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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-13
(45)【発行日】2023-07-24
(54)【発明の名称】眼鏡
(51)【国際特許分類】
   G02C 5/20 20060101AFI20230714BHJP
   G02C 5/12 20060101ALI20230714BHJP
   G02C 5/16 20060101ALI20230714BHJP
   A63B 69/00 20060101ALN20230714BHJP
【FI】
G02C5/20
G02C5/12
G02C5/16
A63B69/00 504Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019162676
(22)【出願日】2019-09-06
(65)【公開番号】P2021043239
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000179926
【氏名又は名称】山本光学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119725
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 希世士
(74)【代理人】
【識別番号】100168790
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英之
(72)【発明者】
【氏名】生田 稔
(72)【発明者】
【氏名】福山 智之
【審査官】中村 説志
(56)【参考文献】
【文献】特表平10-513279(JP,A)
【文献】登録実用新案第3081261(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0208231(US,A1)
【文献】特開2016-151752(JP,A)
【文献】特開2016-151761(JP,A)
【文献】特許第6413052(JP,B1)
【文献】特開2008-102454(JP,A)
【文献】登録実用新案第3191437(JP,U)
【文献】米国特許第09188795(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0185499(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103728735(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2010-0130073(KR,A)
【文献】特開2020-095243(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02C 5/00- 5/20
A63B69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレーム(1)と、フレーム(1)の両端部に取り付けられたヨロイ部(2)と、ヨロイ部(2)の後端に内外方向に揺動自在に取り付けられたテンプル部(3)とからなり、
前記ヨロイ部(2)は、着用者のこめかみ付近に位置するものとしており、
前記テンプル(3)は、着用者の耳の前部、後部、上部に沿うようにしており、
前記テンプル部(3)の前端にはこめかみ当てパッド(4)が突設されており、
前記テンプル部(3)が外方に揺動すると前記こめかみ当てパッド(4)が内方に移動し、前記テンプル部(3)が内方に揺動すると前記こめかみ当てパッド(4)が外方に移動するようにした眼鏡であって、
前記テンプル部(3)の前端部には、遊嵌部(31)が設けられており、この遊嵌部(31)に前記ヨロイ部(2)の後端に設けられた突出部(21)が遊嵌されており、
前記遊嵌部(31)に形成した内外側壁(31a、31b)に前記突出部(21)に形成した内外側壁(21a、21b)が当接することにより、前記テンプル部(3)の揺動が制限されるようにしたことを特徴とする眼鏡。
【請求項2】
前記こめかみ当てパッド(4)は、前記テンプル部(3)の前端に突設した支持部(34)に設けた装着部(33)に着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の眼鏡。
【請求項3】
前記フレーム(1)、またはこのフレーム(1)に取り付けられたレンズ(L)に、鼻当てパッド(5)を取り付けたことを特徴とする請求項1記載の眼鏡。
【請求項4】
前記ヨロイ部(2)、前記テンプル部(3)、および前記テンプル部(3)の前端に突設した支持部(34)は、可撓性を有したものとしたことを特徴とする請求項2記載の眼鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、野球、テニス、陸上競技などのスポーツ用サングラスとして使用するのに適した眼鏡に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の眼鏡には、フロント、およびこのフロントの両端部から後方に伸びるテンプルを備え、これらテンプルの各々が着用者の頭部に接触する第1のテンプル部、および第1のテンプル部とフロントとを相互連結する第2のテンプル部を備えたものが存在する。この眼鏡では、前記第1および第2のテンプル部は回動的にヒンジ接続し、このヒンジにはピンを有し、第2のテンプル部の後端を、第1のテンプル部の中央セクションに接続している。このヒンジ接続は、回動点を設けており、その結果、第1のテンプル部は、この回動点の周囲を回動するとしている(特許文献1)。
【0003】
このように構成した従来の眼鏡は、着用者の頭部に設置する場合、第1のテンプル部は、着用者の頭部の形状またはサイズに合うように調整可能に動く。この調整可能な動きは、着用者がテンプルを手で調整することを必要とせずに達成される。したがって、この眼鏡は、広範な種々の頭部の形状またはサイズに十分適合するとしている。
【0004】
さらに、従来の眼鏡には、フロント部とテンプル部とからなるフレームを備え、頬骨に支持するための頬骨当てパッドが前記テンプル部に移動可能に取り付けられ、その頬骨当てパッドの位置を調整自在としたものが存在する(特許文献2)。
【0005】
このように構成した従来の眼鏡は、頬骨当てパッドが眼鏡に加わる下方回動モーメントを頬骨で支え、その頬骨当てパッドの位置が調整自在になっていることから、着用者の顔の大きさに応じて自由に対応でき、しかも着用者の頬骨の好適な位置に当接することができ、的確な安定した固定力が発揮され、したがって他から力が加わった場合にも、その位置ずれが防止されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特表平10-513279号公報
【文献】特許第5243454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
スポーツ用サングラスにおいて、フィット感が良く、運動時のズレや脱落のない構造が望まれている。特に、野球、テニスなどのように、瞬発的な移動動作がある競技や、走り幅跳び、走り高跳びなどの動きの激しい跳躍競技において、より顕著な要望がある。
【0008】
ところで、眼鏡着用者の頭部形状は、大きさ(周長)だけでなく、その形状も様々である。頭部を上から見た形状としては、後頭部が細く、側頭部が比較的広い形状(以下、これを玉子形状という)、逆に後頭部が広く、側頭部が細い形状(以下、これを逆玉子形状という)、後頭部、側頭部が全体的に細い形状、または丸型形状など、様々な形状がある。
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載された眼鏡では、第1のテンプル部が着用者の頭部の形状またはサイズに合うように調整可能に動くとしているが、第1のテンプル部の設置位置が着用者の耳の前部、後部、上部であり、フィットが十分ではなく、ズレの要因となっており、また第1のテンプル部が特に制限なく回動するだけであるので、眼鏡着用者の様々な頭部形状に適合することができるとはいえない。
【0010】
さらに、上記特許文献2に記載された眼鏡では、頬骨当てパッドがテンプル部に移動可能に取り付けられ、その頬骨当てパッドの位置を調整自在としているため、着用者の側頭部と頬部を同時に支持するため、特許文献1に記載された眼鏡よりは、ズレや脱落防止に優れているといえる。
【0011】
しかしながら、上記特許文献2に記載された眼鏡では、頬骨当てパッドの位置を調整自在としているといっても、テンプル部の長さ方向にしか調整できず、テンプル部の幅方向には調整できないので、眼鏡着用者の様々な頭部形状に適合することができるとはいえない。また、頬骨当てパッドは、使用者がネジを緩めたり、締付けたりして調整する必要があり、その操作が面倒である。
【0012】
そこで、この発明は、上記従来の課題を解決することを目的としており、着用者の様々な頭部形状に隙間なく適合して支持することができ、運動時等のズレや脱落防止に非常に優れ、フィット感も良く、そのズレや脱落防止の調整操作も特に必要がなく、しかもスムーズに着用することができる眼鏡を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明の眼鏡は、フレーム1と、フレーム1の両端部に取り付けられたヨロイ部2と、ヨロイ部2の後端に内外方向に揺動自在に取り付けられたテンプル部3とからなる。前記ヨロイ部2は、着用者のこめかみ付近に位置するものとしている。前記テンプル3は、着用者の耳の前部、後部、上部に沿うようにしている。さらに、前記テンプル部3の前端にはこめかみ当てパッド4が突設されており、前記テンプル部3が外方に揺動すると前記こめかみ当てパッド4が内方に移動し、前記テンプル部3が内方に揺動すると前記こめかみ当てパッド4が外方に移動するようにしている。そして、前記テンプル部3の前端部には、遊嵌部31が設けられており、この遊嵌部31に前記ヨロイ部2の後端に設けられた突出部21が遊嵌されており、前記遊嵌部31に形成した内外側壁31a、31bに前記突出部21に形成した内外側壁21a、21bが当接することにより、前記テンプル部3の揺動が制限されるようにしている。
【0015】
この発明の眼鏡において、前記こめかみ当てパッド4は、前記テンプル部3の前端に突設した支持部34に設けた装着部33に着脱自在に取り付けられている。
【0016】
この発明の眼鏡において、前記フレーム1、またはこのフレーム1に取り付けられたレンズLに、鼻当てパッド5を取り付けたものとしている。
【0017】
この発明の眼鏡において、前記ヨロイ部2、前記テンプル部3、および前記テンプル部3の前端に突設した支持部34は、可撓性を有したものとしている。
【発明の効果】
【0018】
この発明の眼鏡は、頭部に着用するだけで、こめかみ当てパッド4が着用者のこめかみに接し、テンプル部3が着用者の耳の前部、後部、上部に接するので、運動時のズレや脱落防止に非常に優れ、フィット感も良いものとなり、ズレや脱落防止のための調整操作も特に必要がないものとなった。
【0019】
さらに、この発明の眼鏡は、テンプル部3の揺動を制限することにより、そのテンプル部3が邪魔にならないようにして、スムーズに着用することができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】この発明の眼鏡の一実施形態を示す斜視図である。
図2図1に示すこの発明の眼鏡の平面図である。
図3図1に示すこの発明の眼鏡のヨロイ部、テンプル部及びこめかみ当てパッドの分解斜視図である。
図4図1に示すこの発明の眼鏡のヨロイ部、テンプル部及びこめかみ当てパッドを内方から見た側面図である。
図5図4中のAーA線によるこめかみ当てパッドを外した状態の断面図である。
図6】この発明の眼鏡を、頭部が玉子形状の着用者が着用した場合のテンプル部とこめかみ当てパッドの位置関係を示す概略図である。
図7】この発明の眼鏡を、頭部が逆玉子形状の着用者が着用した場合のテンプル部とこめかみ当てパッドの位置関係を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、この発明の眼鏡を実施するための形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】
この発明の眼鏡は、図1、2に示したように、フレーム1と、フレーム1の両端部に取り付けられたヨロイ部2と、ヨロイ部2の後端に内外方向に揺動自在に取り付けられたテンプル部3とからなる。前記テンプル部3の前端には、こめかみ当てパッド4が突設されている。そして、前記テンプル部3が外方に揺動すると前記こめかみ当てパッド4が内方に移動し、前記テンプル部3が内方に揺動すると前記こめかみ当てパッド4が外方に移動するようにしている。
【0023】
前記フレーム1は、両端部に前記ヨロイ部2が回動可能または回動不能に取り付けられ、サングラス用や各種眼鏡用のレンズLが嵌め込まれている。前記フレーム1は、レンズLの上端縁から両側端縁にかけて嵌め込む形状としているが、レンズLの上端縁のみ、または全周縁に嵌め込む形状としてもよい。前記レンズLは、一眼としているが、二眼としてもよい。このレンズLには、鼻当パッド5が取り付けられている。なお、この鼻当パッド5は、後に述べるようにフレーム1に取り付けられていてもよい。
【0024】
前記ヨロイ部2は、着用者のこめかみ付近に位置するものとしており、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネートなどの合成樹脂等からなる可撓性を有するものとするのが好ましい。
【0025】
前記テンプル3は、着用者の耳の前部、後部、上部に沿うようにしており、前記ヨロイ部2と同様の合成樹脂等からなる可撓性を有するものとするのが好ましく、着用者の側頭部から後頭部にかけて弾力を持って支持できるようにしている。前記テンプル部3の前端部には、図5に示したように、遊嵌部31が設けられており、この遊嵌部31にヨロイ部2の後端に設けられた突出部21が遊嵌されている。このテンプル部3の遊嵌部31は、前方と内側方が開口された略四角箱状とした窪部32の後壁32aに凹設されている。前記ヨロイ部2の突出部21は、このヨロイ部2の後部を平面視で略く字状に内方へ折り曲げた折曲部22の後端に突設されている。そして、前記窪部32の外側壁32bに形成された凹曲面32cに、ヨロイ部2の折曲部22の外側壁22aに形成された凸曲面22bを沿わせ、折曲部22に形成された縦孔Haに、図3に示したように、窪部32の底壁32dに形成された軸孔Hbからネジ6を捩じ込むなどして、ヨロイ部2の後端にテンプル部3の前端部が軸支されている。そして、前記テンプル部3の遊嵌部31において、この遊嵌部31の内外側壁31a、31bに、前記ヨロイ部2の突出部21の内外側壁21a、21bを対向させたものとしている。このようにすることにより、前記テンプル部3が揺動したときに、前記窪部32の凹曲面32cを前記折曲部22の凸曲面22bが摺動すると共に、前記遊嵌部31の内外側壁31a、31bに前記突出部21の内外側壁21a、21bが交互に当接することにより、前記テンプル部3の揺動が制限されるようにしている。そのため、この発明の眼鏡では、フレーム1やヨロイ部2などを指で摘んで着用する際に、テンプル部3が大きく揺動して内方に入り込んだりすることがないので、そのテンプル部3が邪魔になるようなことはなく、スムーズに着用することができる。
【0026】
さらに、前記テンプル部3の前端には、図3、4に示したように、前記こめかみ当てパッド4の装着部33が設けられている。この装着部33は、前記テンプル部3の前端の内側に形成された窪部32の下方から突設した支持部34の上方に設けられたものとしており、略四角枠状に形成されおり、前記こめかみ当てパッド4が着脱自在に取り付けられている。なお、前記支持部34も、前記ヨロイ部2やテンプル部3と同様の合成樹脂等からなる可撓性を有するものとするのが好ましい。
【0027】
前記こめかみ当てパッド4は、エラストマーや弾性ゴムなどの軟質弾性材からなり、略直方体形状としており、図3に示したように、外側端部寄りの周囲には凹溝41が形成されており、この凹溝41に前記装着部32が着脱可能に嵌合されることにより取り付けられている。このようにすることにより、前記こめかみ当てパッド4は、前記凹溝41より内側端部寄りまでの厚さを、分厚くしたものや薄くしたものに取りかえることができるようにしている。なお、この厚さは、2~10mm範囲で適宜に選択できるようにしている。
【0028】
さらに、前記こめかみ当てパッド4は、前記ヨロイ部2の折曲部22の前方に位置したものとし、この折曲部22の前方の空間部23に入り込むようにしている。このようにすることにより、前記こめかみ当てパッド4がテンプル部3の内方に突出せず、着用時や不使用時にも、このこめかみ当てパッド4が邪魔になるようなことがない。
【0029】
前記鼻当てパッド5は、前記こめかみ当てパッド4と同様にエラストマーや弾性ゴムなどの軟質弾性材からなり、略逆V字形状としており、一眼のレンズLとした場合は、図1に示したように、このレンズLの下辺部の中央に形成された略逆V字形状のカット部Laに、着脱可能または着脱不能に嵌合されることにより取り付けられている。なお、前記鼻当てパッド5は、レンズLの全周縁がフレーム1に嵌め込まれている場合には、このフレーム1の下辺部の中央に形成された略逆V字形状のカット部(図示せず)などに、着脱可能または着脱不能に取り付けられてもよい。
【0030】
以上に述べたように構成されたこの発明の眼鏡は、頭部形状が玉子形状の着用者が着用した場合には、図6(a)に示したように、後頭部Oが細くなっているため、この後頭部Oに沿って、図6(b)に示したように、前記テンプル部3が内方に揺動し、さらに側頭部Sが広くなっているため、この側頭部Sに沿って、前記こめかみ当てパッド4が外方に移動し、頭部形状が玉子形状の着用者にフィットすることになる。
【0031】
さらに、この発明の眼鏡は、頭部形状が逆玉子形状の着用者が着用した場合には、図7(a)に示したように、後頭部Oが広くなっているため、この後頭部Oに沿って、図7(b)に示したように、前記テンプル部3が外方に揺動し、さらに側頭部Sが細くなっているため、この側頭部Sに沿って、前記こめかみ当てパッド4が内方に移動し、頭部形状が逆玉子形状の着用者にフィットすることになる。
【0032】
また、この発明の眼鏡は、頭部形状が後頭部、側頭部が全体的に細い形状、または丸型形状の着用者が着用した場合にも、これらの後頭部や側頭部に沿って、前記テンプル部3やこめかみ当てパッド4が移動し、これらの頭部形状の着用者にフィットすることになる。
【0033】
したがって、この発明の眼鏡では、頭部形状が玉子形状、逆玉子形状、後頭部、側頭部が全体的に細い形状、または丸型形状など、様々な着用者の頭部形状に隙間なく適合して支持することができ、運動時等のズレや脱落防止に非常に優れ、フィット感も良いものとなる。
【0034】
そして、この発明の眼鏡では、前記ヨロイ部2や前記テンプル部3、前記こめかみ当てパッド4の装着部33の支持部34が可撓性を有するものである場合には、着用者の側頭部やこめかみを弾力を持って支持できるので、玉子形状、逆玉子形状、後頭部、側頭部が全体的に細い形状、または丸型形状など、様々な着用者の頭部形状により隙間なく適合して支持することができるものとなる。
【0035】
また、この発明の眼鏡では、前記こめかみ当てパッド4が着脱自在に取り付けられているものでは、このこめかみ当てパッド4を分厚くしたものや薄くしたものに取りかえることにより、前記したような様々な着用者の頭部形状に、より隙間なく適合して支持することができるものとなる。
【0036】
さらに、この発明の眼鏡では、前記フレーム1またはレンズLに、鼻当てパッド5を取り付けたものでは、この鼻当てパッド5、テンプル部3、こめかみ当てパッド4の5点で支持されることになるので、着用者の頭部形状により隙間なく適合すると共に、より安定した状態で支持されるものとなる。
【0037】
また、この発明の眼鏡では、ただ単に着用するだけで、テンプル部3とこめかみ当てパッド4とが揺動して、様々な着用者の頭部形状に隙間なく適合して支持することができるので、ズレや脱落防止のための調整操作も特に必要のないものとなる。
【符号の説明】
【0038】
1 フレーム
2 ヨロイ部
3 テンプル部
4 こめかみ当てパッド
5 鼻当てパッド
21 突出部
21a 内側壁
21b 外側壁
31 遊嵌部
31a 内側壁
31b 外側壁
32 窪部
33 装着部
34 支持部
L レンズ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7