(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-11
(45)【発行日】2023-07-20
(54)【発明の名称】二輪車における複数構成での座席アセンブリ
(51)【国際特許分類】
B62J 1/12 20060101AFI20230712BHJP
B62J 25/08 20200101ALI20230712BHJP
【FI】
B62J1/12 A
B62J25/08
(21)【出願番号】P 2022547702
(86)(22)【出願日】2021-01-27
(86)【国際出願番号】 US2021015304
(87)【国際公開番号】W WO2021158411
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-09-20
(32)【優先日】2020-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505125314
【氏名又は名称】インディアン・モーターサイクル・インターナショナル・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100211236
【氏名又は名称】道下 浩治
(72)【発明者】
【氏名】ベネット,アダム・ディー
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-71582(JP,U)
【文献】特開2002-362449(JP,A)
【文献】特開2016-78503(JP,A)
【文献】特開平10-297562(JP,A)
【文献】特開昭63-78887(JP,A)
【文献】特開平11-171073(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 1/12
B62J 1/14
B62J 25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、フェンダアセンブリと、長手方向軸とを有する車両用の座席アセンブリであって、
第1の座席を前記フレームに連結する第1の連結部を有する第1の座席パンと、
前記第1の座席パンに隣接するカバー支持体と、
前記第1の座席パンに連結されるグラブストラップと、
前記第1の座席パンに連結される第1の座席カバーと、
前記第1の座席を前記フェンダアセンブリに連結する第1の固定具と、
前記第1の固定具によって前記フェンダアセンブリに連結される第2の座席パンであって、前記グラブストラップを受け入れる第1の開口部を備える第2の座席パンと、
前記第2の座席パンを
前記フェンダアセンブリに連結する第2の固定具と
を備え
、
前記第1の開口部は、前記第2の座席パンを貫通する孔である、
座席アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の連結部が、前記第1の座席パンを前記フレームに連結するタブを備える、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項3】
前記第1の連結部が、前記第1の座席パンを前記フレームのそれぞれの側に連結する第1のタブ及び第2のタブを備える、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項4】
前記第1の固定具が、前記フェンダアセンブリにある第1の受入部に連結される、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項5】
前記フェンダアセンブリが、第1のフェンダ部分と、前記第1のフェンダ部分から離隔された第2のフェンダ部分とを備える、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項6】
前記グラブストラップが第1のブラケットに連結され、前記第1のブラケットが前記第1の座席パンに連結される、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項7】
前記第1のブラケットが、前記第1の座席パンの下側に連結される、請求項6に記載の座席アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の固定具が、前記第1のブラケットを介して前記第1の座席パンを前記フェンダアセンブリに連結する、請求項6に記載の座席アセンブリ。
【請求項9】
前記第2の座席パンが第2の開口部を含み、前記第1の固定具が、前記第1のブラケットから延びるヘッドを備え、前記ヘッドが前記第2の開口部に受け入れられる、請求項6に記載の座席アセンブリ。
【請求項10】
前記第2の開口部内に配設される補強部材をさらに備え、前記第2の座席パンが、補強部材で前記第1の固定具に連結される、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項11】
前記第2の座席パンに連結された第2のブラケットをさらに備え、前記第2の固定具が、前記第2のブラケットを前記フェンダアセンブリに連結する、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項12】
前記第1の座席パンが背部を備え、前記第2の座席パンが、前記背部を部分的に受け入れる凹部を備える、請求項1に記載の座席アセンブリ。
【請求項13】
座席アセンブリを組み付ける方法であって、
車両フレームに第1の座席パンの前部を連結することと、
グラブストラップを前記第1の座席パンに連結することと、
フェンダアセンブリに前記第1の座席パンの後部を連結することと、
第1の開口部を通して第2の座席パンに前記グラブストラップを挿入することと、
前記フェンダアセンブリに前記第2の座席パンの前部を連結することと、
前記フェンダアセンブリに前記第2の座席パンの後部を連結することと
を含
み、
前記第1の開口部は、前記第2の座席パンを貫通する孔である、
方法。
【請求項14】
前記前部を連結することが、前記第1の座席パンのタブを、前記車両フレームに関連付けられた受入部に連結することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記グラブストラップを前記フェンダアセンブリに連結することが、第1のブラケットによって前記グラブストラップを前記第1の座席パンに連結することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の座席パンの前記後部を連結することが、前記第1のブラケットと、前記第1のブラケットを通して連結された第1の固定具とによって、前記フェンダアセンブリに前記第1の座席パンの前記後部を連結することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記グラブストラップを挿入することが、前記グラブストラップを、座席支持体及び座席カバーを通し、前記第2の座席パンの第1の開口部を通して挿入することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の座席パンの前記前部を連結することが、前記第1の固定具によって前記フェンダアセンブリに前記第2の座席パンの前記前部を連結することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の座席パンの前記前部を連結することが、前記第1の固定具のヘッドを前記第2の座席パンの第2の開口部に挿入することによって、前記第1の固定具によって前記フェンダアセンブリに前記第2の座席パンの前記前部を連結することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記第2の座席パンの前記後部を連結することが、連結された第2のブラケット及び第2の固定具によって前記第2の座席パンの前記後部を連結することを含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用の座席に関し、より詳細には、グラブストラップを有する同乗者座席に連結された運転者座席に関する。
【背景技術】
【0002】
この項では、必ずしも先行技術ではない本開示に関連する背景情報を提供する。
【0003】
容易に組み付けることができる快適な車両用座席を提供することは、車両提供者にとって長年の目標である。オートバイ製造業者は、多くの場合、様々なオプションを備えた様々なモデルのために共通のフレームを使用する。座席の配置は、様々なモデルで異なることがある。1座席構成と2座席構成とが可能である。顧客が変更を行うことができる座席構成も可能である。しかし、変更を行うための簡便な構成を提供することが重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この項では、本開示の全般的な概要を提供するが、本開示の全範囲又はその特徴の全ての包括的な開示ではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、容易な組み付け、及び1つの着座位置から2つの着座位置への再構成を可能にする改良された着座構成を提供する。このシステムは様々なタイプの自動車両に適しているが、本明細書に記載する構成は、オートバイ及びオープンエア車両に特に適した構成を提供する。
【0006】
本開示の一態様では、フレームと、フェンダアセンブリと、長手方向軸とを有する車両用の座席アセンブリが、第1の座席をフレームに連結する第1の連結部を有する第1の座席パンを有する。カバー支持体が、第1の座席パンに隣接する。グラブストラップが、第1の座席パンに連結される。第1の座席カバーが、第1の座席パンに連結される。第1の固定具が、第1の座席をフェンダアセンブリに連結する。第2の座席パンが、第1の固定具によってフェンダアセンブリに連結される。第2の座席パンが、グラブストラップを受け入れる第1の開口部を備える。第2の固定具が、第2の座席パンをフェンダに連結する。
【0007】
本開示のさらに別の態様では、座席アセンブリを組み付ける方法であって、車両フレームに第1の座席パンの前部を連結することと、グラブストラップを第1の座席パンに連結することと、フェンダアセンブリに第1の座席パンの後部を連結することと、第1の開口部を通して第2の座席パンにグラブストラップを挿入することと、フェンダアセンブリに第2の座席パンの前部を連結することと、フェンダアセンブリに第2の座席パンの後部を連結することとを含む。
【0008】
さらなる適用可能範囲は、本明細書で提供される説明から明らかになろう。この概要における説明及び具体的な例は、例示の目的のみを意図されており、本開示の範囲を限定することを意図されてはいない。
【0009】
本明細書に記載の図面は、全ての可能な実装形態ではなく、選択された実施形態を例示する目的のものにすぎず、本開示の範囲を限定することを意図されてはいない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】本開示による座席アセンブリを有するオートバイの斜視図である。
【
図5】運転者座席に連結された同乗者座席の断面図である。
【
図8】フレームに組み付けられた第1の座席パンの側面図である。
【
図9】車両に組み付けられた同乗者座席の斜視図である。
【
図10】フェンダに連結された同乗者座席の部分斜視図である。
【
図11】座席を組み付ける方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面の様々な図を通して、対応する参照番号は対応する部品を示す。
【0012】
ここで、添付図面を参照して例示的実施形態をより完全に述べる。以下の説明はオートバイへの適用を含むが、本明細書の特徴は、スノーモービル、全地形対応車、ユーティリティビークル、モペット、及びスクータなど任意の適切な車両に適用することができることを理解されたい。以下に開示される実施形態は、網羅的であること、又は以下の詳細な説明に開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。実施形態は、当業者がそれらの教示を利用することができるように選択されて述べられている。
【0013】
本開示で使用される相対関係を表す用語は、通常動作位置での車両10に対するものである。
図1A~1Cでの車両の方向は、通常の移動方向に対応する長手方向軸を有する。右、左、前、後、下、及び上は全て、路面での通常の直立体勢での車両の相対位置を表す。
【0014】
ここで
図1A~1Cを参照すると、車両10が示されている。この例での車両10は二輪車である。図示されている二輪車10は、ツーリングスタイルのオートバイである。しかし、この例は、多くの着座位置の1つに同乗者を収容する、スノーモービル、スクータ、ユーティリティビークル、及びオフロード車を含む他のタイプの車両にも適用可能である。
【0015】
車両10は、車輪14及び16を含む車両構成要素を支持するために使用されるフレーム12を含む。車輪14は、操舵用の第1のフォークを介してハンドルバー18に連結された前輪である。後輪16は、この例では、後輪16に回転力を提供するために使用されるパワートレインアセンブリ20に連結される。当然、車両の全ての車輪又は選択された少数の車輪をパワートレインアセンブリ20に連結することができる。パワートレインアセンブリ20は、エンジン22及びトランスミッション24を含む。パワートレインアセンブリ20は、エンジン22からの廃棄排気を除去する排気管26を含むこともある。
【0016】
後輪16の上方には後部フェンダアセンブリ28が配設される。後部フェンダアセンブリ28は、フレーム12に固定される。
【0017】
車両10は、前輪14から後輪16まで延びる、車両10の前方移動方向に延びる長手方向軸30も有する。
【0018】
フレーム12は、座席アセンブリ40を支持するために使用することもできる。座席アセンブリ40は、運転者座席42及び同乗者座席44を含むことができる。この例では、運転者座席42と同乗者座席44とが組み付けられて、座席アセンブリ40を形成する。しかし、運転者座席42を、同乗者座席44なしで使用することもできる。同乗者座席44は、(運転中に道路に対して)運転者座席42よりも高い。
【0019】
ここでさらに
図2Aを参照すると、座席アセンブリ40の運転者座席42の分解図が示されている。第1の座席カバー46は、運転者座席42の外面である。座席カバー46は、限定はしないが、布、革、プラスチック、又はビニールを含む様々な材料で作ることができる。第1の座席カバー46は、第1の座席パン48に固定される。座席パン48は、底部48A及び背部48Bを有する。座席パン48の形状は、座席位置の空間を最終的に決定する。車両及び車両の所望の型に応じて、第1の座席パン48は多くの形状を取ることができる。第1の座席支持体50が、第1の座席カバー46と第1の座席パン48との間に配設される。例として、第1の座席支持体50は、発泡材で形成されたクッションでよい。第1の座席支持体50は、運転者の身体を支持するために使用される。当然、第1の座席支持体50は、中に配設された加熱及び冷却機能を有することがある。
【0020】
運転者座席42は、複数の足部52を含むこともある。足部52は、フレーム又はフェンダと第1の座席パン48とを隔離するために、第1の座席パン48の底部に固定される。足部52は、限定はしないが、発泡体、フェルト、ゴム、プラスチック、又はナイロンを含む様々なタイプの材料で形成することができる。第1のブラケット54Bが、第1の座席パン48の後部48Bに固定される。1つ又は複数の固定具56が、第1のブラケットを第1の座席パン48に固定することができる。以下により詳細に述べるように、固定具58は、第1のブラケット54A、したがって第1の座席位置をフェンダアセンブリ28に連結することができる。第1のブラケット54Aは、第1の座席パン48のみをフェンダアセンブリ28に固定するために使用される。
【0021】
第1のブラケット54Aは、同乗者座席44を単独で使用するときに使用される。同乗者座席44を使用するときは、代替の第1のブラケット54Bが使用される。一方の構成から他方の構成に切り替えるために、固定具56が取り外される。第1のブラケット54Aが取り外され、ブラケット54Bが、固定具56によって第1の座席パン48の同じ位置に固定される。グラブストラップ60が、以下に述べるグラブストラップスロット61で第1のブラケット54Bに連結される。グラブストラップ60を第1のブラケット54Bに連結するための様々な方法を使用することができる。グラブストラップ60は、様々な材料で作ることができ、同乗者がそれを掴むことができるようにする。
【0022】
ここで
図2Bを参照すると、同乗者座席44は、第2の座席カバー62、第2の座席パン64、及び第2の座席カバー62と第2の座席パン64との間に配設された第2の座席支持体66を有する。第2の座席パン64は、組み付け中に
グラブストラップ60を受け入れるために使用される第1の開口部68を有する。以下でより詳細に述べるように、第2の開口部70が、固定具58を受け入れるために使用される。第2の開口部70には、補強部材72が配設される。補強部材72は、組み付け中に固定具58(又は以下に述べる固定具ヘッド102)を受け入れるために使用される。
【0023】
第2のブラケット74が、1つ又は複数の固定具76によって第2の座席パン64に固定される。固定具76は、例えばねじでよい。第2の座席パン64も、上述したのと同様に形成された足部78を含むことがある。足部78は、座席パン64をフェンダアセンブリ28から離隔するために使用される。固定具80は、第2のブラケット74、したがって第2の座席パン64をフェンダアセンブリ28に連結するために使用される。
【0024】
ここで
図3A及び3Bを参照すると、第1の座席パン48が、第2の座席パン64に対して示されている。運転者座席42が同乗者座席44に連結されるとき、第2の座席パン64は、座席後部48Bを部分的に受け入れる。
【0025】
ここで
図4を参照すると、第2の座席パン64の下側がさらに詳細に示されている。第2の座席パンの凹部92は、第1の座席パンの後部の少なくとも一部分を受け入れるために使用される。第1の座席パン48に連結された第1のブラケット54Bが示されている。固定具58も図示されている。
【0026】
ここで
図5を参照すると、第2の座席パン64の凹部内の第1の座席パン48の断面図が示されている。この例では、受入部94が固定具58を受け入れる。固定具58は、圧入又はねじ留めによって受入部94内に固定される。固定具58が受入部94内に挿入されるとき、第1のブラケット54Bはフェンダアセンブリ28に向かって保持される。補強部材72は、第2の座席パン64の厚さの周りに示されており、第2の開口部70を補強する。
【0027】
ここで
図6を参照すると、固定具58がさらに詳細に示されている。固定具58は、ねじ留めすることができる底部分96を有する。フランジ部分98が、底部分96に隣接する。シャフト部分100が、フランジ部分98に直接隣接する。シャフト部分100は、ヘッド部分102を有する。ヘッド部分102は、シャフト部分100よりも大きい直径を有する。ヘッド部分102を使用して、組み付け後にシャフト部分100が補強部材72に直接隣接するように締まり嵌めを提供することができる。より広いヘッド部分102は、第2の座席パン64をフェンダアセンブリ28に保定する。フランジ98は、より大きい領域を提供し、その領域を介して第1のブラケット54Bに力を加えて、第1のブラケット54Bをフェンダアセンブリ28に向けて付勢する。第2の座席パン64及び/又は補強部材72は、ヘッド102を受け入れるためにわずかに柔軟性があり得るが、それでも動作中に固定具58を所定位置に保定する。
【0028】
ここで
図7~11を参照すると、座席アセンブリ40を組み付ける方法が示されている。具体的には、ステップ210で、
グラブストラップ60が運転者座席42に連結される。特に、第1のブラケット54Bを通して
グラブストラップ60をループ固定することができる。第1のブラケット54Bは、固定具56を使用して第1の座席パン48に組み付けられる。これは
図7に示されている。
【0029】
ここで特に
図8及び
図11を参照すると、ステップ212で、上方に図示されたタブ90が、フレーム12の受入部104内に挿入される。受入部104は、フレーム上に直接配設されることがあり、又はフレーム12に連結されたブラケット106内に配設されることがある。タブ90及び受入部104は、座席パン48をフレームに連結するための連結部108と呼ぶことができる。この例では、受入部104は、車両10の両側に配設された一対のスロットを備える。受入部104は、第1の座席パン48の前方運動によってタブ90を受け入れる。この例では、タブ90は、前方向に向けて受入部104に挿入される。
【0030】
図8は、フェンダアセンブリ28のさらなる詳細も示す。フェンダアセンブリ28は、外側フェンダ28A、内側フェンダ28B、及びそれらの間にある電子機器32用の空間を含むことがある。電子機器32は、フェンダアセンブリ28によって見えないようにされている。
【0031】
ここで
図9及び11を参照すると、ステップ214は、固定具58を使用して運転者座席パン48をフェンダアセンブリ28に固定する。固定具58は、フェンダアセンブリ28に対して第1のブラケット54BBを保持する。開口部68には、
グラブストラップ60が挿入される。開口部68は、座席カバー62及び第2の座席支持体66の開口部68’に対応することに留意されたい。
図9では、第1の開口部68が固定具58の上に位置決めされている。すなわち、ヘッド部分102は、第2の開口部70内に受け入れられる。補強部材72は、第2の座席パンを補強し、シャフト部分100が補強部材72に隣接するようにヘッド部分102を受け入れるために使用される。
【0032】
ここで
図10及び11を参照すると、同乗者座席の後部がフェンダアセンブリ28に連結される。固定具76は、第2のブラケット74、したがって第2の座席パン64をフェンダアセンブリ28に対して保定するために使用される。
【0033】
動作時、運転者座席42は単独で使用することができ、したがって、グラブストラップ60は、第1の座席パンの下に押し込む又は取り外すことができる。第2の座席又は同乗者座席44が望まれるとき、第2の座席パン64は、前部では固定具58を介して、及び後部では固定具76を介してフェンダアセンブリ28に連結される。
【0034】
本開示が完全になり、その範囲を当業者に完全に伝えられるように、いくつかの例が提供されている。本開示の例の完全な理解を提供するために、具体的な構成要素、デバイス、及び方法の例など、いくつかの具体的な詳細が記載されている。具体的な詳細を採用する必要がないこと、これらの例を多くの異なる形態で具現化することができること、及びどの例も本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきでないことが当業者には明らかであろう。いくつかの例では、よく知られているプロセス、よく知られているデバイス構造、及びよく知られている技術は詳細には述べられていない。
【0035】
上述した例の記載は、例示及び説明の目的で提供されている。網羅的であること又は本開示を限定することは意図されていない。特定の例の個々の要素又は特徴は、一般にその特定の例に限定されず、適用可能な場合には交換可能であり、特に図示又は記載されていなくても、選択された実施形態で使用することができる。その実施形態を、多くの形で変更することもできる。そのような変更は、本開示からの逸脱とみなされるべきではなく、そのような全ての修正が本開示の範囲内に含まれることが意図されている。