中間成形品500Mが、レーザ溶接ヘッド76の前後においてアプセット治具91(91F,91R)を通過する。これにより、金属板500の中間成形品500Mに対して、第1端部51および第2端部52が互いに突き合わされる方向の外力と、第1端部51および第2端部52が中間部53に重ね合わされる方向の外力とを作用させつつ、金属板500をレーザ溶接する。
【0075】
このような構成によれば、図10中の第1端部51および第2端部52の間に発生した隙間C1、ならびに、第1端部51および第2端部52と、中間部53との間に生じ得る隙間を縮小した状態で、第1端部51、第2端部52および中間部53を接合することができる。これにより、第1端部51、第2端部52および中間部53における溶接強度が向上するため、ドアフレームアッパ30Uの剛性をさらに高めることができる。
【0076】
なお、図10中の第1傾斜部54および第2傾斜部55の間の隙間C2は、上記のアプセット治具91による中間成形品500Mの拘束時に第2端部52の移動を許容するために設けられている。
【0077】
図8および図13に示されるように、次に、切断装置77において、金属板500の中間成形品500Mをドアフレームアッパ30Uの長さに合わせて切断する(S104)。これにより、複数のドアフレームアッパ30Uが切り出される。次に、払い出し装置78において、ドアフレームアッパ30Uを回収する(S105)。以上の工程により、ドアフレームアッパ30Uが完成する。
【0078】
本実施の形態におけるドアフレームアッパ30Uの製造方法においては、第1端部51および第2端部52が、レーザ溶接によって、金属板500の平面方向において互いに突き合わされた形態で接合される。これにより、第1端部51および第2端部52が金属板500の厚み方向に重ね合わされた形態で接合される場合と比較して、金属板500の余分な使用を抑えて、ドアフレームアッパ30Uを軽量化することができる。また、中間部53と、金属板50の厚み方向において中間部53と重ね合わされた第1端部51および第2端部52とが、レーザ溶接によって接合される。これにより、捻り等の荷重に対するドアフレームアッパ30Uの断面性能を高めて、高剛性なドアフレームアッパ30Uを実現することができる。
【0079】
また、長尺状の金属板500をその長手方向に送り出すことにより、ロール成形工程と、溶接工程とを連続的に実行し、そのあと金属板500を切断することにより、複数のドアフレームアッパ30Uを切り出す製造方法においては、溶接工程時における処理速度が、金属板500の送り出し速度に影響する。本実施の形態では、高速処理が可能なレーザ溶接を採用することによって、金属板500の送り出し速度を高めることができる。
【0080】
以上に説明した、ドアフレームアッパ30Uおよびその製造方法の構成および効果についてまとめる。
【0081】
車両用フレーム部材としてのドアフレームアッパ30Uは、金属板50が折り曲げられてなるフレーム断面を有する。ドアフレームアッパ30Uは、金属板50において互いに平行な一対の端辺に配置され、金属板50の平面方向において互いに対向する第1接合端部36および第2接合端部37と、金属板50において一対の端辺の間に配置され、金属板50の厚み方向において第1接合端部36および第2接合端部37が重ね合わされる接合中間部33と、第1接合端部36、第2接合端部37および接合中間部33を接合し、ドアフレームアッパ30Uの長手方向に沿って延びる溶接部61とを備える。
【0082】
このような構成によれば、第1接合端部36および第2接合端部37が、金属板50の平面方向において互いに対向した形態で接合されるため、第1接合端部36および第2接合端部37が、金属板50の厚み方向に重ね合わされた形態で接合される場合と比較して、金属板50の余分な使用を抑えることができる。これにより、ドアフレームアッパ30Uを軽量化することができる。また、接合中間部33と、金属板50の厚み方向において接合中間部33と重ね合わされた第1接合端部36および第2接合端部37とが、接合されるため、捻り等の荷重に対するドアフレームアッパ30Uの断面性能を高めて、高剛性なドアフレームアッパ30Uを得ることができる。
【0083】
また、ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面は、第1接合端部36および接合中間部33の間の金属板50から構成され、中空形状を有する中空部31と、第2接合端部37および接合中間部33の間の金属板50から構成され、金属板50同士が金属板50の厚み方向に重ね合わされた重合部32と、第1接合端部36および第2接合端部37と、接合中間部33とを含み、中空部31および重合部32を連結する連結部34とを有する。
【0084】
このような構成によれば、溶接部61による第1接合端部36および第2接合端部37と、接合中間部33との接合位置が、ドアフレームアッパ30Uのフレーム断面の中央付近に配されるため、ドアフレームアッパ30Uの断面性能をさらに高めることができる。
【0085】
車両用フレーム部材としてのドアフレームアッパ30Uの製造方法は、互いに平行な一対の端辺に配置される第1端部51および第2端部52と、第1端部51および第2端部52の間に配置される中間部53とを有する金属板500を準備する工程と、第1端部51および第2端部52が、金属板500の平面方向において互いに突き合わされ、かつ、第1端部51および第2端部52が、金属板500の厚み方向において中間部53に重ね合わされるように、金属板500をロール成形する工程と、ロール成形する工程の後、金属板500をレーザ溶接することにより、第1端部51、第2端部52および中間部53を接合する工程とを備える。
【0086】
このような構成によれば、軽量であり、かつ、高剛性であるドアフレームアッパ30Uを得ることができる。
【0087】
また、接合する工程は、ロール成形する工程で得られた金属板500の中間成形品500Mに対して、第1端部51および第2端部52が互いに突き合わされる方向の外力と、第1端部51および第2端部52が中間部53に重ね合わされる方向の外力とを作用させつつ、金属板500をレーザ溶接する工程を含む。
【0088】
このような構成によれば、第1端部51、第2端部52および中間部53の間に生じ得る隙間を縮小させた状態で、第1端部51、第2端部52および中間部53を接合することができる。これにより、第1端部51、第2端部52および中間部53における溶接強度が向上するため、ドアフレームアッパ30Uの剛性をさらに高めることができる。
【0089】
また、長尺状の金属板500をその長手方向に送り出すことにより、ロール成形する工程と、接合する工程とを連続的に実行する。ドアフレームアッパ30Uの製造方法は、接合する工程の後、長尺状の金属板500を切断することによって複数のドアフレームアッパ30Uを切り出す工程を備える。
【0090】
このような構成によれば、高速処理が可能なレーザ溶接を採用することによって、金属板500の送り出し速度を高めることができる。これにより、ドアフレームアッパ30Uの製造効率を向上させることができる。
【0091】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0092】
この発明は、ドアフレーム等の車両用フレーム部材に適用される。
【符号の説明】
【0093】
12 車両、14 フロントピラー、16 ルーフサイドレール、20 ドア、22 ドア本体、24 ドアガラス、26 窓枠、26R 後縁部,26U 上縁部、30 ドアフレーム、30U ドアフレームアッパ、31 中空部、32 重合部、33 接合中間部、34 連結部、35 モール部、36 第1接合端部、37 第2接合端部、42 モール、44 ウェザストリップ、46 ガラスラン、48 凹部、50,500 金属板、50a 第1表面、50b 第2表面、51 第1端部、52 第2端部、53 中間部、54 第1傾斜部、55 第2傾斜部、56 第3端部、57 第4端部、61 溶接部、61c 頂部、61d 最深部、70 製造装置、71 アンコイラー、72 ロールスタンド、73 レーザ溶接装置、75 レーザ発振器、76 レーザ溶接ヘッド、77 切断装置、78 払い出し装置、81 ロール、91,91F,91R アプセット治具、92 第1ロール、93 第2ロール、94 第3ロール、95 第4ロール、112,113,114,115 中心軸、210,260 平面、220,230,270,280 領域、500M 中間成形品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13