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特許7313857フィンチューブ熱交換器およびそれを備えた輸送用冷凍装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】フィンチューブ熱交換器およびそれを備えた輸送用冷凍装置
(51)【国際特許分類】
   F25B 40/00 20060101AFI20230718BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20230718BHJP
   F25B 39/02 20060101ALI20230718BHJP
   F28F 9/013 20060101ALI20230718BHJP
   F25B 1/00 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
F25B40/00 V
F25D11/00 101F
F25B39/02 F
F28F9/013 B
F25B1/00 331Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019063577
(22)【出願日】2019-03-28
(65)【公開番号】P2020165548
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】516299338
【氏名又は名称】三菱重工サーマルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】西井 智広
(72)【発明者】
【氏名】田中 孝史
【審査官】笹木 俊男
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-187256(JP,A)
【文献】特開2010-274828(JP,A)
【文献】特開平09-210508(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25B 1/00
F25B 39/00 ~ 39/04
F25B 40/00 ~ 40/06
F25D 11/00 ~ 16/00
F25D 27/00 ~ 31/00
F28D 1/047
F28D 1/053
F28F 9/013
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列方向に沿って平行に配置される複数のプレートフィンと、前記プレートフィンに形成される挿入穴に挿入されるとともに流入口から流出口へ冷媒を流通させるチューブと、を有する熱交換部を備え、
前記熱交換部は、
前記冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域と、
前記空気と前記冷媒との熱交換量が前記第1熱交換領域よりも少なく、かつ隣接して流通する温度の異なる前記冷媒の熱交換量が前記第1熱交換領域よりも多い第2熱交換領域と、を有し、
前記プレートフィンは、前記第1熱交換領域に配置される第1プレートフィンと、前記第2熱交換領域に配置されるとともに前記第1プレートフィンから分離した第2プレートフィンと、を有するフィンチューブ熱交換器。
【請求項2】
前記熱交換部は、
前記熱交換部に前記空気を流通させるファンと、
前記第2熱交換領域を取り囲むように配置され、前記ファンにより流通する前記空気の流通を遮断する遮風構造と、を備える請求項1に記載のフィンチューブ熱交換器。
【請求項3】
配列方向に沿って平行に配置される複数のプレートフィンと、前記プレートフィンに形成される挿入穴に挿入されるとともに流入口から流出口へ冷媒を流通させるチューブと、を有する熱交換部を備え、
前記熱交換部は、
前記冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域と、
前記空気と前記冷媒との熱交換量または前記冷媒同士の熱交換量が前記第1熱交換領域における熱交換量と異なる第2熱交換領域と、
前記熱交換部に前記空気を流通させるファンと、
前記第2熱交換領域を取り囲むように配置され、前記ファンにより流通する前記空気の流通を遮断する遮風構造と、を備え、
前記遮風構造は、前記第2熱交換領域を前記空気に対して断熱する断熱材により形成されているフィンチューブ熱交換器。
【請求項4】
前記プレートフィンは、前記第1熱交換領域に配置される第1プレートフィンと、前記第2熱交換領域に配置されるとともに前記第1プレートフィンから分離した第2プレートフィンと、を有する請求項に記載のフィンチューブ熱交換器。
【請求項5】
前記チューブは、前記配列方向に沿って延びる複数の直線部と、前記直線部の両端のそれぞれに配置されるとともに隣接する前記直線部を接続する複数の折れ曲がり部と、を有し、
前記複数の直線部を挟んで配置されるとともに前記複数の直線部の両端を支持する一対の側板を備える請求項1から請求項のいずれか一項に記載のフィンチューブ熱交換器。
【請求項6】
配列方向に沿って平行に配置される複数のプレートフィンと、前記プレートフィンに形成される挿入穴に挿入されるとともに流入口から流出口へ冷媒を流通させるチューブと、を有する熱交換部を備え、
前記熱交換部は、
前記冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域と、
前記空気と前記冷媒との熱交換量または前記冷媒同士の熱交換量が前記第1熱交換領域における熱交換量と異なる第2熱交換領域と、を有し、
前記チューブは、前記配列方向に沿って延びる複数の直線部と、前記直線部の両端のそれぞれに配置されるとともに隣接する前記直線部を接続する複数の折れ曲がり部と、を有し、
前記複数の直線部を挟んで配置されるとともに前記複数の直線部の両端を支持する一対の側板を備え、
前記第2熱交換領域は、前記流入口から流入する液相冷媒を流通させる第1の前記直線部と、前記流出口から流出する気相冷媒を流通させる第2の前記直線部と、を有し、
前記第1の直線部は、前記配列方向に直交する平面において、前記第2の直線部に挟まれる位置に配置されるフィンチューブ熱交換器。
【請求項7】
前記第1熱交換領域から気相冷媒が流出する気相出口部と、前記第2熱交換領域へ気相冷媒が流入する気相入口部とが同一の前記側板により支持されており、
前記気相出口部が前記気相入口部に接続されている請求項5または請求項6に記載のフィンチューブ熱交換器。
【請求項8】
前記第2熱交換領域から液相冷媒が流出する液相出口部と、前記第1熱交換領域へ液相冷媒が流入する液相入口部とが膨張弁を介して接続されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のフィンチューブ熱交換器。
【請求項9】
前記第1熱交換領域と前記第2熱交換領域は、前記配列方向に直交する方向の異なる位置に配置されており、
前記第1熱交換領域は、前記配列方向に直交する方向において前記空気の単位時間当たりの流通量が最大となる位置に配置されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載のフィンチューブ熱交換器。
【請求項10】
請求項1から請求項のいずれか一項に記載のフィンチューブ熱交換器を備え、
前記空気は、車両の保冷庫の内部空気であり、
前記熱交換部の前記第1熱交換領域は、蒸発器として機能し、前記冷媒と前記内部空気との熱交換を行って前記内部空気を冷却する輸送用冷凍装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィンチューブ熱交換器およびそれを備えた輸送用冷凍装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、輸送用冷凍装置において、熱交換性能を向上させるために、保冷庫の外部に配置された庫外熱交換器で凝縮された冷媒と保冷庫の内部に配置される庫内熱交換器で気化された冷媒との熱交換を行う熱交換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示される熱交換器は、二重管式熱交換器であり、凝縮された冷媒を内管に流通させ、内管を流通する冷媒と対向するように外管に気化された冷媒を流通させ、凝縮された冷媒を気化された冷媒で冷却する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-39597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の二重管式熱交換器を用いる場合、二重管構造の熱交換器を専用に設計する必要があり、多くの設計工数を要するとともに製造コストが大幅に増大してしまう。また、庫内の空気を冷却する蒸発器とは異なる位置に二重管式熱交換器を設置し、二重管式熱交換器で冷却された冷媒を蒸発器へ導くための配管等が必要となるため、輸送用冷凍装置を小型化することが困難である。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、設計工数や製造コストを大幅に増大させることなく小型化を実現し、かつ熱交換性能を向上させたフィンチューブ熱交換器およびそれを備えた輸送用冷凍装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のフィンチューブ熱交換器は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器は、配列方向に沿って平行に配置される複数のプレートフィンと、前記プレートフィンに形成される挿入穴に挿入されるとともに流入口から流出口へ冷媒を流通させるチューブと、を有する熱交換部を備え、前記熱交換部は、前記冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域と、前記空気と前記冷媒との熱交換量が前記第1熱交換領域よりも少なく、かつ隣接して流通する温度の異なる前記冷媒の熱交換量が前記第1熱交換領域よりも多い第2熱交換領域と、を有し、前記プレートフィンは、前記第1熱交換領域に配置される第1プレートフィンと、前記第2熱交換領域に配置されるとともに前記第1プレートフィンから分離した第2プレートフィンと、を有する。
【0007】
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器によれば、複数のプレートフィンとプレートフィンに形成される挿入穴に挿入されるチューブとを有するフィンチューブ式の熱交換部を備え、この熱交換部が、空気と冷媒との熱交換量または冷媒同士の熱交換量が異なる第1熱交換領域と第2熱交換領域とを有する。空気と冷媒との熱交換量または冷媒同士の熱交換量が異なる2種類の熱交換領域をフィンチューブ式の熱交換部が有するため、それぞれ独立した熱交換部とする場合に比べ、設計工数や製造コストを大幅に増大させることなく小型化を実現することができる。
【0008】
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器において、前記第2熱交換領域は、前記空気と前記冷媒との熱交換量が前記第1熱交換領域よりも少なく、かつ隣接して流通する温度の異なる前記冷媒間の熱交換量が前記第1熱交換領域よりも多くてもよい。第1熱交換領域では冷媒と空気との熱交換が主たる熱交換として行われ、第2熱交換領域では温度の異なる冷媒管の熱交換が主たる熱交換として行われる。このような2種類の熱交換をフィンチューブ式の熱交換部により行うため、それぞれ独立した熱交換部とする場合に比べ、設計工数や製造コストを大幅に増大させることなく小型化を実現することができる。また、隣接して流通する温度の異なる冷媒間の熱交換量が第1熱交換領域よりも多い第2熱交換領域を設けることにより、熱交換性能を向上させることができる。
【0009】
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器においては、前記熱交換部は、前記熱交換部に前記空気を流通させるファンと、前記第2熱交換領域を取り囲むように配置され、前記ファンにより流通する前記空気の流通を遮断する遮風構造と、を備える構成としてもよい。
ファンを用いて強制的に熱交換部に空気を流通させることにより、第1熱交換領域における冷媒と空気との熱交換効率を向上させることができる。また、遮風構造により第2熱交換領域への空気の流通を遮断することにより、第2熱交換領域における温度の異なる冷媒間の熱交換効率を向上させることができる。
【0010】
本発明一態様に係るフィンチューブ熱交換器配列方向に沿って平行に配置される複数のプレートフィンと、前記プレートフィンに形成される挿入穴に挿入されるとともに流入口から流出口へ冷媒を流通させるチューブと、を有する熱交換部を備え、前記熱交換部は、前記冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域と、前記空気と前記冷媒との熱交換量または前記冷媒同士の熱交換量が前記第1熱交換領域における熱交換量と異なる第2熱交換領域と、前記熱交換部に前記空気を流通させるファンと、前記第2熱交換領域を取り囲むように配置され、前記ファンにより流通する前記空気の流通を遮断する遮風構造と、を備え、前記遮風構造は、前記第2熱交換領域を前記空気に対して断熱する断熱材により形成されてい
遮風構造が空気を断熱する断熱材により形成されるため、空気の熱が第2熱交換領域に伝達されて温度の異なる冷媒間の熱交換効率が低下する不具合を抑制することができる。
【0011】
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器において、前記プレートフィンは、前記第1熱交換領域に配置される第1プレートフィンと、前記第2熱交換領域に配置されるとともに前記第1プレートフィンから分離した第2プレートフィンと、を有してもよい。
第1熱交換領域に配置される第1プレートフィンと第2熱交換領域に配置される第2プレートフィンが分離しているため、第1プレートフィンと第2プレートフィンの間で熱伝達が発生することによる熱交換効率の低下を抑制することができる。
【0012】
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器において、前記チューブは、前記配列方向に沿って延びる複数の直線部と、前記直線部の両端のそれぞれに配置されるとともに隣接する前記直線部を接続する複数の折れ曲がり部と、を有し、前記複数の直線部を挟んで配置されるとともに前記複数の直線部の両端を支持する一対の側板を備える構成としてもよい。
配列方向に沿って延びる複数の直線部の両端が一対の側板により支持されるため、第1熱交換領域の直線部と第2熱交換領域の直線部の双方が共通の側板により支持されることとなる。そのため、冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域と、温度の異なる冷媒間の熱交換を行う第2熱交換領域とをそれぞれ独立した熱交換部とする場合に比べ、チューブを支持する構造体を共通化して、設計工数や製造コストを低減することができる。
【0013】
本発明一態様に係るフィンチューブ熱交換器配列方向に沿って平行に配置される複数のプレートフィンと、前記プレートフィンに形成される挿入穴に挿入されるとともに流入口から流出口へ冷媒を流通させるチューブと、を有する熱交換部を備え、前記熱交換部は、前記冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域と、前記空気と前記冷媒との熱交換量または前記冷媒同士の熱交換量が前記第1熱交換領域における熱交換量と異なる第2熱交換領域と、を有し、前記チューブは、前記配列方向に沿って延びる複数の直線部と、前記直線部の両端のそれぞれに配置されるとともに隣接する前記直線部を接続する複数の折れ曲がり部と、を有し、前記複数の直線部を挟んで配置されるとともに前記複数の直線部の両端を支持する一対の側板を備え、前記第2熱交換領域は、前記流入口から流入する液相冷媒を流通させる第1前記直線部と、前記流出口から流出する気相冷媒を流通させる第2の前記直線部と、を有し、前記第1の直線部は、前記配列方向に直交する平面において、前記第2の直線部に挟まれる位置に配置され
第1の直線部には高温の液相冷媒が流通し、第2の直線部には低温の気相冷媒が流通する。配列方向に直交する平面において第1の直線部を第2の直線部に挟まれる位置に配置することで、配列方向に沿って流通する高温の液相冷媒が低温の気相冷媒により冷却し、冷媒間の熱交換効率が向上する。
【0014】
上記構成のフィンチューブ熱交換器においては、前記第1熱交換領域から気相冷媒が流出する気相出口部と、前記第2熱交換領域へ気相冷媒が流入する気相入口部とが同一の前記側板により支持されており、前記気相出口部が前記気相入口部に接続されていてもよい。
気相出口部と気相入口部とが同一の側板により支持されているため、気相出口部と気相入口部を接続する配管を短くし、かつ気相出口部と気相入口部を容易に接続することができる。
【0015】
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器においては、前記第2熱交換領域から液相冷媒が流出する液相出口部と、前記第1熱交換領域へ液相冷媒が流入する液相入口部とが膨張弁を介して接続されていてもよい。
第2熱交換領域で低温の気相冷媒との熱交換より冷却された液相冷媒を膨張弁により膨張させて低温低圧の液相冷媒とすることにより、第1熱交換領域において液相の冷媒を適切に気化させて空気を冷却することができる。
【0016】
本発明の一態様に係るフィンチューブ熱交換器において、前記第1熱交換領域と前記第2熱交換領域は、前記配列方向に直交する方向の異なる位置に配置されており、前記第1熱交換領域は、前記配列方向に直交する方向おいて前記空気の単位時間当たりの流通量が最大となる位置に配置されていてもよい。
配列方向において空気の単位時間当たりの流通量が最大となる位置に第1熱交換領域が配置されるため、第1熱交換領域における空気と冷媒との熱交換効率が向上する。また、第2熱交換領域が配列方向において空気の単位時間当たりの流通量が最大となる位置には配置されないため、第2熱交換領域における空気と冷媒との熱交換が抑制され、冷媒間の熱交換効率が向上する。
【0017】
本発明の一態様に係る輸送用冷凍装置は、上記のいずれかのフィンチューブ熱交換器を備え、前記空気は、車両の保冷庫の内部空気であり、前記熱交換部の前記第1熱交換領域は、蒸発器として機能し、前記冷媒と前記内部空気との熱交換を行って前記内部空気を冷却する。
本発明の一態様に係る輸送用冷凍装置によれば、冷媒と空気との熱交換と、温度の異なる冷媒間の熱交換との2種類の熱交換をフィンチューブ式の熱交換部により行うため、それぞれ独立した熱交換部とする場合に比べ、設計工数や製造コストを大幅に増大させることなく小型化を実現することができる。また、隣接して流通する温度の異なる冷媒間の熱交換量が前記第1熱交換領域よりも多い第2熱交換領域を設けることにより、熱交換性能を向上させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、設計工数や製造コストを大幅に増大させることなく小型化を実現し、かつ熱交換性能を向上させたフィンチューブ熱交換器およびそれを備えた輸送用冷凍装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態に係る陸上輸送用冷凍装置が搭載されるトラックを示す概略構成図である。
図2図1に示す陸上輸送用冷凍装置の縦断面図である。
図3図1に示す陸上輸送用冷凍装置の冷媒回路を示す図である。
図4図2に示す庫内熱交換器の庫内熱交換部を上方からみた平面図である。
図5】庫内熱交換部を図4のA方向からみた図である。
図6図4に示す庫内熱交換部のB-B矢視断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明の一実施形態に係る陸上輸送用冷凍装置100について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る陸上輸送用冷凍装置100が搭載されるトラック1を示す概略構成図である。
【0021】
図1に示すように、トラック(車両)1は、トラック1に搭載される陸上輸送用冷凍装置100と、陸上輸送用冷凍装置100が前壁上部に取り付けられる保冷庫2と、トラック1の乗員が乗り込むキャビン3と、キャビン3の下方に配置されるとともにトラック1を走行させる駆動源となるエンジン4とを備える。エンジン4は、エンジン4の側壁等に設置される圧縮機30に駆動力を与えることが可能となっている。
【0022】
トラック1は、キャビン3の後部シャーシに保冷庫2が搭載された構成となっている。保冷庫2は、断熱構造の箱体により構成され、後面または側面に荷物搬出入用扉(図示略)を備えている。保冷庫2は、荷物搬出入用扉を閉じることにより、内部空間が外気から遮断された密閉状態となる。
【0023】
陸上輸送用冷凍装置100は、冷媒と保冷庫2の内部空気との熱交換を行って保冷庫2の内部を冷却する冷却運転を実行する装置である。陸上輸送用冷凍装置100は、後述する庫内熱交換器(熱交換部)10と庫外熱交換器20とが一体化された装置であり、保冷庫2の前壁2aの上部に一部がキャビン3の上方に出っ張るように設置されている。
【0024】
陸上輸送用冷凍装置100は、図2の断面図に示すように、冷媒と保冷庫2の内部空気との熱交換を行う庫内熱交換器10と、冷媒と外気との熱交換を行うとともに保冷庫2の前壁2aの上部に取り付けられた庫外熱交換器20と、を備える。
【0025】
図2に示すように、庫内熱交換器10は、冷媒と保冷庫2の内部空気との熱交換を行う庫内熱交換部11と、庫内熱交換部11の下端11aから上端11bに向けて内部空気を流通させるファン12と、庫内熱交換部11およびファン12が配置される熱交換空間S1を外部空間S2から遮断するカバー部材13と、カバー部材13の内部に取り付けられる断熱材14と、を有する。図2中に矢印で示すように、庫内熱交換器10は、保冷庫2の内部空気を前壁2aに設けられた吸入口2bから吸入し、前壁2aに設けられた排出口2cから排出することにより、冷媒と内部空気との熱交換を行う。
【0026】
図2に示すように、庫外熱交換器20は、冷媒と外気との熱交換を行う庫外熱交換部21と、庫外熱交換部21の前方側端部21aから後方側端部21bに向けて外気を流通させるファン22と、庫外熱交換部21を覆うように形成されるカバー部材23と、カバー部材23と、を有する。図2中に矢印で示すように、庫外熱交換器20は、カバー部材23に設けられた複数の開口部23aから外気をカバー部材23の内部へ導入し、カバー部材23に設けられた排出口23bから排出することにより、冷媒と外気との熱交換を行う。
【0027】
図3は、陸上輸送用冷凍装置100の冷媒回路50を示す図である。冷媒回路50は、庫内熱交換器10と、庫外熱交換器20と、圧縮機30とを冷媒チューブ11eにより接続した回路である。庫内熱交換器10の庫内熱交換部11は、第1熱交換領域11Aと、第2熱交換領域11Bと、膨張弁11Cとを有する。
【0028】
陸上輸送用冷凍装置100は、圧縮機30で圧縮された液相冷媒を庫外熱交換器20の庫外熱交換部21へ導いて庫外熱交換器20をコンデンサ(凝縮器)として機能させる。また、陸上輸送用冷凍装置100は、庫外熱交換器20で放熱した高温の液相冷媒を庫内熱交換部11の第2熱交換領域11Bへ導き、蒸発器として機能する第1熱交換領域11Aから導かれる冷温の気相冷媒により冷却する。
【0029】
陸上輸送用冷凍装置100は、第2熱交換領域11Bで冷却された液相冷媒を膨張弁11Cへ導いて断熱膨張させ、低温低圧の液相冷媒とする。陸上輸送用冷凍装置100は、低温低圧の液相冷媒を庫内熱交換器10の第1熱交換領域11Aへ導いて第1熱交換領域11Aをエバポレータ(蒸発器)として機能させる。第1熱交換領域11Aで気化した気相の冷媒は第2熱交換領域11Bで高温の液相冷媒を冷却し、圧縮機30へ導かれる。
【0030】
陸上輸送用冷凍装置100は、以上のようにして庫内熱交換器10の第1熱交換領域11Aをエバポレータとして機能させ、保冷庫2の内部空気を冷却する。
次に、庫内熱交換器10について、図面を参照して詳細に説明する。
【0031】
図4は、図2に示す庫内熱交換器10の庫内熱交換部11を上方からみた平面図である。図4では、図2のカバー部材13および断熱材14の図示を省略している。図4では、ファン12を仮想線により示している。図4に示す軸線Xは、トラック1の車幅方向と一致し、かつ水平に延びる方向である。図5は、庫内熱交換部11を図4のA方向からみた図である。図6は、図4に示す庫内熱交換部11のB-B矢視断面図である。
【0032】
図4に示すように、庫内熱交換部11は、主として冷媒と保冷庫2の内部空気との熱交換を行う第1熱交換領域11Aと、主として隣接して流通する温度の異なる冷媒間の熱交換を行う第2熱交換領域11Bとを有する。図4に示すように、第1熱交換領域11Aと第2熱交換領域11Bは,配列方向である軸線Xに直交する方向(トラック1の車長方向)の異なる位置に配置されている。
【0033】
第2熱交換領域11Bは、図3に示すように、第1熱交換領域11Aへ流入する前の高温の液相冷媒と、第1熱交換領域11Aから導かれる冷温の気相冷媒との熱交換を行う領域である。第2熱交換領域11Bを流通する高温の液相冷媒は、第1熱交換領域11Aを流通する冷媒よりも高温である。そして、第2熱交換領域11Bにおける液相冷媒と気相冷媒の熱交換量は、第1熱交換領域11Aにおける冷媒間の熱交換量よりも大きくなるように設定されている。
【0034】
後述するように、第2熱交換領域11Bは、断熱材11iにより取り囲まれており保冷庫2の内部空気が流通しないため、冷媒と空気との間で交換される熱量(エネルギー量)が少なく、それに対して温度差のある液相冷媒と気相冷媒との間で交換される熱量(エネルギー量)が多い。一方、第1熱交換領域11Aは、断熱材11iにより取り囲まれておらず、内部空気が流通するため、冷媒と空気との間で交換される熱量(エネルギー量)が多く、それに対して内部を流通する冷媒同士で交換される熱量(エネルギー量)が少ない。
【0035】
なお、第2熱交換領域11Bにおける液相冷媒と気相冷媒との間で交換される熱量(エネルギー量)を、第1熱交換領域11Aにおける冷媒間で交換される熱量(エネルギー量)よりも確実に多くするため、以下を行ってもよい。例えば、第1プレートフィン11cAの総接触表面積を、第2プレートフィン11cBの総接触表面積よりも大きくし、第1熱交換領域11Aにおける内部空気と冷媒との熱交換量を多くしてもよい。また、例えば、第1熱交換領域11Aに配置される直線部11eAの総接触表面積を、第2熱交換領域11Bに配置される直線部11eAの総接触表面積よりも大きくし、第1熱交換領域11Aにおける内部空気と冷媒との熱交換量を多くしてもよい。
【0036】
また、例えば、第1熱交換領域11Aに配置される直線部11eAの長さの合計を、第2熱交換領域11Bに配置される直線部11eAの長さの合計よりも大きくし、第1熱交換領域11Aにおける内部空気と冷媒との熱交換量を多くしてもよい。また、例えば、第1熱交換領域11Aに配置される直線部11eAの断面積を、第2熱交換領域11Bに配置される直線部11eAの断面積よりも大きくし、第1熱交換領域11Aにおける内部空気と冷媒との熱交換量を多くしてもよい。
【0037】
また、図4に示すように、ファン12が第1熱交換領域11Aの上方に配置されるため、軸線Xに直交する方向において、内部空気の単位時間あたりの流通量は、ファン12の中心位置と略同じ位置で最大となる。したがって、第1熱交換領域11Aは、軸線Xに直交する方向において内部空気の単位時間当たりの流通量が最大となる位置に配置されている。
【0038】
図4および図6に示すように、第2熱交換領域11Bには、第2熱交換領域11Bに配置されるプレートフィン11cおよび冷媒チューブ11eを取り囲むように断熱材11iが配置されている。図6に示すように、断熱材11iは、第2熱交換領域11Bに配置されるプレートフィン11cおよび冷媒チューブ11eの上下左右の全周を取り囲むように配置される。また、図4に示すように、断熱材11iは、一対の側板11hを連結するように配置される。
【0039】
断熱材11iは、一対の側板11hに挟まれる領域の全周を取り囲むため、ファン12により送風される内部空気の流通を遮断する遮風構造として機能する。第2熱交換領域11Bは、閉空間となっているため、ファン12により送風される内部空気は第2熱交換領域11Bを流通しない。
【0040】
第2熱交換領域11Bでは、流入口11fから流入する高温の液相冷媒と流出口11gから流出する低温の気相冷媒との熱交換が主たる熱交換として行われる。そのため、第2熱交換領域11Bにおいては、保冷庫2の内部空気と冷媒との熱交換量が第1熱交換領域11Aよりも少ない。また、断熱材11iは、第2熱交換領域11Bを保冷庫2の内部空気に対して断熱する。
【0041】
図4に示すように、庫内熱交換部11は、複数のプレートフィン11cと、冷媒チューブ11eと、一対の側板11hと、遮風構造として機能する断熱材11iとを有するフィンチューブ式の熱交換部である。
プレートフィン11cは、軸線Xと同方向である配列方向に沿って平行に配置される金属製(例えば、アルミニウム製)の板状部材である。図5に示すように、プレートフィン11cには、冷媒チューブ11eが挿入される複数の挿入穴11dが形成されている。
【0042】
図4および図6に示すように、プレートフィン11cは、第1熱交換領域11Aに配置される第1プレートフィン11cAと、第2熱交換領域11Bに配置される第2プレートフィン11cBと、を有する。図4および図6に示すように、第2プレートフィン11cBは、第1プレートフィン11cAとは連結されておらず、第1プレートフィン11cAから分離している。
【0043】
冷媒チューブ11eは、庫外熱交換部21に接続される流入口11fから圧縮機30に接続される流出口11gへ冷媒を流通させる金属製の配管である。冷媒チューブ11eは、隣接して流通する温度の異なる冷媒間の熱交換を促進するプレートフィン11cの挿入穴11dに挿入されている。
【0044】
図4に示すように、冷媒チューブ11eは、軸線Xに沿って延びる複数の直線部11eAと、直線部11eAの軸線X方向の両端のそれぞれに配置される複数の折れ曲がり部11eBを有する。図4に示すように、折れ曲がり部11eBは、軸線Xに直交する方向に隣接する一対の直線部11eAを接続している。
【0045】
図6において、符号Cで示す領域に囲まれた直線部(第1の直線部)11eAは、流入口11fから流入する液相冷媒を流通させる配管である。一方、図6において符号Cで示す領域で囲まれていない直線部(第2の直線部)11eAは、流出口11gから流出する気相冷媒を流通させる配管である。図6に示すように、液相冷媒を流通させる直線部11eAは、軸線X方向(配列方向)に直交する平面において、気相冷媒を流通させる直線部(第2の直線部)11eAに挟まれる(囲まれる)位置に配置される。
【0046】
一対の側板11hは、板状に形成される部材であり、複数の直線部11eAの軸線X方向の両端部を挟んで配置されるとともに複数の直線部11eAの両端を支持する構造体である。一対の側板11hは、冷凍機のフレームを介してトラック1の本体に取り付けられている。
【0047】
図3に示す冷媒回路50において、第1熱交換領域11Aから気相冷媒が流出する気相出口部11jは、第2熱交換領域11Bへ気相冷媒が流入する気相入口部11kに接続されている。図4では図示を省略しているが、気相出口部11jと気相入口部11kは同一の側板11hにより支持されるのが望ましい。気相出口部11jと気相入口部11kを同一の側板11hにより支持することで、これらの配管を連結するための配管の長さを短くし、配管の連結を容易に行うことができる。
【0048】
図3に示す冷媒回路50において、第2熱交換領域11Bから液相冷媒が流出する液相出口部11lは、第1熱交換領域11Aへ液相冷媒が流入する液相入口部11mに接続されている。液相出口部11lは、膨張弁11Cを介して液相入口部11mに接続されている。
【0049】
以上説明した本実施形態の庫内熱交換器10が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態のフィンチューブ式の庫内熱交換器10によれば、複数のプレートフィン11cとプレートフィン11cに形成される挿入穴11dに挿入される冷媒チューブ11eとを有するフィンチューブ式の庫内熱交換部11を備え、この庫内熱交換部11の第1熱交換領域11Aで冷媒と空気との熱交換を行い、庫内熱交換部11の第2熱交換領域11Bで温度の異なる冷媒間の熱交換を行う。
【0050】
冷媒と空気との熱交換と、温度の異なる冷媒間の熱交換との2種類の熱交換をフィンチューブ式の庫内熱交換部11により行うため、それぞれ独立した熱交換部とする場合に比べ、設計工数や製造コストを大幅に増大させることなく小型化を実現することができる。また、隣接して流通する温度の異なる冷媒間の熱交換量が第1熱交換領域11Aよりも多い第2熱交換領域11Bを設けることにより、熱交換性能を向上させることができる。
【0051】
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、ファン12を用いて強制的に庫内熱交換部11に空気を流通させることにより、第1熱交換領域11Aにおける冷媒と空気との熱交換効率を向上させることができる。また、断熱材11iを用いた遮風構造により第2熱交換領域11Bへの内部空気の流通を遮断することにより、第2熱交換領域11Bにおける温度の異なる冷媒間の熱交換効率を向上させることができる。
【0052】
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、遮風構造が空気を断熱する断熱材により形成されるため、空気の熱が第2熱交換領域に伝達されて温度の異なる冷媒間の熱交換効率が低下する不具合を抑制することができる。
【0053】
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、第1熱交換領域11Aに配置される第1プレートフィン11cAと第2熱交換領域11Bに配置される第2プレートフィン11cBが分離しているため、第1プレートフィン11cAと第2プレートフィン11cBの間で熱伝達が発生することによる熱交換効率の低下を抑制することができる。
【0054】
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、配列方向に沿って延びる複数の直線部11eAの両端が一対の側板11hにより支持されるため、第1熱交換領域11Aの直線部11eAと第2熱交換領域11Bの直線部11eAの双方が共通の側板11hにより支持されることとなる。そのため、冷媒と空気との熱交換を行う第1熱交換領域11Aと、温度の異なる冷媒間の熱交換を行う第2熱交換領域11Bとをそれぞれ独立した熱交換部とする場合に比べ、冷媒チューブ11eを支持する構造体を共通化して、設計工数や製造コストを低減することができる。
【0055】
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、第1の直線部11eAには高温の液相冷媒が流通し、第2の直線部11eAには低温の気相冷媒が流通する。配列方向に直交する平面において第1の直線部11eAを第2の直線部11eAに挟まれる位置に配置することで、配列方向に沿って流通する高温の液相冷媒が低温の気相冷媒により冷却し、冷媒間の熱交換効率が向上する。
【0056】
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、気相出口部11jと気相入口部11kとが同一の側板11hにより支持されているため、気相出口部11jと気相入口部11kを接続する配管を短くし、かつ気相出口部11jと気相入口部11kを容易に接続することができる。
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、第2熱交換領域11Bで低温の気相冷媒との熱交換より冷却された液相冷媒を膨張弁11Cにより膨張させて低温低圧の液相冷媒とすることにより、第1熱交換領域11Aにおいて液相の冷媒を適切に気化させて空気を冷却することができる。
【0057】
また、本実施形態の庫内熱交換器10によれば、配列方向に直交する方向おいて空気の単位時間当たりの流通量が最大となる位置に第1熱交換領域11Aが配置されるため、第1熱交換領域11Aにおける空気と冷媒との熱交換効率が向上する。また、第2熱交換領域11Bが配列方向に直交する方向おいて空気の単位時間当たりの流通量が最大となる位置には配置されないため、第2熱交換領域11Bにおける空気と冷媒との熱交換が抑制され、冷媒間の熱交換効率が向上する。
【0058】
〔他の実施形態〕
以上の説明においては、第2熱交換領域11Bよりも第1熱交換領域11Aの方が空気と冷媒との熱交換量が多く、かつ第1熱交換領域11Aよりも第2熱交換領域11Bの方が冷媒同士の熱交換量が多いものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、庫内熱交換部11として、第1熱交換領域11Aと第2熱交換領域11Bとで、少なくとも空気と冷媒との熱交換量が異なるものを採用しても良い。また、例えば、庫内熱交換部11として、第1熱交換領域11Aと第2熱交換領域11Bとで、少なくとも温度の異なる冷媒同士の熱交換量が異なるものを採用しても良い。すなわち、庫内熱交換部11として、第1熱交換領域11Aと第2熱交換領域11Bとで、空気と冷媒との熱交換量または冷媒同士の熱交換量が異なるものを採用してもよい。
【符号の説明】
【0059】
10 庫内熱交換器(フィンチューブ熱交換器)
11 庫内熱交換部
11A 第1熱交換領域
11B 第2熱交換領域
11C 膨張弁
11c プレートフィン
11cA 第1プレートフィン
11cB 第2プレートフィン
11d 挿入穴
11e 冷媒チューブ
11eA 直線部
11eB 折れ曲がり部
11f 流入口
11g 流出口
11h 側板
11i 断熱材(遮風構造)
11j 気相出口部
11k 気相入口部
11l 液相出口部
11m 液相入口部
12 ファン
14 断熱材
20 庫外熱交換器
22 ファン
30 圧縮機
50 冷媒回路
100 陸上輸送用冷凍装置
X 軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6