(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-13
(45)【発行日】2023-07-24
(54)【発明の名称】連続勾配透過状態を維持するための装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/155 20060101AFI20230714BHJP
G02F 1/15 20190101ALN20230714BHJP
【FI】
G02F1/155
G02F1/15 502
(21)【出願番号】P 2021527831
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(86)【国際出願番号】 US2019066856
(87)【国際公開番号】W WO2020142204
(87)【国際公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-05-19
(32)【優先日】2018-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504416080
【氏名又は名称】セイジ・エレクトロクロミクス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、イーガン
(72)【発明者】
【氏名】ファンデルフェーン、コーディー
(72)【発明者】
【氏名】ボセック、ペーター
【審査官】岩村 貴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0278988(US,A1)
【文献】特表2004-537755(JP,A)
【文献】特表2012-524290(JP,A)
【文献】国際公開第2018/119095(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第104898345(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0097960(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/15ー1/163
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレクトロクロミックデバイスを含む装置であって、
第1の側、第2の側、および第3の側を備える三角形基板と、
前記基板上に配設されたアクティブスタックであって、
第1の透明導電層、および
第2の透明導電層を備える、アクティブスタックと、
前記第1の透明導電層に電気的に結合された第1のバスバーであって、前記三角形基板の前記第1の側および前記第2の側に沿う、第1のバスバーと、
前記第2の透明導電層に電気的に結合された第2のバスバーであって、前記三角形基板の前記第1の側のみに沿う、第2のバスバーと、
前記第2の透明導電層に電気的に結合された第3のバスバーであって、前記三角形基板の前記第2の側のみに沿う、第3のバスバーと、
前記第1の透明導電層に電気的に結合された第4のバスバーであって、前記三角形基板の前記第3の側に沿う、第4のバスバーと、を備える装置。
【請求項2】
前記第2の透明導電層に電気的に結合された第5のバスバーであって、前記第1のバスバーと前記第2のバスバーとの間にあり、前記三角形基板の前記第1の側に沿う、第5のバスバーをさらに備える、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の透明導電層に電気的に結合された第6のバスバーであって、前記第2のバスバーと前記第5のバスバーとの間にあり、前記三角形基板の前記第1の側に沿う、第6のバスバーをさらに備える、
請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2の透明導電層に電気的に結合された第7のバスバーであって、前記第1のバスバーと前記第3のバスバーとの間にあり、前記三角形基板の前記第2の側に沿う、第7のバスバーをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の透明導電層に電気的に結合された第8のバスバーであって、前記第7のバスバーと前記第3のバスバーとの間にあり、前記三角形基板の前記第2の側に沿う、第8のバスバーをさらに備える、
請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1のバスバーに結合された第1の電源供給端子と、
前記第2のバスバーに結合された第2の電源供給端子と、
前記第3のバスバーに結合された第3の電源供給端子と、
前記第4のバスバーに結合された第4の電源供給端子と、
前記第5のバスバーに結合された第5の電源供給端子と、
前記第6のバスバーに結合された第6の電源供給端子と、
同じ期間中に、前記第2および第5の電源供給端子が同じ電圧であり、かつ前記第1および第6の電源供給端子が異なる電圧であるように構成された制御デバイスと、をさらに備える、
請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記アクティブスタックが、前記第1の透明導電層と前記第2の透明導電層との間の陽極電気化学層と、前記第1の透明導電層と前記第2の透明導電層との間の陰極電気化学層と、をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
エレクトロクロミックデバイスを含む装置であって、
少なくとも4つの側を含む基板と、
前記基板上のアクティブスタックであって、
第1の透明導電層、および
第2の透明導電層を備える、アクティブスタックと、
複数のバスバーを含む第1のバスバーセットであって、前記第1のバスバーセットの各バスバーが、前記第1の透明導電層に電気的に結合されている、第1のバスバーセットと、
複数のバスバーを含む第2のバスバーセットであって、前記第2のバスバーセットの各バスバーが、前記第2の透明導電層に電気的に結合されている、第2のバスバーセットと、
バスバー配置であって、前記基板の少なくとも3つの側に、前記第1のバスバーセットからのバスバーおよび前記第2のバスバーセットからのバスバーを含む、バスバー配置と、を備え、
前記バスバー配置が、前記基板の少なくとも1つの側に、前記第1のバスバーセットからのバスバーだけを備える、
装置。
【請求項9】
エレクトロクロミックデバイスを含む装置であって、
少なくとも4つの側を含む基板と、
第1の透明導電層と、
第2の透明導電層と、
少なくとも1つのアクティブ層と、
複数のバスバーを含む第1のバスバーセットであって、前記第1のバスバーセットの各バスバーが、前記第1の透明導電層に電気的に結合されている、第1のバスバーセットと、
複数のバスバーを含む第2のバスバーセットであって、前記第2のバスバーセットの各バスバーが、前記第2の透明導電層に電気的に結合されている、第2のバスバーセットと、
バスバー配置であって、前記基板の少なくとも3つの側に、前記第1のバスバーセットからのバスバーおよび前記第2のバスバーセットからのバスバーを含む、バスバー配置と、を備え、
前記バスバー配置が、前記基板の少なくとも1つの側に、前記第1のバスバーセットからのバスバーだけを備える、装置。
【請求項10】
各バスバーが、空隙によって分離されている、請求項1、
8、または9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記バスバー配置が、前記基板の2つの側に沿って配設された前記第1のバスバーセットからのバスバーを備える、
請求項8または9に記載の装置。
【請求項12】
前記バスバー配置が、前記基板の2つの側に沿って配設された前記第2のバスバーセットからのバスバーを備える、
請求項8または9に記載の装置。
【請求項13】
前記バスバー配置が、前記基板の外周に沿って、前記第1のバスバーセットからのバスバーと前記第2のバスバーセットからのバスバーとの間で交互するように構成される、
請求項8または9に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エレクトロアクティブデバイスに関し、より具体的には、エレクトロクロミックデバイスを含む装置およびそれを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
エレクトロクロミックデバイスは、車両の部屋または客室に入る太陽光の量を低減させることができる。従来、エレクトロクロミックデバイスの全ては、特定の透過状態であり得る。例えば、エレクトロクロミックデバイスの全ては、0%の着色であり得るか、全てが100%の着色であり得るか、または全てが2つの間の値であり得る。窓ガラスは、異なる個別のエレクトロクロミックデバイスとともに形成することができ、各々が、それ自体の一対のバスバーによって制御される。異なるエレクトロクロミックデバイスは、各々を異なる透過状態に制御することができる。例えば、窓ガラスの最上部近くのエレクトロクロミックデバイスを100%の着色とすることができ、窓ガラスの底部近くの別のエレクトロクロミックデバイスを0%の着色とすることができ、他の2つのエレクトロクロミックデバイス間のさらなるエレクトロクロミックデバイスを50%の着色とすることができる。エレクトロクロミックデバイスの着色に関する制御におけるさらなる向上が望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
実施形態は、例として示されており、添付の図に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1A】一実施形態による、基板、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの上面図の例示を含む。
【
図1B】一実施形態による、基板、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの一部分の、線Aに沿った断面図の例示を含む。
【
図1C】一実施形態による、基板、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの一部分の、線Bに沿った断面図の例示を含む。
【
図1D】別の実施形態による、基板、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの上面図の例示を含む。
【
図2】一実施形態による、基板、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの上面図の例示を含む。
【
図3】一実施形態による、基板、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの上面図の例示を含む。
【
図4】絶縁ガラスユニット(IGU)の断面図の例示を含む。
【
図5】一実施形態による、装置を動作させる方法を含む。
【発明を実施するための形態】
【0005】
当業者は、図中の要素が単純化および明瞭化のために示されており、必ずしも縮尺どおりに描かれていないことを理解している。例えば、図中の要素のいくつかの寸法は、本発明の実施形態の理解を改善するのを補助するために、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【0006】
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示を理解するのを助けるために提供される。以下の説明は、本教示の具体的な実装および実施形態に焦点を合わせるであろう。この焦点は、本教示を説明するのを助けるために提供されており、本教示の範囲または適用性に対する限定として解釈されるべきではない。
【0007】
本明細書で使用される場合、「含む(comprise)」、「含む(comprising)」、「含む(include)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、またはこれらの任意の他の変形語は、非排他的な包含を含むことを意図している。例えば、特徴のリストを含むプロセス、方法、物品、または装置は、必ずしもそれらの特徴だけに限定されず、明示的に列記されていない、またはそのようなプロセス、方法、物品、または装置に固有でない他の特徴を含み得る。さらに、そうではないと明示的に述べられていない限り、「または(or)」は、包含的な「または」を指し、排他的な「または」を指さない。例えば、条件AまたはBは、以下のいずれか1つによって満たされる。Aは真(または存在する)かつBは偽(または存在しない)、Aは偽(または存在しない)かつBは真(または存在する)、およびAとBの両方が真(または存在する)である。
【0008】
「1つ(a)」または「1つ(an)」の使用は、本明細書に記載の要素および構成要素を説明するために使用される。これは単に便宜上および本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われている。この説明は、他を意味することが明確でない限り、1つまたは少なくとも1つおよび複数も含む単数形、またはその逆を含むように読む必要がある。
【0009】
変数を参照するとき、「定常状態(steady state)」という用語は、過渡状態中に動作変数が変化し得る場合であっても、動作変数が10秒にわたって平均したときに実質的に一定であることを意味することを意図している。例えば、定常状態にあるとき、動作変数は、特定のデバイスの特定の動作モードの動作変数に関して、平均の10%以内、5%以内、または0.9%以内に維持され得る。変動は、電圧線に沿って伝達されるノイズ、制御デバイス内のトランジスタの切り替え、装置内の他の構成要素の動作、または他の同様の影響などの、装置または支持機器における不完全性に起因し得る。またさらに、変数は、電圧または電流のなどの変数を読み取ることができるように毎秒マイクロ秒にわたって変化し得るか、または1つ以上の電圧供給端子は、1Hz以上の周波数で2つの異なる電圧(例えば、1Vと2V)の間で交互し得る。したがって、不完全性に起因して、または動作パラメータを読み取るときに、装置は、このような変動を伴っても、定常状態にあり得る。動作モードの間で変化するとき、動作変数のうちの1つ以上は、過渡状態にあり得る。このような変数の例としては、エレクトロクロミックデバイス内の特定の位置における電圧、またはエレクトロクロミックデバイスを流れる電流を挙げることができる。
【0010】
「約(about)」、「およそ(approximately)」、または「実質的に(substantially)」という文言の使用は、パラメータの値が記載の値または位置に近いことを意味することを意図している。しかしながら、わずかな違いにより、値または位置が記載どおりにならない場合がある。したがって、値に対する最大10パーセント(10%)の違いは、説明する通りの理想的な目標との妥当な差である。有意な違いとは、その違いが10パーセント(10%)を超えるときであり得る。
【0011】
他に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術的および科学的用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。材料、方法、および例は、例示的なものにすぎず、限定的であることを意図しない。本明細書で説明しない範囲で、特定の材料および処理行為に関する多くの詳細は従来通りであり、ガラス、蒸着、およびエレクトロクロミック技術の範囲の教科書および他の情報源に見出され得る。
【0012】
エレクトロクロミックデバイスは、例えば、状態間を切り替えるために必要な時間を超えるなどの、ほぼ任意の期間にわたって、連続勾配透過状態に維持することができる。連続勾配の場合、エレクトロクロミックデバイスは、相対的により低い透過率を有する領域においてバスバー間に相対的により高い電界を有し、相対的により高い透過率を有する別の領域においてバスバー間に相対的により低い電界を有することができる。連続勾配は、離散勾配と比較して、より低い透過率とより高い透過率との間で、より視覚的に好ましい移行を可能にする。バスバーの様々な位置は、完全な脱色(最高の透過)から完全な着色(最低の透過状態)の範囲、またはそれらの間のどこかであり得る電圧を提供することができる。またさらに、エレクトロクロミックデバイスは、エレクトロクロミックデバイスの領域の全てにわたって実質的に均一な透過状態で、エレクトロクロミックデバイスの領域の全てにわたって連続勾配透過状態で、または実質的に均一な透過状態を有する部分および連続勾配透過状態を有する別の部分との組み合わせで動作させることができる。
【0013】
連続勾配透過状態のための多くの異なるパターンは、バスバーの位置、各バスバーに結合された電圧供給端子の数、バスバーに沿った電圧供給端子の位置、またはそれらの任意の組み合わせの適切な選択によって達成することができる。別の実施形態では、バスバー間の間隙を使用して、連続勾配透過状態を達成することができる。
【0014】
エレクトロクロミックデバイスは、建物用または車両用の窓の一部として使用することができる。エレクトロクロミックデバイスは、装置内で使用することができる。装置は、エネルギー源と、入力/出力ユニットと、エレクトロクロミックデバイスを制御する制御デバイスと、をさらに含むことができる。装置内の構成要素は、エレクトロクロミックデバイスの近くまたは遠くに位置付けることができる。一実施形態では、そのような構成要素のうちの1つ以上を、建物内の環境制御と統合することができる。
【0015】
図において例示され、下で説明する実施形態は、本明細書で説明する概念を実装するための特定の用途を理解するのを補助する。下の説明において、エレクトロクロミックデバイスは、バスバーへの電圧が0V~50Vの範囲で動作ものとして説明する。一実施形態において、電圧は、0V~25Vとすることができる。別の実施形態において、電圧は、0V~10Vとすることができる。さらに別の実施形態において、電圧は、0V~3Vとすることができる。そのような説明は、本明細書で説明する概念を単純にするために使用される。エレクトロクロミックデバイスとともに、またはエレクトロクロミックスタック内の層の組成または厚さが変化する場合に、他の電圧を使用することができる。バスバー間の電圧差は、実際の電圧よりも重要であるので、バスバー上の電圧は、どちらも正(0.1V~50V)、どちらも負(-50V~-0.1V)、または負電圧と正電圧との組み合わせ(-1V~2V)とすることができる。さらに、バスバー間の電圧差は、50Vよりも小さく、または大きくすることができる。本明細書を読んだ後、当業者は、特定の用途のニーズまたは欲求に応えるための異なる稼働モードの電圧差を決定することができるようになるであろう。実施形態は、例示的なものであり、添付の特許請求の範囲の範囲を限定することを意図していない。
【0016】
図1Aは、一実施形態による、基板100、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの上面図の例示を含む。一実施形態において、基板100は、三角形状を有することができる。別の実施形態において、基板100は、多角形状を有することができる。第1のバスバー110は、基板100の第1の側102に沿い得る。一実施形態において、第1のバスバー110は、第1の透明導電層に接続することができる。第2のバスバー120は、第1の側102および第2の側104に沿い得る。一実施形態において、下でより詳細に説明するように、第2のバスバー120は、第2の透明導電層に接続することができる。第1の側102は、第2の側104と隣接し得る。一実施形態において、第1の側102および第2の側104は、鋭角を作成することができる。別の実施形態において、第1の側102および第2の側104は、90°の角度を作成する。別の実施形態において、第1の側102および第2の側104は、鈍角を作成する。一実施形態において、基板100は、第1の側102および第2の側104に接続された第3の側106を含むことができる。一実施形態において、第1の側102、第2の側104、および第3の側106は、三角形状を形成する。第3のバスバー130は、第1のバスバー110と第2のバスバー120との間にあり、基板100の第1の側102に沿い得る。一実施形態において、第3のバスバー130は、第2の透明導電層に接続される。第4のバスバー140は同様に、第3のバスバー130と第2のバスバー120との間にあり、基板100の第1の側102に沿い得る。一実施形態において、第4のバスバーは、第1の透明導電層に電気的に接続することができる。一実施形態において、第1のバスバー110および第3のバスバー130は、通常、互いに平行である。別の実施形態において、第1のバスバー110および第4のバスバー140は、通常、互いに平行である。本明細書で使用するとき、実質的に平行とは、2つのバスバーが、互いに5度以内など、互いに4度以内など、互いに2度以内など、または互いに1度以内などの、互いに10度以内であり得ることを意味することを意図している。
【0017】
第5のバスバー150は、基板100の第3の側106に沿い得る。一実施形態において、第5のバスバー150は、第3の側106に沿った唯一のバスバーである。一実施形態において、第5のバスバー150は、第2の透明導電層に電気的に接続することができる。一実施形態において、第5のバスバーは、第3の側106の距離の大部分に延在する長さを有することができる。
図1Aおよび
図1Bに関して後でより詳細に論じるように、第1のバスバー110、第4のバスバー140、第6のバスバー160、および第7のバスバー170は、第1の透明導電層に電気的に接続することができ、一方で、第2のバスバー120、第3のバスバー130、第5のバスバー150、および第8のバスバー180は、第2の透明導電層に接続することができる。別の実施形態において、第1のバスバー110、第4のバスバー140、第6のバスバー160、および第7のバスバー170は、第2の透明導電層に電気的に接続することができ、一方で、第2のバスバー120、第3のバスバー130、第5のバスバー150、および第8のバスバー180は、第1の透明導電層に接続することができる。
【0018】
第6のバスバー160は、基板100の第2の側104に沿い得る。一実施形態において、第6のバスバー160は、第1の透明導電層に電気的に結合することができる。一実施形態において、第6のバスバー160は、第1のバスバー110と実質的に同じ長さであり得る。第7のバスバー170は、第2のバスバー120と第6のバスバー160の間にあり、第2の側104に沿い得る。一実施形態において、第7のバスバー170は、第1の透明導電層に電気的に接続することができる。第8のバスバー180は、第6のバスバー160と第7のバスバー170の間にあり、第2の側104に沿い得る。一実施形態において、第8のバスバー180は、第2の透明導電層に電気的に接続することができる。一実施形態において、バスバー配置は、基板100の縁部の周囲で、第1のバスバーセットであって、第1のバスバーセットからの各バスバーが第1の透明導電層に結合されている、第1のバスバーセットと、第2のバスバーセットであって、2のバスバーセットからの各バスバーが第2の透明導電層に結合されている、第2のバスバーセットと、を交互させるパターンを含むことができる。一実施形態において、第2のバスバー120、第4のバスバー140、および第7のバスバー170は、第1のゾーンを作成し、第3のバスバー130および第8のバスバー180は、第2のゾーンを作成し、第1のバスバー110、第6のバスバー160、および第5のバスバー150は、第3のゾーンを作成する。一実施形態において、第1のゾーンは、完全に着色され得、第2のゾーンは、第1のゾーンよりも低い透過度で維持され得、第3のゾーンは、完全に透明であり得る。。複数のゾーンは、複数のバスバーから作成することができる。一実施形態において、基板は、4つのゾーン、または5つのゾーン、または6つのゾーン、または7つのゾーン、または20個のゾーンなどの、少なくとも3つのゾーンを含むことができる。一実施形態において、装置は、2~100個のゾーンを含むことができる。
【0019】
一実施形態において、第1のバスバー110は、第1の電圧供給端子に接続することができ、第2のバスバー120は、第2の電圧供給端子に接続することができ、第3のバスバーは、第3の電圧供給端子に接続することができ、第4のバスバー140は、第4の電圧供給端子に接続することができる。一実施形態において、電圧供給端子は、各バスバーの中心の周りで、各バスバー110、120、130、および140に接続することができる。一実施形態において、各バスバー110、120、130、および140は、1つの電圧供給端子を有することができる。各電圧供給端子を制御する能力は、エレクトロクロミックデバイス124を通した光透過の勾配の制御を提供することができる。
【0020】
一実施形態において、第1の電圧供給端子は、第1のバスバー110の電圧を、第3のバスバー130の電圧供給端子によって設定された電圧よりも低い値に設定することができる。別の実施形態において、電圧供給端子は、第3のバスバー130の電圧を、第4のバスバー140の電圧供給端子によって設定された電圧よりも高い値に設定することができる。別の実施形態において、電圧供給端子は、第3のバスバー130の電圧を、第4のバスバー140の電圧供給端子によって設定された電圧よりも低い値に設定することができる。別の実施形態において、電圧供給端子は、第1のバスバー110の電圧を、第4のバスバー140の電圧供給端子によって設定された電圧とほぼ等しい値に設定することができる。別の実施形態において、第5のバスバー150の電圧供給端子は、電圧を、第3のバスバー130の電圧供給端子によって設定された電圧よりも低い値に設定することができる。別の実施形態において、第2のバスバー120の電圧供給端子は、電圧を、第3のバスバー130の電圧供給端子によって設定された電圧よりも高い値に設定することができる。別の実施形態において、第8のバスバー180の電圧供給端子は、電圧を、第2のバスバー120の電圧供給端子によって設定された電圧よりも低く設定することができる。別の実施形態において、電圧供給端子は、第7のバスバー170の電圧を、第6のバスバー160の電圧供給端子によって設定された電圧とほぼ等しい値に設定することができる。別の実施形態において、電圧供給端子は、第3のバスバー130の電圧を、第8のバスバー180の電圧供給端子によって設定された電圧とほぼ等しい値に設定することができる。別の実施形態において、電圧供給端子は、第1のバスバー110の電圧を、第8のバスバー180の電圧供給端子によって設定された電圧とほぼ等しい値に設定することができる。
【0021】
一実施形態において、電圧供給端子は、0.4Vなど、0.3Vなど、0.2Vなど、0.1Vなどの、約0.5V以内の値の第1のバスバー110の電圧を、第4のバスバー140の電圧供給端子によって設定された電圧に設定することができる。非限定的な例において、第1の電圧供給端子は、第1のバスバー110の電圧を0Vに設定することができ、第2の電圧供給端子は、第2のバスバー120の電圧を3Vに設定することができ、第3の電圧供給端子は、第3のバスバー130の電圧を2Vに設定することができ、第4の電圧供給端子は、第4のバスバー140の電圧を0Vに設定することができ、第5の電圧供給端子は、第5のバスバー150の電圧を1Vに設定することができる。
【0022】
図1Bは、一実施形態による、基板100、電気化学デバイス124の層のスタック112、114、118、および122、ならびにバスバーの一部分の、線Aに沿った断面図の例示を含む。一実施形態において、電気化学デバイス124は、エレクトロクロミックデバイスである。電気化学デバイス124は、第1の透明導電層112と、陰極電気化学層114と、陽極電気化学層118と、第2の透明導電層122と、を含むことができる。一実施形態において、エレクトロクロミックデバイス124はまた、陰極電気化学層114と陽極電気化学層118との間に、イオン伝導層116も含むことができる。一実施形態において、第1の透明導電層112は、基板100と陰極電気化学層114との間にあり得る。陰極電気化学層114は、第1の透明導電層112と陽極電気化学層118との間にあり得る。一実施形態において、陽極電気化学層118は、陰極電気化学層114と第2の透明導電層122との間にあり得る。
【0023】
基板100としては、ガラス基板、サファイア基板、酸窒化アルミニウム基板、スピネル基板、または透明ポリマーを挙げることができる。特定の実施形態において、基板100は、フロートガラスまたはホウケイ酸ガラスとすることができ、厚さ0.025mm~4mmの範囲の厚さを有することができる。別の特定の実施形態において、基板100は、10ミクロン~300ミクロンの範囲の厚さを有する無機ガラスである、極薄ガラスを含むことができる。第1の透明導電層112および第2の透明導電層122は、導電性金属酸化物または導電性ポリマーを含むことができる。例としては、酸化インジウム、酸化スズもしくは酸化亜鉛(これらのどちらかをSn、Sb、Al、Ga、Inなどの三価元素でドープすることができる)、またはポリアニリン、ポリピロール、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)などのスルホン化ポリマー、あるいは1つもしくは複数の金属層、または金属メッシュもしくはナノワイヤメッシュ、またはグラフェンもしくはカーボンナノチューブ、またはこれらの組み合わせが挙げられ得る。透明導電層112および122は、同じまたは異なる組成を有することができる。
【0024】
陰極電気化学層114および陽極電気化学層118は、電極層とすることができる。一実施形態において、陰極電気化学層114は、エレクトロクロミック層とすることができる。別の実施形態において、陽極電気化学層118は、対向電極層とすることができる。エレクトロクロミック層は、WO3、V2O5、MoO3、Nb2O5、TiO2、CuO、Ir2O3、Cr2O3、Co2O3、Mn2O3、またはそれらの任意の組み合わせなどの、無機金属酸化物の電気化学的活性材料を含むことができ、20nm~2000nmの範囲の厚さを有することができる。対向電極層は、エレクトロクロミック層に関して列記した材料のうちのいずれかを含むことができ、酸化ニッケル(NiO、Ni2O3、または2つの組み合わせ)、またはイリジウム酸化物、およびLi、Na、H、または別のイオンをさらに含むことができ、20nm~1000nmの範囲の厚さを有することができる。イオン導電層116(電解質層と呼ばれることもある)は、任意選択とすることができ、無機イオン伝導体の場合は、1nm~1000nmの範囲の厚さ、または有機イオン伝導体の場合は、5ミクロン~1000ミクロンの範囲の厚さを有することができる。イオン導電層116は、リチウム、アルミニウム、ジルコニウム、リン、ホウ素を含むまたは含まないケイ酸塩、リチウムを含むまたは含まないホウ酸塩、リチウムを含むまたは含まない酸化タンタル、リチウムを含むまたは含まないランタニド系材料、別のリチウムベースのセラミック材料、特にMが1であるLixMOyNz、または遷移金属の組み合わせ、などを含むことができる。
【0025】
一実施形態において、線Aに沿って見られるように、第1のバスバー110および第6のバスバー160は、第1の透明導電層112に電気的に接続される。一実施形態において、第1の透明導電層112は、第1のバスバー110および第6のバスバー160が第3のバスバー130および第8のバスバー180に電気的に接続されないように除去された部分を含む。そのような除去部分は、通常、20nm~2000nmの幅である。別の実施形態において、第3のバスバー130および第8のバスバー180は、第1の透明導電層112に電気的に接続される。一実施形態において、第1のバスバー110は、電気化学デバイス124の層のスタックの一方の側にあり、第6のバスバー160は、電気化学デバイス124の層のスタックの反対の側にある。特定の実施形態において、第1のバスバー110および第6のバスバー160は、第1の透明導電層112を介して、陰極電気化学層114に電気的に接続することができる。特定の実施形態において、第1のバスバー110および第6のバスバー160は、第2の透明導電層122を介して、陽極電気化学層118に電気的に接続することができる。
【0026】
図1Cは、一実施形態による、基板100、電気化学デバイス124の層のスタック112、114、118、および122、ならびにバスバーの一部分の、線Bに沿った断面図の例示を含む。一実施形態において、線Bに沿って見られるように、第3のバスバー130および第8のバスバー180は、第2の透明導電層122に電気的に接続される。一実施形態において、第2の透明導電層122は、第3のバスバー130および第8のバスバー180が第1のバスバー110および第6のバスバー160に電気的に接続されていないように除去された部分を含む。そのような除去部分は、通常、20nm~2000nmの幅である。別の実施形態において、第1のバスバー110および第6のバスバー160は、第2の透明導電層122に電気的に接続される。一実施形態において、第3のバスバー130は、電気化学デバイス124の層のスタックの一方の側にあり、第8のバスバー180は、電気化学デバイス124の層のスタックの反対の側にある。特定の実施形態において、第3のバスバー130および第8のバスバー180は、第2の透明導電層122を介して、陽極電気化学層118に電気的に接続することができる。特定の実施形態において、第3のバスバー130および第8のバスバー180は、第2の透明導電層112を介して、陰極電気化学層114に電気的に接続することができる。
【0027】
第1のバスバー110、第2のバスバー120、第3のバスバー130、第4のバスバー140、第5のバスバー150、第6のバスバー160、第7のバスバー170、および第8のバスバー180は、導電性材料を含むことができる。一実施形態では、各バスバー110、120、130、140、150、160、170、および180は、透明導電層122を通じて印刷される、銀フリットなどの導電性インクを使用して形成することができる。別の実施形態において、バスバー110、120、130、140、150、160、170、および180のうちの1つ以上は、銀充填エポキシなどの金属充填ポリマーを含むことができる。
【0028】
図1Dは、別の実施形態による、基板100、エレクトロクロミックデバイスの層のスタック、およびバスバーの上面図の例示を含む。別の実施形態において、バスバー110、120、130、140、150、160、170、および180のうちの1つ以上は、銀充填エポキシなどの金属充填ポリマーを含むことができる。一実施形態において、基板100は、三角形状を有することができる。第1のバスバー110は、基板100の第1の側102に沿い得る。一実施形態において、第1のバスバー110は、第1の透明導電層に接続することができる。第2のバスバー120は、第1の側102および第2の側106に沿い得る。一実施形態において、第2のバスバー120は、第1の透明導電層に接続することができる。第1の側102は、第2の側106と隣接し得る。一実施形態において、第1の側102および第2の側106は、鋭角を作成することができる。別の実施形態において、第1の側102および第2の側106は、90°の角度を作成する。別の実施形態において、第1の側102および第2の側106は、鈍角を作成する。一実施形態において、基板100は、第1の側102および第2の側106に接続された第3の側104を含むことができる。一実施形態において、第1の側102、第2の側106、および第3の側104は、三角形状を形成する。第3のバスバー130は、基板の第3の側104に沿い得る。一実施形態において、第3のバスバー130は、第2の透明導電層に接続される。第4のバスバー140は同様に、基板100の第2の側106および第3の側104に沿い得る。一実施形態において、第4のバスバー140は、第2の透明導電層に電気的に接続することができる。
【0029】
一実施形態において、第1のバスバー110、および第2のバスバー120のセグメントは、通常、互いに平行である。本明細書で使用するとき、実質的に平行とは、2つのバスバーが、互いに5度以内など、互いに4度以内など、互いに2度以内など、または互いに1度以内などの、互いに10度以内であり得ることを意味することを意図している。一実施形態において、第1のバスバー110は、第1の側102の距離の大部分に延在する長さを有することができる。別の実施形態において、第1の側102に沿った第2のバスバー120のセグメントは、第1の側102の距離の大部分に延在し得る。別の実施形態において、第3のバスバー130は、第3の側104の距離の大部分に延在する長さを有することができる。別の実施形態において、第3の側104に沿った第4のバスバー140のセグメントは、第3の側104の距離の大部分に延在する長さを有することができる。一実施形態では、少なくとも2つのバスバーが、基板100の少なくとも2つの側と隣接し、各バスバーが、異なる透明導電層に接続される。
【0030】
一実施形態において、第1のバスバー110は、第1の電圧供給端子に接続することができ、第2のバスバー120は、第2の電圧供給端子に接続することができ、第3のバスバーは、第3の電圧供給端子に接続することができ、第4のバスバー140は、第4の電圧供給端子に接続することができる。一実施形態において、電圧供給端子は、各バスバーの中心の周りで、各バスバー110、120、130、および140に接続することができる。一実施形態において、各バスバー110、120、130、および140は、1つの電圧供給端子を有することができる。各電圧供給端子を制御する能力は、エレクトロクロミックデバイス124を通した光透過の勾配の制御を提供することができる。
【0031】
バスバーの構成および数は、
図1A~
図1Dに示す実施形態に限定されない。
図2は、一実施形態による、基板100、エレクトロクロミックデバイス200の層のスタック112、114、118、および122、ならびにバスバーの上面図の例示を含む。
図2に示すように、電気化学デバイス200は、4つ以上のバスバーなど、5つ以上のバスバーなど、6つ以上のバスバーなど、7つ以上のバスバーなどの、3つ以上のバスバーを含むことができる。電気化学デバイス200は、第1のバスバー210と、第2のバスバー220と、第3のバスバー230と、第4のバスバー240と、第5のバスバー250と、第6のバスバー260と、第7のバスバー270と、第8のバスバー280と、を含むことができる。一実施形態では、各バスバーの間に空隙があり得る。一実施形態において、第1のバスバー210、第4のバスバー240、第6のバスバー260、および第7のバスバー270は、第1の透明導電層に接続することができ、一方で、第2のバスバー220、第3のバスバー230、第5のバスバー250、および第8のバスバー280は、第2の透明導電層に接続することができる。一実施形態において、基板100は、5つの側、または6つの側、または7つの側、または8つの側などの、少なくとも4つの側を含むことができる。一実施形態において、少なくとも1つの側は、任意の他の側に対して非平行であり得る。一実施形態において、基板100は、多角形であり得る。一実施形態において、
図2に示すように、基板100は、台形であり得る。一実施形態において、
図3に示すように、基板100は、五角形であり得る。エレクトロクロミックデバイス200は、バスバー配置を含むことができる。バスバー配置は、基板100の縁部の周囲で、第1のバスバーセットであって、第1のバスバーセットからの各バスバーが第1の透明導電層に結合されている、第1のバスバーセットと、第2のバスバーセットであって、2のバスバーセットからの各バスバーが第2の透明導電層に結合されている、第2のバスバーセットと、を交互させるパターンを含むことができる。一実施形態において、バスバー配置は、基板の少なくとも2つの側に沿って配設された各第1および第2のバスバーセットからのバスバー含む。一実施形態において、バスバー配置は、基板の少なくとも3つの側に、第2のバスバーセットからのバスバーを含む。一実施形態において、バスバー配置は、基板の少なくとも4つの側に、第1のバスバーセットからのバスバーを含む。
【0032】
一実施形態において、第1のバスバー210、第2のバスバー220、第3のバスバー230、および第4のバスバー240は、電気化学デバイス200の第1の側202に沿い得る。第3のバスバー230は、第2のバスバー220と第4のバスバー240との間にあり得る。第4のバスバー240は、第2のバスバー220と第1のバスバー210との間にあり得る。一実施形態において、第2のバスバー220は、デバイス200の第1の側202および第2の側204に沿い得る。一実施形態において、第5のバスバー250は、デバイス200の第3の側206に沿い得る。別の実施形態において、第6のバスバー260および第8のバスバー280は、デバイス200の第4の側208に沿い得る。一実施形態において、第2のバスバー220および第7のバスバー270は、デバイス200の第2の側204に沿い得る。
【0033】
一実施形態において、第1のバスバー210は、第4のバスバー240と実質的に平行であり得る。一実施形態において、第7のバスバー270は、通常、第1のバスバー210と非平行であり得る。一実施形態において、第5のバスバー250は、第1のバスバー210と直角であり得る。一実施形態において、第5のバスバー250は、第3の側206上の唯一のバスバーである。一実施形態において、第1のバスバー210は、第2のバスバー220と実質的に平行であり得る。透明導電層は、バスバーの直線抵抗(オーム/メートル)の約10倍である、1シート抵抗(オーム/平方)を有することができる。空隙は、デバイス200の各バスバーの間にあり得る。バスバー間の空隙は、透明導電層が空隙間の抵抗器として作用することを可能にし、バスバー間の空隙において連続勾配状態を維持することを可能にする。一実施形態において、各バスバー間の空隙は、実質的に同じ長さであり得る。一実施形態において、各バスバー間の空隙は、互いに異なり得る。
【0034】
一実施形態において、電圧供給端子は、それらのそれぞれのバスバーの電圧を、第2のバスバー220が、第3のバスバー230がよりも大きく、それが第5のバスバー250よりも大きく、それが第1のバスバー210よりも大きくなる(220>230>250>210)ように設定することができる。別の実施形態において、電圧供給端子は、それらのそれぞれのバスバーの電圧を、第4のバスバー240が第7のバスバー270の電圧にほぼ等しくなるように設定することができる。一実施形態において、第1の電圧供給端子は、0.4Vなど、0.3Vなど、0.2Vなど、0.1Vなどの、約0.5V以内の値の第1のバスバー210の電圧を、第4のバスバー240、第6のバスバー260、および第7のバスバー270の電圧供給端子によって設定された電圧に設定することができる。
【0035】
一実施形態において、電気化学デバイス200は、第1のゾーンと、第2のゾーンと、第3のゾーンと、を含むことができる。第1のゾーンは、第1の電圧供給端子および第1のバスバー210、第6の電圧供給端子および第6のバスバー260、ならびに第5の電圧供給端子および第5のバスバー250によって画定することができる。第2のゾーンは、第3の電圧供給端子および第3のバスバー230、ならびに第8の電圧供給端子および第8のバスバー280によって画定することができる。第3のゾーンは、第4の電圧供給端子および第4のバスバー240、第7の電圧供給端子および第7のバスバー270、ならびに第2の電圧供給端子および第2のバスバー220によって画定することができる。動作中に、ゾーン1、ゾーン2、およびゾーン3は、異なる着色状態を有することができる。そうすることによって、エレクトロクロミックデバイス全体が連続勾配に見えるように、ゾーン1を全着色にすることができ、ゾーン3を透明状態にすることができ、ゾーン2を全着色と透明状態との中間にすることができる。
【0036】
別の実施形態において、
図3に示すように、第1のバスバー310、第4のバスバー340、第7のバスバー370、および第6のバスバー360は、第1の透明導電層に接続することができ、一方で、第2のバスバー320、第3のバスバー330、第5のバスバー350、および第8のバスバー350は、第2の透明導電層に接続することができる。一実施形態において、電気化学デバイス300は、第1のゾーン、第2のゾーン、および第3のゾーンを含むことができる。一実施形態では、第2の透明導電層に接続されたグループからの単一のバスバーを、基板の2つ以上の側に架け渡すことができる。例えば、第2のバスバー320は、第2の側304および第3の側306に沿い得る。別の実施形態では、第2の透明導電層に接続されたグループからの2つ以上のバスバーを、基板の2つ以上の側に架け渡すことができる。例えば、第2のバスバー320は、第2の側304および第3の側306に沿い得、一方で、第3のバスバーは、第1の側302および第2の側304に沿い得る。別の実施形態では、単一のバスバーが側に沿い得る。例えば、第5のバスバーは、第4の側308に沿い得、第6のバスバーは、第5の側312に沿い得る。別の実施形態では、第1の透明導電層に接続されたグループからの1つ以上のバスバーを、基板の2つ以上の側に架け渡すことができる。一実施形態において、バスバー配置は、基板100の縁部の周囲で、第1のバスバーセットであって、第1のバスバーセットからの各バスバーが第1の透明導電層に結合されている、第1のバスバーセットと、第2のバスバーセットであって、第2のバスバーセットからの各バスバーが第2の透明導電層に結合されている、第2のバスバーセットと、を交互させるパターンを含むことができる。一実施形態において、バスバー配置は、基板の少なくとも3つの側に沿って配設された各第1および第2のバスバーセットからのパスバーを含む。一実施形態において、バスバー配置は、基板の3つの側だけに沿って配設された各第1および第2のバスバーセットからのバスバーを含む。一実施形態において、バスバー配置は、基板の少なくとも3つの側に、第2のバスバーセットからのバスバーを含む。一実施形態において、バスバー配置は、基板の3つの側だけに、第2のバスバーセットからのバスバーを含む。一実施形態において、バスバー配置は、基板の少なくとも4つの側に、第1のバスバーセットからのバスバーを含む。
【0037】
図4は、
図1、
図2、および
図3に例示する基板100およびエレクトロクロミックデバイス124、200、300を含む、絶縁ガラスユニット(IGU)400の断面図の例示を含む。IGU400は、対向基板420と、エレクトロクロミックデバイス124と対向基板420との間に配設された太陽制御膜412と、をさらに含む。封止部422は、基板100と対向基板420との間に、およびエレクトロクロミックデバイス124の周囲に配設される。封止部422は、ポリイソブチレンなどのポリマーを含むことができる。対向基板420は、窓ガラス430に結合される。各対向基板420および窓ガラス430は、強化ガラスまたはテンパーガラスとすることができ、2mm~9mmの範囲の厚さを有することができる。低放射率層432は、窓ガラス430の内面に沿って配設することができる。対向基板420および窓ガラス430は、基板100およびエレクトロクロミックデバイス124を取り囲むスペーサバー442によって離間させることができる。スペーサバー442は、封止部444を介して、対向基板420および窓ガラス430に結合される。封止部444は、ポリイソブチレンなどのポリマーとすることができる。封止部444は、封止部422と比較して、同じまたは異なる組成を有することができる。
【0038】
IGU400の内部空間460は、貴ガスまたは乾燥空気などの比較的不活性なガスを含むことができる。別の実施形態において、内部空間460は、真空にすることができる。IGUは、エネルギー源と、制御デバイスと、入力/出力(I/O)ユニットと、を含むことができる。エネルギー源は、制御デバイスを介して、エレクトロクロミックデバイス124にエネルギーを供給することができる。一実施形態において、エネルギー源としては、光電池、電池、別の好適なエネルギー源、またはそれらの任意の組み合わせを挙げることができる。制御デバイスは、エレクトロクロミックデバイスおよびエネルギー源に結合することができる。制御デバイスは、エレクトロクロミックデバイスの動作を制御するためのロジックを含むことができる。制御デバイスのロジックは、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの形態とすることができる。一実施形態において、ロジックは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または別の永続性メモリに記憶することができる。一実施形態において、制御デバイスは、制御デバイス内のメモリに記憶された、または外部ソースから受信される命令を実行することができるプロセッサを含むことができる。I/Oユニットは、制御デバイスに結合することができる。I/Oユニットは、光、運動、温度、別の好適なパラメータ、またはこれらの任意の組み合わせなどのセンサからの情報を提供することができる。I/Oユニットは、装置の別の部分に、または装置外部の別の宛先に、エレクトロクロミックデバイス124、エネルギー源、または制御デバイスに関する情報を提供することができる。
【0039】
図5は、上記の装置を動作させる方法500を含む。方法500は、動作510で、装置を提供することによって開始することができる。装置は、上記のエレクトロクロミックデバイスのいずれかとすることができる。方法は、動作520で、エレクトロクロミックデバイスを第1の透過状態から勾配透過状態に切り替えることによって続ける。エレクトロクロミックデバイスを切り替えることは、第1のバスバーセットを第1の電圧にバイアスすることと、第2のバスバーセットを、第1の電圧とは異なる第2の電圧にバイアスすることと、を含むことができる。上で説明したように、電圧は、0V~50Vの範囲とすることができる。方法は、動作530で、デバイスの勾配透過状態を維持することによって続ける。
【0040】
上で例示し、説明した実施形態は、連続勾配エレクトロクロミックデバイスを、透過状態の切り替えが完了した後に、ほぼあらゆる期間にわたって維持することを可能にすることができる。さらなる設計が、電力消費を低減し、より高い柔軟性を提供し、接続を単純化するために、またはそれらの組み合わせに有用であり得る。エレクトロクロミックデバイスは、連続勾配透過状態にある部分と、実質的に均一な透過状態を有する別の部分と、を有することができる。連続勾配透過状態と実質的に均一な透過状態との間を移行する正確な地点は、見え難い場合がある。例えば、連続勾配透過状態を有する部分は、一方の端部を完全に脱色させ、他方の端部を完全に着色させることができる。他の部分は、完全に脱色させて、連続勾配部分の完全に脱色された端部の側方に位置付けることができ、または他の部分は、完全に着色させて、連続勾配部分の完全に着色された端部の側方に位置付けることができる。本明細書で説明する概念から逸脱することなく、部分の間に離散勾配を有する実施形態を使用することができる。例えば、エレクトロクロミックデバイスは、完全に脱色された窓の最上部近くの部分、および窓の上部により近い完全に着色された透過状態から窓の底部近くの完全に脱色された透過状態まで連続勾配された残りの部分を維持することができる。そのような実施形態は、より多くの光が入ることを可能にして、グレアを減少させながら部屋内のより良好なカラーバランスを可能にするのに有用であり得る。さらに別の実施形態において、エレクトロクロミックデバイスは、実質的に均一な透過状態に維持されるいかなる部分も伴わずに、連続勾配状態に維持することができる。明らかに、エレクトロクロミックデバイスのための多くの異なる透過パターンが可能である。
【0041】
多くの異なる態様および実施形態が可能である。それらの態様および実施形態のいくつかが以下に説明される。例示的な実施形態は、以下に列記したもののうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0042】
実施形態1. 三角形基板を含む装置。三角形基板は、第1の側と、第2の側と、第3の側と、を含むことができる。本装置はまた、基板に配設されたアクティブスタックも含むことができる。アクティブスタックは、第1の透明導電層と、第2の透明導電層と、第1の透明導電層と第2の透明導電層との間の陽極電気化学層と、第1の透明導電層と第2の透明導電層との間の陰極電気化学層と、を含むことができる。本装置はまた、第1の透明導電層に電気的に結合された第1のバスバーも含むことができる。第1のバスバーは、三角形基板の第1の側および第2の側に沿い得る。本装置はまた、第2の透明導電層に電気的に結合された第2のバスバーも含むことができる。第2のバスバーは、三角形基板の第1の側に沿い得る。本装置はまた、第2の透明導電層に電気的に結合された第3のバスバーも含むことができる。第3のバスバーは、三角形基板の第2の側に沿い得る。
【0043】
実施形態2. 第1の透明導電層に電気的に結合された第4のバスバーであって、三角形基板の第3の側に沿い得る、第4のバスバーをさらに含む、実施形態1に記載の装置。
【0044】
実施形態3. 第2の透明導電層に電気的に結合された第5のバスバーであって、第1のバスバーと第2のバスバーとの間にあり、三角形基板の第1の側に沿い得る、第5のバスバーをさらに含む、実施形態1に記載の装置。
【0045】
実施形態4. 第1の透明導電層に電気的に結合された第6のバスバーであって、第1のバスバーと第5のバスバーとの間にあり、三角形基板の第1の側に沿い得る、第6のバスバーをさらに含む、実施形態3に記載の装置。
【0046】
実施形態5. 第2の透明導電層に電気的に結合された第7のバスバーであって、第1のバスバーと第3のバスバーとの間にあり、三角形基板の第2の側に沿い得る、第7のバスバーをさらに含む、実施形態1に記載の装置。
【0047】
実施形態6. 第1の透明導電層に電気的に結合された第8のバスバーであって、第7のバスバーと第3のバスバーとの間にあり、三角形基板の第2の側に沿い得る、第8のバスバーをさらに備える、実施形態5に記載の装置。
【0048】
実施形態7. 各バスバーが、空隙によって分離されている、実施形態1に記載の装置。
【0049】
実施形態8. 第1のバスバーに結合された第1の電源供給端子と、第2のバスバーに結合された第2の電源供給端子と、第3のバスバーに結合された第3の電源供給端子と、第4のバスバーに結合された第4の電源供給端子と、同じ期間中に、第2および第4の電源供給端子が同じ電圧であり、かつ第1および第3の電源供給端子が異なる電圧であるように構成された制御デバイスと、をさらに含む、実施形態1に記載の装置。
【0050】
実施形態9. 少なくとも4つの側を備える基板、基板上のアクティブスタックを含む、装置。アクティブスタックは、第1の透明導電層と、第2の透明導電層と、第1の透明導電層と第2の透明導電層との間の陽極電気化学層と、第1の透明導電層と第2の透明導電層との間の陰極電気化学層と、を含むことができる。装置はまた、複数のバスバーを含む第1のバスバーセットであって、第1のバスバーセットの各バスバーが、第1の透明導電層に電気的に結合されている、第1のバスバーセットと、複数のバスバーを含む第2のバスバーセットであって、第2のバスバーセットの各バスバーが、第2の透明導電層に電気的に結合されている、第2のバスバーセットと、バスバー配置であって、基板の少なくとも3つの側に、第1のバスバーセットからのバスバーおよび第2のバスバーセットからのバスバーを含む、バスバー配置と、を含むことができる。
【0051】
実施形態10. バスバー配置が、基板の2つの側に沿って配設された第1のバスバーセットからのバスバーを含むことができる、実施形態9に記載の装置。
【0052】
実施形態11. バスバー配置が、基板の2つの側に沿って配設された第2のバスバーセットからのバスバーを含むことができる、実施形態9に記載の装置。
【0053】
実施形態12. バスバー配置を、基板の外周に沿って、第1のバスバーセットからのバスバーと第2のバスバーセットからのバスバーとの間で交互するように構成することができる、実施形態9に記載の装置。
【0054】
実施形態13. バスバー配置が、基板の少なくとも1つの側に、第1のバスバーセットからのバスバーだけを備える、実施形態9に記載の装置。
【0055】
実施形態14. バスバー配置が、基板の少なくとも1つの側に、第2のバスバーセットからのバスバーだけを備える、実施形態9に記載の装置。
【0056】
実施形態15. 基板が、台形である、実施形態9に記載の装置。
【0057】
実施形態16. 基板が、平行四辺形である、実施形態9に記載の装置。
【0058】
実施形態17. 基板が、五角形である、実施形態9に記載の装置。
【0059】
実施形態18. アクティブスタックが、陰極電気化学層と陽極電気化学層との間にイオン伝導層をさらに備える、実施形態1または9のいずれか一つに記載の装置。
【0060】
実施形態19. 第1の透明導電層が、基板と第2の透明導電層との間にある、実施形態1または9のいずれか一つに記載の装置。
【0061】
実施形態20. 第1のパネルと、第1のパネルと基板との間の積層体と、をさらに含む、実施形態1または9のいずれか一つに記載の装置。
【0062】
実施形態21. 第2のパネルと、第1のパネルと第2のパネルとの間のスペーサと、をさらに含む、実施形態20に記載の装置。
【0063】
実施形態22. 装置を動作させる方法は、エレクトロアクティブデバイスを提供することを含むことができる。エレクトロアクティブデバイスは、アクティブスタックを含むことができる。アクティブスタックは、第1の透明導電層と、第2の透明導電層と、第1の透明導電層と第2の透明導電層との間の陽極電気化学層と、第1の透明導電層と第2の透明導電層との間の陰極電気化学層と、を含むことができる。エレクトロアクティブデバイスはまた、複数のバスバーを含む第1のバスバーセットであって、第1のバスバーセットの各バスバーが、第1の透明導電層に電気的に結合されている、第1のバスバーセットと、複数のバスバーを含む第2のバスバーセットであって、第2のバスバーセットの各バスバーが、第2の透明導電層に電気的に結合されている、第2のバスバーセットと、
【0064】
バスバー配置であって、基板の少なくとも3つの側に、第1のバスバーセットからのバスバーおよび第2のバスバーセットからのバスバーを含む、バスバー配置と、を含むことができる。方法はまた、エレクトロクロミックデバイスを第1の透過状態から勾配透過状態に切り替えることも含むことができ、エレクトロクロミックデバイスを切り替えることが、第1のバスバーセットを第1の電圧にバイアスすることと、第2のバスバーセットを、第1の電圧と異なる第2の電圧にバイアスすることと、勾配透過状態を維持することと、を含む。
【0065】
実施形態23. 勾配透過状態が、連続勾配透過状態である、実施形態22に記載の方法。
【0066】
実施形態24. 装置は、第1の側、第2の側、および第3の側を備える三角形基板と、少なくとも1つのアクティブ層と、第1の透明導電層と、第2の透明導電層と、第1の透明導電層に電気的に結合された第1のバスバーであって、三角形基板の第1の側および第2の側に沿う、第1のバスバーと、第2の透明導電層に電気的に結合された第2のバスバーであって、三角形基板の第1の側に沿う、第2のバスバーと、第2の透明導電層に電気的に結合された第3のバスバーであって、三角形基板の第2の側に沿う、第3のバスバーと、を含むことができる。
【0067】
実施形態25. 装置は、少なくとも4つの側を含む基板と、第1の透明導電層と、第2の透明導電層と、少なくとも1つのアクティブ層と、複数のバスバーを含む第1のバスバーセットであって、第1のバスバーセットの各バスバーが、第1の透明導電層に電気的に結合されている、第1のバスバーセットと、複数のバスバーを含む第2のバスバーセットであって、第2のバスバーセットの各バスバーが、第2の透明導電層に電気的に結合されている、第2のバスバーセットと、バスバー配置であって、基板の少なくとも3つの側に、第1のバスバーセットからのバスバーおよび第2のバスバーセットからのバスバーを含む、バスバー配置と、を含むことができる。
【0068】
上記の一般的な説明または例で説明した機能の全てが必要なわけではなく、特定の機能の一部が必要でない場合があり、説明した機能に加えて1つ以上の機能を実行できることに留意されたい。さらにまた、機能が列記される順序は、必ずしも実行される順序ではない。
【0069】
明確にするために、本明細書で別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて提供することもできる。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴は、別々にまたは任意の副組み合わせで提供することもできる。さらに、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。
【0070】
利益、他の利点、および問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上記で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、もしくは解決策が発生またはより顕著になる可能性のある任意の特徴(複数可)は、いずれかまたは全ての特許請求の重要な、必須の、または本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0071】
本明細書に記載された実施形態の明細書および例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書および例示は、本明細書に記載の構造または方法を使用する装置およびシステムの全ての要素および特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、別個にまたは任意の副組み合わせで提供されてもよい。さらに、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。本明細書を読んだだけで、他の多くの実施形態が当業者には明らかであろう。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、または別の変更を行うことができるように、本開示から他の実施形態を使用して導き出すことができる。したがって、本開示は限定的ではなく例示的とみなされるべきである。