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特許7311657通信方法、アクセスネットワークデバイス、コアネットワークデバイス及びユーザ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-10
(45)【発行日】2023-07-19
(54)【発明の名称】通信方法、アクセスネットワークデバイス、コアネットワークデバイス及びユーザ装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/08 20090101AFI20230711BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20230711BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20230711BHJP
   H04W 92/12 20090101ALI20230711BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W68/00
H04W80/10
H04W92/12
【請求項の数】 5
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022030299
(22)【出願日】2022-02-28
(62)【分割の表示】P 2019536910の分割
【原出願日】2018-01-04
(65)【公開番号】P2022071058
(43)【公開日】2022-05-13
【審査請求日】2022-03-01
(31)【優先権主張番号】201710010762.3
(32)【優先日】2017-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ハン,フェン
(72)【発明者】
【氏名】ジン,インハオ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ホン
(72)【発明者】
【氏名】タン,ウェイ
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/139572(WO,A1)
【文献】特表2019-533333(JP,A)
【文献】特表2019-534653(JP,A)
【文献】Qualcomm Incorporated,Way forward on Solutions for Key Issue 1 on Network Slicing[online],3GPP TSG-SA WG2#117 S2-165762,2016年10月12日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_117_Kaohsiung_City/Docs/S2-165762.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 -H04B 7/26
H04W 4/00 -H04W 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
アクセスネットワークデバイスにより、コアネットワークデバイスからダウンリンク非アクセス層NASシグナリングを受信するステップであり、前記ダウンリンクNASシグナリングは第1の情報を含み、前記第1の情報は、許可されるセッション管理ネットワークスライス選択支援情報NSSAIの識別子を含む、ステップと、
前記アクセスネットワークデバイスにより、前記第1の情報を記憶するステップと
を含み、
前記第1の情報は、ユーザ装置がアクセスするのを許可するトラッキングエリアについての情報、又はユーザ装置がアクセスするのを許可しないトラッキングエリアについての情報を更に含む、通信方法。
【請求項2】
前記第1の情報は、ユーザ装置がアクセスするのを許可する公衆陸上移動体ネットワークについての情報を更に含む、請求項に記載の通信方法。
【請求項3】
前記セッション管理NSSAIは、スライス/サービスタイプを含む、請求項1又は2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記セッション管理NSSAIは、スライスディファレンシエータを更に含む、請求項1又は2に記載の通信方法。
【請求項5】
アクセスネットワークデバイスであって、
トランシーバと、
命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリ及び前記トランシーバの双方に接続されたプロセッサであり、前記メモリに記憶された前記命令を実行し、前記命令を実行するときに、以下のステップ、すなわち、
前記トランシーバを使用することにより、コアネットワークデバイスからダウンリンク非アクセス層NASシグナリングを受信するステップであり、前記ダウンリンクNASシグナリングは第1の情報を含み、前記第1の情報は、許可されるネットワークスライス選択支援情報NSSAIの識別子を含む、ステップと、
前記第1の情報を記憶するステップと
を実行するように構成されたプロセッサと
を含み、
前記第1の情報は、ユーザ装置がアクセスするのを許可するトラッキングエリアについての情報、又はユーザ装置がアクセスするのを許可しないトラッキングエリアについての情報を更に含む、アクセスネットワークデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、通信分野に関し、より具体的には、通信方法、アクセスネットワークデバイス、コアネットワークデバイス及びユーザ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の急速な発展によって、第5世代(5th Generation, 略称5G)無線通信技術は、現在、当該技術分野における注目のトピックとなっている。5Gは、より高速な経験及びより高い帯域幅を有するアクセス能力のサポート、より低い待ち時間及び高い信頼性を有する情報交換、低コストでの大容量マシンタイプ通信デバイスのアクセス及び管理等を含む様々な適用要件をサポートする。さらに、5Gは、車両のインターネット、緊急通信及びインダストリアルインターネットのような様々な垂直産業適用シナリオをサポートする。これらの性能要件及び5Gの適用シナリオのため、5Gネットワークはユーザの特定の要件をよりよく満たす必要があり、5Gネットワークのカスタマイズ能力は更に改善される必要がある。
【0003】
したがって、重要な概念、すなわち、ネットワークスライスが5Gに導入される。オペレータネットワークは、クリティカルマシンタイプ通信(Critical Machine Type Communication, 略称Critical MTC)ネットワークスライスと、大容量マシンタイプ通信(Massive Machine Type Communication, 略称Massive MTC)ネットワークスライスと、モバイルブロードバンド(Mobile Broad Band, 略称MBB)ネットワークスライスとを含んでもよい。
【0004】
ネットワークスライスインスタンスがネットワークシステムに展開されるとき、ユーザ装置はこれらのネットワークスライスインスタンスを認識できない。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、ユーザ装置がネットワークスライスインスタンスを認識できるような、通信方法、アクセスネットワークデバイス、コアネットワークデバイス及びユーザ装置を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、通信方法が提供され、以下のステップ、すなわち、アクセスネットワークデバイスにより、コアネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を含む、ステップと、アクセスネットワークデバイスにより、第1の情報をユーザ装置に送信するステップとを含む。上記のプロセスにおいて、ユーザ装置は、ネットワークスライスインスタンスを認識するために、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を取得してもよい。さらに、専用シグナリングが上記のプロセスにおいて使用され、それにより、シグナリングのオーバーヘッドが低減できる。各ユーザ装置は、異なるネットワークスライスインスタンスをサポートする。したがって、専用シグナリングを使用することにより且つ各UEによりサポートされるネットワークスライスインスタンスに基づいて、有効な情報が提供でき、それにより、カスタマイズ処理がユーザ装置に対して実現できる。さらに、ユーザ装置は、アクセス失敗のためネットワークスライスインスタンスを認識する必要がなく、それにより、UEの接続確立要求及びセッション要求のような不要な要求が回避される。
【0007】
第2の態様によれば、通信方法が提供され、以下のステップ、すなわち、ユーザ装置により、アクセスネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を含む、ステップと、ユーザ装置により、第1の情報を記憶するステップとを含む。
【0008】
第2の態様を参照して、可能な設計では、通信方法は、ユーザ装置により、第1の情報に基づいて、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置が在圏するためにアクセスするのを許可するセルを選択するステップを更に含む。
【0009】
第2の態様を参照して、可能な設計では、通信方法は、ユーザ装置により、第1の情報に基づいて、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するセル内でデータ伝送を実行することを決定するステップを更に含む。
【0010】
第2の態様を参照して、可能な設計では、通信方法は、ユーザ装置により、第1の情報に基づいて、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がサービス要求をトリガするためにアクセスするのを許可するセルにアタッチするステップを更に含む。
【0011】
第3の態様によれば、通信方法が提供され、以下のステップ、すなわち、コアネットワークデバイスにより、初期コンテキスト設定要求をアクセスネットワークデバイスに送信するステップであり、初期コンテキスト設定要求は第1の情報を含み、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を含む、ステップと、コアネットワークデバイスにより、初期コンテキスト設定要求完了メッセージを受信するステップとを含む。
【0012】
第4の態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供され、トランシーバと、命令を記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含む。プロセッサは、メモリ及びトランシーバに別々に接続され、メモリに記憶された命令を実行し、命令を実行するときに、以下のステップ、すなわち、トランシーバを使用することにより、コアネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を含む、ステップと、トランシーバを使用することにより、第1の情報をユーザ装置に送信するステップとを実行するように構成される。
【0013】
第5の態様によれば、ユーザ装置が提供され、トランシーバと、命令を記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含む。プロセッサは、メモリ及びトランシーバに別々に接続され、メモリに記憶された命令を実行し、命令を実行するときに、以下のステップ、すなわち、トランシーバを使用することにより、アクセスネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を含む、ステップと、メモリを使用することにより、第1の情報を記憶するステップとを実行するように構成される。
【0014】
第6の態様によれば、コアネットワークデバイスが提供され、トランシーバと、命令を記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含む。プロセッサは、メモリ及びトランシーバに別々に接続され、メモリに記憶された命令を実行し、命令を実行するときに、以下のステップ、すなわち、トランシーバを使用することにより、初期コンテキスト設定要求を送信するステップであり、初期コンテキスト設定要求は第1の情報を含み、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を含む、ステップと、トランシーバを使用することにより、初期コンテキスト設定要求完了メッセージを受信するステップとを実行するように構成される。
【0015】
第7の態様によれば、通信方法が提供され、以下のステップ、すなわち、アクセスネットワークデバイスにより、コアネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないトラッキングエリアについての情報を含む、ステップと、アクセスネットワークデバイスにより、第1の情報をユーザ装置に送信するステップとを含む。
【0016】
第8の態様によれば、通信方法が提供され、以下のステップ、すなわち、ユーザ装置により、アクセスネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないトラッキングエリアについての情報を含む、ステップと、ユーザ装置により、第1の情報を記憶するステップとを含む。
【0017】
第9の態様によれば、通信方法が提供され、以下のステップ、すなわち、コアネットワークデバイスにより、初期コンテキスト設定要求をアクセスネットワークデバイスに送信するステップであり、初期コンテキスト設定要求は第1の情報を含み、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないトラッキングエリアについての情報を含む、ステップと、コアネットワークデバイスにより、初期コンテキスト設定要求完了メッセージを受信するステップとを含む。
【0018】
第10の態様によれば、アクセスネットワークデバイスが提供され、トランシーバと、命令を記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含む。プロセッサは、メモリ及びトランシーバに別々に接続され、メモリに記憶された命令を実行し、命令を実行するときに、以下のステップ、すなわち、トランシーバを使用することにより、コアネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないトラッキングエリアについての情報を含む、ステップと、トランシーバを使用することにより、第1の情報をユーザ装置に送信するステップとを実行するように構成される。
【0019】
第11の態様によれば、ユーザ装置が提供され、トランシーバと、命令を記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含む。プロセッサは、メモリ及びトランシーバに別々に接続され、メモリに記憶された命令を実行し、命令を実行するときに、以下のステップ、すなわち、トランシーバを使用することにより、アクセスネットワークデバイスにより送信された第1の情報を受信するステップであり、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないトラッキングエリアについての情報を含む、ステップと、メモリを使用することにより、第1の情報を記憶するステップとを実行するように構成される。
【0020】
第12の態様によれば、コアネットワークデバイスが提供され、トランシーバと、命令を記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含む。プロセッサは、メモリ及びトランシーバに別々に接続され、メモリに記憶された命令を実行し、命令を実行するときに、以下のステップ、すなわち、トランシーバを使用することにより、初期コンテキスト設定要求を送信するステップであり、初期コンテキスト設定要求は第1の情報を含み、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないトラッキングエリアについての情報を含む、ステップと、トランシーバを使用することにより、初期コンテキスト設定要求完了メッセージを受信するステップとを実行するように構成される。
【0021】
上記の態様のうちいずれか1つを参照して、可能な設計では、第1の情報は、ユーザ装置によりアクセスされるネットワークスライスインスタンスが他のネットワークスライスインスタンスに切り替えられるのを許可されることを示す情報を更に含む。したがって、ネットワークスライスインスタンスがエリアにより展開されるとき、ユーザ装置によりアクセスされるネットワークスライスインスタンスが他のネットワークスライスインスタンスに切り替えられるのを許可されることを示す情報に基づいて、ユーザ装置の元のデータフローの連続性ができる限り保証でき、トラフィックフローの中断が回避される。
【0022】
上記の態様のうちいずれか1つを参照して、可能な設計では、ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライス選択支援情報を使用することにより決定される。
【0023】
上記の態様のうちいずれか1つを参照して、可能な設計では、ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライスインスタンス識別子を使用することにより決定される。
【0024】
上記の態様のうちいずれか1つを参照して、可能な設計では、アクセスネットワークデバイスは、第1の情報を使用することにより、ユーザ装置がハンドオーバされるターゲットアクセスネットワークデバイスを決定する。
【0025】
この出願の他の態様によれば、コンピュータ読取可能記憶媒体が提供される。コンピュータ読取可能記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、上記の態様における方法を実行する。
【0026】
この出願の他の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。命令がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、上記の態様における方法を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1A】本発明の実施形態によるネットワークシステムの概略アーキテクチャ図である。
図1B】ネットワークスライスがエリアにより展開される概略図である。
図1C】ネットワークスライスがエリアにより展開される他の概略図である。
図2】本発明の他の実施形態に従ってユーザ装置がアイドルモードから接続モードに切り替えられるときのサービス要求の概略相互作用図である。
図3】本発明の他の実施形態に従ってユーザ装置がネットワークにアクセスする概略相互作用図である。
図4A】本発明の実施形態によるモビリティシナリオの概略図である。
図4B】本発明の他の実施形態に従ってユーザ装置がハンドオーバされる概略相互作用図である。
図5】本発明の他の実施形態に従ってユーザ装置がハンドオーバされる概略相互作用図である。
図6】本発明の他の実施形態による非アクティブユーザ装置の状態遷移の概略相互作用図である。
図7】本発明の他の実施形態によるユーザ装置のトラッキングエリアアップデート手順の概略図である。
図8】本発明の実施形態によるアクセスネットワークデバイスの概略図である。
図9】本発明の実施形態によるユーザ装置の概略図である。
図10】本発明の実施形態によるコアネットワークデバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を説明する。
【0029】
本発明の実施形態における技術的解決策は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications, GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service, GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex, FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex, TDD)システム、ユニバーサル移動体電気通信システム(Universal Mobile Telecommunications System, UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access, WiMAX)通信システム及び将来の5G通信システムのような様々な通信システムに適用されてもよいことが理解されるべきである。
【0030】
本発明の実施形態は、ネットワークスライシング技術に関する。ネットワークスライシング技術は、ネットワークを1つ以上のネットワークスライスとして論理的に抽象化し、各ネットワークスライスは、異なるサービスタイプの異なる要求を満たすために、一連の論理ネットワーク機能を含む。例えば、第5世代(The 5th Generation, 略称「5G」)移動体通信ネットワークでは、ネットワークスライシングはオンデマンドネットワーキング方式であり、常に変化するユーザ要件に依存して調整でき且つ新たな適用要件を迅速に満たすことができる新たなサービスをオペレータにもたらす。
【0031】
ネットワークスライシング技術は、シナリオ要件に基づいて、互いに独立した複数の並列ネットワークスライスインスタンスとして、5Gネットワーク内の物理インフラストラクチャリソースを抽象化する。各ネットワークスライスインスタンスでは、サービスシナリオの要件及びサービスモデルに基づいて、ネットワーク機能がカスタマイズされ、対応するネットワーク機能が編成される。1つのネットワークスライスインスタンスは、1つのインスタンス化された5Gネットワークとして考えられてもよい。このようなネットワーク構造では、オペレータは、サービスとしてユーザのためにネットワークを提供でき、異なるユーザの要件を満たすために、速度、容量、カバレッジ、待ち時間、信頼性、セキュリティ及び可用性のような指標に基づくエンティティネットワークを自由に組み合わせることができる。
【0032】
この明細書における「ネットワーク管理アーキテクチャ」、「ネットワークシステム」及び「システム」のような用語は交換可能である点に留意すべきである。理解を容易にするために、この明細書におけるいくつかの用語を最初に説明する。
【0033】
ネットワークスライス(Network slice)は、物理又は仮想ネットワークインフラストラクチャ上の異なるサービス要件に基づいてカスタマイズされた特定の論理ネットワークである。ネットワークスライスは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを含む完全なネットワークでもよく、電気通信サービスを提供でき、ネットワーク能力を有する。ネットワークスライスは、以下の特性のうち1つ以上を有してもよい。アクセスネットワークは、スライスされてもよく、或いはスライスされなくてもよい。アクセスネットワークは、複数のネットワークスライスにより共有されてもよい。
【0034】
ネットワークスライスインスタンス(Network slice instance, NSI)は、実際に動作する論理ネットワークであり、ネットワーク特性又はサービス要件を満たすことができる。1つのネットワークスライスインスタンスは、1つ以上のサービスを提供してもよい。ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライステンプレートから作成されてもよく、或いはネットワークスライステンプレートから作成されなくてもよい。
【0035】
ネットワークスライステンプレートは、ネットワークスライスインスタンスを生成する方式であり、ネットワークスライスインスタンスを生成するための参照を提供するために使用される。ネットワークスライステンプレートは、どのようにネットワークスライスインスタンスが生成されるべきかを指定する。例えば、ネットワークスライステンプレートは、どのネットワーク機能をネットワークスライスが含むべきかと、どのキーパフォーマンスインジケータ(Key Performance Indicators, 略称KPI)をネットワークスライスが満たすべきかとを示してもよい。ネットワークスライステンプレートは、通信サービス及びネットワーク能力を提供できるネットワーク機能と、ネットワーク機能に対応するリソースの論理表現とを定義してもよい。
【0036】
図1Aは、本発明の実施形態によるネットワークシステムの概略アーキテクチャ図である。図1Aに示すように、ネットワークシステムは、少なくとも2つのネットワークスライスインスタンス、例えば、ネットワークスライスインスタンスA、ネットワークスライスインスタンスB及びネットワークスライスインスタンスCを含む。ネットワークスライスインスタンスAは、ネットワークスライスインスタンスAに使用されるコアネットワーク制御プレーンネットワーク機能と、ネットワークスライスインスタンスAに使用されるコアネットワークユーザプレーンネットワーク機能と、共有制御プレーン機能と、アクセスネットワークデバイスとを含む。ネットワークスライスインスタンスBは、ネットワークスライスインスタンスBに使用されるコアネットワーク制御プレーンネットワーク機能と、ネットワークスライスインスタンスBに使用されるコアネットワークユーザプレーンネットワーク機能と、共有制御プレーン機能と、アクセスネットワークデバイスとを含む。ネットワークスライスインスタンスCは、ネットワークスライスインスタンスCに使用されるコアネットワーク制御プレーンネットワーク機能と、ネットワークスライスインスタンスCに使用されるコアネットワークユーザプレーンネットワーク機能と、共有制御プレーン機能と、アクセスネットワークデバイスとを含む。これらのネットワークスライスインスタンスは、いくつかの制御プレーン機能を共有してもよく、共有制御プレーン機能は、併せて共通制御ネットワーク機能(Common Control Network functions, 略称CCNF)と呼ばれる。CCNFは、アクセス及びモビリティ管理機能(Core Access and Mobility Management Function, 略称AMF)と、ネットワークスライスインスタンス選択機能とを含んでもよい。UEが最初にネットワークにアクセスするか、或いはトラッキングエリアアップデート(tracking area update, 略称TAU)を実行するとき、UEは、スライス選択支援情報(network slice selection assistance information, NSSAI)を提供し、それにより、ネットワークは、アクセスネットワーク部分のスライスインスタンスとコアネットワーク部分のスライスインスタンスとを選択する。NSSAIは、1つ又は複数のセッション管理スライス選択支援情報(session management-network slice selection assistance information, SM-NSSAI)を含んでもよい。SM-NSSAIは、特定のスライスを選択するために使用されてもよい。SM-NSSAIは、スライス/サービスタイプ(Slice/service type, 略称SST)を含んでもよい。SSTは、スライスの特定の特徴及びサービスタイプを示すために使用される。SM-NSSAIは、スライスディファレンシエータ(Slice Differentiator, 略称SD)を更に含んでもよい。SDは、同じSSTを有する複数のネットワークスライスインスタンスの間を区別するために更に使用されてもよい。
【0037】
ユーザ装置は、アクセスネットワークデバイスを使用することにより、コアネットワーク制御プレーンデバイス及びコアネットワークユーザプレーンデバイスに別々に接続されてもよい。ユーザ装置は、パーソナル通信サービス(英語:Personal Communication Service, 略称PCS)電話、コードレス電話機、セッションイニシエーションプロトコル(英語:Session Initial Protocol, 略称SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(英語:Wireless Local Loop, 略称WLL)局又はパーソナルデジタルアシスタント(英語:Personal Digital Assistant, 略称PDA)のようなデバイスでもよい。ユーザ装置はまた、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動局(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、アクセスポイント(Access Point)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)又は端末と呼ばれてもよい。
【0038】
展開のため、ネットワークスライスは、通常では、特定のエリアでのみ利用可能である。エリアは、セルレベルでもよく、すなわち、ネットワークスライスは、1つ以上のセル内で利用可能である。代替として、エリアは、トラッキングエリア(Tracking Area, TA)レベルでもよく、すなわち、ネットワークスライスは、1つ以上のTA内で利用可能である。例えば、ショッピングモールでは、オペレータは、ショッピングモールの範囲内のユーザにサービスを提供するために、ショッピングモールの範囲内にネットワークスライスを展開してもよい。ショッピングモールを離れた後、ユーザはネットワークスライスによりサービス提供されない。図1Bは、ネットワークスライスがエリアにより展開される概略図である。図1Bに示すように、アクセスネットワークデバイスは2つのセルをサポートし、一方のセルAはネットワークスライスインスタンス1をサポートし、他方のセルBはネットワークスライスインスタンス2をサポートする。図1Cは、ネットワークスライスがエリアにより展開される他の概略図である。図1Cに示すように、アクセスネットワークデバイスgNB1は、ネットワークスライスインスタンス1及びネットワークスライス2をサポートし、他のアクセスネットワークデバイスgNB2は、ネットワークスライスインスタンス3をサポートする。本発明の実施形態は、どのようにUEがエリアにより展開されるネットワークスライスインスタンスを認識することを可能にするかについての技術的問題を解決することを意図する。解決策は、ネットワーク内の各セルが、セルによりサポートされるスライスインスタンスをブロードキャストすること、例えば、SM-NSSAIについての情報又はセルによりサポートされるネットワークスライスインスタンスのIDをブロードキャストすることである。他の解決策は以下の通りである。UEがエリアにより展開されるネットワークスライスインスタンスを認識することを可能にするために専用シグナリングが使用され、それにより、シグナリングオーバーヘッドを低減する。以下、どのようにUEがエリアにより展開されるネットワークスライスインスタンスを認識するかを説明するための例として、図2図3及び図7を使用する。
【0039】
図2は、ユーザ装置がアイドルモードから接続モードに切り替えられるときのサービス要求の概略相互作用図である。図2に示すように、サービス要求プロセスは、以下のステップを含む。
【0040】
ステップ201.コアネットワークデバイスは、ページングプロセスをトリガする。コアネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイスを使用することにより、ページング信号をユーザ装置に送信する。
【0041】
ステップ202.ユーザ装置は、サービス要求をアクセスネットワークデバイスに送信する。アクセスネットワークデバイスは、サービス要求をコアネットワークデバイスに送信する。
【0042】
ステップ203.コアネットワークデバイスは、初期コンテキスト設定要求をアクセスネットワークデバイスに送信し、当該要求は第1の情報を含む。アクセスネットワークデバイスが初期コンテキスト設定要求を受信した後、アクセスネットワークデバイスは第1の情報を記憶する。
【0043】
ステップ204.アクセスネットワークデバイスは、無線リソース制御(Radio Resource Control, 略称RRC)接続再構成要求をユーザ装置に送信し、当該要求は第1の情報を含む。ユーザ装置は、RRC接続再構成要求を受信し、第1の情報を受信した後、ユーザ装置は第1の情報を記憶してもよい。
【0044】
ステップ205.ユーザ装置は、RRC接続再構成完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信し、アクセスネットワークデバイスはRRC接続再構成完了メッセージを受信する。
【0045】
ステップ206.アクセスネットワークデバイスは、初期コンテキスト設定要求完了メッセージをコアネットワークデバイスに送信する。コアネットワークデバイスは、初期コンテキスト設定要求完了メッセージを受信する。
【0046】
コアネットワークデバイスは、アクセス及びモビリティ管理機能、例えば、AMFエンティティを含むネットワークエレメントでもよい。任意選択で、ステップ202の前に、ランダムアクセス手順が更に含まれてもよい。
【0047】
上記のサービス要求プロセスにおいて、アクセスネットワークデバイスは第1の情報を取得してもよい。第1の情報は、ネットワークスライス可用性(Slice Availability)情報を含んでもよい。実施形態では、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないセルについての情報を含む。第1の情報はまた、ユーザ装置によりアクセスされるのを許可するネットワークスライスインスタンスと、切り替えられるのを許可する他のネットワークスライスインスタンスとについての情報を含んでもよい。或る場合には、ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライス選択支援情報を使用することにより決定される。
【0048】
任意選択で、第1の情報は、UEがアクセスするのを許可するか或いは許可しない公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network, 略称PLMN)についての情報を更に含んでもよい。第1の情報は、UEがアクセスするのを許可するか或いは許可しないデータネットワーク名(Data Network Name, 略称DNN)を更に含んでもよい。
【0049】
第1の情報は、リスト又は情報セットの形式で表されてもよい。表1は、第1の情報の第1の表現形式を示す。表1は、NSSAIリスト(NSSAI List)を含んでもよい。NSSAIリスト内の各NSSAIは、以下の内容、すなわち、アクセスを許可するセルについての情報、アクセスを許可しないセルについての情報、及び切り替えられるのを許可するNSSAIについての情報を含んでもよい。各セルについての情報は、PLMN ID及びセル識別子(Cell ID)を含んでもよい。各NSSAIは、NSSAI識別子(NSSAI ID)を含んでもよい。表1はDNN情報を更に含んでもよい。具体的には、NSSAIは、SM-NSSAIを使用することにより表されてもよい。SM-NSSAIの粒度に基づいて、差別化処理及びエリアに基づく処理が、単一のネットワークスライスインスタンス内の異なるSM-NSSAIに対して実現されてもよく、オペレータはエリアによるスライス展開を柔軟に実行できる。
【表1】
【0050】
表2は、第1の情報の第2の表現形式を示す。表2は、アクセスを許可するセルについての情報及びアクセスを許可しないセルについての情報を含んでもよい。アクセスを許可する各セルは、以下の内容、すなわち、PLMN ID、Cell ID及び対応するNSSAIリストを含んでもよい。NSSAIリストは、NSSAI ID及び切り替え可能なNSSAIについての情報を含んでもよい。アクセスを許可しない各セルは、以下の内容、すなわち、PLMN ID、Cell ID及び対応するNSSAIリストを含んでもよい。NSSAIリストは、NSSAI IDを含んでもよい。表2はDNN情報を更に含んでもよい。具体的には、NSSAIは、SM-NSSAIを使用することにより表されてもよい。
【表2】
【0051】
他の実施形態では、第1の情報は、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つユーザ装置がアクセスするのを許可するか或いは許可しないトラッキングエリア(Tracking area, 略称TA)についての情報を含む。第1の情報は、ユーザ装置によりアクセスされるネットワークスライスインスタンスが他のネットワークスライスインスタンスに切り替えられるのを許可されることを示す情報を更に含んでもよい。ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライス選択支援情報を使用することにより決定される。任意選択で、第1の情報は、UEがアクセスするのを許可するか或いは許可しない公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network, 略称PLMN)についての情報を更に含んでもよい。第1の情報は、UEがアクセスするのを許可するか或いは許可しないDNNについての情報を更に含んでもよい。
【0052】
表3は、第1の情報の第3の表現形式を示す。表3は、NSSAIリスト(NSSAI List)を含んでもよい。NSSAIリスト内の各NSSAIは、以下の内容、すなわち、アクセスを許可するTAについての情報、アクセスを許可しないTAについての情報、及び切り替えられるのを許可されるNSSAIについての情報を含んでもよい。各TAについての情報は、PLMN ID及びセル識別子(Cell ID)を含んでもよい。各NSSAIは、NSSAI識別子(NSSAI ID)を含んでもよい。表3はDNN情報を更に含んでもよい。具体的には、NSSAIは、SM-NSSAIを使用することにより表されてもよい。
【表3】
【0053】
表4は、第1の情報の第4の表現形式を示す。表4は、トラッキングエリアリストを含んでもよい。トラッキングエリアリストは、アクセスを許可するトラッキングエリアについての情報及びアクセスを許可しないトラッキングエリアについての情報を含んでもよい。アクセスを許可する各トラッキングエリアは、以下の内容、すなわち、PLMN ID、TA ID及び対応するNSSAIリストを含んでもよい。NSSAIリストは、NSSAI ID及び切り替え可能なNSSAIについての情報を含んでもよい。アクセスを許可しない各トラッキングエリアは、以下の内容、すなわち、PLMN ID、TA ID及び対応するNSSAIリストを含んでもよい。NSSAIリストは、NSSAI IDを含んでもよい。具体的には、NSSAIは、SM-NSSAIを使用することにより表されてもよい。
【表4】
【0054】
表1及び表2は、セルに基づく粒度を使用し、それにより、ネットワークは良好な展開の柔軟性を有する。表3及び表4は、TAに基づく粒度を使用し、それにより、ネットワークスライスはより大きいエリアに展開できる。
【0055】
表1~表4において、ネットワークスライスインスタンスは、ネットワークスライス選択支援情報を使用することにより決定される。ネットワークスライスインスタンスは、代替として、ネットワークスライスインスタンス識別子を使用することにより決定されてもよい点に留意すべきである。これは、表1~表4におけるNSSAIをネットワークスライスインスタンス(Slice Instance)に対応して置き換えることにより実現されてもよい。ネットワークスライスインスタンスがネットワークスライスインスタンス識別子を使用することにより決定されるとき、シグナリングオーバーヘッドが低減され得る。
【0056】
表5は、第1の情報の第5の表現形式を示す。表5は表1に対応する。表5は、ネットワークスライスインスタンスリスト(Slice Instance List)を含んでもよい。Slice Instance List内の各ネットワークスライスインスタンスは、以下の内容、すなわち、アクセスを許可するセルについての情報、アクセスを許可しないセルについての情報、及び切り替え可能なネットワークスライスインスタンスについての情報を含んでもよい。各セルについての情報は、PLMN ID及びセル識別子(Cell ID)を含んでもよい。切り替え可能なネットワークスライスインスタンスについての情報は、切り替え可能なネットワークスライスインスタンスの識別子(ID)を含んでもよい。
【表5】
【0057】
第1の情報は、代替として、RAN通知エリア(RAN notification area)IDを使用することにより表されてもよい。例えば、セルID又はトラッキングエリアIDは、RAN通知エリアIDと置き換えられる。
【0058】
第1の情報は、スライス関連モビリティ情報と呼ばれてもよい。第1の情報が表の形式で表されるとき、第1の情報はまた、スライス関連モビリティリストと呼ばれてもよく、第1の情報は、ユーザ装置コンテキストの一部として使用されてもよい。スライス関連モビリティリストに基づいて、UEの以下の挙動、例えば、UEがセルにアクセスするのを許可されるか或いは許可されないこと、データ伝送挙動又はハンドオーバ挙動が判断される。UEの専用シグナリングを使用することは、UEがエリアに基づくスライス展開を認識できることを確保し、それにより、シグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0059】
アクセスネットワークデバイス及びユーザ装置は、他の手順を使用することにより、第1の情報を更に取得してもよく、例えば、ユーザ装置がネットワークにアクセス(Attach)する手順を使用することにより、第1の情報を取得してもよい点に留意すべきである。図3は、ユーザ装置がネットワークにアクセスする概略相互作用図である。ユーザ装置及びアクセスネットワークデバイスはまた、Attach手順を使用することにより、第1の情報を取得してもよい。図3に示すように、ユーザ装置がネットワークにアクセスすることは以下のステップを具体的に含む。
【0060】
ステップ301.ユーザ装置は、ネットワークアクセス要求をアクセスネットワークデバイスに送信する。アクセスネットワークデバイスは、ネットワークアクセス要求をコアネットワークデバイスに送信する。
【0061】
ステップ302.コアネットワークデバイスは、初期コンテキスト設定要求をアクセスネットワークデバイスに送信し、当該要求は第1の情報を含む。第1の情報の説明については、上記の説明を参照する。アクセスネットワークデバイスは、情報を受信し、第1の情報を記憶する。
【0062】
ステップ303.アクセスネットワークデバイスは、RRC接続再構成要求をユーザ装置に送信し、当該要求は第1の情報を含む。
【0063】
ステップ304.ユーザ装置は、RRC接続再構成完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0064】
ステップ305.アクセスネットワークデバイスは、初期コンテキスト設定要求完了メッセージをコアネットワークデバイスに送信する。
【0065】
任意選択で、ステップ301の前に、ランダムアクセス手順が更に含まれてもよい。
【0066】
第1の情報を取得した後、ユーザ装置は第1の情報を記憶してもよい。様々な状態のUEについて、いくつかの動作が第1の情報に基づいて実行される。以下、どのように第1の情報が様々な状態のユーザ装置に使用されるかを説明する。
【0067】
接続されたユーザ装置(connected UE)について、UEがハンドオーバされるとき、サービスセル/基地局は、UEがハンドオーバされる特定のセル又はUEがハンドオーバされる特定のTA内の特定のセルを決定するための要因の1つとして第1の情報を使用する。例えば、アクセスネットワークデバイスは、UEのターゲットアクセスネットワークデバイスを選択するための要因の1つとして第1の情報を使用する。さらに、アクセスネットワークデバイスは、ユーザ装置コンテキスト(UE context)の一部として第1の情報を使用し、ハンドオーバプロセスにおいて第1の情報をターゲットアクセスネットワークデバイスに転送する。
【0068】
図4Aは、本発明の実施形態によるモビリティシナリオの概略図である。図4Aに示すように、アクセスネットワークデバイスgNB1は、ネットワークスライスインスタンス#1及びネットワークスライスインスタンス#2をサポートし、アクセスネットワークデバイスgNB2は、アクセスネットワークデバイスgNB1と同じタイプのネットワークスライスインスタンスをサポートする。しかし、アクセスネットワークデバイスgNB3は、ネットワークスライスインスタンス#1のみをサポートする。代替として、アクセスネットワークデバイスgNB1は、SM-NSSAI#1及びSM-NSSAI#2をサポートし、アクセスネットワークデバイスgNB2もまた、SM-NSSAI#1及びSM-NSSAI#2をサポートするが、アクセスネットワークデバイスgNB3は、SM-NSSAI#1のみをサポートする。
【0069】
他の条件(UEにより報告された測定結果及び負荷状況等)が同じであるか或いは類似するとき、アクセスネットワークデバイスgNB1は、好ましくは、2つのネットワークスライスインスタンス又は2つのSM-NSSAIをサポートするアクセスネットワークデバイスgNB2にUEをハンドオーバする。他の場合、例えば、UEにより報告された測定結果が、gNB3が最良のネットワーク品質を有することを示すとき、gNB1はUEをgNB3にハンドオーバする。さらに、gNB1は、第1の情報に基づいて、SM-NSSAI#1の関連する構成を使用するように、ソースアクセスネットワークデバイスgNB1によりサポートされるSM-NSSAI#2がgNB3によりサポートされるSM-NSSAI#1に切り替えられるのを許可されるか否かを決定する。SM-NSSAI#2がSM-NSSAI#1に切り替えられるのを許可される場合、gNB1はSM-NSSAI#2からSM-NSSAI#1に切り替えを実行し、UEに通知する。そうでない場合、gNB1は、SM-NSSAI#2を切り替えるための要求を拒否し、UEに通知する。代替として、gNB1は、第1の情報に基づいて、ネットワークスライスインスタンス#1の関連する構成を使用するように、ソースアクセスネットワークデバイスgNB1によりサポートされるネットワークスライスインスタンス#2がgNB3によりサポートされるネットワークスライスインスタンス#1に切り替えられるのを許可されるか否かを決定する。ネットワークスライスインスタンス#2がネットワークスライスインスタンス#1に切り替えられることが許可される場合、gNB1はネットワークスライスインスタンス#2からネットワークスライスインスタンス#1に切り替えを実行し、UEに通知するか、或いはそうでない場合、gNB1はネットワークスライスインスタンス#2を切り替えるための要求を拒否し、UEに通知する。
【0070】
図4Bは、アクセスネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間のインタフェース(NG2インタフェース等)を使用することによりユーザ装置がハンドオーバされる概略相互作用図である。ハンドオーバプロセスにおいて、ターゲットアクセスネットワークデバイスは第1の情報を取得してもよく、ユーザ装置は更新された第1の情報を取得する。図4Bに示すように、ハンドオーバプロセスは、以下のステップを具体的に含む。
【0071】
ステップ401.ユーザ装置は、測定報告をアクセスネットワークデバイスgNB1に送信する。
【0072】
ステップ402.アクセスネットワークデバイスgNB1は、ユーザ装置の記憶された第1の情報に基づいて、ユーザ装置のターゲットアクセスネットワークデバイスとしてgNB2を選択し、ハンドオーバ要求をコアネットワークデバイスに送信する。ステップ402の前に、アクセスネットワークデバイスgNB1及びアクセスネットワークデバイスgNB2は、アクセスネットワークデバイスgNB1及びアクセスネットワークデバイスgNB2によりそれぞれサポートされるNSSAI(具体的にはSM-NSSAIでもよい)についての情報、又はアクセスネットワークデバイスgNB1及びアクセスネットワークデバイスgNB2によりそれぞれサポートされるネットワークスライスインスタンスのIDを交換してもよい。
【0073】
ステップ403.コアネットワークデバイスは、ハンドオーバ要求をアクセスネットワークデバイスgNB2に送信し、当該要求は第1の情報を含む。
【0074】
ステップ404.アクセスネットワークデバイスgNB2は、ハンドオーバ要求確認応答(Handover Request Ack)をコアネットワークデバイスに送信する。
【0075】
ステップ405.コアネットワークデバイスは、ハンドオーバコマンドをアクセスネットワークデバイスgNB1に送信し、当該コマンドは第1の情報を含む。
【0076】
ステップ406.アクセスネットワークデバイスgNB1は、ハンドオーバコマンドをユーザ装置に送信し、当該コマンドは第1の情報を含む。ハンドオーバコマンドは、RRC接続再構成メッセージを使用することにより送信されてもよい。
【0077】
ステップ407.ユーザ装置は、アクセスネットワークデバイスgNB2へのRRC接続を確立するプロセスを開始する。
【0078】
図5は、アクセスネットワークデバイスの間のインタフェース(Xnインタフェース等)を使用することによりユーザ装置がハンドオーバされる概略相互作用図である。ハンドオーバプロセスにおいて、ソースアクセスネットワークデバイスgNB1は、第1の情報に基づいて、ユーザ装置がハンドオーバされるターゲット基地局を決定し、Xnインタフェースを使用することにより、第1の情報をターゲットアクセスネットワークデバイスに転送する。図5に示すように、ハンドオーバプロセスは、以下のステップを具体的に含む。
【0079】
ステップ501.アクセスネットワークデバイスgNB1及びアクセスネットワークデバイスgNB2は、アクセスネットワークデバイスgNB1及びアクセスネットワークデバイスgNB2によりそれぞれサポートされるNSSAI(具体的にはSM-NSSAIでもよい)についての情報、又はアクセスネットワークデバイスgNB1及びアクセスネットワークデバイスgNB2によりそれぞれサポートされるネットワークスライスインスタンスのIDを交換する。
【0080】
ステップ502.ユーザ装置は、測定報告をアクセスネットワークデバイスgNB1に送信する。
【0081】
ステップ503.アクセスネットワークデバイスgNB1は、ユーザ装置の記憶された第1の情報に基づいて、ユーザ装置の進行中のスライスサービスがアクセスネットワークデバイスgNB2によりサポートされるスライスインスタンスに切り替えられるのを許可されるか否かを決定する。進行中のスライスサービスがアクセスネットワークデバイスgNB2によりサポートされるスライスインスタンスに切り替えられるのを許可される場合、ユーザ装置のターゲットアクセスネットワークデバイスとしてgNB2を選択し、ハンドオーバ要求をコアネットワークデバイスに送信する。当該コマンドは第1の情報を含む。
【0082】
ステップ504.アクセスネットワークデバイスgNB2は、ハンドオーバ要求確認応答(Handover Request Ack)をアクセスネットワークデバイスgNB1に送信する。
【0083】
ステップ505.アクセスネットワークデバイスgNB1は、ハンドオーバコマンドをユーザ装置に送信する。ハンドオーバコマンドは、RRC接続再構成メッセージを使用することにより送信されてもよい。
【0084】
接続されたユーザ装置について、コアネットワークデバイスは、第1の情報に基づいて、ユーザ装置が他のオペレータにローミングできるか否かを更に決定してもよい。
【0085】
非アクティブ(inactive)のユーザ装置について、コアネットワークデバイスは、ユーザ装置コンテキスト情報を記憶し、アクセスネットワークデバイスもまた、ユーザ装置コンテキスト情報を記憶する。ユーザ装置の移動プロセスにおいて、ユーザ装置は、ユーザ装置がデータ伝送(例えばスモールパケット伝送)を実行し続けることができるか否かを決定するために、第1の情報を考慮する。
【0086】
非アクティブのユーザ装置が、図4Aに示すアクセスネットワークデバイスgNB1のカバレッジからアクセスネットワークデバイスgNB2のカバレッジに移動するとき、ユーザ装置は、第1の情報に基づいて、ユーザ装置のデータ伝送挙動を判断してもよい。具体的には、ユーザ装置が第1の情報に基づいてSM-NSSAI#2がSM-NSSAI#1に切り替えられるのを許可されると見出したとき、ユーザ装置は、SM-NSSAI#2からSM-NSSAI#1にハンドオーバされ、すなわち、SM-NSSAI#2のサービスを伝送し続けるために、SM-NSSAI#1の構成パラメータ(同じ論理チャネル優先度を含む)を使用する。そうでない場合、ユーザ装置は、SM-NSSAI#2の対応するデータ伝送を停止し、SM-NSSAI#1のサービスを伝送し続ける。
【0087】
非アクティブのユーザ装置が、図4AにおけるアクセスネットワークデバイスgNB1のカバレッジからアクセスネットワークデバイスgNB2のカバレッジに移動するとき、アクセスネットワークデバイスはまた、第1の情報に基づいて、ユーザ装置のデータ伝送挙動を判断してもよい。具体的には、ユーザ装置は、状態遷移要求をトリガし、アクセスネットワークデバイスは、SM-NSSAI#2のデータが伝送のためにSM-NSSAI#1に切り替えられることができるか否かを決定する。図6は、非アクティブのユーザ装置の状態遷移の概略相互作用図である。図6に示すように、状態遷移は、以下のステップを含む。
【0088】
ステップ601.ユーザ装置は、RRC接続再開要求をアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0089】
ステップ602.アクセスネットワークデバイスgNB2は、ユーザ装置コンテキスト取得要求をアクセスネットワークデバイスgNB1に送信する。
【0090】
ステップ603.アクセスネットワークデバイスgNB1は、ユーザ装置コンテキスト取得応答をアクセスネットワークデバイスgNB2に送信し、当該応答は第1の情報を含む。アクセスネットワークデバイスgNB2は、第1の情報に基づいて、SM-NSSAI#2に基づくユーザ装置の進行中のセッションがSM-NSSAI#1に基づくセッションに切り替えられることができるか否かを見出してもよい。
【0091】
ステップ604.アクセスネットワークデバイスgNB2は、RRC接続再開応答をユーザ装置に送信し、当該応答は第1の情報を含む。第1の情報に基づいて、ユーザ装置がSM-NSSAI#2からSM-NSSAI#1にハンドオーバされるのを許可されることが見出された場合、ユーザ装置は、SM-NSSAI#2のサービスを伝送し続けるために、SM-NSSAI#1の構成パラメータ(同じ論理チャネル優先度を含む)を使用するか、或いはユーザ装置は、SM-NSSAI#2のサービスを伝送するのを停止する。
【0092】
ステップ605.ユーザ装置は、RRC接続再開完了をアクセスネットワークデバイスgNB1に送信する。
【0093】
第1の情報を受信したUEがアイドルモードに入る場合、UEはまた、以降の動作を実行するために第1の情報を使用する。例えば、UEがセル再選択を実行し、UEの最高優先度の周波数間(inter-frequency)セル又は最高レベルの周波数内(intra-frequency)セルが、ネットワークスライスインスタンスをサポートし且つアクセスを許容しないセルであることをUEが見出したとき、UEは、第1の時間T1内に当該セルを候補セルとして使用できない。第1の時間T1が終了した後、UEが依然として在圏するための適切なセルを選択できない場合、制限は取り消される。UEが或る期間スライス展開エリアを離れたとき、UEは、第1の情報を削除してもよい。UEは、セルによりサポートされるネットワークスライスのサービス要求をトリガするように、適切なセルにアタッチするために第1の情報を更に使用してもよい。
【0094】
上記は、アクセスネットワークデバイス及びユーザ装置により第1の情報を取得することについての説明を提供するための例を使用している。アクセスネットワークデバイス及びユーザ装置は、他の方式で第1の情報を取得してもよい点に留意すべきである。例えば、connected UEについて、コアネットワークデバイスはまた、コンテキスト設定、S1/X2ハンドオーバ及びNASダウンリンクシグナリングの送信を通じて、第1の情報をサービング(serving)アクセスネットワークデバイスに通知する。ユーザ装置のトラッキングエリアアップデート手順において、UE及びアクセスネットワークデバイスもまた、第1の情報を取得してもよい。UEはまた、RRC接続解放メッセージを使用することにより第1の情報を取得してもよく、それにより、UEは、NSSAI又はネットワークスライスインスタンスIDをサポートするセルにリダイレクトされる。
【0095】
図7は、ユーザ装置のトラッキングエリアアップデート手順の概略図である。図7に示すように、当該手順は、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ701.ユーザ装置は、トラッキングエリアアップデート要求をアクセスネットワークデバイスに送信する。アクセスネットワークデバイスは、トラッキングエリアアップデート要求をコアネットワークデバイスに送信する。
【0097】
ステップ702.コアネットワークデバイスは、トラッキングエリアアップデート応答をアクセスネットワークデバイスに送信し、当該応答は第1の情報を含む。アクセスネットワークデバイスは第1の情報を記憶する。
【0098】
ステップ703.アクセスネットワークデバイスは、トラッキングエリアアップデート応答をユーザ装置に送信し、当該応答は第1の情報を含む。
【0099】
ステップ704.UEは、トラッキングエリアアップデート完了メッセージをアクセスネットワークデバイスに送信する。アクセスネットワークデバイスは、トラッキングエリアアップデート完了メッセージをコアネットワークデバイスに送信する。
【0100】
上記の説明では、アクセスネットワークデバイス及びUEは、UEの専用シグナリングを使用することにより、第1の情報を取得し、それにより、シグナリングオーバーヘッドが低減できる。第1の情報はブロードキャストされてもよく、それにより、UEが第1の情報を取得する点に留意すべきである。この場合、第1の情報は、セルによりサポートされるか或いはサポートされないNSSAIについての情報、又はセルによりサポートされるか或いはサポートされないネットワークスライスインスタンスのIDを含んでもよく、他のセルによりサポートされるか或いはサポートされないNSSAIについての情報、又は他のセルによりサポートされるか或いはサポートされないネットワークスライスインスタンスのIDを更に含む。代替として、第1の情報は、トラッキングエリアレベルによりサポートされるか或いはサポートされないNASSAIについての情報、又はトラッキングエリアレベルによりサポートされるか或いはサポートされないネットワークスライスインスタンスのIDを含んでもよく、他のトラッキングエリアレベルによりサポートされるか或いはサポートされないNASSAIについての情報、又は他のトラッキングエリアレベルによりサポートされるか或いはサポートされないネットワークスライスインスタンスのIDを更に含む。
【0101】
本発明の実施形態では、アクセスネットワークデバイス及びユーザ装置は、第1の情報を取得してもよい。第1の情報を使用することにより、アイドルのUEは、ネットワークに在圏するために適切なセルを選択でき、それにより、UEは、ネットワークスライスインスタンスをサポートするセルにアタッチできる。接続されたUEは、適切なターゲットセルにハンドオーバでき、inactive UEは、UEのターゲットセル内でデータを伝送し続けることができる。したがって、エリアに基づくスライス展開のUE及びネットワークへの影響が回避できる。このように、UEは、エリアに基づくネットワーク展開をより良く認識でき、スライスがUEにとって可視であり、不要なセルアクセス、ハンドオーバ、ローミング等が回避され、UE経験が改善される。
【0102】
図1図7を参照して、上記に、本発明の実施形態による通信方法を詳細に説明している。図8図10を参照して、以下、本発明の実施形態によるアクセスネットワークデバイス、ユーザ装置及びコアネットワークデバイスを詳細に説明する。
【0103】
図8は、本発明の実施形態によるアクセスネットワークデバイスの概略図である。アクセスネットワークデバイスは、プロセッサ810と、トランシーバ820と、メモリ830とを含む。プロセッサ810は、トランシーバ820及びメモリ830に別々に接続される。メモリ830は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ810は、メモリ830に記憶された命令を実行し、信号を送信するように及び/又は信号を受信するようにトランシーバ820を制御するように構成される。具体的には、プロセッサ810は、図2図8に示す実施形態においてアクセスネットワークデバイスにより実行される受信及び送信ステップを実行するように、トランシーバ820を制御してもよい。詳細については、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0104】
図9は、本発明の実施形態によるユーザ装置の概略図である。アクセスネットワークデバイスは、プロセッサ910と、トランシーバ920と、メモリ930とを含む。プロセッサ910は、トランシーバ920及びメモリ930に別々に接続される。メモリ930は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ910は、メモリ930に記憶された命令を実行し、信号を送信するように及び/又は信号を受信するようにトランシーバ920を制御するように構成される。具体的には、プロセッサ910は、図2図7に示す実施形態においてユーザ装置により実行される受信及び送信ステップを実行するように、トランシーバ920を制御してもよい。プロセッサ910は、第1の情報を記憶するように、メモリ930を制御してもよい。詳細については、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0105】
図10は、本発明の実施形態によるコアネットワークデバイスの概略図である。コアネットワークデバイスは、プロセッサ1010と、トランシーバ1020と、メモリ1030とを含む。プロセッサ1010は、トランシーバ1020及びメモリ1030に別々に接続される。メモリ1030は、命令を記憶するように構成される。プロセッサ1010は、メモリ1030に記憶された命令を実行し、信号を送信するように及び/又は信号を受信するようにトランシーバ1020を制御するように構成される。具体的には、プロセッサ1010は、図2図7に示す実施形態においてコアネットワークデバイスにより実行される受信及び送信ステップを実行するように、トランシーバ1020を制御してもよい。詳細については、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0106】
上記のプロセスのシーケンス番号は、本発明の実施形態における実行シーケンスを意味しないことが理解されるべきである。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部ロジックに基づいて決定されるべきであり、本発明の実施形態の実現プロセスに対する如何なる制限としても解釈されるべきではない。
【0107】
当業者は、この本明細書に開示される実施形態を参照して記載される例におけるユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現されてもよいことを認識し得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換性を明確に説明するために、上記は、一般的に、機能に基づいて各例の構成及びステップを記載している。機能がハードウェアにより実行されるかソフトウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計制約条件に依存する。当業者は、特定の用途毎に記載の機能を実現するために、異なる方法を使用してもよく、実現方式が本発明の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0108】
この出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示のシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載の装置の実施形態は、単なる例である。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割であり、実際の実現方式では他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わされてもよく或いは他のシステムに統合されてもよく、或いはいくつかの特徴が無視されてもよく或いは実行されなくてもよい。さらに、図示又は議論した相互結合若しくは直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実現されてもよい。装置又はユニットの間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形式で実現されてもよい。
【0109】
上記の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせを使用することにより実現されてもよい。実施形態を実現するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラムプロダクトの形式で実現されてもよい。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されるとき、本発明の実施形態による手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能装置でもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読取可能記憶媒体に記憶されてもよく、或いはコンピュータ読取可能記憶媒体から他のコンピュータ読取可能記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者線(DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線又はマイクロ波)方式で伝送されてもよい。コンピュータ読取可能記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能ないずれかの使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ又はデータセンタのようなデータ記憶デバイスでもよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスクSolid State Disk(SSD))等でもよい。
【0110】
出願書類を簡潔且つ明確にするために、実施形態における上記の技術的特徴及び説明は、他の実施形態に適用可能であると考えられてもよく、他の実施形態において再び説明しない。
【0111】
上記の説明は、本発明の単なる特定の実施形態であり、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではない。本発明に開示された技術的範囲内で当業者により容易に理解される如何なる変更又は置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10