(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-13
(45)【発行日】2023-07-24
(54)【発明の名称】通知管理装置、通知管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/00 20220101AFI20230714BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20230714BHJP
G09G 5/34 20060101ALI20230714BHJP
【FI】
H04L51/00
G09G5/00 510H
G09G5/00 530T
G09G5/00 550B
G09G5/00 550H
G09G5/00 555D
G09G5/34 A
(21)【出願番号】P 2019110611
(22)【出願日】2019-06-13
【審査請求日】2022-06-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000110217
【氏名又は名称】TOPPANエッジ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】514326443
【氏名又は名称】livepass株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100206999
【氏名又は名称】萩原 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】田村 康子
(72)【発明者】
【氏名】小林 俊裕
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 義輝
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 亮介
(72)【発明者】
【氏名】小松 嵩実
(72)【発明者】
【氏名】中尾 直之
(72)【発明者】
【氏名】小西 哲平
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第09483529(US,B1)
【文献】特開2018-032200(JP,A)
【文献】特開2018-194972(JP,A)
【文献】特表2017-517086(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/00
G09G 5/00
G09G 5/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定する判定部と、
前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知する通知制御部と、
を備え
、
前記判定部は、前記メッセージに、同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージが含まれる場合、当該同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージを、カルーセル表示させると判定する、
通知管理装置。
【請求項2】
ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定する判定部と、
前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知する通知制御部と、
を備え
、
前記判定部は、前記メッセージに、所定の時間内に前記ユーザ端末に通知する予定である複数の前記メッセージが含まれる場合、当該所定の時間内に通知する予定である複数の前記メッセージを、カルーセル表示させると判定する、
通知管理装置。
【請求項3】
ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定する判定部と、
前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知する通知制御部と、
を備え
、
前記判定部は、前記ユーザ端末から応答がない未応答メッセージがある場合、前記メッセージと、前記未応答メッセージに対する応答を促すリマインドを、カルーセル表示させると判定する、
通知管理装置。
【請求項4】
判定部が、ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定し、
通知制御部が、前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知
し、
前記判定部は、前記メッセージに、同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージが含まれる場合、当該同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージを、カルーセル表示させると判定する、
通知管理方法。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1から請求項
3のいずれか一項に記載の通知管理装置として動作させるためのプログラムであって、前記コンピュータを前記通知管理装置が備える各部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知管理装置、通知管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、及びインターネット等の通信ネットワーク技術の発展に伴い、メッセージングサービスを利用して情報を通知する技術が開発されている。メッセージングサービスは、例えば、RCS(Rich Communication Services)、SMS(Short Message Service)、及びMMS(Multimedia Messaging Service)などの機能を利用してメッセージ等のコンテンツを送受信する仕組みである。RCSは、携帯電話用のインスタントメッセンジャーを端末レベルで実現するための規格であり、通信に用いるユーザアカウントとして電話番号を使用するものである。また、RCSでは、送信することができる文字数の上限が従来のSMSやMMSよりも大きく設定されている。特許文献1では、未閲覧のコンテンツの表示領域を変更させることによりユーザにコンテンツの閲覧を促す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、閲覧済み、未閲覧のコンテンツに関わらず、表示させるコンテンツの数が増えた場合に、コンテンツの表示サイズを縮小して表示せざるを得ず、閲覧を促したとしてもコンテンツが認識され難い状況となってしまう。
また、一般に携帯端末の表示スペースは限られているため、ほぼ同じ時刻に多数のコンテンツが通知されると、表示スペースにその多数のコンテンツの全てを表示することができないため、コンテンツがユーザに認識され難くなる問題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、複数のコンテンツを通知する場合であっても、コンテンツがユーザに認識され易くすることができる通知管理装置、通知管理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上述した課題を解決するために、本発明は、ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定する判定部と、前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知する通知制御部と、を備え、前記判定部は、前記メッセージに、同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージが含まれる場合、当該同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージを、カルーセル表示させると判定する、通知管理装置である。
本発明の上述した課題を解決するために、本発明は、ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定する判定部と、前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知する通知制御部と、を備え、前記判定部は、前記メッセージに、所定の時間内に前記ユーザ端末に通知する予定である複数の前記メッセージが含まれる場合、当該所定の時間内に通知する予定である複数の前記メッセージを、カルーセル表示させると判定する、通知管理装置である。
本発明の上述した課題を解決するために、本発明は、ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定する判定部と、前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知する通知制御部と、を備え、前記判定部は、前記ユーザ端末から応答がない未応答メッセージがある場合、前記メッセージと、前記未応答メッセージに対する応答を促すリマインドを、カルーセル表示させると判定する、通知管理装置である。
【0010】
また、本発明は、判定部が、ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報に基づいて、前記メッセージを前記ユーザ端末に表示させる表示態様をカルーセル表示とするか否かを判定し、通知制御部が、前記判定部により判定された判定結果に応じた表示態様にて前記メッセージが前記ユーザ端末に表示されるように、前記メッセージを前記ユーザ端末に通知し、前記判定部は、前記メッセージに、同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージが含まれる場合、当該同一のシナリオを用いて作成された複数の前記メッセージを、カルーセル表示させると判定する通知管理方法である。
【0011】
また、本発明は、コンピュータを、上記に記載の通知管理装置として動作させるためのプログラムであって、前記コンピュータを前記通知管理装置が備える各部として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数のコンテンツがユーザに認識され易くなるように表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態に係る通知システム1の構成の例を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係る通知管理装置10の構成の例を示すブロック図である。
【
図3】実施形態に係る通知情報120の構成の例を図である。
【
図4】実施形態に係るシナリオ情報121の構成の例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るメッセージ情報122の構成の例を示す図である。
【
図6】実施形態に係る応答情報123の構成の例を示す図である。
【
図7A】実施形態に係るユーザ端末30の表示の例を示す図である。
【
図7B】実施形態に係るユーザ端末30の表示の例を示す図である。
【
図8A】実施形態に係るユーザ端末30の表示の例を示す図である。
【
図8B】実施形態に係るユーザ端末30の表示の例を示す図である。
【
図9A】実施形態に係るユーザ端末30の表示の例を示す図である。
【
図9B】実施形態に係るユーザ端末30の表示の例を示す図である。
【
図10】実施形態に係る通知管理装置10が行う処理の流れ示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1は、実施形態に係る通知システム1の構成の例を示すブロック図である。通知システム1は、例えば、通知管理装置10と、企業サーバ20と、複数のユーザ端末30(ユーザ端末30-1、30-2、…、30-N)とを備える。通知管理装置10と、企業サーバ20と、ユーザ端末30とは、通信ネットワークNWにより通信可能に接続する。なお、
図1の例では、通知システム1が一つの通知管理装置10で構成された場合の例を示しているが、通知システム1は複数の通知管理装置10を含んで構成されていてもよい。また、通知システム1は、複数の企業サーバ20を含んで構成されていてもよい。
【0016】
通知システム1は、企業サーバ20からの要求に応じたコンテンツをユーザ端末30に通知するシステムである。本実施形態におけるコンテンツは、ユーザ端末30に通知する内容であって、例えば、テキスト、イラストなどの図や写真を含む静止画像や動画像、及び音などが含まれる。
【0017】
本実施形態における通知は、メッセージングサービスを利用した通知である。メッセージングサービスは、例えば、RCS、SMS、及びMMSなどの機能を利用してコンテンツを送受信する仕組みである。メッセージングサービスにおいて、コンテンツは、通知の時系列に応じた所定の方向(タイムライン方向)に沿って表示される。
【0018】
通知管理装置10は、企業サーバ20から通知要求を受信する。ここでの通知要求は、顧客のユーザ端末30に通知を行うように要求する信号である。通知要求には、例えば、通知を依頼する依頼元(企業)に関する情報、通知を行う宛先である通知先(ユーザ)のに関する情報、及び通知の内容を示す情報が含まれる。通知管理装置10の構成については後で詳しく説明する。
【0019】
企業サーバ20は、通知システム1を利用して顧客(ユーザ)に通知を行う企業等のサーバ装置である。企業サーバ20は、例えば、通信部21と、制御部22とを備える。通信部21は、通信ネットワークNWを介して通知管理装置10と通信を行い、通知管理装置10に通知要求を送信する。制御部22は、企業サーバ20を統括的に制御し、例えば、顧客のデータベース(不図示)に基づく通知要求を作成する。例えば、企業サーバ20が保険会社のサーバ装置である場合、制御部22は、保険に加入している顧客に対して、満期の通知や、新規商品の案内等を示す通知要求を作成する。
【0020】
ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、ゲーム用コンソール、タッチパッド、電子書籍用リーダ、又はウェアラブル端末等であり、メッセージングサービスを行うアプリケーションプログラムがインストールされた端末である。
【0021】
ユーザ端末30は、例えば、通信部31と、表示部32と、制御部33とを備える。通信部31は、通信ネットワークNWを介して通知管理装置10と通信を行い、通知管理装置10からメッセージングサービスを利用した通知を受信する。表示部32は、通知管理装置10から受信した通知の内容(コンテンツ)を表示する。制御部33は、ユーザ端末30を統括的に制御し、例えば、通知管理装置10からの通知の内容を表示部32に表示させると共に、通知があったことがユーザに認識されるような音の出力や、表示(例えば、バナー画像等の表示)を行う。
【0022】
通信ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、プロバイダ装置、無線基地局、専用回線などのうちの一部または全部を含む通信網である。
【0023】
図2は、実施形態に係る通知管理装置10の構成の例を示すブロック図である。通知管理装置10は、例えば、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。通信部11は、通信ネットワークNWを介して、通知管理装置10、及びユーザ端末30と通信を行う。
【0024】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部12は、制御部13が有する機能部がその機能を発揮するために実行されるプログラムや、プログラムが実行される際に用いられるデータを記憶する。記憶部12には、例えば、通知情報120と、シナリオ情報121と、メッセージ情報122と、応答情報123とが記憶される。
【0025】
図3は、実施形態に係る通知情報120の構成の例を図である。通知情報120は、企業サーバ20から通知された通知要求に応じた通知を行うために用いられる情報である。通知情報120は、例えば、ユーザに通知するように依頼があったメッセージごとに作成される。通知情報120は、例えば、通知メッセージID、依頼元、通知先、通知属性の項目を備える。
【0026】
通知メッセージIDには、通知するメッセージを一意に識別する識別情報が示される。
依頼元には、依頼元に関する情報が示される。依頼元には、例えば、IDと名称とアカウントとが示される。IDは依頼元の企業等を一意に識別する識別情報である。名称はIDに対応する企業等の名称である。アカウントはIDに対応する企業等からの通知に用いられるメッセージングサービスのアカウントである。
通知先には、通知先に関する情報として、例えば、IDと名称とアカウントとが示される。IDは通知先のユーザを一意に識別する識別情報である。名称はIDに対応するユーザの名称である。アカウントはIDに対応するユーザへの通知に用いられるメッセージングサービスのアカウントである。
【0027】
通知属性には、ユーザに通知する内容に関する情報が示される。通知属性には、例えば、通知日時、シナリオID、シナリオ名称、シナリオ情報A~C等、及び応答要否を含む。
通知日時は、依頼元から依頼された通知の日時である。シナリオIDは、通知するシナリオを一意に識別する識別情報である。ここでのシナリオとは、通知する内容のひな形を示す情報であって、例えばシナリオ情報121である。シナリオ名称は、シナリオIDに対応するシナリオの名称である。シナリオ情報A~Cは、シナリオIDに対応するシナリオに組み込む具体的な内容である。応答要否は、依頼元から依頼された通知がユーザからの応答を必要とするか否かを示す情報である。
【0028】
図3の例では、依頼元が企業Xであり、企業Xのメッセージングサービスのアカウントが、03-1111-2222であること、及び通知先がユーザCであることが示されている。また、企業XからユーザCへの通知は、YY年MM月DD日の10:00に行われること、通知の内容は、満期のお知らせであり、シナリオID(0101)のひな形に、氏名(XX太郎)、保険名称(○○)、満期到達日(△△)が組み込まれて作成されることが示されている。また、この通知がユーザからの応答を必要とすることが示されている。
【0029】
図4は、実施形態に係るシナリオ情報121の構成の例を示す図である。シナリオ情報121は、通知する内容のひな形を示す情報である。シナリオ情報121は、例えば、ユーザに通知することが想定される通知の内容ごとに作成される。シナリオ情報121は、例えば、シナリオIDと、シナリオ名称、テキスト、及び選択肢の項目を備える。
シナリオIDは、通知するシナリオを一意に識別する識別情報である。シナリオ名称は、シナリオIDに対応するシナリオの名称である。テキストは、シナリオIDに対応するシナリオのテキスト文である。選択肢は、シナリオIDに対応するシナリオに選択肢を付与するか否かを示す情報である。
図4の例では、シナリオID(0101)が満期のお知らせを通知する文章のひな形であり、「<氏名>様:<保険名称>が<満期日時>に満期となります。更新しますか」とのテキスト文であることが示されている。このテキスト文の<氏名>、<保険名称>、及び<満期到達日>は、上述したシナリオ情報A~Cに対応する情報であり、<氏名>の欄に顧客の具体的な氏名、<保険名称>の欄に具体的な保険の名称、<満期到達日>の欄に具体的な満期に到達する日が記載されることにより、ユーザに通知する通知文が完成する。また、このシナリオから作成される通知には、選択肢が付与されることが示されている。より具体的には、通知にある「更新しますか」との質問に対して、ユーザが「はい」「いいえ」などの選択肢を選択することにより応答することができる態様にて通知がなされることが示されている。
【0030】
図5は、実施形態に係るメッセージ情報122の構成の例を示す図である。メッセージ情報122は、ユーザに通知するメッセージに関する情報である。メッセージ情報122は、例えば、作成したメッセージが作成ごとに作成される。
メッセージ情報122は、例えば、通知メッセージIDと、通知予定日時と、メッセージとの項目を備える。通知メッセージIDには、作成されたメッセージを一意に識別する識別情報が示される。通知予定日には、通知メッセージに対応するメッセージを通知する予定の日時が示される。メッセージには、通知先のアカウントと、通知文とが示される。
図5の例では、通知メッセージID(0001)に対応するメッセージが作成済みであり、その通知がYY年MM月DD日の10:00に行われる予定であること、メッセージは、満期のお知らせであることが示されている。
【0031】
図6は、実施形態に係る応答情報123の構成の例を示す図である。応答情報123は、メッセージを通知したユーザからの応答に関する情報である。応答情報123は、ユーザに通知したメッセージごとに生成される。応答情報123は、例えば、通知メッセージIDと、通知日時と、応答の要否と、有効期限と、応答の有無との項目を備える。
通知メッセージIDには、通知したメッセージを一意に識別する識別情報が示される。通知日時には、通知メッセージIDに対応するメッセージを通知した日時が示される。応答の要否には、通知メッセージIDに対応するメッセージが応答の必要なメッセージであったか否かが示される。有効期限には、通知メッセージIDに対応するメッセージの有効期限がしめされる。ここでの有効期限は、ユーザからの応答を待つ期限であり、例えば、ユーザからの応答がない場合にリマインドを通知する期限である。応答の有無には、通知メッセージIDに対応するメッセージにユーザからの応答があったか否かを示す情報が示される。
図6の例では、通知メッセージID(1000)に対応するメッセージがYY年4月10日の10:00に通知済みであり、この通知には応答を必要とするがまだ応答が無く、応答がない場合にはYY年7月10日の10:00までリマインドを行うことが示されている。
【0032】
図2に戻り、制御部13は、例えば、メッセージ作成部130と、判定部131と、通知制御部132とを備える。
メッセージ作成部130は、ユーザに通知するメッセージを作成する。メッセージ作成部130は、記憶部12に通知情報120が記憶されると、通知情報120のシナリオIDに基づいて、対応するシナリオ情報121を取得する。メッセージ作成部130は、取得したシナリオ情報121に、通知情報120のシナリオ情報に示されている具体的な氏名等を組み込むことにより、ユーザに通知する通知文を完成させる。メッセージ作成部130は、完成させた通知文を、通知情報120の通知先アカウントに通知するメッセージに設定することにより、ユーザに通知するメッセージを作成する。メッセージ作成部130は、作成したメッセージをメッセージ情報122に記憶させる。
【0033】
判定部131は、メッセージ情報122に基づいて、メッセージをユーザ端末30に表示させる表示態様を判定する。ここで、メッセージ情報122は、「ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報」の一例である。
【0034】
具体的に、判定部131は、表示態様として、メッセージをカルーセル表示する態様とするか否かを判定する。カルーセル表示は、タイムライン方向に直交する方向にスライド操作が行われることにより、複数のメッセージが入れ替えられて表示される表示態様である。
【0035】
判定部131は、例えば、所定の時間間隔でメッセージ情報122を参照し、メッセージの通知先アカウント、及びシナリオ名称を取得する。判定部131は、同一の通知先アカウントに通知するメッセージ(「通知予定メッセージ」の一例)が複数あり、その複数のメッセージに同一のシナリオから作成された複数のメッセージが含まれている場合、その同一のシナリオから作成された複数のメッセージをカルーセル表示させると判定する。
【0036】
また、判定部131は、同一の通知先アカウントに通知するメッセージが複数あり、その複数のメッセージに所定の時間内に通知する予定のメッセージが複数含まれている場合、その所定の時間内に通知する予定の複数のメッセージをカルーセル表示させると判定するようにしてもよい。
【0037】
一方、判定部131は、同一の通知先アカウントに通知するメッセージが一つである場合、或いは、同一の通知先アカウントに通知するメッセージが複数あるが同一のシナリオから作成されたものではなく、且つ所定の時間内に通知するものではない場合、そのメッセージをカルーセル表示させないと判定する。
【0038】
或いは、判定部131は、メッセージ情報122及び応答情報123に基づいてメッセージをカルーセル表示させるか否かを判定するようにしてもよい。ここで、メッセージ情報122及び応答情報123は、「ユーザ端末に通知するメッセージに関する情報」の一例である。
【0039】
この場合、判定部131は、メッセージ情報122に基づいて特定の通知先アカウントに通知するメッセージがあると判定した場合、その通知先アカウントに基づいて応答情報123を参照する。判定部131は、応答情報123に基づいてその通知先アカウントに通知済みのメッセージのうち、未応答のメッセージ(「未応答メッセージ」の一例)が有るか否かを判定する。判定部131は、未応答のメッセージがある場合、これから通知するメッセージと、当該未応答のメッセージのリマインドとをカルーセル表示させる通知を行うと判定する。未応答のメッセージのリマインドは、未応答のメッセージに対する応答を促すメッセージであって、例えば、未応答のメッセージにて既に通知した内容を、再度通知するものである。
判定部131は、カルーセル表示させると判定した複数のメッセージを示す情報(例えば、通知メッセージID)を、通知制御部132に出力する。
【0040】
通知制御部132は、判定部131により判定された表示態様にてメッセージがユーザ端末30に表示されるように、当該メッセージをユーザ端末30に通知する。通知制御部132は、例えば、通知先のアカウントに対応するユーザ端末30に、通知するメッセージの数、カルーセル表示とするか否か、及び通知するメッセージの内容をそれぞれ示す情報を送信する。これにより、ユーザ端末30では、通知管理装置10(の通知制御部132)から受信した情報に従って、複数のメッセージをカルーセル表示することができる。
【0041】
装置制御部133は、通知管理装置10を統括的に制御する。装置制御部133は、例えば、通信部11により企業サーバ20からの通知要求が受信された場合、その内容を通知情報120として制御部13に記憶させる。装置制御部133は、所定の処理タイミングにてメッセージ作成部130にメッセージを作成させたり、判定部131にメッセージの表示態様を判定させたりする。装置制御部133は、通信部11によりユーザ端末30からのメッセージに対する応答が受信された場合、その内容を応答情報123として制御部13に記憶させる。
【0042】
【0043】
図7A及び
図7Bには、同一シナリオにて作成された二つのメッセージ320、及び321がカルーセル表示された場合の例が示されている。この図では、二つのメッセージ320、及び321が、シナリオ名称が「満期のお知らせ」であるシナリオを用いて作成されたものであり、一方はシナリオ情報Aに対応する氏名の欄に「××太郎」が組み込まれ、他方は氏名の欄に「××花子」が組み込まれて作成された場合の例が示されている。また、二つのメッセージ320、及び321の各々には、通知文320Aと、選択肢320Bとが含まれる場合の例を示している。
【0044】
図7A及び
図7Bに示すような、保険などの満期を知らせる通知において、契約者の氏名が異なる複数の通知がなされるケースとして、例えば、次のようなものが想定される。すなわち、家族や親族など特定の関係にある複数の人間(例えば、夫婦や親子、兄弟姉妹など)を対象とした、同じタイプの保険の契約がほぼ同時期になされ、それらの契約に係る情報の通知先として一の通知先(例えば、父親など代表者の通知先)が登録された場合である。この場合、契約した複数の保険がほぼ同時期に満期に達し、その旨を知らせる複数のメッセージが、同時期に一の通知先アカウントに通知される。
【0045】
本実施形態では、
図7Aに示すように、例えば、最初に通知されたメッセージ320の全部又は一部が表示部32に表示され、その横(符号Dの方向)に後に通知されたメッセージ321の全部又は一部が表示されるように、カルーセル表示される。
図7Aの状態の画面において、符号Dの方向(タイムライン方向に直交する方向)にスライド操作がなされることにより、
図7Bに示すように、後に通知されたメッセージ321を表示させる。これにより、同一のシナリオを用いて作成された、同じような内容を通知するメッセージをまとめて管理することを可能とし、メッセージングサービスの使い勝手(ユーザビリティ)を向上させることができる。
【0046】
ここで比較例として、複数の通知がなされる際に、タイムライン方向に沿って時系列に表示される場合を考える。この場合、最初に通知されたメッセージは、後に通知されたメッセージによりタイムライン方向の古い方向に流されてしまい、表示画面に直接表示されなくなってしまう。すなわち、ユーザは、ユーザ端末30の表示部32に表示された、後に通知されたメッセージのみを認識し、最初に通知されたメッセージの存在自体を認識しないままとなってしまう可能性がある。
【0047】
これに対し、本実施形態では、複数のメッセージをカルーセル表示させる。これにより、最初に通知されたメッセージ320が、後に通知されたメッセージ321に流されることがなくなり、ユーザは、最初に通知されたメッセージ320を、後に通知されたメッセージ321と同様に認識することができ、通知された複数のメッセージの全容を認識することが可能である。
【0048】
図8A及び
図8Bには、所定の時間内に通知する予定の二つのメッセージ320、及び321がカルーセル表示された場合の例が示されている。この図では、二つのメッセージ320、及び321が、「満期のお知らせ」と「新規商品の案内」である場合の例が示されている。「新規商品の案内」では「損害保険のAとBのどちらが気になりますか」というアンケート形式により新規商品のAとBとが案内されている。
【0049】
本実施形態では、
図8Aに示すように、例えば、最初に通知されたメッセージ320の全部又は一部が表示部32に表示され、その横(符号Dの方向)に後に通知されたメッセージ321の全部又は一部が表示されるように、カルーセル表示される。
図8Aの状態の画面において、符号Dの方向(タイムライン方向に直交する方向)にスライド操作がなされることにより、
図8Bに示すように、後に通知されたメッセージ321を表示させることが可能である。これにより、ユーザは、同時に複数のメッセージが通知された場合であっても、通知された時刻の前後関係に関わらず、それぞれメッセージの内容を認識することができる。
【0050】
図9A及び
図9Bには、新規のメッセージ320、及びリマインドのメッセージ321がカルーセル表示された場合の例が示されている。この図では、新規のメッセージ320が「××太郎」が契約者である保険の「満期のお知らせ」、リマインドのメッセージ321が「××一郎」が契約者である保険の「満期のお知らせ」である場合の例が示されている。
【0051】
本実施形態では、
図9Aに示すように、例えば、最初に通知された新規のメッセージ320の全部又は一部が表示部32に表示され、その横(符号Dの方向)に後に通知されたリマインドのメッセージ321の全部又は一部が表示されるように、カルーセル表示される。
図9Aの状態の画面において、符号Dの方向(タイムライン方向に直交する方向)にスライド操作がなされることにより、
図9Bに示すように、後に通知されたリマインドのメッセージ321を表示させることが可能である。これにより、ユーザは、新規の通知がなされた際に、リマインドの通知を受け取ることができ、それぞれメッセージの内容を認識することができる。なお、リマインドの通知は、
図9Bに示すように、例えば、[リマインド]などの文言を付して、メッセージ321がリマインドの通知であることを示してもよいし、以前に通知したメッセージをそのまま([リマインド]などの文言を付すことなく)通知してもよい。
【0052】
ここで、比較例としてリマインドの通知のみを単独で行う場合を考える。頻繁にリマインドを通知してしまうと、ユーザに煩わしさを与え、応答が滞ってしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態では、新規のメッセージを通知するタイミングで、リマインドを通知する。さらに、本実施形態では、新規のメッセージとリマインドのメッセージとをカルーセル表示する。このため、ユーザが新規のメッセージを確認する、その過程の延長としてリマインドの存在を認識させることができ、煩わしさを与えることがない。
【0053】
図10は、実施形態に係る通知管理装置10が行う処理の流れ示すフローチャートである。
まず、通知管理装置10は、メッセージ作成部130により、ユーザに通知するメッセージを作成する(ステップS10)。メッセージ作成部130は、例えば、装置制御部133の指示により記憶部12を参照し、通知情報120及びシナリオ情報121に基づいて、ユーザに通知するメッセージを作成する。
次に、通知管理装置10は、判定部131により、ユーザに通知するメッセージをカルーセル表示するか否かを判定する。
まず、判定部131は、装置制御部133の指示により記憶部12を参照し、メッセージ情報122に基づいて、同一の通知先アカウント宛の新規に通知するメッセージが複数あるか否かを判定する(ステップS11)。判定部131は、同一の通知先アカウント宛の新規に通知するメッセージが複数ある場合、その複数のメッセージをカルーセル表示すると判定する(ステップS12)。
通知管理装置10は、通知制御部132により、通知先のアカウントに対応するユーザ端末30に、判定部131の判定結果に応じた表示態様にてメッセージが表示されるように指示する情報と共に、当該メッセージを通知する(ステップS13)。
【0054】
一方、判定部131は、ステップS11において、同一の通知先アカウント宛の新規に通知するメッセージが一つであると判定した場合、記憶部12を参照し、応答情報123に基づいて、その通知先アカウント宛にリマインドするメッセージが有るか否かを判定する(ステップS14)。判定部131は、その通知先アカウント宛にリマインドするメッセージが有る場合、新規に通知するメッセージとリマインドするメッセージとをカルーセル表示すると判定する(ステップS12)。
【0055】
以上説明したように、実施形態の通知管理装置10は、判定部131と通知制御部132とを備える。判定部131は、ユーザ端末30に通知するメッセージの表示態様を判定する。通知制御部132は、判定部131により判定された表示態様にてメッセージが表示されるように、当該メッセージを、ユーザ端末30に通知する。判定部131は、ユーザ端末30に通知するメッセージが複数あり、その複数のメッセージが所定の条件を充足する場合に、その複数のメッセージを、カルーセル表示すると判定する。これにより、実施形態の通知管理装置10は、ユーザに通知する複数のメッセージを、ユーザ端末30の表示部32にカルーセル表示させることができ、複数のコンテンツがユーザに認識され易くすることができる。
【0056】
実施形態の通知管理装置10は、判定部131により、ユーザ端末30に通知するメッセージが複数あり、その複数のメッセージのうち同一シナリオにて作成されたメッセージが複数ある場合に、その同一シナリオにて作成された複数のメッセージを、カルーセル表示すると判定するようにしてもよい。これにより、実施形態の通知管理装置10は、同じような内容の通知をまとめてカルーセル表示させることができ、ユーザビリティを高めることができる。
実施形態の通知管理装置10は、判定部131により、ユーザ端末30に通知するメッセージが複数あり、その複数のメッセージのうち所定の時間内に通知する予定であるメッセージが複数ある場合に、その所定の時間内に通知する予定である複数のメッセージを、カルーセル表示すると判定するようにしてもよい。これにより、実施形態の通知管理装置10は、ほぼ同時刻に通知する複数のメッセージを、カルーセル表示させることができ、通知の順序に関わらずコンテンツがユーザに認識され易くすることができる。
実施形態の通知管理装置10は、判定部131により、ユーザ端末30に通知するメッセージがあり、そのユーザ端末30に通知済みのメッセージのうち未応答のメッセージがある場合に、新規に通知するメッセージとリマインドするメッセージとを、カルーセル表示すると判定するようにしてもよい。これにより、実施形態の通知管理装置10は、新規のメッセージを通知するタイミングでリマインド通知を行うことができ、リマインドの煩わしさを感じさせることなく、ユーザに応答を促すことができる。
【0057】
(実施形態の変形例)
次に実施形態の変形例について説明する。本変形例では、カルーセル表示させるメッセージの数に応じた処理を行う点において、上述した実施形態と相違する。メッセージングサービスにおいて、カルーセル表示するメッセージの数の上限が定められている場合が考えられる。この場合、カルーセル表示すると判定した場合であっても、全てのメッセージをカルーセル表示することができない。この対策として、本変形例では、判定部131は、カルーセル表示すると判定したメッセージの数に応じた表示態様を判定する。
【0058】
判定部131は、カルーセル表示すると判定したメッセージの数が、所定の上限値以上である場合、カルーセル表示すると判定した全メッセージのうち、(上限値-1)の数のメッセージ(以下、第1メッセージ群という)と、確認メッセージとをカルーセル表示すると判定する。ここでの確認メッセージとは、更に残りメッセージを表示するか否かを選択するメッセージである。確認メッセージは、例えば、「さらに通知を確認しますか」との通知文に、「はい」「いいえ」の選択肢が付されたメッセージである。この場合、確認メッセージの選択肢「はい」が、ユーザのタップ操作等により選択された場合、当該操作がなされた旨の信号が、ユーザ端末30から通知管理装置10に送信される。
【0059】
或いは、確認メッセージは、「さらに通知を確認しますか」との選択肢が付されたメッセージであってもよい。この場合、当該選択肢が、ユーザのタップ操作等により選択された場合、当該操作がなされた旨の信号が、ユーザ端末30から通知管理装置10に送信される。
【0060】
通知管理装置10は、当該操作がなされた旨の信号を受信すると、判定部131により、カルーセル表示すると判定された全メッセージのうち、第1メッセージ群を除いた残りのメッセージ(第2メッセージ群)の数が上限値未満である場合、第2メッセージ群と、戻りメッセージとをカルーセル表示すると判定する。ここでの戻りメッセージとは、第1メッセージ群の表示に戻るか否かを選択するメッセージである。戻りメッセージは、例えば、「新しい通知に戻りますか」との通知文に、「はい」「いいえ」の選択肢が付されたメッセージである。この場合、戻りメッセージの選択肢「はい」が、ユーザのタップ操作等により選択された場合、当該操作がなされた旨の信号が、ユーザ端末30から通知管理装置10に送信される。
【0061】
或いは、戻りメッセージは、「新しい通知に戻りますか」との選択肢が付されたメッセージであってもよい。この場合、当該選択肢が、ユーザのタップ操作等により選択された場合、当該操作がなされた旨の信号が、ユーザ端末30から通知管理装置10に送信される。
【0062】
通知管理装置10は、当該操作がなされた旨の信号を受信すると、第1メッセージ群と確認メッセージとをカルーセル表示すると判定する。なお、判定部131は、第2メッセージ群の数が上限値以上である場合は、上記と同様に、メッセージのうち、(上限値-1)の数のメッセージと、確認メッセージとをカルーセル表示すると判定するようにして、繰り返し処理することにより、カルーセル表示すると判定したメッセージを幾つかのメッセージ群に分割して通知するようにする。
【0063】
また、通知管理装置10は、カルーセル表示すると判定したメッセージの数が所定の上限値以上であり、尚且つ、そのメッセージの中にリマインドを通知するメッセージが含まれている場合、確認メッセージを、「さらに通知を確認しますか」と「リマインド通知を確認しますか」の二つの選択肢が付されたメッセージとしてもよい。
【0064】
この場合、判定部131は、選択肢「さらに通知を確認しますか」が、ユーザのタップ操作等により選択された場合、第2メッセージ群から抽出した新規に通知するメッセージをカルーセル表示すると判定する。
一方、判定部131は、選択肢「リマインド通知を確認しますか」が、ユーザのタップ操作等により選択された場合、第2メッセージ群から抽出したリマインドを通知するメッセージをカルーセル表示すると判定する。
【0065】
以上説明したように、実施形態の変形例に係る通知管理装置10では、判定部131は、カルーセル表示させるメッセージの数に応じた処理を行う。
判定部131は、カルーセル表示すると判定したメッセージの数が、所定の上限値以上である場合、カルーセル表示すると判定した全メッセージのうち、(上限値-1)の数のメッセージ(以下、第1メッセージ群という)と、確認メッセージとをカルーセル表示すると判定する。
また、判定部131は、確認メッセージに基づいて、残りのメッセージを通知する旨の応答がなされた場合、全メッセージのうち、第1メッセージ群を除いた残りの第2メッセージ群と、戻りメッセージとをカルーセル表示すると判定する。
これにより、実施形態の変形例に係る通知管理装置10では、カルーセル表示させるメッセージの数が一度にカルーセル表示できる上限の数を超えた場合であっても、複数のカルーセル表示に分けて、全メッセージをカルーセル表示させることができ、メッセージを認識され易くすることができる。また、確認メッセージや戻りメッセージを通知することで、ユーザが残りのメッセージを確認したり、最初に通知されたメッセージに戻ったりすることができ、ユーザビリティを向上させることができる。
【0066】
なお、上述した実施形態、及び変形例において、判定部131は、カルーセル表示させるメッセージについて、メッセージを並べる順序を決定するようにしてもよい。例えば、判定部131は、通知情報120に基づいて、通知予定日時の順にメッセージを並べるようにしてもよいし、新規に通知するメッセージの重要度や、リマインドの通知をするメッセージの重要度などに応じて、メッセージを並べる順序を決定するようにしてもよい。ここでの重要度は、例えば、メッセージの通知を依頼する企業サーバ20等により、メッセージごとに設定される。
【0067】
上述した実施形態における通知管理装置10の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0068】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0069】
1…通知システム
10…通知管理装置
11…通信部
12…記憶部
120…通知情報
121…シナリオ情報
122…メッセージ情報
123…応答情報
13…制御部
130…メッセージ作成部
131…判定部
132…通知制御部
133…装置制御部
20…企業サーバ
30…ユーザ端末