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特許7312923情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-12
(45)【発行日】2023-07-21
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20230713BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230713BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q50/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022573527
(86)(22)【出願日】2021-12-22
(86)【国際出願番号】 JP2021047625
【審査請求日】2022-11-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アブロール サティアン
(72)【発明者】
【氏名】平手 勇宇
(72)【発明者】
【氏名】山田 絢一郎
(72)【発明者】
【氏名】山下 智彦
(72)【発明者】
【氏名】コンダパカ マノゥチ
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-097400(JP,A)
【文献】特開2020-091869(JP,A)
【文献】特開2018-097584(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注目人物の属性データと、参照人物の属性データとに基づいて、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類を特定する関係性特定手段と、
前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に対応する判断基準を決定する基準決定手段と、
前記決定された判断基準に従って、前記注目人物と前記参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、当該注目人物と当該参照人物との近さを示す近さスコアを決定する近さスコア決定手段と、
前記注目人物の属性と、前記参照人物の属性と、前記注目人物と前記参照人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアとを含む入力データに基づいて、前記注目人物が前記参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定する紹介成否推定手段と、
前記紹介成否推定手段による推定の結果に基づいて、前記注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信する紹介依頼手段と、
を含み、
前記紹介成否推定手段は、紹介依頼人物の属性と、被紹介人物の属性と、前記紹介依頼人物と被紹介人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアと、紹介に成功したか否かを示す正解データとを含む学習データにより学習された機械学習モデルである紹介成否推定モデルに前記入力データを入力することにより、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記関係性特定手段は、前記関係性の種類として、親子、配偶者、きょうだい、同僚、隣人、および友人のうち少なくとも一部を含む候補のうちいずれかを選択する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報処理システムにおいて、
前記注目人物と前記参照人物との関係の強さを示す指標は、前記注目人物と当該参照人物との間での共通の友人の数、前記注目人物と当該参照人物との間の通話の頻度、または、前記注目人物と前記参照人物との間のギフト送付の頻度を含む、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記基準決定手段は、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に応じて、予め学習された複数の機械学習モデルのうちいずれかを近さスコア決定モデルとして決定し、
前記近さスコア決定手段は、前記近さスコア決定モデルに前記注目人物と前記参照人物との関係の強さを示す指標を入力した際の出力に基づいて、前記近さスコアを決定する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記関係性特定手段は、第1のコンピュータシステムに登録されている前記注目人物の属性データと、第2のコンピュータシステムに登録されている前記参照人物の属性データと、に基づいて、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類を特定する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、
前記関係性特定手段は、名字の同一性、IPアドレスの同一性、住所の類似性、年齢差、および性別の同一性のうちの少なくとも一部に基づいて、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類を特定する、
情報処理システム。
【請求項7】
関係性特定手段が、注目人物の属性データと、参照人物の属性データとに基づいて、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類を特定するステップと、
基準決定手段が、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に対応する判断基準を決定するステップと、
近さスコア決定手段が、前記決定された判断基準に従って、当該注目人物と当該参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、当該注目人物と当該参照人物との近さを示す近さスコアを決定するステップと、
紹介成否推定手段が、前記注目人物の属性と、前記参照人物の属性と、前記注目人物と前記参照人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアとを含む入力データに基づいて、前記注目人物が前記参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定するステップと、
紹介依頼手段が、前記蓋然性の推定結果に基づいて、前記注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信するステップと、
を含み、
前記紹介成否推定手段は、紹介依頼人物の属性と、被紹介人物の属性と、前記紹介依頼人物と被紹介人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアと、紹介に成功したか否かを示す正解データとを含む学習データにより学習された機械学習モデルである紹介成否推定モデルに前記入力データを入力することにより、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定する、
情報処理方法。
【請求項8】
注目人物の属性データと、参照人物の属性データとに基づいて、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類を特定する関係性特定手段、
前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に対応する判断基準を決定する基準決定手段、
前記決定された判断基準に従って、当該注目人物と当該参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、当該注目人物と当該参照人物との近さを示す近さスコアを決定する近さスコア決定手段、
前記注目人物の属性と、前記参照人物の属性と、前記注目人物と前記参照人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアとを含む入力データに基づいて、前記注目人物が前記参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定する紹介成否推定手段、および、
前記紹介成否推定手段による推定の結果に基づいて、前記注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信する紹介依頼手段、
としてコンピュータを機能させ、
前記紹介成否推定手段は、紹介依頼人物の属性と、被紹介人物の属性と、前記紹介依頼人物と被紹介人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアと、紹介に成功したか否かを示す正解データとを含む学習データにより学習された機械学習モデルである紹介成否推定モデルに前記入力データを入力することにより、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々なサービスなどにおいて、あるユーザに対して、他のユーザを紹介すると特典を与える紹介キャンペーンを行うことがある。
【0003】
特表2014-529110号公報には、電子クーポンのプロモーター候補者を決定するプロモーターモジュールと、電子クーポンの使用候補者を決定する使用者モジュールとを含むクーポンシステムが開示されている。またプロモーターモジュールは、プロモーター候補者によって影響され、よってプロモーター候補者によって共有される電子クーポンを介して製品またはサービスを使用するよう簡単に誘導されると推定されうる友人をもっているかどうかに基づいてプロモーター候補者を決定すること(第0019段落参照)が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紹介キャンペーンを多数のユーザに知らせても、それによって他のユーザの紹介に結び付くことは必ずしも多くなかった。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザに対して他のユーザの紹介を依頼する際の成功率を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる情報処理システムは、注目人物と参照人物との関係性の種類を特定する関係性特定手段と、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に対応する判断基準を決定する基準決定手段と、前記決定された判断基準に従って、前記注目人物と前記参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、当該注目人物と当該参照人物との近さを示す近さスコアを決定する近さスコア決定手段と、前記注目人物の属性と、前記参照人物の属性と、前記注目人物と前記参照人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアとを含む入力データに基づいて、前記注目人物が前記参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定する紹介成否推定手段と、前記紹介成否推定手段による推定の結果に基づいて、前記注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信する紹介依頼手段と、を含む。
【0007】
本発明にかかる情報処理方法は、注目人物と参照人物との関係性の種類を特定するステップと、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に対応する判断基準を決定するステップと、前記決定された判断基準に従って、当該注目人物と当該参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、当該注目人物と当該参照人物との近さを示す近さスコアを決定するステップと、前記注目人物の属性と、前記参照人物の属性と、前記注目人物と前記参照人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアとを含む入力データに基づいて、前記注目人物が前記参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定するステップと、前記蓋然性の推定結果に基づいて、前記注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信するステップと、を含む。
【0008】
本発明にかかるプログラムは、注目人物と参照人物との関係性の種類を特定する関係性特定手段、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に対応する判断基準を決定する基準決定手段、前記決定された判断基準に従って、当該注目人物と当該参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、当該注目人物と当該参照人物との近さを示す近さスコアを決定する近さスコア決定手段、前記注目人物の属性と、前記参照人物の属性と、前記注目人物と前記参照人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアとを含む入力データに基づいて、前記注目人物が前記参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定する紹介成否推定手段、および、前記紹介成否推定手段による推定の結果に基づいて、前記注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信する紹介依頼手段、としてコンピュータを機能させる。
【0009】
本発明の一態様では、前記関係性特定手段は、前記関係性の種類として、親子、配偶者、きょうだい(sibling)、同僚、隣人、および友人のうち少なくとも一部を含む候補のうちいずれかを選択してよい。
【0010】
本発明の一態様では、前記紹介成否推定手段は、紹介依頼人物の属性と、被紹介人物の属性と、前記紹介依頼人物と被紹介人物とのペアについての前記関係性の種類および前記近さスコアと、紹介に成功したか否かを示す正解データとを含む学習データにより学習された機械学習モデルである紹介成否推定モデルに前記入力データを入力することにより、前記参照人物が前記紹介を受け入れる蓋然性を推定してよい。
【0011】
本発明の一態様では、前記注目人物と前記参照人物との関係の強さを示す指標は、前記注目人物と当該参照人物との間での共通の友人の数、前記注目人物と当該参照人物との間の通話の頻度、または、前記注目人物と前記参照人物との間のギフト送付の頻度を含んでよい。
【0012】
本発明の一態様では、前記基準決定手段は、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類に応じて機械学習モデルである近さスコア決定モデルを決定し、前記近さスコア評価手段は、近さスコア決定モデルに前記注目人物と前記参照人物との関係の強さを示す指標を入力した際の出力に基づいて、前記近さスコアを決定してよい。
【0013】
本発明の一態様では、前記関係性特定手段は、第1のコンピュータシステムに登録されている前記注目人物の属性データと、第2のコンピュータシステムに登録されている前記参照人物の属性データと、に基づいて、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類を特定してよい。
【0014】
本発明の一態様では、前記関係性特定手段は、名字の同一性、IPアドレスの同一性、住所の類似性、年齢差、および性別の同一性のうちの少なくとも一部に基づいて、前記注目人物と前記参照人物との関係性の種類を特定してよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザに対して他のユーザの紹介を依頼する際の成功率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの機能の一例を示す機能ブロック図である。
図3】IPアドレスデータの値が共通していることの一例を模式的に示す図である。
図4】グラフデータの一例を示す図である。
図5】住所データの値が共通していることの一例を模式的に示す図である。
図6】グラフデータの一例を示す図である。
図7】クレジットカード番号データの値が共通していることの一例を模式的に示す図である。
図8】グラフデータの一例を示す図である。
図9】グラフデータの一例を示す図である。
図10】クラスタの一例を示す図である。
図11】分類の可視化の一例を示す図である。
図12】機械学習モデルを用いた近さスコアの決定の一例を示す図である。
図13】機械学習モデルの学習の一例を示す図である。
図14】本発明の一実施形態に係る情報処理システムで行われる、ソーシャルグラフの作成にかかる処理の一例を示すフロー図である。
図15】本発明の一実施形態に係る情報処理システムで行われる、学習部の処理の一例を示すフロー図である。
図16】本発明の一実施形態に係る情報処理システムで行われる、推定部および紹介依頼部の処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。この実施形態では、例えばreferralと呼ばれるキャンペーンにおいて、あるユーザに対して他のユーザに商品またはサービスを紹介するよう依頼する情報処理システム1について説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、例えば、サーバコンピュータやパーソナルコンピュータなどのコンピュータであり、プロセッサ10、記憶部12、通信部14、操作部16、及び、出力部18を含む。なお、本実施形態に係る情報処理システム1に、複数台のコンピュータが含まれていてもよい。
【0019】
プロセッサ10は、例えば、情報処理システム1にインストールされるプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ等のプログラム制御デバイスである。情報処理システム1は、1または複数のプロセッサ10を含んでよい。記憶部12は、例えばROMやRAM等の記憶素子や、ハードディスクドライブ(HDD)、フラッシュメモリを含むソリッドステートドライブ(SSD)などである。記憶部12には、プロセッサ10によって実行されるプログラムなどが記憶される。通信部14は、例えばネットワークインタフェースカードのような、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、インターネット等のコンピュータネットワークを介して、他のコンピュータや端末との間でデータを授受する。
【0020】
操作部16は、入力デバイスであり、例えば、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイスやキーボード等を含む。操作部16は、操作内容をプロセッサ10に伝達する。出力部18は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等のディスプレイや、スピーカ等の音声出力デバイス等の出力デバイスである。
【0021】
なお、記憶部12に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワークを介して他のコンピュータから供給されるようにしてもよい。また、情報処理システム1のハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のハードウェアを適用可能である。例えば、情報処理システム1に、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)や外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)が含まれていてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部や入出力部を介して情報処理システム1に供給されるようにしてもよい。
【0022】
本実施形態に係る情報処理システム1では、例えば、ある人物(注目人物とも記載する)が紹介者となった場合に、被紹介者(参照人物とも記載する)がその紹介の対象となるキャンペーン等を受け入れる蓋然性の大きさが判定され、さらにその蓋然性の大きさに基づいて、その注目人物に例えばキャンペーンなどの紹介の依頼を送信する。なお、被紹介者が受け入れるとは、紹介者がキャンペーンなどの紹介を送信することにより被紹介者がその紹介を受信することであってもよいし、その受信された紹介の内容に応じて、サービスまたは商品の購入や何らかの会員に入会するなどの予め定められた行為をすることであってもよい。蓋然性の大きさは、その紹介の成否を示す情報の一種である。
【0023】
以下、本実施形態に係る情報処理システム1の機能、及び、情報処理システム1で実行される処理についてさらに説明する。
【0024】
図2は、本実施形態に係る情報処理システム1で実装される機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態に係る情報処理システム1に、図2に示す機能のすべてが実装される必要はなく、また、図2に示す機能以外の機能が実装されていても構わない。
【0025】
図2に示すように、本実施形態に係る情報処理システム1は、機能的に、人物属性データ取得部20、グラフデータ生成部22、参照人物特定部24、関係性特定部26、手法決定部30、近さスコア決定部28、学習部32、推定部34、紹介依頼部36、関連格納部39を含む。
【0026】
人物属性データ取得部20、グラフデータ生成部22、参照人物特定部24、関係性特定部26、近さスコア決定部28は、主に、ユーザのペアおよびそのペアにおけるユーザ間の関係を含むソーシャルグラフを作成するための機能である。推定部34はある人物が紹介者となった場合に、被紹介者がその紹介の対象となるキャンペーン等を受け入れる蓋然性の大きさを推定する機能であり、学習部32は推定部34で用いる機械学習モデル(紹介成否推定モデル)を学習させる機能である。
【0027】
人物属性データ取得部20、紹介依頼部36は、主にプロセッサ10、記憶部12および通信部14により実装される。グラフデータ生成部22、参照人物特定部24、関係性特定部26、手法決定部30、近さスコア決定部28、推定部34は、主にプロセッサ10及び記憶部12により実装される。関連格納部39は主に記憶部12により実装される。
【0028】
以上の機能は、コンピュータである情報処理システム1にインストールされた、以上の機能に対応する実行命令を含むプログラムをプロセッサ10で実行することにより実装されてよい。また、このプログラムは、例えば、光学的ディスク、磁気ディスク、フラッシュメモリ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどを介して情報処理システム1に供給されてもよい。
【0029】
本実施形態に係る情報処理システム1は、例えば、電子商取引システム40、ゴルフ場予約システム42、旅行予約システム44、カード管理システム46、などといった複数のコンピュータシステムと通信可能になっている(図3図5、及び、図7参照)。これらのコンピュータシステムのそれぞれには、当該コンピュータシステムを利用するユーザに関する情報であるアカウントデータが登録されている。そして、情報処理システム1は、これらのコンピュータシステムにアクセスして、当該コンピュータシステムに登録されているアカウントデータを取得できるようになっている。
【0030】
アカウントデータには、例えば、ユーザID、氏名データ、住所データ、年齢データ、性別データ、電話番号データ、携帯電話番号データ、クレジットカード番号データ、IPアドレスデータ、などが含まれる。
【0031】
ユーザIDは、例えば、当該コンピュータシステムにおける当該ユーザの識別情報である。氏名データは、例えば、当該ユーザの氏名(姓(名字)及び名)を示すデータである。住所データは、例えば、当該ユーザの住所を示すデータである。当該コンピュータシステムが電子商取引システム40である場合に、住所データが、当該ユーザが購入した商品の送付先の住所を示していてもよい。年齢データは、例えば、当該ユーザの年齢を示すデータである。性別データは、例えば、当該ユーザの性別を示すデータである。電話番号データは、例えば、当該ユーザの電話番号を示すデータである。携帯電話番号データは、例えば、当該ユーザの携帯電話番号を示すデータである。クレジットカード番号データは、例えば、当該ユーザが当該コンピュータシステムでの決済において利用するクレジットカードのカード番号を示すデータである。IPアドレスデータは、例えば、当該ユーザが使用するコンピュータのIPアドレス(例えば、送信元のIPアドレス)を示すデータである。
【0032】
人物属性データ取得部20は、本実施形態では例えば、注目人物を含む複数の人物についての、当該人物の属性を示す人物属性データを取得する。ここで人物属性データの一例としては、上述のアカウントデータが挙げられる。人物属性データ取得部20は、例えば、上述の複数のシステムのそれぞれから、当該人物のアカウントデータを取得する。
【0033】
グラフデータ生成部22は、本実施形態では例えば、複数の人物のそれぞれの属性に基づいて、互いに関係がある人物のペアを特定する。グラフデータ生成部22は、複数の人物の人物属性データに基づいて、互いに関係がある人物のペアを特定してもよい。なお、本実施形態に係るグラフデータ生成部22は、請求の範囲に記載の、複数の人物のそれぞれの属性に基づいて、互いに関係がある人物のペアを特定するペア特定手段の一例に相当する。
【0034】
グラフデータ生成部22は、例えば、注目人物を含む複数の人物にそれぞれ対応付けられるノードデータ50と、互いに関係がある人物のペアに対応付けられるリンクデータ52と、を含むグラフデータを生成する(図4図6図8、及び、図9参照)。またグラフデータ生成部22は、生成されたグラフデータを関連格納部39に格納する。
【0035】
例えば、図3に示すように、電子商取引システム40に、ユーザAのアカウントデータが登録されていることとする。また、ゴルフ場予約システム42に、ユーザBのアカウントデータが登録されていることとする。また、旅行予約システム44に、ユーザCのアカウントデータが登録されていることとする。
【0036】
そして、電子商取引システム40に登録されているユーザAのIPアドレスデータの値、ゴルフ場予約システム42に登録されているユーザBのIPアドレスデータの値、及び、旅行予約システム44に登録されているユーザCのIPアドレスデータの値が同じであるとする。
【0037】
この場合、グラフデータ生成部22は、図4に示すように、ユーザAに対応付けられるノードデータ50a、ユーザBに対応付けられるノードデータ50b、ユーザCに対応付けられるノードデータ50c、ユーザAがユーザBと関係があることを示すリンクデータ52a、ユーザAがユーザCと関係があることを示すリンクデータ52b、ユーザBがユーザCと関係があることを示すリンクデータ52c、を含むグラフデータを生成する。
【0038】
IPアドレスが同じであるユーザは同じコンピュータを利用しているものと推察される。そのため、本実施形態ではこのようなユーザは互いに関連付けられるようになっている。
【0039】
また、例えば、図5に示すように、電子商取引システム40に、ユーザD、ユーザE、及び、ユーザFのアカウントデータが登録されていることとする。
【0040】
そして、電子商取引システム40に登録されているユーザDの住所データの値、ユーザEの住所データの値、及び、ユーザFの住所データの値が同じであるとする。
【0041】
この場合、グラフデータ生成部22は、図6に示すように、ユーザDに対応付けられるノードデータ50d、ユーザEに対応付けられるノードデータ50e、ユーザFに対応付けられるノードデータ50f、ユーザDがユーザEと関係があることを示すリンクデータ52d、ユーザDがユーザFと関係があることを示すリンクデータ52e、ユーザEがユーザFと関係があることを示すリンクデータ52f、を含むグラフデータを生成する。
【0042】
住所が同じであるユーザは同居しているものと推察される。そのため、本実施形態ではこのようなユーザは互いに関連付けられるようになっている。
【0043】
また、例えば、図7に示すように、電子商取引システム40に、ユーザGのアカウントデータが登録されていることとする。また、ゴルフ場予約システム42に、ユーザHのアカウントデータが登録されていることとする。また、旅行予約システム44に、ユーザIのアカウントデータが登録されていることとする。
【0044】
そして、電子商取引システム40に登録されているユーザGのクレジットカード番号データの値、ゴルフ場予約システム42に登録されているユーザHのクレジットカード番号データの値、及び、旅行予約システム44に登録されているユーザIのクレジットカード番号データの値が同じであるとする。
【0045】
この場合、グラフデータ生成部22は、図8に示すように、ユーザGに対応付けられるノードデータ50g、ユーザHに対応付けられるノードデータ50h、ユーザIに対応付けられるノードデータ50i、ユーザGがユーザHと関係があることを示すリンクデータ52g、ユーザGがユーザIと関係があることを示すリンクデータ52h、ユーザHがユーザIと関係があることを示すリンクデータ52i、を含むグラフデータを生成する。
【0046】
クレジットカード番号が同じであるユーザは親子等の家族であるものと推察される。そのため、本実施形態ではこのようなユーザは互いに関連付けられるようになっている。
【0047】
なお、互いに関係がある人物のペアに該当するか否かの判断基準は、以上で説明したものには限定されない。
【0048】
また、以上で説明した、互いに関係があると特定された人物を関連付けるリンクデータ52が示すリンクを明示的リンクと呼ぶこととする。
【0049】
ここで例えば、第1の人物と明示的リンクで接続されている人物と、第2の人物と明示的リンクで接続されている人物と、が所定数以上(例えば、3人以上)共通しているとする。この場合、本実施形態では例えば、グラフデータ生成部22は、当該第1の人物が当該第2の人物と関係があることを示すリンクデータ52を生成する。このようにして生成されるリンクデータ52が示すリンクを黙示的リンクと呼ぶこととする。
【0050】
例えば、図9に示すように、明示的リンクを示すリンクデータ52jによって、ユーザJに対応付けられるノードデータ50jとユーザKに対応付けられるノードデータ50kとが接続されていることとする。また、明示的リンクを示すリンクデータ52kによって、ユーザJに対応付けられるノードデータ50jとユーザLに対応付けられるノードデータ50lとが接続されていることとする。また、明示的リンクを示すリンクデータ52lによって、ユーザJに対応付けられるノードデータ50jとユーザMに対応付けられるノードデータ50mとが接続されていることとする。
【0051】
また、明示的リンクを示すリンクデータ52mによって、ユーザKに対応付けられるノードデータ50kとユーザNに対応付けられるノードデータ50nとが接続されていることとする。また、明示的リンクを示すリンクデータ52nによって、ユーザLに対応付けられるノードデータ50lとユーザNに対応付けられるノードデータ50nとが接続されていることとする。また、明示的リンクを示すリンクデータ52oによって、ユーザMに対応付けられるノードデータ50mとユーザNに対応付けられるノードデータ50nとが接続されていることとする。
【0052】
この場合、グラフデータ生成部22は、ユーザJがユーザNと関係があることを示すリンクデータ52p(黙示的リンクを示すリンクデータ52p)を生成する。このようにして、ユーザNが、ユーザJと関係がある人物として特定されることとなる。
【0053】
また、例えば、第1の人物と明示的リンク又は黙示的リンクで接続されている人物と、第2の人物と明示的リンク又は黙示的リンクで接続されている人物と、が所定数以上(例えば、3人以上)共通しているとする。この場合、グラフデータ生成部22が、当該第1の人物が当該第2の人物と関係があることを示すリンクデータ52(黙示的リンクを示すリンクデータ52)を生成してもよい。
【0054】
なお、グラフデータ生成部22は、アカウントデータとは異なる人物属性データに基づいて、グラフデータを生成してもよい。
【0055】
参照人物特定部24は、処理対象人物(例えば注目人物を含む)と関係がある人物である参照人物を特定する。ここで、参照人物特定部24は、処理対象人物と関係がある人物として特定される人物(例えば友人として電子商取引システム40等に登録される人物)、及び、関係がある人物として特定される人物(例えば登録された友人)が所定数以上、処理対象人物と共通する人物を、参照人物として特定してもよい。また、参照人物特定部24は、処理対象人物の属性と、複数の人物の属性と、に基づいて、当該複数の人物のうちから、参照人物を特定してもよい。
【0056】
参照人物特定部24は、例えば、処理対象人物に対応付けられるノードデータ50と、明示的リンク又は黙示的リンクを示すリンクデータ52によって接続されるノードデータ50に対応付けられる人物を、当該処理対象人物に対する参照人物として特定してもよい。
【0057】
関係性特定部26は、処理対象人物(例えば注目人物を含む)と参照人物との関係性を特定する。ここで、関係性特定部26が、処理対象人物のアカウントデータと、参照人物のアカウントデータと、に基づいて、処理対象人物と参照人物との関係性を特定してもよい。ここで、処理対象人物のアカウントデータが登録されているコンピュータシステムと参照人物のアカウントデータが登録されているコンピュータシステムとは異なっていてもよい。例えば、電子商取引システム40に登録されている、処理対象人物のアカウントデータと、ゴルフ場予約システム42に登録されている、参照人物のアカウントデータと、に基づいて、処理対象人物と参照人物との関係性(より具体的には関係性の種類)を特定してもよい。関係性特定部26は、特定された関係性を、処理対象人物および参照人物のペアと関連付けて関連格納部39に格納してよい。
【0058】
また、関係性特定部26は、処理対象人物と参照人物との家族としての関係(例えば親子、配偶者、きょうだい)を特定してよい。さらに、関係性特定部26は、特定される関係性の種類として、親子、配偶者、きょうだい、同僚、隣人、友人のうち少なくとも一部を含む候補のうちいずれかを選択してよい。
【0059】
次に関係性特定部26の処理についてより詳細に説明する。関係性特定部26は、例えば、リンクデータ52で接続されているノードデータ50のペアを特定する。そして、関係性特定部26は、当該ペアに対応付けられる2人の人物の人物属性データに基づいて、当該ペアに対応付けられるペア属性データを生成する。
【0060】
ペア属性データには、例えば、IP共通フラグ、住所共通フラグ、クレジットカード番号共通フラグ、名字同一フラグ、年齢差データ、ペア性別データ、などが含まれる。なお、処理対象人物および参照人物にかかるペア属性データは、関係性特定部26により特定された、処理対象人物および参照人物のペアにかかる関係性の種類を示す情報を含んでよい。
【0061】
IP共通フラグは、例えば、当該ペアのうちの一方のアカウントデータに含まれるIPアドレスデータの値と他方のアカウントデータに含まれるIPアドレスデータの値とが同じであるか否かを示すフラグである。例えば、所与の日においてIPアドレスデータの値が同じである場合はIP共通フラグの値に1が設定され、IPアドレスデータの値が異なる場合はIP共通フラグの値に0が設定されてもよい。
【0062】
住所共通フラグは、例えば、当該ペアのうちの一方のアカウントデータに含まれる住所データの値と他方のアカウントデータに含まれる住所データの値とが同じであるか否かを示すフラグである。例えば、住所データの値が同じである場合は住所共通フラグの値に1が設定され、住所データの値が異なる場合は住所共通フラグの値に0が設定されてもよい。
【0063】
クレジットカード番号共通フラグは、例えば、当該ペアのうちの一方のアカウントデータに含まれるクレジットカード番号データの値と他方のアカウントデータに含まれるクレジットカード番号データの値とが同じであるか否かを示すフラグである。例えば、クレジットカード番号データの値が同じである場合はクレジットカード番号共通フラグの値に1が設定され、クレジットカード番号データの値が異なる場合はクレジットカード番号共通フラグの値に0が設定されてもよい。
【0064】
名字同一フラグは、例えば、当該ペアのうちの一方のアカウントデータに含まれる氏名データが示す名字と他方のアカウントデータに含まれる氏名データが示す名字とが同じであるか否かを示すフラグである。例えば、氏名データが示す名字が同じである場合は名字同一フラグの値に1が設定され、氏名データが示す名字が異なる場合は名字同一フラグの値に0が設定されてもよい。
【0065】
年齢差データは、例えば、当該ペアのうちの一方のアカウントデータに含まれる年齢データの値と他方のアカウントデータに含まれる年齢データの値との差を示すデータである。
【0066】
ペア性別データは、例えば、当該ペアのうちの一方のアカウントデータに含まれる性別データの値と他方のアカウントデータに含まれる性別データの値との組合せを示すデータである。
【0067】
そして、関係性特定部26は、複数のペアのそれぞれに対応付けられるペア属性データの値に基づいて、一般的なクラスタリング手法を用いたクラスタリングを実行することで、当該複数のペアを、図10に示すような複数のクラスタ54に分類する。
【0068】
図10は、複数のペアが、5つのクラスタ54(54a、54b、54c、54d、及び、54e)に分類された様子の一例を模式的に示す図である。図10に示されているバツ印は、ペアに対応付けられる。そして、複数のバツ印のそれぞれは、当該バツ印に対応するペアのペア属性データの値に対応付けられる位置に配置されている。
【0069】
図10の例では、複数のペアが5つのクラスタ54に分類されているが、複数のペアが分類されるクラスタ54の数は5つには限定されず、例えば、複数のペアが4つのクラスタ54に分類されてもよい。
【0070】
図11は、複数のペアが4つのクラスタ54に分類された場合における、当該分類の可視化の一例を示す図である。
【0071】
図11に示すように、住所が同じであり、性別が同じであり、年齢差がX歳より大きく、名字が同じペアは、第1クラスタに分類されてもよい。また、住所が同じであり、性別が同じであり、年齢差がX歳以下であり、名字が同じペアは、第2クラスタに分類されてもよい。また、住所が同じであり、性別が異なり、年齢差がY歳より大きく、名字が同じペアは、第3クラスタに分類されてもよい。また、住所が同じであり、性別が異なり、年齢差がY歳以下であり、名字が同じペアは、第4クラスタに分類されてもよい。
【0072】
この場合、第1クラスタは、例えば同性の親子に対応付けられるクラスタ54であるものと推察される。また、第2クラスタは、例えば同性の兄弟に対応付けられるクラスタ54であるものと推察される。また、第3クラスタは、例えば異性の親子に対応付けられるクラスタ54であるものと推察される。また、第4クラスタは、例えば夫婦、または異性の兄弟に対応付けられるクラスタ54であるものと推察される。
【0073】
以上で説明したようにして、関係性特定部26が、人物間の関係に対応付けられる値に基づくクラスタリングの結果に基づいて、処理対象人物と参照人物との関係性を特定してもよい。また、関係性特定部26が、名字、IPアドレス、住所、クレジットカード番号、年齢差、又は、性別のうちの少なくとも1つに基づくクラスタリングの結果に基づいて、処理対象人物と参照人物との関係性を特定してもよい。
【0074】
近さスコア決定部28は、処理対象人物と参照人物との関係性に対応する判断基準と、処理対象人物(例えば注目人物を含む)と参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、処理対象人物と当該参照人物との近さを示す近さスコアを決定する。
【0075】
手法決定部30は、処理対象人物と参照人物との関係性として選択された種類に対応する判断基準を決定する。より具体的には、手法決定部30は判断基準として、近さスコア決定部28において利用する近さスコア決定用の機械学習モデル(近さスコア決定モデル)を決定してよい。
【0076】
そして近さスコア決定部28は、決定された判断基準に従って、処理対象人物と参照人物との関係の強さを示す指標に基づいて、その処理対象人物とその参照人物との近さを示す近さスコアを決定する。また近さスコア決定部28は、決定された近さスコアを処理対象人物および参照人物のペアに関連付けて関連格納部39に格納する。
【0077】
ここで、近さスコア決定部28は、それぞれ上述のクラスタ54に対応付けられる学習済の機械学習モデル(近さスコア決定モデル)を含んでいてもよい。例えば、複数のペアが5つのクラスタ54に分類される場合には、近さスコア決定部28が、5つの機械学習モデルを含んでいてもよい。
【0078】
そして、近さスコア決定部28は、処理対象人物と参照人物との関係性に対応する学習済の機械学習モデル(近さスコア決定モデル)に、処理対象人物と当該参照人物との関係の強さを示す指標を表すデータを入力した際の出力に基づいて、処理対象人物と参照人物との近さを示す近さスコアを決定してよい。
【0079】
図12に示すように、近さスコア決定部28が、n番目の機械学習モデルである第n機械学習モデルに、第n機械学習モデルに対応付けられるクラスタ54に分類されたペアに対応する入力データを入力してもよい。例えば、近さスコア決定部28が5つの機械学習モデルを含む場合は、上述の値nは、1以上5以下の整数のうちのいずれかとなる。そして、近さスコア決定部28が、当該入力データの入力に応じて第n機械学習モデルから出力される出力データの値を、当該ペアについての近さスコアの値として決定するようにしてもよい。
【0080】
ペアに対応付けられる入力データには、例えば、当該ペアに対応付けられるペア属性データの一部又は全部が含まれるようにしてもよい。また、入力データに、ペア属性データに含まれていないデータが含まれるようにしてもよい。例えば、入力データに、電子商取引システム40の利用履歴を示すデータや、近さスコア決定部28によってSNS等の他の情報源から取得されるデータなどが含まれていてもよい。より具体的には例えば、入力データに、ペア間の単位期間あたりの通話回数(通話頻度)やメッセージのやり取りの回数、一方が他方に送ったギフトの数、ペアにおける共通の(登録された)友人の数、などを示すデータが含まれるようにしてもよい。
【0081】
また、ペアに対応付けられる入力データに含まれるデータの種類は、当該ペアが属するクラスタ54によって同じであってもよいし異なっていてもよい。例えば、第1機械学習モデルに入力される入力データに含まれるデータの種類と、第2機械学習モデルに入力される入力データに含まれるデータの種類と、が異なっていてもよい。
【0082】
本実施形態では例えば、近さスコア決定部28による近さスコアの決定に先立って、予め、第n機械学習モデルに対応付けられる所与の複数の訓練データを用いた、第n機械学習モデルの学習が実行される。この訓練データは、例えば、当該第n機械学習モデルに対応付けられるクラスタ54における近さスコアの決定が妥当なものとなるよう予め準備されたものである。
【0083】
ここで、第n機械学習モデルに対して、弱教師あり学習による学習が行われてもよい。例えば、訓練データに、図13に示すような、第n機械学習モデルに入力される入力データと同じ種類のデータが含まれている学習入力データと、学習入力データの入力に応じて第n機械学習モデルから出力される出力データと比較される教師データ(正解のデータ)と、が含まれていてもよい。
【0084】
ここで例えば、上述の近さスコアが、0又は1のいずれかの値をとるとする。例えば、ペアが近い関係にある場合には、当該ペアの近さスコアの値として1が決定され、そうでない場合に、当該ペアの近さスコアの値として0が決定されるとする。
【0085】
この場合、教師データが、対応する学習入力データにおける妥当な近さスコアの値、及び、この値が妥当である確率を示すデータを含んでいてもよい。
【0086】
そして、例えば、訓練データに含まれる学習入力データの入力に応じて第n機械学習モデルから出力される出力データの値と、当該訓練データに含まれる教師データの値と、に基づいて、第n機械学習モデルのパラメータの値を更新する弱教師あり学習が実行されてもよい。
【0087】
なお、上述の近さスコアは、0又は1のいずれかの値をとるバイナリデータである必要はない。例えば、上述の近さスコアが、当該ペアが近い関係にあるほど大きな値となる実数値(例えば、0以上10以下の実数値)や、多段階の整数値(例えば、1以上10以下の整数値)であっても構わない。
【0088】
また、機械学習モデル(近さスコア決定モデル)の学習手法は、弱教師あり学習には限定されない。
【0089】
一具体例として、兄弟の関係があるペアについて考察する。この場合、当該ペアに対応付けられる入力データが、兄弟という関係に対応する学習済の機械学習モデルに入力される。そして例えば、このペアについて住所データの値が同じであり、このペアの一方が他方に送ったギフトの数が50であり、このペアの今までの通話回数が1200回である場合には、値が1である出力データが出力されるような学習が実行されてもよい。また例えば、このペアについて住所データの値が異なっており、このペアの一方が他方に送ったギフトの数が2であり、このペアの今までの通話回数が30回である場合には、値が0である出力データが出力されるような学習が実行されてもよい。
【0090】
そして、近さスコアに対応する出力データの値が1となるか0となるかの判断基準(例えば閾値)が、機械学習モデル(近さスコア決定モデル)によって異なっていてもよい。
【0091】
推定部34は、注目人物の属性と、参照人物の属性と、注目人物と参照人物とのペアについての関係性の種類および近さスコアとを含む入力データに基づいて、注目人物が参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、その参照人物が紹介を受け入れる蓋然性を推定する。紹介を受け入れるとは、例えば、参照人物がreferralメールなどを送信し、参照人物がそれを受信することであってもよいし、参照人物が受信したreferralメールに記載されたリンク先へアクセスすることであってもよいし、そのアクセスをトリガーとしたサービス契約の成立であってもよい。推定部34は、注目人物と参照人物とのペアについて、関係性特定部26が特定した関係性の種類と近さスコア決定部28が決定した近さスコアとを関連格納部39から取得してよい。なお、推定部34は、ペアの関係性の種類に代えてそのペア属性データの少なくとも一部に基づいて、当該蓋然性を推定してもよい。
【0092】
推定部34は、機械学習モデル(紹介成否推定モデル)を用いてその蓋然性を推定してよい。より具体的には、推定部34は、紹介成否推定モデルに入力データを入力した際の出力により、参照人物が紹介を受け入れる蓋然性を推定してよい。紹介成否推定モデルは、例えば、アダブースト、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、サポートベクタマシン(SVM)、最近傍識別器、などの機械学習が実装された機械学習モデルであってよい。また、紹介成否推定モデルとして、いわゆるDeep Learningを用いた機械学習モデルが構築されてもよい。
【0093】
学習部32は、紹介依頼人物の属性と、被紹介人物の属性と、紹介依頼人物と被紹介人物とのペアについて求められた関係性の種類および近さスコアと、紹介に成功したか否かを示す正解データとを含む訓練データにより紹介成否推定モデルを学習させる。学習部32の処理の詳細については後述する。
【0094】
紹介依頼部36は、推定部34による推定の結果に基づいて、その注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信する。例えば、推定部34により推定された蓋然性が所定の閾値以上である場合に、紹介依頼部36は依頼として、注目人物の電子メールまたはメッセンジャーのアドレスに対してメッセージを送信してよい。このメッセージは、注目人物に紹介を依頼する文面を含み、例えば注目人物が任意の相手に転送できるメッセージを含んでもよいし、注目人物が情報処理システム1に対して被紹介人物への紹介を指示するWebページへのリンクを含んでもよい。そのWebページにおいて注目人物が紹介可能な人物は、参照人物のみであってもよいし、任意の人物であってもよい。
【0095】
ここで、本実施形態に係る情報処理システム1で行われる、ソーシャルグラフにかかる情報の作成についての処理の一例を、図14に例示するフロー図を参照しながら説明する。図14は、主に参照人物特定部24、関係性特定部26、近さスコア決定部28の処理について説明する。
【0096】
図14に記載される処理は、グラフデータが生成された人物のそれぞれについて繰り返し実行される。グラフデータが生成された人物は注目人物を含み、図14の処理の対象となる人物を以下では処理対象人物と記載する。図14の処理例では、注目人物を含む複数の人物についてのグラフデータが既に生成されており、複数のペアについて、当該ペアに対応付けられるクラスタ54が特定されていることとする。また、各クラスタ54に対応付けられる機械学習モデル(近さスコア決定モデル)が既に学習済であることとする。
【0097】
まず、参照人物特定部24は、処理対象人物に対応するノードデータ50と明示的リンク又は黙示的リンクで接続されているノードデータ50に対応する人物を、参照人物として特定する(S101)。ここでは例えば、少なくとも1人の参照人物が特定されるとする。
【0098】
そして、関係性特定部26が、S101に示す処理で特定された参照人物のうちから、S104~S108に示す処理がまだ実行されていない参照人物を1人選択する(S103)。
【0099】
そして、関係性特定部26が、処理対象人物とS102に示す処理で選択された参照人物とのペアに対応するクラスタ54をそのペアの関係性の種類として特定する(S104)。
【0100】
手法決定部30は、特定された関係性の種類に基づいて、近さスコアの決定に用いる機械学習モデル(近さスコア決定モデル)を決定する(ステップS105)。
【0101】
そして、近さスコア決定部28が、処理対象人物とS104に示す処理で選択された参照人物とのペアに対応する入力データを生成する(S106)。
【0102】
そして、近さスコア決定部28が、S106に示す処理で生成された入力データを、S104に示す処理で特定されたクラスタ54に対応付けられる学習済の機械学習モデル(近さスコア決定モデル)に入力する(S107)。そして、近さスコア決定部28が、その入力に応じて機械学習モデルから出力される出力データに基づいて、当該注目人物と当該参照人物とのペアに対応付けられる近さスコアを決定する(S107)。また関係性特定部26は処理対象人物と参照人物との関係性を関連格納部39に格納し、近さスコア決定部28は処理対象人物と参照人物との近さスコアを関連格納部39に格納する(S108)。
【0103】
そして、関係性特定部26が、S101に示す処理で特定された参照人物のすべてについてS104~S108に示す処理が実行されたか否かを確認する(S110)。
【0104】
S101に示す処理で特定された参照人物のすべてについてS104~S108に示す処理が実行されていない場合は(S110:N)、S103に示す処理に戻る。
【0105】
S101に示す処理で特定された参照人物のすべてについてS104~S108に示す処理が実行された場合は(S110:Y)、図14に示される処理は終了する。
【0106】
次に、ソーシャルグラフにかかる情報が作成されたのちに行われる、学習部32による機械学習モデル(紹介成否推定モデル)の学習についての処理の一例を、図15に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0107】
はじめに、学習部32は、情報処理システム1の記憶部12に格納される、紹介依頼部36が過去に紹介者に紹介を依頼し、さらに被紹介者が紹介を受け入れて紹介に成功したケースの記録から、その紹介に成功した紹介者と被紹介者とのペアを正例として取得する(S201)。
【0108】
次に、学習部32は、関連格納部39に格納されるグラフデータから、人物のペアをランダムに選択し、選択されたペアを負例として取得する(S202)。学習部32は、人物のペアとして、人物と、その人物と何らかの関係のある参照人物とのペアを取得してよい。なお、紹介を被紹介者が受け入れる可能性は高くないため、ランダムに選択された人物のペアであっても負例として問題なく利用できる。当該負例は、紹介が受け入れられなかった(紹介に失敗した)ことを示す情報であってよいし、紹介成否が未だ検証されていないことを示す情報であってよいし、紹介に成功したというケースが記録されていないことを示す情報であってよい。ここで、正例または負例を示す情報は、1が正例を示す二値的な情報であってよく、0が例えば紹介に失敗したケースと対応する負例を示す二値的な情報であってよい。正例または負例を示す情報の表現態様に制限はなく、二値的な情報に限られない。紹介成否が未だ検証されていないケースと対応する負例は、0~1の範囲内の所定の値と対応してもよい。なお、学習部32は、属性が類似する人物及びペアについて紹介成否の記録がある場合、記録に応じペアに正例または負例を示す情報を付してよい。また、正例または負例を示す情報は、所定のペアの過去の紹介成功確率(例えば紹介成功数/紹介依頼の試行数)の記録に基づいてよい。
【0109】
正例および負例が取得されると、学習部32は、正例および負例のそれぞれのペアに含まれる人物についての属性を入力データの一部として取得する(S203)。学習部32は、正例については、紹介者を第1の人物、被紹介者を第2の人物とし、負例については、ペアの一方を第1の人物、ペアの他方を第2の人物として、第1の人物および第2の人物のそれぞれについての情報を取得する。ここで、人物についての属性は、その人物の年齢、ポイント利用状況、各サービスの利用パターン等を含む。
【0110】
また学習部32は、正例および負例のそれぞれのペアにおける関係性の種類および近さスコアを入力データの一部として取得する(S204)。
【0111】
学習部32は、第1の人物の属性、第2の人物の属性、および、第1の人物と第2の人物との関係性の種類および近さスコア、を含む入力データと、正例または負例を示す情報を含む正解データとにより、紹介成否推定モデルを学習させる(S205)。ここで、正例または負例を示す情報を含む正解データは、入力データにラベル付けされている。なお紹介成否推定モデルは、第1の人物と第2の人物とが取り換えられた場合に必ずしも同じ結果を出力しないように学習される。学習済の紹介成否推定モデルに対して、注目人物を第1人物とし、参照人物を第2人物とした入力データを入力すると、紹介成否推定モデルは、注目人物が参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、その参照人物が紹介を受け入れる蓋然性を示す情報(受入スコア)を出力する。
【0112】
次に、紹介成否推定モデルが学習されたのちに行われる、推定部34による蓋然性の推定および紹介依頼部36による依頼についての処理の一例を、図16に例示するフロー図を参照しながら説明する。図16に示される処理は、その蓋然性の判断対象となる注目人物について実行される。蓋然性の判断対象として複数の注目人物が存在する場合には、図16に示される処理は注目人物ごとに実行される。
【0113】
はじめに推定部34は、その注目人物とペアとなりうる参照人物を取得する(S301)。具体的には、推定部34は、処理対象人物に対応するノードデータ50と明示的リンク又は黙示的リンクで接続されているノードデータ50に対応する人物を、参照人物として取得してよい。また、少なくとも1人の参照人物が取得されてよい。
【0114】
そして、推定部34は、S301に示す処理で特定された参照人物のうちから、S303~S304に示す処理がまだ実行されていない参照人物を1人選択する(S302)。
【0115】
参照人物が選択されると、推定部34は注目人物と選択された参照人物とのペアについて入力データを取得する(S303)。入力データは、注目人物の属性、参照人物の属性、および、注目人物と参照人物との関係性の種類および近さスコアを含む。
【0116】
推定部34は、取得された入力データを紹介成否推定モデルに入力した際の出力を取得することにより、受入スコアを決定する(S304)。推定部34は紹介成否推定モデルの出力をそのまま受入スコアとしてもよいし、その出力に所定の演算をすることにより受入スコアを決定してもよい。なお、推定部34は決定された受入スコアを注目人物および参照人物のペアと関連付けて記憶部12に格納する。
【0117】
そして、推定部34は、S301に示す処理で特定された参照人物のすべてについてS303~S304に示す処理が実行されたか否かを確認する(S305)。
【0118】
S301に示す処理で特定された参照人物のすべてについてS303~S304に示す処理が実行されていない場合は(S305:N)、S302に示す処理に戻る。
【0119】
S301に示す処理で特定された参照人物のすべてについてS303~S304に示す処理が実行された場合は(S305:Y)、推定部34は、注目人物と少なくとも1以上の参照人物とを含むペアについて決定された受入スコアの最大値を求める(S306)。
【0120】
そして受入スコアの最大値が閾値以上の場合には(S307:Y)、紹介依頼部36は、その注目人物に対して紹介を依頼する情報を送信し(S308)、図16に示される処理は終了する。一方、受入スコアの最大値が閾値より低い場合には(S307:N)、図16に示される処理は終了する。
【0121】
本実施形態では、推定部34が、注目人物と参照人物とのペアについて、人物どうしの関係性の種類だけでなく人物どうしの親密性を示す近さスコアを用いて、注目人物が参照人物に紹介した場合に参照人物が紹介を受け入れる蓋然性を求めている。また、注目人物と参照人物とのペアについて、配偶者か、きょうだいであるか、などの関係性の種類を決定し、その関係性の種類に応じて近さスコアが決定されている。これらにより、より精度よく蓋然性を推定することが可能になる。そして、その推定を用いることで、ある人物に対して他の人物の紹介を依頼する際の成功率を向上させることができる。なお、図16のS308において、紹介依頼部36は、受入スコアが最大値となる参照人物に対する紹介の依頼情報を注目人物へ送信してもよいし、紹介依頼部36は、所定の閾値を超過する受入スコアが決定された複数の参照人物のそれぞれに対する紹介の依頼情報を注目人物へ送信してもよい。
【0122】
また、近さスコアの決定においては、注目人物と参照人物との間の通話の頻度、または、注目人物と参照人物との間のギフト送付の頻度といった、ユーザ間のやりとりも用いられている。これにより、近さスコアをより精度よく決定し、蓋然性の推定の精度を上げることができる。
【0123】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が行われてよい。例えば、学習部32が紹介成否推定モデルの学習に用いる関連格納部39のデータと、推定部34が蓋然性の推定の際に用いる関連格納部39のデータとは異なっていてもよい。紹介成否推定モデルの学習と推定部34の処理との間に、最新の情報を用いて、人物属性データ取得部20、グラフデータ生成部22、参照人物特定部24、関係性特定部26、近さスコア決定部28の処理が実行されてよい。
【0124】
特許請求の範囲の記載は、本発明の要旨および範囲内にあるようなすべての変更を網羅することが意図されている。また、上記の具体的な文字列や数値及び図面中の具体的な文字列や数値は例示であり、これらの文字列や数値には限定されない。

【要約】
ユーザに対して他のユーザの紹介を依頼する際の成功率を向上させる。
関係性特定手段(26)は注目人物と参照人物との関係性の種類を特定し、基準決定手段(30)は注目人物と参照人物との関係性の種類に対応する判断基準を決定し、近さスコア決定手段(31)は判断基準と、関係の強さを示す指標とに基づいて、注目人物と参照人物との近さを示す近さスコアを決定し、紹介成否推定手段(34)は注目人物および参照人物の属性と、関係性の種類と近さスコアとを含む入力データに基づいて、注目人物が参照人物に対して商品またはサービスを紹介した場合に、参照人物が紹介を受け入れる蓋然性を推定し、紹介依頼手段(36)は推定の結果に基づいて、注目人物に向けて紹介を依頼する情報を送信する。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16