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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】情報管理システムおよび情報管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/904 20190101AFI20230718BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
G06F16/904
G06F3/14 310C
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019131440
(22)【出願日】2019-07-16
(65)【公開番号】P2021015572
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2022-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317015294
【氏名又は名称】東芝エネルギーシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001380
【氏名又は名称】弁理士法人東京国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菱沼 朋美
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 健司
(72)【発明者】
【氏名】畠山 誠
(72)【発明者】
【氏名】金子 智一
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-280508(JP,A)
【文献】特開2001-109655(JP,A)
【文献】特開2003-099484(JP,A)
【文献】特開2000-270430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
G06F 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用対象となる対象情報を記憶する対象情報記憶部と、
前記対象情報に関する画面を出力する画面出力部と、
前記画面の表示態様を変更する変更操作を受け付ける変更受付部と、
前記変更操作に基づいて変更された前記画面の前記表示態様を再現可能な再現情報を再現識別子に対応付けて記憶する再現情報記憶部と、
前記再現識別子を出力する再現識別子出力部と、
を備え、
前記画面は、ネットワークに接続されたユーザ端末のブラウザに表示されるものであり、
前記画面には、現在表示中の前記画面の前記表示態様を再現する前記再現識別子の出力を行う機能が設けられており、
前記機能が実行されることで、前記再現識別子が、再現用URLを示す文字列、前記再現用URLを示す2次元コードまたは図形のうちの少なくともいずれかの形態で出力される、
情報管理システム。
【請求項2】
前記再現識別子の入力を受け付ける再現識別子受付部と、
受け付けた前記再現識別子に対応付けられている前記再現情報を特定する再現情報特定部と、
特定された前記再現情報に基づいて前記画面の前記表示態様を再現する表示態様再現部と、
を備える、
請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
任意の時点の前記画面の前記表示態様の指定を受け付ける指定受付部を備え、
前記再現情報記憶部は、前記指定を受け付けた時点の前記画面の前記表示態様の前記再現情報を記憶する、
請求項1または請求項2に記載の情報管理システム。
【請求項4】
任意のキーワードの入力を受け付けるキーワード受付部と、
受け付けた前記キーワードに対応付けて前記対象情報記憶部に記憶された前記対象情報を抽出する対象情報抽出部と、
を備え、
前記画面出力部は、抽出された前記対象情報に関する前記画面を出力する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記画面に表示中の前記対象情報に関する詳細情報の検索を受け付ける追加検索受付部と、
受け付けた前記詳細情報を前記対象情報記憶部から抽出する詳細情報抽出部と、
を備え、
前記画面出力部は、抽出された前記詳細情報に関する前記画面を表示させる、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記画面に表示中の前記対象情報が、作業現場の任意のエリアに関するものであり、前記エリアの作業に関するリストを出力する作業計画作成部を備える、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の情報管理システム。
【請求項7】
作業を行う作業者が所持する端末により前記対象情報が取得可能となっており、
前記対象情報記憶部は、前記対象情報が取得されたときの前記端末の位置を示す位置情報を前記対象情報に対応付けて記憶する、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報管理システム。
【請求項8】
前記対象情報が前記端末により取得された全周囲画像であり、
前記対象情報記憶部は、前記対象情報が取得されたときの前記端末の高さを含む前記位置情報を前記対象情報に対応付けて記憶する、
請求項7に記載の情報管理システム。
【請求項9】
前記対象情報記憶部は、
プラントに関する図面とCADデータとの少なくともいずれかを含む前記対象情報が保存される設計情報データベースと、
前記プラントに設けられる対象物に関する前記対象情報が保存される対象物情報データベースと、
前記対象物の属性に関する属性情報が保存される管理データベースと、
を備える、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の情報管理システム。
【請求項10】
前記対象情報記憶部は、複数の前記対象物を個々に識別可能な対象物識別情報に対応付けて前記対象情報を保存する、
請求項9に記載の情報管理システム。
【請求項11】
前記対象情報記憶部は、
前記プラントの運用中に追加されるレーザスキャンデータ、写真、動画の少なくともいずれかを含む前記対象情報が保存される現場情報データベースを備える、
請求項9または請求項10に記載の情報管理システム。
【請求項12】
コンピュータが、
利用対象となる対象情報を記憶するステップと、
前記対象情報に関する画面を出力するステップと、
前記画面の表示態様を変更する変更操作を受け付けるステップと、
前記変更操作に基づいて変更された前記画面の前記表示態様を再現可能な再現情報を再現識別子に対応付けて記憶するステップと、
前記再現識別子を出力するステップと、
実行する方法であり
前記画面は、ネットワークに接続されたユーザ端末のブラウザに表示されるものであり、
前記画面には、現在表示中の前記画面の前記表示態様を再現する前記再現識別子の出力を行う機能が設けられており、
前記機能が実行されることで、前記再現識別子が、再現用URLを示す文字列、前記再現用URLを示す2次元コードまたは図形のうちの少なくともいずれかの形態で出力される、
情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報管理システムおよび情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラントまたは建物などの設備に関する設備情報の管理には、電子データである2次元または3次元のCADモデル、各種設計仕様が記載された設計図書の他、現場で実際に施工された情報も含めた管理が必要となる。さらに、設備を運用していく場合には、巡視点検の記録または現場映像などの保守に関する情報も合わせて管理することが有効である。例えば、情報を管理するシステムとして、CADモデルのデータベース、設計図書のデータベース、保守に関するデータベースを構築し、必要な情報を取り出す技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第5999679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、それぞれのデータベースが大規模になり、かつ独立している場合には、関連する情報を参照するために、個別に情報を検索して抽出する必要があり、その検索作業に労力を要する。さらに、抽出した各種情報を基に確認または検討を実施し、最終的に報告資料などに記録されるが、報告資料に記載した情報源または表示部分の管理が難しいという課題がある。
【0005】
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、一度確認した情報に関する画面の表示態様を容易に再現することができる情報管理技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る情報管理システムは、利用対象となる対象情報を記憶する対象情報記憶部と、前記対象情報に関する画面を出力する画面出力部と、前記画面の表示態様を変更する変更操作を受け付ける変更受付部と、前記変更操作に基づいて変更された前記画面の前記表示態様を再現可能な再現情報を再現識別子に対応付けて記憶する再現情報記憶部と、前記再現識別子を出力する再現識別子出力部と、を備え、前記画面は、ネットワークに接続されたユーザ端末のブラウザに表示されるものであり、前記画面には、現在表示中の前記画面の前記表示態様を再現する前記再現識別子の出力を行う機能が設けられており、前記機能が実行されることで、前記再現識別子が、再現用URLを示す文字列、前記再現用URLを示す2次元コードまたは図形のうちの少なくともいずれかの形態で出力される
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態により、一度確認した情報に関する画面の表示態様を容易に再現することができる情報管理技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報管理システムを示すシステム構成図。
図2】情報管理システムを示すブロック図。
図3】対象情報記憶部および再現情報記憶部を示すブロック図。
図4】1画面を表示中のメインページを示す画面図。
図5】4画面を表示中のメインページを示す画面図。
図6】再現用URLを表示中のメインページを示す画面図。
図7】3Dビューおよびエリアマップを表示中の3Dビューアを示す画面図。
図8】1画面の3Dビューを表示中の3Dビューアを示す画面図。
図9】2画面の3Dビューを表示中の3Dビューアを示す画面図。
図10】点検履歴表を示す説明図。
図11】作業計画表を示す説明図。
図12】対象物管理テーブルを示す説明図。
図13】表示履歴管理テーブルを示す説明図。
図14】情報管理システムが実行する情報管理処理を示すフローチャート。
図15】情報管理システムが実行する情報管理処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、情報管理システムおよび情報管理方法の実施形態について詳細に説明する。図1の符号1は、本実施形態の情報管理システムである。
【0010】
原子力発電所、火力発電所、化学プラント、または工場などを含むプラントでは、安定的な運転のため定期的な点検または保守が行われる。このようなプラントでは、建物、設備、機器、構造物などの様々な対象物が設けられている。本実施形態の情報管理システム1は、これら対象物の点検または保守のために必要な対象情報の管理を行う。さらに、これら対象物の配置の検討または改造履歴の管理などを行うこともできる。
【0011】
なお、機器には、例えば、バルブ、モータ、配電盤、電気部品、コンピュータなどが含まれる。さらに、構造物には、例えば、タンク、配管、支持部材、建物を構成する躯体、躯体に設けられた貫通孔、部屋、通路、敷地などが含まれる。
【0012】
図1に示すように、情報管理システム1は、インターネット2に接続されている。情報管理システム1は、プラント外のクラウドサーバに実装されても良いし、プラント内のサーバに実装されても良い。
【0013】
プラントの点検または保守の作業の管理を行う管理者としての使用者U1は、インターネット2に接続されたユーザ端末3を用いて情報管理システム1にアクセスする。また、作業現場で作業を行う作業者Wは、インターネット2に接続された現場端末4を用いて情報管理システム1にアクセスする。
【0014】
使用者Uが扱うユーザ端末3は、例えば、デスクトップPC、ノートPC、またはタブレット型PCなどの所定のコンピュータで構成される。このユーザ端末3は、使用者Uの操作に応じて所定の情報を入力するために用いられるマウスまたはキーボードなどの入力装置を備える。本実施形態の入力操作には、マウスを用いたクリック操作、またはタッチパネルを用いたタッチ操作が含まれる。
【0015】
また、ユーザ端末3は、対象情報に関する画面を表示するディスプレイ5などの表示装置を備える。なお、ディスプレイ5はコンピュータ本体と別体であっても良いし、一体であっても良い。ユーザ端末3を介して情報管理システム1にアクセスし、対象情報をディスプレイ5に表示させる場合には、ディスプレイ5の画面の制御は、情報管理システム1により制御される。
【0016】
なお、本実施形態では、表示装置としてディスプレイ5を例示するが、その他の態様であっても良い。例えば、プロジェクタを用いて情報の表示を行っても良い。さらに、紙媒体に情報を印字するプリンタをディスプレイ5の替りとして用いても良い。つまり、情報管理システム1が制御する対象としてプロジェクタまたはプリンタが含まれても良い。
【0017】
作業者Wが扱う現場端末4Aは、例えば、ディスプレイを備えるスマートフォン4Aで構成されている。このスマートフォン4Aには、現場の状況を記録するためのカメラ6が搭載されている。なお、スマートフォン4Aのディスプレイは、表示装置であるとともに、入力装置としてのタッチパネルを兼ねる。本実施形態の入力操作には、タッチパネルを用いたタッチ操作が含まれる。
【0018】
また、他の作業者Wが扱う異なるタイプの現場端末4Bは、この作業者Wが装着する透過型ヘッドマウントディスプレイ7を備えるウェアラブルコンピュータ4B(スマートグラス)で構成されている。このウェアラブルコンピュータ4Bは、透過型ヘッドマウントディスプレイ7と分離した構造でも良い。この透過型ヘッドマウントディスプレイ7にも現場の状況を記録するカメラが搭載されている。例えば、カメラは作業者Wが被るヘルメット8の頭頂部に設置された、360度パノラマ画像である全周囲画像(全天球画像)の撮影を行える全方位カメラ9でも良い。全方位カメラ9では、例えば、魚眼レンズなどを用いて上下左右前後の全方位の画像の撮影が行えるようになっている。
【0019】
なお、現場端末4は、タブレット型PCまたはノートPCで構成されても良い。その他、撮影機能、通話機能、通信機能を持つ機器で構成されるものであり、それぞれの機能を持つ複数の機器で構成されるものでも良い。
【0020】
管理者としての使用者U1は、ユーザ端末3を用いて情報管理システム1にアクセスし、対象物に関する対象情報に関する画面をユーザ端末3のディスプレイ5に表示させる。例えば、プラントの所定のエリアが点検の対象となる場合には、そのエリアを示す見取図をディスプレイ5のブラウザ10(ウェブブラウザ)に表示させる(図4参照)。また、所定のエリアでバルブの点検作業を行う場合であれば、点検対象となるバルブの設計図、画像、3D-CADデータなどをディスプレイ5に表示させる(図7参照)。
【0021】
そして、使用者Uは、作業計画書11を作成し、作業者Wに渡すようにする。なお、作業計画書11は、電子ファイルまたは紙媒体のいずれの形態であっても良い。この作業計画書11に基づいて、作業者Wが点検作業を実施する。なお、作業者Wは、現場端末4を用いて情報管理システム1にアクセスし、対象物に関する対象情報に関する画面を現場端末4のディスプレイに表示させる。
【0022】
ここで、使用者Uが、作業計画書11を作成する場合に、ユーザ端末3のディスプレイ5に、例えば、3D-CADデータなどのコンテンツが表示されている場合には、使用者Uが、マウスまたはキーボードなどの入力装置を用いて、視点(アングル)または拡大率(スケール)などの画面の表示態様を任意に変更することができる。
【0023】
作業計画書11を渡された作業者Wは、使用者Uが実際に見た画面の表示態様を、そのまま見ることができれば、内容の理解がし易い。そこで、本実施形態では、画面の表示態様を再現することができる、再現識別子としての再現用URLを示す文字列とURLを示す2次元コードと登録名を出力可能となっている(図6参照)。このようにすれば、報告書12などの所定の書類に再現識別子を容易に記載することができる。ここで、再現用URLは、再現識別子の実施態様のひとつである。この再現識別子は、その他のリンク情報でよく、文字列または2次元コードに限定するものではない。また、再現用URLを示す図形を出力可能としても良い。
【0024】
使用者Uは、出力した再現用URLを作業計画書11に記載して作業者Wに渡すようにする。そして、作業者Wは、再現用URLをブラウザ10(図4参照)に入力することで、使用者Uが実際に見た画面の表示態様を、そのまま見ることができる。さらに、3D-CADデータなどのコンテンツが表示されている場合には、作業者Wは、使用者Uが見ていた視点をさらに変更することができる。
【0025】
さらに、管理者である使用者U1は、点検作業の後に、再現用URLを記載した報告書12を作成し、他の使用者U2に渡すようにする。なお、報告書12は、電子ファイルまたは紙媒体のいずれの形態であっても良い。そして、他の使用者U2は、再現用URLをブラウザ10に入力することで、管理者である使用者U1が実際に見た画面の表示態様を、そのまま見ることができる。
【0026】
本実施形態では、異なる使用者U1,U2同士、または、使用者U1と作業者Wとの間で、完全に同一の画面の表示態様を共有できるため、互いの意思疎通がし易くなる。このように、異なる使用者U1,U2が再現用URLを共有することで、対象情報を共有することができる。図書の場合はページの同じ位置で、3D-CADデータの場合は同じ視点または拡大率で情報を共有することができる。そして、確実に確認すべき情報の詳細を共有することが可能である。また、報告書12などに画面表示をキャプチャしたものと合わせて、再現用URLを記載しておくことで、報告書12に使用した情報に容易にアクセスすることができる。
【0027】
なお、再現用URLの共有方法は、電子データのリンク情報として共有しても良いし、2次元コードにして共有しても良い。例えば、2次元コード読み取り機能を持つ現場端末4Aのカメラ6を用いて、2次元コードを読み取り、対象情報の画面を読み出すようにしても良い。
【0028】
従来、画面を保存する方法としては、画面をキャプチャしてイメージデータとして保存する方法がある。しかしながら、この場合は、表示している個々の情報は保存されないため、どの情報のどの部分かを把握することは困難である。これに対して、本実施形態では、抽出した情報およびその詳細部分までを含めて読み出すことが可能となる。さらに、複数の使用者Uまたは作業者Wで作業を進める場合の作業効率化を図ることができる。
【0029】
本実施形態では、巡視点検などのプラントまたは建物の保全業務により追加される情報を保存することができる。保全業務においては、作業計画書11に基づいて行われる巡視点検または分解点検などにより、点検した記録が逐次追加されていく。情報管理システム1は、作業計画書11および実績を、使用者Uまたは作業者Wが把握し易くする。そして、検索機能により点検対象とする設備を抽出し、点検対象のリストからなる作業計画書11を作成することができる。この作業計画書11に基づいて、作業者Wが所定の機器を点検し、その点検結果を記録する。
【0030】
例えば、ユーザ端末3上で機器またはエリアを選択することで、点検対象ごとに登録された点検記録、すなわち現場の状態を確認することができる。例えば、バルブの開閉状態を色の違いにより、可視化して確認することができる。同様に、現場端末4においても、点検対象の前回の点検記録などの状態を確認することができる。
【0031】
また、情報管理システム1を用いて作業計画書11を作成し、現場にて使用する現場端末4にダウンロードする。そして、作業完了後、現場端末4から結果をアップロードする。例えば、現場端末4の画面上で作業対象の機器またはエリアを選択し、機器またはエリアに関する詳細情報および座標などがリスト化される。また、このリストには、作業内容を入力することができる。作業者Wは、作業に必要な図書または図面の情報をまとめて取得することができる。作業後は、作業が行われた結果、日時、担当者の情報が追加され、作業記録として現場端末4に保存されるとともに、情報管理システム1にアップロードすることにより、点検後の情報と既存のデータの情報との連携を図ることができる。
【0032】
また、現場端末4は、位置情報計測機能を有する。例えば、屋外の現場であれば、GPSを用いても良い。屋内では、GPSを用いることができないため、現場端末4のカメラまたはセンサが取得した情報を利用し自己位置を推定するSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)技術を用いても良い。また、所定の位置に設けられたビーコンとの通信による位置推定を用いても良い。さらに、加速度計またはジャイロに基づいて取得した情報から移動軌跡を推定するPDR(Pedestrian Dead Reckoning)などの手法を用いても良い。
【0033】
本実施形態の情報管理システム1により作業計画書11を作成するときには、作業対象となる対象物の位置情報を3D-CADなどの設計データから抽出しても良い。さらに、位置情報計測機能を有する現場端末4を利用することで、作業場所へのナビゲーション機能を持たせても良い。さらに、現場端末4に、点検記録などに用いられたチェックシート、写真、映像などの現場で取得した情報に位置情報を対応付けて管理することができる。
【0034】
現場端末4で取得される写真または映像は、全周囲画像などの360度コンテンツ(図8参照)でも良い。例えば、撮影位置、撮影時の高さ、撮影時の向きを調整することで、3D―CADデータと同様に、360度コンテンツを確認することができる。また、撮影位置、撮影時の高さ、撮影時の向きを調整する場合に、取得した画像から特徴点を抽出し、3D-CADと重なる位置に特徴点を自動で表示させるようにしても良い。
【0035】
次に、ブラウザ10の画面の表示態様について図4から図9の画面図を用いて説明する。なお、これらの表示態様は一例であり、その他の態様であっても良い。また、ブラウザ10は、ユーザ端末3または現場端末4のいずれにも表示させることができる。以下の説明では、ユーザ端末3のディスプレイ5に表示される態様を例示する。
【0036】
使用者Uは、ユーザ端末3を操作し、インターネット2を介して情報管理システム1にアクセスする。そして、所定のユーザ認証を行うことで、ユーザ端末3のディスプレイ5のブラウザ10にメインページ13を表示させることができる。なお、情報管理システム1は、使用者Uを個々に識別可能なユーザ認証用IDに対応付けて、対象情報を記憶しても良い。そして、認証の許可がある対象情報に関する画面のみをブラウザ10に表示させても良い。
【0037】
図4に示すように、ユーザ端末3のブラウザ10には、アドレスバー14が設けられている。さらに、このブラウザ10により表示されるメインページ13には、検索キーワード入力欄15と検索結果サムネイル表示部16と検索結果一覧表示部17とデータ表示部18と追加検索部19とブラウザショットボタン20とが設けられている。
【0038】
アドレスバー14には、所定のURLを入力することができる。情報管理システム1のアドレスを示すURLをアドレスバー14に入力することで、メインページ13を表示することができる。また、アドレスバー14には、再現識別子としての再現用URLの文字列を入力することもできる。再現用URLをアドレスバー14に入力することで、再現用URLに対応する画面の表示態様が再現される。
【0039】
検索キーワード入力欄15には、検索キーワードを入力することができる。例えば、使用者Uが検索するキーワードであって、機器名称、図面の名称などを入力する。この検索キーワードに対応した対象情報がメインページ13に表示される。例えば、検索結果サムネイル表示部16には、検索結果を示す対象情報に関するサムネイルが表示される。検索結果一覧表示部17には、検索結果の一覧表が表示される。使用者は、検索結果サムネイル表示部16または検索結果一覧表示部17のどちらか選択し易い方で、対象情報を選択する。なお、検索結果については、検索結果サムネイル表示部16または検索結果一覧表示部17のいずれか一方に表示されても良い。
【0040】
データ表示部18には、検索結果サムネイル表示部16または検索結果一覧表示部17にて選択された対象情報を示す画面が表示される。図4では、1画面のデータ表示部18が表示されている。使用者Uは、マウスまたはキーボードなどの入力装置を操作して、データ表示部18の表示態様を変更することができる。例えば、データ表示部18に見取図または設計図が表示されている場合には、図面を拡大したり縮小したりすることができる。また、図面を左右上下に移動させることもできる。また、図書の場合には、図書の表示されているページ、またはページ中の表示位置を変更することができる。
【0041】
追加検索部19には、データ表示部18に表示中の対象情報に関する詳細情報の一覧が表示される。これらの一覧に基づいて詳細情報の検索を行うことできる。例えば、データ表示部18にプラントの見取図が表示されている場合には、それぞれのエリアに配置されている構造物または機器に関する詳細情報が抽出され、これらの一覧が追加検索部19に表示される。所定の詳細情報を選択することで、詳細情報に関する対象情報がデータ表示部18に表示される。
【0042】
つまり、メインページ13では、データ表示部18に表示中の対象情報に関する詳細情報が抽出され、この詳細情報の一覧を示す追加検索部19と、対象情報に関する画像を表示するデータ表示部18とが並べて表示される。
【0043】
図5に示すように、使用者Uが所定の入力操作を行うことで、複数の画面数のデータ表示部18を表示させることができる。つまり、使用者Uは、データ表示部18の表示態様を変更することができる。例えば、図5では、4画面のデータ表示部18が表示されている。それぞれのデータ表示部18に異なる対象情報を表示させることができる。
【0044】
ブラウザショットボタン20は、現在表示中のすべての画面の表示態様を再現する再現用URLの出力を行うための選択入力部である。使用者Uは、マウスカーソル21でブラウザショットボタン20を選択し、クリック操作することで、その時点の画面の表示態様を示す再現情報が情報管理システム1に記憶される。
【0045】
図6に示すように、使用者Uがブラウザショットボタン20をクリックすることで、再現識別子としての再現用URLを示す文字列あるいはその文字列に該当する2次元コードと登録名が出力される。なお、登録名は、使用者Uが任意の名称を登録しても良いし、自動的に生成されるものでも良い。管理者である使用者U1は、再現用URLを示す文字列、2次元コード、または登録名を、作業計画書11または報告書12に記載することができる。
【0046】
作業者Wまたは他の使用者U2は、例えば、再現用URLを示す文字列をアドレスバー14に入力することで、管理者である使用者U1が実際に見ていた画面の表示態様を再現して表示させることができる。また、再現用URLを示す文字列は、検索キーワード入力欄15に入力しても良い。また、登録名をアドレスバー14または検索キーワード入力欄15に入力しても良い。さらに、再現用URLを示す2次元コードをスマートフォン4Aで撮影することでも、画面の表示態様を再現することもできる。
【0047】
図7に示すように、対象情報としての3D-CADデータを表示させる場合には、ブラウザ10の表示を3Dビューア22に切り換える。図7では、3Dビュー23とエリアマップ24と再現識別子入力部25と名称登録読込部26とビューショットボタン27とが設けられている。また、検索結果サムネイル表示部16または検索結果一覧表示部17から、所定の3D-CADデータを選択して表示させることもできる。
【0048】
例えば、データ表示部18(図4参照)にて、プラントの見取図が表示中である場合に、追加検索部19を用いて所定のエリアの詳細情報を選択する。すると、3Dビューア22に切り替わり、対応するエリアのエリアマップ24が表示される。
【0049】
使用者Uは、エリアマップ24の表示中の所定のビューポイント28を選択すると、そのビューポイント28を視点位置とした3D-CADデータの画像が3Dビュー23に表示される。この3Dビュー23では、視点(アングル)または拡大率(スケール)などの画面の表示態様を任意に変更することができる。
【0050】
再現識別子入力部25には、再現識別子としての再現用URLを示す文字列と2次元コードと登録名が入力される。入力された再現識別子に対応する対象情報の画像が、3Dビュー23またはエリアマップ24に表示される。
【0051】
名称登録読込部26には、ビューポイント28を示すビューポイント名、または、再現用URLの登録名を登録することができる。さらに、既に登録されたビューポイント名、または、再現用URLの登録名を読み込ませることができる。
【0052】
ビューショットボタン27は、3Dビュー23またはエリアマップ24に現在表示中の画面の表示態様を再現する再現用URLの出力を行うための選択入力部である。使用者Uは、マウスカーソル21でビューショットボタン27を選択し、クリック操作することで、その時点の画面の表示態様を示す再現情報が情報管理システム1に記憶される。
【0053】
使用者Uがビューショットボタン27をクリックすることで、再現識別子としての再現用URLを示す文字列と2次元コードと登録名が出力される。なお、3Dビュー23に対応する登録名は、ビューポイント名とも称される。また、3Dビュー23に対応する再現識別子が出力されると、この再現識別子に対応するビューポイント28がエリアマップ24に追加される。なお、ビューポイント名は、使用者Uが任意の名称を登録しても良いし、自動的に生成されるものでも良い。管理者である使用者U1は、再現用URLを示す文字列、2次元コード、または登録名を、作業計画書11または報告書12に記載することができる。
【0054】
図8に示すように、3Dビューア22には、3D-CADデータの他に、360度パノラマ画像である全周囲画像(全天球画像)を表示させることができる。例えば、3Dビューア22には、360度コンテンツ表示部29が設けられる。この360度コンテンツ表示部29に全周囲画像を表示させることができる。360度コンテンツ表示部29では、視点(アングル)または拡大率(スケール)などの画面の表示態様を任意に変更することができる。
【0055】
なお、作業者Wは、作業中に取得した画像を情報管理システム1に記憶させることができる。例えば、作業者Wのヘルメット8の全方位カメラ9(図1参照)によって、全周囲画像を取得して情報管理システム1に記憶させることができる。全周囲画像には、作業者Wのヘルメット8を中心として360度の範囲の対象物が写っている。なお、作業者Wのヘルメット8ではなく、三脚を用いて全方位カメラ9を現場に設置して撮影を行っても良い。
【0056】
図9に示すように、3D-CADデータの画像と、この3D-CADデータに対応する全周囲画像とを並べて表示することもできる。そして、使用者Uが、ブラウザショットボタン20をクリック操作することで、ブラウザ10の全体の表示態様が再現情報として記憶され、これに対応する再現識別子が出力される。また、使用者Uがビューショットボタン27をクリック操作することで、それぞれに対応する画面の表示態様が再現情報として記憶され、これに対応する再現識別子が出力される。
【0057】
そして、この再現識別子を使用者Uから渡された作業者Wは、再現識別子をブラウザ10(図4参照)に入力することで、使用者Uが実際に見た画面の表示態様を、そのまま見ることができる。さらに、作業者Wは、使用者Uが見ていた視点をさらに変更することができる。
【0058】
なお、作業者Wが、現場端末4を用いて見ていた画面の表示態様を、そのまま使用者Uに見せたい場合は、ブラウザショットボタン20またはビューショットボタン27を押して、再現識別子を出力させる。この再現識別子を使用者Uに送れば、使用者Uのユーザ端末3にて、作業者Wが実際に見た画面の表示態様を、そのまま見ることができる。
【0059】
図10に示すように、情報管理システム1は、作業計画書11を作成するために、過去の点検履歴を示す点検履歴表を出力することができる。点検対象がバルブなどの機器である場合において、この点検履歴表では、例えば、点検履歴の各項目に対応付けて、バルブの閉状態または開状態を示す内容、点検欠陥の良否を示す結果、点検を行った日時が登録される。また、過去の点検によって注意すべき点があれば、その項目が別個に登録される。
【0060】
図11に示すように、情報管理システム1は、作業計画書11を作成するために、作業計画表を出力することができる。点検対象がバルブなどの機器である場合において、この作業計画表では、例えば、作業計画の順序を示す項目に対応付けて、バルブが配置されている位置情報を示す座標、バルブの機器番号、バルブの機器名称、点検の内容、バルブメーカーのURLまたは再現用URLなどの参考情報が登録される。さらに、点検作業後に、点検結果、点検日時、点検担当者などに関する情報が登録される。
【0061】
なお、本実施形態では、保守点検業務に情報管理システム1を使用する態様を例示しているが、その他の態様でも良い。例えば、機器の配置設計などを行う場合に情報管理システム1を使用しても良い。さらに、作業計画書の情報または点検記録の連携を必要としない場合、例えば、機器の配置設計、仕様確認、図面・点検記録、写真の確認などの業務において、情報管理システム1の検索機能または表示履歴の機能を使用しても良い。
【0062】
なお、本実施形態では、異なる使用者U1,U2同士で同一の画面の表示態様を共有するために、情報管理システム1を用いているが、同一の使用者U1が同一の画面の表示態様を共有するために、情報管理システム1を用いても良い。例えば、所定の時点で使用者U1が見ていた画面の表示態様を示す再現識別子を記録しておき、その3ヶ月後に同一の使用者U1が再現識別子を用いて、以前表示していた表示態様を再現して表示させても良い。つまり、異なる使用者とは、異なる人物という意味の他に、異なる時点の使用者の意味を含んでいても良い。
【0063】
次に、情報管理システム1のシステム構成を図2から図3に示すブロック図を参照して説明する。
【0064】
図2に示すように、情報管理システム1は、メイン制御部30と通信部31と対象情報記憶部32と再現情報記憶部33とを備える。
【0065】
また、メイン制御部30は、画面出力部34と変更受付部35とキーワード受付部36と対象情報抽出部37と追加検索受付部38と詳細情報抽出部39と作業計画作成部40と指定受付部41と再現識別子出力部42と再現識別子受付部43と再現情報特定部44と表示態様再現部45とを備える。これらは、メモリまたはHDDに記憶されたプログラムがCPUによって実行されることで実現される。
【0066】
図3に示すように、対象情報記憶部32は、設計情報データベース46と対象物情報データベース47と現場情報データベース48と管理データベース49とを備える。再現情報記憶部33は、表示履歴データベース50を備える。これらのデータベース46~50は、メモリまたはHDDに記憶され、検索または蓄積ができるよう整理された情報の集まりである。
【0067】
本実施形態の情報管理システム1は、CPU、ROM、RAM、HDDなどのハードウェア資源を有し、CPUが各種プログラムを実行することで、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現されるコンピュータで構成される。さらに、本実施形態の情報管理方法は、プログラムをコンピュータに実行させることで実現される。
【0068】
図2に示すように、メイン制御部30は、情報管理システム1を統括的に制御する。なお、このメイン制御部30は、インターネット2を介して接続されたユーザ端末3のディスプレイ5に表示されるブラウザ10(図4参照)の制御も行う。
【0069】
通信部31は、インターネット2などの通信回線を介してユーザ端末3または現場端末4などの電子機器と通信を行う。この通信部31は、無線通信装置に搭載されても良い。また、通信部31は、所定のネットワーク機器、例えば、無線LANアクセスポイントまたはアンテナに搭載されても良い。
【0070】
対象情報記憶部32は、利用対象となる対象情報に関するデータを各種データベース46~49に記憶する。
【0071】
再現情報記憶部33は、使用者Uの変更操作に基づいて変更された画面の表示態様を再現可能な再現情報を再現識別子に対応付けて記憶する。
【0072】
画面出力部34は、対象情報に関する画面を出力する制御を行う。例えば、ユーザ端末3のディスプレイ5に表示されるブラウザ10の画面の表示の制御を行う。この画面出力部34により、メインページ13または3Dビューア22の画面がユーザ端末3に表示される。
【0073】
変更受付部35は、画面の表示態様を変更する変更操作を受け付ける。例えば、使用者Uは、マウスまたはキーボードなどの入力装置を操作して、ブラウザ10のデータ表示部18(図4参照)の表示態様を変更する操作を受け付ける。また、3D-CADデータなどのコンテンツが表示されている場合には(図9参照)、使用者Uが、マウスまたはキーボードなどの入力装置を用いて、視点(アングル)または拡大率(スケール)などの画面の表示態様を任意に変更する操作を受け付ける。
【0074】
キーワード受付部36は、任意のキーワードの入力を受け付ける。例えば、ブラウザ10の検索キーワード入力欄15(図4参照)に対する検索キーワードの入力を受け付ける。
【0075】
対象情報抽出部37は、キーワード受付部36が受け付けたキーワードに対応付けて対象情報記憶部32に記憶されている対象情報を抽出する。そして、画面出力部34が、抽出された対象情報に関する画面をユーザ端末3のディスプレイ5に出力する制御を行う。このようにすれば、使用者Uが任意のキーワードに関する対象情報を検索することができる。
【0076】
追加検索受付部38は、ユーザ端末3の画面に表示中の対象情報に関する詳細情報の検索を受け付ける。例えば、データ表示部18に表示中の対象情報に関する詳細情報の一覧が、ブラウザ10の追加検索部19に表示される(図4参照)。そして、これらの一覧に基づいて詳細情報の検索を受け付ける。例えば、使用者Uは、詳細情報の一覧から所定の詳細情報を選択する。この選択により詳細情報の検索が受け付けられる。
【0077】
詳細情報抽出部39は、追加検索受付部38が受け付けた詳細情報を対象情報記憶部32から抽出する。画面出力部34は、詳細情報抽出部39により抽出された詳細情報に関する画面を表示させる。このようにすれば、使用者Uが画面に表示中の対象情報に関する詳細情報をさらに得ることができる。
【0078】
なお、詳細情報に関する画面は、データ表示部18に表示しても良いし、データ表示部18とは別に表示しても良い。さらに、データ表示部18に表示中の対象情報を示す画面と、これに関する詳細情報を示す画面と並べて表示しても良い。
【0079】
作業計画作成部40は、作業計画書11を作成する。例えば、ユーザ端末3の画面に表示中の対象情報が、作業現場の任意のエリアに関するものである場合に、エリアの作業に関するリストを出力する。このようにすれば、作業現場の任意のエリアの点検作業などの作業計画を立てることができる。
【0080】
指定受付部41は、任意の時点の画面の表示態様の指定を受け付ける。なお、画面の表示態様の指定とは、使用者Uがブラウザショットボタン20またはビューショットボタン27をクリックすることである。ここで、再現情報記憶部33は、指定受付部が指定を受け付けた時点の画面の表示態様の再現情報を記憶する。例えば、使用者Uがブラウザショットボタン20またはビューショットボタン27をクリックすることで、その時点の画面の表示態様を示す再現情報が再現情報記憶部33に記憶される。このようにすれば、使用者Uが任意の時点の画面の表示態様を指定し、その後に任意の時点の画面の表示態様を再現することができる。
【0081】
再現識別子出力部42は、指定受付部41が任意の時点の画面の表示態様の指定を受け付けたときに、再現情報と対応付けて再現情報記憶部33に記憶された再現識別子を出力する。例えば、ユーザ端末3の画面に、再現識別子としての再現用URLを示す文字列と2次元コードと登録名を出力する(図6参照)。
【0082】
再現識別子受付部43は、再現識別子の入力を受け付ける。例えば、使用者Uから再現用URLを渡された作業者Wは、再現用URLをブラウザ10のアドレスバー14(図4参照)に、再現識別子としての再現用URLの文字列を入力する。再現識別子受付部43は、入力された再現用URLを受け付ける。
【0083】
再現情報特定部44は、再現識別子受付部43が受け付けた再現識別子に対応付けて再現情報記憶部33に記憶されている再現情報を特定する。
【0084】
表示態様再現部45は、再現情報特定部44により特定された再現情報に基づいて画面の表示態様を再現する。このようにすれば、再現識別子をキーとして画面の表示態様を再現可能することができる。
【0085】
図3に示すように、設計情報データベース46は、プラントに関する図面とCADデータとの少なくともいずれかを含む対象情報が保存される。
【0086】
設計情報データベース46には、例えば、3D-CADデータ、配管計装図(P&ID)のデータ、外形図および構造図のデータ、配置図データなどの各種データが保存される。この設計情報データベース46には、プラントに設けられる建物または設備などの設計情報を示すデータが保存される。例えば、3D-CADデータとは構造物の寸法などを含む。外形図および構造図のデータとは構造物および構造物を構成する部材に関する設計資料または仕様などを含む。配置図データとは配置情報に関する図面を含む。
【0087】
対象物情報データベース47は、プラントに設けられる対象物に関する対象情報が保存される。対象物情報データベース47は、例えば、図書データ、図面データなどの構造物に関する各種データが保存される。
【0088】
現場情報データベース48には、例えば、スキャンデータ、写真および動画のデータ、作業記録データなどの各種データが保存される。この現場情報データベース48は、プラントの運用中に追加されるレーザスキャンデータ、写真、動画の少なくともいずれかを含む対象情報が保存される。つまり、作業者Wが作業現場で現場端末4を用いて取得した各種データが保存される。例えば、現場にて撮影した写真または動画、施工後または改造後に取得したレーザスキャンデータ(例えば、点群データ)が保存される。また、巡視点検などのプラントの運用により追加されるデータを保存しても良い。このようにすれば、プラントの運用中に追加される膨大な量の対象情報を管理することができる。
【0089】
図3に示すように、管理データベース49は、対象物の属性に関する属性情報が保存される。例えば、対象物としての構造物に関連する名称または仕様などの属性情報が保存される。この管理データベース49は、対象物管理テーブルを有する(図12参照)。このようにすれば、プラントの対象物に関する情報の検索効率を向上させることができる。
【0090】
図12に示すように、対象物管理テーブルでは、複数の対象物を個々に識別可能な対象物識別情報としての対象物IDに対応付けて、各種データが登録されている。つまり、対象物管理テーブルは、対象物IDに対応付けて対象情報を登録する。このようにすれば、対象物識別情報をキーとして対象物に関する情報を管理することができる。
【0091】
例えば、対象物が配置される3次元位置を示す3D位置情報が登録される。対象物が配置されるエリアを示すエリアIDが登録される。対象物を検索するために用いる検索キーワードが登録される。対象物をカメラで撮影した画像を示す画像IDが登録される。対象物の3D-CADデータを示す3DコンテンツIDが登録される。対象物が写る全周囲画像を示す全周囲画像IDが登録される。対象物に関する各種データを取得したときの現場端末4の3次元位置を示す端末位置情報が登録される。
【0092】
使用者Uが必要とする情報を検索キーワードとしてブラウザ10(図4参照)に入力することにより、関連する対象情報が、各種データベース46~49から抽出される。そして、CADデータまたは図書データなどにおいて、対応する部分のデータ画面に表示される。また、その他の関連するCADデータ、図書データの名称、表示されたCADデータにある機器の情報などを表示することもできる。
【0093】
ここで、それぞれのデータベース46~49に保存される情報に関して、対象物ID(Tag No.)を割り付けて保存することにより、検索時に関連する対象情報を効率よく抽出することが可能となる。
【0094】
本実施形態では、作業を行う作業者Wが所持する現場端末4により対象情報(例えば、全周囲画像)が取得可能となっている。そして、対象情報記憶部32は、対象情報が取得されたときの現場端末4の位置を示す端末位置情報を対象情報に対応付けて記憶する。このようにすれば、位置情報をキーとして対象情報を検索することができる。例えば、端末位置情報をビューポイント28(図7参照)として登録する。そして、ビューポイント28を指定することで、その位置で取得された画像を表示させることができる。
【0095】
なお、現場端末4Bの全方位カメラ9により全周囲画像が対象情報として取得可能である。かつ、対象物管理テーブルに保存される端末位置情報が3次元位置情報となっている。つまり、対象情報記憶部32は、対象情報が取得されたときの現場端末4Bの高さを含む端末位置情報を対象情報に対応付けて記憶する。このようにすれば、全周囲画像を取得時の全方位カメラ9の高さ位置を把握することができるため、全周囲画像により実際の作業現場の状況を把握することができる。
【0096】
図3に示すように、表示履歴データベース50は、再現情報などのデータが保存される。この再現情報は、再現識別子と対応付けて保存される。つまり、対象情報に関する画面表示態様が表示履歴データベース50に保存される。表示履歴データベース50は、表示履歴管理テーブルを有する(図13参照)。このようにすれば、一度確認した情報に関する画面の表示態様を管理することができる。
【0097】
図13に示すように、表示履歴管理テーブルは、再現識別子としての再現用URLまたは登録名に対応付けて、再現情報としての各種データが登録されている。例えば、ブラウザ10に表示中の画面数または種類を示す画面情報が登録される。ブラウザ10に表示中の画像を個々に識別可能な画像IDが登録される。ブラウザ10に表示中の3Dコンテンツを個々に識別可能な3DコンテンツIDが登録される。ブラウザ10に表示中の3Dコンテンツの視点(アングル)または拡大率(スケール)などの表示状態が登録される。ブラウザ10に表示中の全周囲画像を個々に識別可能な全周囲画像IDが登録される。ブラウザ10に表示中の全周囲画像の視点(アングル)または拡大率(スケール)などの表示状態が登録される。つまり、本実施形態の再現情報には、画面情報と画像IDと3DコンテンツIDとその表示状態と全周囲画像IDとその表示状態とが含まれる。なお、その他のデータが再現情報に含まれても良い
【0098】
図3に示すように、本実施形態では、再現情報を表示履歴データベース50に保存する。このようにすれば、所定の使用者U1が、検討結果を報告書12に記載する情報に関して、各種データベース46~49から引き出した対象情報の画面の表示態様を保存することが可能となっている。そのため、他の使用者U2が、対象情報および検討時の表示を容易に再現できる。
【0099】
また、それぞれの再現情報に対応付けられた再現識別子を表示履歴データベース50に保存する。そして、再現識別子を異なる使用者U2または作業者Wで共有することにより、検討結果の共有も可能になっている。さらに、設備毎にCADモデル、設計図書の他、施工状態の情報、巡視点検の記録、現場映像などを対象物識別情報としての対象物IDにより紐づけて管理するとともに、関連する情報の検索を効率化することができる。
【0100】
さらに、データ表示部18に表示された対象情報、例えば、表示された図面上のバルブなどの機器を使用者Uが選択すると、選択した部分に関する詳細情報を追加検索することができる。そして、詳細情報をデータベース46~49から抽出して表示することができる。これにより、関連づけた情報を一括で検索できることから、検索時間の短縮または作業効率か向上する。
【0101】
次に、情報管理システム1が実行する情報管理処理について図14から図15のフローチャートを用いて説明する。なお、前述の図1から図13を適宜参照する。
【0102】
この処理は、一定時間毎に繰り返される処理である。この処理が繰り返されることで、情報管理システム1で情報管理方法が実行される。なお、情報管理システム1が他のメイン処理を実行中に、この処理を割り込ませて実行しても良い。
【0103】
以下の例では、情報管理システム1がユーザ端末3とやり取りをしている態様を例示するが、情報管理システム1が現場端末4とやり取りする場合でも同様の処理の流れとなる。
【0104】
図14に示すように、まず、ステップS11において、情報管理システム1のメイン制御部30は、現場端末4から対象情報の入力があるか否かを判定する。つまり、作業者Wが、作業現場で現場端末4を用いて取得した各種データの追加入力があるか否かを判定する。ここで、対象情報の入力がない場合(ステップS11がNO)は、ステップS13に進む。一方、対象情報の入力がある場合(ステップS11がYES)は、ステップS12に進む。
【0105】
ステップS12において、対象情報記憶部32は、現場端末4から入力された対象情報を現場情報データベース48に保存する。なお、その他のデータベース46,47,49に対象情報を保存しても良い。
【0106】
ステップS13において、キーワード受付部36は、ブラウザ10の検索キーワード入力欄15(図4参照)に対する検索キーワードの入力を受け付けたか否かを判定する。ここで、検索キーワードの受け付けがない場合(ステップS13がNO)は、ステップS16に進む。一方、検索キーワードの受け付けがある場合(ステップS13がYES)は、ステップS14に進む。
【0107】
ステップS14において、対象情報抽出部37は、キーワード受付部36が受け付けたキーワードに対応付けて対象情報記憶部32に記憶されている対象情報を抽出する。
【0108】
次のステップS15において、画面出力部34は、対象情報抽出部37が抽出した対象情報に関する画面を出力する制御を行う。例えば、ユーザ端末3のディスプレイ5に表示されるブラウザ10に対象情報に関する画面を表示させる。
【0109】
ステップS16において、追加検索受付部38は、ユーザ端末3の画面に表示中の対象情報に関する詳細情報の検索を受け付けたか否かを判定する。ここで、詳細情報の検索を受け付けていない場合(ステップS16がNO)は、ステップS19に進む。一方、詳細情報の検索を受け付けた場合(ステップS16がYES)は、ステップS17に進む。
【0110】
ステップS17において、詳細情報抽出部39は、追加検索受付部38が受け付けた詳細情報を対象情報記憶部32の各種データベース46~49から抽出する。
【0111】
次のステップS18において、画面出力部34は、詳細情報抽出部39が抽出した詳細情報に関する画面を出力する制御を行う。例えば、ユーザ端末3のディスプレイ5に表示されるブラウザ10に詳細情報に関する画面を表示させる。
【0112】
ステップS19において、作業計画作成部40は、点検対象のリストからなる作業計画表を表示する操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、作業計画表の表示を受け付けていない場合(ステップS19がNO)は、ステップS22に進む。一方、作業計画表の表示を受け付けた場合(ステップS19がYES)は、ステップS20に進む。
【0113】
ステップS20において、作業計画作成部40は、対象情報記憶部32の各種データベース46~49に保存された対象情報に基づいて作業計画表を作成する。
【0114】
次のステップS21において、作業計画作成部40は、作成した作業計画表に関する画面を出力する制御を行う。例えば、ユーザ端末3のディスプレイ5に表示されるブラウザ10に作業計画表に関する画面を表示させる。なお、作業計画表が記載された作業計画書11を印刷により出力しても良い。
【0115】
ステップS22において、変更受付部35は、例えば、ユーザ端末3にて画面の表示態様を変更する変更操作を受け付けたか否かを判定する。ここで、画面の表示態様の変更操作を受け付けていない場合(ステップS22がNO)は、ステップS24に進む。一方、画面の表示態様の変更操作を受け付けた場合(ステップS24がYES)は、ステップS23に進む。
【0116】
ステップS23において、画面出力部34は、変更受付部35が受け付けた変更操作に基づいて、画面の表示態様を変更する制御を行う。例えば、ユーザ端末3にて画面の表示態様を変更する。
【0117】
ステップS24において、指定受付部41は、再現識別子の出力を受け付けた否かを判定する。例えば、ユーザ端末3にてブラウザショットボタン20またはビューショットボタン27のクリック操作が行われたか否かを判定する(図5参照)。ここで、再現識別子の出力を受け付けていない場合(ステップS24がNO)は、ステップS27に進む。一方、再現識別子の出力を受け付けた場合(ステップS24がYES)は、ステップS25に進む。
【0118】
ステップS25において、再現情報記憶部33は、指定受付部41が再現識別子の出力を受け付けた時点のユーザ端末3の画面の表示態様を再現可能な再現情報を再現識別子に対応付けて記憶する。
【0119】
次のステップS26において、再現識別子出力部42は、再現情報と対応付けて再現情報記憶部33に記憶された再現識別子をユーザ端末3の画面に出力する(図6参照)。
【0120】
ステップS27において、再現識別子受付部43は、再現識別子の入力を受け付けたか否かを判定する。例えば、ユーザ端末3にて、ブラウザ10のアドレスバー14(図4参照)または再現識別子入力部25(図7参照)に再現用URLが入力されたか否かを判定する。ここで、再現識別子の入力を受け付けたていない場合(ステップS27がNO)は、処理を終了する。一方、再現識別子の入力を受け付けた場合(ステップS27がYES)は、ステップS28に進む。
【0121】
ステップS28において、再現情報特定部44は、再現識別子受付部43が受け付けた再現識別子に対応付けて再現情報記憶部33に記憶されている再現情報を特定する。
【0122】
次のステップS29において、表示態様再現部45は、再現情報特定部44により特定された再現情報に基づいて画面の表示態様を再現する。例えば、画面出力部34は、表示態様再現部45が再現した表示態様に基づいて、ユーザ端末3のディスプレイ5に表示されるブラウザ10の表示態様を制御する。そして、処理を終了する。
【0123】
なお、本実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
【0124】
本実施形態のシステムは、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、またはCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスまたはキーボードなどの入力装置と、通信インターフェースとを備える。このシステムは、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
【0125】
なお、本実施形態のシステムで実行されるプログラムは、ROMなどに予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な非一過性の記憶媒体に記憶されて提供するようにしても良い。
【0126】
また、このシステムで実行されるプログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしても良い。また、このシステムは、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワークまたは専用線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
【0127】
なお、本実施形態では、情報管理システム1とユーザ端末3と現場端末4とがインターネット2を介して互いに接続されているが、その他の態様であっても良い。例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)または携帯通信網を介して互いに接続されても良い。
【0128】
なお、使用者U1が、他の使用者U2または作業者Wと、電話などの口頭でコミュニケーションをしている場合には、他の使用者U2または作業者Wに対して、再現用URLの登録名を口頭で伝えても良い。
【0129】
なお、本実施形態では、管理者である使用者U1が、他の使用者U2に再現用URLを渡して画面の表示態様を再現可能としているが、その他の態様であっても良い。例えば、同一の使用者U1が、後日、再現用URLを用いて画面の表示態様を再現するようにしても良い。
【0130】
なお、本実施形態では、情報管理システム1が管理をする対象情報が、プラントの点検または保守に関する情報となっているが、その他の態様であっても良い。例えば、実際にあるプラント以外にも、仮想のプラントまたは計画中のプラントに関する対象物の情報を情報管理システム1で管理しても良い。さらに、プラント以外の他の施設に関する対象物の情報を情報管理システム1で管理しても良い。
【0131】
以上説明した実施形態によれば、変更操作に基づいて変更された画面の表示態様を再現可能な再現情報を再現識別子に対応付けて記憶する再現情報記憶部を備えることにより、一度確認した情報に関する画面の表示態様を容易に再現することができる。
【0132】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0133】
1…情報管理システム、2…インターネット、3…ユーザ端末、4(4A,4B)…現場端末、5…ディスプレイ、6…カメラ、7…透過型ヘッドマウントディスプレイ、8…ヘルメット、9…全方位カメラ、10…ブラウザ、11…作業計画書、12…報告書、13…メインページ、14…アドレスバー、15…検索キーワード入力欄、16…検索結果サムネイル表示部、17…検索結果一覧表示部、18…データ表示部、19…追加検索部、20…ブラウザショットボタン、21…マウスカーソル、22…3Dビューア、23…3Dビュー、24…エリアマップ、25…再現識別子入力部、26…名称登録読込部、27…ビューショットボタン、28…ビューポイント、29…360度コンテンツ表示部、30…メイン制御部、31…通信部、32…対象情報記憶部、33…再現情報記憶部、34…画面出力部、35…変更受付部、36…キーワード受付部、37…対象情報抽出部、38…追加検索受付部、39…詳細情報抽出部、40…作業計画作成部、41…指定受付部、42…再現識別子出力部、43…再現識別子受付部、44…再現情報特定部、45…表示態様再現部、46…設計情報データベース、47…対象物情報データベース、48…現場情報データベース、49…管理データベース、50…表示履歴データベース、U(U1,U2)…使用者、W…作業者。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15