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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-11
(45)【発行日】2023-07-20
(54)【発明の名称】回転マニホールド
(51)【国際特許分類】
   B21D 51/26 20060101AFI20230712BHJP
【FI】
B21D51/26 P
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020563668
(86)(22)【出願日】2019-05-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 US2019031446
(87)【国際公開番号】W WO2019217633
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2022-03-02
(31)【優先権主張番号】62/670,208
(32)【優先日】2018-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505257497
【氏名又は名称】ストール マシーナリ カンパニー,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Stolle Machinery Company,LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001438
【氏名又は名称】弁理士法人 丸山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーサー,リチャード ジェームズ エドワード
(72)【発明者】
【氏名】スコーリー,イアン ケイ.
(72)【発明者】
【氏名】バウアー,ラッセル
(72)【発明者】
【氏名】ホールドメイヤー,セス ディー.
【審査官】梶本 直樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04272977(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0212130(US,A1)
【文献】特開2018-012140(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0091297(US,A1)
【文献】特表2016-537591(JP,A)
【文献】実開昭59-024591(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 51/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネッカーマシン10用の回転マニホールドアセンブリ1800であって、
前記ネッカーマシン10は、フレームアセンブリ12及び成形ステーション20を含み、前記成形ステーション20は、回転するプロセスシャフトアセンブリ1020を含み、前記プロセスシャフトアセンブリ1020は、各々が略長手方向に延びる幾つかの本体通路1028を規定する本体1022を含み、前記幾つかの通路1028の各々は、本体通路入口1027を有し、
前記回転マニホールドアセンブリ1800は、
略環状の外側本体1812と、幾つか軸受アセンブリ1820と、幾つかのシール1840と、幾つかの流体カップリング1860とを含外側本体アセンブリ1810であって、
前記外側本体1812は、前記フレームアセンブリ12結合されるように構成され、
前記外側本体1812は、幾つかの第1の径方向通路1814を規定し、各第1の径方向通路1814は、入口1816及び出口1818を含み、
流体カップリング1860は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の関連す入口1816に結合されている、
側本体アセンブリ1810と、
幾つかの直角通路1902を規定する略環状内側本体1900と、
を備えており、
直角通路1902は、入口1904及び出口1906を含み、
前記内側本体1900は、前記外側本体1812内に回転可能に配置され、
軸受アセンブリ1820は、前記外側本体1812と前記内側本体1900との間に配置され、
各シール1840は、前記外側本体1812と前記内側本体1900との間に配置され、
直角通路1902の入口1904は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の出口1818と不連続に流体連通し、
直角通路1902の出口1906は、前記幾つかの本体通路1028の本体通路入口1027と不連続に流体連通するように構成されている、回転マニホールドアセンブリ。
【請求項2】
前記外側本体アセンブリ1810と前記内側本体1900との間の界面が、軸方向に延びる界面である、請求項1に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項3】
前記外側本体アセンブリ1810前記内側本体1900の何れもシール付勢アセンブリを含まない、請求項1に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項4】
前記外側本体アセンブリ1810は、前記プロセスシャフトアセンブリ1020の本体1022の回転軸に対して周方向に回転可能である、請求項1に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項5】
前記幾つかの第1の径方向通路1814は、共通の平面内に配置され、
前記幾つか軸受アセンブリ1820は、第1軸受アセンブリ1822と、第2軸受アセンブリ1824とを含み、
前記第1軸受アセンブリ1822は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の第1の軸方向側に配置され、
前記第2軸受アセンブリ1824は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の第2の軸方向側に配置されている、請求項1に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項6】
前記第1軸受アセンブリ1822は、密封軸受アセンブリであり、
前記第2軸受アセンブリ1824は、密封軸受アセンブリである、請求項5に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項7】
前記幾つか軸受アセンブリ1820は低摩擦軸受1826を含み、
前記低摩擦軸受1826は、幾つかの第2の径方向通路1828を含み、
前記低摩擦軸受1826は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の共通の平面と軸方向に揃えられ、
第2の径方向通路1828は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の一つの出口1818と揃えられ、請求項6に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項8】
前記幾つかのシール1840は、第1の環状シール1842と第2の環状シール1844を含み、
前記第1の環状シール1842は、前記第1の軸受アセンブリ182と前記幾つかの第1の径方向通路1814との間に配置され、
前記第2の環状シール1844は、前記第2の軸受アセンブリ1824と前記幾つかの第1の径方向通路1814との間に配置されている、請求項5に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項9】
前記外側本1812は内側表面1813を含み、
前記内側表面1813は幾つかのスカラップ1815を含み、
スカラップ1815は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の関連す出口1818の周りに配置されている、請求項5に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項10】
スカラップ1815は、軸方向中心線1817を有し、
前記幾つかの第1の径方向通路1814の関連す出口1818の各々は、前記軸方向中心線1817に対してオフセットされている、請求項9に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項11】
どのシール1840も前記内側本体1900に向かって付勢されていない、請求項1に記載の回転マニホールドアセンブリ。
【請求項12】
ネッカーマシン10において、
フレームアセンブリ12と、
前記フレームアセンブリ12に結合された成形ステーション20であって、前記成形ステーション20は、回転するプロセスシャフトアセンブリ1020を含み、前記プロセスシャフトアセンブリ1020は、幾つかの略長手方向の本体通路1028を規定する本体102を含み、本体通路1028は本体通路入口1027を有する、成形ステーション20と、
外側本体アセンブリ1810及び内側本体1900を含む回転マニホールドアセンブリ1800と、
を備えており、
前記外側本体アセンブリ1810は、略環状の外側本体1812と、幾つか軸受アセンブリ1820と、幾つかのシール1840と、幾つかの流体カップリング1860とを含み、
前記外側本体アセンブリ1810は、前記フレームアセンブリ12結合されるように構成され、
前記外側本体1812は、幾つかの第1の径方向通路1814を規定し、各第1の径方向通路1814は、入口1816及び出口1818を含み、
流体カップリング1860は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の関連す入口1816に結合されており
前記内側本体1900は略環状であって、幾つかの直角通路1902を規定し、
直角通路1902は、入口1904及び出口1906を含み、
前記内側本体1900は、前記外側本1812内に回転可能に配置され、
軸受アセンブリ1820は、前記外側本1812と前記内側本体1900との間に配置され、
各シール1840は、前記外側本1812と前記内側本体1900との間に配置され、
直角通路1902の入口190は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の出口181と不連続に流体連通し、
前記幾つかの直角通路1902の各出口1906は、前記幾つかの本体通路1028の本体通路入口1027と不連続に流体連通するように構成されている、ネッカーマシン。
【請求項13】
前記外側本体アセンブリ1810と前記内側本体1900との間の界面が、軸方向に延びる界面である、請求項12に記載のネッカーマシン。
【請求項14】
前記外側本体アセンブリ1810と前記内側本体1900の何れもシール付勢アセンブリを含まない、請求項12に記載のネッカーマシン。
【請求項15】
前記外側本体アセンブリ1810は、前記プロセスシャフトアセンブリ1020の本体1022の回転軸に対して周方向に回転可能である、請求項12に記載のネッカーマシン。
【請求項16】
前記幾つかの第1の径方向通路1814は、共通の平面内に配置され、
前記幾つか軸受アセンブリ1820は、第1軸受アセンブリ1822と、第2軸受アセンブリ1824とを含み、
前記第1軸受アセンブリ1822は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の第1の軸方向側に配置され、
前記第2軸受アセンブリ1824は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の第2の軸方向側に配置されている、請求項12に記載のネッカーマシン。
【請求項17】
前記第1軸受アセンブリ1822は、密封軸受アセンブリであり、
前記第2軸受アセンブリ1824は、密封軸受アセンブリである、請求項16に記載のネッカーマシン。
【請求項18】
前記幾つか軸受アセンブリ1820は低摩擦軸受1826を含み、
前記低摩擦軸受1826は、幾つかの第2の径方向通路1828を含み、
前記低摩擦軸受1826は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の共通の平面と軸方向に揃えられ、
各第2径方向通路1828は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の一つの出口1818と揃えらる、請求項17に記載のネッカーマシン。
【請求項19】
前記幾つかのシール1840は、第1の環状シール1842と第2の環状シール1844とを含み、
前記第1の環状シール1842は、前記第1軸受アセンブリ182と前記幾つかの第1の径方向通路1814との間に配置され、
前記第2の環状シール1844は、前記第2軸受アセンブリ1824と前記幾つかの第1の径方向通路1814との間に配置されている、請求項16に記載のネッカーマシン。
【請求項20】
前記外側本1812は内側表面1813を含み、
内側表面1813は幾つかのスカラップ1815を含み、
スカラップ1815は、前記幾つかの第1の径方向通路1814の関連す出口1818の周りに配置されている、請求項16に記載のネッカーマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2018年5月11日に出願された米国仮出願第62/670,208号、発明の名称「ROTARY MANIFOLD」に関する優先権を主張する。
【0002】
<発明の分野>
開示されており、特許請求の範囲に記載された概念は、ネッカーマシンに関しており、特に、速い加工速度と改善された回転マニホールドとを有するネッカーマシンに関するものである。
【背景技術】
【0003】
缶ボディは通常、ボディメーカーで形成される。即ち、ボディメーカーは、伸ばされた缶ボディへと、限定ではないが円盤又はカップなどのブランクを成形する。缶ボディは、ベースと、付随する側壁とを含む。側壁は、ベースの反対側にある端部で開放している。ボディメーカーは通常、缶ボディを形成するために複数のダイを通るようにブランクを移動させるラム/パンチを含む。缶ボディは、限定ではないが、トリミング、洗浄、印刷、フランジング、検査などの更なる処理のためにラム/パンチから排出されて、パレットに置かれ、パレットは充填機に送り出される。充填機では、缶はパレットから取り出されて、充填され、その上に缶エンドが置かれ、そして、充填された缶は、6パック及び/又は12パックケースなどに再包装される。
【0004】
缶ボディには、ネッカーマシンで更に成形されるものがある。ネッカーマシンは、缶ボディ側壁の一部の断面積を、即ち、缶ボディ側壁の開放端部の断面積を減少させるように構成されている。即ち、缶ボディに缶エンドを結合する前に、缶ボディ側壁の開放端部の直径/半径は、缶ボディ側壁の他の部分の直径/半径に対して減少している。ネッカーマシンは、直列に配置された複数の加工及び/又は成形ステーションを含む。即ち、加工及び/又は成形ステーションは、互いに隣接して配置され、移送アセンブリは、隣接する加工及び/又は成形ステーションの間で缶ボディを移動させる。缶ボディが加工及び/又は成形ステーションを通って移動すると、缶ボディが加工又は成形される。ネッカーマシンにおける加工及び/又は成形ステーションの数が多いことは好ましくない。即ち、所望の成形を達成する一方で、加工及び/又は成形ステーションの数を可能な限り少なくすることが望ましい。
【0005】
缶ボディにネックを形成する間、缶ボディは、缶ボディの損傷を阻止するように加圧される。即ち、成形ダイアセンブリ又はその他の要素は、缶ボディの開放端部に密封配置され、密閉空間に正の空気圧が印加される。しかしながら、これらのダイアセンブリは、回転シャフト上に配置されている。故に、正の空気圧システムは、回転するダイアセンブリと流体連通しなければならない。通常、これは、回転シャフトアセンブリに一体化され、ダイアセンブリと流体連通する流体導管によって達成される。しかしながら、正圧システムの固定要素、例えば、圧力発生装置/ポンプと回転シャフトとの間には、回転マニホールドが存在する必要がある。本明細書で使用される「回転マニホールド(manifold)」とは、固定要素と回転要素とを含むマニホールドを意味する。
【0006】
現在の回転マニホールドは、軸方向界面を含む。即ち、ロータリマニホールドの固定要素は、回転シャフトアセンブリの軸方向表面に密接結合されている。この構成は効果的ではあるが、問題がある。例えば、シールが摩耗しがちである。更に、正圧が加えられると、シールが界面から離れる傾向があり、漏れが起こる。この効果を打ち消すために、限定ではないが、ばね等の付勢要素/アセンブリが使用され、シールを界面に向けて付勢する。しかしながら、これにも問題がある。即ち、付勢要素は、シールを所定の位置に維持するために必要な最小限の力を超える力を印加することから、シールが回転体に対して過度に付勢されてしまい、回転体の回転を遅らせるブレーキとして作用してしまう。
【0007】
従って、シールを回転要素との密閉係合状態に維持するための付勢要素/アセンブリを必要としない回転マニホールドに対する要求がある。固定要素と回転要素の間の界面が軸方向に延びる界面ではない回転マニホールドへの更なる要求がある。
【発明の概要】
【0008】
これらの要求とその他の要求は、開示されており特許請求の範囲に記載された概念の少なくとも1つの実施形態によって満たされる。当該実施形態は、略環状の外側本体を含むマニホールドアセンブリ外側本体アセンブリと、幾つかのマニホールドアセンブリ外体アセンブリ軸受アセンブリと、幾つかのシールと、幾つかの流体カップリングとを含む回転マニホールドを提供する。マニホールドアセンブリ外側本体は、フレームアセンブリに概ね一定の位置で結合されるように構成されている。マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリ本体は、幾つかの径方向通路を規定し、各マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリ本体の径方向通路は、入口及び出口を含む。マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリの流体カップリングの各々は、マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリの関連する通路入口に結合され、流体連通する。略環状状のマニホールドアセンブリ内側本体は、幾つかの直角通路を規定する。マニホールドアセンブリ内側本体の通路の各々は、入口及び出口を含む。マニホールドアセンブリ内側本体は、マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリ内に回転可能に配置される。マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリの各軸受アセンブリは、マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリとマニホールドアセンブリ内側本体との間に配置される。各シールは、マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリとマニホールドアセンブリ内側本体との間に配置される。マニホールドアセンブリ内側本体の各通路入口は、マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリ本体の通路出口と不連続に流体連通する。マニホールドアセンブリ内側本体の各通路出口は、プロセスシャフトアセンブリの通路入口と不連続に流体連通するように構成されている。このような構成の回転マニホールドは、上述の問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明は、添付図面と併せて読むことで、好適な実施形態に関する以下の説明から十分に理解することができる。
【0010】
図1図1は、ネッカーマシンの斜視図である。
図2図2は、ネッカーマシンの別の実施形態を示す斜視図である。
図3図3は、ネッカーマシンの正面図である。
図4図4は、缶ボディの概略を示す断面図である。
図5図5は、インフィードアセンブリを示す斜視図である。
図6図6は、インフィードアセンブリの部分斜視図である。
図7図7は、インフィードアセンブリの別の部分斜視図である。
図8図8は、インフィードアセンブリの別の部分斜視図である。
図9図9は、インフィードアセンブリの部分断面図である。
図10図10は、インフィードアセンブリの別の部分斜視図である。
図11図11は、クイック交換真空式スターホイールアセンブリの斜視図である。
図12図12は、クイック交換真空式スターホイールアセンブリの部分断面図である。
図13図13は、トラベラーアセンブリの詳細を示す部分断面図である。
図14図14は、クイック交換真空式スターホイールアセンブリの正面図である。
図15図15は、真空アセンブリのテレスコーピング真空導管の斜視図である。
図16図16は、真空アセンブリのテレスコーピング真空導管の側断面図である。
図17図17は、真空アセンブリの背面図である。
図18図18は、真空アセンブリの側面図である。
図19図19は、真空アセンブリの斜視図である。
図20A図20Aは、クイック交換高さ調節アセンブリの移動ハブアセンブリの斜視図である。
図20B図20Bは、クイック交換高さ調節アセンブリの移動ハブアセンブリの断面側面図である。
図20C図20Cは、クイック交換高さ調節アセンブリの移動ハブアセンブリの正面図である。
図21図21は、移動ハブアセンブリの位置決めキーアセンブリの斜視図である。
図22図22は、移動ハブアセンブリの位置決めキーアセンブリの部分側断面図である。
図23図23は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの詳細を示す側断面図である。
図24図24は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの端面図である。
図25図25は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの一方の楔体の斜視図である。
図26図26は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの他方の楔体の斜視図である。
図27図27は、成形ステーションの斜視図である。
図28図28は、アウトボードタレットアセンブリの位置決めキーを示す斜視図である。
図29図29は、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック位置決めキーマウントを示す斜視図である。
図30図30は、プッシャーアセンブリの斜視図である。
図31図31は、プッシャーアセンブリの別の斜視図である。
図32図32は、プッシャーアセンブリの断面図である。
図33図33は、プッシャーアセンブリの一部を示す斜視断面図である。
図34図34は、プッシャーアセンブリの詳細を示す断面図である。
図35A図35Aは、ある構成の要素を有する外側ダイアセンブリクイック交換ダイアセンブリの斜視図である。
図35B図35Bは、異なる構成の要素を有する外側ダイアセンブリクイック交換ダイアセンブリの斜視図である。
図35C図35Cは、異なる構成の要素を有する外側ダイアセンブリクイック交換ダイアセンブリの斜視図である。
図35D図35Dは、異なる構成の要素を有する外側ダイアセンブリクイック交換ダイアセンブリの斜視図である。
図35E図35Eは、異なる構成の要素を有する外側ダイアセンブリクイック交換ダイアセンブリの斜視図である。
図36図36は、外側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの端面図である。
図37A図37Aは、外側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの別の実施形態の分解斜視図である。
図37B図37Bは、外側ダイアセンブリのクイック交換カップリングの斜視図である。
図38A図38Aは、要素がある構成にある外側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図38B図38Bは、要素が異なる構成にある外側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図38C図38Cは、要素が異なる構成にある外側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの別の実施形態の斜視図である。
図39図39は、図38Cに示された外側ダイアセンブリクイック交換ダイアセンブリの実施形態の斜視断面図である。
図40図40は、内側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの一部を示す斜視図である。
図41図41は、内側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの一部を示す別の斜視図である。
図42図42は、内側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの一部の詳細を示す斜視図である。
図43図43は、内側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの断面図である。
図44図44は、外側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの別の実施形態を示す斜視図である。
図45図45は、図44に示された外側ダイアセンブリのクイック交換ダイアセンブリの実施形態の詳細を示す斜視図である。
図46図46は、回転マニホールドを軸方向から見た図である。
図47図47は、回転マニホールドの径方向断面図である。
図48図48は、回転マニホールドの軸方向断面図である。
図49図49は、駆動アセンブリの背面図である。
図50図50は、駆動アセンブリの特定の構成要素の背面図である。
図51図51は、駆動アセンブリの特定の構成要素の断面図である。
図52図52は、駆動アセンブリの特定の構成要素を示す斜視図である。
図53図53は、駆動アセンブリの他の構成要素を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書の図面に示されており、以下の詳細な説明に記載される特定の要素は、開示された概念の単なる例示的な実施形態であって、これらは、例示の目的のためだけに非限定的な例として提供されるものである。従って、本明細書に開示されている実施形態に関する特定の寸法、方向、アセンブリ、使用される構成要素の数、実施形態の構成、及びその他の物理的特性は、開示された概念の範囲を限定すると見なされるべきではない。
【0012】
本明細書で用いられる方向のフレーズ、例えば、時計回り、反時計回り、左、右、上、下、上方、下方、及びそれらの派生語は、図面に示される要素の向きに関しており、特許請求の範囲で明示的に記載されない限り、特許請求の範囲を限定しない。
【0013】
本明細書で用いられる単数形は、文脈上明白に他の意味を表さない限り、複数の言及を含む。
【0014】
本明細書では、「[動詞]するように」は、特定の要素又はアセンブリが、特定の動詞を実行するように形作られ、大きさにされ、配置され、結合され、及び/又は構成された構造を有することを意味する。例えば、「移動するように構成された」部材は、他の要素に移動可能に結合されており、その部材を移動させる要素を、或いは、他の要素又はアセンブリに応答して移動するように構成された要素を含んでいる。このように、本明細書では、「[動詞]するように構成された」は、機能ではなく、構造を記載している。更に、本明細書では、「[動詞]するように構成された」は、特定の要素又はアセンブリが特定の動詞を実行することを意図しており、そのように設計されていることを意味する。故に、特定の動詞を単に実行することができるが、特定の動詞を実行することを意図しておらず、又は、そのように設計されていない要素は、「「動詞」するように構成され」ていない。
【0015】
本明細書では、「関連する」は、要素が、同じアセンブリの一部であり、及び/又は何らかの方法で互いに作動若しくは作用することを意味する。例えば、自動車は、4つのタイヤ及び4つのハブキャップを有する。全ての要素が自動車の一部として結合されている一方、各ハブキャップが特定のタイヤと「関連する」ことは理解される。
【0016】
本明細書では、「結合アセンブリ」は、2つ以上のカップリング又は結合構成要素を含む。カップリング又は結合アセンブリの構成要素は、通常、同じ要素又は他の構成要素の一部ではない。このため、以下の説明では、「結合アセンブリ」の構成要素が同時に説明されないこともある。
【0017】
本明細書では、「カップリング」又は「結合構成要素」は、結合アセンブリの1又は複数の構成要素である。即ち、結合アセンブリは、互いに結合するように構成されている少なくとも2つの構成要素を含んでいる。結合アセンブリの構成要素は互いに適合することが理解される。例えば、結合アセンブリにおいて、一方の結合構成要素がスナップソケットである場合、他方の結合構成要素はスナッププラグであり、又は一方の結合構成要素がボルトである場合、他方の結合構成要素はナット又はねじ付きボアである。更に、要素における通路は、「カップリング」又は「結合構成要素」の一部である。例えば、ナット及びボルトによって結合された2枚の木製ボードのアセンブリでは、ナット、ボルト、及び2つの通路は夫々、「カップリング」又は「結合構成要素」である。
【0018】
本明細書では、「ファスナー」は、2つ以上の要素を結合するように構成された別個の構成要素である。故に、例えば、ボルトは「ファスナー」であるが、さねはぎ(tongue-and-groove)結合は「ファスナー」ではない。即ち、さねはぎ要素は、結合される要素の一部であり、別個の構成要素ではない。
【0019】
本明細書では、「保持」カップリングとは、移動可能である一方で、関連する要素から分離できない結合構成要素を意味する。例えば、自動車では、車輪に拘束されたラグナットは「保持」カップリングとなる。つまり、使用時には、ラグナットは車輪のハブを通って延びて、車軸のハブに結合され、それによって車輪を車軸に結合する。車輪を交換する必要がある場合、ラグナットは車軸のハブから取り外され、それによって車輪が車軸のハブから取り外される。しかしながら、拘束されたラグナットは、その拘束のために車輪のハブから取り外すことができない。このような構成では、ラグナットを置き忘れることはない。以下に説明する保持カップリングの何れも代替的に、「リリースカップリング」、「保持リリース」カップリング、又は「低減作動」カップリングである。「保持」カップリングを使用することで、上述した問題が解決される。
【0020】
本明細書では、「リリース」カップリングは、互いに相対的に固定/密接位置と解放位置との間を移動する2つ以上の結合構成要素である。通常の使用時には、「リリース」カップリングの要素は分離されない。例えば、細長くてスロット付きのループ状本体と、その本体に回転可能に取り付けられたねじ付きファスナーとを含むホースクランプは、「リリース」カップリングである。周知のように、ねじ付きファスナーを用いてループ状本体をある方向に引くことで、ホース周りでホースクランプが締め付けられ、ループ状本体を伸ばすことでホースクランプが緩められる通常の使用中、ループ状本体とファスナーは分離されない。以下に説明するリリースカップリングの何れも選択的に、「保持」カップリング、「保持リリース」カップリング、又は「低減作動」カップリングである。「リリース」カップリングを使用することで、上記の問題が解決する
【0021】
本明細書では、「保持リリース」カップリングは、リリースカップリングの要素が、リリースカップリングが結合される要素から分離できないリリースカップリングである。例えば、自身がクランプするホースに拘束されているホースクランプは、「保持リリース」カップリングである。以下に記載される保持リリースカップリングの何れも代替的に、「保持」カップリング、「リリース」カップリング、又は「低減作動」カップリングである。「保持リリース」カップリングの使用は、上述した問題を解決する。
【0022】
本明細書では、「低減作動」カップリングとは、最小動作で固定/ロック/係合位置と解放/ロック解除/非係合位置との間を移動するカップリングを意味する。本明細書では、「最小動作」とは、回転カップリングについては360°未満の回転を意味する。以下に記載される低減作動カップリングの何れも代替的に、「保持された」カップリング、「解放された」カップリング、又は「保持された解放」カップリングの何れかである。「低減作動」カップリングの使用は、上述した問題を解決する。
【0023】
本明細書では、2つ以上の部品又は構成要素が「結合される」という表現は、リンクが生じる限りにおいて、それらの部品が、直接的又は間接的に(即ち、1又は複数の中間部品又は構成要素を通して)互いに接合又は動作することを意味する。本明細書では、「直接結合される」は、2つの要素が互いに直接接触していることを意味する。本明細書では、「固定的に結合される」又は「結合される」は、2つの構成要素が、互いに対して一定の向きを維持しながら1つとして動くように結合されることを意味する。本明細書では、「調整可能に固定される」とは、2つの構成要素が、互いに対して一定の全体的な向き又は位置を維持する一方で、限られた範囲又は単一の軸の周りで動くことができるように、1つとして動くように結合されることを意味する。例えば、ドアノブは、ドアノブが回転可能であるが、全体としてドアノブはドアに対して単一の位置に留まっているという点でドアに「調整可能に固定され」ている。更に、格納式ペン内のカートリッジ(ペン先及びインクリザーバ)は、カートリッジが格納位置と伸長位置の間を移動するという点で、ハウジングに対して「調整可能に固定」されているが、全体として、ハウジングに対してその向きを維持している。故に、2つの要素が結合される場合、それらの要素の全ての部分が結合される。しかしながら、第1の要素の特定の部分が、第2の要素、例えば、第1の車輪に結合している車軸の第1の端部に結合しているという記載は、第1の要素の特定の部分が、その他の部分よりも第2の要素の近くに配置されることを意味する。更に、別の物体に載っており、重力によってのみ適所に保持されている物体は、上の物体が他の方法で実質的に適所に維持されない限り、下の物体に「結合」されない。即ち、例えば、テーブル上の本は結合されていないが、テーブルに接着された本は結合されている。
【0024】
本明細書では、「取外し可能に結合されている」又は「一時的に結合されている」なる言い回しは、ある構成要素が、別の構成要素と、本質的に一時的に結合されていることを意味する。即ち、2つの構成要素は、構成要素同士の接合又は分離が容易であり、且つ構成要素に損傷を与えることのないように結合されている。例えば、限られた数の、容易にアクセス可能なファスナー(即ち、アクセスが困難でないファスナー)によって互いに固定されている2つの構成要素は、「取外し可能に結合されている」が、互いに溶接されており、又はファスナーにアクセスするのが困難なように接合されている2つの構成要素は、「取外し可能に結合されて」いない。「ファスナーにアクセスするのが困難である」とは、ファスナーにアクセスする前に1又は複数の他の構成要素の取外しを必要とする困難であって、「他の構成要素」は、これに限定されないが、ドアのようなアクセス装置ではない。
【0025】
本明細書では、「動作可能に結合される」とは、各々が第1の位置と第2の位置の間、又は第1の配置と第2の配置の間で移動可能な幾つかの要素又はアセンブリが、第1の要素がある位置/構成から別の位置/構成に移動すると、第2の要素も位置/構成間で移動するように結合されることを意味する。第1の要素は、逆を真とすることなく、他の要素に「動作可能に結合され」てもよいことに留意のこと。
【0026】
本明細書では、「一時的に配置される」は、第1の要素の結合を解除する、又は第1の要素を操作する必要なく、第1の要素/アセンブリが動かされるように第2の要素又はアセンブリに置かれることを意味する。例えば、単にテーブルの上に置かれている本、即ちそのブックがテーブルに接着又は固定されていない本は、テーブル上に「一時的に配置される」。
【0027】
本明細書では、2つ以上の部品又は構成要素が互いに「係合する」という表現は、それら要素が、直接に、或いは、1又は複数の中間要素又は構成要素を介して、互いに力を及ぼす又は付勢することを意味する。更に、可動部品に関して本明細書で使用されているように、可動部品は、ある位置から別の位置への移動中に別の要素に「係合」してよく、及び/又は記載された位置に入ると別の要素に「係合」してよい。故に、「要素Aが要素Aの第1の位置に移動すると、要素Aは要素Bと係合する」と「要素Aが要素Aの第1の位置にあると、要素Aは要素Bと係合する」という表現は、等価な記述であって、要素Aが、要素Aの第1の位置に移動する間に要素Bと係合すること、及び/又は、要素Aが、要素Aの第1の位置にある間において要素Bと係合することを意味する。
【0028】
本明細書では、「動作可能に係合する」は、「係合して移動する」ことを意味する。即ち、移動可能又は回転可能な第2の配置要素を移動させるように構成されている第1の配置要素に関して用いられる場合の「動作可能に係合する」は、第1の配置要素が、第2の配置要素を移動させるのに十分な力を加えることを意味する。例えば、ねじ回しは、ねじと接触して配置されてよい。力がねじ回しに加えられなければ、ねじ回しはねじに一時的に「結合されている」だけである。軸方向の力がねじ回しに加えられれば、ねじ回しはねじに対して押し付けられて、ねじと「係合する」。しかしながら、回転力がねじ回しに加えられると、ねじ回しはねじと「動作可能に係合」して、ねじを回転させる。更に、電子部品では、「作動可能に係合する」とは、ある部品が制御信号又は電流によって別の部品を制御することを意味する。
【0029】
本明細書では、「対応する」は、2つの構造的構成要素が互いに類似するような大きさ及び形状にされており、最小量の摩擦で結合され得ることを示している。故に、部材に「対応する」開口は、その部材が最小量の摩擦で開口を通過できるように、部材よりも若干大きい大きさにされる。この定義は、2つの構成要素が、互いに「ぴったり(snugly)」合うようになっている場合は変更される。そのような状況では、構成要素の大きさの差は更に小さくなるので、摩擦の量は増加する。開口を規定する要素及び/又は開口に挿入される構成要素が変形可能又は圧縮可能な材料から作られる場合には、開口は、開口に挿入される構成要素よりも僅かに小さくてもよい。表面、形状、及び線に関して、2つ以上の「対応する」表面、形状、又は線は、概ね同じ大きさ、形状、及び輪郭を有する。
【0030】
本明細書では、移動する要素と関連して使用される場合、「移動経路」又は「経路」は、移動中に要素が通る空間を含む。その結果、移動する要素は、本質的に「移動経路」又は「経路」を有する。更に、「移動経路」又は「経路」は、別の物体に対する特定可能なある構造体の全体としての動きに関連している。例えば、完全に滑らかな道路を仮定すると、自動車の回転する車輪(特定可能な構造体)はほとんど、自動車のボディ(別の物体)に対して移動しない。即ち、ホイールは、全体として、例えば、隣接するフェンダーに対してその位置を変えることはない。従って、回転するホイールは、自動車の車体に対する「移動経路」又は「経路」を有していない。逆に、そのホイールにある空気入口弁(特定可能な構造体)は、自動車の車体に対する「移動経路」又は「経路」を有している。即ち、ホイールが回転して運動している間、空気入口弁は全体として、自動車の車体に対して移動する。
【0031】
本明細書では、用語「一体の」は、単一の部品又はユニットとして作製された構成要素を意味する。つまり、別々に作製されてから1つのユニットとして互いに結合された部品を含む構成要素は、「一体の」構成又は本体ではない。
【0032】
本明細書では、用語「幾つか」は、1又は1よりも大きな整数(即ち複数)を意味するものとする。即ち、例えば、「幾つかの要素」という表現は、1つの要素又は複数の要素を意味する。具体的には、「幾つかの[X]」という表現には、単一の[X]が含まれることに留意のこと。
【0033】
本明細書では、「限られた数」のカップリングとは、6個以下のカップリングを意味する。
【0034】
本明細書では、「かなり限られた数」カップリングとは、4個以下のカップリングを意味する。
【0035】
本明細書では、「非常に限られた数」のカップリングとは、2つ以下のカップリングを意味する。
【0036】
本明細書では、「極めて限られた数」のカップリングとは、1つのカップリングを意味する。
【0037】
本明細書では、「[x]は、その第1の位置と第2の位置との間で移動する」、又は、「[y]は、[x]をその第1の位置と第2の位置との間で移動させるように構成される」という言い回しにおいて、[x]は、要素又はアセンブリの名前である。更に、[x]が幾つかの位置の間を移動する要素又はアセンブリである場合、代名詞「その」は、[x]、即ち代名詞「その」の前にある、名前の付いた要素又はアセンブリを意味する。
【0038】
本明細書では、円形体又は円柱体の「径方向面/表面」とは、その中心周りに又はその中心を通る高さ線周りに延びる若しくは取り囲む面/表面のことである。本明細書では、円形体又は円柱体の「軸方向面/表面」は、その円形体又は円柱体の中心を通る高さ線に対して略垂直に延びる平面内に延びる面である。即ち、一般的に、円柱状のスープ缶の場合、「径方向面/表面」は、略円形の側壁であり、「軸方向面/表面」は、スープ缶の上面及び下面である。更に、本明細書では、「径方向に延びる」とは、径方向に又は径方向線に沿って延びることを意味する。即ち、例えば、「径方向に延びる」線は、円又は円柱の中心から径方向面/表面に向かって延びる。更に、本明細書では、「軸方向に延びる」とは、軸方向に又は軸方向線に沿って延びることを意味する。即ち、例えば、「軸方向に延びる」線は、円柱の底部から円柱の頂部に向かって延び、円柱の中心の長手方向軸に実質的に平行である。
【0039】
本明細書では、「概ね曲線的」には、複数の湾曲部分を有する要素と、湾曲部分と平面部分との組合せと、互いに相対的に角度をつけて配置されて、それによって曲線を形成する複数の平面部分又はセグメントとが含まれる。
【0040】
本明細書では、「平面体」又は「平面部材」は、概ね薄い要素であって、対向している広くて略平行な表面、即ち平面部材の平面と、広い平行な表面の間に延びるより薄い端面とを含む即ち、本明細書では、「平面」要素は、対向する2つの平面を有することが本質的である。周囲、それ故に端面は、例えば長方形の平面部材のように略直線状の部分を含んでよく、円盤のように湾曲してよく、又は、他の形状を有してよい。
【0041】
本明細書では、境界を共有する任意の隣接範囲、例えば、0%~5%及び5%~10、又は、0.05インチ~0.10インチ及び0.001インチ~0.05インチについて、下限範囲の上限、即ち、上記の例の5%及び0.05インチは、特定された境界より若干小さいことを意味する。即ち、上記の例では、0%~5%の範囲は0%~4.999999%を意味し、0.001インチ~0.05インチの範囲は0.001インチ~0.04999999インチを意味する。
【0042】
本明細書では、「上向きに付随する」とは、別の要素から上向きに概ね垂直に延びる要素を意味する。
【0043】
本明細書では、用語「缶」及び「容器」は、物質(例えば、限定ではないが、液体、食品、他の任意の適切な物質)を含むように構成された既知又は適切な容器を示すために実質的に交換可能に使用され、ビール缶や飲料缶などの飲料用缶、並びに食品用缶を明らかに含むが、これらに限定されない。
【0044】
本明細書では、「製品面」は、限定ではないが食品又は飲料などの製品に接する、又は接し得るような、容器に使用される構造の面を意味する。つまり、「製品面」は、その構造における、最終的に容器内部を規定する面である。
【0045】
本明細書では、「需要者面」とは、限定ではないが食品又は飲料などの製品に接しない、又は接し得ない、容器で使用される構造体の面を意味する。つまり、構造体の「需要者面」は、その構造体における、最終的に容器の外部を規定する面である。
【0046】
本明細書では、「[要素、点又は軸]の周りに配置されている」、「[要素、点、又は軸]の周りに延びる」、又は「[要素、点、又は軸]の周りに[X]度」などの言い回しにおける「周りに」は、囲む、周囲に延びる、又は周囲で測定することを意味する。測定値について又は同様に使用される場合、「約」は、「おおよそ」、即ち当業者によって理解されるように測定値に関連するおおよその範囲内にあることを意味する。
【0047】
本明細書では、「駆動アセンブリ」は、加工ステーション内で前後に延びる回転シャフトに作動的に結合される要素を意味する。「駆動アセンブリ」には、加工ステーション内で前後に延びる回転シャフトは含まれない。
【0048】
本明細書では、「潤滑システム」とは、駆動アセンブリのリンク機構、例えばシャフトやギアの外面に潤滑剤を塗布するシステムを意味する。
【0049】
本明細書では、「細長い」要素は本質的に、伸長方向に延びる長手方向軸及び/又は長手方向線を含む。
【0050】
本明細書では、「一般的に」は、当業者によって理解されるように修飾されているであろう用語に関連した「一般的な方式で」を意味する。
【0051】
本明細書では、「実質的に」は、当業者によって理解されるように修飾されているであろう用語に関連した「大部分」を意味する。
【0052】
本明細書では、「にて」は、当業者によって理解されるように修飾されている用語に関連して「そこで」及び/又は「その近くで」を意味する。
【0053】
図1乃至図3に示すように、ネッカーマシン10は、缶ボディ1の一部の直径を小さくするように構成されている。本明細書では、「ネッキングする」とは、缶ボディ1の一部の直径/半径を減少させることを意味する。即ち、図4に示すように、缶ボディ1は、上向きに付随する側壁3を有するベース2を含む。缶ボディベース2及び缶ボディ側壁3は、概ね閉じられる空間4を画定する。後述する実施形態では、缶ボディ1は、略円形及び/又は細長い円筒である。これは例示的な1つの形状に過ぎず、缶ボディ1は他の形状を有してよいことは理解される。缶ボディは、長手方向軸5を有しており、缶ボディ側壁3は、第1の端部6と第2の端部7とを有する。缶ボディベース2は、第2の端部7にある。缶ボディの第1の端部6は開放している。缶ボディの第1の端部6は、最初は缶ボディ側壁3と実質的に同じ半径/直径を有している。ネッカーマシン10における成形工程後に、缶ボディの第1の端部6の半径/直径は、缶ボディ側壁3における半径/直径の他の部分よりも小さくなっている。
【0054】
ネッカーマシン10は、インフィードアセンブリ100と、複数の加工/成形ステーション20と、移送アセンブリ30と、駆動アセンブリ2000(図49)とを含む。以後、加工/成形ステーション20は、「加工ステーション20」という用語で特定され、一般的な加工ステーション20に言及する。「加工ステーション20」の集合群に含まれる特定の加工ステーションは、以下で説明され、個別に符号が与えられる。各加工ステーション20は、他の全ての加工ステーション20と概ね同じ幅を有する。従って、ネッカーマシン10が占有する長さ/空間は、加工ステーション20の数によって決定される。
【0055】
周知のように、加工ステーション20は、互いに隣接して一列に配置される。即ち、ネッカーマシン10で加工される缶ボディ1の各々は、上流側の位置から一連の加工ステーション20を同じ順序で通って移動する。缶ボディ1は、ある経路、以下、「ワーク経路9」を進む。即ち、ネッカーマシン10は、缶ボディ1が「上流側」位置から「下流側」位置に移動するワーク経路9を規定する。本明細書では、「上流側」は概して、インフィードアセンブリ100により近いことを、「下流側」は、出口アセンブリ102により近いことを意味する。ワーク経路9を規定する要素に関して、それらの要素の各々は、「上流側」端部と「下流側」端部とを有しており、缶ボディは「上流側」端部から「下流側」端部に移動する。従って、本明細書では、要素、アセンブリ、サブアセンブリなどが「上流側」又は「下流側」の要素若しくはアセンブリである、或いは「上流」又は「下流」の位置にあることの性質/特定は本質的である。更に、本明細書では、「上流側」又は「下流側」の要素若しくはアセンブリである、或いは「上流」又は「下流」の位置にあるという要素、アセンブリ、サブアセンブリなどの性質/特定は、相対的な言い方である。
【0056】
上述したように、各加工ステーション20は同じような幅を有しており、缶ボディ1がその幅を横切って移動すると、缶ボディ1が加工及び/又は成形(若しくは、部分的に成形)される。概して、加工/成形は、タレット22内で/タレット22にて行われる。即ち、用語「タレット22」は、一般的なタレットに言及する。後述するように、各加工ステーション20は、非真空式スターホイール24を含む。本明細書では、「非真空式スターホイール」とは、後述するようにスターホイールポケット34に真空を適用するように構成された後述する真空アセンブリ480を含まない、又はそれを伴わないスターホイールを意味する。更に、各加工ステーション20は典型的には、1つのタレット22と1つの非真空式スターホイール24とを含む。
【0057】
移送アセンブリ30は、隣接する加工ステーション20の間で缶ボディ1を移動させるように構成されている。移送アセンブリ30は、複数の真空式スターホイール32を含む。本明細書では、「真空式スターホイール」は、スターホイールポケット34に真空を適用するように構成された真空アセンブリ480を含む、又はそれを伴うスターホイールアセンブリを意味する。更に、「真空式スターホイール32」という用語は、一般的な真空式スターホイール32に言及する。特定の真空式スターホイール、例えば、「フル検査アセンブリの第1の真空式スターホイール220」は、特定の加工ステーション20と関連して以下に説明される。以下で詳細に説明されるように、真空式スターホイール32は、円盤状本体(即ち、以下で説明され、図11に示される真空式スターホイール本体アセンブリ450のような円盤状本体アセンブリ)と、円盤状本体の径方向面に配置された複数のポケット34とを含む。略円筒状の缶ボディ1と関連して使用される場合、ポケット34は略半円筒状である。真空アセンブリ480は、後述するようにポケット34に選択的に真空を適用し、缶ボディ1をポケット34に選択的に結合させるように構成されている。本明細書では、「ポケット34に真空を適用する」ことは、後述するスターホイールポケットの径方向に延びる通路470に真空(又は吸引)が適用されることを意味することは理解される。このように、真空式スターホイール32(これに限定されない)などの移送アセンブリ30の構成要素もまた、加工ステーション20の一部として特定される。逆に、加工ステーション20の非真空式スターホイール24もまた、加工ステーション20間で缶ボディ1を移動させるので、非真空式スターホイール24もまた、移送アセンブリ30の一部として特定される。これらスターホイールアセンブリ24及びスターホイールアセンブリ32の各々については、以下で説明される。
【0058】
しかしながら、複数の加工ステーション20は、異なるタイプの缶ボディ1のネッキング及び/又は異なる形状の缶ボディのネッキングを行うように構成されていることに留意のこと。従って、複数の加工ステーション20は、必要に応じて追加され、ネッカーマシン10から取り外されるように構成されている。これを達成するために、ネッカーマシン10は、複数の加工ステーション20が着脱可能に結合されるフレームアセンブリ12を含む。或いは、フレームアセンブリ12は、複数の加工ステーション20の各々に組み込まれる要素を含んでおり、これによって、複数の加工ステーション20は、互いに一時的に結合されるように構成される。フレームアセンブリ12は、上流側端部14及び下流側端部16を有する。更に、フレームアセンブリ12は、細長部材、パネル部材(符号は付されていない)、又はそれらの組合せを含む。周知のように、互いに結合されたパネル部材、又は細長部材に結合されたパネル部材は、ハウジングを形成する。従って、本明細書では、ハウジングはまた、「フレームアセンブリ12」として特定される。
【0059】
インフィードアセンブリ100は、最上流の加工ステーション20から最下流の加工ステーション20へ移動させる移送アセンブリ30に、個々の缶ボディ1を供給するように構成されている。例示的な実施形態では、インフィードアセンブリ100は、「高性能」インフィードアセンブリ100である。本明細書では、「高性能」インフィードアセンブリ100は、少なくとも4500個、例示的な実施形態では4800個の缶ボディ1を1分間に移送アセンブリ30に供給するように構成されたインフィードアセンブリを意味する。
【0060】
図5に示すように、例示的な実施形態では、インフィードアセンブリ100は、「フル検査アセンブリ」200を含む。本明細書では、「フル検査アセンブリ」200は、ラベル検査、未印刷缶、側壁損傷、カットエッジ損傷、ボディメーカー識別検出、及びスプレードット検出のための検査を実行するように構成された検査アセンブリを意味する。即ち、「フル検査アセンブリ」200は幾つかの検査装置210を含んでおり、幾つかの検査装置210は、各ラベルが各缶ボディ1に適切に付されている、即ち印刷されていることを検査及び検証するように構成されているラベル検査アセンブリ201と、ラベルが付されていない、即ち印刷されていない缶ボディ1を検出/識別するように構成されている未印刷缶検査アセンブリ202と、側壁が損傷した缶ボディ1を識別するように構成されている側壁損傷検査アセンブリ203と、カットエッジが損傷した缶ボディ1を識別するように構成されているカットエッジ損傷検査アセンブリ204と、缶ボディ1のボディメーカーによって各缶ボディ1に配置された印(indicia)について各缶ボディ1を検査するように構成されているボディメーカー識別検出アセンブリ205と、ラッカー塗布機によって各缶ボディ1に配置された印について各缶ボディ1を検査するように構成されているスプレードット検出アセンブリ206とを含んでいる。フル検査アセンブリ200のこれらの構成要素は、「検査装置」210として集合的に特定される。本明細書では、「検査装置」210は、フル検査アセンブリ200の一部として上記した検査アセンブリの任意の(又は全ての)ものを意味する。更に、各検査装置の完全な説明は、それらのシステムが当該技術分野で知られていることから、必要とされない。検査装置210は、センサ、カメラ、又は類似の装置を用いて、缶ボディ又はその一部を検査するように構成されていることは理解される。検査装置210は、缶ボディ1が許容可能又は許容不可能の何れかであることを示す信号若しくは他の記録を生成するように構成されていることは更に理解される。
【0061】
更に、「フル検査アセンブリ」200であるために、本明細書では、全ての検査装置210は、ワーク経路9の限定部分にわたって配置されている。本明細書では、「ワーク経路の限定部分」とは、フル検査アセンブリ200が沿っているワーク経路9が、2つ以下の隣接する真空式スターホイール32にわたって延びるように構成されていることを意味する。即ち、全ての検査装置210は、隣接する2つ以下の真空式スターホイール32に配置されている。更に、本明細書では、「全検査アセンブリ」(図示せず)は、フル検査アセンブリ200の検査装置210に加えて、缶ボディ1上の紫外線(UV)コーティングを検査するように構成された紫外線(UV)コーティング検査アセンブリ207を含む。フル検査アセンブリ200の使用は、上記の問題を解決する。
【0062】
更に、例示的な実施形態では、フル検査アセンブリ200は、全ての加工ステーション20に対して上流側に配置される。本明細書では、フル検査アセンブリ200の全ての検査装置が全ての加工ステーション20に対して上流側に配置されているような検査アセンブリは、「上流側検査アセンブリ」である。この構成では、フル検査アセンブリ200は、ネッカーマシンにおいて任意の成形工程が起こる前に、缶ボディ1の欠陥を検出する。これによって、上述した問題が解決される。
【0063】
即ち、インフィードアセンブリ100は、それらの幾つかの検査装置210に対してワーク経路9に隣接した十分な取付スペースを提供するように構成されている。フル検査アセンブリ100は、検査装置を支持するように構成された取付アセンブリ212を含む。即ち、取付アセンブリ212は、各検査装置210をネッカーマシンのフレームアセンブリ12に結合し、直接結合し、又は固定するように構成されている。例示的な実施形態では、フル検査アセンブリの取付アセンブリ212は、各検査装置210をネッカーマシンのフレームアセンブリ12に結合するように構成されている。言い換えると、フル検査アセンブリの取付アセンブリ212は、フル検査アセンブリ200を確立するのに十分な検査装置210のための十分な取付スペースを提供するように構成されている。例示的な実施形態では、取付アセンブリ212は、幾つかのガイド214を含む。本明細書では、「取付アセンブリガイド」214は、缶ボディが検査装置210に接触しないように、経路にわたって缶ボディ1を案内するように構成されている。即ち、各取付アセンブリガイド214は、移動している缶ボディ1を検査装置210から離れて、即ち離して維持するように構成されている。従来技術では、フル検査アセンブリ200の各検査装置210のための取付アセンブリガイド214を収容するスペースが不十分であった。各取付アセンブリガイド214は、検査装置210に隣接して配置される。
【0064】
即ち、上述したように、先行技術は、フル検査アセンブリ200を確立するのに十分な数の検査装置210(及び/又は各検査装置210を保護するためのガイド)のために、インフィードアセンブリ100において十分な取付スペースを提供していない。開示されて特許請求の範囲に記載された概念は、これを、部分的にはインフィードアセンブリ100における隣接する真空式スターホイール32の間に「有効距離」を与えることによって達成する。即ち、インフィードアセンブリ100は、複数の真空式スターホイール32を含む。先に定義されているように、フル検査アセンブリ200の一部であるために、真空式スターホイール32の数は2個に限定される。即ち、フル検査アセンブリ200は、第1の真空式スターホイール220及び第2の真空式スターホイール222を含む。フル検査アセンブリの第1の真空式スターホイール220は、フル検査アセンブリの第2の真空式スターホイール222から「有効距離」を隔てて配置される。本明細書では、「有効距離」とは、フル検査アセンブリ200の全ての検査装置210及び取付アセンブリガイド214を収容するように、ワーク経路9に隣接する十分な空間を提供するように構成され、且つ、缶ボディ1がワーク経路9を移動する際に缶ボディ1周りに360度のアクセスを提供するように構成された距離を意味する。
【0065】
上述したように、フル検査アセンブリ200は、各缶ボディ1を検査し、側壁が損傷した缶ボディ1を識別するように構成された側壁損傷検査アセンブリ203と、各缶ボディ1を検査し、カットエッジが損傷した缶ボディ1を識別するように構成されたカットエッジ損傷検査アセンブリ204とを含む。例示的な実施形態では、側壁損傷検査アセンブリ203はカメラ203’を、カットエッジ損傷検査アセンブリ204はカメラ204’を含むことに留意のこと。側壁損傷検査アセンブリカメラ203’は、缶ボディ側壁3に焦点を合わせるように構成されている。カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’は、缶ボディの第1の端部6に焦点を合わせるように構成されている。従来技術では、それらの2つのカメラを同じマウントに、ワーク経路9に隣接して取り付けるための十分なスペースがなかった。開示されており、特許請求の範囲に記載された概念では、取付アセンブリ212の一部としてデュアルカメラマウント216が提供される。側壁損傷検査アセンブリカメラ203’とカットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’の各々は、取付アセンブリのデュアルカメラマウント216に結合され、直接結合され、又は固定される。
【0066】
取付アセンブリのデュアルカメラマウント216は、ワーク経路9に隣接して配置されており、缶ボディ側壁3に焦点を合わせて側壁損傷検査アセンブリカメラ203’を配置し、缶ボディの第1の端部6に焦点を合わせてカットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’を配置するように構成される。即ち、周知のように、カメラは焦点距離を有する。一般に、従来のインフィードアセンブリは、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’を側壁損傷検査アセンブリカメラ203’と同じマウントに配置することを可能とする十分なスペースを有していなかった。これは、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’は、側壁損傷検査アセンブリカメラ203’と比較して大きな焦点距離を有するからである。第1の真空式スターホイール220は、フル検査アセンブリ第2の真空式スターホイール222から「有効距離」を隔てて配置されるので、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’の焦点距離のために十分なスペースを有してワーク経路9に隣接してデュアルカメラマウント216を配置する十分なスペースがある。本明細書では、その焦点距離は、「カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ焦点距離」であり、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’が、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’が缶ボディの第1の端部6に焦点を合わせることができるように離間していることを意味する。言い換えると、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’は、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’とワーク経路9との間が十分な間隔になってカットエッジ損傷検査アセンブリカメラの焦点距離をもたらすようにデュアルカメラマウント216に結合される。
【0067】
更に、例示的な実施形態では、側壁損傷検査アセンブリカメラ203’及びカットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’の各々が、デュアルパーパス(dual-purpose)カメラである。本明細書では、「デュアルパーパスカメラ」とは、検査されるワークピースの2箇所以上に焦点を合わせる、又は合わせることができるように構成されたカメラを意味する。側壁損傷検査アセンブリカメラ203’及びカットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’の両方がデュアルパーパスカメラである場合、カメラ203’及びカメラ204’の各々は更に、缶ボディ1の更なる領域を検査するように構成される。例示的な実施形態では、側壁損傷検査アセンブリカメラ203’は、缶ボディ側壁3と缶ボディの第1の端部6の両方に焦点を合わせるように構成される。言い換えると、側壁損傷検査アセンブリカメラ203’は、缶ボディ側壁3と缶ボディの第1の端部6の両方を検査するように構成される。同様に、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’は、缶ボディ側壁3と缶ボディの第1の端部6の両方に焦点を合わせるように構成される。言い換えると、カットエッジ損傷検査アセンブリカメラ204’は、缶ボディ側壁3と缶ボディの第1の端部6の両方を検査するように構成される。
【0068】
また、上述したように、フル検査アセンブリ200は、各ラベルが各缶ボディ1に適切に付されている、即ち、各缶ボディ1に印刷されていることを検査及び検証するように構成されたラベル検査アセンブリ201と、ラベルが付されていない缶ボディ1を検出/識別するように構成された未印刷缶検査アセンブリ202とを含む。例示的な実施形態では、ラベル検査アセンブリ201及び未印刷缶検査アセンブリ202は、混合ラベル又は未印刷缶ボディ1を検出するために用いられる色の変化を検出するように構成されている。取付アセンブリ212は「360°マウント」218を含んでおり、これは、本明細書では、幾つかの検査装置210が缶ボディの長手方向軸5及び/又は缶ボディ側壁3の周りに360°のアクセスを提供するように構成されたマウントを意味する。ラベル検査アセンブリ201及び未印刷缶検査アセンブリ202の各々が、複数のセンサ/カメラ201’及びセンサ/カメラ202’を含んでよいことは理解される。取付アセンブリの360°マウント218は、ラベル検査アセンブリのセンサ/カメラ201'と、未印刷缶検査アセンブリのセンサ/カメラ202'とをワーク経路9に隣接して配置されて、複数のラベル確認アセンブリのセンサ/カメラ201'と未印刷缶検査アセンブリのセンサ/カメラ202'とが、缶ボディ長手方向軸5及び/又は缶ボディ側壁3の周りに遮るもののない360°の視野を有するように構成されている。第1の真空式スターホイール220がフル検査アセンブリの第2の真空式スターホイール222から「有効距離」に配置されているので、取付アセンブリの360°マウント218をワーク経路9に隣接して配置するのに十分なスペースがある。ラベル検査アセンブリのセンサ/カメラ201’及び未印刷缶検査アセンブリのセンサ/カメラ202’は、取付アセンブリの360°マウント218に結合され、直接結合され、又は固定される。この構成では、ラベル検査アセンブリ201及び未印刷缶検査アセンブリ202(又は、ラベル検査アセンブリのセンサ/カメラ201’と、未印刷缶検査アセンブリのセンサ/カメラ202’と)は、缶ボディがワーク経路9に沿って移動する際に缶ボディ周りに360°検査するように構成される。
【0069】
フル検査アセンブリ200による検査で不合格である缶ボディ1は、ワーク経路9から排出される。即ち、フル検査アセンブリ200は、欠陥のある缶ボディ1をワーク経路9から排出するように構成された排出アセンブリ230を含む。本明細書では、「欠陥のある」缶ボディ1は、フル検査アセンブリ200によって実行された検査の何れかで不合格である缶ボディである。更に、例示的な実施形態では、フル検査アセンブリの排出アセンブリ230は、全ての加工ステーション20の上流側に配置される。本明細書では、全ての加工ステーション20について上流側に配置された排出アセンブリは、「上流側排出アセンブリ」である。上流側排出アセンブリの使用は、上述の問題を解決する。
【0070】
本明細書では、「スターホイールガイドアセンブリ」は、取付アセンブリ、支持アセンブリ、及び複数のガイドレールを含む。スターホイールガイドアセンブリの取付アセンブリは、ガイドレールを関連するスターホイールに隣接して位置決めする一方で、スターホイールガイドアセンブリをフレームアセンブリ、ハウジングアセンブリ、又は類似の構造体に結合するように構成されている。本明細書では、「スターホイールガイドアセンブリのガイドレール」は、スターホイールからガイド距離を隔てて配置される細長い及び/又は延出したガイド面を含む構造体である。本明細書では、「ガイド距離」とは、関連するスターホイールに向いたガイドレールのガイド面が、スターホイールに一時的に結合された缶ボディにそのガイド面が接触せず、仮に缶ボディがスターホイールから外れた場合において缶ボディがスターホイールのポケット34から出ないように、スターホイールから距離を置いていることを意味する。本明細書では、「缶ボディ高さ調節アセンブリ」はスターホイールガイドアセンブリのサブアセンブリであって、缶ボディの高さの変化に対応するために、関連するスターホイールに対するガイドレールの位置を調節するように構成されている。
【0071】
本明細書では、「クイック交換スターホイールガイドアセンブリ」とは、缶ボディ高さ調節アセンブリ及びスターホイールガイドアセンブリの取付アセンブリの少なくとも一方が、「極めて限られた数のカップリング」によって、スターホイールガイドアセンブリの取付ベース又は類似の構造体に結合されるように構成されているスターホイールガイドアセンブリを意味する。本明細書では、「クイック交換スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ」とは、「極めて限られた数のカップリング」によって、スターホイールガイドアセンブリが支持アセンブリ又は同様の構造体に結合されるように構成されている缶ボディ高さ調節アセンブリを意味する。「クイック交換スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ」は、「非常に限られた数のカップリング」によって、スターホイールガイドアセンブリの取付ベース又は類似の構造体に結合されるように構成されているスターホイールガイドアセンブリの取付アセンブリを意味する。
【0072】
図6乃至図9に示されており、且つ上述したように、インフィードアセンブリ100と及び/又は幾つかの加工ステーション20の何れかとを含むネッカーマシン10は、幾つかの真空式スターホイール32と幾つかのスターホイールガイドアセンブリ300とを含む。各スターホイールガイドアセンブリ300は、ある真空式スターホイール32に関連付けられており、そして、そのスターホイールガイドアセンブリ300に隣接する場所にて、その真空式スターホイール32のポケット34に缶ボディ1を保つように構成されている。スターホイールガイドアセンブリ300はまた、例示的な実施形態では、選択された加工ステーション20に配置される。即ち、以下の説明では、インフィードアセンブリ100の一部としてスターホイールガイドアセンブリ300を扱うが、スターホイールガイドアセンブリ300は、加工ステーション20にも関連していることは理解される。スターホイールガイドアセンブリ300は概ね同じであり、以下では1つのみを説明する。
【0073】
ネッカーマシン10(又は、インフィードアセンブリ100/加工ステーション20)は、幾つかのスターホイールガイドアセンブリ取付ベース150を含んでおり、それら取付ベースは、フレームアセンブリ12に結合されているか、直接結合されているか、フレームアセンブリ12に固定されているか、又はフレームアセンブリ12と一体化されている。例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150の各々は、関連する真空式スターホイール32に隣接して配置される。例示的な実施形態では、各スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150は、極めて限られた数の保持カップリング152を含む。極めて限られた数の保持カップリング152の使用は、上述した問題を解決する。スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150の各々と、極めて限られた数の保持カップリング152とはまた、関連するスターホイールガイドアセンブリ300の一部として認識される。
【0074】
例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152は、拘束されたファスナーと、トラップされたファスナー(密接位置と解放位置の間を移動するように構成されているが、これらの位置を超えて移動できないように、別の要素に調整可能に固定されているファスナー)と、拡張式カップリング(カムで可動部品を囲んでおり、カップリングが締められると可動部品を外側に動かすように構成されているもの、例えば、Mitee-Bite Products、LLC(03814 ニューハンプシャー、センター オシピー、P.O.BOX 430)が製造するMitee‐BiteLoc‐Down(登録商標)システム)と、を含む、本質的にからなる、又はからなる群から選択される。例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152は、ロック面153を含む。
【0075】
例示的な実施形態では、各スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150は、位置決め外形(contour)154を含む。本明細書では、「位置決め外形」154は、第1の要素の外形であって、略平ら、円形、円筒形、球形、又は対称形の他に、対応する「位置決め外形」を有している第2の要素に直接結合されて、それらの間に有意な隙間がないように構成されているものを意味する。例えば、ねじ穴を有する平板を含むマウントは、「位置決め外形」を有していない。即ち、平板とねじ孔にファスナーで結合される別の平板は、多くの向きにあり得る。逆に、ねじ穴がある平らな異なる平板に台形リッジを有するマウントは、「位置決め外形」を有している。即ち、それに結合されるように構成された平板は、台形リッジに対応する台形溝を有する。故に、2つの平板は、台形のリッジ/溝が互いに揃っている場合にのみ、同一平面状に(有意な隙間なく直に隣接して)結合することができる。故に、外形は、2つの平板を互いに相対的に位置合わせする。更に、2つの「位置決め外形」が直接結合されている場合、第2の要素は、第1の要素に対し特定の位置にある。「位置決め外形」の定義で使用される「特定の位置」とは、単一の所望の位置及び方向でのみ第2の要素が配置できることを意味する。例えば、自動車では、車輪のハブと車軸のハブとは、典型的には平面状である対応する輪郭と、4乃至6つのラグナット開口とを有する。この構成では、車輪は、複数の向きでハブに結合できる。このように、車輪は、単一の「特定の位置」に限定されず、この構成は、「位置決め外形」を規定しない。
【0076】
図6に示すように、例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150の各々は、略平面状で略水平な上面158と突出部160とを含む平板156を含む。略平面の上面158及び突出部160は、先に定義されているような「位置決め外形」を規定する。
【0077】
各スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150はまた、スターホイールガイドアセンブリ取付ベース保持カップリング152を含む。即ち、例示的な実施形態では、各スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150は、拡張式カップリング155を含む。図示されているように、各スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの突出部160の上面は、拡張式カップリング155が配置されるキャビティ(符号は付けられていない)を規定する。例示的な実施形態では、拡張式カップリング155、又はスターホイールガイドアセンブリ取付ベースの任意の保持カップリング152は細長くて、略垂直方向に延びている。
【0078】
図6乃至10に示すように、各スターホイールガイドアセンブリ300は、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310と、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリ330と、複数のスターホイールガイドアセンブリガイドレール350と、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370とを含む。例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310又はスターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370のうちの少なくとも一方は、クイック交換アセンブリである。即ち、本明細書では、「スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310又はスターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370の少なくとも一方がクイック交換アセンブリである」とは、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310が先に定義されたようなクイック交換スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310であるか、それとも、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370が先に定義されたようなクイック交換スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370であることを意味する。
【0079】
スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310は、位置決め外形314を規定する本体312を含む。即ち、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体の位置決め外形314は、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの位置決め外形154に対応する。図示されているように、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの位置決め外形154が突出部160である場合、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体の位置決め外形314は、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの位置決め外形の突出部160に概ね対応する凹部316である。
【0080】
スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体312はまた、「シングルアクティブカップリング通路」318を規定する。本明細書では、「シングルアクティブカップリング通路」は、2つの要素を結合するために独占的に使用されるように構成されたカップリング通路である。即ち、単一のカップリング通路を有する本体は、「シングルアクティブカップリング通路」を有する。複数のカップリング通路を有する本体は、それらの通路のうちの1つのみが2つの要素を一緒に結合するために使用されるように構成されている場合には、「シングルアクティブカップリング通路」を含む。スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリのシングルアクティブカップリング通路318は、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152に対応する。従って、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152がスターホイールガイドアセンブリ取付ベースの位置決め外形の突出部160に配置される場合、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリのシングルアクティブカップリング通路318は、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリの位置決め外形の凹部316を通って延びている。故に、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体312は、単一のカップリングによってスターホイールガイドアセンブリ取付ベース150に結合されるように構成されている。これにより、先に特定された問題が解決される。更に、カップリングが保持カップリングであることも、先に特定された問題を解決する。スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体312はまた、後述する内側ガイドレール352を支持するように構成されている。
【0081】
スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリ330は、幾つかのガイドレールを支持するように構成される。2つのガイドレールは、後述する内側ガイドレール352及び外側ガイドレール354として示されている。スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリ330は、細長い第1の支持部材332及び細長い第2の支持部材334を含む。第1の支持部材332及び第2の支持部材334は、本明細書では、「スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材」332,334としてまとめて特定される。図示されているように、例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ支持部材の第1及び第2の支持部材332,334は、略円柱形である。スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334は、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体312からネッカーマシン10の前部に向かって略水平に延びる。スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334は、互いに離間して配置される。例示的な実施形態では、スターホイールガイド支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334の遠位端部は、スターホイールガイド支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334の遠位端部の断面積を増加させる着脱可能なフレアキャップ(図示せず)又は類似の構造体を含む。
【0082】
スターホイールガイドアセンブリの幾つかのガイドレール350は、例示的な実施形態では、内側ガイドレール352と外側ガイドレール354とを含む。スターホイールガイドアセンブリの内側ガイドレール352(以下、内側ガイドレール352という)と、スターホイールガイドアセンブリの外側ガイドレール354(以下、外側ガイドレール354という)との各々は、本体356,358を含む。内側ガイドレール352及び外側ガイドレール354の各々は、ガイド面360を含む。周知のように、各ガイド面360は細長く、真空式スターホイール32における缶ボディ1の移動経路に概ね対応している。即ち、各ガイド面360は典型的には、曲がっている。内側ガイドレール本体356及び外側ガイドレール本体358は、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリ330に結合されるように構成される。例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334が略円柱形である場合、内側ガイドレール本体356及び外側ガイドレール本体358の各々は、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334に概ね又は実質的に対応する一対の離間した開口(符号は付されていない)を含む。即ち、間隔した一対の開口は、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334に概ね又は実質的に対応するような大きさと形状にされて配置されている。例示的な実施形態では、内側ガイドレール352は、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体312に結合され、直接結合され、又は固定されており、それと一緒に移動する。外側ガイドレール354は、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリ330に移動自在に結合されるように構成される。
【0083】
例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370は、スターホイールガイドアセンブリの外側ガイドレール本体358と結合され、直接結合され、固定され、又は一体化され、本明細書では外側ガイドレール354の一部として認識される。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370は、一次本体372と、二次本体374と、単一の保持カップリング376とを含む。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体372は、単一のカップリング通路378を規定する。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体のカップリング通路378は、後述するクイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376に概ね対応する。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体のカップリング通路378は更に、略水平方向に延びるロック面379を規定する。例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体372は、更に、第1の支持部材チャネル380及び第2の支持部材チャネル382(まとめて、「スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体の第1及び第2のチャネル」380,382)を規定する。図示されていない一実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体の第1及び第2のチャネル380,382の各々は、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334のうちの一方に対応する。後述するように、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体の第1及び第2のチャネル380,382を通って延びる。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体の第1及び第2のチャネル380,382が、スターホイールガイドアセンブリの支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334に概ね対応する構成では、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体372がスターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1及び第2の支持部材332,334に対して固着する可能性がある。このように、別の実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体の第1及び第2のチャネル380,382の各々は、「低減された接触面」を有する。本明細書では、「低減された接触面」とは、実質的に対応する外形を有しない2つの面を意味する。例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリは、缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体の1及び第2のチャネル380,382の各々は、反転した略V字型のチャネル381,383である。反転した略V字形のチャネルは例示的であり、限定的でないことは理解される。
【0084】
スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体374は、第1の係合面390及び第2の係合面392を規定する。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第1の係合面390と、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第2の係合面392とは、スターホイールガイドアセンブリ支持部材の第1及び第2の支持部材332,334に対応するように配置される本明細書では、「対応するように配置される」とは、要素が、同様に配置されるが、(上記で定義されたように)対応する外形を有していないことを意味する。例示的な実施形態では、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第1の係合面390とスターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第2の係合面392の各々は、略平面である。
【0085】
スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体374は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376のためのカップリング384を更に規定する。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体のカップリング384は、例示的な実施形態では、ねじ穴である。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの二次本体374に調節可能に固定されている。即ち、図示されているように、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376は、ある実施形態では(図示せず)、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体のカップリング384にあるトラップされたカップリングである。更に、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体374は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体372に移動自在に結合されており、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体のカップリング通路378を通って延びており、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体のカップリング通路のロック面379と係合するように構成されている。
【0086】
各スターホイールガイドアセンブリ300は、以下のように組み立てられる。スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310及びスターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリ330が、互いに結合され、直接結合され、又は固定され、或いは、一体の物体として形成される。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370が、外側ガイドレール354に結合され、直接結合され、又は固定される。内側ガイドレール352及び外側ガイドレール354は、それらのガイド面360が互いに概ね平行に延びるように向けられることは理解される。そして、外側ガイドレール354は、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリ330に移動可能に結合され、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1の支持部材332が、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体の第1の支持部材チャネル380とクイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第1の係合面390との間に配置され、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第2の支持部材334が、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体の第2の支持部材チャネル382とクイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第2の係合面392との間に配置される。この構成では、クイック交換各スターホイールガイドアセンブリ300は、「一体型アセンブリ」である。本明細書では、「一体型アセンブリ」は、ユニットとして互いに結合された複数の要素のアセンブリである。即ち、「一体型アセンブリ」の要素は、ある場所から別の場所にまとめて移動できる。従って、各スターホイールガイドアセンブリ300は、スターホイールガイドアセンブリ取付ベース150を除いて、後述するようにして、ネッカーマシン10から取り外されて、別のスターホイールガイドアセンブリ300と交換されるように構成されている。
【0087】
スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370は、以下のように動作する。最初に、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370は、第1の高さの缶ボディ1に対して設定されていると仮定する。即ち、外側ガイドレールのガイド面360は、第1の高さの缶ボディ1に対してガイド距離にある。この配置では、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376は、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第1の係合面390と、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第2の係合面392とが、関連するスターホイールガイドアセンブリの第1又は第2の支持部材332,334と係合する第2の位置にある。即ち、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体374をスターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの一次本体372に向かって引き寄せるように操作されている。スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリの第1及び第2のチャネル380,382とスターホイールガイドアセンブリの第1又は第2の支持部材332,334との間の摩擦と、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第1の係合面390及びクイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第2の係合面392と、スターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの第1又は第2の支持部材332,334との間の摩擦とは、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370、ひいては外側ガイドレール354を選択された位置に維持する。
【0088】
第2の高さの缶ボディ1を収容するために外側ガイドレール354の位置が調整される必要がある場合、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリの保持カップリング376は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体374がスターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体372から離れている第1の位置に移動する。この配置では、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370、ひいては外側ガイドレール354は、第1及び第2の支持部材332,334に沿って長手方向に移動可能である。これにより、外側ガイドレール354の位置は、第2の高さの缶ボディ1に対してガイド距離にあるように調節される。
【0089】
言い換えると、各クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体374は、各クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第1の係合面390と各クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリの二次本体の第2の係合面392とがスターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの関連する第1及び第2の支持部材332,334と係合しない第1の非係合位置と、各クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第1の係合面390と各クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体の第2の係合面392とがスターホイールガイドアセンブリ支持アセンブリの関連する第1及び第2の支持部材332,334と係合する第2の係合位置との間を移動する。
【0090】
スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370は、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ二次本体374の第1の位置と第2の位置とに対応する第1の配置と第2の配置との間で変化する。更に、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ370は、クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリの単一の保持カップリング376を調整することを介して第1の配置と第2の配置との間で変化する。これにより、上述した問題が解決される。
【0091】
スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310は、以下のように動作する。装着時には、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体の位置決め外形314は、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの位置決め外形154に直接結合される。この位置では、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体のカップリング通路378を通って延びている。更に、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリングのロック面153は、スターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体のカップリング通路のロック面379と係合する。この配置では、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310、ひいてはスターホイールガイドアセンブリ300は、ネッカーマシン10及び/又はフレームアセンブリ12に固定される。以下、この構成を、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310の「第2の配置」として特定する。
【0092】
スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310の各々は、内側ガイドレール352及び外側ガイドレール354のガイド面360を、第1の直径の缶ボディ1に対してガイド距離に配置するように構成される。ネッカーマシン10が第2の直径の缶ボディを処理する必要がある場合には、各スターホイールガイドアセンブリ300を交換する必要がある。これを行うために、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152は、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリングのロック面153がスターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体のカップリング通路のロック面379と係合しないように操作される。この配置では、以後、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310の「第1の配置」では、スターホイールガイドアセンブリ300は、関連するスターホイールガイドアセンブリ取付ベース150から引き離されているように構成される。次に、スターホイールガイドアセンブリ300は、第2の直径の缶ボディ1を収容するための別のサイズ又は交換用のスターホイールガイドアセンブリ300と交換される。スターホイールガイドアセンブリ300が一体型アセンブリであることから、スターホイールガイドアセンブリ300がユニットとして取り外されることに留意のこと。
【0093】
交換用スターホイールガイドアセンブリ300の設置は、交換用スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ本体の位置決め外形314をスターホイールガイドアセンブリ取付ベースの位置決め外形154上に配置することを含む。これによって更に、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152は、交換用スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリのシングルアクティブカップリング通路318に配置される。スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリング152は、スターホイールガイドアセンブリ取付ベースの保持カップリングロック面153がスターホイールガイドアセンブリ缶ボディ高さ調節アセンブリ一次本体のカップリング通路のロック面379に係合するように操作される。
【0094】
このように、スターホイールガイドアセンブリ300は一体型アセンブリであることから、スターホイールガイドアセンブリ300はユニットとして取付け/取外しされる。更に、スターホイールガイドアセンブリ取付アセンブリ310及び/又は缶ボディ高さ調節アセンブリ370は、クイック交換アセンブリ(各々が単一の関連カップリングを有する)であり、それらカップリングは保持カップリングであることから、先に特定された問題が解決される。
【0095】
図11乃至図14に示すように、クイック交換スターホイールガイドアセンブリの思想は、例示的な実施形態において、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ400にも組み込まれている。本明細書では、「クイック交換真空式スターホイールアセンブリ」400は、クイック交換高さ調節アセンブリ550又はクイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800のうちの少なくとも一方を含む真空式スターホイールアセンブリを意味する。本明細書では、「クイック交換缶ボディ高さ調節アセンブリ」550は、関連する回転シャフト上で真空式スターホイール32を軸方向に移動させるように構成された構造であって、スターホイールの軸方向の移動を可能にするために、非常に限られた数の保持カップリングのみが緩められる、又は取り外される必要がある構造を意味する。本明細書では、「クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ」800は、限られた数のカップリング、非常に限られた数のカップリング、又は極めて限られた数のカップリングのうちの1つを介して、分離可能な真空式スターホイール構成要素を回転シャフトに結合、直接結合、又は固定するように構成された取付アセンブリを意味する。「クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ」800の定義において、用語「カップリング」は、限定ではないがねじ付きロッド上のボルトのような、固定される/締め付けられるように構成されたカップリングを意味し、限定ではないが通路を通って延びるラグのような、固定されないカップリングを含まない。
【0096】
例示的な実施形態では、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ400は、回転シャフトアセンブリ410と、真空式スターホイール本体アセンブリ450と、真空アセンブリ480と、クイック交換高さ調節アセンブリ550と、クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800とを含む。回転シャフトアセンブリ410は、ハウジングアセンブリ412と、取付円盤414と、回転シャフト416とを含む。回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の周りに配置されるように構成されたハウジングである。回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412は、フレームアセンブリ12に結合され、直接結合され、又は固定されるように構成される。故に、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412は、フレームアセンブリ12に対して一定の位置にある。回転シャフトアセンブリ回転シャフト416は、駆動アセンブリ2000に作動的に結合されており、その一部として認識される。駆動アセンブリ2000は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に回転運動を与えて、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416がその長手方向軸回りで回転するように構成される。
【0097】
例示的な実施形態では、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416は、フレームアセンブリ12に隣接する近位端420と、フレームアセンブリ12から離間した遠位端422とを有する略円柱状の本体418を含む。回転シャフトアセンブリ回転シャフト本体418は、図示されているように、半径が異なる複数の部分を含む。更に、例示的な実施形態では、回転シャフトアセンブリ回転シャフト本体418の特定の部分は、後述するように軸受を支持するように構成された座面及び/又は表面を規定する。
【0098】
回転シャフトアセンブリ回転シャフト本体の遠位端422は、トラベラーハブマウント424(以下、「トラベラーハブマウント424」という)を含む。トラベラーハブマウント424は、後述する移動ハブアセンブリ570に結合されるように構成される。例示的な実施形態では、トラベラーハブマウント424は、中央キャビティ426と、2つの長手方向スロット、即ち、第1の長手方向スロット428及び第2の長手方向スロット430と、幾つかの結合要素(図示せず/符号を付していない)とを含む。更に、トラベラーハブマウントの中央キャビティ426は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の回転軸に配置された回転結合キャビティ427を含む。例示的な実施形態では、結合要素(図示せず/番号は付されていない)は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト本体の遠位端422の軸方向面に配置されたねじ穴である。更に、例示的な実施形態では、回転シャフトアセンブリ回転シャフトの遠位端422は、位置決めキーマウント432(以下、「回転シャフトアセンブリ位置決めキーマウント432」という)を含む。図示されているように、回転シャフトアセンブリ位置決めキーマウント432は、ある実施形態では、長手方向溝434である。
【0099】
真空式スターホイール本体アセンブリ450は概して、先に定義された真空式スターホイール32を規定する。即ち、真空式スターホイール32は環状のアセンブリを含んでおり、複数のポケット34がその径方向面に配置される。周知のように、真空式スターホイール本体アセンブリ450又はその部品は、大抵の場合、カート又は類似の構造物を使用することなく人によって移動、運搬、及び配置される。故に、真空式スターホイール本体アセンブリ450の大きさに応じて、真空式スターホイール本体アセンブリ450は、真空式スターホイール本体アセンブリの幾つかの本体セグメント452を含む。例示的な実施形態では、真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452は実質的に類似しており、また、真空式スターホイール32の同一の部分を規定する。即ち、例えば、真空式スターホイール本体アセンブリ450が真空式スターホイール本体アセンブリの2つの本体セグメント452(図示せず)を含む場合、スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、略半円形であり、円盤状本体の半分を規定する。即ち、真空式スターホイール本体アセンブリの2つの本体セグメント452があって、各々は、約180°広がる外面を規定する。図示の実施形態では、真空式スターホイール本体アセンブリ450は、スターホイール本体アセンブリの4つの本体セグメント452を含む。スターホイール本体アセンブリの4つの本体セグメント452は概ね類似しており、各々は概ね、円の4分の1を規定している。即ち、本実施形態では、スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、約90°の円弧を規定する外面454を含む。
【0100】
スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、概ね同じであるので、本明細書では、1つだけを説明する。スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は概ね、90°の略円弧を規定する。即ち、スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、約90°の円弧にわたって延びる。スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、軸方向取付部462及び周縁ポケット部464を含む。例示的な実施形態では、スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、一体型の物体である。別の実施形態では、図示されているように、軸方向取付部462及び周縁ポケット部464は、ファスナー460によって互いに結合、直接結合、又は固定される別個の物体である。
【0101】
スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部462は、略平面状で、略円弧状の本体461を含む。例示的な実施形態では、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部462は、3つの取付通路、即ち、保持カップリング通路466、第1のラグ通路468、及び第2のラグ通路469(以後、まとめて「スターホイール本体アセンブリ本体セグメント軸方向取付部通路466,468,469」と称する)を規定する。スターホイール本体アセンブリ本体セグメント軸方向取付部通路466,468,469は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部462の平面に対して概ね垂直に延びている。スターホイール本体アセンブリの本体セグメントの軸方向取付部462(ひいては、真空式スターホイール本体アセンブリ450)もまた、本明細書では、クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800の一部として特定される。
【0102】
スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの周縁ポケット部464は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメント452の径方向面に幾つかのポケット34を規定する。上述したように、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの周縁ポケット部のポケット34(以下、「スターホイール本体アセンブリ本体セグメント周縁ポケット34」又は「スターホイールポケット34」と称する)は、缶ボディ1又は半径が概ね同じ缶ボディに対応する大きさにされた略半円筒状のクレードルを規定する。スターホイール本体アセンブリ本体セグメント周縁ポケット34の各々は、径方向に延びる通路470を含んでおり、当該通路は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの周縁ポケット部464を通って延びる。スターホイール本体アセンブリ本体セグメント周縁ポケットの通路470の各々は、真空アセンブリ480と流体連通するように構成されており、局部的な真空(又は吸引)がそこを通って引き出される。
【0103】
更に、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの周縁ポケット部464は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部本体461よりも(スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部本体461の平面に垂直な方向に)厚くなっている。スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの周縁ポケット部464はまた、(フレームアセンブリ12から離れて)前方により大きい又は等しい距離ではなく、(フレームアセンブリ12に向かって)より大きい距離を後方に延びる。この構成では、スターホイール本体アセンブリ本体セグメント452の全てが真空式スターホイール32を形成するために結合される場合、スターホイール本体アセンブリ本体セグメント452は、略円筒形又は円盤状のキャビティ472(以下、「スターホイール本体キャビティ」472)を規定する。スターホイール本体キャビティ472は、後述するように、真空アセンブリ480と流体連通する。
【0104】
更に、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの周縁ポケット部464の内側面(フレームアセンブリ12に向いた面)は、シール面474(以下、「スターホイール本体アセンブリ本体シール面」474)を規定する。例示的な実施形態では、スターホイール本体アセンブリ本体シール面474は、真空式スターホイール本体アセンブリ450の大きさに関係なく、略円形であり、同一半径(以下、「スターホイール本体アセンブリ本体シール面半径」という)を有する。例えば、第1の真空式スターホイール本体アセンブリ450は、24インチの半径を有し、スターホイール本体アセンブリ本体シール面474は、22インチの半径を有する。第2の真空式スターホイール本体アセンブリ450は、スターホイール本体アセンブリ本体シール面474が先と同様に22インチの半径を有する一方で、26インチの半径を有する。第2の真空式スターホイール本体アセンブリ450が、半径が22インチであるスターホイール本体アセンブリ本体シール面474を有することを確実にするために、スターホイール本体アセンブリの本体セグメントの周縁ポケット部464の径方向に延びる厚さは、約2インチだけ増加する。
【0105】
更に、異なる真空式スターホイール本体アセンブリ450は異なる構成を有することは理解される。例えば、図示されているように、第1の真空式スターホイール本体アセンブリ450は第1の半径を有しており、そして、各々が第1のポケット半径を有する20個のスターホイールポケット34を含む。図示されていない第2の真空式スターホイール本体アセンブリは、同じ半径を有するが、より大きな第2のポケット半径を有する16個のスターホイールポケット34を含む。第3の真空式スターホイール本体アセンブリは、図示しないが、より大きな第1のポケット半径を有する24個のスターホイールポケット34を含む。このように、真空式スターホイール本体アセンブリ450は、半径が異なる缶ボディ1を収容するために、及び/又は、例えば、限定ではないが、1分当たりの缶で測定される処理速度などのネッカーマシン10の所望の動作特性に対応するために、必要に応じて交換されるように構成される。
【0106】
図15及び図16に示すように、真空アセンブリ480は、テレスコーピング真空導管484、真空ハウジングアセンブリ486、及び真空シールアセンブリ540を含む。真空アセンブリ480は、真空発生器482(模式的に示されている)と流体連通するように構成される。周知のように、真空発生器482は、複数の真空式スターホイール32に結合され、複数の真空式スターホイール32内の流体/空気圧力を低下させるように構成される。用語「真空」は、気圧に対して実質的に減少した圧力を意味するために一般的に使用されており、絶対真空を必要としないことは理解される。真空発生器482は、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリ486と、それと流体連通する要素内の流体/空気圧力を実質的に低下させるように構成される。真空アセンブリ480に具体的に含まれないが、真空発生器482と真空アセンブリ480との相互作用は、本明細書では、真空アセンブリ480が真空を生じるように構成されていることを意味する。更に、本明細書では、真空アセンブリ480が別の要素と「流体連通する」という記述は、真空アセンブリ480と要素との間に流体経路が存在しており、吸引が要素に適用されるか、又は要素を介して行われることを意味する。例えば、真空アセンブリ480は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメント周縁ポケット34の各々と選択的に流体連通する。従って、スターホイール本体アセンブリ本体セグメント周縁ポケット34の各々に真空が適用され、スターホイール本体アセンブリ本体セグメント周縁ポケットの通路470の各々を介して吸引される。
【0107】
真空アセンブリテレスコーピング真空導管484は、幾つかのテレスコーピング本体490,492(2つが示されている)を含む。真空アセンブリテレスコーピング真空導管のテレスコーピング本体490,492は、テレスコーピング構成で配置されるように構成されている。本明細書では、「テレスコーピング構成」の2つの本体は、一方の本体が、より大きい本体に対してより小さいが対応する断面形状を有しており、より小さい本体は、より大きい本体内に移動自在に配置され、より小さい本体が実質的により大きい本体内に配置されている引込位置と、より小さい本体が実質的により大きい本体から延びている延出位置との間で移動するように構成されていることを意味する。更に、例示的な実施形態では、真空アセンブリテレスコーピング真空導管484は、2つの真空アセンブリテレスコーピング真空導管のテレスコーピング本体490,492の間にシールを含む。
【0108】
図17乃至図19に示すように、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリ486は、真空チャンバ502を規定する本体500を含む。例示的な実施形態では、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリ本体500は、概ね凹状の略円弧状部504と、移動可能取付部506と、前側プレート部508とを含む。真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの円弧状部504は、出口通路510を規定する。真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの円弧状部の出口通路510は、真空アセンブリテレスコーピング真空導管484に結合され、直接結合され、又は固定され、或いは、流体連通する。例示的な実施形態では、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの可動取付部506は、略平面体516であって、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの円弧状部504に結合され、直接結合され、又は固定される。真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの可動取付部の本体516は、回転シャフト通路518と2つの摺動マウント通路520,522とを規定する。限定ではないが、ラジアル軸受578(以下、以下で説明する「移動ハブアセンブリラジアル軸受」578)のような幾つかの軸受524が、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの可動取付部の本体516の回転シャフト通路518の周りに配置され、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの可動取付部の本体516と回転シャフトアセンブリ回転シャフト416との間に配置され、且つそれら両方に結合されるように構成される。
【0109】
真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの前側プレート部508は、略平面体530(又は、略平面体のアセンブリ)を含み、入口通路512と、略円形の回転シャフト通路532とを規定する。真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの前側プレート部の平面体530は、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの円弧状部504に結合され、直接結合され、又は固定され、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの前側プレート部の入口通路512は、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの円弧状部の出口通路510と流体連通する。以下に説明するように、回転シャフトアセンブリ410に結合されている場合、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの前側プレート部の平面体530の平面は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の回転軸に対して実質的に垂直に延びる。
【0110】
更に、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの前側プレート部508は、バッフルアセンブリ536(以下、「真空ハウジングアセンブリバッフルアセンブリ536」と称する)を含む。真空ハウジングアセンブリバッフルアセンブリ536は、真空発生器482とスターホイールポケットの径方向に延びる通路470との間の流体連通を特定の場所にて実質的に妨害するように構成されている。即ち、後述するように、真空式スターホイール32が回転して、スターホイールポケットの径方向に延びる通路470が真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの前側プレート部508回りで円運動する。真空ハウジングアセンブリバッフルアセンブリ536は、スターホイールポケット34の移動経路に隣接して配置され、真空発生器482とスターホイールポケットの径方向に延びる通路470との間の流体連通を実質的に妨害する。これは、要するに、バッフルアセンブリ536に隣接するスターホイールポケットの径方向に延びる通路470を介して適用されるかなりの吸引を妨げる。既知のように、スターホイールポケット34の移動経路に沿った位置であって、真空発生器482が、スターホイールポケットの径方向に延びた通路470と流体連通している位置では、スターホイールポケット34に配置された缶ボディ1は、スターホイールポケット34に適用される吸引を介してスターホイールポケット34に保持される。真空ハウジングアセンブリバッフルアセンブリ536に隣接する位置では、吸引は解除されるか、又は実質的に減少するので、スターホイールポケット34に配置された缶ボディ1はスターホイールポケット34に維持されない。即ち、真空ハウジングアセンブリバッフルアセンブリ536にて、缶ボディ1は、スターホイールポケット34から解放され、そして、別の真空式スターホイール32、非真空式スターホイール24、又は缶ボディ1を支持するように構成された他の構造体に移動することができる。
【0111】
真空シールアセンブリ540は、真空ハウジングアセンブリの前側プレート部508の前面(フレームアセンブリ12から離れた側)に結合、直接結合、又は固定される。真空シールアセンブリ540は、略円形であり、スターホイール本体アセンブリ本体シール面474と略同じ半径を有するシール本体542を含む。この構成では、真空シールアセンブリ本体542は、スターホイール本体アセンブリ本体シール面474と密閉係合するように構成される。本明細書では、「密閉係合する」とは、流体の通過を妨げるように接触することを意味する。上述したように、「真空」という用語は、気圧に対して減圧されている体積を意味し、絶対真空を必要としない。よって、真空シールアセンブリ本体542とスターホイール本体アセンブリ本体シール面474との界面は、空気の通過に抵抗するように構成される。空気の少しの通過は、しかしながら、許容される。従って、真空シールアセンブリ本体542は、漏れ止めシールを形成する必要はなく、例示的な実施形態では、限定ではないが、フェルトのような織物から作られている。フェルトは安価な材料であるので、これは上述の問題を解決する。
【0112】
更に、以下に詳述するように、真空シールアセンブリ540、即ち、真空シールアセンブリ本体542は、「横傷防止シール」541である。従来技術では、真空シールがスターホイール本体アセンブリの本体セグメントの周縁ポケット部464の径方向内側表面に隣接して配置される場合、真空式スターホイール32の取外し/調整は、真空式スターホイール32を回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に沿って長手方向に動かして、シールを横切るように移動することを引き起こしていた。これは、シールを損傷させる可能性があった。上記の構成では、真空シールアセンブリ本体542のシール面(スターホイール本体アセンブリ450に対してシールする面)は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に関連した軸方向面である。従って、真空式スターホイール32が回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に沿って長手方向に移動すると、真空式スターホイール32は、真空シールアセンブリ本体542のシール面に対して法線方向に移動する。即ち、真空式スターホイール32は、真空シールアセンブリ540を横切って、即ち、真空シールアセンブリ本体542を横切って移動しない。本明細書では、シールが密閉する要素がシールのシール面に対して法線方向に移動するように配置されているシールは、「横傷防止シール」である。
【0113】
真空アセンブリ480の要素はまた、後述するように、本明細書では、クイック交換高さ調節アセンブリ550及び/又はクイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800の一部として特定される。
【0114】
図11に示すように、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ400はまた、ガイドアセンブリ300Aを含んでおり、これは、スターホイールのガイドアセンブリ300Aに隣接する位置で、関連する真空式スターホイール32のポケット34に缶ボディ1を維持するように構成されている。上述したスターホイールガイドアセンブリ300と同様に、クイック交換真空式スターホイールアセンブリガイドアセンブリ300Aは、幾つかのガイドレール350Aを含む(符号350Aは、クイック交換真空式スターホイールアセンブリのガイドレールを総称的に特定する)。4つは、第1の内側ガイドレール352A、第2の内側ガイドレール353A、第1の外側ガイドレール354A、及び第2の外側ガイドレール355Aとして示されている。クイック交換真空式スターホイールアセンブリのガイドレール350Aの各々は、ガイド面360Aを含む。
【0115】
クイック交換真空式スターホイールアセンブリのガイドレール350の各対は、取付ブロック、つまり、内側ガイドレール取付ブロック660及び外側ガイドレール取付ブロック662を含む。ガイドレール取付ブロック660,662の各々は、2つの保持カップリング664を含む。第1の内側ガイドレール352A及び第2の内側ガイドレール353Aの各々は、単一の保持カップリング664によって内側ガイドレール取付ブロック660に結合され、直接結合され、又は固定される。内側ガイドレール取付ブロック660は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562に結合、直接結合、又は固定される。第1の外側ガイドレール354A及び第2の外側ガイドレール355Aの各々は、単一の保持カップリング664によって外側ガイドレール取付ブロック662に結合、直接結合、又は固定される。外側ガイドレール取付ブロック662は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564に結合され、直接結合され、又は固定されて、それと共に移動する。更に、この段落で説明された要素は、クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800の要素としても特定される。
【0116】
クイック交換真空式スターホイールアセンブリガイドアセンブリ300Aは、後述するように、クイック交換高さ調節アセンブリ550及び/又はクイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800の一部としても特定される。
【0117】
上述したように、クイック交換高さ調節アセンブリ550は、関連するスターホイールシャフト上で真空式スターホイール32を軸方向に移動させるように構成された構造体を意味しており、非常に限られた数又は極めて限られた数の保持カップリングのみが、スターホイールの軸方向の移動を可能にするように緩められるか、又は外されることが求められる。例示的な実施形態では、非常に限られた数又は極めて限られた数の保持カップリングは、非常に/極めて限られた数の後述するクイック交換高さ調節アセンブリ保持リリースカップリング552である。
【0118】
図17乃至図19に示すように、例示的な実施形態では、クイック交換高さ調節アセンブリ550は、ベースアセンブリ560(これは、本明細書では真空ハウジングアセンブリの可動取付部506としても記載される)と、移動ハブアセンブリ570とを含む。クイック交換高さ調節アセンブリのベースアセンブリ560は、固定ベース部材562と、可動ベース部材564と、幾つかの細長い支持部材566とを含む。クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562は、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412に固定されるように構成される。クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562はまた、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566に対応する2つの支持部材通路563を規定する。クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562に移動自在に結合される。クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566は、略水平方向に延びる。
【0119】
クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566に固定されるように構成されており、且つ、その長手方向に移動するように構成される。
【0120】
クイック交換高さ調節アセンブリの移動ハブアセンブリ570(以下、「移動ハブアセンブリ570」という)は、ベース572と、アクチュエータ574と、トラベラーアセンブリ576と、ラジアル軸受578と、位置決めキーアセンブリ580とを含む。移動ハブアセンブリのベース572は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に結合、直接結合、又は固定されるように構成される。即ち、移動ハブアセンブリのベース572は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416と共に回転する。移動ハブアセンブリのベース572は、図示されるように、略円形の中央開口(図示せず)を規定する本体581と、幾つかのカップリング又はファスナー通路を含む。図示されているように、ファスナー582は、移動ハブアセンブリベース本体581を通って延びており、回転シャフトアセンブリの回転シャフト本体の遠位端422の軸方向面に配置されたねじ穴に結合される。
【0121】
例示的な実施形態では、移動ハブアセンブリのアクチュエータ574は、ジャックスクリュー590であり、第1の端部594及び第2の端部596を有するねじ付き本体592を有する。この単一の移動ハブアセンブリアクチュエータ、又は極めて限られた数の移動ハブアセンブリアクチュエータ574は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416上でクイック交換高さ調節アセンブリ550及び関連要素を移動させるように構成された唯一のアクチュエータである。移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第1の端部594は、限定ではないが、六角頭ラグ598などのカップリングを規定する。周知のように、六角頭ラグ598は、限定ではないが、レンチなどの手動アクチュエータに操作可能に結合されるように構成される。更に、移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第1の端部594は、フランジ600を含む。移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の六角頭ラグ598と移動ハブアセンブリアクチュエータ本体のフランジ600との間にある移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第1の端部594の部分は、移動ハブアセンブリのベース572の中央開口に対応して回転可能に配置されるように大きさが決められる。この構成では、移動ハブアセンブリアクチュエータ574は、移動ハブアセンブリのベース572にトラップされている。移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第2の端部596は、回転可能マウント602を規定しており、マウント602は、トラベラーハブマウントの中央キャビティの回転結合キャビティ427に回転可能に結合されるように構成される。
【0122】
移動ハブアセンブリのトラベラーアセンブリ576(以下、「トラベラーアセンブリ576」という)は、トラベラーブラケット610と、略円筒状のトラベラーカラー620と、略円盤状のトラベラーマウント630とを含む。移動ハブアセンブリのトラベラーアセンブリのトラベラーブラケット610(以下、「トラベラーブラケット610」という)は、ねじ付きの中央通路614を規定する本体612と、反対向きに径方向に延びる2つのアーム616,617とを含む。トラベラーアセンブリのトラベラーブラケットの中央通路614のねじ山は、移動ハブアセンブリアクチュエータ574のねじ山に対応するように構成されている。トラベラーブラケット本体のアーム616,617の各々は、ファスナー619のための通路618を規定する。
【0123】
トラベラーアセンブリカラー620は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に対応する大きさにされた中央通路624を規定する略円筒状の本体622と、位置決めキーマウント626とを含む。図示されているように、そして例示的な実施形態では、トラベラーアセンブリカラーは、概ね中空の円筒状の本体622である。トラベラーアセンブリカラー本体622は、前側軸方向面に設けられたねじ穴(符号は付されていない)を含む。例示的な実施形態では、トラベラーアセンブリカラー620は、スプリット体621である。即ち、「スプリット体」とは、軸方向に延びる、即ち、長手方向に延びる間隙623を有する概ね中空の円筒体を意味する。トラベラーアセンブリカラー本体622は、トラベラーアセンブリカラー本体間隙623を横切って延びる、極めて限られた数の保持リリースカップリング625(これは、クイック交換高さ調節アセンブリの保持リリースカップリング552の1つである)を更に含む。トラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625は、2つの配置、即ち、トラベラーアセンブリカラー本体622の対向両面が離間する(及び、トラベラーアセンブリカラー本体中央通路624が回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に緩く対応する)第1の解放配置と、トラベラーアセンブリカラー本体622の対向両面が互いに引き寄せられる(及びトラベラーアセンブリカラー本体中央通路624が回転シャフトアセンブリ回転シャフト416にぴったりと対応する)第2の固定/密接配置との間で変化する。従って、トラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625が第1の配置にある場合、トラベラーアセンブリカラー本体622は対応する第1の配置にあって、当該配置では、トラベラーアセンブリカラー本体622が回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に移動可能に結合されているか、又は固定されていない。トラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625が第2の配置にある場合、トラベラーアセンブリカラー本体622は第2の密接配置にあって、当該配置では、トラベラーアセンブリカラー本体622は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に固定される。
【0124】
図14に示すように、例示的な実施形態では、トラベラーアセンブリのトラベラーマウント630は、略平らな円盤状本体632、又は円盤状本体632を形成する複数の物体のアセンブリであって、トラベラーアセンブリカラー620周りに配置されており、トラベラーアセンブリカラー620に結合され、直接結合され、又は固定される。別の実施形態では、トラベラーアセンブリカラー620とトラベラーアセンブリトラベラーマウント630とは一体である。トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体632は、図示されているように、トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体632の前面(即ち、フレームアセンブリ12から離れた側)である取付面634を含む。トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体の取付面634は、複数の(先に定義されているような)保持カップリング636と、複数のアライメントラグ(図では、第1のアライメントラグ638及び第2のアライメントラグ640として示されている)とを含む。即ち、真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々に対して、保持カップリング636及びアライメントラグ638,640の1つのグループが存在する。トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体の取付面ラグ638,640は、ねじが切られておらず、さもなければ要素を結合するように構成されておらず、本明細書では、「カップリング」ではない。
【0125】
例示的な実施形態では、トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体の取付面のアライメントラグ638,640(以下、「トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体ラグ638,640」という)及びトラベラーアセンブリトラベラーマウント本体の取付面の保持カップリング636(以下、「トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体保持カップリング636」という)は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメント軸方向取付部通路466,468,469の位置に対応したパターンで配置されている。図示されているように、例示的な実施形態では、移動ハブアセンブリアライメントラグ638,640とトラベラーアセンブリトラベラーマウント本体保持カップリング636はグループで配置されており、1つの移動ハブアセンブリアライメントラグ638,640が、トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体保持カップリング636の両側に配置される。更に、トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体ラグ638,640と、関連するトラベラーアセンブリトラベラーマウント本体保持カップリング636は、円弧に沿って配置される。図示された実施形態では、トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体保持カップリング636と、2つのトラベラーアセンブリトラベラーマウント本体ラグ638,640とからなるグループが4つある。即ち、トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体保持カップリング636と、2つのトラベラーアセンブリトラベラーマウント本体ラグ638,640からなる4つのグループの各々は、4つの真空式スターホイール本体アセンブリ本体セグメント452のうちの1つに結合され、直接結合され、又は固定されるように構成される。スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部の通路466,468,469は、同様のパターンで配置されていることが理解される。即ち、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部の第1のラグ通路468及びスターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部の第2のラグ通路469は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部の保持カップリング通路466の両側に、円弧に沿って配置される。
【0126】
移動ハブアセンブリラジアル軸受578は、真空アセンブリ480及び真空式スターホイール本体アセンブリ450の両方に結合又は固定されるように構成される。図12に示す例示的な実施形態では、移動ハブアセンブリラジアル軸受578は、2つのレース、内側レース650及び外側レース652を含む。周知のように、軸受要素654は、レース650,652の間に移動可能に配置される。移動ハブアセンブリラジアル軸受内側レース650は、真空アセンブリ480に固定され、移動ハブアセンブリラジアル軸受外側レース652は、真空式スターホイール本体アセンブリ450に固定される。より具体的には、図示されているように、移動ハブアセンブリラジアル軸受外側レース652は、トラベラーアセンブリカラー620に固定され、トラベラーアセンブリカラー620は、以下に詳述するように、真空式スターホイール本体アセンブリ450に固定される。故に、移動ハブアセンブリラジアル軸受外側レース652もまた、真空式スターホイール本体アセンブリ450に固定される。
【0127】
図21乃至図26に示すように、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、第1の楔体670、第2の楔体672、リテーナ体674、及びアクチュエータ676を含む。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670と、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672とは、結合された楔体670,672が平行六面体を概ね形成するような配置で移動可能に互いに結合される。即ち、結合された楔体670,672は、略平行な2つの上面/下面と、略平行な2つの側面とを有する。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670と移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672との間の界面は、幾つかの傾斜面680,682を含む。即ち、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの傾斜面680,682は、外側表面に平行ではない。
【0128】
例示的な実施形態では、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670は、略L字形の断面を有し、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672は、略矩形の断面を有する。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのL字型の第1の楔体670の内側表面の大きさ及び形状に対応した大きさ及び形状にされる。この構成では、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670と移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672とは、互いに直接結合する2つの表面を有する。図示されているように、各楔体におけるこれらの表面のうちの少なくとも1つは、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ本体の傾斜面680,682である。この構成では、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、非常に限られた数の操作体670,672を含む。本明細書では、位置決めキーにおける「操作体」とは、傾斜面を有する物体を意味する。
【0129】
移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670はまた、ねじ付きアクチュエータボア671を規定する。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672は更に、アクチュエータ通路678を規定するオフセットタブ673と、限定ではないが、ねじ付きボア679などの幾つかの結合部材とを含む。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのリテーナ体674はまた、リテーナプレナム688を有するアクチュエータ通路686を規定する。リテーナ体674はまた、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体のねじ付きボア679と揃えられるように構成された複数のファスナー通路690を規定する。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのアクチュエータ676は、細長いねじ部702と、径方向に延びるフランジ704と、限定ではないが6辺ラグなどの工具インターフェース706を有する本体700を含む。
【0130】
移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、ある実施形態では、以下のように組み立てられる。即ち、要素が配置される順序は、最終的な構成が以下に説明するようなものである限り、以下に説明されるようなものである必要はない。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670及び移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ本体の傾斜面680,682が互いに接触した状態で配置される。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのアクチュエータ676が、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672のアクチュエータ通路678を通って、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体のアクチュエータボア671と螺合する。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリアクチュエータの工具インターフェース706が、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのリテーナ体のアクチュエータ通路686に通されて、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのリテーナ体674が移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体のオフセットタブ673に接する。この配置では、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのリテーナ体のファスナー通路690を通って移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体のねじ付きボア679に延びるファスナーによって、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのリテーナ体674は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672に結合されるか、直接結合されるか、又は固定される。この配置では、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのアクチュエータフランジ704は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリのリテーナ体のリテーナプレナム688にトラップされている。故に、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、先に定義されているような「一体型アセンブリ」である。
【0131】
更に、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリアクチュエータの工具インターフェース706は、露出しており、操作されるように構成されている。即ち、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリアクチュエータの工具インターフェース706は、回転されるように構成されている。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリアクチュエータの工具インターフェース706の回転により、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670及び移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672は、互いに対して長手方向に移動する。更に、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670と移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672とが移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの傾斜面680,682で相互作用をすることから、この動きにより、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580の断面積が増加する(又は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリアクチュエータ676の回転方向に応じて減少する)。即ち、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、2つの配置、即ち、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580の断面積が相対的に小さい(本明細書では、位置決めキーアセンブリの第2の配置との比較を意味する)第1の小さい配置と、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580の断面積が相対的に大きい(本明細書では、位置決めキーアセンブリの第1の配置との比較を意味する)第2の大きい配置との間で変化する。以下に説明するように、位置決めキーアセンブリ580は、真空式スターホイール本体アセンブリ450/トラベラーアセンブリカラー620を回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の回転軸と揃えるように構成されている。故に、これらの配置を言い換えると、位置決めキーアセンブリ580は、位置決めキーアセンブリ580が真空式スターホイール本体アセンブリ450/トラベラーアセンブリカラー620を回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の回転軸に揃えない第1の小さい配置と、位置決めキーアセンブリ580が真空式スターホイール本体アセンブリ450/トラベラーアセンブリカラー620を回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の回転軸に揃える第2の大きい配置との間を移動するように構成される。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580の外面は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670及び移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第2の楔体672が互いに対して移動する際に、概ね平行なままであることに留意のこと。
【0132】
クイック交換真空式スターホイールアセンブリ400は、一実施形態では、以下のように組み立てられる。即ち、要素が配置される順序は、最終的な構成が以下に説明されるようなものである限り、以下に説明されるようなものである必要はない。クイック交換真空式スターホイールアセンブリ400は加工ステーション20に結合されて、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412はフレームアセンブリ12に結合され、直接結合され、又は固定されることは理解される。回転シャフトアセンブリ回転シャフト416が、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412を通って延びる。上述したように、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416は、駆動アセンブリ2000に作動的に結合されて、回転するように構成される。クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリ固定ベース部材562が、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412に固定される。第1の内側ガイドレール352A及び第2の内側ガイドレール353Aは、単一の保持カップリング664によって、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562に結合され、直接結合され、又は固定される。
【0133】
回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562、第1の内側ガイドレール352A及び第2の内側ガイドレール353Aは、フレームアセンブリ12に対して同じ位置に留まるように構成されている。即ち、回転軸回りに回転する以外は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416は、フレームアセンブリ12に対して移動しない。
【0134】
クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562に移動可能に結合されている。即ち、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材の支持部材通路563に摺動可能に配置されている。クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566に固定され、それと共に移動する。真空アセンブリのテレスコーピング真空導管484は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564に結合され、それと共にテレスコーピックに伸縮する。
【0135】
真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリ486はまた、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564に結合され、直接結合され、又は固定されて、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416は、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリの可動取付部の回転シャフト通路518を通って延びる。移動ハブアセンブリのラジアル軸受578は、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリ486に結合され、直接結合され、又は固定されて、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の周りに延びる。即ち、移動ハブアセンブリラジアル軸受578は、真空アセンブリの真空ハウジングアセンブリ486と回転シャフトアセンブリ回転シャフト416とを隔てる。
【0136】
トラベラーアセンブリ576は、トラベラーアセンブリカラー620に固定されたトラベラーアセンブリのトラベラーマウント630と組み合わされる。上述したように、スターホイール本体アセンブリの4つの本体セグメント452がある図示の実施形態では、トラベラーアセンブリのトラベラーマウント630は、トラベラーアセンブリ保持カップリング636及び2つのトラベラーアセンブリラグ638,640のグループを4つ含む。トラベラーアセンブリのトラベラーマウント630は、トラベラーアセンブリカラー620に固定される。上述したように、トラベラーアセンブリのトラベラーマウント630とトラベラーアセンブリカラー620とは、ある実施形態では、ファスナーによって結合されており、別の実施形態では、一体の物体である。従って、トラベラーアセンブリのトラベラーマウント630は、トラベラーアセンブリカラー620と共に回転するように構成される。
【0137】
移動ハブアセンブリ570は、後述するように、回転シャフトアセンブリ回転シャフトの遠位端422に結合され、固定される。即ち、上述したように、移動ハブアセンブリラジアル軸受578は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の周りに配置される。また、トラベラーアセンブリカラー620は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の周りに配置され、移動ハブアセンブリラジアル軸受578は、トラベラーアセンブリカラー620に結合され、直接結合され、又は固定される。即ち、トラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625は第1の位置に配置され、トラベラーアセンブリカラー本体622は、トラベラーアセンブリカラー本体622が移動ハブアセンブリラジアル軸受578に直に隣接して配置されるまで、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416上を移動する。トラベラーアセンブリカラー本体622と移動ハブアセンブリラジアル軸受578とは一緒に固定される。トラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625は、トラベラーアセンブリカラー本体622が回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に固定される第2の位置に移動する。トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体の保持カップリング636と2つのトラベラーアセンブリトラベラーマウント本体のラグ638,640の4つのグループが、トラベラーアセンブリトラベラーマウント本体632の前面、即ちフレームアセンブリ12から離間して配置された面に配置されるように、トラベラーアセンブリカラー本体622は向けられる。
【0138】
移動ハブアセンブリアクチュエータ574及びトラベラーブラケット610は作動的に結合されており、移動ハブアセンブリアクチュエータ574がトラベラーブラケット中央通路614を通って配置されて、トラベラーブラケット中央通路614に螺合する。移動ハブアセンブリアクチュエータ574は、トラベラーハブマウント中央キャビティ426に配置され、トラベラーブラケット本体アーム616,617の各々は、別個のトラベラーハブマウントスロット428,430に配置される。更に、移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第2の端部の回転可能マウント602は、移動ハブマウント中央キャビティの回転結合キャビティ427に回転可能に結合される。トラベラーブラケット610は、トラベラーブラケット本体アーム通路618の各々を通って、トラベラーアセンブリカラー本体622の前側軸方向面のねじ穴に延びるファスナー619によって、トラベラーアセンブリカラー620に結合され、直接結合され、又は固定される。この配置で、トラベラーブラケット610は、トラベラーアセンブリカラー本体622に固定される。
【0139】
移動ハブアセンブリのベース572は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト本体の遠位端422に固定され、移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第1の端部594、即ち六角頭ラグ598は、移動ハブアセンブリベース本体の中央開口を通って延びる。即ち、移動ハブアセンブリベース本体581を通って延びるファスナー582は、移動ハブアセンブリ回転シャフトの遠位端422の軸方向面に配置されたねじ穴に結合される。この配置で、移動ハブアセンブリのベース572は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト本体418に固定される。
【0140】
更に、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580、より具体的には移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリの第1の楔体670が、トラベラーアセンブリカラー本体位置決めキーマウント626に固定される。この配置において、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、本明細書で言うところの保持カップリング及び/又は保持リリースカップリングである。更に、位置決めキーアセンブリ580は、クイック交換高さ調節アセンブリの保持リリースカップリング552のうちの1つである。この配置では、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、回転シャフトアセンブリ位置決めキーマウント432とトラベラーアセンブリカラー本体の位置決めキーマウント626との間に配置される。言い換えると、回転シャフトアセンブリ位置決めキーマウント432とトラベラーアセンブリカラー本体位置決めキーマウント626とが揃えられて、概ね対向して配置されている場合、回転シャフトアセンブリ位置決めキーマウント432とトラベラーアセンブリカラー本体位置決めキーマウント626と、本明細書に言う、「クイック交換真空式スターホイールアセンブリ位置決めキーキャビティ」583を規定する。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ位置決めキーキャビティ583に対応するように構成される。即ち、第1の配置では、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ位置決めキーキャビティ583内に締まり無く収まる。移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580が第2の配置、即ちより大きな断面積を有する配置にある場合、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、トラベラーアセンブリカラー620を回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の回転軸と揃えるように移動させる。即ち、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580が第2の配置に移動するにつれて、即ち、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ位置決めキーアセンブリ580の断面積が増えると、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416とトラベラーアセンブリカラー620と作動的に係合して、これらの要素を互いに揃えるように移動させる。この文脈で使用されるように、「揃える」とは、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416及びトラベラーアセンブリカラー620の回転軸が実質的に整列されていること、即ち、互いに同一の広がりを有することを意味する。
【0141】
真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452は、トラベラーアセンブリトラベラーマウント630に結合されるか、直接結合されるか、又は固定される。即ち、真空式スターホイールアセンブリの本体セグメント452の各々は、スターホイールアセンブリセグメント軸方向取付部の通路466,468,469を、それらに関連するトラベラーアセンブリ取付部の保持カップリング636及びアライメントラグ638,640と結合させることで、トラベラーアセンブリトラベラーマウント630に結合される。スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、トラベラーアセンブリトラベラーマウントの単一の保持カップリング636によって、トラベラーマウント630に結合されることに留意のこと。
【0142】
この配置では、スターホイール本体アセンブリのシール面474は、真空シールアセンブリ本体542と密閉係合する。従って、スターホイール本体キャビティ472は実質的に密閉されて、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの周縁ポケット通路470以外の開口を通る空気の流れを妨げる。更に、この配置では、真空アセンブリ480は、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの邪魔されていない周縁ポケット通路470と流体連通する。
【0143】
更に、上述したように、第1の内側ガイドレール352A及び第2の内側ガイドレール353Aの各々は、単一の保持カップリング664によって内側ガイドレール取付ブロック660に結合され、直接結合され、又は固定される。内側ガイドレール取付ブロック660は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562に結合、直接結合、又は固定される。第1の外側ガイドレール354A及び第2の外側ガイドレール355Aの各々は、単一の保持カップリング664によって外側ガイドレール取付ブロック662に結合、直接結合、又は固定される。外側ガイドレール取付ブロック662は、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564に結合され、直接結合され、又は固定され、それと共に移動する。クイック交換真空式スターホイールアセンブリガイドアセンブリのガイドレール350Aは、ガイド面360Aが関連するスターホイール32からガイド距離を隔てるように配置され、方向付けされることは理解される。即ち、内側及び外側ガイドレールの取付ブロック660,662は、内側ガイドレール352及び/又は外側ガイドレール354の位置決めノッチ(図示せず)に結合されるように構成された位置決めラグ(図示せず)を含む。位置決めラグ及び位置決めノッチは、缶ボディ1に対してガイド距離でガイドレールガイド面360を位置決めするように構成される。
【0144】
この配置では、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412と、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの固定ベース部材562と、第1の内側ガイドレール352A及び第2の内側ガイドレール353Aとは、フレームアセンブリ12に対して同じ位置に保持されるように構成される。更に、第2の配置にある移動ハブアセンブリの位置決めキーアセンブリ580と、第2の配置にあるトラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625とによって、移動ハブアセンブリ570及び真空式スターホイール本体アセンブリ450は、回転シャフトアセンブリの回転シャフト416に固定され、それと共に回転するように構成される。更に、真空アセンブリ480は、スターホイール本体キャビティ472と流体連通する。これが、クイック交換真空式スターホイールアセンブリ400の作動構成である。
【0145】
高さが異なる缶ボディに対してクイック交換真空式スターホイールアセンブリ400を調整するためには、2つのカップリング、即ち、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580とトラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625とを作動させるだけでよい。即ち、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580が第1の配置に動くと、位置決めキーアセンブリ580が第2の配置にあることによって生じる付勢力は低減する。トラベラーアセンブリカラー本体の保持リリースカップリング625が第1の位置にある場合、トラベラーアセンブリカラー620は、もはや回転シャフトアセンブリの回転シャフト416に固定されていない。故に、トラベラーアセンブリカラー620と、それに固定された全ての要素とは、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416に沿って長手方向に自由に移動できる。故に、開示された構成は、先に定義されたクイック交換高さ調節アセンブリ550である。
【0146】
トラベラーアセンブリカラー620に固定される要素には、以下のものが含まれる:トラベラーアセンブリトラベラーマウント630、真空式スターホイール本体アセンブリ450(トラベラーアセンブリトラベラーマウント630に固定される)、移動ハブアセンブリラジアル軸受578(トラベラーアセンブリカラー620及び真空アセンブリ480に固定される)、真空アセンブリ480、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564(真空アセンブリ480に固定される)、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの細長い支持部材566(クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564に固定される)、第1の外側ガイドレール354A及び第2の外側ガイドレール355A(クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリのベースアセンブリの可動ベース部材564に固定される)。真空アセンブリテレスコーピング真空導管484が、その他の真空アセンブリ480の構成要素を真空発生器482に対して移動可能にすることは理解される。
【0147】
トラベラーアセンブリカラー620とそれに固定された要素の移動は、移動ハブアセンブリアクチュエータ574を回転させることによって達成される。例示的な実施形態では、工具(図示せず)が、移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第1の端部の六角頭ラグ598に作動的に結合される。次に、移動ハブアセンブリアクチュエータ574が回転される。移動ハブアセンブリアクチュエータ本体の第1の端部594が回転シャフトアセンブリ回転シャフトの遠位端422に対して一定の位置にあって、移動ハブアセンブリアクチュエータ574がトラベラーアセンブリのトラベラーブラケットの中央通路614に螺合しているので、移動ハブアセンブリアクチュエータ574の回転は、トラベラーブラケット610を、回転シャフトアセンブリの回転シャフト416の回転軸に沿って移動させる。トラベラーブラケット610がトラベラーアセンブリカラー620に固定されているので、トラベラーアセンブリカラー620及びそれに固定された要素もまた、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416の回転軸に沿って移動する。言い換えると、移動ハブアセンブリアクチュエータ574が作動すると、真空式スターホイール本体アセンブリ450及び真空アセンブリ480が、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416上の第1の長手方向位置と、回転シャフトアセンブリ回転シャフト416上の第2の長手方向位置との間で移動する。更に代替的な表現で述べると、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリ550は、2つの保持リリースカップリング552のみが第1の位置に構成された後に作動するように構成されている。このように、真空式スターホイール本体アセンブリ450の位置は、高さが異なる缶ボディを収容するように調整される。更に、開示されたクイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリ550は、スペーサを使用することなく、第1の高さの缶ボディ1のための第1の位置と、第2の高さの缶ボディ1のための第2の位置という2つの位置の間でスターホイール32が移動できるように構成される。更に、開示されたクイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリ550は、真空式スターホイール32の構成を変更することなく、第1の高さの缶ボディ1のための第1の位置と第2の高さの缶ボディ1のための第2の位置という2つの位置の間で真空式スターホイール32が移動できるように構成されている。即ち、クイック交換真空式スターホイール高さ調節アセンブリ550は、限定ではないが、フレームアセンブリ12のような固定された場所に対して移動するように構成されているが、真空式スターホイール本体アセンブリ450は構成を変えない。
【0148】
クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800は、第1の真空式スターホイール32を、特徴が異なる第2の真空式スターホイール32と交換できるように構成される通常、異なる特徴は、半径が異なるポケット34であろうが、真空式スターホイール32は、他の理由でも交換される。真空式スターホイール32を交換するためには、第1の真空式スターホイール32と、そのサイズのスターホイールに関連する構成要素とを取り外して交換しなければならないことは理解される。更に、上述したように、「クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ」800は、限られた数のカップリング、かなり限られた数のカップリング、非常に限られた数のカップリング、又は極めて限られた数のカップリングの何れかを介して、分離可能な真空式スターホイール構成要素を回転シャフトに結合、直接結合、又は固定するように構成された取付アセンブリを意味する。本明細書で使用される「分離可能な真空式スターホイール構成要素」は、本明細書では分離可能な真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452として特定される真空式スターホイール32の個々の要素(真空式スターホイール本体アセンブリ450としても特定される)と、第1の内側ガイドレール352A、第2の内側ガイドレール353A、第1の外側ガイドレール354A、及び第2の外側ガイドレール355Aとして特定される特定のサイズの真空式スターホイール32に関連するクイック交換真空式スターホイールアセンブリガイドアセンブリ300Aとを含む。これらの要素は、上述した通りである。
【0149】
図11に示すように、クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリ800は、幾つかの分離可能な真空式スターホイール構成要素802(先に特定されており、符号810でまとめて特定される)と、限られた数の保持カップリング804、かなり限られた数の保持カップリング804、非常に限られた数の保持カップリング804、又は極めて限られた数の保持カップリング804(先に説明されており、符号804によって総称される)のうちの1つと、保持カップリング804が結合する構造体(以下で説明される)とを含んでいる。クイック交換真空式スターホイール取付アセンブリの分離可能な真空式スターホイール構成要素802(以下、「分離可能真空式スターホイール構成要素」802)の各々は、かなり限られた数の保持カップリング804、非常に限られた数の保持カップリング804、又は極めて限られた数の保持カップリング804のうちの1つによって、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412(又は、加工ステーション20若しくは移送アセンブリ30上の任意の固定位置)に結合され、直接結合され、又は固定される。
【0150】
例示的な実施形態では、上述したように、真空式スターホイール本体アセンブリ450は、真空式スターホイール本体アセンブリの幾つかの本体セグメント452を含む。真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、真空式スターホイール本体アセンブリ450を交換する際に取り外されるので、真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々はまた、「分離可能真空式スターホイール構成要素」802である。各真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452は、トラベラーアセンブリのトラベラーマウント630に結合されるように構成される。上述したように、真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452の各々は、単一の又極めて限られた数の保持カップリング通路466と、第1のラグ通路468と、円弧に沿って配置された第2のラグ通路469とからなるグループを含む。故に、真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452をトラベラーアセンブリのトラベラーマウント630に結合するために、トラベラーアセンブリトラベラーマウント630は、トラベラーアセンブリトラベラーマウントの保持カップリング636と、スターホイール本体アセンブリ本体セグメントの軸方向取付部通路466,468,469に対応する円弧に沿って配置された第1のアライメントラグ638及び第2のアライメントラグ640を含むグループを含む。このようにして、各真空式スターホイール本体アセンブリの本体セグメント452は、非常に限られた数のトラベラーアセンブリトラベラーマウント本体保持カップリング636によって、トラベラーアセンブリトラベラーマウント630に結合される。
【0151】
先に定義されているように、クイック交換真空式スターホイールアセンブリのガイドレール350は、「分離可能な真空式スターホイール構成要素802」として含まれている。即ち、クイック交換真空式スターホイールアセンブリのガイドレール350の各々は、特定のサイズの真空式スターホイール本体アセンブリ450からガイド距離を隔てて配置されるように構成されたガイド面360Aを有する。故に、真空式スターホイール本体アセンブリ450が交換されると、クイック交換真空式スターホイールアセンブリのガイドレール350も同様に交換される。上述したように、クイック交換真空式スターホイールアセンブリガイドアセンブリ300Aは、幾つかのガイドレール350Aを含む。各ガイドレール350Aは、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412に(他の幾つかの要素を介して)結合される。即ち、クイック交換真空式スターホイールアセンブリのガイドレール350は、内側ガイドレール取付ブロック660及び外側ガイドレール取付ブロック662を含む。内側ガイドレール取付ブロック660及び外側ガイドレール取付ブロック662は、回転シャフトアセンブリハウジングアセンブリ412に(他の複数の要素を介して)結合される。各ガイドレール350Aは、非常に限られた数の保持カップリング664によって、ガイドレール取付ブロック660,662のうちの1つに結合される。
【0152】
概して、加工ステーション20の各々は、缶ボディの第1の端部6の断面積を減少させるように缶ボディ1を部分的に形成するように構成される。加工ステーション20は、限定ではないが、特定のダイのような、単一の加工ステーション20に固有の幾つかの要素を含む。加工ステーション20の他の要素は、加工ステーション20の全て又は大半に共通している。以下の説明は、共通の要素に関連しており、故に、説明は、単一の一般的な加工(成形)ステーション20(以下、「成形ステーション」20’)に向けられている。しかしながら、任意の加工ステーション20は、以下で説明される要素を含んでよいことは理解される。
【0153】
図27に示すように、各成形ステーション20’は、クイック交換アセンブリ900、インボードタレットアセンブリ1000及びアウトボードタレットアセンブリ1200を含む。更に、周知のように、インボードタレットアセンブリ1000及びアウトボードタレットアセンブリ1200の要素は、間隙1001だけ概ね離れており、缶ボディ1は、インボードタレットアセンブリ1000とアウトボードタレットアセンブリ1200との間、即ち間隙1001内で移動する。クイック交換アセンブリ900は、インボードタレットアセンブリ1000及びアウトボードタレットアセンブリ1200の特定の要素を、限られた数のカップリング、かなり限られた数のカップリング、非常に限られた数のカップリング、又は極めて限られた数のカップリングのうちの1つによって、フレームアセンブリ、インボードタレットアセンブリ又はアウトボードタレットアセンブリのうちの少なくとも1つに結合するように構成される。
【0154】
即ち、成形ステーションクイック交換アセンブリ900は、成形ステーション20’の要素の迅速な交換を可能にするように構成されている。本明細書では、「成形ステーションクイック交換アセンブリ900」は、成形ステーション20’に結合された幾つかの要素(又はサブコンポーネント)について、限られた数の保持カップリング、かなり限られた数の保持カップリング、非常に限られた数の保持カップリング、極めて限られた数の保持カップリング、及び/又は、限られた数の保持リリースカップリング、かなり限られた数の保持リリースカップリング、非常に限られた数の保持リリースカップリング、及び/又は、極めて限られた数の保持リリースカップリングのうちの1つを有するカップリングを含む。成形ステーションクイック交換アセンブリ900の要素は、以下で説明される。
【0155】
概して、インボードタレットアセンブリ1000は、フレームアセンブリ12(上述したより大きなフレームアセンブリ12の一部である)と、幾つかの固定要素1002と、幾つかの可動要素1004とを含む。インボードタレットアセンブリの固定要素1002は、フレームアセンブリ12に結合されているか、直接結合されているか、又は固定されており、概して、フレームアセンブリ12に対して移動しない。固定要素は、カムリング1010を含む。インボードタレットアセンブリの可動要素1004は、(上述したような)真空式スターホイール32と、フレームアセンブリ12に回転可能に結合された細長いプロセスシャフトアセンブリ1020とを含む。真空式スターホイール32は概ね、間隙1001に配置される。インボードタレットアセンブリ1000の他の公知の要素が知られているが、ここでの説明には関係しない。インボードタレットアセンブリンのカムリング1010(とアウトボードタレットアセンブリのカムリング)は略円形であって、間隙1001に向かってオフセットしているオフセット部分を有する。
【0156】
インボードタレットアセンブリのプロセスシャフトアセンブリ1020(以下、「プロセスシャフトアセンブリ1020」という)は、細長いシャフト1022(本明細書では「プロセスシャフトアセンブリ本体」1022とも認識される)を含む。プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022は、ある実施形態では一体の物体(図示せず)であり、別の実施形態では、シャフトセグメント1024A,1024B等のアセンブリである。シャフトセグメント1024A,1024Bは、互いに固定され、単一の物体1024として回転することは理解される。プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022は、駆動アセンブリ2000に作動的に結合されており、フレームアセンブリ12に対して回転するように構成されている。後述するように、アウトボードタレットアセンブリ1200はまた、幾つかの回転要素、即ち、後述するアウトボードタレットアセンブリの上部プッシャーアセンブリ1260を含む。アウトボードタレットアセンブリ1200の回転要素は、プロセスシャフトアセンブリ1020に結合され、直接結合され、又は固定され、それと共に回転する。
【0157】
例示的な実施形態では、プロセスシャフトアセンブリ1020は、ノックアウトラムマウント1030と、複数のノックアウトラムアセンブリ1040と、幾つかのダイアセンブリ1060と、ダイアセンブリ支持部1080と、スターホイールアセンブリ1090とを含む。スターホイールアセンブリ1090は、上述したような真空式スターホイール302ではなく、幾つかのセグメント1096(2つが示されており、各々は約180°の円弧にわたって延びている)を含む、略平面状の略環状本体アセンブリ1094を含むガイドスターホイール1092である。周知のように、ガイドスターホイール本体アセンブリ1094の径方向面は、缶ボディ1の半径に概ね対応する大きさの幾つかのポケット1100を規定する。異なる半径を有する缶ボディ用に、異なるガイドスターホイール1092が必要であることは理解される。
【0158】
成形ステーションクイック交換アセンブリ900は、スターホイールマウント902と、幾つかのスターホイール保持カップリング904とを含む。成形ステーションクイック交換アセンブリのスターホイールマウント902は、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022に結合される、直接結合される、又は固定される環状体906を含む。スターホイール保持カップリング904は、成形ステーションクイック交換アセンブリのスターホイールマウント902の露出した(フレームアセンブリ12から離れた)軸方向面に結合される。例示的な実施形態では、ガイドスターホイール本体アセンブリの本体セグメント1096の各々に関連する非常に限られた数のスターホイール保持カップリング904又は極めて限られた数のスターホイール保持カップリング904のうちの一方が存在する。ガイドスターホイール本体アセンブリの本体セグメント1096の各々は、スターホイール保持カップリング904のパターンに対応するパターンで配置された幾つかの通路1098を含むことは理解される。例示的な実施形態では、各ガイドスターホイール本体アセンブリの本体セグメント1096が、非常に限られた数の通路1098を含む場合、複数のラグ通路(これは、本明細書で使用されるようなカップリングではない)(図示せず)もまた存在する。この実施形態では、図示されていないが、成形ステーションのクイック交換アセンブリスターホイールマウント902は、成形ステーションクイックの交換アセンブリスターホイールマウント902の露出した(フレームアセンブリ12から離れた)軸方向面に複数のラグ(図示せず)を含む。このようにして、ガイドスターホイール本体アセンブリの本体セグメント1096の各々は、成形ステーションクイック交換アセンブリのスターホイールマウント902に結合される。更に、ネッカーマシン10が、異なる半径を有する缶ボディを収容するために変更される必要がある場合、ガイドスターホイール本体アセンブリ1094は、本明細書で説明した成形ステーションクイック交換アセンブリ900の要素を使用して交換される。これにより、上述した問題が解決される。
【0159】
アウトボードタレットアセンブリ1200は、上部1202及び下部1204を含む。アウトボードタレットアセンブリ下部1204は、インボードタレットアセンブリ1000に対して一定位置に配置されたベース1206を含む。即ち、アウトボードタレットアセンブリの下部1204は、フレームアセンブリ12に固定されるか、又は基体(符号なし)に固定される。この構成では、アウトボードタレットアセンブリの下部1204は、インボードタレットアセンブリ1000に対して動かないように構成される。アウトボードタレットアセンブリ下部のベース1206は、図示されているように、細長い略直線状のレール1208である幾つかのガイド要素を含む。
【0160】
アウトボードタレットのアセンブリ上部1202は、ベースアセンブリ1210、支持アセンブリ1212、カムリング1214、及びプッシャーアセンブリ1260を含む。アウトボードタレットアセンブリ上部のベースアセンブリ1210と、アウトボードタレットアセンブリ上部の支持アセンブリ1212と、アウトボードタレットアセンブリ上部のカムリング1214とは、例示的な実施形態では、互いに結合され、直接結合され、又は固定されて、互いに相対的に移動しない。アウトボードタレットアセンブリ上部のベースアセンブリ1210は、図示されているようにレール通路1222である幾つかのガイドフォロアを含むハウジング1220を含む。
【0161】
アウトボードタレットアセンブリ上部1202は、アウトボードタレットアセンブリ下部のベース1206に移動可能に結合される。即ち、アウトボードタレットアセンブリ上部のベースアセンブリハウジングのレール通路1222は、アウトボードタレットアセンブリ下部のベースのレール1208にわたって配置される。更に、上述したように、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022は、アウトボードタレットアセンブリ上部のプッシャーアセンブリ1260へと、又はそれを通って延びて、それに動作可能に結合される。故に、アウトボードタレットアセンブリ上部のプッシャーアセンブリ1260は、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022と共に回転するように構成される。
【0162】
この配置では、アウトボードタレットアセンブリ上部1202は、軸方向、即ち、長手方向に、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022にわたって移動するように構成される。即ち、アウトボードタレットアセンブリ上部1202は、アウトボードタレットアセンブリ上部1202がインボードタレットアセンブリ1000により近く配置される第1の位置(「より近く」は、第2の位置に相対する相対的な用語である)と、アウトボードタレットアセンブリ上部1202がインボードタレットアセンブリ1000からより離れて配置される第2の位置(「更に」、第1の位置に相対する相対的な用語である)との間を移動するように構成される。この動きにより、成形ステーション20’が、高さが異なる缶ボディ1を処理するように構成されることは理解される。即ち、比較的短い缶ボディについては、アウトボードタレットアセンブリ上部1202は第1の位置にあり、比較的長い缶ボディについては、アウトボードタレットアセンブリ上部1202は第2の位置にある。
【0163】
成形ステーションのクイック交換アセンブリ900は、第1の位置と第2の位置の間でアウトボードタレットアセンブリ上部1202を移動させるように構成された「単一ポイント移動アセンブリ」920を含む。本明細書では、「単一ポイント移動アセンブリ」920は、移動アセンブリ用の単一のアクチュエータを有する、又は、移動アセンブリ用の単一のアクチュエータとロックアセンブリ用の単一のアクチュエータとを有する構造である。単一ポイント移動アセンブリ920は、アウトボードタレットアセンブリ1200に配置される。例示的な実施形態では、単一ポイント移動アセンブリ920は、回転アクチュエータ922を有するジャックスクリュー(図示せず)と、ジャックスクリューリテーナ(図示せず)と、単一のロックアセンブリアクチュエータ924を有するロックアセンブリ(概ね図示せず)とを含む。ジャックスクリューリテーナは、ジャックスクリューのねじ山と作動的に係合するように構成されたねじ付きカラーである。ジャックスクリューリテーナは、アウトボードタレットアセンブリ上部1202に結合され、直接結合され、又は固定される。ジャックスクリューは、アウトボードタレットアセンブリ下部のベース1206に回転可能に結合される。周知のように、ジャックスクリューの長手方向軸(回転軸)は、アウトボードタレットアセンブリ下部のベースのレール1208に概ね平行に延びる。この構成では、単一ポイント移動アセンブリ回転アクチュエータ922の作動により、アウトボードタレットアセンブリ上部1202が第1位置と第2位置との間を移動する。これにより、上述した問題が解決される。単一ポイント移動アセンブリの単一ロックアセンブリアクチュエータ924は、カムアセンブリ(図示せず)に結合される。カムアセンブリは、アウトボードタレットアセンブリ上部1202に結合され、直接結合され、又は固定される。カムは、カムがアウトボードタレットアセンブリ下部1204の一部と係合せず、アウトボードタレットアセンブリ上部1202がアウトボードタレットアセンブリ下部1204に対して自由に移動する、ロックされていない第1の位置と、カムがアウトボードタレットアセンブリ下部1204の一部と係合し、アウトボードタレットアセンブリ上部1202がアウトボードタレットアセンブリ下部1204に対して自由に移動しない、ロックされた第2の位置との間で移動するように構成される。
【0164】
単一ポイント移動アセンブリ920と、例示的な実施形態では、ジャックスクリュー/ジャックスクリューリテーナ及びカムアセンブリは夫々、保持結合アセンブリ及び/又は保持リリース結合アセンブリである。更に、単一ポイント移動アセンブリ920は、限られた数の保持カップリングを含む。従って、アウトボードタレットアセンブリ上部1202は、限られた数の保持カップリング又は保持リリースカップリングの作動を介して、第1の位置と第2の位置の間で移動するに構成されている。
【0165】
アウトボードタレットアセンブリ1200、及び例示的な実施形態ではアウトボードタレットアセンブリ上部1202は、プッシャーラムブロック1250と、幾つかのプッシャーアセンブリ1260とを更に含む。例示的な実施形態では、プッシャーラムブロック1250は、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022に結合され、直接結合され、又は固定されて、それに伴って回転する環状体を含む。周知のように、各プッシャーアセンブリ1260は、缶ボディ1を一時的に支持し、関連するダイアセンブリ1060に向けて缶ボディを移動させるように構成される。プッシャーアセンブリ1260で支持された缶ボディ1が関連するダイアセンブリ1060と適切に係合するためには、プッシャーアセンブリ1260は関連するダイアセンブリ1060と揃えられる必要がある。これは、位置決めキーを用いて達成される。
【0166】
図28に示すように、アウトボードタレットアセンブリ1200は、位置決めキーアセンブリ1280を含む。アウトボードタレットアセンブリの位置決めキーアセンブリ1280は、上述した移動ハブアセンブリの位置決めキーアセンブリ580と略同じである。アウトボードタレットアセンブリの位置決めキーアセンブリ1280は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580と略同じであるので、アウトボードタレットアセンブリ位置決めキーアセンブリ1280の詳細は本明細書では説明されないが、類似した要素が存在し、「アウトボードタレットアセンブリ位置決めキーアセンブリ[X]」という集合的な形容詞によって特定され、それらの要素の符号は、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580の要素に対して+700であることは理解されよう。例えば、移動ハブアセンブリ位置決めキーアセンブリ580は、第1の楔体670を含んでおり、従って、アウトボードタレットアセンブリの位置決めキーアセンブリ1280は、第1の楔体1370を含む。
【0167】
図29に示すように、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250は、位置決めキーマウント1252を規定し、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022は、対応する位置決めキーマウント1254を規定する。即ち、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250は、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022上に配置され、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロックの位置決めキーマウント1252はプロセスシャフトアセンブリのシャフトの位置決めキーマウント1254と反対側に配置される。これにより、2つの位置決めキーマウントが成形ステーションのシャフトアセンブリのクイック交換アセンブリ位置決めキーアセンブリのキャビティ1256を形成する。アウトボードタレットアセンブリの位置決めキー1280は、成形ステーションのシャフトアセンブリのクイック交換アセンブリの位置決めキーアセンブリのキャビティ1256に配置される。上述した移動ハブアセンブリ位置決めのキーアセンブリ580と実質的に類似した方法では、アウトボードタレットアセンブリの位置決めキー1280は、成形ステーションシャフトアセンブリのクイック交換アセンブリの位置決めキーアセンブリの断面積は相対的に小さく、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250は、プロセスシャフトアセンブリのプロセスシャフト1022と揃っていない第1の配置と、成形ステーションのシャフトアセンブリのクイック交換アセンブリの位置決めキーアセンブリ1280の断面積が相対的に大きく、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250がプロセスシャフトアセンブリのプロセスシャフト1022と揃えられた、第2の配置との間で移動する。このように、アウトボードタレットアセンブリの位置決めキー1280は、プッシャーアセンブリ1260を移動させて関連するダイアセンブリ1060と揃えるように構成されている。
【0168】
図27に示すように、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250は、プッシャーアセンブリの幾つかのリニア軸受1258を更に含む。図示されているように、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロックのプッシャーアセンブリのリニア軸受1258(以下、「プッシャーアセンブリリニア軸受1258」という)は、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022の回転軸に実質的に平行に延びている。プッシャーアセンブリリニア軸受1258については、以下で更に説明する。
【0169】
図30乃至図34に示すように、プッシャーアセンブリ1260は互いに実質的に同じであり、本明細書では1つのみが説明される。図28に示すように、プッシャーアセンブリ1260は、ハウジング1400と、クイックリリース取付アセンブリ1410と、プッシャーパッド1480とを含む。プッシャーアセンブリハウジング1400は、キャビティ1404を規定し、2つの隣接するカムフォロア1406,1408を支持する本体1402を含む。プッシャーアセンブリハウジング1400は、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250に移動可能に結合され、それと共に回転する。より具体的には、プッシャーアセンブリハウジング1400は、軸受通路1409を規定する。プッシャーアセンブリハウジング1400は、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250に移動可能に結合されており、プッシャーアセンブリリニア軸受1258は、プッシャーアセンブリハウジングの軸受通路1409に配置される。更に、プッシャーアセンブリハウジングのカムフォロア1406,1408は、アウトボードタレットアセンブリ上部のカムリング1214に作動可能に結合される。このように、アウトボードタレットアセンブリのプッシャーラムブロック1250が回転すると、プッシャーアセンブリのハウジング1400の各々は、プッシャーアセンブリのハウジング1400がアウトボードタレットアセンブリ下部1204の近くにある、格納された第1の位置と、プッシャーアセンブリのハウジング1400がインボードタレットアセンブリ1000の近くにある、伸びた第2の位置との間で移動するように構成されている。
【0170】
プッシャーアセンブリのプッシャーパッド1480の各々は、特定の半径を有する缶ボディ1に対応する、即ち、支持するように構成されていることは理解される。従って、ネッカーマシン10に半径が異なる缶ボディ1を処理する必要がある場合、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド1480を交換しなければならない。本明細書では成形ステーションのクイック交換アセンブリ900の要素としても特定されるクイック交換取付アセンブリ1410は、非常に限定された、又は例示的な実施形態では、極めて限られた数の保持カップリングを使用する一方で、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド1480を交換できるように構成されている。
【0171】
即ち、以下に説明するように、各クイックリリース取付アセンブリ1410は、保持リリース結合アセンブリである。各クイックリリース取付アセンブリ1410は、ベース1412と、幾つかのボール1414(1つが図示されている)と、ボールロックスリーブ1416と、ボールリテーナ1418と、幾つかの付勢デバイス1420とを含む。クイックリリース取付アセンブリの付勢デバイス1420は、例示的な実施形態では、ばね1422である。図示されているように、クイックリリース取付アセンブリのベース1412、ボールロックスリーブ1416、及びボールリテーナ1418は夫々、略円筒体及び環状体1413,1415,1419である。例示的な実施形態では、ボールリテーナ1418は、外側スリーブを含む。プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのベース1412は、限定ではないが、ねじ山などの外面カップリング1421を含む、環状本体1413を含む。プッシャーアセンブリのハウジング本体のキャビティ1404は、対応するカップリングを有することは理解される。プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのベース1412は、プッシャーアセンブリハウジング1400に結合され、直接結合され、又は固定されるように構成される。プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ1416は、第1の端部1430、中間部1432、及び第2の端部1434を有する略環状体1417を含む。プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ体の第1の端部1430は、テーパ部1431を含む。プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ体の中間部1432は、内向きに延びる径方向ラグ1436を含む。プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールリテーナ1418は、スリーブ体のラグスロット1450を有する略環状体1419を含む。
【0172】
プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのベース1412の各々は、でプッシャーアセンブリハウジング1400に結合され、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのベース本体1413は、プッシャーアセンブリハウジングの関連する取付キャビティ1404に実質的に配置される。各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ本体1417は、プッシャーアセンブリハウジングの関連する取付キャビティ1404内に移動可能に配置され、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ体の第1の端部1430は、関連するプッシャーアセンブリクイックリリース取付アセンブリのベース1412に隣接して配置される。各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ本体1417は、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリの付勢デバイス1420によって前方に付勢される。各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールリテーナ1418は、プッシャーアセンブリハウジングの関連する取付キャビティ1404内に、そして概ね、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリの関連するボールロックスリーブ本体1417に移動可能に配置される。各プッシャーアセンブリのクイックリリースの取付アセンブリのボールリテーナ1418は、プッシャーアセンブリのクイックリリースの取付アセンブリの付勢デバイス1420によって前方に付勢される。更に、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ体の中間部のラグ1436は、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールリテーナの関連するラグスロット1450を通って延びる。更に、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付ボール1414は、プッシャーアセンブリのクイックリリースの取付アセンブリの関連するベース1412と、プッシャーアセンブリのクイックリリースの取付アセンブリの関連するボールリテーナ1418との間に挟まれる。
【0173】
この構成では、各クイックリリース取付アセンブリ1410は、3つの配置の間を移動するように構成される。非係合の第1の配置では、プッシャーパッドがプッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのベース1412内に配置されておらず、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ本体1417は、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリの関連するボールリテーナ1418に対して前方に付勢されて、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付ボール1414が内側部分に向けて付勢される。解除位置では、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ本体1417が、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリの関連するボールリテーナ1418に対して方向位置に付勢され、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付ボール1414が外側位置に向けて付勢される。係合する第2の位置では、プッシャーパッド1480がプッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのベース1412内に配置され、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ本体1417が、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールリテーナ1418に対して前方位置に向けて付勢され、各プッシャーアセンブリのクイックリリース取付ボール1414が、プッシャーパッド本体の第1の端部の関連するロックチャネル1488内に配置される内側位置に向かって付勢される。
【0174】
プッシャーアセンブリのプッシャーパッド1480は実質的に同じであり、1つだけが説明される。プッシャーアセンブリのプッシャーパッド1480は、狭い第1の端部1484と広い第2の端部1486とを含んでおり、通路1487を規定する環状の本体1482を含む。即ち、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体1482は、略T字形の断面を有する。プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体1482の第1の端部1484は、その外面にロックチャネル1488を含む。プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体の第1の端部1484をプッシャーアセンブリクイックのリリース取付アセンブリのベース1412に挿入することにより、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体の第1の端部1484がクイックリリース取付アセンブリの幾つかのボール1414を外側に変位させることによって、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体1482は、クイックリリース取付アセンブリ1410に結合される。プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体1482のプッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのベース1412内への更なる移動は、プッシャーアセンブリプッシャーパッド本体の第1の端部のロックチャネル1488を移動させてクイックリリース取付アセンブリの幾つかのボール1414と揃える。即ち、クイックリリース取付アセンブリの幾つかのボール1414は、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体の第1の端部のロックチャネル1488内に配置される。これは、上述したクイックリリース取付アセンブリの第2の配置である。
【0175】
クイックリリース取付アセンブリ1410は、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブのラグ1436を付勢して、プッシャーアセンブリハウジング本体のキャビティ1404内で前方位置から後方位置に移動させることによって、第2の配置から解放配置に移動するように作動させるように構成される。この動作により、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ1416が移動することで、プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブ体の第1の端部のテーパ部1431が、クイックリリース取付アセンブリの幾つかのボール1414に隣接し、それによって、クイックリリース取付アセンブリの幾つかのボール1414が径方向外向きに移動する。即ち、クイックリリース取付アセンブリの幾つかのボール1414は、もはやプッシャーアセンブリプッシャーパッド本体の第1の端部のロックチャネル1488に配置されていない。この配置では、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド1480を、クイックリリース取付アセンブリ1410から取り外しできる。プッシャーアセンブリのクイックリリース取付アセンブリのボールロックスリーブのラグ1436は、例示的な実施形態では、略円柱状のロッド又は同様の構造体がプッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体通路1487を通って挿入されることによって作動する。従って、極めて限られた数のカップリング、即ち1つのクイックリリース取付アセンブリ1410のみが、プッシャーアセンブリ本体1402とプッシャーアセンブリ取付アセンブリ1410とを結合するために使用される。
【0176】
更に、プッシャーアセンブリのプッシャーパッド本体の第2の端部1486の各々は、缶ボディ1がガイドスターホイール1092に隣接して移動する際に缶ボディ1を保護するように構成されて、軸方向に延びる円弧状のリップ1490を含む。プッシャーパッド本体の第2の端部のリップ1490は、例示的な実施形態では、テーパ状であって及び/又は弾力性を有する遠位端1492を含む。更に、プッシャーパッド本体の第2の端部のリップ1490は、180度未満、例示的な実施形態では約140度の円弧にわたって延びる。プッシャーパッド本体の第2の端部のリップ1490は、缶ボディ1のロケータ(locator)である。本明細書では、「缶ボディロケータ」は、缶ボディ1を支持し、缶ボディ1をダイアセンブリ1060に整列させ、缶ボディ1がガイドスターホイール1092に隣接して移動する際に缶ボディ1を保護するように構成された構造体である。
【0177】
図27に示すように、成形ステーションのクイック交換アセンブリ900は、クイック交換ダイアセンブリ1500を更に含む(その要素はまた、本明細書では、インボードタレットアセンブリプロセスシャフトアセンブリダイアセンブリ1060として特定され、その逆もしかりである)。
【0178】
上述したように、プロセスシャフトアセンブリ1020は、複数のノックアウトラムマウント1030と、複数のノックアウトラムアセンブリ1040と、複数のダイアセンブリ1060と、ダイアセンブリ支持部1080とを含む。即ち、ダイアセンブリ支持部1080は、例示的な実施形態では、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022に結合され、直接結合され、又は固定されるように構成された環状体1082である。ダイアセンブリ支持部1080は更に、幾つかのノックアウトラムマウント1030と、複数のノックアウトラムアセンブリ1040と、幾つかのダイアセンブリ1060とを支持するように構成されている。周知のように、ノックアウトラムマウント1030は、ノックアウトラムアセンブリ1040と関連するダイアセンブリ1060とを支持する。これらの関連する要素の組が複数存在しており、それらの組は概ね同じである。そのため、以下では、これらの関連要素の一組について説明する。プロセスシャフトアセンブリ1020は、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022の周りに配置されたこれらの関連要素の複数の組を含むことは理解される。
【0179】
例示的な実施形態では、ノックアウトラムマウント1030は、ダイアセンブリ支持部1080に配置され、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022の回転軸に対して概ね平行に延びるリニア軸受1032である。この例示的な実施形態では、ノックアウトラムマウントリニア軸受1032は、「実質的に分離された」リニア軸受である。本明細書では、「実質的に分離された」リニア軸受とは、限定ではないが、ダイなどの幾つかの成形構造体に結合されるリニア軸受であって、回転カップリングが、単一方向の力のみがリニア軸受に適用されるように全ての成形構造体とリニア軸受との間に配置されているリニア軸受を意味する。
【0180】
ノックアウトラムアセンブリ1040は、内側ダイマウント1042である本体1041を含む。即ち、ノックアウトラムアセンブリの内側ダイマウント1042は、内側ダイ1560を支持し、ノックアウトラムマウント1030にわたって往復運動するように構成される。概ね、ノックアウトラムアセンブリの内側ダイマウント1042は、ノックアウトラムマウントリニア軸受1032に対応する軸受チャネルを規定する。ノックアウトラムアセンブリの内側ダイマウント1042は更に、インボードタレットアセンブリのカムリング1010と作動的に係合する2つのカムフォロア1044,1046を含む。ある実施形態では、ノックアウトラムアセンブリの内側ダイマウント1042は、一端が開放されたキャビティ1047を規定する。別の実施形態では、ノックアウトラムアセンブリの内側ダイマウント1042は、ノックアウトラムアセンブリの内側ダイマウント1042の第1の端部(内側ダイマウント1042の前面を含む)に配置された回転結合ラグ1048を含む。本明細書では、「回転結合ラグ」は、L字形断面を有する環状ラグである。
【0181】
各実施形態の要素は、別の実施形態では組み合されるが、クイック交換ダイアセンブリ1500の概ね2つの実施形態がある。両方の実施形態において、クイック交換ダイアセンブリ1500は、外側ダイマウント1502、外側ダイ1504、外側ダイクイックリリースカップリング1506、内側ダイマウント1512、内側ダイアセンブリ1514、及び内側ダイクイックリリースカップリング1516を含む。本明細書では、「外側ダイクイックリリースカップリング」及び/又は「内側ダイクイックリリースカップリング」とは、「クイックリリースカップリング」を介してマウントに結合されたダイが、限られた数のカップリング、かなり限られた数のカップリング、非常に限られた数のカップリング、又は極めて限られた数のカップリングのうちの1つが作動して解放されるように構成されており、カップリングが、保持カップリング、解放カップリング、保持リリースカップリング、又は低減作動カップリングであることを意味する。図35A乃至図39に示すように、外側ダイ1504は、外側ダイクイックリリースカップリング1506によって外側ダイマウント1502に結合されるか、直接結合されるか、又は固定される。内側ダイアセンブリ1514は、内側ダイクイックリリースカップリング1516によって内側ダイマウント1512に結合、直接結合、又は固定される。
【0182】
外側ダイ1504は、成形内面を有する略環状本体1520を含む。周知のように、外側ダイの成形内面は、缶ボディの第1の端部6の直径を減少させるように構成されており、概して第1の半径部分と第2の半径部分とを含む。外側ダイ本体1520は、近位の第1の端部1522(取り付けられる際に、間隙1001からより離れて配置される)と、中間部1523と、遠位の第2の端部1524(取り付けられる際に、間隙1001のより近くに配置される)とを含む。ある例示的な実施形態では、外側ダイ本体の第1の端部1522は、外側ダイ本体の第1の端部1522周りで外向きに径方向に延びる環状ロックリップ1525を含む。
【0183】
別の実施形態では、外側ダイ本体の第1の端部1522は、外向きに径方向に延びる幾つかの弧状のロック部材1540を含む。本明細書では、「弧状ロック部材」は、約60°未満の円にわたって延びる延長部であり、対向する弧状ロック部材と係合するように構成される。図示された実施形態では、各々が約60°で弧状に延びる3つの弧状ロック部材1540が存在する。
【0184】
図40乃至図43に示すように、内側ダイアセンブリ1514は、内側ダイ1560と内側ダイ支持部1562とを含む。内側ダイ1560は、内向きに延びるフランジ(符号は付されていない)を有する環状本体1564を含む。内側ダイ本体1564のフランジは、通路を規定する。内側ダイ支持部1562は、第1の端部1566及び第2の端部1568を有する本体1565を含む。内側ダイ支持部本体の第1の端部1566は、限定ではないが、ねじ穴などの、内側ダイ本体1564が結合される結合部1569を規定する。例えば、ファスナー(符号は付されていない)が、内側ダイ本体1564のフランジを通って、内側ダイサポート本体の第1の端部のカップリング1569、即ちねじ付きボア内に延びる。ある実施形態では、内側ダイ支持部本体1565は略環状であり、内側ダイ支持部の第2の端部1568は、外面に環状のロックチャネル1570を含む。図示されていない別の実施形態では、内側ダイ支持部本体は略平行六面体であり、内側ダイ支持部の第2の端部1568は径方向アクセスキャビティ1572を含む。本明細書では、「径方向アクセスキャビティ」とは、プロセスシャフトのアセンブリシャフト1022に対して概ね径方向に移動する一方で、回転結合ラグと係合するように構成されたキャビティを意味する。
【0185】
一実施形態では、図37Bに示されているように、外側ダイクイックリリースカップリング1506は、幾つかのバヨネット(bayonet)ピンチャネル1582と、バヨネットピンチャネル切り欠き1584と、内向きに径方向に延びるロックリップ1586とを有する略環状本体1580を含む。外側ダイクイックリリースのカップリング本体のバヨネットピンチャネル1582は、概ね同じであり、1つだけが説明される。外側ダイクイックリリースのカップリング本体のバヨネットピンチャネル1582の各々は、(取り付けられている場合に)プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022の回転軸に対して角度をもって相対的に配置された細長いオブラウンド(obround)チャネルである。更に、外側ダイクイックリリースのカップリング本体のバヨネットピンチャネル1582は、コンプライアント(compliant)材料によって規定されており、そして、オフセット端部を含む。本明細書では、「オフセット端部」とは、チャネルの長手方向軸に対して一方の側にシフトした端部である。
【0186】
更に、本明細書では、バヨネットピンチャネルの切り欠き1584は、外側ダイクイックリリースカップリング本体1580の箔肉部であって、バヨネットピンと係合しないように、さもなければ接触しないように構成された部分を意味する。即ち、環状本体において、バヨネットピンチャネルは、バヨネットピンがバヨネットピンチャネル切り欠き1584の下に収まるように構成された箔肉部である。
【0187】
図37Aに示された実施形態では、外側ダイマウント1502は、貫通する通路1592を有する略平板状の本体1590と、外側ダイマウントの通路1592の周りに配置されたカラー1594とを含む。外側ダイマウント本体1590は、一実施形態では概ね環状の円盤1596であり、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022に結合され、直接結合され、又は固定されており、複数の通路1592を、即ち、各ダイアセンブリ1060のための1つの通路1592を含む。この実施形態では、外側ダイマウント本体1590は、径方向に延びる幾つかのバヨネットピン1600、即ち、剛性ピンを含む。例示的な実施形態では、複数の外側ダイ本体のバヨネットピン1600が、外側ダイ本体1600周りに概ね均等に配置される(約120°離れて3つ示されている)。
【0188】
この実施形態では、外側ダイクイックリリースカップリング1506は、以下のように動作する。外側ダイ1504が、外側ダイ取付カラー1594の前面に配置される。外側ダイクイックリリースカップリング本体1580が、外側ダイ1504にわたって移動し、外側ダイのマウントカラーのバヨネットピン1600がバヨネットピンチャネルの切り欠き1584の下を通過して外側ダイクイックリリースカップリング本体のバヨネットピンチャネル1582に入る。この配置では、外側ダイクイックリリースカップリング本体における内向きに径方向に延びるロックリップ1586が、外側ダイ本体の第1の端部のロックリップ1525と係合する。外側ダイクイックリリースカップリング本体1580が回転すると、外側ダイクイックリリースカップリング本体のバヨネットピンチャネル1582が上述のように斜めに配置されていることから、外側ダイクイックリリースカップリング本体1580は、外側ダイ取付カラー1594に向かって引き寄せられる。これは、次に、外側ダイ1504を外側ダイ取付カラー1594に付勢する。更に別の実施形態では、コンプライアントリング1602が、外側ダイクイックリリースカップリング本体1580と外側ダイ1504との間に配置される。
【0189】
別の実施形態では、図35A乃至図35Eに示すように、外側ダイクイックリリースカップリング1506は、内向きに径方向に延びる複数の円弧状のロック部材1542を有する環状本体を含む。外側ダイクイックリリースカップリング本体は、外側ダイ取付カラーに、又はプロセスシャフトアセンブリのシャフト1022に固定された支持要素に結合され、直接結合され、又は固定される。即ち、例えば、外側ダイクイックリリースカップリング1506は、ねじ付き端部と、外側ダイクイックリリースカップリング本体1580のねじ付き端部に対応するねじ付きボアを含む支持円盤(プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022に固定される)とを含む。外側ダイクイックリリースカップリング1506は、支持円盤に固定される。外側ダイクイックリリースカップリング1506は、内向きに径方向に延びる幾つかの円弧状ロック部材を含む。外側ダイ本体1520は、外側ダイクイックリリースカップリング1506内に、即ち、外側ダイクイックリリースカップリング本体1580とカラー1594又は支持円盤との間の配置されており、そして、外側ダイ本体のロック部材1540が外側ダイクイックリリースカップリング本体のロック部材1542と揃っていない、ロックされていない第1の位置(従って、カラー又は支持円盤から離れると、外側ダイクイックリリースカップリング本体のロック部材1542を越えて移動できる)と、外側ダイ本体のロック部材1540が外側ダイクイックリリースカップリング本体のロック部材1542と揃えられた、ロックされた第2の位置との間を移動するように構成される。更に、外側ダイのクイックリリースのカップリング本体のロック部材1542及び/又は外側ダイ本体のロック部材1540は、ロックされた第2の位置に要素がある場合に、外側ダイ本体がカラー又は支持円盤に対して付勢されるように、コンプライアント材料から作られるか、又は、十分な厚さを有する。
【0190】
本実施形態では、内側ダイ支持部の第2の端部1568は、上述したように、環状ロックチャネル1570を含む。内側ダイアセンブリ1514は、上述したものと実質的に同じであるクイックリリース取付アセンブリ1410によって、ノックアウトラムアセンブリの内側ダイ取付キャビティ1047(本明細書では「ノックアウトラムアセンブリ本体キャビティ」1047とも特定される)に結合される。即ち、クイックリリース取付アセンブリ1410は、ノックアウトラムアセンブリ本体キャビティ1047に配置される(クイックリリース取付アセンブリ1410に結合され、直接結合され、又は固定されるように螺合するか、又は他の方法で構成される)。内側ダイ支持部の第2の端部のロックチャネル1570は、クイックリリース取付アセンブリ1410のボールと係合する。
【0191】
別の実施形態では、外側ダイマウント、外側ダイ、外側ダイクイックリリースカップリング、内側ダイマウント、内側ダイアセンブリ、及び内側のダイクイックリリースカップリングは、一体型アセンブリである。図44及び図45に示すこの実施形態では、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022は、取付円盤1700を含む。プロセスシャフトアセンブリのシャフト取付円盤1700は、周縁に幾つかの径方向切り欠き1704を有する取付円盤本体1702を含む。取付円盤本体の径方向切り欠き1704は、軸方向に延びるロックチャネル1706を含む。図示されているように、取付円盤本体の径方向切り欠き1704は、略U字形であり、プロセスシャフトアセンブリのシャフトの取付円盤本体1702の径方向面に向いて開いている。
【0192】
この実施形態では、外側ダイマウントは、取付円盤本体の径方向切り欠きに対応するように構成された略平面状な本体を含む。外側ダイマウントは、径方向面(取付円盤本体1702の径方向面に略平行な表面である)を含む。外側ダイクイックリリースカップリングは、外側ダイマウント径方向面に配置されるロック爪アセンブリ1750を含む。ロック爪アセンブリは、ピボットピン1751と細長い爪体1752とを含む。ロック爪アセンブリ爪体1752は、第1の端部1754、中間部1756、及び第2の端部1758を含む。ロック爪アセンブリ爪本体の中間部は、ピボットピン通路1760を規定する。ロック爪アセンブリ爪体の第1の端部1754と、ロック爪アセンブリの爪体の第2の端部1758は、取付円盤本体のロックチャネル1706と係合するように構成される。ロック爪アセンブリ爪体1752は、ロック爪アセンブリのピボットピン1751に回転可能に結合される。この配置において、ロック爪アセンブリ1750は、ロック爪アセンブリ爪体の第1の端部1754とロック爪アセンブリ爪体の第2の端部1758とが取付円盤本体のロックチャネル1706と係合しない、ロックされていない第1の位置と、ロック爪アセンブリ爪体の第1の端部1754とロック爪アセンブリ爪体の第2の端部1758とが取付円盤本体のロックチャネル1706と係合する、ロックされている第2の位置との間を移動するように構成されている。
【0193】
更に、この実施形態では、内側ダイ支持部の第2の端部1568は、径方向アクセスキャビティ1572を含み、内側ダイマウント1042は回転結合ラグ1048を含む。このように、この実施形態では、外側ダイ及び内側ダイと、それらに結合された要素とは、一体型アセンブリとしてプロセスシャフトアセンブリのシャフト1022から取り外されるように構成される。更に、これらの要素、即ち一体型アセンブリは、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022に対して径方向に移動する。
【0194】
周知のように、缶ボディ1が成形ステーション20で成形されている最中に、缶ボディ1の内部に正圧を印加することが好ましい。この正圧は、成形中に缶ボディの損傷を阻止するのに役立つ。従って、各インボードタレットアセンブリ1000又は各プロセスシャフトアセンブリ1020は、プロセスシャフトアセンブリのダイアセンブリ1060の各々に正圧を供給するように構成された回転マニホールドアセンブリ1800を含む。プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022又はそれに固定された要素は、各々が入口1027及び出口1029を有する幾つかの略長手方向通路1028を規定することは理解される。プロセスシャフトアセンブリのシャフト出口1029の各々は、関連するプロセスシャフトアセンブリダイアセンブリ1060と流体連通するように構成される。プロセスシャフトアセンブリのシャフト入口1027の各々は、回転マニホールドアセンブリ1800に隣接して、又は直に隣接して配置される。
【0195】
例示的な実施形態では、図46乃至図48に示すように、回転マニホールドアセンブリ1800は、外側本体アセンブリ1810と内側本体1900とを含む。本明細書で説明されているように、様々なシール、軸受等は、マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリ1810の一部として特定される。即ち、マニホールドアセンブリ外側本体アセンブリ1810は、略環状の外側本体1812と、幾つかの軸受アセンブリ1820と、幾つかのシール1840と、幾つかの流体カップリング1860とを含む。マニホールドアセンブリ外側本体1812は、フレームアセンブリ12に概ね一定の位置で結合されるように構成されている。本明細書では、「概ね一定の位置」とは、1つの要素が、略円形又は円柱形の要素周りで、共にではなく回転可能であるが、その要素にわたって長手方向に移動しないことを意味する。従って、マニホールドアセンブリの外側本体1812は、後述するように、プロセスシャフトアセンブリシャフト1022周りで回転するが、一緒には回転しないように構成される。
【0196】
マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの本体1812は、幾つかの径方向通路1814を規定する。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路1814の各々は、入口1816及び出口1818を含む。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の幾つかの径方向通路1814は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812内で共通の軸方向面内に配置される。例示的な実施形態では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路1814の平面は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812の略中央に配置される。
【0197】
更に、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812は、内面1813を含む。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の内面1813は、幾つかの「スカラップ(scallop)」1815を含む。本明細書では、「スカラップ」は、概ね凹状のキャビティを意味する。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体内面のスカラップ1815の各々は、軸方向中心線1817(軸方向に見た場合における中心線)を含む。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体内面のスカラップ1815の各々は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路出口1818(を囲むように)の周囲に配置される。しかしながら、図示されているように、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路出口1818は、例示的な実施形態では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体内面のスカラップ軸方向中心線1817上に配置されない。即ち、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路出口1818の各々は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体内面のスカラップ軸方向中心線1817に対してオフセットされる。
【0198】
マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの流体カップリング1860の各々は、正又は負の圧力を生成するように構成された圧力アセンブリ(図示せず)と流体連通するように構成される。本明細書で説明されているように、圧力アセンブリは、正の圧力を生じるように構成される。更に、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの流体カップリング1860の各々は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の関連する径方向通路入口1816と流体連通するように構成される。
【0199】
略環状のマニホールドアセンブリ内側本体1900は、幾つかの直角通路1902を規定する。本明細書では、環状体の直角通路は、環状体の径方向面から環状体の軸方向面まで延びる。マニホールドアセンブリ内側本体通路1902の各々は、入口1904及び出口1906を含む。マニホールドアセンブリ内側本体1900は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812内に回転可能に配置される。
【0200】
マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの軸受アセンブリ1820の各々は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812と内側本体1900との間に配置される。例示的な実施形態では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの軸受アセンブリは3つ存在しており、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第1の環状軸受アセンブリ1822と、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第2の環状軸受アセンブリ1824と、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの環状低摩擦軸受1826とが存在する。本明細書では、「環状」軸受又はシールは、略円筒体周りで周方向に延びる軸受/シールである。例示的な実施形態では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第1の環状軸受アセンブリ1822と、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第2の環状軸受アセンブリ1824とは、「密封」軸受である。本明細書では、「密封」軸受は、互いに密封結合された2つのレース又は類似の構造体を含んでおり、限定ではないが、レースの間に配置されたボール軸受などの軸受要素を含む。例示的な実施形態では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの環状低摩擦軸受1826は、幾つかの径方向通路1828を含む環状軸受である。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの環状低摩擦軸受の通路1828の各々は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路出口1818に対応する(揃えられる)ように構成される。
【0201】
マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第1の環状軸受アセンブリ1822は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路1814の第1の軸側に配置される。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第2の環状軸受アセンブリ1824は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路1814の第2の軸側に配置される。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの環状低摩擦軸受1826は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路1814の平面に配置され、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの環状低摩擦軸受の通路1828の各々は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の関連する径方向通路1814と揃えられる。
【0202】
例示的な実施形態では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの幾つかのシール1840は、第1の環状シール1842及び第2の環状シール1844を含む。第1のシール1842は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第1の環状軸受アセンブリ1822とマニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路1814との間に配置される。第2のシール1844は、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第2の環状軸受アセンブリ1824とマニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の径方向通路1814との間に配置される。即ち、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの幾つかのシール1840は、正圧流体が、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第1の環状軸受アセンブリ1822とマニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの第2の環状軸受アセンブリ1824とに作用することを阻止するように構成される。
【0203】
回転マニホールドアセンブリ1800は、以下のように組み立てられる。マニホールドアセンブリ内側本体1900が、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812内に回転可能に配置されて、上述したように、それらの間に幾つかの軸受アセンブリ1820と幾つかのシール1840とが配置される。マニホールドアセンブリ内側本体1900が、プロセスシャフトアセンブリ本体1022に固定される。従って、マニホールドアセンブリ内側本体1900は、プロセスシャフトアセンブリ本体1022と共に回転する。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリの流体カップリング1860の各々が、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体の関連する径方向通路入口1816に結合され、流体連通にするように配置される。マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812が、フレームアセンブリ12に概ね一定の位置で結合される。即ち、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812は、プロセスシャフトアセンブリ本体1022の回転軸に対して周方向に回転可能である。従って、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ本体1812は、プロセスシャフトアセンブリ本体1022周りに回転可能である。
【0204】
この構成では、マニホールドアセンブリ内側本体の通路入口1904の各々は、マニホールドアセンブリの外側アセンブリ本体の通路出口1818と非連続的に流体連通するように構成される。即ち、マニホールドアセンブリ内側本体の通路入口1904は、マニホールドアセンブリ外側本体の通路出口1818(又は、関連するスカラップ1815)と揃うように回転すると、マニホールドアセンブリ外側本体のその通路出口1818と流体連通する。マニホールドアセンブリ内側本体の通路入口1904が回転を続けると、マニホールドアセンブリ内側本体の通路入口1904は、マニホールドアセンブリの外側本体通路のその出口1818との流体連通の範囲外に移動する。マニホールドアセンブリ内側本体の通路入口1904が更に回転すると、マニホールドアセンブリ内側本体の通路入口1904は、マニホールドアセンブリの外側本体通路の次の出口1818と流体連通するように移動する。本明細書では、このタイプの間欠的な流体連通は、「不連続な流体連通」と定義される。同様に、マニホールドアセンブリ内側本体の通路出口1906の各々は、プロセスシャフトアセンブリ本体の通路入口1027と不連続に流体連通するように構成されている。
【0205】
更に、この構成では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ1810とマニホールドアセンブリ内側本体1900との間の界面は、軸方向に延びる界面である。これにより、上述した問題が解決される。更に、この構成では、マニホールドアセンブリの外側本体アセンブリ1810もマニホールドアセンブリ内側本体1900も、シール付勢アセンブリを含まない。故に、回転要素、即ちマニホールドアセンブリ内側本体1900に向かって付勢されるシースはない。これにより、上述した問題が解決される。
【0206】
駆動アセンブリ2000は、各加工ステーション20の要素に回転運動を提供するように構成される。即ち、図49及び図50に示すように、各加工ステーション20は、限定ではないが、回転シャフトアセンブリの回転シャフト416のような幾つかの駆動シャフト2002を含む。本明細書では、「幾つかの駆動シャフト2002」の何れも、加工ステーション20の一部である駆動シャフトを示している。選択された駆動シャフト2002は、先に説明されており、それに結び付けられた追加の符号を有している。例示的な実施形態では、加工ステーション20にて、駆動アセンブリ2000は、回転シャフトアセンブリの回転シャフト416と、プロセスシャフトアセンブリのシャフト1022とに作動的に結合される。
【0207】
図示されるように、各加工ステーション20は、加工ステーションの第1の駆動シャフト2002Aと、加工ステーションの第2の駆動シャフト2002Bとを含む。更に、幾つかの加工ステーション20は、幾つかのステーションペア2004を含む。本明細書では、「ステーションペア」は、隣接する2つの加工ステーション、即ち、第1のステーション2004A及び第2のステーション2004Bを意味する。図示されているように、ネッカーマシン10は、複数のステーションペア2004を含む。例えば、図示されているように、第1のステーションペア2004’(第1のステーション2004A’及び第2のステーション2004B’を含む)と、第2のステーションペア2004’’(第1のステーション2004A’’及び第2のステーション2004B’’を含む)とが存在する。
【0208】
例示的な実施形態では、駆動アセンブリ2000は、複数のモータ2010と、複数の駆動ホイールアセンブリ2020と、幾つかのタイミング/駆動ベルト2080とを含む。各駆動アセンブリモータ2010は、出力シャフト2012及び駆動ホイール2014を含む。本明細書では、「駆動ホイール」は、タイミング/駆動ベルト2080と作動的に係合するように構成されたホイールである。即ち、例示的な実施形態では、各「駆動ホイール」は、タイミング/駆動ベルト2080にある歯に対応する歯を含む。更に、本明細書では、「駆動ホイール」は、加工ステーション駆動シャフト2002又はモータ出力シャフト2012に固定される。更に、各駆動アセンブリモータ2010は、アンギュラコンタクト軸受2016を含む。本明細書では、「アンギュラコンタクト(angular contact)軸受」は、アンギュラコンタクト軸受2016が周りに配置されるシャフトから、アンギュラコンタクト軸受に印加される軸荷重を切り離すように構成された軸受である。駆動アセンブリモータのアンギュラコンタクト軸受2016は、駆動アセンブリモータの出力シャフト2012周りに配置される。故に、駆動アセンブリのモータ出力シャフト2012の各々には、全ての軸荷重が作用しない。
【0209】
各駆動ホイールアセンブリ2020は、関連する加工ステーションの駆動シャフト2002に作動的に結合されるように構成される。各駆動ホイールアセンブリ2020は、駆動アセンブリ2030と被駆動アセンブリ2040とを含む。各駆動ホイールアセンブリの駆動アセンブリ2030は、第1の駆動ホイール2032及び第2の駆動ホイール2034を含み、各駆動ホイールアセンブリの被駆動アセンブリ2040は、第1の駆動ホイール2042及び第2の駆動ホイール2044を含む。駆動ホイールアセンブリの駆動アセンブリ2030の各々は、モータ出力シャフト2012に直接且つ作動的に結合される。本明細書では、「直接且つ作動的に結合される」とは、タイミング/駆動ベルト2080が、「直接且つ作動的に結合される」2つの要素の間に直接延びていることを意味する。駆動ホイールアセンブリの被駆動アセンブリ2040の各々は、モータ出力シャフト2012に直接且つ作動的に結合されない。
【0210】
即ち、駆動ホイールアセンブリの駆動アセンブリ2030の各々、即ち、第1の駆動ホイール2032及び第2の駆動ホイール2034は、第1のステーション2004Aの駆動シャフト2002に作動的に結合され、駆動ホイールアセンブリの被駆動アセンブリ2040の各々、即ち、第1の駆動ホイール2042及び第2の駆動ホイール2044は、第2のステーション2004Bの駆動シャフト2002に作動的に結合される。更に、幾つかのモータ間でメッシュリンクを形成するために、少なくとも1つのタイミング/駆動ベルト2080は、隣接するステーションペア2004の間に延びており、且つ、隣接するステーションペア2004に作動的に結合される。即ち、例えば、ある駆動ホイールアセンブリ2020からのタイミング/駆動ベルト2080は、隣接するホイールアセンブリ2020との間に延び、隣接するホイールアセンブリ2020に作動的に結合される。これは、各駆動ホイールアセンブリ2020に1つのダブルワイド駆動ホイールを含めるによって達成される。本明細書では、「ダブルワイド駆動ホイール」は、複数のタイミング/駆動ベルト2080を収めるのに十分な軸方向長さを有する駆動ホイールである。図示されているように、駆動ホイールアセンブリの駆動アセンブリの第1の駆動ホイール2032は、ダブルワイド駆動ホイールである。従って、少なくとも1つのタイミング/駆動ベルト2080は、第1のステーションペア2004’と第2のステーションペア2004’’の両方に作動的に結合される。
【0211】
更に、各駆動ホイール2014,2032,2034,2042,2044は、「片持ち駆動ホイール」である。本明細書では、「片持ち駆動ホイール」とは、任意の支持軸受の外側にある駆動ホイールを意味する。これにより、ネッカーマシン10から任意の部品を取り外すことなくタイミング/駆動ベルト2080を交換することが可能になる。更に、全ての駆動ホイール2014,2032,2034,2042,2044は、概ね同一平面内に配置される。故に、駆動要素、即ち、タイミング/駆動ベルト2080は、アクセスしやすい位置にある。本明細書では、「アクセスしやすい」位置とは、ファスナーにアクセスする前に、1又は複数の他の構成要素の除去を必要としており、「他の構成要素」が、限定ではないがドア又はハウジングパネルなどのアクセス装置である、位置である。
【0212】
例示的な実施形態では、各駆動ホイールアセンブリ2020は、幾つかのテンショナ(tensioner)アセンブリ2050を含む。図示されているように、駆動ホイールアセンブリの駆動アセンブリ2030の各々と、駆動ホイールアセンブリの被駆動アセンブリ2040の各々とは、テンショナアセンブリ2050を含む。それら幾つかのテンショナアセンブリ2050は実質的に同じであり、1つだけが説明される。テンショナアセンブリ2050は、テンショナアセンブリマウント2052と、テンショナホイール2054と、テンショナデバイス2056とを含む。各テンショナアセンブリマウント2052は、第1の径方向アーム2062及び第2の径方向アーム2064を有するハブ2060と、ブラケット2066とを含む。テンショナアセンブリマウントのハブ2060は、例示的な実施形態では、加工ステーション駆動シャフト2002周りに配置された環状体である。テンショナアセンブリのテンショナホイール2054(ドライブホイールに似ているが、駆動シャフト2002に固定されない)は、テンショナアセンブリ取付ハブの第1の径方向アーム2062に回転可能に結合される。タイミング/駆動ベルト2080が、テンショナアセンブリのテンショナホイール2054に作動的に係合することは理解される。
【0213】
テンショナアセンブリのテンショナデバイス2056は、関連するタイミング/駆動ベルト2080における張力を検出するように構成されており、即ち、タイミング/駆動ベルト2080は、テンショナアセンブリ2050が直接結合される駆動ホイール2014,2032,2034,2042,2044と作動的に係合する。テンショナアセンブリのテンショナデバイス2056の各々は、センサ2070と、第1の入力部材2072と、第2の入力部材2074とを含む。例示的な実施形態では、テンショナアセンブリのテンショナデバイスのセンサ2070はロードセルである。テンショナアセンブリのテンショナデバイスの第1の入力部材2072と、テンショナアセンブリテンショナのデバイスの第2の入力部材2074の両方が、テンショナアセンブリテンショナのデバイスセンサ2070に作動的に結合される。テンショナアセンブリのテンショナデバイスの第1の入力部材2072は、テンショナアセンブリ取付ハブの第2の径方向アーム2064に作動的に結合される。テンショナアセンブリのテンショナデバイス第2の入力部材2074は、テンショナアセンブリの取付ブラケット2066に作動的に結合される。テンショナアセンブリの取付ブラケット2066は、フレームアセンブリ12に固定されている。更に、テンショナアセンブリのテンショナデバイス2056は、駆動ホイール2014,2032,2034,2042,2044と概ね同じ平面内に配置される。例示的な実施形態では、テンショナアセンブリのテンショナデバイス2056は、関連するタイミング/駆動ベルト2080の張力を調整するように構成される。
【0214】
各タイミング/駆動ベルト2080は、各駆動ホイールアセンブリ2020に作動的に結合されるように構成される。即ち、全てのタイミング/駆動ベルト2080は、全ての駆動ホイールアセンブリ2020に作動的に結合される。本明細書では、「タイミング/駆動ベルト」とは、駆動機能及びタイミング機能をもたらすように構成されるベルトである。例示的な実施形態では、各タイミング/駆動ベルト2080は、第1の側面2084及び第2の側面2086を有する細長い本体2082を含む。タイミング/駆動ベルト本体の第1の側面2084及び第2の側面2086の両方は、そこに歯を有する。例示的な実施形態では、全てのタイミング/駆動ベルト2080は、全ての駆動ホイールアセンブリ駆動ホイール2014,2032,2034,2042,2044に作動的に結合される。この構成では、タイミング/駆動ベルト2080は、幾つかのモータ2010の間でメッシュリンクを形成する。本明細書では、「メッシュリンク」とは、全てのタイミング/駆動ベルト2080が全ての駆動ホイールアセンブリ2020に作動的に結合されている構成を意味する。更に、タイミング/駆動ベルト2080を利用する駆動アセンブリ2000は、駆動シャフトのリンク機構のための潤滑システムを必要としない。本明細書に記載される構成の駆動アセンブリ2000は、上述した問題を解決する。
【0215】
本発明の特定の実施形態が詳細に記載されているが、本開示の全体的な教示に照らして、これらの詳細に対する様々な修正及び代替案が開発されることは、当業者には理解されるであろう。従って、開示された特定の実施形態は、例示的なものに過ぎず、添付の特許請求の範囲の全範囲、及びそれらの任意の及び全ての同等物を与えられるべき発明の範囲を限定するものではないことが意図されている。
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