(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】ディスク装置用サスペンション
(51)【国際特許分類】
G11B 21/21 20060101AFI20230718BHJP
G11B 5/60 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
G11B21/21 C
G11B21/21 D
G11B5/60 P
(21)【出願番号】P 2020014682
(22)【出願日】2020-01-31
【審査請求日】2022-08-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000004640
【氏名又は名称】日本発條株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中山 浩志
(72)【発明者】
【氏名】半谷 正夫
(72)【発明者】
【氏名】西田 辰彦
【審査官】中野 和彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-218667(JP,A)
【文献】特開2016-170852(JP,A)
【文献】米国特許第08213122(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 21/21
G11B 5/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面から前記第2面に貫通する第1開口および第2開口と、を有するロードビームと、
少なくとも一部が前記第1面に対向するとともに前記ロードビームの基端側から先端側に向けて前記第1開口を横切る第1アウトリガーと、少なくとも一部が前記第1面に対向するとともに前記基端側から前記先端側に向けて前記第2開口を横切る第2アウトリガーと、前記第1アウトリガーおよび前記第2アウトリガーの間に配置されスライダが搭載されるタングと、を有したフレキシャと、
前記第1開口と重なる前記第1アウトリガーの一部および前記第1面に貼り付けられた第1ダンパー材と、
前記第2開口と重なる前記第2アウトリガーの一部および前記第1面に貼り付けられた第2ダンパー材と、を備え、
前記ロードビームの長さ方向において、前記第1開口の前記先端側の縁部と前記第1ダンパー材とが離間し、
前記長さ方向において、前記第2開口の前記先端側の縁部と前記第2ダンパー材とが離間している、ディスク装置用サスペンション。
【請求項2】
前記ロードビームの厚さ方向において、前記第1開口の前記先端側の縁部と前記第1アウトリガーの間、および、前記第2開口の前記先端側の縁部と前記第2アウトリガーの間にそれぞれ隙間が形成されている、
請求項1に記載のディスク装置用サスペンション。
【請求項3】
前記長さ方向において、前記第1開口の前記基端側の縁部と前記第1ダンパー材とが離間し、
前記長さ方向において、前記第2開口の前記基端側の縁部と前記第2ダンパー材とが離間している、
請求項1または2に記載のディスク装置用サスペンション。
【請求項4】
前記第1ダンパー材は、前記第1開口の前記基端側の縁部と重なり、
前記第2ダンパー材は、前記第2開口の前記基端側の縁部と重なる、
請求項1または2に記載のディスク装置用サスペンション。
【請求項5】
前記第1開口の前記基端側の縁部と前記第1アウトリガーとが接触し、
前記第2開口の前記基端側の縁部と前記第2アウトリガーとが接触している、
請求項3または4に記載のディスク装置用サスペンション。
【請求項6】
前記第1ダンパー材と前記第2ダンパー材は、前記ロードビームの幅方向において離間しており、
前記フレキシャは、前記第1ダンパー材と前記第2ダンパー材の間を通って前記スライダに接続される配線をさらに備える、
請求項1~5のうちいずれか1項に記載のディスク装置用サスペンション。
【請求項7】
前記第1アウトリガーは、前記第1開口と重なる第1屈曲部を有し、
前記第2アウトリガーは、前記第2開口と重なる第2屈曲部を有し、
前記第1ダンパー材は、前記第1屈曲部に貼り付けられ、
前記第2ダンパー材は、前記第2屈曲部に貼り付けられている、
請求項1~6のうちいずれか1項に記載のディスク装置用サスペンション。
【請求項8】
前記ロードビームは、前記第1開口において前記第1屈曲部に向けて突出する第1凸部と、前記第2開口において前記第2屈曲部に向けて突出する第2凸部と、を有し、
前記第1ダンパー材は、前記第1凸部に貼り付けられ、
前記第2ダンパー材は、前記第2凸部に貼り付けられている、
請求項7に記載のディスク装置用サスペンション。
【請求項9】
前記第1屈曲部の中心より前記先端側において前記第1ダンパー材と前記第1アウトリガーが重なる面積よりも、当該中心より前記基端側において前記第1ダンパー材と前記第1アウトリガーが重なる面積の方が大きく、
前記第2屈曲部の中心より前記先端側において前記第2ダンパー材と前記第2アウトリガーが重なる面積よりも、当該中心より前記基端側において前記第2ダンパー材と前記第2アウトリガーが重なる面積の方が大きい、
請求項7または8に記載のディスク装置用サスペンション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク装置等に使われるディスク装置用サスペンションに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置に、ハードディスク装置(HDD)が使用されている。ハードディスク装置は、スピンドルを中心に回転する磁気ディスクや、ピボット軸を中心に旋回するキャリッジなどを含んでいる。キャリッジはアクチュエータアームを有し、ボイスコイルモータ等のポジショニング用モータによってピボット軸を中心にディスクのトラック幅方向に旋回する。
【0003】
上記アクチュエータアームにディスク装置用サスペンション(これ以降、単にサスペンションと称す)が取り付けられている。サスペンションは、ロードビームや、ロードビームに重ねて配置されたフレキシャなどを含んでいる。フレキシャの先端付近に形成されたジンバル部に、磁気ヘッドを構成するスライダが設けられている。スライダには、データの読取りあるいは書込み等のアクセスを行なうための素子(トランスジューサ)が設けられている。これらロードビームやフレキシャおよびスライダなどによって、ヘッドジンバルアセンブリが構成されている。
【0004】
上記ジンバル部は、スライダを搭載するタングと、タングの両側に形成された一対のアウトリガーとを含んでいる。これらアウトリガーは、それぞれフレキシャの両側部の外側に張り出す形状を有している。各アウトリガーの長さ方向の両端部付近は、それぞれ、例えばレーザ溶接等によりロードビームに固定されている。各アウトリガーは、それぞれ厚さ方向にばねのように撓むことができ、タングのジンバル運動を確保する上で重要な役割を担っている。
【0005】
ディスクの高記録密度化に対応するためには、ヘッドジンバルアセンブリをさらに小形化し、かつディスクの記録面に対してスライダをさらに高精度に位置決めできるようにすることが必要である。そのためには、ヘッドジンバルアセンブリに要求されるジンバル運動を確保した上で、フレキシャの揺れを極力小さくする必要がある。例えば特許文献1や特許文献2に記載されているように、フレキシャの揺れを抑制するために、サスペンションの一部にダンパー材を設けることも知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第6,967,821号明細書
【文献】特開2010-86630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
振動が入力したときのフレキシャの揺れを小さくするには、アウトリガーの揺れを抑制することが効果的な場合がある。このためアウトリガーそのものにダンパー材を設けることも考えられた。つまりアウトリガーにダンパー材を貼り付けることにより、アウトリガーとダンパー材とが一体に動くようにする。しかしながらアウトリガーにダンパー材を貼り付けると、フレキシャの揺れを抑制できる反面、フレキシャの剛性が大きくなってしまうという問題がある。たとえばアウトリガーの長さ方向に延びるダンパー材をアウトリガーに貼り付けたフレキシャは、ダンパー材を有さないフレキシャと比較して、ピッチ方向の剛性とロール方向の剛性が増加するため、ジンバル運動にとって好ましくない。
【0008】
そこで、本発明は、フレキシャの揺れを効果的に抑制できるとともに、フレキシャの剛性が大きくなることも抑制できるディスク装置用サスペンションを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態に係るディスク装置用サスペンションは、ロードビームと、フレキシャと、第1ダンパー材と、第2ダンパー材とを備えている。前記ロードビームは、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面から前記第2面に貫通する第1開口および第2開口と、を有している。前記フレキシャは、少なくとも一部が前記第1面に対向するとともに前記ロードビームの基端側から先端側に向けて前記第1開口を横切る第1アウトリガーと、少なくとも一部が前記第1面に対向するとともに前記基端側から前記先端側に向けて前記第2開口を横切る第2アウトリガーと、前記第1アウトリガーおよび前記第2アウトリガーの間に配置されスライダが搭載されるタングと、を有している。前記第1ダンパー材は、前記第1開口と重なる前記第1アウトリガーの一部および前記第1面に貼り付けられている。前記第2ダンパー材は、前記第2開口と重なる前記第2アウトリガーの一部および前記第1面に貼り付けられている。さらに、前記ロードビームの長さ方向において、前記第1開口の前記先端側の縁部と前記第1ダンパー材とが離間し、前記長さ方向において、前記第2開口の前記先端側の縁部と前記第2ダンパー材とが離間している。
【0010】
前記ロードビームの厚さ方向において、前記第1開口の前記先端側の縁部と前記第1アウトリガーの間、および、前記第2開口の前記先端側の縁部と前記第2アウトリガーの間にそれぞれ隙間が形成されてもよい。
【0011】
前記長さ方向において、前記第1開口の前記基端側の縁部と前記第1ダンパー材とが離間し、前記第2開口の前記基端側の縁部と前記第2ダンパー材とが離間してもよい。
【0012】
前記第1ダンパー材が前記第1開口の前記基端側の縁部と重なり、前記第2ダンパー材が前記第2開口の前記基端側の縁部と重なってもよい。
【0013】
前記第1開口の前記基端側の縁部と前記第1アウトリガーとが接触し、前記第2開口の前記基端側の縁部と前記第2アウトリガーが接触してもよい。
【0014】
前記第1ダンパー材と前記第2ダンパー材は、前記ロードビームの幅方向において離間してもよい。この場合において、前記フレキシャは、前記第1ダンパー材と前記第2ダンパー材の間を通って前記スライダに接続される配線をさらに備えてもよい。
【0015】
前記第1アウトリガーが前記第1開口と重なる第1屈曲部を有し、前記第2アウトリガーが前記第2開口と重なる第2屈曲部を有してもよい。この場合において、前記第1ダンパー材が前記第1屈曲部に貼り付けられ、前記第2ダンパー材が前記第2屈曲部に貼り付けられてもよい。
【0016】
前記ロードビームは、前記第1開口において前記第1屈曲部に向けて突出する第1凸部と、前記第2開口において前記第2屈曲部に向けて突出する第2凸部と、を有してもよい。この場合において、前記第1ダンパー材が前記第1凸部に貼り付けられ、前記第2ダンパー材が前記第2凸部に貼り付けられてもよい。
【0017】
前記第1屈曲部の中心より前記先端側において前記第1ダンパー材と前記第1アウトリガーが重なる面積よりも、当該中心より前記基端側において前記第1ダンパー材と前記第1アウトリガーが重なる面積の方が大きくてもよい。また、前記第2屈曲部の中心より前記先端側において前記第2ダンパー材と前記第2アウトリガーが重なる面積よりも、当該中心より前記基端側において前記第2ダンパー材と前記第2アウトリガーが重なる面積の方が大きくてもよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、タングや一対のアウトリガーを有するフレキシャの揺れを効果的に抑制することができる。しかもフレキシャの剛性が大きくなることを抑制でき、ジンバル運動に悪影響が生じることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】
図1に示されたディスク装置の概略的な断面図。
【
図3】第1実施形態に係るディスク装置用サスペンションの概略的な斜視図。
【
図4】
図3に示されたサスペンションをスライダ側から見た概略的な斜視図。
【
図5】
図4に示されたサスペンションの概略的な平面図。
【
図6】
図5中のF6-F6線に沿うサスペンションの概略的な断面図。
【
図7】第1実施形態に係るサスペンションの第1制振部および第2制振部の構造を概略的に示す平面図。
【
図8】
図7中のF8-F8線に沿う第1制振部および第2制振部の概略的な断面図。
【
図9】
図7中のF9-F9線に沿う第1制振部の概略的な断面図。
【
図10】比較例に係るサスペンションの概略的な平面図。
【
図11】ダンパー材を有するサスペンションと、ダンパー材を有さないサスペンションとのそれぞれに関してフレキシャの剛性を示す図。
【
図12】第1実施形態の一効果を説明するための断面図。
【
図13】第2実施形態に係るサスペンションの概略的な平面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
いくつかの実施形態につき、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、ディスク装置(HDD)1の一例を示す概略的な斜視図である。このディスク装置1は、ケース2と、スピンドル3を中心に回転する複数のディスク4と、ピボット軸5を中心に旋回可能なキャリッジ6と、キャリッジ6を駆動するためのポジショニング用モータ(ボイスコイルモータ)7とを有している。ケース2は、図示しない蓋によって密閉される。
【0021】
図2は、ディスク装置1の一部を示す概略的な断面図である。
図1および
図2に示されるように、キャリッジ6に複数のアーム(キャリッジアーム)8が設けられている。各アーム8の先端部には、サスペンション10が取り付けられている。各サスペンション10の先端部には、磁気ヘッドを構成するスライダ11が設けられている。ディスク4が高速で回転すると、ディスク4とスライダ11との間に空気が流入することによって、エアベアリングが形成される。
【0022】
ポジショニング用モータ7によってキャリッジ6が旋回すると、サスペンション10がディスク4の径方向に移動することにより、スライダ11がディスク4の所望トラックまで移動する。
【0023】
図3は、本実施形態に係るサスペンション10をスライダ11の反対側から見た概略的な斜視図である。
図4は、サスペンション10の先端側の一部をスライダ11側から見た概略的な斜視図である。
【0024】
サスペンション10は、キャリッジ6のアーム8(
図1および
図2参照)に固定されるベースプレート20と、ロードビーム21と、フレキシャ22とを備えている。ベースプレート20には、アーム8に形成された孔8a(
図2参照)に挿入されるボス部20aが形成されている。
【0025】
図3に示すように、ロードビーム21は、先端部21aと、基端部21bとを有している。
図3の例において、ロードビーム21は、基端部21bから先端部21aに向けて先細る形状を有している。フレキシャ22は、ロードビーム21に沿って配置されている。
【0026】
本実施形態においては、基端部21bから先端部21aに向かう方向(あるいはその逆方向)をサスペンション10、ロードビーム21およびフレキシャ22などの長さ方向Xと定義する。また、長さ方向Xと直交する方向をサスペンション10、ロードビーム21およびフレキシャ22などの幅方向Yと定義する。さらに、
図3においてロードビーム21の先端近傍に円弧状の矢印で示すようにスウェイ方向Sを定義する。
【0027】
ロードビーム21は、
図4に示す第1面SF1と、第1面SF1の反対側の
図3に示す第2面SF2とを有している。第1面SF1は、フレキシャ22が配置される側の面である。
図3に示すように、第2面SF2にダンパー材25が設けられてもよい。
【0028】
磁気ヘッドをなすスライダ11の先端部には、例えばMR素子のように磁気信号と電気信号とを変換可能な複数の素子28が設けられている。スライダ11は、これらの素子28によってディスク4に対するデータの書込みあるいはディスク4からのデータの読取りを行う。スライダ11、ロードビーム21およびフレキシャ22などによって、ヘッドジンバルアセンブリ(head gimbal assembly)が構成されている。
【0029】
図3に示すように、フレキシャ22は、薄いステンレス鋼の板からなるメタルベース40を備えている。さらに
図4に示すように、フレキシャ22は、ロードビーム21と重なる領域においてメタルベース40に沿って配置された第1配線41および第2配線42を備えている。これら配線41,42の一部は、スライダ11用の端子43を介してスライダ11の素子28と電気的に接続されている。
【0030】
メタルベース40の厚さは、ロードビーム21の厚さよりも小さい。メタルベース40の厚さは、好ましくは12~25μmであり、一例では20μmである。ロードビーム21の厚さは、一例では30μmである。
【0031】
第1配線41および第2配線42は、メタルベース40の上に形成された絶縁層と、絶縁層の上に形成された導体層と、導体層を覆うカバー層とを含む。例えば、絶縁層およびカバー層はポリイミドで形成され、導体層は銅で形成されている。
【0032】
図5は、サスペンション10の先端部付近をスライダ11側から見た概略的な平面図である。フレキシャ22は、タング45と、第1アウトリガー51と、第2アウトリガー52とを有している。タング45には、スライダ11が搭載される。第1アウトリガー51および第2アウトリガー52は、幅方向Yにおいてタング45の両外側にそれぞれ配置されている。
【0033】
第1アウトリガー51と第2アウトリガー52は、幅方向Yにおいてタング45の両外側に張り出す形状である。タング45、第1アウトリガー51および第2アウトリガー52は、いずれもメタルベース40の一部であり、例えばエッチングによってそれぞれの輪郭が形成されている。
【0034】
図6は、
図5中のF6-F6線に沿うサスペンション10の概略的な断面図である。ロードビーム21の先端部21a付近に、タング45に向かって突出するディンプル55が形成されている。ディンプル55の先端55aは、タング45に接している。タング45は、ディンプル55の先端55aを中心として揺動し、所望のジンバル運動をなすことができる。タング45、第1アウトリガー51、第2アウトリガー52およびディンプル55などによってジンバル部56が構成されている。
【0035】
図4および
図5に示すように、第1アウトリガー51は、タング45の一方の側部の外側において全体的に長さ方向Xに延びている。第2アウトリガー52は、タング45の他方の側部の外側において全体的に長さ方向Xに延びている。
【0036】
第1アウトリガー51は、第1基端部51aと、第1基端アーム51bと、第1先端アーム51cと、第1接続部51dとを有している。第1基端部51aは、固定部61によってロードビーム21に固定されている。
【0037】
第1基端アーム51bは、第1基端部51aからフレキシャ22の先端部22aに向けて延びている。第1先端アーム51cの一端は第1基端アーム51bに接続され、他端は先端部22aに接続されている。第1接続部51dは、第1基端アーム51bの一端とタング45の一方の側部とを接続している。先端部22aは、固定部62によってロードビーム21の先端部21a付近に固定されている。固定部61,62は、例えばレーザスポット溶接等によって形成されている。
【0038】
第2アウトリガー52は、第1アウトリガー51と同様の形状を有している。すなわち、第2アウトリガー52は、第2基端部52a、第2基端アーム52b、第2先端アーム52cおよび第2接続部52dを有している。第2基端部52aは、例えばレーザスポット溶接等で形成された固定部63によってロードビーム21に固定されている。
【0039】
上述の通り、第1アウトリガー51の長さ方向Xの両端部が固定部61,62によって支持されている。さらに、第2アウトリガー52の長さ方向Xの両端部が固定部62,63によって支持されている。これにより、第1アウトリガー51の固定部61,62の間に位置する部分、および、第2アウトリガー52の固定部62,63の間に位置する部分は、メタルベース40の厚さ方向に撓むことができる。このように、タング45は、第1アウトリガー51および第2アウトリガー52によって弾性的に支持され、ディンプル55を支点として揺動することができる。
【0040】
ジンバル部56には、第1マイクロアクチュエータ素子65および第2マイクロアクチュエータ素子66が搭載されている。これらマイクロアクチュエータ素子65,66はそれぞれ圧電材料からなり、スライダ11の両側に配置されている。第1マイクロアクチュエータ素子65の両端部65a,65bは、それぞれタング45のアクチュエータ支持部70,71に固定されている。第2マイクロアクチュエータ素子66の両端部66a,66bは、それぞれタング45のアクチュエータ支持部72,73に固定されている。
【0041】
マイクロアクチュエータ素子65,66は、タング45をスウェイ方向S(
図3参照)に回動させる機能を有している。
図4および
図5の例においては、タング45の一方の側部と第1アウトリガー51との間に、タング45の過剰な揺れを抑制するリミッタ部材75が設けられている。タング45の他方の側部と第2アウトリガー52との間にもリミッタ部材76が設けられている。
【0042】
図5に示すように、本実施形態に係るサスペンション10は、フレキシャ22の振動を抑制する第1制振部80および第2制振部90を備えている。第1制振部80は第1アウトリガー51の第1基端部51aの近傍に設けられ、第2制振部90は第2アウトリガー52の第2基端部52aの近傍に設けられている。
【0043】
図7は、第1制振部80および第2制振部90の近傍におけるサスペンション10の構造を概略的に示す平面図である。以下の説明においては、
図3に示したロードビーム21の基端部21bが位置する側を基端側と呼び、
図3に示したロードビーム21の先端部21aが位置する側を先端側と呼ぶことがある。
【0044】
図7に示すように、ロードビーム21は、第1基端部51aの近傍において第1開口81を有している。第1開口81は、基端側の縁部81aと、先端側の縁部81bとを有している。第1開口81の一部は、第1ダンパー材82によって塞がれている。第1開口81および第1ダンパー材82によって第1制振部80が構成される。
【0045】
第1基端アーム51bは、基端側から先端側に向けて第1開口81を横切っている。すなわち、第1基端アーム51bは、縁部81a,81bと重なっている。さらに、第1基端アーム51bは、第1開口81と重なる位置において第1屈曲部51eを有している。第1屈曲部51eよりも基端側においては、第1基端アーム51bが幅方向Yにおける中心C1に近づく方向に延びている。一方、第1屈曲部51eよりも先端側においては、第1基端アーム51bが中心C1から遠ざかる方向に延びている。
【0046】
第1配線41の一部は、第1開口81と重なっている。第1配線41は、第1開口81と中心C1の間において第1屈曲部41aを有している。第1屈曲部41aは、第1基端アーム51bの第1屈曲部51eと幅方向Yに並んでいる。
【0047】
第1配線41は、基端側から第1屈曲部41aに向かうに連れて中心C1との間の距離が小さくなるように延び、第1屈曲部41aから先端側の他の屈曲部に向かうに連れて中心C1との間の距離が大きくなるように延びている。第1屈曲部41aが設けられたことにより、第1開口81と第1配線41の間に第1面SF1上のスペース83が形成される。
【0048】
ロードビーム21は、第1開口81において第1屈曲部51eに向けて突出する第1凸部81cを有している。第1凸部81cは、第1基端アーム51bと幅方向Yにおいて離間している。
図7の例においては、第1凸部81cの縁部が滑らかな曲線状である。ただし、第1凸部81cの形状はこの例に限られない。
【0049】
第1ダンパー材82は、第1開口81と重なる第1基端アーム51bの一部および第1面SF1に貼り付けられている。
図7の例においては、第1ダンパー材82が第1開口81を幅方向Yに横切っている。すなわち長さ方向Xにおいて、第1ダンパー材82と縁部81aが離間するとともに、第1ダンパー材82と縁部81bが離間している。これにより、第1ダンパー材82と縁部81aの間、および、第1ダンパー材82と縁部81bの間の各々に、第1開口81が第1ダンパー材82によって塞がれない領域が形成される。
【0050】
第1ダンパー材82は、第1基端アーム51bのうち第1屈曲部51eを含む領域に貼り付けられている。さらに、第1ダンパー材82の一部がスペース83に貼り付けられ、第1ダンパー材82の他の一部が第1凸部81cを含む第1面SF1上の領域に貼り付けられている。このように第1ダンパー材82と第1凸部81cが重なれば、第1ダンパー材82と第1面SF1との接触面積が増え、第1ダンパー材82の貼り付け強度が向上する。
【0051】
図7の例においては、第1ダンパー材82のうち第1基端アーム51bよりも中心C1側の部分の長さ方向Xにおける幅が徐々に減少している。これにより、第1ダンパー材82と第1配線41との接触が防がれている。
【0052】
また、
図7の例においては、第1基端アーム51bのうち主に第1屈曲部51eよりも基端側の部分に第1ダンパー材82が貼り付けられている。すなわち、第1屈曲部51eの中心C2より先端側において第1ダンパー材82と第1基端アーム51bが重なる面積よりも、中心C2より基端側において第1ダンパー材82と第1基端アーム51bが重なる面積の方が大きい。
【0053】
第2制振部90は、第1制振部80と同様の構造を有している。すなわち、第2制振部90は、ロードビーム21に形成された第2開口91と、第2開口91の一部を塞ぐ第2ダンパー材92とを含む。
【0054】
第2基端アーム52bは、基端側から先端側に向けて第2開口91を横切り、第2開口91の基端側の縁部91aおよび先端側の縁部91bと重なっている。さらに、第2基端アーム52bは、第2開口91と重なる位置において第2屈曲部52eを有している。第2配線42は、第2開口91と中心C1の間において第2屈曲部42aを有し、この第2屈曲部42aにより第2開口91と第2配線42の間に第1面SF1上のスペース93が形成されている。ロードビーム21は、第2開口91において第2基端アーム52bの第2屈曲部52eに向けて突出する第2凸部91cを有している。第2ダンパー材92は、これらスペース93および第2凸部91cと重なっている。
【0055】
図7の例において、第2配線42、第2基端アーム52b、第2開口91および第2ダンパー材92は、第1配線41、第1基端アーム51b、第1開口81および第1ダンパー材82と中心C1に関して線対称の形状を有している。
【0056】
図7に示すように、第1基端部51aの近傍において第1基端アーム51bに第1補強部84が設けられてもよい。同様に、第2基端部52aの近傍において第2基端アーム52bに第2補強部94が設けられてもよい。これら補強部84,94は、例えばサスペンション10をディスク装置に組付ける際に使用されるシッピングコウム(shipping comb)等の治具が接触する部分であり、当該治具による各部の損傷を抑制する役割を担う。
【0057】
補強部84,94は、例えば配線41,42と同じく絶縁層、導体層およびカバー層からなる積層構造を有している。
図7の例においては、第1補強部84が第1開口81の縁部81aと重なるが、第1ダンパー材82とは重なっていない。同様に、第2補強部94が第2開口91の縁部91aと重なるが、第2ダンパー材92とは重なっていない。
【0058】
図8は、
図7におけるF8-F8線に沿う第1制振部80および第2制振部90の概略的な断面図である。
図9は、
図7におけるF9-F9線に沿う第1制振部80の概略的な断面図である。
図8に示すように、第1ダンパー材82は、第1面SF1および第1基端アーム51bに貼り付く粘弾性層(viscoelastic material layer)82aと、拘束板(constrained plate)82bとを有している。同様に、第2ダンパー材92は、第1面SF1および第2基端アーム52bに貼り付く粘弾性層92aと、拘束板92bとを有している。
【0059】
粘弾性層82a,92aは、例えば変形したときに粘性抵抗を発揮することができる高分子材料(例えばアクリル系樹脂)からなり、粘着性を有している。粘弾性層82a,92aの厚さは、例えば51μmである。拘束板82b,92bは、例えばポリエステル等の合成樹脂からなり、それぞれ粘弾性層82a,92aに対してロードビーム21の厚さ方向Zに積層されている。拘束板82b,92bの厚さは、例えば粘弾性層82a,92aと同じ51μmである。
【0060】
図7および
図8に示すように、第1ダンパー材82と第2ダンパー材92は、幅方向Yにおいて離間している。さらに、これらダンパー材82,92の間に上述の配線41,42が通されている。このような構成であれば配線41,42がダンパー材82,92によって拘束されないので、フレキシャ22の剛性の上昇を抑制できる。
【0061】
図9に示すように、第1基端アーム51bは、第1ダンパー材82によって第1開口81内に押し込まれている。第1基端アーム51bは、第1ダンパー材82よりも先端側(図中右方)においてはロードビーム21から徐々に離れるように傾斜している。
【0062】
上述の通り、第1ダンパー材82は第1開口81の縁部81bと重なっていない。そのため、縁部81bの近傍において、第1基端アーム51bはロードビーム21に強く押し付けられない。特に本実施形態においては、縁部81bの近傍において第1基端アーム51bがロードビーム21に接触していない。すなわち、縁部81bと第1基端アーム51bの間に厚さ方向Zの隙間Gが形成されている。
【0063】
一方、第1ダンパー材82よりも基端側(図中左方)においては、第1開口81の近傍で上述の固定部61により第1アウトリガー51がロードビーム21に固定されている。さらに、第1開口81においては第1ダンパー材82により第1基端アーム51bが図中下方に押されている。そのため、縁部81aの近傍においては、第1基端アーム51bがロードビーム21に押し付けられる。
【0064】
第2制振部90の断面構造は、
図9に示した第1制振部80の断面構造と同様である。すなわち、第2開口91の縁部91bと第2基端アーム52bの間に隙間Gが形成されている。一方、第2開口91の縁部91aの近傍において第2基端アーム52bがロードビーム21に押し付けられている。
【0065】
続いて、本実施形態に係るサスペンション10の作用について説明する。
ポジショニング用モータ7によってキャリッジ6が旋回すると、サスペンション10がディスク4の径方向に移動することにより、磁気ヘッドのスライダ11がディスク4の記録面の所望トラックまで移動する。マイクロアクチュエータ素子65,66に電圧が印加されると、電圧に応じてマイクロアクチュエータ素子65,66が歪むことにより、ロードビーム21を
図3に示したスウェイ方向Sに微小量移動させることができる。
【0066】
本実施形態に係るサスペンション10は、一対のアウトリガー51,52の基端部51a,52aの近傍(根元部)に、それぞれ制振部80,90を備えている。フレキシャ22を振動させるエネルギーが外部から入力されると、制振部80,90のダンパー材82,92のそれぞれの粘弾性層82a,92aが変形し、粘弾性層82a,92aを構成する分子の摩擦による内部抵抗を生じる。このため振動エネルギーが熱エネルギーに変換され、フレキシャ22の揺れを抑制することができる。
【0067】
ここで、比較例を参照して本実施形態に係るサスペンション10の効果をさらに説明する。
図10は、比較例に係るサスペンション200の概略的な平面図である。このサスペンション200は、本実施形態と同じく、ロードビーム201と、第1アウトリガー211および第2アウトリガー212を含むフレキシャ210と、ジンバル部220とを備えている。第1アウトリガー211は第1基端アーム211aを有し、第2アウトリガー212は第2基端アーム212aを有している。
【0068】
さらに、第1アウトリガー211に第1ダンパー材213が設けられ、第2アウトリガー212に第2ダンパー材214が設けられている。第1ダンパー材213は、第1基端アーム211aの大部分に貼り付けられている。第2ダンパー材214は、第2基端アーム212aの大部分に貼り付けられている。ダンパー材213,214は、ロードビーム201には貼り付けられていない。
【0069】
このような構成のサスペンション200であっても、ジンバル部220の揺れを抑制することができる。しかしながら、以下に説明するようにダンパー材213,214を有さないサスペンションと比較して、フレキシャの剛性が大きくなる。
【0070】
図11は、
図10に示したようにダンパー材213,214を有するサスペンション200と、ダンパー材を有さないサスペンションとのそれぞれに関してフレキシャの剛性を示すグラフである。
図11中のE,Fは、それぞれ
図10に示された比較例のサスペンション200のピッチ方向の剛性とロール方向の剛性を示している。
図11中のG,Hは、それぞれダンパー材213,214を有さないサスペンションのピッチ方向の剛性とロール方向の剛性を示している。
【0071】
このグラフから分かるように、ダンパー材213,214を有するサスペンション200におけるフレキシャの剛性E,Fは、ダンパー材213,214を有さない場合と比較していずれも約13%増加した。このように剛性が増加することにより、サスペンション200においてはジンバル運動に悪影響が生じ得る。
【0072】
これに対し本実施形態に係るサスペンション10では、アウトリガー51,52の根本部の近傍においてロードビーム21に開口81,91を設け、これら開口81,91と重なるアウトリガー51,52の一部とロードビーム21にダンパー材82,92を貼り付けている。このようにダンパー材82,92が設けられるアウトリガー51,52の領域が限定的であれば、比較例の構成に比べてフレキシャ22の剛性への影響を緩和できる。
【0073】
しかも本実施形態においては、
図7に示したように第1ダンパー材82と縁部81b、および、第2ダンパー材92と縁部91bがそれぞれ離間している。このような構成であれば、以下に説明するように、ダンパー材82,92の貼り付け位置のばらつきに伴うフレキシャ22の振動モード周波数のばらつきを抑制できる。
【0074】
図12は、上記効果を説明するための図であり、第1ダンパー材82が第1開口81の縁部81bと厚さ方向Zにおいて重なった状態の断面を示している。この場合、縁部81bの近傍において、第1基端アーム51bが第1ダンパー材82によりロードビーム21の第1面SF1に押し当てられる。図中のPは、第1ダンパー材82とロードビーム21とで挟まれた第1基端アーム51bの部分のうち、最も先端側(図中右方)に位置する点(以下、拘束点と呼ぶ)を表す。
【0075】
サスペンション10の製造に際して第1ダンパー材82の先端側の端部82cの位置が破線で示すようにばらつくと、拘束点Pの位置も変化する。また、フレキシャ22の振動モード周波数は、拘束点Pの位置に応じて変化する。そのため、第1ダンパー材82が貼り付けられる位置のばらつきにより、製造されるサスペンション10の性能が不安定となり得る。第2ダンパー材92に関しても同様の問題が生じる。
【0076】
一方、本実施形態のように、第1ダンパー材82と縁部81bおよび第2ダンパー材92と縁部91bが長さ方向Xにおいてそれぞれ離間していれば、縁部81b,91bの近傍に拘束点が生じない。したがって、ダンパー材82,92の貼り付け位置のばらつきによる振動モード周波数の変動を抑制できる。
【0077】
さらに、
図9を用いて説明したように、縁部81bと第1基端アーム51bの間に隙間Gが形成され、縁部91bと第2基端アーム52bの間に隙間Gが形成されていれば、フレキシャ22の振動モード周波数を一層安定させることができる。
【0078】
また、
図7に示したように、アーム51b,52bのうち主に屈曲部51e,52eよりも基端側の部分にダンパー材82,92が貼り付けられている構成も、フレキシャ22の振動モード周波数や剛性の観点から好ましい。
【0079】
すなわち、仮に第1基端アーム51bのうち第1屈曲部51eより先端側の部分に第1ダンパー材82が貼り付けられる面積が大きい場合、フレキシャ22の振動モード周波数のばらつきが生じたり、フレキシャ22の剛性が不所望に上昇したりする可能性がある。これに対し、第1基端アーム51bのうち第1屈曲部51eより基端側の部分は本来の拘束点である固定部61に近いため、第1ダンパー材82が貼り付けられても上記振動モード周波数のばらつきや剛性の上昇を生じにくい。第2基端アーム52bおよび第2ダンパー材92の関係についても同様である。
以上の他にも、本実施形態からは種々の好適な効果を得ることができる。
【0080】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。特に言及しない構成および効果については第1実施形態と同様である。
【0081】
図13は、第2実施形態に係るサスペンション10の一部を示す概略的な平面図である。このサスペンション10は、第1開口81および第2開口91の形状において
図7の例と相違する。
【0082】
すなわち、
図13に示すサスペンション10においては、第1開口81の基端側の縁部81aが第1ダンパー材82と重なっている。さらに、第2開口91の基端側の縁部91aが第2ダンパー材92と重なっている。一方、第1開口81の先端側の縁部81bと第1ダンパー材82、および、第2開口91の先端側の縁部91bと第2ダンパー材92は、
図7の例と同じく長さ方向Xにおいて離間している。
【0083】
図13の例においては、縁部81aの近傍で第1基端アーム51bがロードビーム21と第1ダンパー材82の間に挟み込まれる。同様に、縁部91aの近傍で第2基端アーム52bがロードビーム21と第2ダンパー材92の間に挟み込まれる。これにより、縁部81a,91aの近傍でアーム51b,52bが安定的に拘束され、フレキシャ22の振動モード周波数のばらつきが抑制される。
【0084】
なお、縁部81a,91aは、ダンパー材82,92が無い場合の本来の拘束点である固定部61,62に近い位置にある。そのため、
図13の例のようにアーム51b,52bがそれぞれ縁部81a,91aの近傍で拘束されても、フレキシャ22の振動モード周波数に与える影響は小さい。
【0085】
以上の各実施形態にて開示した発明を実施するに当たっては、ロードビームやフレキシャの形状、第1制振部および第2制振部の配置などの具体的な態様をはじめとして、ディスク装置用サスペンションを構成する各要素の具体的な態様を種々に変更できる。例えば、第1ダンパー材82と第2ダンパー材92が互いに一体に連なった1枚のダンパー材が使われてもよい。またマイクロアクチュエータ素子65,66を有さないサスペンションに各実施形態と同様の第1制振部および第2制振部が設けられてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1…ディスク装置、10…サスペンション、11…スライダ、21…ロードビーム、22…フレキシャ、40…メタルベース、41…第1配線、42…第2配線、45…タング、51…第1アウトリガー、51a…第1基端部、51b…第1基端アーム、51e…第1屈曲部、52…第2アウトリガー、52a…第2基端部、52b…第2基端アーム、52e…第2屈曲部、55…ディンプル、56…ジンバル部、61,62,63…固定部、80…第1制振部、81…第1開口、81a,81b…第1開口の縁部、81c…第1凸部、82…第1ダンパー材、90…第2制振部、91…第2開口、91a,91b…第2開口の縁部、91c…第2凸部、92…第2ダンパー材、SF1…ロードビームの第1面、SF2…ロードビームの第2面。