(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-11
(45)【発行日】2023-07-20
(54)【発明の名称】カテーテル装置
(51)【国際特許分類】
A61M 25/00 20060101AFI20230712BHJP
A61M 25/14 20060101ALI20230712BHJP
A61B 17/3203 20060101ALI20230712BHJP
A61B 17/22 20060101ALI20230712BHJP
【FI】
A61M25/00 534
A61M25/14 510
A61B17/3203
A61B17/22
(21)【出願番号】P 2021542075
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(86)【国際出願番号】 US2019053871
(87)【国際公開番号】W WO2020069521
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-05-20
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521128993
【氏名又は名称】フロー メディカル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カマロワ、マリーナ
【審査官】上石 大
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-517642(JP,A)
【文献】特開2013-154171(JP,A)
【文献】特開2006-314854(JP,A)
【文献】特開2003-290236(JP,A)
【文献】特表2007-517611(JP,A)
【文献】特開2003-260127(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/00
A61M 25/14
A61B 17/3203
A61B 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引カテーテル装置であって、前記吸引カテーテル装置は、
チューブ状の本体部であって、前記チューブ状の本体部は、近位端部部分および遠位端部部分、ならびに、前記遠位端部部分の外部の領域から材料を収集するための、前記遠位端部部分における吸引開口部を有しており、前記チューブ状の本体部は、前記近位端部部分から前記遠位端部部分へ延在する少なくとも第1および第2のルーメンを画定しており、個別の前記第1および第2のルーメンのそれぞれは、前記チューブ状の本体部の前記遠位端部部分の中に画定されているチャンバーに流体連通しており、前記チャンバーは、前記吸引開口部に流体連通しており、前記チューブ状の本体部の前記遠位端部部分は、長手方向軸線を画定しており、前記長手方向軸線は、中心軸線と一致しているかまたは中心軸線に対して平行になっており、前記チューブ状の本体部の側壁は、前記中心軸線の周りに円周軸線方向に形成されている、チューブ状の本体部と;
前記チューブ状の本体部の前記第1のルーメンから前記チャンバーの中へ延在しているチューブであって、前記チューブは、チューブチャネル、および、前記チューブチャネルに流体連通している放出開口部を画定しており、前記放出開口部は、前記チューブチャネルと組み合わせて位置決めおよび配向され、前記チューブチャネルからの流体フローを放出ジェットへと方向付け、前記放出ジェットは
、前記放出開口部から前記チャンバーの中へ放出し、前記放出ジェットは、前記材料に対するエジェクター作用を生成させる様式で、
近位から遠位の方向へ前記吸引開口部を通過
するように放出する、チューブと;
コネクターであって、前記コネクターは、前記チューブ状の本体部の前記近位端部部分に固定されており、入口連結部分および出口連結部分を有しており、前記入口連結部分は、前記チューブ状の本体部の前記第1のルーメンに流体連通している入口ルーメンを有しており、前記出口連結部分は、前記チューブ状の本体部の前記第2のルーメンに流体連通している別個の出口ルーメンを有している、コネクターと;
流体リザーバーから前記チャンバーへ、前記入口ルーメン、前記第1のルーメン、および前記チューブチャネルを通して、加圧流体を送達するためのポンプと;
前記第2のルーメンを通して前記材料を収集するための、前記出口ルーメンに流体連通している収集チャンバーと
を含む、吸引カテーテル装置。
【請求項2】
前記チューブは、その長さの全体を通して、実質的に線形になっている、請求項1に記載の吸引カテーテル装置。
【請求項3】
前記吸引カテーテル装置は、前記チューブ状の本体部の中に第3のルーメンを含む、請求項1に記載の吸引カテーテル装置。
【請求項4】
前記吸引カテーテル装置は、前記第3のルーメンを通って延在可能なガイドワイヤーを含む、請求項3に記載の吸引カテーテル装置。
【請求項5】
前記吸引カテーテル装置は、前記チューブ状の本体部の中に第4のルーメンを含む、請求項1に記載の吸引カテーテル装置。
【請求項6】
前記吸引カテーテル装置は、方向転換壁を含み、前記方向転換壁は前記チャンバーの一部を画定しており、遠位に方向付けられた前記放出ジェットを近位に方向付けられた流出フローに方向転換させるように構成されている、請求項1に記載の吸引カテーテル装置。
【請求項7】
近位に方向付けられた前記流出フローは、前記第2のルーメンを通して方向付けられる、請求項6に記載の吸引カテーテル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、カテーテルシステムに関し、より具体的には、生体内の治療場所から組織を回収するのに有用な吸引カテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
流体力学的な吸引カテーテル(単に、吸引カテーテルとしても知られる)は、治療部位から、とりわけ、身体の血管内から、材料の除去を可能にするように構成されている。そのようなカテーテルは、典型的に、ジェットノズルに隣接して吸引開口部を含み、ジェットノズルは、カテーテルの遠位端部の外部の環境を発生させるためのものであり、それは、吸引開口部の中への流体フローを誘発させる。収集された材料および加圧流体は、カテーテルを通して近位方向に戻され、収集された材料を血管から除去する。
【0003】
従来の吸引カテーテルは、遠位カテーテル先端部を取り囲む特定の流体力学を誘発させ、それは、周囲の領域からターゲット材料を収集するのに有用であるが、そのような組織に印加される上昇した剪断応力の結果として、組織細胞を破壊および損傷させる可能性がある。したがって、本発明の目的は、プロセスにおける不必要な組織損傷を回避しながら、カテーテル装置によって身体の血管から物質を除去する機能性を保つということである。
【発明の概要】
【0004】
本発明によって、生体内の治療場所における材料が、身体から収集されて引き出され得る。本発明の吸引カテーテル装置は、装置の遠位端部を取り囲む、低剪断応力の流体環境を誘発させ、それは、それにもかかわらず、吸引開口部を通したターゲット組織の収集をサポートするのに十分である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明の吸引カテーテル装置の説明図である。
【
図2】本発明の吸引カテーテル装置の一部分の説明図である。
【
図3】本発明の吸引カテーテル装置の説明図である。
【
図4】本発明の吸引カテーテル装置の遠位端部部分上面図、正面断面図、側断面図、および斜視切り欠き図である。
【
図5】そのような配向の上面図、正面断面図、および正面図、ならびに、側面図配向からの側面図、正面断面図、および正面図である。
【
図6】その配向の側面図、後方断面図、および正面図、ならびに、上面図配向からの後方断面図および正面図を伴う上面図である。
【
図7】そのような配向に関する後方断面図とともに、本発明の吸引カテーテル装置の遠位端部部分の上面図および側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明によって提示される、他の目的、特徴、および前進とともに上記に列挙されている目的および利点が、ここで、添付の図面を参照して説明されている詳細な実施形態の観点から提示されることとなり、図面は、本発明のさまざまな可能な構成を表すことを意図している。本発明の他の実施形態および態様が、当業者の入手できる範囲内にあるものとして認識される。
【0007】
図1は、吸引カテーテルの使用における本発明のカテーテルを示しており、吸引カテーテルは、遠位端部12を備えたチューブ状の本体部2を含み、吸引開口部15が、遠位端部12の中に形成されている。近位端部の近くにおいて、本体部2は、Yピース3に接続されており、Yピース3は、より詳細に
図2に示されている。
【0008】
第1のチューブ6が、Yピース3と接続されており、加圧流体供給源が、第1のチューブ6に接続されている。説明図の実施形態において、ポンプ9が、リザーバー18から液体を引き出し、圧力チャネル25を通して加圧液体を送達する。そのうえ、排出チューブ24が、Yピース3に接続されており、排出リザーバー8につながっている。
【0009】
圧力チャネル25は、Yピース3および本体部2によって画定されたルーメン、または、Yピース3および本体部2の中に配設されているチューブによって画定されたルーメンであることが可能であり、本体部2の中の圧力チャネルと接続され得る。
【0010】
図2において、図示されているカテーテル1の本体部2は、圧力チャネル25および排出チャネル22を含むということを見ることができる。
【0011】
加圧流体は、
図2および
図3に示されているように、ポンプ9によって本体部2の中の圧力チャネル25を通してカテーテルの遠位端部12に向けて駆動される。
【0012】
チューブ21は、圧力チャネル25から延在し、加圧流体を特定の様式で放出開口部31を通してチャンバー13の中へ搬送および方向付け、チャンバー13は、吸引開口部15および排出チャネル22に流体連通している。
【0013】
チューブ21は、吸引開口部15を越えて遠位方向への流体ストリーム20の中の放出のために、加圧流体を搬送することが可能であり、放出開口部31は、
図2および
図4に示されているように、吸引開口部15に関して近位にある。
図5~
図7に示されているものなどのような、他の実施形態では、チューブ20は、吸引開口部15を越えて近位方向への放出のために、加圧流体を搬送することが可能であり、放出開口部31は、吸引開口部15に関して遠位にある。チューブ21(チューブ21は、真っ直ぐなまたはU字形状のものとして図示されている)は、ジェットノズルとして機能し、流体を方向付け、流体は、吸引開口部15の内側に沿って、注意深く制御された様式で圧力チャネル25を通して送達され、エジェクター作用が、信頼性の高い効率的な方式で取得されるようになっている。このエジェクター作用によって、吸引開口部15の付近のカテーテルの外側の材料は、この開口部15を通して吸引され、近位端部に向けて排出チャネル22の中に沿って運搬される。
図2に示されているように、排出チューブ24は、排出チャネル22に接続している。圧力チャネル25を通して送達される圧力下の流体は、チューブ21を通して比較的に速い速度でジェット20の形態で放出され、したがって、吸引開口部15の場所において吸引力を生成させる。排出チャネル22および排出チューブ24を介して吸引開口部15を通して吸引カテーテルの中へ持ち込まれた材料の除去は、この吸引力によってサポートされる。圧力チャネル25を通して送達される流体とともに、吸い上げられた材料は、排出チューブ24を通して排出リザーバー(たとえば、
図3の排出リザーバー8など)へ除去される。
【0014】
本発明の吸引カテーテルは、近位端部34および遠位端部12を有するチューブ状の本体部2を含む。チューブ状の本体部2は、近位端部34から遠位端部12へ延在する2つ以上のルーメンを含むことが可能である。第1のルーメンは、近位端部34から遠位端部12への加圧流体の通過のための加圧流体チャネル25を画定することが可能である。第2のルーメンは、遠位端部12から近位端部34への流体の通過のための排出チャネル22を画定することが可能である。チューブ状の本体部2は、必要に応じて、第3および第4のルーメンを含むことが可能である。
【0015】
吸引開口部15は、本体部2の遠位端部12の近くに形成され、チャンバー13の中への周囲の流体および粒子の通過を促進させる。
【0016】
放出開口部31を画定する遠位端部35を有するチューブ21が、加圧流体チャネル25から延在している。チューブ21は、加圧流体チャネル25の中から延在することが可能である。いくつかの実施形態では、チューブ21は、流体ジェット20を近位に方向付ける放出開口部31を備えたフックの形態で形状決めされ得る。別の可能な実施形態として、チューブ21は、流体ジェット20を遠位に方向付ける放出開口部31を備えて、実質的に線形に延在することが可能である。チューブ21は、本発明のエジェクター作用を実現するようにさまざまに構成され得るということが企図される。「エジェクター作用」は、吸引開口部15の付近においてカテーテルの外部の材料に印加される流体力である。
【0017】
すべての実施形態において、チューブ21は、吸引開口部15を通過するように流体を方向付ける放出開口部を含む。
【0018】
排出チャネル22は、吸引開口部15を通して収集された流体および材料を近位端部34に向けて近位に搬送するように構成されている。排出チャネル22は、方向転換壁38を含むことが可能であり、方向転換壁38は、方向転換矢印39によって実証されているように、遠位に配向された方向から近位に配向された方向へ流体フローを方向転換させる。そのような様式で、排出チャネル22に沿った流体フローは、吸引開口部15を通してチャンバー13の中へ引き込まれた材料(たとえば、生体からの血栓、塞栓、組織、または他の粒子など)を除去するように作用する。
【0019】
本体部2は、第3のルーメン40を含み、既存の誘導および支持デバイス(たとえば、ガイドワイヤー16など)の通過を促進させ、カテーテル1を所望の身体の場所にガイドすることが可能である。本体部2は、第4のルーメンをさらに含み、たとえば、治療場所への医師指定の流体の送達を促進させることが可能である。
【0020】
上記に説明されているように、チューブ21は、放出開口部31を含み、放出開口部31は、それを通る流体フローを吸引開口部15に向けて配向させる。放出開口部31は、チューブ21の終端にあることが可能であり、または、その代わりに、チューブ21に沿って何らかのポイントに位置決めされ得る。放出開口部31は、チューブ21によって画定されているルーメンと流体連通しており、チューブ21のルーメンは、比較的に高い速度および高い流量で流体を送達するように構成されている。放出開口部31を通る流体の比較的に高い出口速度は、チューブ21のルーメンの構成を通して発達させられ、それは、比較的に小さい断面積を提示しており、加圧流体は、その断面積を通して押し出される。
【0021】
本発明の特定の特徴は、周囲の組織への損傷を回避し、それによって、末梢塞栓のリスクを最小化しながら、吸引開口部15を通して十分な吸引力を発生させ、ターゲット材料をチャンバー13の中へ引き込むカテーテル1の能力である。とりわけ、吸引開口部15を介して赤血球および他の周囲の細胞に印加される剪断応力が、細胞損傷を引き起こすと推定される20,000N/m2の閾値応力レベル以下に留まることを、放出開口部31を通して送達される比較的に高い速度の流体フローが保証するように、流体流量およびチューブ21のルーメン直径が配置されている。例として、0.05cm直径の放出開口部31を通る3mL/sの潜在的な流量は、吸引開口部15の付近において赤血球に印加される、20,000N/m2
を十分に下回る最大剪断応力を結果として生じさせることが可能である。チューブ21の放出開口部31を通って退出する流体フローは、吸引開口部15と周囲の流体との間に圧力差を生成させ、本体部2を取り囲むエリアから吸引開口部15の中への材料の移動を結果として生じさせる。2つの別個の流体領域を横切るこの圧力差は、ベルヌーイの原理に基づいていない。
【0022】
吸引開口部15を通り過ぎることに続いて、流体ジェット20は、排出チャネル22に衝突することが可能であり、それによって、排出チャネル22の内側に上昇した圧力エリアを確立し、近位端部34に向けて近位方向に排出チャネル22に沿って、および、最終的には患者から出て行くように、収集された材料を除去することを促進させる。収集チャンバー8は、排出チューブ24に連結され得り、排出チューブ24自身は、除去された材料を収集するために、排出チャネル22に流体接続されている。
【0023】
本体部2の遠位端部12は、3次元のベンドへと形成され、流体フロー方向転換手段を画定することが可能である。ベンドは、軸線方向の成分および半径方向の成分のうちの1つまたは複数を特徴とすることが可能である。ベンドは、チューブ21の放出開口部31から退出して吸引開口部15を横切る流体ジェット20が、本体部2の長手方向軸線45に対して平行ではない斜めの経路で流れることを強制する。例示的な流体フロー方向転換手段は、方向転換壁38を含む。
【0024】
チューブ21の遠位端部35は、別の流体フロー方向転換手段を形成する3次元のベンドへと別個に形成され得る。チューブ21のベンドは、軸線方向の成分および半径方向の成分を特徴とすることが可能である。ベンドは、チューブ21の遠位端部35における放出開口部31から退出して吸引開口部15を横切る流体が、長手方向軸線45に対して平行ではない斜めの経路で流れることを強制する。斜めの経路の半径方向の角度および軸線方向の角度は、長手方向軸線45に対して5°から45°の間の範囲にあることが可能である。
【0025】
上記に説明されている2つの別個のベンドは、吸引開口部15を横切る流体ジェット20が、本体部2の近位端部34の軸線および長手方向軸線45の両方に対して斜めになっていることが可能である経路を辿ることを強制し、したがって、周囲の流体の中への回転運動量を誘発させる。本体部2を取り囲む流体の中に結果として生じる渦は、除去されることとなる材料を不安定化させ、さらに、その除去を支援する。
【0026】
いくつかの実施形態では、バルブ52が、本体部2の近位端部34の近くに組み込まれ、圧力チャネル25の中の加圧流体の高周波の循環または脈動を可能にすることができる。バルブ52は、高周波の可動部材を含むことが可能であり、高周波の可動部材は、高周波の縦波を発生させ、高周波の縦波は、圧力チャネル25の内側においておよび遠位端部12において加圧流体を通して伝搬され、除去されるべきターゲットとされる本体部2を取り囲む材料をさらに不安定化させる。バルブ52は、0.5~10Hzの開閉サイクルによって動作させられ得る。
【0027】
本体部2の遠位端部12は、流出側オリフィスを組み込むことが可能であり、加圧流体が高速で周囲エリアに流入することを可能にし、除去されることとなる材料をさらに不安定化させて取り外す。前記流出側オリフィスは、代替的に、第4のルーメンの中へ組み込まれ得る。
【0028】
図から明確に分かるように、圧力チャネルのための圧力接続および液体ジェットポンプのための圧力入口部の組み合わせを備えた、本発明によるカテーテルは、以前から公知の流体力学的な吸引カテーテルと全く同程度に使用しやすい。公知のカテーテルと比較して、追加的な接続は存在しないが、本発明によるカテーテルは、より大きい長さおよびより小さい直径を備えて製造され得る。
【0029】
本発明は、特許法を順守するために、かなり詳細に本明細書で説明されており、新規な原理を適用するために、ならびに、必要に応じて本発明の実施形態を構築および使用するために必要とされる情報を当業者に提供する。しかし、本発明は、具体的に異なるデバイスによって実施され得るということ、および、さまざまな修正例が、本発明自体の範囲を逸脱することなく達成され得るということが理解されるべきである。