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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】静音空気入れ装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 39/00 20060101AFI20230718BHJP
   F04D 29/60 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
F04B39/00 102F
F04D29/60 L
F04B39/00 102Q
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022062566
(22)【出願日】2022-04-04
【審査請求日】2022-04-04
(31)【優先権主張番号】202210091267.0
(32)【優先日】2022-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520112483
【氏名又は名称】株式会社創通メディカル
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】薛 明鶴
【審査官】松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-310099(JP,A)
【文献】特開平05-033759(JP,A)
【文献】実公平02-049409(JP,Y2)
【文献】実開昭61-183484(JP,U)
【文献】実公昭51-020882(JP,Y2)
【文献】特開2009-264235(JP,A)
【文献】特開2004-218445(JP,A)
【文献】特開平06-280933(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 39/00
F04D 29/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
音空気入れ装置であって、
筐体、取付ブラケット、エアポンプ及び弾性部材を含み、
前記筐体には、給気孔及び排気孔が設けられ、
前記取付ブラケットは、前記筐体内に固設され、
前記取付ブラケットには、組立て室が設けられ、
前記エアポンプは、前記組立て室内に設けられ、
前記エアポンプの一端は、前記排気孔に連通し、
前記エアポンプの周壁は、前記弾性部材により前記組立て室の内壁に連結され、
前記エアポンプは、前記組立て室の内壁に接触せずに設置され
前記組立て室の内周壁または前記エアポンプの外周には、ダンパリングが設けられることを特徴とする音空気入れ装置。
【請求項2】
前記弾性部材の数は複数であり、
複数の前記弾性部材は、複数組に分けられ、
少なくとも1組の前記弾性部材は、いずれも前記エアポンプの軸方向を中心にして均一に分布することを特徴とする請求項1に記載の音空気入れ装置。
【請求項3】
前記筐体は、遮音室ブラケット、取付筐体及び遮音筐体を含み、
前記取付筐体内には、取付室が設けられ、
前記遮音筐体内には、後室が設けられ、
前記取付筐体は、前記遮音筐体に固定的に連結され、
前記遮音室ブラケットは、前記取付筐体と前記遮音筐体との間に設けられて前記取付室と前記後室とを離間させ、
前記給気孔は、前記取付室に連通し、
前記排気孔は、前記後室に連通し、
前記取付ブラケットは、前記取付室内に設けられ、
前記エアポンプの一端は、前記後室に連通することを特徴とする請求項1に記載の音空気入れ装置。
【請求項4】
前記遮音室ブラケットには、前記後室に連通するエア管ポートが設けられ、
前記エアポンプは、エア管により前記エア管ポートに連通し、
前記エア管は、折り曲げ領域を有することを特徴とする請求項に記載の音空気入れ装置。
【請求項5】
前記エア管は、フレキシブルな材質で作られることを特徴とする請求項に記載の音空気入れ装置。
【請求項6】
前記遮音室ブラケットの、前記取付筐体から離れる一側面には、第1環状ボスが設けられ、
前記遮音筐体には、前記第1環状ボスに対応して第2環状ボスが設けられ、
前記第1環状ボス及び第2環状ボスに囲まれることにより遮音室が形成され、
前記エアポンプの一端及び前記排気孔は、前記遮音室の両端にそれぞれ連通し、
前記遮音室内には、遮音綿が設けられることを特徴とする請求項に記載の音空気入れ装置。
【請求項7】
前記遮音綿と前記遮音室の両端壁との間には、それぞれ隙間が形成されることを特徴とする請求項に記載の音空気入れ装置。
【請求項8】
遮音片をさらに含み、
前記遮音片は、前記給気孔の内側に固設されることを特徴とする請求項1に記載の静音空気入れ装置。
【請求項9】
前記弾性部材は、ばね、破片、シリコンパッド、シリコン管またはシリコンキャップであることを特徴とする請求項1に記載の音空気入れ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアポンプ技術領域に関し、特に、懸垂式静音空気入れ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアポンプは、1つの閉空間中の空気を排気したり、閉空間中に空気を封入したりする装置であり、種々の空気入れ設備に幅広く適用され、空気入り玩具やエアベッド等の様々なエアバッグ製品に空気を充填する。従来技術では、エアポンプは、使用の際に振動しやすくてハウジングに衝突して大きな騒音を発生してしまい、人々の通常の仕事や休みに悪影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術問題は、制振性を有する懸垂式静音空気入れ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した技術問題を解決するために、本発明が採用した技術案では、懸垂式静音空気入れ装置は、筐体、取付ブラケット、エアポンプ及び弾性部材を含み、前記筐体には、給気孔及び排気孔が設けられる。前記取付ブラケットは、前記筐体内に固設される。前記取付ブラケットには、組立て室が設けられ、前記エアポンプは、前記組立て室内に設けられ、前記エアポンプの一端は、前記排気孔に連通する。前記エアポンプの周壁は、前記弾性部材により前記組立て室の内壁に連結され、前記エアポンプは、前記組立て室の内壁に接触せずに設置される。
【発明の効果】
【0005】
本発明は以下の顕著な効果を奏する。本懸垂式静音空気入れ装置は、構造が簡単で斬新であり、容易に生産や組立て可能である。弾性部材によりエアポンプと組立て室の内壁とを連結し、エアポンプを組立て室内に空中に設置することで、エアポンプは作動時に振動した後に取付ブラケットに衝突することを防止するとともに、弾性部材による制振性でエアポンプの振動幅を減少させ、エアポンプの作動時に生じる騒音を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施例1に係る懸垂式静音空気入れ装置の全体構造を示す図である。
図2】本発明の実施例1に係る懸垂式静音空気入れ装置の断面図である。
図3】本発明の実施例1に係る懸垂式静音空気入れ装置の一部の構造を示す図一である。
図4】本発明の実施例1に係る懸垂式静音空気入れ装置の一部の構造を示す図二である。
図5】本発明の実施例1に係る懸垂式静音空気入れ装置の一部の構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面及び実施形態を参照して、本発明の技術内容、実現する目的及び効果を詳細に説明する。
【0008】
図1図5を参照し、懸垂式静音空気入れ装置は、筐体1、取付ブラケット2、エアポンプ3及び弾性部材5を含み、前記筐体1には、給気孔121及び排気孔131が設けられる。前記取付ブラケット2は、前記筐体1内に固設され、前記取付ブラケット2には、組立て室21が設けられ、前記エアポンプ3は、前記組立て室21内に設けられ、前記エアポンプ3の一端は、前記排気孔131に連通する。前記エアポンプ3の周壁は、前記弾性部材5により前記組立て室21の内壁に連結され、前記エアポンプ3は、前記組立て室21の内壁に接触せずに設置される。
【0009】
上述したように、本発明は以下の顕著な効果を奏する。本懸垂式静音空気入れ装置は、構造が簡単で斬新であり、容易に生産や組立て可能である。弾性部材5によりエアポンプ3と組立て室21の内壁とを連結し、エアポンプ3を組立て室21内で空中に設置することで、エアポンプ3は作動時に振動した後に取付ブラケット2に衝突することを防止するとともに、弾性部材5による制振性でエアポンプ3の振動幅を減少させ、エアポンプ3の作動時に生じる騒音を低減する。
【0010】
さらに、前記弾性部材5の数は複数であり、複数の前記弾性部材5は複数組に分けられ、少なくとも1組の前記弾性部材5は、いずれも前記エアポンプ3の軸方向を中心にして均一に分布する。
【0011】
上述したように、弾性部材5は、エアポンプ3の軸方向を中心にして均一に分布することで、複数の弾性部材5がそれぞれエアポンプ3の異なる方向への振動の作用力を受けることに有利である。具体的には、本懸垂式静音空気入れ装置は直立状態、斜め状態または逆さま状態のいずれかであるにもかかわらず、多数の弾性部材5によりエアポンプ3を空中に十分に保つことができる。
【0012】
さらに、前記組立て室21の内周壁または前記エアポンプ3の外周には、ダンパリング6が設けられる。
【0013】
上述したように、ダンパリング6によれば、エアポンプ3が自身または外力により振動幅が大きすぎて組立て室21の内壁に衝突することを防止できる。
【0014】
さらに、前記筐体1は、遮音室ブラケット11、取付筐体12及び遮音筐体13を含み、前記取付筐体12内には、取付室122が設けられ、前記遮音筐体13内には、後室132が設けられる。前記取付筐体12は、前記遮音筐体13に固定的に連結され、前記遮音室ブラケット11は、前記取付筐体12と前記遮音筐体13との間に設けられて前記取付室122と前記後室132とを離間させる。前記給気孔121は、前記取付室122に連通し、前記排気孔131は、前記後室132に連通する。前記取付ブラケット2は、前記取付室122内に設けられ、前記エアポンプ3の一端は、前記後室132に連通する。
【0015】
上述したように、エアポンプ3から排気された気体は後室132、排気孔131を順次に通過する必要がある。取付室122及び後室132は、エアポンプ3の作動時に生じる騒音をある程度遮断できる。また、後室132の設置により、エアポンプ3からの乱気流に一定の緩衝空間を与えて排気孔131を最終的に通過した気流をより安定させ、さらに本懸垂式静音空気入れ装置の作動時に生じる気流音を低減する。
【0016】
さらに、前記遮音室ブラケット11には、前記後室132に連通するエア管ポート111が設けられ、前記エアポンプ3は、エア管7により前記エア管ポート111に連通し、前記エア管7は、折り曲げ領域を有する。
【0017】
上述したように、エア管7の折り曲げ領域は、エアポンプ3の作動時に生じる気流音を低減することができる。
【0018】
さらに、前記エア管7は、フレキシブルな材質で作られる。
【0019】
上述したように、フレキシブルな材質で作られるエア管7は、作動時にエアポンプ3から遮音室ブラケット11に伝わる振動強度を低減させて、懸垂式静音空気入れ装置による騒音を低減させることができる。
【0020】
さらに、前記遮音室ブラケット11の、前記取付筐体12から離れる一側面には、第1環状ボス112が設けられ、前記遮音筐体13には、前記第1環状ボス112に対応して第2環状ボス133が設けられ、前記第1環状ボス112及び第2環状ボス133により、遮音室113が囲まれて形成される。前記エアポンプ3の一端及び前記排気孔131は、前記遮音室113の両端にそれぞれ連通し、前記遮音室113内には、遮音綿8が設けられる。
【0021】
上述したように、エアポンプ3で生じる気体は、エア管ポート111、遮音室113、排気孔131を順次に通過する必要があり、遮音室113内における遮音綿8は優れた吸音性を有し、エアポンプ3の作動時に生じる気流音の低減に有利である。
【0022】
さらに、前記遮音綿8と前記遮音室113の両端壁との間には、それぞれ隙間が形成される。
【0023】
上述したように、遮音綿8と遮音室113の両端壁との間に隙間が形成されることで、遮音綿8の設置による気流遮断の影響を低減することができる。
【0024】
また、遮音片9をさらに含み、前記遮音片9は、前記給気孔121の内側に固設される。
【0025】
上述したように、遮音片9が設置されることで、空気が給気孔121を通過するときに生じる気流音を低減することができる。さらに、前記弾性部材5は、ばね、破片、シリコンパッド、シリコン管またはシリコンキャップである。
【0026】
上述したように、弾性部材5は、詳細な種類や構造が様々であり、使用状況及び組み立てによって選択可能である。
実施例1
【0027】
図1図5を参照し、本発明の実施例1では、懸垂式静音空気入れ装置は、種々のエアバッグ製品に幅広く適用され、例えば、空気入り玩具やエアベッド、空気入り人形、バルーン等に空気を充填する。本懸垂式静音空気入れ装置は、筐体1、取付ブラケット2、エアポンプ3及び弾性部材5を含み、前記筐体1には、給気孔121及び排気孔131が設けられる。前記取付ブラケット2は、前記筐体1内に固設され、前記取付ブラケット2には、組立て室21が設けられ、前記エアポンプ3は、前記組立て室21内に設けられ、前記エアポンプ3の一端は、前記排気孔131に連通する。前記エアポンプ3の周壁は、前記弾性部材5により前記組立て室21の内壁に連結され、前記エアポンプ3は、前記組立て室21の内壁に接触せずに設置される。
【0028】
具体的には、本実施例では、懸垂式静音空気入れ装置は、バッテリー4をさらに含み、バッテリー4は、取付ブラケット2に固設されて前記エアポンプ3に給電する。他の実施例では、本充電装置として外電源を用いてエアポンプ3に給電してもよい。筐体1の両端には、外側に突出するボスがそれぞれ設けられ、給気孔121及び排気孔131はいずれもボスに設けられる。ボスの設置によれば、本懸垂式静音空気入れ装置は空気入り玩具またはエアベッドの空気入れポートに連通することに有利である。筐体1に窓10がさらに設けられることで、外部制御回路が前記窓10を容易に通過して筐体1内におけるエアポンプ3に電気的に接続されてエアポンプ3の作動状態を制御する。
【0029】
本実施例では、弾性部材5は、ばねであることが好ましい。他の実施例では、弾性部材5は、破片、シリコンパッド、シリコン管またはシリコンキャップとして設置されてもよい。図3及び図4に示すように、前記弾性部材5の数は複数であり、複数の前記弾性部材5は複数組に分けられ、少なくとも1組の前記弾性部材5は、いずれも前記エアポンプ3の軸方向を中心にして均一に分布する。
【0030】
本実施例では、弾性部材5は8つ設けられて2組に分けられる。各組の4つの弾性部材5では、いずれかの弾性部材5の中心軸は、隣り合う2つの弾性部材5の中心軸と垂直になるとともに、4つの弾性部材5の中心軸は同一の交点を通過し、この交点はエアポンプ3の中心軸に位置する。エアポンプ3が作動時に振動していずれかの径方向に移動する場合、少なくとも1つの弾性部材5は付勢されて圧縮するとともに、少なくとも1つの弾性部材5は付勢されて引っ張られるが、弾性部材5はエアポンプ3に対して逆方向の作用力を与えてエアポンプ3の振動強度を低減させる。他の実施例では、弾性部材5は1組または3組以上に設置されてもよい。各組の弾性部材5は、2つまたは3つ以上に設置されてもよい。
【0031】
図4に示すように、前記組立て室21の内周壁または前記エアポンプ3の外周には、ダンパリング6が設けられる。本実施例では、ダンパリング6は、綿素材のフェルールであることが好ましく、全部で2つ設けられ、2つのダンパリング6は、エアポンプ3の外周に間隔を空けて外嵌される。他の実施例では、ダンパリング6は、ゴムまたはシリコン材であり、1つまたは3つ以上に設置されてもよい。
【0032】
図2に示すように、前記筐体1は、遮音室ブラケット11、取付筐体12及び遮音筐体13を含み、前記取付筐体12内には、取付室122が設けられ、前記遮音筐体13内には、後室132が設けられる。前記取付筐体12は、前記遮音筐体13に固定的に連結され、前記遮音室ブラケット11は、前記取付筐体12と前記遮音筐体13との間に設けられて前記取付室122と前記後室132とを離間させる。前記給気孔121は、前記取付室122に連通し、前記排気孔131は、前記後室132に連通する。前記取付ブラケット2は、前記取付室122内に設けられ、前記エアポンプ3の一端は、前記後室132に連通する。
【0033】
具体的には、取付ブラケット2は、遮音室ブラケット11に固設される。取付筐体12は、遮音筐体13に係止して連結されるか、または粘着して連結されてもよい。取付筐体12の内壁には、段差構造が設けられ、遮音室ブラケット11は、段差構造と遮音筐体13の端面との間に設けられる。
【0034】
図2及び図4に示すように、前記遮音室ブラケット11には、前記後室132に連通するエア管ポート111が設けられ、前記エアポンプ3は、エア管7により前記エア管ポート111に連通し、前記エア管7は、折り曲げ領域を有する。前記エア管7は、フレキシブルな材質で作られる。本実施例では、エア管7はゴム材であることが好ましい。エア管7の折り曲げ領域は、エア管7の振動変形に一定の余裕を与えることができるとともに、エア管7の全長を延長し、これにより、エアポンプ3による振動がエア管7を経て遮音室ブラケット11に伝わる現象を大幅に改善する。
【0035】
図2及び図5に示すように、前記遮音室ブラケット11の、前記取付筐体12から離れる一側面には、第1環状ボス112が設けられ、前記遮音筐体13には、前記第1環状ボス112に対応して第2環状ボス133が設けられ、前記第1環状ボス112及び第2環状ボス133により、遮音室113が囲まれて形成される。前記エアポンプ3の一端及び前記排気孔131は、前記遮音室113の両端にそれぞれ連通し、前記遮音室113内には、遮音綿8が設けられる。具体的には、遮音綿8は、円柱体状に設けられる。遮音室113の遮音効果を向上させるために、遮音筐体13には、第2環状ボス133の外周に第3環状ボス134がさらに設けられ、第1環状ボス112は第2環状ボス133と第3環状ボス134との間に突出するとともに、第1環状ボス112の外側辺に面取り構造が設けられて第1環状ボス112の組立てを容易にする。
【0036】
図2及び図5に示すように、前記遮音綿8と前記遮音室113の両端壁との間には、それぞれ隙間が形成される。具体的には、遮音室ブラケット11の第1環状ボス112の内側には、遮音室ブラケット11から離れる方向に突出する位置規制凸部114が設けられ、遮音綿8は、位置規制凸部114と第2環状ボス133の端面との間に挟持される。
【0037】
図2に示すように、本懸垂式静音空気入れ装置は、遮音片9をさらに含み、前記遮音片9は、前記給気孔121の内側に固設される。本実施例では、遮音片9は綿素材であることが好ましく、給気孔121の内側に粘着して連結されて給気孔121を閉鎖する。
【0038】
上記をまとめると、本発明に係る懸垂式静音空気入れ装置は、構造が簡単で斬新であり、容易に生産や組立てが可能である。弾性部材によりエアポンプと組立て室の内壁とを連結し、エアポンプを組立て室内に空中に設置することで、エアポンプは作動時に振動した後に取付ブラケットに衝突することを防止するとともに、弾性部材による制振性でエアポンプの振動幅を減少させ、エアポンプの作動時に生じる騒音を低減する。ダンパリングの設置により、エアポンプが取付ブラケットに衝突することをさらに防止する。フレキシブルな材質で作られるエア管は、エアポンプから遮音室ブラケットに伝わる振動強度を低減させる。遮音室及び遮音綿の設置により、エアポンプによる気流音を低減させることができる。遮音綿と遮音室の両端壁との間にそれぞれ隙間が形成されることで、遮音綿の設置による気流遮断の影響を低減することに有利である。遮音綿は、空気が給気孔を通過して生じる気流音を低減することができる。
【0039】
以上は本発明の実施形態のみであり、本発明の権利範囲を制限するものではない。本発明の明細書及び図面の内容に基づいて行う同等構造は、他の関連技術分野で直接または間接的に利用されてもよいが、いずれも本発明の特許請求の範囲内に属するべきである。
【符号の説明】
【0040】
1 筐体
10 窓
11 遮音室ブラケット
111 エア管ポート
112 第1環状ボス
113 遮音室
114 位置規制凸部
12 取付筐体
121 給気孔
122 取付室
13 遮音筐体
131 排気孔
132 後室
133 第2環状ボス
134 第3環状ボス
2 取付ブラケット
21 組立て室
3 エアポンプ
4 バッテリー
5 弾性部材
6 ダンパリング
7 エア管
8 遮音綿
9 遮音片
【要約】      (修正有)
【課題】エアポンプが作動時に振動した後に取付ブラケットに衝突することを防止するとともに、弾性部材による制振性でエアポンプの振動幅を減少させ、エアポンプの作動時に生じる騒音を低減できる懸垂式静音空気入れ装置を提供する。
【解決手段】懸垂式静音空気入れ装置は筐体、取付ブラケット2、エアポンプ3及び弾性部材5を含み、前記筐体の両端には、給気孔及び排気孔がそれぞれ設けられる。前記エアポンプの周壁は、前記弾性部材により筐体内の組立室の内壁に連結され、前記エアポンプは、前記組立室の内壁に接触せずに設置される。弾性部材によりエアポンプと組立室の内壁とを連結し、エアポンプを組立室内に空中に設置する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5