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特許7313747小動物の生体情報取得方法、生体情報取得プログラム、及び生体情報取得装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】小動物の生体情報取得方法、生体情報取得プログラム、及び生体情報取得装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 29/00 20060101AFI20230718BHJP
【FI】
A01K29/00 C
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022524076
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(86)【国際出願番号】 JP2021042616
(87)【国際公開番号】W WO2022118683
(87)【国際公開日】2022-06-09
【審査請求日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】P 2020201373
(32)【優先日】2020-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021035903
(32)【優先日】2021-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】520477429
【氏名又は名称】合同会社画像技術研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100186129
【弁理士】
【氏名又は名称】滝川 水大
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 雅人
(72)【発明者】
【氏名】津村 徳道
(72)【発明者】
【氏名】飯島 典生
【審査官】吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-64497(JP,A)
【文献】国際公開第2019/107246(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0096439(US,A1)
【文献】永田尚志、田中貴久、南正樹、本田新九郎,非接触センシングによる脈派推定技術,電子情報通信学会技術研究報告,日本,一般社団法人電気情報通信学会,2020年01月18日,Vol. 119, No. 391,pp. 35 - 40
【文献】津村徳道,カメラによる生体情報の非接触計測に基づく情動モニタリング,千葉大学ベンチャービジネスラボラトリー年報,日本,ベンチャービジネスラボラトリー,2019年03月,No. 19,pp. 7 - 10
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 29/00
A61B 5/02
JSTPlus(JDreamIII)
JMEDPlus(JDreamIII)
JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
四足歩行する小動物がいる位置よりも下側から前記小動物を撮影し、前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得するステップと、
取得した前記画像情報から前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップと、
抽出した前記信号情報を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得するステップと、を有する、
ことを特徴とする小動物の生体情報取得方法。
【請求項2】
前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップでは、前記画像情報からRGB信号を取得し、取得した前記RGB信号からR信号、G信号、及びB信号の各信号のうち少なくとも1つを抽出する、
ことを特徴とする請求項1記載の小動物の生体情報取得方法。
【請求項3】
前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップでは、前記RGB信号から前記G信号を抽出し、
前記小動物の生体情報取得するステップでは、抽出した前記G信号を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得する、
ことを特徴とする請求項2記載の小動物の生体情報取得方法。
【請求項4】
前記小動物の生体情報を取得するステップでは、少なくとも前記小動物の呼吸及び心拍に関する情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の小動物の生体情報取得方法。
【請求項5】
前記小動物が収容される収容部の一部であって、光が透過する底面部に光を入射するステップを有し、
前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得するステップでは、光が入射されている状態の前記底面部に接触している前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の小動物の生体情報取得方法。
【請求項6】
四足歩行する小動物がいる位置よりも下側から前記小動物を撮影し、前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得するステップと、
取得した前記画像情報から前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップと、
抽出した前記信号情報を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得するステップと、をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とする小動物の生体情報取得プログラム。
【請求項7】
四足歩行する小動物を収容する収容部と、
前記収容部よりも下側に配置され、前記収容部内に収容された前記小動物を撮影することで、前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得する画像情報取得部と、
取得した前記画像情報から前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出する信号情報抽出部と、
抽出した前記信号情報を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得する生体情報取得部と、を備える、
ことを特徴とする小動物の生体情報取得装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばマウスなどの小動物の生体情報を取得する生体情報取得方法、生体情報取得プログラム、及び生体情報取得装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、様々な研究や開発を行う過程において、例えばマウスやラットなどの小動物を用いた実験が行われることが知られている。そのような動物実験にあっては、例えば脈拍など、被験体であるマウスの生体情報を取得する必要がある。従来にあっては、専用の装置をマウスの体内に埋め込み、その埋め込んだ装置によってマウスの生体情報を取得するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、上述のマウス体内の装置から生体情報を取得する手法では、装置をマウスの体内に埋め込むためにマウスの体の一部を切開する必要がある。そのため、マウスに肉体的な負担をかけるだけでなく動物福祉の観点からも好ましくはない。
【0004】
また、マウスに麻酔をかけて麻酔下にあるマウスの生体情報を取得する方法や(例えば、非特許文献1参照)、マウスの尻尾部分からマウスの生体情報を取得する手法もある(例えば、非特許文献2参照)。
【0005】
しかし、マウスに麻酔をかける方法では、マウスが麻酔薬による身体的な影響をうけるおそれがある。また、マウスの尻尾部分から生体情報を取得する方法では、マウスを袋の中に入れ、マウスの行動を制限(拘束した)した状態で尻尾部分から生体情報を取得するようになっている。そのため、行動が制限されたことでマウスがストレスを感じ、行動が制限されていない状態のときとは異なる値となってしまう。その結果、マウスがストレスを感じていないときの生体情報を取得することができないおそれがある。
【0006】
ところで、近年にあっては、例えば人の顔などの肌(皮膚)を映した画像から被写体の生体情報を取得する技術が案出されている(例えば、特許文献2参照)。そこで、その行動が制限されることなくケージ内にいるマウスの背中部分の体毛を剃ることで皮膚を露出させる。そして、その露出した背中の皮膚部をカメラで撮影し、その画像からケージ内のマウスの生体情報を取得する方法も考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2019-092532号公報
【文献】特開2007-050144号公報
【非特許文献】
【0008】
【文献】バイオリサーチセンター株式会社ホームページ「小動物用バイタルサインシステム」(2020年11月1日検索)<https://product.brck.co.jp/index.php/maker/h/harvardapparatus/vitalmonitoring>
【文献】株式会社ソフトロンホームページ「実験動物血圧計測」(2020年11月1日検索)<http://www.softron-tokyo.co.jp/seihin.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述のマウスの背中の皮膚部の画像から生体情報を取得する方法では、マウスがケージ内を自由に動くことができる。そのため、例えば、マウスが立ち上がるなど、マウスの動きによっては露出させた背中の皮膚部をカメラで撮影することができず、マウスの生体情報を取得することがなくなってしまうおそれもある。
【0010】
そこで本発明は上記課題を解決するべく行われたものであり、小動物の動きに影響を受けることなく、小動物にストレスを与えずにその生体情報を取得する生体情報取得方法、生体情報取得プログラム、及び生体情報取得装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、四足歩行する小動物がいる位置よりも下側から前記小動物を撮影し、前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得するステップと、取得した前記画像情報から前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップと、抽出した前記信号情報を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得するステップと、を有する。
【0012】
また、前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップでは、前記画像情報からRGB信号を取得し、取得した前記RGB信号からR信号、G信号、及びB信号の各信号のうち少なくとも1つを抽出する。
【0013】
また、前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップでは、前記RGB信号から前記G信号を抽出し、前記小動物の生体情報取得するステップでは、抽出した前記G信号を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得する。
【0014】
また、前記小動物の生体情報を取得するステップでは、少なくとも前記小動物の呼吸及び心拍に関する情報を取得する。
【0015】
また、前記小動物が収容される収容部の一部であって、光が透過する底面部に光を入射するステップを有し、前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得するステップでは、光が入射されている状態の前記底面部に接触している前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得する。
【0016】
本発明は、四足歩行する小動物がいる位置よりも下側から前記小動物を撮影し、前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得するステップと、取得した前記画像情報から前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出するステップと、抽出した前記信号情報を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0017】
本発明は、四足歩行する小動物を収容する収容部と、前記収容部よりも下側に配置され、前記収容部内に収容された前記小動物を撮影することで、前記小動物の手部及び/又は足部の画像情報を取得する画像情報取得部と、取得した前記画像情報から前記小動物の手部及び/又は足部の色に関する信号情報を抽出する信号情報抽出部と、抽出した前記信号情報を信号処理することで前記小動物の生体情報を取得する生体情報取得部と、を備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、小動物の動きに影響を受けることなく、小動物にストレスを与えずにその生体情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置の全体図である。
図2】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置を構成するサーバ装置のブロック図である。
図3】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置を構成するサーバ装置の制御部のブロック図である。
図4】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得方法のフローを示す図である。
図5】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置で撮影されたマウスの足部の画像を示した図である。
図6】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置の全体図である。
図7】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置を構成するサーバ装置の制御部のブロック図である。
図8】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得方法のフローを示す図である。
図9】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置の全体図である。
図10】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置の全体図である。
図11】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得装置で撮影されたマウスの足部の画像を示した図である。
図12】本実施の形態にかかる小動物の生体情報取得システムの全体構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態にかかる小動物の生体情報取得する際の取得方法、及びその際に用いられる生体情報取得装置について図1~12図を参照しつつ説明する。
【0021】
(生体情報取得装置の構成)
まずは、本実施の形態にかかる生体情報取得装置1について説明する。
【0022】
生体情報取得装置1は、図1に示すように、収容部10、画像情報取得部20、照明部30、及び情報処理部40を有して構成されている。
【0023】
<収容部>
収容部10は、生体情報を取得する小動物を収容するためのものであってケージ10で構成されている。本実施の形態では、ケージ10内に小動物であるラットやマウスMを入れるようになっている。以下、マウスMの生体情報を取得する場合を例として説明する。
【0024】
前記ケージ10は、その上面部11が開口されて略直方体の形状で形成されており、開口された上面部11側からケージ10内にマウスMを出し入れするようになっている。また、ケージ10は、4つの側面部12,13,14,15及び底面部16のそれぞれが透明なガラス板で構成されている。これにより、ケージ10の側面の外側及びケージ10の底面の外側からでもケージ10内にいるマウスMを視認することができるようになっている。
【0025】
ケージ10の底面部16の四隅のそれぞれには、ケージ10を支持するための脚部16a,16b,16c,16dが設けられている。前記脚部16a,16b,16c,16dは、直方体の形状で形成され、底面部16に対して対向する方向(ケージ10の下側方向)に向かって延設されている。この脚部16a,16b,16c,16dの存在によってケージ10は、所定の高さに位置するようになっている。これにより、ケージ10の底面部16と、図示はしないがケージ10が置かれた載置台の載置面との間に所定の間隔ができることになる。
【0026】
<画像情報取得部>
画像情報取得部20は、マウスMの画像を取得するものであってRGBカメラ20で構成されている。ここでRGBカメラ20とは、R(赤)、G(緑)、及びB(青)の各色に対応する波長領域の光強度に感度を有する検出素子を複数備え、画像情報を取得することができるものである。
【0027】
RGBカメラ20は、図1に示すように、ケージ10の底面部16とケージ10が置かれた載置面との間に配置される。即ち、ケージ10の底面部16の下方側に配置される。また、前記RGBカメラ20は、ケージ10内にいるマウスMの腹部側を撮影するため、カメラのレンズ部20aがケージ10の底面部16側方向に向いた状態で配置される。
【0028】
<照明部>
照明部30は、ケージ10内のマウスMを照らすためのものであってLEDライトで構成されている。前記LEDライト30は、ケージ10の底面部16とケージ10が置かれた載置面との間であって、RGBカメラ20の左右側方に配置される。そして、LEDライト30は、ケージ10の底面部16側からケージ10内のマウスMを照らすようになっている。
【0029】
なお、本実施の形態では、照明部30をLEDライトで構成したが赤外線ランプでマウスMを照らすようにしてもよい。マウスMは可視光に反応することから、可視光による影響をマウスMが受けることを避けたい場合には赤外線ランプでマウスMを照らすのが好適である。
【0030】
<情報処理部>
情報処理部40は、上記RGBカメラ20で撮像したマウスMの画像情報などを処理するためのものであってパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンという)40で構成されている。前記パソコン40は、様々な情報の処理や記憶を行うサーバ装置41と、様々な画像を表示する表示装置としてのディスプレイ42とを有して構成されている。
【0031】
サーバ装置41には、上記RGBカメラ20やディスプレイ42が接続される。そして、サーバ装置41にはRGBカメラ20から画像情報が入力されるようになっている。また、サーバ装置41には、図示はしないが、RGBカメラ20やディスプレイ42以外にもキーボードやプリンターなど様々な装置が接続されるようになっている。
【0032】
サーバ装置41は、図2に示すように、制御部410、記憶部420、通信部430、及び電源部440などを有して構成されている。
【0033】
制御部410は、サーバ装置41の動作や、サーバ装置41に接続されたRGBカメラ20の動作や、ディスプレイ42の動作の制御など、生体情報取得装置1の全体の動作を制御するものである。
【0034】
制御部410は、プロセッサーであるCPU(Central Processing Unit)や、メモリであるROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などを有して構成されている。
【0035】
記憶部420は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)などで構成され、制御部410で取得された情報を記憶するものである。
【0036】
通信部430は、例えば、他のサーバ装置などネットワークを介して外部装置と通信するものである。
【0037】
電源部440は、制御部410からの指示により、電源オン状態、電源オフ状態などの状態に応じてサーバ装置41を構成する各部位に電源を供給するものである。そして、制御部410、記憶部420、及び通信部430は、図示はしないがそれぞれ内部バスによって接続されている。
【0038】
また、サーバ装置41には、図示はしないが、USBメモリなど外付け情報記憶媒体などを接続するための接続部なども設けられている。
【0039】
制御部410は、図3に示すように、CPUがROMに記憶されている情報処理プログラムをRAMにロードして実行することで、画像情報読込部411、画像情報特定部412、信号情報抽出部413、信号情報平滑化部414、信号情報フィルタ部415、信号情報ピーク検出部416、及び生体情報算出部417などとして機能する。
【0040】
画像情報読込部411は、サーバ装置41と接続されたRGBカメラ20に撮影を実行させるとともに、RGBカメラ20が撮影により取得した画像(動画)を制御部410に読み込む(取得する)処理を行うものである。
【0041】
画像情報特定部412は、制御部410に読み込まれた画像情報のうち、信号情報抽出部413によって信号を抽出する画像情報を特定する処理を行うものである。
【0042】
具体的には画像情報特定部412は、RGBカメラ20で撮影された動画のうち、一定時間マウスMが動かない静止状態にある動画を自動的に特定するようになっている。さらに画像情報特定部412は、マウスMの腹部側の画像からマウスの足部(足の裏)Lの画像を自動的に特定するようになっている。
【0043】
なお、本実施の形態では、画像情報特定部412が自動的に静止状態の画像やマウスMの足部Lの画像を特定するようにしたがこれに限らない。キーボードなどによる操作信号に基づいて画像を特定するようにしてもよい。即ち、手動でそれらの画像を特定するようにしてもよい。
【0044】
信号情報抽出部413は、画像情報特定部412によって特定されたマウスMの足部Lの画像におけるRGB信号のうちから、本発明の所定の信号であるG信号を抽出する処理を行うものである。なお、ここでG信号とは、緑成分画像信号のことをいい、R信号が赤成分画像信号、及びB信号が青成分画像信号を意味するものである。
【0045】
信号情報平滑化部414は、信号情報に含まれる、いわゆるノイズと称される不要な信号を除去する処理を行うものである。
【0046】
信号情報フィルタ部415は、特定の周波数の信号を抽出する処理を行うものである。信号情報フィルタ部415は、メモリに記憶されたバンドパスフィルタプログラムを用いて信号の抽出処理を行うようになっている。
【0047】
信号情報ピーク検出部416は、周期的に変化する信号のピークを検出する処理を行うものである。
【0048】
生体情報算出部417は、信号情報ピーク検出部416によって検出された信号のピークとピークとの間隔からマウスMの様々な生体情報を算出する処理を行うものである。
【0049】
本実施の形態では、上記信号情報平滑化部414、信号情報フィルタ部415、信号情報ピーク検出部416、及び生体情報算出部417が本発明の生体情報取得部を構成している。
【0050】
(マウスの生体情報の取得方法)
次いで、生体情報取得装置1を用いたマウスMの生体情報の取得方法について図4を参照しながら説明する。
【0051】
マウスMの画像を取得するため、ケージ10内にいるマウスMをRGBカメラ20で撮影する(STEP10、以下、単にS〇〇という)。
【0052】
RGBカメラ20は、上述のように、ケージ10の底面部16の下方側に配置され、そのレンズ部20aは、ケージ10の底面部16方向に向かっている。そのため、RGBカメラ20での撮影は、マウスMの下側からであって、マウスMの腹部側を撮影するものとなる。
【0053】
RGBカメラ20によって撮影されるマウスMの画像情報は、主にマウスMの腹部を映した画像(動画)となる。また、そのマウスMの腹部を映した画像には、マウスMの足部Lの画像も含まれ、その足部Lの画像は、ケージ10の底面部16に接しているマウスMの足の裏を映した画像である(図5参照)。
【0054】
なお、人間とマウスMとは心拍数が異なることから、マウスMを撮影する際のRGBカメラ20のフレームレート(fps)は、例えば250fps程度とし、人を撮影するときのフレームレート(60fps程度)よりも大きくする。
【0055】
RGBカメラ20によってマウスMの画像が撮影されると、その画像情報は、RGBカメラ20からサーバ装置41に送られる。サーバ装置41に送られたマウスMの画像情報は、画像情報読込部411による読み込み処理によって制御部410のメモリに読み込まれる(記憶される)(S20)。
【0056】
マウスMの画像情報がサーバ装置41に読み込まれると、画像情報特定部412は、読み込まれた動画からマウスMが一定期間の間に亘って静止状態にある動画を特定する。また、画像情報特定部412は、特定した動画からマウスMの足部Lである足の裏部分を特定する。さらに、画像情報特定部412は、図5に示すように、特定した足の裏の画像のうちから信号を抽出する画像領域Rを特定するようにもなっている(S30)。
【0057】
信号を抽出するための画像領域Rが特定されると、信号情報抽出部413は、その画像領域からG信号を抽出する(S40)。具体的には、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)処理、または、ウェーブレット変換(Wavelet Transformation)処理の実施によって画像領域Rから得られる各信号成分を確認する。
【0058】
G信号が抽出されると、信号情報平滑化部414は、抽出された(確認された)G信号から不要な信号情報を除去することでG信号の平滑化処理を行う(S50)。
【0059】
G信号が平滑化されると、信号情報フィルタ部415は、平滑化されたG信号について特定の周波数の信号を抽出するバンドパスフィルタ処理を行う(S60)。具体的には、当該処理において、マウスMの呼吸信号及び心拍信号のそれぞれを抽出するようになっている。
【0060】
バンドパスフィルタ処理が行われ、マウスMの呼吸信号及び心拍信号が抽出されると、信号情報ピーク検出部416は、周期的に変化する呼吸信号及び心拍信号のピークを検出する(S70)。
【0061】
上述のように、マウスMの呼吸信号及び心拍信号のピークが検出されると、生体情報算出部417は、単位時間あたりのピーク数からマウスMの呼吸数や心拍数を算出する。さらに生体情報算出部417は、ピークとピークとの間隔からマウスMの呼吸変動や心拍変動などの様々な生体情報を算出するようになっている(S80)。
【0062】
検出された呼吸数や心拍数などのマウスMの各種生体情報は、メモリ内に記憶され、ディスプレイ42などに表示されるようになっている。
【0063】
上述のように、マウスMの足部Lの画像からマウスMの呼吸数や心拍数などの生体情報を算出するようにした。これにより、例えば、呼吸数や心拍数などを算出するための心電計をマウスMの体内に埋め込む必要がないためマウスMの体を切開することがない。この結果、マウスMに身体的な負担やストレスを与えることなくマウスMの呼吸数や心拍数などの生体情報を算出することができる。
【0064】
また、マウスMの画像を撮影する際には、マウスMの腹部側を撮影するようにした。これにより、マウスMの腹部側の画像とともにマウスMの足部Lを撮影することができる。この結果、マウスMを撮影するとマウスMの呼吸数や心拍数などを算出するのに必要な足部Lの画像を取得することができる。
【0065】
また、透明なガラス板で構成されたケージ10の底面部16の下方側にRGBカメラ20を配置するとともに、ケージ10内にいるマウスMの位置よりも下側からマウスMを撮影するようにした。これにより、ケージ10の底面部16に接しているマウスMの手部(手のひら)や足部(足の裏)LをRGBカメラ20で撮影することができ、また、その足部Lの画像からマウスMの呼吸数や心拍数などを算出することができる。この結果、足部Lを撮影するためにマウスMを固定するなどマウスMの動きを制限しなくても呼吸数や心拍数などを算出することができるので、ストレスを与えることなく自然な状態にあるマウスMの生体情報を算出することができる。また、ケージ10内では、マウスMの足部Lは常に底面部16と接している。そのため、例えば、マウスMが立ち上がったとしても底面部16と接している足部Lの画像からマウスMの呼吸数や心拍数など算出することができる。これにより、ケージ10内のマウスMの動き影響を受けることなくマウスMの生体情報を算出することができる。
【0066】
なお、本実施の形態では、RGBカメラ20でマウスMの足部Lを撮影するようにしたがこれに限らない。マウスの脈波が検出できる信号を抽出できる画像を撮ることができるものあれば何れのものであってもよい。例えば、赤外線カメラでマウスMの足部Lを撮影し、赤外線からマウスMの呼吸数や心拍数などを算出するようにしてもよい。特に、マウスMは可視光に反応するため、マウスMに与える光の影響を抑えたいときには有効である。
【0067】
また、本実施の形態では、画像情報から抽出したG信号に基づきマウスMの生体情報を算出するようにしたがこれに限らない。例えば、R信号若しくはB信号に基づいてマウスMの生体情報を算出するようにしてもよく、または、R信号、G信号、及びB信号の各信号を組み合わせてマウスMの生体情報を算出してもよい。
【0068】
また、本実施の形態では、G信号からマウスMの呼吸数や心拍数、及び呼吸変動や心拍変動を算出するがこれに限らない。例えば、RGB信号や赤外線から血圧、血液中の酸素飽和度、ビリルビン値などの様々なマウスMの生体情報を算出することもできる。
【0069】
また、本実施の形態では、RGBカメラ20で撮影された画像からマウスMの足部Lを特定し、その足部Lの画像からマウスMの呼吸数や心拍数数などを算出するようにしたがこれに限らない。例えば、画像からマウスMの手部(手のひら)を特定し、その手部若しくは足部L又はその両方からマウスMの呼吸数や心拍数などの生体情報を算出するようにしてもよい。即ち、マウスMの手部または足部Lであれば何れの部位の画像であってもよい。
【0070】
また、本実施の形態では、サーバ装置41に接続されたRGBカメラ20でマウスMの足部Lを撮影し、撮影によって取得された画像からマウスMの呼吸数や心拍数などを算出するようにしたがこれに限らない。例えば、生体情報取得装置1以外のカメラによって撮影されたマウスの足部Lの画像情報をインターネットやUSBメモリを介してサーバ装置41に取り込み、取り込んだその画像情報からマウスMの呼吸数や心拍数などの生体情報を算出するようにしてもよい。
【0071】
また、本実施の形態では、ケージ10の底面部16の下側にカメラ20を配置することで、ケージ10内にいるマウスMの下側からマウスMの腹部側を撮影するようにしたがこれに限らない。手部及び足部Lを含むマウスMの腹部側を撮影することができれば何れのものであってよい。例えば、ケージ10の底面部16の下側に鏡などの反射体を配置する。そして、ケージ10の上側から(マウスMの上から)鏡に映ったマウスMの手部、足部Lを含む腹部側部分をRGBカメラ20で撮影するようにしてもよい。
【0072】
また、本実施の形態では、生体情報を取得する小動物についてマウスMを例として説明したがこれに限らない。例えば、犬や猫などの動物であってもよい。即ち、ケージ10内に入れた際に手のひらや足の裏などの皮膚部分が底面部16と接するものであれば何れのものであってもよい。
【0073】
本発明は、上述した本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形も含むものである。以下、本実施の形態の変形例について説明する。ただし、以下に説明する変形例については、既に説明した本実施の形態と異なる点についてのみ説明するものとし、同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略するものとする。
【0074】
(変形例1)
(生体情報取得装置の構成)
本変形例1にかかる生体情報取得装置1Aの画像情報取得部21は、複数のRGBカメラで構成されており、本変形例1は、図6に示すように、5つのRGBカメラ21a,21b,21c,21d,21eで構成されている。RGBカメラ21a,21b,21c,21d,21eは、ケージ10の底面部16の全体を撮影することができるように、底面部16のそれぞれ4隅及び中心付近に配置されている。
【0075】
また、制御部410は、図7に示すように、マウス位置特定部418として機能するようにもなっている。マウス位置特定部418は、RGBカメラ21a,21b,21c,21d,21eの画像から、ケージ10内におけるマウスMの位置を特定する処理を行うものである。
【0076】
(マウスの生体情報の取得方法)
次いで、生体情報取得装置1を用いたマウスMの生体情報の取得方法について図8を参照しながら説明する。
【0077】
本変形例1では、5つのRGBカメラ21a,21b,21c,21d,21eによってマウスMの画像情報が取得されると(S10)、その画像情報からマウスMがケージ10内のどこにいるかを特定するようになっている(S21)。そして、マウスMの位置を特定した後、マウスMの生体情報を取得するようになっている(S30~S80)。
【0078】
上述のように、複数のRGBカメラ21a,21b,21c,21d,21eでマウスMを撮影することでケージ10内におけるマウスMの位置を特定できるようにした。これにより、ケージ10内におけるマウスMの行動を観察することができる。また、ケージ10内におけるマウスMがいる位置に応じて呼吸数や心拍数などを算出することもできるので、マウスMの行動に応じた生体情報を取得することができる。
【0079】
なお、本変形例1では、ケージ10の底面部16の下方側に5つのRGBカメラ21a,21b,21c,21d,21eを配置したがこれに限らない。例えば、3つのRGBカメラを配置したり、8つのRGBカメラを配置したりしてもよい。即ち、複数のRGBカメラでケージ10内の底面部16の全体を映すことができればよく、配置する場所やカメラの数を自由に設定することができる。
【0080】
(変形例2)
(生体情報取得装置の構成)
本変形例2にかかる生体情報取得装置1Bの画像情報取得部22は、複数のRGBカメラで構成されている。本変形例2は、上述の変形例1と同様にケージ10の底面部16の全体を撮影することができるように、底面部16のそれぞれ4隅及び中心付近に5つのRGBカメラ22a,22b,22c,22d,22eが配置されている。さらに、画像情報取得部22は、図9に示すように、ケージ10の上側にもRGBカメラ22fが配置されている。
【0081】
そして、ケージ10の上側に配置されたRGBカメラ22fは、ケージ10内にいるマウスMを撮影するためにレンズ部22faがケージ10側方向に向いた状態で配置されている。このように、本変形例2では、RGBカメラ22fでケージ10内のマウスを上側からも撮影するようになっている。即ち、本変形例2では、ケージ10内のマウスMについて上下方向から撮影する。
【0082】
そして、本変形例2では、ケージ10の下側に配置されたRGBカメラ22a,22b,22c,22d,22eで撮影されたマウスMの足部Lの画像から呼吸数や心拍数などを算出する。また、本変形例2では、ケージ10の上側に配置されたRGBカメラ22fで撮影されたマウスMの画像からケージ10内のマウスMの行動の軌跡を特定する。そして、その軌跡からケージ10内のマウスMの運動量などを算出するようになっている。
【0083】
上述のように、ケージ10の下側に配置されたRGBカメラ22a,22b,22c,22d,22eで撮影された画像からマウスMの呼吸数や心拍数などを算出するとともに、ケージ10の上側に配置されたRGBカメラ22fで撮影された画像からマウスMの運動量を算出するようにした。これにより、マウスMの呼吸数や心拍数などの生体情報と、マウスMの運動量などの生体情報とを同時に計測することができる。この結果、マウスMの呼吸数や心拍数と運動量とを組み合わせて計測することができるので、様々な生体情報に基づいてマウスMの観察を行うことができる。
【0084】
なお、本変形例2では、ケージ10の上側にRGBカメラ22fを1つ配置するように構成したがこれに限らない。例えば、4つのRGBカメラを配置するようにしてもよい。即ち、ケージ10内のマウスMの行動の軌跡を特定することができればよく、配置する場所やカメラの数を自由に設定することができる。
【0085】
(変形例3)
(生体情報取得装置の構成)
本変形例3にかかる生体情報取得装置1Cは、ケージ10の底面部(ケージ10の底板)16がアクリル板で構成されている。また、そのアクリル板で構成された底面部16の側面部の一端部側には、図10に示すように、LEDランプ160が設けられている。
【0086】
LEDランプ160は、図示しないが、その発光部が底面部16の側面部と面する(接する)ように設けられており、LEDランプ160は、底面部16の側面部側から底面部16内を照らすようになっている。これにより、LEDランプ160の光が底面部16であるアクリル板内のみに入るようになっている。
【0087】
本変形例3では、アクリル板内にのみ光を入れるためにLEDランプ160が設けられている。このようにLEDランプ160の光をアクリル板内にのみ入れることで、底面部16の表面部に接する接触部分のみが発光し、それ以外の非接触部分については発光しないようになっている。
【0088】
そして、本変形例3では、底面部(アクリル板)16内にLEDランプ160から光が入光している状態でケージ10内にマウスMを入れる。すると、底面部16の表面部は、マウスMが接触する部分が発光するとともに、それ以外の部分については発光しないようになっている。例えば、ケージ10内のマウスMの足部Lは、底面部16の表面部と接するようになっている。そして、足部Lの接触部分については(例えば、足の裏の部分)、図11に示すように、LEDランプ160の光によって底面部16と接している部分についてのみ発光する(LEDランプ160によって照らされる)ようになっている。
【0089】
上述のように、LEDランプ160を発光させ、底面部16を構成するアクリル板内にのみにLEDランプ160の光を入光させることで、マウスMをケージ10に入れた際に、例えば足の裏などマウスMの底面部16と接する部分について光をあてる(発光させる)ことができる。これにより、底面部16と接するマウスMの皮膚部分に光が入るので、マウスMの脈波などの生体情報を取得することが容易となる。
【0090】
また、ケージ10内のマウスMに対しては、底面部16と接する部分についてのみ光があたり、それ以外の部分については光があたらないので、例えば、マウスMの目には光があたらない。これにより、LEDランプ160による光の影響をマウスMに与えるのを抑えることができる。この結果、光による影響を抑え、より精度の高いマウスMの生体情報を取得することが可能となる。
【0091】
また、底面部16と接する足部Lや手部のみが発光するので、発光する足部Lや手部を追跡することが容易となるとともに、発光する足部Lや手部を追跡することでマウスMの行動履歴を取得しやすくなる。
【0092】
なお、本変形例3では、底面部16の側面部の一端部にLEDランプ160を設けたがこれに限らない。底面部16の側面部の両端側や、底面部16の側面部の全てにLEDランプ160を設けてもよい。即ち、底面部16であるアクリル板内のみに光を入れることができるものであれば何れのものであってもよい。
【0093】
また、本変形例3では、底面部16をアクリル板で構成したがこれに限らない。例えば、ポリカーボネートやウレタンやガラスなどで構成してもよい。即ち、底面部16にLEDランプ160の光を入れることで、底面部16にマウスMの足部Lや手部が接した際に、その足部Lなどの接触部分が発光するものであれば何れのものであってもよい。
【0094】
(変形例4)
また、図12に示すように、異なる地域や場所にある複数の生体情報取得装置1についてインターネットを介して接続することでマウスMの生体情報を取得するためのシステムSを構築してもよい。
【0095】
上述のように、複数の生体情報取得装置1についてインターネットを介して繋ぐことで、異なる場所にいる複数のマウスMの生体情報を取得することができる。
【0096】
本発明を上述の実施の形態で説明したがこれに限定されるものではない。本発明の目的を達成し得る範囲内において、変形、変更、及び各構成要件の組み合わせの変更などを行なうことが可能である。
【符号の説明】
【0097】
M 小動物(マウス)
1 生体情報取得装置
20 画像情報取得部(RGBカメラ)
413 信号情報抽出部
414 生体情報取得部(信号情報平滑化部)
415 生体情報取得部(信号情報フィルタ部)
416 生体情報取得部(信号情報ピーク検出部)
417 生体情報取得部(生体情報算出部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12