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▶ 株式会社あるて設計の特許一覧

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  • 特許-折り畳みハンガー 図1
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  • 特許-折り畳みハンガー 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-13
(45)【発行日】2023-07-24
(54)【発明の名称】折り畳みハンガー
(51)【国際特許分類】
   A47G 25/40 20060101AFI20230714BHJP
【FI】
A47G25/40 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2022149581
(22)【出願日】2022-09-01
【審査請求日】2022-09-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522370528
【氏名又は名称】株式会社あるて設計
(72)【発明者】
【氏名】葉山 洋
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-159724(JP,U)
【文献】実開平07-013273(JP,U)
【文献】特許第6449525(JP,B1)
【文献】実開昭54-110335(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-2323417(KR,B1)
【文献】特開2016-129650(JP,A)
【文献】実開昭59-016540(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47G 25/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊元プレート12の付くフック11と左右のアームプレート22の付く肩掛けアーム21で構成され、吊元プレート12には中心に吊元留具31が上下する吊元用長穴13を配し直下にL字形のガイド溝23が往来するガイドピン14が設けられ、左右のアームプレート22には吊元留具31用の孔とL字形のガイド溝23が設けられ、吊元プレート12の吊元用長穴13は左右のアームプレート22に挟まれる形で吊元留具31により結合され、吊元プレート12のガイドピン14は左右のアームプレート22のL字形のガイド溝23内の往来で左右の肩掛けアーム21を左右対称に回転及び固定を可能とすることを特徴とするハンガー。
【請求項2】
L字形のガイド溝23肩掛けアーム21の回転に要する長辺と肩掛けアーム21の固定に要する短辺で構成され、短辺溝はガイドピン14を誘導する遊びを加えた形状とし、吊元プレート12の吊元用長穴13の上下の長さ吊元プレート12のガイドピン14アームプレート22のL字形のガイド溝23の長辺溝端から短辺溝端まで移動するに足る長さを有する形状の請求項1に記載のハンガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣服用の折り畳みハンガーの折り畳み機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
傘を傘立てに挿す様に折り畳みハンガーを収納すれば片付き美観が保てる。しかしながら使い終わった傘は閉じるが、折り畳みハンガーは普及せず嵩張る通常のハンガーが一般的である。普及しないのは、耐久性のある低価格で衣服の掛け外しに優れた費用対効果の良いと感じる製品が無いことが原因といえる。
【0003】
ところで衣服用ハンガーに折り畳み機能を持たせる場合に吊元を中心に左右のアームを上側収納・下側収納・前側収納の概ね三つに分類される。アームの上側収納と前側収納は簡単な掛り留めでコンパクト化できる反面、アームの下側収納の様に閉じた状態での衣服の挿入による使用及び取り外しに不向きである。しかしながらアームの下向き収納は左右の収納と衣服の負荷力の回転方向が同一となるため掛り留めの制御機構が必要となるが、その制御機構は素材の弾性力を利用したり金属製のバネを用いたりと生産費や折り畳み形状や操作性に影響を及ぼしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5530796号公報
【文献】特許第6449525号公報
【文献】実開昭61-34978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
折り畳みハンガーは、首元の制約がある衣服の掛け外しは一般的なハンガーに比べて長所となり得るが、閉じた肩掛けアームを首元から挿入後にアームを開く際に左右が連動し、開き終えた状態で自動的にアームが固定し、また衣服を外す際に吊元でのワンタッチ操作でアーム閉じなければ逆に作業効率が悪く不快に感じる。
【0006】
特許文献1はアームの左右の連動とアームの自動固定とワンタッチ操作での閉じ込みが備わっているが、アームに歯車を設け素材の弾性バネの掛り留めの複雑な制御機構ではコスト高となる。また素材が限られるため価格に吊り合う質感の製品ができない。
【0007】
特許文献2の第1から第3の実施形状は左右のアームの留具を共通とし回転させることでバネ等を用いず単純な構造としているが、開閉に要する指圧力はアームに作用する衣服等の重量に留具からアームの作用点と指圧点との長さに反比例する負荷力となるので、実態として負担の小さいアームの直接的開閉となり左右別々の動きでありワンタッチ操作での閉じ込みもできない。
【0008】
特許文献3は左右のアームの留具を共通とし補助材とスライド機構によりバネ等を用いず単純な構造であるが、左右のアームは連動するもののスライド留具を維持しながら吊元を持ち衣服に挿入後、吊元を保持しながら留具を解放する必要があり作業性が悪く、またワンタッチ操作での閉じ込みができない。
【0009】
そこで素材を選ばない単純な固定・解除ができる機構で低価格化ができ作業効率の良い、費用対効果の高い折り畳みハンガーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係わるハンガーはフック11と左右の肩掛けアーム21で構成され、それぞれの端部にプレートを配し吊元用長穴13と吊元留具31用の孔に、回転及び移動可能な吊元留具31にて結合させ、肩掛けアーム21アームプレート22にはL形のガイド溝23を設け、フック11吊元プレート12には吊元用長穴13とガイドピン14を設けることで固定および解除を可能とし、またタオル用端部ビーム41とタオル用ビーム42を結合させ折畳みとし、肩掛けアーム21に内包することでコンパクトに収納可能なハンガーを実現させる。
【発明の効果】
【0011】
収納に便利な折り畳みハンガーの固定・解除方法を単純で素材を選ばない掛り留めの機構とすることで、洗濯用に多用される合成樹脂からお洒落な金属製や木製の商品まで幅広いニーズに対応可能である。特にタオル掛けを省いた肩掛けアームだけの折り畳みハンガーは衣服の掛け外しの利便性の高さに加えロープライスな提供が可能であることから革新的な製品となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係わるタオル掛け付きの折り畳みハンガーの実施の形態を示す正面図である。
図2】本実施の形態に係わるタオル掛け付きの折り畳みハンガーのアームを閉じる途中の状態を示す正面図である。
図3】本実施の形態に係わるタオル掛け付きの折り畳みハンガーのアームを閉じた状態を示す正面図である。
図4】本実施の形態に係わる折り畳みハンガーの実施の形態を示す正面図である。
図5】本実施の形態に係わる折り畳みハンガーのアームを閉じた状態を示す正面図である。
図6】本実施の形態に係わる折り畳みハンガーの回転と移動の複合による単純な掛り留め機構の立体図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
衣服を吊るす際に閉じた左右の肩掛けアーム21を衣服の首元から挿入後に通常の開き位置まで連動する左右の肩掛けアーム21を開くことで吊元プレート12のガイドピン14が左右のL字形のガイド溝23の長辺溝を移動し、左右の肩掛けアーム21を固定位置より更に開き戻すことでガイドピン14を誘導する遊び幅を持つ短辺溝に入り込ませて、肩掛けアーム21を固定させ円滑に衣服を吊るすことができる。
【0014】
衣服を外す際に左右のアームプレート22に挟まれる吊元プレート12を下方に押し出すことでガイドピン14がL字形のガイド溝23の短辺溝から抜出しL字形のガイド溝23の長辺溝に誘導され左右の肩掛けアーム21が下方向に回転し閉じるので円滑に衣服を外すことができる。
【0015】
ハンガー下部に取り付くタオル用端ビーム41とタオル用ビーム42を結合させ折畳みとし、肩掛けアーム21を閉じる際に先ずタオル用端部ビーム41は肩掛けアーム21に格納される方向に回転を起こし、更に閉じる肩掛けアーム21はタオル用ビーム42ビーム中間留具44の端をタオル用ビーム42の軸方向に押すことにより、ビーム中央留具45に設けられたむくりで、タオル用ビーム42は上方向に回転を起こし閉じる左右の肩掛けアーム21の内側に格納される。
【0016】
掛り留めの機構を回転と移動の複合により単純化することで、洗濯用ハンガー等に用いられる合成樹脂等に留まらず、折り畳みハンガーの材質を金属製や木製にすることで雰囲気やおもむきを大切にする催事場等の使用に適応可能である。
【符号の説明】
11 フック
12 吊元プレート
13 吊元用長穴
14 ガイドピン
21 肩掛けアーム
22 アームプレート
23 ガイド溝
31 吊元留具
41 タオル用端部ビーム
42 タオル用ビーム
43 ビーム端部留具
44 ビーム中間留具
45 ビーム中央留具
【要約】
【課題】素材を選ばない単純な機構で低価格化ができ、スマートに折り畳め首元の制約のある衣服の掛け外しが容易で作業効率が良い、費用対効果の高い折り畳みハンガーを提供することを目的とする。
【解決手段】作業効率を考えアームの左右の開閉を連動させ、更に回転と移動の複合による単純な掛り留め機構でコンパクトに収納可能なハンガーを実現させる。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6