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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-11
(45)【発行日】2023-07-20
(54)【発明の名称】清掃ロボット及び清掃方法
(51)【国際特許分類】
   H02S 40/10 20140101AFI20230712BHJP
   B08B 1/04 20060101ALI20230712BHJP
   A47L 11/38 20060101ALI20230712BHJP
   A47L 11/20 20060101ALI20230712BHJP
   A47L 11/282 20060101ALI20230712BHJP
   A47L 11/18 20060101ALI20230712BHJP
   A47L 9/28 20060101ALI20230712BHJP
【FI】
H02S40/10
B08B1/04
A47L11/38
A47L11/20
A47L11/282
A47L11/18
A47L9/28 E
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021567862
(86)(22)【出願日】2021-06-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2021100591
(87)【国際公開番号】W WO2022057346
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2021-11-10
(31)【優先権主張番号】202010969174.4
(32)【優先日】2020-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521493145
【氏名又は名称】蘇州翼博特智能科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】沈 象波
(72)【発明者】
【氏名】頓 向明
(72)【発明者】
【氏名】陳 務軍
(72)【発明者】
【氏名】敬 忠良
(72)【発明者】
【氏名】頓 向勇
(72)【発明者】
【氏名】山 磊
(72)【発明者】
【氏名】盧 新城
(72)【発明者】
【氏名】陳 家耕
(72)【発明者】
【氏名】高 穎
(72)【発明者】
【氏名】周 四海
(72)【発明者】
【氏名】周 紅波
(72)【発明者】
【氏名】胡 智雄
【審査官】吉岡 一也
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207166442(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第110834001(CN,A)
【文献】特開2021-093896(JP,A)
【文献】中国実用新案第208437293(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0033615(KR,A)
【文献】中国実用新案第208495110(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0117853(KR,A)
【文献】中国実用新案第209406895(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02S 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光パネルを清掃するための清掃ロボットであって、
前記清掃ロボットを支持するための長尺状の支持機構と、前記長尺状の支持機構の中央に設けられ、清掃のためには前記清掃ロボットを太陽光パネルの表面に固定でき、別の場所の清掃のためには太陽光パネルの表面上を移動させることができる走行機構と、前記長尺状の支持機構の両端に対称的に一つずつ設けられ、太陽光パネルの表面を清掃できる清掃機構とを備え、
前記支持機構は、前記清掃機構の清掃範囲を調整でき、前記清掃機構に少なくとも第1清掃範囲と第2清掃範囲を持たせ、前記第1清掃範囲と前記第2清掃範囲が同心円であり得る
ことを特徴とする清掃ロボット。
【請求項2】
前記支持機構は、2本の支持杆を備えた支持枠と、前記支持枠に設けられ、前記清掃機構と連結し、前記清掃機構の清掃範囲を調整するための第1駆動機構とを備える
請求項1に記載の清掃ロボット。
【請求項3】
前記第1駆動機構は、ガイドレールと、本体は、前記清掃機構と接続し、出力側が前記ガイドレールと嵌合接続し、第1駆動部材が動作している時、前記清掃機構を前記ガイドレールに沿って移動させる第1駆動部材とを備える
請求項2に記載の清掃ロボット。
【請求項4】
前記清掃機構は、設置溝を有するハウジングと、前記設置溝に設けられ、太陽光パネルと接触できるロールブラシと、前記ハウジング内に設けられ、前記ロールブラシと接続し、前記ロールブラシを回転駆動するために用いられ、前記ロールブラシが回転した時、太陽光パネル表面の埃を清掃させることができる第2駆動機構とを備える
請求項1に記載の清掃ロボット。
【請求項5】
前記第2駆動機構は、前記ロールブラシと連結する伝動組立体と、前記伝動組立体と連結し、伝動組立体を介して前記ロールブラシを回転駆動する第2駆動部材とを備える
請求項4に記載の清掃ロボット。
【請求項6】
前記伝動組立体は、歯車セットを備える
請求項5に記載の清掃ロボット。
【請求項7】
前記ロールブラシは、少なくとも2つ設けられ、2つの前記ロールブラシの回転方向が反対になる
請求項6に記載の清掃ロボット。
【請求項8】
前記清掃機構は、前記ロールブラシの上方に設けられ、前記ハウジング内の埃を前記ハウジング外に誘導排出するための導流装置と、前記導流装置に設けられ、前記ハウジング内から排出する埃を収集するための集塵装置とをさらに備える
請求項4に記載の清掃ロボット。
【請求項9】
前記導流装置は、その上に吸込口及び吹出口を設け、前記吸込口は前記ロールブラシの上方に位置し、前記吹出口が前記ハウジングの外部に位置する導流カバーと、前記導流カバー内に設けられ、前記導流カバー内で埃を流動させることができる動力を発生させ、前記ハウジング内の埃を前記ハウジングの外部に流動させるためのファンとを備える
請求項8に記載の清掃ロボット。
【請求項10】
前記集塵装置は、伸縮性のある開口部を有する不織布袋を備え、前記不織布袋が前記吹出口を覆う
請求項9に記載の清掃ロボット。
【請求項11】
前記走行機構は、前記支持機構に設けられ、前記清掃ロボットの走行方向を調整できる主走行アームと、前記清掃機構に設けられ、前記清掃ロボットのバランスを保つことができる副走行アームとを備える
請求項1に記載の清掃ロボット。
【請求項12】
前記主走行アームは、第1吸盤と、前記第1吸盤と連結し、前記第1吸盤に作用力を提供して、前記第1吸盤を太陽光パネルに吸着するか又は離脱させることができる第3駆動部材と、本体は前記清掃機構内に固定され、出力側が第2伝動組立体を介して前記第1吸盤の本体と接続し、第4駆動部材が動作している時、前記清掃機構が前記第1吸盤を中心にして回転できる第4駆動部材とを備える
請求項11に記載の清掃ロボット。
【請求項13】
前記副走行アームは、第2吸盤と、前記第2吸盤と連結し、前記第2吸盤に作用力を提供して、前記第2吸盤を太陽光パネルに吸着するか又は離脱させることができる第5駆動部材とを備える
請求項12に記載の清掃ロボット。
【請求項14】
前記第3駆動部材及び前記第5駆動部材は、真空ポンプを備える
請求項13に記載の清掃ロボット。
【請求項15】
前記清掃ロボットは、制御ボックスと、前記制御ボックスに設けられ、前記清掃ロボットに電力を供給するための電力供給システムと、前記制御ボックス内に設けられ、前記清掃ロボットの動作を制御するための制御システムとをさらに備える
請求項1に記載の清掃ロボット。
【請求項16】
前記電力供給システムは、電力供給回路内に設けられる第1バッテリーと、電力供給回路内に設けられ、前記第1バッテリーに並列に電気的に接続された第2バッテリーとを備える
請求項15に記載の清掃ロボット。
【請求項17】
前記制御ボックスにハンドルがさらに設けられる
請求項15に記載の清掃ロボット。
【請求項18】
前記ハンドルには、前記制御システムと電気的に接続し、前記走行機構の動作を制御するための制御スイッチが設けられる
請求項17に記載の清掃ロボット。
【請求項19】
前記ハンドルの対称的な側壁には、前記制御システムと電気的に接続する状態表示ランプが設けられる
請求項17に記載の清掃ロボット。
【請求項20】
太陽光パネルを清掃するために用いられ、請求項1ないし19のいずれかに記載の清掃ロボットを使用し、
前記清掃ロボットを被清掃太陽光パネルに置き、前記清掃ロボットの走行経路は太陽光パネルの縁端と平行に保たれ、前記走行機構、前記清掃機構及び前記支持機構を起動させることで、前記清掃ロボットは、縦方向に走行して通過した太陽光パネルの埃の清掃を開始するステップ、
前記走行機構は、前記清掃機構を駆動して第1清掃範囲内で回転清掃し、第1清掃範囲の清掃が完了した後、前記支持機構が前記清掃機構を第2清掃範囲に調整し、前記走行機構が前記清掃機構を駆動して第2清掃範囲内で回転清掃するステップ、
第2清掃範囲の清掃が完了した後、前記走行機構は、前記清掃ロボットを駆動して縦方向に一定の距離を走行した後、前記第1清掃範囲の清掃及び前記第2清掃範囲の清掃を実行し続けるステップ、
前記清掃ロボットが太陽光パネルの側端に到達した時、前記清掃ロボットは、横方向に一定の距離を走行してから前記第1清掃範囲の清掃及び前記第2清掃範囲の清掃を実行するステップ、
前記縦方向に一定の距離を走行した後に前記第1清掃範囲の清掃及び前記第2清掃範囲の清掃を実行し続けるステップと、前記横方向に一定の距離を走行してから前記第1清掃範囲の清掃及び前記第2清掃範囲の清掃を実行するステップとを繰り返すステップ
を含む
ことを特徴とする清掃方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光パネル清掃装置の技術分野に関し、特に、清掃ロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
エネルギー危機の悪化や環境保全意識の高まりに伴い、クリーンエネルギーに対する人々の関心が日増しに高まってきて、現在の成熟したクリーンエネルギーとしての太陽電池の運用はエネルギー分野の研究のホットスポットとなっている。太陽電池は、太陽電池パネルを利用して太陽から放射された光子が半導体材料によって電気エネルギーに変換される。
【0003】
太陽光発電は、太陽電池アレイを構成するため、膨大な数のソーラーパネルの必要があり、特に砂漠地帯に設けられる太陽光発電所は、その規模が壮大である。使用期間が長くなると、太陽光パネルに埃、ゴミ等が付着することを避けることができず、太陽光パネルの発電効率に影響を及ぼすため、定期的に清掃する必要がある。数量が膨大であるため、手作業による清掃方法を用いると作業条件に難しく、作業負荷も甚大で、かつ産業文明の発展に適応しない。
【0004】
上記事情に鑑み、本発明の発明者らは、上記の課題を解決するための実験と検討や試作を積み重ねた結果、本発明の開発設計に到達した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これ故に、軽量化された機器、1人で3台以上の機器を操作できる作業モードを用い、清掃効率が大幅に向上する清掃ロボットを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、清掃ロボットを提供する。清掃ロボットは、
前記清掃ロボットを支持するための支持機構と、
前記支持機構の両端に対称的に設けられ、太陽光パネルの表面を清掃できる清掃機構と、
前記支持機構の中央に設けられ、前記清掃ロボットを太陽光パネルの表面に固定すると共に太陽光パネルの表面上を移動させることができる走行機構とを備え、
前記支持機構は、前記清掃機構の清掃範囲を調整でき、前記清掃機構に少なくとも第1清掃範囲と第2清掃範囲を持たせ、前記第1清掃範囲と前記第2清掃範囲が同心円であり得る。
【0007】
いくつかの実施例において、前記支持機構は、
2本の支持杆を備えた支持枠と、
前記支持枠に設けられ、前記清掃機構と連結し、前記清掃機構の清掃範囲を調整するための第1駆動機構とを備える。
【0008】
いくつかの実施例において、前記第1駆動機構は、
ガイドレールと、
本体は、前記清掃機構と接続し、出力側が前記ガイドレールと嵌合接続し、第1駆動部材が動作している時、前記清掃機構を前記ガイドレールに沿って移動させる第1駆動部材とを備える。
【0009】
いくつかの実施例において、前記清掃機構は、
設置溝を有するハウジングと、
前記設置溝に設けられ、太陽光パネルと接触できるロールブラシと、
前記ハウジング内に設けられ、前記ロールブラシと接続し、前記ロールブラシを回転駆動するために用いられ、前記ロールブラシが回転した時、太陽光パネル表面の埃を清掃させることができる第2駆動機構とを備える。
【0010】
いくつかの実施例において、前記第2駆動機構は、
前記ロールブラシと連結する伝動組立体と、
前記伝動組立体と連結し、伝動組立体を介して前記ロールブラシを回転駆動する第2駆動部材とを備える。
【0011】
いくつかの実施例において、前記伝動組立体は、歯車セットを備える。
【0012】
いくつかの実施例において、前記ロールブラシは、少なくとも2つ設けられ、2つの前記ロールブラシの回転方向が反対になる。
【0013】
いくつかの実施例において、前記清掃機構は、
前記ロールブラシの上方に設けられ、前記ハウジング内の埃を前記ハウジング外に誘導排出するための導流装置と、
前記導流装置に設けられ、前記ハウジング内から排出する埃を収集するための集塵装置とをさらに備える。
【0014】
いくつかの実施例において、前記導流装置は、
その上に吸込口及び吹出口を設け、前記吸込口は前記ロールブラシの上方に位置し、前記吹出口が前記ハウジングの外部に位置する導流カバーと、
導流カバー内に設けられ、前記導流カバー内で埃を流動させることができる動力を発生させ、前記ハウジング内の埃を前記ハウジングの外部に流動させるためのファンとを備える。
【0015】
いくつかの実施例において、前記集塵装置は、伸縮性のある開口部を有する不織布袋を備え、前記不織布袋が前記吹出口を覆う。
【0016】
いくつかの実施例において、前記走行機構は、
前記支持機構に設けられ、前記清掃ロボットの走行方向を調整できる主走行アームと、
前記清掃機構に設けられ、前記清掃ロボットのバランスを保つことができる副走行アームとを備える。
【0017】
いくつかの実施例において、前記主走行アームは、
第1吸盤と、
前記第1吸盤と連結し、前記第1吸盤に作用力を提供して、前記第1吸盤を太陽光パネルに吸着するか又は離脱させることができる第3駆動部材と、
本体は前記清掃機構内に固定され、出力側が第2伝動組立体を介して前記吸盤の本体と接続し、第4駆動部材が動作している時、前記清掃機構が前記第1吸盤を中心にして回転できる第4駆動部材とを備える。
【0018】
いくつかの実施例において、前記副走行アームは、
第2吸盤と、
前記第2吸盤と連結し、前記第2吸盤に作用力を提供して、前記第2吸盤を太陽光パネルに吸着するか又は離脱させることができる第5駆動部材とを備える。
【0019】
いくつかの実施例において、前記第3駆動部材及び第5駆動部材は、真空ポンプを備える。
【0020】
いくつかの実施例において、前記清掃ロボットは、
制御ボックスと、
前記制御ボックスに設けられ、前記清掃ロボットに電力を供給するための電力供給システムと、
前記制御ボックス内に設けられ、前記清掃ロボットの動作を制御するための制御システムとをさらに備える。
【0021】
いくつかの実施例において、前記電力供給システムは、
電力供給回路内に設けられる第1バッテリーと、
電力供給回路内に設けられ、前記第1バッテリーに並列に電気的に接続された第2バッテリーとを備える。
【0022】
いくつかの実施例において、前記制御ボックスにハンドルがさらに設けられる。
【0023】
いくつかの実施例において、前記ハンドルには、前記制御システムと電気的に接続し、走行機構の動作を制御するための制御スイッチが設けられる。
【0024】
いくつかの実施例において、前記ハンドルの対称的な側壁には、前記制御システムと電気的に接続する状態表示ランプが設けられる。
【0025】
本発明は、次のステップを含む、上記清掃ロボットを使用する清掃方法をさらに提供する。すなわち、
前記清潔ロボットを被清掃太陽光パネルに置き、前記清掃ロボットの走行経路は太陽光パネルの縁端と平行に保たれ、前記走行機構、前記清掃機構及び前記支持機構を起動させることで、前記清掃ロボットは、縦方向に走行して通過した太陽光パネルの埃の清掃を開始するステップ、
前記走行機構は、前記清掃機構を駆動して第1清掃範囲内で回転清掃し、第1清掃範囲の清掃が完了した後、前記支持機構が前記清掃機構を第2清掃範囲に調整し、前記走行機構が前記清掃機構を駆動して第2清掃範囲内で回転清掃するステップ、
第2清掃範囲の清掃が完了した後、前記走行機構は、前記清掃ロボットを駆動して縦方向に一定の距離を走行した後、上記の清掃動作を実行し続けるステップ、
前記清掃ロボットが太陽光パネルの側端に到達した時、前記清掃ロボットは、横方向に一定の距離を走行してから上記の清掃動作を実行するステップ、
上記の動作を繰り返すステップ。
【発明の効果】
【0026】
本発明の清掃ロボットは、少なくとも次の有利な効果を有する。すなわち、
この種の清掃ロボットは、構造がコンパクトかつ軽量で、1人で複数のロボットを同時に操作できることで、現場清掃作業の効率を大幅に向上し、支持機構と走行機構との間の協働により、清掃ロボットが太陽光パネル表面を自動的に清掃できるようにさせ、清掃機構がダブルロールブラシを用い、よりきれいに清掃でき、吸塵を組み合わせることで、清掃効果を向上させ、同時にダブルロールブラシがバランスを保つこともでき、清掃ロボットの安定した作業に役立つ。
【0027】
以下、本発明の実施例又は従来技術内の技術的手段を明確に説明するため、実施例又は従来技術の描写に使用する必要がある添付図面を簡単に説明する。以下に描写する添付図面は、本発明のいくつかの実施例というのみであり、当業者にとって創造性の活動をしない前提で、これら添付属図面に基づいてその他の添付属図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の清掃ロボット全体の前面図である。
図2】本発明の清掃ロボットの底面図である。
図3】本発明の清掃ロボットの第1駆動機構の概略構成図である。
図4】本発明の清掃ロボットの第2駆動機構の概略構成図である。
図5】本発明の清掃ロボットの清掃機構の構造断面図である。
図6】本発明の清掃ロボットの集塵装置の概略構成図である。
図7】第1清掃範囲状態にある本発明の清掃ロボットの構造断面図である。
図8】本発明の清掃ロボットの主走行アームの概略構成図である。
図9】本発明の清掃ロボットの第1吸盤の概略構成図である。
図10】第2清掃状態にある本発明の清掃ロボットの立体構造図である。
図11】本発明の清掃ロボットの動作概略図である。
図12】本発明の清掃ロボット制御システムの全体構造ブロック図である。
図13】本発明の清掃ロボットの清掃方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の目的の達成、機能・特徴及び利点について、実施形態に沿って添付の図面を参照しつつ説明される。
【0030】
以下、本発明の実施例中の図面を参照して、本発明の実施例中の技術的手段を詳細に説明するが、説明する実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例でないことは言うまでもない。本発明中の実施例に基づいて、当業者は創造性の活動をしない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0031】
ここで言及すべき点は、本発明の実施例において、用語「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」などが示した方位は、単に特定の様子(添付図面に示される通り)における各要素間の相対的な位置関係、配向についての説明を容易にするために用いられ、図面に描かれている該特定の様子に変更があった場合、該方位も伴って変更される。
【0032】
なお、本発明の実施形態において用語「第1」、「第2」は単に目的を描写するのに使われており、比較的な重要性を指示又は示唆する、或いは示された技術的特徴の数をそれとなく明示すると理解してはいけない。そこで、「第1」、「第2」が限定されている特徴は一つ又はもっと多くのこの特徴を含むことを明示又はほのめかすものである。さらに、また、本明細書において使用されている「及び/又は」の意味には、Aスキーム、Bスキーム、又はAとBの両方を含む「例としてのA及び/又はB」の3つの並行スキームが含まれる。また本発明の各実施例の間の技術的手段は、相互に組み合わせることができるものとするが、当業者が実施できることを原則とする。技術的手段の組み合わせに互に矛盾があった時或いは実現できない時、この種の技術的手段の組み合わせが存在せず、本発明の保護を求める範囲外とすることが認定される。
【0033】
図1図10に示すように、太陽光パネル表面の埃及びゴミを清掃するための清掃ロボットであって、支持機構10と、清掃機構20と、走行機構30とを備え、支持機構10は、清掃ロボットを支持するために用いられ、清掃機構20は対で配置され、支持機構10の両端に対称的に設けられ、太陽光パネル表面を清掃するために用いられ、走行機構30は支持機構10及び清掃機構20に設けられることができ、清掃ロボットを太陽光パネルの表面に固定すると共に太陽光パネル表面を移動させるために用いられる。清掃ロボットが動作すると、走行機構30は先に清掃ロボットを太陽光パネルに固定させ、清掃機構20が起動されて太陽光パネルの清掃を開始し、この時、走行機構30が清掃機構20を駆動して太陽光パネルの表面上で回転させて、第1清掃範囲内の埃を清掃し、清掃機構20が太陽光パネル表面上で1周回転した後、支持機構10は清掃機構20の清掃範囲の調整を開始し、清掃の調整が完了した後、走行機構30が起動した後の清掃機構20を駆動して太陽光パネル表面上で回転させて、第2清掃範囲内の埃を清掃し続ける。1つの清掃サイクルを終えた後、走行機構30が清掃ロボットを駆動して次の太陽光パネルに移動し、次に上記の清掃方法で清掃作業が終了するまでサイクルを繰り返す。
【0034】
本発明の清掃ロボットは、軽量で航空宇宙材料を用い、重量が6kg未満であるため、操作しやすく、手作業による清掃の代わりに清掃ロボットを使用すると、清掃効率が高く、清掃機構には異なる清掃範囲を有し、作業時、清掃範囲を拡大させることができる。作業終了後、清掃機構を収納できることで、省スペースで持ち運びも簡単である。また走行機構は、3点支持の特徴を持つため、清掃ロボットの作業が安定し、実用性も高くなる。
【0035】
いくつかの実施例において、支持機構は、支持枠11と、第1駆動機構12とを備え、支持枠11が2本の平行に配置された第1支持杆111aと第2支持杆111bで構成され、第1駆動機構12が支持枠11に摺設され、第1駆動機構12が清掃機構20と連結し、第1駆動機構12が動作している時、図2に示されるように、支持枠11における清掃機構20の位置を変更できることから、清掃機構20の清掃範囲を調整する。
【0036】
さらに、図3に示すように、第1駆動機構12は、ガイドレール121と、第1駆動部材122とを備え、ガイドレール121はタイミングベルトであることが好ましく、第1駆動部材122はモーターであることが好ましく、モーター本体が清掃機構20に取り付けられ、モーターの出力側のタイミングベルトと合わせる係止歯がタイミングベルトと係着する。モーターが起動すると、モーターは清掃機構20をタイミングベルトに沿って移動させて、支持枠11における清掃機構20の位置を変更する目的を達成することから清掃機構20の清掃範囲を調整できる。
【0037】
さらに、タイミングベルトの両端は、支持枠11に固定され、モーターの出力側のプーリーがタイミングベルト上を走行し、清掃機構20を移動させる。
【0038】
いくつかの実施例において、図2に示すように、清掃機構20は、ハウジング21と、ロールブラシ22と、第2駆動機構23とを備え、ハウジング21の底部にロールブラシ22を取り付けるための設置溝211を有し、ロールブラシ22が対で配置され、ロールブラシ22の数は好ましくは2つであり、ロールブラシ22が設置溝211内に移動自在に取り付けられ、第2駆動機構23がハウジング21内に設けられ、ロールブラシ22と連結し、第2駆動機構23が動作している時、第2駆動機構23はロールブラシ22を回転させて、太陽光パネルを清掃する。ロールブラシ22が太陽光パネルを清掃する時、ロールブラシ22上のブラシ毛が太陽光パネルと接触していることが理解され得る。
【0039】
好ましくは、図2及び図10に示すように、ハウジング21の取り付け及び取り外しを容易にするため、ハウジング21にスナップフィット212がさらに設けられ、ハウジング21は、スナップフィット212の弾性変形を利用して第1支持杆111a及び第2支持杆111bに係着され、スナップフィット212を介して第1支持杆111a及び第2支持杆111b上で摺動し、構造が単純で、ハウジング21の取り付け及び取り外しを容易にする。
【0040】
さらに、図4に示すように、第2駆動機構23は、第1伝動組立体231と、第2駆動部材232とを備え、第1伝動組立体231は歯車セットであることが好ましく、第1歯車セット2311と、第2歯車セット2312と、第3歯車セット2313と、第4歯車セット2314とを備え、第2駆動部材232はモーターであることが好ましく、モーターの出力側に第4歯車セット2314と噛合できる係止歯が設けられ、第1歯車セット2311がロールブラシ22と連結し、第2歯車セット2312が第1歯車セット2311と噛み合うように連結し、第2歯車セット2312と第3歯車セット2313が同軸に取り付けられ、第3歯車セット2313が第4歯車セット2314と噛み合うように連結し、第4歯車セット2314がモーター出力側の係止歯と噛み合うように連結し、モーターが動作している時、各歯車セットの間の連動を介して、2つのロールブラシ22の反対方向の回転を実現することで、埃を清掃する。
【0041】
いくつかの実施例において、図3及び図5に示すように、上記清掃ロボットは、導流装置40と、集塵装置50とをさらに備え、導流装置40はロールブラシ22の上方に設けられ、ハウジング21内の埃をハウジング21外に誘導排出するために用いられ、集塵装置50が導流装置40に設けられ、ハウジング21内から排出する埃を収集するために用いられる。
【0042】
具体的には、図5に示すように、導流装置40は、導流カバー41と、ファン42とを備え、導流カバー41に吸込口411と吹出口412に設けられ、吸込口411がロールブラシ22の上方に位置し、吹出口412がハウジング21の外部に位置する。ファン42は、導流カバー41内に設けられ、導流カバー41内で埃を流動させることができる動力を発生させ、ハウジング21内の埃をハウジング21の外部に流動させるために用いられる。ファン42が動作している時、ハウジング21内の埃をファン42の作用においてハウジング21の外部に流動させる。
【0043】
図6に示すように、集塵装置50は、伸縮性のある開口部を有する不織布袋を備え、不織布袋が吹出口412を覆い、吹出口412から流出した埃が不織布袋内に溜まり、太陽光パネルの清掃作業が完了した後、不織布袋を取り外すだけでよく、不織布袋で埃を収集し、構造が単純で、コストも安く、現場での実際の操作も便利で、ダストボックスの清掃にそれほど時間はかからない。
【0044】
いくつかの実施例において、図7に示すように、走行機構30は、主走行アーム31と、副走行アーム32とを備え、主走行アーム31が支持機構10に設けられ、清掃ロボットの走行方向を調整でき、副走行アーム32が清掃機構20に設けられ、清掃ロボットのバランスを保つことができる。
【0045】
具体的には、図7及び図8に示すように、主走行アーム31は、第1吸盤311と、第3駆動部材312と、第4駆動部材313とを備え、第3駆動部材312は第1吸盤311と連結し、第1吸盤311に作用力を提供して、第1吸盤311を太陽光パネルに吸着するか又は離脱させることができ;第4駆動部材313の本体は、清掃機構20内に固定され、第4駆動部材313の出力側が第2伝動組立体314を介して第1吸盤311の本体と接続し、第4駆動部材313が動作している時、清掃機構20が第1吸盤311を中心にして回転できる。
【0046】
図7に示すように、副走行アーム32は、第2吸盤321と、第5駆動部材322とを備え、第5駆動部材322が第2吸盤321と連結し、第2吸盤321に作用力を提供して、第2吸盤321を太陽光パネルに吸着するか又は離脱させることができる。
【0047】
本実施例において、第3駆動部材312及び第5駆動部材322は、いずれも真空ポンプである。
【0048】
さらに、真空ポンプは、吸気口と、排気口とを備え、かつ真空ポンプが2つの電磁弁と接続し、電磁弁が2つの三方電磁弁である。真空ポンプの吸気口は、第1電磁弁の作動ポート、給気口に接続され、真空ポンプの排気口が第2電磁弁の作動ポート、給気口及び第1電磁弁の作動ポートに接続され、第1電磁弁の作動ポートが第2電磁弁の排気口が同時に吸盤に接続され;
2つの電磁弁が通電されていない時、正常に空気を抽出し、電磁弁が同時に通電されると、吸盤に対して空気を抽出し、1つの真空ポンプと2つの電磁弁との間の協働を介して空気の吸引及び吹き込みを実現し、空気の吸引時、第1吸盤311及び第2吸盤321が太陽光パネルに吸着し、空気の吹き込み時、第1吸盤311及び第2吸盤321が太陽光パネルから離脱し、構造が単純で、制御し易い。
【0049】
さらに、図9に示すように、第1吸盤311は、密封された軟質ゴム構造であり、具体的には第1吸盤311は、吸盤本体3111と、吸盤本体3111を支持するための固定ブラケット3112とを備え、固定ブラケット3112に取り付け穴31121が穿設され、取り付け時、ねじを取り付け穴31121に挿通させて第1吸盤311と清掃ロボット本体とを接続すると完了し、取り外しにも便利であり、取り付け穴31121の間に気流穴31122が設けられる。
【0050】
好ましくは、図7及び図9に示すように、吸盤本体3111の頂部にもグランド3113が更に設けられ、グランド3113が固定ブラケット3112に固定され、グランド3113の設置を介して吸盤本体3111の表面に圧力を形成でき、吸盤本体3111内の吸着力をより均一にさせることで清掃ロボットが太陽光パネル上をより安定して走行することに有利となる。
【0051】
図7に示すように、上記清掃ロボットは、制御ボックス60と、電力供給システム70と、制御システムとをさらに備え、電力供給システム70が制御ボックス60に設けられ、清掃ロボットに電力を供給し、制御システムが制御ボックス60内に設けられ、清掃ロボットの動作を制御する。
【0052】
さらに、図7に示すように、電力供給システム70は、第1バッテリー71と、第2バッテリー72とを備え、第1バッテリー71が電力供給回路内に設けられ、第2バッテリー72が前記電力供給回路内に設けられ、第1バッテリー71に並列に電気的に接続される。具体的には、第2バッテリー72は、清掃ロボットの予備電池であり、第1バッテリー71が清掃ロボットの主電池であり、電源管理チップを介して管理され、優先的に第1バッテリー71で電力を供給する。
【0053】
任意選択で、制御システムの保守を容易にするため、制御システム内のマザーボードは、スロット接続方法で取り付けることができる。
【0054】
いくつかの実施例において、前記制御ボックス60にハンドル80も設けられ、ハンドル80の設置を介して、作業者の片手操作を便利にし、現場で便利かつ迅速に操作することができる。
【0055】
さらに、図10に示すように、前記ハンドル80に制御スイッチ81が設けられ、前記制御スイッチ81は、前記制御システムと電気的に接続され、走行機構30の動作を制御するために用いられ、具体的には制御スイッチ81を長押しすると立ち上げられ、清掃ロボットが清掃作業を開始し、制御スイッチ81を短押しすると、清掃ロボットが一時停止及び起動され、スタンバイ過程でスイッチを長押しすると、清掃ロボットが先に空気を逃がして吸盤の吸引力を放出し、その後清掃ロボットがシャットダウンする。
【0056】
任意選択で、図1に示すように、前記ハンドル80の対称的な側壁に状態表示ランプ82が設けられ、前記状態表示ランプ82は、前記制御システムと電気的に接続し、野外の作業現場で作業者が状態表示ランプ82の表示状態を通じて清掃ロボットの動作状態をより明確に知ることができ、状態表示ランプ82が青色の場合、清掃ロボットがアラーム状態にあり、状態表示ランプ82が白色の場合、清掃ロボットが清掃の終了状態にあり、非常に直感的に理解できる。
【0057】
当業者は、図1図12に示す清掃ロボットが清掃ロボットへの限定を構成せず、図に示されるよりも多いまたは少ない構成要素、又は特定の構成要素の組み合わせ、或いは異なる構成要素の配置を含み得ることを理解することができる。
【0058】
図13は、本発明の例示的な実施例に示される清掃方法の流れ図であり、前記方法は太陽光パネルの清掃作業に使用することができ、図1図12に示す清掃ロボットによって実行される。前記清掃方法は、次のステップ201~ステップ205を含み得る。すなわち、
前記清潔ロボットを被清掃太陽光パネルに置き、前記清掃ロボットの走行経路は太陽光パネルの縁端と平行に保たれ、前記走行機構、前記清掃機構及び前記支持機構を起動させることで、前記清掃ロボットは、縦方向に走行して通過した太陽光パネルの埃の清掃を開始するステップ201、
前記走行機構は、前記清掃機構を駆動して第1清掃範囲内で回転清掃し、第1清掃範囲の清掃が完了した後、前記支持機構が前記清掃機構を第2清掃範囲に調整し、前記走行機構が前記清掃機構を駆動して第2清掃範囲内で回転清掃するステップ202、
第2清掃範囲の清掃が完了した後、前記走行機構は、前記清掃ロボットを駆動して縦方向に一定の距離を走行した後、上記の清掃動作を実行し続けるステップ203、
前記清掃ロボットが太陽光パネルの側端に到達した時、前記清掃ロボットは、横方向に一定の距離を走行してからステップ202内の清掃動作を実行するステップ204、
太陽光パネルの清掃が完了するまで上記の動作を繰り返すステップ205。
【0059】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明の保護範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び添付図面を利用して均等構造の変更、直接的又は間接的にその他の関連の技術分野に運用されることは、本発明の特許保護範囲内に含めるものであるのは勿論である。

図1
図2
図3
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図5
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図7
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図10
図11
図12
図13