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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】駐車容易化システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20230718BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20230718BHJP
   G01C 21/26 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/09 F
G01C21/26 C
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019221901
(22)【出願日】2019-12-09
(65)【公開番号】P2020109628
(43)【公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】16/226,602
(32)【優先日】2018-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(72)【発明者】
【氏名】マイケル シー.エドワーズ
(72)【発明者】
【氏名】ランドール エム.ハリス
(72)【発明者】
【氏名】ヌトニャ エル.パーカー
(72)【発明者】
【氏名】アショク ラマダス
(72)【発明者】
【氏名】橋本 弘太郎
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ エイチ.キクマ
【審査官】藤村 泰智
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-523191(JP,A)
【文献】特表2018-533809(JP,A)
【文献】特開2005-275719(JP,A)
【文献】特開2007-326428(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108597250(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109017763(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 ~ 1/16
G01C 21/26 ~ 21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車支援システムであって、
複数のセンサからセンサ情報を受信する通信インタフェースと、
前記センサ情報を使用して、複数の潜在的駐車スペースから1つ以上の利用可能駐車スペースを決定する利用可能性決定回路と、
前記利用可能駐車スペースに対応する駐車スペースパラメータを決定するパラメータ決定回路であって、センサからの情報を使用して、利用可能な駐車スペースを少なくとも部分的に妨害する障害物の存在を決定し、少なくとも部分的に妨害された利用可能な駐車場所について決定された駐車スペースパラメータに対する障害物に関する情報を含めるパラメータ決定回路と、
所与の車両に適合している1つ以上の利用可能駐車スペースを識別するために、前記所与の車両に対する車両プロファイル情報を、障害物情報を含む前記駐車スペースパラメータと比較する比較回路と、
前記所与の車両に適合する識別された利用可能駐車スペースの駐車スペースマップであって、前記所与の車両に提供可能な駐車スペースマップを生成する駐車スペースマップ生成回路と、
前記駐車スペースマップ上の識別された適合する前記利用可能駐車スペースのうちの1以上から、前記所与の車両のユーザが予約のために選択した駐車スペースを識別する駐車スペース予約を受信する通信回路であって、前記駐車スペース予約が前記所与の車両のユーザから、前記所与の車両が前記駐車スペースに到着するのに先立って受信される、通信回路と、
を備え、
前記駐車スペース予約に基づき、前記駐車支援システムは、前記ユーザが予約のために選択した前記駐車スペースが利用不可であることを反映するように、駐車スペース利用可能性データを更新し、
前記駐車支援システムは、アクティブな車両における複数のセンサおよびパッシブな車両における複数のセンサを更に備えており、前記センサは、潜在的駐車スペースについての情報を集める、
駐車支援システム。
【請求項2】
前記駐車支援システムは、車両において、前記駐車スペースマップを更新して、予約された駐車スペースが利用可能でないことを反映させる駐車容易化回路を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記駐車支援システムは、クラウド環境において、前記駐車スペースマップを更新して、予約された駐車スペースが利用可能でないことを反映させる駐車容易化回路を備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のセンサは、アクティブな車両におけるセンサ、パッシブな車両におけるセンサ、およびインフラ要素のセンサを備えている、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
駐車支援の方法であって、
駐車支援システムにより
決定されたエリアにおいて、1つ以上の利用可能駐車スペースを探し当てるために、複数のセンサからの情報を使用することと、
利用可能な駐車スペースを少なくとも部分的に妨害する障害物の存在を決定するために、センサからの情報を使用することと、
前記利用可能駐車スペースのそれぞれに対する駐車スペースパラメータを生成するために、探し当てた前記利用可能駐車スペースを特徴付けることであって、妨害された駐車場所に対する駐車スペースパラメータは障害物に関する情報を含む、特徴付けることと、
利用可能駐車スペースの標識と、前記利用可能駐車スペースの場所と、前記利用可能駐車スペースに対する駐車スペースパラメータと、を備えている駐車スペースマップを生成することと、
前記決定されたエリアにおいて駐車しようとしている車両に適合している1つ以上の利用可能駐車スペースのみが利用可能駐車スペースとして含まれるように、前記駐車スペースパラメータに基づいて前記駐車スペースマップを選別することと、
選別された前記駐車スペースマップを、前記車両の乗員が見られるように、前記車両のユーザインタフェースに提供することと、
選別された前記駐車スペースマップ上の適合する前記利用可能駐車スペースから、前記車両の乗員が予約のために選択した駐車スペースを識別する駐車スペース予約を受信することであって、前記駐車スペース予約が前記車両の乗員から、前記車両が予約のために選択された前記駐車スペースに到着するのに先立って受信される、受信することと、
前記駐車スペース予約に基づき、前記車両の乗員が予約のために選択した前記駐車スペースが利用不可であることを反映するように、選別された前記駐車スペースマップを更新することと、
を含み、
駐車スペースパラメータが、駐車スペースの長さ、幅、および高さのうちの少なくとも1つを備え、第1の駐車スペースに対する駐車スペースパラメータが、前記第1の駐車スペースに隣接して駐車している車両の近接センサから測定値を取ることにより決定される、方法。
【請求項6】
前記選別することが、
1台以上の車両のそれぞれに対するプロファイルであって、それぞれが各車両に対する詳述データを含んでいるプロファイルを得ることと、
前記車両のための1つ以上の適合している駐車スペースを識別するために、前記1台以上の車両のそれぞれに対する前記プロファイルを、利用可能駐車スペースに対する前記駐車スペースパラメータと比較することと、
を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記選別することが、前記決定されたエリアにおいて駐車しようとしている複数の車両に対するプロファイルであって、それぞれがその対応する車両に対する詳述データを含んでいるプロファイルを得ることと、前記決定されたエリアにおいて駐車しようとしている前記複数の車両のうちの1台以上に適合している1つ以上の駐車スペースを識別するために、前記複数の車両のそれぞれに対する前記プロファイルを、前記決定されたエリアにおける利用可能駐車スペースに対する前記駐車スペースパラメータと比較することと、を更に含み、
前記提供することが、前記選別された駐車スペースマップを、前記複数の車両に送信することを更に含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
選択された駐車スペースのユーザ入力を受け取るユーザインタフェースであって、車両のナビゲーションシステムが前記選択された駐車スペースに前記車両を導くための指示を生成できるように、選択を前記ナビゲーションシステムに提供するユーザインタフェースを更に備えている、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記車両の乗員から予約を受信したときに、予約のために選択された前記駐車スペースのための支払を受領することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
予約のために選択された識別された前記駐車スペースが利用不可であることを反映するように選別された前記駐車スペースマップを更新することが、前記予約を受信したときに、選別された前記駐車スペースマップを更新することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記駐車スペース予約が更に、前記予約の時間期間を備えており、前記駐車スペースが利用不可であることを反映するように、選別された前記駐車スペースマップを更新することが、前記予約の時間期間のみにわたり、前記駐車スペースが利用不可であることを反映させることを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記車両が予約のために選択された前記駐車スペースに駐車することが許可されていることを確認するために、前記車両のための車両識別子を使用することを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
電子サインであって、前記電子サインに対応する駐車スペースの予約の状態を示す電子サインを使用することを更に含み、前記電子サインに対応する駐車スペースの予約の状態に基づいて、前記電子サインの表示が更新される、請求項5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、全体的にはキラー技術(駐車スペース探しの困難さを解消する技術)およびインフラ技術に関する。より特別には、種々の実施形態は、乗用車と他の車両のための、駐車スペースの場所探しとアクセスを容易にするためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
世界の自動車販売は、過去の20年間で2倍以上になり、乗用車の世界の販売は、2018年には8,100万台を超えると推定されている。米国と中国は、世界における典型的な最大自動車市場であり、乗用車の米国での販売は現在、1年で約700万台である。これは、多くの大都市エリアが体験した都市の復興と組み合わされて、駐車に関する増大した課題に繋がった。不動産の増大するコストは、(都市)開発者が、十分な駐車のための十分なスペースを提供することをより難しくすることで、問題を悪化させている。最近の研究では、米国で自動車を運転する人は、道路上、駐車ロット、または駐車ガレージにおける駐車スペースを探すのに、年当たり平均17時間を費やしていることが示されている。この数字は、ニューヨーク、ロサンゼルス、およびサンフランシスコのような大都市では更に大きくなり、駐車場所を探すために、年当たり80から100時間を超える時間を費やしているおそれがある。
【0003】
最近の調査では、調査された6千人の米国の運転手の63%が、駐車の問題のために、目的地へ運転していくことを回避したことが報告されている。これには、駐車場がないために特別なショッピングの目的地を回避したり、レジャーやスポーツイベントを取りやめたりすることが含まれている。当該調査には、回答者の42%が、駐車場の問題が原因で約束を守れなかった経験をし、約1/4の人が、駐車場スペースを見つけられないことによる不満から路上で激怒を経験したことも報告されている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の簡単な概要
開示される技術の種々の実施形態によれば、駐車支援システムは、複数のセンサからセンサ情報を受信する通信インタフェースと、複数の潜在的駐車スペースから、1つ以上の利用可能駐車スペースを決定するために、センサ情報を使用する利用可能性決定回路と、利用可能駐車スペースに対応する駐車スペースパラメータを決定するパラメータ決定回路と、所与の車両に適合している1つ以上の利用可能駐車スペースを識別するために、該所与の車両に対する車両プロファイル情報を、駐車スペースパラメータと比較する比較回路と、利用可能な識別された、該所与の車両に適合している利用可能駐車スペースの駐車スペースマップであって、該所与の車両に提供可能な駐車スペースマップを生成する駐車スペースマップ生成回路を含んでもよい。
【0005】
駐車支援システムは、車両においてまたはクラウド環境において駐車容易化回路を含んでもよい。複数のセンサは、アクティブな車両におけるセンサ、パッシブな車両におけるセンサ、およびインフラ要素のセンサのうちの少なくとも1つを含んでもよい。センサは、イメージセンサおよび近接センサのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0006】
駐車支援システムは、アクティブな車両における複数のセンサおよびパッシブな車両における複数のセンサを更に含むことができ、センサは、潜在的駐車スペースについての情報を集める。
【0007】
駐車容易化回路を使用する協働駐車支援の方法は、決定されたエリアにおいて、1つ以上の利用可能駐車スペースを探し当てるために、複数のセンサからの情報を使用することと、利用可能駐車スペースのそれぞれに対する駐車スペースパラメータを生成するために、探し当てた利用可能駐車スペースを特徴付けることと、利用可能駐車スペースの標識、利用可能駐車スペースの場所、および利用可能駐車スペースに対する駐車スペースパラメータを備えている駐車スペースマップを生成することと、決定されたエリアにおいて駐車しようとしている車両に適合している1つ以上の利用可能駐車スペースのみが利用可能駐車スペースとして含まれるように、駐車スペースパラメータに基づいて駐車スペースマップを選別することと、選別された駐車スペースマップを、車両のユーザインタフェースに提供することを含んでもよい。
【0008】
選別することは、1台以上の車両のそれぞれに対するプロファイルであって、各車両に対する詳述データを含んでいるプロファイルを得ることと、車両のための1つ以上の適合駐車スペースを識別するために、1台以上の車両のそれぞれに対するプロファイルを、利用可能駐車スペースに対する駐車スペースパラメータと比較することを含んでもよい。選別することは、決定されたエリアにおいて駐車しようとしている複数の車両に対するプロファイルであって、それぞれがその対応する車両に対する詳述データを含んでいるプロファイルを得ることと、決定されたエリアにおいて駐車しようとしている複数の車両のうちの1台以上に適合している1つ以上の駐車スペースを識別するために、複数の車両のそれぞれに対するプロファイルを、決定されたエリアにおける利用可能駐車スペースに対する駐車スペースパラメータと比較することを更に含むことができ、提供することは、選別された駐車スペースマップを、複数の車両に送信することを更に含んでもよい。
【0009】
駐車スペースマップは車両の外部で生成されてく、インフラ要素からまたは他の車両から該車両に送信されてもよい。ユーザインタフェースは、駐車スペースマップを、車両のユーザに表示できる。駐車スペース利用可能性を、アクティブな車両、パッシブな車両、およびインフラ要素のうちの少なくとも1つのセンサからのセンサ情報を使用して決定できる。
【0010】
ユーザインタフェースは、選択された駐車スペースのユーザ入力を受け取ることができ、ナビゲーションシステムが、車両を選択された駐車スペースに導くための指示を生成できるように、車両のナビゲーションシステムにその選択を提供できる。ユーザインタフェースは、選択された駐車スペースのユーザ入力を受け取ることができ、ユーザの車両のために駐車スペースを予約するために、その選択を駐車容易化回路に提供できる。
【0011】
複数のセンサは、アクティブな車両におけるセンサ、パッシブな車両におけるセンサ、およびインフラ要素のセンサのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0012】
駐車容易化回路は、予約されている駐車スペースが利用不可であることを反映している駐車スペースマップを更新できる。駐車スペースパラメータは、駐車スペースの長さ、幅、および高さの少なくとも1つを含んでもよい。第1の駐車スペースに対する駐車スペースパラメータを、第1の駐車スペースに隣接して駐車している車両の近接センサから測定値を取ることにより決定できる。
【0013】
決定されたエリアは、地理的エリア、ジオフェンスエリア(仮想的な境界線で囲まれたエリア)、会場、車両の周りの近接地、目的地の周りの近接地、および駐車設備の少なくとも1つであってよい。
【0014】
開示される技術の他の特徴と態様は、開示される技術の実施形態に従う特徴を例として示している添付の図面を参照しながら、下記の詳細な記述から、明白になるであろう。発明の概要は、本開示に記述される如何なる発明の範囲を制限することも意図されておらず、これらは、ここに添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0015】
図面の簡単な説明
1つ以上の種々の実施形態に従って、本開示を下記の図を参照して詳細に記述する。図は、例示の目的のみのために提供され、典型的または例としての実施形態を単に示しているに過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示に開示されるシステムおよび方法の実施形態が実現されてもよい、例としての車両の模式表現である。
【0017】
図2】本開示に開示されるシステムおよび方法の一実施形態に従う、車両内駐車容易化システムのための例としてのアーキテクチャを示している。
【0018】
図3】一実施形態に従う、駐車容易化システムの、例としての高レベル動作を示している。
【0019】
図4】種々の実施形態に従う、駐車容易化システムの例を示している。
【0020】
図5】一実施形態に従う、駐車容易化のための例としてのプロセスを示している。
【0021】
図6】一実施形態に従う、駐車を容易化するためのプロセスの他の例を示している。
【0022】
図7】一実施形態に従う、ユーザが駐車設備において空き駐車スペースを探している、例としてのシナリオを示している。
【0023】
図8】一実施形態に従う、駐車シナリオの他の例を示している。
【0024】
図9】一実施形態に従う、駐車スペース制限の他の例を示している。
【0025】
図10】一実施形態に従う、駐車スペース制限の更に他の例を示している。
【0026】
図11】本開示に記述される実施形態の種々の特徴を実現するために使用されてもよい、例としての演算構成要素である。
【0027】
図はすべてを網羅しているわけではなく、また本開示を、開示されている正確な形状に制限しない。
【発明を実施するための形態】
【0028】
詳細な説明
本開示に開示されるシステムおよび方法の実施形態は、車両のための1つ以上の適切な駐車スペースを識別すること、それを探し当てること、および、そこに導くこと、を容易化するように構成されてもよい。駐車容易化システムは、利用可能駐車スペース、または、短時間期間内に利用可能になると予測される駐車スペースを識別して、それらを探し当て、これらの駐車スペースについての情報をユーザグループと共有するために、実現されてもよい。駐車容易化システムは、特別な地理的エリアまたはジオロケーション(地理的位置)内の利用可能駐車スペースを識別してもよい。例えば、駐車容易化システムは、都市、郵便番号、地域、ジオフェンス、または他の定義されたエリア内のすべての駐車スペースを識別できる。
【0029】
駐車容易化システムは、車両ベースの、サーバもしくはクラウドベースの、または他の、演算もしくは処理システムであって、潜在的駐車スペースについて複数のセンサからの情報を受信するものであってもよい。駐車容易化システムはこの情報を評価して、可能な駐車スペースであって、ユーザが利用可能であってよいもの、を識別する。また、長さ、幅、高さ、場所、または他の制限(例えば、障害者用、小型用、または他の制限)のような駐車スペースパラメータを決定でき、対応する駐車スペースと関連付けることができる。
【0030】
駐車スペースマップを、利用可能駐車スペースを示すように生成してもよく、関連する駐車スペースパラメータをユーザに示してもよい。ユーザまたは車両が利用可能駐車場所を識別して選択することを可能にし、現在の場所から利用可能駐車スポットまでのナビゲーション情報を提供するように、システムを構成してもよい。また、システムを、リアルタイムな駐車スペースマップを更新して維持するように構成してもよい。
【0031】
本開示に開示されるシステムおよび方法を、多数の互いに異なる車両および車両タイプの何れとともに実現してもよい。例えば、本開示に開示されるシステムおよび方法を、自動車、トラック、オートバイ、RV車、および他の類似のオンロード車両またはオフロード車両とともに使用してもよい。加えて、本開示に開示される原理をまた、他のタイプの車両に対しても拡張してもよい。例としてのハイブリッド電気車両(HEV)であって、開示される技術の実施形態が実現されうるHEVが図1に示されている。図1を参照して記述される例は、ハイブリッドタイプの車両であるが、駐車を容易化するためのシステムおよび方法を、ガソリンもしくはディーゼル動力車両、燃料電池車両、電気車両、または他の車両を含む他のタイプの車両において実現してもよい。
【0032】
図1は、車両の駆動システムを例示しており、この駆動システムは、内燃機関14と、1つ以上の電気モータ22(発電機としても働くことができる)を動力供給源として含んでもよい。内燃機関14とモータ22により生成される駆動力を、トルクコンバータ16、トランスミッション18、差動歯車装置28、および車軸対30を介して、1つ以上の車輪34に伝達してもよい。
【0033】
HEVとして、車両2は、走行のための駆動供給源としての機関14とモータ22の何れかまたは両者により駆動/動力供給されうる。例えば、第1走行モードは、動力供給源として内燃機関14のみを使用する、機関のみ走行モードであってよい。第2走行モードは、動力供給源としてモータ22のみを使用する、EV走行モードであってよい。第3走行モードは、動力供給源として機関14とモータ22を使用する、HEV走行モードであってよい。機関のみ走行モードおよびHEV走行モードにおいては、車両2は、少なくとも内燃機関14により生成される原動力に依存し、機関14と係合するクラッチ15を含んでもよい。EV走行モードにおいては、車両2は、モータ22により生成される原動力により動力供給され、一方、機関14を停止してもよく、クラッチ15を係合解除してもよい。
【0034】
機関14は、燃料が燃焼室内に噴射されて燃焼される、ガソリン、ディーゼル、または類似の動力式機関などのような、内燃機関であってよい。例えば、余分な熱を機関14から除去することなどにより機関14を冷却するために、冷却システム12を設けてもよい。例えば、冷却システム12を、ラディエータ、水ポンプ、および一連の冷却チャネルを含むように実現してもよい。動作時、水ポンプは、機関から余分な熱を吸収するために、機関14を通して冷媒を循環させる。熱せられた冷媒は、冷媒から熱を除去するためにラディエータを通して循環され、冷たくなった冷媒は次いで、機関を通して再循環されうる。また、ラディエータの冷却能力を増大するためにファンを含めてもよい。水ポンプは、幾つかの例においてはファンも更に、機関14のドライブシャフトへの直接または間接的な結合を介して動作してもよい。他の適用においては、水ポンプとファンの何れかまたは両者を、バッテリ44からのような電流により動作させてもよい。
【0035】
機関14の駆動(出力トルク)を制御するために、出力制御回路14Aを設けてもよい。出力制御回路14Aは、燃料噴射を制御する電子スロットル弁を制御するためのスロットルアクチュエータ、点火タイミングを制御する点火装置などを含んでもよい。出力制御回路14Aは、下記に記述される電子制御ユニット50から供給されるコマンド制御信号に従って、機関14の出力制御を行ってもよい。そのような出力制御は、例えば、スロットル制御、燃料噴射制御、および点火タイミング制御を含んでもよい。
【0036】
また、車両2において動力を提供するためにモータ22を使用してもよく、モータ22はバッテリ44を介して電力を受ける。バッテリ44を、1つ以上のバッテリとして、または、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオンバッテリ、容量性蓄電装置などを含む、他の蓄電装置として実現してもよい。バッテリ44を、内燃機関14からエネルギを受け取るバッテリ充電器45により充電してもよい。例えば、内燃機関14の動作の結果として電流を生成するために、交流発電機または発電機を内燃機関14のドライブシャフトに直接または間接的に結合してもよい。クラッチを、バッテリ充電器45との係合/係合を解除するために含めてもよい。また、バッテリ44を、例えば、回生制動、または、モータ22が発電機として動作する惰走、などにより、モータ22によって充電してもよい。
【0037】
車両を動かし車両速度を調整するための原動力を生成するために、モータ22に、バッテリ44により電力供給してもよい。モータ22はまた、例えば、惰走または制動のときなどに、電力を生成するための発電機として機能してもよい。また、バッテリ44を、車両における他の電気または電子システムに電力を供給するために使用してもよい。モータ22を、インバータ42を介してバッテリ44に接続してもよい。バッテリ44は、例えば、1つ以上のバッテリ、容量性蓄電ユニット、または、モータ22に電力供給するのに使用可能な電気エネルギを蓄えるために適切な他の蓄電池を含んでもよい。バッテリ44が1つ以上のバッテリを使用して実現されるときは、バッテリは、例えば、ニッケル金属水素電池、リチウムイオンバッテリ、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、リチウムイオンポリマバッテリ、および他のタイプのバッテリを含んでもよい。
【0038】
電子制御ユニット50(下記に記述される)を含めてもよく、電子制御ユニット50は、他の車両構成要素と共に、車両の電気駆動構成要素を制御してもよい。例えば、電子制御ユニット50はインバータ42を制御してもよく、モータ22に供給される駆動電流を調整してもよく、回生惰走および制動の間、モータ22から受け取る電流を調整してもよい。より特別な例として、モータ22の出力トルクを、インバータ42を通して電子制御ユニット50により増大または減少してもよい。
【0039】
機関14およびモータ22からのトランスミッション18への動力の印加を制御するために、トルクコンバータ16を含めてもよい。トルクコンバータ16は、回転力を動力供給源からドライブシャフトにトランスミッションを介して転送する粘性流体継手を含んでもよい。トルクコンバータ16は、従来のトルクコンバータまたはロックアップトルクコンバータを含んでもよい。他の実施形態においては、機械的クラッチを、トルクコンバータ16の代わりに使用してもよい。
【0040】
機関14を車両のドライブトレインに係合し、および、ドライブトレインとの係合を解除するために、クラッチ15を含めてもよい。示されている例においては、機関14の出力部材であるクランクシャフト32を、クラッチ15を介して、モータ22とトルクコンバータ16に選択的に結合してもよい。クラッチ15を、例えば、その係合が油圧アクチュエータのようなアクチュエータにより制御される、多層ディスクタイプの油圧式摩擦係合装置として実現してもよい。クラッチ15を、その係合状態が、クラッチに印加される圧力により、完全な係合、スリップ係合、および完全な係合の解除となるように、制御してもよい。例えば、クラッチ15のトルク容量を、油圧制御回路(例示されていない)から供給される油圧に従って制御してもよい。クラッチ15が係合されると、クランクシャフト32とトルクコンバータ16との間の動力伝達経路に動力の伝達が提供される。一方、クラッチ15が係合されてないときは、機関14からの動力は、トルクコンバータ16に渡されない。スリップ係合状態においては、クラッチ15は係合され、動力は、クラッチ15のトルク容量(トランスミッショントルク)に従って、トルクコンバータ16に提供される。
【0041】
上記に間接的に示したように、車両2は、電子制御ユニット50を含んでもよい。電子制御ユニット50は、車両動作の種々の態様を制御するための回路を含んでもよい。電子制御ユニット50は、例えば、1つ以上の処理ユニット(例えば、マイクロプロセッサ)、メモリストレージ(例えば、RAM、ROMなど)、およびI/O装置を含むマイクロコンピュータを含んでもよい。電子制御ユニット50の処理ユニットは、車両における1つ以上の電気システムまたはサブシステムを制御するために、メモリに格納されている命令を実行する。電子制御ユニット50は、例えば、電子機関制御モジュール、パワートレイン制御モジュール、トランスミッション制御モジュール、サスペンション制御モジュール、車体制御モジュールなどのような複数の電子制御ユニットを含んでもよい。更なる例として、ドア、ドアのロック、点灯、マンマシンインタフェース、運行制御、テレマティックス、制動システム(例えば、ABSまたはESC)、バッテリ管理システムなどのようなシステムおよび機能を制御するために、電子制御ユニットを含めてもよい。これらの種々の制御ユニットを、2つ以上の別個の電子制御ユニットを使用して、または単一の電子制御ユニットを使用して、実現してもよい。
【0042】
図1に示されている例においては、電子制御ユニット50は、車両2に含まれている複数のセンサから情報を受信する。例えば、電子制御ユニット50は、車両動作状況もしくは特性を示す信号、または、車両動作状況もしくは特性を導出するのに使用できる信号を受信できる。これらは、次のものに制限されないが、アクセル動作量、ACC、内燃機関14の回転速度(機関RPM)、N、モータ22の回転速度(モータ回転速度)、NMG、および車両速度、Nを含んでもよい。これらはまた、トルクコンバータ16出力、N(例えば、モータ出力を示す出力amps)、ブレーキ動作量/圧力、B、バッテリSOC(つまり、SOCセンサにより検出されるバッテリ44の充電量)を含んでもよい。
【0043】
従って、車両2は、車両の内部または外部の種々の状況を検出し、感知された状況を機関制御ユニット50(これはまた、1つまたは複数の個々の制御回路として実現できる)に提供するために使用できる、複数のセンサ52を含んでもよい。一実施形態においては、例えば、燃料効率、E、モータ効率、EMG、ハイブリッド(内燃機関14+MG12)効率、加速度、ACCなどの、1つ以上の状況を、直接または間接的に検出するために、センサ52を含めてもよい。
【0044】
幾つかの実施形態においては、センサ52の1つ以上は、電子制御ユニット50に提供されうる追加的情報に対する結果を演算するために、それ自身の処理能力を含んでもよい。他の実施形態においては、1つ以上のセンサは、電子制御ユニット50に未処理データのみを提供するデータを集めるだけのセンサであってよい。更なる実施形態においては、電子制御ユニット50に未処理データと処理済みデータの組み合わせを提供するハイブリッドセンサを含めてもよい。センサ52は、アナログ出力またはデジタル出力を提供してもよい。
【0045】
車両の状況を検出するだけでなく、外部の状況を検出するためにも、センサ52を含めてもよい。外部の状況を検出するために使用されうるセンサは、例えば、ソナー、レーダー、ライダー、または他の車両近接センサ、およびカメラ、または他のイメージセンサを含んでもよい。例えば、現在の速度制限を示す交通標識、道路の湾曲、他の車両、駐車スペース、障害物、などを検出するために、イメージセンサを使用してもよい。更に他のセンサは、道路の勾配を検出できるものを含んでもよい。受動的な環境対象物を能動的に検出するために幾つかのセンサを使用可能でありながら、能動的対象物、例えば、データもしくは他の情報を能動的に送信および/または受信してもよいスマートロードを実現するために使用される対象物、を検出するために他のセンサを含んで使用可能である。
【0046】
図1の例は、開示される技術の実施形態を実現できる車両の例として、例示の目的のみのために提供されている。この記述を読んだ、この技術における当業者は、開示される実施形態が他の車両プラットフォームでどのように実現可能かを理解するであろう。
【0047】
図2は、本開示に記述されるシステムおよび方法の一実施形態に従う、駐車支援システムのための、例としてのアーキテクチャを示している。ここで図2を参照すると、この例においては、駐車支援システム200は、駐車容易化回路210、複数のセンサ152、および複数の車両システム158を含んでいる。センサ152と車両システム158は、有線またはワイヤレス通信インタフェースを介して駐車容易化回路210と通信してもよい。センサ152と車両システム158は、駐車容易化回路210と通信するように示されているが、それらは、互いに、また、他の車両システムと、通信してもよい。幾つかの実施形態においては、駐車容易化回路210を、例えば電子制御ユニット50のような、ECUまたはECUの一部として実現してもよい。他の実施形態においては、駐車容易化回路210を、ECUとは独立して実現してもよい。
【0048】
この例における駐車容易化回路210は、通信回路201、決定回路203(この例においては、プロセッサ206とメモリ208を含んでいる)、および電力供給源212を含んでいる。駐車容易化回路210の構成要素は、データバスを介して互いに通信するように例示されており、しかしながら他の通信インタフェースが含まれてもよい。この例における駐車容易化回路210はまた、駐車容易化回路210を動作させるためにユーザがアクセス可能なユーザインタフェース205を含んでいる。また、または代替的に、例えば車両のナビゲーションシステム、エンターテイメントシステム、ヘッドユニット、などのような、他の入力および表示機構を介してユーザインタフェースを達成してもよい。
【0049】
プロセッサ206は、GPU、CPU、マイクロプロセッサ、または任意の他の適切な処理システムを含んでもよい。メモリ208は、任意の他の適切な情報と共に、較正パラメータ、画像(解析または履歴)、ポイントパラメータ、命令、およびプロセッサ206のための変数を格納するために使用されうるメモリまたはデータストレージの1つ以上の種々の形式(例えば、フラッシュ、RAMなど)を含んでもよい。メモリ208を、1つ以上の異なるタイプのメモリの1つ以上のモジュールから構成してもよく、プロセッサ206により駐車容易化回路210を動作させるのに使用されてもよい動作命令と共に、データおよび他の情報を格納するように構成してもよい。
【0050】
図2の例はプロセッサとメモリ回路を使用して示されているが、本開示に開示される回路を参照して後述されるように、決定回路203を、例えば、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを含む回路の任意の形状を利用して実現してもよい。更なる例として、駐車容易化回路210を構成するために、1つ以上のプロセッサ、コントローラ、ASIC、PLA、PAL、CPLD、FPGA、論理構成要素、ソフトウェアルーチン、または他の機構を実現してもよい。
【0051】
通信回路201は、関連付けられているアンテナ214を有するワイヤレストランシーバ回路202と、関連付けられている配線データポート(図示されてない)を有する有線I/Oインタフェース204の何れかまたは両者を含んでいる。この例が示すように、駐車容易化回路210との通信は、有線とワイヤレス通信回路201の何れかまたは両者を含んでもよい。ワイヤレストランシーバ回路202は、多数の通信プロトコル、例えば、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC(登録商標))、Zigbee(登録商標)、および、多数の他のワイヤレス通信プロトコルの何れか、を介したワイヤレス通信を可能にする送信機と受信機(図示されてない)を含んでもよく、当該多数の他のワイヤレス通信プロトコルは、標準化されているか、所有権があるか、オープンであるか、ポイントツーポイントであるか、ネットワーク化されているか、または、それ以外であるかを問わない。アンテナ214はワイヤレストランシーバ回路202に結合され、ワイヤレストランシーバ回路202により、無線信号を受信すると共に、ワイヤレストランシーバ回路202が接続されているワイヤレス装置に無線信号をワイヤレスで送信するために使用される。これらのRF信号は、駐車容易化回路210によりセンサ152および車両システム158のような他のエンティティに送信されまたはそれらのエンティティから受信するほとんどすべての種類の情報を含んでもよい。
【0052】
有線I/Oインタフェース204は、他の装置との配線通信のための送信機と受信機(図示されてない)を含んでもよい。例えば、有線I/Oインタフェース204は、センサ152および車両システム158を含む、他の構成要素への配線インタフェースを提供できる。有線I/Oインタフェース204は、Ethernet(登録商標)を使用して、または、多数の他の有線通信プロトコルを使用して、他の装置と通信でき、当該多数の他の有線通信プロトコルは、標準化されているか、所有権があるか、オープンであるか、ポイントツーポイントであるか、ネットワーク化されているか、または、それ以外であるかを問わない。
【0053】
電力供給源212は、(例えば、再充電式であるか一次バッテリであるかを問わず、少し例を挙げれば、リチウムイオン、リチウムポリマー、ニッケル金属水素(NiMH)、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiH)のような)1つ以上のバッテリ、パワーコネクタ(例えば、車両供給電力などに接続するための)、およびエネルギハーベスタ(例えば、太陽電池、圧電システムなど)を含んでもよく、または他の適切な電力供給源を含んでもよい。
【0054】
センサ152は、例えば、図1の例を参照して上述したようなセンサ52を含んでもよい。センサ52は、追加的センサを含んでもよく、当該追加的センサは、駐車容易化システム200が実現される標準車両10上に含まれてもよく、または含まれなくてもよい。示されている例においては、センサ152は、車両加速度センサ212、車両速度センサ214、車両のロール(横揺れ)、ピッチ(縦揺れ)、およびヨー(偏揺れ)を検出するための3軸加速度計222のような加速度計、車両間隔センサ224、駐車センサ226、およびカメラ228(例えば、空き駐車スペースを検出して、可能な駐車スペースの画像を提供するため)を含んでいる。駐車支援システム200の所与の実施形態に対して適切かもしれないときには、追加的センサ232を含めることもできる。駐車センサ226は、例えば、赤外線、レーダー、ライダー、ソナー、または他の類似の距離測定または対象物検出センサを含んでもよい。
【0055】
車両システム158は、車両の種々の態様およびその性能を制御または監視するために使用される多数の異なる車両構成要素またはサブシステムの何れかを含んでもよい。この例においては、車両システム158は、GPS、スマートフォン(例えば、直接、またはAndroid(登録商標) Autoのようなヘッドユニットインタフェースを介して)または他の車両測位システム118と、エンターテイメントシステム114と、ヘッドユニット116と、他のインタフェースまたは入力/出力装置112と、を含んでいる。幾つかの実施形態においては、これらの幾つかまたはすべては、例えば、ナビゲーション、エンターテインメント、電話、車両設定、および他の機能の1つ以上を含んでいるヘッドユニットのような、単一のシステムに統合できる。
【0056】
動作の間、駐車容易化回路210は、支援モードを起動すべきかどうかを決定するために、種々の車両センサから情報を受信してもよい。駐車容易化回路210とセンサ152との間で、および駐車容易化回路210と車両システム158との間で、情報を送受信するために、通信回路201を使用してもよい。また、センサ152は、車両システム158と直接または間接的に(例えば、通信回路201または他を介して)通信してもよい。
【0057】
種々の実施形態においては、駐車容易化モードを起動するかどうかを決定するのに使用される、センサ152からのデータおよび他の情報を受信するように、通信回路201を構成してもよい。追加的に、駐車容易化モードに入ることの一部として、起動信号または他の起動情報を種々の車両システム158に送るために通信回路201を使用してもよい。
【0058】
図3は、一実施形態に従う、駐車容易化システムの、例としての高レベル動作を示している。種々の実施形態においては、利用可能駐車スペース、または短い時間期間内に利用可能になることが予測される駐車スペースを識別し、それらを探し当て、これらの駐車スペースについての情報をユーザグループと共有するために、駐車容易化システムを使用してもよい。例えば、駐車容易化システムは、複数のセンサから潜在的駐車スペースについての情報を受信する、車両ベースの、サーバもしくはクラウドベースの、または、他の、演算または処理システムであってよい。駐車容易化システムはこの情報を評価して、ユーザが利用可能でありうる、可能な駐車スペースを識別する。また、長さ、幅、場所、制限(例えば、障害者用、小型用、または他の制限)のような駐車スペースパラメータを決定してもよく、対応する駐車スペースと関連付けてもよい。
【0059】
ここで図3を参照すると、動作322において、駐車容易化システムは、特別な地理的エリアまたはジオロケーション内の利用可能駐車スペースを識別する。例えば、駐車容易化システムは、都市、郵便番号、地域、ジオフェンス、または他の定義されたエリア内のすべての駐車スペースを識別できる。幾つかの適用においては、駐車容易化システムは、特別な車両の所与の範囲(例えば、半径)内、特別な駐車ロットを有している会場または目的地の範囲内または特別な駐車ガレージ内、駐車ロットまたは駐車ガレージの区画内、などにおける利用可能駐車スペースを識別できる。この情報は、例えば、アクティブなまたは走行中の車両、パッシブなまたは駐車中の車両、インフラ要素、などの場所におけるセンサから収集されたセンサ情報に基づいて集めることができる。
【0060】
動作324において、駐車容易化システムは、利用可能駐車スペースの駐車スペースマップを作成して、このマップをユーザ車両と共有する。例えば、特別な目的地に向けて走行しているユーザは、その目的地における、またはその目的地に近い利用可能駐車スペースの駐車スペースマップを要求してもよい。幾つかの実施形態において、このことは、車両ナビゲーションシステムを通して、ユーザが可能/不可にできる特徴であってよい。例えば、駐車スペースマップの要求/検索は、目的地を入力すると自動的に起こるように、車両ナビゲーションシステムにおける設定メニュにおいて選択されるモードであってよい。他の例として、ユーザは、ユーザの現在の場所から所与の半径内の利用可能スペースを示す駐車スペースマップを要求してもよく、ユーザの場所が変わると駐車スペースマップを更新してもよい。利用可能性が変化するとマップが自動的に更新されるように、駐車容易化システムを設定できる。
【0061】
幾つかの実施形態においては、駐車容易化回路210が複数のセンサからの入力を受信することなどにより、駐車スペースマップの生成が、車両において起こるようにしてもよい。他の実施形態においては、駐車スペースマップは他の車両により生成されて、ユーザの車両と共有されてもよく、または、駐車スペースマップは、クラウドにおいて、または、ユーザの車両から離れた他の場所において、生成されてもよい。
【0062】
駐車スペースマップを受信すると、ユーザはマップを見て駐車スペースを選択してもよい。動作326において、駐車容易化システムは駐車スペースのユーザ選択を受け取り、識別されたスペースにユーザを導くためのナビゲーション情報を提供する。幾つかの実施形態においては、選択は、車両ヘッドユニット、ナビゲーションシステム、または他の車両システム(例えば、表示/ヘッドユニット116、ナビゲーションシステム118、ユーザインタフェース112のためのエンターテイメントシステム114)を介して行うことができ、駐車容易化システムに提供できる。方向ターンバイターン指示を、例えば、車両ナビゲーションシステム(例えば、ナビゲーションシステム118)、または、他の通信インタフェース(例えば、Toyota Safety Connect(登録商標)システム、または他の類似システムなど)により、ユーザに提供できる。幾つかの実施形態においては、駐車容易化システムは、ユーザ選択を受け取ると、ユーザのために場所を予約してもよい。追加的に、その場所についての支払は、予約時に受領できる(例えば、ユーザアカウントを通して)。支払金額は、車両が駐車場所から出るときに調整できる。
【0063】
動作328において、駐車容易化システムは、予約のとき、または車両が駐車場所に入ったときに、駐車スペースマップを更新する。種々の実施形態においては、駐車スペースマップは、駐車スペースが利用可能になるとき、または駐車スペースが使用されるとき、または駐車状況が変化するときにリアルタイムベースで更新できる。
【0064】
駐車容易化システムおよび方法の種々の実施形態の高レベルな概観を提供してきたので、例としての駐車容易化システムを記述する。図4は、種々の実施形態に従う、駐車容易化システムの例を示している。ここで図4を参照すると、この例は、アクティブな車両432、パッシブな車両442、インフラ要素506、駐車解析構成要素508、および1つ以上のデータデータベース510を含むものとして、駐車容易化システムの構成要素を示している。アクティブな車両432は、例えば、1台以上の乗用車、商用車、ユーティリティビークル、または、他の車両であって、駐車スペース決定に関連がある情報を提供するための1つ以上の適切なセンサ436(例えば、センサ152の1つ以上)と、例えば、他の車両432、442、インフラ要素506、および駐車解析構成要素508などの他のシステム要素の1つ以上と通信するための通信ユニット438とを含む車両を含んでもよい。アクティブな車両432は、例えば、車道に沿ってまたは駐車ロットもしくはガレージ内で走行している車両であって、車両の周りのエリアについての情報を測定または集めるために装備されているセンサを有する車両を含んでもよい。
【0065】
パッシブな車両442は、例えば、1台以上の乗用車、商用車、ユーティリティビークル、または、他の車両であって、駐車スペース決定に関連がある情報を提供するための1つ以上の適切なセンサ436(例えば、センサ158の1つ以上)と、例えば、他の車両432、442、インフラ要素506、および駐車解析構成要素508などの他のシステム要素の1つ以上と通信するための通信ユニット448とを含む車両を含んでもよい。パッシブな車両442は、例えば、駐車スペースに駐車している車両であって、車両の周りのエリアについての情報を測定または集めるように装備されているセンサを有する車両を含んでもよい。
【0066】
インフラ要素506は、駐車状況についての情報を検出できる1つ以上のセンサまたは他の要素を含んでもよい。例えば、駐車スペースの上方に搭載されている赤外線または他の類似のセンサは、それらセンサの対応する駐車スペースにおける車両の有無を検出するために使用できる。同様に、ループ(閉回路)、重量計、または他のセンサを、それらの対応する駐車スペースにおける車両の有無を検出するために、駐車スペースの表面またはその下に埋め込んでもよい。更なる例として、他の機能またはサービスを行うために一般的に提供されている駐車メータ、街灯、道路標識、および他の要素を、近接センサ、イメージセンサ、または、車両の有無および駐車スペースを検出するために有用な他のセンサを含むように増強できる。インフラ要素506は、センサ情報を、駐車容易化システムの他の要素、例えば、車両432、442、他のインフラ要素506、および駐車解析構成要素508など、に通信するための通信能力を含んでもよい。幾つかの実施形態においては、この通信能力は、インフラ要素センサが接続されているバックエンドシステムまたはより大きなインフラの一部であってもよい。
【0067】
駐車解析構成要素508は、アクティブな車両432、パッシブな車両442、およびインフラ要素506の1つ以上からのように、種々のシステム構成要素からセンサ情報を受信する。センサ情報は、未処理データであってよく、または、部分的もしくは完全に処理されたデータ(例えば、駐車回路434、444(例えば、駐車容易化回路210)により、もしくは、インフラにおける類似の回路により処理されうるデータ)を含んでもよい。センサ情報と、他の情報を、通信回路532により受信してもよい。通信回路532はまた、駐車解析構成要素508からの情報を、他のシステム要素に通信してもよい。
【0068】
駐車スペースマップ生成回路540は、未処理または処理済みデータを受け取ることができ、駐車スペースマップを生成するために必要な処理を行うことができる。例えば、利用可能性決定回路534は、決定されたエリア内の複数の潜在的駐車スペースから、1つ以上の利用可能駐車スペースを決定するために、センサ情報を使用できる。上記に間接的に記述したように、センサ情報を、駐車スペースにおける車両の有無を検出するためだけでなく、駐車スペースに対する駐車スペースパラメータを検出するためにも使用できる。このパラメータは、例えば、利用可能駐車スペースの長さ、幅、および高さ、利用可能駐車スペースに対する制限の有無(例えば、障害者用のみ、積込み/積降しのみ、タクシーのみ、時間制限、許可制限など)、および、対応する駐車スペースの、ユーザ車両に対する適応性に関連がある他のパラメータを含んでもよい。従って、パラメータ決定回路536を、関連があり得る種々のパラメータを決定するためのセンサデータを使用するために実現することができる。
【0069】
駐車解析構成要素508は、生成された駐車スペースマップを、1台以上のアクティブな車両およびパッシブな車両432、444と共有でき、生成された駐車スペースマップをデータベース510に格納することもできる。この情報は、例えば、通信回路532を使用して共有できる。駐車解析構成要素508はまた、例えば、駐車スペースパラメータなどのような追加的情報をデータベース510に格納することもできる。幾つかの例においては、駐車スペースパラメータは、頻繁に変化してもよく、そのため、1つ以上の対応する駐車スペースマップと連携してのみ格納されてもよい。
【0070】
駐車スペースパラメータは、例えば、車両が周りの駐車スペースから行き来するときに変化し得る駐車スペース寸法を含んでもよい。他の例においては、駐車スペースパラメータは、長期ベースで格納できる長期パラメータであってよい。長期ベースで格納されてもよい項目には、例えば、障害者用車両制限、許可制限、駐車時間制限、車両タイプ制限、エリア犯罪率、充電設備の利用可能性などが含まれてもよい。これらのパラメータを長期または永続ベースで格納することにより、システムがこれらのパラメータを検索して、リアルタイム駐車スペースマップが生成されるときに、これらを駐車スペースマップ上の対応する駐車スペースと関連付けることが可能になる。
【0071】
比較および整合回路538は、車両に適合しているスペースを探し当てるために、利用可能駐車スペースのパラメータを、所与のエリアにおいて駐車しようとしている車両を特徴付けるプロファイル情報と比較するために使用できる。この情報は、車両の特徴に基づいて、利用可能スペースではあるが、その車両に適合していない駐車スペースを、駐車スペースマップから除外するために使用できる。例えば、車両は、所与のスペースに対して大きすぎるおそれがあり、またはスペースは、障害者用、許可、または特殊な車両制限のような他の制限を有するおそれがある。適合するスペースを識別し、適合していないスペースを除外するために比較および整合回路534を使用することにより、駐車しようとしている車両に必要な情報を送るのを回避することができる。
【0072】
駐車スペース解析構成要素508は、クラウドベースのまたは他の遠隔処理システムであって、駐車容易化システム要素から受信した情報を処理し、駐車スペースマップを生成し、および本開示に記述される機能を実行するためのシステムであってよい。他の実施形態においては、駐車スペース解析構成要素508は、これらの車両が個々に、または共有して、駐車解析構成要素機能を実行できる能力を有するように、1台以上のアクティブな車両432およびパッシブな車両442に対し局所的であってよい。更に他の例として、駐車解析構成要素508は、そのインフラ要素506をサポートするインフラの一部であってよい。例えば、駐車解析構成要素508は、駐車ガレージ、駐車ロット、または他の類似の設備の一部であってよく、または、駐車解析構成要素機能を実行するための、都市、町、または他の地域の一部であってよい。更に他の例として、駐車解析構成要素508の機能は、前述した構成要素の何れかまたはすべての間で共有してもよい。
【0073】
図5は、一実施形態に従う、駐車容易化のための例としてのプロセスを示している。ここで図5を参照すると、この例において、センサ情報は、駐車容易化システムの種々の要素から集められる。例えば、センサ情報を、アクティブな車両432、パッシブな車両442、およびインフラ要素506の1つ以上から集めることができる。上述したように、センサ情報は、センサにより集められ駐車容易化システムに送信された未処理センサデータであってよく、または、センサ情報は、車両におけるセンサまたは駐車容易化回路により、または情報が集められるインフラ要素において、局所的に処理されてもよい。
【0074】
動作564において、可能な駐車スペースがセンサ情報に基づいて識別される。近接センサ、イメージセンサ、電流ループ、または他のセンサを、駐車ガレージまたは駐車ロット内の空き駐車スペースを識別するために、または、路上駐車のために、通りまたは大通りに沿った空きスペースを識別するために使用できる。一例として、駐車している車両(例えば、パッシブな車両442)は、車両が、自身とすぐ近くの対象物との間の距離を測定できるように、近接センサを含んでもよい。例えば、車両は、通りに沿っての平行駐車の見込みを識別するために、車両の前方または後方のスペース量を測定できる。他の例として、側部センサは、駐車している車両が、隣接している駐車スペースの幅に関連がある情報を共有できるように、駐車している車両の何れかの側の隣接する車両との距離を測定できる。センサはまた、車両を取り囲むスペースについての画像情報を集めるためのイメージセンサも含んでもよく、画像情報は、利用可能駐車スペースを検出して評価するためにも使用できる。更に他の例として、走行中の車両(例えば、アクティブな車両432)はまた、道路に沿って、または駐車エリアを通って走行するときに、車両についての環境を評価するための近接センサとイメージセンサを含んでもよい。近接センサとカメラは、空きスペースを検出して、それらの空きスペースのパラメータを測定してもよい。
【0075】
各例において、利用可能駐車スペースの画像を撮像するためにカメラを使用してもよく、駐車スペースを選択する前に、または、選択された駐車スペースに移動する前に、駐車スペースを見ることができるシステムユーザと(例えば、そのヘッドユニットまたはナビゲーションシステム上で)当該画像を共有できる。カメラはまた、例えば、障害者用制限、駐車時間制限、許可制限などのような駐車スペースパラメータに関連があり得る標識または他の視覚情報を撮像するためにも使用してよい。動作562を参照して上述したように、センサ情報は、未処理データまたは処理済み情報であってよい。
【0076】
動作566において、駐車容易化システムは駐車スペースパラメータを決定する。幾つかの実施形態においては、この決定は、利用可能駐車スペースに対してのみ実行される。他の実施形態においては、この決定は、すべての駐車スペースに対して行うことができる。上述したように、幾つかの例においては、駐車スペースパラメータを、長期ベースで格納でき、対応する駐車スペースとリンクできる。アクティブな車両、パッシブな車両、およびインフラ要素などのような要素からのセンサデータは、駐車スペースパラメータを決定するために使用できる。例えば、動作564を参照して上述したそれらのセンサと同じまたはそれらに類似しているセンサ。アクティブな車両、パッシブな車両、およびインフラ要素に含まれる、近接センサ、イメージセンサ、および他のセンサからのデータもまた、駐車スペースパラメータを決定するために使用できる。決定された駐車スペースパラメータを、格納でき、それらの対応する駐車スペースにリンクできる。
【0077】
動作568において、駐車容易化システムは、駐車容易化システムのユーザ(例えば、車両運転者、乗客、または配車係)が使用できる駐車スペースマップを作成する。駐車スペースマップは、システムの1人以上のユーザに提供可能な、利用可能スペースのリストであってよい。例えば、幾つかの実施形態においては、駐車スペースマップは、多数のパラメータによりソートできる、利用可能スペースのリストを示すことができる。例えば、ソートパラメータは、通りによるソート、場所によるソート、コストによるソート、アルファベット順にすること、などを含んでもよい。他の実施形態においては、駐車スペースマップは、通りまたは駐車グリッドの視覚マップであって、使用されているスペースに車両を表示し、空きスペースに車両を表示しないことで所与のエリアの駐車状況を示す視覚マップを含んでもよい。
【0078】
駐車スペースマップは、駐車制限、駐車コストなどのような駐車スペースパラメータを含んでもよい。駐車スペースマップがリストを備えている場合は、リストはこの情報を含むことができ、その情報は、種々のパラメータを表わすために、色分けして区別したり、太くしたり、または強調したりできる。駐車スペースマップは視覚マップを備えているので、空いている場所を強調でき、文字または図形の凡例を、駐車スペースパラメータを示すために含めてもよい。例えば、障害者用アイコンを、障害者用スペースの上に重ねたり、障害者用スペースを青で強調したりすることもできる。他の例として、コスト情報を、空きスペースに重ねることができる。更に他の例として、エリア犯罪統計もしくは格付け、充電設備の利用可能性、丁寧に洗ってくれる現場洗車、または他の情報をマップに含めて、駐車スペースマップの視覚表示の上に重ねることができる。これらの例が示すように、任意の数の強調、色付、および凡例書込み技術を、駐車エリアおよび利用可能駐車スペースについての追加的情報をユーザに提供するために使用できる。
【0079】
動作570において、駐車容易化システムは、駐車スペースマップを配信する。駐車スペースマップが駐車スペースパラメータを含んでいる場合は、それらのパラメータは、駐車スペースマップと共に配信できる。幾つかの実施形態においては、駐車スペースマップを、ユーザにより定義されたパラメータに基づいて、1人以上のユーザに対するカスタムマップとして生成できる。例えば、ユーザは、特別な会場または目的地に対する駐車スペースマップを要求でき、そしてユーザはある特徴を要求できる。更にこの例に加えて、ユーザは、地元の映画館に対する駐車スペースマップを要求でき、大型SUVまたはピックアップトラックのような、大型車両のための駐車を要求できる。代替的に、ユーザは、特別なタイプの駐車許可を除外した、エリアにおけるすべての場所を要求できる。更に他の代替として、ユーザは、ある価格範囲内の、またはある最小時間数の間の駐車を可能にするすべての場所を要求できる。他の実施形態においては、駐車スペースマップを、所与の場所、エリア、またはジオフェンス内の複数のユーザに対して生成して配信できる。
【0080】
これらの例が示すように、ユーザ要求は、1つ以上の駐車スペースパラメータを含んでもよく、提供された駐車スペースマップをそれに従って選別できる。幾つかの適用においては、ユーザ特有のパラメータは、ユーザが常に指定したいと所望するパラメータを、マップ要求と共にアップロードできるようにユーザの車両に格納できる。例えば、これらのパラメータを、車両システム158、または駐車容易化システム210のメモリ208に格納できる。固有の運転手識別機能を含んでいる車両に対しては、同じ車両の多数の運転手の便宜をはかるために、パラメータの多数のセットを格納できる。レンタカー、またはカ―シェア車両が関連している場合は、彼/彼女が何れの車両に乗り込むかに無関係に、所与の運転手に対して検索できるように、パラメータをクラウドに格納でき、しかしながらクラウド格納がこの特別な適用に制限されるわけではない。
【0081】
動作572において、駐車マップは、要求されたパラメータと共に配信される。上述したように、駐車スペースマップを、マップ、または、ナビゲーションシステム、センターコンソールディスプレイ、ビナクルディスプレイのようなグラフィカルユーザインタフェース上のテキストによるリストとして表示できる。他の実施形態においては、駐車スペースマップは、例えば、車両ヘッドユニット、ナビゲーションシステム、またはオーディオシステムなどを介して、ユーザに音として提供できる。更に他の実施形態においては、駐車スペースマップを、例えば、Toyota Safety Connect(登録商標)システムのような遠隔通信システムを通して、ユーザに音として提供できる。駐車スペースマップを、ユーザが(または、ユーザの車両が)容認可能な駐車スペースパラメータを満たしている場所のみを表示するように選別できる。上述したように、幾つかの実施形態において、選別されたマップをユーザに提供できるように、駐車容易化システムによるマップの作成時に選別を実行できる。他の実施形態においては、選別されていないマップをユーザ車両に送り、ユーザ車両内の処理機能(例えば、駐車容易化システム210)を使用して、受信した駐車スペースマップを選別または適切に修正できる。また、上述したように、駐車スペースパラメータを表示するために、マップに対し、強調、色分け、凡例付け、注釈付け、などを行ってもよい。
【0082】
駐車スペースマップを受信すると、ユーザは場所を選択でき、その場所まで自身の車両を運転していくことができる。代替として、システムを、ユーザの好み、または他のパラメータに基づいて、ユーザのために場所を選択するように構成できる。動作574において、駐車容易化システムはユーザの選択を受信して、ユーザをその選択されたスペースに導く。例えば、システムは目的地、または、車両のナビゲーションシステム(例えば、ナビゲーションシステム118)に対するナビゲーション指示を自動的にダウンロードできる。他の例として、駐車容易化システムは、選択された駐車スペースへの、ターンバイターン指示を提供できる。種々の適用においては、下記により詳細に記述するように、駐車容易化システムはまた、ユーザが駐車場所を予約することを可能にしてもよい。
【0083】
幾つかの自律車両適用においては、車両は自身で、ユーザの好みの所定のランキング(これは、駐車スペースパラメータに基づくことができる)に基づいて場所を選択でき、自律動作の1以上のレベルを通して、選択された場所に進むことができる。他の自律車両動作において、車両は、ユーザが自身の好みの場所を手動で選択することを可能にしてもよい。
【0084】
動作576において、駐車容易化システムは、選択されたスペースが占有されていることに言及するために駐車スペースマップを更新する。これは、ユーザによる予約を受信したときに行うことができ、または、ユーザが実際に駐車場所に到着して駐車するときに行うことができる。駐車容易化システムは、種々の会場、目的地、エリア、場所、ジオフェンス地域などに対する駐車スペースマップを継続的に更新してもよく、更新されたマップをリアルタイムでユーザに、継続的に、または要求があったときに提供してもよい。再び、提供されたマップは、ユーザ指定の駐車スペースパラメータ条件に基づいて選別できる。
【0085】
図6は、一実施形態に従う、駐車を容易化するためのプロセスの他の例を示している。この例においては、ユーザには、自身が駐車スペースに到着する前に、その駐車スペースを予約する機会が与えられる。ここで図6を参照すると、動作611において、利用可能駐車スペースのリストであってよい駐車スペースマップがユーザに提供される。
【0086】
動作613において、ユーザは駐車スペースマップからスペースを選択して、その駐車スペースを予約する。幾つかの例においては、予約は、利用可能駐車スペースに対してのみ行われてもよい。他の例においては、駐車スペースが予約の時点において占有されていても、特別な駐車スペースに対して予約が事前に行われてもよい。そのような実現形態においては、システムは、種々の駐車中の車両が駐車スペースに留まる時間を決定してもよく、そのうち空くことになる場所のマップとその時間が提供されてもよい。
【0087】
動作615において、予約された駐車スペースにおいて予約が確認される。ユーザには、リマインダまたは確認するものが送られる。幾つかの実施形態においては、自動化されたプロセスを通して、予約時に支払を受領してもよい。例えば、ユーザは口座を設定してもよく、または予約に対する支払情報を提供してもよい。
【0088】
動作617において、駐車容易化システムは、予約された駐車スペースの予約を記しているデータを更新する。この情報は、駐車スペースを利用できないことを反映するために、生成された駐車スペースマップに含めてもよい。駐車スペースが、ある時間期間予約された場合は、利用できないということを、スペースが予約されているそれらの時間の間に示すことができ、それ以外の時間は、そのスペースは利用可能として示すことができる。
【0089】
動作619において、車両はその予約した駐車スペースに駐車する。車両がその指定された予約スペースに駐車することが許可されていることを確認するために、車両識別子を使用できる。これは、光(例えば、バーコード、QRコード(登録商標)、ナンバープレート認識など)、RF(例えば、NFC(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、セルラーなど)、または他のワイヤレス通信技術であって、許可された駐車のために、車両が駐車ロットインフラと通信することを可能にするもの、を含んでもよい。また、駐車設備への制御されたアクセスのために、これらの通信機能を、設備へのアクセスを可能にするために使用できる。例えば、適切な予約をしている車両が駐車設備内にアクセス可能となるように、車両またはユーザIDを、駐車設備アクセスシステム(例えば、ゲートなど)に提供できる。駐車容易化システムを通して、予約に対しての支払が行われる場合は、この情報はまた、車両が更なる支払なしで、制御されたアクセス設備から出ることを可能にするためにも使用できる。
【0090】
電子標識または他の表示もまた、駐車スペースの予約の状態を示すために、駐車スペースに含めることができる。例えば、「利用可能」または「予約済み」を表示する標識を各駐車スペースに含めることができ、予約状態に基づいて更新できる。更なる例として、ユーザが自分の目的地に到着したときに、ユーザが正しい場所を識別することを支援するために、ユーザまたは車両識別情報をディスプレイ上に含めることができる。車両通信(例えば、V2I)を駐車設備と通信するために使用できるので、表示は、運転手が正しい駐車位置に到着したことを運転手にフラッシュで知らせる、または注意を促すように構成できる。
【0091】
動作621において、駐車スペースがユーザにより実際に占有されていることに言及するために、マップを更新できる。ユーザが、自分で指定した時間に到着しない場合は、システムはユーザに、リマインダを送ることができ、または、ユーザが依然として予約を遂行する意思があるかどうかを判別するために問い合わせを送ることができる。ユーザが予約を放棄する選択をした場合は、スペースを他のユーザのために利用可能にしてもよく、マップはそれに従って更新されてもよい。幾つかの例においては、予約が適切にキャンセルされた場合は、払戻しまたは一部払戻しがなされてもよい。
【0092】
図7は、一実施形態に従う、ユーザが駐車設備において空き駐車スペースを探している、例としてのシナリオを示している。この例においては、ユーザは、駐車設備内の利用可能駐車スペースを探すために車両730を運転している。駐車中の車両735は、多数の場所を占有している。しかし、この例は、5つの空いている場所を示している。この例において車両730は、空いている駐車場所を検出するための近接センサとカメラを含んでいる。例えば、前部、後部、および側部の赤外線、ライダー、レーダー、または他の近接センサを使用して、車両の存在を検出し、特別な場所において車両がないことを決定することが使用できる。カメラは、車両の有無に基づいて、または駐車ロットにおける線に基づいて空いている場所を識別するためにも、画像解析技術を使用できる。
【0093】
車両735はまた、周りの対象物との距離を感知するために、前部、後部、および側部の近接センサを含んでもよい。示されている例においては、所与の車両と、その車両に隣接する車両または壁または他の対象物との間の距離を決定するためにサイトセンサが使用される。これらのセンサは、駐車スペースパラメータを決定することに関連がある情報を集めるために使用できる。車両735はまた、有用な情報を提供するために、カメラおよび他のセンサも装備してもよい。車両735は、駐車中の車両として示されているが、種々の適用においては、車両735はまた、駐車スペースを探しているアクティブな車両としても使用できる。言い換えると、駐車容易化のために装備されている車両は、アクティブおよびパッシブな車両として機能するように装備できる。
【0094】
この例はまた、インフラ要素センサとして、駐車ロットセンサ738も含んでいる。この例においては、センサ738は、種々の駐車スペースにおける車両の有無を検出するために使用される近接センサである。イメージセンサ、金属検出器、または他のセンサを、車両の有無を検出するために使用できる。図面における不要な乱雑さを回避するために、センサ738は、駐車スペースの上部の列のみに例示されている。種々の適用においては、センサ738をすべての駐車スペースに設けることができる。
【0095】
図8は、一実施形態に従う、駐車シナリオの他の例を示している。この例においては、車両739は、自身の駐車スペースだけでなく、隣接する駐車スペース750の一部も占有するように駐車している。車両739上の、及び、スペース750のすぐ隣の車両735上の近接センサを、駐車スペース750が利用可能な幅が削減されていることを示すために使用できる。この情報を、駐車スペース750に対する駐車スペースパラメータを更新するために使用できる。また、この情報を、車両735、739、および730上のイメージセンサ、またはインフラ要素におけるイメージセンサにより集めてもよい。
【0096】
図9は、一実施形態に従う、駐車スペース制限の他の例を示している。この例においては、駐車スペースパラメータを、特別な駐車スペースに対する高さ制限を示すために更新できる。例えば、通気孔、スプリンクラー線、ケーブル溝、または他の構造物830が、駐車スペースの一部またはすべての高さをふさいでしまうおそれがある。再び、イメージセンサ、近接センサ、または他の車両またはインフラセンサを、この高さ制限を検出するための情報を提供するために使用できる。高さ制限が、駐車ガレージにおける永続的な事象のように、永続的である場合は、この情報を、例えば、データベース510において、将来の呼び戻しのために格納できる。ユーザが、この駐車スペースには納まらない高さのあるピックアップトラック、または背の高いSUVを運転している場合は、システムは、そのユーザにはこの駐車スペースが利用可能なオプションとして示されないように、この駐車スペースを除外するように構成できる。
【0097】
図10は、一実施形態に従う、駐車スペース制限の更に他の例を示している。この例においては、長さ制限が存在している。例えば、換気システム、格納エリア、または他の障害物が存在して、利用可能駐車スペースの長さを制限するおそれがある。これは、要素870で例示されている。再び、イメージセンサ、近接センサ、または他の車両またはインフラセンサを、この長さ制限を検出するための情報を提供するために使用できる。例えば、車両875の前部センサは、この制限を検出できる。同様に、隣接車両877のサイトセンサもまた、この障害物を検出できる。更なる実施形態においては、永続的なまたは造り付けられている、長さ、高さ、または幅の制限を、システムがセンサ情報に依存する必要がないように、特別な駐車設備のスペースについての情報を報告するインフラ要素のようなシステムにプログラムすることができる。
【0098】
長さ制限が、駐車ガレージにおける永続的な事象などのように、永続的である場合は、この情報を、例えば、データベース510において、将来の呼び戻しのために格納できる。ユーザが、この駐車スペースには納まらない大型車または大きなSUVのような、長い車両を運転している場合は、この駐車スペースを除外して、そのユーザにはこの駐車スペースが利用可能なオプションとして示されないように、システムを構成できる。
【0099】
駐車場が混んでいる場合は、より小さい車両のユーザを、より小さくより不便な場所に導くように、または当該ユーザにこれを奨励するように、システムを構成してもよく、それにより、より大きなまたは制限のない場所を、より大きな車両が利用可能でありうる。例えば、価格のインセンティブ、報償またはロイヤルティのインセンティブ、または他のインセンティブを小型車両のユーザに適用して、所望の場所ではない場所に駐車するように小型車両のユーザを鼓舞してもよい。他の例として、システムを、より小さい車両のユーザに、より小さい場所のみを示すように構成できる。これらの、および他の類似の技術を通して、駐車設備を、その利用を向上または更には最大限にするために、管理できる。
【0100】
本開示で使用されているように、回路および構成要素という用語は、本願の1つ以上の実施形態に従って実行できる機能の所与のユニットを記述できる。本開示で使用されているように、構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせの任意の形式を利用して実現できる。例えば、1つ以上のプロセッサ、コントローラ、ASIC、PLA、PAL、CPLD、FPGA、論理構成要素、ソフトウェアルーチン、または他の機構は、構成要素を構成するために実現できる。本開示に記述されている種々の構成要素は、分離した構成要素として実現でき、または、記述されている機能と特徴は、一部またはすべてを、1つ以上の構成要素の間で共有できる。言い換えれば、当業者にはこの記述を読んだ後に明白になるように、本開示に記述されている種々の特徴と機能は、如何なる所与の適用においても実現できる。それらの特徴と機能は、種々の組み合わせおよび置換において、1つ以上の別個の、または共有構成要素において実現できる。種々の特徴または機能要素は、別個の構成要素として個々に記述または特許請求できるが、これらの特徴/機能を1つ以上の共通ソフトウェアおよびハードウェア要素の間で共有できる、ということが理解されるべきである。そのような記述は、別個のハードウェアまたはソフトウェア構成要素が、そのような特徴または機能を実現するために使用されることを、要求するものでも暗示するものでもない。
【0101】
構成要素が、その全部または一部がソフトウェアを使用して実現される場合は、これらのソフトウェア要素を、それに関して記述されている機能を実行できる演算または処理構成要素と共に動作するように実現できる。そのような一例としての演算構成要素が図11に示されている。種々の実施形態は、この例としての演算構成要素500の観点から記述されている。この記述を読んだ後は、当業者には、他の演算構成要素またはアーキテクチャを使用して適用をどのようにして実現するかが明白となるであろう。
【0102】
ここで図11を参照すると、演算構成要素900は、例えば、自己調整ディスプレイ、デスクトップ、ラップトップ、ノートブック、およびタブレットコンピュータ内で見出される演算または処理能力を代表してもよい。それらの能力は、手持ち型演算装置(タブレット、PDA、スマートフォン、携帯電話、パームトップなど)において見出すことができる。それらの能力は、所与の適用または環境に対して望ましく、または適切なように、ワークステーション、またはディスプレイを有する他の装置、サーバ、または任意のタイプの特殊目的または汎用演算装置において見出すことができる。演算構成要素900はまた、所与の装置に埋め込まれる、または所与の装置が利用可能な演算能力も表現できる。例えば、演算構成要素は、例えば、携帯型演算装置、および、処理能力のある形式を含んでもよい他の電子装置のような他の電子装置において見出すことができる。
【0103】
演算構成要素900は、例えば、1つ以上のプロセッサ、コントローラ、制御構成要素、または他の処理装置を含んでもよい。プロセッサ904は、例えば、マイクロプロセッサ、コントローラ、または他の制御論理のような、汎用または特殊目的処理エンジンを使用して実現できる。プロセッサ904はバス902に接続できる。しかし、如何なる通信媒体も、演算構成要素900の他の構成要素との相互作用を容易にするために、または外部と通信するために使用できる。
【0104】
演算構成要素900はまた、本開示では単にメインメモリ908と称されている1つ以上のメモリ構成要素も含んでもよい。例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他のダイナミックメモリを、情報、および、プロセッサ904により実行される命令を格納するために使用できる。また、メインメモリ908を、プロセッサ904により実行される命令の実行の間の一時的変数または他の中間情報を格納するためにも使用できる。演算構成要素900は同様に、プロセッサ904に対する静的情報および命令を格納するために、リードオンリメモリ(「ROM」)または、バス903に結合されている他の静的格納装置を含んでもよい。
【0105】
演算構成要素900はまた、情報格納機構910の1つ以上の種々の形式も含むことができ、情報格納機構910は、例えば、媒体ドライブ912と格納ユニットインタフェース920を含んでもよい。媒体ドライブ912は、ドライブまたは固定もしくは取外し可能格納媒体914をサポートするための他の機構を含んでもよい。例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、磁気テープドライブ、光ドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)ドライブ(RまたはRW)、または他の取外し可能または固定媒体ドライブを提供できる。格納媒体914は、例えば、ハードディスク、集積回路アセンブリ、磁気テープ、カートリッジ、光ディスク、CDまたはDVDを含んでもよい。格納媒体914は、媒体ドライブ912により読み込まれ、また書き込まれ、またはアクセスされる任意の他の固定または取外し可能媒体であってよい。これらの例が示しているように、格納媒体914は、コンピュータソフトウェアまたはデータを内部に格納しているコンピュータ使用可能格納媒体を含んでもよい。
【0106】
代替の実施形態においては、情報格納機構910は、コンピュータプログラムまたは他の命令またはデータが演算構成要素900にロードされることを可能にするための他の類似の手段を含んでもよい。そのような手段は、例えば、固定または取外し可能格納ユニット922とインタフェース920を含んでもよい。そのような格納ユニット922とインタフェース920の例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインタフェース、取外し可能メモリ(例えば、フラッシュメモリまたは他の取外し可能メモリ構成要素)とメモリスロットを含んでもよい。他の例は、PCMCIAスロットおよびカードと、ソフトウェアおよびデータが格納ユニット922から演算構成要素900に転送されることを可能にする他の固定または取外し可能格納ユニット922およびインタフェース920を含んでもよい。
【0107】
演算構成要素900はまた、通信インタフェース924も含んでもよい。ソフトウェアとデータが演算構成要素900と外部装置との間で転送されることを可能にするために、通信インタフェース924を使用できる。通信インタフェース924の例は、モデムまたはソフトモデム、ネットワークインタフェース(Ethernet(登録商標)、ネットワークインタフェースカード、IEEE 802.XXまたは他のインタフェース)を含んでもよい。他の例は、通信ポート(例えば、USBポート、IRポート、RS232ポートBluetooth(登録商標)インタフェース、または他のポート)、または他の通信インタフェースを含んでいる。通信インタフェース924を介して転送されるソフトウェア/データは、電子または電磁気であってよい信号(光信号も含む)上、または所与の通信インタフェース924により交換可能な他の信号上で、搬送されてもよい。これらの信号は通信インタフェース924に、チャネル928を介して提供されてもよい。チャネル928は信号を搬送でき、有線またはワイヤレス通信媒体を使用して実現できる。チャネルの幾つかの例は、電話線、セルラーリンク、RFリンク、光リンク、ネットワークインタフェース、ローカルまたはワイドエリアネットワーク、および他の有線またはワイヤレス通信チャネルを含んでもよい。
【0108】
この文献において、「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ使用可能媒体」の用語は一般的に、一時的または非一時的媒体に言及するために使用される。そのような媒体は、例えば、メモリ908、格納ユニット920、媒体914、およびチャネル928であってよい。コンピュータプログラム媒体またはコンピュータ使用可能媒体のこれらの、および他の種々の形式は、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを、実行のために処理装置に搬送することに関連させることができる。媒体上に埋め込まれたそのような命令は一般的に、「コンピュータプログラムコード」または「コンピュータプログラム製品」(これらは、コンピュータプログラムの形式でグループ化でき、または他のグループ化が可能)と称される。実行されると、そのような命令は、演算構成要素900が、本開示に検討したような、本願の特徴または機能を実行することを可能にする。
【0109】
個々の実施形態の1つ以上において記述された種々の特徴、態様、および機能は、それらの適用可能性において、それらを記述した特別な実施形態に制限されない、ということが理解されるべきである。そうではなく、それらの特徴、態様、および機能は、そのような実施形態が記述されていようがいまいが、およびそのような特徴が記述された実施形態の一部として提示されていようがいまいが、単独または種々の組み合わせで1つ以上の他の実施形態に適用できる。そのため、本願の領域および範囲は、上述した例としての実施形態に何れによっても制限されるべきではない。
【0110】
この文献において使用されている用語およびフレーズ、およびそれらの変形は、別途、明示的に記述されない限り、制限的とは反対に、制限のないものとして解釈されるべきである。上記の例としては、「含んでいる」という用語は、「制限なしに含んでいる」などを意味していると読まれるべきである。「例」という用語は、検討されている事項の実例を提供するために使用されており、それを網羅しているリスト、または制限しているリストではない。「1つの」という用語は、「少なくとも1つの」、「1つ以上の」などと読まれるべきであり、「従来の」、「慣習的な」、「通常の」、「標準の」、「既知の」というような形容詞。類似の意味の用語は、記述されている事項を、所与の時間期間または、所与の時間の間利用可能な事項に制限するとは解釈されるべきではない。そうではなく、それらは、現在または将来の任意の時間において利用可能または既知の従来の、慣習的な、通常の、または標準の技術を含んでいると読まれるべきである。この文献が、当業者にとって明白または既知の技術に言及するときは、そのような技術は、現在および将来の任意の時間において当業者に明白または既知の技術も含んでいる。
【0111】
幾つかの例における、「1つ以上の」、「少なくとも」、「しかし~に制限されない」などのような、意味を広げる語句とフレーズ、または他の類似フレーズの存在は、そのような意味を広げるフレーズが欠落しているおそれのある例において、より狭い場合が意図されまたは要求されている、ということを意味すると読まれるべきではない。「構成要素」という用語の使用は、構成要素の一部として記述または特許請求されている態様または機能がすべて共通のパッケージに構成されているということを意味として含んではいない。実際、構成要素の種々の態様の何れかまたはすべては、制御論理であろうが他の構成要素であろうが、単一のパッケージに組み合わせることができ、または、別個に維持でき、多数のグループ化またはパッケージ、または多数の箇所にわたり分散できる。
【0112】
追加的に、本開示に記述された種々の実施形態は、例としてのブロック図、フローチャート、および他の例示により記述されている。当業者に明白になるように、この文献を読んだ後は、例示されている実施形態とその種々の代替を、例示されている例に制限されることなく実現できる。例えば、ブロック図とその付随する記述は、特別なアーキテクチャまたは構成を指示しているとは解釈されるべきではない。
【0113】
[例1]
駐車支援システムであって、
複数のセンサからセンサ情報を受信する通信インタフェースと、
前記センサ情報を使用して、複数の潜在的駐車スペースから1つ以上の利用可能駐車スペースを決定する利用可能性決定回路と、
前記利用可能駐車スペースに対応する駐車スペースパラメータを決定するパラメータ決定回路と、
所与の車両に適合している1つ以上の利用可能駐車スペースを識別するために、前記所与の車両に対する車両プロファイル情報を前記駐車スペースパラメータと比較する比較回路と、
利用可能な、前記所与の車両に適合すると識別された利用可能駐車スペースの駐車スペースマップであって、前記所与の車両に提供可能な駐車スペースマップを生成する駐車スペースマップ生成回路と、
を備えている、駐車支援システム。
[例2]
前記駐車支援システムは、車両において駐車容易化回路を備えている、例1に記載のシステム。
[例3]
前記駐車支援システムは、クラウド環境において駐車容易化回路を備えている、例1に記載のシステム。
[例4]
前記複数のセンサは、アクティブな車両におけるセンサ、パッシブな車両におけるセンサ、およびインフラ要素のセンサのうちの少なくとも1つを備えている、例1に記載のシステム。
[例5]
前記複数のセンサは、イメージセンサおよび近接センサのうちの少なくとも1つを備えている、例1に記載のシステム。
[例6]
前記駐車支援システムは、アクティブな車両における複数のセンサおよびパッシブな車両における複数のセンサを更に備えており、前記センサは、潜在的駐車スペースについての情報を集める、例1に記載のシステム。
[例7]
駐車容易化回路を使用する協働駐車支援の方法であって、
決定されたエリアにおいて、1つ以上の利用可能駐車スペースを探し当てるために、複数のセンサからの情報を使用することと、
前記利用可能駐車スペースのそれぞれに対する駐車スペースパラメータを生成するために、探し当てた前記利用可能駐車スペースを特徴付けることと、
利用可能駐車スペースの標識と、前記利用可能駐車スペースの場所と、前記利用可能駐車スペースに対する駐車スペースパラメータと、を備えている駐車スペースマップを生成することと、
前記決定されたエリアにおいて駐車しようとしている車両に適合している1つ以上の利用可能駐車スペースのみが利用可能駐車スペースとして含まれるように、前記駐車スペースパラメータに基づいて前記駐車スペースマップを選別することと、
選別された前記駐車スペースマップを、前記車両のユーザインタフェースに提供することと、
を含む、方法。
[例8]
前記選別することが、
1台以上の車両のそれぞれに対するプロファイルであって、各車両に対する詳述データを含んでいるプロファイルを得ることと、
前記車両のための1つ以上の適合している駐車スペースを識別するために、前記1台以上の車両のそれぞれに対する前記プロファイルを、利用可能駐車スペースに対する前記駐車スペースパラメータと比較することと、
を含む、例7に記載の方法。
[例9]
前記選別することが、前記決定されたエリアにおいて駐車しようとしている複数の車両に対するプロファイルであって、それぞれがその対応する車両に対する詳述データを含んでいるプロファイルを得ることと、前記決定されたエリアにおいて駐車しようとしている前記複数の車両のうちの1台以上に適合している1つ以上の駐車スペースを識別するために、前記複数の車両のそれぞれに対する前記プロファイルを、前記決定されたエリアにおける利用可能駐車スペースに対する前記駐車スペースパラメータと比較することと、を更に含み、
前記提供することが、前記選別された駐車スペースマップを、前記複数の車両に送信することを更に含む、
例7に記載の方法。
[例10]
前記駐車スペースマップは、前記車両の外部で生成されて、インフラ要素からまたは他の車両から前記車両に送信される、例7に記載の方法。
[例11]
前記複数のセンサは、アクティブな車両におけるセンサ、パッシブな車両におけるセンサ、およびインフラ要素のセンサのうちの少なくとも1つを備えている、例7に記載のシステム。
[例12]
前記駐車スペースマップを前記車両のユーザに表示するユーザインタフェースを更に備えている、例7に記載のシステム。
[例13]
選択された駐車スペースのユーザ入力を受け取る前記ユーザインタフェースであって、車両のナビゲーションシステムが前記選択された駐車スペースに前記車両を導くための指示を生成できるように、選択を前記ナビゲーションシステムに提供する前記ユーザインタフェースを更に備えている、例12に記載のシステム。
[例14]
選択された駐車スペースのユーザ入力を受け取る前記ユーザインタフェースであって、前記ユーザの車両のための前記駐車スペースを予約するために、選択を前記駐車容易化回路に提供する前記ユーザインタフェースを更に備えている、例12に記載のシステム。
[例15]
前記駐車スペースマップを更新して、予約された前記駐車スペースが利用可能でないことを反映させる前記駐車容易化回路を更に備えている、例14に記載のシステム。
[例16]
駐車スペースパラメータは、駐車スペースの長さ、幅、および高さのうちの少なくとも1つを備えている、例7に記載のシステム。
[例17]
第1の駐車スペースに対する駐車スペースパラメータは、前記第1の駐車スペースに隣接して駐車している車両の近接センサから測定値を取ることにより決定される、例16に記載のシステム。
[例18]
駐車スペース利用可能性は、アクティブな車両、パッシブな車両、およびインフラ要素のうちの少なくとも1つのセンサからのセンサ情報を使用して決定される、例7に記載のシステム。
[例19]
前記決定されたエリアは、地理的エリア、ジオフェンスエリア、会場、車両の周りの近接地、目的地の周りの近接地、および駐車設備のうちの少なくとも1つである、例7に記載のシステム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11