(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】同時通訳装置及び同時通訳方法
(51)【国際特許分類】
G06F 40/40 20200101AFI20230718BHJP
H04N 21/233 20110101ALI20230718BHJP
【FI】
G06F40/40
H04N21/233
(21)【出願番号】P 2019082400
(22)【出願日】2019-04-24
【審査請求日】2022-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】599148879
【氏名又は名称】株式会社スピードワープロ研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100080838
【氏名又は名称】三浦 光康
(74)【代理人】
【識別番号】100194261
【氏名又は名称】栢原 崇行
(72)【発明者】
【氏名】柴田 邦博
【審査官】木村 大吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-158137(JP,A)
【文献】再公表特許第2004/030330(JP,A1)
【文献】特開2002-027039(JP,A)
【文献】特開2015-185090(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-40/58
H04N 21/233
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
話者の話す外国語音声を取得する音声取得装置と、前記音声取得装置に操作部を有する制御装置を介して接続された複数の音声伝達装置と、前記音声伝達装置より取得した外国語音声に基づいて複数の通訳者が通訳した訳語を、それぞれ音声入力できる複数の訳語入力装置と、前記訳語入力装置にそれぞれ入力された訳語を文字情報入力者に音声で伝達する訳語伝達装置と、前記訳語伝達装置より取得した訳語を表示装置に表示するための文字情報出力装置とで構成され、
前記制御装置は、前記音声取得装置より取得した外国語音声を、前記音声伝達装置に伝達する際に、前記通訳者が前記操作部を操作する場合と前記操作部を操作していない場合とでは伝達形式が異なるように制御する同時通訳装置。
【請求項2】
前記訳語伝達装置は、前記訳語入力装置と同数設けられ、前記複数の訳語入力装置は、前記訳語伝達装置にそれぞれ直接又は間接的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の同時通訳装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記操作部を操作した一の通訳者に対しては、前記音声伝達装置を介して前記通訳者の両耳から前記外国語音声が伝達されるとともに、前記操作部を操作しない他の通訳者に対しては、一方の耳のみから前記外国語音声が伝達されるように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の同時通訳装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記他の通訳者に対しては、前記他の通訳者の一方の耳から前記外国語音声が伝達され、かつ、他方の耳から前記通訳者が通訳した訳語が伝達されるように制御することを特徴とする請求項3に記載の同時通訳装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は話者が外国語で話した内容をリアルタイムで通訳し、テレビ受像機等の表示装置に訳語を表示する同時通訳装置及び同時通訳方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ放送等において録画放送等であれば、リアルタイムで通訳する必要がなく話者が外国語で話す内容を字幕で表示することが可能であった。
また、話者が話す言語が放送地域の母国語(例えば日本語)であれば、話者の話す内容を文字入力者がそのまま入力し、テレビ受像機等にその字幕を表示することは可能であった(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、同時通訳を行う場合、通常、2人の通訳者が交互に15分程度通訳をして、その訳語を音声により表示(伝達)することのみが行われており、外国語で話した内容をテレビ受像機等の表示装置に通訳後の言語(訳語)で字幕表示することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、話者が外国語で話す内容を同時通訳し、テレビ受像機等の表示装置にリアルタイムで訳語を文字(字幕)表示することができる同時通訳装置及び同時通訳方法を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の同時通訳装置は、話者の話す外国語音声を取得する音声取得装置と、前記音声取得装置に操作部を有する制御装置を介して接続された複数の音声伝達装置と、前記音声伝達装置より取得した外国語音声に基づいて複数の通訳者が通訳した訳語を、それぞれ音声入力できる複数の訳語入力装置と、前記訳語入力装置にそれぞれ入力された訳語を文字情報入力者に音声で伝達する訳語伝達装置と、前記訳語伝達装置より取得した訳語を表示装置に表示するための文字情報出力装置とで構成され、前記制御装置は、前記音声取得装置より取得した外国語音声を、前記音声伝達装置に伝達する際に、前記通訳者が前記操作部を操作する場合と前記操作部を操作していない場合とでは伝達形式が異なるように制御することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の同時通訳装置の前記訳語伝達装置は、前記訳語入力装置と同数設けられ、前記複数の訳語入力装置は、前記訳語伝達装置にそれぞれ直接又は間接的に接続されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の同時通訳装置の前記制御装置は、前記操作部を操作した一の通訳者に対しては、前記音声伝達装置を介して前記通訳者の両耳から前記外国語音声が伝達されるとともに、前記操作部を操作しない他の通訳者に対しては、一方の耳のみから前記外国語音声が伝達されるように制御することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の同時通訳装置の前記制御装置は、前記他の通訳者に対しては、前記他の通訳者の一方の耳から前記外国語音声が伝達され、かつ、他方の耳から前記通訳者が通訳した訳語が伝達されるように制御することを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の効果】
【0015】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明においては、音声取得装置と音声伝達装置によってリアルタイムに通訳者が外国語音声を通訳するとともに、訳語入力装置、訳語伝達装置及び文字情報出力装置によってほぼ同時にテレビ受像機等の表示装置に文字(字幕)として訳語を表示することができる。
(2)また、通訳者が前記操作部を操作することによって、前記操作部を操作していない他の通訳者と異なる伝達形式となるように制御することにより、通訳者が通訳すべき文章(単語)が明確となるとともに、通訳者自身が通訳開始のタイミングを任意に決定することができる。
(3)請求項2乃至請求項4に記載の各発明においても、前記(1)~(2)と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1及び
図2は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。
図3及び
図4は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
【
図1】第1の実施形態の同時通訳装置の概略説明図。
【
図3】第2の実施形態の同時通訳装置の概略説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1及び
図2に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は話者の話す外国語を表示装置2に字幕表示することができる同時通訳装置である。
【0018】
この同時通訳装置1は、
図1に示すように、話者の話す外国語音声を取得する音声取得装置3と、前記音声取得装置3に制御装置4を介して接続された複数(少なくとも2つ以上)、本実施形態では3つの音声伝達装置5と、前記制御装置4に接続され、前記音声伝達装置5より取得した外国語音声に基づいて通訳者が通訳した訳語を、前記通訳者がそれぞれ音声入力できる少なくとも2つ以上、本実施形態では3つの訳語入力装置6と、前記訳語入力装置6に前記制御装置4を介してそれぞれ接続され、前記訳語入力装置6に入力された訳語を文字情報入力者に伝達する訳語伝達装置7と、前記訳語伝達装置7より取得した訳語を文字情報で表示装置2に出力する文字情報出力装置8とで構成されている。
【0019】
音声取得装置3は、本実施形態では、例えば、生放送のテレビ放送を受信して字幕を出力する場合であれば、テレビ局等から放送される電波を受信して、その音声を取得できるテレビ受像機や無線機等の機器が考えられ、講演等の場合には、話者が使用するマイクやインカム等の集音装置又はこの集音装置から音声を取得して伝達する機器が音声取得装置3に該当する。この音声取得装置3は、有線又は無線により制御装置4に接続されている。
【0020】
制御装置4は、音声取得装置3や訳語入力装置6から入力された音声を複数個の音声伝達装置5や訳語伝達装置7へ所定の制御をして出力する装置で、本実施形態では、通訳者がそれぞれ操作可能な複数個の操作部9を有しており、音声取得装置3から取得した外国語音声を3つの音声伝達装置5へ伝達する際に、通訳者が前記操作部9を操作することによって、前記操作部9を操作していない他の通訳者と異なる伝達形式となるように制御して出力する。
【0021】
すなわち、例えば、操作部9の操作の有無に応じてスイッチ状の操作部9を操作した通訳者に割り当てられた音声伝達装置5(本実施形態ではヘッドホン)からは、その両耳から外国語音声が伝達される(聞こえる)とともに、操作をしていない通訳者(他の通訳者)に割り当てられた音声伝達装置5からは、一方の耳のみから外国語音声が伝達されるように制御する。
【0022】
この制御は通訳者が操作部9を操作することによってスイッチのように切り替わり、他の通訳者が新たに操作部9を操作した場合には、その新たに操作部9を操作した通訳者の両耳から外国語音声が伝達される(聞こえる)とともに、それ以外の通訳者に割り当てられた音声伝達装置5からは、一方の耳のみから外国語音声が伝達されるように制御する。
このように操作部9を操作した通訳者の耳に対する(聞こえる)伝達形式と他の通訳者の耳に対して異なる伝達形式となるように制御することで、例えば、操作部9を操作した通訳者が操作した時点から通訳を開始するとした場合、その通訳開始のタイミングを通訳者自身が任意に決定し、他の通訳者が新たに操作部9を操作した場合に、それまで両耳から聞こえていた外国語音声が片耳側だけからしか聞こえなくなるため、自身が担当する文章(単語)が明確となる。
【0023】
このように、操作部9を操作しながら複数の通訳者が原則順番に一定の長さの文章を通訳し、訳語入力装置に音声で通訳した後の訳語を入力する。
【0024】
音声伝達装置5は、前述したように本実施形態では3つのヘッドホン状の音声伝達装置5が設けられ、3人の通訳者にそれぞれ使用される。この音声伝達装置5は制御装置4を介して音声取得装置3と接続されており、外国語音声を通訳者に伝達することができる。
ところで、本実施形態では、その新たに操作部9を操作した通訳者以外は音声伝達装置5の一方の耳から外国語音声のみが伝達され、他方の耳側からは音声等は伝達されないが、この他方の耳側から操作部9を操作した通訳者が訳語入力装置6から入力された訳語を伝達してもよい。すなわち、一方の耳側から外国語音声が流れ、他方の耳側から訳語が流れるようにしてもよい。
【0025】
また、前記操作部9を操作することによって、現在の状態を通訳者が認識できるような報知手段を設けてもよい。例えば、赤、青、黄色等の異なる3種類の色のランプを有する報知手段を設け、スタンバイ状態の時には青色、操作部9を操作して通訳開始した状態が赤色、他の通訳者が操作部9を操作し、自身の通訳すべき文章の終点が決まった場合には、黄色に変化する等である。なお、黄色に変化した後、通訳完了した場合には、このランプは青色に変化し、スタンバイ状態となってもよい。このような場合、一定時間経過でランプが黄色から青色に切り替わってもよいし、通訳者が操作することによってランプが切り替わってもよい。
【0026】
訳語入力装置6は、一般的に用いられるマイクやインカム等の集音装置であり、この訳語入力装置と同数設けられた訳語伝達装置7と直接又は制御装置4等を介して間接的に接続されている。本実施形態ではこの訳語入力装置6と訳語伝達装置7はそれぞれ3つずつ設けられており、訳語入力装置6と訳語伝達装置7が対になるように接続されている。すなわち、本実施形態では、訳語入力装置6と訳語伝達装置7が3対設けられている。
この訳語入力装置6に通訳者が訳した訳語を音声によって入力すると、対になった訳語伝達装置7にのみ通訳者の音声が伝達される。その他の訳語伝達装置7(通訳者が音声を入力した訳語入力装置6と対になっていない訳語伝達装置7)には、通訳者の音声等は伝達されない。
【0027】
訳語伝達装置7は、本実施形態ではヘッドホン等の音声を音として伝達する装置である。この訳語伝達装置7から聞こえた訳語について、文字入力者が文字情報出力装置8を用いて表示装置2に出力して、表示装置2に字幕として表示する。この文字情報出力装置8には文字入力装置10として複数個の字幕入力専用のキーボード及び入力した文字が確認できるモニターが接続されており、このようなキーボードを用いることにより、タイムラグなく訳語の字幕を表示装置2に表示させることができる。
【0028】
なお、文字入力装置10によって入力された文字情報(字幕)が正しいものであるか校正を行うことができる校正者用の文字入力装置10を設けてもよい。校正者は、複数、好適には文字入力者1人に対して1人配置することが望ましく、校正者にもそれぞれ文字入力装置10を設置し、タイプミス等があった場合に校正者が直接修正し、その後文字情報出力装置8によって文字情報を出力できるように構成することが望ましい。
【0029】
この文字情報出力装置8は有線又は無線で、また、直接又は間接的に前記表示装置2に接続されており、入力された文字情報が字幕として表示される。
【0030】
この表示装置2は、例えば、テレビ放送を通訳して字幕として表示する場合にはテレビ受像機等が該当し、講演や演説等の内容を通訳して字幕として表示する場合には、その会場に設けられたディスプレイや映写機等が考えられる。
【0031】
テレビ受像機を表示装置2として用いる場合には、文字情報出力装置8と表示装置2がテレビ局等の施設を介して間接的に接続されており、文字情報出力装置8から出力された文字情報(字幕)は、まずテレビ局等の番組配信している施設に出力され、配信施設から文字情報出力装置8により出力された字幕を備えた状態で送信され、各テレビ受像機で出力された映像及び字幕が受信される。
【0032】
また、本発明の同時通訳方法11は、
図2に示すように、話者が話す外国語音声を音声取得装置3を用いて取得する音声取得工程12と、前記音声取得工程12で取得した外国語音声を制御装置4を介して接続された少なくとも2つ以上の音声伝達装置5を用いて少なくとも2人の通訳者にそれぞれ伝達する音声伝達工程13と、前記音声伝達工程13で伝達された前記外国語音声に基づいて、前記通訳者が前記外国語音声の異なる部分をそれぞれ通訳するとともに、前記外国語音声を通訳した訳語を訳語入力装置6に入力し、少なくとも2人の文字入力者に訳語伝達装置7を介して音声で伝達する訳語伝達工程14と、前記訳語伝達工程14で伝達された前記訳語を文字入力者が文字情報出力装置8を用いて文字情報として出力し、表示装置2に表示する文字情報表示工程15で構成されている。
音声取得工程12では、話者が話した外国語音声を取得する工程で、前述したように音声取得装置3を用いて話者が話した外国語音声を取得する。
【0033】
音声伝達工程13では、取得した外国語音声に基づいて、本実施形態においては3人の通訳者に音声伝達装置5を用いて外国語音声をそれぞれ伝達する。
【0034】
訳語伝達工程14では、3人の通訳者がそれぞれ外国語音声の異なった部分を通訳する。具体的には、前述したように操作部9を操作して自身の通訳の開始を決定し、他の通訳者が操作部9を操作した部分までの外国語音声を通訳する。他の通訳者が操作部9を操作したことは、音声伝達装置5から伝達される音声が変化したことにより把握する。
【0035】
自身の担当する部分の外国語音声を通訳したら、訳語入力装置6に自身の音声により訳語を入力し、次の通訳箇所に備えてスタンバイ状態となる。その後、再度操作部9を操作して同様の作業を繰り返す。他の2人の通訳者も同様な通訳作業を行う。
【0036】
このように、複数人で任意に通訳開始位置を決めることにより、1人の通訳者が担当する部分を短く区切ることができるので、通訳の精度が向上する。
【0037】
この訳語入力装置6に入力された音声は、訳語伝達装置7を介して特定の文字入力者に音声で伝達される。本実施形態においては、訳語入力装置6と訳語伝達装置7とが対となるように接続されているため、特定の通訳者が訳した訳語は特定の文字入力者に伝達される。
【0038】
文字情報表示工程15では、文字入力者が所定の訳語伝達装置7から伝達された訳語を文字入力装置10を用いて入力し、文字情報出力装置8を用いて表示装置2に直接又は所定の施設等を介して間接的に出力する。
【0039】
なお、この文字情報表示工程15において、文字入力装置10によって入力された文字情報(字幕)が正しいものであるか校正を行う校正者を配置してもよい。
また、文字情報出力装置8は複数用いてもよい。
【0040】
[発明を実施するための異なる形態]
次に、
図3及び
図4に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0041】
図3及び
図4に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明の第1の実施形態と主に異なる点は、操作部9を操作した通訳者に対しては、両耳から外国語音声が伝達されるとともに、前記他の通訳者に対しては、前記他の通訳者の一方の耳から前記外国語音声が伝達され、かつ、他方の耳から前記通訳者が通訳した訳語が伝達されるように音声伝達装置5を制御する制御装置4Aを用いた点で、このような制御装置4Aを用いた同時通訳装置1Aやこのような制御装置4Aを用いて音声伝達工程13Aを行う同時通訳方法11Aにしても、前記第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0042】
なお、訳語伝達装置は、訳語入力装置と対となって通訳者の訳語を文字入力者に個別に伝達するものについて説明したが、例えば訳語伝達装置としてスピーカーのように複数の文字入力者が訳語の内容を取得可能な装置を訳語伝達装置として用いてもよい。このような場合には、文字入力者は、所定の通訳者が担当した部分のみをそれぞれ担当して文字入力してもよいし、任意に文字入力の開始、終了を決めて文字入力してもよい。
【0043】
また、音声伝達装置や訳語入力装置を3つ備えるとともに、通訳者や文字入力者が3人の場合について説明したがこれらの機械は2つだけ又は4つ以上設けられてもよく、通訳者や文字入力者の人数も2人又は4人以上でもよい。
音声伝達装置の伝達形式としては、実施形態に記載した形式のほか、音の高さが変化する、音の大きさが変化する等、異なる伝達形式となるものであれば、どのような形式としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は同時通訳装置を製造する産業や表示装置に外国語音声の訳語字幕を表示する産業で利用される。
【符号の説明】
【0045】
1、1A:同時通訳装置、 2:表示装置、
3:音声取得装置、 4、4A:制御装置、
5:音声伝達装置、 6:訳語入力装置、
7:訳語伝達装置、 8:文字情報出力装置、
9:操作部、 10:文字入力装置、
11、11A:同時通訳方法、 12:音声取得工程、
13、13A:音声伝達工程、 14:訳語伝達工程、
15:文字情報表示工程。